以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、以下では、下記に示す順序で説明を行う。
1.本実施形態に係る情報処理方法
2.本実施形態に係る情報処理装置
3.本実施形態に係る制御対象装置
4.本実施形態に係るプログラム
(本実施形態に係る情報処理方法)
本実施形態に係る情報処理装置の構成について説明する前に、まず、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を、本実施形態に係る情報処理装置が行う場合を例に挙げて、本実施形態に係る情報処理方法について説明する。
[1]本実施形態に係る情報処理方法の概要
上述したように、携帯電話やスマートフォンなどの通信が可能な装置の中には、異なる複数の通信方式によって通信を行う機能を有する装置がある。
図1は、本実施形態に係る情報処理方法を説明するための説明図であり、異なる複数の通信方式によって通信を行う機能を有する装置の一例を示している。図1では、スマートフォン10とカメラ20とが、IEEE802.11規格による通信(以下、「Wi−Fi」と示す。)と、IEEE802.15.1規格による通信(「Bluetooth」(登録商標)ともよばれる。以下、「BT」と示す。)という異なる通信方式による通信が可能な例を示している。
なお、本実施形態に係る異なる複数の通信方式は、図1に示すようなWi−FiおよびBTの2つの通信方式に限られない。例えば、本実施形態に係る異なる複数の通信方式としては、Wi−Fi、BT、NFC(Near Field Communication)、赤外線通信などの光無線通信、音を利用した音声通信、LTE(Long Term Evolution)などの任意の方式の無線通信、LAN(Local Area Network)による通信などの任意の方式の有線通信のうちの2以上が挙げられる。
また、上述したように、例えば特許文献1に記載の技術のような既存の技術が用いられる場合、異なる複数の通信方式によって通信を行う機能を有する装置では、一の通信方式による通信が確立されると、通信対象の装置が他の通信方式による通信が可能であるか否かによらず、当該他の通信方式による通信を確立させるための処理が行われてしまう。そのため、既存の技術が用いられる場合には、例えば、自装置の通信アドレスや、PIN(Personal Identification Number)コードやESS−ID(Extended Service Set Identifier)などの認証に用いられるデータなど、ペアリングに用いられるデータが、他の通信方式による通信が可能ではない外部装置に取得されてしまう恐れがある。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、第1の通信方式による通信と、第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とを制御する(制御処理)。
ここで、本実施形態に係る第1の通信方式による通信としては、例えば、図1に示すようなWi−Fiが挙げられ、また、本実施形態に係る第2の通信方式による通信としては、図1に示すようなBTが挙げられる。
なお、本実施形態に係る第1の通信方式による通信と第2の通信方式との組み合わせは、Wi−FiおよびBTに限られず、相異なる任意の通信方式であってもよい。具体例を挙げると、第1の通信方式としては、例えば無指向性の無線通信方式が挙げられ、Wi−Fiの他、3Gなどの携帯無線、(第2の通信方式がBTでない場合には)BTを用いることができる。ここで、無指向性の無線通信方式とは、必ずしも実際の機器のアンテナ特性が無指向性である必要はなく、無線通信方式において伝搬する電磁波を用いるものであって、例えばNFCのような10[cm]などの近距離を想定した通信(近距離無線通信)や赤外線のような鋭い指向性を想定した通信ではないものを言う。
以下では、本実施形態に係る第1の通信方式による通信がWi−Fiであり、本実施形態に係る第2の通信方式による通信がBTである場合を例に挙げる。本実施形態に係る第1の通信方式による通信がWi−Fiのように、例えば1[m]以上装置間距離がある状態でも通信が確立された状態を維持することができる通信方式による通信である場合には、第1の通信方式による通信が可能な状態が維持されることにより、第1の通信方式による通信を利用した様々な処理を実現することが可能となる。
より具体的には、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置との間で第1の通信方式による通信が確立した場合に、制御対象装置から、制御対象装置が第2の通信方式で通信可能であるかを示す通信に関する情報と、制御対象装置が実行可能である処理に関する制御情報とを取得する。ここで「情報を取得する」とは、例えば、能動的に制御対象装置やそれ以外の外部装置に対して情報の送信命令を含む要求を送信させ、当該要求の応答として受信された情報を取得することや、制御対象装置などから受動的に受信された情報を取得すること、受信された情報をデータ入力として受け取ること、記録媒体などから情報を読み出すことなどを含む処理を言う。上記要求や情報の送受信は、例えば、本実施形態に係る情報処理装置が備える通信デバイスや、本実施形態に係る情報処理装置に接続されている通信デバイスにより行われる。以下では、制御対象装置が第2の通信方式で通信可能であるかを示す通信に関する情報を、「通信に関する情報」と示す。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、通信に関する情報と制御情報とをそれぞれ送信させる1または2以上の送信命令を、第1の通信方式による通信によって、制御対象装置に対して送信させることによって、通信に関する情報と制御情報とを、制御対象装置から取得する。本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との第1の通信方式による通信は、例えば、各装置が備える第1の通信方式に係る通信デバイス、または、各装置に接続されている外部の当該通信デバイスによって行われる。
ここで、本実施形態に係る制御対象装置としては、例えば、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置が挙げられる。例えば図1を例に挙げると、スマートフォン10が本実施形態に係る情報処理装置である場合、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置であるカメラ20が、制御対象装置となる。また、図1に示す例において、カメラ20が本実施形態に係る情報処理装置である場合、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置であるスマートフォン10が、制御対象装置となる。
また、本実施形態に係る通信に関する情報としては、例えば、第2の通信方式に対応していることを示すデータが挙げられる。例えば、第2の通信方式による通信がBTである場合、制御対象装置から取得される制御対象装置が処理可能なAPI(Application Programming Interface)に含まれうる“getBluetoothPairingInfo”や“actBluetoothPairing”などが、第2の通信方式に対応していることを示すデータの一例に該当する。
ここで、上記“getBluetoothPairingInfo”は、例えば、“制御対象装置において第2の通信方式の接続が確立済みであるかを示す情報を要求する接続確立済み確認要求を、制御対象装置が処理可能であるかを示す情報”の一例に該当する。つまり、本実施形態に係る通信に関する情報としては、例えば、上記“getBluetoothPairingInfo”のような“制御対象装置において第2の通信方式の接続が確立済みであるかを示す情報を要求する接続確立済み確認要求を、制御対象装置が処理可能であるかを示す情報”が挙げられる。
また、上記“actBluetoothPairing”は、制御対象装置が接続要求(後述する)を第1の通信方式による通信を介して処理可能であるかを示す情報の一例に該当する。つまり、本実施形態に係る通信に関する情報としては、例えば、上記“actBluetoothPairing”のような制御対象装置が接続要求(後述する)を第1の通信方式による通信を介して処理可能であるかを示す情報が挙げられる。
なお、本実施形態に係る通信に関する情報は、上記に示す例に限られない。例えば、本実施形態に係る通信に関する情報は、第2の通信方式に対応しているか否かを示すフラグであってもよい。また、本実施形態に係る通信に関する情報は、第2の通信方式に対応しているか否かの判別に用いることができれば、既知の機種のIDや製品のモデル名を示す情報であってもよい。
また、本実施形態に係る制御情報としては、例えば、制御対象装置が実行可能である処理を示すデータが挙げられる。例えば、御対象装置が図1に示すカメラ20である場合、制御対象装置から取得される制御対象装置が処理可能なAPIを示すデータ(例えば、後述する“startLiveView”や“getShootMode”など)が、制御御対象装置が実行可能である処理を示すデータの一例に該当する。また、本実施形態に係る制御情報は、制御対象装置が実行可能である処理の判別に用いることができれば、既知の機種固有のIDや製品のモデル名を示す情報であってもよい。
本実施形態に係る情報処理装置は、通信に関する情報に基づいて、制御対象装置に対して、第2の通信方式による通信を確立させる接続要求を送信させる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、通信に関する情報に基づいて、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であるかを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合に、制御対象装置に対して、接続要求を送信させる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、第2の通信方式に対応していることを示すデータ(通信に関する情報の一例)が取得された場合に、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であると判定する。
なお、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置が第2の通信方式による通信を行う通信対象の装置が、第2の通信方式による通信を行うことができる状態であるかを判定することによって、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であるかを判定してもよい。以下では、制御対象装置が第2の通信方式による通信を行う通信対象の装置を、「通信対象装置」と示す場合がある。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、通信対象装置の主電源がオフの状態であると判定された場合や、何らかの理由によりビジー状態であると判定された場合など、通信対象装置が所定の状態である場合に、通信対象装置が第2の通信方式による通信を行うことができる状態であると判定しない。
本実施形態に係る接続要求としては、例えば、BTなどの第2の通信方式による通信を行わせるための命令を含むデータが挙げられる。
また、本実施形態に係る接続要求には、制御対象装置に第2の通信方式による通信を行わせる通信対象(通信対象装置)に関するデータ(例えば、アドレスデータなど)が含まれていてもよい。ここで、制御対象装置が第2の通信方式の通信を確立させる通信対象としては、例えば、“本実施形態に係る情報処理装置”や、当該制御対象装置の外部装置である“他の制御対象装置”が挙げられる。
本実施形態に係る接続要求に通信対象に関するデータが含まれる場合、本実施形態に係る接続要求は、“情報処理装置と制御対象装置との間で上記第2の通信方式による通信を確立するための要求”、または、“制御対象装置(第1の制御対象装置)と、制御対象装置とは異なる他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求”に該当する。
接続要求を受信した制御対象装置は、接続要求によって、例えばペアリングに係る処理などの第2の通信方式の通信の確立に係る処理を開始する。なお、制御対象装置と通信対象とが、既に第2の通信方式による通信が可能な状態である場合には、制御対象装置は、第2の通信方式の通信の確立に係る処理を行わなくてもよい。
例えば、制御対象装置が第2の通信方式の通信を確立させる通信対象が、本実施形態に係る情報処理装置である場合には、情報処理装置と制御対象装置との間における第2の通信方式による通信が実現される。また、制御対象装置が第2の通信方式の通信を確立させる通信対象が、例えば、当該制御対象装置とは異なる他の制御対象装置である場合には、当該制御対象装置(第1の制御対象装置)と当該他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間における第2の通信方式による通信が実現される。
