JP6582020B2 - 発酵方法 - Google Patents
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Description
第1の態様において、
a)ボルデテラ(Bordetella)種の細菌の試料を準備するステップと、
b)第1環境において少なくとも1つのbvg(ボルデテラ毒性遺伝子)調節条件下でボルデテラ種の細菌の試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の環境において前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる発酵方法が提供される。
a)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる発酵方法が提供される。
a)第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる発酵方法が提供される。
bvg調節条件は百日咳種由来の毒性因子の発現を阻害すると一般に考えられているにもかかわらず、本発明者は、驚くべきことに、本明細書に記載の通り少なくとも1種のbvg調節条件の下で百日咳種を増殖させることによってより高収量の百日咳毒性因子が得られることを見出した。
a)ボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)第1の環境において少なくとも1つのbvg(ボルデテラ毒性遺伝子)調節条件下でボルデテラ種の細菌の試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の環境で前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる発酵方法が提供される。
ステップa)は、bvg調節条件にボルデテラ種を曝露する前の発酵方法の段階について記述しており、これは、一定量の生きているボルデテラ細菌の試料を準備するステップのことを一般に指す。植菌される培地は、固体又は液体培地であり得る。一実施形態において、本方法は、ボルデテラ種の細菌の試料を選択するステップi)を更に含み、細菌の試料が主にBvg+遺伝子型であり、ステップi)はステップa)の前に行われる。場合によっては、50%超、60%超、70%超、75%超、80%超、85%超、90%超、95%超、98%超、85%〜100%、90%〜100%、95%〜100%又は98%〜100%の細菌の試料が、ステップa)においてBvg+遺伝子型である。
ステップb)は、少なくとも1つのbvg調節条件にステップa)の試料を曝露するステップについて記述しており、そのような条件は、Bvg-遺伝子型細胞の占有を減少させるか又はBvg+遺伝子型を保存する任意の条件であることができる。理論に束縛されるものではないが、ボルデテラが培養において(例えば研究室又は製造施設において)インキュベートされるとき、Bvg-遺伝子型である細胞の割合は経時的に(数世代)増加する傾向がある。これは、培養中のボルデテラに対して全く利益が無い毒性因子を発現しないことにより得られる選択的利点による可能性がある。このため、毒性因子の発現を減少させる条件でボルデテラをインキュベートすることにより、Bvg-遺伝子型に転換することによる選択的利点が減少し、したがって培養中のBvg-遺伝子型細胞の占有が減少する。それによって、試料中のBvg+遺伝子型集団を維持する。
ステップc)とは、ボルデテラが、ステップb)の少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下で増殖されるステップのことを指す。一般に、ステップb)のbvg調節条件を除去し、例えばbvg調節条件が28℃より低い温度である場合、前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下における成熟培養物のインキュベーションは、28℃を超える温度における成熟培養物のインキュベーションを含む。同様に、少なくとも1つのbvg調節条件がbvg調節因子の存在である場合、前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下における成熟培養物のインキュベーションは、前記bvg調節因子の非存在下における成熟培養物のインキュベーションを含む。例えば、ナイアシンがbvg調節因子である場合、ステップb)の第1の培養培地にこれを添加することができ、ステップc)の第2の培養培地において濃度を(調節濃度以下になるように)減少させることができる。
本発明の文脈において、どんなbvg調節条件も使用できる。いくつかの例を、以下に提供する。
一実施形態において、ボルデテラ種は、百日咳毒素、線維状血球凝集素、線毛状凝集原及びパータクチンからなる群から選択される少なくとも1種の毒性因子を発現する。場合によっては、ステップb)において、百日咳毒素は、2.8 mgL-1 OD 650nm -1、2.7mgL-1 OD 650nm -1、2.6mgL-1 OD 650nm -1、2.5mgL-1 OD 650nm -1、2.4mgL-1 OD 650nm -1、2.3 mgL-1 OD 650nm -1、2.2 mgL-1 OD 650nm -1、2.1 mgL-1 OD 650nm -1、2.0 mgL-1 OD 650nm -1、1.9mgL-1 OD 650nm -1、1.8 mgL-1 OD 650nm -1、1.7 mgL-1 OD 650nm -1、又は1.6 mgL-1 OD 650nm -1より小さい比百日咳毒素産生率で生成される。場合によっては、ステップc)の間に、百日咳毒素は、8mgL-1 650nm -1、2.9mgL-1 650nm -1、3.0mgL-1 650nm -1、3.1mgL-1 650nm -1又は3.2mgL-1 650nm -1より大きい比百日咳毒素産生率で生成される。
