JP6577220B2 - 処理方法、製造方法及び位置決め装置 - Google Patents
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Description
<製造装置Aの概要>
図1は本発明が適用可能な製造装置Aの概要図である。製造装置Aは、多心ケーブル7と、部品8とを接続したケーブル製品9を製造する装置である。本実施形態では、多心ケーブル7として、二心のケーブル及び三心のケーブルを用いる場合を例示するが、四心以上のケーブルにも適用可能である。部品8は、ここでは回路基板を例示するがコネクタ等であってもよい。回路基板は、センサが実装された回路基板であってもよく、ケーブル製品9は、ケーブル付きのセンサ製品であってもよい。
搬送装置1は、レール11と、搬送ユニット12とを備える。レール11はY方向に延設されており、搬送ユニット12の移動を案内する。上述した各装置2〜5はレール11に沿って配置されている。搬送ユニット12はレール11上をY方向(搬送方向)に移動され、多心ケーブル7を各装置2〜5に搬送する。図1と図2(A)を参照して搬送ユニット12について説明する。図2(A)は搬送ユニット12の説明図である。
検査装置2が行う処理について図2(B)及び図2(C)を参照して説明する。検査装置2は、心線露出装置3の処理に備えて、多心ケーブル7の軸心を中心として放射方向に位置する心線71の軸心(中心の位置)を予め定めた基準位置に移動補正する。
心線露出装置3は、多心ケーブル7の一方端部7aの端面から所定の長さまで、絶縁被覆体72を除去する装置である。図5(A)は心線露出装置3の説明図である。図5(A)の例では、一対のカッタ31によって多心ケーブル7を径方向に切り込む。続いて、一対のカッタ31を多心ケーブル7の軸方向に移動させることで、絶縁被覆体72を除去している。これにより、各心線71の一方端部が露出する。
心線整列装置4は、心線露出装置3により露出した各心線71を、装置5の処理に備えて整列させる装置である。本実施形態の場合、多心ケーブル7が、各心線71が互いに撚り合されたケーブルである場合を想定している。心線整列装置4は、各心線71の露出した部分において撚りを解いて各心線71の端部を平面状に配列させる装置である。
<概要>
装置5により行われる処理内容について図6(B)及び図6(C)を参照して説明する。図6(B)は三心の多心ケーブル7の場合を示し、図6(C)は二心の多心ケーブル7の場合を示している。まず、図6(B)を参照して三心の多心ケーブル7の場合について説明する。
図7(A)は位置決め装置5Aの概要図である。図8(A)は図7(A)のI−I線断面図である。図9(A)は図7(A)の矢印X1方向に位置決め装置5Aを見た図である。図7(A)〜図9(D)は三心の多心ケーブル7について記載されており、二心の多心ケーブル7の位置決めについては図10(A)〜図10(C)に記載されている。
心線71と部品8との接続について図11(A)〜(C)を参照して説明する。本実施形態の場合、位置決め装置5Aにより心線71が位置決めされた状態で、心線71と部品8との接続を行う。接続装置は、ストリッパ5Bと、半田供給装置5Cと、加熱装置5Dとを備える。図11(A)では心線71の先端の被覆をストリッパ5Bにより除去する状態を示す。ストリッパ5Bは、一対のカッタによって心線71を径方向に切り込み、一対のカッタを心線71の軸方向に移動させることで、心線71の被覆を除去する。被覆の除去は、心線71毎に行ってもよいし、複数の心線71について同時に行ってもよい。なお、本実施形態では、心線71と部品8とを半田付けにより接続するために心線71の被覆を除去するが、圧着等の場合には、被覆の除去が不要な場合がある。
装置5に移送される多心ケーブル7は、心線露出装置3によって多心ケーブル7の端面から所定の長さ(例えば、40mm)の絶縁被覆体72が除去され各心線71が露出されている。露出処理された多心ケーブル7の絶縁被覆体72の端部(端面)における各心線71の位置は、検査装置2が算出した算出位置を基に設定されている。算出位置は、仮定した位置のため、実際の位置と算出位置とが若干ズレている可能性がある。このズレは、高い位置精度を要する場合、不具合が生じることになる。このようなズレは、例えば、回転保持機構を形成する部品の誤差や、部品同士を組み立てた際の組立誤差等が蓄積して生じる。そのため、装置5における露出処理された多心ケーブル7の絶縁被覆体72の端部(端面)における各心線71の位置は、基準位置と一致していることが好ましい。そのため、高精度に位置出しが行われた後、装置5による処理を行ってもよい。図12は、製造装置Aの構成を一部修正した製造装置Bの概要図である。以下、製造装置Aと異なる点について製造装置Bを説明する。
