WO2019058939A1 - オイルポンプ付きバランサ装置およびバランサ装置 - Google Patents
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Abstract
オイルポンプ(1)付きのバランサ装置(11)が、ポンプハウジング(8)の凹部(8a)を閉塞するポンプハウジング側壁部(10)と、該ポンプハウジング側壁部(10)と対向する非ポンプハウジング側壁部(15)と、壁部(10,15)に設けられた第1軸受部(16)およびプレーンベアリング(18)によって軸受けされるバランサシャフト(12)と、を備える。バランサシャフト(12)は、その内部に形成され、第1開口部(28)から第2開口部(29)へ向かうほど円錐状に拡径するように延びる油通路(27)を備える。第1開口部(28)は、第1軸受部(16)に形成された環状溝部(30)に開口する。環状溝部(30)は、第1軸受部(16)に形成された油溝(32)を介して、凹部(8a)と連通する。また、第2開口部(29)は、プレーンベアリング(18)の内周面に形成された環状のベアリング溝部(31)に開口する。
Description
本発明は、オイルポンプ付きバランサ装置およびバランサ装置に関する。
オイルポンプ付きバランサ装置として、例えば以下の特許文献1に記載されたオイルポンプ付きバランサ装置が知られている。
特許文献1のオイルポンプ付きバランサ装置では、オイルポンプから内燃機関のメインオイルギャラリーに導かれたオイルが、バランサ装置のバランサシャフトを回転可能に支持する各軸受部へ供給されるようになっている。
上記オイルポンプ付きバランサ装置では、前記軸受部に対する供給分だけ、オイルポンプの容量を余分に確保する必要がある。そのため、オイルポンプが大型化し、フリクションが大きくなる結果、オイルポンプの効率が低下する虞があった。
本発明は、従来の実情に鑑みて案出されたもので、オイルポンプの効率を向上させるオイルポンプ付きバランサ装置およびバランサ装置を提供することを目的としている。
本発明によれば、バランサシャフトが、該バランサシャフトの内部軸方向に延びる油通路と、該油通路と連通する第1開口部および第2開口部と、を有している。第1開口部は、ポンプハウジング側壁部の油溝と連通し、一方、第2開口部は、第2軸受部に向かって開口している。
本発明によれば、オイルポンプの効率が向上する。
以下、本発明のオイルポンプ付きバランサ装置の実施例を図面に基づき説明する。
[第1の実施例]
(オイルポンプ付きバランサ装置の構造)
図1は、第1の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置等の縦断面図であり、図2は、第1の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の拡大断面図である。
(オイルポンプ付きバランサ装置の構造)
図1は、第1の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置等の縦断面図であり、図2は、第1の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の拡大断面図である。
オイルポンプ1は、クランクシャフト2から伝達される回転力によって駆動され、クランクシャフト2が水平に延びる姿勢で配置された直列3気筒の図示せぬ内燃機関のオイルパン3内のオイルを、メインオイルギャラリー4(図7参照)に供給するものである。オイルポンプ1は、オイルパン3内に配置され、内燃機関のシリンダブロック5またはラダーフレーム6の下面に吊り下げ状態で複数の固定部材例えばボルト7によって固定される。オイルポンプ1は、金属、例えばアルミニウム合金によって形成されたポンプハウジング8の凹部8aにポンプ要素63を収容し、凹部8aの開口面を後述するバランサハウジング9のポンプハウジング側壁部10によって閉塞することで構成されている。オイルポンプ1は、同じくオイルパン3内に配置されたバランサ装置11に取り付けられている。
バランサ装置11は、直列3気筒の内燃機関のピストンの往復運動に起因した内燃機関の二次振動を低減するものである。バランサ装置11は、バランサハウジング9と、該バランサハウジング9に回転可能に支持されたバランサシャフト12と、該バランサシャフト12の両端部に設けられた回転部材であるバランサウエイト13,23と、によって構成されている。
バランサハウジング9は、金属、例えばアルミニウム合金から形成されており、ポンプハウジング8の凹部8aを閉塞する蓋部材として機能する板状のポンプハウジング側壁部10と、このポンプハウジング側壁部10と対向する板状の非ポンプハウジング側壁部15と、を備えている。
ポンプハウジング側壁部10には、バランサシャフト12の回転軸線方向(回転軸線Mに沿った方向)に貫通する貫通孔の内周面である環状の第1軸受部16が形成されている。一方、非ポンプハウジング側壁部15には、バランサシャフト12の回転軸線方向に貫通する貫通孔の内周面である環状の第2軸受部17が形成されており、この第2軸受部17に、環状をなす金属製のプレーンベアリング18が設けられている。バランサシャフト12は、第1軸受部16と、第2軸受部17に設けられたプレーンベアリング18とによって回転可能に支持される。バランサシャフト12が回転可能に支持された状態では、バランサシャフト12は、ポンプハウジング8および非ポンプハウジング側壁部15よりも回転軸線方向外側にそれぞれ突出している。
バランサシャフト12のポンプハウジング8側の端部12aに、金属からなる円盤状のバランサウエイト13に設けられた円形凹部13aが嵌め込まれたうえで、固定部材、例えばボルト19によって、バランサウエイト13がバランサシャフト12の端部12aに取り付けられている。つまり、ボルト19が、円形凹部13aの底壁の挿入孔20を介して、バランサシャフト12の端部12aに設けられた取付穴21にねじ込みされることにより、ボルト19の軸力でもって、バランサウエイト13がバランサシャフト12の端部12aに取り付けられている。
