JP6578178B2 - 収穫機の操縦部 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫機の操縦部に係り、詳しくは、刈取り脱穀作業を行う汎用コンバインや自脱型コンバイン等に備えるエンジンの始動・停止を行うイグニッションキーを操縦部に設ける収穫機の操縦部に関する。
稲や麦を刈取って脱穀選別処理を行うコンバインは、高精度で高能率の刈取り脱穀作業が行えるように機体各部の自動化機構の推進が図られてきている。また、それに伴って機体各部の作動を制御するスイッチ、設定器、或いは操作レバーの数も、作業条件や作物条件への適応性を高めるために一段と増えてきている。さらに、エンジン回転数の表示といった単機能のメーターに替えて、機体各部の作動状態や各種設定情報もタイムリーに提供できるタッチパネルを備えた大型の液晶モニタも採用されてきている。
そして、これらのスイッチやレバー等の各種操作具、或いは液晶モニタは、運転席を備える操縦部に一括して設け、これらの操作性、或いは取扱い性を考慮して適正な配置することが望ましい。例えば、運転席の前方に設けるコントロールパネルに液晶モニタを中央として、その左右に機体の操向等を行う操作具と、刈取り脱穀作業中に使用する頻度の高い操作具群を振り分けて設けると、作業者がこれらを手を伸ばして迅速に操作することができ、作業能率が向上する。
一方、操作具の中に忘れてはならないものの一つにイグニッションキーがある。このイグニッションキーは、機体各部を駆動する動力源となるエンジンの始動及び停止操作を行うものである。そして、イグニッションキーは、刈取り脱穀作業を行うに当たって作業者が最初と最後に操作する操作具であり、従来はコントロールパネルの上面の中央位置、右位置、ステアリングコラムの右側面等に設けることが知られている。
また、イグニッションキーを、コントロールパネルを取り付ける取付フレームの外側面に取付けて、降車している状態でも操作でき、緊急時にエンジンを即座に停止することができるようにしたものが知られている(特許文献1参照)。さらに、同様の効果を目的として、イグニッションキーをコントロールパネルの上部の乗降口寄りに設けるとともに、乗降口から離れる側に向けて順次、操向操作具とインストルメントパネルを設けることが知られている(特許文献2参照)。
特許第4611122号公報 特開2010−94039号公報
前述のように、運転席の前方に設けるコントロールパネルに液晶モニタを中央として、その左右に機体の操向等を行う操作具と、刈取り脱穀作業中に使用する頻度の高い操作具群を振り分けて設けると、作業者がこれらを手を伸ばして迅速に操作することができ、作業能率が向上する。しかし、表示面を大きくして見易くした液晶モニタを採用したり、使用する頻度の高い操作具群を纏めて一箇所に設けると、これらの占める設置スペースによってイグニッションキーの設置スペースがなくなってしまう。
そこで、イグニッションキーを特許文献1に記載されているように、コントロールパネルを取り付ける取付フレームの外側面に取付けると、コントロールパネルの上面からイグニッションキーをなくすことができて、上述の問題を解決することができる。また、特許文献2に記載されているように、コントロールパネルを右側に拡張して、操向操作具よりも更に右側にイグニッションキーを設けるようにしても、上述の問題を解決することができる。
しかし、イグニッションキーを特許文献1又は特許文献2に記載されているように配置すると、降車している状態でも操作できるかわりに運転席から離れた箇所に設けることになって操作性が悪くなる。また、特許文献1ではイグニッションキーのキー差込口が機体の最外側となって埃や藁屑等が溜まったり、降雨時や洗車時に濡れたりする虞があり、特許文献2でもキー差込口が露出しているため同様の問題がある。
さらに、特許文献1乃至特許文献2に記載されているように、操向操作具は刈取り脱穀作業時や路上走行時を含めて最も使用頻度が高く、可能な限り自然な動きや状態で使えるように、作業者が運転席に座った状態で自然に右手を伸ばして操作することができる位置に設けている。その一方、イグニッションキーは使用頻度は高くないが、刈取り脱穀作業を行うに当たって作業者が最初と最後に操作する操作具であり、この操作具も可能な限り自然な動きや状態で操作できるようにすることが望ましい。
