JP2007258904A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】周波数利用効率を考慮して、狭帯域信号を使用する従来の通信システムとの干渉を回避しながら、MB−OFDM通信を好適に行なう。
【解決手段】受信機側でLow−IF方式を採用することで、自分自身のローカル周波数近傍に不感帯が生じることはなくなる。また、送信機側でZero−IF方式を採用することで、直交変調時におけるIQ信号の振幅並びに位相の誤差に起因するイメージ・スプリアスが生成されなくなる。したがって、DAAのうちアボイダンスをサブバンド単位及びサブキャリア単位の双方において同時に行なう必要はなくなり、ベースバンド部でのDAA対策の負荷を軽減できる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、OFDM変調方式を採用するとともに伝送信号を広帯域に拡散したUWB通信を行なう無線通信装置に係り、特に、OFDMシンボル毎に周波数ホッピング(FH)しながらUWB通信を行なうMB−OFDM方式の無線通信装置に関する。
さらに詳しくは、本発明は、周波数利用効率を考慮して、狭帯域信号を使用する従来の通信システムとの干渉を回避しながら、MB−OFDM通信を行なう無線通信装置に係り、特に、ベースバンド出力ではなく実際のアンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを規定値以下にして干渉回避を行なうMB−OFDM方式の無線通信装置に関する。
近年、「ウルトラワイドバンド(UWB)通信」と呼ばれる、非常に広い周波数帯域を使用して100Mbps以上の高速伝送を可能にする無線通信方式が注目を集めている。例えば米国では、FCC(FederalCommunications Commission:連邦通信委員会)によりUWB用のスペクトラム・マスクが規定されており、室内環境において3.1GHzから10.6GHzの帯域でUWB伝送を行なうことができる。UWB通信は、送信電力の関係から近距離向けの無線通信方式であるが高速な無線伝送が可能であることから、通信距離が10m程度のPAN(Personal Area Network)が想定され、近距離超高速伝送を実現する無線通信システムとしてその実用化が期待されている。
また、無線信号のフェージングによる伝送品質の劣化を避け、無線伝送の高速化・高品質化を実現する技術として、OFDM(OrthogonalFrequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)伝送方式が期待されている。IEEE802.15.3aにおける標準化会議では、UWB伝送方式として、DS(DirectSpread:直接拡散)の情報信号の拡散速度を極限まで高くしたDSSS(Direct Sequence Spread Spectrum)−UWB方式とともに、OFDM(OrthogonalFrequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)変調方式を採用したOFDM_UWB方式が定義され、それぞれの方式について試作が行なわれている。
また、使用する周波数帯を柔軟に変更する周波数ホッピング(FH)方式が知られている。FH方式によれば、周波数を毎回ランダムに変化させながらパケットの送受信を行ない、他のシステムからの影響により通信できなくなることもあるが、絶えず周波数を変化させることにより、通信が途絶することはほとんどない。すなわち、他のシステムとの共存が可能であり、フェージング耐性に優れるとともに、スケーラビリティが容易である。
IEEE802.15.3における標準化会議では、DSSS−UWB方式とOFDM_UWB方式のいずれにおいても、FCCで定められた3.1GHzから10.6GHzまでの帯域をそれぞれ528MHz幅からなる複数のサブバンドに分割して、サブバンド間を周波数ホッピング(FH)するマルチバンド方式(以下、「MB−OFDM方式」とする)が検討されている。
図11には、MB−OFDM通信方式において規定されている周波数割り当て例を示している(例えば、非特許文献1を参照のこと)。図示の例では、無線LANが使用する5GHz帯はヌル(Null)バンドとし、それ以外の帯域を13個のサブバンドに分割している。そして、各サブバンドをAからDの4つのグループに分け、グループ単位で周波数を管理し通信を行なうようになっている。このうちグループAは標準仕様において義務化(mandatory)されているバンド・グループである。
また、図12には、MB−OFDM方式において、時間軸のOFDMシンボルに対して周波数ホッピングしながらデータ伝送を行なう様子を示している。図示の例では、バンド#1〜#3からなるグループAが用いられ、1OFDMシンボル毎に中心周波数を変えながら周波数ホッピングし、128ポイントからなるIFFT/FFTを用いたOFDM変調が行なわれている。
ところで、複数の通信システムが共存する無線通信環境では、互いの伝送信号が他のシステムの妨害波となることが懸念されている。とりわけ、UWB通信の場合には、伝送信号が広帯域の周波数に拡散されることから、UWBに割り当てられた周波数帯域上の既存の通信システム(例えば、固定マイクロ波、放送波、電波天文など)への干渉の影響が問題視されている。このため、既存の通信システムが存在する帯域においてUWB送信波を一定レベル以下(微弱なレベル)で出力する干渉回避技術、すなわちディテクト・アンド・アボイド(以下、「DAA」とも呼ぶ)の導入が不可欠とされている。
現在、UWB通信システムを用いたPANの導入に向けて、UWB送信波が引き起こす他システムへの干渉レベルの緩和について、国際的に議論が活発化し、ITU−R(International Telecommunication Union−Radiocommunicaton Sector)やFCC(Federal Communication Commission)、ECC(European Communication Commission)などにおいて法制化が検討されている。例えば、FCCでは、UWB通信システムに関する無線設備規則が既に取り決められている。
また、日本国内では、総務省内で、UWB通信システムの早期導入に向けて法制化の準備が進められている。同省のUWB無線システム委員会の作業班は、2005年8月25日に開催した作業部会において、国内のUWBの送信出力規定に関するスペクトラム・エミッションに関する暫定的なマスク案と干渉回避技術の導入に関するコメントを公開した。これによれば、3.4GHz〜4.8GHz帯、及び7.25GHz〜10.25GHz帯で許容する送信出力値に関して、第4世代移動体通信及び放送(FPU)に対する有効性が検証された干渉回避技術(DAA)が確立した場合には、DAA技術を備えた装置は−41.3dBm/MHz(FCCの周波数出力規制値と同様)までレベルを緩和し、それ以外の装置は−70dBm/MHz以下とすることを義務付けており、加えてUWBの利用は屋内限定とする方向で議論することになっている。
