JP2013148204A - 関節機構 - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動源の小型軽量化、コンパクト化、コストダウンを可能にする関節機構を提供する。
【解決手段】複数の駆動機構10,20により生じる作用力を拮抗作用させることにより、被駆動部60を駆動自在でかつ剛性を可変自在となる関節機構1において、駆動機構10,20のそれぞれに、双方向に駆動力を出力可能なモータ11,21と、モータ11,21と被駆動部60との伝達経路に介在し、双方向に生じる作用力に対して双方向の弾性特性を有するナイトハルトゴムバネ30,40とを備える。それぞれの駆動機構10,20に対して、弾性機構を1対(2個)設けることを不要とし、それぞれ1つのナイトハルトゴムバネ30,40だけで構成できるので、関節機構の軽量化、コンパクト化、コストダウンが可能となる。
【選択図】図1
【解決手段】複数の駆動機構10,20により生じる作用力を拮抗作用させることにより、被駆動部60を駆動自在でかつ剛性を可変自在となる関節機構1において、駆動機構10,20のそれぞれに、双方向に駆動力を出力可能なモータ11,21と、モータ11,21と被駆動部60との伝達経路に介在し、双方向に生じる作用力に対して双方向の弾性特性を有するナイトハルトゴムバネ30,40とを備える。それぞれの駆動機構10,20に対して、弾性機構を1対(2個)設けることを不要とし、それぞれ1つのナイトハルトゴムバネ30,40だけで構成できるので、関節機構の軽量化、コンパクト化、コストダウンが可能となる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ロボット等に用いられる関節機構に係り、詳しくは、複数の駆動機構の拮抗作用により、駆動自在でかつ剛性を可変自在となる関節機構に関する。
近年、ロボットを人との協調作業や介護用などへ応用しようという研究が行なわれている。このために対象物との接触時の衝撃の緩和や柔軟な挙動を実現する技術として、弾性特性が可変な弾性機構(駆動機構)の複数を拮抗作用させることで関節の剛性を可変できるものが提案されている(特許文献1参照)。
詳細には、特許文献1のものは、捩りコイルバネの内部に外径面がテーパ形状の軸状部材を設け、その軸状部材をボールねじを介してモータで駆動する構造の非線形弾性機構を有している。即ち、この非線形弾性機構は、ボールねじの軸方向の作用力(駆動負荷)に応じて捩りコイルバネが巻き締められるにしたがって、有効部長さが変化することで弾性特性の可変を実現している。
特許文献1の非線形弾性機構では、力の伝達方向が一方向であり、関節における作用力(関節の駆動力)は、拮抗させている2つの非線形弾性機構の一方を駆動するモータのみの出力トルクに制限される。他方の非線形弾性機構を駆動するモータは、関節の駆動力に寄与することができない。
そこで、2つのモータの出力トルクを活用するべく、1つのモータで2つの非線形バネを介して双方向に関節を駆動するようにした駆動系を2個設けたものが研究されている。この構成により2つの駆動系を拮抗作用させて剛性を可変するだけでなく、大きな外力に対しては2つの駆動系を共同させるようにして、2つのモータの出力を活用できる。これにより、モータの小型軽量化や、関節における負荷可能な出力の増大を図ることができる(非特許文献1参照)。
Florian Petit, Maxime Chalon, Werner Friedl, Markus Grebenstein, AlinAlbu-Sch, ¨affer and Gerd Hirzinger, "Bidirectional AntagonisticVariable Stiffness Actuation: Analysis, Design & Implementation", IEEE Int.Conf. on Robotics and Automation(ICRA2010), Anchorage, Alaska,2010.
