JP7514791B2 - リンク機構 - Google Patents

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Description

本発明は、アクチュエータによって駆動される関節を備えたリンク機構に関する。
リンク機構として、特許文献1に記載されたものが知られている。このリンク機構は、関節によって結合された一対のメインリンクと、関節に設けられた2つのアクチュエータと、回動バー上に設けられたスライダと、スライダに連結されたAリンク機構及びBリンク機構と、回動バーに連結された一対のコイルばねなどを備えている。
このリンク機構では、関節が2つのアクチュエータによって駆動されることによって、メインリンクの一方が他方に対して回動する。また、2つのアクチュエータによって、Aリンク機構及びBリンク機構が駆動されることにより、回動バー上におけるスライダの位置が変更される。その結果、外力に対する関節の剛性が変更される。
特許第6581235号公報
上記従来のリンク機構によれば、構成上の理由により、外力に対する関節の剛性を変更する際、2つのアクチュエータが必要となるので、リンク機構がn個の関節を備えている場合、2n個のアクチュエータが必要になる。その結果、装置の重量及びサイズの増大化を招き、製造コストの上昇を招いてしまう。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、外力に対する関節の剛性を変更可能な場合において、アクチュエータの必要数を低減することができるリンク機構を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係るリンク機構1,1Aは、機構本体(筐体11)と、機構本体に設けられ、各々が本体部12a及び駆動部(駆動プーリ12b)を有する複数の第1アクチュエータ12と、複数の第1アクチュエータ12の駆動部によってそれぞれ駆動され、複数のリンク2aを結合する複数の関節2bと、機構本体に設けられ、複数の第1アクチュエータ12の本体部12aの各々を回動自在に支持する軸受12cと、複数の第1アクチュエータ12の本体部12aに連結され、本体部12aを所定方向に回転させるような外力が本体部12aに作用したときに外力に対する反力を発生するとともに、複数の関節2bの剛性を変更するように構成された可変剛性機構20,30と、を備え、可変剛性機構20,30は、外力が複数の第1アクチュエータ12の本体部12aに作用したときに外力に抗しながら弾性変形する複数の弾性部材(板ばね24、ねじりコイルばね35)と、位置を直線状に変更可能に構成され、位置変更により、複数の弾性部材の各々の弾性変形に起因して発生する反力を変更可能な複数の移動部材(ローラ22d、直動軸受33)と、複数の第1アクチュエータ12とは別個に設けられ、複数の移動部材を同時に駆動することにより、複数の移動部材の位置を変更する1つの第2アクチュエータ21と、を有することを特徴とする。
このリンク機構によれば、軸受によって、複数の第1アクチュエータの本体部の各々が回動自在に支持されており、本体部を所定方向に回転させるような外力が本体部に作用したときに、可変剛性機構における複数の弾性部材が外力に抗しながら弾性変形する。また、第2アクチュエータが移動部材の位置を変更することにより、複数の弾性部材の各々の弾性変形に起因して発生する反力が変更され、それにより、外力に対する複数の関節の剛性が同時に変更されることになる。