そこで、本発明は、上記のような問題点に鑑み、操縦部に設けるイグニッションキーを、操作性を損なうことなく運転席から無理なく操作できるようにすることを主眼として、可能な限り塵埃や雨水等に晒されることがなく、また、設置箇所にマッチした環境をつくることができる、収穫機の操縦部を提供することを課題とする。
本発明は、上記課題を解決するため第1に、運転席より前方のフロアの前部寄りに取付フレームを立設し、この取付フレームの上部にコントロールパネルを左右方向となるように取付け、コントロールパネルの下方を覆うリヤパネルとフロアとの間にコントロールパネルの左右幅に亘って所定の前後方向の奥行きを持つ空間を設ける一方、コントロールパネルの右寄り下方且つ運転席よりも右側キーシリンダー、そのキーの差込口が右側となるように取付け、また、前記リヤパネルに、下方に膨出して前記キーシリンダー及びイグニッションスイッチを収容するボックス状の膨出部を形成し、前記膨出部の左側を左右下肢が入る空間とし、前記膨出部の右側をキー操作空間としたことを特徴とする。
また、本発明は、第2に、コントロールパネルの前部寄りの下方をフロントパネルで覆うと共に、コントロールパネルの右側部寄りの下方をフロントパネル又は取付フレームで覆い、フロアの上方に設けるキー操作空間を、前記コントロールパネルとフロントパネルで上方と前方を、また、リヤパネルとフロントパネル又は取付フレームで左右側方を覆うことを特徴とする。
そして、本発明は、第に、コントロールパネルの右側の端部に機体の操向を行う操向操作具を突出させて設け、また、コントロールパネルの中央部に液晶モニタを設けることを特徴とする。
そのうえ、本発明は、第に、キーシリンダーの差込口を操向操作具のグリップの真下に位置するように設けることを特徴とする。
本発明の収穫機の操縦部によれば、運転席より前方のフロアの前部寄りに取付フレームを立設し、この取付フレームの上部にコントロールパネルを左右方向となるように取付け、コントロールパネルの下方を覆うリヤパネルとフロアとの間にコントロールパネルの左右幅に亘って所定の前後方向の奥行きを持つ空間を設ける一方、コントロールパネルの右寄り下方且つ運転席よりも右側キーシリンダーを取付けるから、そのキーを運転席に座った状態で自然に手を前に伸ばした位置に設けることができ、無理な姿勢を強いられることなくエンジンの始動又は停止操作を行うことができる。しかも、コントロールパネル上にキーシリンダーを設けるもののように、キー操作又は操向操作具等の操作時に互いの存在が邪魔になることがなく、コントロールパネルの上面を操向操作具等や液晶モニタのために有効利用することができる。
また、前記リヤパネルに、下方に膨出して前記キーシリンダー及びイグニッションスイッチを収容するボックス状の膨出部を形成し、前記膨出部の左側を左右下肢が入る空間とし、前記膨出部の右側をキー操作空間としたから、コントロールパネルの下方に入れた下肢(膝)がキーやそのハーネス等に直接、当たることがリヤパネルによって阻止され、痛いおもいをしたり怪我をすることがない。
しかも、機体の旋回時等に下肢をリヤパネルの膨出部に当てれば体を積極的に支えることができて、ふらつきなく安定した姿勢で機体を操縦することができる。さらに、リヤパネルの膨出部に沿って手を伸ばせば、容易にキーを捜すことができるから、緊急にエンジンを停止させたい場合であっても、視線を前方から外すことなくエンジンの停止操作を行うことができる。
また、コントロールパネルの前部寄りの下方をフロントパネルで覆うと共に、コントロールパネルの右側部寄りの下方をフロントパネル又は取付フレームで覆い、フロアの上方に設けるキー操作空間を、コントロールパネルとフロントパネルで上方と前方を、また、リヤパネルとフロントパネル又は取付フレームで左右側方を覆うと、キーシリンダーの差込口が後方側を除いて覆われることになり、塵埃や雨水等に晒されることを防止することができる。
さらに、キーシリンダーを、そのキーの差込口が右側となるように横設すると、手のひらの向きを変えることなく自然に持ち上げて、親指で力の入れやすい方向にキーを回すと、OFFからACC、ON、STARTと右回りに操作することができるので、キーを素早く無理なく操作することができる。また、キーの向きが左右方向となって、キー操作空間からフロア側にキーが突出しないので、乗降の際に誤ってキーに触れることを防止することができる。
