JP4629586B2 - バランサ装置 - Google Patents

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本発明は、例えば車両の内燃機関に設けられて、静振性などを確保し得るバランサ装置に関する。
車両の内燃機関に設けられた従来のバランサ装置としては、例えば以下の特許文献1に記載されたものが提案されている。
このバランサ装置は、上下に分割されたアッパハウジングとロワハウジングとからなるバランサハウジングと、該バランサハウジング内に回転自在に設けられて、バランサウェイトを有するバランサシャフトと、該バランサシャフトを軸支する複数の軸受部と、を備えている。
前記アッパハウジングは、前記ロワハウジングと接合する接合面に沿って油溝が切欠形成され、該油溝の一部であって前記バランサシャフトの軸方向に沿って延設された部分に拡幅状の上側軸方向油溝が形成されており、この油溝を介して前記軸受部に潤滑油を供給するようになっている。
一方、前記ロワハウジングは、前記アッパハウジングと接合する接合面の前記上側軸方向油溝に対向する位置に、該上側軸方向油溝とほぼ同形状に形成され、該上側軸方向油溝と一体となって1つの軸方向油路を形成する下側軸方向油溝を有していると共に、前記油溝の終端部に対向する位置には、接合面からほぼ垂直方向へ延設されて、潤滑油を前記バランサハウジング外へ流出するドリル孔が設けられている。
特開2003−129814号公報
しかしながら、前記バランサ装置にあっては、レイアウト上の制約などによって、前記油溝と前記ドリル孔とを前記ロワハウジングの接合面に形成せざる得ない場合がある。この場合に、同一のロワハウジングの接合面上に形成した油溝とドリル孔とが連通状態になっていることから、該ドリル孔の品質保証のために気密性試験を行う場合には、単に前記ドリル孔の開口端を閉塞するだけでは、該ドリル孔の下流側から圧縮した空気を充填すると、該ドリル孔内の空気の圧力が前記油溝へと逃げてしまい、前記ドリル孔内の気密性試験を行うことができないという問題があった。
そこで、かかる気密性試験を行う際に、例えば、図12(a)に示すように、連通溝42に接続する油溝41の一部を、該油溝41の形状に形成されたシール用ゴム44を油溝41内に挿入して、さらに、薄い板状のゴム45aが貼り付けられたアルミ板45を、ロワハウジング40の接合面40aに設けられたドリル孔43の開口部及び連通溝42を覆うように載置する。これによって、図12(b)に示すように、前記シール用ゴム44によって連通溝42近傍の油溝41をシールすると共に前記アルミ板45によってドリル孔43の開口一端部43a及び連通溝42を閉塞した状態で、ドリル孔43の図外の開口他端部から圧縮した空気を充填することによってリークを判定する。
ところが、この場合には、前記ロワハウジング40の接合面におけるシール部分が多く、前記油溝41の溝形状に伴って前記シール部分も複雑な形状となるため、このシール取付作業が煩雑になり、前記ドリル孔43の気密性試験の作業性が著しく悪化してしまう。この結果、該作業性の低下に伴って製造コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は、このような技術的課題に着目して案出されたものであって、潤滑油を循環させるための油溝と該油溝と連通して潤滑油を供給又は排出する油通路とを、一方のハウジングの同一接合面、例えばロワハウジングの接合面に形成しても、作業性の低下を伴うことなく油通路の気密性試験を行うことを可能とするバランサ装置を提供するものである。
請求項1に記載の発明は、アッパハウジングとロワハウジングからなるバランサハウジングと、該バランサハウジング内に回転自在に収容され、バランスウェイトを有するバランサシャフトと、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの接合面の複数箇所に設けられ、それぞれが前記バランサシャフトを軸受する軸受部と、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの各接合面の一方側に設けられ、前記各軸受部間を連通する油溝と、該油溝が設けられた前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに開口し、前記油溝に対して離間した位置に設けられた油通路と、前記油溝が設けられていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに形成され、前記油溝と前記油通路とを連通する連通溝と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、一方のハウジングに前記油溝及び油通路を設け、他方のハウジングに前記連通溝を設けたことによって、同一接合面上に形成した前記油溝と前記油通路とは離間状態にあるため、単に油通路の開口端のみをシール部材によってシールすれば、前記油通路の気密性試験の際に、該油通路内の圧力が前記油溝に逃げてしまうことがなくなる。
