JP6577121B1 - オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機 - Google Patents

オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機 Download PDF

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Abstract

【課題】効果的な潤滑条件下で摩耗による異物・不純物を発生させることがない、オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機を提供する。【解決手段】ハーモニック減速機モジュールの可撓性外歯ギア40の元の収容空間422にオイルガイドリング70を配設し、しかもハーモニック減速機モジュールの連結部材51にオイルガイドリング70を外嵌めするとともに、第1ハウジング21とフレキシブルベアリング52との間に位置させる。これにより、第1ハウジング21のオイル注入孔211からグリース87が注入された後、前記グリース87がオイルガイドリング70の各オイル導入孔75を通じて貯油リング溝74内に進入する。よて、波動発生器50が回転すると、貯油リング溝74内のグリース87がリング溝壁面743によって波動発生器50のフレキシブルベアリング52に導かれ、故にフレキシブルベアリング52が潤滑されるようになる。【選択図】図7

Description

本発明はハーモニック減速機に関し、特にオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機に関する。
図1Aには、特許文献1による潤滑ホルダーを備えたハーモニック減速機を示す。この潤滑ホルダーを備えたハーモニック減速機は、主に潤滑ホルダー111とオイルシール112によって潤滑空間113を形成し、この潤滑空間113で重なり組み合わせのベアリング114とカム115とシングルカップリング116を十分に潤滑することができるので、寿命を延ばし、摩耗を低減する効果を達成する。
しかしながら、この従来技術は、潤滑ホルダー111を設けず、前記潤滑ホルダー111とオイルシール112とフレキシブルギア117の収容部1171との間に潤滑空間113を形成している。このため、作動時には、潤滑ホルダー111が対応するフレキシブルギア117外歯の収容部1171と擦れて発熱や摩耗が発生し、逆に減速機内の異物や不純物が増加して減速機の摩耗が増大する。
図1Bには、特許文献2による減速機の自動潤滑装置を示す。この減速機の自動潤滑装置では、主にカバーユニット131の貯油溝131にフレキシブルベアリング132に対応する第1給油孔1312と、内歯1331及び外歯1341が噛合するところに対応する第2給油孔1313を設ける。加圧ユニット135は、ピストン部材136を押圧するための加圧気体を生成し、 ピストン部材136は貯油溝1311内のグリース137を押すことで第1給油孔1312と第2給油孔1313からグリース137が排出され、これにより、フレキシブルベアリング132が潤滑され、さらに剛性内歯ギア133の内歯1331と可撓性外歯ギア134の外歯1341が噛合するところが潤滑されて寿命を向上させる。
しかし、カバーユニット131は、カバー本体1314とカバー部材1315とで螺合されており、且つカバー本体1314はグリース137を収容する環状貯油溝1316とこの環状貯油溝1316と連通する加圧通路1317を有し、同時にピストン部材136と加圧ユニット135を使用する必要があるため、元の設計を変更して減速機の全体体積を増加させ、部品コストをさらに増加させるという問題がある。
台湾特許第 I592590号公報 台湾特許第M561745号公報
本発明が解決しようとする課題は、主に効果的な潤滑条件下で摩耗による異物・不純物を発生させることがない、オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機を提供することである。
また、本発明が解決しようとするもう一つの課題は、主に効果的な潤滑条件下で元の減速機の外観寸法を変更する必要がない、オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は下記のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機を提供する。