そして、コントロールパネルの右側の端部に機体の操向を行う操向操作具を突出させて設け、また、コントロールパネルの中央部に液晶モニタを設けると、刈取り脱穀作業時や路上走行時を含めて、最も使用頻度が高い操向操作具を、運転席に座って利き腕を持ち上げて、肘を若干折り曲げた状態で、無理なく長時間に亘って操作し続けることができる。また、液晶モニタが運転席の真正面に位置することとなって、前方の監視とモニタの視認を視線移動少なく行うことができ、脇見運転を出来るだけ少なくすることができる。
そのうえ、キーシリンダーの差込口を操向操作具のグリップの真下に位置するように設けると、操向操作具からキー、又はキーから操向操作具への持ち替えを上下方向の手の動きによって素早く行うことができ、また、キーを見なくとも捜しあてることができるから、作業性に優れた収穫機の操縦部を提供することができる。
汎用コンバインの側面図である。 操縦部の平面図である。 操縦部の斜視図である。 操縦部の前部側の断面図である。 取付フレームの斜視図である。 取付フレームにマルチステアリングレバーを取付けた状態を示す斜視図である。 取付フレームにフロントパネルを取付けた状態を示す斜視図である。 取付フレームにコントロールパネルを取付けた状態を示す斜視図である。 取付フレームにリヤパネルを取付けた状態を示す斜視図である。 下肢空間とキー操作空間を示す斜視図である。
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように収穫機としての汎用コンバインは、左右のクローラ式走行装置1と、走行装置1のトラックフレーム2の上方に設ける四角枠形状の機体フレーム3によって機体を構成し、機体フレーム3に対して左右の走行装置1は、図示しない姿勢制御用の油圧シリンダによって昇降自在に取り付けている。また、機体フレーム3の前進方向左側には作物の脱穀及び選別処理を行う脱穀部4を設け、右側には操縦部5と穀粒を貯留するグレンタンク6と穀粒を機外に排出する排出オーガ7を前後に設けている。
さらに、脱穀部4と操縦部5の前方には、作物を刈取って脱穀部4に搬送するヘッダ部(刈取部)8を設けている。なお、操縦部5の下方からグレンタンク6の前方にかけてエンジン、ラジエータ、エアクリーナ等で構成する原動部9を設け、この内、エンジンは、クローラ式走行装置1、脱穀部4、グレンタンク6、排出オーガ7、ヘッダ部8等を駆動する動力源となる。
ここで、各部の構成を簡単に説明すると、機体の前方側に設けるヘッダ部8は、フィーダハウス10とオーガーフレーム11とリールフレーム12を一体的に連結して構成する。この内、オーガーフレーム11にはプラットホームを設け、プラットホーム上にはプラットホームオーガを回転駆動可能に軸架している。また、オーガーフレーム11の前部には、左右のデバイダ13とレシプロ式の刈刃を設けている。さらに、箱枠状に形成したフィーダハウス10内には、左右の搬送チェン間に所定間隔を有して複数のスラットを横架したフィーダを設けている。
また、リールフレーム12には、バネ式のタイン14を垂下した掻込リール15を回転自在に取付けている。なお、リールフレーム12は、オーガーフレーム11の上部に揺動アームを介して回動自在に枢支し、フィーダハウス10に一端を取り付けた前後移動用の電動油圧シリンダ16を伸縮作動させることによって、掻込リール15をオーガーフレーム11に対して前後に位置調節することができる。また、リールフレーム12の中ほどとオーガーフレーム11との間に昇降用の油圧シリンダ17を設け、この油圧シリンダ17を伸縮作動させることによって、掻込リール15をオーガーフレーム11に対して上下に高さ調節することができる。
そして、以上のように構成するヘッダ部8は、機体フレーム3の前部に立設した脱穀部4の前部フレームにホルダを介してフィーダハウス10の後部を回動自在に支承し、フィーダハウス10と機体フレーム3との間に設けた昇降用油圧シリンダの伸縮作動によって、ヘッダ部8の前部側を下降させた作業状態と上昇させた非作業状態に姿勢変更することができる。
従って、ヘッダ部8を下降させて機体を前進させると、圃場の作物が左右のデバイダ13によって刈取対象と非刈取対象とに分草され、その内、刈取対象の作物が、掻込リール15によってプラットホーム内に掻き込まれながら刈刃で刈取られる。また、プラットホーム内に掻き込まれた穀稈は、プラットホームオーガによってフィーダハウス10の前方に横送りされ、さらに、フィーダによって揚送して、刈取られた穀稈の全体が脱穀部4に投入される。
