JP5429187B2 - 無線通信装置、無線通信システム、無線通信装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

無線通信装置、無線通信システム、無線通信装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、近距離無線通信を行う無線通信装置の間でのデータ転送技術に関する。
通信可能距離が数メートル〜数十メートル程度である近距離無線通信技術が知られている。例えば、ワイヤレスUSB(Wireless USB Specification Revision 1.0)は、通信距離10m程度をターゲットとしており、通信距離3mで通信速度480Mbit/s、通信距離10mで通信速度110Mbit/sを想定している。
ワイヤレスUSBは、物理層の無線プラットフォームにUWB(ultra Wide Band)を採用している。UWBは、3.1G〜10.6GHzという広帯域を使用し、半径20m以下の短距離で、数100Mbit/s以上の通信速度を実現する。UWBの変調方式は、インパルス無線方式、MB−OFDM(MultiBand - Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式、PSK変調による直接拡散を行うDS(Direct Sequence)−UWB方式などが提案されている。MB−OFDM UWB方式の通信装置については、例えば特許文献1及び2に開示されている。インパルス無線方式の通信装置については、例えば特許文献3に開示されている。またOFDM通信とDS−UWBのようなスペクトラム拡散通信を切り換えて使用する通信装置については、例えば特許文献4に開示されている。
また、最近では、通信可能距離を数センチメートル程度の近接領域に制限した無線通信方式も提案されている。例えば、TransferJetは、通信可能距離として3cm以内という近接領域を想定した広帯域無線通信方式である。TransferJetを提案するTransferJetコンソーシアム(http://www.transferjet.org/en/index.html)の発表によれば、TransferJetは、マイクロ波帯(中心周波数4.48GHz)を使用し、平均送信電力を−70dBm/MHz以下とし、通信距離3cm以内で最大通信速度560Mbit/sである。
国際公開第2008/056616号パンフレット 特開2007−258904号公報 特開2007−318325号公報 特開2007−097186号公報
通信距離が数センチメートルの近接領域に限定されているTransferJetのような無線通信方式を携帯端末(例えば携帯電話、PDA(Personal Digital Assistance)等)に適用する場合、通信相手装置(例えばPC(Personal computer)、キオスク端末等)との間で通信可能な状態を維持したまま、利用者が携帯端末又は通信相手装置への入力操作を行うことが難しいという新たな問題が発生する。
一例として、キオスク端末から携帯端末へコンテンツをダウンロードする場合を想定する。この場合、キオスク端末と携帯端末の間で通信可能な状態を維持したまま、利用者の入力操作を伴う事前処理を行わなければならない場合が想定される。事前処理とは、例えば、端末間の相互認証、利用者情報の入力、コンテンツ利用条件の承認、ダウンロードするコンテンツの選択、電子的な決済処理などである。事前処理に関する利用者の入力操作を携帯端末に対して行う場合、利用者は携帯端末をキオスク端末に近接させたまま入力操作を行なう必要があるため、操作性が悪化するおそれがある。また、事前処理に関する利用者の入力操作をキオスク端末に対して行う場合、キオスク端末と携帯端末との通信可能状態を維持するためであっても、入力作業中の利用者から離れた位置に携帯端末を置くことはセキュリティの観点から好ましくない。このため、キオスク端末における無線通信回路のレイアウト、筐体デザイン等に特段の配慮が必要となる。
本発明は上述した問題点を考慮してなされたものであり、無線によるデータ送受信を近接領域で行う場合における利用者の操作性を向上することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる無線通信装置は、OFDMを行う第1通信モードと前記第1通信モードに比べて相対的に短い通信可能距離を持ちスペクトラム拡散を行う第2通信モードとを切り替え可能な近距離無線通信回路と、前記第1及び第2通信モードの切り替えを制御する制御手段とを有する。前記制御手段は、通信相手装置との前記第2通信モードを用いたデータ送受信を開始するための事前処理を、前記第1通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を介して前記通信相手装置との間で実行する。また、前記制御手段は、前記通信相手装置との間の通信距離に相関を有する通信品質の計測値を指標として、前記通信相手装置との前記第2通信モードによるデータ送受信の可否を判定する。さらに、前記制御手段は、前記データ送受信が可能と判定された場合に、前記事前処理の結果に基づいて、前記第2通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を用いて前記データ送受信を開始する。
上述した本発明の第1の態様によれば、第1通信モードに設定された近距離無線通信回路を用いて、利用者の入力操作を伴う事前処理を行うことができる。第1通信モードは、近接領域でデータ送受信を行うための第2通信モードに比べて通信可能距離が長い。このため、利用者は、事前処理を行うに際して、無線通信装置と通信相手装置との間を過度に近接させる必要がない。よって、無線によるデータ送受信を近接領域で行う場合における利用者の操作性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1にかかる無線通信システムの構成図である。 図1に示した端末の構成例を示すブロック図である。 図2に示した近距離無線通信回路の構成例を示すブロック図である。 通常モードと近接モードの切り替え手法の一例を示す図である。 通常モードと近接モードの切り替え手法の一例を示す図である。 図1に示した端末間でのデータ転送処理に関するシーケンス図である。 図5に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の一例を示すシーケンス図である。 図5に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の他の例を示すシーケンス図である。 近接モード可否判定を説明するための端末の配置例を示す図である。 図8の通常モード通信領域にある端末の送信データの一例を示す図である。 図8の中間領域にある端末の送信データの一例を示す図である。 図8の近接領域にある端末の送信データの一例を示す図である。 図8の近接領域にある端末の送信データの他の例を示す図である。 本発明の実施の形態2にかかる無線通信システムにおけるデータ転送処理に関するシーケンス図である。 本発明の実施の形態3にかかる無線通信システムの構成図である。 図14に示した端末の構成例を示すブロック図である。 図14に示した端末間でのデータ転送処理に関するシーケンス図である。 図16に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態4にかかる無線通信システムにおけるデータ転送処理に関するシーケンス図である。 図18に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態5にかかる無線通信システムの構成図である。 図20に示した端末間でのデータ転送処理に関するシーケンス図である。 図21に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態6にかかる無線通信システムの構成図である。 図23に示した端末間でのデータ転送処理に関するシーケンス図である。 図24に示したデータ転送処理に含まれる事前処理の一例を示すシーケンス図である。 AFE100の受信部の詳細な構成例を示すブロック図である。 ADC101の詳細な構成例を示すブロック図である。 MB−OFDM方式の動作を表す図である。 DS−SS方式の動作を表す図である。 DS−SS方式の動作を表す図である。 DS−SS方式の動作を表す図である。 DS−SS方式の動作を表す図である。 図1に示した端末の構成例を示すブロック図である。 図1に示した端末の構成例を示すブロック図である。
以下では、本発明を適用した具体的な実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略される。
<発明の実施の形態1>
本実施の形態にかかる無線通信システムの構成を図1に示す。本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行う端末1A及び1Bを含む。端末1A及び1Bは、近距離無線通信(例えば約10m以内)を行う通常モードと、通常モードに比べてより近接した領域(例えば数cm以内)で無線通信を行う近接モードとの間で動作モードを切り替え可能である。
図2は、端末1A及び1Bの構成例を示すブロック図である。図2において、近距離無線通信回路10は、他の端末(1A又は1B)との間で近距離無線通信を行うための無線インタフェースである。近距離無線通信回路10は、メモリから送信データを取得し、MAC(Media Access Layer)フレームの生成、変調、D/A変換、周波数変換、信号増幅等の各処理を行って得られた送信信号をアンテナ11に出力する。また、近距離無線通信回路10は、アンテナ11によって受信された無線信号を入力し、信号増幅、周波数変換、A/D変換、復調等の各処理を行って得られる受信データをメモリ12に格納する。