このように、複数の関節を備えたリンク機構において、1つの第2アクチュエータにより、外力に対する複数の関節の剛性を同時に変更することができる。したがって、n個の第1アクチュエータと、1個の第2アクチュエータとによって、リンク機構におけるn個の関節の剛性を同時に変更することができる。その結果、n個の関節を備えたリンク機構において、n個の関節の剛性を変更する際に2n個のアクチュエータが必要な従来の場合と比べて、アクチュエータの必要数をn-1個分、低減することができる。それにより、装置の軽量化及びサイズの小型化を図ることができ、製造コストを低減することができる。なお、本明細書における2つの部材を「連結する」ことは、2つの部材同士を直接、連結することに限らず、2つの部材を他の部材を介して間接的に連結することも含む。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のリンク機構1において、複数の弾性部材の各々は、本体部12aに連結された板ばね24で構成され、複数の移動部材の各々は、板ばねの本体部12aとの連結部分以外の部位を両側から挟持する一対の挟持部材(ローラ22d)であり、可変剛性機構20は、一対の挟持部材を1組として1組以上の挟持部材が設けられ、板ばねの延設方向に移動可能な駆動部材(スライダ22)をさらに有しており、第2アクチュエータ21は、駆動部材を板ばねの延設方向に駆動することにより、1組以上の挟持部材が板ばねを挟持する位置を変更することを特徴とする。
このリンク機構によれば、第2アクチュエータによって、駆動部材が板ばねの延設方向に駆動されることにより、1組以上の挟持部材が板ばねを挟持する位置が変更される。すなわち板ばねが1組の挟持部材によって挟持される部位と、本体部に連結された部分との間の長さが変更されることにより、外力が複数の板ばねに入力された際の、外力に抗する反力が変更され、複数の関節の剛性が変更されることになる。このように、複数の板ばね及び1組以上の挟持部材が設けられた駆動部材という比較的、簡易な構成によって、複数の関節の剛性を同時に変更することができる。それにより、装置の軽量化及びサイズの小型化を図ることができ、リンク機構の製造コストをさらに低減することができる。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のリンク機構1において、板ばね24は、複数の板ばね材24aを重ね合わせて構成されており、複数の板ばね材24aにおける隣り合う2つの板ばね材24a,24aの間には、グリースが充填されていることを特徴とする。
このリンク機構によれば、2枚の板ばね材の間に充填されたグリースの粘性抵抗により、板ばねが弾性変形した後の振動を適切に減衰させることができる。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載のリンク機構1Aにおいて、複数の弾性部材は、本体部12aに一端部が固定された一対のばね(ねじりコイルばね35,35)を1組として1組以上のばねで構成され、可変剛性機構30は、1組以上のばねの他端部がそれぞれ連結されるとともに、複数の移動部材(直動軸受33)に対して相対的に移動可能にそれぞれ連結された複数の連結部材(アーム34)と、複数の移動部材(直動軸受33)が回動自在に連結された駆動部材(ナット32)と、をさらに有しており、第2アクチュエータ21は、駆動部材(ナット32)を駆動し、複数の移動部材の各々と複数の連結部材の各々との位置関係を変更することにより、外力が本体部12aに作用した際に発生する反力のモーメントを変更することを特徴とする。
このリンク機構によれば、第2アクチュエータによって、駆動部材が駆動され、複数の移動部材の各々と複数の連結部材の各々との位置関係が変更されることにより、外力が本体部に作用した際に発生する反力のモーメントが変更される。それにより、複数の関節の剛性を同時に変更することができる。
本発明の第1実施形態に係るリンク機構の構成を示す斜視図である。 図1のI-I線に沿う断面図である。 図1のII-II線に沿う断面図である。 可変剛性機構の構成を模式的に示す平面図である。 図4のIII-III線に沿う断面図である。 外力が作用したときの板ばねの変形状態を示す図である。 板ばねの弾性変形する部分の長さが最大長の状態を示す図である。 板ばねの弾性変形する部分の長さが最小長の状態を示す図である。 板ばねの他の一例を示す図である。 第2実施形態に係る可変剛性機構の第1アクチュエータ周辺の構成を示す平面図である。 外力が作用していないときの可変剛性機構の状態を示す正面図である。 外力が作用したときの可変剛性機構の状態を示す正面図である。 