JP2019116284A - 包装箱 - Google Patents

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健次 関谷
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Abstract

【課題】包装箱において、破れにくい手掛け穴を形成すること。【解決手段】手掛け穴形成部100を設けた包装箱であって、第1の切目線101と左側の第2の切目線102Lと左側の折返し可能部103Lによって囲まれる左側の折返し片104Lと、第1の切目線101と右側の第2の切目線102Rと右側の折返し可能部103Rによって囲まれる右側の折返し片104Rとが、左右の折返し可能部のそれぞれに沿って折返されたとき、左右の折返し片における第1の切目線101に対応する側縁部Kが天面板14の内側面に当接され、左右の折返し片の折返しによって形成された空所が手掛け穴Hとされるもの。【選択図】図4

Description

本発明は包装箱に関する。
従来の包装箱として、特許文献1に記載の如く、少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に、折曲げ予定線と第1切込み線とを含む手掛け穴形成部を設けているものがある。使用者が手掛け穴形成部を包装箱の内部に向けて押込むと、第1切込み線において側板の本体から分離される折曲げ片が、折曲げ予定線で舌片状に折れ曲がって包装箱の内側に入り込み、手掛け穴が形成される。
特許文献1に記載の包装箱は、更に、手掛け穴形成部と天面板との間に第2切込み線を設けている。これにより、手掛け穴形成部を包装箱の内部に向けて押込むことで手掛け穴が形成された後、大きな持上げ荷重が手掛け穴に加えられることにより、手掛け穴の上端の左右から包装箱の上縁に向って破れ、当初の手掛け穴が上方に拡大された二次手掛け穴に代わっても、破れ目の伸展を第2切込み線と破れ目とが出会う邂逅位置で止めることができる。
特開2013-241216号公報
特許文献1に記載の包装箱には以下の問題点がある。
(1)手掛け穴形成部を押込んで形成される当初の手掛け穴が破れたときの対策案であるに過ぎず、当初の手掛け穴自体を破れにくくするものではない。
(2) 当初の手掛け穴が包装箱の持ち上げ荷重に対応する大きな力を受けて破れたとき、その荷重の過大さによっては、その破れ目の伸展を第2切込み線の存在によって必ずしも止めることはできない。
(3)ラップラウンド式段ボール箱において、段ボール紙の使用量を減らすため、左右の側板に連設されている左右のフラップ状側板と、天面板と底板のそれぞれに連設されている上下のフラップ状側板の各フラップ長さを短くし、上下のフラップ状側板の中央部の裏側に左右のフラップ状側板の重なりがなくなり、1枚の上フラップ状側板にのみ手掛け穴形成部が設けられるときには、手掛け穴の破れ易さが顕著になる。
手掛け穴が破れた包装箱にあっては、使用者が手掛け穴に挿入した手で包装箱を安定的に持ち上げて運ぶことができないし、包装箱が外観不良になり、その収納物品の商品価値も損なう。
本発明の課題は、包装箱において、破れにくい手掛け穴を形成することにある。
請求項1に係る発明は、少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に手掛け穴形成部が設けられている包装箱であって、手掛け穴形成部が、天面板に近い側から該天面板から遠い側に延びる第1の切目線と、第1の切目線の天面板から遠い側の端部から該第1の切目線に交差して左右の外側に向けて延びる左右の第2の切目線とを有し、第1の切目線の天面板に近い側の端部と左右の第2の切目線の外側の端部との間が折返し可能な左右の折返し可能部になっており、第1の切目線と左側の第2の切目線と左側の折返し可能部によって囲まれる左側の折返し片と、第1の切目線と右側の第2の切目線と右側の折返し可能部によって囲まれる右側の折返し片とが、左右の折返し可能部のそれぞれに沿って折返されたとき、左右の折返し片における第1の切目線に対応する側縁部が天面板の内側面に当接され、左右の折返し片の折返しによって形成された空所が手掛け穴とされるようにしたものである。
本発明によれば、包装箱において、破れにくい手掛け穴を形成することができる。
