JP2005117701A - 作業機 - Google Patents

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満輝 大西
Wataru Nakagawa
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Abstract

【課題】 作業機において、バッテリ診断のたびにバッテリテスタを準備し、これをバッテリに接続するという手間を省くとともに、エンジンを始動させる際に、バッテリの現状を迅速かつ簡単に確認できるようにする。
【解決手段】 コンバインに搭載したエンジンの動力で駆動するオルタネータにより充電されるバッテリ93と、オルタネータまたはバッテリ93からの電力供給により作業機についての各種情報を表示する液晶表示装置60と、バッテリ93の端子電圧が所定の設定電圧値以下であるときには、液晶表示手段60にバッテリ93等の充電回路関係の異常を知らせる報知情報を表示するように制御するコントローラ76とを備える。
【選択図】 図7

Description

本発明は、コンバイン等の農作業機やクレーン車等の特殊作業用車両のような各種作業機に関するものである。
一般に、コンバイン等の農作業機には、エンジン始動用のスタータやライト類等の電気機器に電力を供給するバッテリが搭載されている。バッテリは充放電を繰り返すうちに劣化する(満充電容量(放電可能な容量)が低下する)。従って、バッテリの劣化具合を確認することは、バッテリの交換時期(寿命)を判断する上で重要である。従来は、別途用意したバッテリテスタ(例えば特許文献1等参照)でバッテリの端子電圧を定期的に計測し、この計測結果が所定の電圧値よりも高いか低いかで、バッテリの劣化具合ひいては交換時期を判断していた。
実開平1−67584号公報
しかし、前記従来の場合、作業者はバッテリ診断のたびにバッテリテスタを準備し、これをバッテリに接続しなければならないので、手間がかかって面倒であるという問題があった。また、エンジンを始動させる際に、バッテリの現状(劣化具合)を即座に確認することができないので、交換時期(寿命)が近いにも拘らず、バッテリを交換しないまま農作業機で路上走行や農作業を実行する場合がある。そうすると、例えば休憩等のために作業者がエンジンを一旦停止させた後は、バッテリの容量不足でスタータが作動せず(エンジンを再始動できず)、農作業機が走行不能となるおそれがあった。
そこで本発明は、以上のような不具合を解消し、バッテリの現状を迅速かつ簡単に確認できる作業機を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明に係る作業機は、エンジンの動力で駆動する発電機により充電されるバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力供給により前記作業機についての各種情報を表示する表示手段と、前記バッテリの端子電圧が所定の設定電圧値以下であるときには、前記表示手段に前記バッテリ等の充電回路関係の異常を知らせる報知情報を表示するように制御する制御手段とを備えたというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載した作業機において、前記制御手段は、前記発電機または前記バッテリから電力を供給される各電気機器の入り切り状態に応じて前記設定電圧値を変更するように制御するというものである。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した作業機において、前記設定電圧値は、前記制御手段に備わる記憶手段に予め記憶された所定値であり、前記制御手段は、前記作業機の電源を入り切り操作する電源スイッチが入り状態でかつ前記エンジンが始動前であるときに、前記表示手段の表示制御を実行するというものである。
請求項4の発明は、請求項1または2に記載した作業機において、前記設定電圧値は、現状のエンジン回転数に応じて設定される値であり、前記制御手段は、前記エンジンの駆動中に前記表示手段の表示制御を実行するというものである。
請求項1のように構成すると、バッテリの端子電圧が所定の設定電圧値以下になれば、前記バッテリ等の充電回路関係の異常を知らせる報知情報を表示手段に表示するので、作業者はバッテリ劣化を含む充電回路関係の不具合の発生を簡単かつ確実に視認することができる。これにより、作業者は、充電回路関係の構成部品を速やかにチェックし、異常箇所の修理等を的確に行うことができるという効果を奏する。
