以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る情報処理方法
2.本実施形態に係る情報処理装置
3.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る情報処理方法)
本実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
[1]本実施形態に係る情報処理方法の概要
上述したように、例えば、特許文献1に記載の技術やConnection Handover仕様に係る技術を用いたとしても、制御対象装置間において、通信を行わせることができるとは限らない。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信方式により形成される第1の通信路によって、無線通信を行わせる対象の装置である第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置から取得された、処理能力情報に基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置との中から、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信する対象の制御対象装置を決定する(決定処理)。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、決定した制御対象装置(他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信する対象の制御対象装置)に対して、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる(送信制御処理)。
ここで、本実施形態に係る第1の通信路とは、例えば、ユーザによる特段の接続設定を要さずに本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置それぞれとが1対1に通信することが可能な通信方式によって形成される通信路である。本実施形態に係る第1の通信路としては、例えば、13.56[MHz]など所定の周波数の搬送波を通信に用いるNFCによって形成される通信路が挙げられる。なお、本実施形態に係る第1の通信路は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る第1通信路は、赤外線を通信に用いる赤外線通信によって形成される通信路であってもよい。以下では、本実施形態に係る第1の通信路が、NFCによって形成される通信路である場合を例に挙げて説明する。
また、本実施形態に係る処理能力情報とは、第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示すデータである。本実施形態に係る処理能力情報としては、例えば、第1の通信路により受信されたデータを処理できるか否かを示すフラグが挙げられる。なお、本実施形態に係る処理能力情報は、上記に限られず、第1の通信路により受信されたデータを処理できるか否かを示すことができれば、任意のデータであってもよい。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、セッションが確立された第1の通信路によって第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれから能力情報を取得することによって、第1制御対象装置に対応する処理能力情報、第2制御対象装置に対応する処理能力情報のうちの少なくとも一方に対応する処理能力情報を取得する。
本実施形態に係る能力情報とは、通信に関する能力を示すデータ(または、データ群)である。本実施形態に係る能力情報が示す通信に関する能力としては、例えば、本実施形態に係る第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示す処理能力と、対応している通信方式(第1の通信路を形成する通信方式とは異なる通信方式)を示す通信能力とが挙げられる。
ここで、本実施形態に係る能力情報が1つのデータであり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、本実施形態に係る処理能力情報は、当該データを構成するデータの一部である。本実施形態に係る能力情報が1つのデータであり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信路によって本実施形態に係る能力情報を取得することによって、本実施形態に係る処理能力情報を取得する。
また、本実施形態に係る能力情報がデータ群であり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、本実施形態に係る処理能力情報は、当該データ群を構成するデータである。本実施形態に係る能力情報がデータ群であり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、本実施形態に係る能力情報を取得する第1の通信路による通信によって本実施形態に係る処理能力情報を取得する。また、本実施形態に係る能力情報がデータ群であり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、本実施形態に係る接続情報(後述する)の取得に係る通信とは別トランザクションの第1の通信路による通信よって、本実施形態に係る処理能力情報を取得してもよい。
本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る能力情報に含まれる本実施形態に係る処理能力情報によって、当該能力情報に対応する制御対象装置における上記処理能力を特定する。また、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、当該能力情報に対応する制御対象装置が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなすことによって、該能力情報に対応する制御対象装置における上記処理能力を特定する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る能力情報に含まれる本実施形態に係る接続情報(後述する)によって、当該能力情報に対応する制御対象装置における上記通信能力を特定する。
なお、本実施形態に係る情報処理装置における、第1制御対象装置に対応する処理能力情報、第2制御対象装置に対応する処理能力情報のうちの少なくとも一方に対応する処理能力情報を取得する方法は、上記に限られない。
例えば、本実施形態に係る処理能力情報は、第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置との間における、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって取得されてもよい。第1の通信路がNFCによって形成される通信路である場合における、本実施形態に係る第1の通信路のセッションの確立に係る通信としては、例えば、“ポーリングに係る通信が開始されてから、セッションが確立されるまでの通信”が挙げられる。本実施形態に係る第1の通信路のセッションの確立に係る通信に係る処理の具体例については、後述する。
以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路により第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれから能力情報を取得することによって、第1制御対象装置に対応する処理能力情報、第2制御対象装置に対応する処理能力情報のうちの少なくとも一方に対応する処理能力情報を取得する場合を、主に例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について説明する。
また、本実施形態に係る接続情報とは、第1の通信路を形成する通信方式とは異なる通信方式によって形成される、第2の通信路による通信を開始するためのデータである。本実施形態に係る能力情報が1つのデータである場合には、本実施形態に係る接続情報は、当該データを構成するデータの一部であり、また、本実施形態に係る能力情報がデータ群である場合には、本実施形態に係る接続情報は、当該データ群を構成するデータである。本実施形態に係る能力情報が1つのデータである場合、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信路によって能力情報を取得することによって、接続情報を取得する。また、本実施形態に係る能力情報がデータ群であり、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、本実施形態係る処理能力情報を取得する第1の通信路による通信によって接続情報を取得してもよいし、本実施形態係る処理能力情報の取得に係る通信とは別トランザクションの第1の通信路による通信よって、接続情報を取得してもよい。
本実施形態に係る第2の通信路とは、例えば、本実施形態に係る情報処理装置が制御対象装置それぞれと1対1に通信するために所定の接続設定が必要である通信方式によって形成される通信路である。本実施形態に係る第2の通信路としては、例えば、IEEE802.15.1を用いた無線通信や、IEEE802.11b(「Wi−Fi」とよばれる場合もある。)などの無線LAN(Local Area Network)を用いた無線通信、ZigBee(登録商標)による無線通信、ANT+による無線通信、TransferJet(登録商標)による無線通信などが挙げられる。
図1は、本実施形態に係る能力情報が示す内容の一例を示す説明図である。ここで、図1は、第1の通信路がNFCによって形成される通信路であり、また、図1に示す能力情報に対応する制御対象装置が第2の通信路を形成可能な複数の通信方式により通信を行う通信能力を有している場合における、能力情報の一例を示している。また、図1は、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合における、能力情報の一例を示している。
図1を参照すると、本実施形態に係る能力情報は、例えば、“デバイス名(ニックネーム名)”と、“NFCで受信されたデータの処理の可否”(図1に示すA)と、“NFCプロファイル情報”、“無線通信インタフェース情報1”(図1に示すB1)、“無線通信インタフェース情報2”(図1に示すB2)、…と、“アプリケーション情報”、…とを有する。ここで、図1のAに示す“NFCで受信されたデータの処理の可否”が、本実施形態に係る処理能力情報に該当する。なお、本実施形態に係る“NFCで受信されたデータ”としては、例えば、本実施形態に係る制御対象装置が受信したデータや、NFCタグなどの外部装置が受信して、本実施形態に係る制御対象装置が外部装置から取得したデータが挙げられる。また、図1のB1、B2、…に示す“無線通信インタフェース情報1”、“無線通信インタフェース情報2”、…それぞれが、本実施形態に係る接続情報に該当する。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図1に示す能力情報を、第1制御対象装置、第2制御対象装置それぞれから取得することによって、各制御対象装置における処理能力と、通信能力とを特定することができる。
なお、本実施形態に係る能力情報は、図1に示す内容のデータに限られない。例えば、本実施形態に係る能力情報は、図1に示す“デバイス名(ニックネーム名)”、“NFCプロファイル情報”、“アプリケーション情報”、…とのうちの1または2以上を含んでいなくてもよい。また、本実施形態に係る能力情報は、図1のAに示す“NFCで受信されたデータの処理の可否”、すなわち、本実施形態に係る処理能力情報を含んでいなくてもよい。また、図1は、本実施形態に係る能力情報に複数の接続情報が含まれている例(制御対象装置が、複数の通信方式に対応する通信能力を有していることを示す例)を示しているが、本実施形態に係る能力情報は、1つの接続情報を含むものであってもよい。また、図1は、本実施形態に係る能力情報が1つのデータである例を示しているが、本実施形態に係る能力情報は、図1に示す各内容(または、上記変形例に係る内容)を示すデータから構成されるデータ群であってもよい。さらに、本実施形態に係る接続情報が、図1のB1に示す内容を示すデータに限られないことは、言うまでもない。
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る、決定処理、および送信制御処理について、より具体的に説明する。なお、以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路により第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれから能力情報を取得することによって、第1制御対象装置に対応する処理能力情報、第2制御対象装置に対応する処理能力情報のうちの少なくとも一方に対応する処理能力情報を取得する場合を、主に例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について説明する。
(1)決定処理
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、本実施形態に係る情報処理装置が備える第1通信部(後述する)、または、本実施形態に係る情報処理装置に接続された外部通信デバイスを介して、第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれと第1通信路により通信を行うことによって、第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれに対応する能力情報を取得する。
より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、能力情報を送信させるための送信命令を含む能力情報送信要求を、第1通信部(後述する)などに送信させることによって、当該能力情報送信要求に応じて制御対象装置から送信される能力情報を取得する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させてもよい。ここで、本実施形態に係る開始通知としては、例えば、制御対象装置へのタッチ操作(本実施形態に係る情報処理装置、または上記外部通信デバイスと、制御対象装置との距離を、通信可能な距離とするための操作の一例。以下、同様とする。)をユーザに要求する旨の通知が挙げられる(第1の通信路が、NFCによって形成される通信路である場合の例)。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、文字や画像などを用いることによる視覚的な通知方法や、音声(音楽やビープ音などを含む。以下、同様とする。)を用いた聴覚的な通知方法などによって、開始通知や後述する各種通知をユーザに対して通知させる。また、本実施形態に係る情報処理装置が通知を行わせる対象としては、例えば、自装置(本実施形態に係る情報処理装置)が備える表示部(後述する)や音声出力部(後述する)、および/または、外部表示装置や外部音声出力装置などの外部装置などが挙げられる。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置が能力情報を取得する能力情報の取得元としては、例えば、制御対象装置が挙げられるが、本実施形態に係る能力情報の取得元は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る能力情報の取得元は、制御対象装置に付されているNFCタグや非接触ICカード、制御対象装置に付されていない単体のNFCタグや非接触ICカードなどであってもよい。本実施形態に係る能力情報の取得元が上記のようなNFCタグなどである場合、能力情報に含まれる処理能力情報は、例えば、第1の通信路により受信されたデータを処理できないことを示す。また、本実施形態に係る能力情報の取得元が制御対象装置であるときにおいても、第1の通信路により受信されたデータを処理できない場合がありうる。より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路により受信されたデータを処理できない場合としては、例えば、下記のような場合が挙げられる。
・制御対象装置が、NFCタグなどとの間にデータを送受信する手段を有さない場合(「接続情報を受信可能である要件」を満たさない場合に該当する。)
・制御対象装置が備える制御部(後述する)などにより実行されるプログラムが、NFCインタフェースを利用したハンドオーバーに対応していない場合(「受信された接続情報を解釈できる要件」を満たさない場合、および/または、「解釈した接続情報に基づいて、別の通信を開始できる要件」を満たさない場合、に該当する。)
第1制御対象装置および第2制御対象装置それぞれに対応する能力情報が取得されると、本実施形態に係る情報処理装置は、取得された能力情報に含まれうる処理能力情報に基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置との中から、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信する対象の制御対象装置(以下、「送信対象の制御対象装置」と示す場合がある。)を決定する。ここで、接続情報を送信する送信対象の制御対象装置を決定することによって、接続情報を移動させる方向が決まり、また、送信する接続情報によって第2の通信路を形成する通信方式が決まる。また、送信する接続情報に含める情報によって、情報の種別を決めることが可能である。
なお、上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置との間における、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって、処理能力情報を取得することも可能である。第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報が取得された場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、取得された処理能力情報に基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置との中から、送信対象の制御対象装置を決定する。
より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、取得された処理能力情報に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。例えば、取得された第1制御対象装置に対応する能力情報と第2制御対象装置に対応する能力情報との双方に、処理能力情報が含まれる場合など、第1制御対象装置に対応する処理能力情報と第2制御対象装置に対応する処理能力情報との双方が取得された場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置に対応する処理能力情報と、第2制御対象装置に対応するに対応する処理能力情報とに基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。例えば図1に示す能力情報が取得された場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図1のAに示す“NFCで受信されたデータの処理の可否”(処理能力情報の一例)によって、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、判定された組み合わせに基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置との中から送信対象の制御対象装置を決定する。
ここで、判定される組み合わせとしては、例えば、下記の第1の組み合わせ〜第3の組み合わせが挙げられる。
・第1の組み合わせ:第1制御対象装置と第2制御対象装置とのどちらか一方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有している組み合わせ
・第2の組み合わせ:第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有している組み合わせ
・第3の組み合わせ:第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有していない組み合わせ
また、例えば、一方の制御対象装置に対応する能力情報に処理能力情報が含まれ、他方の制御対象装置に対応する能力情報に処理能力情報が含まれない場合など、一方の制御対象装置に対応する処理能力情報が取得され、他方の制御対象装置に対応する処理能力情報が取得されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、当該他方の制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなす。また、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、みなされた他方の制御対象装置における第1の通信路により受信されたデータの処理能力と、一方の制御対象装置に対応する処理能力情報とに基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、判定された組み合わせに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
ここで、一方の制御対象装置に対応する処理能力情報が取得され、他方の制御対象装置に対応する処理能力情報が取得されない場合において判定される組み合わせとしては、上記第1の組み合わせ、または、上記第3の組み合わせが挙げられる。
また、例えば、第1制御対象装置に対応する能力情報と第2制御対象装置に対応する能力情報との双方に、処理能力情報が含まれない場合など、第1制御対象装置に対応する処理能力情報と第2制御対象装置に対応する処理能力情報との双方が取得されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなす。また、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、みなされた第1制御対象装置における第1の通信路により受信されたデータの処理能力と、みなされた第2制御対象装置における第1の通信路により受信されたデータの処理能力とに基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、判定された組み合わせに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
ここで、第1制御対象装置に対応する処理能力情報および第2制御対象装置に対応する処理能力情報が取得されない場合において判定される組み合わせとしては、上記第3の組み合わせが挙げられる。