図1は手掛け穴形成部を設けたラップラウンド式段ボール箱からなる包装箱を示し、(A)は左右の折返し片が折返し前段階にある状態を示す斜視図、(B)は左右の折返し片が折返し後段階にある状態を示す斜視図である。 図2はラップラウンド式段ボール箱からなる包装箱の開封状態を示す斜視図である。 図3はラップラウンド式段ボール箱のブランクを示す展開図である 図4は実施例1の手掛け穴形成部を示し、(A)は折返し前段階を示す模式図、(B)は折返し後段階を示す模式図、(C)は手掛け使用段階を示す模式図である。 図5は手掛け穴形成部を設けたA−1式段ボール箱からなる包装箱を示し、(A)は左右の折返し片が折返し前段階にある状態を示す斜視図、(B)は左右の折返し片が折返し後段階にある状態を示す斜視図である。 図6はA−1式段ボール箱からなる包装箱の開封状態を示す斜視図である。 図7はA−1式段ボール箱のブランクを示す展開図である 図8は実施例2の手掛け穴形成部を示し、(A)は折返し前段階を示す模式図、(B)は折返し後段階を示す模式図である。 図9は実施例3の手掛け穴形成部を示し、(A)は折返し前段階を示す模式図、(B)は折返し後段階を示す模式図である。
(実施例1)(図1乃至図7)
図1、図2は、実施例1の手掛け穴形成部100が適用された包装箱10を示し、包装箱10は多数のペットボトル等の物品を包装して保管及び運搬する等に使用される。尚、本明細書では、組立てられた包装箱10において、底板12の側を「下」、天面板14の側を「上」、一方の側板11の側を「左」、他方の側板13の側を「右」というものとする。
図1、図2に示した包装箱10は、ラップラウンド式段ボール箱からなるものであり、図3に示す如くのブランクから製作される。
包装箱10の図3に示したブランクは、一方の側板11、底板12、他方の側板13、天面板14が順に連設され、側板11の外側には糊代片15が連設されて構成される。各側板11、13の両端には左右のフラップ状側板16、16が連設され、天面板14の両端には上部フラップ状側板17が連設され、底板12の両端には下部フラップ状側板18が連設されている。
尚、本実施例の包装箱10では、左右のフラップ状側板16、16と、上下のフラップ状側板17、18の各フラップ長さが短くされていて、上下のフラップ状側板17、18の中央部の裏側に左右のフラップ状側板16、16の重なりがない。
上記ブランクを組立てて、ペットボトル等の物品を包装するときには、底板12に物品を載せ、側板11、13、天面板14を折り曲げて物品を包み込み、天面板14の側縁部内側面を糊代片15に貼り合わせ、左右のフラップ状側板16を各側板11、13に対して折り曲げるとともに、上下のフラップ状側板17、18を天面板14、底板12に対して折り曲げ、上下のフラップ状側板17、18の内側面を左右のフラップ状側板16、16に貼り合わせることにより、中身入りの包装箱10が組立てられて完成する。
即ち、包装箱10は、一対の互いに対向する上部フラップ状側板17、17と、それらの上部フラップ状側板17、17の各上端に交差する天面板14とを有する。そして、それらの一対の各上部フラップ状側板17における天面板14との境界線(天面板14と上部フラップ状側板17との折曲げ線)Rに近接する位置には、使用者のために一対の手掛け穴Hを形成するための一対の手掛け穴形成部100が設けられている(図4)。尚、図4(A)乃至(C)は、上部フラップ状側板17を包装箱10の内部から視た状態を示している。
手掛け穴形成部100は、図4(A)に示す如く、上部フラップ状側板17(以下、単に側板17という)の板面内で、天面板14に近い側の上端部Aから該天面板14から遠い側に向けて下向き直線状に延びる第1の切目線101と、第1の切目線101の天面板14から遠い側の下端部Bから該第1の切目線101に直交して左右の外側に向けて直線状に延びる左右の第2の切目線102L、102Rとを有する。ここで、第1の切目線101、第2の切目線102L、102Rは、それらの全長に渡って側板17の板厚を貫通する切断線にて構成されている。但し、それらの切目線101、102L、102Rは、手掛け穴Hの形成部に使用者の押込み力を受ける等によって切断できるものであれば良く、それらの長さ方向で間欠的に側板17の板厚を貫通するミシン目線であっても良いし、板厚を貫通することのない半切線等であっても良い。