これにより、前記油溝と前記油通路とを同一接合面上に形成しても、前記気密性試験の際に、複数のシール部材を用いた煩雑な作業がなくなり、作業性の低下を伴うことなく、試験を行うことができる。
請求項2に記載の発明は、前提構成は請求項1の発明と同様であり、とりわけ、前記アッパハウジング及び前記ロワハウジングの両方に開口し、前記油溝に対して近接かつ離間した位置に設けられた油通路と、前記油溝が設けられていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに形成され、前記油溝と前記油通路とを連通する連通溝と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの両方に前記油通路を形成しても、前記油溝と前記連通溝とを別異のハウジング上に形成し、前記油通路と前記油溝とを離間して設けたため、前記油通路の気密性試験の際において、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
請求項3に記載の発明は、前提構成は請求項1の発明と同様であり、とりわけ、前記油溝が設けられた前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに開口し、前記油溝に対して離間した位置に設けられた油通路と、前記油溝が形成されていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングを経由して前記油溝と前記油通路とを連通する連通部と、を有することを特徴としている。
この発明によれば、前記油溝及び油通路と前記連通部とを別異のハウジング上に形成し、前記連通部を経由して前記油溝と前記油通路とを連通させるようにしたことによって、前記油溝と前記油通路とは離間状態にあるため、前記油通路の気密性試験の際において、請求項1の発明と同様の作用効果が得られる。
以下、本発明に係るバランサ装置の実施の形態を図面に基づいて詳述する。なお、本実施の形態は、このバランサ装置を車両用のエンジンに適用したものを示している。
このバランサ装置は、ピストンの往復運動に起因して発生するエンジンの二次振動を低減する役割を果たすものであって、図9及び図11に示すように、エンジンのシリンダブロック20の下面に、アルミ合金材によって型成形され、オイルパン21の一部を構成するバランサハウジングであるアッパオイルパン1と、該アッパオイルパン1の下部に設けられて内部に潤滑油を貯留した図外のロワオイルパンが配置されている。
前記アッパオイルパン1は、上下に二分割されたアッパハウジング2とロワハウジング3とによって構成され、この両ハウジング2,3は、下方から螺着された複数のボルト22によって結合されている。
また、前記アッパオイルパン1は、図1及び図9に示すように、前記アッパハウジング2とロワハウジング3との間に挟持状態に設けられ、機関前後方向に平行に配置されたバランサシャフトである第1シャフト4及び第2シャフト5を収容している。
この各シャフト4,5は、軸方向前端側に所定の間隔をもって設けられた円環拡径状の第1ジャーナル部4a,4a及び第2ジャーナル部5a,5aが設けられていて、後述する各軸受部6によってそれぞれ回転自在に支持されている。
また、前記各第1、第2シャフト4,5は、図10に示すように、前記第1ジャーナル部4a,4a及び第2ジャーナル部5a,5a間に、軸方向に沿って横断面ほぼ半円状のバランサウェイト7a,7bが一体に形成されていると共に、後端側には、互いに噛合したヘリカルギヤ23a,23bがそれぞれ設けられている。
前記第1シャフト4は、図8に示すように、前端側に固定されたバランサスプロケット24に巻回された駆動チェーン25を介してクランクシャフト26から回転駆動力が伝達され、前記各ヘリカルギヤ23a,23bを介して前記第2シャフト5を回転するようになっている。
そして、前記両シャフト4,5は、前記クランクシャフト26の1回転に対して2回転するように設定されていて、前記各ヘリカルギヤ23a,23bによって互いに逆回転してエンジンの二次振動を打ち消すようになっている。
