JP2003159959A - 作業機における表示装置 - Google Patents

作業機における表示装置

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JP2003159959A
JP2003159959A JP2001358011A JP2001358011A JP2003159959A JP 2003159959 A JP2003159959 A JP 2003159959A JP 2001358011 A JP2001358011 A JP 2001358011A JP 2001358011 A JP2001358011 A JP 2001358011A JP 2003159959 A JP2003159959 A JP 2003159959A
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Taiji Mizukura
泰治 水倉
Wataru Nakagawa
渉 中川
Toshihiro Koyama
智弘 小山
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オペレータの運転操作に支障のないときにエ
ラー情報を表示でき、かつ、このエラーの内容を的確に
把握できる表示装置を提供する。 【解決手段】 コンバインの各種モードの情報を表示す
るための液晶パネル60bと、複数のモードのうち実行
中のモードの情報を液晶パネル60bの画面に表示する
ように制御するためのCANコントローラユニットC5
とを備えた表示装置において、CANコントローラユニ
ットC5は、通常モードの実行中にエラーが発生した場
合には、モード切替えスイッチ74を手動で押下して、
通常モードの情報を示した画面を、エラー表示モードの
情報を示す画面に遷移させるように制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンバインやトラ
クタ等の農作業機、クレーン車等の特殊作業用車両また
は乗用車等の各種作業機に設けた表示装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からコンバイン等の農作業機は、制
御目標となる制御量の信号を制御手段に伝えるためのセ
ンサや設定器、例えば農作業機のエンジンの出力(負
荷)を制御する電子式ガバナの燃料噴射量検知センサ
(燃料噴射用プランジャの位置調節のためのラック位置
の検出センサ)、走行機体に対する走行部の左右一対の
走行クローラの相対的高さを検出するための車高センサ
や、前記信号に応じて制御対象の作動量を検出するため
のセンサ、例えば農作業機の走行速度を検出するための
車速センサ等の入力系外部機器と、各種アクチュエー
タ、例えば前記燃料噴射ポンプのラック位置を調節する
ための電磁ソレノイド等のラックアクチュエータ、前記
走行クローラの相対的高さを調節するための油圧シリン
ダ等の出力系外部機器とを備えており、通常、これら各
入出力系外部機器はマイクロコンピュータ等の制御手段
で制御されている。
【0003】そして、この種の農作業機の操作部近傍に
は、ディスプレイや表示計器等の表示装置が設けられて
おり、この表示装置に農作業機各部の状態情報を表示す
ることにより、作動状況(例えばエンジンの回転数や負
荷、車速、穀粒タンク内の穀粒の積載量等)をオペレー
タが視覚的に認識できるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来から、
表示装置は画面面積に限りがあるため、路上走行や各種
作業中に、センサや設定器の検出エラー(例えば異常デ
ータを検出したり、検出データが全く変化しない等)
や、各種アクチュエータの作動エラー(例えば誤作動し
たり、全く作動しない等)が発生した場合は、前記画面
の一部に、発生したエラーに対応した数字やアルファベ
ットの組合せであるエラーコードを表示するか、また
は、エラーが発生するたびに自動的に、前記画面全体
を、エラー情報を示す画面に遷移させるようにしてい
た。
【0005】しかし、前者の構成では、エラーコードを
見ただけではエラーの内容まで理解できないから、オペ
レータは、確認したエラーコードを対応表等と照合して
エラーの内容を理解しなければならず、手間がかかると
いう問題があった。
【0006】また、後者の構成では、例えば単なる通信
エラーのように、作業を続行できる程度の緊急性のない
エラーであっても、農作業機各部の状態情報を示した画
面全体を、エラー情報を示す画面に遷移させるから、路
上走行や各種作業中に、オペレータが農作業機各部の状
態情報を示す画面を確認したくても、エラー情報を示す
画面が表示されていて直ぐに確認できない場合があり、
オペレータによる運転操作を妨げるおそれがあった。
【0007】本発明は、以上の問題点を解消すべくなさ
れたものであり、オペレータの運転操作に支障のないと
きにエラー情報を表示でき、かつ、このエラーの内容を
的確に把握できる表示装置を提供することを技術的課題
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この技術的課題を解決す
るため、請求項1の発明は、作業機の各種モードの情報
を表示するための表示手段と、前記複数のモードのうち
実行中のモードの情報を前記表示手段の画面に表示する
ように制御するための制御手段とを備えた表示装置にお
いて、前記制御手段は、路上走行や各種作業をする通常
モードの実行中にエラーが発生した場合には、モード切
替え手段を手動で切替え操作することにより、前記通常
モードの情報を示した画面を、エラー表示モードの情報
を示す画面に遷移させるように制御するというものであ
る。