1.a)ボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)第1の環境において少なくとも1つのbvg(ボルデテラ毒性遺伝子)調節条件下でボルデテラ種の細菌の試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の環境において前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる、発酵方法。
2.bvg調節条件が、
(i)28℃以下、27℃以下、26℃以下、若しくは25℃以下、
(ii)18℃以上、20℃以上、22℃以上、若しくは24℃以上、又は
(iii)0℃〜28℃、0℃〜27℃、0℃〜26℃若しくは0℃〜25℃
の温度で試料をインキュベートすることを含む、上記1に記載の発酵方法。
3.bvg調節条件が、
(i)1リットル当たりの溶存O2 0.100mmol以下、0.090mmol以下、0.080mmol以下、若しくは0.070mmol以下、
(ii)1リットル当たりの溶存O2 0.001mmol以上、0.050mmol以上、0.010mmol以上、0.015mmol以上、0.020mmol以上、若しくは0.025mmol以上、又は
(iii)1リットル当たりの溶存O2 0.010〜0.100mmol、0.010〜0.090mmol、0.010〜0.080mmol若しくは0.010〜0.070mmol
の酸素濃度で試料をインキュベートすることを含む、上記1又は2に記載の発酵方法。
4.bvg調節条件が、塩基性pHで試料をインキュベートすることを含む、上記1〜3のいずれかに記載の発酵方法。
5.塩基性pHが、
(i)7.2以上、7.3以上若しくは7.4以上、
(ii)9.5以下、9.0以下、8.5以下若しくは8.0以下、又は
(iii)7.2〜8.0、7.3〜8.0若しくは7.4〜8.0
のpHである、上記4に記載の発酵方法。
6.bvg調節条件が、酸性pHで試料をインキュベートすることを含む、上記1〜5のいずれかに記載の発酵方法。
7.酸性pHが、
(i)7.0以下、6.8以下、6.6以下、6.4以下若しくは6.2以下、
(ii)4.5以上、5.0以上、5.5以上、6.0以上若しくは6.5以上、又は
(iii)5.0〜7.0、5.0〜6.9若しくは5.0〜6.8
のpHである、上記6に記載の発酵方法。
8.第1の環境が、第1の培養培地である、上記1〜7のいずれかに記載の発酵方法。
9.第2の環境が、第2の培養培地である、上記1〜8のいずれかに記載の発酵方法。
10.少なくとも1つのbvg調節条件が、第1の培養培地における少なくとも1種のbvg調節因子の存在を含む、上記8に記載の発酵方法。
11.a)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる、発酵方法。
12.a)第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われる、発酵方法。
13.ボルデテラ種が、百日咳菌、パラ百日咳菌及び気管支敗血症菌から成る群から選択される種である、上記1〜12のいずれかに記載の発酵方法。
14.ボルデテラ種から1種以上の毒素を産生する方法である、上記1〜13のいずれかに記載の発酵方法。
15.ステップb)が、40未満、35未満、30未満、25未満、20未満又は18未満の世代を含む、上記1〜14のいずれかに記載の発酵方法。
16.産業的培養においてbvg+遺伝子型のボルデテラ種を保存する方法である、上記1〜15のいずれかに記載の発酵方法。
17.産業的培養において増殖中の毒性因子の発現の消失を最小限に抑える方法である、上記1〜16のいずれかに記載の発酵方法。
18.ボルデテラ種の毒性因子の産生を増強する方法である、上記1〜17のいずれかに記載の発酵方法。
19.bvg調節因子がナイアシンを含む、上記10〜18のいずれかに記載の発酵方法。
20.ナイアシンが、
(i)0.004g/l以上、0.01g/l以上、0.1g/l以上、0.2g/l以上、0.3g/l以上、若しくは0.004g/l以上、
(ii)400g/l以下、300g/l以下、200g/l以下、100g/l以下、50g/l以下、若しくは5g/l以下、又は
(iii)0.004g/l〜500g/l、0.01g/l〜400g/l、0.1g/l〜300g/l、0.4g/l〜200g/l若しくは0.2g/l〜100g/l
の濃度である、上記19に記載の発酵方法。
21.bvg調節因子が、マグネシウム塩、硫酸塩、リン酸塩及び炭酸塩から成る群から選択される無機塩を含む、上記10〜20のいずれかに記載の発酵方法。
22.無機塩が硫酸塩である、上記21に記載の発酵方法。
23.硫酸塩が、
(i)0.04mM以上、0.08mM以上、1mM以上、4mM以上、8mM以上若しくは10mM以上、
