JP4097210B2 - コンバインにおける報知装置 - Google Patents

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本発明は、コンバインにおける報知装置に関するものである。
従来、コンバイン等の農作業機においては、走行機体に搭載した燃料タンクに燃料を補給する際に、前記燃料タンク内の燃料が満量に近い規定量に至った状態(以下、満量状態という)になると、作業者に注意を促すために警報ブザーを鳴動させるように構成されている(例えば特許文献1等参照)。
特開平8−150845号公報(段落0017及び図1参照)
しかし、作業者が不注意でブザー音を聞き漏らす場合や、農作業機の作業環境によっては騒音等のせいで作業者がブザー音を聞き取りづらい場合もあるため、前記従来の構成では、燃料タンク内の燃料が満量状態になったにも拘らず、作業者がブザー音に気づかずに補給を続けて、燃料を外部に溢れさせてしまうというおそれを確実に回避することができなかった。
そこで本発明は、以上の問題を解消した作業機における報知装置を提供することを技術的課題とするものである。
この技術的課題を解決するため、請求項1の発明に係るコンバインにおける報知装置は、コンバインの後部に設けた燃料タンク内の燃料積載量を検出する検出手段と、前記コンバインの後方にいる車や人に対して減速、停止、後退又は左右回動の意思表示をするために前記コンバインの後端部に配置したリヤランプと、前記コンバインの作動状態に応じて聴覚に訴える報知を行う警報ブザーと、前記燃料タンク内の燃料が満量状態であることを前記検出手段で検出したときには、前記リヤランプと前記警報ブザーとの両方を作動させるように制御する制御手段とを備え、前記リヤランプに燃料満量状態の報知をする手段としての機能を付加したというものである。
請求項2の発明は、請求項1に記載したコンバインにおける報知装置において、前記制御手段は、前記コンバインの電源を入り切り操作するためのスイッチ手段が切り状態から入り状態に移行する電源投入時以外の場合には、前記燃料タンク内の燃料が満量状態であることを前記検出手段で検出したとしても、前記リヤランプ及び前記警報ブザーの作動制御を実行しないというものである。
請求項1のように構成すると、コンバインの燃料タンクに燃料を補給する場合は、前記燃料タンク内の燃料が満量状態になると、警報ブザーが作動するとともに、前記燃料タンクの近傍箇所に位置するリヤランプが作動することになる。
すなわち、前記燃料タンク内の燃料が満量状態になると、前記リヤランプと前記警報ブザーとにより、作業者の視覚と聴覚との双方に対して満量状態である旨を訴える報知を実行するので、前記リヤランプと前記警報ブザーとが相互補完的に機能し、満量状態である旨を作業者に的確に知らせることができる。
これにより、満量状態であるにも拘らず作業者が燃料補給を続けるミスを著しく低減することができるから、燃料を外部に溢れさせてしまう不都合を未然に防止することができるという効果を奏する。
特に、作業者が不注意で前記警報ブザーの報知音を聞き漏らしたり、周囲の騒音等のせいで作業者が報知音を聞き取りづらかったりしたとしても、前記リヤランプが燃料補給している作業者のそばで作動するので、作業者の注意を確実に喚起することができるという効果を奏する。
請求項2のように構成すると、前記コンバインの電源を入り切り操作するためのスイッチ手段が切り状態から入り状態に移行する電源投入時以外の場合(例えば一旦エンジンを駆動させた後)には、満量状態である旨を検出手段で検出したとしても、前記リヤランプ及び前記警報ブザーの作動制御は実行されない。
従って、路上走行時や農作業時(コンバインの走行中)に、燃料の揺れ等のせいで検出手段が満量状態である旨を検出したとしても、前記リヤランプが不意に点滅したり前記警報ブザーが突然鳴動したりすることはなく、燃料積載量についての間違った情報を作業者に伝えることがなくなるという効果を奏する。
次に、本発明を具体化した実施形態を、作業機としてのコンバインに適用した場合の図面(図1〜図8)に基づいて説明する。
まず、主に図1〜図5を参照しながら、コンバインの概要を説明する。図1はコンバインの左側面図、図2はコンバインの右側面図、図3はコンバインの正面図、図4は動力伝達系のスケルトン図、図5は油圧回路図である。