以下、本実施形態に係る第1の組み合わせにおける決定処理、本実施形態に係る第2の組み合わせにおける決定処理、および本実施形態に係る第3の組み合わせにおける決定処理それぞれの一例について、具体的に説明する。
(1−1)決定処理の第1の例:第1の組み合わせにおける決定処理
例えば、一方の制御対象装置に対応する処理能力情報が、第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示し、他方の制御対象装置に対応する処理能力情報が、第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示さない場合など、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのどちらか一方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有している場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、当該一方の制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。
例えば、第1制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有しており、第2制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有していない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定する。また、例えば、第2制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有しており、第1制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有していない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第2制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定する。
第1の組み合わせにおいて、例えば上記のように送信対象の制御対象装置を決定することによって、送信対象の制御対象装置は、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信し、処理することが可能である。よって、第1の組み合わせにおいて、例えば上記のように送信対象の制御対象装置を決定することによって、送信対象の制御対象装置は、接続情報を用いて他方の制御対象装置と第2の通信路によって通信を行うことができる。
つまり、第1の組み合わせにおいて、例えば上記のように送信対象の制御対象装置を決定することによって、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのどちらか一方が、NFC
タグなどが貼りつけられた機器である場合であっても、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、第2の通信路により通信を行うことができる。また、ユーザは、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが第2の通信路により通信を行うための認証処理や設定処理を意識する必要はない。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の組み合わせにおいて、例えば上記のように送信対象の制御対象装置を決定することによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
(1−2)決定処理の第2の例:第2の組み合わせにおける決定処理
第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有している場合には、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、共に、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信し、処理することが可能である。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置との中の、より遅く取得された処理能力情報に対応する制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。
ここで、より遅く取得された処理能力情報に対応する制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定する場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、後述する送信制御処理において、処理能力情報の取得に係る第1の通信路による通信により他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信し、当該接続情報を送信対象の制御対象装置に処理させることが可能である。また、例えば、送信対象の制御対象装置が、上記処理能力情報の取得に係る第1の通信路による通信によって他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信し、処理することが可能な場合には、本実施形態に係る情報処理装置と、送信対象の制御対象装置とは、再度第1の通信路による通信を開始する必要はない(または、再度第1の通信路による通信を開始する必要がない可能性が高い)。そのため、例えば第1の通信路がNFCによって形成される通信路である場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザに送信対象の制御対象装置へのタッチ操作を再度行わせることなく、送信対象の制御対象装置に他方の制御対象装置に対応する接続情報を処理させることができる。
なお、第1の通信路がNFCによって形成される通信路であるか否かによらず、本実施形態に係る情報処理装置は、後述する送信制御処理において、処理能力情報の取得に係る第1の通信路による通信ではなく、再度開始された第1の通信路による通信によって、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させてもよい。再度開始された第1の通信路による通信によって、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる。
上記のように、第2の組み合わせにおいてより遅く取得された処理能力情報に対応する制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定することによって、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、第2の組み合わせにおける決定処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定することも可能である。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図1のB1に示すような接続情報に含まれる有効フラグに基づいて、有効フラグが有効である接続情報(図1に示す例では有効フラグが“Enable”である接続情報)を用いて、送信対象の制御対象装置を決定する。
なお、本実施形態に係る情報処理装置が用いる接続情報は、有効フラグが有効である接続情報に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、図1のB1に示す“ステータス情報”や“有効期限情報”、“このインタフェースで受信されたデータの処理の可否”など、接続情報に含まれる他のデータに基づいて、有効な接続情報を判定し、有効と判定された接続情報を用いて送信対象の制御対象装置を決定してもよい。ここで、通信インタフェースを備える装置では、消費電力を低減するために、無線通信機能を常時起動させず、必要に応じて無線通信機能を選択的に起動させる場合がある。本実施形態に係るステータス情報は、上記のような無線通信機能の起動状態を示すデータである。また、本実施形態に係る有効期限情報とは、接続情報が有効な状態(接続情報の使用を許可する状態)を制御するデータである。本実施形態に係る有効期限情報としては、タッチ操作の回数により有効な状態を制御する有効タッチ回数を示すデータや、期間によって有効な状態を制御する有効時間データなどが挙げられる。例えば、有効期限情報が、有効時間が1分を示すデータである場合には、当該有効期限情報に対応する制御対象装置が第2の通信路で通信を行うための接続受付時間が1分間であることを、接続情報の状態によって示すこととなる。また、図1のB1に示す“このインタフェースで受信されたデータの処理の可否”は、接続情報により形成される第2の通信路により受信されたデータを処理できるかを示すデータである。例えば、接続情報に含まれる“このインタフェースで受信されたデータの処理の可否”(図1に示すB1)が、第2の通信路により受信されたデータを処理できることを示さない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、当該接続情報を有効な接続情報と判定しない。なお、本実施形態に係る“インタフェースで受信されたデータ”としては、例えば、本実施形態に係る制御対象装置が受信したデータや、本実施形態に係る制御対象装置の外部の通信インタフェースである外部インタフェースが受信して、本実施形態に係る制御対象装置が外部インタフェースから取得したデータが挙げられる。
また、第2の通信路を形成しうる通信方式の中には、例えば、IEEE802.15.1のように通信の開始に認証を必要とする通信方式や、IEEE802.15.1やZigBee(登録商標)のように、マスタ(能動的に通信を行う側)、スレーブ(受動的に通信を行う側)などの通信における役割が決まっている通信方式など、様々な通信方式がありうる。本実施形態に係る情報処理装置は、接続情報に基づいて送信対象の制御対象装置を決定することによって、第2の通信路による通信が正常に成立するように、送信対象の制御対象装置を決定する。
例えば、通信の開始に認証を必要とする通信方式に対応する接続情報を、後述する送信制御処理において送信させる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方を、送信対象の制御対象装置を決定する。上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、後述する送信制御処理において、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方に、他方の制御対象装置に対応する接続情報が送信される。よって、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、例えば、図1のB1に示す接続情報に含まれる“認証方式”や“認証情報”によって認証を行った上で、第2の通信路による通信を行うことができる。
また、例えば、マスタ、スレーブなどの通信における役割が決まっている通信方式に対応する接続情報を、後述する送信制御処理において送信させる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、接続情報に含まれる通信における役割を示すデータ(例えば、マスタ/スレーブを示すフラグなど)に基づいて、マスタに該当する制御対象装置を特定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのうちの、特定された制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。
ここで、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方がマスタに該当する場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにそれぞれ設定されている優先度に基づいて、優先度が高い制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。ここで、本実施形態に係る設定されている優先度は、予め設定されているものであってもよいし、ユーザ操作などに基づいて設定(または再設定)されたものであってもよい。なお、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方がマスタに該当する場合における送信対象の制御対象装置の決定方法は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方がマスタに該当する場合において、より遅く取得された能力情報に対応する制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定してもよい。
例えば上記のように、接続情報に基づいて送信対象の制御対象装置を決定することによって、送信対象の制御対象装置は、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信し、処理することが可能である。また、接続情報に基づいて送信対象の制御対象装置を決定することによって、送信対象の制御対象装置は、第2の通信路による通信を正常に行うことができる。
したがって、上記のように、第2の組み合わせにおいて接続情報に基づいて送信対象の制御対象装置を決定することによって、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置間における通信を制御することができる。
(1−3)決定処理の第3の例:第3の組み合わせにおける決定処理
第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有していない場合には、第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示す処理能力情報を用いたとしても、送信対象の制御対象装置を決定することはできない。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置に対応する接続情報に基づいて、第1制御対象装置における当該接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力の有無を判定する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、第2制御対象装置に対応する接続情報に基づいて、第2制御対象装置における当該接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力の有無を判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、“データの処理能力の有無の判定結果”、または、“当該判定結果と、能力情報の取得順序、設定されている優先度、あるいは、ユーザ操作と”に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、取得された各制御対象装置に対応する接続情報に含まれる、接続情報により形成される第2の通信路により受信されたデータを処理できるかを示すデータ(例えば、図1のB1に示す“このインタフェースで受信されたデータの処理の可否”)に基づいて、各制御対象装置における当該接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力の有無を判定する。データの処理能力の有無の判定結果が、一方の制御対象装置が接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力を有しており、他方の制御対象装置が接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力を有していないことを示す場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、当該一方の制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定する。
また、データの処理能力の有無の判定結果が、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力を有していないことを示す場合には、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのいずれかの制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定しても、当該送信対象の制御対象装置は、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を処理することができない。よって、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが通信を行えない旨のエラーを、ユーザに対して通知する。ここで、本実施形態に係るエラー通知としては、例えば、エラーメッセージやエラー画像を含むエラー画面を表示画面に表示させることや、エラーメッセージを示す音声を出力させることなどが挙げられる。
また、データの処理能力の有無の判定結果が、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力を有していることを示す場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、処理能力情報の取得順序、設定されている優先度、または、ユーザ操作に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
処理能力情報の取得順序に基づいて送信対象の制御対象装置を決定する場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、より遅く取得された処理能力情報に対応する制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。なお、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、より先に取得された処理能力情報に対応する制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定してもよい。
また、設定されている優先度に基づいて送信対象の制御対象装置を決定する場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにそれぞれ設定されている優先度に基づいて、優先度が高い制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。なお、本実施形態に係る優先度は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とに対して設定される優先度に限られない。例えば、本実施形態に係る優先度は、第2の通信路に係る通信方式に対して設定される優先度であってもよい。本実施形態に係る優先度が第2の通信路に係る通信方式に対して設定される優先度である場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、上記第2の例に係る決定処理と同様に、優先度がより高い通信方式に対応する接続情報に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
また、ユーザ操作に基づいて送信対象の制御対象装置を決定する場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、送信対象の制御対象装置を選択する選択操作を行う旨の通知を、ユーザに対して行わせる。本実施形態に係る選択操作を行う旨の通知としては、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのいずれか一方を選択することが可能な選択画面を表示画面に表示させることなどが挙げられる。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、操作部(後述する)から伝達される選択操作に応じた操作信号や、リモート・コントローラなどの外部操作デバイスから送信される選択操作に応じた操作信号に基づいて、当該操作信号が示す制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する。
ここで、第1制御対象装置と第2制御対象装置との双方が、第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有していない場合には、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、共に、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を、第1の通信路により受信して、処理することはできない。そこで、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、後述する送信制御処理において、第1の通信路とは異なる第3の通信路による通信によって、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信対象の制御対象装置に対して送信させる。ここで、本実施形態に係る第3の通信路とは、各制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報が示す通信方式に基づき形成される通信路である。本実施形態に係る第3の通信路としては、例えば、IEEE802.15.1を用いた無線通信や、IEEE802.11bなどの無線LANを用いた無線通信などが挙げられる。
第1制御対象装置が送信対象の制御対象装置として決定された場合、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報を用いることによって、第1制御対象装置と第3の通信路により通信を行うことができる。また、第2制御対象装置が送信対象の制御対象装置として決定された場合、本実施形態に係る情報処理装置は、第2制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報を用いることによって、第2制御対象装置と第3の通信路により通信を行うことができる。よって、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのどちらかが送信対象の制御対象装置として決定されたとしても、送信対象の制御対象装置は、後述する送信制御処理において送信される他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信し、処理することが可能である。