(ii)50mM以下、40mM以下、35mM以下、30mM以下、25mM以下、20mM以下若しくは15mM以下、又は
(iii)0.04mM〜40mM、0.08mM〜1mM、4mM〜40mM、8mM〜10mM、15mM〜40mM、若しくは17mM〜40mM
の濃度である、上記22に記載の発酵方法。
24.無機塩がリン酸塩である、上記21に記載の発酵方法。
25.リン酸塩が、
(i)0.4g/l以上、0.5g/l以上、0.6g/l以上、若しくは0.7g/L以上、
(ii)20g/l以下、18g/l以下、16g/l以下、10g/l以下、5g/l以下、若しくは2g/l以下、又は
(iii)0.4g/L〜20g/L、0.5g/L〜20g/L、0.6g/L〜20g/L若しくは0.7g/L〜20g/L
の濃度である、上記24に記載の発酵方法。
26.bvg調節因子がスクロースを含む、上記10〜25のいずれかに記載の発酵方法。
27.スクロースが、
(i)10mM以上、15mM以上、20mM以上、25mM以上、30mM以上、35mM以上若しくは40mM以上、
(ii)100mM以下、90mM以下、85mM以下、80mM以下、75mM以下、70mM以下若しくは50mM以下、又は
(iii)10mM〜100mM、15mM〜95mM、20mM〜90mM、25mM〜85mM若しくは30mM〜80mM
の濃度である、上記26に記載の発酵方法。
28.bvg調節因子が、酵母抽出物、トリプティックソイ寒天培地、トリプトースホスフェート、脳及び心臓組織の浸出物並びにペプトンから成る群から選択される複合培地成分を含む、上記10〜27のいずれかに記載の発酵方法。
29.複合培地成分が、
(i)1g/L以上、3g/L以上、5g/L以上、若しくは10g/L以上、
(ii)40g/L以下、35g/L以下、30g/l以下、25g/l以下、若しくは20g/L以下、又は
(iii)1g/L〜40g/l、3g/l〜40g/l、5g/l〜40g/L、若しくは10g/L〜40g/L
の濃度である、上記28に記載の発酵方法。
30.bvg調節因子がプロリンを含む、上記10〜29のいずれかに記載の発酵方法。
31.プロリンが
(i)0.25g/l以上、0.4g/l以上、0.5g/l以上、0.6g/L以上、1g/L以上、2g/L以上、3g/L以上、若しくは4g/l以上、
(ii)50g/L以下、30g/L以下、25g/L以下、20g/L以下、若しくは15g/L以下、又は
(iii)0.25g/L〜50g/L、0.4g/L〜50g/L、0.5g/L〜50g/L、0.6g/L〜50g/L、1g/L〜50g/L、2g/L〜50g/L、3g/L〜50g/L、若しくは4g/L〜50g/L
の濃度である、上記30に記載の発酵方法。
32.bvg調節因子が、
(i)100mM超、120mM超、150mM超、175mM超、200mM超、若しくは250mM超、
(ii)2000mM未満、1000mM未満、若しくは800mM未満、又は
(iii)100mM〜2000mM、120mM〜2000mM、150mM〜2000mM、175mM〜2000mM、若しくは200mM〜2000mM
の濃度でナトリウムイオンを含む、上記10〜31のいずれかに記載の発酵方法。
33.bvg調節因子が消泡剤を含む、上記10〜32のいずれかに記載の発酵方法。
34.消泡剤がポリジメチルシロキサンである、上記33に記載の発酵方法。
35.ポリジメチルシロキサンが、
(i)5g/l以上、10g/l以上、15g/l以上、20g/l以上、25g/l以上、30g/l以上、若しくは40g/l以上、
(ii)250g/l以下、230g/l以下、200g/l以下、180g/l以下、若しくは150g/l以下、又は
(iii)5g/l〜250g/l、10g/l〜230g/l、15g/l〜200g/l、20g/l〜180g/l、25g/l〜150g/l若しくは25g/l〜150g/l
の濃度である、上記33又は34に記載の発酵方法。
36.bvg調節因子がグルタチオンを含む、上記10〜35のいずれかに記載の発酵方法。
37.グルタチオンが、
(i)0.15g/L以上、0.20g/L以上、0.25g/L以上、0.30g/L以上、0.35g/L以上、若しくは0.40g/L以上、
(ii)20g/L以下、15g/l以下、12g/L以下、若しくは10g/L以下、又は
(iii)0.15g/L〜20g/L、0.20g/L〜20g/L、0.25g/L〜20g/L、0.30g/L〜20g/L、0.35g/L〜20g/L、0.35g/L〜20g/L若しくは0.40g/L〜20g/L
の濃度である、上記36に記載の発酵方法。
38.bvg調節因子が、少なくとも1種の含硫黄アミノ酸を含む、上記10〜37のいずれかに記載の発酵方法。
39.bvg調節因子がシステインを含む、上記38に記載の発酵方法。
40.bvg調節因子がメチオニンを含む、上記39に記載の発酵方法。
41.含硫黄アミノ酸が、
(i)0.25mM以上、0.5mM以上、若しくは0.8mM以上、
(ii)1000mM以下、500mM以下、250mM以下、100mM以下、50mM以下、25mM以下、若しくは10mM以下、又は
(iii)0.25mM〜1000mM、0.5mM〜500mM、0.8mM〜250mM、若しくは0.5mM〜100mM
の濃度である、上記38〜40のいずれかに記載の発酵方法。
42.(i)20%以下、18%以下、15%以下、12%以下、10%以下、8%以下、6%以下、5%以下、4%以下、若しくは3%以下、
