本発明の実施形態1において、概して式Iによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物、
またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩が提供されており、
ここでA
4がCR
4またはNであり;
A
5がCR
5またはNであり;
A
6がCR
6またはNであり;
A
8がCR
8またはNであって、ただしA
4、A
5、A
6及びA
8のうちの2つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルキルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル及び−C(O)C
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)NH
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)
2H、−CH=CHCH
2OH、C
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル、C(O)C
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルケニルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル及びC
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、CN、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
3がC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、CH
2OH、C
1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここで前記C
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されており;
R
4、R
5、R
6及びR
8のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C
1−4−アルキル、CN、OH、OC
1−4−アルキル、S(O)
oC
1−4−アルキル、NHC
1−4−アルキルまたはC(O)C
1−4−アルキルであり;
R
7が−NH−R
9または−NH−C(=O)−R
9であり;
R
9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、
ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されており;
添字oが0、1または2から選択される。
本発明の代替的実施形態1では、概して式Iによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物が提供されており、
ここでA
4がCR
4またはNであり;
A
5がCR
5またはNであり;
A
6がCR
6またはNであり;
A
8がCR
8またはNであって、ただしA
4、A
5、A
6及びA
8のうちの2つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルキルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル及び−C(O)C
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
1及びR
aまたはR
bのいずれかは任意に結合して、1つのSヘテロ原子を含む5員飽和環を形成することができ;
R
1がH、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6アルキル、−C
1−6−アルキルNH
2、−C
1−6−アルキルNHC
1−6−アルキル、−C
1−6−アルキルNHC(O)OC
1−6−アルキル、−C
1−6−アルキルNHC(O)NHC
1−6−アルキル、−C
1−6−アルキルNHC(O)C
1−6−アルキル、−C(O)NH
2、−CH=CHC(O)NH
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)N(C
1−6−アルキル)
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル−OC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)−ヘテロシクリル、−CH=C(CH
3)C(O)−ヘテロシクリル、−CH=CHC(O)
2H、−CH=CHC(O)C
1−6−アルキル、−CH=CHCH
2OH、C
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル、C
1−6−アルキル−C(O)N(C
1−6−アルキル)
2、−C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−C(O)OH、−C(O)OC
1−6アルキル、−C(O)NHC
1−6−アルキル、−C(O)N(C
1−6−アルキル)
2、−C(O)NHC
3−6シクロアルキル、−C(O)NHOC
1−6−アルキル、−C(O)N(C
1−6−アルキル)OC
1−6−アルキル、−C(O)−ヘテロシクリル、−CH
2−ヘテロアリール、またはヘテロアリールであって、−CH=CHC(O)−ヘテロシクリル、−CH=C(CH
3)C(O)−ヘテロシクリル及び−C(O)−ヘテロシクリル基のヘテロシクリル基が完全もしくは部分的に不飽和3、4、5、6または7員単環であって、前記環が3員環である場合N、OまたはSから選択される1つのヘテロ原子を含んでおり、前記環が4または5員環である場合N、OもしくはSから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含んでおり、前記環が6または7員環である場合N、OもしくはSから独立して選択される1つ、2つまたは3つのヘテロ原子を含んでおり、ここで前記−CH
2−ヘテロアリール及びヘテロアリール基のうちのヘテロアリール基が、N、OもしくはSから選択される1つ、2つ、3つまたは4つのヘテロ原子を含む、5または6員環であり、ここでC
1−6アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6アルキル、C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−C(O)NHC
1−6−アルキル、−C(O)N(C
1−6−アルキル)
2、−C(O)NHC
3−6シクロアルキル、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル及びC
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル基のC
1−6アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニルならびにC
3−6シクロアルキル部分のそれぞれが、F、CN、メチル、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており、更にここで前記−CH=CHC(O)−ヘテロシクリル、−CH=C(CH
3)C(O)−ヘテロシクリル及び−C(O)ヘテロシクリル基のヘテロシクリル基のそれぞれが、F、メチル、OHまたはOCH
3から独立して選択される1〜4つの置換基で任意に置換されており、更にここで−CH
2−ヘテロアリール及びヘテロアリール基のヘテロアリール基のそれぞれがハロ、メチルまたはOHから独立して選択される1〜3つの置換基で任意に置換されており;
R
2が、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)NH
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)
2N、−CH=CHCH
2OH、C
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルケニルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル及びC
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、CN、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
3がC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、CH
2OH、C
1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここで前記C
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されており;
R
4、R
5、R
6及びR
8のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C
1−4−アルキル、CN、OH、OC
1−4−アルキル、S(O)
oC
1−4−アルキル、NHC
1−4−アルキル、C(O)C
1−4−アルキル、C(O)OC
1−4−アルキルまたはCH
2OHであり;
R
7が−NH−R
9または−NH−C(=O)−R
9であり;
R
9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立して、H、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHC
1−6−アルキル、−OCH
2C(O)NHC
1−6−アルキル、−OCH
2C(O)N(C
1−6−アルキル)
2、−OCH
2CH
2−ピロリジノニル、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、3−ブチニルオキシ、3−ペンチニルオキシ、2−ペンチルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、−OC
2−6アルケニル、C
1−6チオアルコキシル、−OCH
2C
3−6シクロアクリル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニル、ジオキソリル、−O−ヘテロシクリルまたは−OCH
2−ヘテロアリールであって、ここで−O−ヘテロシクリル基のヘテロシクリルが3、4、5、6または7員単環式の飽和環であって、前記ヘテロシクリル環が3員環である場合N、OまたはSから選択される1つのヘテロ原子を含んでおり、前記ヘテロシクリル環が4または5員環である場合N、OもしくはSから独立して選択される1つまたは2つのヘテロ原子を含んでおり、前記ヘテロシクリル環が6または7員環である場合N、OもしくはSから独立して選択される1つ、2つまたは3つのヘテロ原子を含んでおり、ここで−OCH
2−ヘテロアリール基のヘテロアリール基がN、OもしくはSから選択される1つ、2つ、3つまたは4つのヘテロ原子を含む、5または6員環であり、更にここでシクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、2−ペンチルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、−OCH
2C
3−6シクロアクリル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イル、ジオキソリルまたは−OCH
2−ヘテロアリールが、F、Cl、Br、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリル、オキセタン−2−イルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されており;
添字oが0、1または2から選択される。
代替的実施形態1のいくつかの実施形態で本発明は、代替的実施形態1に記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR1が−CH2−ヘテロアリールまたはヘテロアリールであって、−CH2−ヘテロアリール及びヘテロアリールのヘテロアリール基が1つまたは2つのメチル基で任意に置換されたトリアゾリル、オキサゾリルまたはイソオキサゾリルから選択される。いくつかのこのような実施形態において、R10が−OCH2−ヘテロアリールであって、−OCH2−ヘテロアリールのヘテロアリール基が独立して1つまたは2つのF、Cl、Brもしくはメチル基で任意に置換されたオキサジアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、チアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択される。
代替的実施形態1のいくつかの実施形態で本発明は、代替的実施形態1に記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR10が−OCH2−ヘテロアリールであって、−OCH2−ヘテロアリールのヘテロアリール基が独立して1つまたは2つのF、Cl、Brもしくはメチル基で任意に置換されたオキサジアゾリル、チアジアゾリル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ピリジニルまたはピリミジニルから選択される。
実施形態2において、本発明は実施形態1に記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2、CF3、−C(O)NH2、−CH=CHC(O)NHC1−6アルキル、−CH=CHC(O)2H、−CH=CHCH2OHまたはC1−6−アルキル−C(O)NHC1−6−アルキルである。
実施形態3において、本発明は実施形態1または2のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでRa及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3である。
実施形態4において、本発明は実施形態1、2または3のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH2OCH3またはCF3である。
実施形態5において、本発明は実施形態1〜4のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでRa及びRbのそれぞれが独立してHまたはFである。
実施形態6において、本発明は実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでH、F、CH2OCH3またはCF3のそれぞれ、及びRa及びRbのそれぞれが独立してHまたはFである。
実施形態6aにおいて、本発明は実施形態1〜5のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでHまたはCH2OCH3のそれぞれ、及びRa及びRbのそれぞれが独立してHである。
実施形態7において、本発明は実施形態1〜6のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR1、R2、Ra及びRbのそれぞれが独立してHである。
実施形態8において、本発明は実施形態1〜7のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH3、CF3、CH2FまたはCHF2である。
実施形態9において、本発明は実施形態1〜8のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR
7が−NH−C(=O)−R
9であり;
またはR
7が、
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
実施形態10において、本発明は実施形態1〜9のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8がCR8またはNであって、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3またはCH2OCHF2であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3、CH2OCH3またはCH2OCHF2であり;
R3がC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、CH2OH、CH2OCHF2またはシクロプロピルであり;
R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF2H、CH2F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である。
実施形態11において、本発明は実施形態1〜9のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、F、CH
2OCH
3またはCF
3であり;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
3がCH
3、CF
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
7が−NH−C(=O)−R
9または
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
実施形態12において、本発明は実施形態1〜11のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR7が−NH−C(=O)−R9である。
実施形態13において、本発明は実施形態1〜11のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR
7が
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
実施形態14において、本発明は実施形態1〜13のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで
A4がCR4であり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6であり;
A8がCR8またはNであって、ただしA5及びA8のうちの1つのみがNであることを条件としており;R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、CF2H、CH2FまたはCH3である。
実施形態15において本発明は、概して式Iによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物、
またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩を提供しており、ここで
A
4がCH、CFまたはNであり;
A
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
A
6がCHまたはCFであり;
A
8がCH、CFまたはNであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、F、CH
3、CH
2OCH
3、CH
2F、CHF
2またはCF
3であり;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してH、F、CH
3、CH
2F、CHF
2またはCF
3であり;
R
3がC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、CH
2OH、C
1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここでC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されており;
R
7が−NH−R
9または−NH−C(=O)−R
9であり;
またはR
7が、
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、ここで前記環がR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態16において本発明は、概して式IIによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物を提供しており、
ここでA
4がCR
4またはNであり;
A
5がCR
5またはNであり;
A
6がCR
6またはNであり;
A
8がCR
8またはNであって、ただしA
4、A
5、A
6及びA
8のうちの2つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルキルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル及び−C(O)C
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)NH
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)
2H、−CH=CHCH
2OH、C
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルケニルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル及びC
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、CN、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
3がC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、CH
2OH、C
1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここで前記C
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されており;
R
4、R
5、R
6及びR
8のそれぞれが独立してH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシル、C
1−4−アルキル、CN、OH、OC
1−4−アルキル、S(O)
oC
1−4−アルキル、NHC
1−4−アルキルまたはC(O)C
1−4−アルキルであり;
R
7が−NH−C(=O)−R
9であり;
またはR
7が、
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されており;
添字oが0、1または2から選択される。
実施形態17において、本発明は実施形態1〜16のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで
A4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8はCR8またはNであり、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R3がC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、CH2OH、CH2OCHF2またはシクロプロピルであり;
R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF2H、CH2F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である。
実施形態18において、本発明は実施形態1〜6、7及び16〜17のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで
A
4がCR
4であり;
A
5がCR
5であり;
A
6がCR
6であり;
A
8がCR
8であり;R
4、R
5、R
6及びR
8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF
3、CF
2H、CH
2FまたはCH
3であり;
R
3がCH
3、CF
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
7が−NH−C(=O)−R
9または
であり
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CClまたはNである。
実施形態19において、本発明は実施形態16〜17のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR7が−NH−C(=O)−R9である。
実施形態20において、本発明は実施形態16〜18のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
7が
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
実施形態21において、本発明は実施形態16〜20のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでH、F、CH2OCH3またはCF3のそれぞれ、及びRa及びRbのそれぞれが独立してHまたはFである。
実施形態22において、本発明は、式I−Aを有する実施形態1〜12のいずれか1つに記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA
4がCR
4またはNであり;
A
5がCR
5またはNであり;
A
6がCR
6またはNであり;
A
8がCR
8またはNであって、ただしA
4、A
5、A
6及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルキルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル及び−C(O)C
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立して、H、F、Cl、C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、CN、−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)NH
2、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル、−CH=CHC(O)
2H、−CH=CHCH
2OH、C
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキルまたは−C(O)C
1−6−アルケニルであって、ここで前記C
1−6−アルキル、C
2−4アルケニル、C
2−4アルキニル、ならびに−CH
2OC
1−6−アルキル、−OC
1−6−アルキル、−S(O)
oC
1−6−アルキル、−NHC
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルキル、−C(O)C
1−6−アルケニル、−CH=CHC(O)NHC
1−6−アルキル及びC
1−6−アルキル−C(O)NHC
1−6−アルキルのC
1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、CN、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されており;
R
3がC
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、CH
2OH、C
1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここで前記C
1−4アルキル、CH
2OC
1−4アルキル、C
1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されており;
R
4、R
5、R
6及びR
8のそれぞれが独立してH、F、ClまたはCH
3であり;
R
9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されており;
添字oが0、1または2から選択される。
実施形態23において、本発明は実施形態1〜3、8〜20及び22のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体、互変異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
A4がCR4であり;
A5がCR5であり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF2H、CH2F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R3がCH3、C2H5、CF2HまたはCH2Fであり;
