JP6581235B1 - リンク機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成で関節の剛性を変化させることのできるリンク機構を提供すること。【解決手段】リンク機構10は、第1メインリンク11と第2メインリンク21とを関節31で結合している。一端が、第2メインリンク21の関節31に対向する位置に、関節31の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、一端から関節31に向けて延びた回動バー41と、回動バー41上に回動バー41に沿ってスライド可能に設けられたスライダ42と、一端が関節31に結合されるとともに他端がスライダ42に結合され、スライダ42を移動させる移動機構50と、回動バー41と第2メインリンク21とに接続され回動バー41を中立位置に向けて付勢する弾性体43と、を備えている。【選択図】図1
Description
本発明は、2本のリンクを関節で結合したリンク機構に関する。
従来、ロボット等のリンク機構では、第1リンクと第2リンクとを関節で接続し、関節部に配置した電動アクチュエータの駆動力によって第1リンクに対して第2リンクを回動させるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1のリンク機構では、第1リンクに対して第2リンクを回動させるための関節の駆動力は、電動アクチュエータの駆動力によって決められる。具体的には、関節部にトルクセンサを配置し、トルクセンサで検出した検出値に基づき制御装置により電動アクチュエータの駆動力が制御される。
一方、ロボットのリンク機構では、第1リンクに対する第2リンクの剛性を変化させることができると好ましい。第1リンクに対して第2リンクの回動を止めた際、外部の状況に応じて、第2リンクに外力が加わっても第1リンクに対して第2リンクが止まった状態がよい場合もあれば、第2リンクに同じ大きさの外力が加わることで第1リンクに対して第2リンクが回動した方がよい場合もある。
しかし、特許文献1の構成では、電動アクチュエータの駆動力が、電動アクチュエータの回転軸から減速機を介して関節(起歪体)に伝達されるだけであり、外部の状況に応じて、第1リンクに対する第2リンクの回動を維持する力(関節の剛性)を変化せることが難しい。また、関節の剛性を変化させるには、関節のトルクセンサの信号を受け取ってから伝動アクチュエータを動作させる必要があり、外部の状況に対して動作が遅れてしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、簡易な構成で関節の剛性を変化させることのできるリンク機構を提供することを目的とする。
[1]上記目的を達成するため、本発明は、
第1メインリンクと第2メインリンクとを関節で結合したリンク機構であって、
一端が前記第2メインリンクの前記関節に対向する位置に、前記関節の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、前記一端から前記関節に向けて延びた回動バーと、
前記回動バー上に前記回動バーに沿ってスライド可能に設けられたスライダと、
一端が前記関節に結合されるとともに他端が前記スライダに結合され、前記スライダを移動させる移動機構と、
前記回動バーと前記第2メインリンクとに接続され前記回動バーを中立位置に向けて付勢する弾性体と、
を備えていることを特徴とする。
第1メインリンクと第2メインリンクとを関節で結合したリンク機構であって、
一端が前記第2メインリンクの前記関節に対向する位置に、前記関節の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、前記一端から前記関節に向けて延びた回動バーと、
前記回動バー上に前記回動バーに沿ってスライド可能に設けられたスライダと、
一端が前記関節に結合されるとともに他端が前記スライダに結合され、前記スライダを移動させる移動機構と、
前記回動バーと前記第2メインリンクとに接続され前記回動バーを中立位置に向けて付勢する弾性体と、
を備えていることを特徴とする。
本発明によれば、リンク機構は、一端が第2メインリンクの関節に対向する位置に、関節の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、一端から関節に向けて延びた回動バーと、回動バー上に回動バーに沿ってスライド可能に設けられたスライダと、回動バーと第2メインリンクとに接続され回動バーを中立位置に向けて付勢する弾性体と、を備えている。このため、回動バー上のスライダの位置を変えることで、簡易な構成で関節の剛性を変化させることができる。
[2]また、本発明においては、前記移動機構は、
一端が前記関節に結合されたA系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたA系統第2サブリンクと、からなり、