コンバインにおける走行機体1は、後述する走行部昇降駆動手段を介して左右一対の走行クローラ2,2に昇降可能に支持されている。図1及び図3に示すように、走行機体1の左側部(進行方向に向かって左側)には、フィードチェーン7付きの脱穀装置3が搭載されている。走行機体1の前部には、刈取部用油圧シリンダ9により昇降調節可能な刈取前処理装置4が装着されている。
刈取前処理装置4の下部にはバリカン式の刈刃装置5が配置されている。刈取前処理装置4の前部には六条分の穀稈引起装置6が配置されている(図3参照)。穀稈引起装置6とフィードチェーン7の前端との間には穀稈搬送装置8が配置されている。穀稈引起装置6の下部前方には、前向きに突出する分草体10が取付けられている。
図1〜図3に示すように、走行機体1の右側前部には操縦室11が配置されている。この操縦室11の後方には穀粒タンク12が搭載されている。操縦室11の後方下部には動力源としてのエンジン15が配置されている。また、脱穀装置3の下方には、搖動選別機構40と唐箕21とからなる選別装置が設けられている。
刈取前処理装置4から搬送された穀稈の根元部はフィードチェーン7に受け継がれて挟持搬送される。この穀稈の穂先部は脱穀装置3の扱胴13(図4参照)で脱穀される。選別装置で選別されたのちスクリューコンベア22a付きの一番受樋(図示せず)に集積された穀粒は、一旦穀粒タンク12内に集められる。その後、後述する排出オーガ28を介して穀粒移送用トラックの荷台等に排出される。なお、排藁は、フィードチェーン7の後端で排藁チェーン(図示せず)に受け継がれて走行機体1の後端部から排出される。
図1に示すように、走行機体1の左側後部には燃料タンク101が搭載されている。この燃料タンク101の左側部に外向きに突設した給油筒102から軽油等の燃料を補給するように構成されている。
燃料タンク101内には、燃料積載量を検出する検出手段としてのフロート式燃料センサ91が配置されている(図7参照)。燃料センサ91は、燃料タンク101内の燃料液面に浮かぶフロート98と、燃料タンク101の内壁面に取付けたポテンショメータ99と、これらを連結するアーム100とにより構成されている。アーム100はポテンショメータ99に対して上下方向に回動可能に連結されている。フロート98の上下動に伴うアーム100の上下回動角度をポテンショメータ99で検出することにより、フロート98の上下高さ位置ひいては燃料タンク101内の燃料積載量が検出される。
図1及び図2に示すように、走行機体1の後端部には、一対のリヤコンビネーションランプ103,103が左右対称状に取付けられている。各リヤコンビネーションランプ103は、走行機体1の後方にいる車や人に対して減速、停止、後退及び左右回動等の意思表示をするためのものである。この例では、各リヤコンビネーションランプ103は、尾灯兼制動灯104と後退灯105と方向指示灯106とで構成されている。これら各灯具(ランプ)104〜106は視覚報知手段としての灯具手段に相当する。
また、走行機体1の後端部には、聴覚報知手段としての警報ブザー93も配置されている(図1、図2及び図7参照)。この例では、走行機体1が後退動している間は、左右一対の後退灯105,105を点灯させるとともに、警報ブザー93を適宜周期で断続的に鳴動させるように構成されている。
図4に示すように、エンジン15の動力の一部は、オーガクラッチ16を介して穀粒タンク12内の底コンベヤ17、排出オーガ28内の縦コンベヤ18a及び横コンベヤ18bに伝達される。
エンジン15の残りの動力は、動力分岐ミッション19を介して3つの動力伝達系統に分けて伝達される。この場合、動力分岐ミッション19内には、刈取クラッチ67と脱穀クラッチ68とを備えている。1つの動力伝達系統は、刈取クラッチ67を介して、油圧モータ油圧ポンプ式(HST式)走行駆動部24から刈取前処理装置4に動力伝達される。もう1つの動力伝達系統は、脱穀クラッチ68を介して、脱穀装置3の扱胴13及び処理胴20に動力伝達される。さらにもう1つの動力伝達系統は、同じく脱穀クラッチ69を介して、唐箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22a、二番受樋のスクリューコンベヤ22b、フィードチェーン7、揚穀コンベヤ23、搖動選別機構40及び排藁カッタ27等に動力伝達される。
