JPH11292068A - 易廃棄性包装容器ならびに該包装容器形成用板紙および段ボール - Google Patents

易廃棄性包装容器ならびに該包装容器形成用板紙および段ボール

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JPH11292068A
JPH11292068A JP9596898A JP9596898A JPH11292068A JP H11292068 A JPH11292068 A JP H11292068A JP 9596898 A JP9596898 A JP 9596898A JP 9596898 A JP9596898 A JP 9596898A JP H11292068 A JPH11292068 A JP H11292068A
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JP
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disposal
lid
paperboard
blank
subdivision
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JP9596898A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Tamebuchi
敏之 溜渕
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SAKAI INSATSUSHO KK
SAKAI PRINTING CO Ltd
Original Assignee
SAKAI INSATSUSHO KK
SAKAI PRINTING CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄時に簡単に細分化することのできる易廃
棄性包装体ならびに該包装体形成用板紙および段ボール
を提供する。 【解決手段】 包装箱の蓋体10は、板紙または段ボール
製ブランク1 から形成され、所定パターンの廃棄時細分
用破断線11を全面に有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板紙または段ボー
ルから形成された易廃棄性包装体、ならびに該包装体を
形成するための板紙および段ボールに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
廃棄物に占める紙ゴミの容積比は3割強であって、特に
大型の使用済段ボール箱等は非常に嵩ばるものである。
リサイクルを考慮したゴミの分別回収がすすめられてい
る昨今、ゴミの減容化を図ることは事業者にとって重要
である。また、ゴミ処理に協力すべき立場にある消費者
にとっても、なるべく嵩ばらないようにしてからゴミと
して出すことが要望されており、現在においても、例え
ば使用済段ボール箱等をゴミとして出す際には、面倒で
も手で引き裂いて細分化することが行なわれている。
【0003】しかしながら、各種の紙容器等、特に使用
済段ボール箱を引き裂いて細分化するのは容易でなかっ
た。
【0004】本発明の目的は、上記の問題点を解決し
て、廃棄時に簡単に細分化することのできる易廃棄性包
装体ならびに該包装体形成用板紙および段ボールを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による易廃棄性包
装体は、板紙または段ボールから形成された包装体であ
って、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有すること
を特徴とするものである。
【0006】本発明による易廃棄性包装体形成用板紙
は、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有することを
特徴とするものである。
【0007】本発明による易廃棄性包装体形成用段ボー
ルは、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有すること
を特徴とするものである。
【0008】本発明は、板紙または段ボールによって形
成することのできる全ての包装体、ならびにこれらの包
装体の形成に用いられる全ての板紙および段ボールに適
用可能である。具体的には、例えば、板紙製または段ボ
ール製ブランクよりなる箱、カートン、皿等の各種容
器、板紙製または段ボール製の仕切、補強材、緩衝材
等、ならびにこれらの形成に用いられるマニラボール、
白ボール等の板紙および片面段ボール、両面段ボール等
の段ボールについて、本発明を適用することができる。
【0009】廃棄時細分用破断線は、通常、包装体の全
面に形成されるが、部分的に省略できる場合もある。例
えば、破断線形成部分に挟まれた幅狭の破断線非形成部
分を1または複数箇所設ける場合であり、この場合にお
いて、破断線非形成部分は、破断線形成部分を引き裂い
た勢いで比較的容易に引き裂くことができる。
【0010】廃棄時細分用破断線は、例えば、板紙等の
片面に形成されたハーフカット等の切込み線で構成され
る他、ミシン罫、リード罫等の不連続状のスリットで構
成される場合もある。切込み線の場合、勿論、ミシン
罫、リード罫等の不連続状とすることもできる。破断線
を切込み線で構成する場合、その切込み深さは、包装体
の材料となる板紙または段ボールの厚みや強度に応じて
適宜に設定される。包装体が箱等の容器であって、廃棄
時細分用破断線が切込み線からなる場合、一般的には、
該破断線が板紙等の両面のうち容器の裏側となる面に形
成されているのが、容器の意匠性の点で好ましい。但
し、切込み線からなる該破断線を、板紙等の両面のうち
容器の表側となる面に形成して、デザインの一部として
利用することも可能である。
【0011】廃棄時細分用破断線のパターンは、使用済
の包装体を容易に破断して細分化できるものであれば特
に限定されないが、例えば格子形、波形、ハニカム形等
を挙げることができる。