また、近距離無線通信回路10は、通信速度および通信速度の異なる少なくとも2つの動作モード(通常モードおよび近接モード)で動作する。通常モードは、近距離無線通信(例えば約10m以内)を行う動作モードである。一方、近接モードは、通常モードに比べてより近接した領域(例えば数cm以内)で無線通信を行う動作モードである。
ここで、通常モードと近接モードの切り替えの具体例について説明する。例えば、近距離無線通信回路10がMB−OFDMによるUWB通信と直接拡散方式によるスペクトラム拡散(DS−SS:Direct Sequence Spread Spectrum)通信とを切り替えて行う通信回路である場合、通常モードおよび近接モードの無線パラメータはそれぞれ図4A及び4Bに示すように設定すればよい。図4Aは、通常モードの無線パラメータの一例を示している。一方、図4Bは、近接モードの無線パラメータの一例を示している。図4A及び4Bにおいて、送信フレーム40は、UWBのMACレイヤで生成される送信フレームを示している。送信フレーム40は、プリアンブル及びヘッダ41、ペイロード42を含む。
図4Aに示す通常モードの例では、3.1G〜10.6GHzの周波数帯に含まれる1つのサブバンドf1(528MHz幅)に含まれる複数のサブキャリアを使用してOFDMによる多チャネル伝送を行う。通常モードでは、近接モードに比べて相対的に高い送信電力密度に設定する。例えば、図4Aに示すように平均送信電力−41.3dBm/MHz以下となるよう送信電力密度を制御すればよい。また、通常モードでは、同一バンドグループに属する複数のサブバンドf1、f2及びf3の間で周波数ホッピングを行ってもよい。このようなUWB通信回路の具体例については、本願の発明者の一人によって過去になされた特許出願(特許文献1)に詳細に記載されている。
図4Bの例では、DS−SS方式による近接モード通信を行う。近接モードでは、通常モードに比べて低い送信電力密度に設定する。例えば、図4Bに示すように平均送信電力−70dBm/MHz以下となるよう送信電力密度を制御すればよい。これにより、通信可能領域を近接領域(例えば数cm以内)に制限できる。さらに−70dBm/MHz以下であればUWBの法的制限からはずれることができ、500MHz以下の帯域でも500MHz以上の帯域でも選択することができる。通常のUWBは500MHz以上の帯域を持つ必要がある。DS−SSを使った通信回路の具体例については、本願の出願人によって過去になされた特許出願(特願2007−261982号(2007年10月5日出願)や、特願2008−037671号(2008年2月19日出願))に詳細に記載されている。
図3は、MB−OFDM方式及びDS−SS方式の2つの通信方式を採用した場合の近距離無線通信回路10のブロック図である。アナログフロントエンド(AFE)100は、D/Aコンバータ(DAC)109から供給される送信信号に対する周波数変換(アップコンバート)及び信号増幅を行い、得られた無線信号をアンテナ11に出力する。また、AFE100は、アンテナ11によって受信された無線信号に対する増幅処理及び周波数変換(ダウンコンバート)を行ない、得られたベースバンド信号又はIF(Intermediate Frequency)信号をA/Dコンバータ(ADC)101に供給する。
ADC101、FFT部102、復調(De-modulator)部103及び復号化部104は、受信信号に対する処理回路である。ADC101は、受信信号のデジタルサンプリングを行う。FFT部102は、サンプリング後の受信信号に対するFFT演算を実行することによって1次変調であるOFDMの復調を行う。復調部103は、FFT演算によって得られた各サブキャリアの受信シンボル(位相・振幅情報)から送信データを復元し(2次復調)、パラレル−シリアル変換を行って復号化部104に供給する。復号化部104は、復調部103によって復元されたデータ列に対する逆スクランブル処理、誤り訂正等を行った後にMAC部105に供給する。
MAC部105は、UWB MACフレームの生成・分解、MACレイヤ制御を実行する。送信側の符号化部106、変調(Modulator)部107、IFFT部108、DAC109は、上述した受信側の処理部(ADC101、FFT部102、復調部103及び復号化部104)の逆処理を行う。
図32はMB−OFDM方式の信号を処理する時の近距離無線通信回路10の各部の動作を詳細に表した図である。ADC101は6ビット程度の高分解能動作を行う。OFDM信号は比較的通信距離が長く、フェーディングが大きい環境においても比較的簡単な構成で等化処理を行える特徴がある。しかしその反面で、ADC101の分解能を比較的大きくしなければならい。OFDM信号処理時にADC101を高分解能動作させることで、等化処理を行い、フェーディングの影響を最小限にすることができる。等化処理の具体的な内容としては、チャネル推定シンボルを利用したシンボル全体の等化処理、各シンボル中に含まれるパイロットトーンを利用したリアルタイムの等化処理、サイクリックプリフィックスを利用した遅延波の等化処理などがある。
MB−OFDM方式の時、DAC109も6ビット程度に高分解能化する。これは周波数領域で多重化されている信号を時系列に送り出すために、目標とする量子化誤差内に送信信号を形成する必要があるためである。
MB−OFDM方式の時、復調部103は、より具体的には各OFDMトーンの2次変調であるQPSK信号や16QAM信号の復調を行う。変調部107は、それらの変調処理を行う。
図33はDS−SS方式の信号を処理する時の近距離無線通信回路10の各部の動作を詳細に表した図である。ADC101は2ビット程度の低分解能動作を行う。通信可能距離を比較的近距離に特化すればフェーディングの影響は軽微である。このため、DS−SSの等化処理であるレイク処理やDFE(Decision feedback equalizer)処理を省略することができ、ADC101の分解能を下げられる。DS−SS方式では周波数領域での多重化はないことから、DAC109も2ビット程度の低分解能動作を行えばよい。構成によってはDAC109を省略してロジック信号から直接的に拡散信号を得ることもできる。その場合はDS−SS通信時にDAC109の動作を休止させればよい。FFT102及びIFFT108は、DS−SS方式では使用されないため、これらの動作を休止させる。
DS−SS通信の時、変調部107はQPSKなどの変調動作と擬似ランダム符号を使った拡散動作を行う。拡散動作はバーカー符号などを変調信号に直接掛け合わせる直接拡散を用いることもできる。複数の擬似ランダム符号を用意してどの符号を送るかによって情報を表現するMBOK(M-ary Bi-orthogonal Keying)を使用することもできる。復調部103はマッチドフィルタなどを用いて、これら拡散信号の復調動作(逆拡散動作)を行う。
図3、31及び32に示した構成例では、例えば、AFE100又はADC101において得られるRSSI(Received Signal Strength Indicator)、復調部103において得られるLQI(Link Quality Indicator)、及び復号化部104において得られる符号誤り率(BER:Bit Error Rate)を受信信号の通信品質情報として取得可能である。これらの通信品質情報は、通信相手装置との間の通信距離に相関を有しているため、通信相手装置との間の近接モードによる通信可否の判定に利用することができる。通信品質情報を用いた近接モード通信可否の判定の詳細については後述する。
以上、図2に示した近距離無線通信回路10の構成と動作モード切り替えの具体例について説明した。なお、図4A及び4Bに示した動作モードの切り替えが一例に過ぎないことは勿論である。例えば、データ送信レートの変更は、変調方式の変更(例えば2値変調と多値変調)、変調速度(ボーレート)の変更、またはMIMO(Multiple-Input Multiple-Output)によるチャネル数の変更によって行ってもよい。また、近距離無線通信回路10の通常モードは、MB−ODM方式に限定されるものではなく、他の方式のOFDMでも良い。また近接モードはインパルス無線やキャリアベースのパルス無線及びDS−UWB等の他のスペクトル拡散通信であってもよい。
図2に戻り説明を続ける。メモリ12は、近距離無線通信回路10の送受信データ、後述する表示部14に出力される画像データ、制御部13により実行されコンピュータプログラム等を格納する。なお、図2に示したメモリ12は論理的な構成単位を表わしている。つまり、メモリ12は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の組み合わせである。
制御部13は、端末1(1A又は1B)の全体制御をおこなうと共に、近距離無線通信回路10を用いた他の端末との間のデータ送受信を制御する。より具体的に述べると、制御部13は、近接モードでのデータ送信に先立って他の端末と通常モードで実行される事前処理の実行制御を行う。また、制御部13は、他の端末との間の通信品質の計測結果に基づいて、通常モードから近接モードへの切り替え、近接モードでのデータ送受信の開始を制御する。これらの事前処理の詳細については後述する。
表示部14は、LCD(Liquid Crystal Display)又は有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等の表示装置を含み、制御部13によって生成されるメッセージ等を出力する。