請求項2のように構成すると、発電機またはバッテリから電力を供給される各電気機器の入り切り状態、すなわち各電機機器による電気的負荷に応じて前記設定電圧値を変更するので、入り作動している各電気機器の電力消費の影響を受けることなく、充電回路関係の不具合の有無を診断することができる。これにより、充電回路関係の不具合を誤って判断するおそれが少なくなるので、充電回路関係の異常を報知する制御の信頼性が向上するという効果を奏する。
請求項3及び4の発明は、請求項1または2の発明をより具体化したものである。
請求項3のように構成すると、作業機の電源を投入するとすぐに、バッテリの現状(劣化具合)を診断し、前記バッテリの容量が不足していれば表示手段に報知情報を表示するので、作業機の電源投入時点で、作業者は前記バッテリの交換時期の到来を簡単かつ確実に視認することができる。従って、作業者はバッテリテスタを別途準備する必要がなく、交換すべき時期に的確にバッテリを取り替えることができるという効果を奏する。
また、作業機の電源投入時点で作業者にバッテリの交換時期の到来を認識させることができるので、交換時期が近いにも拘らず、バッテリを交換しないまま作業機で作業を実行するおそれを著しく低減することができる。従って、作業機がバッテリ上がりで走行不能となるのを未然に防止することができるという効果を奏する。
請求項4のように構成すると、エンジンの駆動中にバッテリの端子電圧が現状のエンジン回転数に対応した設定電圧値以下になれば、表示手段に報知情報を表示するので、作業者は、エンジンの駆動中に、充電回路関係の不具合の発生を簡単かつ確実に視認することができる。これにより、例えば休憩等の際にエンジンを不用意に停止させて再始動不能とならないように、作業者の注意を喚起することができるという効果を奏する。
また、充電回路関係の不具合の判断基準となっている設定電圧値を現状のエンジン回転数に応じて変更調節するので、エンジン回転数の増減に影響を受けることなく、充電回路関係の不具合の有無を診断することができる。これにより、充電回路関係の不具合を誤って判断するおそれが少なくなるので、充電回路関係の異常を報知する制御の信頼性が向上するという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した実施形態を、作業機としてのコンバインに適用した場合の図面(図1〜図12)に基づいて説明する。
まず、主に図1〜図5を参照しながら、コンバインの概要を説明する。図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの右側面図、図3はコンバインの正面図、図4は動力伝達系のスケルトン図、図5は油圧回路図である。
コンバインにおける走行機体1は、後述する走行部昇降駆動手段を介して左右一対の走行クローラ2,2に昇降可能に支持されている。図1及び図3に示すように、走行機体1の左側部(進行方向に向かって左側)には、フィードチェーン7付きの脱穀装置3が搭載されている。走行機体1の前部には、刈取部用油圧シリンダ9により昇降調節可能な刈取前処理装置4が装着されている。
刈取前処理装置4の下部にはバリカン式の刈刃装置5が配置されている。刈取前処理装置4の前部には六条分の穀稈引起装置6が配置されている(図3参照)。穀稈引起装置6とフィードチェーン7の前端との間には穀稈搬送装置8が配置されている。穀稈引起装置6の下部前方には、前向きに突出する分草体10が取付けられている。刈取前処理装置4の上部には、走行機体1の前方を照らす作業灯91が設けられている。
図1〜図3に示すように、走行機体1の右側前部には操縦室11が配置されている。この操縦室11の後方には穀粒タンク12が搭載されている。操縦室11の後方下部には動力源としてのエンジン15が配置されている。
図1に示すように、脱穀装置3の下方前端部には、エンジン15の回転数に応じて発電する発電機としてのオルタネータ92(図4参照)により充電されるバッテリ93(実施形態では12V)が搭載されている。また、脱穀装置3の下方には、揺動選別機構40及び唐箕21(図4参照)からなる選別装置が設けられている。
刈取前処理装置4から搬送された穀稈の根元部はフィードチェーン7に受け継がれて挟持搬送される。この穀稈の穂先部は脱穀装置3の扱胴13(図4参照)で脱穀される。選別装置で選別されたのちスクリューコンベア22a付きの一番受樋(図示せず)に集積された穀粒は、一旦穀粒タンク12内に集められる。その後、後述する排出オーガ28を介して穀粒移送用トラックの荷台等に排出される。なお、排藁は、フィードチェーン7の後端で排藁チェーン(図示せず)に受け継がれて走行機体1の後端部から排出される。