Claims (10)
- 複数本の心線を絶縁被覆体で被覆した多心ケーブルの処理方法であって、
前記多心ケーブルの一方端部において前記絶縁被覆体を除去し、前記複数本の心線の各一方端部を露出させる露出工程と、
前記多心ケーブルを保持すると共に、露出した前記複数本の心線の前記各一方端部をガイド機構で位置決めする位置決め工程と、を含み、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記位置決め工程では、
露出した前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置に、前記ガイド機構によってガイドし、
前記複数本の心線が二本のときは、二本の前記心線を互いに離間させ、
前記複数本の心線が三本のときは、中央に位置する心線を、両側に位置する心線からずれた位置に離間させる、
ことを特徴とする処理方法。 - 複数本の心線を絶縁被覆体で被覆した多心ケーブルの処理方法であって、
前記多心ケーブルの一方端部において前記絶縁被覆体を除去し、前記複数本の心線の各一方端部を露出させる露出工程と、
前記多心ケーブルを保持すると共に、露出した前記複数本の心線の前記各一方端部をガイド機構で位置決めする位置決め工程と、を含み、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記位置決め工程では、
露出した前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置に、前記ガイド機構によってガイドし、
前記ガイド機構は、
前記複数本の心線の前記各一方端部の周面に当接可能な第一の当接面を備える第一の当接部材と、
前記複数本の心線の前記各一方端部の周面に当接可能な第二の当接面を備える第二の当接部材と、
前記第一の当接面に対して移動可能な第一の突出部材と、
前記第二の当接面に対して移動可能な第二の突出部材と、
前記第一の当接面及び前記第二の当接面により前記複数本の心線の前記各一方端部を挟む方向に、前記第一の当接部材と前記第二の当接部材との少なくともいずれか一方を移動する第一の駆動機構と、
前記第一の突出部材を前記第一の当接面に対して移動させる第二の駆動機構と、
前記第二の突出部材を前記第二の当接面に対して移動させる第三の駆動機構と、を含み、
前記複数本の心線が二本の場合、
前記第一の突出部材を前記第一の当接面から突出させた状態で、前記第一の当接面及び前記第二の当接面により前記複数本の心線の前記各一方端部を挟み、前記第一の突出部材を前記二本の心線の間に挿入し、
前記複数本の心線が三本の場合、
前記第一の当接面及び前記第二の当接面により前記複数本の心線の前記各一方端部を挟み、前記第一の突出部材を前記第一の当接面から退避させ、前記第二の突出部材で前記三本の心線のうちの中央に位置する心線を押圧する、
ことを特徴とする処理方法。 - 複数本の心線を絶縁被覆体で被覆した多心ケーブルの処理方法であって、
前記多心ケーブルの一方端部において前記絶縁被覆体を除去し、前記複数本の心線の各一方端部を露出させる露出工程と、
前記多心ケーブルを保持すると共に、露出した前記複数本の心線の前記各一方端部をガイド機構で位置決めする位置決め工程と、を含み、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記位置決め工程では、
露出した前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置に、前記ガイド機構によってガイドし、
前記複数本の心線は、互いに撚り合わせられており、
前記処理方法は、
前記位置決め工程の前に、前記複数本の心線における各心線の前記各一方端部が平面状に配列されるように、前記各一方端部を扱く工程を更に含む、
ことを特徴とする処理方法。 - 複数本の心線を絶縁被覆体で被覆した多心ケーブルの処理方法であって、
前記多心ケーブルの一方端部において前記絶縁被覆体を除去し、前記複数本の心線の各一方端部を露出させる露出工程と、
前記多心ケーブルを保持すると共に、露出した前記複数本の心線の前記各一方端部をガイド機構で位置決めする位置決め工程と、を含み、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記位置決め工程では、