R9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、SF5、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、CF3、CHF2、CH2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH2CF3、CH2CHF2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態24において、本発明は実施形態1〜19及び22〜23のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8がCR8またはNであって、ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、ClまたはCH3であって、ただしA4、A5、A6及びA8の1つ以下がNであることを条件としており;
R1、R2、Ra及びRbのそれぞれが独立してHであり;
R3がCF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである。
実施形態25において、本発明は、式II−Aを有する実施形態1〜12、16〜19及び22〜24のいずれか1つに記載の化合物、またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA
4がCR
4であって、R
4がH、FまたはClであり;
A
5がCR
5またはNであって、R
5がH、F、ClまたはCH
3であり;
A
6がCHであり;
A
8がCR
8またはNであって、R
8がHまたはFであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、F、CH
2OCH
3またはCF
3であり;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
3がCH
3、CF
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
9が炭素原子から形成される完全に不飽和の5もしくは6員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態26において、本発明は実施形態25に記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでRa、Rb、R1及びR2のそれぞれが独立してHである。
実施形態27において、本発明は実施形態25及び26のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH3、CH2FまたはCHF2である。
実施形態28において、本発明は実施形態25〜27のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH2FまたはCHF2である。
実施形態29において、本発明は実施形態25〜28のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH2Fである。
実施形態30において、本発明は実施形態25〜28のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCHF2である。
実施形態31において、本発明は実施形態25〜30のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCFまたはCClであり;
A5がCH、CF、CH3またはNであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態32において、本発明は実施形態25〜31のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCFであり;
A5がCH、CFまたはNであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態33において、本発明は実施形態25〜31のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
A4がCClであり;
A5がCHまたはCFであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態34において、本発明は実施形態25〜33のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、前記環がR10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、SF5、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、CF3、CHF2、CH2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH2CF3、CH2CHF2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態35において、本発明は実施形態25〜33のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、R9がピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、前記環がR10の1〜5つの置換基で任意に置換されている。
実施形態36において、本発明は実施形態25〜35のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
9が、
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CF
3、CHF
2、CH
2F、CN、OH、−C(O)NHCH
3、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルコキシルまたはC
1−6チオアルコキシルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルコキシル及びC
1−6チオアルコキシルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態37において、本発明は実施形態25〜36のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCHF
2であり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態38において、本発明は実施形態25〜36のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCH
2Fであり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態39において、本発明は実施形態25〜36のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCHF
2であり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態40において、本発明は実施形態25〜36のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCH
2Fであり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態41において、本発明は、式II−Bを有する実施形態1〜11、13〜18及び20〜21のいずれか1つに記載の化合物、またはその立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA
4がCR
4であって、R
4がH、FまたはClであり;
A
5がCR
5またはNであって、R
5がH、F、ClまたはCH
3であり;
A
6がCHであり;
A
8がCR
8またはNであって、R
8がHまたはFであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、F、CH
2OCH
3またはCF
3であり;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
3がCH
3、CF
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
9が炭素原子から形成される完全に不飽和の5もしくは6員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されており;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
実施形態42において、本発明は実施形態40に記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでRa、Rb、R1及びR2のそれぞれが独立してHである。
実施形態43において、本発明は実施形態41または42のいずれかの化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH3、CH2FまたはCHF2である。
実施形態44において、本発明は実施形態41〜43のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR3がCH2FまたはCHF2である。
実施形態45において、本発明は実施形態41〜44のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH2Fである。
実施形態46において、本発明は実施形態41〜44のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCHF2である。
実施形態47において、本発明は実施形態41〜46のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCFまたはCClであり;
A5がCH、CF、CH3またはNであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態48において、本発明は実施形態41〜47のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCFであり;
A5がCH、CFまたはNであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態49において、本発明は実施形態41〜47のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでA4がCClであり;
A5がCHまたはCFであり;
A6がCHであり;
A8がCHである。
実施形態50において、本発明は実施形態41〜49のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここで
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態51において本発明は、概して式IIIによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物を提供しており、
ここでA
4がCR
4であり;
A
5がCR
5またはNであり;
A
6がCR
6であり;
A
8がCR
8またはNであり、ただしA
5及びA
8のうちの2つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してH、F、CH
3、CH
2F、CHF
2またはCF
3であり;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、F、CH
3、CH
2OCH
3、CH
2F、CHF
2またはCF
3であり;
R
3がCH
3、CF
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
4がFまたはClであり;
R
5がH、F、ClまたはCH
3であり;
R
6及びR
8のそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
7が−NH−C(=O)−R
9であり、または
R
7が、
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、ここで前記環がR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態52において本発明は、概して式III−Aによって定義される、実施形態51に記載の化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物を提供しており、
ここでA
4がCR
4であって、R
4がH、FまたはClであり;
A
5がCR
5またはNであって、R
5がH、F、ClまたはCH
3であり;
A
6がCHであり;
A
8がCR
8またはNであって、R
8がHまたはFであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、CH
2OCH
3またはFであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
R
9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、ここで前記環がR
10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、
ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態53において、本発明は実施形態51〜52のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
9が、
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CF
3、CHF
2、CH
2F、CN、OH、−C(O)NHCH
3、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルコキシルまたはC
1−6チオアルコキシルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルコキシル及びC
1−6チオアルコキシルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態54において、本発明は実施形態51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCHF
2であり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態55において、本発明は実施形態51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCH
2Fであり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態56において、本発明は実施形態51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCHF
2であり;
R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態57において、本発明は実施形態51〜53のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、
ここでR
3がCH
2Fであり;R
9が
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態58において本発明は、概して式III−Bによって定義される化合物であって、その立体異性体、互変異性体、水和物、溶媒和物及び薬学的に許容される塩を含む化合物を提供しており、
ここでA
4がCR
4であって、R
4がH、FまたはClであり;
A
5がCR
5またはNであって、R
5がH、F、ClまたはCH
3であり;
A
6がCHであり;
A
8がCR
8またはNであって、R
8がHまたはFであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、CH
2OCH
3またはFであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
であり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態59において、本発明は式III−A−1の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供し、
ここでA
4がCFであり;
A
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
A
6がCHであり;
A
8がCHまたはNであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
a及びR
bのそれぞれが独立してHであり;
R
1及びR
2のそれぞれが独立してH、CH
2OCH
3またはFであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
WがCR
10またはNであり;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態60において、本発明は式III−A−2の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供し、
ここでA
4がCFまたはCClであり;
A
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
A
8がCHまたはNであって、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
1がH、CH
2OCH
3またはFであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
WがCHまたはNであり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態61において、本発明は実施形態59〜60のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCHF2である。
実施形態62において、本発明は実施形態59〜60のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH2Fである。
実施形態63において、本発明は実施形態59〜62のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでWがCHである。
実施形態64において、本発明は実施形態59〜62のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでWがNである。
実施形態65において、本発明は実施形態59〜64のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで各R10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH3、CHF2、CH2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC1−2アルコキシルであって、前記C1−2アルコキシルがF、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態66において、本発明は実施形態59〜65のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで各R10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH3、CHF2、CH2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、−OCHF2または−OCH3である。
実施形態67において、本発明は実施形態59〜66のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA8がCHである。
実施形態68において、本発明は実施形態59〜67のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCH、CF、CClまたはCCH3である。
実施形態68において、本発明は実施形態59〜67のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCH、CFまたはCCH3である。
実施形態68において、本発明は実施形態59〜67のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCHまたはNである。
実施形態69において、本発明は式III−A−3の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供し、
ここでA
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
WがCHまたはNであり;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態70において、本発明は実施形態69のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCHF2である。
実施形態71において、本発明は実施形態69のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでR3がCH2Fである。
実施形態72において、本発明は実施形態69〜71のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでWがCHである。
実施形態73において、本発明は実施形態69〜71のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでWがNである。
実施形態74において、本発明は実施形態69〜74のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで各R10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH3、CHF2、CH2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC1−2アルコキシルであって、前記C1−2アルコキシルがF、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態75において、本発明は実施形態69〜75のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここで各R10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH3、CHF2、CH2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、−OCHF2または−OCH3である。
実施形態77において、本発明は実施形態69〜76のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCH、CF、CCH3またはNである。
実施形態78において、本発明は実施形態69〜77のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCH、CFまたはNである。
実施形態79において、本発明は実施形態69〜78のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCHまたはNである。
実施形態80において、本発明は実施形態69〜79のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がCHである。
実施形態81において、本発明は実施形態69〜79のいずれか1つに記載の化合物またはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供し、ここでA5がNである。
実施形態82において、本発明は式III−B−1の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供し、
ここでA
4がCFであり;
A
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
A
6がCHであり;
A
8がCHまたはNであり、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
1がH、CH
2OCH
3またはFであり;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
各WがCR
10またはNであり、ただし2つ以下のWがNであることを条件としており;
各R
10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO
2、NH
2、SF
5、アセチル、−C(O)NHCH
3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C
1−6アルキル、C
2−6アルケニル、C
2−6アルキニル、C
3−6シクロアルキル、C
1−6アルキルアミノ−、C
1−6ジアルキルアミノ−、C
1−6アルコキシル、C
1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO
2、NH
2、OH、オキソ、CF
3、CHF
2、CH
2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH
2CF
3、CH
2CHF
2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C
1−3アルキルアミノ−、C
1−3ジアルキルアミノ、C
1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
実施形態83において、本発明は式III−B−2の化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供し、
ここでA
5がCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
A
8がCHまたはNであって、ただしA
5及びA
8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R
3がCH
3、CH
2FまたはCHF
2であり;
各WがCR
10またはNであり、ただし1つ以下のWがNであることを条件としており;
各R
10がそれぞれH、F、Cl、Br、CH
3、CHF
2、CH
2F、CN、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシまたはC
1−2アルコキシルであって、ここで前記C
1−2アルコキシルがF、Cl、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、オキサゾリルまたはチアゾリルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
同様に本発明は、上述の実施形態または本明細書のA、A−1〜A−4、B、B−1〜B−10、C、C−1〜C−10、D、D−1〜D−6、E、E−1〜E−5、F、F−1〜F−4、G、G−1〜G−4、H、H−1〜H−4、I、I−1〜I−9、J、J−1〜J−8、K、K−1〜K−2、L、M、N−1〜N−2、O−1〜O−2、P−1〜P−2、Q及びQ−1〜Q−2を含む後述の実施形態のいずれかに関連して、後述のように副次式III−C、III−D、III−E及びIII−Fの化合物をそれぞれ提供する
本発明は、本明細書に記載の式I、II及びIIIならびにその副次式I−A、I−B、I−C及びIII−A〜III−Fの種々の異なる実施形態が、後述のように必要に応じてA4、A5、A6、A8、R1、R2、R3、R7、V及びWの個々の変数に関して以下の実施形態を含むことができることを企図する。したがって個々の変数A4、A5、A6、A8、R1、R2、R3、R7、V及びWに関するこれら実施形態は必要に応じて、「他の{上述及び後述の}実施形態のいずれかに関連して」適用して、一般式I、II及びIII、ならびに本明細書で実際にまたは個別に記載されていないその各副次式の様々な実施形態を作成することができる。更に具体的には「上述または後述の実施形態のいずれかに関連して」という語は、これも本明細書に記載される一般式I、II及びIII、ならびにその副次式I−A、I−B及びI−CならびにIII−A〜III−Fに当てはまるので、本明細書に記載される実施形態A、A−1〜A−4、B、B−1〜B10、C、C−1〜C−10、D、D−1〜D−6、E、E−1〜E−5、F、F−1〜F−4、G、G−1〜G−4、H、H−1〜H−4、I、I−1〜I−9、J、J−1〜J−8、K、K−1〜K−2、L、M、N−1〜N−2、O−1〜O−2、P−1〜P−2、Q及びQ−1〜Q−2を包含する。