なお、前記ヘリカルギヤ23a,23bは、図10に示すように、前記ロワハウジング3に形成されたスラスト受部27a,27bによって、スラスト方向の移動が規制されている。
前記軸受部6は、図9及び図11に示すように、前記アッパハウジング2の接合面9とロワハウジング3の接合面10にそれぞれほぼ半円状に設けられ、プレーンベアリング8を挟持状態に備えている。
また、前記各軸受部6は、図9〜図11に示すように、矩形枠状に設けられた各ハウジング2,3の接合面9,10のほぼ中央位置にそれぞれ4箇所に対向して設けられていて、機関前後方向に所定の間隔をもって設けられた2箇所を1組として、並列状態に2組設けられている。
前記プレーンベアリング8は、図11に示すように、金属からなる円環半割状に形成され、円周方向に沿って幅方向ほぼ中央位置に、外周側と内周側とを連通する複数の潤滑孔8aが径方向に貫通形成されている。
また、前記第2シャフト5の前端側には、図9に示すように、前記オイルパン21から潤滑油を吸引するためのオイルポンプ28が設けられている。このオイルポンプ28は、トロコイド型のポンプであって、前記第2シャフト5の前端部がポンプ軸5bとして構成され、このポンプ軸5bの外周にインナーロータ28aが固定されていると共に、その複数の外歯にアウターロータ28bの複数の内歯が噛合して前記各ロータ28a,28bが回転し、該各ロータ28a,28bの歯部間の隙間内の容積が連続的に変化することによってポンプ作用を司っている。
すなわち、前記オイルポンプ28は、図1及び図10に示すように、前記第2シャフト5が回転すると、前記ロワハウジング3の底壁に設けられたオイルストレーナ29を介してロワハウジング3内に設けられた図外の吸入ポートへオイルパン21内の潤滑油を吸引し、そして吐出した潤滑油を、メインオイルギャラリ30を介してエンジン内の各部へ圧送するようになっている。
前記アッパハウジング2内には、図1に示すように、前記オイルポンプ28から潤滑油を吐出する図外の吐出ポートとメインオイルギャラリ30とを連通する供給通路11が形成されていると共に、該供給通路11の途中に図外のオイルクーラ及びオイルフィルタが配置されている。
また、前記アッパハウジング2内には、図1及び図2に示すように、前記供給通路11から分岐したバイパス通路12が設けられている一方、前記ロワハウジング3内には、前記バイパス通路12と接続するリリーフ通路13が設けられており、これらによって一連の油通路が形成されている。
このリリーフ通路13は、前記バイパス通路12と接続する端部の直径が、前記バイパス通路12の直径よりも若干大きく形成されていると共に、該リリーフ通路13の内部には、図6及び図7に示すように、リリーフ弁14が配置されている。
このリリーフ弁14は、前記ロワハウジング3の前記オイルポンプ28の近傍に所定の角度をもって傾斜状に形成されたチェック弁であって、前記オイルクーラの上流側が所定以上の圧力になった際に、前記リリーフ通路13を開成して、潤滑油を前記オイルクーラなどを経由させずに直接的に前記メインオイルギャラリ30に流入させるようになっている。
また、前記ロワハウジング3には、図5に示すように、該接合面10及び前記ロワハウジング3側の軸受部6の支持面に沿って潤滑油を通流させる一連の油溝15が形成されている。
この油溝15は、前記接合面10の幅方向ほぼ中央位置に横断面ほぼU字形状に形成されていて、前記ボルト22が挿通されるボルト挿通孔3aを避けつつ、前記オイルストレーナ29の上部となる一辺を除いたコ字形状に設けられている。
また、前記ロワハウジング3には、図1〜図3及び図5に示すように、前記リリーフ通路13から最も近傍の前記油溝15上に供給穴16が設けられている。
この供給穴16は、前記油溝15に対してリリーフ通路13側に偏倚して設けられていて、直径が前記油溝15の溝幅より大きく形成されていると共に、深さも油溝15よりも僅かに深く形成されている。
さらに、前記供給穴16は、前記油溝15よりも前記リリーフ通路13側の開口縁、すなわち、前記リリーフ通路13側の内周面と前記接合面10との境界に、前記リリーフ通路13側に向かって緩やかに折曲した凸曲部17が形成されていて、底面側から開口側に向かってラッパ状に拡開して設けられている。
一方、前記アッパハウジング2の接合面9には、図4及び図9に示すように、前記バイパス通路12と前記供給穴16とを連通する連通溝18が形成されている。
この連通溝18は、図1及び図2に示すように、その溝深さが前記供給穴16と比べて浅く形成され、前記バイパス通路12に直交して設けられている。また、前記連通溝18には、前記供給穴16と対向する位置に、溝の開口面積が拡大された導入部19が設けられている。