バランサウエイト13の外周部に形成された図示せぬ歯部が、クランクシャフト2に固定されたクランクギア64の外周部の図示せぬ歯部と噛み合っている。このため、クランクシャフト2からの回転力が、クランクギア64およびバランサウエイト13を介してバランサシャフト12に伝達され、そして、オイルポンプ1のポンプ要素63が、バランサシャフト12と一体に回転し、バランサシャフト12を介して駆動される。
一方、バランサシャフト12の非ポンプハウジング側壁部15側の端部12bに、金属からなる円盤状のバランサウエイト23に設けられた円形凹部23aが嵌め込まれたうえで、封止部材、例えばボルト24によって、バランサウエイト23がバランサシャフト12の端部12bに取り付けられている。つまり、ボルト24が、円形凹部23aの底壁の挿入孔25を介して、バランサシャフト12の端部12bに設けられたシャフト開口部26にねじ込みされることにより、ボルト24の軸力でもって、バランサウエイト23がバランサシャフト12の端部12bに取り付けられている。換言すれば、ボルト24は、第2軸受部17の回転軸線Mの方向の外端部17aよりもポンプハウジング8側まで挿入され、ねじ込みされることで、油通路27と連通するシャフト開口部26を閉塞しつつ、バランサウエイト23をバランサシャフト12の端部12bに取り付けている。また、円形凹部23aは、図1および図2に示すように、バランサウエイト23の径方向外側寄りに形成されている。従って、バランサウエイト23は、バランサシャフト12の回転軸線Mに対し径方向に偏心したかたちで、バランサシャフト12の端部12bに取り付けられている。
バランサシャフト12は、その内部に形成され、ポンプハウジング側壁部10および非ポンプハウジング側壁部15の外側の端面10a,15aの間でバランサシャフト12の回転軸線方向に延びる油通路27を備えている。油通路27は、第1軸受部16から第2軸受部17へ向かうほど円錐状に拡径するように回転軸線方向に延びている。つまり、油通路27は、第1軸受部16と対向する後述する第1開口部28側から、第2軸受部17のプレーンベアリング18と対向する後述する第2開口部29側へ向かうほど円錐状に拡径するように回転軸線方向に延びている。
なお、本実施例では、油通路27とボルト24との間には、ボルト24の取付穴であるシャフト開口部26を形成するための下穴が一部残されているが、これは、シャフト開口部26の加工の都合上、多少残されるものであり、この下穴も油通路27に含まれるものとする。
ポンプハウジング側壁部10は、バランサウエイト23側の端面10bから非ポンプハウジング側壁部15側に筒状に突出した突出部34を有しており、この突出部34の先端面には、回転軸線方向に2段の段部を有するポンプハウジング側シール部35が形成されている。一方、バランサシャフト12の外周側には、ポンプハウジング側シール部35の2段の段部との間にラビリンス構造を形成する2段の段部を有するバランサシャフト側シール部36が形成されている。
図3は、図2のポンプハウジング側壁部10等の拡大断面図である。
油通路27は、ポンプハウジング側壁部10側において、バランサシャフト12の径方向に延びる孔である第1開口部28と連通している。図3に示すように、第1開口部28は、第1軸受部16に周方向に沿って形成された環状溝部30に開口している。環状溝部30は、第1軸受部16に形成された油溝32と連通しており、この油溝32は、第1軸受部16の軸方向に沿って形成され、凹部8a内のポンプ要素63の後述するポンプ室33と連通している。
図4は、図2の非ポンプハウジング側壁部15等の拡大断面図である。
油通路27は、非ポンプハウジング側壁部15側において、バランサシャフト12の径方向に延びる孔である第2開口部29と連通している。第2開口部29は、第1開口部28からバランサシャフト12の周方向に180°だけオフセットした位置に設けられている。図4に示すように、第2開口部29は、プレーンベアリング18の内周面に周方向に沿って形成された環状のベアリング溝部31に開口している。
(オイルポンプの構成)
図5は、オイルポンプ1をポンプハウジング側壁部10から取り外した状態の第1の実施例のオイルポンプ1の正面図である。図6は、ポンプハウジング8から取り外した状態の第1の実施例のポンプハウジング側壁部10の正面図である。
図5は、オイルポンプ1をポンプハウジング側壁部10から取り外した状態の第1の実施例のオイルポンプ1の正面図である。図6は、ポンプハウジング8から取り外した状態の第1の実施例のポンプハウジング側壁部10の正面図である。
ポンプハウジング8は、肉厚なプレート状に形成されており、ポンプハウジング側壁部10(図1および図2参照)側の端部に、ロータ収容部である円形の凹部8aが形成されている。凹部8aには、アウターロータ37が回転可能に収容されており、このアウターロータ37の内周側に、インナーロータ38が回転可能に配置されている。アウターロータ37、インナーロータ38およびバランサシャフト12によって、ポンプ要素63が構成される。
アウターロータ37は、その内周にトロコイド曲線からなる9つの内歯37aを有している。一方、インナーロータ38は、その外周にアウターロータ37の内歯37aと噛み合うトロコイド曲線からなる8つの外歯38aが形成されている。インナーロータ38の中央位置に設けられた貫通孔39には、バランサシャフト12が挿入されるとともに結合されている。アウターロータ37は、バランサシャフト12の回転軸線Mに対して径方向へ偏心して配置され、内歯37aが最偏心位置でインナーロータ38の外歯38a,38aの間に噛み合わされ、残余の部分が周方向の複数箇所で外歯38aに対して滑り接触する。
アウターロータ37とインナーロータ38との接触部間に形成された複数の空間部はポンプ室33となっており、インナーロータ38の回転に伴ってポンプ室33の容積が連続的に増減変化する。
図6に示すように、ポンプハウジング側壁部10の内底面は、軸受孔65の両側に、吸入ポート40(図6の左側)および吐出ポート41(図6の右側)を構成している。
各ポンプ室33は、吸入ポート40を介して、ポンプハウジング側壁部10に設けられた吸入口44と連通している。この吸入口44は、オイルストレーナ45(図7参照)を介して、図外のオイルパン3と連通している。
さらに、各ポンプ室33は、吐出ポート41を介して、ポンプハウジング側壁部10に設けられた吐出口46と連通している。この吐出口46は、メインオイルギャラリー4(図7参照)に接続されている。