前記A系統第1サブリンクの他端と前記A系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたAリンク系統と、
一端が前記関節に結合されるとともに前記A系統第1サブリンクとは異なる方向に延びたB系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたB系統第2サブリンクと、からなり、
前記B系統第1サブリンクの他端と前記B系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたBリンク系統と、
前記A系統第1サブリンクを回動させるAアクチュエータと、
前記B系統第1サブリンクを回動させるBアクチュエータと、
前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとの駆動を制御する制御部と、
を備えていることが好ましい。
一端が前記関節に結合されたA系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたA系統第2サブリンクと、からなり、
前記A系統第1サブリンクの他端と前記A系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたAリンク系統と、
一端が前記関節に結合されるとともに前記A系統第1サブリンクとは異なる方向に延びたB系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたB系統第2サブリンクと、からなり、
前記B系統第1サブリンクの他端と前記B系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたBリンク系統と、
前記A系統第1サブリンクを回動させるAアクチュエータと、
前記B系統第1サブリンクを回動させるBアクチュエータと、
前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとの駆動を制御する制御部と、
を備えていることが好ましい。
かかる構成によれば、移動機構は、A系統第1サブリンク、A系統第2サブリンクからなるAリンク系統と、B系統第1サブリンク、B系統第2サブリンクからなるBリンク系統と、を備え、制御部により、Aリンク系統をAアクチュエータで回動させ、Bリンク系統をBアクチュエータで回動させるだけなので、例えばスライダの位置を変更するためだけのアクチュエータが不要となり、簡易且つ軽量な構成で関節の剛性を変化させることができる。
[3]また、本発明においては、前記関節の回動軸と前記回動バーの前記一端の回動軸とは平行に配置されていることが好ましい。
かかる構成によれば、関節の回動軸と回動バーの一端の回動軸とは平行に配置されているので、第1メインリンクに対する第2メインリンクが回動する平面と、第2メインリンクに対する回動バーが回動する平面とを、同じ平面することができ、配置を簡単することができる。
[4]また、本発明においては、前記制御部は、前記A系統第1サブリンクと前記B系統第1サブリンクとを同一方向に回動させるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することが好ましい。
かかる構成によれば、A系統第1サブリンクとB系統第1サブリンクとを同一方向に回動させるようにAアクチュエータとBアクチュエータとを制御することで、A系統第2サブリンク及びB系統第2サブリンクを介して駆動力がスライダに伝えられ、スライダは回動軸から支持軸までの距離を保った状態で、関節を中心に回動する。スライダが関節を中心に回動することで、駆動力が回動バー、弾性体を介して第2メインリンクに伝えられ、第2メインリンクを関節に対して回動させることができる。
[5]また、本発明においては、前記制御部は、前記A系統第1サブリンクと前記B系統第1サブリンクとを互いに逆方向に回動させるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することが好ましい。
かかる構成によれば、A系統第1サブリンクとB系統第1サブリンクとを互いに逆方向に回動させるように、AアクチュエータとBアクチュエータとを制御することで、A系統第2サブリンクとB系統第2サブリンクを介して、回動バー上のスライダの位置を変更し、関節の剛性を変更することができる。
[6]また、本発明においては、前記制御部は、前記A系統第1サブリンクの回動角と前記B系統第1サブリンクの回動角とが互いに異なる回動角となるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することが好ましい。
かかる構成によれば、制御部が、A系統第1サブリンクとB系統第1サブリンクとを同一方向に回動させるとともに回動角が互いに異なる回動角となるように、AアクチュエータとBアクチュエータとを制御することで、第2メインリンクを関節に対して回動させるとともに関節の剛性を変更することができる。さらに、制御部が、A系統第1サブリンクとB系統第1サブリンクとを互いに逆方向に回動させるとともに回動角が互いに異なる回動角となるように、AアクチュエータとBアクチュエータとを制御することで、関節の剛性を変更するとともに第2メインリンクを関節に対して回動させることができる。