また、ヘッダ部8の後方に設ける脱穀部4は、フィーダによって搬送されてきた穀稈が投入される扱室と、扱室の下側に形成される選別室とを備える。この内、扱室内には、機体の前後方向軸芯周りに回転する扱胴と扱胴の下部周辺を覆う受網を設け、扱室に投入された穀稈は扱胴によって機体後方側に揉み解されながら搬送され、また、扱胴の外周上を周回する間に受網に擦り付けられて脱粒処理が行われる。
一方、扱室の下側に形成した選別室には揺動選別体が設けられ、この揺動選別体が前後に揺動することで処理物が比重選別される。また、揺動選別体の下方には、揺動選別体に向かう選別風を発生させる唐箕ファンとターボファンを設け、これらのファンによって生成された選別風によって処理物は揺動選別体において風選される。そして、揺動選別体から漏下した穀粒は一番螺旋上に落下する。また、二番物は二番螺旋上に落下する。
さらに、揺動選別体の終端まで移送された藁屑等の塵埃は、受網の後端部まで搬送された排藁等と共に、機体後部に設けた排出口18から機外に排出される。なお、一番螺旋によって横送りされた穀粒は、バケットコンベアと上方横螺旋によってグレンタンク6内に揚送されると共に、二番螺旋によって横送りされた二番物は、スラットコンベアと還元横螺旋によって扱室の前部に還元して、再度脱粒処理を行うか、又は還元横螺旋筒の中途に設けた蓋を開いて、二番物を揺動選別体上に再び落下させて、再選別処理を行うことができる。
次に、脱穀部4から穀粒が揚送されるグレンタンク6と、グレンタンク6から穀粒を機外に排出する排出オーガ7について説明すると、先ずグレンタンク6は、略直方体状のタンク本体の底部に左右底板によって谷状の樋部を前後方向に形成する。この樋部にはタンク本体に貯留する穀粒を後方に移送する横螺旋を設ける。また、樋部の後方にはケースを設けて横螺旋の終端部を軸支すると共に、そのケースに排出オーガ7を回転自在に立設する。
一方、排出オーガ7は、前記ケースに支持されてオーガ旋回モータによって旋回駆動される縦オーガ19と、縦オーガ19の上部に上下方向に揺動自在に連結されて、オーガ昇降シリンダ20により上下方向に昇降駆動される横オーガ21から構成する。そして、縦オーガ19及び横オーガ21は、そのパイプ内に縦螺旋を設けており、グレンタンク6に貯留する穀粒を横螺旋及び縦螺旋によって移送し、横オーガ21の先端部に設けるオーガ出口22からコンテナ等に向けて排出する。
次に、操縦部5について説明すると、図1乃至図4に示すように、機体の右側前部に設ける操縦部5は、機体フレーム3に取付けた運転フレーム23の上面にフロア24を設け、このフロア24には適宜、マット等を敷設する。また、フロア24後方の原動部9を覆う前部寄りの天板に運転席25を前後動及び上下動調節自在に設ける。さらに、フロア24の前部寄りには左右方向となる取付フレーム26を立設し、この取付フレーム26の上部に機体の操向やヘッダ部8の昇降を行う操作具であるマルチステアリングレバー(操向操作具)27と、マルチステアリングレバー27を操作する際に使用するアームレスト28を設ける。
さらに、マルチステアリングレバー27の下方にはエンジンの始動及び停止操作を行うイグニッションキー29を設け、また、取付フレーム26の中ほどには後述する液晶モニタを制御するECU(Electronic Control Unit)30を設ける。さらに、取付フレーム26の前部にフロントパネル31を設けると共に、上部に樹脂製のコントロールパネル32を設ける。そして、コントロールパネル32の下方には、樹脂製のリヤパネル33を設ける。
なお、コントロールパネル32の中央部には、タッチパネル付きの液晶モニタ34と数個の押しボタン35を併設して設ける。係る液晶モニタ34は、例えば、エンジン回転数、車速、燃料、穀粒タンク籾量、エンジン負荷率等を表示したり、各種自動制御の設定情報、或いは、機体後方を撮像するカメラ画像等を表示し、タッチパネル或いは押しボタン35の操作によって、その表示内容を切り替えることができる。また、コントロールパネル32の左側の前部寄りのコーナー部には、スイッチケース36を設ける。