操作受付部15は、操作ボタン、キーボード、タッチパネル等の入力デバイスを含み、端末1の利用者による入力操作を受け付ける。
続いて以下では、端末1A及び1Bの間で実行される近接モードでのデータ転送処理について詳細に説明する。図5は、端末1A及び1Bの間で実行されるデータ転送処理を示すシーケンス図である。なお、図5では、近接モードによるデータ転送時の受信側を端末1A、送信側を端末1Bとしている。
ステップS101では、端末1A及び1Bが、各々が有する制御部13による制御に基づき、近距離無線通信回路10を用いて通常モードで接続する。ステップS102では、端末1A及び1Bが、後に実行される近接モードでのデータ送受信に関する事前処理を通常モードで行う。事前処理は、端末1A及び1Bの少なくとも一方の操作受付部15に対する利用者の入力操作、若しくは端末1A及び1Bの少なくとも一方の表示部14による利用者に対するメッセージ表示の少なくとも一方を伴って行われる。例えば、事前処理は、(a)端末1Aの受信用メモリの空き状況を端末1Bから確認する処理と確認結果の利用者への表示、(b)利用者による端末1A又は1Bに対する入力操作に応答して行われる、端末1Aの受信用メモリからのデータ削除、(c)端末1Bから1Aに近接モードで転送されるコンテンツの利用者による指定、(d)利用者による端末1A又は1Bに対する入力操作を伴う電子的な決済、及び(e)利用者による端末1A又は1Bに対する入力操作を伴う通信相手端末(1A又は1B)の認証のうち少なくとも1つを含む。
ここで、事前処理の具体例を図6及び7のシーケンス図を用いて説明する。図6は、利用者がデータ送信側である端末1Bを操作することにより、データ受信側である端末1Aの受信可否を確認する手順を示している。ステップS201では、端末1Bが、端末1Aのディレクトリ情報を取得する。ステップS202では、端末1Bが、端末1Aが有するメモリ12の空き容量を取得する。
ステップS203では、端末1Bの表示部14が端末1Aのディレクトリ情報及びメモリ空き容量を表示する。そして、操作受付部15に対する利用者の入力操作によって、端末1Bの制御部13が、端末1Bから1Aへのデータ転送指示を取得する。端末1Bの制御部13は、データ転送指示の取得に応じて、近距離無線通信回路10を介して端末1Aにデータ受信指示を送信する(ステップS204)。データ受信指示を受信した端末1Aは、データ受信用のアプリケーションプログラムを起動する等してデータ受信に備える。
ステップS205では、端末1Bの制御部13が、近距離無線通信回路10を介して近接モード可否判定の実行指示を端末1Aに送信する。近接モード可否判定とは、近接モードでのデータ転送を行うことができる近接領域内に端末1A及び1Bが位置していることを判定する処理である。ステップS206では、端末1Bの表示部14が、近接モードでのデータ転送を可能とするため、端末1A及び1Bを接近させる動作(タッチ動作)を利用者に促すメッセージを表示する。なお、タッチ動作を促すメッセージは、端末1Aの表示部14に表示させてもよい。
事前処理の他の例について図7を用いて説明する。図7は、利用者がデータ受信側である端末1Aを操作することにより、データ送信側である端末1Bから取得するコンテンツを選択する手順を示している。ステップS301では、端末1Aが、端末1Bが保持しているコンテンツに関する情報(コンテンツ名、作成者、作成日時、データサイズ、価格等)を取得する。ステップS302では、端末1Aの表示部14が端末1Bから取得したコンテンツ情報を表示する。そして、操作受付部15に対する利用者の入力操作によって、端末1Aの制御部13が、転送するコンテンツの選択を受け付ける。
ステップS303では、端末1Aの制御部13は、選択されたコンテンツの送信指示を近距離無線通信回路10を介して端末1Bに送信する。コンテンツ送信指示を送信した端末1Aは、データ受信用のアプリケーションプログラムを起動する等してデータ受信に備える。ステップS304では、端末1Bの制御部13は、近距離無線通信回路10を介して近接モード可否判定の実行指示を端末1Aに送信する。ステップS305では、近接モード可否判定の実行指示を受信した端末1Aは、タッチ動作を利用者に促すメッセージを表示する。なお、タッチ動作を促すメッセージは、端末1Bの表示部14に表示させてもよい。
図5に戻り、ステップS103以降について説明する。ステップS103では、近接モード可否判定のため、端末1Bが端末1Aに無線信号を送信する。ステップS104では、端末1Aが近接モードによるデータ受信の可否判定を行う。当該判定は、端末1Bから送信される無線信号の端末1Aにおける受信品質を用いて行えばよい。当該判定の具体例については後述する。
ステップS104にて近接モードによるデータ受信が不可能と判定された場合、端末1Aは利用者のためにメッセージを表示する(ステップS105)。当該メッセージは、例えば、引き続きタッチを促すメッセージ、近接モードの範囲外であることを示すメッセージ、端末1A及び1Bの接近度を示すメッセージ等とすればよい。また、メッセージ表示に代えて又はこれと組み合わせて画像表示を行ってもよい。また、メッセージ表示に代えて又はこれと組み合わせて、LED(Light Emitting Diode)表示を行ってもよい。例えば、LEDの点灯数、LED点灯色などで端末1A及び1の接近度を示してもよい。また、ステップS105のメッセージ表示は、端末1Bの表示部14に行ってもよい。
一方、ステップS104にて近接モードによるデータ受信が可能と判定された場合、端末1A及び1Bは近接モードで接続する(ステップS106)。最後に、ステップS107では、端末1A及び1Bが、近接モードによるデータ送受信を実行する。
続いて以下では、近接モード可否判定の具体例について図8〜12を用いて説明する。図8は、近接モード可否判定を説明するための端末の配置例を示す図である。図8に示すように、通常モードによる通信が可能で近接モードによる通信が不可能な領域(例えば約10m以内)を"通常モード通信領域"と呼ぶ。また、近接モードによるデータ送受信が可能な"近接領域"と"通常モード通信領域"との間の中間的な領域を"中間領域"と呼ぶ。
近接モード可否判定を開始時には、端末1B及び1Aは通常モードで通信を行う。すなわち、端末1Aは、端末1Bから通常モードで送信される無線信号を受信し、これの受信品質を計測する。図9は、"通常モード通信領域"での端末1A及び1Bの送信信号を示す図である。なお、図9は、近距離無線通信回路10をMB−OFDMとDS−SS通信が可能な通信回路とした場合の例である。図9に示すように、端末1A及び1Bは、相互にビーコン信号71及び72を送信し、スーパーフレームの同期を確立する。ここで、スーパーフレームとは、UWB MACで規定されている送信フレームであり、1スーパーフレーム期間は65.536msである。スーパーフレームは、256個のMAS(Medium Access Slot)に分割されている。1MAS期間は256μsである。スーパーフレームの先頭部分は、スーパーフレームの同期確立、各種制御信号の転送のために使用されるビーコン信号の送信期間(ビーコン期間と呼ばれる)として割り当てられている。ビーコン信号71及び72は、プリアンブル73、ヘッダ74及びペイロード75を含む。図9中において、"BP"はビーコン期間(Beacon Period)、"DP"はデータ期間(Data Period)である。
通常モード通信領域では、端末1Aは、端末1Bから送信されるビーコン信号71を受信し、ビーコン信号71の受信品質を計測する。ビーコン信号71の受信品質としては、例えば、プリアンブル73のRSSI、ペイロード75のRSSIを計測すればよい。なお、受信品質の測定は、上述したRSSI、LQI及びBERのいずれか1つのみではなく、2つ以上の指標について行うとよい。本実施の形態では、RSSI、LQI、BER等の受信品質の測定値を指標として端末1A及び1Bの距離(接近度)を判定する。一般的にRSSIが大きくなるにつれて端末1A及び1Bの距離が近づいていると評価できる。しかしながら、ノイズ電力を測定している場合には、端末1A及び1Bの距離(接近度)とRSSIとの相関が低下する。また、一般的に端末間距離が徐々に近づくとBERが改善するが、受信側の端末のダイナミックレンジを超えるほど端末間距離が近すぎる場合は逆にBERが悪化する。このため、例えば復号化後のBERの測定とRSSI測定を併用するよい。
図10は、"中間領域"での端末1A及び1Bの送信信号を示す図である。中間領域では、端末1A及び1Bは、通常モードでビーコン信号71及び72の送信を行う。さらに、端末1Bは、ビーコン期間以外のMASを利用して、近接モードで無線信号76を送信する。このとき、近接モードによる無線信号76の送信タイミングは、ビーコン信号71によって指定するとよい。
図10に示したように、ビーコン信号71及び72を通常モードで送信することによって、端末1A及び1Bがビーコン信号の受信に失敗する可能性が小さくなり、スーパーフレームの同期状態を維持することができる。また、通常モードで送信されるビーコン信号を利用して無線信号76の送信タイミングを通知することによって、送信タイミングを端末1Aに確実に伝達できる。これにより、端末1Aは長時間受信動作を行う必要がない。また、無線信号76がスーパーフレームを占有する時間を短くすることで、他の端末がデータ送受信可能な時間を確保できる。
図10に示した例では、端末1Aは、近接モードで送信されるビーコン信号72の受信品質を計測することによって、端末1A及び1Bの近接度を判定すればよい。