図4に示すように、エンジン15の動力の一部は、オーガクラッチ16を介して穀粒タンク12内の底コンベヤ17、排出オーガ28内の縦コンベヤ18a及び横コンベヤ18bに伝達される。
エンジン15の残りの動力は、動力分岐ミッション19を介して3つの動力伝達系統に分けて伝達される。この場合、動力分岐ミッション19内には、刈取クラッチ67と脱穀クラッチ68とを備えている。1つの動力伝達系統は、刈取クラッチ67を介して、油圧モータ油圧ポンプ式(HST式)走行駆動部24から刈取前処理装置4に動力伝達される。もう1つの動力伝達系統は、脱穀クラッチ68を介して、脱穀装置3の扱胴13及び処理胴20に動力伝達される。さらにもう1つの動力伝達系統は、同じく脱穀クラッチ69を介して、唐箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22a、二番受樋のスクリューコンベヤ22b、フィードチェーン7、揚穀コンベヤ23、搖動選別機構40及び排藁カッタ27等に動力伝達される。
刈取前処理装置4への動力伝達は、車速(走行速度)と同調する場合には、走行駆動部24の出力軸26から、ワンウェイクラッチ25及び同調クラッチ42を経由する。車速と同調しない場合には、動力分岐ミッション19からの分岐動力が刈取前処理装置4に直接伝達される。なお、ワンウェイクラッチ25は、走行駆動部24が正回転時のみ動力伝達するように構成されている。
図1及び図2に示すように、穀粒タンク12内の穀粒を機外へ排出する排出オーガ28は、走行機体1の後端に配置した縦筒28aと、この縦筒28aの上端に上下回動可能に連設した横筒28bとにより構成されている。
縦筒28aは、駆動モータ29とギア機構30とで縦軸回りに旋回可能に構成されている。縦筒28a内には縦コンベア18aが内装されている。また、横筒28bは、縦筒28aとの間に装架したオーガ用油圧シリンダ31とリンク機構32とで上下傾斜角度を変更可能に構成されている。横筒28b内には横コンベア18bが内装されている。
駆動モータ29には、ロータリエンコーダ等の旋回角センサ81(図9参照)が設けられている。この旋回角センサ81により、縦筒28aの水平旋回角度ひいては横筒28bの水平旋回位置を検出することができる。
オーガ用油圧シリンダ31またはリンク機構32には、ポテンショメータ等の上下回動角センサ82(図9参照)が設けられている。この上下回動角センサ82により、横筒28bの上下傾斜角度ひいては横筒28bの先端排出部の高さ位置を検出することができる。なお、排出オーガ28を使用しない場合は、穀粒タンク12の上面に設けたレスト台33等に横筒28bの中途部が載置される。
図1及び図2に示すように、各走行クローラ2は、トラックフレーム35の前端の駆動輪36と、トラックフレーム35の後端の従動輪37と、トラックフレーム35の下面中途部に複数配置した転動輪38との外周に巻回してなるものである。
各トラックフレーム35と走行機体1とは、走行部用油圧シリンダ39a(39b)と、トラックフレーム35の前後位置に設けたレバーを同時に作動させるように連結した連結杆(図示せず)等とからなる走行部昇降駆動手段を介して連結されている。
各走行部用油圧シリンダ39a(39b)を互いに独立的に作動させることにより、各走行クローラ2は走行機体1の左右に対して独立的に昇降するように構成されている。
詳細は図示していないが、各走行部用油圧シリンダ39a(39b)のピストンロッドの突出量を検出するロータリエンコーダ等の車高センサ(図示せず)は、前述の連結杆に連設したリンク機構(図示せず)等を介して連動するように構成されている。車高センサの検出値からは、所定の換算により走行機体1の各走行クローラ2に対する相対的高さ(車高)を求めることができる。
走行機体1の左右の傾斜角度を検出する振り子式(重力式)等の傾斜センサ(図示せず)は、走行機体1の任意の位置、例えば操縦室11内等に配置されている。
なお、刈取前処理装置4の圃場面に対する対地高さを検出する超音波センサ44a,44b(図3参照)は、発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部とを圃場面に向けた状態で、刈取前処理装置4の左右両側に位置する穀稈引起装置6の裏面側に設けたブラケット(図示せず)に取付けられている。