また、手掛け穴形成部100は、第1の切目線101の天面板14に近い側の上端部Aと、左右の第2の切目線102L、102Rの外側の端部C、Cとの間が、折返し可能な左右の折返し可能部103L、103Rになっている。ここで、左右の折返し可能部103L、103Rは、直線状のプレスを掛けられて折曲げ容易とされた罫線、ミシン目線、ハーフカット線等からなる折返し予定線Jを付与されて形成されている。但し、左右の折返し可能部103L、103Rは、折返し可能なものであれば良く、側板17の他の部位に比して折曲げ容易とされるような予備加工を予め付与されることを必須としない。例えば、折返し可能部に印刷等で折返し位置を明示する線を表示しても良い。
そして、手掛け穴形成部100は、図4(B)に示す如く、第1の切目線101と左側の第2の切目線102Lと左側の折返し可能部103Lとによって囲まれる三角形状の左側の折返し片104Lと、第1の切目線101と右側の第2の切目線102Rと右側の折返し可能部103Rとによって囲まれる三角形状の右側の折返し片104Rとが、左右の折返し可能部103L、103Rのそれぞれに沿って180度折曲げられ、側板17の内側面に重なるように折返されたとき、左右の折返し片104L、104Rにおける第1の切目線101に対応する側縁部Kが天面板14の内側面に突き当たるように当接されるとともに、左右の折返し片104L、104Rの折返しによって側板17の板面内に形成される二等辺三角形状の空所が手掛け穴Hとされる。
尚、手掛け穴形成部100において、第1の切目線101の天面板14に近い側の上端部Aは、図4(A)に示す如く、該天面板14の近傍(天面板14と側板17との折曲げ線Rの近傍)に位置するように設定されている。
また、手掛け穴形成部100において、第1の切目線101、第2の切目線102L、102Rと左右の折返し可能部103L、103Rとは、一定の交差角をなして交差するように設定される。この交差角の好ましい範囲は、20度乃至50度であり、更に好ましい範囲は42度乃至48度である。本実施例では、この交差角が図4(A)に示す如く、45度に設定され、第1の切目線101の長さと、第2の切目線102L、102Rの長さを同等にしている。また、本実施例によれば、左右の折返し片104L、104Rにおける第1の切目線101に対応する側縁部Kがその全長に渡って天面板14の内側面に当接することになって優れる。
また、手掛け穴形成部100において、左右の折返し片104L、104Rを構成する段ボール紙の段目Fは、左右の折返し可能部103L、103Rに沿って折返される前段階(図4(A))で、天面板14の板面に沿う方向に設定されている。これにより、左右の折返し片104L、104Rは、折返されて天面板14の内側面に当接するに至ったとき(図4(B))、その段目Fが天面板14の板面に直交する方向に設定されるものになる。
尚、段目とは、段ボール紙を構成する波板状の中芯の山部又は谷部に沿った向きを指し、ラップラウンド式段ボール箱の側板17における段目Fの方向は一般的に天面板14の板面に沿う方向に略一致している。
以下、包装箱10における手掛け穴形成部100の使用方法について説明する。
使用者が、図1(A)に示した包装箱10における一対の側板17、17のそれぞれに設けた手掛け穴形成部100のそれぞれに対し、左右の折返し片104L、104Rを包装箱10の内部に向けて押込むと、各折返し片104L、104Rは図1(B)、図2、図4(B)に示す如くに左右の折返し可能部103L、103Rに沿って折返され、側板17の板面内に二等辺三角形状の手掛け穴Hが形成される。これによって折返された各折返し片104L、104Rは天面板14の内側面に当接する。
使用者は、包装箱10における一対の側板17のそれぞれに形成された手掛け穴Hに左右の手指を挿入し、図4(C)に示す如く、左右の折返し可能部103L、103Rに沿う各折返し片104L、104Rの折返し部に対応して形成される左右の手掛け部105L、105Rにその手指を掛ける状態で、物品を包装した包装箱10を持ち上げ、運ぶことができる。
しかるに、本実施例の手掛け穴形成部100が設けられた包装箱10によれば以下の作用効果を奏する。