即ち、本発明は、ハーモニック減速機モジュールと、オイルガイドリングとを備え、前記ハーモニック減速機モジュールは、第1ハウジングと、クロスローラーベアリングと、剛性内歯ギアと、可撓性外歯ギアと、波動発生器と、第2ハウジングとを含み、前記第1ハウジングは、オイル注入孔を有し、前記クロスローラーベアリングは、前記第1ハウジングに固定されたベアリング外リングと、前記ベアリング外リングに対して枢動するベアリング内リングとを有し、前記剛性内歯ギアは、前記ベアリング内リングに固定され、複数の内歯を有し、前記可撓性外歯ギアは、前記第1ケーシングと前記ベアリング外リングとの間に固定された本体部と、前記本体部を連結するフレキシブル筒状部とを備え、前記フレキシブル筒状部は、前記内歯と噛合する複数の外歯と、オイル注入孔に連通する収容空間とを有し、前記波動発生器は、連結部材とフレキシブルベアリングとを有し、前記連結部材は、前記第1ハウジングに枢設され且つ前記収容空間内に配設され、前記フレキシブルベアリングは、前記フレキシブル筒状部と前記連結部材との間に配設され且つ前記収容空間内に位置し、前記第2ハウジングは、前記剛性内歯ギアに固定され、且つ前記連結部材に外嵌めされ、前記オイルガイドリングは、前記収容空間に配設され、且つ前記第1ハウジングと前記フレキシブルベアリングとの間に位置し、前記オイルガイドリングは、前記連結部材に外嵌めされた外嵌め孔と、前記フレキシブルベアリングに対面する第1リング端面と、前記第1ハウジングに対面する第2リング端面と、前記第1リング端面に凹設され且つ前記フレキシブルベアリングに対面する溝切欠きを有する貯油リング溝と、前記第2リング端面に凹設され且つ前記貯油リング溝に連通する複数のオイル導入孔と、を有することを特徴とする。
本発明は、可撓性外歯ギアの元の収容空間にオイルガイドリングを配設し、しかも連結部材にオイルガイドリングを外嵌めするとともに、第1ハウジングとフレキシブルベアリングとの間に位置し、これにより、第1ハウジングのオイル注入孔からグリースが注入された後、前記グリースがオイルガイドリングの各オイル導入孔を通じて貯油リング溝内に進入するように構成されている。このため、波動発生器が回転すると、貯油リング溝内のグリースがリング溝壁面によって波動発生器のフレキシブルベアリングに導かれ、故にフレキシブルベアリングが潤滑されるようになる。したがって、本発明では、効果的な潤滑条件下でオイルガイドリングと可撓性外歯ギアとの摩耗によって、異物・不純物を発生させることがなく、同時に元の設計を変更する必要がないという効果を奏することができる。
より好ましくは、前記オイルガイドリングの貯油リング溝は、リング溝底面と、前記リング溝底面を連結するリング溝壁面とを有し、前記リング溝壁面は、傾斜状を呈し、しかも前記リング溝底面から前記第1リング端面に向かって徐々に拡大する漸拡状を呈する。これにより、オイル注入孔から注入されたグリースが効果的にフレキシブルベアリングに導かれる。より好ましくは、前記オイルガイドリングの各オイル導入孔は、前記第2リング端面と前記リング溝底面との間を連通する。
より好ましくは、前記オイルガイドリングの各オイル導入孔は、前記リング溝底面から前記第2リング端面に向けて徐々に拡大する漸拡状を呈する。
より好ましくは、前記ハーモニック減速機モジュールは、第1ベアリングをさらに備え、前記第1ベアリングは、前記第1ハウジングと前記連結部材との間に配設され、且つ前記第1ベアリングは、前記オイルガイドリングの各前記オイル導入孔に対面する。
より好ましくは、前記オイルガイドリングは、前記リング溝底面に凹設された環状凹切欠き部をさらに有し、前記環状凹切欠き部と前記連結部材の軸リング面は、逆流止め空間を画定する。
より好ましくは、前記オイルガイドリングは、 前記リング溝底面に凹設されたリング溝をさらに有し、前記リング溝は、前記リング溝底面と前リング溝壁面との間を連通する。
より好ましくは、前記第1ハウジングのオイル注入孔と前記オイルガイドリングの各オイル導入孔は、オイル注入通路を形成する。
より好ましくは、前記オイルガイドリングは、金属材料またはプラスチック材料で形成される。
より好ましくは、前記オイルガイドリングと可撓性外歯ギアのフレキシブル筒状部との間には、隙間を形成する。