別の実施形態Aにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、Ra及びRbのそれぞれが独立して、H、F、Cl、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであって、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ならびに−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキル及び−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分のそれぞれがF、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態A−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3またはCH2OCHF2である、化合物を含む。
別の実施形態A−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態A−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態A−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がHである化合物を含む。
別の実施形態Bにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1はR1及びR2のそれぞれが独立してH、F、Cl、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキル、−C(O)NH2、−CH=CHC(O)NHC1−6−アルキル、−CH=CHC(O)2H、−CH=CHCH2OH、C1−6−アルキル−C(O)NHC1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルケニルであって、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ならびに−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルキル、−C(O)C1−6−アルケニル、−CH=CHC(O)NHC1−6−アルキル及びC1−6−アルキル−C(O)NHC1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分のそれぞれが、F、CN、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態B−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、Cl、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−CH2OC1−3−アルキル、−OC1−3−アルキル及び−C(O)OC1−6−アルキルであって、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ならびに−CH2OC1−3−アルキル、−C(O)OC1−6−アルキル及び−OC1−3−アルキルのC1−3−アルキル部分のそれぞれがF及びOHの1〜4つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態B−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2、CF3、−C(O)NH2、−CH=CHC(O)NHC1−6アルキル、−CH=CHC(O)2H、−CH=CHCH2OHまたはC1−6−アルキル−C(O)NHC1−6−アルキルである、化合物を含む。
別の実施形態B−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、CH3、C2H5、CF2H、CH2FまたはCH2OCH3、CH2OCH2F、CH2OCF2HまたはCH2OCF3である、化合物を含む。
別の実施形態B−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、Cl、CF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態B−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、CF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態B−6において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、F、CH2OCH3またはCH2OHである、化合物を含む。
別の実施形態B−7において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態B−8において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がHである化合物を含む。
別の実施形態B−9において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がFである、化合物を含む。
別の実施形態B−10において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R1がH、CH2OCH3またはCH2OHである、化合物を含む。
別の実施形態Cにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、Cl、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキルまたは−C(O)C1−6−アルキルであって、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ならびに−CH2OC1−6−アルキル、−OC1−6−アルキル、−S(O)oC1−6−アルキル、−NHC1−6−アルキル及び−C(O)C1−6−アルキルのC1−6−アルキル部分のそれぞれがF、オキソまたはOHの1〜4つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態C−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、Cl、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、CN、−CH2OC1−3−アルキル、−OC1−3−アルキルであって、ここで前記C2−4アルケニル、C2−4アルキニル、ならびに−CH2OC1−3−アルキル及び−OC1−3−アルキルのC1−3−アルキル部分のそれぞれがFの1〜4つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態C−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3またはCH2OCHF2である、化合物を含む。
別の実施形態C−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、CH3、C2H5、CF2H、CH2F、CH2OCH2F、CH2OCF2HまたはCH2OCF3である、化合物を含む。
別の実施形態C−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、Cl、CF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態C−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、F、CF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態C−6において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がH、FまたはCF3である、化合物を含む。
別の実施形態C−7において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態C−8において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がHである化合物を含む。
別の実施形態C−9において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がFである、化合物を含む。
別の実施形態C−10において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R2がCF3である化合物を含む。
別の実施形態Dにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がC1−4アルキル、CH2OC1−4アルキル、CH2OH、C1−4ハロアルキルまたはシクロプロピルであって、ここで前記C1−4アルキル、CH2OC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されている、化合物を含む。
別の実施形態D−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、CH2OH、CH2OCHF2またはシクロプロピルであって、ここで前記C1−4アルキル、C1−4ハロアルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜4つのF原子で任意で置換されている、化合物を含む。
別の実施形態D−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がC1−4アルキル、CH2OH、CH2OCH2F、CH2OCHF2Hまたはシクロプロピルであって、ここで前記C1−4アルキル及びシクロプロピルのそれぞれが1〜2つのF原子で任意で置換されている、化合物を含む。
別の実施形態D−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がCH3、CF3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態D−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がCH3、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態D−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がCH3またはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態D−6において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R3がCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態Eにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であって、ここでR4がH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、C1−4−アルキル、CN、OH、OC1−4−アルキル、S(O)oC1−4−アルキル、NHC1−4−アルキルまたはC(O)C1−4−アルキルである、化合物を含む。
別の実施形態E−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であって、ここでR4がH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である、化合物を含む。
別の実施形態E−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であって、ここでR4がH、F、CF3、CF2H、CH2FまたはCH3である、化合物を含む。
別の実施形態E−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であって、ここでR4がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態E−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であって、ここでR4がFである、化合物を含む。
別の実施形態E−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がNである化合物を含む。
別の実施形態Fにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A5がCR5であり、及びR5がH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、C1−4−アルキル、CN、OH、OC1−4−アルキル、S(O)oC1−4−アルキル、NHC1−4−アルキルまたはC(O)C1−4−アルキルである、化合物を含む。
別の実施形態F−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A5がCR5であって、ここでR5がH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である、化合物を含む。
別の実施形態F−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A5がCR5であり、及びR5がH、F、Cl、CF3、CF2H、CH2F、CH3またはNである、化合物を含む。
別の実施形態F−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A5がCR5であり、及びR5がH、F、ClまたはCH3である、化合物を含む。
別の実施形態F−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A5がNである化合物を含む。
別の実施形態Gにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A6がCR6であって、ここでR6がH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、C1−4−アルキル、CN、OH、OC1−4−アルキル、S(O)oC1−4−アルキル、NHC1−4−アルキルまたはC(O)C1−4−アルキルである、化合物を含む。
別の実施形態G−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A6がCR6であって、ここでR6がH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である、化合物を含む。
別の実施形態G−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A6がCR6であって、ここでR6がH、F、CF3、CF2H、CH2FまたはCH3である、化合物を含む。
別の実施形態G−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A6がCR6であって、ここでR6がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態G−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A6がNである化合物を含む。
別の実施形態Hにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A8がCR8であって、ここでR8がH、ハロ、ハロアルキル、ハロアルコキシ、C1−4−アルキル、CN、OH、OC1−4−アルキル、S(O)oC1−4−アルキル、NHC1−4−アルキルまたはC(O)C1−4−アルキルである、化合物を含む。
別の実施形態H−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A8がCR8であって、ここでR8がH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である、化合物を含む。
別の実施形態H−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A8がCR8であって、ここでR8がH、F、CF3、CF2H、CH2FまたはCH3である、化合物を含む。
別の実施形態H−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A8がCR8であって、ここでR8がHまたはFである、化合物を含む。
別の実施形態H−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A8がNである化合物を含む。
別の実施形態Iにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4、A5、A6及びA8のうちの2つより多くがNであることはない化合物を含む。
別の実施形態I−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはない化合物を含む。
別の実施形態I−2において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であり、A5がCR5またはNであり、A6がCR6であり、及びA8がCR8である、化合物を含む。
別の実施形態において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4またはNであり、A5がCR5であり、A6がCR6であり、及びA8がCR8である、化合物を含む。
別の実施形態I−3において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がNであり、A5がCR5であり、A6がCR6であり、及びA8がCR8である、化合物を含む。
別の実施形態I−4において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であり、A5がNであり、A6がCR6であり、及びA8がCR8である、化合物を含む。
別の実施形態I−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR4であり、A5がCR5であり、A6がNであり、及びA8がCR8である、化合物を含む。
別の実施形態I−6において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、A4がCR5であり、A5がCR5であり、A6がCR6であり、及びA8がNである、化合物を含む。
別の実施形態I−7において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここで
A4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8がCR8またはNであって、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3またはCH2OCHF2であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3、C(O)CH3、C(O)OC1−3アルキル、CH2OCH3またはCH2OCHF2であり;
R3がC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、CH2OH、CH2OCHF2またはシクロプロピルであり;
R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF2H、CH2F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である。
別の実施形態I−8において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここで
A4がCR4であり;
A5がCR5であり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、CF2H、CH2FまたはCH3である、化合物を含む。
別の実施形態I−9において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここでA4がCH、CFまたはNであり、A5がCH、CFまたはNであり、A6がCH、CFまたはNであり、A8がCH、CFまたはNであり、A4、A5、A6及びA8のうちの1つがNである。
別の実施形態Jにおいて本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R
7が−NH−R
9もしくは−NH−C(=O)−R
9であり;またはR
7が、
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
10が本明細書で定義されているとおりである、化合物を含む。
別の実施形態J−1において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R
7が−NH−R
9、−NH−C(=O)−R
9または
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNであり;
R
10が本明細書で定義されているとおりである、化合物を含む。
別の実施形態J−2において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R
7が−NH−C(=O)−R
9または
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CClまたはNであり;
R
10が本明細書で定義されているとおりである、化合物を含む。
別の実施形態J−3において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R7が−NH−C(=O)−R9である、化合物を含む。
別の実施形態J−4において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここでR7が−NH−R9である、化合物を含む。
別の実施形態J−5において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R
7が
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである、化合物を含む。
別の実施形態J−6において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R
7が
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである、化合物を含む。
別の実施形態J−7において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R7が−NH−R9である化合物を含む。
別の実施形態J−8において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、R7が−NH−R9または−NH−C(=O)−R9であって、R9が炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記環が独立してR10の1〜5つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態Kにおいて本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、各R9が独立してフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、ナフチル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、ナフチリジニル、フタラジニル、ピラニル、ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、フラニル、ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チエニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、アゼチジニル、8−オキソ−3−アザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル、アザ−ビシクロ[2.2.1]ヘプタ−5−イル、2−オキソ−7−アザ−[3,5]−スピロノン−7−イル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル及びシクロヘキシルから選択される環であって、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル及び環がR10の1〜5つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態K−1において本発明は、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここで各R9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、ピラゾロ[3,4−c]ピリジニル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリルまたはチエニルから選択される環であって、ここで前記環がR10の1〜5つの置換基で任意に置換されている、化合物を含む。
別の実施形態K−2において本発明は式I、IIまたはIIIの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、ここでR9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、チエニル、フラニル及びピロリルからなる群から選択される環であって、ここで前記環が独立してR10の1〜3つの置換基で任意に置換されており;各R10が独立してF、Cl、CN、NO2、NH2、OH、CF3、CHF2、CH2F、CH3、−OCH3、C2H5、−OC2H5、−CH2CF3、−CH2CHF2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロプロピルメトキシ、2−ブチニルオキシ、またはオキセタン−3イルである。
別の実施形態Lにおいて本発明は、式I、I−A、I−B、I−CまたはIIで定義される化合物ならびにその溶媒和物、互変異性体、水和物、立体異性体及び薬学的に許容可能なその塩を提供しており、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8はCR8またはNであり、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R3がC1−4アルキル、C1−4ハロアルキル、CH2OH、CH2OCHF2またはシクロプロピルであり;
R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF2H、CH2F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3である。
別の実施形態Mにおいて本発明は、式I及びIIで定義される化合物ならびにその溶媒和物、互変異性体、水和物、立体異性体及び薬学的に許容可能なその塩を提供しており、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでR
7が−NH−R
9、−NH−C(=O)−R
9または
であり、
式中、VがNR
10、OまたはSであり;
各Wが独立してCH、CF、CCl、CCH
3またはNである。
別の実施形態N−1において本発明は式I−Aの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4であり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1がH、F、CH3、CH2OCH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R2がH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R3がCH3、C2H5、CF2HまたはCH2Fであり;
R9がアセチル、C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニルまたは炭素原子から形成される完全もしくは部分的に不飽和の3、4、5、6もしくは7員単環または8、9もしくは10員二環であって、前記環が任意に、単環であれば1〜4つのヘテロ原子を含み、または二環であれば1〜5つのヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子がO、NまたはSから選択され、ここで前記C1−6−アルキル、C2−4アルケニル、C2−4アルキニル及び環がR10の1〜5つの置換基で任意に置換されており;