図11は、"近接領域"での端末1A及び1Bの送信信号を示す図である。図11の例では、端末1A及び1Bは、近接領域においても通常モードでビーコン信号71及び72の送信を行う。図11に示したように通常モードでのビーコン信号の送信を継続することによって、端末1A及び1Bの周囲に位置する他の端末に対して端末1A及び1Bの存在を通知できる。このため、周囲の端末との間でビーコン信号を送信するMASが衝突する等の不具合の発生を抑制できる。
また、端末1Bは、ビーコン期間以外のMASを利用して、近接モードで無線信号77を送信する。無線信号77は、端末1Bから1Aへの送信データを含む信号である。スーパーフレーム内のビーコン期間を除くMASを可能な限り近接モードでのデータ送信に利用することによって、オーバーヘッド(データ送信に寄与しない時間)を減らし、実行データ送信レートを向上させることができる。
図12は、"近接領域"での端末1A及び1Bの送信信号の他の例を示す図である。図12の例では、ビーコン信号71及び72も近接モードで送信される。これにより、近接領域内にある端末1A及び1B以外の端末にビーコン信号71及び72も検出されなくなるため、データ信号を含む無線信号77が盗聴される可能性をさらに小さくすることができる。
ところで、図9〜12には、近接モード可否判定の実行時に、通常モードでの受信品質測定と近接モードでの受信品質測定を兼用する例を示した。これによれば、通常モード動作領域、中間領域および近接領域にわたる全範囲で端末1Aが受信品質を連続的に計測できる。このため、端末1Aは、通常モード動作領域、中間領域および近接領域にわたる全範囲で端末1A及び1Bの接近度を適切に表示することが可能となる。また、最終的な可否判定を近接モードでの受信品質に基づいて行うため、判定制度を向上できる。しかしながら、通常モード動作領域、中間領域および近接領域にわたる全範囲で、通常モード又は近接モードのいずれか一方のみの受信品質の計測を行い、当該計測結果に基づいて近接モードの可否判定を行ってもよい。
上述したように、本実施の形態にかかる無線通信システムは、近接モードを用いたデータ送受信に先立って端末1A及び1Bの間で実行される事前処理を、通常モードを用いて行うこととした。これにより、利用者は、事前処理を行うに際して、端末1Aと1Bの間を過度に近接させる必要がない。よって、無線によるデータ送受信を近接領域で行う場合における利用者の操作性を向上させることができる。
さらに、実施の形態にかかる無線通信システムは、強力な等化処理を持ち比較的長い距離の通信が行えるOFDM方式を用いて事前処理を行い、ADC101やDAC109の低分解能化が可能で消費電力を低減できるDS−SS方式を用いて近接でデータ送受信を行うことで、利用者の操作性を向上させながら端末の消費電力を低減することができる。
なお、上述の説明では、近接モード可否判定時に、無線信号を端末1Bが送信し、端末1Aが受信する例を示した。しかしながら、端末1Aに無線信号を送信させ、端末1Bに受信させてもよい。また、近接モードの可否判定時の信号送信及び受信を双方向で行ってもよい。
<発明の実施の形態1に関する具体的な実施形態>
図26はAFE100の受信部の詳細な構成例を示している。図26のAFE100は、ロウノイズアンプ2601、直交ミキサ2602、ローカル(LO)信号発生器2603、複素フィルタ2604、ロウパスフィルタ2605、及び可変ゲインアンプ2606を有する。
アンテナ11に入力されたOFDM信号やDS−SS信号は、ロウノイズアンプ2601によって増幅され、直交ミキサ2602によってベースバンド信号にダウンコンバージョンされる。LO信号発生器2603はダウンコンバージョンに必要なLO信号を生成する。ベースバンド信号は複素フィルタ2604によって必要なバンドが抜き出された後、ロウパスフィルタ2605によって高域ノイズや高域の不要波が除去される。可変ゲインアンプ2606はADC101による標本化の実行に必要なレベルにまでベースバンド信号を増幅する。
図27はADC101の詳細な構成例を示している。図27のADC101は、ラダー抵抗2704及びコンパレータ部2705を有する。ラダー抵抗2704は、高位参照電圧2702と低位参照電圧2703との間を等間隔で分圧する。コンパレータ部2705は、複数のコンパレータを有する。一例としてコンパレータの総数は64個とする。64個のコンパレータの各々は、ラダー抵抗2704によって分圧された電圧信号と入力信号端子2701から供給される入力信号とを比較する。同時に動作するコンパレータの数は、分解能切り換え端子2706に入力される信号に応じて変更される。OFDM信号受信を行う通常モード時は、高分解能動作を指示する信号が分解能切り換え端子2706に入力される。また、DS−SS信号受信を行う近接モード時は、低分解能動作を指示する信号が分解能切り換え端子2706に入力される。
例えば、通常モードに対応して6ビット程度の高分解能動作を行う場合、コンパレータ部2705に含まれる64個のコンパレータが動作するように分解能切り換え端子2706が制御される。例えば、近接モードに対応して2ビット程度の低分解能動作を行う場合、コンパレータ部2705に含まれる4個のコンパレータのみが動作するように分解能切り換え端子2706が制御される。なお、低分解能動作時には、等間隔の4つの電圧信号に対応した4つのコンパレータを動作させればよい。例えば、図27の上から1番目、22番目、43番目、および64番目のコンパレータを動作させればよい。これによって、6ビット高分解能時において、コンパレータ部2705に入力された入力信号は、ラダー抵抗2704によって64分割された各電圧と比較される。一方2ビット低分解能時においては、入力信号はラダー抵抗2704によって4分割された各電圧と比較される。
図28A及び28Bは複素フィルタ2604の通過帯域の切り替え動作を表す図である。図28Aは、MB−OFDM信号受信時の動作を表し、図28BはDS−SS信号受信時の動作を表す図である。図28A及び28Bの例では、LO周波数は1つであり、LO周波数は、MB−OFDM信号およびDS−SS信号の搬送帯域の中心周波数に設定されている。
図28Aでは、MB−OFDM方式が行う周波数ホッピングに対応するために、複素フィルタ2604はマイナス周波数通過(-f Pass)、全通過(All Pass)、プラス周波数通過(+f Pass)を周期的に切り換える。LO周波数に比べてマイナス周波数に位置するシンボルAを受信する時、複素フィルタ2604はマイナス周波数通過としてシンボルAを通過させる。LO周波数をまたがって存在するシンボルBを受信する時、複素フィルタ2604は全通過としてシンボルBを通過させる。LO周波数に比べてプラス周波数に位置するシンボルCを受信する時、複素フィルタ2604はプラス周波数通過としてシンボルCを通過させる。これによってイメージ周波数関係にあるシンボルAとシンボルCのどちらか一方のみを選択することが出来る。従来高速にホッピングを行うシンボルA〜Cを受信するために、複数のLO周波数を発生する必要があったが、本構成により、複数シンボルの中央付近に設定された一つのLO周波数のみで受信動作が行える。送信動作に関しても同様の事が言える。
図28Bに示すDS−SS方式では、通常高速な周波数ホッピングは採用されないが、複数のバンドを時間的に切り換えて用いることは考えられる。この場合には、複素フィルタ2604の通過帯域を順次切り替えることで、1つのLO周波数のみで信号受信を行うことが出来る。なお、DS−SS方式でも周波数ダイバーシティ効果を得るために周波数ホッピングを行うことも当然考えられる。その場合は図28Aに示すMB−OFDM方式と同様に高速に複素フィルタ2604の通過帯域を切り換えることで対応できる。
複素フィルタ2604を用いることで、ADC101をアンダーサンプリング動作させて、サンプリングレートを下げることが出来る。図28A及び28Bに示したように、例えばシンボルCの受信時、ADC101のナイキスト周波数(fN)はシンボルCの中心周波数にあると仮定する。当然この場合シンボルCの右半分はナイキスト周波数範囲の外に位置することになる。しかしながら、ADC101の折り返し(エイリアシング)効果によって、シンボルCの右半分は、LO周波数のマイナス周波数側(ナイキスト周波数範囲内である)に折り返ることになる。その周波数領域に存在していたシンボルAなどの不要波は複素フィルタ2604によって既に抑圧されている。ナイキスト周波数としてシンボルAやCの端までフルにカバーするADC101を用いる必要が無く、サンプリングレートを下げることが出来る。例えばMB−OFDM方式では、シンボルCの中心周波数はLO周波数から528MHz離れているため、ADC101のナイキスト周波数は528MHz、サンプリングレートは1056MS/sで良いことになる。複素フィルタ2604を使用しない場合、シンボルCをフルにカバーできる1584MS/s以上のサンプリングレートが必要になる。
図29はDS−SS信号を受信するために、複数のLO周波数を設けた例である。DS−SS方式で周波数ホッピングを行わない場合、LO周波数を高速に切り換える必要はない。このため、LO信号発生器2603に1個のPLL(Phase Locked Loop)回路を設けて、順次必要な周波数に再ロックをかけることで複数の周波数に対応できる。この場合、ADC101のサンプリングレートは、1個のシンボルを変換できる528MS/s以上であれば良い。
図30はDS−SS信号の時間波形とその信号処理の一例に関する波形図である。(a)はDS−SS信号、(b)はローカル信号、(c)は直交ミキサ2602でダウンコンバージョンされた後の受信信号波形、(d)はADC101のサンプリング信号である。
