JP6579740B2 - 真空断熱材の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は真空断熱材の製造方法に関するものである。
冷蔵庫等の断熱材として用いられている従来の真空断熱材としては、ガラス繊維の集合体からなる芯材をガスバリア性のある外包材で被覆し、外包材の内部を減圧密閉したものがある(例えば、特許文献1参照)。この真空断熱材では、ガラス繊維の集合体がガラス繊維の熱変形温度以上の温度で加圧成形することによって塑性変形され、芯材が加圧時の状態に保持される。この真空断熱材は、この芯材を袋状に成形された外包材に挿入し、外包材の内部を減圧し、開口部を熱溶着により密閉封止することにより作製される。
また、従来の真空断熱材としては、繊維質材を用いて有機系バインダーを固め成形した芯材と、金属箔の層を積層してなるラミネートフィルムとを備え、ラミネートフィルムの縁部がシールされ内部が減圧されたものがある(例えば、特許文献2参照)。
また、従来の真空断熱材としては、柔軟性を有する内袋に無機繊維重合体を収納した芯材と、芯材を収納して内部を減圧し周縁部を溶着して封止したラミネートフィルムからなる外包材とを備えたものがある(例えば、特許文献3参照)。
特開2005−220954号公報(段落[0017]、[0023]、[0029]、[0059]、図1) 特開平9−138058号公報(段落[0013]、図1) 特開2007−9928号公報(請求項6〜8、図9)
繊維集合体からなる芯材は、大気圧下では嵩高くなるため真空断熱材の製造段階における取扱いが困難な場合がある。そのため、従来の真空断熱材では、減圧密封前に予備的に芯材の厚さを低減することによってその取扱いを容易にしている。
例えば、特許文献1では、ガラス繊維の集合体を加熱加圧成形することによって芯材の厚さを低減している。特許文献2では、有機系バインダー等の結合剤を用いることによって芯材の厚さを低減している。特許文献3では、柔軟な内袋等の内包材を用いて芯材を予備的に減圧密封することにより芯材の厚さを低減している。
しかしながら、芯材の厚さを低減するためにガラス繊維の集合体が加熱加圧成形された場合、加熱加圧成形はガラス繊維の熱変形温度以上の温度でなされるため、莫大な熱エネルギーを浪費するという課題があった。更に、加熱加圧成形によってガラス繊維が塑性変形するため、芯材に含まれるガラス繊維の密度が高くなり、芯材の所望の断熱厚みを維持するために、ガラス繊維の使用量が増加してしまうという課題があった。
また、有機系バインダー等の結合剤を用いて繊維質材(繊維集合体)を結着させた芯材、及び内袋等の内包材を用いて無機繊維重合体(繊維集合体)を収納した芯材は、芯材の厚さを低減するために結合剤や内包材といった材料を浪費してしまうという課題があった。
本発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、省エネルギーかつ省資源で製造され真空断熱材の製造方法を提供することを目的とする。
発明に係る真空断熱材の製造方法は、繊維集合体からなる芯材を外包材で被覆する工程と、前記外包材の内部を減圧する前に、前記芯材及び前記外包材を外力で一体に圧縮して、前記芯材を圧縮状態とする工程と、前記圧縮状態において、前記外包材の周縁部のうち相対する2辺に溶着シール部を形成する工程と、前記溶着シール部を形成した後に、前記外包材の内部を減圧密封して真空断熱材を得る工程とを備え、前記外包材で被覆する前の前記芯材の厚さを大気圧下で50%の厚さまで圧縮したときの圧縮応力は5kPa以下であり、前記大気圧下での、前記外包材で被覆される前の前記芯材の厚みは、前記外包材で被覆された前記芯材の厚みの5倍以上である。
本発明によれば、上述のような圧縮応力が5kPa以下の芯材を用いることによって、加熱加圧成形された芯材及び結合材によって結着された芯材を用いた従来技術の真空断熱材よりも芯材密度を低くすることができるため、ガラス繊維の使用量を削減することができる。また、本発明によれば、真空断熱材の製造時に、芯材の厚さを低減するための熱エネルギー及び材料が使用されない。したがって、省エネルギーかつ省資源で製造される真空断熱材の製造方法を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る真空断熱材1の概略構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材1の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材1の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態1に係る真空断熱材1の製造工程を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る断熱箱2の概略構成を示す断面図である。
実施の形態1.