(ii)1%以上、2%以上、若しくは3%以上、又は
(iii)2%〜10%、2%〜8%、2%〜12%、2%〜10%、2%〜6%若しくは2%〜5%
の成熟培養物が、ステップc)の始動時にbvg-遺伝子型である、上記1〜41のいずれかに記載の発酵方法。
43.第2の培養培地がStainer Scholte培地を含む、上記9〜42のいずれかに記載の発酵方法。
44.第2の培養培地が変法Stainer Scholte培地を含む、上記9〜42のいずれかに記載の発酵方法。
45.ステップb)の少なくとも一部が、
(i)50ml〜25リットル、50ml〜20リットル、50ml〜15リットル、50ml〜10リットル、若しくは50ml〜5リットル、
(ii)25リットル以下、20リットル以下、15リットル以下、10リットル以下、若しくは5リットル以下、又は
(iii)25ml以上、50ml以上、100ml以上、250ml以上、500ml以上、1リットル以上、若しくは2リットル以上
の容量の容器で実施される、上記1〜44のいずれかに記載の発酵方法。
46.ステップc)が、発酵槽で実施される、上記1〜45のいずれかに記載の発酵方法。
47.発酵槽の作業容量が、
(i)5〜10000リットル、10〜5000リットル、20〜2000リットル、若しくは50リットル〜1000リットル、
(ii)5リットル以上、10リットル以上、15リットル以上、20リットル以上、25リットル以上、50リットル以上、若しくは100リットル以上、又は
(iii)10000リットル以下、5000リットル以下、若しくは2500リットル以下
である、上記46に記載の発酵方法。
48.ステップc)が、
(i)32℃以上、33℃以上、34℃以上、若しくは35℃以上、
(ii)45℃以下、42℃以下、40℃以下、若しくは38℃以下、又は
(iii)32℃〜45℃、33℃〜42℃、34℃〜40℃、若しくは35℃〜38℃
の温度で実施される、上記1〜47のいずれかに記載の方法。
49.ステップc)において機械的消泡機が使用される、上記1〜48のいずれかに記載の発酵方法。
50.ステップb)が前培養段階を含む、上記1〜49のいずれかに記載の発酵方法。
51.ステップb)が細胞バンキング段階を含む、上記1〜50のいずれかに記載の発酵方法。
52.ステップa)とステップb)の間において細胞バンキングが行われる、上記1〜49のいずれかに記載の発酵方法。
53.ボルデテラ種の細菌の試料を選択するステップi)を更に含み、細菌の試料が主にBvg+遺伝子型であり、ステップi)がステップa)の前に行われる、上記1〜52のいずれかに記載の発酵方法。
54.85%超、90%超、95%超、98%超、85%〜100%、90%〜100%、95%〜100%又は98%〜100%の細菌の試料がBvg+遺伝子型である、上記53に記載の発酵方法。
55.ステップb)が、少なくとも8、10、12、14、16、又は17世代を含む、上記1〜54のいずれかに記載の発酵方法。
56.ステップb)が、
(i)200時間以下、150時間以下、100時間以下、80時間以下、70時間以下、60時間以下、若しくは55時間以下、
(ii)10時間以上、15時間以上、20時間以上、25時間以上、30時間以上、35時間以上、若しくは40時間以上、又は
(iii)10時間〜200時間、15時間〜150時間、20時間〜100時間、25時間〜80時間、若しくは30時間〜70時間
である、上記1〜55のいずれかに記載の発酵方法。
57.ステップc)が、
(i)200時間以下、150時間以下、100時間以下、80時間以下、60時間以下、若しくは40時間以下、
(ii)5時間以上、10時間以上、15時間以上、若しくは25時間以上、又は
(iii)5時間〜200時間、10時間〜150時間、15時間〜100時間、若しくは25時間〜80時間である、上記1〜56のいずれかに記載の方法。
58.ステップb)が、20℃〜45℃、22℃〜43℃、24℃〜42℃、28℃〜42℃、30℃〜42℃、又は32℃〜40℃の温度で実施される、上記1及び3〜57のいずれかに記載の発酵方法。
59.ステップb)が、6.5〜7.8又は6.8〜7.5のpHで実施される、上記1〜3及び8〜58のいずれかに記載の発酵方法。
60.ステップc)が、6.5〜7.8又は6.8〜7.5のpHで実施される、上記1〜59のいずれかに記載の発酵方法。
61.ステップb)が、10%〜50%、15%〜45%、20%〜35%の溶存酸素の存在下で実施される、上記1〜2及び4〜60のいずれかに記載の発酵方法。
62.ステップc)が、0%〜50%、0%〜45%、0%〜35%の溶存酸素の存在下で実施される、上記1〜61のいずれかに記載の発酵方法。
63.ボルデテラ種が、百日咳毒素、線維状血球凝集素、パータクチン及び線毛状凝集原から成る群から選択される少なくとも1種の毒性因子を発現する、上記1〜62のいずれかに記載の発酵方法。
64.ステップb)において、百日咳毒素が、2.8mgL-1 OD 650nm -1、2.7mgL-1 OD 650nm -1、2.6mgL-1 OD 650nm -1、2.5mgL-1 OD 650nm -1、2.4mgL-1 OD 650nm -1、2.3mgL-1 OD 650nm -1、2.2mgL-1 OD 650nm -1、2.1mgL-1 OD 650nm -1、2.0mgL-1 OD 650nm -1、1.9mgL-1 OD 650nm -1、1.8mgL-1 OD 650nm -1、1.7mgL-1 OD 650nm -1、又は1.6mgL-1 OD 650nm -1より小さい比百日咳毒素産生率で生成される、上記63に記載の発酵方法。