また、ポンプハウジング側壁部10には、概ね環状のシャフト保持部47が形成されており、シャフト保持部47の内周側は、バランサシャフト12を回転可能に支持する軸受孔65を有している。
ポンプハウジング側壁部10のシャフト保持部47の内端部には、このシャフト保持部47の軸方向に延び、軸受孔65と連通する油溝32が形成されている。油溝32は、シャフト保持部47の径方向に延びる溝部48と連通しており、この溝部48は、吐出ポート41と連通している。油溝32は、軸受孔65においてバランサシャフト12を潤滑するオイルを供給する。さらに、油溝32は、該油溝32を介して漏れ出たオイルが環状溝部30、第1開口部28、油通路27を通して第2開口部29に導かれることで、第1軸受部16およびプレーンベアリング18を潤滑することに寄与する。
ポンプハウジング8は、その外周の6箇所に概ね円形のボス部8bを有しており、各ボス部8bには、図示せぬ固定部材、例えばボルトが挿入される挿入孔8cが形成されている。一方、ポンプハウジング8に対応する外形を有したポンプハウジング側壁部10は、ポンプハウジング8の外周のボス部8bに対応した6箇所の位置に、同じく概ね円形のボス部10cを有しており、固定部材、例えばボルトが挿入される挿入孔10dが形成されている。挿入孔10dを介して挿入孔8cにボルトをねじ込むことにより、ポンプハウジング8に、ポンプハウジング側壁部10が取り付けられる。
図7は、第1の実施例のオイルポンプ1の油圧回路図である。
オイルポンプ1は、クランクシャフト2からクランクギア64およびバランサウエイト13を介してバランサシャフト12に入力された回転駆動力によって駆動され、オイルパン3に貯留されたオイルを、オイルストレーナ45を介して吸入通路50から吸入する。そして、吸入通路50から吸入されたオイルは、ポンプ要素63によって加圧され、吐出部である吐出通路51を介してオイルフィルタ52へ流入する。オイルフィルタ52では、オイル中のスラッジ等の不純物が除去される。オイルフィルタ52からのオイルは、内燃機関の内部に形成されたメインオイルギャラリー4に導かれ、内燃機関の動弁装置などの摺動部や種々の機器類に供給される。なお、摺動部等を潤滑した後の余剰のオイルは、オイルパン3に戻される。
また、吐出通路51は、オイルポンプ1とオイルフィルタ52との間の位置で、分岐通路53を介して圧力制御弁54に接続されており、この圧力制御弁54は、オイルポンプ1から吐出された余剰の圧力を解放する。圧力制御弁54は、分岐通路53の開口端を開閉するボール弁体54aと、このボール弁体54aを閉方向へ付勢する付勢部材であるコイルスプリング54bと、図示せぬ円環状のスプリングリテーナと、から構成されている。
(オイルポンプ付きバランサ装置の作動の説明)
かかるオイルポンプ付きバランサ装置では、クランクシャフト2の回転駆動力が、クランクギア64およびバランサウエイト13を介してバランサシャフト12に伝達される(図1参照)。これにより、オイルポンプ1のポンプ要素63がバランサシャフト12と一体に回転することで、オイルポンプ1が駆動される(図1参照)。そして、ポンプハウジング側壁部10の吸入口44から導入されたオイルが、吸入ポート40を介してポンプ要素63のポンプ室33に流入し加圧される(図5および図6参照)。加圧されたオイルは、吐出ポート41および吐出口46を通してメインオイルギャラリー4に供給される(図5および図6参照)。
かかるオイルポンプ付きバランサ装置では、クランクシャフト2の回転駆動力が、クランクギア64およびバランサウエイト13を介してバランサシャフト12に伝達される(図1参照)。これにより、オイルポンプ1のポンプ要素63がバランサシャフト12と一体に回転することで、オイルポンプ1が駆動される(図1参照)。そして、ポンプハウジング側壁部10の吸入口44から導入されたオイルが、吸入ポート40を介してポンプ要素63のポンプ室33に流入し加圧される(図5および図6参照)。加圧されたオイルは、吐出ポート41および吐出口46を通してメインオイルギャラリー4に供給される(図5および図6参照)。
また、ポンプ室33内のオイルの一部は、バランサシャフト12を潤滑するポンプハウジング側壁部10の溝部48および油溝32を通してバランサ装置11側に漏れて、環状溝部30内に流入する(図1、図2および図6参照)。そして、環状溝部30内のオイルは、第1軸受部16とバランサシャフト12との間の隙間66(図3参照)へと流れる。これにより、第1軸受部16がオイルにより潤滑される。また、環状溝部30内のオイルは、第1開口部28を通して油通路27内に導かれ、油通路27の円錐テーパー状の傾斜に沿って非ポンプハウジング側壁部15側に流れる。そして、オイルは、第2開口部29を介して環状のベアリング溝部31内に流入する。ベアリング溝部31内のオイルは、プレーンベアリング18の内周面とバランサシャフト12との間の隙間67へ流れる。このとき、この隙間67内を流れるオイル中のコンタミの一部が、プレーンベアリング18の内周面に埋没することにより回収され、残余のコンタミは、オイルとともに隙間67を通して排出され、オイルパン3に落とされる。
さらに、クランクシャフト2からの回転力により、バランサウエイト13,23がバランサシャフト12と一体となって回転することで、図示せぬ直列3気筒の内燃機関のピストンの往復運動に起因した内燃機関の二次振動が低減される。
[第1の実施例の効果]
特許文献1のオイルポンプ付きバランサ装置では、オイルポンプから内燃機関のメインオイルギャラリーに導かれたオイルが、バランサ装置のバランサシャフトを回転可能に支持する各軸受部へ供給される。従って、このオイルポンプ付きバランサ装置では、メインオイルギャラリーに供給するためのオイルに加えて、バランサ装置に供給する分のオイルを余分に確保する必要がある。これにより、オイルポンプが大型化し、フリクションが大きくなるので、オイルポンプの効率が低下する虞があった。
特許文献1のオイルポンプ付きバランサ装置では、オイルポンプから内燃機関のメインオイルギャラリーに導かれたオイルが、バランサ装置のバランサシャフトを回転可能に支持する各軸受部へ供給される。従って、このオイルポンプ付きバランサ装置では、メインオイルギャラリーに供給するためのオイルに加えて、バランサ装置に供給する分のオイルを余分に確保する必要がある。これにより、オイルポンプが大型化し、フリクションが大きくなるので、オイルポンプの効率が低下する虞があった。