DAAの基本的な手法は、UWB送信帯域内に他のシステムの送信信号が存在しないかを検査し、存在する場合はUWB送信波を一定レベル以下(微弱なレベル)で出力することである。ところが、既存の通信システムの信号は狭帯域信号であり、影響を及ぼすのはUWB通信システムの使用帯域の一部に過ぎないから、他システムの信号の検出によりすべての帯域にわたってUWB出力レベルを規定レベル以下に一律に下げてしまうでは、周波数使用効率がよくない。そこで、他システムの信号が検出された周波数帯についてのみ、選択的にUWB出力レベルを規定レベル以下に下げることが、周波数利用効率の観点から好ましく、ひいては高速な通信方式として望ましいと思料される。
例えば、UWB帯域内の狭帯域キャリアを検出すると、他システムの送信信号が検出された周波数帯域にのみ切り欠き(ノッチ)を入れて(図13を参照のこと)、他システムとの干渉を回避しながら、それ以外の周波数帯域を利用してUWB通信を行なうことができる。
しかしながら、従来のFCCの無線設備規則に対応したUWB通信ステムを適用した送受信機において、DAAの機能を実装するには問題がある。
DSSS方式のUWB送受信機では、使用周波数帯域内に他の狭帯域無線システムの存在を検出したときに、その帯域のみにノッチを入れて干渉を回避することを行なうと、送信波形自体が歪んでしまい、システムとして通信することが不可能となる。
一方、MB−OFDM方式のUWB送受信機の場合、FFTには周波数検出作用があることから、受信信号をA/D変換しさらにFFTを行なうことで、サブキャリア単位で妨害波のある周波数帯域を検査することができる(例えば、特許文献1を参照のこと)。そして、送信信号に対してスペクトラム整形を行ない、他システムの送信信号が検出された周波数帯域のサブキャリアにのみノッチを入れることで、干渉回避しながらそれ以外の周波数帯域を利用してUWB通信を行なうことは原理的に可能であると考えられる(例えば、非特許文献2を参照のこと)。例えば、AIC技術を用いることにより、OFDM信号の各サブキャリア干渉によるノッチ・レベルの飽和問題を解決して、30dB以上のノッチ・レベルを実現できる(例えば、非特許文献3を参照のこと)。
しかしながら、上述した方法はあくまでもベースバンド出力では実現可能であるものの、実際にアンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/MHz以下まで下げるにはRF回路モジュールにおける問題点の方がよりインパクトが大きい。以下では、この問題について、受信機と送信機に分けて考察してみる。
図14には、MB−OFDMシステムに用いられる受信機の構成例を示している(例えば、非特許文献4を参照のこと)。図示の受信機は、Zero−IF構成が採用されている。Zero−IF方式では、中間周波数(IF)段を削除し、アンテナで受信した信号を増幅した後、ローカル周波数fLOと乗算することによりベースバンド信号に直接周波数変換を行なう。図示の例では、RF信号の中心周波数と同一周波数のローカル(LO)信号cos(2πfLO)及びsin(2πfLO)がI軸及びQ軸の各受信信号の周波数変換に用いられている。周波数変換した後は、ローパス・フィルタ(LPF)により低域を取り出し、可変利得増幅器(VGA:Variable Gain Amp)により増幅し、AD変換してさらにFFTにより時間軸の信号を周波数軸の信号に変換して各キャリアについて復調を行ない、元のシリアル信号で送られた情報を再生する。Zero−IF受信機では、例えば図11に示したグループAの帯域を使用する場合には、RF信号の中心周波数と同一周波数である3432MHz、3960MHz、4488MHzの3つの周波数がローカル信号LOとして必要になる。
Zero−IF方式では、IFフィルタを用いないため受信機の広帯域化が容易となり、受信機の構成の柔軟性が増す。その反面、受信周波数とローカル周波数が等しくなるため、ローカル信号の自己によって、ダウンコンバータ出力に直流成分すなわちDCオフセットが発生するという問題が指摘されている(例えば、非特許文献5を参照のこと)。なお、用語の定義として、OFDM変調方式におけるベースバンド信号の0Hzの位置をDCという。
ローカル信号の自己ミキシングは、図15に示すように、受信機本体からアンテナに向かって漏れ出したローカル信号の一部がアンテナで反射して再び受信機に戻り、ミキサにおいてローカル信号自身と乗算されることによって生じる。あるいは、ローカル信号の一部がアンテナを通じて外部に放出された後、その反射波がアンテナで受信されてローカル信号とミキシングされることもある。例えば、ローカル信号の振幅が0.5V、低雑音アンプ(LNA)とミキサの合計利得が30dB、ローカル信号の漏れがアンテナで反射して同図中のA点に戻るまでに−70dB減衰していると仮定して、ミキサの出力のDCオフセットを求めると、2.5mVになる。一方、希望波の信号レベルは最小で−74dBm程度であるから、ミキサの出力では−44dBm=1.4mVrmsである。このようにDCオフセットは希望波の信号レベルよりも大きくなる。
MB−OFDM方式のUWBシステムは、OFDMシンボル毎に周波数ホッピング(FH)を行なうので(前述並びに図12を参照のこと)、ローカル信号の周波数はFHの度に変化している。また、これだけの広帯域になると、アンテナの反射係数はローカル信号の周波数によって異なるので、自己ミキシングによって生じるダウンコンバータ出力でのDCオフセットもFHに伴って変化してしまう。
FHの頻度はOFDMシンボル・レートと同じ3.2MHzなので、DCオフセットは図16に示すように1/3.2MHz=312.5ナノ秒の周期でステップ状に変化することになる。このステップ的に発生するDCオフセット成分をFFTした後の周波数領域でみると、図17に示すように、ベースバンド希望波信号に対して干渉を起こすことが分かる。
通常の受信機構成では、ダウンコンバータ出力の後に可変利得増幅器(VGA)が配設され、次段に続くA/D変換器において、受信信号が常に最適なダイナミック・レンジを持つ(すなわちターゲット・レベルを保つ)ようにベースバンド信号処理部側からVGAの利得が制御される。VGAでの利得はかなり大きくなるので、仮にダウンコンバータ出力で発生したDCオフセット成分が僅かであったとしたとしても、VGA出力ではかなり大きなDCオフセット成分となってしまう。例えば、RF回路モジュールを0.13マイクロ・メートルの配線ルールからなるRFCMOS回路で設計・製作した場合、電源電圧は1.2Vとなる。このため、MOSトランジスタが縦積みとなる回路構成においては、大きなDCオフセット成分があるとドレイン−ソース間電圧Vdsが潰れ、所望の特性を得られなくなってしまう。
DCオフセットを除去して上述した問題を回避するには、一般に、ミキサ出力の各段の間にキャパシタを直列に挿入する方法が行なわれる(図18を参照のこと)。この場合、キャパシタCと回路インピーダンスRによって1次のハイパス・フィルタ(HPF)を構成し、周波数応答の遮断周波数は1/(2πCR)、ステップ応答の収束時間は2πCRになる。