露出した前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置に、前記ガイド機構によってガイドし、
前記露出工程の前に、前記多心ケーブルの前記一方端部を撮影して、前記複数本の心線の前記各一方端部の位置を検査する第一の検査工程を更に含む、
ことを特徴とする処理方法。 - 請求項4に記載の処理方法であって、
前記露出工程の後、前記位置決め工程の前に、前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記多心ケーブルの軸方向と交差する方向から撮影して、前記複数本の心線の前記各一方端部の位置を検査する第二の検査工程を更に含む、
ことを特徴とする処理方法。 - 請求項4に記載の処理方法であって、
前記第一の検査工程は、
撮影画像により得られた前記複数本の心線の前記各一方端部の現在位置と、予め設定された各一方端部の基準位置とを比較して、そのズレ量を算出する工程と、
前記ズレ量に基づいて前記多心ケーブルを回転させる位置合わせ工程とを含む、
ことを特徴とする処理方法。 - 請求項5に記載の処理方法であって、
前記第二の検査工程は、
撮影画像により得られた前記複数本の心線の前記各一方端部のうちの少なくとも一つの一方端部の画像上の面積を算出する工程と、
算出した面積に基づいて前記多心ケーブルを回転させる位置合わせ工程とを含む、
ことを特徴とする処理方法。 - 複数本の心線を絶縁被覆体で被覆した多心ケーブルと、該多心ケーブルが接続される部品とを備えるケーブル製品を製造する製造方法であって、
前記多心ケーブルの一方端部において前記絶縁被覆体を除去し、前記複数本の心線の各一方端部を露出させる露出工程と、
前記多心ケーブルを保持すると共に、露出した前記複数本の心線の前記各一方端部をガイド機構で位置決めする位置決め工程と、
位置決めされた前記各一方端部を前記部品に接続する接続工程と、を含み、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記位置決め工程では、
露出した前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置に、前記ガイド機構によってガイドし、
前記複数本の心線が二本のときは、二本の前記心線を互いに離間させ、
前記複数本の心線が三本のときは、中央に位置する心線を、両側に位置する心線からずれた位置に離間させる、
ことを特徴とする製造方法。 - 多心ケーブルが備える複数本の心線の位置決め装置であって、
前記複数本の心線を被覆する絶縁被覆体を除去することによって露出した、前記複数本の心線の各一方端部をガイドするガイド機構と、
前記ガイド機構を制御する制御ユニットと、を備え、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記制御ユニットは、前記ガイド機構の制御として、
前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置にガイドさせ、
前記複数本の心線が二本のときは、二本の前記心線を互いに離間させ、
前記複数本の心線が三本のときは、中央に位置する心線を、両側に位置する心線からずれた位置に離間させる、
ことを特徴とする位置決め装置。 - 多心ケーブルが備える複数本の心線の位置決め装置であって、
前記複数本の心線を被覆する絶縁被覆体を除去することによって露出した、前記複数本の心線の各一方端部をガイドするガイド機構と、
前記ガイド機構を制御する制御ユニットと、を備え、
前記複数本の心線は、二本の心線又は三本の心線であり、
前記制御ユニットは、前記ガイド機構の制御として、
前記複数本の心線の前記各一方端部を、前記複数本の心線の数に対応した位置にガイドさせ、
前記ガイド機構は、
前記複数本の心線の前記各一方端部の周面に当接可能な第一の当接面を備える第一の当接部材と、
前記複数本の心線の前記各一方端部の周面に当接可能な第二の当接面を備える第二の当接部材と、
前記第一の当接面に対して移動可能な第一の突出部材と、
前記第二の当接面に対して移動可能な第二の突出部材と、
前記第一の当接面及び前記第二の当接面により前記複数本の心線の前記各一方端部を挟む方向に、前記第一の当接部材と前記第二の当接部材との少なくともいずれか一方を移動する第一の駆動機構と、
前記第一の突出部材を前記第一の当接面に対して移動させる第二の駆動機構と、
前記第二の突出部材を前記第二の当接面に対して移動させる第三の駆動機構と、を含む、
ことを特徴とする位置決め装置。
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