よって、接続要求が送信されることによって、制御対象装置における第2の通信方式の通信が制御される。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、制御情報に基づいて、制御対象装置に対して、制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる。本実施形態に係る処理実行要求としては、例えば、制御情報が示す制御対象装置が実行可能な処理のうちの、1または2以上を実行させるための処理命令を含むデータが挙げられる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、処理実行要求を、確立されている上記第1の通信方式による通信により送信させる。
また、制御対象装置が第2の通信方式の通信を確立させる通信対象が、本実施形態に係る情報処理装置である場合には、処理実行要求を、制御対象装置との間で確立された第2の通信方式による通信により送信させる。本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との第2の通信方式による通信は、例えば、各装置が備える第2の通信方式に係る通信デバイス、または、各装置に接続されている外部の当該通信デバイスによって行われる。
本実施形態に係る情報処理装置は、上記のような制御処理を行うことによって、異なる複数の通信方式による通信を制御する。
ここで、上記のような制御処理が行われることによって、制御対象装置において第1の通信方式による通信が確立したときに制御対象装置と通信対象装置とが第2の通信方式による通信が可能な場合に、制御対象装置では、通信対象装置との間における当該第2の通信方式による通信が行われる。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置が上記のような制御処理を行うことによって、上述したようなペアリングに用いられるデータが、第2の通信方式による通信が可能ではない外部装置に取得されてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立される前に、制御対象装置との間における第1の通信方式による通信によって、処理実行要求を制御対象装置に対して送信させることが可能である。よって、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立される前に、制御対象装置に、実行可能な処理を行わせることができる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において、第2の通信方式による通信の確立に係る処理と、制御対象装置が実行可能な処理の実行に係る処理とを、並列に行わせることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立された後にも、制御対象装置との間における第1の通信方式による通信、または、制御対象装置との間における第2の通信方式による通信によって、処理実行要求を制御対象装置に対して送信させることが可能である。よって、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立された後にも、制御対象装置に、実行可能な処理を行わせることができる。
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理について、より具体的に説明する。
[2]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例
本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置における通信を制御する(制御処理)。
上述したように、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置との間で第1の通信方式による通信が確立した場合に、通信に関する情報と制御情報とを取得する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、通信に関する情報に基づいて、制御対象装置に対して接続要求を送信させる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、制御情報に基づいて、制御対象装置に対して、制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、通信に関する情報に基づいて、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であるかを判定する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合に、制御対象装置に対して、接続要求を送信させる。
なお、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合における処理は、上記に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置と通信対象装置とが、既に第2の通信方式による通信が可能な状態である場合には、制御対象装置に対して、接続要求を送信させない。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置と通信対象装置との双方が、制御対象装置と通信対象装置との間における第2の通信方式による通信のペアリングに係るデータを持っている場合に、制御対象装置と通信対象装置とが既に第2の通信方式による通信が可能な状態であると判定する。
また、例えば、第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置の状態と通信対象装置の状態との一方または双方に基づいて、制御対象装置に対して接続要求を選択的に送信し、制御対象装置に、通信対象装置との間における第2の通信方式による通信を、選択的に行わせることも可能である。
一例として、本実施形態に係る情報処理装置が、図1に示すスマートフォン10であり、制御対象装置が図1に示すカメラ20であり、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との双方が、“Wi−Fi”および“BT”それぞれで通信することが可能である場合を例に挙げる。本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との双方は、例えば、BTとして、“Bluetooth(登録商標) low energy”を用いることができる。上記の例では、本実施形態に係る情報処理装置が、制御対象装置が第2の通信方式による通信を行う対象の装置、すなわち、通信対象装置となる。
ここで、Wi−Fiは、例えば下記のような利点を有する。
・帯域幅が広いため、大量のデータ通信が可能である。
・規格によっては、5[GHz]の帯域を通信に使えるので、2.4[GHz]帯が混雑しているような国・地域では、混信に強い。
また、BLEは、例えば下記のような利点を有する。
・省電力である。
・通信周波数をホッピングしながら通信が行われるので、電波の妨害に強い。
スマートフォン10における操作によってカメラ20を動作させる場合、すなわち、スマートフォン10がカメラ20を操作するためのリモート・コントローラの役目を果たす場合を想定する。
スマートフォン10がカメラ20を操作するためのリモート・コントローラの役目を果たす場合、スマートフォン10は、例えばAPIを利用して、カメラ20の動作を制御する。より具体的には、スマートフォン10は、制御情報(データ)をカメラ20に送信してカメラ20の動作を制御する。本実施形態に係る制御情報には、例えば、撮像命令、スルー画(いわゆるライブビュー)をスマートフォン10に送信させる命令、カメラ20の設定を示すデータをスマートフォン10に送信させる命令、カメラ20の設定を変更させる命令のうちの、1または2以上が含まれうる。
上記のように、スマートフォン10における操作によりカメラ20の動作を制御可能とすることによって、カメラ20の適用範囲を広げることが可能である。一例を挙げると、カメラ20を、スポーツ(例えば、自転車、ランニング、スノーボード、スキー、ドライブ、サーフィン、ダイビングなど)を行っているときにヘルメットや道具に取り付けてスポーツ中に見える臨場感ある景色をハンズフリーで撮影することができるよう、小型化、軽量化、および強固化(例えば、防水、防塵、耐衝撃、耐低温など)された撮像装置とすることが可能である。上記のようなスポーツに適用可能なカメラ20は、小型化および軽量化により操作デバイスや表示デバイスが簡素化または排除されているため、カメラ20の撮像制御や設定変更などのカメラ20に対する操作はリモートコントローラとして機能するスマートフォン10などの外部装置により行われることが、想定される。なお、カメラ20のハウジングは、それ自体、または図示していない外部アタッチメントを用いることによって、人間や、乗り物などの移動体、または情報処理端末などの他の物体に固定することが可能なように構成されていてもよい。また、カメラ20は、例えば、ユーザの身体に装着して用いることが可能な、ウェアラブルカメラとして構成されていてもよい。
例えば、カメラ20のスルー画(いわゆるライブビュー)を、スマートフォン10側の表示画面に表示させる場合には、データ量を考慮すると、通信時間の短縮の観点から、BLEよりもWi−Fiで通信を行うことが望ましい。一方、例えば、主電源オフの状態(いわゆる待機状態)のカメラ20の電源を、スマートフォン10からの通信によってオン状態とさせるためには、省電力の観点から、Wi−FiよりもBLEで通信を行うことが望ましい。
図1に示す例では、スマートフォン10である本実施形態に係る情報処理装置は、例えば上記のように、カメラ20の状態(制御対象装置の状態の一例)に基づいて、制御対象装置と通信対象装置である本実施形態に係る情報処理装置との間の通信に利用する通信方式を判断する。
なお、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、カメラ20の状態およびスマートフォン10の状態、すなわち、制御対象装置の状態および通信対象装置の状態の組み合わせによって、通信方式を判断することも可能である。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置の状態と通信対象装置の状態との一方または双方と、通信方式とが対応付けられているテーブル(または、データベース)を参照することによって、制御対象装置の状態と通信対象装置の状態との一方または双方に対応する通信方式を判断する。
本実施形態に係る情報処理装置が、制御処理として例えば上記のような処理を行うことによって、第1の通信方式による通信と、第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とが制御される。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合に、制御対象装置に対して、接続要求を送信させる。
したがって、本実施形態に係る情報処理装置が、制御処理として例えば上記のような処理を行うことによって、上述したようなペアリングに用いられるデータが、第2の通信方式による通信が可能ではない外部装置に取得されてしまうことを防止することができる。また、制御処理として上記のような処理が行われることによって、不要な通信の確立に係る処理や通信が行われることが防止されるので、制御対象装置と通信対象装置との一方または双方において消費電力の低減を図ることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立される前に、または、制御対象装置において第2の通信方式による通信が確立された後に、制御対象装置に対して処理実行要求を送信させることが可能である。よって、制御対象装置では、第2の通信方式による通信の確立しているか否かによらず処理実行要求に基づき実行可能な処理が行われるので、例えば、制御対象装置のユーザの利便性の向上を図ることができる。
また、本実施形態に係る情報処理装置が、制御処理として例えば上記のような処理を行うことによって、下記のような効果が奏される。
・異なる複数の通信方式によって通信を行う機能する装置間でペアリングを行わせる場合に、ユーザは、ペアリングに係る動作を1回行えば、使用されるプロトコルに依存せずに、2以上の通信方式による通信を実現させることができる。
・既存のNFC Bluetooth(登録商標)などの、既存のNFC Handoverが利用される場合よりも、よりセキュアなペアリング手段が実現される。
・制御対象装置が、本実施形態に係る情報処理装置の外部装置である場合には、装置間のペアリングを、別のデバイスから制御することが可能となる。
なお、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、上記に示す例に限られない。
例えば、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が適用される情報処理システムでは、制御対象装置において、識別情報を利用したマッチング処理など、識別情報を利用した認証に係る処理が行われてもよい。