本発明のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機は、可撓性外歯ギアの元の収容空間にオイルガイドリングを配設し、しかも連結部材にオイルガイドリングを外嵌めするとともに、第1ハウジングとフレキシブルベアリングとの間に位置し、これにより、第1ハウジングのオイル注入孔からグリースが注入された後、前記グリースがオイルガイドリングの各オイル導入孔を通じて貯油リング溝内に進入するように構成されている。このため、波動発生器が回転すると、貯油リング溝内のグリースがリング溝壁面によって波動発生器のフレキシブルベアリングに導かれ、故にフレキシブルベアリングが潤滑されるようになる。したがって、本発明では、効果的な潤滑条件下でオイルガイドリングと可撓性外歯ギアとの摩耗によって、異物・不純物を発生させることがなく、同時に元の設計を変更する必要がないという効果を奏することができる。
特許文献1の一部説明図である。 特許文献2の一部説明図である。 本発明の一実施形態の全体斜視図である。 本発明の一実施形態の別の全体斜視図である。 本発明のオイルガイドリングを示す全体斜視図である。 本発明のオイルガイドリングを示す横断面図である。 図2における線6−6の断面図である。 図2における線7−7の断面図である。
以下に図面を参照しながら本発明を実施するための最良の形態について詳述する。
図2乃至図7に示すように、本発明の実施形態に係るオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機は、主にハーモニック減速機モジュールAと、オイルガイドリング70とより構成される。そのうち、前記ハーモニック減速機モジュールAは、第1ハウジング21と、クロスローラーベアリング25と、剛性内歯ギア30と、可撓性外歯ギア40と、波動発生器50と、第2ハウジング22と、第1ベアリング61と、第2ベアリング62とを含む。
前記第1ハウジング21は、オイル注入孔211を有する。
前記クロスローラーベアリング25は、前記第1ハウジング21に固定されたベアリング外リング251と、前記ベアリング外リングに対して枢動するベアリング内リング252と、前記ベアリング外リング251と前記ベアリング内リング252との間に設けられた複数のローラー253とを有する。
前記剛性内歯ギア30は、前記ベアリング内リング252に固定され、複数の内歯31を有する。
前記可撓性外歯ギア40は、トップハット状を呈し、しかも前記第1ハウジング21と前記ベアリング外リング251との間に固定された本体部41と、前記本体部41を連結し、しかも軸方向に延伸するフレキシブル筒状部42とを備え、前記フレキシブル筒状部42は、軸方向に撓むことができ、且つ前記内歯31と噛合する複数の外歯421と、オイル注入孔211に連通する収容空間422とを有する。
前記波動発生器50は、連結部材51とフレキシブルベアリング52とを有し、前記連結部材51は、前記第1ハウジング21に枢設され且つ前記収容空間422に穿設され、前記フレキシブルベアリング52は、前記フレキシブル筒状部42と前記連結部材51との間に配設され且つ前記収容空間422内に位置する。
前記第2ハウジング22は、前記剛性内歯ギア30に固定され、且つ前記連結部材51に外嵌めされ、同時に前記連結部材51は、第2ハウジング22に対して枢設するように配置される。
前記第1ベアリング61は、前記第1ハウジング21と前記連結部材51との間に配設され、これにより、前記連結部材51は、前記第1ハウジング21に回動可能に枢設された状態を提供する。
前記第2ベアリング62は、前記第2ハウジング22と前記連結部材51との間に配設され、これにより、前記連結部材51は、前記第2ハウジング22に回動可能に枢設された状態を提供する。
前記オイルガイドリング70は、前記収容空間422に配設され、且つ前記第1ハウジング21と前記フレキシブルベアリング52との間に位置し、前記オイルガイドリング70は、前記連結部材51に外嵌めされた外嵌め孔71と、前記フレキシブルベアリング52に対面する第1リング端面72と、前記第1ハウジング21に対面する第2リング端面73と、前記第1リング端面72に凹設され且つ前記フレキシブルベアリング52に対面する切欠き741を有する貯油リング溝74と、前記第2リング端面73に凹設され且つ前記貯油リング溝74に連通する複数のオイル導入孔75と、を有する。
本実施例では、前記オイルガイドリング70は、図4乃至図6に示すように、リング側面79によって径方向に外嵌め孔71と連通する2つの貫通孔76を有し、且つ各前記貫通孔76は、魚目状孔を呈し、しかも前記リング側面79に凹設された第1径方向穿孔部761と、前記第1径方向穿孔部761に連通され、前記第1径方向穿孔部761の孔の直径よりも小さい孔を有する第2径方向穿孔部762とを有する。