図を参照して、本発明の実施形態のリンク機構10を説明する。なお、図1〜図3はリンク機構10の構成を概念的に示したものである。図1に示すように、リンク機構10は、第1メインリンク11と、第2メインリンク21とが関節31で結合されている。
第1メインリンク11は、例えば矩形状の部材であり、第2メインリンク21側の端部の中央部に関節31が配置されている。第2メインリンク21は、例えばフレーム状の部材であり、第1メインリンク11側の端部枠部材の中央部に関節31が配置されている。第2メインリンク21は、関節31寄りに開口22が形成されている。
リンク機構10は、開口22を挟んで第2メインリンク21の関節31に対向する第2メインリンク21の位置に、一端が関節31の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、一端から関節31に向けて延びた回動バー41を備えている。またリンク機構10は、回動バー41上に回動バー41に沿ってスライド可能に設けられたスライダ42を備えている。
またリンク機構10は、一端が関節31に結合されるとともに他端がスライダ42に結合され、スライダ42を移動させる移動機構50と、回動バー41と第2メインリンク21とに接続され回動バー41を中立位置に向けて付勢する弾性体43としての圧縮ばねと、を備えている。
次に移動機構50について説明する。移動機構50は、Aリンク系統51と、Bリンク系統61と、を備えている。
Aリンク系統51は、一端が関節31に結合されたA系統第1サブリンク52と、一端がスライダ42の支持軸44に回動自在に結合されたA系統第2サブリンク53と、からなり、A系統第1サブリンク52の他端とA系統第2サブリンク53の他端とが支点54に互いに回動自在に結合されている。
Bリンク系統61は、一端が関節31に結合されるとともにA系統第1サブリンク52とは異なる方向に延びたB系統第1サブリンク62と、一端がスライダ42の支持軸44に回動自在に結合されたB系統第2サブリンク63と、からなり、B系統第1サブリンク62の他端とB系統第2サブリンク63の他端とが支点64に互いに回動自在に結合されている。
また、移動機構50は、関節31に設けられてA系統第1サブリンク52を回動させるAアクチュエータ55と、関節31にAアクチュエータ55と同軸に設けられてB系統第1サブリンク62を回動させるBアクチュエータ65と、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65との駆動を制御する制御部32と、を備えている。関節31の回動軸と回動バー41の回動機構46の回動軸45とは平行に配置されている。Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65は、モータである。なお、実施形態では、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65をモータとしたが、これに限定されず、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65をシリンダとしてもよく、A系統第1サブリンク52とB系統第1サブリンク62とを回動させることができれば、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65の形式は問わない。
以下においては、Aアクチュエータ55の回転軸及びBアクチュエータ65の回転軸は、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62の回転軸と同軸に結合され、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65の回転軸が、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62の回動軸と一致する場合について説明する。しかし、Aアクチュエータ55の回転軸及びBアクチュエータ65の回転軸が、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62の回転軸と同軸に設けられておらず、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65がギヤ等を介してA系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62を回動するように設けられていてもよい。