ここで、本実施形態に係る識別情報としては、例えば、装置のアドレスを示すアドレス情報(データ)や、PIN(Personal Identification Number)コードやESS−ID(Extended Service Set Identifier)などの認証に用いられるデータなど、装置を特定することが可能な任意のデータが挙げられる。
図2は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図である。図2に示すA、Bは、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理によって実現される通信の一例を示している。図2に示すA、Bは、例えば、本実施形態に係る情報処理装置であり、かつ制御対象装置であるスマートフォン10と、通信対象装置であるカメラ20との間でBTによる通信を確立させる場合における通信の一例を示している。
本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われる場合には、図2のA、Bに示すように、確立されているWi−Fi(第1の通信方式の一例)によって、スマートフォン10からカメラ20に対してBTによる接続要求が送信される。スマートフォン10からカメラ20に対して送信される接続要求には、スマートフォン10のアドレス情報(識別情報の一例)が含まれる。スマートフォン10からカメラ20に対して送信される接続要求は、例えば、WebAPIとよばれるコマンド発行プロトコルを用いて行われる。なお、スマートフォン10からカメラ20に対して送信される接続要求が、WebAPIを利用することに限られないことは、言うまでもない。
また、スマートフォン10とカメラ20との間のWi−Fiによる通信によって、BT(第2の通信方式の一例)による通信の確立に必要なデータ(図2のBに示す接続情報)が送受信され、その後、カメラ20がBTのペアリングを受け付ける。
また、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われる場合には、例えば、スマートフォン10がBT(第2の通信方式の一例)による通信が可能であるときに、ユーザがBTによる通信の確立に係る操作を別途行うことなく、自動的にペアリング要求が送信される。
ここで、カメラ20は、ペアリング要求が取得された場合には、スマートフォン10のアドレス情報を用いたマッチング処理を行うことによって、ペアリング要求に含まれるアドレスが、カメラ20のアドレス情報が示すアドレスと一致している場合に、ペアリングを行う。
よって、図2のAに示すように、スマートフォン10からのペアリング要求が取得されると、カメラ20は、ペアリング要求に含まれるアドレスが、スマートフォン10のアドレス情報が示すアドレスと一致しているので、スマートフォン10とカメラ20との間でBTのペアリングが行われる。
また、図2のBに示すように、スマートフォン10がペアリング要求を送信する前に、スマートフォン10以外の他のスマートフォン30(スマートフォン10以外の他の装置の一例)からペアリング要求がカメラ20に対して送信されたとしても、スマートフォン10のアドレス情報が示すアドレスとスマートフォン30のアドレスとは異なっているので、カメラ20は、スマートフォン30との間でペアリングを行わない。また、図2のBに示すように、スマートフォン10からのペアリング要求が取得されると、カメラ20は、ペアリング要求に含まれるアドレスが、スマートフォン10のアドレス情報が示すアドレスと一致しているので、スマートフォン10とカメラ20との間でBTのペアリングが行われる。
したがって、制御対象装置において上記のような識別情報を利用した認証に係る処理が行われることによって、意図しない装置間において第2の通信方式による通信が行われることを、防止することができる。つまり、制御対象装置において上記のような識別情報を利用した認証に係る処理が行われることによって、例えば、悪意を持った第三者からの不正アクセスなどの攻撃を、防ぐことができる。
本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理として、上記のような制御処理を行う。
なお、上記制御処理は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、例えば、上記制御処理を、(任意の切り分け方によって)2以上の処理と捉えることが可能である。
[3]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の具体例
以下、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の具体例として、“接続要求が、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例”と、“接続要求が、制御対象装置(第1の制御対象装置)と、当該制御対象装置とは異なる他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例”とを示す。
[3−1]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第1の例:接続要求が、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例
まず、接続要求が、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例について説明する。以下では、本実施形態に係る情報処理装置が、図1に示すスマートフォン10であり、制御対象装置が、図1に示すカメラ20である場合を例に挙げる。
図3は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を示す説明図である。図3では、ステップS100〜S106、S110〜S116における通信が、Wi−Fiによる通信により行われ、また、ステップS118、S120における通信が、BTによる通信により行われる例を示している。
本実施形態に係る情報処理装置であるスマートフォン10とカメラ20との間でWi−Fiによる通信が確立された後に、スマートフォン10は、機器発見のコマンドを、確立したネットワーク内の機器へマルチキャストで送信する。機器発見コマンドに対応したサービスを有するカメラ20は、応答コマンドをスマートフォン10に送信する。この手順によりスマートフォン10は、通信相手となるカメラ20を特定する。この後、本実施形態に係る情報処理装置は、WebAPIを利用して、カメラ20からデータを取得する(S100〜S106)。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置であるスマートフォン10と、制御対象装置であるカメラ20との間におけるWi−Fiによる通信は、例えば、ユーザがパスワードの入力することや、Wi−Fi Protected Setupが利用されることなどによって、確立される。例えば、Wi−Fi Protected SetupにおけるNFC方式が利用される場合(近距離無線通信方式を用いて第1の通信方式を確立させる場合の一例)には、まず最初に、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるNFCによる通信によって、Wi−Fiによる通信を確立させるためのデータが送受信されて、Wi−Fiによる通信が確立される。例えば、カメラ20は、本実施形態に係る情報処理装置にNFC通信を介してWi−Fi接続に必要な情報(例えば、Wi−FiのSSIDやパスワード)を送信し、本実施形態に係る情報処理装置は、受信した情報を用いてカメラ20とWi−Fi接続を確立するための通信を行い、Wi−Fiによる通信を確立する。ここで、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるNFCによる通信は、一方がNFCにおけるリーダ/ライタ(質問器)の役目を果たし、他方がNFCにおける応答器の役目を果たすことにより実現される。
例えば上記のように、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるNFCによる通信によってWi−Fiによる通信が確立される場合には、ユーザは、NFCによる通信を行わせるためのタッチ操作(例えば、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との一方または双方を、NFCによる通信が可能な距離に移動させる操作)という簡易な動作を行うだけで、本実施形態に係る情報処理装置であるスマートフォン10とカメラ20とにBTによる通信を行わせることが可能となる。よって、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるNFCによる通信によってWi−Fiによる通信が確立される場合には、ユーザの利便性をさらに向上させることができる。なお、上記ではNFCを例に挙げたが、NFC以外の近距離無線接続方式が使用可能なことは、言うまでもない。
具体例を挙げると、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、自動的にgetVersionsやgetApplicationInfoを発行する(S100)。カメラ20は、上記getVersionsなどに対する応答として、バージョンやアプリケーションに関するデータを送信し、本実施形態に係る情報処理装置は、バージョンやアプリケーションに関するデータを取得する(S102)。また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、getMethodTypesを発行する(S104)。カメラ20は、上記getMethodTypesに対する応答として、カメラ20が処理可能なAPIの情報を送信する(S106)。本実施形態に係るカメラ20が処理可能なAPIの情報としては、例えば、カメラ20が対応しているAPIのリストを示すデータが挙げられる。
ここで、図3のステップS104において送信されるgetMethodTypesが、本実施形態に係る通信に関する情報を送信させる送信命令の一例に該当する。また、カメラ20がBTに対応している場合には、ステップS106により取得されるAPIの情報には、例えば、通信に関する情報の一例である“getBluetoothPairingInfo”や“actBluetoothPairing”などが含まれる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、カメラ20がBTに対応しているか否かを判定する(S108)。ここで、ステップS108の処理は、例えば、制御対象装置であるカメラ20が第2の通信方式に対応しているか否かを判定する処理に該当する。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、カメラ20から取得されたAPIの情報の中に“getBluetoothPairingInfo”や“actBluetoothPairing”などが含まれている場合に、カメラ20がBTに対応していると判定する。
ステップS108においてカメラ20がBTに対応していると判定されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20との間におけるBTによる通信の確立に係る処理を行わない。
また、ステップS108においてカメラ20がBTに対応していると判定された場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、データをカメラ20から取得する(S110、112)。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、getBluetoothPairingInfo(BD_ADDR_REMOCON)を発行し(S110)、カメラ20が応答として送信したBTのペアリング状態に関するデータを取得する(S112)。ここで、上記BD_ADDR_REMOCONは、本実施形態に係る情報処理装置におけるBluetooth(登録商標) Device Addressである。以下では、本実施形態に係る情報処理装置におけるBluetooth(登録商標) Device Addressを、「BD_ADDR_REMOCON」と示す。また、上記BD_ADDR_REMOCONの送信は、本実施形態に係る情報処理装置の識別情報の送信の一例に該当する。また、上記BTのペアリング状態情報は、カメラ20側のBluetooth(登録商標) Address(以下、「BD_ADDR_CAM」と示す。)と、発行されたgetBluetoothPairingInfo(BD_ADDR_REMOCON)に含まれたBD_ADDR_REMOCONを有するスマートフォン10との間で、BTのペアリングが実行済みであるかどうかを示す情報を含む。上記BTのペアリングが実行済みであるかどうかを示す情報としては、例えば、“Paired”(ペアリングが実行済みであることを示す。)、または、
“Not paired”(ペアリングが実行済みではないことを示す。)を示すデータが挙げられる。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、WebAPIを利用し、Wi−Fiによる通信によって、BTのペアリング待ち受けモードに遷移する旨の命令を送信する(S114)。