このスイッチケース36には、刈取り脱穀作業中に使用する頻度の高い操作具群を設け、具体的にはスイッチケース36の右寄りの前部に、刈取クラッチと脱穀クラッチを断続するパワークラッチスイッチ37を設ける。また、スイッチケース36の右寄りの後部に、エンジン回転数を設定するエンジン回転自動ダイヤル38を設ける。スイッチケース36の中央寄りの前部には、刈取り脱穀作業時にヘッダ部8が所定の高さまで上昇すると刈取クラッチを切断して、ヘッダ部8の駆動を自動的に停止させるリフトシャットスイッチ39を設け、スイッチケース36の中央寄りの後部にソリセンサの検出値に基づいてヘッダ部8を自動的に昇降し、材料の刈り高さを制御する対地刈高自動スイッチ40を設ける。
さらに、スイッチケース36の左寄りの前部に、機体を左右傾斜又は上下動させる水平手動レバー41と、機体の左右水平制御、又はヘッダ部8の対地平衡制御に切替える水平自動自動スイッチ42を設ける。なお、対地平衡制御はヘッダ部8の下部にソリセンサを設け、係るソリセンサによってヘッダ部8の左右が地面(畝)に平行になるように左右傾斜制御するものである。また、スイッチケース36の左寄りの後部に、掻込リール15の回転数を設定するリール回転ダイヤル43と、ヘッダ部8の下降位置を設定する刈り高さダイヤル44を設ける。
次に、コントロールパネル32の側部側に設ける機体の走行変速を行う操作具について説明すると、機体の走行変速を行う操作具は、主変速レバー45と副変速レバー46とによって構成する。この内、主変速レバー45は、中立(停止)の横溝47と前進側の縦溝48と後進側の縦溝49を備えるガイド溝に挿通して、上端にグリップ45aを備える前後・左右回動自在な操作レバーであって、主変速レバー45の前後動操作によって走行用の静油圧式無段変速装置(HST)のサーボバルブを切り替え、前後進の切替えと無段変速を行う。
また、副変速レバー46は、主変速レバー45の前進側の縦溝48の機体内方側に前後回動自在に併設し、副変速レバー46をそのグリップ46aを握って縦溝50に沿って前後動操作すると、ミッションケースに設けた歯車式副変速装置を、例えば、中立、低速、標準(中速)、走行(高速)に機械的に切り換える。また、副変速レバー46の低速切り換え位置で左側に操作して横溝51の左端に操作すると、ミッションケースに設ける旋回力切換装置を機械的にスピンターンに切り換える。なお、副変速レバー46の後方に、コンビネーションスイッチ52を設ける。係るコンビネーションスイッチ52は、ライティングスイッチとフラッシャスイッチとホーンスイッチを備える。
なお、取付フレーム26の左側上部と原動部9を覆うカバーを取付けるエンジンフレームとの間には、前記走行変速を行う操作具を通す孔を備える図示しない左プレートを取り付け、このプレートの上面にサイドカバー53を取り付けている。また、サイドカバー53の側面にはプレート54を取り付け、コントロールパネル32の左側下方をプレート54で覆っている。なお、プレート54の中央に設ける開口は着脱自在なカバー55で覆っている。そして、サイドカバー53の上面には第2のスイッチケース56を取付けている。
前記第2のスイッチケース56には、第2の操作具群を設けており、第2の操作具群は、ブレーキターンモード、減速ターンモード、或いはフルモードターンモードに切替えると共に、フルモードターンにおける旋回力の調整圧を設定する旋回モード設定ダイヤル57と、脱穀部4の唐箕ファンの風量を設定する唐箕風量設定ダイヤル58と、選別自動制御を入り・切りする選別ダイヤル59と、マフラーに設けるDPF(Diesel particulate filter)が捕集した排気ガスに含まれる粒子状物質を燃焼処理することを促すDPFスイッチ60で構成する。
以上、操縦部5並びに操縦部5に設ける操作具等について説明したが、次に取付フレーム26、並びにこれに設ける操作具等の取付け方法について説明する。図5に示すように取付フレーム26は、底板61と左右の支柱62、63と上部梁64と右側に設ける角パイプ65をボルトで結合した枠体で構成する。その内、底板61はフロア24の前部寄りに左右方向となるようにボルトで取付けて立設する。また、角パイプ65の上部にはバックミラー66と作業者の支えとなるサポートフレーム67の右端を取付けている。なお、サポートフレーム67は、右端側の乗降時につかまる縦辺67aと、操縦する際につかまる前辺67b及び後辺67cを折曲形成し、その左端を左プレートに取付ける。
また、図6に示すように、取付フレーム26の上部に設けるマルチステアリングレバー27は、その取付けブラケット68にレバー27の基部を前後及び左右揺動自在に取付けると共に、操向ポテンショメータ69とリフトポテンショメータ70によってレバー27の操作角度を検出する。そして、取付けブラケット68は、上部梁64にボルトによって取付ける。なお、ブラケット68の下部側には、プレートをL字状に折り曲げた取付部71を設ける。