ところが、このようにHPFを挿入することで、受信機のベースバンド部は自分自身のローカル周波数近傍の周波数の情報を得ることができなくなる。この結果、当該帯域近傍では他信システムからの信号を検出できない、すなわちDAAは実現不可能となる。
また、通常のUWB送信機では、直交変調器(MOD)にはダブルバランスド・ミキサが用いられる。このタイプのミキサは、理想的な動作が行なわれれば、RFとベースバンド、LO−RF間において各差動信号が打ち消されて、フィードスルーが存在しない。しかし、実際のIC内部では各素子の相対バラツキによる非対称性やローカル信号が理想的な方形波スイッチングされないことにより、RFとベースバンド、LO−RF間においてフィードスルーが存在してしまい、この結果、MOD出力に漏洩キャリア(Carrier Leakage)が発生するという問題がある。
図19及び図20を参照しながら、MOD出力において漏洩キャリアが発生することについて説明する。直交変調は90度の位相差を持つローカル信号を必要とし、この90度の位相差を持つローカル信号を同相チャンネルのI軸信号とこれに直交するQ軸信号に乗算する。この乗算処理回路は、理想的にはローカル信号を抑圧するように作用するが、実際には回路素子の不均衡などに起因してフィードスルーにより漏洩キャリアが発生する。また、I軸及びQ軸のDCバイアスのずれが存在する場合も、乗算処理回路はローカル信号を抑圧できないので、同様にキャリアが漏れる。
ローカル信号は、数学的には下式(1)に示すようなフーリエ級数として置き換えられる。但し、MOD_MIXの変換利得が0dBであると仮定する。また、ダブルバランスド型MOD_MIXの動作を理想的な方形波スイッチングとみなす。
ここで、IQ差動信号のI又はその反転信号IX(勿論Q又はその反転信号QXでもよい)のバイアス成分をそれぞれA1、A2とおく。また、ローカル信号の反転信号LOXは1−LO(t)となるので、ダブルバランスド型MOD_MIX出力での信号成分は下式(2)に示すようになる。
つまり、IQ差動信号のIとその反転信号IXのバイアス成分A1、A2が異なる場合には、そのままローカル信号のフィードスルーが発生してしまう。MOD_MIXの変換利得が0dBであるとする仮定(前述)に従って計算すると、I、IX信号のバイアス成分の差が0.1mVでも、MOD_MIX出力で−67dBm出力の漏洩キャリアが発生することになる。
UWB無線システムの利用用途として、WiMediaでWirelessUSBの物理層に使うことが既に決定している。その場合、UWBデバイスのコストから考えても1台毎に製造ラインでI、IX信号のバイアス成分を0.1mV以下に調整することは不可能に近い。
以上をまとめると、受信機側では自分自身のローカル周波数近傍の周波数帯域で信号検出できない不感帯が生じるためにDAAは実現不能となることから、総務省の暫定マスク案(前述)に従って、送信信号の出力レベルを−70dBm/MHz以下としなければならなくなる。ところが、送信機側では、IQ差動信号の振幅と位相の誤差に起因するローカル信号のフィードスルーにより漏洩キャリアが発生することから、この要件を満足することは極めて困難である。
また、Zero−IF構成の受信機におけるDCオフセット問題を解決する手段として、IF周波数を低く抑えるLow−IF構成の受信機が知られている。通信機設計の一般論として、送受信機において同じアーキテクチャに統一することが基本である。ところが、Low−IF構成の送信機においては、直交変調の際のIQの不均衡により発生するイメージ・スプリアスの問題がある(直交変調器でのイメージ・スプリアス発生はLow−IF構成の場合のみ発生し、Zero−IFでは発生しない。)。図21に示すように、ローカル周波数の上側に検出信号がある場合には、その下側にイメージ周波数が生成されるため、上側のサブバンドを回避するだけでなく、イメージ周波数をサブキャリアで回避しなければならなくなる。
例えばI軸信号とQ軸信号間で5%の利得誤差がある場合、下式に示すように、イメージ・リジェクションは−32dBcとなる。
また、I軸信号とQ軸信号間で5度の位相誤差がある場合、下式に示すように、イメージ・リジェクションは−27.2dBcとなる。
そして、I軸信号とQ軸信号間で5%の利得誤差と5度の位相誤差がある場合、下式に示すように、イメージ・リジェクションは−21.7dBcとなる。
このように、直交変調時におけるIQ不均衡によるイメージ・スプリアスのために、サブバンド・アボイダンスとサブキャリア・アボイダンスの2つの干渉回避技術が同時に必要となるので、ベースバンド部でのDAA対策の負荷が大きくなる。
特開2004−188035号公報、段落番号0018〜0019 "MBOFDM PHY Specification Final Release 1.0", Wimedia alliance,April27,2005 http://wimedia.org/en/index.asp Hirohisa Yamaguchi著"Active Interference Cancellation Technique for MB−OFDMCognitive Radio" Anuj Batra,"03267r1P802−15_TG3a−Multi−band−OFDM−CFP−Presentation.ppt",pp.17,July2003. Asad A.Abidi著"Direct−Conversion Radio Transceivers for Digital Communications"(IEEEJ.Solid−State Circuits,vol.30,no.12,pp.1399−1410,1995
本発明の目的は、OFDMシンボル毎に周波数ホッピング(FH)しながら好適にUWB通信を行なうことができる、MB−OFDM方式の優れた無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、周波数利用効率を考慮して、狭帯域信号を使用する従来の通信システムとの干渉を回避しながら、MB−OFDM通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することにある。
本発明のさらなる目的は、ベースバンド出力ではなく実際のアンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを規定値以下にして干渉回避を行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することにある。
本発明は、上記課題を参酌してなされたものであり、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式の無線通信装置であって、
RF信号を送受信するアンテナと、
RF信号の中心周波数に低中間周波数を加算したローカル信号を用いるLow−IF方式により受信RF信号をベースバンド信号に周波数変換する受信側周波数変換部と、
受信ベースバンド信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、
デジタル変換後の受信信号をOFDM復調して周波数領域の複数のサブキャリアを取得するOFDM復調部と、
OFDM復調後の各サブキャリアからデータを再現するデータ再現部と、