可変剛性機構のナットが図10の位置から左方に移動した状態を示す平面図である。 可変剛性機構のナットが図13の位置にある場合において、外力が作用していないときの状態を示す正面図である。 可変剛性機構のナットが図13の位置にある場合において、外力が作用したときの状態を示す正面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の第1実施形態に係るリンク機構について説明する。なお、以下の説明では、便宜上、図1中の矢印Y1-Y2のY1側を「左」、Y2側を「右」といい、矢印Y3-Y4のY3側を「前」、Y4側を「後ろ」という。
図1に示すように、リンク機構1は、4つのリンク部2と、4つのリンク部2を駆動する駆動機構10とを備えている。
4つのリンク部2の各々は、一対のリンク2a,2aと、これらのリンク2a,2aの間を結合した関節2bとを備えており、これらの関節2bは、ワイヤ3を介して、駆動機構10に連結されている。リンク部2では、関節2bが駆動機構10によって駆動されることにより、関節2bの角度が変更される。
図1~3に示すように、駆動機構10は、筐体11と、その前面側に設けられた可変剛性機構20などを備えている。筐体11(機構本体)は、箱状に形成され、図示しない固定部に固定されている。筐体11の内部には、4つの第1アクチュエータ12が、前後方向に沿う姿勢で、左右方向に互いに並ぶように設けられている。
各第1アクチュエータ12は、リンク部2の関節2bを駆動するためのものであり、具体的には、電動機で構成されている。第1アクチュエータ12は、本体部12a及び駆動プーリ12b(図3参照)を備えている。本体部12aは、円筒状に構成され、その前端部及び後端部が軸受12c,12cに嵌合している。
これらの軸受12c,12cは、例えば、転がり軸受で構成され、筐体11に固定されている。それにより、本体部12aは、軸受12c,12cを介して、本体部12aの中心軸周りに回動自在な状態で筐体11に支持されている。
また、駆動プーリ12b(駆動部)は、本体部12aの後端側に設けられ、アクチュエータ12の回転軸12d(図3参照)の先端部に連結されている。それにより、駆動プーリ12bは、アクチュエータ12によって回転駆動される。
また、駆動プーリ12bは、ワイヤ3を介して、リンク部2の関節2bに連結されている。以上の構成により、アクチュエータ12の作動時、アクチュエータ12の動力がワイヤ3を介してリンク部2の関節2bに伝達され、それにより、関節2bの角度が変更される。
さらに、本体部12aの前端部には、固定部12eが設けられている。この固定部12eは、本体部12aから前方に延びるとともに、その先端部には、可変剛性機構20の後述する板ばね24が固定されている。この固定部12eは、本体部12aと一体に形成されており、本体部12aが中心軸周りに回動する際に、本体部12aと一体に回動する。
次に、前述した可変剛性機構20について説明する。この可変剛性機構20は、後述するように、リンク部2の関節2bの剛性を変更するものである。
可変剛性機構20は、第2アクチュエータ21、スライダ22及び4つの板ばね24などを備えている。
第2アクチュエータ21は、スライダ22を駆動することによって、リンク部2の関節2bの剛性を変更するためのものであり、具体的には、電動機で構成されている。第2アクチュエータ21は、第1アクチュエータ12に平行な姿勢で、筐体11の内部に設けられている。
第2アクチュエータ21は、本体部21a及びロッカ21bを備えている。本体部21aは、円筒状に構成され、筐体11に固定されている。
また、ロッカ21bは、本体部21aの前端側に設けられ、第2アクチュエータ21の回転軸21c(図3参照)の先端部に連結されているとともに、軸受21dによって回動自在に支持されている。それにより、ロッカ21bは、第2アクチュエータ21によって回転駆動される。
ロッカ21bは、正面視円形に形成され、外周方向に突出する連結部21eを有している。このロッカ21bの連結部21eは、ロッド21fを介して、スライダ22に連結されている。