65.ステップc)の間において、百日咳毒素が、8mgL-1 650nm -1、2.9mgL-1 650nm -1、3.0mgL-1 650nm -1、3.1mgL-1 650nm -1又は3.2mgL-1 650nm -1より大きい比百日咳毒素産生率で生成される、上記53又は65に記載の発酵方法。
66.毒性因子を精製して、精製された毒性因子を生成するステップd)を更に含む、上記63〜65のいずれかに記載の発酵方法。
67.精製された毒性因子を含む免疫原性組成物を配合するステップe)を更に含む、上記66に記載の発酵方法。
68.免疫原性組成物に少なくとも1種の抗原を添加するステップf)を更に含む、上記67に記載の発酵方法。
69.抗原が百日咳毒素、線維状血球凝集素、パータクチン、線毛状凝集原、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、髄膜炎菌由来コンジュゲート糖抗原、B型肝炎表面抗原、不活化ポリオウイルス(IPV)及びインフルエンザ菌b由来コンジュゲート糖抗原から成る群から選択される、上記68に記載の発酵方法。
70.免疫原性組成物に薬学的に許容される賦形剤を添加するステップg)を含む、上記67〜69のいずれかに記載の発酵方法。
71.免疫原性組成物にアジュバントを添加するステップf)を含む、上記67〜70のいずれかに記載の発酵方法。
72.アジュバントが、リン酸アルミニウム又は水酸化アルミニウムを含む、上記71に記載の発酵方法。
20L-規模発酵での百日咳菌bvg+及びbvg-変異体による増殖及び毒性因子産生
百日咳菌の振とうフラスコ培養物を、Bordet-Gengou培地(5%ヒツジ血液を含有)に播いて、溶血性(bvg+)及び非溶血性(bvg-)コロニーを検出することができる。1つの単一bvg+コロニー及び1つの単一bvg-コロニーをこれらのプレートから単離し、使用して、20L-規模発酵を実行した。
百日咳菌の20L-規模発酵におけるbvg-細胞の蓄積
bvg+とbvg-細胞の比が99:1を表す109CFUの百日咳菌で第1の前培養を植菌したことを除いて、実施例1に記載の通り百日咳菌の20L-発酵を実行した。
振とうフラスコ連続培養におけるbvg-細胞の占有に対する調節化合物の効果
実施例1に記載の修正によりStainer及びScholte(J. Gen. Microbiol. 63巻:211〜220頁(1971年))から変更した培地で4系列の培養を並行して実行し、表3に記載の通り、各系列はMgSO4(10mM)及び/又はナイアシン(0g/L又は0.604g/L)を含有した。各系列に対して、新鮮培地7.5mlを含有する第1の振とうフラスコを、bvg+とbvg-細胞の比が99:1を表す109CFUの百日咳菌で植菌した。以降の振とうフラスコ培養物は全て、新鮮培地100mlを含有した。全ての培養物を、35℃(+/-1℃)で24時間(+/-1時間)インキュベートした。3及び4回目の継代の終了時に、5%血液を含有するBG培地に適当な希釈率の培養物を播くことによってbvg+及びbvg-細胞の割合を測定した(表3)。
振とうフラスコ連続培養におけるbvg-細胞の占有に対する調節化合物ナイアシンの用量効果
百日咳菌の振とうフラスコ連続培養におけるbvg-細胞の占有に対するナイアシンの用量効果を評価した。実施例1に記載の修正によりStainer及びScholte(J. Gen. Microbiol. 63巻:211〜220頁(1971年))から変更した培地で、4系列の培養を並行して実行した。培地は、以下の修正も含んだ:10g/Lカゼイン加水分解物で得られるのと同等の濃度の12種類のアミノ酸(L-アスパラギン酸、グリシン、L-バリン、L-メチオニン、L-イソロイシン、L-ロイシン、L-フェニルアラニン、L-ヒスチジン、L-アラニン、L-チロシン、L-セリン及びL-リシン)の混合物による酸性カゼイン加水分解物の置きかえ、高濃度のNa-L-グルタミン酸(20g/L)及びL-プロリン(1.04g/L)、並びにNaClの欠如。表4に記載の通り、各系列は異なる濃度のナイアシンを含有した。各系列に対して、新鮮培地100mlを含有する第1の振とうフラスコを、bvg+とbvg-細胞の比が94:6を表すおよそ4x109CFUの百日咳菌で植菌した。以降の振とうフラスコは全て、新鮮培地100mlを含有し、初期細胞濃度およそ4x108CFU/mlの先の培養物で植菌した。全ての培養物を、35℃(+/-1℃)、150rpmで24時間(+/-1時間)インキュベートした。各継代の終了時に、5%血液を含有するBG培地に適当な希釈率の培養物を播くことによってbvg+及びbvg-細胞の割合を測定した(表4)。各継代における世代数を、光学密度測定(OD650nm)に基づいて算出した。世代数の関数としてのbvg-細胞の占有を、図2に表す。
20L-規模発酵におけるbvg-細胞の占有を制御するための調節化合物ナイアシンの使用