非特許文献1のように、1つのモータで2つの非線形バネを介して双方向に関節を駆動するようにした駆動系を2個設けた構成は、モータの小型軽量化は可能であるが、非線形バネはそれぞれ2対必要であり、計4個必要である。これら非線形バネにあって1対のうちの一方は、常に出力に寄与しておらず、重量の増加を招くと共に、小型化やコストダウンの妨げにもなる。
そこで本発明は、駆動源の小型軽量化、コンパクト化、コストダウンを可能にする関節機構を提供することを目的とするものである。
本発明は、複数の駆動機構により生じる作用力を拮抗作用させることにより、被駆動部を駆動自在でかつ剛性を可変自在となる関節機構において、前記駆動機構の少なくとも1つは、双方向に駆動力を出力可能な駆動源と、前記駆動源と前記被駆動部との伝達経路に介在し、双方向に生じる前記作用力に対して双方向の弾性特性を有する1つの弾性機構と、を備えたことを特徴とする。
本発明によると、駆動機構の少なくとも1つが作用力を双方向に生じさせることが可能であるので、他の駆動機構と共同させることで、複数の駆動源の出力を活用できて、駆動源の小型軽量化を図ることができる。また、駆動機構の1つに対して、双方向の弾性特性を有する1つの弾性機構を備えるので、1つの駆動機構に対して弾性機構を1対(2個)設けることを不要とし、関節機構の軽量化、コンパクト化、コストダウンを可能とすることができる。
ロボット等に用いられる関節機構においては、回転モータやリニアモータ等の駆動源で、ギヤやラック、ベルト、レバーなどの伝達機構を介して関節に軸支されたリンクを回動させる構成が一般的である。本発明では、その伝達機構(伝達経路)に、双方向に力を伝達可能で、いずれの方向でも動作する弾性特性を有する非線形バネを設け、且つ1つの駆動源と1つの非線形バネを1組の駆動機構として、2組以上(複数)の駆動機構を同じ関節に接続する。このようにすることで、後述するように関節の剛性を変化させられる関節機構をコンパクトに構成することが可能になる。
ここで、駆動源と非線形バネとからなる例えば2組のセット(駆動機構)は、双方向に力を伝達できるので、非線形バネは両方向に同一の弾性特性を有してもよいし、方向によって異なる弾性特性を有していてもよい。ただし、後述するように例えば2組の駆動機構による方向の差は、互いに逆方向とすることが望ましい。以下、本実施の形態を、実施例1〜実施例5に基づいて詳細に説明する。
ついで、本発明に係る実施例1を図1乃至図6に沿って説明する。図1は実施例1の関節機構1の斜視図であって、内部の構造を示すために外装や基台、軸受は省略して示している。図1(a)に示すように、関節機構1は、複数(2つ)の駆動機構10,20により生じる作用力の拮抗作用により被駆動部60を駆動自在に駆動し、かつ被駆動部60の双方向(即ち回転方向)の剛性を可変自在にするように構成されている。
具体的には、駆動機構10には、駆動源として駆動力を出力可能なモータ11と、その出力軸に固定された出力ギヤ12と、出力ギヤ12からの回転方向の双方向の駆動力を被駆動部60に伝達する伝達部15とが備えられている。その伝達部15には、上記出力ギヤ12に噛合するギヤ(回転入力部材)16と、ギヤ16の内部にあってモータ11と被駆動部60との伝達経路に介在するように、1つのナイトハルトゴムバネ30が備えられている。詳しくはナイトハルトゴムバネ40の説明を用いて説明するナイトハルトゴムバネ30は、ギヤ16と被駆動部60との放射方向の間に配置され、双方向(即ち回転方向)に生じる作用力に対して双方向の弾性特性を有する。
同様に、駆動機構20には、駆動源として駆動力を出力可能なモータ21と、その出力軸に固定された出力ギヤ22と、出力ギヤ22からの回転方向の双方向の駆動力を被駆動部60に伝達する伝達部25とが備えられている。その伝達部25には、上記出力ギヤ22に噛合するギヤ(回転入力部材)26と、ギヤ26の内部にあってモータ21と被駆動部60との伝達経路に介在するように、1つのナイトハルトゴムバネ40が備えられている。詳しくは後述するナイトハルトゴムバネ40は、ギヤ26と被駆動部60との放射方向の間に配置され、双方向(即ち回転方向)に生じる作用力に対して双方向の弾性特性を有する。
そして、被駆動部60は、2つの駆動機構10,20のモータ11,21及びナイトハルトゴムバネ30,40によって、駆動自在にかつ剛性を可変自在にされる回転軸61と、その回転軸61に固着されたリンク62とを備えている。