したがって、第3の組み合わせにおいて、上記のように送信対象の制御対象装置を決定することによって、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置間における通信を制御することができる。
本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせの判定結果に基づいて、例えば、上記第1の例に係る処理、上記第2の例に係る処理、または、第3の例に係る処理を行う。上記第1の例に係る処理、上記第2の例に係る処理、または、第3の例に係る処理を行うことによって、本実施形態に係る情報処理装置は、送信対象の制御対象装置を決定することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置における決定処理は、上記第1の例に係る処理〜第3の例に係る処理に限られない。
(1−4)決定処理の第4の例
例えば図1に示すように、本実施形態に係る能力情報には、複数の接続情報が含まれうる。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、第2の通信路における通信方式を決定する。より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置に対応する能力情報に含まれる有効な接続情報が示す通信方式と、第2制御対象装置に対応する能力情報に含まれる有効な接続情報が示す通信方式とを比較して、双方の制御対象装置が対応している通信方式を、第2の通信路における通信方式として決定する。また、双方の制御対象装置が対応している通信方式が複数存在する場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、設定されている優先度に応じて、より優先度が高い通信方式を第2の通信路における通信方式として決定する。ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、上述したように、例えば、図1のB1に示す“有効フラグ”や“ステータス情報”、“有効期限情報”、“このインタフェースで受信されたデータの処理の可否”など、接続情報に含まれるデータに基づいて、有効な接続情報を判定する。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、後述する送信制御処理において、決定した通信方式に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に送信させる。
よって、上記のように、双方の制御対象装置が対応している通信方式を第2の通信路における通信方式として決定することによって、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とに、第2の通信路による通信を正常に行わせることができる。
また、決定された通信方式における通信距離が、設定されている所定の距離よりも短い通信方式である場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置同士を近接させる旨の通知を、ユーザに対して行ってもよい。ここで、上記設定されている所定の距離としては、例えば、第1の通信路を形成する通信方式における通信距離などの予め設定されている距離や、ユーザ操作などにより設定(または再設定)された距離が挙げられる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、決定された通信方式が、第1の通信路を形成する通信方式における通信速度よりも速く、第1の通信路を形成する通信方式における通信距離よりも短い通信方式(例えば、TransferJet(登録商標)など)である場合に、制御対象装置同士を近接させる旨の通知を、ユーザに対して行ってもよい。本実施形態に係る制御対象装置同士を近接させる旨の通知としては、例えば、制御対象装置同士を近接させる旨のガイド画面を表示画面に表示させることや、制御対象装置同士を近接させる旨のガイド音声を出力させることなどが挙げられる。
(1−5)決定処理の第5の例
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第1制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置に対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが通信可能な通信方式をユーザに対して通知させてもよい。第1制御対象装置と第2制御対象装置とが通信可能な通信方式をユーザに対して通知させる場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、ユーザ操作に基づいて、第2の通信路における通信方式を決定する。
ここで、本実施形態に係る第1制御対象装置と第2制御対象装置とが通信可能な通信方式の通知としては、例えば、双方の制御対象装置が対応している通信方式のうちの、1つの通信方式を選択することが可能な選択画面を表示画面に表示させることなどが挙げられる。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、操作部(後述する)から伝達されるユーザ操作に応じた操作信号や、リモート・コントローラなどの外部操作デバイスから送信されるユーザ操作に応じた操作信号に基づいて、当該操作信号が示す通信方式を、第2の通信路における通信方式を決定する。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、後述する送信制御処理において、決定した通信方式に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に送信させる。
上記のように、双方の制御対象装置が対応している通信方式のうちのユーザ操作に基づく通信方式を、第2の通信路における通信方式として決定することによって、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とに、第2の通信路による通信を正常に行わせることができる。
(1−6)決定処理の第6の例
また、図1に示すように、本実施形態に係る能力情報には、有効期限(例えば、回数や時間に係る条件)を示す情報(データ。図1のB1に示す有効期限情報)が含まれうる。本実施形態に係る情報処理装置は、送信対象の制御対象装置に対して送信させる接続情報(他方の制御対象装置に対応する接続情報)に含まれる、有効期限を示す情報が示す有効期限内に、当該接続情報が送信されなかった場合には、取得された接続情報を無効な状態としてもよい。また、本実施形態に係る情報処理装置は、有効期限を示す情報が示す有効期限に関する通知(例えば、何分以内にタッチ操作などを行う必要があることを示す通知や、有効タッチの残回数を示す通知など)を行わせてもよい。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、接続情報に含まれる有効フラグを無効な状態とすること(例えば、図1のB1の例では、“Disable”とすること)によって、接続情報を無効な状態とするが、本実施形態に係る情報処理装置における接続情報を無効な状態とする処理は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、取得された接続情報を削除することによって、取得された接続情報を無効な状態としてもよい。
上記のように取得された接続情報を無効な状態とすることによって、本実施形態に係る情報処理装置は、有効期限が経過した接続情報に基づく制御対象装置間の通信を制限することができる。よって、取得された接続情報を無効な状態とすることによって、本実施形態に係る情報処理装置は、より厳格に制御対象装置間における通信を制御することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、取得された接続情報を無効な状態とする場合において、接続情報の有効期限が切れたことを、ユーザに対して通知させてもよい。ここで、本実施形態に係る接続情報の有効期限が切れたことに関する通知としては、例えば、接続情報の有効期限が切れた旨を示す警告画面を表示画面に表示させることや、再度各制御対象装置に対するタッチ操作を行う旨のガイド画面を表示画面に表示させることなどが挙げられる。
(1−7)決定処理の第7の例
また、例えば、本実施形態に係る第1制御対象装置と、本実施形態に係る第2制御対象装置とが、第2の通信路による通信を行うことができない場合もありうる。上記第2の通信路による通信を行うことができない場合としては、例えば、本実施形態に係る第1制御対象装置と、本実施形態に係る第2制御対象装置とが、共通の通信方式に対応する通信インタフェースを備えていない場合や、共通の通信方式に対応する通信インタフェースを利用できない場合、通信インタフェースを利用したアプリケーションに互換性がない場合などが挙げられる。
本実施形態に係る情報処理装置は、取得された各制御対象装置の能力情報(より具体的には、例えば、接続情報や、アプリケーション情報など、能力情報に含まれるに含まれる各種データ)を照合して、第2の通信路による通信を行うことができるか否かを判定する。そして、第2の通信路による通信を行うことができると判定されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが通信を行えない旨のエラーを、ユーザに対して通知する。ここで、本実施形態に係るエラー通知としては、例えば、エラーメッセージやエラー画像を含むエラー画面を表示画面に表示させることや、エラーメッセージを示す音声を出力させることなどが挙げられる。
(2)送信制御処理
上記(1)の処理(決定処理)において送信対象の制御対象装置が決定されると、本実施形態に係る情報処理装置は、決定された送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる。
より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、上記(1)の処理(決定処理)において判定された、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせに対応する通信路によって、接続情報を送信させる。
(2−1)上記(1)の処理(決定処理)において上記第1の組み合わせまたは上記第2の組み合わせと判定された場合
上記(1)の処理(決定処理)において上記第1の組み合わせまたは上記第2の組み合わせと判定された場合には、送信対象の制御対象装置は、第1の通信路にて接続情報を受信し、処理することが可能である。よって、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信路にて接続情報を送信させる。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置が接続情報を送信させる第1の通信路は、処理能力情報の取得に係る第1の通信路であってもよいし、再度形成された第1の通信路であってもよい。
なお、上述したように、例えば第1の通信路がNFCによって形成される通信路である場合、本実施形態に係る情報処理装置が、処理能力情報の取得に係る第1の通信路によって接続情報を送信させることによって、ユーザに送信対象の制御対象装置へのタッチ操作を再度行わせることなく、送信対象の制御対象装置に他方の制御対象装置に対応する接続情報を処理させることができる。
よって、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、処理能力情報を取得した第1の通信路により、他方の制御対象装置に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に対して送信させることができる場合には、処理能力情報の取得に係る第1の通信路によって接続情報を送信させる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、処理能力情報を取得した第1の通信路により、他方の制御対象装置に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に対して送信させることができない場合に、第1の通信路による通信を再度行わせて第1の通信路を再度形成させる。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、再度形成された第1の通信路によって、他方の制御対象装置に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に対して送信させる。
ここで、処理能力情報を取得した第1の通信路により、接続情報を送信対象の制御対象装置に対して送信させることができないことが起こりうる場合としては、例えば、下記の(a)〜(e)のような場合が挙げられる。
(a)上記(1)の処理(決定処理)において決定された送信対象の制御対象装置が、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのうち、より早く取得された処理能力情報に対応する制御対象装置である場合
(b)第2の通信路にてP2P通信を行うにあたり用いられる通信方式(第2の通信路を形成する通信方式)が、例えばIEEE802.15.1やZigBee(登録商標)のように、ノード同士に主従関係を有する通信方式である場合
(c)第2の通信路を形成する通信方式が、相互認証を要する通信方式であり、相互認証に必要な認証データ(例えば、図1のB1に示す認証方式、認証情報)の交換が行われる場合
(d)第2の通信路を形成する通信方式が、通信路暗号化を行う通信方式であり、通信路暗号化に必要なセッション鍵の交換が行われる場合
(e)本実施形態に係る情報処理装置を介して、一の制御対象装置のステータス情報(例えば、図1のB1に示すステータス情報)が他の制御対象装置に伝達され、本実施形態に係る情報処理装置が、当該他の制御対象装置から送信された、当該一の制御対象装置のステータスの変更を要求する信号を受信した場合
上記(b)の場合、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)において、各制御対象装置に対応する接続情報に基づいて、ノード同士の主従関係を判定し、送信対象の制御対象装置を決定する。また、上記(c)の場合、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)において、各制御対象装置に対応する接続情報に基づいて、制御対象装置同士が相互認証を行うため認証データを交換する必要があるかを判定し、送信対象の制御対象装置を決定する。また、上記(d)の場合、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)において、各制御対象装置に対応する接続情報に基づいて、制御対象装置同士が通信路暗号化のためのセッション鍵を交換する必要があるかを判定し、送信対象の制御対象装置を決定する。また、上記(e)の場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、受信されたステータスの変更を要求する信号に基づいて、ステータスの変更先の制御対象装置を送信対象の制御対象装置として決定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(b)〜(d)それぞれの判定結果、上記(e)の決定結果に基づいて、送信対象の制御対象装置が、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのうち、より早く取得された能力情報に対応する制御対象装置である場合に、能力情報を取得した第1の通信路により、接続情報を送信対象の制御対象装置に対して送信させることができないと判定する。
なお、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、処理能力情報を取得した第1の通信路により、他方の制御対象装置に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に対して送信させることができる場合において、第1の通信路による通信を再度行わせることも可能である。
また、第1の通信路を再度形成する場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、上述した第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させてもよい。また、上記(c)の場合には、認証結果(例えば、成功/失敗)が、ユーザに対して通知されてもよい。
(2−2)上記(1)の処理(決定処理)において上記第3の組み合わせと判定された場合
上記(1)の処理(決定処理)において上記第3の組み合わせと判定された場合には、送信対象の制御対象装置は、第1の通信路にて接続情報を受信し、処理することができない。よって、上記の場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、接続情報に基づく第3の通信路(第1の通信路とは異なる通信路)にて接続情報を送信させる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば上記のように、上記(1)の処理(決定処理)において判定された、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせに対応する通信路によって、接続情報を送信させる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置における送信制御処理は、上記(1)の処理(決定処理)において判定された、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせに対応する通信路によって、接続情報を送信させることに限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)における組み合わせの判定結果によらず、第3の通信路による通信によって、接続情報を送信させてもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、上記(1)の処理(決定処理)において決定された通信方式に対応する接続情報を、送信対象の制御対象装置に対して送信させる。
本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行う。ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)において、送信対象の制御対象装置(他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信する対象の制御対象装置)を決定し、上記(2)の処理(送信制御処理)において、決定された送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる。また、上記(1)の処理(決定処理)において決定される送信対象の制御対象装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのうちの、他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信して、当該接続情報を処理することが可能な制御対象装置である。
よって、本実施形態に係る情報処理装置が、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行うことによって、送信対象の制御対象装置は、接続情報を用いて他方の制御対象装置と第2の通信路によって通信を行うことができる。つまり、本実施形態に係る情報処理装置が、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行うことによって、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置との一方、または双方が、NFC
タグなどが貼りつけられた機器である場合であっても、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、第2の通信路により通信を行うことが可能となる。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。また、本実施形態に係る情報処理装置が制御対象装置間における通信を制御することによって、多様な制御対象装置間におけるハンドオーバーを実現することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、送信対象の制御対象装置に対して他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させるので、ユーザは、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが第2の通信路により通信を行うための認証処理や設定処理を意識する必要はない。よって、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
[2]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の具体例
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について、より具体的に説明する。以下では、(A)第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合、(B)当該組み合わせが上記第2の組み合わせである場合、(C)当該組み合わせが上記第3の組み合わせである場合、それぞれの場合における本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について、説明する。
また、以下では、第1の通信路により取得される、第1制御対象装置に対応する能力情報と第2制御対象装置に対応する能力情報とのうちの、少なくとも一方の能力情報には、本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合を主に例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について説明する。上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合には、当該処理能力情報に基づいて、当該能力情報に対応する制御対象装置における第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無を判定する。また、本実施形態に係る能力情報に本実施形態に係る処理能力情報が含まれない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、当該能力情報に対応する制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなす。