上位レイヤから送信要求されているデータを複数のサブキャリアに割り当てて送信データを生成する送信データ生成部と、
周波数領域のサブキャリアをOFDM変調するOFDM変調部と、
デジタルOFDM信号を、信号対雑音比が所定値以下となる分解能にてアナログ信号に変換するDA変換部と、
RF信号と同一周波数からなるローカル信号を用いるZero−IF方式によりアナログ送信ベースバンド信号を送信RF信号に変換する送信側周波数変換部と、
を具備することを特徴とする無線通信装置である。
非常に広い周波数帯域を使用したUWB通信が近距離超高速伝送を実現する無線通信システムとして期待され、標準化作業が行なわれている。ここで、UWB送信波が引き起こす他システムへの干渉レベルを緩和するため、UWB送信帯域内に他のシステムの送信信号が存在しないかを検査し、存在する場合はUWB送信波を一定レベル以下で出力するというディテクト・アンド・アボイド(DAA)の仕組みが不可欠である。
周波数ホッピングを行なうMB−OFDM方式のUWB送受信機の場合、FFTが持つ周波数検出作用を利用してサブキャリア単位で妨害波のある周波数帯域を検査し、さらにAIC技術を用いて他システムを干渉するおそれのある周波数帯域のサブキャリアにノッチを入れて、それ以外の周波数帯域を利用してUWB通信を行なうことは原理的に可能であると考えられる。しかしながら、このような方法はベースバンド出力では実現可能であるものの、RF回路モジュールにおける問題点の方がよりインパクトが大きい。
受信機側では、ダウンコンバータ出力で発生するDCオフセット成分を除去するために挿入されるHPFのために、周波数情報を取得できない帯域が形成される。通信機がZero−IF方式を採用する場合には、このような不感帯は自分自身のローカル周波数近傍となり、DAAのうちディテクションが困難になる。この結果、総務省の暫定マスク案(前述)に従って、送信信号の出力レベルを−70dBm/MHz以下としなければならなくなるが、漏洩キャリアの問題からこの要件を満足することは極めて困難である。
これに対し、本発明に係る無線通信装置は、MB−OFDM方式のUWB送受信機構成を基本としながら、送信機の構成としてZero−IF方式を採用するとともに、受信機の構成としてはLow−IF方式を採用している。
受信機をLow−IF構成とし、IF周波数としてサブバンド幅の半分の値である264MHzとすることで、希望波信号に対する干渉成分は、ローカル周波数にIF周波数264MHzを加算した帯域、すなわちサブバンドの端縁付近となり、サブバンド内に不感帯が生じることはなくなる。
なお、ここで言うLow−IFとは、Near Zero IFすなわちIF周波数を低く抑えることを意味し、そのIF周波数はバンド間隔の半分である264MHzに特に限定される訳ではない。例えば、周波数ホッピングを行なわない単バンドのみを使用する通信システムにおいては、バンド間隔の半分以上のIF周波数を設定することで、不感帯を使用帯域以外に配置して、DAAのうちディテクションを実現することができる。
また、送信機が受信機とは異なりZero−IF構成を採用する利点として、受信機側で各サブバンドの帯域では他システムの存在を検出可能であるから、不感帯となる各サブバンド間の境界近傍の各帯域において信号対雑音比のレベルを抑制することにより、総務省が提案するDAAの使用を満足することになる。具体的には、送信機のアナログ・フロント・エンド部におけるDA変換器に6ビットの分解能を持たせることで、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/MHz以下まで下げる。
ここで、送信機側でZero−IF方式を採用する場合には、マルチバンド・ジェネレータにおいてサブバンド幅の半分に相当する264MHzを使用する必要があることから、3次高調波や5次高調波が発生したときには当該バンド・グループの帯域内にスプリアスが発生してしまうという問題がある。これに対しては、送信時のローカル信号の生成時に、264MHzの信号に対してデジタル正弦波を用いることによって、3次高調波並びに5次高調波を打ち消して、基本波成分のみを抽出することができる。これによって、MB−OFDM方式のUWB送受信機の標準化仕様で義務化されているバンド・グループAの帯域内にスプリアスが生成されなくなり、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/MHz以下まで下げることが可能となる。
また、送信機側におけるアップコンバータとしてZero−IF方式を採用することにより、Low−IFでは問題となる、直交変調時におけるIQ信号の振幅並びに位相の誤差に起因するイメージ・スプリアスが生成されなくなる。したがって、DAAのうちアボイダンスをサブバンド単位及びサブキャリア単位の双方において同時に行なう必要はなくなり、ベースバンド部でのDAA対策の負荷を軽減することができる。
本発明に係る無線通信装置によれば、UWB受信機側において自分自身のローカル信号の近傍以外で通信を行なっている他のシステムを検出したときには、UWB送信機側においてサブバンド・アボイダンス若しくはサブキャリア・アボイダンスのいずれかを適用することによって、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/Mhz以下まで抑制することができる。
また、本発明に係る無線通信装置によれば、UWB受信機側において自分自身のローカル信号近傍で通信を行なっている他のシステムを検出したときには、UWB送信機側においてサブバンド・アボイダンスを適用することによって、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/Mhz以下まで抑制することができる。
また、本発明に係る無線通信装置によれば、MB−OFDM方式のUWB送信機において標準化仕様で義務化されているバンド・グループの帯域外にスプリアスが生成されないようにアンテナ端の前段に帯域制限を行なうバンドパス・フィルタを備えることで、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−70dBm/MHz以下まで下げることができる。
本発明によれば、周波数利用効率を考慮して、狭帯域信号を使用する従来の通信システムとの干渉を回避しながら、MB−OFDM通信を好適に行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することができる。
また、本発明によれば、ベースバンド出力ではなく実際のアンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを規定値以下にして干渉回避を行なうことができる、優れた無線通信装置を提供することができる。
本発明に係るMB−OFDM方式の無線通信装置は、受信機側におけるアップコンバータとしてLow−IF方式を採用することにより、自分自身のローカル周波数近傍に不感帯が生じることはなくなり、DAAのうちのディテクションを好適に実現することができる。