この導入部19は、内面が凹曲面となる穴形状に形成され、底面側から開口側に向かって拡開するように設けられている。
また、前記連通溝18には、図4及び図9に示すように、前記導入部19との境界に、該導入部19側に向かって漸次拡幅する拡幅部18aが形成されていると共に、前記バイパス通路12との境界にも、該バイパス通路12側に向かって漸次拡幅する拡幅部18bが形成されている。
以下に、この実施の形態のバランサ装置の作用について説明する。
前記バランサ装置は、前記オイルパン21から前記オイルポンプ28によって潤滑油を吸引し、この潤滑油を、前記アッパハウジング2内の供給通路11に供給して、前記オイルクーラを通じて冷却し、前記オイルフィルタを通じて濾過した後、前記メインオイルギャラリ30へ圧送すると共に、その潤滑油の一部が前記バイパス通路12を介して前記連通溝18内へと流入する。
そして、前記連通溝18から前記導入部19介して前記供給穴16へ流入すると共に、該供給穴16から機関前端側及び後端側に分岐して前記油溝15内を流動しながら前記各軸受部6の支持面へと流入する。
前記各軸受部6の支持面において、前記プレーンベアリング8の各潤滑孔8aから該プレーンベアリング8の各内周面と前記各シャフト4,5のジャーナル部4a,5aの各外周面との間に流入することによって、前記各シャフト4,5を潤滑して、該各シャフト4,5と各プレーンベアリング8との摩擦抵抗を低減するようになっている。
次に、この実施の形態における前記リリーフ通路13の気密性試験の方法について、図13に基づいて説明する。
まず、図13(a)に示すように、前記リリーフ通路13の開口一端部13aの開口径よりも若干大きい径を有するOリング31aを貼り付けたアルミ板31を、前記リリーフ通路13の開口一端部13aを囲むように載置して、図13(b)に示すように、前記アルミ板33によってリリーフ通路13の開口一端部13aを閉塞し、前記リリーフ通路13の図外の開口他端部から圧縮空気を充填することによってリークを判定している。
したがって、この実施の形態によれば、前記連通溝18とバイパス通路12とを前記アッパハウジング2内に、前記油溝15とリリーフ通路13とを前記ロワハウジング3内に、連通溝18と油溝15とをそれぞれ別異のハウジングに設けたことによって、油溝15とリリーフ通路13とは離間状態となり、リリーフ通路13はロワハウジング3の接合面10のみに開口した状態となる。
これにより、前記リリーフ通路13の気密性試験の際に、該リリーフ通路13の前記接合面10側の開口部を前記アルミ板31によって閉塞するのみで、リリーフ通路13内の圧力が前記油溝15側へ逃げてしまうことがなくなる。
この結果、前記油溝15と前記リリーフ通路13とを同一ハウジング上に形成しても、前記気密性試験の際に、前記油溝15をシールするなどの作業性の低下を伴うことなく試験を行うことができる。
さらに、前記供給通路11が前記両ハウジング2,3間に跨っていて、前記両接合面9,10に開口していても、気密性試験を前記試験方法によって容易に試験を行うことができる。
また、前記油溝15に前記供給穴16を、前記連通溝18に前記導入部19を、共に開口側へ漸次面積が拡大するようにそれぞれ設けたことによって、前記両ハウジング2,3を結合する際に若干の位置ずれを生じてしまった場合でも、連通溝18と油溝15とを確実に連通させることができる。
さらには、前記リリーフ通路13の前記接合面10側の開口面積をバイパス通路12の開口面積よりも大きく形成したことによって、前記両ハウジング2,3を結合する際に若干の位置ずれを生じてしまった場合でも、バイパス通路12とリリーフ通路13とを確実に連通させることができる。
これにより、前記両ハウジング2,3を組み付ける際に、必要以上の組み付け精度が要求されないことから、前記バランサ装置の組み付け作業性が向上する。
また、滑らかな凹曲面状に形成された前記導入部19によって、潤滑油を前記油溝15側へスムーズに誘導することができると共に、前記ロワハウジング3の接合面10から前記供給穴16内へと緩やかに折曲形成された凸曲部17によって、さらに潤滑油を効率よく油溝15内へ導くことが可能となる。
これにより、前記連通溝18が油溝15と同一のハウジング内に形成されていなくとも、潤滑油を、スムーズに油溝15に供給したり、該油溝15から排出させることができる。
さらに、前記連通溝18における前記導入部19及び前記バイパス通路12との境界にそれぞれ前記拡幅部18a,18bを設けたことによって、導入部19及びバイパス通路12との境界が緩やかな円弧状となっているため、潤滑油の流動抵抗を低減することができ、潤滑油を効率よく供給又は排出させることができる。