なお、上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置との間における、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって、処理能力情報を取得することも可能である。第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって、処理能力情報を取得する場合における本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例については、後述する(D)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例、において示す。
また、以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、スマートフォンなどの可搬型の通信装置である場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について、説明する。また、以下では、本実施形態に係る情報処理装置が通信を制御する対象の制御対象装置である、第1制御対象装置がPC(Personal Computer)であり、第2制御対象装置がプリンタである場合を主に例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について、説明する。なお、本実施形態に係る情報処理装置が可搬型の通信装置に限られず、本実施形態に係る制御対象装置が、PCとプリンタとに限られないことは、言うまでもない。以下では、本実施形態に係る情報処理装置を「情報処理装置100」と示し、本実施形態に係る第1制御対象装置を「第1制御対象装置200A」と示し、本実施形態に係る第2制御対象装置を「第2制御対象装置200B」と示す場合がある。
また、以下では、本実施形態に係る第1の通信路が、NFCによって形成される通信路である場合を例に挙げて説明する。
(A)上記第1の組み合わせにおける、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理
(A−1)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第1の例
図2は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第1の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図2は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における処理の一例を示している。具体的には、図2は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している例を示している。
ここで、図2に示す情報処理システムでは、情報処理装置100が、NFCにおけるイニシエータ機能(いわゆる、リーダ/ライタ機能。以下、同様とする。)と、NFCにおけるターゲット機能(いわゆる、カード機能、以下、同様とする。)とを有し、第2制御対象装置200Bが、NFCにおけるターゲット機能を有しているものとする。また、図2に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aに、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付されているものとする。また、図2に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図2では、ステップS104の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS106の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S100)。第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。また、能力情報Aとしては、例えば図1に示すようなフォーマットのデータが挙げられるが、能力情報Aは、図1に示すフォーマットのデータに限られない。
また、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S102)。第2制御対象装置200Bとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。また、能力情報Bとしては、例えば図1に示すようなフォーマットのデータが挙げられるが、能力情報Bは、図1に示すフォーマットのデータに限られない。
ステップS100において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS102において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S104)。ここで、図2に示す例では、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。よって、情報処理装置100は、ステップS104おいて、第2制御対象装置200Bを、送信対象の制御対象装置として決定する。
ステップS104において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bに対して、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報A(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第1の通信路によって送信させる(S106)。ここで、情報処理装置100は、ステップS102において能力情報Bを取得した第1の通信路による接続情報の送信が可能な場合には、能力情報Bを取得した第1の通信路によって接続情報を送信させる。上記のように、能力情報Bを取得した第1の通信路によって接続情報を送信させることによって、情報処理装置100は、再度ユーザに第2制御対象装置200Bに対するタッチ操作を行わせることなく、接続情報を送信させることが可能である。よって、上記のように、能力情報Bを取得した第1の通信路によって接続情報を送信させる場合には、情報処理装置100は、ユーザの利便性を図ることができる。
なお、ステップS106の処理は、能力情報Bを取得した第1の通信路によって接続情報Aを送信させる処理に限られない。例えば、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bとの間で再度第1の通信路による通信を行い、再度形成された第1の通信路によって接続情報Aを送信させてもよい。第2制御対象装置200Bとの間で再度第1の通信路による通信を行う場合、情報処理装置100は、例えば、第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる。
ここで、図2では、第2制御対象装置200Bは、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第2制御対象装置200Bは、ステップS106において送信された接続情報Aを受信し、受信した接続情報Aを処理することが可能である。よって、ステップS106において送信された接続情報Aを受信した第2制御対象装置200Bは、受信した第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S108)。図2に示す例では、第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aとの間で、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図2に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図2に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
(A−2)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第2の例
図3は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第2の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図3は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における処理の他の例を示している。具体的には、図3は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しており、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない例を示している。
ここで、図3に示す情報処理システムでは、情報処理装置100が、NFCにおけるイニシエータ機能と、NFCにおけるターゲット機能とを有し、第1制御対象装置200Aが、NFCにおけるターゲット機能を有しているものとする。また、図3に示す情報処理システムでは、第2制御対象装置200Bに、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付されているものとする。また、図3に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図3では、ステップS204の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS206の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S200)。第1制御対象装置200Aとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。
また、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S202)。第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。
ステップS200において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS202において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S204)。ここで、図3に示す例では、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しており、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない。よって、情報処理装置100は、ステップS204おいて、第1制御対象装置200Aを、送信対象の制御対象装置として決定する。
ステップS104において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報B(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第1の通信路によって送信させる(S206)。
ここで、情報処理装置100は、ステップS200において能力情報Aを取得した第1の通信路による接続情報の送信が可能な場合には、能力情報Aを取得した第1の通信路によって接続情報を送信させる。しかしながら、第1の通信路がNFCによって形成される通信路である場合には、通信可能距離の関係上、ステップS202の処理が行われる段階で、能力情報Aを取得した第1の通信路による通信は終了していることが多い。よって、ステップS200において能力情報Aを取得した第1の通信路による接続情報の送信が可能でない場合には、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aとの間で再度第1の通信路による通信を行い、再度形成された第1の通信路によって接続情報Bを送信させる。第1制御対象装置200Aとの間で再度第1の通信路による通信を行う場合、情報処理装置100は、例えば、第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる。
ここで、図3では、第1制御対象装置200Aは、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第1制御対象装置200Aは、ステップS206において送信された接続情報Bを受信し、受信した接続情報Bを処理することが可能である。よって、ステップS206において送信された接続情報Bを受信した第1制御対象装置200Aは、受信した第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第2制御対象装置200Bとの間で第2の通信路による通信を開始する(S208)。図3に示す例では、第1制御対象装置200Aは、第2制御対象装置200Bとの間で、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しており、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図3に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図3に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図2に示す第1の例に係る処理や、図3に示す第2の例に係る処理を行う。なお、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理装置の処理は、上記第1の例に係る処理や上記第2の例に係る処理に限られない。
図4は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図4は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図4は、本実施形態に係る情報処理システムが、図2に示す構成である場合における処理の一例を示している。なお、図4では、説明の便宜上、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間の第1の通信路による通信を、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aとの間の第1の通信路による通信と表している。
情報処理装置100と、第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとは、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S300)。ここで、本実施形態に係る第1の通信路による通信を行うための接続処理は、本実施形態に係る第1の通信路のセッションの確立に係る通信に係る処理に該当する。本実施形態に係る第1の通信路による通信を行うための接続処理としては、例えば、リーダ/ライタの役目を果たす一の装置がポーリングを行い、他の装置が当該ポーリングに対する応答を行うことなどが挙げられる。ポーリングに対する応答を受信することによって、リーダ/ライタの役目を果たす一の装置は、第1の通信路による通信が可能な装置が存在することを認識する。ステップS300では、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たす。
ステップS300の処理が行われると、情報処理装置100は、能力情報を送信させる送信命令を含む能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S302)。ここで、情報処理装置100は、例えば、ASK(Amplitude Shift Keying。振幅偏移変調)を行うことによって、能力情報送信要求を送信する。
ステップS302において送信された能力情報送信要求を受信した第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグは、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを、第1の通信路にて送信する(S304)。第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグは、例えば、負荷変調を行うことによって、能力情報Aを送信する。
ステップS304において第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグから送信された能力情報Aを受信した情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる(S306)。ここで、情報処理装置100は、例えば、第2制御対象装置200Bに対するタッチ操作を行う旨のガイド画面を表示画面に表示させることや、第2制御対象装置200Bに対するタッチ操作を行う旨のガイド音声を、(自装置が備える、または外部の)音声出力デバイスに出力させることなどによって、開始通知を、ユーザに対して通知させる。
ステップS306の処理を行うと、情報処理装置100と、第2制御対象装置200Bとは、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S308)。ステップS308では、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たし、情報処理装置100は、例えば、ステップS306の処理が行われた後に、ポーリングを開始する。
ステップS308の処理が行われると、情報処理装置100は、ステップS302と同様に、能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S310)。
ステップS310において送信された能力情報送信要求を受信した第2制御対象装置200Bは、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを、ステップS304と同様に、第1の通信路にて送信する(S312)。
ここで、第1の通信路にて情報処理装置100と通信を行った第2制御対象装置200Bは、例えば、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースなどの第2の通信路を形成するための通信インタフェースの活性化、および通信チャネルの予約を行ってもよい。上記のように、第1の通信路にて情報処理装置100と通信を行った本実施形態に係る制御対象装置が、第2の通信路を形成するための通信インタフェースの活性化、および通信チャネルの予約を行うことによって、本実施形態に係る情報処理システムでは、制御装置間における第2の通信路による通信がより円滑に行われる。
また、第2の通信路を形成するための通信インタフェースの活性化、および通信チャネルの予約を行う場合において、設定されている所定の時間、予約した通信チャネルによる第2の通信路による通信が確立しなかったときには、第2制御対象装置200Bは、例えば、当該通信チャネルの解放、および当該通信インタフェースの非活性化を行ってもよい。ここで、上記所定の時間は、予め設定されたものであってもよいし、ユーザ操作などに基づいて設定(または再設定)されたものであってもよい。上記のように、第1の通信路にて情報処理装置100と通信を行った本実施形態に係る制御対象装置が、第2の通信路を形成するための通信インタフェースの非活性化、および通信チャネルの解放を行うことによって、本実施形態に係る制御対象装置は、消費電力の低減や、通信資源の有効利用を図ることができる。
また、第2の通信路を形成するための通信インタフェースの活性化、および通信チャネルの予約を行う場合において、能力情報送信要求が新たに受信されたときには、第2制御対象装置200Bは、例えば、当該通信チャネルの解放、および当該通信インタフェースの非活性化を行ってもよい。能力情報送信要求が新たに受信された場合には、第2制御対象装置200Bは、当該能力情報送信要求に基づいて、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを送信する。上記のように、第1の通信路にて情報処理装置100と通信を行った本実施形態に係る制御対象装置が、新たに受信された能力情報送信要求に基づいて、第2の通信路を形成するための通信インタフェースの非活性化、通信チャネルの解放、および、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを送信することによって、制御対象装置間においてより柔軟な通信が行われる情報処理システムが実現される。
第1の通信路にて情報処理装置100と通信を行った本実施形態に係る制御対象装置は、例えば、上記のような処理を行うことが可能である(以下、同様とする。)。
ステップS312において第2制御対象装置200Bから送信された能力情報Bを受信した情報処理装置100は、ステップS304において受信した能力情報A、およびステップS312において受信した能力情報Bに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S314)。ここで、図4は、図2に示す構成である場合における処理の一例であるので、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。よって、情報処理装置100は、ステップS314おいて、第2制御対象装置200Bを、送信対象の制御対象装置として決定する。
ステップS314において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bに対して、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを送信する(S316)。ここで、ステップS308において接続された第1の通信路による通信が可能な場合には、情報処理装置100は、能力情報Bを受信した当該第1の通信路による通信によって、接続情報Aを送信する。
なお、情報処理装置100は、例えば、ステップS308と同様の処理を再度行って、第2制御対象装置200Bとの間で再度第1の通信路による通信を行い、再度形成された第1の通信路によって、第2制御対象装置200Bに対して接続情報Aを送信してもよい。また、第2制御対象装置200Bとの間で再度第1の通信路による通信を行う場合、情報処理装置100は、例えば、ステップS306と同様に、第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる。
第2制御対象装置200Bは、ステップS316において送信された接続情報Aの受信結果に応じた応答信号を送信する(S318)。