また、本発明に係るMB−OFDM方式の無線通信装置は、送信機側におけるアップコンバータとしてZero−IF方式を採用することにより、Low−IFでは問題となる、直交変調時におけるIQ信号の振幅並びに位相の誤差に起因するイメージ・スプリアスが生成されなくなる。したがって、DAAのうちアボイダンスをサブバンド単位及びサブキャリア単位の双方において同時に行なう必要はなくなり、ベースバンド部でのDAA対策の負荷を軽減することができる。
本発明のさらに他の目的、特徴や利点は、後述する本発明の実施形態や添付する図面に基づくより詳細な説明によって明らかになるであろう。
本発明は、OFDM変調方式を採用したUWB通信を行なう無線通信装置に関するものであり、具体的には、FCCで定められた3.1GHzから10.6GHzまでの帯域をそれぞれ528MHz幅からなる複数のサブバンドに分割して、サブバンド間を周波数ホッピング(FH)するMB−OFDM通信を行なう。また、本発明に係る無線通信装置は、UWB送信波が引き起こす他システムへの干渉レベルを緩和するため、DAAの仕組みを導入しており、UWB送信帯域内に他のシステムの送信信号が存在しないかを検査し、干渉を回避しながらデータ送信を開始するようになっている。以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳解する。
図1には、本発明の一実施形態に係るMB−OFDM送受信機の構成を示している。図中の上側が受信機に相当するとともに、下側が送信機に相当し、アンテナ・スイッチ(ANT SW)を介して単一のアンテナを共用する構成となっている。また、受信機アーキテクチャがLow−IF構成であるのに対し、送信機アーキテクチャはZero−IF構成となっている。
Low−IF構成の受信機は、Zero−IF構成の受信機におけるDCオフセット問題を解決する手段としても知られている。Low−IF方式に関しては、例えばJ.Crols及びM.Steyaert共著“Low−IFTopologies for High−Performance Analog Front Ends of Fully Integrated Receivers”(IEEETrans.Circuits Syst.II,vol.45,pp.269−282,Mar.1998)に記載されている。
Low−IF方式の受信系統では、図示しない周波数生成部から供給される、周波数ホッピングにおけるバンド間隔の半分に相当する低い中間周波数(IF)264MHzを受信周波数に加算した複素ローカル信号周波数cos(2fLO+256MHzt)及びsin(2fLO+256MHzt)を用いてダウンコンバートを行ない、受信信号を中間周波数(IF)信号に周波数変換する。
周波数変換の際にローカル周波数fLO+256MHzの両側で希望信号とイメージ信号がIFに現れるが、IFフィルタとしてヒルベルト(Hilbert)バンドパス・フィルタ(BPF)を用いることでイメージ信号を除去している。
その後、IF信号を可変利得増幅器(VGA)で増幅し、さらにAD変換する。周波数重畳(Frequency folding)(若しくはADコンバータのエリアシング)が生じないようにするためには、AD変換のサンプリング周波数は信号周波数の2倍が必要であり、IF周波数を−264MHzとしたLow−IF受信機では、−528MHzから0MHzが信号周波数範囲なのでサンプリング周波数は1056MHzが必要になるが、ここでは敢えてその半分の528MHz(すなわち周波数ホッピングにおける中心周波数のバンド間隔)でAD変換して、周波数重畳を積極的に利用することにした(例えば、本出願人に既に譲渡されている特願2004−309148号明細書を参照のこと)。
Phyベースバンド処理部では、AD変換後のデジタル信号をFFTにより周波数領域の信号に変換し、さらに受信データ再現部において各サブキャリアについて位相及び振幅を変調するとともに、位相空間上の信号点から元の信号系列に復号してから、上位レイヤ(図示しない)に渡す。
データ送信時においては、Phyベースバンド処理部内では、上位レイヤ(図示しない)から要求された送信データを送信データ生成部において符号化するとともに、続いて複数のサブキャリアに割り当ててサブキャリア毎に位相及び振幅変調を施す。そして、IFFTにおいて、これら複数サブキャリアについて逆フーリエ変換して、各サブキャリアの直交性を保持したまま時間軸の信号に変換する。
続いて、OFDM変調信号を1056Mspsのサンプリング・レートによりDA変換し、さらにローパス・フィルタ(LPF)により所望帯域の信号成分のみを取り出した後、Zero−IF方式により中間周波数(IF)段を削除したローカル周波数fLOと乗算することにより、アナログ・ベースバンド信号を無線信号にアップコンバートする。無線信号は、さらに電力増幅器(PA)により所望の送信電力レベルに増幅され、アンテナ・スイッチ及びRFバンドバス・フィルタ経由でアンテナから伝送路に放出される。アンテナ端の前段に帯域制限を行なうRFバンドパス・フィルタを備えることで、MB−OFDM方式のUWB送信機において標準化仕様で義務化されているバンド・グループの帯域外にスプリアスが生成されないようにすることができる。
通信動作制御部は、FFTが持つ周波数検出作用を利用してDAAの判定動作を行なう。すなわち、OFDM復調後の信号から、妨害波となる狭帯域信号の存在をサブキャリア単位で検出する。この検出結果に基づいて、サブキャリア若しくはサブバンド単位での干渉回避動作(アボイダンス)を実施するよう送信系統に指示する。サブキャリア・アボイダンスは、例えば、AIC技術を用いて不要サブキャリアの周波数帯域にノッチを入れることで実現可能である。また、サブバンド・アボイダンスは周波数ホッピング時に干渉のおそれのあるサブバンドにホッピングしないようにすることで実現可能である。
ここで、サブバンド・アボイダンス、並びにサブキャリア・アボイダンスの仕組みについて簡単に説明しておく。
図9には、サブバンド・アボイダンス時の通信動作を模式的に示している。ここでは、通信機は、バンド・グループA中のサブバンド#2を用いてデータ伝送を行なっているとする。このとき、サブバンド#2の帯域内で他の通信システムが使用する狭帯域信号の存在が検出されたとする。これに応答して、伝送路として別のサブバンド#3が新たに選択され、伝送路を移動させることによって、狭帯域通信システムとの干渉を回避することができる。
また、図10には、サブキャリア・アボイダンス時の通信動作を模式的に示している。ここでは、通信機は、バンド・グループA中のサブバンド#2を用いてデータ伝送を行なっているとする。このとき、サブバンド#2の帯域内で他の通信システムが使用する狭帯域信号の存在が検出されたとする。これに応答して、検出された狭帯域信号の中心周波数とバンド幅に合わせてノッチ・フィルタを設定する。これによって、送信機は狭帯域通信システムとの干渉を避けるためのノッチが挿入されたサブバンドからなるUWB信号を送信することができる。
例えば、UWB受信機側において自分自身のローカル信号の近傍以外で通信を行なっている他のシステムを検出したときには、UWB送信機側においてサブバンド・アボイダンス若しくはサブキャリア・アボイダンスのいずれかを適用する。また、UWB受信機側において自分自身のローカル信号近傍で通信を行なっている他のシステムを検出したときには、UWB送信機側においてサブバンド・アボイダンスを適用する。