【0009】請求項2の発明は、請求項1に記載した作
業機における表示装置において、前記制御手段は、前記
エラーが解除されるか、または、前記モード切替え手段
を手動で切替え操作することにより、前記エラー表示モ
ードの情報を示した画面から前記通常モードの情報を示
す画面に戻すように制御するというものである。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項1または
2に記載した作業機における表示装置において、前記制
御手段は、前記通常モードの実行中にエラーが発生して
いる状態では、前記通常モードの情報を示した画面の一
部に、前記エラーの発生を報知する標識を表示するよう
に制御するというものである。
【0011】さらに、請求項4の発明は、請求項1〜3
のうちいずれかに記載した作業機における表示装置にお
いて、前記表示手段を、文字、記号、画像等の情報が表
示できるように構成したというものである。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、本発明を具体化した実施形
態を、作業機としてのコンバインに適用した場合の図面
(図1〜図24)に基づいて説明する。
【0013】コンバインにおける走行機体1は、左右一
対の走行クローラ2,2に対して後述する走行部昇降駆
動手段を介して昇降可能に構成されている。図1に示す
ように、走行機体1の進行方向に向かって左側には脱穀
装置3が搭載されている。走行機体1の前部に配置した
刈取前処理装置4は、走行機体1に対して、昇降フレー
ム14を介して昇降回動可能に支持されており、この昇
降フレーム14と走行機体1との間に装着したアクチュ
エータとしての刈取部用油圧シリンダ9で昇降調節可能
に構成されている。
【0014】刈取前処理装置4の下部にはバリカン式の
刈刃装置5が配置されており、前部には6条分の穀稈引
起装置6が配置されている(図3参照)。この穀稈引起
装置6と脱穀装置3におけるフィードチェーン7の前端
との間には穀稈搬送装置8が配置されており、穀稈引起
装置6の下部前方には、走行機体の進行方向に向かって
突出する分草体10が取り付けられている。そして、走
行機体1の右側前部には運転室11が配置されており、
この運転室11の後方には穀粒タンク12が配置されて
いる。
【0015】図4に示すように、運転室11の後方下部
に備わるエンジン15からの動力の一部は、オーガクラ
ッチ16を介して、穀粒タンク12内の底スクリューコ
ンベヤ17と排出オーガ28内の縦横スクリューコンベ
ヤ18a,18bとに伝達される一方、エンジン15か
らの残りの動力は、動力分岐ミッション19を介して油
圧ポンプ油圧モータ式走行駆動部24、脱穀装置3の扱
胴3a、唐箕21、一番受樋のスクリューコンベヤ22
a、二番受樋のスクリューコンベヤ22bやフィードチ
ェーン7、穀粒タンク12への揚穀スクリューコンベヤ
23等を回転駆動させるようになっている。
【0016】刈取前処理装置4への動力は、走行速度と
同期するときには、走行駆動部24からの出力軸26を
介して伝達され、同期しないときには、動力分岐ミッシ
ョン19からの分岐動力をワンウェイクラッチ25を介
して伝達されるようになっている。
【0017】図1及び図2に示すように、穀粒タンク1
2内の穀粒を機外に排出するための排出オーガ28は、
走行機体1の後端に配置した縦筒28aと、この縦筒2
8aの上端に上下回動可能に連設した横筒28bとから
なり、縦筒28a内には縦スクリューコンベア18a
が、横筒28b内には横スクリューコンベア18bがそ
れぞれ内装されている。
【0018】縦筒28aは、駆動モータ29とギア機構
30とで縦軸回りに旋回可能に構成されており、横筒2
8bは、縦筒28aとの間に装架したオーガ用油圧シリ
ンダ31とリンク機構32とで上下傾斜角度を変更可能
に構成されている。
【0019】そして、駆動モータ29に設けたロータリ
エンコーダ等の旋回角センサ81により、縦筒28aの
水平旋回角度、ひいては横筒28bの水平旋回位置を検
出でき、オーガ用油圧シリンダ31またはリンク機構3
2の箇所に設けたポテンショメータ等の上下回動角セン
サ82により、横筒28bの上下傾斜角度、ひいては横
筒28b先端の排出部の高さ位置を検出できるようにな
っている。
【0020】なお、排出オーガ28を使用しないときに
は、穀粒タンク12の上面に設けたレスト台33等に横
筒28bの中途部が載置されるようになっている。この
レスト台33には、横筒28bが載置されたか否かを検
出する接触センサ等のレスト検出器34が取り付けられ
ている。
【0021】左右各走行クローラ2は、トラックフレー
ム35の前後端に各々配置した駆動輪36及び従動輪3
7と、トラックフレーム35の下面中途部に複数個配置
した転動輪38との外周に巻回してなり、左右各トラッ
クフレーム35と走行機体1とは、走行部用油圧シリン
ダ39a(39b)と、トラックフレーム35の前後位
置に設けた側面視L字状の前後レバーを同時に作動させ
るように連結した連結杆(図示せず)等とからなる走行
部昇降駆動手段を介して連結されている。
【0022】左右の走行部用油圧シリンダ39a,39
bは、互いに独立的に作動させることにより、左右各走
行クローラ2を、走行機体1の左右に対して独立的に昇
降させ得るようになっている。
【0023】したがって、左右両側の走行部用油圧シリ
ンダ39a,39bのピストンロッドを同時に突出させ
ると、走行機体1は左右両走行クローラ2,2から上方
に離れて(上昇し)、走行機体1の走行クローラ2,2
に対する相対的高さ(車高)は高くなる。逆に、前記ピ
ストンロッドを同時に後退させると、走行機体1は左右
両走行クローラ2,2に近付いて(下降し)、走行機体
1の走行クローラ2,2に対する相対的高さ(車高)は