前記実施形態から把握される前記請求項に記載した発明以外の技術的思想について以下に説明する。
本発明は、前記油通路が、前記油溝に潤滑油を供給するための供給通路であることを特徴としている。
本発明は、前記油通路が、前記油溝から潤滑油を排出するための排出通路であることを特徴としている。
本発明は、前記油通路が、前記油溝に潤滑油を供給又は排出させるためのバイパス通路と、リリーフ弁を介してリリーフされる潤滑油が流れるリリーフ通路とによって構成され、前記バイパス通路と前記リリーフ通路は、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングにそれぞれ形成されていることを特徴としている。
本発明は、前記連通溝と前記油溝との結合部に、前記連通溝及び/又は前記油溝を底面側から開口側に向かって拡開した供給穴及び/又は導入部が設けられていることを特徴としている。
この発明によれば、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングとを結合する際に若干の位置ずれを生じてしまった場合にも、前記連通溝と前記油溝とを確実に連通させることができるため、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングとを組み付ける際に、必要以上の組み付け精度が要求されないことから、組み付け作業性が向上する。
本発明は、前記供給穴が、底面側から前記連通溝及び/又は油溝側へ向かってラッパ状に拡開し、前記連通溝及び/又は油溝と角部なく接続することを特徴としている。
この発明によれば、前記供給穴を前記連通溝及び/又は前記油溝と角部なく接続させたことによって、前記供給穴と前記連通溝及び/又は前記油溝との間の潤滑油の通流がスムーズとなり、潤滑油の流動抵抗を低減することができ、潤滑油を効率よく供給又は排出させることが可能となっている。
本発明は、前記油溝における前記連通溝との結合部に、前記連通溝が延出する方向に緩やかに折曲する凸曲部が形成されている一方、前記連通溝における前記油溝との結合部には、内面が半球面状に形成された導入部が形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、滑らかな凹曲面状に形成された前記導入部によって、潤滑油を前記油溝側へスムーズに誘導することができると共に、前記ロワハウジングの接合面から前記油溝内へ緩やかに折曲形成された凸曲部によって、さらに潤滑油を効率よく前記油溝内へ導くことが可能となり、前記連通溝が前記油溝と同一のハウジング内に形成されていなくとも、潤滑油をスムーズに前記油溝に供給又は排出させることができる。
本発明は、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングとにそれぞれ形成された前記油通路の一方が、他方に対して面積が大きく形成されていることを特徴としている。
この発明によれば、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングとを結合する際に若干の位置ずれを生じてしまった場合にも、前記油通路同士を確実に連通させることができるため、前記アッパハウジングと前記ロワハウジングとを組み付ける際に、必要以上の組み付け精度が要求されないことから、組み付け作業性が向上する。
以上、本発明は、前記実施形態の構成に限定されるものではなく、例えばアッパオイルパン1の形状及び大きさ、前記軸受部6の形状及び数量、さらには、第1、第2シャフト4,5の大きさや各バランサウェイト7a,7bの大きさ及び数量を、エンジンの仕様や大きさなどによってそれぞれ自由に変更することができる。
また、前記連通溝18は、前記アッパハウジング2の内部に、ドリルなどによって貫通形成された連通孔として設けても、本実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。