ナイトハルトゴムバネ30は、ナイトハルトゴムバネ40と同構成からなるので、図2及び図3に沿って、ナイトハルトゴムバネ40について説明する。図2はナイトハルトゴムバネ40の斜視図であって、(a)は組立後の図、(b)は分解斜視図である。
図2において、ハウジングを兼ねているギヤ26は歯面を省略して図示してある。本実施例1では、バネは2段階のゴム層を有する構造となっている。図2(b)に示すように、分解された状態から、まず角柱状の回転軸61の4辺に4個の円柱状のゴム41を2つのコの字状の押圧材(中間回転部材)42で押しつけて、内周側のゴム層41Sを構成する。次にコの字状の押圧材42の突起部43に、2つのストッパ44の孔45を嵌めこみ固定する。この固定はカシメや圧入、接着によってもよい。
次に一体化された2つの押圧材42の4辺に4個の円柱状のゴム47を2つのコの字状の押圧材48で押しつけて、外周側のゴム層47Sを構成する。そしてこれをギヤ26に設けられた孔26aに挿入して固定する。この固定は、ゴム47の反発力のみでもよいし、接着やカシメ等を行なってもよい。このように押圧材で挟みこんで組み立てるようにすると、手間がかかりゴムに傷をつけるおそれもある圧入工程を無くせるので組立コストと信頼性において利点がある。このようにして組みあがったナイトハルトゴムバネ40は、図2(a)に示す状態となる。
つまり、ナイトハルトゴムバネ40は、ギヤ26と被駆動部60との放射方向の間に配置された押圧材42と、押圧材42を介して直列的に配置された2段階のゴム層とを備えている。また、ストッパ44には、被駆動部60の回転軸61と押圧材42との所定角度以上の相対回転を規制する突起部(規制部)46が備えられている。
なお、本実施例1におけるナイトハルトゴムバネ40は、ゴム層が2段階であるが、2段階以上備えていてもよい。その場合は、中間回転部材としての押圧材42は段数に応じて1つ以上の箇所に介在することになる。
次に、ナイトハルトゴムバネ40の動作を正面図である図3(a)〜(c)及び図4(a)〜(c)に沿って説明する。図4(a)〜(c)は、内部が見えるようにストッパ44を取り去って示したものであって、図3(a)〜(c)と夫々対応している。
図3(a)及び図4(a)は、回転軸61にトルク(作用力)がかかっていない状態である。図3(b)及び図4(b)に示すように、矢印ωY2のように時計回りのトルクが作用するとゴム41と47が変形し始める。ゴム41と47は同一のトルクを受けるので、作用半径が小さい位置にある41のほうが大きく変形し限界に達したところを図3(b)及び図4(b)に示す。この時、回転軸61の角部がストッパ44の突起部46の当接するようになっており、さらに大きなトルクを加えると、図3(c)及び図4(c)に示すように外側のゴム47の限界まで使用することができる。このように本実施例1のナイトハルトゴムバネ40は、通常の一段のものに比較すると、大きさと最大トルク、最大バネ定数は同じで、回転角が約2倍、最小バネ定数が約3分の1となり、飛躍的に高性能となっている。
なお、図3及び図4では時計方向に回転させた場合のみを示したが、反時計方向のトルクに対しても同様であることはいうまでもない。また、ストッパ44の突起部46以外の穴の内径部は、回転軸61の4隅を円柱面としておき、軸支するようにしてもよい。これにより、ゴム41を設けたために回転軸61の倒れに対して柔らかくなりすぎることを防止して姿勢を安定させることができる。
また、ここでは円柱状のゴム41、47を用いているが、外形をあらかじめ圧入後の形状に近くして予圧を小さくしたり、大きくしたりして特性を変えることもできることはいうまでもない。ナイトハルトゴムバネの特性は、このようにゴムの形状と予圧だけでなく、材料や押圧面の形状でも変化させることができ、種々の特性が実現可能である。また、この形式のゴムバネは基本的に圧縮応力を利用しているため、高い応力まで使用できるので、コンパクトで高い容量のバネが実現できる。さらにゴムは比重が2以下と金属よりはるかに軽いので、重量の面でも利点がある。
次に関節機構1の動作を説明する。図1(a)は、ギヤ16,26が同じ位相になっており、2つのナイトハルトゴムバネ30,40は共に中立位置である。ここで、モータ11,21をそれぞれ矢印ωX1の方向に同じ回転数だけ回転駆動させた状態が図1(b)に示す状態である。この場合、2つのナイトハルトゴムバネ30,40は共に相対的に中立位置であるが、リンク62の方向が矢印ωY1の方向に移動される。