ステップS318において第2制御対象装置200Bから送信された応答信号を受信した情報処理装置100は、応答信号に基づく通知を、ユーザに対して行わせる(S320)。応答信号に基づく通知としては、例えば、接続情報Aの送信が正常に行われたことを示す完了通知(応答信号が、接続情報Aが正常に受信されたことを示す場合)や、接続情報Aの送信が正常に行われなかったことを示すエラー通知(応答信号が、接続情報Aが正常に受信されなかったことを示す場合)が挙げられる。情報処理装置100は、例えば、完了画面やエラー画面を表示画面に表示させることなどによって、応答信号に基づく通知を行わせる。また、応答信号が接続情報Aが正常に受信されなかったことを示す場合、情報処理装置100は、再度第2制御対象装置200Bに対するタッチ操作を行う旨のガイド画面を表示画面に表示させる、当該タッチ操作を行う旨のガイド音声を出力させるなど、ユーザをガイドするための通知を行ってもよい。
ステップS316において送信された接続情報Aを受信した第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S322)。
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、図4に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。ここで、図4では、ステップS314の処理が上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS316の処理が上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。よって、情報処理装置100は、例えば図4に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理は、図4に示す処理に限られない。例えば、図4では、本実施形態に係る情報処理システムが、図2に示す構成である場合における処理の一例を示しているが、本実施形態に係る情報処理システムが、例えば図3に示す構成である場合には、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aを送信対象の制御対象装置と決定して、第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを送信する。また、上記の場合には、第1制御対象装置200Aは、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第2制御対象装置200Bとの間で第2の通信路による通信を開始する。
また、上記では、本実施形態に係る情報処理システムにおいて、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う例を示したが、本実施形態に係る情報処理システムの構成は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理システムでは、本実施形態に係る制御対象装置(本実施形態に係る第1制御対象装置、および/または、本実施形態に係る第2制御対象装置)が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことも可能である。本実施形態に係る制御対象装置が本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う場合、本実施形態に係る制御対象装置は、例えば、本実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置との第1の通信路による通信によって、当該情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う機能を有しているか否かを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う機能を有していると判定されない場合には、本実施形態に係る制御対象装置は、例えば、本実施形態に係る情報処理システムを構成する情報処理装置に記録される特定のフォーマットを介して、接続情報を移動させる方向や、通信方式、情報の種別などを決定する。
(B)上記第2の組み合わせにおける、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理
次に、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例として、上記第2の組み合わせにおける本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の例について説明する。
(B−1)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第3の例
図5は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第3の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図5は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合における処理の一例を示している。具体的には、図5は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しており、第2制御対象装置200Bも、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している例を示している。
ここで、図5に示す情報処理システムでは、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bそれぞれが、NFCにおけるイニシエータ機能と、NFCにおけるターゲット機能とを有し、さらに、装置間通信プロトコルに対応するものとする。また、図5に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが、例えばIEEE802.15.1やIEEE802.11bなどの複数の通信方式に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図5では、ステップS404の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS406の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S400)。第1制御対象装置200Aとの間における第1の通信路による通信は、情報処理装置100または第1制御対象装置200Aがリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。
また、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S402)。第2制御対象装置200Bとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100または第2制御対象装置200Bがリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。
ステップS400において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS402において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S404)。ここで、図5に示す例では、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。情報処理装置100は、ステップS404おいて、例えば、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの中のより遅く取得された能力情報に対応する制御対象装置である、第2制御対象装置200Bを、送信対象の制御対象装置として決定する。
なお、ステップS404の処理は、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの中のより遅く取得された能力情報に対応する制御対象装置を、送信対象の制御対象装置として決定する処理に限られない。例えば、情報処理装置100は、ステップS404おいて、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定してもよい。以下では、上記(1)の処理(決定処理)に該当するステップS404の処理において、第2制御対象装置200Bが送信対象の制御対象装置として決定された場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。なお、上記第2の組み合わせにおける上記(1)の処理(決定処理)において、第1制御対象装置200Aが送信対象の制御対象装置として決定された場合の例については、後述する。
ステップS404において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、図2に示すステップS106と同様に、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bに対して、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報A(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第1の通信路によって送信させる(S406)。
ここで、図5に示す例では、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとは、第2の通信路を形成可能な通信方式に対応する通信インタフェースを複数有している。情報処理装置100は、例えば、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報に含まれる接続情報が示す通信方式と、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報が示す通信方式とを比較して、双方の制御対象装置が対応している通信方式を、第2の通信路における通信方式として決定する。また、双方の制御対象装置が対応している通信方式が複数存在する場合、情報処理装置100は、例えば、設定されている優先度に応じて、より優先度が高い通信方式を第2の通信路における通信方式として決定する。そして、情報処理装置100は、決定された通信方式に対応する接続情報Aを、第1の通信路によって送信させる。
図5では、第2制御対象装置200Bは、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第2制御対象装置200Bは、ステップS406において送信された接続情報Aを受信し、受信した接続情報Aを処理することが可能である。よって、ステップS406において送信された接続情報Aを受信した第2制御対象装置200Bは、受信した第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S408)。図5に示す例では、第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aとの間で、接続情報Aが示す通信方式に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図5に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図5に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
(B−2)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第4の例
図6は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第4の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図6は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合における処理の他の例を示している。具体的には、図6は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しており、第2制御対象装置200Bも、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している例を示している。
ここで、図6に示す情報処理システムでは、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bそれぞれが、NFCにおけるイニシエータ機能と、NFCにおけるターゲット機能とを有し、さらに、装置間通信プロトコルに対応するものとする。また、図6に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aが、例えばIEEE802.15.1に対応する通信インタフェースと、IEEE802.11bに対応する通信インタフェースとを備え、第2制御対象装置200Bが、例えばIEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図6では、ステップS504の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS506の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、図5に示すステップS400と同様に、第1制御対象装置200Aとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S500)。
また、情報処理装置100は、図5に示すステップS402と同様に、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S502)。
ステップS500において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS502において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S504)。ここで、図6に示す例では、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。情報処理装置100は、ステップS504おいて、例えば、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
ここで、ステップS504における能力情報に基づく送信対象の制御対象装置の決定処理の具体例を例示する。第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aによって、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースと、IEEE802.11bに対応する通信インタフェースとを備えていることを特定することができる。また、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bによって、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えていることを特定することができる。
また、情報処理装置100は、例えば、各能力情報に含まれる接続情報(より具体的には、例えば、図1のB1に示すステータス情報)によって、各制御対象装置が備える通信インタフェースの起動状態を把握することが可能である。図6の例では、第1制御対象装置200Aが備えるIEEE802.15.1に対応する通信インタフェースと、IEEE802.11bに対応する通信インタフェースとの双方が、停止状態であり、第2制御対象装置200Bが備えるIEEE802.15.1に対応する通信インタフェースが、起動状態であるものとする。
情報処理装置100は、取得された能力情報A、能力情報Bから上記の状態を特定することによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが共に対応するIEEE802.15.1を、第2の通信路を形成する通信方式として決定する。また、情報処理装置100は、IEEE802.15.1により形成される第2の通信路によって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとに通信を行わせるためには、第1制御対象装置200Aが備えるIEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを、起動状態とさせる必要があると判定する。
上記のような決定などを行うことによって、情報処理装置100は、ステップS504において、第1制御対象装置200Aを、送信対象の制御対象装置として決定する。
ステップS504において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、図3に示すステップS206と同様に、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報B(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第1の通信路によって送信させる(S506)。
図6では、第1制御対象装置200Aは、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第1制御対象装置200Aは、ステップS506において送信された接続情報Bを受信し、受信した接続情報Bを処理することが可能である。よって、ステップS506において送信された接続情報Bを受信した第1制御対象装置200Aは、受信した第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S508)。図6に示す例では、第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aとの間で、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図6に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図6に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図5に示す第3の例に係る処理や、図6に示す第4の例に係る処理を行う。なお、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理装置の処理は、上記第3の例に係る処理や上記第4の例に係る処理に限られない。
図7は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図7は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図7は、本実施形態に係る情報処理システムが、図6に示す構成である場合における処理の一例を示している。
情報処理装置100と、第1制御対象装置200Aとは、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S600)。ステップS600では、情報処理装置100または第1制御対象装置200Aがリーダ/ライタの役目を果たす。
ステップS600の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS302と同様に、能力情報を送信させる送信命令を含む能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S602)。
ステップS602において送信された能力情報送信要求を受信した第1制御対象装置200Aは、図4に示すステップS304と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを、第1の通信路にて送信する(S604)。
ステップS604において第1制御対象装置200Aから送信された能力情報Aを受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS306と同様に、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる(S606)。
ステップS606の処理を行うと、図4に示すステップS308と同様に、情報処理装置100と、第2制御対象装置200Bとは、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S608)。
ステップS608の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS310と同様に、能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S610)。
ステップS610において送信された能力情報送信要求を受信した第2制御対象装置200Bは、図4に示すステップS312と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを、第1の通信路にて送信する(S612)。
ステップS612において第2制御対象装置200Bから送信された能力情報Bを受信した情報処理装置100は、ステップS604において受信した能力情報A、およびステップS612において受信した能力情報Bに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S614)。
ここで、図7は、図6に示す構成である場合における処理の一例であるので、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。情報処理装置100は、ステップS614おいて、例えば、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報に含まれる接続情報と、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報とに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
以下では、ステップS614の処理において、第1制御対象装置200Aが送信対象の制御対象装置として決定された場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。なお、ステップS614の処理において、第2制御対象装置200Bが送信対象の制御対象装置として決定された場合には、情報処理装置100は、例えば、後述するステップS616からの処理ではなく、図4に示すステップS316からの処理を行う。
ステップS614において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aとの間で第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる(S616)。ここで、情報処理装置100は、例えば、第1制御対象装置200Aに対するタッチ操作を行う旨のガイド画面を表示画面に表示させることや、第1制御対象装置200Aに対するタッチ操作を行う旨のガイド音声を、(自装置が備える、または外部の)音声出力デバイスに出力させることなどによって、開始通知を、ユーザに対して通知させる。