しかし、第1の実施例では、オイルポンプ1から漏れたオイルが、ポンプハウジング側壁部10の溝部48、油溝32および第1軸受部16の環状溝部30を通して、第1軸受部16の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間66へ流れる。さらに、環状溝部30内のオイルは、第1開口部28、油通路27および第2開口部29を通して、プレーンベアリング18の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間67へ流れる。
このように、第1の実施例では、バランサ装置11に供給するための余分なオイルを確保することなく、オイルポンプ1から漏らしたオイルによって、第1軸受部16およびプレーンベアリング18が潤滑される。従って、第1軸受部16およびプレーンベアリング18の潤滑に伴うオイルポンプ1の大型化が抑制され、これに伴うフリクションの増加が抑制される。これにより、オイルポンプ1の効率を向上させることができる。
また、第1の実施例では、油通路27は、第1開口部28から第2開口部29へ向かうほど円錐状に拡径している。
このため、油通路27の傾斜に沿って第1開口部28から第2開口部29へオイルが流れ易くなる。従って、プレーンベアリング18を効果的に潤滑することができる。
さらに、第1の実施例では、第1軸受部16は、その内周面に、油溝32と第1開口部28とを連通する環状溝部30を有する。
このため、バランサシャフト12を囲む環状溝部30が、バランサシャフト12の回転時にバランサシャフト12の周方向に移動する第1開口部28に対し、油溝32から流れて環状溝部30に溜まったオイルを周方向のいずれの位置からも供給することができる。これにより、オイルポンプ1の作動時にバランサシャフト12が回転しているときに、環状溝部30内のオイルが第1開口部28に常に供給されることになり、油通路27を通した第2開口部29へのオイルの供給が安定する。従って、プレーンベアリング18を効果的に潤滑することができる。
また、第1の実施例では、ポンプハウジング側壁部10は、段部を有するポンプハウジング側シール部35を備え、バランサシャフト12は、ポンプハウジング側シール部35の段部との間にラビリンス構造を形成する段部を有するバランサシャフト側シール部36を備える。
これにより、バランサシャフト12とポンプハウジング側壁部10との間の隙間66からのオイルの漏れが抑制される。従って、環状溝部30内にオイルをより多く溜めて第1開口部28および油通路27を通して第2開口部29にオイルを供給し易くなる。よって、プレーンベアリング18を効果的に潤滑することができる。
さらに、第1の実施例では、プレーンベアリング18は、その内周面に、第2開口部29と連通する環状のベアリング溝部31を有する。
このため、ベアリング溝部31に溜まったオイルが、プレーンベアリング18の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間67を通して大量に流れるので、隙間67を通して多くのコンタミをオイルパン3に排出することができる。従って、オイルポンプ1の容量の増加を伴うことなく、バランサ装置11内のコンタミを排出することができる。
また、第1の実施例では、第2軸受部17には、プレーンベアリング18が取り付けられる。
このため、油通路27、第2開口部29を通して隙間67にオイルが流入したときに、オイル中のコンタミが、プレーンベアリング18の内周面に埋没することで回収される。従って、フィルタを使用せずに、バランサ装置11の構成要素を利用して、コンタミを効率良く回収するとともに、オイルパン3に戻るコンタミの量を減少させることができる。
さらに、第1の実施例では、バランサシャフト12は、油通路27と連通し、非ポンプハウジング側壁部15の端部12bに開口するシャフト開口部26を有しており、シャフト開口部26は、ボルト24によって閉塞されている。
このため、ゴム製の封止部材を用いずに、固定部材および封止部材の双方として機能するボルト24によって、シャフト開口部26を効率的に閉塞することができる。従って、バランサ装置11の部品点数が減少し、バランサ装置11の製造に伴うコストが削減される。さらに、この部品点数の減少により、バランサ装置11の組付性が向上する。
また、第1の実施例では、ボルト24は、第2軸受部17の回転軸線Mの方向の外端部17aよりもポンプハウジング8側まで挿入されている。
これにより、油通路27における第2開口部29へのオイルの進入位置が、第2開口部29付近に制限される。従って、油通路27からのオイルが、第2開口部29を通して、プレーンベアリング18とバランサシャフト12との間の隙間67に流れ易くなる。よって、プレーンベアリング18を効果的に潤滑することができる。
さらに、第1の実施例では、バランサシャフト12の非ポンプハウジング側壁部15側の端部12bには、ボルト24によってバランサウエイト23が取り付けられる。
仮に、圧入によってバランサシャフト12にバランサウエイト23を固定する場合には、圧入のための特別な設備が必要になる。
しかし、第1の実施例では、ボルト24によって取り付けを行うので、上記のような特別な設備が必要ない。従って、バランサ装置11の組み付けが容易となる。
また、第1の実施例では、バランサシャフト12のポンプハウジング側壁部10側の端部12aには、ボルト19が取り付けられる取付穴21が形成されており、ポンプハウジング側壁部10の端部12aには、ボルト19によってバランサウエイト13が取り付けられる。
このため、非ポンプハウジング側壁部15側と同様に、バランサウエイト13の取り付けのために特別な設備が必要ないので、バランサ装置11の組み付けが容易となる。
[第2の実施例]
図8は、第2の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
[第2の実施例]