各R10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、SF5、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、CF3、CHF2、CH2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH2CF3、CH2CHF2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
別の実施形態N−2において本発明は式I−Aの化合物を含んでおり、上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4であり;
A5がCR5であり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、CF3、OCF3、メチル、エチル、CNまたはOCH3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R1がH、F、CH2OCH3またはCF3であり;
R2がH、FまたはCF3であり;
R3がCF3、CH3、CF2HまたはCH2Fであり;
R9がフェニル、ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、フラニル、チエニルまたはピロリルから選択される環であって、ここで前記環が独立してR10の1〜3つの置換基で任意に置換されており;
各R10が独立してH、ハロ、ハロアルキル、CN、OH、NO2、NH2、SF5、アセチル、−C(O)NHCH3、オキソ、シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリル、ピロリジニル、テトラヒドロピロリル、ピペラジニル、オキセタン−3−イル、イミダゾ−ピリジニルまたはジオキソリルであって、ここで前記シクロプロピルメトキシ、2−プロピニルオキシ、2−ブチニルオキシ、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニル、C3−6シクロアルキル、C1−6アルキルアミノ−、C1−6ジアルキルアミノ−、C1−6アルコキシル、C1−6チオアルコキシル、モルホリニル、ピラゾリル、イソオキサゾリル、ジヒドロピラニル、ピロリジニル、オキセタン−3−イルまたはジオキソリルのそれぞれが、F、Cl、CN、NO2、NH2、OH、オキソ、CF3、CHF2、CH2F、メチル、メトキシ、エチル、エトキシ、CH2CF3、CH2CHF2、プロピル、プロポキシ、イソプロピル、イソプロポキシ、シクロプロピル、ブチル、ブトキシル、シクロブチル、イソブトキシ、tert−ブトキシ、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、C1−3アルキルアミノ−、C1−3ジアルキルアミノ、C1−3チオアルコキシル、オキサゾリル、イソオキサゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、テトラヒドロピラニル、テトラヒドロピロリルまたはオキセタン−3イルの1〜5つの置換基で独立して任意に置換されている。
別の実施形態O−1において本発明は式I−Bの化合物を含んでおり、式I−Bに関して上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4であり;
A5がCR5であり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
ここでR3がCH3、C2H5、CF2HまたはCH2Fである、化合物を含む。
別の実施形態O−2において本発明は式I−Bの化合物を含んでおり、式I−Bに関して上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8がCR8またはNであって、R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してHまたはFであって、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、FまたはCF3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R3がCF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである。
別の実施形態P−1において本発明は式I−Cの化合物を含んでおり、式I−Cに関して上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4であり;
A5がCR5であり;
A6がCR6であり;
A8がCR8であり;ここでR4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してH、F、Cl、CF3、OCF3、メチル、エチル、CN、OH、OCH3、SCH3、NHCH3またはC(O)CH3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、F、CH3、CH2F、CHF2またはCF3であり;
R3がCH3、C2H5、CF2HまたはCH2Fである。
別の実施形態P−2において本発明は式I−Cの化合物を含んでおり、式I−Cに関して上述または後述の実施形態のいずれかに関連して、
ここでA4がCR4またはNであり;
A5がCR5またはNであり;
A6がCR6またはNであり;
A8がCR8またはNであって、R4、R5、R6及びR8のそれぞれが独立してHまたはFであって、ただしA4、A5、A6及びA8のうちの1つより多くがNであることはないことを条件としており;
R1及びR2のそれぞれが独立してH、FまたはCF3であり;
Ra及びRbのそれぞれが独立してHまたはFであり;
R3がCF3、CH3、CF2HまたはCH2Fである。
別の実施形態において本発明は本明細書に教示かつ記載されているように式I、II及びIIIならびにその副次式の化合物のうちの1つ以上、またはその薬学的に許容される塩を提供する。
別の実施形態において本発明は、式I、IIまたはIIIの化合物、もしくはその立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供しており、
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−メトキシ−2−ピラジンカルボキサミド;及び
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−シアノ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−2−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((3−(2−プロピン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;または
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリルから選択される。
別の実施形態において本発明は、式Iの化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供しており、
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
8−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−((〜2〜H_5_)−2−ブチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−4−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−メトキシエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
5−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)ピリド)[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
8−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
8−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)−N−(1−メチルエチル)−1,7−ナフチリジン−3−カルボキサミド;
8−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
4−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
(1R)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
(1S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
(1R)−1−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
(1S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
(1R)−1−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
(1S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((3−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−3−ピリジニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
(1R)−1−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
(1S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2,2,2−トリフルオロエタノール;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−ヒドロキシエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メトキシエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−((1S)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−((1R)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−クロロ−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−クロロ−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
4−((3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−4−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
4−((3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
2−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2−プロパノール;
(1R)−1−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール;
(1S)−1−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(エトキシメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチル−2−ピリジンカルボキサミド;
8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−(シアノメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
8−((3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−(シアノメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル;
((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(2−シアノエチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(1,3−オキサゾール−5−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(1,3−オキサゾール−4−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
((8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)アセトニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(1,2,4−オキサゾール−3−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−プロピン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−((5−クロロ−1,3−チアゾール−2−イル)メトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−((4−ブロモ−1,3−チアゾール−2−イル)メトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(1,3−チアゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2−ジフルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(3−フルオロプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−((4,4,4−トリフルオロ−2−ブチン−1−イル)オキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1R,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール;
N−(3−((1S,5S,6R)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4,4a,4b,5−テトラヒドロチエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパン[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4,4a,4b,5−テトラヒドロチエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパン[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4,4a,4b,5−テトラヒドロチエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパン[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン−8−アミン;
エチル(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−プロペノエート;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−3−ヒドロキシ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2−プロペン酸;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((1E)−3−アミノ−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−3−(メチルアミノ)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((1E)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−3−(4−モルホリニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−3−(3−メトキシ−1−アゼチジニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−3−((2−メトキシエチル)アミノ)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((3−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((3−(2−ブチン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((1E)−3−(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((1E)−3−(3,3−ジフルオロ−1−アゼチジニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((1E)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1Z)−2−メチル−3−(4−モルホリニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1E)−2−メチル−3−(4−モルホリニル)−3−オキソ−1−プロペン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−N,N−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(3−イソオキサゾリル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチル−1,3−オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−N,N−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−N−シクロプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(3−イソオキサゾリル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−((2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−4−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
4−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
8−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(((〜2〜H_3_)メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(((〜2〜H_3_)メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(((〜2〜H_3_)メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(((〜2〜H_3_)メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(((〜2〜H_3_)メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−2−((1,1〜2〜H_2_)−2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
メチル(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート;
メチル(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート;
メチル3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)ベンゾエート;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−((1S)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−ブチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−4−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−ブチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−ブチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((2−メチル−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(3−フルオロプロポキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2,2−ジフルオロプロポキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((3−フルオロ−2−ピリジニル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((4−メチル−2−ピリミジニル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1,3−チアゾール−4−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1−メチルエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
2−((5−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−ピリミジニルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(2−ピリミジニルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((2,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,3−オキサゾール−2−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((1R)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル−2−((1S)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
1−(2−((5−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)−2−ピロリジノン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
5−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
メチル(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−(2−ブチン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
4−((3−((1S,5S,6S)−1−アセチル−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−1−アセチル−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(1−ヒドロキシエチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
4−((3−((1R,2S,6S)−4−アミノ−6−((R)−1−ヒドロキシエチル)−2−メチル−3−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−2−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(1−ヒドロキシ−1−メチルエチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((2−(2−ブチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ5−((2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ5−((2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(1−ピロリジニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−((1S)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−((1S)−1−(1,3−オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロ−3−ピリジニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−(2−メトキシエトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−7−(2−メトキシエトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−7−((2,5−ジメチル−1,3−オキサゾール−4−イル)メトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−フルオロ−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−フルオロ−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−フルオロ−3−(2−プロピン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン−8−アミン;
(2E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−ペンチン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチル−2−プロペンアミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((1−メチルエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1−プロピン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(1,3−オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド;
4−((3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル;または、
N−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミドから選択される。
更に別の実施形態において本発明は、式Iの化合物、またはその互変異性体、立体異性体もしくは薬学的に許容される塩を提供しており、
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチルN,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−((トリ重水素メチルオキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1S)−1,2−ジメチルプロピル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
メチル(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−N−(1−メチルエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−エチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−((2−(2−プロピン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