超音波センサ44a,44bの設置高さと刈刃装置5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ44a,44bの検出値から所定の換算により刈取前処理装置4の圃場面に対する対地高さを求めることができる。
刈取前処理装置4と走行機体1とを連結する昇降フレーム14(図1及び図2参照)の基端部には、昇降ポジションセンサ(図示せず)が取付けられている。この昇降ポジションセンサで昇降フレーム14の回動角度を検出することにより、刈取前処理装置4の走行機体1に対する相対的高さを求めることができる。
図5に示すように、油圧シリンダ9,31,39a,39bのための油圧回路48,49は、油圧ポンプ46からの圧油を分流する分流弁47を介して分岐している。この分流弁47の一方の吐出路からは、オーガ用油圧シリンダ31と左側の走行部用油圧シリンダ39aとに対する第1油圧回路48ヘ圧油を送給するように構成されている。他方の吐出路からは、刈取部用油圧シリンダ9と右側の走行部用油圧シリンダ39bとに対する第2油圧回路49へ圧油を送給するように構成されている。
両油圧回路48,49には、それぞれの油圧シリンダ9,31,39a,39bに対する電磁制御弁50,51,52,53や逆止弁、リリーフ弁等が接続されている。
次に、主として図6を参照しながら、操縦室11内に配置した各種操作用のレバー、スイッチ類の構成を説明する。図6は操縦室の概略平面図である。
操縦座席56の前方のコラムカバー体57から上向きに突出するハンドル軸(図示せず)には、走行機体1を操向操作する略半円周状の操向ハンドル58が設けられている。
操縦座席56から見てコラムカバー体57の右側面には、エンジン15の回転数を任意に設定するための前後回動可能なアクセルレバー59と、コンバイン全体の電源を入り切り操作するスイッチ手段としての電源スイッチ69とが設けられている。
電源スイッチ69は、鍵穴に差し込んだ所定のキー94の回動操作により電源を入り切りするロータリ式のキーロックスイッチである。詳細は図示していないが、キー94の回動位置は、電源切り位置、電源入り位置及びスタータ始動位置の3段階に変更可能に構成されている。
この場合、キー94を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69は入り状態となり、バッテリ93からコンバイン全体に電力が供給される。電源入り位置にあるキー94をスタータ始動位置まで回すと、スタータ95(図7参照)が作動しエンジン15を始動させる。ここでキー94を持つ手を離すと、ばね等の弾性部材(図示せず)の付勢力により、キー94は元の電源入り位置に復帰する(戻る)。キー94を電源切り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69は切り状態となり、オルタネータ92及びバッテリ93からの電力供給が停止するとともにエンジン15が駆動停止する。
コラムカバー体57の上端部には、表示手段としての液晶表示装置60が平面視で操向ハンドル58の内径側に位置するように取付けられている。また、コラムカバー体57の上端部には、作業灯91を入り切り操作するライトスイッチ96も設けられている。
液晶表示装置60はコラムカバー体57のみに固定されているので、操向ハンドル58には連結していない。従って、操向ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60が回動することはない。液晶表示装置60の上面は操向ハンドル58よりも下方に位置しているので、操向ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60に接触することはない。
液晶表示装置60は、文字、記号及び画像等の情報を表示するドットマトリクス形の液晶パネル60bと、これを収納するケース60aとにより構成されている。このケース60aの表面のうち液晶パネル60bの外周側には、電源スイッチ69の入り操作時等に点灯する作業ランプ70と、画面表示の切替え用等の左右2つずつのスイッチ71,72,73,74とが設けられている。左右2つずつのスイッチ71〜74は、1回の押下で1つのONパルス信号を発するプッシュスイッチ(モーメンタリスイッチ)であり、ノンロックタイプのものである。