更に、図1(c)に示すようにモータ11のみを矢印ωX2の方向に回転駆動させ、ギヤ16のみを元の位置に戻す。すると、2つのナイトハルトゴムバネ30,40は互いに逆方向にトルクがかかった状態となって釣り合う位置に回転軸61が回転する。従って、リンク62が矢印ωY2の方向に回転する。
このように2つのモータ11,21を同じ方向に回転させるとリンク62の位置が変えられ(つまり駆動自在)、逆方向に回転させると、2つのナイトハルトゴムバネ30,40に互いに逆方向にかかるトルクを変えることができる(つまり剛性を可変自在)。
続いて、外力Fによるトルクが作用したときの動作について、図5(a)〜(e)を用いて説明する。図5(a)は、ナイトハルトゴムバネの角度θとトルクTの関係を示す特性図であり、このグラフの傾斜角度が小さいほど柔らかく、大きいほど硬いことを示している。通常のコイルバネは、このようなグラフが直線となる線形バネであるが、本例のナイトハルトゴムバネは捩り角度が小さい時は柔らかく、捩り角度が大きくなると硬くなっており、一種の非線形バネである。
図5(b)、(c)、(d)は、各々図1(a)、(b)、(c)の状態に対応した特性図である。ここで、点線はナイトハルトゴムバネ40の位置と特性を示し、一点鎖線はナイトハルトゴムバネ30の位置と特性を示し、実線はこれらの合成であるリンク62の位置と特性を示している。
図5(b)では、2つのナイトハルトゴムバネ30,40の特性線は重なっており、リンク62に対してはこれらを合計した2倍のトルク特性が得られる。ここでモータ11,21を同じ方向に回転させて中立位置を変化させた状態が図5(c)である。中立位置のみが角度θの正方向に変わっている。更に、モータ11のみを逆方向に回転させると、図5(d)のようにリンク62の中立位置が若干小さくなるだけでなく、リンク62のトルク特性が変化していることがわかる。このとき、中立位置での剛性は図5(b)、(c)の時よりも増加しているが、最大の負荷トルクが減少していることがわかる。
さらに、モータ11とモータ21を逆方向に回転させて2つのナイトハルトゴムバネ30,40の限界近くまで締め付けた状態が図5(e)である。中立位置での剛性が大きくなっているが、最大の負荷トルクが非常に小さくなっていることがわかる。
図6は、本実施例1のトルクTと剛性であるバネ定数(弾性係数)Kとの関係をあらわすグラフである。パラメータ「0(ゼロ)」、「29.4」、「52.0」、「67.4」、「77.8」は、2つのナイトハルトゴムバネ30,40の角度差である。「0」は図1(a)、(b)(即ち図5(b)、(c))のように同じ角度の場合であり、この数値が大きいほど中立位置での剛性が大きくなる。
また、図6の「Kth」で示す実線は、2つのナイトハルトゴムバネ30,40のトルクが逆方向から同方向に切換る境界を示すものである。この境界線の中央よりではトルクは逆方向で、いわゆる拮抗状態であり、左右の外側では同方向となって2つのモータ11,21が共同して負荷に対抗している状態である。図6からわかるように負荷トルクが小さい状態では2つのナイトハルトゴムバネ30,40を拮抗させることで大きく剛性を変化させることができ、負荷トルクがかかると徐々に剛性が高くなっていくことがわかる。従って、負荷トルクが大きくなっても剛性を一定に保つには、2つのナイトハルトゴムバネ30,40の拮抗を緩めることが必要である。
そして、2つのナイトハルトゴムバネ30,40の拮抗がない状態である「0(ゼロ)」の曲線が最も大きな負荷トルクに対抗できる状態であり、弾性係数が最小となる。この角度差「0」の状態では、負荷トルクに対抗できるトルク値が、本実施例1での1つのモータの限界トルクである2.2の約2倍の4.4と非常に大きくなっていることがわかる。
以上説明したように本実施例1の関節機構1は、駆動機構10,20が作用力を双方向に生じさせることが可能である。よって、互いの駆動機構10,20を共同させることで、2つのモータ11,21の出力を活用できて、モータ11,21の小型軽量化を図ることができる。また、駆動機構10,20の夫々1つに対して、双方向の弾性特性を有する1つのナイトハルトゴムバネ30,40を備えるので、1つの駆動機構に対して弾性機構を1対(2個)設けることを不要とすることができる。これにより、関節機構1の軽量化、コンパクト化、コストダウンを可能とすることができる。