tert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル)カルバメート;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(アミノメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1R)−2、2−ジフルオロシクロプロピル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2−フルオロ−1,1−ジメチルエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−クロロ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(5−(((5−シアノ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((1R)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−メトキシ−3−ピリジニル−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(((3R)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(((3S)−3−フルオロ−1−ピロリジニル)カルボニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1R)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1R)−1,2−ジメチルプロピル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(4−モルホリニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2,2−ジフルオロエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−シクロプロピル−5−(2−フルオロ−5−(((5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−tert−ブチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(4−モルホリニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(4−モルホリニルカルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2−フルオロ−1,1−ジメチルエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピリジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−エチル−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(((5−シアノ−2−ピリジニル)カルボニル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−N−(2−フルオロ−1,1−ジメチルエチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2−フルオロ−1,1−ジメチルエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(((1S)−1−メチル−2−プロピン−1−イル)オキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(シクロブチルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(シクロプロピルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(3−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((2R)−2−メトキシプロピル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((2S)−2−メトキシプロピル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((1S)−2−メトキシ−1−メチルエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((3,3−ジフルオロシクロブチル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−オキソ−4,5−ジヒドロ−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−メチルプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((2R)−2−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((2S)−2−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((2−メチル−2−プロペン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((3−メチル−5−イソオキサゾリル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((5−メチル−3−イソオキサゾリル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(ベンジルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(1,3−チアゾール−2−イルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1R)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1S)−2,2−ジフルオロシクロプロピル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロペン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−エトキシ−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2−フルオロエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−N−(1−メチルクロロプロピル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−1−((アセチルアミノ)メチル)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1R)−2,2−ジフルオロ−1−メチルエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−((1S)−2,2−ジフルオロ−1−メチルエチル)−5−(2−フルオロ−5−(((5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジニル)カルボニル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(エトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−プロピン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(3−ペンチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(3−ブチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((1−メチルクロロプロピル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((1R)−1−メチル−2−プロペン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロペン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−フルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(シクロプロピルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(シクロブチルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(3−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2−メチルプロポキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2−ジフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((2R)−2−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−((2S)−2−オキセタニルメトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(3−ペンチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(3−ブチン−1−イルオキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((1−メチルクロロプロピル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−((3−メチル−3−オキセタニル)メトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1R)−1−メチル−2−プロペン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((1S)−1−メチル−2−プロペン−1−イル)オキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(2−フルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)−2−ピラジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(オキセタン−3−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(オキセタン−3−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(ネオペンチルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−1−アセチル−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド;または、
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−メチルフェニル)−5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)ピラジン−2−カルボキサミドから選択される。
本発明を代表する追加の一般的かつ特定の化合物は、以下を含む:
追加の実施形態において本発明は、以下から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する:
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
追加の実施形態において本発明は、以下から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する:
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
したがって一実施形態において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態84において本発明は、以下から選択される、化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する:
または
実施形態85において本発明は、実施形態82〜84に記載の各個別化合物またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
例えば実施形態86において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態87において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態88において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態89において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態90において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態91において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態92において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態93において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態94において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態95において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態96において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態97において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
実施形態98において本発明は、化合物
またはその薬学的に許容される塩もしくは互変異性体を提供する。
上述の構造において、1,3−オキサジン先端基中の「−N」は−NH2(アミン基)であることを意図しており、アミドリンカー中の「−N」は−NHであることを意図しており、原子なしで終了するラインが−CH3基であることを当業者は理解する。
式Iの化合物の種々のR基に関する本願明細書に記載のすべての可能な実施形態は、式II及びIIIならびにその任意の副次式に適合するように適用されてよい。
別の実施形態において本発明は、本明細書に記載の各実施例の化合物、ならびにその立体異性体、互変異性体、溶媒和物、薬学的に許容される塩、誘導体またはそのプロドラッグ及び関連する中間体を提供する。
別の実施形態では本発明は、本明細書に記載の例示の化合物、及びそのそれぞれの薬学的に許容される塩を提供する。
定義
以下の定義は、本発明の境界の理解に役立つはずである。
「含む」という用語は非限定的、すなわちすべてを包含して限定的ではないことを意味する。それは、本明細書中で「有する」と同義に使用してもよい。含むとは、他の成分または要素を排除せず、それぞれすべての表示または記載した成分または要素(複数可)を包含することを意図する。
本発明の化合物は、前記化合物を構成する原子のうちの1つ以上で、非天然の比率の原子同位体を含むことができる。例えば前記化合物は、例えばトリチウム(3H)、ヨウ素−125(125I)または炭素−14(14C)などの放射性同位体で識別することができる。放射標識された化合物は、治療薬または予防薬、研究用試薬、例えばアッセイ用試薬、ならびに診断薬、例えばin vivo造影剤として有用である。本発明の化合物のすべての同位体バリエーションは放射性か否かに関わらず、本発明の範囲内に包含されることを目的とする。例えば変数がHである場合、これは変数が重水素(D)または三重水素(T)でもよいことを意味する。しかしある特定の重水素化合物で、構造にD基が示されている場合、この部位はDを多く含有する。
「Cα−βアルキル」という用語は、単独でまたは「ハロアルキル」及び「アルキルアミノ」など他の用語内で用いられるいずれの場合においても、α〜βつの炭素原子(C1〜C10、C1〜C6またはC1〜C4など)を有する直鎖または分枝鎖ラジカルを包含する。特に指示のない限り、1つ以上の炭素原子の「アルキル」ラジカルはシクロアルキル部分などで置換される。「アルキル」ラジカルの例としては、メチル、シクロプロピルメチル、シクロブチルメチル、シクロペンチルメチル、エチル、シクロプロピルエチル、シクロブチルエチル、シクロペンチルエチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、シクロプロピルブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソアミル、ヘキシルなどが挙げられる。
「Cα−βアルケニル」という用語は単独でまたは組み合わせて用いられる場合、α〜βの範囲の複数の炭素原子数を有する部分に少なくとも1つの炭素−炭素二重結合を有する直鎖または分枝鎖ラジカルを意味する。アルケニルラジカルの例としては、2〜約6つの炭素原子を有する「低級アルケニル」ラジカル、及び例えば2〜約4つの炭素原子を有する低級アルケニルラジカルを包含する。アルケニルラジカルの例としては、エチニル、プロペニル、アリル、プロペニル、ブテニル及び4−メチルブテニルが挙げられるが、これらに限定されない。「アルケニル」及び「低級アルケニル」という用語は、当業者に理解されるように「シス」及び「トランス」配置、または「E」及び「Z」配置を包含する。
「Cα−βアルキニル」という用語は単独でまたは組み合わせて用いられる場合、α〜βの範囲の複数の炭素原子数を有する部分に少なくとも1つの炭素−炭素三重結合を有する直鎖または分枝鎖ラジカルを意味する。アルキニルラジカルの例としては、2〜約6つの炭素原子を有する「低級アルキニル」ラジカル、及び例えば2〜約4つの炭素原子を有する低級アルキニルラジカルを包含する。このようなラジカルの例としてはエチニル、プロピニル(プロパルギル)、ブチニルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「Cα−β−アルキル」、「Cα−β−アルケニル」及び「Cα−β−アルキニル」という用語は、「ここで前記Cα−β−アルキル、Cα−β−アルケニルまたはC2α−β−アルキニルの1つ、2つもしくは3つの炭素原子はO、S、S(O)、S(O)2及びNから選択されるヘテロ原子で任意に置換される」など他の用語とともに使用される場合、1つ以上の炭素原子がヘテロ原子で置換される直鎖または分枝鎖ラジカルを包含する。このような「アルキル」ラジカルの例としては、−O−メチル、−O−エチル、−CH2−O−CH3、−CH2CH2−O−CH3、−NH−CH2、−CH2CH2−N(CH3)−CH3、−S−(CH2)3CH2、−CH2CH2−S−CH3などが挙げられる。したがってこのようなラジカルとしては、R7がCα−β−アルキルとして定義され得る−OR7に包含されるラジカルも挙げられる。このような「アルケニル」ラジカルの例としては、−NH−CH2CH=CH2、−S−CH2CH2CH=CHCH3などが挙げられる。当業者に理解されるように、同様の例がこのような「アルキニル」ラジカルについて存在する。
「Cα−βアルコキシル」または「−OCα−βアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、それぞれがα〜βつの炭素原子(C1〜C10など)を有する直鎖または分枝鎖状酸素含有アルキルラジカルを包含する。「アルコキシ」及び「アルコキシル」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、それぞれが1つ以上の炭素原子のアルキル及び置換アルキル部分を有する直鎖または分枝鎖状酸素含有ラジカルを包含する。このようなラジカルの例としてはメトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、tert−ブトキシ及びネオペントキシが挙げられる。アルコキシラジカルは、「ハロアルコキシ」ラジカルを提供するためにフルオロ、クロロもしくはブロモなど1つ以上のハロ原子で、または他の置換で更に置換してもよい。このようなラジカルの例としては、フルオロメトキシ、クロロメトキシ、トリフルオロメトキシ、トリフルオロエトキシ、フルオロエトキシ及びフルオロプロポキシが挙げられる。
「アリール」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、1、2またはさらには3つの環を含む炭素環式芳香族部分を意味し、このような環は縮合により互いに結合することができる。「アリール」多環系のすべての環が芳香族である必要はなく、芳香環に縮合した環(複数可)は部分的にまたは完全に不飽和であり得て、窒素、酸素及び硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を含むことができる。したがって「アリール」という用語は、フェニル、ナフチル、インデニル、テトラヒドロナフチル、ジヒドロベンザフラニル、アントラセニル、インダニル、ベンゾジオキサジニルなどの芳香族ラジカルを包含する。「アリール」基は、低級アルキル、ヒドロキシル、ハロ、ハロアルキル、ニトロ、シアノ、アルコキシ及び低級アルキルアミノなどを含む1〜5つの置換基などで置換してもよい。−O−CH2−O−または−O−CH2−CH2−O−で置換されたフェニルは、アリールベンゾジオキソリル置換基を形成する。
「Cα−β−シクロアルキル」という用語はまた本明細書中で「炭素環式」とも称され、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、α〜βの範囲の複数の炭素原子数を有する部分的または完全飽和環ラジカルを意味する。「シクロアルキル」は1つ(「単環式」)、2つ(「二環式」)またはさらには3つ(「三環式」)の環を含んでもよく、このような環は縮合により互いに結合することができ、及びそれぞれ炭素原子から形成される。飽和炭素環式ラジカルの例としては、シクロプロパン、シクロブタン、シクロペンタン及びシクロヘキサンなどの飽和3〜6員単環式基が挙げられる。シクロアルキルは本明細書に記載されるように置換され得る。
「環」及び「環系」という用語は記載された数の原子を含む環を指し、原子は炭素である、または表示されている場合、窒素、酸素または硫黄などのヘテロ原子である。「単環式系」または「二環式系」など原子の数が記載されていない場合、原子の数は単環式については3〜8個であり、二環式環については6〜12個である。環自体ならびにその上の任意の置換基は、安定な化合物の形成を可能にする任意の原子に結合してよい。「非芳香族」環また環系という用語は、二環式または三環式系中の必ずしもすべてでなくてもよいが少なくとも1つの環が非芳香族であるという事実を指す。
各個別の環に関する「部分もしくは完全に飽和または不飽和」及び「飽和または部分もしくは完全に不飽和」という用語は、完全芳香族(完全不飽和)、部分芳香族(もしくは部分飽和)または完全飽和(内部に二重結合もしくは三重結合を含まない)のいずれかとしての環を指す。そのように指定されない場合、環系(二環式または三環式である場合)中の各環(単環式)は、完全芳香族、部分的芳香族または完全飽和のいずれかであり得て、任意で5つまでの置換基で置換されることが企図される。これは炭素環式、ヘテロ環式、アリール及びヘテロアリール環を包含する。
「ハロ」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素原子などのハロゲンを意味する。
「ハロアルキル」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、任意の1つ以上のアルキル炭素原子が上で定義したハロで置換されているラジカルを包含する。例えばこの用語はモノハロアルキル、ジハロアルキル、及びパーハロアルキルなどポリハロアルキルラジカルを包含する。例えばモノハロアルキルラジカルは、ラジカル内にヨード、ブロモ、クロロまたはフッ素原子のいずれかを有し得る。ジハロ及びポリハロアルキルラジカルは、2以上の同じハロ原子または異なるハロラジカルの組み合わせを有し得る。ハロアルキルラジカルの例としては、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、クロロメチル、ジクロロメチル、トリクロロメチル、ペンタフルオロエチル、ヘプタフルオロプロピル、ジフルオロクロロメチル、ジクロロフルオロメチル、ジフルオロエチル、ジフルオロプロピル、ジクロロエチル及びジクロロプロピルが挙げられる。「パーフルオロアルキル」は本明細書で使用する場合、すべての水素原子がフッ素原子で置換されたアルキルラジカルを指す。例としては、トリフルオロメチル及びペンタフルオロエチルが挙げられる。
本明細書で使用する場合「ヘテロアリール」という用語は単独でまたは組み合わせて、炭素原子から形成され、ならびに窒素、酸素及び硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を有する完全不飽和(芳香族)環部分を意味する。環部分または環系は、1つ(「単環式」)、2つ(「二環式」)またはさらには3つ(「三環式」)の環を含んでもよく、このような環は縮合により互いに結合する。「ヘテロアリール」環系のすべての環が芳香族である必要はなく、(ヘテロ芳香族環に)縮合している環(複数可)は、部分的または完全飽和であり得て、任意で窒素、酸素及び硫黄から選択される1つ以上のヘテロ原子を含んでもよい。「ヘテロアリール」という用語は、−O−O−、−O−S−または−S−S−の環員を有する環を含まない。
不飽和ヘテロアリールラジカルの例としては、例えばピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、ピリミジル、ピラジニル、ピリダジニル、トリアゾリル[例えば、4H−1,2,4−トリアゾリル、1H−1,2,3−トリアゾリル、2H−1,2,3−トリアゾリル]及びテトラゾールを含む、1〜4つの窒素原子を含有する不飽和5〜6員ヘテロ単環式基;例えばキノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、イソキナゾリニル、アザ−キナゾリニルなどを含む、1〜4つの窒素原子を含有する不飽和7〜10員ヘテロ二環式基;例えばピラニル、2−フリル、3−フリル、ベンゾフリルなど酸素原子を含有する不飽和5〜6員ヘテロ単環式基;例えば2−チエニル、3−チエニル、ベンゾチエニルなど硫黄原子を含有する不飽和5〜6員ヘテロ単環式基;例えばオキサゾリル、イソオキサゾリル、オキサジアゾリル[例えば1,2,4−オキサジアゾリル、1,3,4−オキサジアゾリル、1,2,5−オキサジアゾリル]などの1〜2つの酸素原子と1〜3つの窒素原子とを含有する不飽和5〜6員ヘテロ単環式基;例えばチアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル[例えば1,2,4−チアジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル、1,2,5−チアジアゾリル]の1〜2つの硫黄原子と1〜3個の窒素原子とを含有する不飽和5〜6員ヘテロ単環式基、が挙げられる。
「ヘテロ環」または「ヘテロ環式」という用語は、単独でまたは組み合わせて用いられる場合、1つ、2つまたは3つの環を含む部分的もしくは完全飽和環部分を意味し、ここでこのような環は縮合により互いに結合してもよく、炭素原子から形成され、N、OもしくはSから選択される1つ以上のヘテロ原子を含む。飽和ヘテロ環式ラジカルの例としては、1〜4つの窒素原子を含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基[例えば、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピペラジニル];1〜2つの酸素原子と1〜3つの窒素原子とを含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基[例えば、モルホリニル];1〜2つの硫黄原子と1〜3つの窒素原子とを含む飽和3〜6員ヘテロ単環式基[例えば、チアゾリジニル]が挙げられる。部分的飽和ヘテロ環ラジカルの例としては、ジヒドロチエニル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル及びジヒドロチアゾリルが挙げられる。
「ヘテロ環」という用語は、ヘテロ環式ラジカルがアリールラジカルと融合/縮合しているラジカル:1〜5つの窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環基、例えばインドリル、イソインドリル、インドリジニル、ベンズイミダゾリル、キノリル、イソキノリル、インダゾリル、ベンゾトリアゾリル、テトラゾロピリダジニル[例えばテトラゾロ[1,5−b]ピリダジニル];1〜2つの酸素原子及び1〜3つの窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環基[例えばベンゾオキサゾリル、ベンゾオキサジアゾリル];1〜2つの硫黄原子及び1〜3つの窒素原子を含む不飽和縮合ヘテロ環基[例えばベンゾチアゾリル、ベンゾチアジアゾリル];ならびに1〜2つの酸素または硫黄原子を含む飽和、部分的不飽和及び不飽和縮合ヘテロ環基[例えばベンゾフリル、ベンゾチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル及びジヒドロベンゾフリル]も包含する。ヘテロ環式ラジカルの例としては、5〜10員縮合または非縮合ラジカルが挙げられる。