波形(a)に示すDS−SS信号はキャリアベースのパルス無線方式によって生成される。例えばキャリア周波数(fc)として7GHz、チップ時間(t0)として2ns、繰り返し周波数(PRF)として250MHz程度をとることができる。これによって7GHzを中心とした帯域約500MHzのスペクトル拡散信号を得ることができる。変調方式には、信号の位相を変化させるBPSK変調やQPSK変調を用いることができる。帯域内でスペクトルを均一に拡散させるために擬似ランダム符号を用いることが好ましい。
波形(b)に示すローカル信号の周波数は、DS−SS信号のキャリア周波数(ここでは7GHz)に等しい。これによって、直交ミキサ2602でダウンコンバージョンされた後の波形(C)は、DS−SS信号のエンベロープ波形となり、変調信号を復調できる(チップレベルの復調)。ADC101のサンプリング信号(波形(d))のサンプリング周波数(fclk)は、例えば1GS/sとすればよい。これによって、ADC101は、ダウンコンバージョン後の受信信号(波形(c))をサンプリングできる。
図31は、図29の例においてシンボルCを受信する時の時間波形である。キャリア周波数(fc)は7.5GHzあたりに位置するため、7GHzのローカル周波数(波形(b))でダウンコンバージョンを行うと、波形(c)のように高域周波数成分を含む信号が得られる。これを例えば1GS/sのサンプリング信号(波形(d))でA/D変換することによって、デジタル領域でチップの復調およびシンボルの復調を行うことができる。チップの復調方法の1つには、高域周波数領域にあるシンボルC信号をDC付近に周波数変換する方法がある。さらに図31(c)から明らかなように、しきい値を横切る順番から信号の位相を判定する方法もある。図31(c)では信号は最初に上に凸の波形となり、次にチップ内で下に凸の波形となる。チップによってはこの順番が逆になる事を利用してチップの復調を行うことができる。
<発明の実施の形態2>
本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行う端末2A及び2Bを含む。端末2A及び2Bのうち少なくとも一方は、近接モードに対応した端末(以下、近接モード対応端末)を探索する機能を有する。なお、端末2A及び2Bの構成は、発明の実施の形態1で説明した端末1A及び1Bの構成と同様とすればよい。また、端末2A及び2Bの間における近接モードによるデータ送受信手順は、近接モード対応端末の探索を行う点を除いて端末1A及び1Bと同様とすればよい。
図13は、端末2A及び2Bの間で実行されるデータ送受信処理を示すシーケンス図である。なお、図13では、近接モードによるデータ送受信時の受信側を端末2A、送信側を端末2Bとしている。ステップS401では、端末2Bが近接モード対応端末を探索する。近接モード対応端末の探索を可能とするため、端末2Aは近接モード対応端末であることを示す情報を送信する。例えば、端末2Aが有する近距離無線通信回路10がMB−OFDMとDS−SS通信が可能なUWB通信回路である場合、近接モード対応端末であることを示す識別情報を、図9に示したビーコン信号72のヘッダ74又はペイロード75に含めればよい。端末2Aは、端末2Bからの問い合わせ信号に応答して近接モード対応端末であることを示す識別情報の送信を行ってもよいし、一定周期で自発的に報知してもよい。
ステップS402において、端末2Bは、探索により発見された端末群の情報を表示部14に出力する。そして、端末2Bは、探索により発見された端末群の中から無線接続を行う端末を選択する操作を、操作受付部15により受け付ける。ステップS101では、端末2Bが、選択された端末(端末2A)に通常モードで接続する。なお、図13中のステップS101〜S107における端末2A及び2Bの動作は、図5で説明した対応するステップにおける端末1A及び1Bの動作と同様とすればよい。
<発明の実施の形態3>
本実施の形態にかかる無線通信システムの構成を図14に示す。本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行う携帯電話端末3A及びキオスク端末3Bを含む。上述した端末1A及び1Bと同様に、端末3A及び3Bは、近距離無線通信(例えば約10m以内)を行う通常モードと、通常モードに比べてより近接した領域(例えば数cm以内)で無線通信を行う近接モードとの間で動作モードを切り替え可能である。携帯電話端末3Aは、キオスク端末3Bからのコンテンツの取得及びコンテンツを再生するための暗号鍵(再生鍵)の取得を近接モードを用いて行う。ここで、コンテンツとは、例えば、動画像データ、静止画像データ、携帯電話端末3Aで使用可能なアプリケーションプログラムである。
図15は、携帯電話端末3Aの構成例を示すブロック図である。図15において携帯電話通信回路30は、携帯電話通信網内に配置された基地局にアンテナ31を介して接続する。図15に示したその他の構成要素は、図2に示したものと同様とすればよいため、ここでは重複説明を省略する。また、キオスク端末3Bの構成は、図2に示した端末1A及びBの構成と同様とすればよい。
続いて以下では、携帯電話端末3A及びキオスク端末3Bの間で実行される近接モードでのデータ送受信処理について詳細に説明する。図16は、端末3A及び3Bの間で実行されるデータ送受信処理を示すシーケンス図である。なお、図16では、近接モードによるデータ転送時の受信側を携帯電話端末3A、送信側をキオスク端末3Bとしている。
図16のステップS501では、携帯電話端末3Aが近距離無線通信回路10の動作を開始させる。近距離無線通信回路10の動作開始は、例えば、利用者による操作に応じて行えばよい。キオスク端末3Bは、携帯電話端末3A等の近接モード対応端末の接続を受けつけるために、常にあるいは定期的に近距離通信可能な動作状態としておくとよい。ステップS502及びS503では、端末3A及び3Bが相互に相手端末を検出する。
図16に示すステップS101では、端末3A及び3Bが、各々が有する制御部13による制御に基づき、近距離無線通信回路10を用いて通常モードで接続する。ステップS504では、端末3A及び3Bが、後に実行される近接モードでのデータ送受信(S107)に関する事前処理を通常モードで行う。
図17は、S504で行われる事前処理の具体例を示すシーケンス図である。なお、図17は、図7に示した事前処理の例に、ステップS601及びS602の処理を追加したものである。ステップS601では、端末3Aが、利用者による決済手段の選択操作を受け付ける。例えば、コンテンツの購入代金の決済方法として、電子マネー決済と他の決済方法(クレジットカード又は現金など)の中から選択させればよい。また、複数の電子マネーの中から購入代金の支払いに使用する1の電子マネーを選択させてもよい。
ステップS602では、電子マネーによる決済が選択された場合に、コンテンツの購入代金と電子マネーの残高を照合し、十分な電子マネー残高があるか否かを確認する。電子マネー残高が十分であれば(S602でOK)、ステップS303以降の処理に進む。一方、電子マネー残高が不足している場合、ステップS302に戻って改めて決済手段の選択を受け付ければよい。
図16に戻り説明を続ける。S103〜S107における端末3A及び3Bの動作は、図5で説明した対応するステップにおける端末1A及び1Bの動作と同様とすればよい。なお、ステップS107では、キオスク端末3Bが保持しているコンテンツデータが端末3Aに転送される。
ステップS505では、端末3A及び3Bの間で近接モードを用いて電子的な決済処理を行う。例えば、携帯電話端末3Aのメモリ12に電子マネー残額に関する情報が保持されている場合、コンテンツ価格に相当する額を携帯電話端末3Aが保持している電子マネー残額から減算する処理を行えばよい。また、外部の決済サーバ(不図示)が決済処理を行うよう構成してもよい。具体的には、携帯電話端末3Aのメモリ12に保持されている利用者情報、クレジットカード情報等を携帯電話端末3Aからキオスク端末3Bに送信し、これらの情報をキオスク端末3Bから外部の決済サーバ(不図示)に転送し、決済サーバ(不図示)にて決済処理を行えばよい。また、キオスク端末3Bは決済サーバから決済完了を示す通知を受信し、当該通知を携帯電話端末3Aに転送すればよい。
ステップS506では、決済処理が正常に完了したことを条件として、キオスク端末3Bが、コンテンツの再生・実行に必要な暗号鍵を携帯電話端末3Aに対して送信する。
本実施の形態にかかる無線通信システムは、コンテンツを利用するための暗号鍵(再生鍵)の受け渡しを近接モードで実行する。近接モードは通信可能な範囲が限定されているため、本実施の形態にかかる無線通信システムは、なりすまし(impersonation)や盗聴(eavesdropping)によって再生鍵が第三者に漏えいすることを抑制できる。本実施の形態にかかる無線通信システムは、例えばキオスク端末を店舗内に設置することによって、音楽データ、映像データ等のコンテンツを販売するためのシステムとして利用可能である。
上述した説明では、端末3Aを携帯電話端末であると想定して説明した。しかしながら、端末3Aは、例えば、コンテンツ再生機能を有する携帯型の音楽・映像プレーヤー等の他の端末でもよい。
また、図16の決済処理は、キオスク端末3Bとは異なる決済用端末で行ってもよい。この場合には、端末3Aと決済用端末との間で近接モードによる再生鍵の転送を行えばよい。また、図16の決済処理は、クレジットカードや現金を用いた通常の決済に置き換えてもよい。この場合、例えば、店舗内のPOSレジスタ(Point-of-Sale register)と端末3Aとの間で近接モードによる再生鍵の転送を行えばよい。