図8は、第2の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第2の実施例では、油通路27の内周面が、第1開口部28から第2開口部29へと螺旋状に連続した螺旋凹部55を有している。なお、本実施例では、螺旋凹部55が、図8に示すようにドットで示されているが、これは、油通路27の内周面よりもバランサシャフト12の外周側に凹み、かつバランサシャフト12の周方向に連続した溝を示すものである。
螺旋凹部55は、バランサシャフト12の回転軸線Mを通る断面において、バランサシャフト12の回転軸線Mと螺旋凹部55の側壁55aとで挟まれる角度のうち劣角αが鈍角となるように構成されている。
[第2の実施例の効果]
第2の実施例では、油通路27の内周面は、第1開口部28から第2開口部29へと螺旋状に連続した螺旋凹部55を有している。
第2の実施例では、油通路27の内周面は、第1開口部28から第2開口部29へと螺旋状に連続した螺旋凹部55を有している。
これにより、オイルが、バランサシャフト12の回転による遠心力によって、バランサシャフト12の内周部の螺旋凹部55にガイドされながら第1開口部28から第2開口部29へ効率良く流れる。従って、単に円錐状に拡径する傾斜を用いるよりも、プレーンベアリング18の効率的な潤滑が可能となる。
また、第2の実施例では、螺旋凹部55は、バランサシャフト12の回転軸線Mを通る断面において、バランサシャフト12の回転軸線Mと螺旋凹部55の側壁55aとで挟まれる角度のうち劣角αが鈍角である。
これにより、螺旋凹部55は、図8に示すように、第1開口部28から第2開口部29へと下方に傾斜する通路が回転軸線方向に沿って繰り返されるから、オイルが、第1開口部28側に逆流せずに、第2開口部29側に流れ易くなる。
[第3の実施例]
図9は、第3の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
図9は、第3の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第3の実施例では、バランサシャフト12は、円錐状に拡径した油通路27ではなく、バランサシャフト12の内部に形成され、第1開口部28と第2開口部29との間で軸方向に内径一定となる円柱状に延びる油通路56を備えている。さらに、油通路56の内周面が、第1開口部28から第2開口部29へと螺旋状に連続した螺旋凹部55を有している。第2の実施例の螺旋凹部55と同様に、螺旋凹部55は、バランサシャフト12の回転軸線Mと螺旋凹部55の側壁55aとで挟まれる角度のうち劣角αが鈍角となるように構成されている。
さらに、バランサシャフト12は、油通路56と第2開口部29と連通する油溜まり部57を備えており、油溜まり部57は、油通路56を段差状に拡径することにより形成されている。さらに、油通路56と油溜まり部57とは、油通路56の内径が徐々に大きくなる環状の傾斜部58によって接続されている。
[第3の実施例の効果]
第3の実施例では、バランサシャフト12は、油通路56と第2開口部29と連通する油溜まり部57を備え、油溜まり部57は、油通路56を段差状に拡径することにより形成される。
第3の実施例では、バランサシャフト12は、油通路56と第2開口部29と連通する油溜まり部57を備え、油溜まり部57は、油通路56を段差状に拡径することにより形成される。
これにより、内燃機関の始動時に、油溜まり部57内に既に溜まっていたオイルが、第2開口部29を通して、プレーンベアリング18の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間67に流れ易くなる。従って、内燃機関の始動時のプレーンベアリング18の潤滑が向上する。
また、第3の実施例では、油通路56と油溜まり部57とは、油通路56の内径が徐々に大きくなる傾斜部58によって接続されている。
これにより、油通路56内を流れるオイルが、傾斜部58に沿って油溜まり部57へ流入し易くなる。
[第4の実施例]
図10は、第4の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
図10は、第4の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第4の実施例では、非ポンプハウジング側壁部15に、その上面15bから非ポンプハウジング側壁部15およびプレーンベアリング18を貫通してベアリング溝部31へ開口する油連通孔59が形成されている。油連通孔59には、シリンダブロック5側から滴下するオイル、例えばピストンリングによって掻き落とされたオイルや、オイルジェットから噴出されたオイルが導入される。油連通孔59から導入されたオイルは、ベアリング溝部31を通して、プレーンベアリング18の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間67へ流れる。
[第4の実施例の効果]
第4の実施例では、シリンダブロック5側から滴下するオイルを導入する油連通孔59は、非ポンプハウジング側壁部15に形成されており、第2開口部29と連通している。
第4の実施例では、シリンダブロック5側から滴下するオイルを導入する油連通孔59は、非ポンプハウジング側壁部15に形成されており、第2開口部29と連通している。
このため、オイルポンプ1から漏れたオイルによって、第1軸受部16およびプレーンベアリング18の内周面が潤滑されることに加えて、油連通孔59を通して流入したオイルによって、プレーンベアリング18の内周面が潤滑される。よって、プレーンベアリング18の潤滑がさらに向上する。
[第5の実施例]
図11は、第5の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
図11は、第5の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第5の実施例では、バランサシャフト12は、第2の実施例と同様の油通路27および螺旋凹部55を有しており、非ポンプハウジング側壁部15ではなく、ポンプハウジング側壁部10に、その上面10cからポンプハウジング側壁部10を貫通して環状溝部30へ開口する油連通孔60が形成されている。油連通孔60には、第4の実施例と同様に、シリンダブロック5側から滴下するオイルが導入される。油連通孔60から導入されたオイルは、環状溝部30を通して、第1軸受部16の内周面とバランサシャフト12の外周面との間の隙間66へ流れる。