本発明の実施の形態1に係る真空断熱材1及びその製造方法について説明する。図1は、本実施の形態1に係る真空断熱材1の概略構成を示す断面図である。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法の関係や形状等が実際のものとは異なる場合がある。各構成部材の具体的な寸法等は、以下の説明を参酌した上で判断すべきものである。
図1に示すように、真空断熱材1は、繊維集合体からなる芯材10と、ガスバリア性を有し、芯材10の両面を被覆する2枚の外包材20、21と、外包材20、21の内部空間に挿入され、水分を吸着して外包材20、21の内部空間の真空度の経時劣化を抑制する水分吸着剤30とを備えている。外包材20、21の内部空間は、1〜3Pa程度の真空度に減圧された状態で開口部が密封されることにより減圧密封されている。開口部の密封は、ヒートシール等によって外包材20、21の周縁部を溶着し、溶着シール部40を形成することにより行われる。真空断熱材1は、全体として概略長方形平板状の形状を有している。
芯材10は、グラスウールなどの繊維集合体が積層された構成を有している。繊維集合体は、グラスウールであれば遠心法により製造され、樹脂繊維であればスパンボンド法により製造されることが一般的であるが、繊維集合体の製造方法は、特に限定されるものではない。
本実施の形態1の真空断熱材1では、芯材10の厚さを低減するための熱エネルギー及び材料が使用されていない。例えば、芯材10を構成する繊維集合体は、加熱加圧成形も、内包材による密閉封止も、結合剤による結着もなされていない。
外包材20、21は、既存の真空断熱材に使用されている外包材であり、多層構造をなすラミネートフィルムである。この多層構造は、例えば、内側(芯材10側)から順にポリエチレン層、アルミ蒸着層、ポリエチレンテレフタレート層、及び最外層の延伸ナイロン層が積層された構成を有する。各層の厚みは10〜30μm程度にできるが、これに限定されるものではない。
外包材20、21の構成は、上記構成には限定されず、アルミナ蒸着層、エチレン−ビニルアルコール層、ポリプロピレン層が含まれていてもよい。また、外包材20、21は、ガスバリア性を有するものであれば、特に構成が限定されるものではない。
本実施の形態1の真空断熱材1においては、外包材20、21の内部空間を規定する外包材20、21の内表面全体は、芯材10の表面全体と直接接触している。すなわち、芯材10は他の部材(例えば、内包材)により被覆されていない。
水分吸着剤30は、例えば、通気性の良い袋に挿入された酸化カルシウム(CaO)等により構成されている。水分吸着剤30は、CaOのみに限定されるものではなく、シリカゲルやゼオライトなどの水分吸着性を有するものを用いてもよい。
溶着シール部40は、外包材20、21の周縁部の全周に亘って切れ目なく形成されている。外包材20、21の周縁部のうち少なくとも相対する2辺において、溶着シール部40と芯材10との間の距離Aが5mm以上100mm以下となっている。溶着シール部40は、芯材10の形状に沿って固定されている。溶着シール部40の幅は5〜50mm程度にできるが、これに限定されるものではない。
本実施の形態1の真空断熱材1における、芯材10の材料特性について説明する。本実施の形態1における真空断熱材1の外包材20、21の内部から芯材10を取り出し、大気圧下で取り出した芯材10を初期厚みに対して50%の厚さまで圧縮したときの単位面積あたりの荷重、すなわち圧縮応力(以降、「50%圧縮応力」と称する。)を測定した。測定は、ISO 5893の規定する条件を満足する万能試験機を用いて、縦横100mm四方に切り出した芯材10を試験速度10mm/minで圧縮することによって行った。大気圧下で取り出した芯材10の厚さをh0とするとき、万能試験機の圧縮板の間隔がh0よりも十分に離れた間隔(例えばh0+100mm)から試験を開始し、圧縮応力が0.01kPaとなったときの厚みを初期厚みh1とした。試験を継続し、芯材10を初期厚みh1に対して50%圧縮したとき、すなわちh1×0.5の厚みになったときの50%圧縮応力を測定した。