操縦座席56の左方には、前後に長いサイドコラム61が配置されている。サイドコラム61の前端部位には、走行機体1の車高を手動で変更調節するための車高調節レバー62と、車高制御における自動モードと手動モードとを切り替えるための車高自動制御スイッチ63と、走行機体1の左右傾斜角度を設定するための傾斜設定器64とが配置されている。
サイドコラム61のうち車高調節レバー62等の後方部位には、走行機体1の前進、停止、後退及びその車速を無段階に変更操作するための主変速レバー65と、作業状態に応じて走行駆動部24の出力及び回転数を所定範囲に設定保持するための副変速レバー66とが左右に並ぶように配置されている。これら各レバー65,66は前後回動可能に構成されている。
主変速レバー65の握り部65aの右側面には、刈取前処理装置4を強制的に上昇させるためのオートリフトスイッチ83と、刈取前処理装置4を所定の刈高さまで強制的に下降させるためのオートセットスイッチ84とが取付けられている。握り部65aの前面のうち右側には、刈取前処理装置4の昇降動を手動操作するための刈取昇降レバー85が配置されている。握り部65aの前面のうち左側には、穀稈の扱深さ位置を手動で変更調節するための扱深さ調節レバー86が配置されている。
サイドコラム61のうち副変速レバー66の右寄り部位には、例えば操縦室11内の温度や湿度等を一定に保持調節する空調装置97(エアコンディショナー、図7参照)の操作部98等が配置されている。主変速レバー65等の後方部位には、刈取前処理装置4への動力継断操作のための刈取レバー87と、脱穀装置3への動力継断操作のための脱穀レバー88とが前後回動可能に配置されている。
刈取レバー87は、前傾させると刈取クラッチモータ(図示せず)の駆動により刈取クラッチ67(図4参照)が切り作動し、後傾させると刈取クラッチモータの駆動により刈取クラッチ67が切り作動するように構成されている。
また同様に、脱穀レバー88は、前傾させると脱穀クラッチモータ(図示せず)の駆動により脱穀クラッチ68(図4参照)が切り作動し、後傾させると脱穀クラッチモータの駆動により脱穀クラッチ68が入り作動するように構成されている。
次に、図7を参照しながら、液晶表示装置60の作動を制御する制御手段の構成について説明する。図7はコントローラの機能ブロック図である。
制御手段としてのマイクロコンピュータ等のコントローラ76は、各種演算処理や制御を実行するCPU77、制御プログラムやデータを記憶させる記憶手段としてのEEPROM78、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるためのRAM79、タイマ機能としてのクロック80、各入出力系機器(センサやアクチュエータ等)にデータを伝送する入出力インターフェイス(図示せず)等を備えている。
コントローラ76の入力インターフェイスには、バッテリ93、エンジン15を始動させるスタータ95、作業灯91を入り切り操作するライトスイッチ96、空調装置97の操作部98、エンジン15の回転数を検出するエンジン回転数センサ99、電源スイッチ69等が各々接続されている。他方、出力インターフェイスには、作業灯91、空気調節装置97、液晶表示装置60の液晶パネル60b等が各々接続されている。
次に、図8〜図10を参照しながら、液晶表示装置60の表示制御の第1実施形態を説明する。図8は第1実施形態のバッテリ交換報知制御を示すフローチャート、図9は報知情報としてのバッテリ交換情報を示す図、図10は通常モードの画像情報を示す図である。ここで、スタータ95が作動したか否かを示すスタータフラグFSは予めリセット状態(FS=0)に設定されている。
まず、操縦室11におけるコラムカバー体57の鍵穴にキー94を差し込み、当該キー94を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69が入り状態となり、バッテリ93からの電力供給でコントローラ76が起動する。なお、電源入り位置にあるキー94をスタータ始動位置まで回すと、スタータ95の作動によりエンジン15が始動する。この場合、スタータフラグFSはリセット状態(FS=0)からセット状態(FS=1)に切り替わる。
コントローラ76が起動すると、図8のフローチャートのスタートに続いて、スタータフラグFSがリセット状態(FS=0)であるか否かを判別する(ステップS1)。
スタータフラグFSがセット状態(FS=1)であるときは(S1:NO)、スタータ95がすでに作動済、すなわちエンジン15が始動した後であるから、後述するステップS5へ行く。