刈取前処理装置4への動力伝達は、車速(走行速度)と同調する場合には、走行駆動部24の出力軸26から、ワンウェイクラッチ25及び同調クラッチ42を経由する。車速と同調しない場合には、動力分岐ミッション19からの分岐動力が刈取前処理装置4に直接伝達される。なお、ワンウェイクラッチ25は、走行駆動部24が正回転時のみ動力伝達するように構成されている。
図1及び図2に示すように、穀粒タンク12内の穀粒を機外へ排出する排出オーガ28は、走行機体1の後端に配置した縦筒28aと、この縦筒28aの上端に上下回動可能に連設した横筒28bとにより構成されている。
縦筒28aは、駆動モータ29とギア機構30とで縦軸回りに旋回可能に構成されてい
る。縦筒28a内には縦コンベア18aが内装されている。また、横筒28bは、縦筒28aとの間に装架したオーガ用油圧シリンダ31とリンク機構32とで上下傾斜角度を変更可能に構成されている。横筒28b内には横コンベア18bが内装されている。
駆動モータ29には、ロータリエンコーダ等の旋回角センサ(図示せず)が設けられている。この旋回角センサにより、縦筒28aの水平旋回角度ひいては横筒28bの水平旋回位置を検出することができる。
オーガ用油圧シリンダ31またはリンク機構32には、ポテンショメータ等の上下回動角センサ(図示せず)が設けられている。この上下回動角センサにより、横筒28bの上下傾斜角度ひいては横筒28bの先端排出部の高さ位置を検出することができる。なお、排出オーガ28を使用しない場合は、穀粒タンク12の上面に設けたレスト台33等に横筒28bの中途部が載置される。
図1及び図2に示すように、各走行クローラ2は、トラックフレーム35の前端の駆動輪36と、トラックフレーム35の後端の従動輪37と、トラックフレーム35の下面中途部に複数配置した転動輪38との外周に巻回してなるものである。
各トラックフレーム35と走行機体1とは、走行部用油圧シリンダ39a(39b)と、トラックフレーム35の前後位置に設けたレバーを同時に作動させるように連結した連結杆(図示せず)等とからなる走行部昇降駆動手段を介して連結されている。
各走行部用油圧シリンダ39a(39b)を互いに独立的に作動させることにより、各走行クローラ2は走行機体1の左右に対して独立的に昇降するように構成されている。
詳細は図示していないが、各走行部用油圧シリンダ39a(39b)のピストンロッドの突出量を検出するロータリエンコーダ等の車高センサ(図示せず)は、前述の連結杆に連設したリンク機構(図示せず)等を介して連動するように構成されている。車高センサの検出値からは、所定の換算により走行機体1の各走行クローラ2に対する相対的高さ(車高)を求めることができる。
走行機体1の左右の傾斜角度を検出する振り子式(重力式)等の傾斜センサ(図示せず)は、走行機体1の任意の位置、例えば操縦室11内等に配置されている。
なお、刈取前処理装置4の圃場面に対する対地高さを検出する超音波センサ44a,44b(図3参照)は、発信器の発信部(ホーン部)と受信器の受信部とを圃場面に向けた状態で、刈取前処理装置4の左右両側に位置する穀稈引起装置6の裏面側に設けたブラケット(図示せず)に取付けられている。
超音波センサ44a,44bの設置高さと刈刃装置5の設置高さとが異なる場合には、超音波センサ44a,44bの検出値から所定の換算により刈取前処理装置4の圃場面に対する対地高さを求めることができる。
刈取前処理装置4と走行機体1とを連結する昇降フレーム14(図1及び図2参照)の基端部には、昇降ポジションセンサ(図示せず)が取付けられている。この昇降ポジションセンサで昇降フレーム14の回動角度を検出することにより、刈取前処理装置4の走行機体1に対する相対的高さを求めることができる。
図5に示すように、油圧シリンダ9,31,39a,39bのための油圧回路48,49は、油圧ポンプ46からの圧油を分流する分流弁47を介して分岐している。この分流
弁47の一方の吐出路からは、オーガ用油圧シリンダ31と左側の走行部用油圧シリンダ39aとに対する第1油圧回路48ヘ圧油を送給するように構成されている。他方の吐出路からは、刈取部用油圧シリンダ9と右側の走行部用油圧シリンダ39bとに対する第2油圧回路49へ圧油を送給するように構成されている。