<発明の実施の形態4>
本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行う端末4A及び4Bを含む。端末4A及び4Bは、相手端末を認証に付随するコネクション鍵の交換を近接モードを用いて行う。なお、端末4A及び4Bの構成は、発明の実施の形態1で説明した端末1A及び1Bの構成と同様とすればよい。
図18は、端末2A及び2Bの間で実行されるデータ送受信処理を示すシーケンス図である。ステップS701及びS702では、端末4A及び4Bが各々の近距離無線通信回路10の動作を開始させる。ステップS703及びS704では、端末4A及び4Bが相互に相手端末を検出する。
図18に示すステップS101では、端末4A及び4Bが、各々が有する制御部13による制御に基づき、近距離無線通信回路10を用いて通常モードで接続する。ステップS705では、端末4A及び4Bが、後に実行される近接モードでのデータ送受信(S707)に関する事前処理を通常モードで行う。
図19は、S705で行われる事前処理の具体例を示すシーケンス図である。ステップS801では、端末4Aが、認証済みでない端末(端末4Bを含む)が検出されたことを表示部14に表示する。ステップS802では、端末4Aが、端末4Bの認証開始を指示する操作を操作受付部15を介して受け付ける。ステップS304では、端末4Aが、端末4Bの認証開始の指示に応答して、近接モード可否判定を開始するための指示信号を端末4Bに送信する。指示信号を受信した端末4Bは、ステップS103の信号送信の準備を開始すればよい。ステップS305では、端末4Aが、タッチを促すメッセージを表示部14に出力する。なお、図19では、S801、S802及びS304を端末4Aが行うとして示しているが、これらの処理は端末4Bが行ってもよいことは勿論である。
図18に戻り説明を続ける。S103〜S106における端末4A及び4Bの動作は、図5で説明した対応するステップにおける端末1A及び1Bの動作と同様とすればよい。
ステップS706では、端末4A及び4Bがコネクション鍵の交換を近接モードで実行する。この鍵交換には、Diffie-Hellman方式などの鍵交換アルゴリズムを使用してもよい。ステップS707では、S706で端末4A及び4Bの間で共有されたコネクション鍵を用いて、端末4A及び4Bが近接モードによるデータ転送を実行する。
本実施の形態にかかる無線通信システムは、通信相手端末を認証してコネクション鍵を交換する処理を近接モードで実行する。近接モードは通信可能な範囲が限定されているため、本実施の形態にかかる無線通信システムは、なりすまし(impersonation)や盗聴(eavesdropping)によってコネクション鍵が第三者に漏えいすることを抑制できる。また、タッチ動作という利用者にとって直観的かつ容易な操作によって、通信相手端末の認証を完了することができる。なお、本実施の形態で説明した端末認証手順は、上述した発明の実施の形態1〜3、また後に説明する発明の実施の形態5及び6と組み合わせて利用してもよいことは勿論である。
<発明の実施の形態5>
本実施の形態にかかる無線通信システムの構成を図20に示す。本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行う携帯電話端末5A及び5Bを含む。上述した端末1A及び1Bと同様に、端末5A及び5Bは、近距離無線通信(例えば約10m以内)を行う通常モードと、通常モードに比べてより近接した領域(例えば数cm以内)で無線通信を行う近接モードとの間で動作モードを切り替え可能である。端末5Bは、電子メール送受信用のアプリケーションプログラム(メーラ)を実行可能であり、メーラを利用して生成された電子メールを端末5A宛てに送信する際に、携帯電話通信網を経由して送るか近距離無線通信(近接モード)を用いて直接的に端末5Aに送るかを切り替える。
以下では、携帯電話端末5A及び5Bの間で実行される近接モードでのデータ送受信処理について詳細に説明する。図21は、端末5A及び5Bの間で実行されるデータ送受信処理を示すシーケンス図である。なお、図21では、近接モードによるデータ転送時の受信を端末5A、送信側を端末5Bとしている。
ステップS901及びS902では、端末5A及び5Bが各々の近距離無線通信回路10の動作を開始させる。ステップS903及びS904では、端末5A及び5Bが相互に相手端末を検出する。
図21に示すステップS101では、端末5A及び5Bが、各々が有する制御部13による制御に基づき、近距離無線通信回路10を用いて通常モードで接続する。ステップS905では、端末4A及び4Bが、後に実行される近接モードでのデータ送受信(S107)に関する事前処理を通常モードで行う。
図22は、S905で行われる事前処理の具体例を示すシーケンス図である。ステップS1001では、端末5Bが、認証済みの端末5Aが検出されたことを表示部14に表示する。なお、端末5Aが承認済みでない場合には、端末5Aの認証処理を実行すればよい。ここでの認証処理には、発明の実施の形態4で述べた認証手順を利用してもよい。また、端末5Bは、端末5Aを認証する際に、端末5Aに割り当てられている電話番号及びEメールアドレス並びに利用者の名前・ニックネーム等の端末5Aを識別するための情報と認証時に交換したコネクション鍵とを関連付けて保存しておくとよい。これにより、認証済みの端末5Aを検出した場合に、端末5Aが認証済み端末であること、その利用者に関する情報(電話番号、Eメールアドレス)を表示部14に出力して利用者に知らせることができる。
ステップS1002では、端末5Bが、利用者の操作に応じてメーラを起動する。ステップS1003では、端末5Bが、送信先のEメールアドレス、送信メールに添付するデータファイルの指定操作を操作受付部15を介して受け付ける。
ステップS1004では、利用者による送信指示操作に応答して、端末5BがEメールの送信経路を決定する。より具体的に述べると、端末5Bは、送信データサイズが予め定められたデータサイズ以下であれば携帯電話通信網(セルラ網)経由でのEメール送信を決定する。なお、送信データサイズが予め定められたデータサイズ以下である場合に、Eメールの送信先が近距離無線通信による通信が可能な端末であるか否かを判定してもよい。Eメールの送信先が近距離無線通信による通信が可能な端末であれば、通常モードでのEメール送信を決定してもよい(ステップS1005)。
一方、端末5Bは、送信データサイズが予め定められたデータサイズを超えている場合であり、かつEメールの送信先が近距離無線通信による通信が可能な端末であれば、近接モードでのEメール送信を決定する。この場合、端末5Bは、近接モードでの受信指示を端末5Aに送信する(ステップS1006)。図22のステップS304及びS305での動作は、先に述べたものと同様である。
上述したように、本実施の形態にかかる無線通信システムは、送信データサイズに応じて、データ送信の経路を複数の候補(携帯電話通信網、近距離無線(通常モード)、近距離無線(近接モード))の中から選択する。このため、送信データ量に応じて適切なデータ送信経路を選択することができる。
<発明の実施の形態6>
本実施の形態にかかる無線通信システムの構成を図23に示す。本実施の形態にかかる無線通信システムは、近距離無線通信を行うことが可能な携帯電話端末6A及びキオスク端末6Bを含む。さらに、本実施の形態にかかる無線通信システムは、携帯電話通信網と、サーバ84を含む。図23では、携帯電話通信網に含まれる構成要素の例として基地局80及び基地局80が接続されるコアネットワーク82を示している。
携帯電話端末6A及びキオスク端末6Bは、基地局80によって形成されるセル81内に位置している。サーバ84は、コアネットワーク82とインターネット83を介して接続されている。サーバ84は、携帯電話通信網を介して携帯電話端末6Aからアクセス可能である。また、サーバ84は、コンテンツデータの配信のために、キオスク端末6Bと通信可能である。キオスク端末6Bとサーバ84の間は、コンテンツデータの配信に適したものとするため、基地局80と携帯電話端末6Aと間の無線チャネルと比較して高速な回線で接続するとよい。例えば、キオスク端末6Bは、通信事業者の提供するADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line)回線や光ファイバ回線によりインターネット83に接続するとよい。
なお、図23に示したサーバ84の配置は一例にすぎない。サーバ84は、携帯電話通信網を経由して携帯電話端末6Aからアクセス可能であり、キオスク端末6Bと通信可能であればよい。例えば、サーバ84は、携帯電話事業者の設備として携帯電話通信網内に配置されてもよい。また、サーバ84は複数のコンピュータの集合でもよい。例えば、携帯電話端末6Aからのアクセス受付を行うコンピュータ、コンテンツ配信を行うコンピュータ、決済処理を行うコンピュータは、それぞれ別個のコンピュータでもよい。
以下では、携帯電話端末6Aとキオスク端末6Bの間で行われる、近接モードでのコンテンツデータの転送処理について説明する。図24は、端末6A及び6Bの間で実行されるデータ送受信処理を示すシーケンス図である。なお、図24では、近接モードによるデータ転送時の受信側を端末6A、送信側を端末6Bとしている。
ステップS1101では、携帯電話端末6Aが携帯電話通信網を経由してサーバ84にアクセスする。ステップS1102では、携帯電話端末6Aが、サーバ84からダウンロードするコンテンツを選択する操作を操作受付部15を介して受け付ける。ステップS1103では、端末6Aが、ダウンロード対象として選択されたコンテンツのファイルサイズを確認する。ファイルサイズが予め定められた値(Xバイト)未満である場合、携帯電話端末6Aは、携帯電話通信網経由でのコンテンツダウンロードを決定する(S1104)。