通信機設計の一般論として、送受信機において同じアーキテクチャに統一することが基本である。例えば、送受信機において、Zero−IF方式又はLow−IF方式のいずれか一方にアーキテクチャを統一することによって回路構成が簡素化される。これに対し、本実施形態に係る無線通信装置においては、図1に示したように、受信機がLow−IF構成であるのに対し、送信機がZero−IF構成となっており、送受信機間でアーキテクチャが統一されていない点に大きな特徴がある。このような装置構成が持つ利点について以下に詳解する。
受信機側では、ダウンコンバータ出力で発生するDCオフセット成分を除去するために挿入されるHPFのために、周波数情報を取得できない帯域が形成される。通信機がZero−IF方式を採用する場合には、このような不感帯は自分自身のローカル周波数近傍となり、DAAのうちディテクションが困難になる。これに対し、受信機側でLow−IF方式を採用する場合には、希望波信号に対する干渉成分は、ローカル周波数にIF周波数264MHzを加算した帯域、すなわちサブバンドの端縁付近となり、サブバンド内に不感帯が生じることはない。
図2には、図11に示したグループAについて、受信機側でLow−IF方式を採用したときの他システムの信号を検出可能な帯域を左斜線で示している。また、HPFにより信号検出が不可能となる帯域を右斜線で示している。
なお、本実施形態のようにMB−OFDM通信システムに適用する場合には、IF周波数としてホッピング周波数の半分である264MHzを用いることで、図2に示すように不感帯を各サブバンド間の境界近傍に配置させることができる。但し、Low−IFの一般的な定義は、Near Zero IFすなわちIF周波数を低く抑えることであるから、IF周波数はバンド間隔の半分に限定される訳ではない。例えば、周波数ホッピングを行なわない単バンドのみを使用する通信システムにおいては、バンド間隔の半分以上のIF周波数を設定することで、不感帯を使用帯域以外に配置して、DAAのうちディテクションを実現することができる。
一方、送信機アーキテクチャは、受信機とは異なりZero−IF構成を採用する。この場合の利点として、受信機側で各サブバンドの帯域では他システムの存在を検出可能となることから(図2を参照のこと)、不感帯となる各サブバンド間の境界近傍の各帯域において出力信号レベルを−70dBm/MHz以下に抑制することができれば(図3を参照のこと)、総務省が提案するDAAの使用を満足できることになる。また、Low−IF方式の送信機アーキテクチャの場合には、直交変調の際のIQの不均衡により発生するイメージ・スプリアスの問題があるが(前述)、Zero−IF構成とすることでイメージ・スプリアスが生成されないので、サブバンド・アボイダンスとサブキャリア・アボイダンスという2つの干渉回避技術が同時に必要ではなくなり、ベースバンド部でのDAA対策の負荷を低減することができる。
前述したように、MODMIXでは漏洩キャリアを−70dBm/Mhz以下まで下げることはほとんど不可能である。このため、3432MHz、3960MHz、4488MHzの送信機のローカル信号近傍において、受信機が他システムからの信号を検出したときには、サブバンド・アボイダンスを用いて別のバンドへ回避することが適当である。一般的には、3432MHz、3960MHz、4488MHzの3つの周波数近傍すべてにおいて他のシステムが存在する確率は極めて低いので、通信自体を停止する必要はほとんどない。
続いて、Zero−IF構成の送信機において、図3に示したように各サブバンド間の境界近傍の各帯域において出力信号レベルを−70dBm/MHz以下に抑制することができるかどうかについて考察する。
送信器におけるDA変換器の分解能を6ビットとすると、信号対量子化雑音との比S/Nqは下式(6)の通りとなる。
ここで、6.02×Nビット+1.76の部分は、分解能がNビットのDA変換器において正弦波信号をフルスケール電圧でサンプリングした場合に導出される式である。しかし、実際にはオーバー・サンプリングを行なうことで、量子化雑音のスペクトル密度は低減され、OSRの部分がこれに相当する。MB−OFDM信号のピーク・ファクタは約7dBなので、DA変換器のフルスケール電圧はこの7dBのときを基準に考慮する必要がある。
以上より、上式(6)に示すような信号対量子化雑音との比S/Nqが計算される。最大送信レベルを−41.3[dBm/MHz]と仮定すると、計算式上では、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルを−75.18dBm/MHz(=−41.3[dBm/MHz]−33.88[dB])まで抑えることができる。実際にDA変換器をICチップに実装すると理想的に6ビットになることはなく、現実的な有効ビットとしては5.5dB程度なることが予想される。その場合でも、アンテナ端でのノイズ・フロア・レベルは−72.17dBm/MHzとなり、総務省のDAAの仕様を満足することができる。
また、バンド・グループの帯域内に発生してしまうスプリアス問題を考慮する必要がある。
例えば、図12に示したグループAの帯域を使用する場合には、RF信号の中心周波数と同一周波数である3432MHz、3960MHz、4488MHzの3つの周波数がローカル信号として必要になる。周波数切り替えには一般にPLL(Phase Lock Loop)により同一の発振周波数を逓倍することが考えられるが、UWBシステム通信の場合はチャネルの切り替え幅が大きいため、単一のPLLではこのような広帯域での周波数切り替えを行なうことができない。また、複数の発振器を用いて高精度のマルチバンド・ジェネレータを構成することができるが、回路の面積や消費電力、発振器毎の周波数の位相差などの点で問題となる。このため、発振器から出力される単一周波数に分周を繰り返し、各分周出力をミキシングしてマルチバンド・ジェネレーションを行なう方法がとられる。
Low−IF方式を採用する受信機側では、図12に示したグループAのローカル信号は各サブバンドの中心周波数の264MHzだけ上となる。図4には、このような周波数構成で適用される、FHのための周波数合成ブロックの構成例を示している。図示の通り、単一の発振器(例えば、TCXO(温度補償方水晶発振器))から得られる基準周波数を分周並びにミキサを用いて各中心周波数を合成することができる。この場合、528MHzの高調波に起因するスプリアスは、2640MHz及び5808MHzに立つが(図5を参照のこと)、グループAで使用する帯域外であるから、RFバンドパス・フィルタを用いてスプリアス成分を容易に除去することができる。