両油圧回路48,49には、それぞれの油圧シリンダ9,31,39a,39bに対する電磁制御弁50,51,52,53や逆止弁、リリーフ弁等が接続されている。
次に、主として図6を参照しながら、操縦室11内に配置した各種操作用のレバー、スイッチ類の構成を説明する。図6は操縦室の概略平面図である。
操縦座席56の前方のコラムカバー体57から上向きに突出するハンドル軸(図示せず)には、走行機体1を操向操作する略半円周状の操向ハンドル58が設けられている。
操縦座席56から見てコラムカバー体57の右側面には、エンジン15の回転数を任意に設定するための前後回動可能なアクセルレバー59と、コンバイン全体の電源を入り切り操作するスイッチ手段としての電源スイッチ69とが設けられている。
電源スイッチ69は、鍵穴に差し込んだ所定のキー107の回動操作により電源を入り切りするロータリ式のキーロックスイッチである。詳細は図示していないが、キー107の回動位置は、電源切り位置、電源入り位置及びスタータ始動位置の3段階に変更可能に構成されている。
この場合、キー107を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69は入り状態となり、バッテリ(図示せず)からコンバイン全体に電力が供給される。電源入り位置にあるキー107をスタータ始動位置まで回すと、スタータが作動しエンジン15を始動させる。ここでキー107を持つ手を離すと、ばね等の弾性部材(図示せず)の付勢力により、キー107は元の電源入り位置に復帰する(戻る)。キー107を電源切り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69は切り状態となり、バッテリからの電力供給が停止するとともにエンジン15が駆動停止する。
コラムカバー体57の上端部位には、液晶表示装置60が平面視で操向ハンドル58の内径側に位置するように取付けられている。液晶表示装置60はコラムカバー体57のみに固定されているので、操向ハンドル58には連結していない。従って、操向ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60が回動することはない。また、液晶表示装置60の上面は操向ハンドル58よりも下方に位置しているので、操向ハンドル58を回動させても、液晶表示装置60に接触することはない。
液晶表示装置60は、文字、記号及び画像等の情報を表示するドットマトリクス形の液晶パネル60bと、これを収納するケース60aとにより構成されている。このケース60aの表面のうち液晶パネル60bの外周側には、電源スイッチ69の入り操作時等に点灯する作業ランプ70と、画面表示の切替え用等の左右2つずつのスイッチ71,72,73,74とが設けられている。
操縦座席56の左方には、前後に長いサイドコラム61が配置されている。このサイドコラム61の前端部位には、走行機体1の車高を手動で変更調節するための車高調節レバー62と、車高制御における自動モードと手動モードとを切り替えるための車高自動制御スイッチ63と、走行機体1の左右傾斜角度を設定するための傾斜設定器64とが配置されている。
サイドコラム61のうち車高調節レバー62等の後方部位には、走行機体1の前進、停止、後退及びその車速を無段階に変更操作するための主変速レバー65と、作業状態に応じて走行駆動部24の出力及び回転数を所定範囲に設定保持するための副変速レバー66とが左右に並ぶように配置されている。これら各レバー65,66は前後回動可能に構成されている。
主変速レバー65の握り部65aの右側面には、刈取前処理装置4を強制的に上昇させるためのオートリフトスイッチ83と、刈取前処理装置4を所定の刈高さまで強制的に下降させるためのオートセットスイッチ84とが取付けられている。握り部65aの前面のうち右側には、刈取前処理装置4の昇降動を手動操作するための刈取昇降レバー85が配置されている。握り部65aの前面のうち左側には、穀稈の扱深さ位置を手動で変更調節するための扱深さ調節レバー86が配置されている。
サイドコラム61のうち主変速レバー65等の後方部位には、刈取前処理装置4への動力継断操作のための刈取レバー87と、脱穀装置3への動力継断操作のための脱穀レバー88とが前後回動可能に配置されている。