(a)手掛け穴形成部100において、左側の折返し片104Lの側で第1の切目線101の天面板14に近い側の上端部Aと左側の第2の切目線102Lの外側の端部Bとの間に設けられる左側の折返し可能部103Lは、天面板14の板面に斜交しており、手掛け穴Hが形成されたときに挿入される使用者の手指に対する左側の手掛け部105Lになる。また、右側の折返し片104Rの側で第1の切目線101の天面板14に近い側の上端部Aと右側の第2の切目線102Rの外側の端部Bとの間に設けられる右側の折返し可能部103Rは、天面板14の板面に斜交しており、手掛け穴Hが形成されたときに挿入される使用者の手指に対する右側の手掛け部105Rになる。これにより、手掛け穴Hに挿入した手指で包装箱10を持ち上げるに必要な全持ち上げ力は、左側の手掛け部105Lに直交する左斜め上向き成分と、右側の手掛け部105Rに直交する右斜め上向き成分とに2分され、左右の手掛け部105L、105Rのそれぞれに作用する力を上述の全持ち上げ力よりも軽減でき、左右の手掛け部105L、105Rの各両端から生ずるかもしれない側板17の破れを抑制するものになる。
また、使用者の手指が掛かる左右の手掛け部105L、105Rは、段ボール紙の切断面を呈するものでなく、丸味を帯びていて手指に与える負担を軽減できる。
(b)上述(a)に加えて、左右の折返し片104L、104Rが左右の折返し可能部103L、103Rのそれぞれに沿って折返されたとき、左右の折返し片104L、104Rにおける第1の切目線101に対応する側縁部Kは天面板14の内側面に当接される。これにより、左右の手掛け部105L、105Rに作用する前述(a)の力は、天面板14の内側面に当接されて突っ張り状となる左右の折返し片104L、104Rを介して天面板14の側に伝えられて確実に支持される。従って、左右の手掛け部105L、105Rの各両端への力の作用を低減し、左右の手掛け部105L、105Rの各両端から生ずるかもしれない側板17の破れを一層抑制するものになる。
(c)手掛け穴形成部100において、第1の切目線101の天面板14に近い側の上端部Aが該天面板14の近傍に位置する。これにより、左右の折返し片104L、104Rにおける第1の切目線101に対応する側縁部Kを天面板14の内側面に確実に当接させ得るものになる。
(d)手掛け穴形成部100において、第1と第2の切目線101、102L、102Rと左右の各折返し可能部とが交差角45度をなして交差する。これにより、左右の折返し片104L、104Rにおける第1の切目線101に対応する側縁部Kを天面板14の内側面に確実に当接させ得るものになる。
(e)手掛け穴形成部100において、左右の折返し片104L、104Rを構成する段ボール紙の段目Fが、左右の折返し可能部103L、103Rに沿って折返される前段階で、天面板14の板面に沿う方向に設定されている。これにより、左右の折返し片104L、104Rは、折返されて天面板14の内側面に当接するに至ったとき、その段目Fが天面板14の板面に直交する方向に設定されるものになる。従って、左右の折返し片104L、104Rは、左右の手掛け部105L、105Rに作用する前述(a)の力をその段目Fに沿う方向で天面板14の側に安定的に伝えて座屈し難くなり、左右の手掛け部105L、105Rに作用する力を確実に天面板14の側に伝えて確実に支持することができる。
(f)手掛け穴形成部100において、左右の折返し可能部103L、103Rに折返し予定線Jが付されている。これにより、左右に折返し片104L、104Rを、左右の折返し予定線Jからなる折返し可能部のそれぞれに沿って簡易かつ確実に折返しできる。
尚、手掛け穴形成部100は、包装箱10の側板11、13に設けることもできる。
図5、図6に示した包装箱20は、A−1式段ボール箱に実施例1と同様の手掛け穴形成部100を適用したものである。
包装箱20のブランクは、図7に示す如く、4個の側板21乃至24を順に連設され、各側板21乃至24の上端に天面板25が連設され、各側板21乃至24の下端に底板26が連設され、側板24の外縁に糊代片27が連設されて構成される。尚、側板21、23は側板22、24よりも短辺とされている。
上記ブランクから包装箱20を組立てるときには、各側板21乃至24に対して各底板26を折り曲げるとともに、各側板21乃至24同士を折り曲げ、各底板26同士を貼り合せ、側板21の内側面を糊代片27に貼り合せることで、上部が開放された包装箱20が得られる。次に、包装箱20の内部にペットボトル等の物品を収納した後、各側板21乃至24に対して各天面板25を折り曲げ、各天面板25同士を貼り合せることにより、中身入りの包装箱20が組立てられて完成する。