本発明に係るバランサ装置の実施の形態を示し、図9のD−D線断面図である。 同バランサ装置における本発明の主要部分を説明する図1の部分拡大図である。 本発明に係るロワハウジングの接合面を示し、本発明の主要部分を説明する部分拡大図である。 本発明に係るアッパハウジングの接合面を示し、本発明の主要部分を説明する部分拡大図である。 本発明に係るロワハウジングの接合面を示す正面図である。 本発明に係るロワハウジングの表面を示す正面図である。 図6のA−A線断面図である。 同バランサ装置を機関前端側からみた正面図である。 本発明に係るアッパハウジングの接合面側からみた図8のB−B線断面図である。 図8のC−C線断面図である。 図9のE−E線断面図である。 従来の気密性試験の手順を説明する図であり、(a)は第1工程を示す概略図、(b)は第2工程を示す概略図である。 本発明に係る気密性試験の手順を説明する図であり、(a)は第1工程を示す概略図、(b)は第2工程を示す概略図である。
符号の説明
1…アッパオイルパン(バランサハウジング)
2…アッパハウジング
3…ロワハウジング
4…第1シャフト(バランサシャフト)
5…第2シャフト(バランサシャフト)
6…軸受部
7a…バランスウェイト
7b…バランスウェイト
9…アッパハウジングの接合面
10…ロワハウジングの接合面
12…バイパス通路(油通路)
13…リリーフ通路(油通路)
15…油溝
16…供給穴(油溝)
18…連通溝
19…導入部(連通溝)

Claims (4)

  1. アッパハウジングとロワハウジングからなるバランサハウジングと、
    該バランサハウジング内に回転自在に収容され、バランスウェイトを有するバランサシャフトと、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの接合面の複数箇所に設けられ、それぞれが前記バランサシャフトを軸受する軸受部と、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの各接合面の一方側に設けられ、前記各軸受部間を連通する油溝と、
    該油溝が設けられた前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに開口し、前記油溝に対して離間した位置に設けられた油通路と、
    前記油溝が設けられていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに形成され、前記油溝と前記油通路とを連通する連通溝と、
    を有することを特徴とするバランサ装置。
  2. アッパハウジングとロワハウジングからなるバランサハウジングと、
    該バランサハウジング内に回転自在に収容され、バランスウェイトを有するバランサシャフトと、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの接合面の複数箇所に設けられ、それぞれが前記バランサシャフトを軸受する軸受部と、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの各接合面の一方側に設けられ、前記各軸受部間を連通する油溝と、
    前記アッパハウジング及び前記ロワハウジングの両方に開口し、前記油溝に対して近接かつ離間した位置に設けられた油通路と、
    前記油溝が設けられていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに形成され、前記油溝と前記油通路とを連通する連通溝と、
    を有することを特徴とするバランサ装置。
  3. 前記油溝における前記連通溝との結合部に、前記連通溝が延出する方向に緩やかに折曲する凸曲部が形成されている一方、前記連通溝における前記油溝との結合部には、内面が凹曲面状に形成された導入部が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のバランサ装置。
  4. アッパハウジングとロワハウジングからなるバランサハウジングと、
    該バランサハウジング内に回転自在に収容され、バランスウェイトを有するバランサシャフトと、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの接合面の複数箇所に設けられ、それぞれが前記バランサシャフトを軸受する軸受部と、
    前記アッパハウジングと前記ロワハウジングの各接合面の一方側に設けられ、前記各軸受部間を連通する油溝と、
    該油溝が設けられた前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングに開口し、前記油溝に対して離間した位置に設けられた油通路と、
    前記油溝が形成されていない前記アッパハウジングもしくは前記ロワハウジングを経由して前記油溝と前記油通路とを連通する連通部と、
    を有することを特徴とするバランサ装置。
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