【0012】廃棄時細分用破断線は、包装体として要求
される強度を損なわない範囲においてなるべく細かく形
成されているのが好ましく、それによって消費者が包装
体を任意の細かさに細分し易くなる。
【0013】板紙等への廃棄時細分用破断線の形成は、
板紙ロールまたは段ボールロールを所定の大きさに切断
するのと同時に行なう場合、所定の大きさに切断された
板紙または段ボールを包装体を構成するブランク等の形
状に合わせて打抜くのと同時に行なう場合、および前記
打抜き前に行なう場合等があり、いずれも所定形状の破
断線形成用刃を板紙等に押し当てることによって形成す
ることができる。
【0014】なお、本発明は、板紙または段ボールによ
って形成された包装体に適用されるものであるが、例え
ば透明ポリプロピレン樹脂シート等の合成樹脂シートに
よって形成された容器等の包装体についても、合成樹脂
シートに廃棄時細分用破断線を形成しておくことによ
り、廃棄時の細分化を容易に行なうことができる構造の
ものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0016】図1および図2は、本発明の第1実施形態
を示している。この実施形態は、本発明を包装箱の蓋体
に適用したものである。
【0017】図1において、蓋体を構成するブランク
(1) は、板紙に片面段ボールを接合してなる段ボール製
であって、天板片(2) と、折り罫(7) を介して天板片
(2) の各辺に連なる前後左右の4つの外側板片(3) と、
折り罫(7) を介して各外側板片(3) の外側辺に連なる4
つの内側板片(4) と、折り罫(7) を介して前後の外側板
片(3) および内側板片(4) の左右両側辺に連なるフラッ
プ片(5) と、折り罫(7) を介して左右の内側板片(4) の
外側辺に連なる折返し片(6) とで構成されている。
【0018】そして、ブランク(1) の裏面には、前後に
のびる多数の波線形ハーフカットよりなる廃棄時細分用
破断線(11)が、全面にわたって形成されている。破断線
(11)は、隣り合う破断線(11)の波頭部と波底部とが互い
に近接するように並列状に配置されている。破断線(11)
を構成するハーフカットの切込み深さは、例えばブラン
ク(1) の厚みが1mmの場合、0.5〜0.7mm程度
となされる。
【0019】図2(a)は、図1のブランク(1) を組み
立てることにより形成された包装箱の蓋体(10)を示して
いる。同図に示すように、蓋体(10)に形成された廃棄時
細分用破断線(11)は裏側からしか見えず、したがって包
装箱としての意匠性が損なわれない。
【0020】上記蓋体(10)を廃棄する際には、図2
(b)に示すように、蓋体(10)を破断線(11)に沿って前
後に簡単に引き裂くことができる。また、図2(c)に
示すように、蓋体(10)の辺に対して斜め方向に並ぶ各破
断線(11)の斜線部(11a) に沿って、蓋体(10)を引き裂く
こともできる。なお、図2(b)および(c)では、蓋
体(10)をブランク(1) 組立て状態のまま引き裂いている
が、図1のようにブランク(1) を展開してから引き裂く
ことも勿論可能であり、通常はその方が引き裂きがより
容易となる。このようにして所望の細かさに細分化され
た蓋体(10)は、嵩ばることなくゴミに出すことができ
る。
【0021】図3は、本発明の第2実施形態を示してい
る。図3において、ブランク(21)の前後左右の4つの外
側板片(3) およびこれの左右両側辺と連なるフラップ片
(5)の裏面には、廃棄時細分用破断線(11)が形成されて
いない。その他は、第1実施形態と同じである。
【0022】図4〜図12は、蓋体(1) に形成される廃
棄時細分用破断線の変形例を示すものである。
【0023】図4に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(12)は、前後および左右に列をなす多数の円形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を少な
くとも前後および左右方向に引き裂くことができる。
【0024】図5に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(13)は、前後および左右に列をなす多数のX形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を両斜
め方向に引き裂くことができる。
【0025】図6に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(14)は、斜め格子状に配置された多数の直線形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合も、蓋体(1) を両
斜め方向に引き裂くことができる。
【0026】図7に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(15)は、前後および左右に列をなす多数の楕円形ハーフ
カットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を少
なくとも前後および左右方向に引き裂くことができる。
【0027】図8に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(16)は、前斜め右方にのびる短線部および短線部の両端
から前斜め左方および後斜め右方にのびる長線部よりな
る略Z形ハーフカットが前斜め左方に所定間隔おきに配
置されるとともに、これらのハーフカット群が並列状に
配置されてなる。この場合、蓋体(1) を両斜め方向に引
き裂くことができる。
【0028】図9に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(17)は、前後に等間隔おきに配置された( )形ハーフカ
ット群が左右に複数列配置されるとともに、各( )形ハ
ーフカット間に横向き )( 形ハーフカットが配置されて