厚み20mmの本実施の形態1の真空断熱材1の芯材10において、h0、h1はそれぞれ150mm、148mmとなり、50%圧縮応力は約0.5kPaとなった。これに対し、厚み20mmの従来技術の真空断熱材の加熱加圧成形された芯材において、h0、h1はそれぞれ50mm、49.6mmとなり、50%圧縮応力は約11kPaとなった。
芯材10は、外包材20、21の内部から取り出して大気圧下で50%の厚さまで圧縮したときの圧縮応力が0.05kPa以上5kPa以下となる状態で、外包材20、21に被覆されている。このような状態で芯材10が外包材20、21により被覆されていることは、上述のように芯材10を外包材20、21の内部から取り出して、大気圧下で50%の厚さまで圧縮したときの圧縮応力を測定することによって確認できる。芯材10は外包材20、21で被覆する前に加熱加圧成形も結合剤による結着もなされていないので、外包材20、21から取り出した後においても大気圧下で0.05kPa以上5kPa以下の力で50%の厚さまで圧縮できる。
次に、本実施の形態1に係る真空断熱材1の製造方法について説明する。図2〜図4は、真空断熱材1の製造工程を示す図である。また、図2〜図4は、製造工程で用いられる加工装置50の構成も併せて示している。図2〜図4に示すように、加工装置50は、圧縮機構51と溶着機構52a、52bとを有している。圧縮機構51は、芯材10と芯材10を被覆する外包材20、21とを一体で加圧圧縮するものである。溶着機構52a、52bは、圧縮機構51により芯材10及び外包材20、21が加圧圧縮された状態で、外包材20、21の周縁部のうちの相対する2辺に溶着シール部40を形成するものである。溶着機構52a、52bは、圧縮機構51を挟んで両側に配置されている。また、溶着機構52a、52bは、圧縮機構51により芯材10及び外包材20、21が圧縮された状態で、芯材10に近接して溶着シール部40を形成できるように、圧縮機構51に近接して設けられている。例えば、溶着機構52a、52bは、溶着シール部40と芯材10の端部との間の距離Aが5mm以上100mm以下となる溶着シール部40を形成できるようになっている。
真空断熱材1の製造工程においては、まず、図2に示すように、芯材10を真空断熱材1として必要な幅と長さに加工し、芯材10の両面(上面及び下面)を2枚の外包材20、21で被覆した状態で加工装置50(圧縮機構51)に配置する。この工程は、大気圧下で行われる。このときの芯材10の厚みT1は、完成後の真空断熱材1の厚み(又は芯材10の厚み)と比較して5倍以上となっている。また、このときの芯材10の50%圧縮応力は、5kPa以下である。
次に、図3に示すように、圧縮機構51によって外包材20、21の両外側表面から芯材10及び外包材20、21を一体で機械的に加圧圧縮する(加圧圧縮工程)。加圧圧縮工程は、大気圧下で行われる。圧縮するときの圧力は、大気圧相当の0.10MPa以上であることが好ましく、0.17MPa以上であればより好ましい。圧縮状態の芯材10の厚みT2は、大気圧下にある圧縮前の芯材10の厚みT1の1/5以下となっている。また、圧縮状態における芯材10及び外包材20、21の一体の厚みは、完成後の真空断熱材1の厚みとほぼ同じである。
次に、図4に示すように、圧縮機構51によって芯材10及び外包材20、21が一体で加圧圧縮されている圧縮状態において、溶着機構52aにより、外包材20、21の周縁部のうちの1辺に溶着シール部40を形成する(溶着シール部形成工程)。また、この圧縮状態において、溶着機構52bにより、外包材20、21の周縁部のうちの上記1辺に相対する他方の1辺に、溶着シール部40を形成する。これらの溶着シール部40は、同時に形成されるようにしてもよい。また、これらの溶着シール部40は、例えば、いずれも芯材10の端部との間の距離Aが5mm以上100mm以下となるように形成される。溶着シール部形成工程は、大気圧下で行われる。相対する2辺に溶着シール部40が形成されることによって、芯材10及び外包材20、21が一体化し、圧縮機構51による加圧を解除しても芯材10の圧縮状態が維持される。溶着シール部形成工程では、外包材20、21の周縁部の一部に開口部が確保できるように、外包材20、21の3辺以上に溶着シール部40を形成してもよい。