百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。発酵COQ255の始めの2回の前培養におけるbvg-占有を制御するための高濃度のナイアシン(0.604g/L)の存在を除いて、2つの発酵は同一であった、一方、発酵COQ255の次の2回の前培養は低濃度のナイアシン(0.004g/L)を含有した。発酵COQ254においては、4回全ての前培養を0.004g/Lナイアシンの存在下で実行した。本方法の各ステップにおけるナイアシン濃度を表5に示す。各前培養ステップにおける培地希釈により、20L-発酵槽内の初期ナイアシン濃度は0.004g/L、すなわち調節濃度未満であり、PT産生が可能であった。
PT産生を阻害する条件である低溶存酸素
百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。実施例2に記載の通り前培養ステップを実行した。同じ一連の前培養を使用して、2つの20L-発酵槽を植菌した。最大攪拌速度を第1の発酵において550rpm(COQ238、酸素十分条件)に及び第2の発酵において280rpm(COQ239、酸素制限条件)に設定したことを除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した。酸素消費の急停止から明らかなように、炭素源が完全に枯渇したときに発酵は停止した。
PT産生を阻害するための酵母抽出物の使用
百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。Na-L-グルタミン酸濃度(20g/L)を除いて、実施例2に記載の通り前培養ステップを実行した。培地組成に対する以下の変更を除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した:発酵COQ199において、20g/Lの濃度で培地に酵母抽出物を添加し、一方発酵COQ182において、10g/Lの濃度でカゼイン加水分解物を添加した。両方の発酵において、泡制御装置によるポリジメチルシロキサン乳液の自動添加によって発泡を制御した。酸素消費の急停止から明らかなように、炭素源が完全に枯渇したときに発酵は停止した。
PT産生を阻害するための高プロリン濃度及び低ナトリウム濃度の使用
百日咳菌の20L-発酵を3つ並行して実行した。実施例4に記載の通り、培地組成を除いて、実施例2に記載の通り前培養ステップを実行した。培地組成を除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した:発酵COQ280において、1g/Lの最終濃度になるようにプロリンを添加し、一方発酵COQ278において、プロリン濃度は12g/Lであった。2つの条件の間で炭素源の量を同程度に保つため、グルタミン酸(グルタミン酸ナトリウムとして与えられる)濃度を、発酵COQ280における20g/Lから発酵COQ278における7g/Lへと減少させた。発酵COQ281において、プロリン及びグルタミン酸濃度はCOQ278と同一であったが、COQ280と比較してグルタミン酸ナトリウムの減少に対して補償するために、4g/Lの濃度でNaClを添加した。酸素消費の急停止から明らかなように、炭素源が完全に枯渇したときに発酵は停止した。
PT産生を阻害するための高リン酸濃度の使用
百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。実施例8に記載の通り前培養ステップを実行した。培地組成に対する以下の変更を除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した:発酵COQ280において、0.5g/Lの濃度でKH2PO4を添加し、一方発酵COQ279において、KH2PO4濃度は0.8g/Lであった。酸素消費の急停止から明らかなように、炭素源が完全に枯渇したときに発酵は停止した。
PT産生を阻害するための高リン酸濃度、高プロリン濃度、及び低ナトリウム濃度の組合せ 百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。実施例8に記載の通り前培養ステップを実行した。培地組成に対する以下の変更を除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した(表11に詳述される):発酵COQ269において、培地は、高リン酸(KH2PO4 0.8g/L)、低ナトリウム(グルタミン酸ナトリウム7g/L及びNaClなし)、及び高プロリン(12g/L)濃度の組合せを含有した。酸素消費の急停止から明らかなように、炭素源が完全に枯渇したときに発酵は停止した。
PT産生を阻害するための高システイン濃度の使用
百日咳菌の20L-発酵を2つ並行して実行した。実施例2に記載の通り前培養ステップを実行した。培地組成の以下の変更を除いて、実施例1に記載の通り20L-発酵を実行した:発酵COQ280において、0.04g/Lの濃度でL-システインを添加し、一方発酵COQ396において、L-システイン濃度は0.2g/Lであった。炭素源が完全に枯渇したとき(酸素消費が急停止したとき)に発酵は停止した。
ナイアシンを用いるbvg-占有の長期間制御
実施例3及び4は、比較的低い割合のbvg-細胞(多くとも6%)から開始したとしても、0.6g/Lナイアシンを使用して、限られた世代数に渡ってbvg-細胞の占有を制御できることを示している。より多い世代数及びより広範囲なbvg-細胞の初期割合へとこの観察を広げるために、後述するように、4つの振とうフラスコ連続培養物について2つの群を実行した。
Claims (40)