低くなる。
【0024】そして、左側の走行部用油圧シリンダ39
aにおけるピストンロッドを突出させるか、または、右
側の走行部用油圧シリンダ39bにおけるピストンロッ
ドを後退させると(もしくはこの両方の動作を同時に実
行しても)、右走行クローラ2に対する走行機体1の車
高は低くなり(左走行クローラ2に対する走行機体1の
車高は高くなり)、走行機体1は右下がりに傾斜する。
【0025】逆に、右側の走行部用油圧シリンダ39b
におけるピストンロッドを突出させるか、または、左側
の走行部用油圧シリンダ39aにおけるピストンロッド
を後退させると(もしくはこの両方の動作を同時に実行
しても)、左走行クローラ2に対する走行機体1の車高
は低くなり(右走行クローラ2に対する走行機体1の車
高は高くなり)、走行機体1は左下がりに傾斜するので
ある。
【0026】左右各走行部用油圧シリンダ39a,39
bのピストンロッドの突出量を検出して、走行機体1の
左右各走行クローラ2,2に対する相対的高さ(車高)
を検出するためのロータリエンコーダ等の車高センサ4
1a,41bは、前記連結杆に連設した連結ロッドやリ
ンク機構(図示せず)を介して連動するように構成され
ている。走行機体1の左右の傾斜角度を検出するための
振り子式(重力式)等の傾斜センサ43は、走行機体1
の任意の位置、例えば運転室11内等に配置されてい
る。
【0027】なお、図3に示すように、刈取前処理装置
4と圃場面との対地高さを検出するための超音波センサ
44a,44bは、発信器の発信部(ホーン部)と受信
器の受信部とを圃場面に向けた状態で、刈取前処理装置
4の左右両側における穀稈引起装置6の裏面側に設けた
ブラケット(図示せず)に配置されている。
【0028】超音波センサ44a,44bの設置高さと
刈刃装置5の設置高さとが異なる場合には、超音波セン
サ44a,44bの検出値から所定の換算により刈取前
処理装置4と圃場面との対地高さを求めることができる
ようになっている。
【0029】また、昇降フレーム14の基端に取り付け
た昇降ポジションセンサ45は、昇降フレーム14の回
動角度を検出することにより、走行機体1と刈取前処理
装置4との相対的高さを求めることができるようになっ
ている。
【0030】図5に示すように、油圧シリンダ9,3
1,39a,39bのための油圧回路は、油圧ポンプ4
6からの圧油を分流する分流弁47を介して分岐してお
り、この分流弁47の一方の吐出路からは、オーガ用油
圧シリンダ31と左側の走行部用油圧シリンダ39aと
に対する第1油圧回路48ヘ圧油を送給し、他方の吐出
路からは、刈取部用油圧シリンダ9と右側の走行部用油
圧シリンダ39bとに対する第2油圧回路49へ圧油を
送給するように構成されている。
【0031】両油圧回路48,49には、それぞれの油
圧シリンダ9,31,39a,39bに対する電磁制御
弁50,51,52,53や逆止弁、リリーフ弁等が接
続されている。
【0032】次に、運転室11に備わる各種操作用のレ
バーやスイッチ類の構成を、図6及び図7を参照して説
明する。運転座席56の前方のフロントコラムカバー体
57から上向きに突出するハンドル軸(図示せず)に
は、走行機体1を操向操作する操向丸ハンドル58が取
り付けられており、運転座席56から見てフロントコラ
ムカバー体57の右側面には、前後方向に回動可能なア
クセルレバー59が設けられている。
【0033】フロントコラムカバー体57の上端部位に
は、液晶表示装置60が、平面視で操向丸ハンドル58
における略半円形状のハンドルホイル58aの内径側に
位置するように取り付けられている。
【0034】この液晶表示装置60は、フロントコラム
カバー体57のみに固定されていて、操向丸ハンドル5
8には連結していないので、操向丸ハンドル58を回動
させても、液晶表示装置60は動かないようになってい
る。また、液晶表示装置60の上面(画面)を操向丸ハ
ンドル58のハンドルホイル58aよりも下方に位置さ
せているので、操向丸ハンドル58を回動させても、液
晶表示装置60には接触しないようになっている。
【0035】運転座席56の左方には、前後に長いサイ
ドコラム61が配置されており、このサイドコラム61
の前端部位には、走行機体1の車高を手動で変更調節で
きる車高調節レバー62と、車高制御における自動操作
と手動操作とを切り替えるための車高制御切替スイッチ
63と、走行機体1の左右傾斜角度を設定するための傾
斜設定器64とが配置されている。
【0036】サイドコラム61上のうち車高調節レバー
62等の後方部位には、車速を無段階変速させる主変速
レバー65と、作業状態に応じて走行駆動部24の出力
及び回転数を所定範囲に設定保持する副変速レバー66
とが左右に平行状に配置されており、これら各レバー6
5,66は前後回動可能に構成されている。
【0037】また、サイドコラム61上のうち副変速レ
バー66の右寄り部位には、刈取自動昇降スイッチ13
1等の各種スイッチ類が配置されており、副変速レバー
66の後方部位には、刈取作業のための刈取レバー67
と脱穀作業のための脱穀レバー68とが前後回動可能に
配置されている。
【0038】刈取レバー67は、前傾させると刈取作業
を実行するための刈取スイッチ134が切り作動し、後
傾させると刈取スイッチ134が入り作動するように構
成されている。同様にして、脱穀レバー68も、前傾さ
せると脱穀作業を実行するための脱穀スイッチ135が
切り作動し、後傾させると入り作動するように構成され
ている。
【0039】主変速レバー65の握り部65aには、右
側面に、刈取前処理装置4を強制的に上昇させるオート
リフトスイッチ137と刈取前処理装置4を所定の刈高
さまで強制的に下降させるオートセットスイッチ138