具体例を挙げると、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、actBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)を発行して、カメラ20をBTのペアリング待ち受けモードに遷移させる。カメラ20は、actBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)を受信すると、カメラ20のBTの状態をペアリング待ち受けモードとなるように制御し、BTでのペアリングに用いる情報を応答として送信する。
本実施形態に係る情報処理装置は、Wi−Fiによる通信によるカメラ20からの応答によって、BTでのペアリングに用いるデータを取得する(S116)。ここで、BTでのペアリングに用いるデータは、カメラ20側のBD_ADDR_CAMを含む。また、BTでのペアリングに用いるデータには、カメラ20のBT通信における役割やカメラ20の機器名を示すデータが含まれていてもよい。
本実施形態に係る情報処理装置は、BTによる通信によって、カメラに対してペアリング要求を送信する(S118)。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、ステップS116において取得されたBD_ADDR_CAMが示すアドレスに対して、BTによる通信によりPairing Requestを送信する。
ステップS118において送信されたペアリング要求に対するカメラ20から応答が行われ、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間でBTによる通信におけるペアリングに係る処理が行われる(S122)。
図3において、ステップS108の判定処理、ステップS110のgetBluetoothPairingInfo発行処理、およびステップS114のactBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)の発行処理は、例えば、Wi−Fiの接続確立後自動的に行われる。なお、例えば、本実施形態に係る情報処理装置に対するユーザの操作により、ステップS108、S110、およびS114の各処理を自動的に行わないことが指定される場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの操作に応じてこれらの処理を行ってもよい。
次に、本実施形態に係る情報処理装置における処理に着目して、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を示す。
図4は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を示す流れ図である。図4は、本実施形態に係る情報処理装置であるスマートフォン10と、カメラ20(制御対象装置)との間でWi−Fi(第1の通信方式の一例)による通信が確立された後に、BT(第2の通信方式の一例)を確立させる場合における、スマートフォン10側の処理の一例を示している。
ここで、図4のステップS202の処理が、第1の通信方式による通信が確立した場合に、制御対象装置が対応する第2の通信方式による通信が可能であるかを判定する処理の一例に該当する。また、図4のステップS204〜S210の処理が、制御対象装置が対応する第2の通信方式による通信が可能である場合において、制御対象装置に、通信対象装置との間における第2の通信方式による通信に係る処理を行わせる処理の一例に該当する。
本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20との間におけるWi−Fiによる通信を確立させる(S200)。本実施形態に係る情報処理装置のユーザは、例えば、Wi−Fiによる通信を確立させるための既存の手順(例えば、パスワードの入力することや、Wi−Fi Protected Setupなどを使用すること)によって、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるWi−Fiによる通信を確立させる。例えば、Wi−Fi Protected SetupにおけるNFC方式が利用される場合には、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間におけるNFCによる通信によって、Wi−Fiによる通信を確立させるためのデータが送受信されて、Wi−Fiによる通信が確立される。
ステップS200においてWi−Fiによる通信が確立されると、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20がBTに対応しているか否かを判定する(S202)。ここで、ステップS202の処理は、例えば、制御対象装置が第2の通信方式に対応しているか否かを判定する処理に該当する。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、WebAPIを利用し、Wi−Fiによる通信によって取得されるデータに基づいて、ステップS202の判定を行う。具体例を挙げると、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、getMethodTypesを発行して、APIの情報を、カメラ20からWi−Fiによる通信によって取得する。そして、本実施形態に係る情報処理装置は、取得されたAPIの情報の中に“getBluetoothPairingInfo”や“actBluetoothPairing”などが含まれている場合に、カメラ20がBTに対応していると判定する。
ステップS202においてカメラ20がBTに対応していると判定されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20との間におけるBTによる通信の確立に係る処理を行わず、図4の処理を終了する。
また、ステップS202においてカメラ20がBTに対応していると判定された場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、自装置とカメラ20とにおいてBTによる通信がペアリング済みであるか否かを判定する(S204)。ここで、ステップS204の処理は、例えば、制御対象装置と、通信対象装置に該当する本実施形態に係る情報処理装置とが既に第2の通信方式による通信が可能な状態であるか否かを判定する処理の一例に該当する。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、WebAPIを利用し、Wi−Fiによる通信によって取得されるデータに基づいて、ステップS204の判定を行う。具体例を挙げると、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、getBluetoothPairingInfoを発行して、カメラ20側のBTアドレスおよび、ペアリング状態情報を、カメラ20からWi−Fiによる通信によって取得する。ここで、本実施形態に係るペアリング状態情報としては、例えば、発行されたgetBluetoothPairingInfo(BD_ADDR_REMOCON)に含まれたBD_ADDR_REMOCONを有するスマートフォン10との間で、BTのペアリングが実行済みであるかどうかを示す情報が挙げられる。なお、本実施形態に係るペアリング状態情報は、例えば、カメラ20がペアリング済みか否かを表すフラグ情報でもよいし、カメラ20が既にペアリング実施済みの機器のBTアドレスであってもよい。
そして、本実施形態に係る情報処理装置は、ペアリング状態情報が、スマートフォン10とカメラ20が既にペアリング済みであることを示している場合、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20とにおいてBTによる通信がペアリング済みであると判定する。
なお、ペアリング状態情報が、カメラ20が既にペアリング実施済みの機器のBTアドレスである場合は、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理装置のBTアドレスとペアリング実施済み機器のBTアドレスを比較する。本実施形態に係る情報処理装置のBTアドレスとペアリング実施済み機器のBTアドレスが同じ場合は、本実施形態に係る情報処理装置は、ペアリング済みと判断する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、本実施形態に係る情報処理装置のBTアドレスとペアリング実施済み機器のBTアドレスが異なる場合は、本実施形態に係る情報処理装置とはペアリング済みではないと判断するが、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20とのBTペアリングが優先的でないときには、ペアリング済みと判断してもよい。
ステップS204において、BTによる通信がペアリング済みであると判定された場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20との間におけるBTによる通信の確立に係る処理を行わず、図4の処理を終了する。
また、ステップS204において、BTによる通信がペアリング済みであると判定されない場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20に対してBTのペアリング待ち受けモードに遷移する旨の命令を送信し、当該命令の応答として、カメラ20からBTによる通信に必要な情報(データ)を取得する(S206)。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、WebAPIを利用し、Wi−Fiによる通信によって、上記BTのペアリング待ち受けモードに遷移する旨の命令を送信する。具体例を挙げると、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、actBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)を発行して、カメラ20をBTのペアリング待ち受けモードに遷移させる。カメラ20は、actBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)を受信すると、カメラ20のBTの状態をBD_ADDR_REMOCONが示すBTアドレスの機器とのペアリング待ち受けモードとなるように制御する。上記BD_ADDR_REMOCONの送信は、本実施形態に係る情報処理装置の識別情報の送信の一例に該当する。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20のWi−Fiによる通信による応答によって、カメラ20側のBluetooth(登録商標) Address(BD_ADDR_CAM)を取得する。
本実施形態に係る情報処理装置は、BTによる通信によって、カメラ20に対してペアリング要求を送信する(S208)。本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、ステップS206において取得されたBD_ADDR_CAMが示すアドレスに対して、BTによる通信によりPairing Requestを送信する。
ステップS208において送信されたペアリング要求に対するカメラ20から応答が行われ、本実施形態に係る情報処理装置とカメラ20との間でBTによる通信におけるペアリングに係る処理が行われる(S210)。
ここで、カメラ20は、例えば、ステップS206において本実施形態に係る情報処理装置が送信したBD_ADDR_REMOCON(識別情報の一例)を用いたマッチング処理を行う。そして、カメラ20は、例えばステップS206により取得されたBD_ADDR_REMOCONに対応する装置以外の装置から送信されるペアリング要求に基づくペアリングは行わない。
接続要求が、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合には、本実施形態に係る情報処理装置では、例えば図4に示す処理が行われる。
なお、接続要求が、本実施形態に係る情報処理装置と制御対象装置との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理は、図4に示す処理に限られない。
例えば、ステップS200においてWi−Fiによる通信を確立させる場合において、NFCによる通信が用いられる場合には、スマートフォン10(本実施形態に係る情報処理装置)とカメラ20(制御対象装置)との間における当該NFCによる通信によって、各装置のBTのアドレスの情報などのBTによる通信の確立に係るデータが送受信されてもよい。ここで、Wi−Fiによる通信を確立させるための上記NFCによる通信は、第1の通信方式による通信を確立させるために行われる他の通信方式の通信の一例に該当する。