[第5の実施例の効果]
第5の実施例では、シリンダブロック5側から滴下するオイルを導入する油連通孔60は、ポンプハウジング側壁部10に形成されており、第1開口部28と連通する。
第5の実施例では、シリンダブロック5側から滴下するオイルを導入する油連通孔60は、ポンプハウジング側壁部10に形成されており、第1開口部28と連通する。
このため、油連通孔60、環状溝部30、第1開口部28、油通路27および第2開口部29を通してベアリング溝部31へ流れる。従って、オイルポンプ1から漏れたオイルを用いなくても、油連通孔60からのオイルによって、第1軸受部16およびプレーンベアリング18の双方を潤滑することができる。換言すれば、オイルポンプ1を有しないバランサ装置単体であっても、第1軸受部16およびプレーンベアリング18の潤滑を実現することができる。
[第6の実施例]
図12は、第6の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
図12は、第6の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第6の実施例では、第1の実施例のボルト24が廃止され、バランサシャフト12の非ポンプハウジング側壁部15の端部12bに設けられたシャフト開口部26内に、閉塞部材61が圧入されている。
さらに、第6の実施例では、第1の実施例のバランサウエイト23が廃止され、バランサウエイト62が、第1開口部28と第2開口部29との間における第2開口部29寄りの位置でバランサシャフト12の外周部に取り付けられている。
[第6の実施例の効果]
第6の実施例では、バランサシャフト12の外周部には、第1開口部28と第2開口部29との間でバランサウエイト62が固定される。
第6の実施例では、バランサシャフト12の外周部には、第1開口部28と第2開口部29との間でバランサウエイト62が固定される。
これにより、ポンプハウジング側壁部10と非ポンプハウジング側壁部15とでバランサウエイト62を両持ちで安定して支持することができる。
[第7の実施例]
図13は、第7の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
図13は、第7の実施例のオイルポンプ付きバランサ装置の断面図である。
第7の実施例では、バランサシャフト12は、軸方向に内径一定となる円柱状の油通路56を有している。また、第7の実施例では、クランクギア64側が水平線Hに対し角度βだけ上方に傾いた状態の図示せぬ内燃機関に、オイルポンプ1付きのバランサ装置11が取り付けられている。換言すれば、バランサ装置11は、ポンプハウジング側壁部10側を非ポンプハウジング側壁部15よりも重力方向上側に配置するように傾斜させて内燃機関に取り付けられている。
[第7の実施例の効果]
第7の実施例では、バランサ装置11は、ポンプハウジング側壁部10側を非ポンプハウジング側壁部15よりも重力方向上側に配置するように内燃機関に取り付けられる。
第7の実施例では、バランサ装置11は、ポンプハウジング側壁部10側を非ポンプハウジング側壁部15よりも重力方向上側に配置するように内燃機関に取り付けられる。
このため、バランサシャフト12内の油通路56も第1開口部28から第2開口部29にかけて下方に傾斜した状態となるから、第1開口部28から油通路56に導入されたオイルが、重力によって、傾斜した油通路56に沿って第2開口部29側に流れる。円錐状に拡径した油通路27よりも加工が簡単である円柱状の油通路56を用いて、より安価にかつ効率的に第1軸受部16およびプレーンベアリング18の双方を潤滑することができる。
以上説明した実施例に基づくオイルポンプ付きバランサ装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
オイルポンプ付きバランサ装置は、その一態様として、回転駆動することによりオイルの吸入および吐出を行うポンプ要素を凹部に収容したポンプハウジングと、前記ポンプハウジングの前記凹部を閉塞し、前記ポンプ要素のポンプ室と連通する油溝を有したポンプハウジング側壁部と、このポンプハウジング側壁部と対向する非ポンプハウジング側壁部と、を備えたバランサハウジングと、前記ポンプハウジング側壁部に形成された第1軸受部と、前記非ポンプハウジング側壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持され、前記ポンプハウジングを貫通して延びるバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と前記油溝とを連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有し、前記ポンプ要素と一体に回転するバランサシャフトと、前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、を備える。
前記オイルポンプ付きバランサ装置の好ましい態様において、前記油通路は、前記第1開口部から前記第2開口部へ向かうほど円錐状に拡径する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記油通路の内周面は、前記第1開口部から前記第2開口部へと螺旋状に連続した螺旋凹部を有する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記螺旋凹部は、前記バランサシャフトの回転軸線を通る断面において、前記バランサシャフトの回転軸線と前記螺旋凹部の側壁とで挟まれる角度のうち劣角が鈍角である。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記第1軸受部は、その内周面に、前記油溝と前記第1開口部とを連通する環状溝部を有する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記ポンプハウジング側壁部は、段部を有するポンプハウジング側シール部を備え、前記バランサシャフトは、前記ポンプハウジング側シール部の段部との間にラビリンス構造を形成する段部を有するバランサシャフト側シール部を備える。