とが設けられている。握り部65aの前側面のうち右側
には、刈取前処理装置4の昇降動を手動操作するための
刈取昇降レバー139が配置されており、左側には、穀
稈の扱深さ位置を手動で変更調節できる扱深さ調節レバ
ー140が配置されている。
【0040】図6及び図7に示すように、液晶表示装置
60は、文字、記号、画像等の情報を表示できるモノク
ロのドットマトリクス形の表示手段としての液晶パネル
60bと、これを収納するケース60aとで構成されて
いる。
【0041】このケース60aの表面のうち液晶パネル
60bの外周側には、コンバイン全体の電源を入り切り
操作する電源スイッチ142の入り操作時等に点灯する
作業ランプ70と、画面表示の切替え等のための左右各
2つのスイッチ71,72,73,74とが設けられて
いる。これら各スイッチ71〜74は、スイッチの一回
の押下により一つのONパルス信号が出るいわゆるプッ
シュスイッチで、ノンロックタイプのものである。な
お、液晶パネル60bはカラー型であってもよい。
【0042】ケース60a内であって液晶パネル60b
の裏面側には、コンバインの各種モードのうち実行中の
モードに対応した画像情報を液晶パネル60bの画面に
表示するように制御する制御手段としてのCANコント
ローラユニットC5(詳細は後述する)が、液晶パネル
60bと一体化されて内装されている。
【0043】次に、走行機体1の車速、姿勢及び車高、
排出オーガ28の排出位置等コンバインの操作全般を制
御するとともに、実行中のモード(コンバインの動作の
状態)に対応した画像情報を液晶パネル60bの画面に
表示するように制御するための制御装置の構成について
説明する。
【0044】図8に示すマイクロコンピュータ等の電子
式制御装置75は、複数(実施形態では5つ)のCAN
コントローラユニットC1,C2,C3,C4,C5
と、これらの間を相互に接続するCAN通信バス76と
で構成されている。CANコントローラユニットC1及
びC5には、制御データの反射を抑制する終端抵抗とし
ての抵抗器(図示せず)が内蔵されている。
【0045】各CANコントローラユニットC1〜C5
は、各種演算処理や制御を実行するCPU77、後述す
る各制御プログラムを記憶させる不揮発性メモリとして
のEEPROM78、各種データ等を一時的に記憶させ
るRAM79、タイマ機能としてのクロック、各種入力
系外部機器及び出力系外部機器に接続してデータを伝送
する入出力インターフェイス(図示せず)等を備えてい
る。
【0046】CANコントローラユニットC1〜C5の
EEPROM78の各々には、それぞれに対応するアプ
リケーション制御プログラム(ソフト)S1,S2,S
3,S4,S5を予め記憶(格納)している(図8参
照)。
【0047】アプリケーション制御プログラムS1は、
脱穀装置3及び刈取前処理装置4の各種アクチュエータ
(例えば刈取部用油圧シリンダ9等)を作動させる制御
プログラムとし、アプリケーション制御プログラムS2
は、刈取部用油圧シリンダ9及び走行機体1の左右の走
行部用油圧シリンダ39a,39bを作動させて、刈取
前処理装置4の刈高さ制御や走行機体1の姿勢及び車高
制御を実行するための制御プログラムとする。
【0048】アプリケーション制御プログラムS3は、
エンジン15の出力を制御するための制御プログラムと
し、アプリケーション制御プログラムS4は、排出オー
ガ28における駆動モータ29及びオーガ用油圧シリン
ダ31の作動を制御するための制御プログラムとする。
【0049】そして、アプリケーション制御プログラム
S5は、各コントローラユニットC1〜C5に接続され
た全ての入出力系外部機器の入出力を管理・制御して、
実行中のモードに対応した画像情報を液晶パネル60b
の画面に表示する制御を司る制御プログラムとする。
【0050】また、各EEPROM78には、CAN通
信に必要な通信制御プログラムと、入出力系外部機器間
で制御データ(情報)を伝送するための入出力用制御プ
ログラムとについても予め格納しており、アプリケーシ
ョン制御プログラムに対して入出力用制御プログラムが
ベースとなるように階層化している。
【0051】各CANコントローラユニットC1〜C5
は、目安として、入出力系外部機器のハーネスの長さが
なるべく短くなるように組み合せてそれらを制御するよ
うにしており、それぞれの配置箇所でコントローラボッ
クス(図示せず)内に格納されている。
【0052】例えば、CANコントローラユニットC1
は、運転室11における床板の下面側に設置されている
(図1〜図3参照)。CANコントローラユニットC1
の入力インターフェイスには、入力系外部機器として、
昇降ポジションセンサ45、刈取前処理装置4において
刈取穀稈を搬送しているか否かを検出する穀稈搬送セン
サ96、搬送中の刈取穀稈の長さを検出する穀稈長さセ
ンサ97、扱深さセンサ98、オーガクラッチモータス
イッチ99、超音波センサ44a,44b、車速センサ
100、2番受樋スクリューコンベア回転センサ10
1、操向丸ハンドルリミットスイッチ102等がそれぞ
れ接続されている(図9参照)。
【0053】CANコントローラユニットC1の出力イ
ンターフェイスには、出力系外部機器として、扱深さ制
御モータにおけるリレーユニット等の制御回路部10
3、オーガクラッチモータにおけるリレーユニット等の
制御回路部104、脱穀クラッチを駆動させるための電
磁ソレノイド105等がそれぞれ接続されている(図9
参照)。
【0054】CANコントローラユニットC2は、刈取
前処理装置4の上部でかつ運転室11に近い箇所に設置
されている(図1〜図3参照)。このCANコントロー
ラユニットC2の入力インターフェイスには、入力系外
部機器として、燃料センサ106、傾斜センサ43、車
高センサ41a,41b、選別装置の流穀板における籾