スタータフラグFSがリセット状態(FS=0)であるときは(S1:YES)、電源スイッチ69は入り状態でかつエンジン15は始動前の状態、換言するとキー94を電源切り位置から電源入り位置に回動操作した電源投入時であるから、次いで、バッテリ93の端子電圧Vがバッテリ劣化の判断基準である設定電圧値V1以下であるか否かを判別する(ステップS2)。この場合、設定電圧値V1(実施形態では10.5V)は、記憶手段としてのEEPROM78に記憶させる等により予め設定されている。
バッテリ93の端子電圧Vが設定電圧値V1よりも大きいときは(S2:NO)、バッテリ93には十分な容量があり、例えば作業灯91を点灯したりスタータ95を作動させたりするのに必要な電圧を確保しているから、後述するステップS5へ行く。
バッテリ93の端子電圧Vが設定電圧値V1以下であるときは(S2:YES)、液晶表示装置60の液晶パネル60bに、報知情報としてのバッテリ交換情報101(図9参照)が大きいサイズの文字で表示される(ステップS3)。この場合、液晶パネル60bの右側の上下隅部には、液晶表示装置60の右側に位置する各切替えスイッチ73,74に対応する操作指示標識102,103が表示される。なお、液晶表示装置60の左側の各スイッチ71,72を押下しても何も作動しないので、当該左側の各スイッチ71,72に対する操作指示標識は表示されていない。
液晶パネル60bにバッテリ交換情報101を表示した後は、切替えスイッチ73,74のうちいずれか一方を押下したか否かを判別する(ステップS4)。
どちらの切替えスイッチ73,74も押下していないときは(S4:NO)、ステップS4へ戻る。切替えスイッチ73,74のうちいずれか一方を押下したときは(S4:YES)、路上走行や農作業等を行う通常モードに移行し、液晶パネル60bに通常モードの画像情報(図10参照)が表示される(ステップS5)。その後リターンする。
以上のことから、コンバインの電源を投入するとすぐに、バッテリ93の現状(劣化具合)を診断し、バッテリ93の容量が不足していれば(バッテリ93の端子電圧Vが設定電圧値V1以下であれば)、報知情報としてのバッテリ交換情報101を液晶パネル60bに大きいサイズの文字で表示するので、コンバインの電源投入時点で、作業者はバッテリ93の交換時期の到来を簡単かつ確実に視認することができる。従って、作業者はバッテリテスタを別途準備する必要がなく、交換すべき時期に的確にバッテリ93を取り替えることができる。
また、コンバインの電源投入時点で作業者にバッテリ93の交換時期の到来を認識させることができるので、交換時期が近いにも拘らず、バッテリ93を交換しないままコンバインで路上走行や農作業等を実行するおそれを著しく低減することができる。従って、コンバインがバッテリ93上がりで走行不能となるのを未然に防止することができる。
次に、図11を参照しながら、液晶表示装置60の表示制御の第2実施形態を説明する。図11は第2実施形態のバッテリ交換報知制御を示すフローチャートである。ここで、第2実施形態移行の実施形態で構成及び作用が第1実施形態と変わらないものには、第1実施形態と同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。なお、この場合も、スタータフラグFSは予めリセット状態(FS=0)に設定されている。
まずは、第1実施形態と同様に、キー94を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作することによりコントローラ76を起動させた後、スタータフラグFSがリセット状態(FS=0)であるか否かを判別する(ステップT1)。
スタータフラグFSがセット状態(FS=1)であるときは(T1:NO)、後述するステップT8へ行く。スタータフラグFSがリセット状態(FS=0)であるときは(T1:YES)、次いで、作業灯91や空調装置97等の各電気機器が作動しているか否かを判別する。換言すると各電気機器の入り切り状態を検出する(ステップT2)。この場合、例えば作業灯91のライトスイッチ96を入り操作したか否か、空調装置97の操作部98を入り操作したか否か等を判断する。
次いで、ステップT2での検出結果に基づいて、入り作動中の各電気機器による合計の電圧降下分αを算出する(ステップT3)。そして、バッテリ劣化の判断基準となる設定電圧値をV1からV1−αに変更する(ステップT4)。この場合も、もとの設定電圧値V1は記憶手段としてのEEPROM78に記憶させる等により予め設定されている。