また、情報処理装置100と、第1制御対象装置200Aとは、ステップS600と同様に、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S618)。
ステップS618の処理が行われると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを、第1の通信路で送信する(S620)。
第1制御対象装置200Aは、ステップS620において送信された接続情報Bの受信結果に応じた応答信号を、第1の通信路で送信する(S622)。
ステップS622において第1制御対象装置200Aから送信された応答信号を受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS320と同様に、応答信号に基づく通知を、ユーザに対して行わせる(S624)。
ステップS620において送信された接続情報Bを受信した第1制御対象装置200Aは、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第2制御対象装置200Bとの間で第2の通信路による通信を開始する(S626)。
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、図7に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。ここで、図7では、ステップS614の処理が上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS620の処理が上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。よって、情報処理装置100は、例えば図7に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理は、図7に示す処理に限られない。例えば、情報処理装置100は、ステップS614において、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの中のより遅く取得された能力情報に対応する制御対象装置を、送信対象の制御対象装置としてもよい。上記のように送信対象の制御対象装置を決定する場合には、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの中のより遅く取得された能力情報に対応する制御対象装置である、第2制御対象装置200Bを、送信対象の制御対象装置として決定することとなる。
また、上記では、本実施形態に係る情報処理システムにおいて、情報処理装置100が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う例を示したが、本実施形態に係る情報処理システムの構成は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理システムでは、上述したように、本実施形態に係る制御対象装置(本実施形態に係る第1制御対象装置、および/または、本実施形態に係る第2制御対象装置)が、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことも可能である。
(C)上記第3の組み合わせにおける、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理
次に、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例として、上記第3の組み合わせにおける本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の例について説明する。
(C−1)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第5の例
図8は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第5の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図8は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合における処理の一例を示している。具体的には、図8は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bも、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない例を示している。
ここで、図8に示す情報処理システムでは、情報処理装置100が、NFCにおけるイニシエータ機能と、NFCにおけるターゲット機能とを有しているものとする。また、図8に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aに、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付され、第2制御対象装置200Bに、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付されているものとする。また、図8に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図8では、ステップS704の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS708の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、図2に示すステップS100と同様に、第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S700)。
また、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S702)。第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間における第1の通信路による通信は、例えば、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たすことによって、行われる。
ステップS700において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS702において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S704)。ここで、図8に示す例では、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない。そこで、情報処理装置100は、ステップS704おいて、例えば、能力情報の取得順序、設定されている優先度、または、ユーザ操作に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
以下では、上記(1)の処理(決定処理)に該当するステップS704の処理において、第2制御対象装置200Bが送信対象の制御対象装置として決定された場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。なお、上記第3の組み合わせにおける上記(1)の処理(決定処理)において、第1制御対象装置200Aが送信対象の制御対象装置として決定された場合の例については、後述する。
ステップS704において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bとの間で、第3の通信路による通信を開始する(S706)。ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、ステップS702により取得された、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報を用いることによって、第2制御対象装置200Bと通信を行う。図8に示す例では、第2制御対象装置200Bは、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えている。よって、情報処理装置100は、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報に含まれる接続情報が示すIEEE802.15.1を、第3の通信路を形成するための通信方式として決定し、当該接続情報を用いてIEEE802.15.1による通信を第2制御対象装置200Bとの間で開始する。
なお、例えば、情報処理装置100が、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェース(送信対象の制御対象装置と通信可能な通信インタフェースの一例)を備えていない場合など、情報処理装置100と第2制御対象装置200B(送信対象の制御対象装置の一例)が通信を行えないことがありうる。上記の場合には、情報処理装置100は、例えば、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが通信を行えない旨のエラーを、ユーザに対して通知する。
ステップS706において、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bとの間で第3の通信路による通信が開始されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bに対して、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報A(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第3の通信路によって送信させる(S708)。
ここで、図8では、第2制御対象装置200Bは、第3の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第2制御対象装置200Bは、ステップS708において送信された接続情報Aを受信し、受信した接続情報Aを処理することが可能である。よって、ステップS708において送信された接続情報Aを受信した第2制御対象装置200Bは、受信した第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S710)。図8に示す例では、第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aとの間で、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図8に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図8に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
(C−2)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第6の例
図9は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第6の例を説明するための説明図であり、情報処理装置100、第1制御対象装置200A、および第2制御対象装置200Bを有する本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図9は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合における処理の他の例を示している。具体的には、図9は、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bも、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない例を示している。
ここで、図9に示す情報処理システムでは、情報処理装置100が、NFCにおけるイニシエータ機能と、NFCにおけるターゲット機能とを有しているものとする。また、図9に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aに、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付され、第2制御対象装置200Bに、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報を記憶するNFCタグが付されているものとする。また、図9に示す情報処理システムでは、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとが、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースを備えるものとする。
また、図9では、ステップS804の処理が、上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS808の処理が、上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。
情報処理装置100は、図2に示すステップS100と同様に、第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを取得する(S800)。
また、情報処理装置100は、図8に示すステップS702と同様に、第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間で第1の通信路による通信を行い、第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを取得する(S802)。
ステップS800において第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aが取得され、ステップS802において第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bが取得されると、情報処理装置100は、図8に示すステップS704と同様に、能力情報Aと能力情報Bとに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S804)。以下では、上記(1)の処理(決定処理)に該当するステップS804の処理において、第1制御対象装置200Aが送信対象の制御対象装置として決定された場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。
ステップS804において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、図8に示すステップS706と同様に、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aとの間で、第3の通信路による通信を開始する(S806)。
ステップS806において、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aとの間で第3の通信路による通信が開始されると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報B(他方の制御対象装置に対応する接続情報)を、第3の通信路によって送信させる(S808)。
ここで、図9では、第1制御対象装置200Aは、第3の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しているので、第1制御対象装置200Aは、ステップS808において送信された接続情報Bを受信し、受信した接続情報Bを処理することが可能である。よって、ステップS808において送信された接続情報Bを受信した第1制御対象装置200Aは、受信した第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S810)。図9に示す例では、第2制御対象装置200Bは、第1制御対象装置200Aとの間で、IEEE802.15.1に対応する通信インタフェースによる通信を行う。
第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない場合には、本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば図9に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。よって、情報処理装置100は、例えば図9に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図8に示す第5の例に係る処理や、図9に示す第6の例に係る処理を行う。なお、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理装置の処理は、上記第5の例に係る処理や上記第6の例に係る処理に限られない。
図10は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図10は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図10は、本実施形態に係る情報処理システムが、図9に示す構成である場合における処理の一例を示している。
なお、図10では、説明の便宜上、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとの間の第1の通信路による通信を、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aとの間の第1の通信路による通信と表している。また、図10では、説明の便宜上、情報処理装置100と第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとの間の第1の通信路による通信を、情報処理装置100と第2制御対象装置200Bとの間の第1の通信路による通信と表している。
情報処理装置100と、第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグとは、図4に示すステップS300と同様に、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S900)。
ステップS900の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS302と同様に、能力情報を送信させる送信命令を含む能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S902)。
ステップS902において送信された能力情報送信要求を受信した第1制御対象装置200Aに付されたNFCタグは、図4に示すステップS304と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを、第1の通信路にて送信する(S904)。
ステップS904において第1制御対象装置200Aから送信された能力情報Aを受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS306と同様に、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる(S906)。
ステップS906の処理を行うと、情報処理装置100と、第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグとは、第1の通信路による通信を行うための接続処理を行う(S908)。ステップS908では、情報処理装置100がリーダ/ライタの役目を果たす。
ステップS908の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS310と同様に、能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S910)。
ステップS910において送信された能力情報送信要求を受信した第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグは、図4に示すステップS312と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを、第1の通信路にて送信する(S912)。
ステップS912において第2制御対象装置200Bに付されたNFCタグから送信された能力情報Bを受信した情報処理装置100は、ステップS904において受信した能力情報A、およびステップS912において受信した能力情報Bに基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S914)。
ここで、図10は、図9に示す構成である場合における処理の一例であるので、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの双方が、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有していない。情報処理装置100は、ステップS914おいて、例えば、能力情報の取得順序、設定されている優先度、または、ユーザ操作に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。
以下では、ステップS914の処理において、第1制御対象装置200Aが送信対象の制御対象装置として決定された場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。なお、ステップS914の処理において、第2制御対象装置200Bが送信対象の制御対象装置として決定された場合には、情報処理装置100は、例えば、後述するステップS916からの処理ではなく、図4に示すステップS316からの処理を行う。
ステップS914において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、第1制御対象装置200Aとの間で第3の通信路による通信を開始する(S916)。情報処理装置100は、例えば、ステップS904において取得された第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aに含まれる接続情報に基づいて、第1制御対象装置200Aとの間で第3の通信路による通信を行う。なお、情報処理装置100は、ステップS914において送信対象の制御対象装置が決定された場合に、決定された送信対象の制御対象装置を、ユーザに対して通知してもよい。
ステップS916の処理が行われると、情報処理装置100は、送信対象の制御対象装置である第1制御対象装置200Aに対して、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを、第3の通信路で送信する(S918)。
第1制御対象装置200Aは、ステップS918において送信された接続情報Bの受信結果に応じた応答信号を、第3の通信路で送信する(S920)。