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記第2軸受部には、プレーンベアリングが取り付けられる。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記プレーンベアリングは、その内周面に、前記第2開口部と連通する環状のベアリング溝部を有する。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記バランサシャフトは、前記油通路と前記第2開口部と連通する油溜まり部を備え、前記油溜まり部は、前記油通路を段差状に拡径することにより形成される。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記油通路と前記油溜まり部とは、前記油通路の内径が徐々に大きくなる傾斜部によって接続されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記バランサシャフトは、前記油通路と連通し、前記非ポンプハウジング側壁部の端部に開口するシャフト開口部を有しており、前記シャフト開口部は、封止部材によって閉塞されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記封止部材は、前記第2軸受部の前記回転軸線の方向の外端部よりも前記ポンプハウジング側まで挿入されている。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記バランサシャフトの前記非ポンプハウジング側壁部側の端部には、前記封止部材によって前記回転部材が取り付けられる。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記バランサシャフトの外周部には、前記第1開口部と前記第2開口部との間で前記回転部材が固定される。
別の好ましい態様では、前記オイルポンプ付きバランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記バランサシャフトの前記ポンプハウジング側壁部側の端部には、固定部材が取り付けられる取付穴が形成されており、前記ポンプハウジング側壁部の端部には、前記固定部材によって前記回転部材が取り付けられる。
また、以上説明した実施例に基づく別のオイルポンプ付きバランサ装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
オイルポンプ付きバランサ装置は、その一態様として、クランクシャフトからの入力により回転駆動することでオイルの吸入および吐出を行うポンプ要素を凹部に収容したポンプハウジングと、前記ポンプハウジングの前記凹部を閉塞し、前記ポンプ要素のポンプ室と連通する油溝を有したポンプハウジング側壁部と、このポンプハウジング側壁部と対向する非ポンプハウジング側壁部と、を備えたバランサハウジングと、前記ポンプハウジング側壁部に形成された第1軸受部と、前記非ポンプハウジング側壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持され、前記ポンプハウジングを貫通して延びるバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と前記油溝とを連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有し、前記ポンプ要素と一体に回転するバランサシャフトと、前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、を備え、前記ポンプハウジング側壁部側を前記非ポンプハウジング側壁部よりも重力方向上側に配置するように内燃機関に取り付けられる。
さらに、以上説明した実施例に基づくバランサ装置としては、例えば以下に述べる態様のものが考えられる。
バランサ装置は、その一態様として、シリンダブロックの下部に設けられ、互いに対向する一対の壁部を有し、前記シリンダブロック側から滴下するオイルを導入する油連通孔が形成されてなるバランサハウジングと、一方の壁部に形成された第1軸受部と、他方の壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持されたバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有するバランサシャフトと、前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、を備える。
前記バランサ装置の好ましい態様において、前記油連通孔は、前記一方の壁部に形成されており、前記第1開口部と連通する。
別の好ましい態様では、前記バランサ装置の態様のいずれかにおいて、前記油連通孔は、前記他方の壁部に形成されており、前記第2開口部と連通しており、前記第1開口部は、前記一方の壁部に設けられた油溝を介してオイルポンプのポンプ室と連通している。
Claims (19)
- 回転駆動することによりオイルの吸入および吐出を行うポンプ要素を凹部に収容したポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングの前記凹部を閉塞し、前記ポンプ要素のポンプ室と連通する油溝を有したポンプハウジング側壁部と、このポンプハウジング側壁部と対向する非ポンプハウジング側壁部と、を備えたバランサハウジングと、
前記ポンプハウジング側壁部に形成された第1軸受部と、前記非ポンプハウジング側壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持され、前記ポンプハウジングを貫通して延びるバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と前記油溝とを連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有し、前記ポンプ要素と一体に回転するバランサシャフトと、
前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、