このロッド21fの左端部は、ピンを介して連結部21eに回動自在に連結され、右端部は、ピンを介してスライダ22に回動自在に連結されている。以上の構成により、後述するように、第2アクチュエータ21の作動時、ロッカ21bを介して、スライダ22が左右方向に駆動される。
スライダ22は、上下一対のスライド部22a,22aと、前側連結部22b及び4つの連結部22cを備えている。上下のスライド部22a,22aの各々は、左右方向に延び、スライド自在かつ抜け止め状態で筐体11に取り付けられている。
前側連結部22bは、上下方向に延び、その上下端部が上下のスライド部22a,22aに固定されている。また、前側連結部22bの上下方向の中央部には、前述したロッド21fの右端部が回動自在に連結されている。
4つの連結部22cは、左右方向に等間隔で配置され、上下方向に延びるとともに、その上下端部が上下のスライド部22a,22aに固定されている。各連結部22cの上下方向の中央部には、4つのローラ22d~22dが内蔵されている。なお、本実施形態では、ローラ22dが移動部材及び挟持部材に相当する。
これらの4つのローラ22d~22dは、前後方向に延びる中心軸周りに回動自在に設けられており、各々の回転中心が正面視したときに長方形の頂点に位置するように配置されている。さらに、2つの上側ローラ22d,22dと、2つの下側ローラ22d,22dとの間には、板ばね24が挟持されている。
板ばね24(弾性部材)は、水平な状態で左右方向に延び、その右端部が前述した固定部12eに固定されている。
次に、図4~8を参照しながら、以上のように構成された可変剛性機構20の動作について説明する。図4~8は、可変剛性機構20の動作を説明するために、可変剛性機構20の構成を模式的に示したものである。
図4及び図5に示すように、可変剛性機構20では、4つの板ばね24において、4つのローラ22d~22dによって挟持されている部位と、第1アクチュエータ12の固定部12eとの間の長さLx(図4参照)が互いに同一になるように構成されている。この長さLxは、後述するように、外力が作用した際に板ばね24の弾性変形する部分の長さに相当するので、以下、この長さLxを「板ばね変形長さLx」という。
また、図5に示すように、リンク部2からの外力が第1アクチュエータ12に作用していない場合、板ばね24は正面から見て左右方向に直線状に延びる状態となる。
この状態で、例えば、外力が4つのリンク部2の各々に作用した場合、これらの外力が各リンク部2の関節2b及びワイヤ3を介して、駆動プーリ12bに伝達され、トルクとして作用することにより、第1アクチュエータ12の本体部12aを中心軸周りに回転させる。
この本体部12aの回転に伴い、図6に示すように、第1アクチュエータ12の固定部12eは、本体部12aの中心軸周りに回転しながら、板ばね24を弾性変形させる。それにより、板ばね24は、弾性変形しながら外力に対する反力を発生させる。その結果、関節2bは、このような反力を発生する剛性を有していることになる。言い換えれば、可変剛性機構20によって、剛性が関節2bに付与されている状態となる。
また、第2アクチュエータ21が回転し、スライダ22を左右方向に移動させた場合、板ばね24において、前述した板ばね変形長さLxが変化する。この板ばね変形長さLxの変化により、板ばね24が発生する反力が変化し、結果的に、関節2bの剛性が変化することになる。以上の原理により、可変剛性機構20では、第2アクチュエータ21がスライダ22を左右方向に移動させることで、関節2bの剛性が変更される。
この可変剛性機構20の場合、スライダ22の左右方向の移動により、板ばね変形長さLxは、図7に示す最大長と図8に示す最小長との間で変更可能に構成されている。この場合、板ばね変形長さLxが最大長のときには、関節2bの剛性が最も低い状態となる一方、板ばね変形長さLxが最小長のときには、関節2bの剛性が最も高い状態となる。