部分的飽和及び完全飽和ヘテロ環の例としては、ピロリジニル、イミダゾリジニル、ピペリジニル、ピロリニル、ピラゾリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、テトラヒドロピラニル、チアゾリジニル、ジヒドロチエニル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサニル、インドリニル、イソインドリニル、ジヒドロベンゾチエニル、ジヒドロベンゾフリル、イソクロマニル、クロマニル、1,2−ジヒドロキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリル、2,3,4,4a,9,9a−ヘキサヒドロ−1H−3−アザ−フルオレニル、5,6,7−トリヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[3,4−a]イソキノリル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジニル、ベンゾ[1,4]ジオキサニル、2,3−ジヒドロ−1H−1λ’−ベンゾ[d]イソチアゾール−6−イル、ジヒドロピラニル、ジヒドロフリル及びジヒドロチアゾリルなどが挙げられるが、これらに限定されない。
「3〜8員単環式または6〜12員二環式系であって、炭素原子から形成される前記環系は任意で単環式の場合は1〜3個のヘテロ原子、または二環式の場合は1〜6個のヘテロ原子を含み、前記ヘテロ原子はO、NもしくはSから選択され、前記環系は任意で置換される」という用語は、表示された数の原子を含む、3、4、5、6、7もしくは8員の単環、または6、7、8、9、10、11もしくは12員二環式系を指し、原子は炭素、または表示されている場合は窒素(N)、酸素(O)もしくは硫黄(S)などのヘテロ原子である環系を指す。「単環式系」または「二環式系」など原子の数が記載されていない場合、原子の数は単環式については3〜8個であり、二環式環については6〜12個である。環または環系はそこに任意の原子で結合した置換基を含んでもよく、それによって安定な化合物の形成が可能になる。二環は、縮合環系ならびにスピロ縮合環を含むことが意図される。この語句は炭素環、ヘテロ環、アリール環及びヘテロアリール環を包含する。
「アルキルアミノ」という用語は、アミノラジカルが1つのアルキルラジカルで独立して置換されている「N−アルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノラジカルは1〜6つの炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」ラジカルである。更に好ましいのは、1〜3つの炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルである。このような低級アルキルアミノラジカルの例としては、N−メチルアミノ、及びN−エチルアミノ、N−プロピルアミノ、N−イソプロピルアミノなどが挙げられる。
「ジアルキルアミノ」という用語は、アミノラジカルが2つのアルキルラジカルで独立して置換されている「N,N−ジアルキルアミノ」を包含する。好ましいアルキルアミノラジカルは1〜6つの炭素原子を有する「低級アルキルアミノ」ラジカルである。更に好ましいのは、1〜3つの炭素原子を有する低級アルキルアミノラジカルである。このような低級アルキルアミノラジカルの例としては、N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノなどが挙げられる。
「カルボニル」という用語は単独で使用される、または「アミノカルボニル」などの他の用語とともに使用されるかに関わらず、−(C=O)−を意味する。「カルボニル」は本明細書中では「オキソ」という用語と同義にも用いられる。
「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」という用語は、2価硫黄原子に結合した1〜10つの炭素原子を有する直鎖または分枝鎖アルキルラジカルを含有するラジカルを包含する。「アルキルチオ」または「チオアルコキシ」の一例はメチルチオ(CH3S−)である。
「式I」という用語は、式II及びIIIなどの任意の副次式を包含する。式II及びIIIと同様に、記載されている場合は副次式を包含する。
本明細書で使用する場合、特に指示がない限り「立体異性体」または「立体異性体的に純粋な」という用語は、その化合物の他の立体異性体を実質的に含まない化合物の1つの立体異性体を意味する。例えば1つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の反対の鏡像異性体を実質的に含まない。2つのキラル中心を有する立体異性体的に純粋な化合物は、その化合物の他の鏡像異性体を実質的に含まない。通常の立体異性体的に純粋な化合物は、化合物の1つの立体異性体の約80重量%超及び化合物の他の立体異性体の約20重量%未満、より好ましくは化合物の1つの立体異性体の約90重量%超及び化合物の他の立体異性体の約10重量%未満、更により好ましくは化合物の1つの立体異性体の約95重量%超及び化合物の他の立体異性体の約5重量%未満、ならびに最も好ましくは化合物の1つの立体異性体の約97重量%超及び化合物の他の立体異性体の約3重量%未満を含む。例えば構造または構造の一部の立体化学が太字または点線で示されない場合、構造または構造の一部はそのすべての立体異性体を包含すると解釈される。波線で示される結合は、両方の立体異性体が含まれることを示す。
本発明の種々の化合物は1つ以上のキラル中心を含んでおり、鏡像異性体のラセミ混合物、ジアステレオマーの混合物または鏡像異性的にもしくは光学的に純粋な化合物として存在できる。本発明はこのような化合物の立体異性体的に純粋な形態の使用、ならびにこれらの形態の混合物の使用を包含する。例えば本発明の特定の化合物の鏡像異性体の等しいまたは等しくない量を含む混合物を、本発明の方法及び組成物で使用してもよい。これらの異性体は、キラルカラムまたはキラル分解剤など標準的な技術を用いて非対称的に合成または分解できる。例えばJacques,J.,et al.,Enantiomers,Racemates and Resolutions(Wiley−Interscience,New York,1981);Wilen,S.H.,et al.(1997)Tetrahedron 33:2725;Eliel,E.L.,Stereochemistry of Carbon Compounds(McGraw−Hill,NY,1962);及びWilen,S.H.,Tables of Resolving Agents and Optical Resolutions p.268(E.L.Eliel,Ed.,Univ.of Notre Dame Press,Notre Dame,IN,1972)を参照。
本発明の化合物には、本発明の化合物の互変異性形態も含まれる。例えば本発明は、式Iの化合物ならびに下記のその互変異性体を含む:
同様に式II及びIIIの化合物ならびに式I、II及びIIIの化合物の副次式の化合物の互変異性体も、本発明に含まれる。
「薬学的に許容される」という用語は式I〜IIIの化合物に関して使用される場合、投与するのに安全な化合物の形態を指すことが意図される。例えば米国の食品医薬品局(FDA)などの管理機関または規制機関によって、経口摂取または他の投与経路による哺乳動物の使用について認可されている式I〜IIIの化合物の塩形態、溶媒和物、水和物、プロドラッグまたは誘導体形態は薬学的に許容される。
式I〜IIIの化合物には、遊離塩基性化合物の薬学的に許容される塩形態が含まれる。「薬学的に許容される塩」という語は、アルカリ金属塩を形成するため及び遊離酸または遊離塩基の付加塩を形成するために通常使用される塩を包含する。当業者には理解されるように塩はイオン会合、電荷間相互作用、共有結合、錯体生成、配位などから形成することができる。塩の性質は薬学的に許容されるならば重要ではない。
式I〜IIIの化合物の好適な薬学的に許容される酸付加塩は、無機酸または有機酸から調製することができる。このような無機酸の例は塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、フッ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸及びリン酸である。適切な有機酸は脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸及びスルホン酸の部類の有機酸から選択することができ、その例としてはギ酸、酢酸、アジピン酸、酪酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、メシル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、カンフル酸、カンファースルホン酸、ジグルコン酸、シクロペンタンプロピオン酸、ドデシルスルホン酸、グルコヘプタン酸、グリセロホスホン酸、ヘプタン酸、ヘキサン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、ニコチン酸、2−ナフタレンスルホン酸、シュウ酸、パルモン酸、ペクチン酸、過硫酸、2−フェニルプロピオン酸、ピクリン酸、ピバル酸、プロピオン酸、コハク酸、チオシアン酸、ウンデカン酸、ステアリン酸、アルギン酸、β−ヒドロキシ酪酸、サリチル酸、ガラクタル酸及びガラクツロン酸が挙げられるが、これらに限定されない。式I〜IIIの化合物の好適な薬学的に許容される塩基付加塩としてはアルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム及び亜鉛から作製される塩などの金属塩、または1級、2級及び3級アミン、カフェイン、アルギニン、ジエチルアミン、N−エチルピペリジン、ヒスチジン、グルカミン、イソプロピルアミン、リジン、モルホリン、N−エチルモルホリン、ピペラジン、ピペリジン、TEA、ジイソプロピルエチルアミン及びトリメチルアミンなどの環状アミンを含む置換アミンを含有する有機塩基から作製される塩が挙げられるが、これらに限定されない。これらの塩はすべて、例えば適切な酸または塩基と式I〜IIIの化合物とを反応させることによって、本発明の対応する化合物から通常の手段によって調製することができる。
また塩基性窒素含有基はメチル、エチル、プロピル及びブチルクロリド、ブロミドならびにヨージドなどの低級アルキルハロゲン化物;ジメチル、ジエチル、ジブチル及びジアミルスルフェートなどのジアルキルサルフェート、デシル、ラウリル、ミリスチル及びステアリルクロリド、ブロミドならびにヨージドなどの長鎖ハロゲン化物、ベンジル及びフェネチルブロミドなどのアラルキルハロゲン化物などの薬剤で4級化することができる。水もしくは油溶性または分散性生成物がそれによって得られる。
このような塩の更なる例はBerge et al.,J.Pharm.Sci.,66:1(1977)で見いだすことができる。従来の方法を用いて塩を形成することができる。例えば本発明の化合物のリン酸塩は、所望の溶媒または溶媒の組み合わせ中の所望の化合物の遊離塩基と所望の化学量論量のリン酸とを、所望の温度、通常は加熱下(溶媒の沸点に応じて)で組み合わせることによって作製することができる。当業者によって理解されるように冷却(徐冷または急冷)によって塩を析出させることができ、及び結晶化させることができる(すなわち結晶性である場合)。更に本発明の化合物のヘミ−、モノ−、ジ、トリ−及びポリ−塩形態も本明細書では企図される。同様に化合物の半水和形、一水和形、二水和形、三水和形及び多水和形、その塩ならびに誘導体も本明細書で企図される。
「薬学的に許容される誘導体」という用語は本明細書で使用する場合、薬学的に許容される誘導体を意味する。
式I〜IIIの化合物(複数可)は、化合物(複数可)を医薬組成物として投与することによって対象を治療するために使用することができる。この目的のために化合物(複数可)を、限定されるものではないが担体、希釈剤またはアジュバントを含む1つ以上の賦形剤と組み合わせて、本明細書で更に詳細に記載する好適な組成物を形成することができる。
「賦形剤」という用語は本明細書で使用する場合、処方及び/もしくは投与目的のために通常含有される任意の薬学的に許容される添加剤、担体、アジュバントまたは医薬品有効成分(API)以外の他の好適な成分を意味する。「希釈剤」及び「アジュバント」は本明細書で後に定義する。
「治療する」「治療すること」「治療」及び「療法」という語は、本明細書で使用する場合、治療的療法、予防的療法及び防止的療法を含む療法を指すが、これらに限定されない。予防的治療は一般に、障害全体の開始の防止または個体の障害の臨床前に明らかな段階の開始の遅延を構成する。
「有効投与量」という語句は各薬剤の量を定量化することを意図し、これは代替的療法に通常関連する有害な副作用を回避しつつ、各薬剤単独の治療に比べて障害重篤度及び発生頻度における改善の目標を達成する。したがってこの語句は単回投与に限定されず、対象において治療的または予防的応答をもたらすために必要な複数回投与を含むことができる。例えば「有効投与量」は単一のカプセルまたは錠剤に限定されず、1つ以上のカプセルまたは錠剤を含むことができ、これは資格のある医師または医療介護者によって対象に処方される用量である。
「脱離基」(「LG」とも表示される)という用語は一般に、求核試薬で置換可能な基を指す。このような脱離基は当該技術分野で公知である。脱離基の例としては、ハロゲン化物(例えばI、Br、F、Cl)、スルホネート(例えばメシレート、トシレート)、スルフィド(例えばSCH3)、N−ヒドロキシスクシンイミド、N−ヒドロキシベンゾトリアゾールなどが挙げられるが、これらに限定されない。求核試薬は脱離基の結合点で分子を攻撃し、脱離基の置換を引き起こすことができる種である。求核試薬は当該技術分野で公知である。求核基の例としては、アミン、チオール、アルコール、グリニャール試薬、アニオン性種(例えばアルコキシド、アミド、カルバニオン)などが挙げられるが、これらに限定されない。
一般的合成工程
本発明は、式I〜IIIの化合物の調製のための手順を更に含む。式I〜IIIの化合物は、以下のスキーム1、2、3a、3b、4及び5で記載される手順に従って合成することができ、ここで置換基は更に記載する場合を除いて、上記式I〜IIIについて定義したとおりである。後述の合成法は単に例示であって、本発明の化合物は、当業者には理解されるように、他の合成法を利用した別の経路によって合成することもできる。
本明細書全体にわたって使用する略語の以下のリストは、以下のものを表し、本発明の理解に助けになるはずである。
CAN − アセトニトリル
Aq.、aq. − 水溶液
Ar − アルゴン(気体)
BOC − tert−ブトキシカルボニル
BOP − ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシヘキサフルオロホスフェート
BuLi − ブチルリチウム
Cs2CO3 − 炭酸セシウム
CHCl3 − クロロホルム
CH2Cl2、DCM − ジクロロメタン、塩化メチレン
Cu(1)I − ヨウ化銅(1)
COMU − (1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスフェート
DCC − ジシクロヘキシルカルボジイミド
DEA − ジエチルアミン
DIC − 1,3−ジイソプロピルカルボジイミド
DIEA、DIPEA −ジイソプロピルエチルアミン
DME − ジメトキシエタン
DMF − ジメチルホルムアミド
DMAP − 4−ジメチルアミノピリジン
DMSO − ジメチルスルホキシド
EDC、EDCI − 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
Et2O − ジエチルエーテル
EtOAc − 酢酸エチル
EtOH− − エタノール
g、gm − グラム
h、hr − 時間
H2 − 水素(気体)
H2O − 水
HATU − O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HBr − 臭化水素酸
HCl − 塩酸
HMDS − ヘキサメチルジシラザンまたはビス(トリメチルシリル)アミン
HOBt − 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物
HOAc − 酢酸
HPLC − 高圧液体クロマトグラフィ
IPA、iPrOH − イソプロピルアルコール
K2CO3 − 炭酸カリウム
KI − ヨウ化カリウム
LDA − リチウムジイソプロピルアミド
LG − 脱離基
LiHMDS − リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
LiOH − 水酸化リチウム
MgSO4 − 硫酸マグネシウム
MS − 質量スペクトル
MeOH − メタノール
N2 − 窒素(気体)
NaCNBH3 − シアノ水素化ホウ素ナトリウム
Na2CO3 − 炭酸ナトリウム
NaHCO3 − 重炭酸ナトリウム
NaH − 水素化ナトリウム
NaI − ヨウ化ナトリウム
NaBH4 − 水素化ホウ素ナトリウム
NaOH − 水酸化ナトリウム
Na2SO4 − 硫酸ナトリウム
NH4Cl − 塩化アンモニウム
NH4OH − 水酸化アンモニウム
P(t−Bu)3 − トリ(tert−ブチル)ホスフィン
Ph3PまたはPPh3 − トリフェニルホスフィン
Pd/C − パラジウム炭素
Pd(PPh3)4 − パラジウム(0)トリフェニルホスフィンテトラキス
Pd(dppf)Cl2 − パラジウム(1,1−ビスジフェニルホスフィノフェロセン)IIクロリド
Pd(PhCN)2Cl2 − パラジウムジシアノフェニルジクロリド
Pd(OAc)2 − 酢酸パラジウム
Pd2(dba)3 − トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム
PyBop − ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリピロリジノ−ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート
RT、rt − 室温
RBF、rbf − 丸底フラスコ
SEM − [2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチルアセタール
SFC − 超臨界流体クロマトグラフィ
T3P − プロピルホスホン酸無水物
TBAF − テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBTU − O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート
TEA、Et3N − トリエチルアミン
TFA − トリフルオロ酢酸
THF − テトラヒドロフラン
TLC、tlc − 薄層クロマトグラフィ
TMSCl − トリメチルシリルクロリドまたはクロロトリメチルシラン
UV − 紫外線
一般的合成スキーム及び実施例
本発明を代表する一般的合成スキーム、出発物質、合成中間体、及び化合物(例)、すなわち式I〜IIIの化合物は、本発明の範囲及び式I〜IIIの化合物を合成するために使用され得る種々の方法のより良好な理解及び認識を助けるはずである。上述の一般的な方法及び以下の具体例は、本発明の補助及びその理解のための例示にすぎず、いかなる方法によっても本発明の範囲を制限するものと見なされるべきではない。
クロマトグラフィ:
別段の指示がない限り、粗生成物を含む残留物は、粗製物質または濃縮物をBiotageまたはIscoブランドのシリカゲルカラム(SiO2であらかじめ充填または個々に充填)のいずれかを通過させて、生成物をカラムから表示する溶媒勾配で溶出させることによって精製した。例えば(330g SiO2、0〜40%EtOAc/ヘキサン)という記載は、330グラムのシリカを充填したカラムから、ヘキサン中0%〜40%EtOAcの溶媒勾配で溶出させることによって生成物を得たことを意味する
分取HPLC方法:
そのように表示される場合、本明細書で記載される化合物は、以下の2つのHPLCカラム:(a)Phenomenex Lunaまたは(b)Geminiカラム(5マイクロメートルまたは10マイクロメートル、C18、150×50mm)のいずれかを利用する以下の機器:Shimadzu、Varian、Gilsonのうちの1つを使用する逆相HPLCによって精製した。
前記機器の典型的な通過は、水(0.1%TFA)中10%(v/v)から100%ACN(0.1%v/v TFA)への線状勾配で10分にわたって45ml/分にて溶出させることを含み、条件は、最適な分離を達成するために変えることができる。
プロトンNMRスペクトル:
別段の指示がない限り、すべての1H NMRスペクトルは、Brukerシリーズ300MHz機器またはBrukerシリーズ400MHz機器で実施した。前記のように特性決定される場合、すべての観察されたプロトンは、表示した適切な溶媒中、テトラメチルシラン(TMS)または他の内部標準から低磁場側の100万分の1部(ppm)で記録する。
質量スペクトル(MS)
別段の指示がない限り、出発物質、中間体及び/または例示の化合物のすべての質量スペクトルデータは、(M+H+)分子イオンを有する質量/電荷(m/z)で報告する。報告される分子イオンは、PE SCIEX API 150EX MS機器またはAgilent 1100シリーズLC/MSDシステムを利用するエレクトロスプレー検出法(通常、ESI MSと称する)によって得た。臭素などの同位体原子を有する化合物は一般的に、当業者に理解されるように検出された同位体パターンに従って報告する。
本明細書で開示しかつ記載する化合物は、(1)Chem Officeで使用できるChem−Draw Ultra 11.0ソフトウェアで提供される命名規則を使用して、または(2)ISISデータベースソフトウェア(Advanced Chemistry Design LabsすなわちACDソフトウェア)によって命名した。
一般的合成スキーム1
一般的合成スキーム1は、重要な中間体アニリン1mを調製するための例示的方法を記載する。好適な条件下で(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)亜鉛(II)クロリドを使用して、化合物1aからはじめて、ケチミンを対応するスルフィンアミドに転換した。2段階の工程(LiBH
4の後、SO
3−ピリジンによる処理)またはDIBAL−Hを使用する還元によって、化合物1bのエステルをアルデヒドに変えて、中間体1cを生成した。1c中のキラル補助基はPTSA/MeOHによって除去されて、アルデヒドはHCl/MeOHを使用してジメチルアセタールに転換し、1dを得た。1dをPhCONCSで処理し、続いて濃硫酸中で加熱して、チアジン1eを得た。1e中のアミノ基はBoc及びSEMにより保護されて、1fを得て、それは3段階の工程(リチウム化、カルボン酸形成及びエステル化)を経てエステル1gに転換した。1gのシクロプロパン化により、混合物に2つのジアステレオマー、1h(主要生成物)及び1i(軽微な生成物)をもたらし、それはほとんどの場合シリカゲルクロマトグラフィを介して分離され得る。エステル1hはアルデヒド1jへ転換して(LiBH
4、その後SO
3−ピリジンによる処理を経て)、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(ウィルキンソン)で処理されて中間体1kを得た。
アニリン1mは、ニトロ化、その後のニトロ基還元を介して1k(R4=H)から生成された。他の場合では、アニリン1mは、3段階の工程、臭化物からアジ化物への転換、トリメチルホスフィンによるアジ化物還元、その後のTFAによる保護基の除去によって、1k(R4=Br)から生成された。
一般的合成スキーム2
一般的合成スキーム2は、C−1位置に置換基を含むcPr−チアジンを調製する例示の方法を記載する。1hの鹸化は、シアノ(2a)またはアミド(2b)へ誘導体化され得る酸をもたした。1hの還元は、CH
2F(2d)またはCHF
2(2e)またはCH
2O−アルキル(2f)へ誘導体化され得るアルコール2cをもたらした。
一般的合成スキーム3
一般的合成スキーム3は、生物学的試験化合物1n及び1oを調製する例示の方法を記載する。アニリン1mはプロピルホスホン酸無水物(T3P)の存在下でカルボン酸とカップリングして、アミド1nを生成した。1qの脱離基はPTSAの存在下でアニリン1mで置換されて、化合物1oをもたらした。アニリン1rがアニリン1mの代わりに用いられた場合、酸(H
2SO
4またはPTSAなど)が弾頭N原子上の保護基(Boc及びSEM)を除去するために使用され得る。
中間体の合成
(R,Z)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(201A)。
1−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−フルオロエタノンの調製。[注意:3×10gの反応は別途実施した。飽和NH
4Clでのクエンチ後、反応混合物を混合して、次いで精製した。]−78℃のTHF(175mL)中の1,2−ジフルオロベンゼン(8.81mL、89mmol)の溶液にn−BuLi(ヘキサン中1.60M、61.50mL、98mmol)を滴下して加えた。2時間後、フルオロ酢酸エチル(8.64mL、89mmol)を滴下して加えた。前記反応物を−78℃で1時間撹拌し、飽和NH
4Clでクエンチして、次いでRTへ加熱した。3つのバッチを混合して、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過した。ろ液をシリカゲルカラム(0〜30%のEtOAc/ヘキサン)で濃縮かつ精製し、18.90gの所望の生成物を得た。
化合物201Aの調製。THF(400mL)中の1−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−フルオロエタノン(18.9g、109.0mmol)の溶液に、(R)−(+)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(26.3g、217.0mmol)、その後テトライソプロポキシチタン(93.0g、326.0mmol)を添加した。前記反応物を2時間加熱還流させた。LCMSは出発ケトンが完全に消費されたことを示した。混合物を室温まで冷却して、それから塩水(400mL)で処理した。得られた懸濁液を15分間撹拌し、Celite(登録商標)ろ過助剤によりろ過した。ろ塊をEtOAcで洗浄した。ろ液をEtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルカラム(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、黄色油状物の(R,E)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(12.3g、44.4mmol、収率40.9%)を得た。
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(201)の調製。
化合物201Bの調製。2−Tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(THF中0.5M、24.2mL、12.1mmol)を、THF(15mL)中の(R,Z)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(201A、1.2g、4.33mmol)の溶液に0℃で5分かけて滴下して加えた。溶液を5分間0℃で、次いでRTで2時間撹拌した。それから溶液を冷却して0℃に戻し、飽和塩化アンモニウム水溶液(7.5mL)で滴下処理して、懸濁液が得られた。懸濁液をCelite(登録商標)ろ過助剤でろ過して、ろ塊をEtOAcで洗浄した。ろ液を真空下で濃縮して、粗生成物はシリカゲルプラグ上で吸着されて、0〜50%のEtOAc/ヘキサン勾配によって溶出するシリカゲルクロマトグラフィにより精製され、油状の(S)−tert−ブチル3−(2,3−ジフルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−4−フルオロブタノエート(201B、1.55g、3.94mmol、収率91%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=394.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.24−7.31(m、1H)7.08−7.21(m、2H)5.37(s、1H)5.17(dd、J=47.14、10.37Hz、1H)4.86(dd、J=46.56、10.17Hz、1H)3.20(dd、J=16.24、2.15Hz、1H)3.01(d、J=15.85Hz、1H)1.37−1.41(m、9H)、1.25(s、9H).