即ち、包装箱20は、一対の互いに対向する側板21、23と、それらの側板21、23の各上端に交差する天面板25とを有する。そして、それらの一対の各側板21、23における天面板25との境界線(側板21、23と天面板25との折曲げ線)Rに近接する位置には、実施例1におけると同様の手掛け穴形成部100が設けられ、使用者のための一対の手掛け穴Hを形成可能にしている。
尚、包装箱20はA−1式段ボール箱からなるため、手掛け穴形成部100が設けられる側板21、23における段目Fの方向が一般的に天面板25の板面に直交する方向に略一致するものになっている。
従って、手掛け穴形成部100が設けられた包装箱20によれば、実施例1の包装箱10において前述した(a)乃至(d)、(f)と同様の作用効果を奏する。
尚、手掛け穴形成部100は、包装箱20の側板22、24に設けることもできる。
(実施例2)(図8)
実施例2に係る手掛け穴形成部200は、ラップラウンド式段ボール箱等からなる包装箱10に適用できる。尚、手掛け穴形成部200はA−1式段ボール箱に適用することもできる。
手掛け穴形成部200は、包装箱10における上部フラップ状側板17(又は包装箱20における側板21、23)(以下、側板17という)の板面内に、実施例1の手掛け穴形成部100における第1の切目線101、左右の第2の切目線102L、102R、左右の折返し可能部103L、103Rと同様の第1の切目線201、左右の第2の切目線202L、202R、左右の折返し可能部203L、203Rを形成して有するとともに、左右の付加切目線204L、204Rを形成して有する。第1の切目線201の長さは第2の切目線202L、202Rの長さよりe(図8(A))だけ長く、付加切目線204L、204Rは第2の切目線202L、202Rの外側の端部Cから天面板14に近づく側に向けて長さeだけ上向き直線状に延びる。第1の切目線201の天面板14に近い側の端部Aと、左右の付加切目線204L、204Rの天面板14に近い側の端部Dとの間が、折返し可能な左右の折返し可能部203L、203Rになる。
そして、手掛け穴形成部200は、第1の切目線201と左側の第2の切目線202Lと左側の折返し可能部203Lと左側の付加切目線204Lとによって囲まれる台形状の左側の折返し片205Lと、第1の切目線201と右側の第2の切目線202Rと右側の折返し可能部203Rと右側の付加切目線204Rとによって囲まれる台形状の右側の折返し片205Rとが、左右の折返し可能部203L、203Rのそれぞれに沿って180度折り曲げられ、側板17の内側面に重なるように折返されたとき、左右の折返し片205L、205Rにおける第1の切目線201に対応する側縁部Kが天面板14の内側面に突き当たるように当接されるとともに、左右の折返し片205L、205Rの折返しによって側板17の板面内に形成される五角形状(前述の第1の切目線201の上下の端部A、Bを結ぶ直線に関して左右線対称をなす五角形)の空所が手掛け穴Hとされる(図8(B))。
使用者は、包装箱10における一対の側板17のそれぞれに形成された手掛け穴Hに左右の手指を挿入し、左右の折返し可能部203L、203Rに沿う各折返し片205L、205Rの折返し部に対応して形成される左右の手掛け部206L、206Rにその手指を掛ける状態で、物品を包装した包装箱10を持ち上げ、運ぶことができる。
尚、手掛け穴形成部200において、第1の切目線201の天面板14に近い側の上端部Aは、図8(A)に示す如く、該天面板14の近傍(天面板14と側板17との折曲げ線Rの近傍)に位置するように設定されている。
また、手掛け穴形成部200において、第1の切目線201と左右の折返し可能部203L、203Rとは、図8(A)に示す如く、交差角45度をなして交差するように設定されている。
また、手掛け穴形成部200において、左右の折返し片205L、205Rを構成する段ボール紙の段目Fは、左右の折返し可能部203L、203Rに沿って折返される前段階(図8(A))で、天面板14の板面に沿う方向に設定されている。これにより、左右の折返し片205L、205Rは、折返されて天面板14の内側面に当接するに至ったとき(図8(B))、その段目Fが天面板14の板面に直交する方向に設定されるものになる。