例えば上記のように、Wi−Fiによる通信の確立に係るNFCによる通信によって、BTのアドレスの情報などが送受信される場合には、ステップS206〜S210におけるBTによる通信で送受信されるデータ量を減らすことができる。
なお、NFCによる通信について、BT通信の確立に係るデータは送受信されず、単純にWi−Fiの接続を確立させるためだけに使用される場合に、図4に示す処理が行われる場合には、上記のようにNFCによる通信によってBTのアドレスの情報などが送受信される場合よりも、NFCによる通信で送受信されるデータ量をより減らすことができ、通信時間をより短縮させることができるという効果が奏される。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば図4のステップS204の処理を行わなくてもよい。ステップS204の処理が行われない場合、本実施形態に係る情報処理装置は、ステップS202の処理によって、通信対象装置が第2の通信方式に対応していると判定した場合に、制御対象装置が第2の通信方式による通信が可能であると判定し、ステップS206〜S210の処理を行う。
また、図4では、WebAPIが利用される具体例を説明したが、例えば、WebAPIを構築するのがリソース的に難しい場合には、カメラ20側がHTTP(Hypertext Transfer Protocol)サーバとなってXML(Extensible Markup Language)などのデータを公開し、当該データに、ペアリングに必要な情報が含まれていてもよい。
また、図4では、確立された第1の通信方式がWi−Fiであり、第2の通信方式がBTである例を示したが、例えば、BT(第1の通信方式の一例)による通信が確立された後に、Wi−Fi(第2の通信方式の一例)を確立させるなど、本実施形態に係る第1の通信方式と第2の通信方式との組み合わせは、任意の通信方式の組み合わせであってもよい。
図5は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の他の例を示す説明図である。図5は、図1に示すスマートフォン10である本実施形態に係る情報処理装置が、処理実行要求を送信させることによって、図1に示すカメラ20に、撮像に係る処理を行わせる場合の処理の一例を示している。
ここで、図5に示すステップS300、S302、S304、S306、S308、S322、S324、S334、S336、S342、S344、S346の処理は、それぞれ、図3に示すステップS100、S102、S108、S110、S112、S114、S116、S118、S120、S122の処理に該当する。よって、以下では、図3に示す処理との相違点について、説明する。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、getMethodTypesを発行して(S304)、APIの情報を取得する(S306)。
ここで、図5のステップS304において自動的に送信されるgetMethodTypesが、本実施形態に係る通信に関する情報、および本実施形態に係る制御情報を送信させる送信命令の一例に該当する。カメラ20がBTに対応している場合には、上述したように、ステップS306により取得されるAPIの情報には、例えば、通信に関する情報の一例である“getBluetoothPairingInfo”や“actBluetoothPairing”などが含まれる。また、ステップS306により取得されるAPIの情報には、例えば、制御情報の一例である“startLiveView”や“getShootMode”などが含まれる。また、ステップS306により取得されるAPIの情報に含まれる制御情報の他の例としては、例えば、カメラ20におけるモード(例えば静止画モードや撮像モード)を切り替えるためのモード変更のAPIや、カメラ20へ撮像の開始を指示するAPI、カメラ20へ撮像の停止を指示するAPI、カメラ20の設定を示すデータをスマートフォン10に送信させるAPI、カメラ20の設定を変更させるAPIの情報が挙げられる。つまり、本実施形態に係る制御情報には、制御対象装置が実行する撮像処理に関する情報が含まれていてもよい。上記APIの情報に含まれるAPIを介した要求をWi−Fiによりスマートフォン10が送信し、カメラ20が受信した場合には、カメラ20は、APIを介した要求に対応した処理を行い、スマートフォン10へ応答を返す。
本実施形態に係る情報処理装置は、ステップS306において取得された制御情報に基づいて、カメラ20が実行可能なライブビューに係る処理を実行させる処理実行要求(例えばstartLiveView)を、Wi−Fi(第1の通信方式による通信の一例)により送信する(S310)。上記処理実行要求の送信は、本実施形態に係る情報処理装置がステップS308の判定処理後に自動的に行ってもよく、また、ユーザの本実施形態に係る情報処理装置に対する操作に基づいて行われてもよい。
ステップS310において送信された処理実行要求を取得したカメラ20は、当該処理実行要求に基づいて、ライブビューに係る処理を開始し(S312)、“LiveViewURL”を応答として本実施形態に係る情報処理装置に対して送信する(S314)。ここで、ステップS314において送信される“LiveViewURL”は、例えば、ライブビュー(スルー画)の取得先のURL(Uniform Resource Locator)を示すデータであり、本実施形態に係る情報処理装置は、当該URLにアクセスすることによって、ライブビューを取得することができる。
ステップS316においてカメラ20から送信された“LiveViewURL”を取得した本実施形態に係る情報処理装置は、ライブビューを取得し表示させる処理を開始し(S316)、“GET LiveView”(ライブビューを取得する命令の一例)を、Wi−Fi(第1の通信方式による通信の一例)により送信する(S318)。ここで、ステップS318の処理は、例えば、HTTP GETで“LiveViewURL”が示すURLにアクセスして、画像データを取得する処理に該当する。
ステップS318において送信された“GET LiveView”を取得したカメラ20は、ライブビューに係る画像データを応答として本実施形態に係る情報処理装置に対して送信する(S320)。
ステップS326、S328、S338、S340、S348、S350、S356、S358では、上記ステップS318、S320の処理と同様の処理が行われ、本実施形態に係る情報処理装置では、ライブビューに係る画像データを適宜取得される。
本実施形態に係る情報処理装置は、ステップS306において取得された制御情報に基づいて、“getShootMode”(撮像モードを送信させる命令の一例)を、Wi−Fi(第1の通信方式による通信の一例)により送信する(S352)。
ステップS352において送信された“getShootMode”を取得したカメラ20は、撮像モードを示すデータの一例である“movie”を応答として本実施形態に係る情報処理装置に対して送信する(S354)。
例えば図5に示す処理が行われることによって、本実施形態に係る情報処理装置は、図3と同様の第2の通信方式による通信の確立に係る処理と、制御対象装置が実行可能な処理の実行に係る処理とを、制御対象装置であるカメラ20に、並列に行わせることができる。
ここで、本実施形態に係る情報処理装置が第2の通信方式による通信の確立に係る処理と、制御対象装置が実行可能な処理の実行に係る処理を並列に行うとは、必ずしも2つの処理が完全な同時刻に行われる必要はなく、図5に示すように2つの処理が連続的な時系列の中で混在して行われることを含む。つまりユーザが本実施形態に係る情報処理装置を使うときに、第2の通信方式による通信の確立が完了するまで制御対象装置の制御を行えないことが回避できればよい。例えば図5の例では、本実施形態に係る情報処理装置がカメラ20から受信したライブビューの画像を情報処理装置が有するディスプレイまたは外部のディスプレイに表示しつつ、ディスプレイ上の一部にBTの接続処理中である旨やBTの接続が完了したことを示す表示を行うことができる。
また、ステップS346からはWi−FiおよびBTの通信が確立される。よってステップS346以降は、必要に応じて通信経路を使い分けることができる。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、図3のステップS104のようにgetMethodTypesを発行して得られたAPIの情報の中に、画像送信を伴わないAPI(例えば撮影を指示するAPIやコマンドや撮影モードを変更するAPI)が含まれることに基づいて、ステップS346以降は電力消費の少ないBTの通信経路を介して画像送信を伴わないAPIを用いた制御要求を送信し、制御対象装置を低消費電力で制御することができる。また、必ずしもWi−FiおよびBTによる通信を継続的に行う必要はなく、例えば本実施形態に係る情報処理装置は、一定時間“GET LiveView”などの制御対象装置からの画像送信を伴うAPIを送信する制御を行っていないこと(画像送信を伴うAPIが使用されていないこと)を検出し、Wi−Fiの接続を切断する制御を行い、BTによって通信を継続することで消費電力を低減することができる。
また、図5においてステップS308の判定処理、ステップS322のgetBluetoothPairingInfo発行処理、ステップS334のactBluetoothPairing(BD_ADDR_REMOCON)の発行処理は、例えば、Wi−Fiの接続確立後自動的に行われる。なお、例えば、本実施形態に係る情報処理装置に対するユーザの操作により、ステップS308、S322、およびS334の各処理を自動的に行わないことが指定される場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、ユーザの操作に応じてこれらの処理を行ってもよい。
なお、第2の通信方式による通信の確立に係る処理と、制御対象装置が実行可能な処理の実行に係る処理とを、制御対象装置に行わせる処理が、図5に示す例に限られないことは、言うまでもない。
[3−2]本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の第2の例:接続要求が、制御対象装置(第1の制御対象装置)と、当該制御対象装置とは異なる他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例
次に、接続要求が、制御対象装置(第1の制御対象装置)と、当該制御対象装置とは異なる他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例を説明する。
図6は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図であり、接続要求が、制御対象装置(第1の制御対象装置)と、当該制御対象装置とは異なる他の制御対象装置(第2の制御対象装置)との間で第2の通信方式による通信を確立するための要求である場合における処理の一例を示している。
図6に示す例では、例えば、スマートフォン10が本実施形態に係る情報処理装置に該当し、また、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれが、制御対象装置に対応する。また、図6に示す例では、制御対象装置であるカメラ20からみたテレビ受像機40は、通信対象装置に該当し、また、制御対象装置であるテレビ受像機40からみたカメラ20は、通信対象装置に該当する。つまり、図6に示す例では、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれが、制御対象装置および通信対象装置に該当する。
例えば、図6において、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれが、Wi−FiおよびBTに対応し、本実施形態に係る情報処理装置であるスマートフォンが、Wi−Fiに対応すると仮定する。また、例えば、本実施形態に係る情報処理装置のユーザが、カメラ20とテレビ受像機40をBTによる通信により接続することを望む場合を想定する。
本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図4のステップS200の処理と同様の処理によって、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれとの間で、Wi−Fi(第1の通信方式の一例)による通信を確立させる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、図4のステップS202、S204の処理と同様の処理によって、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれ(制御対象装置の一例)が、BT(第2の通信方式の一例)による通信が可能であるかを判定する。例えば、本実施形態に係る情報処理装置は、図4のステップS202、S204の判定処理のように、本実施形態におけるカメラ20およびテレビ受像機40それぞれからBTに対応しているか否か、ペアリング済みか否かという情報を取得し、これらの情報に基づいてBT通信が可能であるかを判定する。