前記連結部材51の軸リング面511には、2つのネジ孔512が径方向に穿設されており、前記2つの貫通孔76には、ネジ81がそれぞれ設けられており、且つ各前記ネジ81は、各前記貫通孔76に挿通されて各前記ネジ孔512に係止されている。そのうち、前記ネジ81のヘッド811は、前記第1径方向穿孔部761に当接し、前記ネジ81のボディ812は、前記第2径方向穿孔部762に貫通して前記連結部材51のネジ孔512に螺合されている。これにより、前記オイルガイドリング70が前記連結部材51に外嵌めされている。
また、前記オイルガイドリング70の貯油リング溝74と前記連結部材51の軸リング面511は、1つの貯油空間83を形成しており、且つ前記オイルガイドリング70の貯油リング溝74は、リング溝底面742と、前記リング溝底面742を連結するリング溝壁面743とを有し、前記リング溝壁面743は、傾斜状を呈し、しかも前記リング溝底面742から前記第1リング端面72に向かって徐々に拡大する漸拡状を呈する。これにより、前記リング溝壁面743は、前記フレキシブルベアリング52側に傾斜している。
同時に各前記オイル導入孔75は、前記第2リング端面73と前記リング溝底面742との間を連通し、且つ各前記オイル導入孔75は、前記リング溝底面742から前記第2リング端面73に向けて徐々に拡大する漸拡状を呈し、即ち、円錐形の孔を形成し、しかも各前記オイル導入孔75を前記第1ベアリング61に対応させるとともに、前記第1ハウジング21のオイル注入孔211と前記オイルガイドリング70の各オイル導入孔75とで1つのオイル注入通路85を形成する。
また、前記オイルガイドリング70は、プラスチック材料で形成されているが、金属材料でももちろん構わない。オイルガイドリング70をプラスチック材料で形成することにより製造コストを低減することができ、オイルガイドリング70を金属材料で形成することにより寿命を向上させることができる。その他、前記オイルガイドリング70と可撓性外歯ギア40のフレキシブル筒状部42との間には、隙間Hが形成されている。
以上は、本発明の実施形態の各主要構成の説明である。以下に本発明の作用と効果について詳述する。
図7に示すように、前記第1ハウジング21のオイル注入孔211からグリース87(矢印で図示)が注入された後に、前記グリース87は、前記第1ハウジング21のオイル注入孔211と前記オイルガイドリング70によって形成されたオイル注入通路85から、前記貯油リング溝74と前記連結部材51の軸リング面511とで囲まれた貯油空間83内に流入するようになる。
前記波動発生器50の連結部材51が回転すると、回転する連結部材51が前記オイルガイドリング70を同期して駆動させ、前記オイルガイドリング70内のグリース87が傾斜状を呈するリング溝壁面743を通過し、フレキシブルベアリング52に導かれ、これにより、フレキシブルベアリング52を潤滑することで、ハーモニック減速機の寿命を延ばすことができると同時にグリース87の無駄を回避することができる。
そして、本発明では、可撓性外歯ギア40の元の収容空間422にオイルガイドリング70を配設し、しかも連結部材51にオイルガイドリング70を外嵌めするとともに、第1ハウジング21とフレキシブルベアリング52との間に位置し、これにより、第1ハウジング21のオイル注入孔211からグリース87が注入された後、前記グリース87がオイルガイドリング70の各オイル導入孔75を通じて貯油リング溝74内に進入するように構成されている。
このため、波動発生器50が回転すると、貯油リング溝74内のグリース87がリング溝壁面743によって波動発生器50のフレキシブルベアリング52に導かれ、故にフレキシブルベアリング52が潤滑されるようになる。したがって、本発明は、効果的な潤滑条件下で不十分な潤滑に起因する摩耗による異物・不純物の発生を避けることができ、同時に元の減速機の外観寸法を変更する必要がないという効果を奏することができる。
ここで言及に値するのは、オイルガイドリング70の各オイル導入孔75が円錐形の孔で前記第1ベアリング61に対応しており、且つ各前記オイル導入孔75が前記第1ベアリング61に向けて徐々に拡大する漸拡状を呈することである。このため、各前記オイル導入孔75内のグリース87は、各前記オイル導入孔75の孔壁に沿って前記第1ベアリング61に流れ、故に前記第1ベアリング61を潤滑してその使用寿命を延ばすことができる。
