JP2010013128A - 易廃棄機能付包装用箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】外観が良好で箱体強度が維持され、使用後は簡単な操作で折り畳んで廃棄することができる易廃棄機能付包装用箱を提供する。
【解決手段】一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片12から成る。互いに連接された側面14,16,18,20と、側面14と折罫線40を介して連接され箱体形成片12の組立状態で側面14,16,18,20により形成された開口部を閉鎖する内側底蓋片38とを備える。内側底蓋片38が設けられた側面14に対して略平行に位置する側面18に折罫線60を介して連接され、内側底蓋片38の表面に糊付けされる外側底蓋片58を備える。外側底蓋片58には、連接された側面18と反対側の先端部の近傍に内側底蓋片38との糊付部58aを有し、糊付部58aと側面18との折罫線60の間に、1本の直線状の切込線62を備える。
【選択図】図1
【解決手段】一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片12から成る。互いに連接された側面14,16,18,20と、側面14と折罫線40を介して連接され箱体形成片12の組立状態で側面14,16,18,20により形成された開口部を閉鎖する内側底蓋片38とを備える。内側底蓋片38が設けられた側面14に対して略平行に位置する側面18に折罫線60を介して連接され、内側底蓋片38の表面に糊付けされる外側底蓋片58を備える。外側底蓋片58には、連接された側面18と反対側の先端部の近傍に内側底蓋片38との糊付部58aを有し、糊付部58aと側面18との折罫線60の間に、1本の直線状の切込線62を備える。
【選択図】図1
Description
この発明は、廃棄用の切込線が設けられている易廃棄機能付包装用箱に関する。
従来、商品を収納する包装用箱に、使用が終わったときに折り畳んで破棄するための切込線が設けられた易廃棄機能付包装用箱があった。例えば、特許文献1から特許文献5に開示されている易廃棄機能付包装用箱は、複数枚の側面で筒状の箱体に形成され、箱体の底部の開口部は、一枚の側面に折罫線を介して連接された内側底蓋片で閉鎖され、内側底蓋片の外側には、内側底蓋片が連接された側面に対して略平行に位置する側面に折罫線を介して連接された外側底蓋片が重ねられている。そして外側底蓋片の、連接された側面と反対側の先端部分が、内側底蓋片に糊付けされている。外側底蓋片には、連接された側面と糊付けされた部分との間に分割用の切込線が設けられている。そして、このような易廃棄機能付包装用箱は使用済みになったとき、切込線を切断し、切込線よりも先端側の部分が内側底蓋片に糊付けされた状態で分離し底部が分割される。底部が分割されると各側面の形状維持機能が解除され、組立前の折り畳み状態と同様に折り畳まれ、平坦になり破棄しやすくなる。
このような易廃棄機能付包装用箱の外側底蓋片の切込線はいろいろな形状で設けられている。特許文献1と特許文献2の切込線は、側方から斜めに、外側底蓋片が延出した側面と外側底蓋片の間の折罫線の中間付近に近づき、折罫線の両端部付近は折罫線から離れるV字形に形成されている。そして、折罫線の中間の頂点には、切込線に隣接する透孔が形成されている。この易廃棄機能付包装用箱を破棄するときは、外側底蓋片の透孔に指を入れて切込線の頂点を摘み、折罫線から離れる方向へ引きながら切込線を切断し、外側底蓋片を2個に分割するものである。また、特許文献3の切込線は、外側底蓋片の側面との間の折罫線の中間付近が折罫線から離れ、折罫線の両端部付近は折罫線に近づく逆V字形に形成されている。逆V字形の頂点は外側底蓋片の先端部分に連通している。この易廃棄機能付包装用箱を破棄するときは、外側底蓋片の先端部分に位置する切込線の頂点を摘み、折罫線に近づく方向へ引きながら切込線を切断するものである。また、特許文献4と特許文献5の切込線は、外側底蓋片の側面との間の折罫線に対して平行に2本の切込線が設けられ、外側底蓋片の折罫線に交差する一対の側縁部に連通している。この易廃棄機能付包装用箱を破棄するときは、外側底蓋片の側縁部に位置する一対の切込線の内側部分を摘み、折罫線に対して平行に引きながら切込線を切断するものである。
特開2005−104528号公報
特開2004−315010号公報
実開平3−81819号公報
特開平6−247466号公報
実開平5−22363号公報
上記背景技術の、切込線の形状がV字形または逆V字形の場合は、引く方向と切込線を切断する方向が異なるため、V字形の一方しか切断しないことや切込線以外の部分が破断することがあり、きれいに切断しないことがあった。また、切込線が2本設けられた場合は、易廃棄機能付包装用箱の外側底蓋片の強度が低下する問題と、2本の切込線により外観がよくないという問題があった。また、2本の切込線の内側部分は切断した後に帯状のゴミになり、後始末が面倒であり、易廃棄機能付包装用箱と一体に資源として回収できないためムダになっていた。
この発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、外観が良好で箱体強度が維持され、使用後は簡単な操作で折り畳んで廃棄することができる易廃棄機能付包装用箱を提供することを目的とする。