一方、ファイルサイズが予め定められた値(Xバイト)以上である場合、携帯電話端末6Aは、キオスク端末6Bとの近接モードによる近距離無線通信を利用したコンテンツダウンロードを決定する。この場合、携帯電話端末6Aは、近距離無線通信回路10の動作を開始させる(S1105)。
ステップS1106及びS1107では、携帯電話端末6A及びキオスク端末6Bが相互に相手端末を検出する。ステップS1108では、携帯電話端末6Aは、ステップS1106で検出された端末群の情報を表示部14に出力する。そして、携帯電話端末6Aは、検出された端末群の中から無線接続を行う端末を選択する操作を、操作受付部15により受け付ける。図24のステップS101では、携帯電話端末6Aが、選択された端末(キオスク端末6B)に通常モードで接続する。
ステップS1109では、携帯電話端末6A及びキオスク端末6Bが、後に実行される近接モードでのデータ送受信(S107)に関する事前処理を通常モードで行う。図25は、S1107で行われる事前処理の具体例を示すシーケンス図である。図25のステップS1201では、携帯電話端末6Aが、ダウンロード対象として選択されたコンテンツの情報をキオスク端末6Bに送信する。図25のステップS304では、キオスク端末6Bが、近接モード可否判定の開始指示を携帯電話端末6Aに送信する。ステップS305では、携帯電話端末6Aが、タッチを促すメッセージを表示部14に出力する。当該メッセージは、キオスク端末6Bに表示してもよい。
ステップS1202では、キオスク端末6Bが、ダウンロード対象として指定されたコンテンツのサーバ84からの事前取得を開始する。つまり、キオスク端末6Bは、後のステップS107における近接モードでのコンテンツの送信開始に先立って、事前処理の過程で得たコンテンツ情報に基づいてサーバ84からのコンテンツの取得を先行的に開始する。なお、S1202の処理は、S304の前またはS304の処理と並行して行われてもよい。
図24に戻り説明を続ける。図24のS103〜S106における端末6A及び6Bの動作は、図5で説明した対応するステップにおける端末1A及び1Bの動作と同様とすればよい。図24のステップS107では、キオスク端末6Bから携帯電話端末6Aへのコンテンツの送信を近接モードで実行する。
最後に、ステップS1110では、携帯電話端末6Aが、携帯電話通信網経由でコンテンツの利用(例えば再生、視聴)に必要な暗号鍵(再生鍵)を取得する。なお、サーバ84は、課金処理やユーザ認証処理を行うことによって、携帯電話端末6Aの利用者がコンテンツの利用権限を有すると判定される場合にのみ再生鍵を送信するとよい。サーバ84は、コンテンツの利用代金を携帯電話料金と一括して請求可能となるように、携帯電話事業者の課金サーバと連携してもよい。また、携帯電話端末6Aは、キオスク端末6Bから再生鍵を取得してもよい。また、携帯電話端末6Aは、携帯電話回線からコネクション鍵を取得してもよい。
本実施の形態にかかる無線通信システムを利用することによって、携帯電話事業者は、携帯電話通信網を流れるトラフィックの増大を避けることができる。かつ、携帯電話事業者は、サーバ84及びキオスク端末6Bを包括して運用することによって、携帯電話端末6Aの利用料金に加えてコンテンツの売り上げを得ることも可能となる。また、携帯電話端末6Aは、キオスク端末6Bを経由することによってコンテンツを高速に短時間で取得できる。このため、コンテンツの取得に要する電力を削減できる。
なお、上述した本実施の形態の説明では、サーバ84から携帯電話端末6Aにコンテンツをダウンロードする場合について説明した。しかしながら、本実施の形態は、携帯電話端末6Aからサーバ84への大容量データのアップロードにも適用可能である。サーバ84のアップロードのためには、ステップS1104及びS107でのデータ送受信方向を逆方向とすればよい。
ところで、発明の実施の形態1〜6で説明した制御部13が主体となって実行するデータ送受信処理の制御、つまり通常モードで事前処理を行った後に近接モードでデータ送受信を実行するための端末の制御は、マイクロプロセッサ等のコンピュータに制御プログラムを実行させることによって実現可能である。具体的には、図5、6、7、13、16〜19、21、22、24及び25に示した各端末の処理をコンピュータに実行させればよい。これらの制御プログラムは、様々な種類の記憶媒体に格納することが可能であり、また、通信媒体を介して伝達されることが可能である。ここで、記憶媒体には、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD、ROMカートリッジ、バッテリバックアップ付きRAMメモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等が含まれる。また、通信媒体には、電話回線等の有線通信媒体、マイクロ波回線等の無線通信媒体等が含まれ、インターネットも含まれる。
また、上述した発明の実施の形態1〜6では、無線通信端末の具体例として携帯電話端末、キオスク端末、携帯型の音楽・映像プレーヤーを示した。しかしながら、通常モードで事前処理を行い、かつ近接モードでデータ送受信を行う無線通信端末は、上記の具体例に限定されないことは勿論である。例えば、各実施の形態において説明した無線通信端末は、PC(Personal Computer)又はPDA等のコンピュータ装置であってもよいし、HD(Hard Disc)レコーダ等のデータ記録デバイスであってもよい。
また、上述した発明の実施の形態1〜6では、近距離無線通信回路10の近接モードの通信方式をDS−SS方式とした具体例について説明した。しかしながら、近接モードの通信方式は、既に述べたようにDS−SS方式に時間的な周波数ホッピングを組み合わせたものでもよい。また、近接モードの通信方式は、DS−SS方式およびFH−SS(Frequency Hopping Spread Spectrum)方式を組み合わせたハイブリッド方式としてもよい。
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2008年11月25日に出願された日本出願特願2008−298936を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1A、1B、2A、2B、4A、4B 端末
3A、5A、5B、6A 携帯電話端末
3B、6B キオスク端末
10 近距離無線通信回路
11 アンテナ
12 メモリ
13 制御部
14 表示部
15 操作受付部
100 アナログフロントエンド(AFE)
101 A/Dコンバータ(ADC)
102 FFT部
103 復調部
104 復号化部
105 MAC部
106 符号化部
107 変調部
108 IFFT部
109 D/Aコンバータ(DAC)
30 携帯電話通信回路
31 アンテナ
40 送信フレーム
41 プリアンブル及びヘッダ
42 ペイロード
71、72 ビーコン信号
73 プリアンブル
74 ヘッダ
75 ペイロード
76 テスト信号
77 送信データ信号
80 基地局
81 セル
82 コアネットワーク
83 インターネット
84 サーバ
2601 ロウノイズアンプ
2602 直交ミキサ
2603 ローカル信号発生器
2604 複素フィルタ
2605 ロウパスフィルタ
2606 可変ゲインアンプ
2701 入力信号端子
2702 高位参照電圧
2703 低位参照電圧
2704 ラダー抵抗
2705 コンパレータ部
2706 分解能切り換え端子

Claims (21)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を行う第1通信モードと、
    前記第1通信モードに比べて相対的に短い通信可能距離を持ちスペクトラム拡散を行う第2通信モードとを切り替え可能な近距離無線通信回路と、
    前記第1及び第2通信モードの切り替えを制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    通信相手装置との前記第2通信モードを用いたデータ送受信を開始するための事前処理を、前記第1通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を介して前記通信相手装置との間で実行し、
    前記通信相手装置との間の通信距離に相関を有する通信品質の計測値を指標として、前記通信相手装置との前記第2通信モードによるデータ送受信の可否を判定し、
    前記データ送受信が可能と判定された場合に、前記事前処理の結果に基づいて、前記第2通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を用いて前記データ送受信を開始する、
    無線通信装置。
  2. 前記データ送受信の可否判定において、前記制御手段は、前記第1通信モードで通信品質の計測を開始し、前記第1通信モードでの通信品質が予め定められた基準を満たしたことに応じて前記第2通信モードでの通信品質の計測に移行し、前記第2通信モードでの通信品質が予め定められた基準を満たす場合に前記データ送受信が可能と判定する、請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 前記データ送受信の可否判定において、前記制御手段は、前記第1通信モードと前記第2通信モードとを時分割で切り換えるよう前記近距離無線通信回路を動作させ、前記第1通信モードによるビーコン信号の送受信によって前記通信相手装置との同期を維持しつつ、前記第2通信モードでの通信品質の計測を実行する、請求項1又は2に記載の無線通信装置。