化合物201Cの調製。水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、90.0mL、180.0mmol)を、温度計を備えた500mLのRBFのTHF(500mL)中の(S)−tert−ブチル3−(2,3−ジフルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−4−フルオロブタノエート(201B、35.4g、90.0mmol)の撹拌溶液に、約6分かけてゆっくり加えた。それから無水MeOH(29.2mL、720mmol)を、添加漏斗を介して約4分かけて加えた。反応物の内部温度は41℃まで上昇して、発泡が生じた。反応混合物を更に0.5h撹拌し、次いで0℃に冷却して、飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで2回抽出して、混合有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、白色固体の(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(201C、27.8g、86mmol、96%の粗収率)を得て、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI−)m/z=324.0(M+H)+.
N,N−ジイソプロピルエチルアミン(16.1mL、93mmol)を、DCM(100mL)及びジメチルスルホキシド(50.0mL)中の(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(10.00g、30.9mmol、上述の反応からの粗生成物)の撹拌溶液に−10℃で加えた。三酸化硫黄ピリジン錯体(7.38g、46.4mmol)を4回に分けて8分かけて加えた。反応混合物を更に−10℃で8分間撹拌し、その後0℃に温めて、3時間撹拌した。追加の三酸化硫黄ピリジン錯体(0.74g、4.64mmol)を加えて、反応混合物を更に1時間、0℃で撹拌した。追加の三酸化硫黄ピリジン錯体(1.48g、9.28mmol)を加えて、反応混合物を更に1時間、0℃で撹拌した。追加の三酸化硫黄ピリジン錯体(2.96g、18.6mmol)を加えて、反応混合物を更に1時間、0℃で撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcにより抽出した。有機層は分離されて、飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過されて、真空下で濃縮した。生じた物質をトルエンで共沸し、残留ピリジンを除去して、油状の(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(201C、11.9g、37.0mmol)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=322.1(M+H)+.
化合物201Dの調製。p−トルエンスルホン酸一水和物(0.35g、1.85mmol)を、MeOH(150mL)中の粗(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(201C、11.9g、37.0)の撹拌溶液に加えた。前記反応混合物を3時間加熱還流させて、それからRTに冷却した。HCl(1,4−ジオキサン中の4.0M溶液、9.25mL、37.0mmol)を加えた。反応混合物をRTで50分間撹拌し、ある程度真空下で濃縮して、次いで飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチした。混合物をEtOAcで抽出し(2回)、混合した有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた油状物は、0〜50%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィを介して精製されて、茶色油状物の(S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(201D、6.25g、23.7mmol、2工程で収率64.1%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=264.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.36−7.44(m、1H)7.07−7.19(m、2H)4.68(dd、J=13.11、8.80Hz、1H)4.56(ddd、J=13.11、8.80、4.11Hz、1H)4.20(dd、J=7.04、4.30Hz、1H)3.21(d、J=4.89Hz、6H)2.25−2.38(m、1H)、1.93−2.22(m、3H).
化合物201Eの調製。内蔵温度プローブを備えた1000mLの3つ口RBFに、(S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−フルオロ−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(201D、24.7g、94.0mmol)及びDCM(300mL)を加えた。混合物を0℃に冷却して、イソチオシアン酸ベンゾイル(13.9mL、103mmol)を加えた。0℃で15分間撹拌した後、混合物をRTに温めて、2時間撹拌した。それから反応物を真空下で濃縮して、茶色の油状物を得た。硫酸(150mL)を2回に分けて加えて、それから混合物を6時間、60℃で撹拌した。溶液を氷浴で冷却し、それから氷(2×2Lの三角フラスコ、それぞれその中に700mLの氷を有する)に注ぎ入れて、混合物をRT近くで維持しつつ、これらの混合物を水酸化ナトリウム水溶液(10N)で慎重に中和した。得られた溶液をEtOAcで抽出し(それぞれ2Lの三角フラスコで3×250mL)、混合抽出物を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、それからシリカゲル上で吸着した。5〜55%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、黄褐色の固体として(S)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−アミン(201E、19.8g、76.0mmol、収率82%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=259.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ7.29−7.39(m、1H)7.14−7.25(m、2H)6.60−6.73(m、3H)6.27(dd、J=9.59、5.48Hz、1H)、4.35−4.78(m、2H).
化合物201Fの調製。内蔵温度プローブを備える2000mLの3つ口RBFに、(S)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−アミン(201E、19.7g、76mmol)及びTHF(300mL)を加えた。次いでジ−tert−ブチルジカルボナート(21.6g、99mmol)を分けて添加し、それから混合物を15時間50℃で加熱した。追加のジ−tert−ブチルジカルボナート(3.2g)を加えて、物質を50℃で2時間撹拌した。混合物をRTに冷却して、それから真空下で濃縮した。0〜40%のEtOAc/ヘキサン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによる精製により、(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(201F、26.5g、73.8mmol、収率97%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=359.3(M+H)+.1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ10.46(br.s.1H)7.18−7.42(m、3H)6.69(d、J=9.78Hz、1H)6.18(dd、J=9.00、4.11Hz、1H)4.47−4.83(m、2H)、1.44(s、9H).
化合物201Gの調製。内蔵温度プローブを備えた1000mLのRBFに、(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(201F、26.4g、73.7mmol)及びTHF(220mL)を加えた。混合物を−10℃に冷却して、内部温度を−9℃未満に維持したまま、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、81.0mL、81.0mmol)を5分かけて添加した。添加が終了した後、溶液を20分間−10℃で撹拌して、それから内部温度を−9℃未満に維持したまま、THF20mL中の2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(14.3mL、81.0mmol)をゆっくり加えた。溶液を−10℃で5分間撹拌し、それから冷却浴を取り外して、溶液をRTに温めた。2時間後、溶液を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチして、得られた混合物をEtOAcで抽出した。有機抽出物を飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、シリカ上に吸着した。0〜20%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィによる精製により、無色油状の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201G、32.4g、66.3mmol、収率90%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=510.9(M+Na)+.1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ7.41(dd、J=9.88、2.25Hz、1H)7.16−7.25(m、2H)6.83(d、J=9.39Hz、1H)6.18(dd、J=9.39、4.11Hz、1H)5.19(s、2H)4.59−4.90(m、2H)3.57(t、J=8.02Hz、2H)1.46(s、9H)0.78−0.90(m、2H)−0.04(s、9H).
化合物201Hの調製。リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M溶液)(2.58mL、5.16mmol)を、−78℃のTHF(18mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201G、1.94g、3.97mmol)溶液に滴下して加えた。混合物を45分間撹拌して、CO2ガスを−78℃で反応物に通気した。3分後に冷却浴は取り除かれ、CO2の添加が止まり、混合物をRTに温めた。それから反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチして、生成物をEtOAc内に抽出した(3回)。混合抽出物は、HCl水溶液(1M、2回)、飽和塩化ナトリウム水溶液(1回)で洗浄されて、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過されて、真空下で濃縮し、黄色の油状物を得た。
油状物を(9:1)THF/MeOH(20mL)中に溶解して、混合物を0℃まで冷却した。(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中の2.0M、3.97mL、7.94mmol)を滴下して加えた。この混合物を30分間撹拌し、その時点でHOAc(0.92mL、32.9mmol)を滴下して加えた。溶液が無色になるまで、混合物をその温度で撹拌した。EtOAc及び水を加えて、前記層を分離して、水層をEtOAc(1回)で抽出した。混合抽出物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、黄色の油状物を得た。油状物を0〜50%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、無色油状の(S)−メチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(201H、1.63g、3.0mmol、収率75%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=547.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.17−7.17(m、1H)6.98−7.25(m、3H)5.29−5.36(m、2H)4.90(dd、J=46.95、8.61Hz、1H)4.68(dd、J=47.14、9.00Hz、1H)3.84(s、3H)3.65(t、J=8.22Hz、2H)1.54(s、9H)0.89−0.96(m、2H)−0.01(s、9H).
化合物201I及び化合物202Iの調製
コーリー−チャイコフスキー試薬の調製:カリウムtert−ブトキシド(3.42g、30.5mmol)を、RTでアルゴン雰囲気下にてDMSO(27mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(7.32g、33.3mmol)の撹拌懸濁液に加えた。混合物を1時間撹拌して、その後、後述のとおり使用した。
イリド溶液(13.5mL、15.3mmol)を、アルゴン雰囲気下にてジメチルスルホキシド(27mL)中の(S)−メチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(201H、7.58g、13.87mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物をRTで1.5時間撹拌した。イリド溶液を更に2.0mL加えて、反応混合物を更に2.5時間撹拌した。それから反応混合物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチして、次いでEtOAcで抽出した。有機抽出物を水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。油状物を0〜20%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(201I、5.60g、10.0mmol、収率72%)、及び(1R,5S,6R)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(202I、0.95g、1.70mmol、収率12%)を得た。
201I:LC/MS(ESI−)m/z=561.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.46(t、J=7.14Hz、1H)7.08−7.20(m、2H)5.31(d、J=10.37Hz、1H)5.08(d、J=10.56Hz、1H)4.72−5.02(m、2H)3.81(s、3H)3.65(t、J=8.22Hz、2H)2.68(t、J=8.80Hz、1H)1.62(dd、J=9.98、5.28Hz、1H)1.51−1.56(m、9H)1.14(dd、J=7.24、5.48Hz、1H)0.87−0.99(m、2H)、0.01(s、9H).
202I:LC/MS(ESI−)m/z=561.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.02−7.18(m、3H)5.24(d、J=10.37Hz、1H)5.07(d、J=10.37Hz、1H)4.92(dd、J=46.95、8.61Hz、1H)4.71(dd、J=46.95、8.80Hz、1H)3.80(s、3H)3.58(dd、J=9.00、7.43Hz、2H)2.85(dd、J=9.88、7.34Hz、1H)1.73(dd、J=9.78、5.48Hz、1H)1.59−1.64(m、1H)1.51(s、9H)0.89(dd、J=9.10、7.34Hz、2H)−0.01−0.02(m、9H).
化合物201Jの調製。水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、9.9mL、19.8mmol)を、RTで窒素雰囲気下にて、THF(60mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(201I、5.54g、9.9mmol)の撹拌溶液に約3分かけてゆっくり加えた。それから無水MeOH(3.20mL、79mmol)を約1分かけて加えた。反応混合物を30分間撹拌して、0℃に冷却し、次いで飽和塩化ナトリウム水溶液。混合物をEtOAcで抽出し(2回)、それから混合抽出物をHCl水溶液(1N)で洗浄して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(5.93g)を得た。
TEA(5.50mL、39.5mmol)を、DCM(20mL)及びジメチルスルホキシド(20mL)中の、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(5.93g、上述の反応から得た)の撹拌溶液に注射器によりゆっくりと添加した。三酸化硫黄ピリジン錯体(3.15g、19.8mmol)を加えて、反応混合物を1時間、RTで撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcにより抽出した。有機抽出物を混合し、それから飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、次いで無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。得られた粗生成物を0〜30%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201J、4.88g、9.2mmol、2工程で収率93%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=531.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ9.16(s、1H)7.40−7.45(m、1H)7.08−7.21(m、2H)5.34(d、J=10.37Hz、1H)5.14(d、J=10.56Hz、1H)4.92(dd、J=46.75、8.61Hz、1H)4.72(dd、J=46.75、8.61Hz、1H)3.66(t、J=8.31Hz、2H)2.57(t、J=8.71Hz、1H)1.81(dd、J=9.98、5.67Hz、1H)1.52−1.57(m、9H)1.27(dd、J=7.43、5.67Hz、1H)0.83−1.05(m、2H)−0.01−0.03(m、9H).
化合物201Kの調製。クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(I)(4.26g、4.61mmol)を、1,2−ジクロロエタン(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201J、1.63g、3.07mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を80℃に加熱して6時間撹拌した。反応混合物を真空下で濃縮して、得られた赤褐色のスラッジをヘプタン中で粉末化して、次いでCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過した。ろ塊を9:1EtOAc/ヘプタンで複数回、次いでDCMで洗浄した。ろ液を真空下で濃縮して、DCM中にスラリー化して、ろ過した。収集した黄色の固体を破棄して、ろ液を再度真空下で濃縮して、茶色の油状物を得た。ヘプタンを加えて、得られた懸濁物をろ過し、収集した固体を破棄した。ろ液を濃縮して粗生成物を得て、それを0〜20%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201K、1.54g、1.99mmol、収率65%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=503.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.43(t、J=7.24Hz、1H)7.06−7.17(m、2H)5.30(d、J=10.56Hz、1H)5.07(d、J=10.56Hz、1H)4.73−5.02(m、2H)3.62−3.69(m、2H)2.24−2.31(m、1H)2.00−2.07(m、1H)1.53(s、9H)1.05(ddd、J=9.15、7.48、5.87Hz、1H)0.94(dd、J=9.10、7.53Hz、2H)0.65(q、J=5.87Hz、1H)−0.02−0.03(m、9H).
化合物201Lの調製。RTにて濃硫酸(5mL、94mmol)を、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(201K、1.00g、1.99mmol)に加えた。反応混合物をRTで15分間撹拌し、それから0℃まで冷却した。硝酸ナトリウム(0.24g、2.79mmol)を添加した。反応混合物をRTに温め、1時間撹拌した。反応混合物を氷へと注いで、DCMで希釈した。K3PO4(20g)を複数に分けて15分かけて添加して、それから混合物をNaOH水溶液(10N)でpH7〜8にした。得られた二相混合物を分離して、水層をDCMで抽出した(2回)。混合した有機抽出物を無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。この油状物を0〜50%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(201L、0.54g、1.67mmol、収率85%)を淡黄色固体として得た。LC/MS(ESI−)m/z=318.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.51−8.56(m、1H)8.05(ddd、J=9.05、6.41、2.93Hz、1H)4.73(d、J=4.11Hz、4H)2.25−2.36(m、1H)1.92−2.06(m、1H)1.07−1.18(m、1H)、0.66(q、J=5.74Hz、1H).