なる。この場合、蓋体(1) を前後および左右方向に引き
裂くことができる。
【0029】図10に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(18)は、全体としてハニカム状に配置された多数の横
向きY形ハーフカットにより構成されている。この場
合、蓋体(1) を前後、左右および両斜めのいずれの方向
にも引き裂くことができる。
【0030】図11に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(19)は、前斜め左方にのびる多数の波線形ハーフカッ
トにより構成されている。この場合、蓋体(1) を前斜め
左方向に引き裂くことができる。
【0031】図12に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(20)は、前後、前斜め左方および前斜め右方にそれぞ
れのびる破線形ハーフカットが、これらの破れ部が交点
に位置するように配置されてなる。この場合、蓋体(1)
を前後および両斜め方向に引き裂くことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の易廃棄性包装体は、廃棄時に破
断線に沿って引き裂くことにより簡単に細分化すること
ができるので、嵩ばらず、廃棄し易い。
【0033】また、本発明の易廃棄性包装体形成用板紙
または段ボールによれば、上記の易廃棄性包装体を簡単
に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、包
装箱の蓋体を構成する板紙製ブランクの展開図である。
【図2】上記ブランクを組み立てて製造された包装箱の
蓋体を示す斜視図であって、(a)は細分前の状態、
(b)および(c)は細分時の状態を示している。
【図3】本発明の第2実施形態を示すものであって、包
装箱の蓋体を構成する板紙製ブランクの展開図である。
【図4】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図5】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図6】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図7】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図8】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図9】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図10】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図11】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図12】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【符号の説明】
(1)(21) …段ボール製ブランク (10)…包装箱の蓋体(包装体) (11)〜(20)…廃棄時細分用破断線
【手続補正書】
【提出日】平成11年3月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 易廃棄性包装容器ならびに該包装容器
形成用板紙および段ボール
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板紙または段ボー
ルから形成された易廃棄性包装容器、ならびに該包装
を形成するための板紙および段ボールに関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
廃棄物に占める紙ゴミの容積比は3割強であって、特に
大型の使用済段ボール箱等は非常に嵩ばるものである。
リサイクルを考慮したゴミの分別回収がすすめられてい
る昨今、ゴミの減容化を図ることは事業者にとって重要
である。また、ゴミ処理に協力すべき立場にある消費者
にとっても、なるべく嵩ばらないようにしてからゴミと
して出すことが要望されており、現在においても、例え
ば使用済段ボール箱等をゴミとして出す際には、面倒で
も手で引き裂いて細分化することが行なわれている。
【0003】しかしながら、各種の紙容器等、特に使用
済段ボール箱を引き裂いて細分化するのは容易でなかっ
た。
【0004】本発明の目的は、上記の問題点を解決し
て、廃棄時に簡単に細分化することのできる易廃棄性包
容器ならびに該包装容器形成用板紙および段ボールを
提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による易廃棄性包
容器は、板紙または段ボールから形成された包装容器
であって、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有して
おり、該破断線が板紙または段ボールの両面のうち包装
容器の裏側となる面に形成された切込み線で構成されて
いることを特徴とするものである。
【0006】本発明による易廃棄性包装容器形成用板紙
は、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有しており、
該破断線が包装容器の裏側となる面に形成された切込み
線で構成されていることを特徴とするものである。
【0007】本発明による易廃棄性包装容器形成用段ボ
ールは、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有してお
り、該破断線が包装容器の裏側となる面に形成された切
込み線で構成されていることを特徴とするものである。
【0008】本発明は、板紙または段ボールによって形
成することのできる全ての包装容器、ならびにこれらの
包装容器の形成に用いられる全ての板紙および段ボール
に適用可能である。具体的には、例えば、板紙製または
段ボール製ブランクよりなる箱、カートン、皿等の各種