一方、送信機が受信機と同じLow−IF構成(Upper LO)であるならば、上述したよう528MHzの高調波に起因するスプリアスはバンド・グループの帯域内には発生しないのでRFバンドパス・フィルタで容易に除去することができる。しかしながら、送信機側でZero−IF方式を採用する場合には、FHのための周波数合成ブロックは例えば図6に示すような構成となる(例えば、非特許文献4を参照のこと)。同図に示す例では、単一の発振器から出力される発振周波数をPLLにより逓倍して得られる周波数4224MHzを基準周波数とする。まず、4分周により1056MHzの周波数が取り出され、続いて2分周により528MHzの周波数が取り出され、これからサンプル・クロックに使用される。さらに2分周することにより、528MHzから、周波数ホッピングする中心周波数のバンド間隔である264MHzが取り出される。
次いで、SSB(Single Side Band)と記載されている各ミキサでは、上述のようにして得られた各周波数信号についての周波数加減算すなわちミキシングを行なう。この場合、528MHzと264MHzの周波数加算を行なうことにより、さらに794MHzの周波数を得る。そして、選択器(Select)により264MHz又は794MHzの一方が選択される。後段のSSBでは、その選択出力された264MHz又は794MHzいずれかの周波数信号と元の4224MHzの周波数信号との周波数加減算を行なうことにより、4通りの周波数を得ることができる。但し、グループAとしては、このうち3432MHz、3960MHz、4488MHzの3通りのみを使用する。
この場合、264MHzを用いる必要があることから、3次高調波や5次高調波が発生したときに、当該バンド・グループの帯域内にスプリアスが発生してしまう。例えば、792MHzを生成するための前段のSSBには、528MHzと264MHzの他に、264MHzの3次高調波である−792HMzが入力され、出力として所望周波数である792MHzの他に、−264MHzが生成され、グループAで使用する帯域内でのスプリアスの原因になり、3次高調波によって最大で−10dBc程度のスプリアスがグループA内に生じてしまう。
このスプリアスの問題を解決するために、264MHz信号にデジタル正弦波を用いることにする。この基本原理については、例えば、Jeffrey A.Weldon,R Sekhar Narayanaswami外著“A 1.75−GH Highly Integrated Narrow−Band CMOS Transmitter With Harmonic−Rejection Mixersを参照されたい。
図7には、実際に基本波、3次高調波、5次高調波の3波を合成した波形を45度ずつずらして1:√2:1の重み付けで足し合わせた結果を示しているが、上記文献に記述されているように、3次高調波並びに5次高調波が打ち消され、基本波成分のみが抽出されることが分かる。また、図8には、このデジタル正弦波を用いたZero−IF構成送信機の出力スペクトルのイメージを示している。以上より、264MHz信号にデジタル正弦波を用いることで、バンド・グループの帯域内に生成されるスプリアスを抑圧することができる。
ここで、受信時と送信時とでローカル信号を生成する周波数合成ブロックの構成が異なるので、ローカル信号生成方法の切り替え時間の要求がどの程度であるかを考慮する必要がある。MBOA(MultiBand OFDM Alliance)のPhy仕様によれば、受信と送信との切り替え時間は、SIFS(Short Interframe spacing)のときで10マイクロ秒(すなわち32シンボル)、MIFS(Minimum Interframe spacing)のときで1.875マイクロ秒(6シンボル)と規定されている。一方、MB−OFDMではシンボル毎にFHするのでBST(Band Frequency Switch Time)というものが規定されている。この値は9.47ナノ秒と非常に短い時間を要求されているため、MIFSの1.875マイクロ秒でローカル信号生成方法を切り替えることは十分可能である。(なお、各通信局に送信権を獲得する優劣を付ける1つの方法として、パケット送信を開始するまでのフレーム間隔(IFS)をSIFS(Short IFS)やMIFS(Minimum IFS)など複数通り設けているが、この点自体は本発明の要旨に直接関連しないので、ここではこれ以上説明しない。)
以上説明してきたように、本発明に係るUWB無線システムを用いた送受信機の構成を備えることにより、総務省が必須の機能としているDAAを実現することが可能となる。
以上、特定の実施形態を参照しながら、本発明について詳解してきた。しかしながら、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が該実施形態の修正や代用を成し得ることは自明である。
本明細書では、周波数ホッピングを行ないながらOFDM_UWB通信を行なうMB−OFDM通信方式に本発明を適用した実施形態を中心に説明してきたが、本発明の要旨はこれに限定されるものではない。例えば、周波数ホッピングを行なわない単バンドのみを使用する通信システムや、UWB以外のOFDM通信システムに本発明を適用することができる。また、受信機側ではバンド間隔の半分以上のIF周波数を設定することで、不感帯を使用帯域以外に配置して、DAAのうちディテクションを実現することができる。
要するに、例示という形態で本発明を開示してきたのであり、本明細書の記載内容を限定的に解釈するべきではない。本発明の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
図1は、本発明の一実施形態に係るMB−OFDM送受信機の構成を示した図である。 図2は、図11に示したグループAについて、受信機側でLow−IF方式を採用したときの他システムの信号を検出可能な帯域並びに信号検出が不可能となる帯域を示した図である。 図3は、UWB送信機側においてノイズ・フロア・レベルを抑制すべき帯域を示した図である。 図4は、Low−IF方式を採用する受信機側における周波数ホッピングのための周波数合成ブロックを示した図である。 図5は、図4に示した周波数合成ブロックにおける528MHzの高調波に起因するスプリアスを示した図である。 図6は、Zero−IF方式で用いられる周波数ホッピングのための周波数合成ブロック(但し、グループAの3バンド・モードとする)の構成例を示した図である。 図7は、Low−IF信号にデジタル正弦波を用いた場合に、基本波、3次高調波、5次高調波の3波を合成した波形を45度ずつずらして1:√2:1の重み付けで足し合わせた結果を示した図である。 図8は、デジタル正弦波を用いたZero−IF構成送信機の出力スペクトルのイメージを示した図である。 図9は、サブバンド・アボイダンス時の通信動作を模式的に示した図である。 図10は、サブキャリア・アボイダンス時の通信動作を模式的に示した図である。 図11は、MB−OFDM通信システムにおいて規定されている周波数割り当て例を示した図である 図12は、MB−OFDM方式において、時間軸のOFDMシンボルに対して周波数ホッピングしながらデータ伝送を行なう様子を示した図である。 図13は、OFDMシンボル中の狭帯域信号が検出された周波数帯域にノッチを入れた様子を示した図である。 図14は、MB−OFDMシステムに用いられる受信機の構成例を示した図である。 図15は、Zero−IF方式の受信機においてローカル信号の自己ミキシングが生じる様子を示した図である。 図16は、自己ミキシングによって生じるDCオフセットを説明するための図である。 図17は、自己ミキシングによりベースバンド希望は信号に対して干渉を起こす様子を示した図である。 図18は、DCオフセット除去のためにミキサ出力の各段の間にキャパシタを直列に挿入した回路構成例を示した図である。 図19は、MOD出力において漏洩キャリアが発生する作用を説明するための図である。 図20は、MOD出力において漏洩キャリアが発生する作用を説明するための図である。 図21は、Low−IF構成の送信機においては、直交変調の際のIQの不均衡によりイメージ・スプリアスが発生する様子を示した図である。