以上のように、第1実施形態のリンク機構1によれば、4つの第1アクチュエータ12の本体部12aが軸受12c,12cによって、回動自在にそれぞれ支持されている。本体部12aを回転させるような外力が本体部12aに作用した際、可変剛性機構20における4つの板ばね24が外力に抗しながら弾性変形し、反力を発生する。
4つの板ばね24の各々は、2つの上側ローラ22d、22dと、2つの下側ローラ22d、22dとによって上下方向から挟持されており、これら4つのローラ22d~22dが各板ばね24を挟持する位置が、第2アクチュエータ21によって変更される。すなわち、各板ばね24の板ばね変形長さLxが同時に変更される。それにより、各板ばね24の弾性変形に起因して発生する反力が変更され、それにより、外力に対する4つの関節2bの剛性が同時に変更されることになる。
このように、4つの関節2bを備えたリンク機構1において、1つの第2アクチュエータ21により、外力に対する4つの関節2bの剛性を同時に変更することができる。したがって、4個の第1アクチュエータと、1個の第2アクチュエータ21とによって、リンク機構1における4個の関節の剛性を同時に変更できることになる。その結果、4個の関節を備えたリンク機構において4個の関節の剛性を変更する際に、8個のアクチュエータが必要な従来の場合と比べて、アクチュエータの必要数を3個分、低減することができる。それにより、装置の軽量化及びサイズの小型化を図ることができ、製造コストを低減することができる。
なお、関節2bの数は、第1実施形態の4個に限らず、n(nは複数)個であればよい。その場合、n個の板ばね24及び4n個のローラ22dを備えたスライダ22という比較的、簡易な構成によって、n個の関節2bの剛性を同時に変更することができる。
また、板ばね24を、図9に示すように、複数枚(図9では4枚)の板ばね材24aを重ね合わせるとともに、グリースを隣接する板ばね材24a,24aの間に充填するように構成してもよい。板ばね24をこのように構成した場合、板ばね24が弾性変形した後の振動をグリースの粘性抵抗によって適切に減衰させることができる。この場合、板ばね材24aの枚数は、図9の4個に限らず、複数であればよい。
また、板ばね24の振動を減衰する手法は、上記の手法に限らず、振動を機械的に減衰できる手法(例えば、摩擦を利用する手法、又は流体を利用する手法)であればよい。
さらに、可変剛性機構20の4つの板ばね24において、板ばね24の厚さを互いに異なるように構成してもよい。このように構成した場合、4つの関節2bの剛性を互いに異なる値に設定することができるとともに、それらの剛性を同時に変更することができる。
また、可変剛性機構20において、4つの板ばね24における板ばね変形長さLxが互いに異なる値になるように、ローラ22d~22dと、固定部12eとの位置関係を設定してもよい。このように構成した場合、4つの関節2bの剛性を互いに異なる値に設定することができるとともに、それらの剛性を同時に変更することができる。
さらに、第1実施形態は、可変剛性機構20において、第2アクチュエータ21がスライダ22を駆動することにより、板ばね24とローラの位置関係を変更するように構成した例であるが、これに代えて、第2アクチュエータ21の作動に伴い、油圧又は空気圧がローラに供給され、それにより、板ばね24とローラの位置関係が変更されるように構成してもよい。
また、第2アクチュエータ21によってワイヤを駆動するとともに、このワイヤの動力によって、板ばね24とローラの位置関係が変更されるように構成してもよい。
第1実施形態は、第2アクチュエータ21として、回転タイプのアクチュエータを用いた例であるが、これに代えて、直動タイプのアクチュエータを第2アクチュエータとして用い、スライダ22をこの第2アクチュエータによって左右方向に駆動するように構成してもよい。
例えば、第2アクチュエータ21の回転軸をボールねじ機構のねじ軸に直結し、ボールねじ機構のナットをスライダ22に連結することにより、第2アクチュエータ21によって、スライダ22を左右方向に駆動するように構成してもよい。