上記取付部71は、上下方向の中間部に取付孔を備え、この取付孔にイグニッションキー29を構成するキーシリンダー29aを挿通して取付ける。従って、イグニッションキー29は、キーシリンダー29aの後部に設けるイグニッションスイッチ29bが左側となり、キー29cの差込口29dが右側となる左右方向向きに取付ける。なお、キーシリンダー29aは、その水抜き穴が下方を向くように取付けると共に、イグニッションスイッチ29bからハーネス72を引き出している。また、イグニッションキー29より前方の上部梁64には、主に液晶モニタ34を制御するECU(Electronic Control Unit)30を縦向きに取付ける。
さらに、図7に示すように、取付フレーム26の前部側には、フロントパネル31をボルトで取付ける。なお、フロントパネル31は、その前面31aが滑らかに前方側に凸となる円弧状で、左右の側面31b、31cが後方を向く平面視コ字状に形成している。また、図8に示すように、取付フレーム26の上方に設けるコントロールパネル32は、その右側をマルチステアリングレバー27の取付けブラケット68にボルトで取付けると共に、左側を左プレートに取付ける。
なお、コントロールパネル32の中央には数個の押しボタン35を併設したタッチパネル付きの液晶モニタ34を、また、左側の前部寄りのコーナー部にはスイッチケース36を設けるが、これらはコントロールパネル32を取付ける前に適宜、装着しておくものである。そして、図8に示すように、コントロールパネル32の後部寄り下方には、リヤパネル33をボルトによって取付ける。
ここで、リヤパネル33は、上部梁64や液晶モニタ34の下方を隠す下面33aと、ECU等を覆う前面33bと、マルチステアリングレバー27の基部やポテンショメータ69、70、及びイグニッションキー29を覆うボックス状の膨出部33cと、左端の下面33aと前面33bに連なる左側璧33dを一体に樹脂成型する。なお、前面33bの中央には蓋33eを設け、この蓋33eを開いて7セグメントディスプレイを見ることができ、7セグメントディスプレイは、機体各部に設けるセンサ、ポテンショメータ、及びソレノイドバルブ等の入出力のチェック結果を表示する。
次に、取付フレーム26に操作具やパネルを取付けた後の操縦部の全体像を図3に基づいて説明すると、操縦部5のフロア24の前部寄りには、コントロールパネル32の下方に左右方向となる空間Aが形成される。即ち、コントロールパネル32の前部寄りの下方はフロントパネル31の前面31aとリヤパネル33の前面33bで覆い、また、コントロールパネル32の右側部寄りの下方をフロントパネル31の側面31cと取付フレーム26の角パイプ65で覆い、さらに、コントロールパネル32の左側部寄りの下方をリヤパネル33の左側璧33dとプレート54で覆って、底板61の前後方向の長さに相当する奥行きLを備える空間Aを形成する。
そして、この空間Aは、運転席25に座った作業者の下肢(膝及び膝下)が入る空間として使用する。但し、左右方向となる空間Aの右寄りの上部には、マルチステアリングレバー27の基部やポテンショメータ69、70、及びイグニッションキー29を覆うリヤパネル33の膨出部33cが存在するため、この空間Aは左右の領域に区分けされ、その左側に下肢が入る空間A1が、また、右側にキー操作空間A2が形成される。
また、左側の下肢空間A1に下肢を入れた際、リヤパネル33の膨出部33cはイグニッションキー29やそのハーネス72等に膝が直接、当たることを阻止し、しかも、右膝をリヤパネル33の膨出部33cに当てれば、体を積極的に支えることができて、機体の旋回時等のふらつきをなくして、安定した姿勢で機体を操縦することができる。なお、左膝はリヤパネル33の左側璧33d乃至プレート54に当てて、体のふらつきをなくすことができる。
さらに、リヤパネル33の膨出部33cに沿って手を伸ばせば、キー操作空間A2に設けたイグニッションキー29cを目視することなく探し当てて、操作することができる。また、キー操作空間A2は、その前方をフロントパネル31の前面31aとリヤパネル33の前面33bで、右側をフロントパネル31の側面31cと取付フレーム26の角パイプ65で、左側をリヤパネル33の膨出部33cの右側面で閉鎖し、そして、上方をコントロールパネル32乃至リヤパネル33の下面で閉鎖し、下方をフロア24で閉鎖する。従って、イグニッションキー29の差込口29dが後方側を除いて覆われることになり、イグニッションキー29が塵埃や雨水等に晒されることを防止することができる。