刈取レバー87は、前傾させると刈取クラッチモータ94(図7参照)の駆動により刈取クラッチ67(図4参照)が切り作動し、後傾させると刈取クラッチモータ94の駆動により刈取クラッチ67が切り作動するように構成されている。刈取レバー87には、ロータリエンコーダ等の刈取レバー位置センサ89(図7参照)が取付けられている。この刈取レバー位置センサ89により、刈取レバー87が前傾位置(動力切断位置)にあるか、または後傾位置(動力接続位置)にあるかを検出することができる。
また同様に、脱穀レバー88は、前傾させると脱穀クラッチモータ95(図7参照)の駆動により脱穀クラッチ68(図4参照)が切り作動し、後傾させると脱穀クラッチモータ95の駆動により脱穀クラッチ68が入り作動するように構成されている。脱穀レバー88にも、ロータリエンコーダ等の脱穀レバー位置センサ90(図7参照)が取付けられている。この脱穀レバー位置センサ90により、脱穀レバー88が前傾位置(動力切断位置)にあるか、または後傾位置(動力接続位置)にあるかを検出することができる。
次に、図7を参照しながら、視覚報知手段及び聴覚報知手段の作動を制御する制御手段の構成について説明する。図7はコントローラの機能ブロック図である。
制御手段としてのマイクロコンピュータ等のコントローラ76は、各種演算処理や制御を実行するCPU77、制御プログラムやデータを記憶させる不揮発性メモリであるEEPROM78、制御プログラムやデータを一時的に記憶させるためのRAM79、タイマ機能としてのクロック80、各入出力系機器(センサやアクチュエータ等)にデータを伝送する入出力インターフェイス(図示せず)等を備えている。
コントローラ76の入力インターフェイスには、燃料センサ91のポテンショメータ99、エンジン15の回転数を検出するエンジン回転数センサ92、電源スイッチ69、刈取レバー位置センサ89、脱穀レバー位置センサ90等が各々接続されている。他方、出力インターフェイスには、警報ブザー93、尾灯兼制動灯104,104、後退灯105,105、方向指示灯106,106、刈取クラッチモータ94を駆動させるための刈取クラッチリレーユニット96、脱穀クラッチモータ95を駆動させるための脱穀クラッチリレーユニット97等が各々接続されている。
次に、図8を参照しながら、コントローラ76による視覚報知手段及び聴覚報知手段の制御態様の一例を説明する。図8は満量報知制御を示すフローチャートである。
ここで、後述する設定回動角度θ0及び満量報知制御の実行時間TEは、例えばコントローラ76のEEPROM78に記憶させる等により予め設定しておく。また、電源投入時であることを示すキーフラグFKも、予めセット状態(FK=1)に設定しておく。電源投入時とは、キー107を電源切り位置から電源入り位置に回動操作することにより電源スイッチ69を入り状態とした場合をいう。
まず、操縦室11におけるコラムカバー体57の鍵穴にキー107を差し込み、当該キー107を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作すると、電源スイッチ69が入り状態となり、バッテリ(図示せず)からの電力供給でコントローラ76が起動する。
コントローラ76が起動すると、図8に示すフローチャートのスタートに続いて、キーフラグFKがセット状態(FK=1)であるか否かを判別する(ステップS1)。
キーフラグFKがリセット状態(FK=0)であるときは(S1:NO)、当該満量報知制御プログラムはすでに実行済であるから、そのままリターンする。キーフラグFKがセット状態(FK=1)であるときは(S1:YES)、キー107を電源切り位置から電源入り位置に回動操作した電源投入時であるから、次いで、エンジン回転数センサ92で検出した現状のエンジン回転数Rが0(rpm)以下であるか否かを判別する(ステップS2)。
エンジン回転数Rが0(rpm)よりも大きいときは(S2:NO)、エンジン15が路上走行や農作業等を実行可能な駆動状態であるから、ステップS8へ行ってキーフラグFKをリセット状態(FK=0)としたのち、リターンする。エンジン回転数Rが0(rpm)以下であるときは(S2:YES)、エンジン15が停止状態であるから、次いで、刈取レバー位置センサ89及び脱穀レバー位置センサ90が両方とも切り状態であるか否かを判別する(ステップS3)。