次いで、バッテリ93の端子電圧Vが新しい設定電圧値V1−α以下であるか否かを判別する(ステップT5)。バッテリ93の端子電圧Vが新しい設定電圧値V1−αよりも大きいときは(T5:NO)、後述するステップT8へ行く。バッテリ93の端子電圧Vが新しい設定電圧値V1−α以下であるときは(T5:YES)、液晶パネル60bに、報知情報としてのバッテリ交換情報101(図9参照)が大きいサイズの文字で表示されるのである(ステップT6)。
液晶パネル60bにバッテリ交換情報101を表示した後は、切替えスイッチ73,74のうちいずれか一方を押下したか否かを判別する(ステップT7)。どちらの切替えスイッチ73,74も押下していないときは(T7:NO)、ステップT7へ戻る。切替えスイッチ73,74のうちいずれか一方を押下したときは(T7:YES)、通常モードに移行し、液晶パネル60bに通常モードの画像情報(図10参照)が表示される(ステップT8)。その後リターンする。
以上のように制御すると、作業灯91や空調装置97等の各電気機器による電気的負荷の増加に合わせて、バッテリ劣化の判断基準となる設定電圧値を所定値V1からV1−αに変更調節するので、入り作動している各電気機器の電力消費のせいで(実際は劣化していないのに)バッテリ93の端子電圧Vが低下したとしても、設定電圧値は端子電圧Vの電圧降下に連動して下がることになる。
従って、入り作動している各電気機器の電力消費の影響を受けることなく、バッテリ93の現状(劣化具合)を診断することができる。これにより、バッテリ93の交換時期を誤って判断するおそれが少なくなるので、バッテリ交換報知制御の信頼性が向上するのである。
また、この場合も、コンバインの電源投入時点で作業者にバッテリ93の交換時期の到来を視覚的に認識させることができるので、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
次に、図12を参照しながら、液晶表示装置60の表示制御の第3実施形態を説明する。図12は報知情報としてのチャージ(充電)異常情報を示す図である。
第3実施形態では、エンジンが駆動している適宜時期ごとに、エンジン回転数センサ99(図7参照)で検出したエンジン回転数に基づいて設定電圧値を算出するように設定されている。
この構成において、チャージ異常報知制御は次のように実行される。すなわち、エンジン15の駆動中、例えば通常モードの実行中であるにも拘らず、バッテリ93の端子電圧Vが現状のエンジン回転数に対応した設定電圧値以下になった場合は、例えばバッテリ93の劣化、ファンベルトの緩みまたはオルタネータ92の故障等のような充電回路関係の不具合が生じていると考えられるから、液晶パネル60bの画面表示が、図10に示す画像情報から報知情報としてのチャージ異常情報104に切り替わる(図12参照)。
その後、液晶表示装置60の右下の切替えスイッチ73を押下するかまたは前記異常状態が解消されると、液晶パネル60bの画面表示がチャージ異常情報104から通常モードの画像情報に戻るのである(図10参照)。
以上のことから、エンジン15の駆動中にバッテリ93の端子電圧Vが現状のエンジン回転数に対応した設定電圧値以下になれば、報知情報としてのチャージ異常情報104を液晶パネル60bに大きいサイズの文字で表示するので、作業者は充電回路関係の不具合の発生を簡単かつ確実に視認することができる。これにより、作業者は、充電回路関係の構成部品を速やかにチェックし、異常箇所の修理等を的確に行うことができる。この点から明らかなように、第3実施形態の設定電圧値は、バッテリ劣化を含んた充電回路関係の不具合の判断基準となっている。
また、エンジン15の駆動中に、作業者に充電回路関係の不具合の発生を認識させることができるので、例えば休憩等の際にエンジン15を不用意に停止させて再始動不能とならないように、作業者の注意を喚起することができる。
さらに、充電回路関係の不具合の判断基準となっている設定電圧値を、エンジン回転数センサ99で検出した現状のエンジン回転数に応じて変更調節するので、エンジン回転数の増減に影響を受けることなく、充電回路関係の不具合の有無を診断することができる。これにより、充電回路関係の不具合を誤って判断するおそれが少なくなるので、チャージ異常報知制御の信頼性が向上するのである。
なお、第3実施形態の場合も、作業灯91や空調装置97等の各電気機器の入り切り状態に応じて、設定電圧値を変更調節するように制御することができる。また、エンジン回転数センサ99で検出した現状のエンジン回転数と各電気機器の入り切り状態との両方に基づいて、設定電圧値を変更調節するように制御してもよい。