流量センサ107、選別装置各部での籾の有無を検出す
る籾センサ108、排藁カッタ詰まりセンサ109、旋
回角センサ81、横筒28bの先端部に設けて排出オー
ガ28の水平旋回等を操作する排出オーガ先端操作部1
10、上下回動角センサ82、オーガクラッチセンサ1
11、排出オーガ過負荷センサ112、搖動選別過負荷
センサ113、扱胴回転センサ114、処理胴回転セン
サ115等がそれぞれ接続されている(図10参照)。
【0055】CANコントローラユニットC2の出力イ
ンターフェイスには、出力系外部機器として、搖動選別
駆動モータ116、FCクラッチ駆動回路部117、排
出オーガ28の縦筒28aを水平旋回させるための駆動
モータ29、排出オーガブレーキ118、オーガ用油圧
シリンダ31に対する電磁制御弁51の電磁ソレノイド
51a、走行機体1の左側の走行部用油圧シリンダ39
aに対する電磁制御弁52の電磁ソレノイド52a、走
行機体1の右側の走行部用油圧シリンダ39bに対する
電磁制御弁53の電磁ソレノイド53a、刈取部用油圧
シリンダ9に対する電磁制御弁50の電磁ソレノイド5
0a等がそれぞれ接続されている(図10参照)。
【0056】図1〜図3に示すように、CANコントロ
ーラユニットC3は、運転室11における運転座席56
の後部に設置されている。このCANコントローラユニ
ットC3の入力インターフェイスには、入力系外部機器
として、エンジン回転数センサ119、エンジンオイル
量センサ120、エンジン水温センサ121、エンジン
15の出力(負荷)を制御する電子ガバナ付き燃料噴射
ポンプのラック位置を検出するための燃料噴射ポンプラ
ック位置センサ122、エンジンスタータスイッチ12
3、排出オーガ28の水平旋回位置を予め記憶させるた
めのオーガセット位置ダイヤル124、運転室11に設
けて排出オーガ28の水平旋回等を操作する排出オーガ
操作部125、刈取クラッチモータリミットスイッチ1
26等がそれぞれ接続されている(図11参照)。
【0057】CANコントローラユニットC3の出力イ
ンターフェイスには、出力系外部機器として、エンジン
15の回転数が所定の回転数となるように燃料噴射ポン
プのラック位置を調節するための燃料噴射ポンプラック
アクチュエータ127、エンジンスタータリレー12
8、警報ブザー129等がそれぞれ接続されている(図
11参照)。
【0058】CANコントローラユニットC4は、運転
室11のサイドコラム61内に設置されている(図1〜
図3参照)。このCANコントローラユニットC4の入
力インターフェイスには、入力系外部機器として、アク
セルレバー59の操作位置を検出するアクセルレバーセ
ンサ59a、車高調節レバー62、車高制御切替スイッ
チ63、傾斜設定器64、扱深さ自動制御スイッチ13
0、刈取自動昇降スイッチ131、刈取前処理装置4が
所定の刈高さまで下降すると自動的に前記刈取前処理装
置4へ動力伝達するための刈取オートクラッチスイッチ
132、刈取スイッチ134、脱穀スイッチ135、選
別装置における穀粒の選別状態を調節するための選別調
節ダイヤル136、オートリフトスイッチ137、オー
トセットスイッチ138、刈取昇降レバー139、扱深
さ調節レバー140、副変速レバー66、走行機体1を
後退動させるための後退スイッチ141、電源スイッチ
142等がそれぞれ接続されている(図12参照)。
【0059】CANコントローラユニットC4の出力イ
ンターフェイスには、出力系外部機器として、車高制御
を自動操作に切り替えたときに点灯する車高制御切替ス
イッチランプ143、扱深さ制御を自動操作に切り替え
たときに点灯する扱深さ自動制御スイッチランプ144
等が接続されている(図12参照)。
【0060】ケース60a内に内装されたCANコント
ローラユニットC5の入力インターフェイスには、液晶
パネル60bの画面上のカーソルを画面上方向に移動さ
せるためのカーソル上移動スイッチ71、画面下方向に
移動させるためのカーソル下移動スイッチ72、警報表
示モードM3と通常モードM2との間、並びに、通常モ
ードM2とエラー表示モードM5との間で(各モードの
説明は後述する)、液晶パネル60bの画面を切替え操
作するためのモード切替え手段としてのモード切替スイ
ッチ74、通常モードM2と環境設定モードM4との間
で液晶パネル60bの画面を切替え操作するための環境
設定スイッチ73等がそれぞれ接続されている(図13
参照)。
【0061】この実施形態では、環境設定モードM4を
実行する頻度が少ないので、モード切替えスイッチ74
とは別に環境設定スイッチ73を設けて、不用意に環境
設定モードM4を作動させることがないようになってい
る。
【0062】そして、CANコントローラユニットC5
の出力インターフェイスには、表示手段として液晶パネ
ル60b、コンバイン全体の電源を入り切り操作する電
源スイッチ142の入り操作時等に点灯する作業ランプ
70等がそれぞれ接続されている(図13参照)。
【0063】次に、モードを切り替える制御について説
明する。図14に示すように、この実施形態におけるコ
ンバインのモード(動作の状態)としては、初期モード
M1、路上走行や各種作業をする通常モードM2、各出
力系外部機器の異常状態を報知する警報表示モードM
3、検出エラー等の各種エラーの内容を報知するエラー
表示モードM5及び自動走行制御等の設定を行うための
環境設定モードM4の5つに大別される。
【0064】そして、通常モードM2には、路上走行等
をする非作業モードM2aと刈取・脱穀作業をする作業
モードM2bとがあり、非作業モードM2aからのみ移
行できるメンテナンスモードM6も設定されている(図
15参照)。
【0065】まず最初に、電源スイッチ142を入り操