なお、本実施例1では、駆動源として回転を出力するモータ11,21を一例として説明したが、双方向に駆動力を出力できるものであれば、例えば油圧アクチュエータなど、どのような駆動源であっても構わない。
また、本実施例1では、駆動機構10,20を拮抗作用させ、それら駆動機構10,20のそれぞれに1つの双方向の弾性特性を有する弾性機構(ナイトハルトゴムバネ30,40)を設けたものを説明した。しかし、例えば駆動機構の一方の弾性機構だけを双方向の弾性特性を有する弾性機構にした場合でも、一方の駆動機構が軽量化、コンパクト化、コストダウンできるので、十分に効果を得ることができる。
続いて、本発明に係る実施例2を図7乃至図9に沿って説明する。実施例2として、ナイトハルトゴムバネの特性を非対称としたものを図7(a)、(b)に示す。関節機構としては実施例1と同様であり、ナイトハルトゴムバネ30,40のみをナイトハルトゴムバネ240と同構成に変更したものである。なお、本実施例2においては、上記実施例1と同様な部分に同符号を付して説明する。
図7に示すように本実施例2ではストッパ244を筒状とし、内側に2つのコの字状の押圧材42でゴム41を挟みつけた状態の一段目のゴムバネ部を挿入、固着している。外周は四角柱ではなく、曲面とされており回転方向によって円柱のゴム47への圧縮の速さが異なるようにされている。また、回転軸61が勘合しているストッパ244の開口に設けられた突起部46も回転方向によって回転軸61との当接角度位置を異ならせることで1段目のゴムバネ部の動作を回転方向で異ならせてある。図7(b)に示す方向から見た場合、反時計方向に回転軸61が回転した場合は、1段目のゴムバネ部が限界まで回転して突起部斜面46aに回転軸61が当接する。逆に時計方向の回転に対しては突起部斜面46bが回転軸61に当接して1段目のゴムバネ部は殆んど回転しないようにされている。
本実施例2の構成により得られる動作特性について、図8(a)〜(e)および図9(a)、(b)を用いて説明する。図8(a)は、本実施例2のナイトハルトゴムバネ240の角度−トルク特性である。角度θが負方向に比べて正方向のバネ定数のほうが数倍大きくなっており、一方、限界トルクは正負同一である。前述のようにストッパ244の外周面の曲面の形状を適切に設定したり、1段目のゴムバネ部の動作を異ならせることで、このように非対称な特性を得ることができる。
このように方向により非線形バネ特性がことなる2つのナイトハルトゴムバネ240を図1(a)のナイトハルトゴムバネ30,40と交換した状態の特性が図8(b)である。なお、2つのナイトハルトゴムバネは、回転軸61に対する回転方向のバネ特性の差が互いに逆となるように組み込んである。本実施例2では2つのナイトハルトゴムバネにトルクがかかっていない中立位置においては、硬い側の特性が支配的となり、また、最大の負荷トルクもほぼ片側のモータの限界トルク程度である。
従って、実施例1と異なり、本実施例2ではこの状態から2つのナイトハルトゴムバネを捩って拮抗させる方向によって特性が異なることになる。負荷トルクが最大になるのは図8(c)に示す状態であり、この方向にさらに捩り込むと図8(d)のような状態で最大の剛性となる。図8(b)の状態から反対方向に捩り込んでいくと図8(e)のような状態で最大の剛性となる。
図8(c)に示す状態から図8(b)、(e)の方向に動作させた場合のトルク−剛性特性を図9(a)に示す。図中のパラメータ「29.4」が図8(c)の状態に相当し、パラメータを小さくする方向で変化させている。逆に図8(d)の状態の方向に動作させた場合が図9(b)である。
なお、「Kth」は、図6と同様に2つのゴムバネ部のトルクが逆方向から同方向に切換る境界を示すものである。図9(a)、(b)の2つのグラフを比較すると、いずれも非常に柔らかい状態から硬い状態まで変化させられることは変わらない。しかし、図9(a)の方向の場合のほうが、負荷が小さい状態では柔らかい状態から硬い状態に素早く変化させることが可能であり、軽負荷での位置決め動作に好適である。また、比較的大きな負荷トルクが常にかかった状態で使用する場合にも2つのモータを共同で動作させやすいので好適である。
一方、図9(b)の方向の場合は、比較的軽い負荷の状態で剛性を細かく制御することが可能なので、バーチャルリアリティなどで用いられる反力提示装置などに好適である。