本発明は、前述の実施形態に限らず、トラクタ等の農作業機やクレーン車等の特殊作業用車両のような各種作業機に対して、広く適用できることはいうまでもない。
請求項に記載した「報知情報」は、作業者にバッテリの異常を知らせることができる形態であれば、文字、記号、画像またはこれらの組合せ等のいずれのものであってもよい。請求項に記載した「表示手段」は、前述の液晶表示装置60に限らず、CRTディスプレイやELディスプレイ等であってもよい。請求項に記載した「記憶手段」は、前述したEEPROM78に限らず、通常のROMやPROMであってもよい。請求項に記載した「電源スイッチ」としては、前述のキーロックスイッチに限らず、プッシュスイッチ、シーソースイッチ及びレバースイッチ等のように、様々なタイプのものを採用することができる。
また、制御手段としてのコントローラは単一であっても複数であってもよい。コントローラが複数ある場合、通信バス(回線)はLANプロトコルを用いてもCANプロトコルを用いてもよい。
なお、表示手段の画面表示を切り替える手段は、液晶表示装置60の右側の各切替えスイッチ73,74に限らず、左側の各スイッチ71,72でもよい。また、スイッチに代えてレバー式にしてもよい。前記画面表示を切り替える手段には液晶パネル60b上に配置するタッチパネルも含まれる。前記画面表示を切り替える手段の配置箇所は任意に設定して差し支えない。
コンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの正面図である。 動力伝達系のスケルトン図である。 油圧回路図である。 操縦室の概略平面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 第1実施形態のバッテリ交換報知制御を示すフローチャートである。 報知情報としてのバッテリ交換情報を示す図である。 通常モードの画像情報を示す図である。 第2実施形態のバッテリ交換報知制御を示すフローチャートである。 報知情報としてのチャージ異常情報を示す図である。
符号の説明
1 走行機体
2,2 走行クローラ
3 脱穀装置
15 エンジン
60 表示手段としての液晶表示装置
69 電源スイッチ
76 制御手段としてのコントローラ
91 作業灯
92 オルタネータ
93 バッテリ
94 キー
95 スタータ
96 ライトスイッチ
97 空調装置
98 操作部
99 エンジン回転数センサ
101 報知情報としてのバッテリ交換情報
104 報知情報としてのチャージ異常情報

Claims (4)

  1. 作業機に搭載したエンジンの動力で駆動する発電機により充電されるバッテリと、前記発電機または前記バッテリからの電力供給により前記作業機についての各種情報を表示する表示手段と、前記バッテリの端子電圧が所定の設定電圧値以下であるときには、前記表示手段に前記バッテリ等の充電回路関係の異常を知らせる報知情報を表示するように制御する制御手段とを備えたことを特徴とする作業機。
  2. 前記制御手段は、前記発電機または前記バッテリから電力を供給される各電気機器の入り切り状態に応じて前記設定電圧値を変更するように制御することを特徴とする請求項1に記載した作業機。
  3. 前記設定電圧値は、前記制御手段に備わる記憶手段に予め記憶された所定値であり、
    前記制御手段は、前記作業機の電源を入り切り操作する電源スイッチが入り状態でかつ前記エンジンが始動前であるときに、前記表示手段の表示制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載した作業機。
  4. 前記設定電圧値は、現状のエンジン回転数に応じて設定される値であり、
    前記制御手段は、前記エンジンの駆動中に前記表示手段の表示制御を実行することを特徴とする請求項1または2に記載した作業機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011153962A (ja) * 2010-01-28 2011-08-11 Matsuyama Plow Mfg Co Ltd 農作業機のバッテリ監視システム
JP2017063649A (ja) * 2015-09-29 2017-04-06 三菱マヒンドラ農機株式会社 収穫機の操縦部

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