作すると、初期モードM1が起動して液晶パネル60b
の画面上に図17に示す初期画面が表示される。
【0066】次いで、CANコントローラユニットC5
のEEPROM78に予め設定された時間(実施形態で
は10秒)が経過するか、あるいは、エンジン15の回
転数が予め設定された回転数(実施形態では240rp
m)以上になると、自動的に通常モードM2のうち非作
業モードM2aに移行して(図15参照)、前記初期画
面が、エンジン回転数や燃料の残量等の画像情報(非作
業モードM2aに対応した画像データ)を示す画面(図
18参照)に遷移する。
【0067】初期モードM1の実行中に、脱穀装置3へ
の動力伝達のための脱穀クラッチが入り状態、すなわ
ち、脱穀スイッチ135が入り作動している場合は、警
報表示モードM3に移行して、警報ブザー129を作動
させるとともに扱胴詰まりを報知する画像情報を示す画
面(図21(a)(b)参照)に遷移する。
【0068】図21(a)(b)に示す両画像情報は、
液晶パネル60bの画面上下方向に自動的にスクロール
して表示される。この場合、脱穀スイッチ135が切り
作動させると、警報ブザー129は作動停止するととも
に非作業モードM2aに移行して、液晶パネル60bの
画面が図18に示す画面に遷移する。
【0069】図15に示すように、脱穀スイッチ135
を入り作動させると、非作業モードM2aから作業モー
ドM2bに移行して、図18に示す画面が、エンジン負
荷や燃料の残量等の画像情報(作業モードM2bに対応
した画像データ)を示す画面(図19参照)に遷移す
る。逆に、脱穀スイッチ135を切り作動させると、作
業モードM2bから非作業モードM2aに移行して、図
19に示す画面が図18に示す画面に遷移する。
【0070】なお、非作業モードM2aの実行中に、エ
ンジン回転数が予め設定された回転数(実施形態では1
500rpm)以下でかつ車速停止状態(実施形態では
車速が0.03m/s以下)の条件で、ケース60aの
表面の両カーソル移動スイッチ71,72を同時に所定
時間(実施形態では1秒)以上入り作動させたのち、続
けてケース60aの表面における4つのスイッチ71〜
74を同時に所定時間(実施形態では5秒)以上入り作
動させると、メンテナンスモードM6に移行して、図1
8に示す画面が、メンテナンスモードM6に対応した画
像情報を示す画面(図20参照)に遷移する。
【0071】このメンテナンスモードM6では、一旦電
源スイッチ142を切り作動させない限り、他のモード
への移行ができないようになっている。
【0072】図14に示すように、通常モードM2(非
作業モードM2aまたは作業モードM2b)の実行中
に、例えば、各出力系外部機器において許容される制御
範囲から外れた異常制御データを、CANコントローラ
ユニットC5が受信した場合、または、前記異常制御デ
ータをCANコントローラユニットC5が受信している
ときにモード切替スイッチ74を押下した場合は、警報
表示モードM3に移行して、図18または図19に示す
画面が、前記異常制御データの発信元である各出力系外
部機器の異常状態、例えば扱胴詰まりや油圧異常等を報
知する画像情報を示す画面(図21(a)(b)及び図
22(a)(b)参照)に遷移する。
【0073】異常制御データが複数発生している場合
は、所定時間(実施形態では5秒)ずつ順送りで、各異
常制御データに対応する出力系外部機器の異常状態につ
いての画像情報を液晶パネル60bの画面に表示する。
【0074】なお、図21(a)(b)に示す両画像情
報のみならず、図22(a)(b)に示す両画像情報
も、液晶パネル60bの画面上下方向に、自動的にスク
ロールして表示される。
【0075】そして、各出力系外部機器の異常状態を解
除するか、または、油圧異常等のエンジン関係に異常が
発生しているときにモード切替スイッチ74を一回押下
すると、警報表示モードM3から通常モードM2に移行
して、図21(a)(b)または図22(a)(b)に
示す画面が、図18または図19に示す画面に遷移する
のである。
【0076】通常モードM2の実行中に環境設定スイッ
チ73を一回押下した場合は、通常モードM2から環境
設定モードM4に移行して、図18または図19に示す
画面が、環境設定モードM4に対応した画像情報を示す
画面(図23参照)に遷移する。もう一度、環境設定ス
イッチ73を押下すると、環境設定モードM4から通常
モードM2に移行して、図23に示す画面が図18また
は図19に示す画面に遷移する。
【0077】次に、通常モードM2とエラー表示モード
M5との間で画面を切り替える制御の態様について、図
16のフローチャートを参照して説明する。
【0078】まず、通常モードM2において、センサや
設定器等の検出エラー、各種アクチュエータの作動エラ
ーまたは単なる通信エラー等の各種エラーデータが発生
したか否かを判別する(S1)。エラーデータが発生し
ていないときには(S1:No)、そのままリターンす
る。
【0079】エラーが発生しているときには(S1:Y
es)、通常モードM2に対応する画像情報を示す画面
(図18及び図19参照)のうち左隅に表示された標識
(エラーの文字)を点滅させる(S2)。このエラー標
識の点滅により、オペレータは、何らかのエラーが発生
したことを、通常モードM2に対応した画像情報を示す
画面上で迅速に視認できる。
【0080】次いで、モード切替スイッチ74が所定時
間T1(実施形態では5秒)以上押下されたか否かを判
別する(S3)。モード切替スイッチ74が所定時間T
1以上押下されたときには(S2:Yes)、後述する
ステップS4へ行く。モード切替スイッチ74が所定時
間T1以上押下されていないときには(S3:No)、
CANコントローラユニットC5が、前回のエラーデー