ステップS920において第1制御対象装置200Aから送信された応答信号を受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS320と同様に、応答信号に基づく通知を、ユーザに対して行わせる(S922)。
ステップS918において送信された接続情報Bを受信した第1制御対象装置200Aは、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報Bを用いて、第2制御対象装置200Bとの間で第2の通信路による通信を開始する(S924)。
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、図10に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。ここで、図10では、ステップS914の処理が上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS918の処理が上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。よって、情報処理装置100は、例えば図10に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理が、図10に示す処理に限られないことは、言うまでもない。
(D)本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例
上記(A)〜上記(C)では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例として、“第1の通信路により取得される、第1制御対象装置に対応する能力情報と第2制御対象装置に対応する能力情報とのうちの、少なくとも一方の能力情報に、本実施形態に係る処理能力情報が含まれる場合における、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理”の一例を示した。しかしながら、上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置との間における、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって、処理能力情報を取得することも可能である。そこで、次に、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例として、本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報を取得する場合における、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例について説明する。
図11は、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示すシーケンス図である。図11は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理の一例を示している。また、図11は、本実施形態に係る情報処理システムが、図2に示す構成である場合における処理の一例を示している。ここで、図11に示すステップS1000〜S1008、およびステップS1016〜1024それぞれが、本実施形態に係る第1の通信路のセッションの確立に係る通信に係る処理に該当する。
情報処理装置100は、ポーリング信号を送信する(S1000)。ここで、情報処理装置100は、例えば、定期的または不定期的に、ポーリング信号を送信してもよいし、ポーリングを開始することを示すユーザ操作が検出された場合や、赤外線センサなどのセンサによって外部装置が検出された場合に、ポーリング信号を送信してもよい。
ステップS1000において情報処理装置100から送信されたポーリング信号を受信した第1制御対象装置200Aは、ポーリング応答信号を送信する(S1002)。
ステップS1002において第1制御対象装置200Aから送信されたポーリング応答信号を受信した情報処理装置100は、属性情報の送信を要求する属性要求を送信する(S1004)。
ここで、本実施形態に係る属性情報としては、例えば、自装置が対応可能な通信速度を示す情報(データ)などが挙げられる。また、本実施形態に係る処理能力情報は、本実施形態に係る属性情報に含まれる情報であってもよい。
本実施形態に係る属性要求には、例えば、本実施形態に係る処理能力情報の送信を要求する処理能力情報送信要求が含まれる。また、本実施形態に係る処理能力情報が、本実施形態に係る属性情報に含まれる情報である場合、本実施形態に係る属性要求は、例えば、本実施形態に係る処理能力情報の送信を要求する処理能力情報送信要求の役目を果たしてもよい。なお、情報処理装置100は、例えば、本実施形態に係る属性要求と、本実施形態に係る処理能力情報送信要求とを、別トランザクションの第1の通信路による通信よって送信することも可能である。
ステップS1004において情報処理装置100から送信された属性要求を受信した第1制御対象装置200Aは、属性情報と処理能力情報とを送信する(S1006)。
情報処理装置100と第1制御対象装置200Aとの間でステップS1000〜S1006の処理が行われると、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aとは、セッション確立処理を行う(S1008)。ステップS1008の処理が行われることによって、情報処理装置100と第1制御対象装置200Aとの間における第1の通信路は、セッションが確立された第1の通信路となる。ここで、本実施形態に係るセッション確立処理としては、例えば、NFC Logical Link Control Protocol(LLCP) Technical Specification Version 1.1の“5.6 Connection−oriented Transport Mode Procedures”に規定されている処理が挙げられる。
ステップS1008の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS302と同様に、能力情報を送信させる送信命令を含む能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S1010)。
ステップS1010において送信された能力情報送信要求を受信した第1制御対象装置200Aは、図4に示すステップS304と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第1制御対象装置200Aに対応する能力情報Aを、第1の通信路にて送信する(S1012)。
ステップS1012において第1制御対象装置200Aから送信された能力情報Aを受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS306と同様に、第2制御対象装置200Bとの間で第1の通信路による通信を開始するための開始通知を、ユーザに対して通知させる(S1014)。
ステップS1014の処理を行うと、情報処理装置100は、ステップS1000と同様に、ポーリング信号を送信する(S1016)。
ステップS1016において情報処理装置100から送信されたポーリング信号を受信した第2制御対象装置200Bは、ステップS1002と同様に、ポーリング応答信号を送信する(S1018)。
ステップS1018において第2制御対象装置200Bから送信されたポーリング応答信号を受信した情報処理装置100は、ステップS1004と同様に、属性情報の送信を要求する属性要求を送信する(S1020)。
ステップS1020において情報処理装置100から送信された属性要求を受信した第2制御対象装置200Bは、ステップS1006と同様に、属性情報と処理能力情報とを送信する(S1022)。
情報処理装置100と第2制御対象装置200Bとの間でステップS1016〜S1022の処理が行われると、情報処理装置100と第2制御対象装置200Bとは、ステップS1008と同様に、セッション確立処理を行う(S1024)。ステップS1024の処理が行われることによって、情報処理装置100と第2制御対象装置200Bとの間における第1の通信路は、セッションが確立された第1の通信路となる。
ステップS1024の処理が行われると、情報処理装置100は、図4に示すステップS302と同様に、能力情報送信要求を第1の通信路にて送信する(S1016)。
ステップS1016において送信された能力情報送信要求を受信した第2制御対象装置200Bは、図4に示すステップS304と同様に、当該能力情報送信要求に基づいて、記憶している第2制御対象装置200Bに対応する能力情報Bを、第1の通信路にて送信する(S1018)。
ステップS1018において第2制御対象装置200Bから送信された能力情報Bを受信した情報処理装置100は、ステップS1006において受信した第1制御対象装置200Aに対応する処理能力情報、およびステップS1022において受信した第2制御対象装置200Bに対応する処理能力情報に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する(S1030)。ここで、図11は、図2に示す構成である場合における処理の一例であるので、第1制御対象装置200Aが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有しておらず、第2制御対象装置200Bが、第1の通信路により受信されたデータを処理する機能を有している。よって、情報処理装置100は、ステップS1030おいて、第2制御対象装置200Bを、送信対象の制御対象装置として決定する。
ステップS1030において送信対象の制御対象装置が決定されると、情報処理装置100は、図4に示すステップS316と同様に、送信対象の制御対象装置である第2制御対象装置200Bに対して、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを送信する(S1032)。
第2制御対象装置200Bは、図4に示すステップS318と同様に、ステップS1032において送信された接続情報Aの受信結果に応じた応答信号を送信する(S1034)。
ステップS1034において第2制御対象装置200Bから送信された応答信号を受信した情報処理装置100は、図4に示すステップS320と同様に、応答信号に基づく通知を、ユーザに対して行わせる(S1036)。
ステップS1036において送信された接続情報Aを受信した第2制御対象装置200Bは、図4に示すステップS322と同様に、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報Aを用いて、第1制御対象装置200Aとの間で第2の通信路による通信を開始する(S1038)。
本実施形態に係る情報処理システムでは、例えば、図11に示す処理が行われることによって、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの間で、第2の通信路による通信が行われる。ここで、図11では、ステップS1030の処理が上記(1)の処理(決定処理)に該当し、ステップS1032の処理が上記(2)の処理(送信制御処理)に該当する。よって、情報処理装置100は、例えば図11に示す処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、“本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報を取得する場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理”は、図11に示すような、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第1の組み合わせである場合における処理に適用されることに限られない。
例えば、“本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報を取得する場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理”は、図7に示す接続処理(図7のステップS600、S608)において、図11に示すステップS1000〜S1008と同様の処理が行われることによって、図7に示すような、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第2の組み合わせである場合における処理に、適用することができる。また、例えば、“本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報を取得する場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理”は、図10に示す接続処理(図10のステップS900、S908)において、図11に示すステップS1000〜S1008と同様の処理が行われることによって、図10に示すような、第1制御対象装置と第2制御対象装置とにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせが上記第3の組み合わせである場合における処理に、適用することも可能である。ここで、“本実施形態に係る情報処理装置が、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって処理能力情報を取得する場合における、本実施形態に係る情報処理システムにおける処理”が、上記第2の組み合わせである場合における処理、または、上記第3の組み合わせである場合における処理に適用される場合、図7、図10において情報処理装置100が各制御対象装置から取得する能力情報は、例えば、接続情報を含み処理能力情報を含まない情報となる。
(本実施形態に係る情報処理装置)
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な、本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について説明する。図12は、本実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。ここで、図12では、本実施形態に係る第1制御対象装置200Aと、本実施形態に係る第2制御対象装置200Bとを併せて示している。
情報処理装置100は、第1通信部102と、第2通信部104と、制御部106とを備える。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、ユーザが操作可能な操作部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス(bus)により上記各構成要素間を接続する。
ここで、ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置100が備える記憶手段であり、例えば、UI(User Interface)を構成するデータや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
また、操作部(図示せず)としては、後述する操作入力デバイスが挙げられ、表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置100のハードウェア構成例]
図13は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、第1通信インタフェース164と、第2通信インタフェース166とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)や、各種処理回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。また、MPU150は、情報処理装置100において、例えば、後述する決定部110、および送信制御部112の役目を果たす。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、UIを構成するデータや、アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部(図示せず)として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)端子、各種処理回路などが挙げられる。また、操作入力デバイス160は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタン、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や、表示デバイス、第1の通信路や第3の通信路で通信を行う機能を有する各種通信デバイスなどの、外部デバイスと接続することもできることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチスクリーンなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
第1通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える第1の通信手段であり、第1の通信路を介して、第1制御対象装置200Aや第2制御対象装置200Bなどの外部装置と通信を行う第1通信部102として機能する。ここで、第1通信インタフェース164としては、例えば、無線通信アンテナ回路と搬送波送信回路とを有するNFCインタフェースが挙げられる。
第1通信インタフェース164を構成する無線通信アンテナ回路は、外部装置との間で第1の通信路を形成する役目を果たす。無線通信アンテナ回路は、例えば、送受信アンテナとしての所定のインダクタンスをもつコイルおよび所定の静電容量をもつキャパシタからなる共振回路と、復調回路とから構成される。そして、無線通信アンテナ回路は、例えば、13.56MHzの磁界(搬送波)を受信することによって、外部装置から送信されるデータなどを復調する。
また、第1通信インタフェース164を構成する搬送波送信回路は、例えば、ASKなどの変調を行う変調回路と、当該変調回路の出力を増幅する増幅回路とを備え、無線通信アンテナ回路の送受信アンテナから搬送波信号をのせた搬送波を送信する。搬送波送信回路を備えることによって、情報処理装置100は、NFCにおけるイニシエータ機能を有し、いわゆるリーダ/ライタの役目を果たすことができる。ここで、搬送波送信回路が無線通信アンテナ回路から送信する搬送波信号としては、例えば、能力情報送信要求や、接続情報などを示す信号が挙げられる。また、搬送波送信回路は、例えば、MPU150によって搬送波の送信が制御される。
第1通信インタフェース164は、例えば、上記のような無線通信アンテナ回路と搬送波送信回路とで構成されるNFCインタフェースを備えることによって、第1の通信路を形成する第1通信部102として機能する。なお、第1通信インタフェース164は、NFCインタフェースに限られない。例えば、第1の通信路が赤外線通信によって形成される場合には、情報処理装置100は、赤外線ポートおよび送受信回路などで構成される赤外線通信インタフェースを、第1通信インタフェース164として備える。
第2通信インタフェース166は、情報処理装置100が備える第2の通信手段であり、第3の通信路を介して、第1制御対象装置200Aや第2制御対象装置200B、サーバなどの外部装置と通信を行う第2通信部104として機能する。ここで、第2通信インタフェース166としては、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路や、IEEE802.11bポートおよび送受信回路などが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図13に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図13に示す構成に限られない。例えば、接続されている外部通信デバイスによって、第1の通信路による通信や第3の通信路による通信を行う構成である場合には、情報処理装置100は、第1通信インタフェース164、および/または、第2通信インタフェース166を備えていなくてもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、DSP(Digital Signal Processor)と音声出力デバイスとをさらに備えていてもよい。本実施形態に係る音声出力デバイスとしては、例えば、増幅器(アンプ)およびスピーカなどが挙げられる。DSPと音声出力デバイスとをさらに備える場合には、情報処理装置100は、音声出力デバイスから出力される音声によって、第1の通信路による通信を開始するための開始通知やエラー通知などの各種通知を、行うことが可能となる。
また、情報処理装置100は、例えば、操作入力デバイス160や表示デバイス162を備えない構成をとることも可能である。
再度図12を参照して、情報処理装置100の構成の一例について説明する。第1通信部102は、第1の通信路を介して、第1制御対象装置200Aや第2制御対象装置200Bなどの外部装置と通信を行う役目を果たす。ここで、第1通信部102としては、例えば、NFCインタフェースや、赤外線通信インタフェースなど、第1の通信路を形成する通信方式に対応する通信デバイスが挙げられる。
第2通信部104は、第3の通信路を介して、第1制御対象装置200Aや第2制御対象装置200Bなどの外部装置と通信を行う役目を果たす。ここで、第2通信部104としては、例えば、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路や、IEEE802.11bポートおよび送受信回路など、第3の通信路を形成する通信方式に対応する通信デバイスが挙げられる。
制御部106は、例えばMPUや各種処理回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。また、制御部106は、例えば、決定部110と、送信制御部112とを備え、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う役目を果たす。
決定部110は、上記(1)の処理(決定処理)を主導的に行う役目を果たし、第1の通信路によって第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置から取得された、処理能力情報に基づいて、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとの中から、送信対象の制御対象装置を決定する。