次に、圧縮機構51による加圧を解除し、一体化した芯材10及び外包材20、21を加工装置50から取り出す。その後、芯材10及び外包材20、21から水分を除去するための乾燥工程を行う。乾燥工程は、芯材10及び外包材20、21の水分を除去できる条件(例えば、100℃で2時間の加熱)で行われる。なお、乾燥工程の条件はこれに限定されず、芯材10及び外包材20、21の水分を除去できる条件であればよい。
次に、外包材20、21の内部空間に水分吸着剤30が挿入される(水分吸着剤挿入工程)。なお、水分吸着剤挿入工程は、乾燥工程の後に行われることに限定されず、乾燥工程の前や、加圧圧縮工程の前に行われてもよい。
次に、外包材20、21の内部を1〜3Pa程度の真空度に減圧し、その減圧状態で開口部(例えば、既に溶着シール部40が形成された2辺以外の辺)にヒートシール等により溶着シール部40を形成し、外包材20、21の内部を減圧密封する(減圧密封工程)。減圧密封工程で形成される溶着シール部40も、芯材10との距離Aが5mm以上100mm以下となるように形成してもよい。以上の工程を経て、真空断熱材1が得られる。
次に、本実施の形態1の効果について説明する。本実施の形態1の真空断熱材1は、繊維集合体からなる芯材10が外包材20、21と直接接触したものであり、外包材20、21の内部から取り出した芯材10の50%圧縮応力が5kPa以下となるものである。したがって、本実施の形態1では、真空断熱材1の製造時に、芯材10の厚さを低減するための熱エネルギー及び材料は使用されないため、省エネルギーかつ省資源な真空断熱材1を得ることができる。
例えば、本実施の形態1の真空断熱材1と、芯材が加熱加圧成形される従来技術の真空断熱材との比較を考える。ここでは、双方の真空断熱材の芯材の重量が5kgであり、加熱加圧成形のための熱変形温度が400℃であるとする。従来技術の真空断熱材であれば、2000kJの熱エネルギーを消費することとなるが、本実施の形態1の真空断熱材1ではこの2000kJの熱エネルギーの消費を節約できる。
また、本実施の形態1の真空断熱材1の芯材10の密度は、約240kg/mとなるのに対して、従来技術の真空断熱材の芯材の密度は、塑性変形があるため密度が約246kg/mと高くなる。その結果、従来技術の真空断熱材において本実施の形態1の真空断熱材1と同様の断熱厚みを維持するためには、真空断熱材1の芯材10より多くのガラス繊維を消費することとなる。
これに対し、本実施の形態1の真空断熱材1では、従来技術の真空断熱材よりもガラス繊維の使用量を削減することができる。例えば、本実施の形態1の真空断熱材1において、幅が600mm、長さが1700mm、厚さが22mmである場合、従来技術の真空断熱材よりも芯材の使用量を約150g削減することができる。
したがって、本実施の形態1によれば、省エネルギーかつ省資源な真空断熱材1を得ることができる。
また、本実施の形態1の真空断熱材1は、加熱加圧成形されることも、結合剤によって結着されることもない。したがって、取り出した芯材10において、ガラス繊維の熱変形がなされておらず、ガラス繊維以外の成分(例えば、結合剤の成分)も含まれていないため、使用済みの真空断熱材1のガラス繊維を再生資源又は再生材料として再利用することができる。
また、本実施の形態1の真空断熱材1は、内包材も結合剤も含んでいないため、真空断熱材1の原材料の減量化を図ることができる。
また、本実施の形態1の真空断熱材1は、前記芯材10の端部と前記外包材20、21の溶着シール部40との間の距離Aを5mm以上100mm以下にすると、圧縮機構51による加圧を解除しても芯材10の減容化状態、すなわち圧縮状態を維持できる。したがって、製造工程中(例えば、乾燥工程前、減圧密封前)の真空断熱材1を省スペースで一時保管することができるため、包装容積を縮減することができる。
また、本実施の形態1の真空断熱材1の製造方法は、芯材10を加熱加圧成形する工程も、芯材10を内包材によって密閉封止する工程も、芯材10を結合剤で結着する工程も備えていない。したがって、本実施の形態1によれば、より低コストで効率良く真空断熱材1を製造することができる。
実施の形態2.