なお、イグニッションキー29は、そのキー29cの差込口29dが右側となるように取付部71に横設し、また、マルチステアリングレバー27を左右方向の中立位置とした際のグリップ27aの真下に位置するように設ける。そのため、マルチステアリングレバー27のグリップ27aから手を離し、そのまま手のひらの向きを変えることなく手を下げて、キー29cをつかんで親指で力の入れやすい方向に回すと、OFFからACC、ON、STARTと右回りに操作することができるので、キー29cを素早く無理なく操作することができる。また、キー29cの向きが左右方向となって、キー操作空間A2からフロア24側に突出しないので、乗降の際に誤ってキー29cに触れることを防止することができる。
そして、機体の操向やヘッダ部8の昇降を行うマルチステアリングレバー27を、運転席25の右側端の延長線上にそのグリップ27aが臨むように、コントロールパネル32の右側の端部に設け、さらにグリップ27aの後方に腕を置くアームレスト28を設けると、刈取り脱穀作業時や路上走行時を含めて、最も使用頻度が高いマルチステアリングレバー27を、運転席25に座って利き腕を自然に持ち上げて、肘を若干折り曲げた状態で、無理なく長時間に亘って操作し続けることができる。
さらに、運転席25の真正面に位置するようにコントロールパネル32の中央に大型のタッチパネル付きの液晶モニタ34を設けると、機体の前方の監視と液晶モニタ34の視認を視線移動少なく行うことができ、脇見運転を出来るだけ少なくすることができ、刈取り脱穀作業、或いは路上走行を安全に行うことができる。
以上、収穫機の操縦部、特に操縦部にイグニッションキーを設ける構造について説明したが、収穫機としては汎用コンバインに限らず、自脱型コンバインであっても良く、また、イグニッションキーを覆うリヤパネルは、イグニッションキーの全体を覆うボックス状になしたが、単にイグニッションキーの左側を覆う仕切板としてもよく、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
5 操縦部
24 フロア
25 運転席
29 イグニッションキー
31 フロントパネル
32 コントロールパネル
33 リヤパネル
A1 下肢空間
A2 キー操作空間

Claims (4)

  1. 運転席より前方のフロアの前部寄りに取付フレームを立設し、この取付フレームの上部にコントロールパネルを左右方向となるように取付け、コントロールパネルの下方を覆うリヤパネルとフロアとの間にコントロールパネルの左右幅に亘って所定の前後方向の奥行きを持つ空間を設ける一方、コントロールパネルの右寄り下方且つ運転席よりも右側キーシリンダー、そのキーの差込口が右側となるように取付け、また、前記リヤパネルに、下方に膨出して前記キーシリンダー及びイグニッションスイッチを収容するボックス状の膨出部を形成し、前記膨出部の左側を左右下肢が入る空間とし、前記膨出部の右側をキー操作空間としたことを特徴とする収穫機の操縦部。
  2. 前記コントロールパネルの前部寄りの下方をフロントパネルで覆うと共に、コントロールパネルの右側部寄りの下方をフロントパネル又は取付フレームで覆い、フロアの上方に設けるキー操作空間を、前記コントロールパネルとフロントパネルで上方と前方を、また、リヤパネルとフロントパネル又は取付フレームで左右側方を覆うことを特徴とする請求項1に記載の収穫機の操縦部。
  3. 前記コントロールパネルの右側の端部に機体の操向を行う操向操作具を突出させて設け、また、コントロールパネルの中央部に液晶モニタを設けることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の収穫機の操縦部。
  4. 前記キーシリンダーの差込口を操向操作具のグリップの真下に位置するように設けることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の収穫機の操縦部。
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