より具体的には、決定部110は、例えば、取得された能力情報に含まれうる処理能力情報、または、第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって取得された処理能力情報に基づいて、送信対象の制御対象装置を決定する。例えば、取得された第1制御対象装置に対応する能力情報と第2制御対象装置に対応する能力情報との双方に、処理能力情報が含まれる場合など、第1制御対象装置に対応する処理能力情報と第2制御対象装置に対応する処理能力情報との双方が取得された場合には、決定部110は、例えば、第1制御対象装置200Aに対応する処理能力情報と、第2制御対象装置200Bに対応する処理能力情報とに基づいて、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。また、取得された制御対象装置に対応する能力情報に処理能力情報が含まれない場合など、制御対象装置に対応する処理能力情報が取得されない場合には、決定部110は、例えば、当該制御対象装置が第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなして、第1制御対象装置200Aと第2制御対象装置200Bとにおける第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定する。そして、決定部110は、判定された組み合わせに基づいて、例えば、上記(1−1)〜上記(1−3)に示す第1の例に係る処理、第2の例に係る処理、第3の例に係る処理を行うことによって、送信対象の制御対象装置を決定する。
また、決定部110は、例えば、第1制御対象装置200Aに対応する接続情報と、第2制御対象装置200Bに対応する接続情報とに基づいて、または、ユーザ操作に基づいて、第2の通信路における通信方式を決定する。
また、他の装置において接続情報の使用を許可する有効期限を示す情報が接続情報に含まれる場合には、決定部110は、例えば、有効期限を示す情報に基づいて、接続情報を選択的に無効な状態とする。また、他の装置において接続情報の使用を許可する有効期限を示す情報が接続情報に含まれる場合には、決定部110は、例えば、有効期限を示す情報に係る通知を、ユーザに対して行わせてもよい。ここで、有効期限を示す情報に係る通知としては、例えば、有効期限を示す情報が示す有効期限に関する通知や、取得された接続情報の有効期限が切れたことを示す通知などが挙げられる。
送信制御部112は、上記(2)の処理(送信制御処理)を主導的に行う役目を果たし、決定部110において決定された送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる。
より具体的には、送信制御部112は、例えば、決定部110において判定された、第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせに対応する通信路によって、接続情報を送信させる。また、送信制御部112は、例えば、決定部110において決定された通信方式に対応する接続情報を、送信させる。
ここで、第1の通信路により接続情報を送信させる場合において、送信対象の制御対象装置に対して、当該送信対象の制御対象装置に対応する処理能力情報の取得に係る第1の通信路により接続情報を送信させることができるときには、送信制御部112は、例えば、当該処理能力情報の取得に係る第1の通信路により接続情報を送信させる。また、第1の通信路により接続情報を送信させる場合において、送信対象の制御対象装置に対して、当該送信対象の制御対象装置に対応する処理能力情報の取得に係る第1の通信路により接続情報を送信させることができないときには、送信制御部112は、例えば、送信対象の制御対象装置との間において第1の通信路による通信を再度行わせる。そして、送信制御部112は、再度形成された第1の通信路により送信対象の制御対象装置に対して、接続情報を送信させる。
なお、第1の通信路により接続情報を送信させる場合において、送信制御部112が接続情報を送信させる第1の通信路は、上記に限られない。例えば、送信制御部112は、第1の通信路により接続情報を送信させる場合において、送信対象の制御対象装置に対して、当該送信対象の制御対象装置に対応する処理能力情報の取得に係る第1の通信路により接続情報を送信させることができるときにおいても、送信対象の制御対象装置との間において第1の通信路による通信を再度行わせてもよい。
制御部106は、例えば、決定部110と送信制御部112とを備えることによって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を主導的に行う。
なお、本実施形態に係る制御部の構成は、上記に限られない。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信路による通信を開始するための開始通知や、エラー通知、有効期限を示す情報に係る通知などの各種通知を、表示部(図示せず)や外部表示装置などに行わせる、通知制御部(図示せず)をさらに備えていてもよい。通知制御部(図示せず)を備える場合には、本実施形態に係る情報処理装置では、例えば、通知制御部(図示せず)が本実施形態に係る各種通知を行う。
また、例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、制御部を構成する決定部110、送信制御部112、通知制御部(図示せず)のうちの1または2以上を個別に備える(例えば、それぞれを個別の処理回路で実現する)こともできる。
情報処理装置100は、例えば図12に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理))を行う。したがって、情報処理装置100は、例えば図12に示す構成によって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置の構成は、図12に示す構成に限られない。例えば、接続されている外部通信デバイスによって、第1の通信路による通信や第3の通信路による通信を行う構成である場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1通信部102、および/または、第2通信部104を備えない構成であってもよい。第1通信部102、および/または、第2通信部104を備えない構成であっても、本実施形態に係る情報処理装置は、外部通信デバイスによって、第1の通信路による通信、および/または、第3の通信路による通信を、制御対象装置などの外部装置との間で行うことが可能である。よって、第1通信部102、および/または、第2通信部104を備えない構成であっても、本実施形態に係る情報処理装置は、図12に示す情報処理装置100と同様に、制御対象装置間における通信を制御することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、音声を出力することが可能な音声出力部(図示せず)をさらに備えていてもよい。ここで、音声出力部(図示せず)としては、例えば、DSP、および音声出力デバイスが挙げられる。音声出力部(図示せず)を備える場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、音声出力部(図示せず)から出力される音声によって、本実施形態に係る各種通知をユーザに対して行うことができる。
以上のように、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、例えば、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行う。ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、上記(1)の処理(決定処理)において、送信対象の制御対象装置(他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信する対象の制御対象装置)を決定し、上記(2)の処理(送信制御処理)において、決定された送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させる。また、上記(1)の処理(決定処理)において決定される送信対象の制御対象装置は、第1制御対象装置と第2制御対象装置とのうちの、他方の制御対象装置に対応する接続情報を受信して、当該接続情報を処理することが可能な制御対象装置である。
よって、本実施形態に係る情報処理装置が、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行うことによって、送信対象の制御対象装置は、接続情報を用いて他方の制御対象装置と第2の通信路によって通信を行うことができる。つまり、本実施形態に係る情報処理装置が、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)を行うことによって、例えば、第1制御対象装置と第2制御対象装置との一方、または双方が、NFC
タグなどが貼りつけられた機器である場合であっても、第1制御対象装置と第2制御対象装置とは、第2の通信路により通信を行うことが可能となる。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。また、本実施形態に係る情報処理装置が制御対象装置間における通信を制御することによって、多様な制御対象装置間におけるハンドオーバーを実現することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、送信対象の制御対象装置に対して他方の制御対象装置に対応する接続情報を送信させるので、ユーザは、第1制御対象装置と第2制御対象装置とが第2の通信路により通信を行うための認証処理や設定処理を意識する必要はない。よって、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことによって、ユーザの利便性の向上を図ることができる。
以上、本実施形態として情報処理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置や、PCなどのコンピュータ、タブレット型の装置、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置など、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
また、本実施形態として制御対象装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PCなどのコンピュータや、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、タブレット型の装置、プリンタ、映像/音楽再生装置(または映像/音楽記録再生装置)、ゲーム機、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置など、様々な機器に適用することができる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、上記(1)の処理(決定処理)、および上記(2)の処理(送信制御処理)など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいて実行されることによって、制御対象装置間における通信を制御することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の通信路によって、前記第1の通信路とは異なる第2の通信路による無線通信を行わせる対象の装置である第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置から取得された、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示す処理能力情報に基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置との中から、前記第1の通信路によって前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置それぞれから取得された前記第2の通信路による通信を開始するための接続情報のうちの、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信する対象の制御対象装置である、送信対象の制御対象装置を決定する決定部と、
前記送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させる送信制御部と、
を備える、情報処理装置。
(2)
前記第1制御対象装置に対応する前記処理能力情報と、前記第2制御対象装置に対応する前記処理能力情報とが取得された場合、
前記決定部は、
前記第1制御対象装置に対応する前記処理能力情報と、前記第2制御対象装置に対応する前記処理能力情報とに基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置とにおける前記第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定し、
判定された組み合わせに基づいて、前記送信対象の制御対象装置を決定する、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記決定部は、
一方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示し、他方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示さない場合には、
前記一方の制御対象装置を、前記送信対象の制御対象装置として決定する、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記送信制御部は、
前記一方の制御対象装置に対して、前記処理能力情報を取得した前記第1の通信路により前記他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させることが可能でない場合には、
前記一方の制御対象装置との間において前記第1の通信路による通信を再度行わせて、前記一方の制御対象装置に対して他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させる、(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記決定部は、
一方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示し、他方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報も、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示す場合には、
前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置との中の、より遅く取得された前記処理能力情報に対応する制御対象装置を、前記送信対象の制御対象装置として決定する、(2)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
前記決定部は、
一方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示し、他方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報も、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示す場合には、
前記第1制御対象装置に対応する前記接続情報と、前記第2制御対象装置に対応する前記接続情報とに基づいて、前記送信対象の制御対象装置を決定する、(2)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(7)
前記決定部は、
前記第1制御対象装置に対応する前記処理能力情報が、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示さず、前記第2制御対象装置に対応する前記処理能力情報も、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できることを示さない場合には、
前記第1制御対象装置に対応する接続情報、および前記第2制御対象装置に対応する接続情報それぞれに基づいて、前記第1制御対象装置、前記第2制御対象装置それぞれにおける、前記接続情報に基づく通信路により受信されたデータの処理能力の有無を判定し、
データの処理能力の有無の判定結果、または、前記判定結果と、前記処理能力情報の取得順序、設定されている優先度、あるいは、ユーザ操作と、に基づいて、前記送信対象の制御対象装置を決定する、(2)〜(6)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記送信制御部は、前記送信対象の制御対象装置に対応する前記接続情報に基づく第3の通信路によって、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させる、(7)に記載の情報処理装置。
(9)
一方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が取得され、他方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報が取得されない場合、
前記決定部は、
前記他方の制御対象装置が前記第1の通信路により受信されたデータの処理能力を有さないとみなし、
みなされた前記他方の制御対象装置における前記第1の通信路により受信されたデータの処理能力と、前記一方の制御対象装置に対応する前記処理能力情報とに基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置とにおける前記第1の通信路により受信されたデータの処理能力の有無の組み合わせを判定し、
判定された組み合わせに基づいて、前記送信対象の制御対象装置を決定する、(1)に記載の情報処理装置。
(10)
前記決定部は、前記第1制御対象装置に対応する前記接続情報と、前記第2制御対象装置に対応する前記接続情報とに基づいて、前記第2の通信路における通信方式を決定し、
前記送信制御部は、決定された前記通信方式に対応する前記接続情報を送信させる、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(11)
前記決定部は、
前記第1制御対象装置に対応する前記接続情報と、前記第2制御対象装置に対応する前記接続情報とに基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置とが通信可能な通信方式をユーザに対して通知させ、
ユーザ操作に基づいて、前記第2の通信路における通信方式を決定し、
前記送信制御部は、決定された前記通信方式に対応する前記接続情報を送信させる、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(12)
前記接続情報は、前記第1の通信路によって前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置それぞれから取得された、通信に関する能力を示す能力情報に含まれ、
取得された前記第1制御対象装置に対応する前記能力情報と前記第2制御対象装置に対応する前記能力情報とのうちの、少なくとも一方の前記能力情報には、前記処理能力情報が含まれる、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
前記処理能力情報は、前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置との間における、前記第1の通信路のセッションの確立に係る通信によって取得され、
前記接続情報は、セッションが確立された前記第1の通信路によって、前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置それぞれから取得される、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(14)
前記接続情報には、他の装置において前記接続情報の使用を許可する有効期限を示す情報が含まれ、
前記決定部は、前記他方の制御対象装置に対応する前記接続情報に含まれる、前記有効期限を示す情報が示す有効期限に関する通知を行わせる、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(15)
前記接続情報には、他の装置において前記接続情報の使用を許可する有効期限を示す情報が含まれ、
前記決定部は、
前記他方の制御対象装置に対応する前記接続情報に含まれる、前記有効期限を示す情報が示す有効期限内に、前記他方の制御対象装置に対応する前記接続情報が送信されなかった場合には、
取得された前記接続情報を無効な状態とする、(1)〜(13)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(16)
前記決定部は、取得された前記接続情報の有効期限が切れたことを通知させる、(15)に記載の情報処理装置。
(17)
第1の通信路によって、前記第1の通信路とは異なる第2の通信路による無線通信を行わせる対象の装置である第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置から取得された、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示す処理能力情報に基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置との中から、前記第1の通信路によって前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置それぞれから取得された前記第2の通信路による通信を開始するための接続情報のうちの、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信する対象の制御対象装置である、送信対象の制御対象装置を決定するステップと、
前記送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させるステップと、
を有する、情報処理方法。
(18)
第1の通信路によって、前記第1の通信路とは異なる第2の通信路による無線通信を行わせる対象の装置である第1制御対象装置および第2制御対象装置のうちの少なくとも一方の制御対象装置から取得された、前記第1の通信路により受信されたデータを処理できるかを示す処理能力情報に基づいて、前記第1制御対象装置と前記第2制御対象装置との中から、前記第1の通信路によって前記第1制御対象装置および前記第2制御対象装置それぞれから取得された前記第2の通信路による通信を開始するための接続情報のうちの、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信する対象の制御対象装置である、送信対象の制御対象装置を決定するステップ、
前記送信対象の制御対象装置に対して、他方の制御対象装置に対応する前記接続情報を送信させるステップ、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。