このように非線形バネの特性を方向によって異ならせることで多様な特性を一つの装置で実現することが可能になる。なお、非対称な特性であっても、回転軸61に対して同一方向に組み込んだ場合は、外力トルクの方向によって特性が異なるだけであり、対称な場合に比較してあまり有用な特性は得られないことは明らかである。
ついで、実施例3として、捩りコイルバネ機構(非線形バネユニット)80を用いた場合を図10に示す。図10(a)は捩りコイルバネ機構の正面図、(b)は断面図である。本実施例3は、捩りコイルバネ機構80を図1の関節機構1のナイトハルトゴムバネ30,40に換えて組み込めば同様に作用するものである。なお、本実施例3において、回転軸61は、断面形状が円形となる円柱状で形成されている。
図10(a)、(b)に示すように、捩りコイルバネ機構80は、内筒81と、外筒82と、それらの間に介在するトーションバネ83と、を備えている。更に、回転軸61に対して、内筒81を回転自在に支持する軸受85と、外筒82を回転自在に支持する軸受86と、を備えている。内筒81と外筒82とは、それぞれトーションバネ83の端部83a,83bにおいて接続されている。
内筒81は、トーションバネ83の内径側に配置され、トーションバネ83の端部(一端)83aに接続された接続部分から先細形状となる傾斜が設けられた外周面81aを有する。また、外筒82は、トーションバネ83の外径側に配置され、トーションバネ83の端部(他端)83bに接続された接続部分から拡径形状となる傾斜が設けられた内周面82aを有する。即ち、内筒81の外周面81aと外筒82の内周面82aは直径がそれぞれ徐々に大径から小径に変化するテーパ面とされている。内筒81は、モータ11,21の駆動力により回転駆動される回転入力部材であるギヤ16,26に接続されており、外筒82は、被駆動部60の回転軸61に接続されているが、接続関係は逆でも良い。
内筒81と外筒82との間にトルクが作用すると、方向によってトーションバネ83が巻き締められたり、巻きほどかれたりする。巻き締められた場合には、トーションバネ83は内筒81の外周面81aに巻き付いていき、有効長が短くなることでバネ定数が大きくなっていく。巻きほどかれた場合にはトーションバネ83は外筒82の内周面82aに圧接していき、有効長が短くなることでバネ定数が大きくなっていく。このように、捩りコイルバネ機構80では、対称で非線形なバネ特性が得られる。これにより、弾性機構としてトーションバネ83が両方向のトルクの伝達に活用できる。
なお、外周面81aと内周面82aとのテーパ面の傾斜角度を適宜に設定することで、対称なバネ特性だけでなく、実施例2のような非対称な特性も実現可能である。
また、本実施例3では金属製のトーションバネ83を用いているので、低温などの環境やオイルなどの周囲条件からゴムバネが使用できない場合でも対応可能である。
ついで、実施例4として、圧縮コイルバネ機構90を用いたものを図11に示す。本実施例4では、モータの出力軸に接続された2つの駆動プーリと、関節機構の回転軸(被駆動部)に接続された2つの被駆動プーリとにそれぞれ巻回した輪状のワイヤによって駆動するものである。そして、それぞれの輪状のワイヤのうちの、一方の直線状となるワイヤW1と他方の直線状となるワイヤW2との間に介在するように、非線形バネである圧縮コイルバネ機構90を配置する。これにより、モータ2個で1つの回転軸(関節)を拮抗駆動するものである。
図11(a)はこの非線形バネユニットの外観斜視図である。図11(a)に示すように、ワイヤW1,W2は2個のモータの一方に接続されて双方向に駆動するようにされている。ワイヤW1は台座96に回動自由に軸支された2つの固定されたプーリ91A,93Aによって可動するプーリ92Aに巻回されている。ワイヤW2は台座96に回動自由に軸支された2つの固定されたプーリ91B,93Bによって可動するプーリ92Bに巻回されている。
詳細には、図11(a)、(b)に示すように、圧縮コイルバネ機構90は、台座96を備えており、台座96にはガイド96Aが屈曲形成されている。可動部94Aは、外筒94Abを有しており、外筒94Abはガイド96Aによって紙面の上下方向に対して直動可能に支持されている。外筒94Abの角穴には、可動軸94Adが紙面の上下方向に対して摺動自在に支持されており、可動軸94Adの先端部分には可動するプーリ92Aを回転自在に支持する支持部94Aaが形成されている。また、外筒94Abの下方側端部には、バネ座94Acが形成されて、バネ95の端部が着座すると共に、ガイド96Aに対して抜け止めとなっている。