そして、本実施形態に係る情報処理装置は、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれがBTによる通信が可能であると判定された場合に、カメラ20およびテレビ受像機40それぞれに対して、BTによる通信に係るペアリング要求を送信し、制御対象装置であるカメラ20およびテレビ受像機40それぞれに、BTによる通信を行わせる。また、本実施形態に係る情報処理装置は、制御対象装置であるカメラ20から取得された識別情報を通信対象装置であるテレビ受像機40に対して送信し、また、制御対象装置であるテレビ受像機40から取得された識別情報を通信対象装置であるカメラ20に対して送信してもよい。なお、各処理については上述した第1の例と同様の処理を用いることが可能である。
図7は、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の一例を説明するための説明図であり、制御対象装置が本実施形態に係る情報処理装置の外部装置である場合の他の例を示している。
図7に示す例では、例えば、スマートフォンが本実施形態に係る情報処理装置に該当し、また、カメラ20およびクラウドサービスなどを提供するサーバ50(または、サーバ群。以下、同様とする。)それぞれが、制御対象装置に対応する。また、図7に示す例では、制御対象装置であるカメラ20からみたサーバ50は、通信対象装置に該当し、また、制御対象装置であるサーバ50からみたカメラ20は、通信対象装置に該当する。つまり、図7に示す例では、カメラ20およびサーバ50それぞれが、制御対象装置および通信対象装置に該当する。
ここで、図7に示す例は、図6に示すテレビ受像機40をサーバ50に置き換え、各装置間の通信を、LTEなどを用いた無線通信や、Wi−Fi/IP(Internet Protocol) Networkなどの図6に示す例とは異なる第2の通信方式による通信に置き換えたものである。よって、図7に示す例においても、本実施形態に係る情報処理装置が制御処理を行うことによって、制御対象装置であるカメラ20およびサーバ50それぞれに、Wi−Fi/IP Network(第2の通信方式の一例)による通信を行わせることができる。なお、図7に示すように、カメラ20とサーバ50との間の通信は、中継装置60などの他の装置が介在してもよい。
なお、カメラ20およびサーバ50が、カメラ20およびサーバ50間の所定の通信方式で通信可能であるか判定する場合は、カメラ20およびサーバ50それぞれが当該所定の通信方式で通信可能であるかの情報に基づき判定処理を行えばよい。
(本実施形態に係る情報処理装置)
次に、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な本実施形態に係る情報処理装置の構成の一例について、説明する。
図8は、本実施形態に係る情報処理装置100の構成の一例を示すブロック図である。例えば図1示す例では、スマートフォン10とカメラ20との一方が、情報処理装置100に該当する。また、例えば図6、図7に示す例では、スマートフォン10が、情報処理装置100に該当する。なお、本実施形態に係る情報処理装置100は、スマートフォン10やカメラ20に限られない。本実施形態に係る情報処理装置の他の適用例については、後述する。
情報処理装置100は、例えば、第1通信部102と、第2通信部104と、制御部106と、操作部108とを備える。
また、情報処理装置100は、例えば、ROM(Read Only Memory。図示せず)や、RAM(Random Access Memory。図示せず)、記憶部(図示せず)、様々な画面を表示画面に表示する表示部(図示せず)などを備えていてもよい。情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部106が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部106により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、情報処理装置100が備える記憶手段であり、例えば、識別情報などの本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスク(Hard Disk)などの磁気記録媒体や、フラッシュメモリ(flash memory)などの不揮発性メモリ(nonvolatile memory)などが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
表示部(図示せず)としては、後述する表示デバイスが挙げられる。
[情報処理装置100のハードウェア構成例]
図9は、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成の一例を示す説明図である。情報処理装置100は、例えば、MPU150と、ROM152と、RAM154と、記録媒体156と、入出力インタフェース158と、操作入力デバイス160と、表示デバイス162と、第1通信インタフェース164と、第2通信インタフェース166とを備える。また、情報処理装置100は、例えば、データの伝送路としてのバス168で各構成要素間を接続する。
MPU150は、例えば、MPU(Micro Processing Unit)などの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、情報処理装置100全体を制御する制御部106として機能する。
ROM152は、MPU150が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM154は、例えば、MPU150により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体156は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、識別情報などの本実施形態に係る情報処理方法に係るデータや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体156としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体156は、情報処理装置100から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース158は、例えば、操作入力デバイス160や、表示デバイス162を接続する。操作入力デバイス160は、操作部108として機能し、また、表示デバイス162は、表示部(図示せず)として機能する。ここで、入出力インタフェース158としては、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子や、DVI(Digital Visual Interface)端子、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス160は、操作部108として機能し、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。操作入力デバイス160としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス162は、例えば、情報処理装置100上に備えられ、情報処理装置100の内部で入出力インタフェース158と接続される。表示デバイス162としては、例えば、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイ(Organic Electro-Luminescence Display。または、OLEDディスプレイ(Organic Light Emitting Diode Display)ともよばれる。)などが挙げられる。
なお、入出力インタフェース158が、情報処理装置100の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス162は、例えばタッチパネルなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
第1通信インタフェース164は、情報処理装置100が備える一の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、本実施形態に係る制御対象装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための第1通信部102として機能する。ここで、第1通信インタフェース164としては、例えば、通信アンテナおよびRF(Radio Frequency)回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN(Local Area Network)端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
第2通信インタフェース166は、情報処理装置100が備える他の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、第1通信インタフェース164とは異なる通信方式によって、本実施形態に係る制御対象装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための第2通信部104として機能する。ここで、第2通信インタフェース166としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図9に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う。なお、本実施形態に係る情報処理装置100のハードウェア構成は、図9に示す構成に限られない。
例えば、情報処理装置100は、接続されている外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、第1通信インタフェース164と第2通信インタフェース166との一方または双方を備えていなくてもよい。
また、第1通信インタフェース164と第2通信インタフェース166とは、一体の通信インタフェースであってもよい。つまり、情報処理装置100は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な通信デバイスを備えることも可能である。さらに、情報処理装置100は、第1通信インタフェース164および第2通信インタフェース166における通信方式とは異なる通信方式により外部装置と通信を行うことが可能な、1または2以上の通信インタフェースを、さらに備えることも可能である。
また、例えば、情報処理装置100が、カメラ20や撮像機能を有するスマートフォン10であるときなど、情報処理装置100が撮像機能を有する装置である場合には、情報処理装置100は、撮像により画像(動画像または静止画像)を生成する撮像部(図示せず)として機能する撮像デバイスをさらに備えていてもよい。
撮像デバイスは、例えば、レンズ/撮像素子と信号処理回路とを含んで構成される。レンズ/撮像素子は、例えば、光学系のレンズと、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を複数用いたイメージセンサとで構成される。信号処理回路は、例えば、AGC(Automatic Gain Control)回路やADC(Analog to Digital Converter)を備え、撮像素子により生成されたアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。また、信号処理回路は、例えばRAW現像に係る各種処理を行う。さらに、信号処理回路は、例えば、White Balance補正処理や、色調補正処理、ガンマ補正処理、YCbCr変換処理、エッジ強調処理など各種信号処理を行ってもよい。
また、情報処理装置100は、例えば、記録媒体156や、操作入力デバイス160、表示デバイス162を備えない構成をとることが可能である。
また、例えば、図9に示す構成(または変形例に係る構成)は、1、または2以上のIC(Integrated Circuit)で実現されてもよい。
再度図8を参照して、情報処理装置100の構成の一例について説明する。第1通信部102は、情報処理装置100が備える一の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、本実施形態に係る制御対象装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、第1通信部102は、例えば制御部106により通信が制御される。
ここで、第1通信部102としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、第1通信部102の構成は、上記に限られない。例えば、第1通信部102は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
第2通信部104は、情報処理装置100が備える他の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、第1通信部102とは異なる通信方式によって、本実施形態に係る制御対象装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、第2通信部104は、例えば制御部106により通信が制御される。