従って、本実施例の手掛け穴形成部200が設けられた包装箱10によれば、第1の切目線201を長めに設定し、左右の付加切目線204L、204Rを手掛け穴形成部200に備えたことによって、五角形状で大き目の空所からなり、手が入れ易い手掛け穴Hを形成して使い勝手を向上できるとともに、実施例1の包装箱10において前述した(a)乃至(f)と同様の作用効果を奏する。
(実施例3)(図9)
実施例3における手掛け穴形成部300が実施例2の手掛け穴形成部200と異なる点は、手掛け穴形成部200の第1の切目線201を波形曲線状の第1の切目線301に変更し、手掛け穴形成部200の左右の折返し片205L、205Rを波形曲線部をもつ左右の折返し片305L、305Rに変更したことにある。
手掛け穴形成部300は、第1の切目線301の他、手掛け穴形成部200における左右の第2の切目線202L、202R、左右の折返し可能部203L、203R、左右の付加切目線204L、204R、左右の手掛け部206L、206Rを備え、手掛け穴形成部200におけると同様の五角形状の手掛け穴Hを形成可能にする。手掛け穴Hを形成するときに折返された各折返し片305L、305Rの波形曲線部における山部M(図9(B))は天面板14の内側面に当接するものになる。このとき、各折返し片305L、305Rの山部Mが天面板14の内側面に食い込むように当接するため、折返された各折返し片305L、305Rが天面板14の内側面に対してずれにくくなる
従って、本実施例の手掛け穴形成部300が設けられた包装箱10によれば、第1の切目線301を波形曲線状とし、折返されて天面板14の内側面に当接することとなる左右の折返し片305L、305Rの山部Mと天面板14との接触面圧が大きくなるようにしたため、それらの折返し片305L、305Rを天面板14の内側面に対して横滑りすることなく安定的に当接させて使い勝手を向上できるとともに、実施例1の包装箱10において前述した(a)乃至(f)と同様の作用効果を奏する。
尚、包装箱の素材は段ボール紙に限らず、ボール紙、プラスチック段ボール等であっても良い。
本発明によれば、包装箱において、破れにくい手掛け穴を形成することができる。
10 包装箱
14 天面板
17 上部フラップ状側板(側板)
20 包装箱
21、23 側板
25 天面板
100、200 手掛け穴形成部
101、201、301 第1の切目線
102L、102R、202L、202R 第2の切目線
103L、103R、203L、203R 折返し可能部
104L、104R、205L、205R、305L、305R 折返し片
105L、105R、206L、206R 手掛け部
H 手掛け穴
J 折返し予定線
K 側縁部

Claims (5)

  1. 少なくとも一対の互いに対向する側板と、それらの側板の各上端に交差する天面板とを有し、それらの側板に手掛け穴形成部が設けられている包装箱であって、
    手掛け穴形成部が、天面板に近い側から該天面板から遠い側に延びる第1の切目線と、第1の切目線の天面板から遠い側の端部から該第1の切目線に交差して左右の外側に向けて延びる左右の第2の切目線とを有し、第1の切目線の天面板に近い側の端部と左右の第2の切目線の外側の端部との間が折返し可能な左右の折返し可能部になっており、
    第1の切目線と左側の第2の切目線と左側の折返し可能部によって囲まれる左側の折返し片と、第1の切目線と右側の第2の切目線と右側の折返し可能部によって囲まれる右側の折返し片とが、左右の折返し可能部のそれぞれに沿って折返されたとき、左右の折返し片における第1の切目線に対応する側縁部が天面板の内側面に当接され、左右の折返し片の折返しによって形成された空所が手掛け穴とされる包装箱。
  2. 前記第1の切目線の天面板に近い側の端部が該天面板の近傍に位置する請求項1に記載の包装箱。
  3. 前記第1の切目線と左右の各折返し可能部とが交差角45度をなして交差する請求項1又は2に記載の包装箱。
  4. 前記左右の折返し片を構成する段ボール紙の段目が、左右の折返し可能部に沿って折返される前段階で、天面板の板面に沿う方向に設定されている請求項1乃至3のいずれかに記載の包装箱。
  5. 前記左右の折返し可能部に折返し予定線が付されている請求項1乃至4のいずれかに記載の包装箱。
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