Claims (17)

  1. OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing:直交周波数分割多重)通信方式の無線通信装置であって、
    RF信号を送受信するアンテナと、
    RF信号の中心周波数に所定の低中間周波数を加算したローカル信号を用いるLow−IF方式により受信RF信号をベースバンド信号に周波数変換する受信側周波数変換部と、
    受信ベースバンド信号をデジタル信号に変換するAD変換部と、
    デジタル変換後の受信信号をOFDM復調して周波数領域の複数のサブキャリアを取得するOFDM復調部と、
    各サブキャリアからデータを再現するデータ再現部と、
    上位レイヤから送信要求されているデータを複数のサブキャリアに割り当てて送信データを生成する送信データ生成部と、
    周波数領域のサブキャリアをOFDM変調するOFDM変調部と、
    デジタルOFDM信号を、信号対雑音比が所定値以下となる分解能にてアナログ信号に変換するDA変換部と、
    RF信号と同一周波数からなるローカル信号を用いるZero−IF方式によりアナログ送信ベースバンド信号を送信RF信号に変換する送信側周波数変換部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  2. 広帯域を使用するUWB通信を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. 使用周波数帯域を分割した複数のサブバンド間でOFDMシンボル毎に周波数ホッピングするマルチバンド通信を行なう、
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  4. 前記受信側周波数変換部は、各サブバンドのバンド幅の半分に相当する値を前記低中間周波数に用いる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  5. 前記OFDM復調部によるOFDM復調後の信号検出に基づいて他の通信システムとの干渉を検出する干渉検出部と、
    他の通信システムの信号が検出された周波数帯域における干渉を回避する干渉回避部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  6. 前記干渉回避部は、受信側のローカル信号近傍以外で他のシステムとの干渉を検出したときには、該当するサブキャリア又はサブバンドの使用を回避する、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記干渉回避部は、受信側のローカル信号近傍で他のシステムとの干渉を検出したときには、該当するサブバンドの使用を回避する、
    をさらに備えることを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  8. 発振器から出力される単一周波数に分周を繰り返し、各分周出力をミキシングしてサブバンド毎のローカル信号を生成するマルチバンド生成部をさらに備え、
    前記マルチバンド生成部は、送信時のローカル信号の生成時において、サブバンドのバンド幅の半分の値からなる周波数信号としてデジタル正弦波を用いる、
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線通信装置。
  9. 使用周波数帯域を分割した複数のサブバンドを用いてOFDMシンボル毎に周波数ホッピングするマルチバンド通信を行なうマルチバンドOFDM方式の無線通信装置であって、
    サブバンド間の境界近傍に不感帯を設定して受信動作を行なう受信部と、
    前記不感帯におけるノイズフロアを所定レベル以下に抑制して送信動作を行なう送信部と、
    を具備することを特徴とする無線通信装置。
  10. 前記受信部は、RF信号の中心周波数に対し各サブバンドのバンド幅の半分の値からなる低中間周波数を加算したローカル信号を用いて周波数変換するLow−IF方式により構成される、
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  11. 前記送信部は、RF信号と同一周波数からなるローカル信号を用いて周波数変換するZero−IF方式により構成され、且つ、信号対雑音比が所定値以下となる分解能にてデジタル送信信号をアナログ信号に変換する、
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  12. 広帯域を使用するUWB通信を行なう、
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  13. 前記受信部において、OFDM復調後の信号検出に基づいて他の通信システムとの干渉を検出する干渉検出部と、
    前記送信部において、他の通信システムの信号が検出された周波数帯域における干渉を回避しながら送信動作を行なわせる干渉回避部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  14. 前記干渉回避部は、受信側のローカル信号近傍以外で他のシステムとの干渉を検出したときには、該当するサブキャリア又はサブバンドの使用を回避する、
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  15. 前記干渉回避部は、受信側のローカル信号近傍で他のシステムとの干渉を検出したときには、該当するサブバンドの使用を回避する、
    をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  16. 発振器から出力される単一周波数に分周を繰り返し、各分周出力をミキシングしてサブバンド毎のローカル信号を生成するマルチバンド生成部をさらに備え、
    前記マルチバンド生成部は、送信時のローカル信号の生成時において、サブバンドのバンド幅の半分の値からなる周波数信号としてデジタル正弦波を用いる、
    ことを特徴とする請求項9に記載の無線通信装置。
  17. アンテナ端の前段において、サブバンドの周波数帯域以外を制限するバンドパス・フィルタを備える、
    ことを特徴とする請求項1又は9のいずれかに記載の無線通信装置。
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