容器、ならびにこれらの形成に用いられるマニラボー
ル、白ボール等の板紙および片面段ボール、両面段ボー
ル等の段ボールについて、本発明を適用することができ
る。
【0009】廃棄時細分用破断線は、通常、包装体の全
面に形成されるが、部分的に省略できる場合もある。例
えば、破断線形成部分に挟まれた幅狭の破断線非形成部
分を1または複数箇所設ける場合であり、この場合にお
いて、破断線非形成部分は、破断線形成部分を引き裂い
た勢いで比較的容易に引き裂くことができる。
【0010】廃棄時細分用破断線は、板紙等の片面に形
成されたハーフカット等の切込み線で構成される。切込
み線、勿論、ミシン罫、リード罫等の不連続状とする
こともできる。破断線を構成する切込み線の切込み深さ
は、包装容器の材料となる板紙または段ボールの厚みや
強度に応じて適宜に設定される。破断線を構成する切込
み線は、板紙等の両面のうち包装容器の裏側となる面に
形成されているので、容器の意匠性を損なうことがな
い。
【0011】廃棄時細分用破断線のパターンは、使用済
の包装容器を容易に破断して細分化できるものであれば
特に限定されないが、例えば格子形、波形、ハニカム形
等を挙げることができる。
【0012】廃棄時細分用破断線は、包装容器として要
求される強度を損なわない範囲においてなるべく細かく
形成されているのが好ましく、それによって消費者が包
容器を任意の細かさに細分し易くなる。
【0013】板紙等への廃棄時細分用破断線の形成は、
板紙ロールまたは段ボールロールを所定の大きさに切断
するのと同時に行なう場合、所定の大きさに切断された
板紙または段ボールを包装容器を構成するブランク等の
形状に合わせて打抜くのと同時に行なう場合、および前
記打抜き前に行なう場合等があり、いずれも所定形状の
破断線形成用刃を板紙等に押し当てることによって形成
することができる。
【0014】なお、本発明は、板紙または段ボールによ
って形成された包装容器に適用されるものであるが、例
えば透明ポリプロピレン樹脂シート等の合成樹脂シート
によって形成された容器等の包装体についても、合成樹
脂シートに廃棄時細分用破断線を形成しておくことによ
り、廃棄時の細分化を容易に行なうことができる構造の
ものとすることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して説明する。
【0016】図1および図2は、本発明の第1実施形態
を示している。この実施形態は、本発明を包装箱の蓋体
に適用したものである。
【0017】図1において、蓋体を構成するブランク
(1) は、板紙に片面段ボールを接合してなる段ボール製
であって、天板片(2) と、折り罫(7) を介して天板片
(2) の各辺に連なる前後左右の4つの外側板片(3) と、
折り罫(7) を介して各外側板片(3) の外側辺に連なる4
つの内側板片(4) と、折り罫(7) を介して前後の外側板
片(3) および内側板片(4) の左右両側辺に連なるフラッ
プ片(5) と、折り罫(7) を介して左右の内側板片(4) の
外側辺に連なる折返し片(6) とで構成されている。
【0018】そして、ブランク(1) の裏面には、前後に
のびる多数の波線形ハーフカットよりなる廃棄時細分用
破断線(11)が、全面にわたって形成されている。破断線
(11)は、隣り合う破断線(11)の波頭部と波底部とが互い
に近接するように並列状に配置されている。破断線(11)
を構成するハーフカットの切込み深さは、例えばブラン
ク(1) の厚みが1mmの場合、0.5〜0.7mm程度
となされる。
【0019】図2(a)は、図1のブランク(1) を組み
立てることにより形成された包装箱の蓋体(10)を示して
いる。同図に示すように、蓋体(10)に形成された廃棄時
細分用破断線(11)は裏側からしか見えず、したがって包
装箱としての意匠性が損なわれない。
【0020】上記蓋体(10)を廃棄する際には、図2
(b)に示すように、蓋体(10)を破断線(11)に沿って前
後に簡単に引き裂くことができる。また、図2(c)に
示すように、蓋体(10)の辺に対して斜め方向に並ぶ各破
断線(11)の斜線部(11a) に沿って、蓋体(10)を引き裂く
こともできる。なお、図2(b)および(c)では、蓋
体(10)をブランク(1) 組立て状態のまま引き裂いている
が、図1のようにブランク(1) を展開してから引き裂く
ことも勿論可能であり、通常はその方が引き裂きがより
容易となる。このようにして所望の細かさに細分化され
た蓋体(10)は、嵩ばることなくゴミに出すことができ
る。
【0021】図3は、本発明の第2実施形態を示してい
る。図3において、ブランク(21)の前後左右の4つの外
側板片(3) およびこれの左右両側辺と連なるフラップ片
(5)の裏面には、廃棄時細分用破断線(11)が形成されて
いない。その他は、第1実施形態と同じである。
【0022】図4〜図12は、蓋体(1) に形成される廃
棄時細分用破断線の変形例を示すものである。
【0023】図4に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(12)は、前後および左右に列をなす多数の円形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を少な
くとも前後および左右方向に引き裂くことができる。
【0024】図5に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(13)は、前後および左右に列をなす多数のX形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を両斜
め方向に引き裂くことができる。
【0025】図6に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(14)は、斜め格子状に配置された多数の直線形ハーフカ
ットにより構成されている。この場合も、蓋体(1) を両
斜め方向に引き裂くことができる。