リンク機構10は、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを同方向に回転させ、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62を関節31の回りに同方向に回動させることで、関節31を軸に第1メインリンク11に対して第2メインリンク21を回動させる。また、リンク機構10は、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを逆方向に回転させ、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62を関節31の回りに逆方向に回動させることで、スライダ42を回動バー41に沿って移動させる。
次に以上に述べたリンク機構10の第2メインリンク21を回動させる作用を詳しく説明する。
図2Aに示すように、回動バー41は、第2メインリンク21に回動軸45を介して回動可能に設けられている。回動軸45からスライダ42の支持軸44までの距離はL1である。
Aアクチュエータ55を反時計方向(図中、左回り)に駆動させ、A系統第1サブリンク52を関節31に対して矢印(1)のように反時計方向に回動させる。Bアクチュエータ65を反時計方向(図中、左回り)に駆動させ、B系統第1サブリンク62を関節31に対して矢印(2)のように反時計方向に回動させる。このとき、A系統第1サブリンク52の回動角度と、B系統第1サブリンク62の回動角度とは等しい。
すると、A系統第2サブリンク53及びB系統第2サブリンク63を介して駆動力がスライダ42に伝えられ、スライダ42は回動軸45から支持軸44までの距離L1を保った状態で、関節31を中心に回動する。スライダ42が関節31を中心に回動することで、駆動力が回動バー41、弾性体43を介して第2メインリンク21に伝えられ、第2メインリンク21が関節31に対して矢印(3)のように反時計方向に回動し、図2Bの状態となる。
なお、実施形態では、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65を反時計方向に駆動させ、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62を関節31に対して反時計方向に回動させたが、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65を時計方向(図中、右回り)に駆動させ、A系統第1サブリンク52及びB系統第1サブリンク62を関節31に対して時計方向に回動させると、第2メインリンク21が関節31に対して時計方向に回動する。さらに、実施形態では、スライダ42は回動軸45から支持軸44までの距離をL1としたが、回動軸45から支持軸44までの距離が変更されても同様の動作をする。また、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65は、第1メインリンク11に固定されている。
また、本実施形態のリンク機構10は、関節31の駆動時に、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65との駆動力が1つの回動バー41に伝達されトルクが合算されことになる。
次に以上に述べたリンク機構10の関節31の剛性を変更させる作用を説明する。
図3Aに示すように、スライダ42は、回動軸45から支持軸44までの距離がL1である。ここで、図3Bに示すように、第2メインリンク21が外力Fを受けると回動バー41が回動軸45を中心に回動し、第2メインリンク21が円弧の長さR1(回動角θ1)だけ関節31を中心に回動する。
次に、図3Cに示すように、Aアクチュエータ55を反時計方向に駆動させ、A系統第1サブリンク52を関節31に対して矢印(11)のように反時計方向に回動させる。Bアクチュエータ65を時計方向に駆動させ、B系統第1サブリンク62を関節31に対して矢印(12)のように時計方向に回動させる。このとき、A系統第1サブリンク52の回動角度と、B系統第1サブリンク62の回動角度とは等しい。スライダ42が回動バー41に沿って移動し、回動軸45から支持軸44までの距離がL2となる。スライダ42に回動バー41を回動させる方向の力が加えられる際、回動軸45から支持軸44までの距離L2がL1より小さくなると(L2<L1)、回動バー41を中立位置に向けて付勢する弾性体43の付勢力に抗して回動バー41を動かすにはより大きな力が必要になるので、関節31の剛性が高くなる。
ここで、図3Dに示すように、第2メインリンク21が外力Fを受けると回動バー41が回動し、第2メインリンク21が円弧の長さR2(回動角θ2)だけ回動する。第2メインリンク21が、同じ大きさの外力Fを受けても、図3Bの状態よりも図3Dの状態の関節31の剛性が高いので、第2メインリンク21の移動距離となる円弧の長さR2がR1よりも小さくなる(回動角θ2がθ1よりも小さくなる)。