本発明は、一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、この箱体形成片には、互いに連接された側面と、前記側面の1つに折罫線を介して連接され前記箱体形成片の組立状態で前記側面により形成された開口部を閉鎖する内側底蓋片と、前記内側底蓋片が設けられた前記側面に対して略平行に位置する側面に折罫線を介して連接され前記内側底蓋片の表面に糊付けされる外側底蓋片が設けられている易廃棄機能付包装用箱である。前記外側底蓋片には、連接された前記側面と反対側の先端部の近傍に前記内側底蓋片との糊付部が設けられ、前記糊付部と前記側面との前記折罫線の間に、1本の直線状の切込線が設けられている。
また、前記切込線は、前記外側底蓋片と前記側面の間の折罫線に対して平行に形成され、前記切込線は、前記外側底蓋片の前記側面との間の折罫線に交差する一対の側縁部に連続し、前記側縁部と前記切込線が交差する角部は面取り状に切り欠かれている。
本発明の易廃棄機能付包装用箱は、外観が良好で箱体強度が低下することなく維持され、使用後は簡単な操作で折り畳んで破棄することができる。破棄するときは外側底蓋片を1本の切込線で綺麗に切断して2分割し、ゴミを出すことなく折り畳んでコンパクトにして廃棄処分や資源回収をすることができる。
以下、この発明の実施形態について図面に基づいて説明する。図1〜図4はこの発明の一実施形態を示すもので、この実施形態の易廃棄機能付包装用箱10は、紙製の一枚のブランクシートを打ち抜いて形成された箱体形成片12を組み立てて設けられている。図2は箱体形成片12を表面から見た展開図であり、箱体形成片12は、側面14,16,18,20が、互いに平行に連接して形成されている。側面14,16,18,20はほぼ同じ大きさの矩形であり、連接している幅方向は連接方向の長さよりも長く形成されている。さらに、側面14の側縁部には、易廃棄機能付包装用箱10の組立状態で側面20の裏面に糊付けされる糊付片22が設けられている。糊付片22、側面14,16,18,20は、各々折罫線24,26,28,30で区切られている。
側面14において、側面どうしの連接方向に対して直角な方向の一端部には、内側上蓋片32が折罫線34で区切られて設けられている。内側上蓋片32の折罫線34の反対側の端部は、さらに差込片35が折罫線36で区切られて設けられている。折罫線36の両端部には、差込片35が後述するフラップ42,64と係止しやすいように短い切込線が設けられている。側面14の、折罫線34と反対側の端部には、台形状の内側底蓋片38が折罫線40で区切られて設けられている。内側底蓋片38は、箱体形成片12を組立状態で側面14,16,18,20により形成された底部の開口部よりもわずかに小さい形状である。
側面16の、側面14の折罫線34に隣接する端部には、矩形のフラップ42が折罫線44で区切られて設けられている。フラップ42は、折罫線28に近い側縁部の先端の角部が斜めに切り欠かれている。側面16の折罫線44と反対側の端部には、矩形のフラップ46が折罫線48で区切られて設けられている。
側面18の、折罫線44に隣接する端部には、台形状の外側上蓋片50が破断線52で区切られて設けられている。外側上蓋片50は、側面14,16,18,20で作られた上部の開口部よりもわずかに小さい形状である。破断線52の中間部分は、側面18の内側にコの字形に折り曲げられ、コの字形の中側部分は破断線52を切断するときの押し部54となる。押し部54は、側面18の端部に沿って折罫線56が設けられて外側上蓋片50と区切られている。
側面18の、破断線52と反対側の端部には、台形状の外側底蓋片58が折罫線60で区切られて設けられている。外側底蓋片58の、折罫線60に近い部分には1本の切込線62が設けられている。切込線62は、折罫線60に対してほぼ平行な直線であり、外側底蓋片58の折罫線60に交差する一対の側縁部に連通し、一方の側縁部と切込線62が交差してできる一対の角部63は、面取り状に切り欠かれている。外側底蓋片58の、切込線62よりも先端側の部分は内側底蓋片38に糊付けされる糊付部58aであり、切込線62よりも折罫線60側の部分は基端部58bとする。
側面20の、破断線52に隣接する端部には、矩形のフラップ64が折罫線66で区切られて設けられている。フラップ64は、折罫線30に近い側縁部の先端の角部が斜めに切り欠かれている。側面20の折罫線66と反対側の端部には、矩形のフラップ68が折罫線70で区切られて設けられている。
次に、この実施形態の易廃棄機能付包装用箱10の組立方法の一例について説明する。なお、ここでは図2が易廃棄機能付包装用箱10の箱体形成片12の表面を見たものであり、箱体形成片12の表面が凸になる折り方を正折り、そして裏面が凸になる折り方を逆折りと称する。
まず、折罫線26を正折りし、糊付片22の表面に糊72を塗布し、さらに折罫線30を正折りし、側面20の裏面が糊72により糊付片22の表面に糊付けされ、図3に示すように折り畳んだ状態となる。この状態で出荷される。次に、商品を収容し包装する工場等において、折罫線24,26,28,30を各々90度に正折りして四角形の箱体にする。次に内側底蓋片38の表面の、折罫線40近傍に折罫線40のほぼ全長に渡って糊74を塗布し、折罫線48,70でフラップ46,68を正折りし、その後折罫線40で内側底蓋片38を正折りし、その外側に折罫線60で外側底蓋片58を正折りして、外側底蓋片58の裏面が糊74により内側底蓋片38の表面に糊付けされ底部が形成される。
この状態で箱体内に商品を入れる。次に内側上蓋片32の表面の、折罫線34近傍に折罫線34のほぼ全長に渡って糊76を塗布する。罫線44,66でフラップ42,64を正折りし、その後内側上蓋片32を折罫線34で正折りし、差込片35を折罫線36で正折りし、差込片35を側面18の裏面側に差し込んで係止する。次に破断線52と破断線52に連続する折罫線56で外側上蓋片50を正折りし、内側上蓋片32の外側面に重ねる。すると、外側上蓋片50の裏面が糊76により内側上蓋片32の表面に糊付けされ上面が形成される。