両レバー位置センサ89,90のうち少なくとも一方が入り状態であるときは(S3:NO)、刈取レバー87及び脱穀レバー88のうち少なくとも一方が後傾位置(動力接続位置)にあり、刈取クラッチ67及び脱穀クラッチ68のうち少なくとも一方が入り状態であるから、ステップS8へ行ってキーフラグFKをリセット状態(FK=0)としたのち、リターンする。両レバー位置センサ89,90とも切り状態であるときは(S3:YES)、両レバー87,88とも前傾位置(動力切断位置)にあり、両クラッチ67,68とも入り状態であるから、次いで、燃料センサ91のポテンショメータ99で検出した現状の上下回動角度θが設定回動角度θ0以上か否かを判別する(ステップS4)。
上下回動角度θが設定回動角度θ0よりも小さいときは(S4:NO)、燃料タンク101内の燃料は満量に近い規定量に達していないので、ステップS2に戻る。上下回動角度θが設定回動角度θ0以上であるときは(S4:YES)、燃料タンク101内の燃料は満量に近い規定量に到達した満量状態であるから、警報ブザー93を適宜周期で断続的に鳴動させるとともに、例えば左右一対の尾灯兼制動灯104,104を適宜周期で点滅させるという満量報知制御を実行する(ステップS5)。
この場合、警報ブザー93の鳴動周期は、走行機体1の後退動時の周期とは異ならせている。実施形態では、当該鳴動周期は走行機体1の後退動時の周期よりも短く、2Hz(DUTY(パルス幅)50%)となっている。
次いで、ステップS5の満量報知制御を実行してから所定時間TE(実施形態では10秒程度)が経過したか否かを判別する(ステップS6)。所定時間TEが経過していない
ときは(S6:NO)、ステップS5へ戻る。所定時間TEが経過しているときは(S6:YES)、警報ブザー93の鳴動及び尾灯兼制動灯104,104の点滅を停止する(ステップS7)。次いで、キーフラグFKをリセット状態(FK=0)とし(ステップS8)、その後リターンするのである。
以上のことから、キー107を電源切り位置から電源入り位置に回動操作した状態で燃料補給を実行する場合は、燃料タンク101内の燃料が満量状態になると、警報ブザー93が断続的に鳴動するとともに、燃料タンク101の近傍箇所に位置する尾灯兼制動灯104,104が点滅することになる。
そうすると、作業者が不注意で警報ブザー93のブザー音を聞き漏らしたり、周囲の騒音等のせいで作業者がブザー音を聞き取りづらかったりしたとしても、尾灯兼制動灯104,104が燃料補給している作業者のそばで点滅しているので、作業者の注意を確実に喚起することができ、当該作業者は燃料タンク101内の燃料が満量状態になったことを認識できる。作業者が不注意で尾灯兼制動灯104,104の点滅を見過ごしたとしても、警報ブザー93が断続的に鳴動しているので、作業者の注意を喚起することができ、この場合も、作業者は燃料タンク101内の燃料が満量状態になったことを認識できる。
すなわち、燃料タンク101内の燃料が満量状態になると、尾灯兼制動灯104,104と警報ブザー93とにより、作業者の視覚と聴覚との双方に対して満量状態である旨を訴える報知を実行するので、尾灯兼制動灯104,104と警報ブザー93とが相互補完的に機能し、満量状態である旨を作業者に的確に知らせることができる。
これにより、満量状態であるにも拘らず作業者が燃料補給を続けるミスを著しく低減することができるから、燃料を外部に溢れさせてしまう不都合を未然に防止することができるのである。
実施形態では、警報ブザー93の鳴動周期を、走行機体1の後退動時の周期とは異ならせているので、作業者や周囲の人は、警報ブザー93の鳴動周期の違いにより、走行機体1が後退動中である旨を報知しているのか、満了状態である旨を報知しているのかを区別して聞き分けることができる。
また、前述の満量報知制御は、電源投入時だけ、すなわちキー107を電源切り位置から電源入り位置まで回動操作したときだけ実行するものである。例えばキー107をスタータ始動位置まで回すことにより一旦エンジン15を駆動させれば、その後、満量状態である旨を燃料センサ91で検出したとしても、満量報知制御は実行されない。
従って、路上走行時や農作業時(コンバインの走行中)に、燃料の揺れ等のせいで燃料センサ91で検出した上下回動角度θが設定回動角度θ0以上であったとしても、警報ブザー93が突然鳴動したり尾灯兼制動灯104,104が不意に点滅したりすることがない。これにより、燃料積載量についての間違った情報を作業者に伝えることがなくなるのである。