さらに、第1実施形態の可変剛性機構20は、第2アクチュエータ21及びスライダ22をロッド21fによって連結した例であるが、バックドライブを回避する観点から、可変剛性機構20を以下に述べるように構成してもよい。例えば、バックドライブが発生しない歯車機構によって第2アクチュエータ21とスライダ22の間を連結し、両者の間でバックドライブが発生しないように構成してもよい。
また、第1実施形態は、機構本体を1つの筐体11とした例であるが、これに代えて、複数の筐体11を組み合わせて機構本体としてもよく、その場合には、4つの第1アクチュエータ及び第2アクチュエータを、複数の筐体11内に分けて配置すればよい。
さらに、第1実施形態は、2つの上側ローラ22d,22dと2つの下側ローラ22d,22dとによって、板ばね24を挟持するように構成した例であるが、これに代えて、一対の上下ローラ22d,22dによって板ばね24を挟持するように構成してもよく、3つ以上の上側ローラ22dと、3つ以上の下側ローラ22dとによって、板ばね24を挟持するように構成してもよい。
また、第1実施形態は、複数の移動部材として、4つのローラ22dを用いた例であるが、本発明の複数の移動部材は、これらに限らず、直線状の位置の変更により、複数の弾性部材の各々の弾性変形に起因して発生する反力を変更可能なものであればよい。例えば、複数の移動部材として、位置を直線状に変更可能に構成された複数の丸棒、複数の角棒又は複数の板材を用いてもよい。
また、第1実施形態は、一対の挟持部材として、上下のローラ22d,22dを用いた例であるが、本発明の一対の挟持部材は、これらに限らず、板ばねを両側から挟持するものであればよい。例えば、一対の挟持部材として、一対の丸棒、一対の角棒又は一対の板材を用いてもよい。また、ローラ22dに代えて、直動軸受によって板ばね24を挟持するように構成してもよい。
さらに、第1実施形態は、第1アクチュエータ12の駆動部として駆動プーリ12bを用いた例であるが、これに代えて、歯車などを駆動部として用いてもよく、その場合には、歯車の動力が機械的に関節2bに伝達されるように構成すればよい。
一方、第1実施形態は、軸受として、転がり軸受タイプの軸受12cを用いた例であるが、本発明の軸受は、これに限らず、第1アクチュエータの本体部を回動自在に支持するものであればよい。
また、第1実施形態は、駆動部材として、スライダ22を用いた例であるが、本発明の駆動部材は、これに限らず、複数組の挟持部材が設けられ、板ばねの延設方向に移動可能なものであればよい。例えば、複数組の挟持部材が設けられた、板状又は棒状の部材を駆動部材として用いてもよい。
以下、図10~15を参照しながら、本発明の第2実施形態に係るリンク機構1Aについて説明する。本実施形態のリンク機構1Aは、第1実施形態のリンク機構1と比較した場合、可変剛性機構20に代えて、可変剛性機構30を備えている点のみが異なっている。
したがって、以下、可変剛性機構30を中心に説明するとともに、第1実施形態と同一の構成に対しては同じ符号を付すとともに、その説明を省略する。なお、図10~11では、1つの第1アクチュエータ12の周辺の構成が示されているが、他の第1アクチュエータ12においても、その周辺は同様に構成されている(図示せず)。
本実施形態の可変剛性機構30は、ねじ軸31、ナット32、直動軸受33、アーム34及び一対のねじりコイルばね35,35(図11参照)などを備えている。これらのねじ軸31及びナット32は、ボールねじ機構を構成している。この場合、ボールねじ機構に代えて、第1実施形態のスライダ22と同じ駆動方式の機構を用いてもよい。
ねじ軸31は、4つの第1アクチュエータ12間に延びているとともに、その一端部が第2アクチュエータ21に連結されている。それにより、ねじ軸31は、第2アクチュエータ21の作動中、第2アクチュエータ21によって中心軸周りに回転駆動される。
また、ナット32(駆動部材)は、ねじ軸31に対して回動自在に螺合しているとともに、後述するように直動軸受33に連結されている。以上の構成により、ねじ軸31が第2アクチュエータ21によって正逆回転方向に駆動されることにより、ナット32はねじ軸31上を左右方向に移動する。