また、本実施例では、前記オイルガイドリング70は、前記リング溝底面742に凹設された環状凹切欠き部77をさらに有し、前記環状凹切欠き部77と前記連結部材51の軸リング面511は、逆流止め空間89を画定し、同時に前記オイルガイドリング70は、 前記リング溝底面742に凹設されたリング溝78をさらに有し、前記リング溝78は、前記リング溝底面742と前リング溝壁面743との間を連通する。
したがって、前記逆流止め空間89と前記リング溝78の全ては、貯油リング溝74のリング溝底面742よりも低く、逆流止め空間89、リング溝78およびオイル導入孔75端部の小孔を介して貯油リング溝74内のグリース87が貯油リング溝74に連通する各オイル導入孔75の小孔によって失われるのを防止することができ、波動発生器50が回転する際に、貯油空間83内にグリース87を保有させることを確保することができ、フレキシブルベアリング52を依然として潤滑することができる。
ここで言及に値するのは、本実施例において前記オイルガイドリング70と可撓性外歯ギア40のフレキシブル筒状部42との間には、隙間Hが形成されていることである。これにより、効果的な潤滑条件下では、前記オイルガイドリング70と前記フレキシブル筒状部42との磨耗によって、異物・不純物が発生することはない。
最後に、図7を参照する。この実施例では、前記フレキシブルベアリング52は、フレキシブルベアリング外リング521と、フレキシブルベアリング内リング522と、フレキシブルベアリング内リング522とフレキシブルベアリング外リング521との間に設けられた複数のローラー523と、フレキシブルベアリング内リング522とフレキシブルベアリング外リング521の一端に設けられたホルダー524と、を含む。そのうち、前記フレキシブルベアリング52の組み立てにおいては、前記ホルダー524が前記オイルガイドリング70から遠く離れるように、つまり、前記フレキシブルベアリング52の開放端面を前記オイルガイドリング70に対面させる。これにより、前記波動発生器50が回転すると、グリース87が前記貯油リング溝74の前記リング溝壁面743にガイドされて前記フレキシブルベアリング52内に直接流入されるので、前記ホルダー524によって止められることなく、前記フレキシブルベアリング52を効果的に潤滑することができる。
上記本発明の実施形態と図示は、本発明の好適な実施形態に過ぎず、本発明の実施範囲を限定するものではない。本発明の特許請求の範囲に基づく均等な変更や修飾はすべて、本発明の保護範囲に含むものとする。
本発明は、ハーモニック減速機に関し、特にオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機に適用することができる。
111 潤滑ホルダー
112 オイルシール
113 潤滑空間
114 ベアリング
115 カム
116 シングルカップリング
117 フレキシブルギア
1171 収容部
131 カバーユニット
1311 貯油溝
1312 第1給油孔
1313 第2給油孔
1314 カバー本体
1315 カバー部材
1316 環状貯油溝
1317 加圧通路
132 フレキシブルベアリング
133 剛性内歯ギア
1331 内歯
134 可撓性外歯ギア
1341 外歯
135 加圧ユニット
136 ピストン部材
137 グリース
A ハーモニック減速機モジュール
21 第1ハウジング
211 オイル注入孔
22 第2ハウジング
25 クロスローラーベアリング
251 ベアリング外リング
252 ベアリング内リング
253 ローラー
30 剛性内歯ギア
31 内歯
40 可撓性外歯ギア
41 本体部
42 フレキシブル筒状部
421 外歯
422 収容空間
50 波動発生器
51 連結部材
511 軸リング面
512 ネジ孔
52 フレキシブルベアリング
521 フレキシブルベアリング外リング
522 フレキシブルベアリング内リング
523 ローラー
524 ホルダー
61 第1ベアリング
62 第2ベアリング
70 オイルガイドリング
71 外嵌め孔
72 第1リング端面
73 第2リング端面
74 貯油リング溝
741 溝切欠き
742 リング溝底面
743 リング溝壁面
75 オイル導入孔
76 貫通孔
77 環状凹切欠き部
78 リング溝
79 リング側面
81 ネジ
811 ヘッド
812 ボディ
83 貯油空間
85 オイル注入通路
87 グリース