この実施形態の易廃棄機能付包装用箱10によれば、使用後は簡単な操作で折り畳んでコンパクトにして廃棄処分や資源回収をすることができる。破棄するときは外側底蓋片58を切込線62で綺麗に切断して2分割し折り畳むことができる。切り取られるパーツがなく、2分割された外側底蓋片58は、糊付部58aは内側底蓋片38に糊付けされ基端部58bは側面18に連接したまま残るため、箱体形成片12と一体に折り畳まれ、小さいゴミを出すことなく、有効に資源を回収することができる。切込線62は一本を端部から切断していくので、切込線が2本設けられたものやV字形の中心から両端部に向かって切断していくものに比べて力がかからず、容易に切断することができる。外側底蓋片58の一方の側縁部と切込線62が交差してできる一対の角部63は、面取り状に切り欠かれているため、糊付部58aをつまんで引くだけで簡単に切込線62を切断することができる。さらに、切込線62がシンプルな直線状の形状であるため、外観が良好である。切込線62が1本しか設けられず長さもできるだけ短くされているため、箱体強度が低下することなく維持される。しかも、側面16,20の間隔が狭い場合にも、容易に適用することができる。また、簡単な構造であるため、自動包装に対応することができ、組立工程の効率が良い。
なお、この発明の易廃棄機能付包装用箱は上記実施形態に限定されず、切込線のミシン目の間隔や形状等は自由に変更可能である。また、いろいろな構造の包装用箱に使用することができ、仕切り片や吊下げ片等が設けられた包装用箱でもよい。易廃棄機能付包装用箱の素材は、紙以外に、合成樹脂や、合成樹脂と紙を積層したもの等、自由に選択可能である。
10 易廃棄機能付包装用箱
12 箱体形成片
14,16,18,20 側面
22 糊付片
38 内側底蓋片
58 外側底蓋片
58a 糊付部
62 切込線
72,74,76 糊
12 箱体形成片
14,16,18,20 側面
22 糊付片
38 内側底蓋片
58 外側底蓋片
58a 糊付部
62 切込線
72,74,76 糊
Claims (2)
- 一枚のブランクシートから一体的に打ち抜かれた箱体形成片から成り、この箱体形成片には、互いに連接された側面と、前記側面の1つに折罫線を介して連接され前記箱体形成片の組立状態で前記側面により形成された開口部を閉鎖する内側底蓋片と、前記内側底蓋片が設けられた前記側面に対して略平行に位置する側面に折罫線を介して連接され前記内側底蓋片の表面に糊付けされる外側底蓋片が設けられ、前記外側底蓋片には、連接された前記側面と反対側の先端部の近傍に前記内側底蓋片との糊付部が設けられ、前記糊付部と前記側面との前記折罫線の間に、1本の直線状の切込線が設けられていることを特徴とする易廃棄機能付包装用箱。
- 前記切込線は、前記外側底蓋片と前記側面の間の折罫線に対して平行に形成され、前記切込線は、前記外側底蓋片の前記側面との間の折罫線に交差する一対の側縁部に連続し、前記側縁部と前記切込線が交差する角部は面取り状に切り欠かれていることを特徴とする請求項1記載の易廃棄機能付包装用箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008172461A JP2010013128A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 易廃棄機能付包装用箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008172461A JP2010013128A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 易廃棄機能付包装用箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010013128A true JP2010013128A (ja) | 2010-01-21 |
Family
ID=41699633
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008172461A Pending JP2010013128A (ja) | 2008-07-01 | 2008-07-01 | 易廃棄機能付包装用箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010013128A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017193357A (ja) * | 2016-04-20 | 2017-10-26 | シグマ紙業株式会社 | 包装箱ならびに包装箱の封函方法 |
JP2018177373A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | サントリーホールディングス株式会社 | 段ボール箱 |
-
2008
- 2008-07-01 JP JP2008172461A patent/JP2010013128A/ja active Pending
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JP2018177373A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | サントリーホールディングス株式会社 | 段ボール箱 |
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