また、直動軸受33(移動部材)は、回転軸36を介してナット32に連結されている。それにより、直動軸受33は、ナット32に対して前後方向に延びる回転軸36の中心軸AX1の周りに回動可能に構成されている。
一方、アーム34(連結部材)は、直動軸受33に摺動自在(又は転動自在)に嵌合しているとともに、その右端部が回転軸37を介して、第1アクチュエータ12の固定部12eに連結されている。それにより、アーム34は、第1アクチュエータ12の固定部12eに対して、前後方向に延びる回転軸37の中心軸AX2の周りに回動可能に構成されている。
さらに、2つのねじりコイルばね35,35(弾性部材)は、アーム34の回転軸37よりの部位と、第1アクチュエータ12の本体部12aとの間に連結されている。これらのねじりコイルばね35,35の付勢力により、リンク部2からの外力が第1アクチュエータ12に作用していない場合、図11に示すように、アーム34は、ねじ軸31と平行な状態に保持される。
一方、上記の状態でリンク部2からの外力が第1アクチュエータ12に作用した場合、外力がモーメントとして第1アクチュエータ12に作用することにより、図12に示すように、第1アクチュエータ12の本体部12aがその中心軸AX3の周りに回転する。
この本体部12aの回転に伴い、アーム34は、その右端部が固定部12eに連結されていることで、固定部12eに対して、中心軸AX2の周りに回動すると同時に、ねじ軸31に対して、中心軸AX1の周りに回動する。その際、アーム34は、直動軸受33内を摺動(又は転動)しながら、直動軸受33を中心軸AX1の周りに回動させる。
それと同時に、アーム34は、図12の右側のねじりコイルばね35を圧縮させ、図12の左側のねじりコイルばね35を伸張させながら回動する。これらのねじりコイルばね35,35の弾性変形に伴い、外力のモーメントに対する反力のモーメントが発生する。すなわち、関節2bは、このような反力を発生する剛性を有していることになる。言い換えれば、可変剛性機構30によって、所定の剛性が関節2bに付与されている状態となる。
次に、可変剛性機構30による剛性の変更動作について説明する。まず、第2アクチュエータ21がねじ軸31を回転駆動することにより、ナット32が図10,11に示す位置から図13,14に示す位置まで左方に移動した場合、これと同時に、直動軸受33は、アーム34上を摺動(又は転動)し、図13,14に示す位置まで左方に移動する。
可変剛性機構30が図13,14に示す状態にある場合において、リンク部2からの外力が第1アクチュエータ12に作用した際、外力がモーメントとして第1アクチュエータ12に作用することにより、図15に示すように、第1アクチュエータ12の本体部12aがその中心軸AX3の周りに回転する。
この本体部12aの回転に伴い、アーム34は、固定部12eに対して、中心軸AX2の周りに回動すると同時に、ねじ軸31に対して、中心軸AX1の周りに回動する。さらに、アーム34は、直動軸受33内を摺動(又は転動)しながら、直動軸受33を中心軸AX1の周りに回動させる。
それと同時に、アーム34は、図15の右側のねじりコイルばね35を圧縮させ、図15の左側のねじりコイルばね35を伸張させながら回動する。これらのねじりコイルばね35,35の弾性変形に伴い、外力のモーメントに対する反力のモーメントが発生する。
その結果、ナット32が図10に示す位置から図13に示す位置まで移動することにより、可変剛性機構30によって関節2bに付与されている剛性がより低い状態になる。言い換えれば、ナット32が図13に示す位置から図10に示す位置まで移動することにより、可変剛性機構30によって関節2bに付与されている剛性がより高い状態になる。
以上の原理により、本実施形態の可変剛性機構30によれば、第2アクチュエータ21によってナット32を左右方向に駆動することにより、4つの関節2b~2bに付与される剛性を同時に変更することができる。