を備えることを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 - 前記油通路は、前記第1開口部から前記第2開口部へ向かうほど円錐状に拡径することを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記油通路の内周面は、前記第1開口部から前記第2開口部へと螺旋状に連続した螺旋凹部を有することを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記螺旋凹部は、前記バランサシャフトの回転軸線を通る断面において、前記バランサシャフトの回転軸線と前記螺旋凹部の側壁とで挟まれる角度のうち劣角が鈍角であることを特徴とする請求項3に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記第1軸受部は、その内周面に、前記油溝と前記第1開口部とを連通する環状溝部を有することを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記ポンプハウジング側壁部は、段部を有するポンプハウジング側シール部を備え、前記バランサシャフトは、前記ポンプハウジング側シール部の段部との間にラビリンス構造を形成する段部を有するバランサシャフト側シール部を備えることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記第2軸受部には、プレーンベアリングが取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記プレーンベアリングは、その内周面に、前記第2開口部と連通する環状のベアリング溝部を有することを特徴とする請求項7に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記バランサシャフトは、前記油通路と前記第2開口部と連通する油溜まり部を備え、前記油溜まり部は、前記油通路を段差状に拡径することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記油通路と前記油溜まり部とは、前記油通路の内径が徐々に大きくなる傾斜部によって接続されていることを特徴とする請求項9に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記バランサシャフトは、前記油通路と連通し、前記非ポンプハウジング側壁部の端部に開口するシャフト開口部を有しており、前記シャフト開口部は、封止部材によって閉塞されていることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記封止部材は、前記第2軸受部の前記回転軸線の方向の外端部よりも前記ポンプハウジング側まで挿入されていることを特徴とする請求項11に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記バランサシャフトの前記非ポンプハウジング側壁部側の端部には、前記封止部材によって前記回転部材が取り付けられることを特徴とする請求項12に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記バランサシャフトの外周部には、前記第1開口部と前記第2開口部との間で前記回転部材が固定されることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- 前記バランサシャフトの前記ポンプハウジング側壁部側の端部には、固定部材が取り付けられる取付穴が形成されており、前記ポンプハウジング側壁部の端部には、前記固定部材によって前記回転部材が取り付けられることを特徴とする請求項1に記載のオイルポンプ付きバランサ装置。
- クランクシャフトからの入力により回転駆動することでオイルの吸入および吐出を行うポンプ要素を凹部に収容したポンプハウジングと、
前記ポンプハウジングの前記凹部を閉塞し、前記ポンプ要素のポンプ室と連通する油溝を有したポンプハウジング側壁部と、このポンプハウジング側壁部と対向する非ポンプハウジング側壁部と、を備えたバランサハウジングと、
前記ポンプハウジング側壁部に形成された第1軸受部と、前記非ポンプハウジング側壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持され、前記ポンプハウジングを貫通して延びるバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と前記油溝とを連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有し、前記ポンプ要素と一体に回転するバランサシャフトと、
前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、
を備え、
前記ポンプハウジング側壁部側を前記非ポンプハウジング側壁部よりも重力方向上側に配置するように内燃機関に取り付けられることを特徴とするオイルポンプ付きバランサ装置。 - シリンダブロックの下部に設けられ、互いに対向する一対の壁部を有し、前記シリンダブロック側から滴下するオイルを導入する油連通孔が形成されてなるバランサハウジングと、
一方の壁部に形成された第1軸受部と、他方の壁部に形成された第2軸受部と、によって回転可能に支持されたバランサシャフトであって、該バランサシャフトの内部に形成され、このバランサシャフトの回転軸線方向に延びる油通路と、前記油通路と連通する第1開口部と、前記油通路と連通し、前記第2軸受部に向かって開口する第2開口部と、を有するバランサシャフトと、
前記バランサシャフトに設けられた回転部材と、
を備えることを特徴とするバランサ装置。 - 前記油連通孔は、前記一方の壁部に形成されており、前記第1開口部と連通することを特徴とする請求項17に記載のバランサ装置。
- 前記油連通孔は、前記他方の壁部に形成されており、前記第2開口部と連通しており、前記第1開口部は、前記一方の壁部に設けられた油溝を介してオイルポンプのポンプ室と連通していることを特徴とする請求項17に記載のバランサ装置。
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