- a)ボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)第1の培養培地において少なくとも1つのbvg(ボルデテラ毒性遺伝子)調節条件下でボルデテラ種の細菌の試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地において前記少なくとも1つのbvg調節条件の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われ、前記少なくとも1つのbvg調節条件が、第1の培養培地における少なくとも1種のbvg調節因子の存在を含み、前記bvg調節因子がナイアシンを含む、発酵方法。 - a)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われ、前記bvg調節因子がナイアシンを含む、発酵方法。 - a)第1の培養培地中にボルデテラ種の細菌の試料を準備するステップと、
b)少なくとも1種のbvg調節因子を含む第1の培養培地中で試料を少なくとも5世代インキュベートし、それによって成熟培養物を生成するステップと、
c)第2の培養培地で前記少なくとも1種のbvg調節因子の非存在下で成熟培養物をインキュベートするステップと
を含み、ステップc)がステップb)の後に行われ、前記bvg調節因子がナイアシンを含む、発酵方法。 - ボルデテラ種が、百日咳菌、パラ百日咳菌及び気管支敗血症菌から成る群から選択される種である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ボルデテラ種から1種以上の毒素を産生する方法である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が、40未満、35未満、30未満、25未満、20未満又は18未満の世代を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 産業的培養においてbvg+遺伝子型のボルデテラ種を保存する方法である、請求項1〜6のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 産業的培養において増殖中の毒性因子の発現の消失を最小限に抑える方法である、請求項1〜7のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ボルデテラ種の毒性因子の産生を増強する方法である、請求項1〜8のいずれか1項に記載の発酵方法。
- (i)20%以下、18%以下、15%以下、12%以下、10%以下、8%以下、6%以下、5%以下、4%以下、若しくは3%以下、
(ii)1%以上、2%以上、若しくは3%以上、又は
(iii)2%〜10%、2%〜8%、2%〜12%、2%〜6%若しくは2%〜5%
の成熟培養物が、ステップc)の始動時にbvg-遺伝子型である、請求項1〜9のいずれか1項に記載の発酵方法。 - 第2の培養培地がStainer Scholte培地を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 第2の培養培地が変法Stainer Scholte培地を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)の少なくとも一部が、
(i)50ml〜25リットル、50ml〜20リットル、50ml〜15リットル、50ml〜10リットル、若しくは50ml〜5リットル、
(ii)25リットル以下、20リットル以下、15リットル以下、10リットル以下、若しくは5リットル以下、又は
(iii)25ml以上、50ml以上、100ml以上、250ml以上、500ml以上、1リットル以上、若しくは2リットル以上
の容量の容器で実施される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の発酵方法。 - ステップc)が、発酵槽で実施される、請求項1〜13のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 発酵槽の作業容量が、
(i)5〜10000リットル、10〜5000リットル、20〜2000リットル、若しくは50リットル〜1000リットル、
(ii)5リットル以上、10リットル以上、15リットル以上、20リットル以上、25リットル以上、50リットル以上、若しくは100リットル以上、又は
(iii)10000リットル以下、5000リットル以下、若しくは2500リットル以下
である、請求項14に記載の発酵方法。 - ステップc)が、
(i)32℃以上、33℃以上、34℃以上、若しくは35℃以上、
(ii)45℃以下、42℃以下、40℃以下、若しくは38℃以下、又は
(iii)32℃〜45℃、33℃〜42℃、34℃〜40℃、若しくは35℃〜38℃
の温度で実施される、請求項1〜15のいずれか1項に記載の方法。 - ステップc)において機械的消泡機が使用される、請求項1〜16のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が前培養段階を含む、請求項1〜17のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が細胞バンキング段階を含む、請求項1〜18のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップa)とステップb)の間において細胞バンキングが行われる、請求項19に記載の発酵方法。