ここで、第2通信部104としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、第2通信部104の構成は、上記に限られない。例えば、第2通信部104は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
また、情報処理装置100において、第1通信部102と第2通信部104とは、例えば、第1通信部102が第1の通信方式による通信を行う役目を果たし、第2通信部104が第2の通信方式による通信を行う役目を果たしてもよい。第1通信部102と第2通信部104とが、第1の通信方式による通信および第2の通信方式による通信を行う役目を果たす場合、例えば、第1通信部102は、Wi−Fiにより通信を行い、第2通信部104は、BTにより通信を行う。なお、上述したように、本実施形態に係る第1の通信方式による通信と第2の通信方式との組み合わせが、Wi−FiおよびBTに限られないことは、言うまでもない。
制御部106は、例えばMPUなどで構成され、例えば、情報処理装置100全体を制御する役目を果たす。
また、制御部106は、本実施形態に係る情報処理方法に係る制御処理を主導的に行う役目を果たし、第1の通信方式による通信と、第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とを制御する。
制御部106は、例えば、制御対象装置との間で第1の通信方式による通信が確立した場合に、制御対象装置から、通信に関する情報と制御情報とを取得する処理を行う。また、制御部106は、例えば、通信に関する情報に基づいて、制御対象装置に対して、第2の通信方式による通信を確立させる接続要求を送信させる。また、制御部106は、例えば、制御情報に基づいて、制御対象装置に対して、制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる。
操作部108は、情報処理装置100が備えるユーザが操作可能な操作手段である。操作部108に対して行われた操作に対応する操作信号によって、制御部106は、例えば、処理実行要求の送信など、様々な処理を行うことが可能である。
ここで、操作部108としては、例えば、操作入力デバイス160が挙げられる。
情報処理装置100は、例えば図8に示す構成によって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理(例えば、上記制御処理)を行う。
したがって、情報処理装置100は、例えば図8に示す構成によって、異なる複数の通信方式による通信を制御することができる。
また、例えば図8に示す構成によって、情報処理装置100は、上述したような本実施形態に係る情報処理方法に係る処理が行われることにより奏される効果を、奏することができる。
なお、本実施形態に係る情報処理装置の構成は、図8に示す構成に限られない。
上述したように、上記制御処理は、便宜上、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を切り分けたものである。よって、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実現するための構成は、図8に示す制御部106に限られず、例えば、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理の切り分け方に応じた複数のプロセッサなどにより実現される構成をとることが可能である。
また、例えば、第1通信部102と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1通信部102を備えていなくてもよい。
また、例えば、第2通信部104と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第2通信部104を備えていなくてもよい。
また、図8では、第1通信部102と第2通信部104とを分けて示しているが、第1通信部102と第2通信部104とは、例えば、1つのICや1つの物理モジュールにより構成されていてもよく、また、第1通信部102および第2通信部104それぞれが対応する通信方式において同じアンテナが共用されていてもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、操作部108を備えない構成をとることも可能である。
(本実施形態に係る制御対象装置)
次に、上述した本実施形態に係る制御対象装置の構成の一例について、説明する。
図10は、本実施形態に係る制御対象装置200の構成の一例を示すブロック図である。例えば図1示す例では、スマートフォン10とカメラ20との一方が、情報処理装置100である場合、他方が制御対象装置200に該当する。また、例えば図6、図7に示す例では、カメラ20、テレビ受像機40、サーバ50それぞれが、制御対象装置200に該当する。以下では、制御対象装置200が、カメラ20である場合における構成の一例を主に示す。なお、本実施形態に係る制御対象装置200は、スマートフォン10やカメラ20、テレビ受像機40、サーバ50に限られない。本実施形態に係る制御対象装置の他の適用例については、後述する。
制御対象装置200は、例えば、第1通信部202と、第2通信部204と、制御部206と、操作部208と、表示部210と、撮像部212とを備える。
また、制御対象装置200は、例えば、ROM(図示せず)や、RAM(図示せず)、記憶部(図示せず)などを備えていてもよい。制御対象装置200は、例えば、データの伝送路としてのバスにより上記各構成要素間を接続する。
ROM(図示せず)は、制御部206が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データを記憶する。RAM(図示せず)は、制御部206により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記憶部(図示せず)は、制御対象装置200が備える記憶手段であり、例えば、撮像部212により撮像された画像を示す画像データや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記憶部(図示せず)としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリなどが挙げられる。また、記憶部(図示せず)は、制御対象装置200から着脱可能であってもよい。
[制御対象装置200のハードウェア構成例]
図11は、本実施形態に係る制御対象装置200のハードウェア構成の一例を示す説明図である。制御対象装置200は、例えば、MPU250と、ROM252と、RAM254と、記録媒体256と、入出力インタフェース258と、操作入力デバイス260と、表示デバイス262と、第1通信インタフェース264と、第2通信インタフェース266と、撮像デバイス268とを備える。また、制御対象装置200は、例えば、データの伝送路としてのバス270で各構成要素間を接続する。
MPU250は、例えば、MPUなどの演算回路で構成される、1または2以上のプロセッサや、各種処理回路などで構成され、制御対象装置200全体を制御する制御部206として機能する。
ROM252は、MPU250が使用するプログラムや演算パラメータなどの制御用データなどを記憶する。RAM254は、例えば、MPU250により実行されるプログラムなどを一時的に記憶する。
記録媒体256は、記憶部(図示せず)として機能し、例えば、撮像部212により撮像された画像を示す画像データや、各種アプリケーションなど様々なデータを記憶する。ここで、記録媒体256としては、例えば、ハードディスクなどの磁気記録媒体や、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリが挙げられる。また、記録媒体256は、制御対象装置200から着脱可能であってもよい。
入出力インタフェース258は、例えば、操作入力デバイス260や、表示デバイス262を接続する。操作入力デバイス260は、操作部208として機能し、また、表示デバイス162は、表示部210として機能する。ここで、入出力インタフェース258としては、例えば、USB端子や、DVI端子、HDMI(登録商標)端子、各種処理回路などが挙げられる。
また、操作入力デバイス260は、操作部208として機能し、例えば、制御対象装置200上に備えられ、制御対象装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。操作入力デバイス260としては、例えば、ボタンや、方向キー、ジョグダイヤルなどの回転型セレクター、あるいは、これらの組み合わせなどが挙げられる。
また、表示デバイス262は、表示部210として機能し、例えば、制御対象装置200上に備えられ、制御対象装置200の内部で入出力インタフェース258と接続される。表示デバイス262としては、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどが挙げられる。
なお、入出力インタフェース258が、制御対象装置200の外部装置としての外部操作入力デバイス(例えば、キーボードやマウスなど)や外部表示デバイスなどの、外部デバイスと接続することも可能であることは、言うまでもない。また、表示デバイス262は、例えばタッチパネルなど、表示とユーザ操作とが可能なデバイスであってもよい。
第1通信インタフェース264は、制御対象装置200が備える一の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、本実施形態に係る情報処理装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための第1通信部202として機能する。ここで、第1通信インタフェース264としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
第2通信インタフェース266は、制御対象装置200が備える他の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、第1通信インタフェース264とは異なる通信方式によって、本実施形態に係る制御対象装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行うための第2通信部204として機能する。ここで、第2通信インタフェース266としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路(無線通信)や、IEEE802.15.1ポートおよび送受信回路(無線通信)、IEEE802.11ポートおよび送受信回路(無線通信)、あるいはLAN端子および送受信回路(有線通信)などが挙げられる。
撮像デバイス268は、制御対象装置200が備える撮像手段であり、撮像により画像(動画像または静止画像)を生成する撮像部212として機能する。
撮像デバイス268は、例えば、レンズ/撮像素子と信号処理回路とを含んで構成される。レンズ/撮像素子は、例えば、光学系のレンズと、CMOSなどの撮像素子を複数用いたイメージセンサとで構成される。信号処理回路は、例えば、AGC回路やADCを備え、撮像素子により生成されたアナログ信号をデジタル信号(画像データ)に変換する。また、信号処理回路は、例えばRAW現像に係る各種処理を行う。さらに、信号処理回路は、例えば、White Balance補正処理や、色調補正処理、ガンマ補正処理、YCbCr変換処理、エッジ強調処理など各種信号処理を行ってもよい。
制御対象装置200は、例えば図11に示す構成によって、上述したような本実施形態に係る制御対象装置における様々な処理を行う。なお、本実施形態に係る制御対象装置200のハードウェア構成は、図11に示す構成に限られない。
例えば、制御対象装置200は、接続されている外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、第1通信インタフェース264と第2通信インタフェース266との一方または双方を備えていなくてもよい。
また、第1通信インタフェース264と第2通信インタフェース266とは、一体の通信インタフェースであってもよい。つまり、制御対象装置200は、複数の通信方式によって、1または2以上の外部装置と通信を行うことが可能な通信デバイスを備えることも可能である。さらに、制御対象装置200は、第1通信インタフェース264および第2通信インタフェース266における通信方式とは異なる通信方式により外部装置と通信を行うことが可能な、1または2以上の通信インタフェースを、さらに備えることも可能である。
また、例えば、制御対象装置200が撮像機能を有さない装置である場合には、制御対象装置200は、撮像デバイス268を備えていなくてもよい。
また、制御対象装置200は、例えば、記録媒体256や、操作入力デバイス260、表示デバイス262を備えない構成をとることが可能である。
また、例えば、図11に示す構成(または変形例に係る構成)は、1、または2以上のICで実現されてもよい。