また同様に、台座96に屈曲形成されたガイド96Bによって、可動部94Bの外筒94Bbが紙面の上下方向に対して直動可能に支持されている。外筒94Bbの角穴には、可動軸94Bdが紙面の上下方向に対して摺動自在に支持されており、可動軸94Bdの先端部分には可動するプーリ92Bを回転自在に支持する支持部94Baが形成されている。また、外筒94Bbの上方側端部には、バネ座94Bcが形成されて、バネ95の端部が着座すると共に、ガイド96Bに対して抜け止めとなっている。
従って、プーリ92Aは紙面の上下方向に直動可能であり、ワイヤW1のテンションによって紙面下方に押しつけられており、この力は可動軸94Ad、外筒94Abを介してバネ座94Acに係合しているバネ95に支えられている。また、プーリ92Bは紙面の上下方向に直動可能であり、ワイヤW2のテンションによって紙面下方に押しつけられており、この力は可動軸94Bd、外筒94Bbを介してバネ座94Bcに係合しているバネ95に支えられている。なお、可動軸94Adと可動軸94Bdとの間には、非常に柔らかい(弾性係数が小さい)バネ97で接続されている。
外力が作用していない状態では、各プーリ91A,92A,93A,91B,92B,93BからワイヤW1,W2が外れない程度の僅かなテンションが与えられるようにバネ95が外筒94Ab,94Bbを介してプーリ92A,92Bを押している状態である。
次に外力が加わりワイヤW1のテンションが増大した状態を図11(c)に示す。このときワイヤW1のテンションによってプーリ92Aは下方に押され、支持部94Aa及び外筒94Abを介してバネ95を押し込み、釣り合った状態まで下方に移動する。このとき、プーリ92Aとプーリ91A,93Aとの間のワイヤW1の方向が変化するため、プーリ92Aに作用する力は押し込むにつれてテンションの2倍より小さくなり、テンションと被駆動プーリとの位置、即ち関節の回転角との関係は非線形となる。
一方、反対側のワイヤW2は弛むことになるので、本実施例2では、プーリ92Aの移動に伴って、バネ95を介してプーリ92Bが下方に移動させられるようになっている。プーリ92AによるワイヤW1の繰り出し量とプーリ92BによるワイヤW2の繰り込み量がほぼ等しければ、弛みが生じないことになるが、ワイヤの角度変化やワイヤそのものの伸びなどの誤差要素がある。本実施例2では、この誤差をバネ95の伸縮で吸収しており、ワイヤW2が弛むことはなく、バネ95において僅かなテンションがかかった状態を保つようになっている。なお、バネ97は弱い力でストロークするように構成されており、実質的に1つのバネ95で双方向の力の伝達を可能とし、かつ非線形バネ特性を得ることが可能になっている。
なお、反対にワイヤW2のテンションが増大した場合を図11(d)に示す。この場合は、上述の動作と上下逆に動作するだけで、同様の作用となるため、その説明は省略する。
また、ワイヤW1,W2について、プーリ91A,92A,93Aとプーリ91B,92B,93Bとの配置を変えることで、非対称な非線形バネ特性を得ることもできる。即ち、例えばワイヤW1のテンションによる繰り出し量のほうがワイヤW2のテンションによる繰り出し量より大きくなるように構成すると、ワイヤW1のテンションに対するバネ定数のほうがゆっくりと増大するようになる。
ついで、実施例5として、4個の駆動機構を拮抗させたものを図12に示す。図12に示す関節機構100は、人間の手首のようにあおり角度2軸とひねりの3自由度の動きを行なう機構である。
詳細には、4個の駆動機構110,120,130,140を基台部101に配置する。基台部101に固定された支持軸102の先端は球面軸受で構成されている。その球面軸受で支持された可動板103は、各駆動機構110,120,130,140にユニバーサルジョイントを介して夫々接続された出力リンク111、121,131,141の先端で拮抗駆動される。
各駆動機構110,120,130,140は、配置しやすいように夫々のモータの位置を変更した程度で、実質的に同一であるので、駆動機構110を一例として説明する。駆動機構110は、上述の実施例1の片側の駆動機構10とほぼ同様の構成である。モータ11に接続された出力ギヤ12によって駆動されるギヤ16に設けられた非線形バネであるナイトハルトゴムバネ30を介して回転軸61に取り付けられたリンク62を回転させるようになっている。リンク62の先端にはユニバーサルジョイントを介して出力リンク111が取り付けられており、その先端の球面軸受で被駆動部としての可動板103に接続されている。