なお、第2実施形態の可変剛性機構30は、弾性部材として、1組のねじりコイルばね35,35を用いた例であるが、これらに換えて、2組以上のねじりコイルばねを用いてもよい。
さらに、第2実施形態は、ばねとして、ねじりコイルばね35を用いた例であるが、本発明のばねは、これに限らず、付勢力を発生するものであればよい。例えば、ばねとして、渦巻きばね又は板ばねを用いてもよい。
また、第1及び第2実施形態のリンク機構1,1Aは、ロボット、電動義足、電動義手及び組立機器等の様々な産業機器に適用可能である。
1 リンク機構
2a リンク
2b 関節
11 筐体(機構本体)
12 第1アクチュエータ
12a 本体部
12b 駆動プーリ(駆動部)
12c 軸受
20 可変剛性機構
21 第2アクチュエータ
22 スライダ(駆動部材)
22d ローラ(移動部材、挟持部材)
24 板ばね(弾性部材)
24a 板ばね材
1A リンク機構
30 可変剛性機構
32 ナット(駆動部材)
33 直動軸受(移動部材)
34 アーム(連結部材)
35 ねじりコイルばね(弾性部材、ばね)

Claims (4)

  1. 機構本体と、
    当該機構本体に設けられ、各々が本体部及び駆動部を有する複数の第1アクチュエータと、
    当該複数の第1アクチュエータの前記駆動部によってそれぞれ駆動され、複数のリンクを結合する複数の関節と、
    前記機構本体に設けられ、前記複数の第1アクチュエータの前記本体部の各々を回動自在に支持する軸受と、
    前記複数の第1アクチュエータの前記本体部に連結され、当該本体部を所定方向に回転させるような外力が当該本体部に作用したときに当該外力に対する反力を発生するとともに、前記複数の関節の剛性を変更するように構成された可変剛性機構と、を備え、
    当該可変剛性機構は、
    外力が前記複数の第1アクチュエータの前記本体部に作用したときに当該外力に抗しながら弾性変形する複数の弾性部材と、
    位置を直線状に変更可能に構成され、当該位置変更により、前記複数の弾性部材の各々の弾性変形に起因して発生する前記反力を変更可能な複数の移動部材と、
    前記複数の第1アクチュエータとは別個に設けられ、前記複数の移動部材を同時に駆動することにより、複数の移動部材の位置を変更する1つの第2アクチュエータと、
    を有することを特徴とするリンク機構。
  2. 請求項1に記載のリンク機構において、
    前記複数の弾性部材の各々は、前記本体部に連結された板ばねで構成され、
    前記複数の移動部材の各々は、前記板ばねの前記本体部との連結部分以外の部位を両側から挟持する一対の挟持部材であり、
    前記可変剛性機構は、当該一対の挟持部材を1組として1組以上の挟持部材が設けられ、前記板ばねの延設方向に移動可能な駆動部材をさらに有しており、
    前記第2アクチュエータは、前記駆動部材を前記板ばねの延設方向に駆動することにより、前記1組以上の挟持部材が前記板ばねを挟持する位置を変更することを特徴とするリンク機構。
  3. 請求項2に記載のリンク機構において、
    前記板ばねは、複数の板ばね材を重ね合わせて構成されており、
    当該複数の板ばね材における隣り合う2つの板ばね材の間には、グリースが充填されていることを特徴とするリンク機構。
  4. 請求項1に記載のリンク機構において、
    前記複数の弾性部材は、前記本体部に一端部が固定された一対のばねを1組として1組以上のばねで構成され、
    前記可変剛性機構は、
    前記1組以上のばねの他端部がそれぞれ連結されるとともに、前記複数の移動部材に対して相対的に移動可能にそれぞれ連結された複数の連結部材と、
    前記複数の移動部材が回動自在に連結された駆動部材と、をさらに有しており、
    前記第2アクチュエータは、前記駆動部材を駆動し、前記複数の移動部材の各々と前記複数の連結部材の各々との位置関係を変更することにより、前記外力が前記本体部に作用した際に発生する反力のモーメントを変更することを特徴とするリンク機構。
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