タの受信から所定時間T2(実施形態では10秒)以内
に、次のエラーデータの受信をしていないかどうかを判
別する(S6)。
【0081】CANコントローラユニットC5が所定時
間T2内に再びエラーデータを受信したときには(S
6:No)、ステップS2へ戻る。所定時間T2以上経
過しても、次のエラーデータを受信しないときには(S
6:Yes)、図18または図19に示す画面のエラー
標識の点滅を解除し(S7)、リターンする。
【0082】これにより、例えば単なる通信エラーのよ
うに、作業を続行できる程度の緊急性のないエラーの場
合には、そのまま作業を続けたとしても、所定時間(実
施形態では10秒)を経過すれば、図18または図19
に示す画面のエラー標識の点滅が解除されるから、オペ
レータは、エラー標識の点滅が継続する場合のみ、その
エラーの内容を確認すればよく、軽微なエラーデータに
注意を払う手間が省けて作業効率が向上する。
【0083】それ以外のエラーであっても、コンバイン
が移動可能なときには、自らの意思で通常モードM2の
画像情報を示す画面に戻すことができるので、エラーが
発生した後であっても、例えば車速や燃料の残量等の通
常モードM2の情報を示す画面を見ながら、運転操作や
各種作業を安全に実行でき、車庫や工場等に安全に移動
できるのである。
【0084】ステップS4では、液晶パネル60bにお
いて通常モードM2に対応した画像情報を示す画面(図
18及び図19参照)を、エラーの内容についての画像
情報を示す画面(図24(a)〜(d)参照)に遷移さ
せる。図24には参考として、(a)に扱深さセンサ9
8、(b)に燃料センサ106、(c)に燃料噴射ポン
プラックアクチュエータ127、(d)に刈取スイッチ
134のエラー情報を示す画面がそれぞれ図示されてい
る。
【0085】この場合、オペレータは、運転操作の妨げ
にならないとき等に、モード切替スイッチ74を所定時
間T1(実施形態では5秒)以上押下することにより、
通常モードM2に対応した画像情報を示す画面を、エラ
ーの内容についての画像情報を示す画面に遷移させるこ
とができるから、エラーの内容を確認したいときにチェ
ックできて作業効率は向上するし、運転操作時の安全性
も高まる。
【0086】また、モード切替スイッチ74を所定時間
T1(実施形態では5秒)以上押下しないと、液晶パネ
ル60bの画面が遷移しないから、モード切替スイッチ
74に不用意に触って、液晶パネル60bの画面が切り
替わるといった誤操作をなくすことができ、オペレータ
による運転操作を妨げるおそれがなくなる。
【0087】さらに、エラーの内容についての画像情報
を、液晶パネル60bの画面に表示することにより、オ
ペレータに伝達できる情報量が正確且つ詳細になるか
ら、前記従来技術のように、エラーコードを対応表等と
照合してエラーの内容を確認する作業が要らない。した
がって、エラー箇所の修理等を迅速かつ的確に取り掛か
ることができる。
【0088】次いで、モード切替スイッチ74が一回押
下されたか否かを判別する(S5)。モード切替スイッ
チ74が押下されていないときには(S5:No)、ス
テップS4へ戻る。モード切替スイッチ74が一回押下
されたときには(S5:Yes)、リターンするのであ
る。
【0089】本発明は、前述の実施形態に限定されるも
のではなく、各種農作業機、クレーン車等の特殊作業用
車両または乗用車等の各種作業機に対して、広く適用で
きることはいうまでもない。また、本発明における通信
バス(回線)はCAN(Controller Area Network)プロ
トコルのみならず、LAN(Local Area Network) プロ
トコルを用いてもよい。さらに、制御手段としてのコン
トローラは複数であってもよいし、単一のものであって
もよい。
【0090】
【発明の効果】請求項1のように構成すると、通常モー
ドの実行中にエラーが発生した場合には、モード切替え
手段を手動で切替え操作することにより、表示手段にお
いて通常モードの情報を示した画面を、エラー表示モー
ドの情報を示す画面に遷移させることができるから、オ
ペレータは、運転操作の妨げにならないとき等に、前記
モード切替手段を押下すれば、エラーの内容を確認する
ことができる。したがって、エラーの内容を確認したい
ときにチェックできて、通常の作業効率を向上させるこ
とができるし、作業機における運転操作時の安全性も高
まるという効果を奏する。
【0091】また、請求項2のように構成すると、前記
エラーが解除されるか、または、前記モード切替え手段
を手動で切替え操作することにより、前記表示画面にお
いてエラー表示モードの情報を示した画面から前記通常
モードの情報を示す画面に戻すことができるから、例え
ば単なる通信エラーのように、作業を続行できる程度の
緊急性のないエラーの場合には、そのまま作業を続けて
も、自動的に前記通常モードの情報を示す画面に戻るこ
とになる。したがって、オペレータは、軽微なエラーに
注意を払う手間が省けて作業効率が向上するという効果
を奏する。
【0092】それ以外のエラーであっても、作業機が移
動可能なときには、自らの意思で前記通常モードの情報
を示す画面に戻すことができるので、エラーが発生した
後であっても、前記通常モードの情報を示す画面を見な
がら運転操作や各種作業を安全に実行でき、車庫や工場
等に安全に移動できるという効果をも奏する。
【0093】さらに、請求項3の発明では、前記通常モ
ードの実行中にエラーが発生している状態では、前記表
示手段において通常モードの情報を示した画面の一部
に、前記エラーの発生を報知する標識を表示するので、
この標識の存在により、オペレータは、何らかのエラー
が発生したことを、前記通常モードの情報を示す画面上
で迅速に視認できるという効果を奏する。
【0094】請求項4のように構成すると、前記表示手