次に関節機構100の動作を説明する。駆動機構110と駆動機構140の差分により可動板103のひねり量が決まり、駆動機構110及び駆動機構140の平均位置と駆動機構120,130の3点で可動板103の傾き角と方向が決まるようになっている。剛性が最小の場合は、可動板103の支持軸102の球面軸受周りのモーメントがすべて0の状態となる。ここから各駆動機構110,120,130,140を駆動して球面軸受の中心周りのモーメントを発生させることで、その合力の釣り合いによって姿勢と剛性を設定することができる。
外力が作用した場合にはそれに対抗するモーメントを4個の駆動機構110,120,130,140の合力として発生させればよい。たとえば駆動機構110と駆動機構140との作用点の中点と、支持軸102の球面軸受の中心を結ぶ直線周りの外力が作用した場合、駆動機構120と駆動機構130との合力モーメントが対抗することになり、その作用は前述の実施例1で述べたのと同様である。このように4個の駆動機構110,120,130,140を使用した場合においても外力に対する作用は2個の場合と同様であって、双方向駆動可能としたことによって2倍の外力に対応できる。
1,100…関節機構:10,20,110,120,130,140…駆動機構:11,21…駆動源(モータ):16,26…回転入力部材(ギヤ):30,40,140…弾性機構、ナイトハルトゴムバネ:41S,47S…ゴム層:42…中間回転部材:46…規制部(突起部):60,103…被駆動部:80…弾性機構(捩りコイルバネ機構):81…内筒、回転入力部材:82…外筒:83…トーションバネ:90…弾性機構(圧縮コイルバネ機構)
Claims (6)
- 複数の駆動機構により生じる作用力を拮抗作用させることにより、被駆動部を駆動自在でかつ剛性を可変自在となる関節機構において、
前記駆動機構の少なくとも1つは、
双方向に駆動力を出力可能な駆動源と、
前記駆動源と前記被駆動部との伝達経路に介在し、双方向に生じる前記作用力に対して双方向の弾性特性を有する1つの弾性機構と、を備えた、
ことを特徴とする関節機構。 - 前記弾性機構は、前記作用力がゼロの時に弾性係数が最小となり、前記双方向のいずれかの方向に前記作用力が作用すると弾性係数が増大する非線形な弾性特性を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の関節機構。 - 前記弾性機構は、前記作用力の方向に対して非対称な弾性特性を備えた、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の関節機構。 - 前記駆動機構の少なくとも1つは、前記駆動源の駆動力により回転駆動される回転入力部材を有し、
前記弾性機構は、前記回転入力部材と前記被駆動部との放射方向の間に配置されたナイトハルトゴムバネにより構成された、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の関節機構。 - 前記ナイトハルトゴムバネは、前記回転入力部材と前記被駆動部との放射方向の間に配置された1つ以上の中間回転部材と、前記中間回転部材を介して直列的に配置された2段階以上のゴム層と、前記被駆動部と前記中間回転部材の1つとの所定角度以上の相対回転を規制する規制部と、を備えた、
ことを特徴とする請求項4に記載の関節機構。 - 前記駆動機構の少なくとも1つは、前記駆動源の駆動力により回転駆動される回転入力部材を有し、
前記弾性機構は、トーションバネと、前記トーションバネの内径側に配置され、前記トーションバネの一端に接続された接続部分から先細形状となる傾斜が設けられた外周面を有する内筒と、前記トーションバネの外径側に配置され、前記トーションバネの他端に接続された接続部分から拡径形状となる傾斜が設けられた内周面を有する外筒と、を備え、
前記内筒及び前記外筒の一方が前記回転入力部材に接続され、他方が前記被駆動部に接続された、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の関節機構。
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2012
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