- ボルデテラ種の細菌の試料を選択するステップi)を更に含み、細菌の試料が主にBvg+遺伝子型であり、ステップi)がステップa)の前に行われる、請求項1〜20のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 85%超、90%超、95%超、98%超、85%〜100%、90%〜100%、95%〜100%又は98%〜100%の細菌の試料がBvg+遺伝子型である、請求項21に記載の発酵方法。
- ステップb)が、少なくとも8、10、12、14、16、又は17世代を含む、請求項1〜22のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が、
(i)200時間以下、150時間以下、100時間以下、80時間以下、70時間以下、60時間以下、若しくは55時間以下、
(ii)10時間以上、15時間以上、20時間以上、25時間以上、30時間以上、35時間以上、若しくは40時間以上、又は
(iii)10時間〜200時間、15時間〜150時間、20時間〜100時間、25時間〜80時間、若しくは30時間〜70時間
である、請求項1〜23のいずれか1項に記載の発酵方法。 - ステップc)が、
(i)200時間以下、150時間以下、100時間以下、80時間以下、60時間以下、若しくは40時間以下、
(ii)5時間以上、10時間以上、15時間以上、若しくは25時間以上、又は
(iii)5時間〜200時間、10時間〜150時間、15時間〜100時間、若しくは25時間〜80時間である、請求項1〜24のいずれか1項に記載の方法。 - ステップb)が、20℃〜45℃、22℃〜43℃、24℃〜42℃、28℃〜42℃、30℃〜42℃、又は32℃〜40℃の温度で実施される、請求項1〜25のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が、6.5〜7.8又は6.8〜7.5のpHで実施される、請求項1〜26のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップc)が、6.5〜7.8又は6.8〜7.5のpHで実施される、請求項1〜27のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)が、10%〜50%、15%〜45%、20%〜35%の溶存酸素の存在下で実施される、請求項1〜28のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップc)が、0%〜50%、0%〜45%、0%〜35%の溶存酸素の存在下で実施される、請求項1〜29のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ボルデテラ種が、百日咳毒素、線維状血球凝集素、パータクチン及び線毛状凝集原から成る群から選択される少なくとも1種の毒性因子を発現する、請求項1〜30のいずれか1項に記載の発酵方法。
- ステップb)において、百日咳毒素が、2.8mgL-1 OD 650nm -1、2.7mgL-1 OD 650nm -1、2.6mgL-1 OD 650nm -1、2.5mgL-1 OD 650nm -1、2.4mgL-1 OD 650nm -1、2.3mgL-1 OD 650nm -1、2.2mgL-1 OD 650nm -1、2.1mgL-1 OD 650nm -1、2.0mgL-1 OD 650nm -1、1.9mgL-1 OD 650nm -1、1.8mgL-1 OD 650nm -1、1.7mgL-1 OD 650nm -1、又は1.6mgL-1 OD 650nm -1より小さい比百日咳毒素産生率で生成される、請求項31に記載の発酵方法。
- ステップc)の間において、百日咳毒素が、8mgL-1 650nm -1、2.9mgL-1 650nm -1、3.0mgL-1 650nm -1、3.1mgL-1 650nm -1又は3.2mgL-1 650nm -1より大きい比百日咳毒素産生率で生成される、請求項31又は32に記載の発酵方法。
- 毒性因子を精製して、精製された毒性因子を生成するステップd)を更に含む、請求項31〜33のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 精製された毒性因子を含む免疫原性組成物を配合するステップe)を更に含む、請求項34に記載の発酵方法。
- 免疫原性組成物に少なくとも1種の抗原を添加するステップf)を更に含む、請求項35に記載の発酵方法。
- 抗原が百日咳毒素、線維状血球凝集素、パータクチン、線毛状凝集原、ジフテリアトキソイド、破傷風トキソイド、髄膜炎菌由来コンジュゲート糖抗原、B型肝炎表面抗原、不活化ポリオウイルス(IPV)及びインフルエンザ菌b由来コンジュゲート糖抗原から成る群から選択される、請求項36に記載の発酵方法。
- 免疫原性組成物に薬学的に許容される賦形剤を添加するステップg)を含む、請求項35〜37のいずれか1項に記載の発酵方法。
- 免疫原性組成物にアジュバントを添加するステップf)を含む、請求項35〜38のいずれか1項に記載の発酵方法。
- アジュバントが、リン酸アルミニウム又は水酸化アルミニウムを含む、請求項39に記載の発酵方法。
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