さらに、エンジン15が停止状態、及び刈取クラッチ67及び脱穀クラッチ68は切り状態という条件下でなければ、前述のような満量報知制御を実行しないので、燃料補給したいときには、作業者は必ず刈取レバー87及び脱穀レバー88を前傾位置(動力切断位置)にセットするとともに、エンジン15の駆動を停止しておかなければならない。
従って、燃料補給の際には、作業者の意図に反して作業機が予想外の作動をするという不測の事態は起こり難く、作業者は安全に燃料補給をすることができる。
その上、満量報知制御を実行してから所定時間TEが経過すると、警報ブザー93及び尾灯兼制動灯104,104の作動を自動的に停止するので、作業者が警報ブザー93及び尾灯兼制動灯104,104を作動停止させるための操作をする必要はなく、作業者に負担がかからないのである。
なお、警報ブザー93の鳴動や尾灯兼制動灯104,104の点滅の周期は任意に設定することができる。また、尾灯兼制動灯104,104に代えて、後退灯105,105や方向指示灯106,106を点滅させるようにしてもよいし、リヤコンビネーションランプ103,103全体を点滅させるようにしてもよい。
灯具手段として方向指示灯106,106を採用する場合は、満量報知制御時の方向指示灯106,106の点滅周期を、走行機体1の左右回動時の点滅周期とは異ならせるように設定するのが望ましい。このようにすると、作業者や周囲の人は、方向指示灯106,106の点滅周期の違いにより、走行機体1が左右回動中である旨を報知しているのか、燃料が満了状態である旨を報知しているのかを聞き分けることができるからである。
本発明は、前述の実施形態に限らず、トラクタ等の農作業機やクレーン車等の特殊作業用車両のような各種作業機に対して、広く適用できることはいうまでもない。
聴覚報知手段」としては、警報ブザーに限らず、音声を発する音声装置であってもよい。
請求項に記載した「検出手段」としては、前述の燃料センサのようなフロート式のものに限らず、感知体を有する接触式のものでも差し支えない。請求項に記載した「スイッチ手段」としては、前述のキーロックスイッチに限らず、プッシュスイッチ、シーソースイッチ及びレバースイッチ等のように、様々なタイプのものを採用することができる。
コンバインの左側面図である。 コンバインの右側面図である。 コンバインの正面図である。 動力伝達系のスケルトン図である。 油圧回路図である。 操縦室の概略平面図である。 コントローラの機能ブロック図である。 満量報知制御を示すフローチャートである。
符号の説明
1 走行機体
2,2 走行クローラ
3 脱穀装置
15 エンジン
67 刈取クラッチ
68 脱穀クラッチ
69 電源スイッチ
76 コントローラ
87 刈取レバー
88 脱穀レバー
89 刈取レバー位置センサ
90 脱穀レバー位置センサ
91 燃料センサ
92 エンジン回転数センサ
93 警報ブザー
101 燃料タンク
103,103 リヤコンビネーションランプ
104,104 尾灯兼制動灯
105,105 後退灯
106,106 方向指示灯

Claims (2)

  1. コンバインの後部に設けた燃料タンク内の燃料積載量を検出する検出手段と、前記コンバインの後方にいる車や人に対して減速、停止、後退又は左右回動の意思表示をするために前記コンバインの後端部に配置したリヤランプと、前記コンバインの作動状態に応じて聴覚に訴える報知を行う警報ブザーと、前記燃料タンク内の燃料が満量状態であることを前記検出手段で検出したときには、前記リヤランプと前記警報ブザーとの両方を作動させるように制御する制御手段とを備え、前記リヤランプに燃料満量状態の報知をする手段としての機能を付加したことを特徴とするコンバインにおける報知装置。
  2. 前記制御手段は、前記コンバインの電源を入り切り操作するためのスイッチ手段が切り状態から入り状態に移行する電源投入時以外の場合には、前記燃料タンク内の燃料が満量状態であることを前記検出手段で検出したとしても、前記リヤランプ及び前記警報ブザーの作動制御を実行しないことを特徴とする請求項1に記載したコンバインにおける報知装置。
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