このように、関節31を低剛性とするときは、スライダ42を移動させて回動軸45から支持軸44までの距離を大きくすることができる。一方、関節31を高剛性とするときは、スライダ42を移動させて回動軸45から支持軸44までの距離を小さくし、容易に関節31の剛性を調整することができる。また、第1メインリンク11を「太もも」、第2メインリンク21を「すね」、関節31を「ひざ」、スライダ42を「ブッシュ」と見立てると、ブッシュ位置を変えることでひざ剛性を変更することができるといえる。
以上から、本実施の形態のリンク機構10は、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65の2つのアクチュエータで、関節31の駆動と関節31の剛性の調整を行う。したがって剛性を変更させるための剛性調整用アクチュエータを別途必要としないため、全体としても軽量にすることができる。また、本実施の形態のようないわゆるパラレルメカニズムタイプでは、関節31の駆動時に、2個のアクチュエータ55、65のトルクを合算することができる。このため、関節31を1つのアクチュエータで駆動させる場合に比べ、同じ出力でもアクチュエータの大きさや重量を比較的小さくできる。
次に本発明の効果について説明する。
本発明のリンク機構10は、第2メインリンク21の関節31に対向する位置に、一端が回動可能に取り付けられ且つ他端が関節31側に延びた回動バー41と、回動バー41上に回動バー41に沿ってスライド可能に設けられたスライダ42と、回動バー41と第2メインリンク21とに接続され回動バー41を中立位置に向けて付勢する弾性体43と、を備えている。このため、回動バー41上のスライダ42の位置を変えることで、容易且つ簡易な構成で関節31の剛性を変化させることができる。
さらに、移動機構50は、A系統第1サブリンク52、A系統第2サブリンク53からなるAリンク系統51と、B系統第1サブリンク62、B系統第2サブリンク63からなるBリンク系統61と、備え、制御部により、Aリンク系統51をAアクチュエータ55で回動させ、Bリンク系統61をBアクチュエータ65で回動させるだけなので、例えばスライダ42の位置を変更するためだけのアクチュエータが不要となり、簡易且な構成で関節の剛性を変化させることができる。さらに、回動バー41上のスライダ42の位置を変えることで梃の原理を利用して、小さな駆動力の小型アクチュエータでも関節31の高剛性を得ることができ、アクチュエータを小型化にし、軽量化を図ることができる。
さらに、関節31の回動軸と回動バー41の一端の回動軸とは平行に配置されているので、第1メインリンク11に対する第2メインリンク21が回動する平面と、第2メインリンク21に対する回動バー41が回動する平面とを、同じ平面することができ、配置を簡単することができる。
さらに、制御部32が、A系統第1サブリンク52とB系統第1サブリンク62とを同一方向に回動させるようにAアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを制御することで、A系統第2サブリンク53及びB系統第2サブリンク63を介して駆動力がスライダ42に伝えられ、スライダ42は回動軸45から支持軸44までの距離を保った状態で、関節31を中心に回動する。スライダ42が関節31を中心に回動することで、駆動力が回動バー41、弾性体43を介して第2メインリンク21に伝えられ、第2メインリンク21を関節31に対して回動させることができる。
さらに、制御部32が、A系統第1サブリンク52とB系統第1サブリンク62とを互いに逆方向に回動させるように、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを制御することで、A系統第2サブリンク53とB系統第2サブリンク63を介して、回動バー41上のスライダ42の位置を変更し、関節31の剛性を変更することができる。
さらに、制御部32が、A系統第1サブリンク51とB系統第1サブリンク61とを同一方向に回動させるとともに回動角が互いに異なる回動角となるように、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを制御することで、第2メインリンク21を関節31に対して回動させるとともに関節31の剛性を変更することができる。さらに、制御部32が、A系統第1サブリンク52とB系統第1サブリンク62とを互いに逆方向に回動させるとともに回動角が互いに異なる回動角となるように、Aアクチュエータ55とBアクチュエータ65とを制御することで、関節31の剛性を変更するとともに第2メインリンク21を関節31に対して回動させることができる。
なお、実施形態では、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65の軸を関節31の軸と一致させるように配置したが、これに限定されず、Aアクチュエータ55でA系統第1サブリンク52を回動させ、Bアクチュエータ65でB系統第1サブリンクを回動させることができれば、Aアクチュエータ55及びBアクチュエータ65の配置する場所、姿勢は問わない。