  4. 前記ビーコン信号は、前記通信相手装置からの前記第2通信モードによる無線信号の送信期間の指定を含み、
    前記制御手段は、前記第2通信モードでの通信品質の計測を、前記ビーコン信号で指定された前記送信期間内にて実行する、請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記制御手段は、前記データ送受信の実行時に、前記ビーコン信号を前記第1通信モードで送信させ、前記データ送受信の対象データを前記第2通信モードで送信または受信させる、請求項3又は4に記載の無線通信装置。
  6. 前記制御手段は、前記データ送受信の実行時に、前記ビーコン信号の送受信を行うための通信モードを前記第1通信モードから前記第2通信モードに切り替える、請求項3又は4に記載の無線通信装置。
  7. 前記制御手段は、前記第1通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を用いて前記第2通信モードで通信可能な装置の探索を実行する、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  8. 携帯電話通信網に含まれる基地局と無線接続するための遠距離無線通信回路と、
    前記携帯電話通信網を経由してアクセス可能なサーバとの間で前記遠距離無線通信回路を介してデータ通信を行うとともに、前記サーバからダウンロードすべきコンテンツのデータサイズに応じて、前記携帯電話通信網との無線接続および前記通信相手装置との近距離無線接続のどちらを経由して前記コンテンツをダウンロードするかを決定する決定手段と、をさらに備え、
    前記制御手段は、前記近距離無線接続を経由したダウンロードの決定に応じて、前記第2通信モードで通信可能な装置の探索を実行する、請求項7に記載の無線通信装置。
  9. 表示手段と、利用者による入力操作を受け付ける操作手段とをさらに備え、
    前記制御手段は、前記探索によって検知された少なくとも1つの装置に関する情報を前記表示手段に出力するともに、前記少なくとも1つの装置の中から前記通信相手装置を指定する指示を前記操作手段を介して受け付ける、請求項7又は8に記載の無線通信装置。
  10. 前記近距離無線通信回路とは異なる第2の通信回路をさらに備え、
    前記制御手段は、前記第1通信モードによる前記事前処理の実行又は前記データ送受信の可否判定の実行に応じて、前記第2の通信回路を介してアクセス可能なサーバから前記データ送受信の対象となるコンテンツの先行的な取得を開始する、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  11. 前記無線通信装置と前記通信相手装置の間の接近度を表示するための接近度表示手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記通信品質の上昇に応じて前記接近度が上昇したことを示すように前記接近度表示手段の表示状態を変化させる、請求項1乃至10のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  12. 前記事前処理は、前記無線通信装置の利用者に対するメッセージ表示及び前記利用者による入力操作の受け付けの少なくとも一方を含む、請求項1乃至11のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  13. 前記事前処理は、(a)前記通信相手装置の受信用メモリの空き状況の確認と確認結果の利用者への表示、(b)前記利用者による入力操作を伴って行われる、前記受信用メモリからのデータ削除による空き領域の確保、(c)前記利用者の入力操作を伴って行われる、前記データ送受信の対象となるコンテンツの指定、(d)前記利用者の入力操作を伴う電子的な決済、及び(e)前記利用者の入力操作を伴う前記通信相手装置の認証のうち少なくとも1つを含む、請求項12に記載の無線通信装置。
  14. 前記制御手段は、前記データ送受信の開始に先立って、前記データ送受信で転送されるデータを暗号するためのコネクション鍵の交換を、前記第2通信モードを用いて前記通信相手装置との間で行う、請求項1乃至12のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  15. 前記通信品質は、RSSI(Received Signal Strength Indicator)、LQI(Link Quality Indicator)及び符号誤り率のうち少なくとも1つを含む、請求項1乃至14のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  16. 前記第1通信モードは、平均送信電力が−41.3dBm/MHz以下であり、3.1G〜10.6GHzに含まれる少なくとも約500MHzの第1周波数幅を使用する通信モードであり、
    前記第2通信モードは、平均送信電力が−70dBm/MHz以下であり、前記第1通信モードより低分解能なA/D変換器を使用する通信モードである、請求項1乃至15のいずれか1項に記載の無線通信装置。
  17. 第1及び第2の通信装置を備え、
    前記第1及び第2の通信装置はそれぞれ、OFDMを行う第1通信モードと前記第1通信モードに比べて相対的に短い通信可能距離を持ちスペクトラム拡散を行う第2通信モードとを切り替え可能な近距離無線通信回路を有し、
    前記第1及び第2の通信装置は、前記第1及び第2の通信装置の間での前記第2通信モードを用いたデータ送受信を開始するための事前処理を、前記第1通信モードに設定された各々の前記近距離無線通信回路を介して実行し、
    前記第1の通信装置は、通信距離に相関を有する通信品質の計測値を指標として、前記第2の通信装置との前記第2通信モードによるデータ送受信の可否を判定し、
    前記データ送受信が可能と判定された場合に、前記第1及び第2の通信装置は、前記事前処理の結果に基づいて、前記第2通信モードに設定された各々の前記近距離無線通信回路を用いて前記データ送受信を開始する、無線通信システム。
  18. 前記無線通信システムは、携帯電話通信網を経由して前記第1及び第2の通信装置の一方からアクセス可能なサーバをさらに備え、
    前記一方の通信装置は、
    前記携帯電話通信網に含まれる基地局と無線接続するための遠距離無線通信回路と、
    前記サーバとの間で前記遠距離無線通信回路を介してデータ通信を行うとともに、前記サーバからダウンロードすべきコンテンツのデータサイズに応じて、前記携帯電話通信網との無線接続および前記第1及び第2の通信装置のうちの他方との近距離無線接続のどちらを経由して前記コンテンツをダウンロードするかを決定する決定手段とをさらに備える、請求項17に記載の無線通信システム。
  19. 前記第1及び第2の通信装置の他方は、前記基地局を経由せずに前記サーバと通信可能な第2の通信回路をさらに備え、
    前記他方の通信装置は、前記第1通信モードによる前記事前処理の実行又は前記データ送受信の可否判定の実行に応じて、前記第2の通信回路を介して前記サーバから前記データ送受信の対象となるコンテンツの先行的な取得を開始する、請求項18に記載の無線通信システム。
  20. 近距離無線通信回路を有する無線通信装置の制御方法であって、
    通信相手装置との第2通信モードを用いたデータ送受信を開始するための事前処理を、第1通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を介して前記通信相手装置との間で実行すること、ここで、前記第1通信モードはOFDMを行う通信モードであり、前記第2通信モードは前記第1通信モードに比べて相対的に短い通信可能距離を持ちスペクトラム拡散を行う通信モードである;
    前記通信相手装置との間の通信距離に相関を有する通信品質の計測値を指標として、前記通信相手装置との前記第2通信モードによるデータ送受信の可否を判定すること;及び、
    前記データ送受信が可能と判定された場合に、前記事前処理の結果に基づいて、前記第2通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を用いて前記データ送受信を開始すること、
    を備える無線通信装置の制御方法。
  21. 近距離無線通信回路を有する無線通信装置の制御処理をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記制御処理は、
    通信相手装置との第2通信モードを用いたデータ送受信を開始するための事前処理を、第1通信モードに設定された前記近距離無線通信回路を介して前記通信相手装置との間で実行すること、ここで、前記第1通信モードはOFDMを行う通信モードであり、前記第2通信モードは前記第1通信モードに比べて相対的に短い通信可能距離を持ちスペクトラム拡散を行う通信モードである;
    前記通信相手装置との間の通信距離に相関を有する通信品質の計測値を指標として、前記通信相手装置との前記第2通信モードによるデータ送受信の可否を判定すること;及び
    前記データ送受信が可能と判定された場合に、前記事前処理の結果に基づいて、前記第2通信モードに設定された前記近距離無線通信回路に前記データ送受信を開始させること、
    を備えるプログラム。
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