本発明の実施の形態2に係る断熱箱2について説明する。本実施の形態2においては、上記実施の形態1に係る真空断熱材1を断熱箱2に使用することで、省エネルギーかつ省資源で製造された断熱箱2を得ることができる。図5は、本実施の形態2に係る断熱箱2の概略構成を示す断面図である。本実施の形態2では、冷蔵庫の断熱箱を例に挙げて説明する。
図5に示すように、断熱箱2は、内箱60と外箱61とを有している。内箱60と外箱61との間の空間には、真空断熱材1が配置されている。真空断熱材1は、例えば内箱60の外壁面に密着して配置されている。内箱60と外箱61との間の空間において真空断熱材1以外の部分には、発泡ウレタン断熱材62が充填されている。断熱箱2のその他の部分は、一般的な冷蔵庫の断熱箱と同様であるため、図示及び説明を省略する。
本実施の形態2では、省エネルギーかつ省資源で製造された真空断熱材1が用いられているため、省エネルギーかつ省資源で製造された断熱箱2を得ることができる。また、本実施の形態2では、発泡ウレタン断熱材62等と比較して高い断熱性能を有する真空断熱材1が用いられているため、断熱材として発泡ウレタン断熱材のみが用いられた断熱箱と比較して、断熱性能の高い断熱箱2を得ることができる。したがって、断熱箱2を備えた冷蔵庫において消費電力を削減することができる。
なお、本実施の形態2の断熱箱2では、真空断熱材1が内箱60の外壁面に密着しているが、真空断熱材1は外箱61の内壁面に密着していてもよい。また、真空断熱材1は、スペーサなどを用いることにより、内箱60と外箱61との間の空間に、内箱60及び外箱61のいずれにも密着しないように配置されていてもよい。
その他の実施の形態.
本発明は、上述の実施の形態に限らず種々の変形が可能である。例えば、上述の実施の形態1の製造方法では、芯材10を必要な幅と長さに加工した状態で、加工装置50(圧縮機構51)に配置されるが、芯材10の表面状態を整える目的で、加工装置50に配置される前に約10%〜40%の厚さまで芯材10を1回以上予備的に圧縮してもよい。
また、上述の実施の形態2では、冷熱源を備える冷蔵庫の断熱箱2に真空断熱材1が用いられた構成を例に挙げたが、本発明はこれに限られない。真空断熱材1は、温熱源を備える保温庫の断熱箱や、冷熱源及び温熱源を備えない断熱箱(例えば、クーラーボックス等)に用いることもできる。
また、真空断熱材1は、断熱箱だけでなく、空調機、車両用空調機、給湯機などの冷熱機器又は温熱機器の断熱部材として用いることもできる。また、真空断熱材1は、断熱箱のように所定の形状を備えた箱体だけでなく、変形自在な外袋及び内袋を備えた断熱袋や、その他の断熱容器にも用いることができる。
また、上記の各実施の形態や変形例は、互いに組み合わせて実施することが可能である。
1 真空断熱材、2 断熱箱、10 芯材、20、21 外包材、30 水分吸着剤、40 溶着シール部、50 加工装置、51 圧縮機構、52a、52b 溶着機構、60 内箱、61 外箱、62 発泡ウレタン断熱材。

Claims (6)

  1. 繊維集合体からなる芯材を外包材で被覆する工程と、
    前記外包材の内部を減圧する前に、前記芯材及び前記外包材を外力で一体に圧縮して、前記芯材を圧縮状態とする工程と、
    前記圧縮状態において、前記外包材の周縁部のうち相対する2辺に溶着シール部を形成する工程と、
    前記溶着シール部を形成した後に、前記外包材の内部を減圧密封して真空断熱材を得る工程と
    を備え、
    前記外包材で被覆する前の前記芯材の厚さを大気圧下で50%の厚さまで圧縮したときの圧縮応力は5kPa以下であり、
    前記大気圧下での、前記外包材で被覆される前の前記芯材の厚みは、前記外包材で被覆された前記芯材の厚みの5倍以上であることを特徴とする真空断熱材の製造方法。
  2. 前記溶着シール部は、前記圧縮状態において、前記外包材の周縁部のうちの1辺を溶着し、その後、前記1辺に相対する他方の1辺を溶着することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の真空断熱材の製造方法。
  3. 前記繊維集合体は、グラスウールであることを特徴とする請求項1又は2に記載の真空断熱材の製造方法
  4. 前記繊維集合体は、結合剤によって結着されていないものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法
  5. 前記繊維集合体は、加熱加圧成形されていないものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法
  6. 前記芯材の端部と前記外包材の溶着シール部との間の距離は、5mm以上100mm以下であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の真空断熱材の製造方法
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