【0026】図7に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(15)は、前後および左右に列をなす多数の楕円形ハーフ
カットにより構成されている。この場合、蓋体(1) を少
なくとも前後および左右方向に引き裂くことができる。
【0027】図8に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(16)は、前斜め右方にのびる短線部および短線部の両端
から前斜め左方および後斜め右方にのびる長線部よりな
る略Z形ハーフカットが前斜め左方に所定間隔おきに配
置されるとともに、これらのハーフカット群が並列状に
配置されてなる。この場合、蓋体(1) を両斜め方向に引
き裂くことができる。
【0028】図9に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断線
(17)は、前後に等間隔おきに配置された( )形ハーフカ
ット群が左右に複数列配置されるとともに、各( )形ハ
ーフカット間に横向き )( 形ハーフカットが配置されて
なる。この場合、蓋体(1) を前後および左右方向に引き
裂くことができる。
【0029】図10に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(18)は、全体としてハニカム状に配置された多数の横
向きY形ハーフカットにより構成されている。この場
合、蓋体(1) を前後、左右および両斜めのいずれの方向
にも引き裂くことができる。
【0030】図11に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(19)は、前斜め左方にのびる多数の波線形ハーフカッ
トにより構成されている。この場合、蓋体(1) を前斜め
左方向に引き裂くことができる。
【0031】図12に示す蓋体(1) の廃棄時細分用破断
線(20)は、前後、前斜め左方および前斜め右方にそれぞ
れのびる破線形ハーフカットが、これらの破れ部が交点
に位置するように配置されてなる。この場合、蓋体(1)
を前後および両斜め方向に引き裂くことができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の易廃棄性包装容器は、廃棄時に
破断線に沿って引き裂くことにより簡単に細分化するこ
とができるので、嵩ばらず、廃棄し易い。しかも、該破
断線が板紙または段ボールにおける包装容器の裏側とな
る面に形成された切込み線で構成されているので、意匠
性が損なわれない。
【0033】また、本発明の易廃棄性包装容器形成用板
紙または段ボールによれば、上記の易廃棄性包装容器
簡単に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、包
装箱の蓋体を構成する板紙製ブランクの展開図である。
【図2】上記ブランクを組み立てて製造された包装箱の
蓋体を示す斜視図であって、(a)は細分前の状態、
(b)および(c)は細分時の状態を示している。
【図3】本発明の第2実施形態を示すものであって、包
装箱の蓋体を構成する板紙製ブランクの展開図である。
【図4】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図5】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図6】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図7】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図8】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図9】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断線
の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図10】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図11】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【図12】包装箱の蓋体に形成される廃棄時細分用破断
線の変形例を示すブランクの要部拡大展開図である。
【符号の説明】 (1)(21) …段ボール製ブランク (10)…包装箱の蓋体(包装容器) (11)〜(20)…廃棄時細分用破断線

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板紙または段ボールから形成された包装
    体であって、所定パターンの廃棄時細分用破断線を有す
    ることを特徴とする、易廃棄性包装体。
  2. 【請求項2】 所定パターンの廃棄時細分用破断線を有
    することを特徴とする、易廃棄性包装体形成用板紙。
  3. 【請求項3】 所定パターンの廃棄時細分用破断線を有
    することを特徴とする、易廃棄性包装体形成用段ボー
    ル。
JP9596898A 1998-04-08 1998-04-08 易廃棄性包装容器ならびに該包装容器形成用板紙および段ボール Pending JPH11292068A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544716A (ja) * 2010-10-22 2013-12-19 マクニール・アーベー 物体用の子供が操作できない箱およびブランク
JP2016000627A (ja) * 2014-05-23 2016-01-07 凸版印刷株式会社 紙箱
JP2017529287A (ja) * 2014-08-29 2017-10-05 フィリップ・モーリス・プロダクツ・ソシエテ・アノニム 分離可能なタブを有するラッパーを備えた容器

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