また、実施形態では、A系統第1サブリンク52の長さとB系統第1サブリンク62の長さを等しくし、A系統第2サブリンク53の長さとB系統第2サブリンク63の長さを等しくし、Aリンク系統51とBリンク系統61とを対称にしたが、これに限定されず、A系統第1サブリンク52の長さとB系統第1サブリンク62の長さを異なるようにし、A系統第2サブリンク53の長さとB系統第2サブリンク63の長さも異なるようにし、Aリンク系統51とBリンク系統61とを非対称としても差し支えない。
また、図3A〜図3Dの実施形態では、A系統第1サブリンク52の回動角度と、B系統第1サブリンク62の回動角度とは等しくしたが、これに限定されず、A系統第1サブリンク52の回動角度と、B系統第1サブリンク62の回動角度とを異なるようにしても差し支えない。
また、実施形態では弾性体43を圧縮ばねとしたが、これに限定されず、引張ばね、板ばね、ゴムなどでもよく、回動バー41を中立位置に付勢できれば材質は問わない。さらに、回動バー41を中立位置に付勢できれば、弾性体43の配置する場所も問わない。
10 リンク機構
11 第1メインリンク
21 第2メインリンク
31 関節
32 制御部
41 回動バー
42 スライダ
43 弾性体
44 支持軸
45 回動軸
50 移動機構
51 Aリンク系統
52 A系統第1サブリンク
53 A系統第2サブリンク
54 支点
55 Aアクチュエータ
61 Bリンク系統
62 B系統第1サブリンク
63 B系統第2サブリンク
64 支点
65 Bアクチュエータ
11 第1メインリンク
21 第2メインリンク
31 関節
32 制御部
41 回動バー
42 スライダ
43 弾性体
44 支持軸
45 回動軸
50 移動機構
51 Aリンク系統
52 A系統第1サブリンク
53 A系統第2サブリンク
54 支点
55 Aアクチュエータ
61 Bリンク系統
62 B系統第1サブリンク
63 B系統第2サブリンク
64 支点
65 Bアクチュエータ
Claims (6)
- 第1メインリンクと第2メインリンクとを関節で結合したリンク機構であって、
一端が前記第2メインリンクの前記関節に対向する位置に、前記関節の回転軸と直交する平面に沿って回動可能に取り付けられ、且つ、前記一端から前記関節に向けて延びた回動バーと、
前記回動バー上に前記回動バーに沿ってスライド可能に設けられたスライダと、
一端が前記関節に結合されるとともに他端が前記スライダに結合され、前記スライダを移動させる移動機構と、
前記回動バーと前記第2メインリンクとに接続され前記回動バーを中立位置に向けて付勢する弾性体と、
を備えていることを特徴とするリンク機構。 - 請求項1に記載のリンク機構であって、
前記移動機構は、
一端が前記関節に結合されたA系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたA系統第2サブリンクと、からなり、
前記A系統第1サブリンクの他端と前記A系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたAリンク系統と、
一端が前記関節に結合されるとともに前記A系統第1サブリンクとは異なる方向に延びたB系統第1サブリンクと、
一端が前記スライダに回動自在に結合されたB系統第2サブリンクと、からなり、
前記B系統第1サブリンクの他端と前記B系統第2サブリンクの他端とが支点に互いに回動自在に結合されたBリンク系統と、
前記A系統第1サブリンクを回動させるAアクチュエータと、
前記B系統第1サブリンクを回動させるBアクチュエータと、
前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとの駆動を制御する制御部と、
を備えていることを特徴とするリンク機構。 - 請求項1又は請求項2に記載のリンク機構であって、
前記関節の回動軸と前記回動バーの前記一端の回動軸とは平行に配置されていることを特徴とするリンク機構。 - 請求項2項に記載のリンク機構であって、
前記制御部は、前記A系統第1サブリンクと前記B系統第1サブリンクとを同一方向に回動させるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することを特徴とするリンク機構。 - 請求項2項に記載のリンク機構であって、
前記制御部は、前記A系統第1サブリンクと前記B系統第1サブリンクとを互いに逆方向に回動させるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することを特徴とするリンク機構。 - 請求項2項に記載のリンク機構であって、
前記制御部は、前記A系統第1サブリンクの回動角と前記B系統第1サブリンクの回動角とが互いに異なる回動角となるように、前記Aアクチュエータと前記Bアクチュエータとを制御することを特徴とするリンク機構。
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