89 逆流止め空間
H 間隙

Claims (5)

  1. オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機であって、
    ハーモニック減速機モジュールと、オイルガイドリングとを備え、
    前記ハーモニック減速機モジュールは、第1ハウジングと、クロスローラーベアリングと、剛性内歯ギアと、可撓性外歯ギアと、波動発生器と、第2ハウジングとを含み、
    前記第1ハウジングは、オイル注入孔を有し、
    前記クロスローラーベアリングは、前記第1ハウジングに固定されたベアリング外リングと、前記ベアリング外リングに対して枢動するベアリング内リングとを有し、
    前記剛性内歯ギアは、前記ベアリング内リングに固定され、複数の内歯を有し、
    前記可撓性外歯ギアは、前記第1ハウジングと前記ベアリング外リングとの間に固定された本体部と、前記本体部を連結するフレキシブル筒状部とを備え、前記フレキシブル筒状部は、前記内歯と噛合する複数の外歯と、オイル注入孔に連通する収容空間とを有し、
    前記波動発生器は、連結部材とフレキシブルベアリングとを有し、前記連結部材は、前記第1ハウジングに枢設され且つ前記収容空間内に配設され、前記フレキシブルベアリングは、前記フレキシブル筒状部と前記連結部材との間に配設され且つ前記収容空間内に位置し、
    前記第2ハウジングは、前記剛性内歯ギアに固定され、且つ前記連結部材に外嵌めされ、
    前記オイルガイドリングは、前記収容空間に配設され、且つ前記第1ハウジングと前記フレキシブルベアリングとの間に位置し、前記オイルガイドリングは、前記連結部材に外嵌めされた外嵌め孔と、前記フレキシブルベアリングに対面する第1リング端面と、前記第1ハウジングに対面する第2リング端面と、前記第1リング端面に凹設され且つ前記フレキシブルベアリングに対面する溝切欠きを有する貯油リング溝と、前記第2リング端面に凹設され且つ前記貯油リング溝に連通する複数のオイル導入孔と、を有することを特徴とする、
    オイルガイドリングを備えたハーモニック減速機。
  2. 前記オイルガイドリングの貯油リング溝は、リング溝底面と、前記リング溝底面を連結するリング溝壁面とを有し、前記リング溝壁面は、傾斜状を呈し、しかも前記リング溝底面から前記第1リング端面に向かって徐々に拡大する漸拡状を呈し、そのうち、前記オイルガイドリングの各オイル導入孔は、前記第2リング端面と前記リング溝底面との間を連通し、且つ各前記オイル導入孔は、前記リング溝底面から前記第2リング端面に向けて徐々に拡大する漸拡状を呈することを特徴とする請求項1に記載のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機。
  3. 前記ハーモニック減速機モジュールは、第1ベアリングをさらに備え、前記第1ベアリングは、前記第1ハウジングと前記連結部材との間に配設され、且つ前記第1ベアリングは、前記オイルガイドリングの各前記オイル導入孔に対面することを特徴とする請求項1に記載のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機。
  4. 前記オイルガイドリングの貯油リング溝は、リング溝底面と、前記リング溝底面を連結するリング溝壁面とを有し、前記リング溝壁面は、傾斜状を呈し、しかも前記リング溝底面から前記第1リング端面に向かって徐々に拡大する漸拡状を呈し、前記オイルガイドリングは、前記リング溝底面に凹設された環状凹切欠き部をさらに有し、前記環状凹切欠き部と前記連結部材の軸リング面は、逆流止め空間を画定し、前記オイルガイドリングは、 前記リング溝底面に凹設されたリング溝をさらに有し、前記リング溝は、前記リング溝底面と前リング溝壁面との間を連通することを特徴とする請求項1に記載のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機。
  5. 前記第1ハウジングのオイル注入孔と前記オイルガイドリングの各オイル導入孔は、オイル注入通路を形成し、且つ前記オイルガイドリングと可撓性外歯ギアのフレキシブル筒状部との間には、隙間が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルガイドリングを備えたハーモニック減速機。
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