段は、文字、記号、画像等の情報を表示できるから、オ
ペレータに伝達できる情報量が正確且つ詳細になり、前
記従来技術のように、エラーコードを対応表等と照合し
てエラーの内容を確認する作業が要らない。したがっ
て、エラー箇所の修理等を迅速かつ的確に実行できると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの左側面図である。
【図2】コンバインの右側面図である。
【図3】コンバインの正面図である。
【図4】動力伝達系のスケルトン図である。
【図5】油圧回路図である。
【図6】運転室の概略平面図である。
【図7】操向丸ハンドル及び液晶パネルを示す拡大平面
図である。
【図8】制御装置全体の機能ブロック図である。
【図9】CANコントローラユニットC1の機能ブロッ
ク図である。
【図10】CANコントローラユニットC2の機能ブロ
ック図である。
【図11】CANコントローラユニットC3の機能ブロ
ック図である。
【図12】CANコントローラユニットC4の機能ブロ
ック図である。
【図13】CANコントローラユニットC5の機能ブロ
ック図である。
【図14】各モードの遷移図である。
【図15】通常モードの遷移図である。
【図16】画面遷移制御のフローチャートである。
【図17】初期モードの画像情報を示す画面の図であ
る。
【図18】非作業モードの画像情報を示す画面の図であ
る。
【図19】作業モードの画像情報を示す画面の図であ
る。
【図20】メンテナンスモードの画像情報を示す画面の
図である。
【図21】警報発生モードの画像情報を示す画面の図で
ある。
【図22】警報発生モードの画像情報を示す画面の図で
ある。
【図23】操作スイッチ設定モードの画像情報を示す画
面の図である。
【図24】エラー表示モードの画像情報を示す画面の図
である。
【符号の説明】
C1〜C5 CANコントローラユニット S1〜S5 アプリケーション制御プログラム 1 走行機体 2,2 走行クローラ 3 脱穀装置 4 刈取前処理装置 15 エンジン 28 排出オーガ 56 運転座席 57 フロントコラムカバー体 58 操向丸ハンドル 60 液晶表示装置 60a ケース 60b 表示手段としての液晶パネル 70 作業ランプ 71 カーソル上移動スイッチ 72 カーソル下移動スイッチ 73 環境設定スイッチ 74 モード切替スイッチ 75 制御装置 77 CPU 78 EEPROM
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G05B 23/02 G05B 23/02 301X (72)発明者 小山 智弘 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 Fターム(参考) 2B074 AA01 AC02 DA02 DB04 DC01 EC01 ED03 EE02 2B076 AA03 BA06 ED22 3D044 BA03 BA16 BA17 BA20 BA27 BB04 BD01 5H223 AA09 AA17 BB04 CC01 DD01 DD03 EE08

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機の各種モードの情報を表示するた
    めの表示手段と、前記複数のモードのうち実行中のモー
    ドの情報を前記表示手段の画面に表示するように制御す
    るための制御手段とを備えた表示装置において、 前記制御手段は、路上走行や各種作業をする通常モード
    の実行中にエラーが発生した場合には、モード切替え手
    段を手動で切替え操作することにより、前記通常モード
    の情報を示した画面を、エラー表示モードの情報を示す
    画面に遷移させるように制御することを特徴とする作業
    機における表示装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記エラーが解除され
    るか、または、前記モード切替え手段を手動で切替え操
    作することにより、前記エラー表示モードの情報を示し
    た画面から前記通常モードの情報を示す画面に戻すよう
    に制御することを特徴とする請求項1に記載した作業機
    における表示装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記通常モードの実行
    中にエラーが発生している状態では、前記通常モードの
    情報を示した画面の一部に、前記エラーの発生を報知す
    る標識を表示するように制御することを特徴とする請求
    項1または2に記載した作業機における表示装置。
  4. 【請求項4】 前記表示手段は、文字、記号、画像等の
    情報が表示できるように構成されていることを特徴とす
    る請求項1〜3のうちいずれかに記載した作業機におけ
    る表示装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010076462A (ja) * 2008-09-23 2010-04-08 Denso Corp 車両用表示装置
JP2011160767A (ja) * 2010-02-15 2011-08-25 Yanmar Co Ltd ステアバイワイヤ方式のコンバイン
JP2014065497A (ja) * 2008-08-29 2014-04-17 Yupiteru Corp 車両用警報装置
CN105188345A (zh) * 2013-03-13 2015-12-23 洋马株式会社 作业机械的显示装置

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