再度図10を参照して、制御対象装置200の構成の一例について説明する。第1通信部202は、制御対象装置200が備える一の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、本実施形態に係る情報処理装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、第1通信部202は、例えば制御部206により通信が制御される。
ここで、第1通信部202としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、第1通信部202の構成は、上記に限られない。例えば、第1通信部202は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
第2通信部204は、制御対象装置200が備える他の通信手段であり、ネットワークを介して(あるいは、直接的に)、第1通信部202とは異なる通信方式によって、本実施形態に係る情報処理装置などの外部装置と、無線または有線で通信を行う。また、第2通信部204は、例えば制御部206により通信が制御される。
ここで、第2通信部204としては、例えば、通信アンテナおよびRF回路や、LAN端子および送受信回路などが挙げられるが、第2通信部204の構成は、上記に限られない。例えば、第2通信部204は、USB端子および送受信回路などの通信を行うことが可能な任意の規格に対応する構成や、ネットワークを介して外部装置と通信可能な任意の構成をとることができる。
また、制御対象装置200において、第1通信部202と第2通信部204とは、例えば、第1通信部202が第1の通信方式による通信を行う役目を果たし、第2通信部204が第2の通信方式による通信を行う役目を果たしてもよい。第1通信部202と第2通信部204とが、第1の通信方式による通信および第2の通信方式による通信を行う役目を果たす場合、例えば、第1通信部202は、Wi−Fiにより通信を行い、第2通信部204は、BTにより通信を行う。なお、上述したように、本実施形態に係る第1の通信方式による通信と第2の通信方式との組み合わせが、Wi−FiおよびBTに限られないことは、言うまでもない。
制御部206は、例えばMPUなどで構成され、例えば、制御対象装置200全体を制御する役目を果たす。また、制御部206は、上述したような本実施形態に係る制御対象装置における様々な処理を行う。
操作部208は、制御対象装置200が備えるユーザが操作可能な操作手段である。操作部208に対して行われた操作に対応する操作信号によって、制御部106は、例えば、撮像部212による撮像や、図5に示すステップS308、S322、およびS334の各処理など、様々な処理を行うことが可能である。
ここで、操作部208としては、例えば、操作入力デバイス260が挙げられる。
表示部210は、制御対象装置200が備える表示手段であり、スルー画や撮像された画像などの画像や、UIに係る画面など、様々な画像や画面を表示画面に表示させる。表示部210としては、例えば、表示デバイス262が挙げられる。
撮像部212は、制御対象装置200が備える撮像手段であり、撮像により画像(動画像または静止画像)を生成する。撮像部212としては、例えば、撮像デバイス268が挙げられる。
制御対象装置200は、例えば図10に示す構成によって、上述したような本実施形態に係る制御対象装置における様々な処理を行う。
なお、本実施形態に係る制御対象装置の構成は、図10に示す構成に限られない。
例えば、第1通信部202と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第1通信部202を備えていなくてもよい。
また、例えば、第2通信部204と同様の機能、構成を有する外部の通信デバイスを介して外部装置と通信を行う場合には、本実施形態に係る情報処理装置は、第2通信部204を備えていなくてもよい。
また、図10では、第1通信部202と第2通信部204とを分けて示しているが、第1通信部202と第2通信部204とは、例えば、1つのICや1つの物理モジュールにより構成されていてもよく、また、第1通信部202および第2通信部204それぞれが対応する通信方式において同じアンテナが共用されていてもよい。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、操作部208、表示部210、撮像部212のうちの1または2以上を備えない構成をとることも可能である。
以上、本実施形態として、情報処理装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PC(Personal Computer)やサーバなどのコンピュータや、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、タブレット型の装置、ビデオカメラやスチルカメラなどの撮像装置、リモート・コントローラなどの操作デバイスなど、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行うことが可能な、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
また、本実施形態に係る情報処理装置は、例えばクラウドコンピューティングなどのように、ネットワークへの接続(または各装置間の通信)を前提とした、1または2以上の装置からなるシステムに適用されてもよい。つまり、上述した本実施形態に係る情報処理装置は、例えば、複数の装置により本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を行う情報処理システムとして実現することも可能である。
また、本実施形態として、制御対象装置を挙げて説明したが、本実施形態は、かかる形態に限られない。本実施形態は、例えば、PCやサーバなどのコンピュータや、携帯電話やスマートフォンなどの通信装置、タブレット型の装置、ビデオカメラやスチルカメラなどの撮像装置、テレビ受像機など、様々な機器に適用することができる。また、本実施形態は、例えば、上記のような機器に組み込むことが可能な、処理ICに適用することもできる。
(本実施形態に係るプログラム)
コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(例えば、上記制御処理など、本実施形態に係る情報処理方法に係る処理を実行することが可能なプログラム)が、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、異なる複数の通信方式による通信を制御することができる。
また、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラムが、コンピュータにおいてプロセッサなどにより実行されることによって、上述した本実施形態に係る情報処理方法に係る処理によって奏される効果を、奏することができる。
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば、上記では、コンピュータを、本実施形態に係る情報処理装置として機能させるためのプログラム(コンピュータプログラム)が提供されることを示したが、本実施形態は、さらに、上記プログラムを記憶させた記録媒体も併せて提供することができる。
上述した構成は、本実施形態の一例を示すものであり、当然に、本開示の技術的範囲に属するものである。
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1の通信方式による通信と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とを制御する制御部を備え、
前記制御部は、
制御対象装置から、前記制御対象装置が前記第2の通信方式で通信可能であるかを示す通信に関する情報と、前記制御対象装置が実行可能である処理に関する制御情報とを取得し、
前記制御対象装置との間で前記第1の通信方式による通信が確立した場合に、前記通信に関する情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記第2の通信方式による通信を確立させる接続要求を送信させ、
前記制御情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる、情報処理装置。
(2)
前記制御部は、
前記通信に関する情報に基づいて、前記制御対象装置が前記第2の通信方式による通信が可能であるかを判定し、
前記第2の通信方式による通信が可能であると判定された場合に、前記制御対象装置に対して、前記接続要求を送信させる、(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記通信に関する情報である、前記制御対象装置が前記接続要求を前記第1の通信方式による通信を介して処理可能であるかを示す情報に基づいて、前記制御対象装置が前記第2の通信方式による通信が可能であるかを判定する、(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記通信に関する情報である、前記制御対象装置において前記第2の通信方式の接続が確立済みであるかを示す情報を要求する接続確立済み確認要求を前記制御対象装置が処理可能であるかを示す情報に基づいて、前記制御対象装置が前記第2の通信方式による通信が可能であるかを判定する、(2)、または(3)に記載の情報処理装置。
(5)
前記接続要求は、前記情報処理装置と前記制御対象装置との間で前記第2の通信方式による通信を確立するための要求である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、前記処理実行要求を、前記制御対象装置との間で確立された前記第2の通信方式による通信により送信させる、(5)に記載の情報処理装置。
(7)
前記接続要求は、前記制御対象装置と、前記制御対象装置とは異なる他の制御対象装置との間で前記第2の通信方式による通信を確立するための要求である、(1)〜(4)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、前記処理実行要求を、確立されている前記第1の通信方式による通信により送信させる、請求項1に記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、前記接続要求を送信させる処理と、前記処理実行要求を送信させる処理を並列的に行う、(1)〜(8)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(10)
前記第1の通信方式は、無指向性の無線通信方式である、(1)〜(9)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(11)
前記無指向性の無線通信方式は、W−Fiであり、第2の通信方式は、Bluetooth(登録商標)である、(10)に記載の情報処理装置。
(12)
前記制御情報は、前記制御対象装置が実行する撮像処理に関する情報である、(1)〜(11)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、近距離無線通信方式を用いて前記第1の通信方式を確立させるための情報を前記制御対象装置から取得する制御を行い、前記第1の通信方式を確立させるための情報に基づいて前記第1の通信方式を確立する通信の制御を行う、(1)〜(12)のいずれか1つに記載の情報処理装置。
(14)
第1の通信方式による通信と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とを制御するステップを有し、
前記制御するステップでは、
制御対象装置から、前記制御対象装置が前記第2の通信方式で通信可能であるかを示す通信に関する情報と、前記制御対象装置が実行可能である処理に関する制御情報とが取得され、
前記制御対象装置との間で前記第1の通信方式による通信が確立した場合に、前記通信に関する情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記第2の通信方式による通信を確立させる接続要求を送信させ、
前記制御情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる、情報処理装置により実行される情報処理方法。
(15)
第1の通信方式による通信と、前記第1の通信方式とは異なる第2の通信方式による通信とを制御するステップをコンピュータに実行させ、
前記制御するステップでは、
制御対象装置から、前記制御対象装置が前記第2の通信方式で通信可能であるかを示す通信に関する情報と、前記制御対象装置が実行可能である処理に関する制御情報とが取得され、
前記制御対象装置との間で前記第1の通信方式による通信が確立した場合に、前記通信に関する情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記第2の通信方式による通信を確立させる接続要求を送信させ、
前記制御情報に基づいて、前記制御対象装置に対して、前記制御対象装置が実行可能な処理を行わせる処理実行要求を送信させる、プログラム。