化合物201の調製。亜鉛(ナノ粉末、1.73g、26.5mmol)を、HOAc(12mL)中の(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(201L、1.68g、5.29mmol)とトリフルオロ酢酸(6mL)の撹拌混合物に加えた。反応混合物をRTで45分間撹拌し、それからCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過した。ろ液をEtOAcで希釈して、飽和重炭酸ナトリウム溶液で処理し、次に混合物をNaOH水溶液(10N)によりpH約7にした。有機層を分離し、水層をEtOAcでもう1度抽出した。混合有機抽出物を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗生成物を、0〜10%のMeOH/DCM勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製した。収集した生成物をそれからEtOAcに溶解し、次いで飽和炭酸ナトリウム溶液で2回洗浄した。得られた有機溶液を飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄して、無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(201、1.29g、4.49mmol、収率85%)を黄色固体として得た。LC/MS(ESI−)m/z=288.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm6.66(dt、J=4.84、2.57Hz、1H)6.38−6.45(m、1H)4.78(s、4H)3.61(br.s.2H)2.26−2.34(m、1H)1.78−1.89(m、1H)1.05−1.14(m、1H)0.53(d、J=5.87Hz、1H).
(1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(202)。
この化合物は、中間体201で記載したものに類似する化学手順を使用して202Iから調製した。LC/MS(ESI
−)m/z=288.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm6.38−6.49(m、2H)4.68−4.76(m、1H)4.50−4.66(m、1H)3.65(br.s.2H)2.05−2.18(m、1H)1.94−2.05(m、1H)1.02−1.11(m、2H).
(R,E)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(203A)。
THF(500mL)中の2,3−ジフルオロアセトフェノン(25.0g、160mmol)の溶液に、(R)−(+)−2−メチル−2−プロパンスルフィンアミド(38.8g、320mmol)、その後テトライソプロポキシチタン(142mL、480mmol)を添加した。反応物を3日間加熱還流させた。混合物をRTに冷却して、それから塩水(550mL)で処理した。得られた懸濁液を15分間撹拌し、Celite(登録商標)ろ過助剤のパッドを通してろ過した。ろ塊をEtOAcで洗浄した。ろ液をEtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルカラム(10〜35%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、黄色の油状物の(R,E)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(203A、35.6g、137mmol、収率86%)を得た。MS m/z=260.1(M+H)
+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(203)。
化合物203Bの調製。添加漏斗及び内蔵温度プローブを備えた3000mLの3つ口RBFに、(R,E)−N−(1−(2,3−ジフルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(203A、30g、116mmol)及びTHF(450mL)を加えた。混合物を0℃に冷却して、2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(Et
2O中の0.5M、463mL、231mmol)を内部温度を2℃未満に維持しながら2時間かけて滴下して加えた。反応混合物は均一のままであった。添加が完了した後、氷浴を融解させて(約2〜3時間)、一晩RTに温めた。反応混合物を氷浴で冷却し、飽和NH
4Cl(200mL)をゆっくり加えて慎重にクエンチした。それをEtOAcで抽出した(3×250mL)。混合抽出物を塩水(50mL)で洗浄し、乾燥して(Na
2SO
4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィによる精製(5〜35%のEtOAc/ヘキサン)により、無色油状の(S)−tert−ブチル3−(2,3−ジフルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(203B、30.2g、80mmol、収率69.5%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=376.1(M+H)
+.
化合物203Cの調製。内蔵温度プローブを備えた500mLの3つ口RBFのTHF150mL中の(S)−tert−ブチル3−(2,3−ジフルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(203B、11.6g、31.0mmol)の溶液にRTで、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、31.0mL、62.0mmol)を5分かけて加えた。それから無水MeOH(10.0mL、248mmol)を5分かけてゆっくり混合物に加えた。反応物の内部温度は37℃まで上昇して、穏やかな発泡が生じた。混合物を60分間撹拌した。反応物を0℃まで冷却して、80mLのNH4Cl水溶液でゆっくりとクエンチした。次に混合物を150mLのEtOAcで3回抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥して、ろ過して、真空下で濃縮して、オフホワイトの非結晶質固体の(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(9.7g)を得て、それを更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI−)m/z=306.2(M+H)+。N,N−ジイソプロピルエチルアミン(21.6mL、124mmol)を、1000mLのRBFのDCM(60mL)及びDMSO(30mL)中の、(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(9.7g、上述の反応から得た粗生成物)の溶液に−10℃で注射器により滴下して加えた。三酸化硫黄ピリジン(7.9g、49.6mmol)を3回に分けて1分かけて加えた。混合物を5分間撹拌して、それから冷却浴を氷浴に置き換えた。混合物を5時間、約0℃で撹拌した。それを水(50mL)で処理して、DCM200mLで3回抽出した。混合有機抽出物を飽和NH4Cl水溶液(50mL)で、続いて塩水(25mL)で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。それをシリカゲルプラグ上へ吸着させて、DCM中の1〜5%MeOH勾配により溶出する、Redi−Sepプレパックシリカゲルカラム(220g)でクロマトグラフ処理して、非結晶固体の(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(203C、9.6g、31.6mmol、収率102%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=304.1(M+H)+.
化合物203Dの調製。還流冷却器を備えた1000mLのRBFに、(R)−N−((S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(203C、9.40g、31mmol)、MeOH(80mL)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.295g、1.550mmol)を加えた。反応混合物を65℃で18時間撹拌した。それをRTに冷却して、HCl(1,4−ジオキサン中の4.0M溶液、8.14mL、32.6mmol)で滴下処理した。反応混合物をRTで3時間撹拌した後、真空下で濃縮して、それからクロロホルム300mLで希釈し、飽和NaHCO3水溶液50mLで処理した。層を分離し、水層をクロロホルム(2×100mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水10mLで洗浄して、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、淡黄色の油状物を得た。シリカゲルクロマトグラフィ(CH2Cl2中の1〜8%MeOH勾配を使用するThomsonカラム2×110g)で精製して、黄色油状物の(S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(203D、6.05g、24.67mmol、収率80%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=246.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.30(m、1H)、7.07(m、2H)、4.10(m、1H)、3.21(s、3H)、3.18(s、3H)、2.25−2.44(m、1H)、2.08(m、1H)、1.93(br.2H)、1.54(s、3H).19F NMR(376MHz、クロロホルム−d)δ−137.63(d、J=20.16Hz、1F)−139.03(d、J=19.51Hz、1F).
化合物203Eの調製。0℃で窒素下のCH2Cl2(50mL)中の(S)−2−(2,3−ジフルオロフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(203D、6.08g、24.79mmol)の撹拌溶液に、CH2Cl2(12mL)中のイソチオシアン酸ベンゾイル(4.45g、27.3mmol)溶液を滴下して加えた。それを20分間0℃で撹拌して、次いでMeOH(1mL)で処理した。溶媒を減圧下で除去し、黄褐色のシロップを得た。0℃の黄褐色のシロップに、未希釈硫酸(29.1mL、545mmol)を加えた。温めた溶液を20分間撹拌して、次いで22時間50℃へ加熱した。反応物をRTに冷却して、それから氷200g上に注ぎ込んだ。スラリーにCH2Cl2(200mL)を加え、二相溶液を0℃まで外部の通常の氷浴で冷却し、それから10MのNaOHをかなりゆっくり添加してpH=14まで塩基性化した。有機層を分離して、水層を9:1CHCl3/IPA(2×50mL)で抽出した。混合有機物をMgSO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘキサン中20〜75%EtOAc勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィ(160g)で精製して、茶色の非晶質固体の(S)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(203E、3.24g、13.48mmol、収率54%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=241.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.19(t、J=7.24Hz、1H)、6.98−7.09(m、2H)、6.26−6.32(m、2H)、5.00−4.00(br.2H)、1.74(s、3H).19F NMR(377MHz、クロロホルム−d)δ−138.00(d、J=20.27Hz、1F)−138.75(d、J=20.27Hz、1F).
化合物203Fの調製。RTのTHF(50mL)中の(S)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(203E、3.06g、12.74mmol)及び4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.039g、0.318mmol)の溶液を、THF(10mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(6.11g、28.0mmol)で注射器を介してゆっくり処理した。前記溶液を50℃まで油浴中で1時間加熱した。LCMSは、ジ−Bocへの完全な転換を示した。反応混合物を12℃まで冷却して、水(10mL)、水酸化リチウム一水和物(1.603g、38.2mmol)及びMeOH(10mL)で処理した。反応物を50℃まで30分間加熱した。LCMSは、モノ−Bocへの100%転換を示した。反応物を次にEtOAc(150mL)と水(20mL)の間で分配した。いくらかの白色固体が混合物から沈殿した。それをフリット漏斗に通してろ過した。固体は破棄した(LCMSは所望の生成物を示さなかった)。このろ液を分液漏斗に移した。水層を破棄した。有機層を5mLの塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中15〜45%EtOAc)で精製して、粘稠の茶色油状の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(203F、4.28g、12.57mmol、収率99%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=341.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ10.5(br.1H)、7.01−7.16(m、3H)、6.14−6.29(m、2H)、1.79(br.3H)、1.52(s、9H).
化合物203Gの調製。窒素下で−12℃(通常の氷/アセトン)のTHF(50mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(203F、4.20g、12.34mmol)の撹拌溶液に、内部温度が−5℃を超えない速度でリチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、16.04mL、16.04mmol)を加えた。−7℃で15分後、内部温度が−2℃を超えない速度で、反応混合物にTHF(10mL)中の2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド溶液(2.84mL、16.04mmol)を加えた。15分後冷却浴を取り除くと、反応混合物は透明溶液になった。前記反応を18時間、RTで行った。反応物を飽和NH4Cl(20mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×100mL)。有機溶液を塩水(10mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(5%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、粘稠な黄色油状の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203G、5.3g、11.26mmol、収率91%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=471.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ7.23(m、1H)、7.08(m、2H)、6.33(d、J=9.19Hz、1H)、6.08(dd、J=3.42、9.29Hz、1H)、5.32(d、J=10.37Hz、1H)、5.23(d、J=10.56Hz、1H)、3.67(m、2H)、1.73(s、3H)、1.54(s、9H)、0.94(m、2H)、0.00(s、9H).19F NMR(377MHz、クロロホルム−d)δ−138.14(d、J=20.27Hz、1F)−138.73(d、J=20.27Hz、1F).
化合物203Hの調製。−70℃のTHF(100mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203G、10.6g、22.5mmol)の撹拌溶液に、−68℃を超えない速度でリチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中の2.0M、13.51mL、27.0mmol)を加えた。この濃色溶液を20分間−72℃で撹拌した。それから反応物を、撹拌溶液のヘッドスペース内(水中ではない)のレクチャーボトルからの二酸化炭素の穏やかな気流にさらした。内部温度がゆっくり−60℃まで上がった。7分後二酸化炭素の気流を除去し、内部温度は−65℃だった。それから反応物を飽和NH4Cl(10mL)でゆっくりクエンチした。懸濁液が5℃になったら、1MのKH2PO4(100mL)を添加した。発泡が弱まった後、反応物をEtOAc(400mL)と1MのKH2PO4(100mL)の間で分配した。有機層を分離し、塩水で洗浄して(2×100mL)、MgSO4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮して、無色油状物の酸を得た。油状物をTHF(100mL)及びMeOH(10mL)中に溶解させて、窒素下で16℃まで冷却し、22℃を超えない速度で(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中の2M、28.2mL、56.3mmol)を添加した。反応物を30分間撹拌し、次に氷HOAc(10mL)にて6℃の反応でクエンチした。クエンチは、19℃に上昇した温度及び明白な気体発生を伴って発熱する。それから反応物を1:1EtOAc/ヘプタン(500mL)と1MのKH2PO4(100mL)の間で分配した。有機層を更に5%のNaHCO3(100mL)及び塩水(50mL)の両方で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、0〜10%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(330g)で精製して、無色油状物として(S)−メチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(203H、10.9g、20.62mmol、収率92%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=529.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm7.27−7.33(m、1H)、7.01−7.13(m、3H)、5.30(dd、J=10.37、6.06Hz、1H)、5.18−5.23(m、1H)、3.82(s、3H)、3.62−3.68(m、2H)、1.76(s、3H)、1.52−1.55(m、9H)、0.86−0.95(m、2H)−0.01(m、9H).
化合物203Iの調製。コーリー−チャイコフスキー試薬[DMSO中の0.2M]を以下のとおり調製した。20℃のジメチルスルホキシド(200mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(8.39g、38.1mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(4.28g、38.1mmol)を一度に加えた。内部温度が22℃に上がった。溶液を1時間撹拌した。
窒素下で20℃のTHF(200mL)中の(S)−メチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(203H、15.5g、29.3mmol)の撹拌溶液に、新たに調製したコーリー−チャイコフスキー試薬[DMSO中0.2M]を添加漏斗を介して10分かけて滴下して加えた。前記反応は21〜23℃の温度範囲のままであった。RTにて30分間撹拌後、反応混合物を飽和NH4Cl(50mL)を滴下してクエンチし、水(400mL)で希釈した。反応混合物を3:1のヘプタン/EtOAc(600mL)で抽出した。水相を更に1:1のヘプタン/EtOAc(10mL)で抽出した。有機相を水(200mL)で、次に塩水(50mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。ヘプタンとともに物質を充填して、0〜10%のEtOAc/ヘプタン勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(330g)で、残留物を精製して、無色油状物として(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、12.7g、23.40mmol、収率80%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=543.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm7.37(t、J=6.75Hz、1H)7.01−7.12(m、2H)5.26(d、J=10.56Hz、1H)5.01(d、J=10.56Hz、1H)3.78(s、3H)3.59−3.69(m、2H)2.61(dd、J=8.71、7.92Hz、1H)1.76(s、3H)1.50−1.55(m、9H)1.46−1.50(m、1H)1.21(dd、J=7.43、5.28Hz、1H)0.90−0.96(m、2H)−0.03−0.00(m、9H).
化合物203Jの調製。RTにて、THF60mL中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、4.1g、7.55mmol)の溶液を、水素化ホウ素リチウム(THF中の2M溶液)(7.55mL、15.11mmol)で、次にMeOH(2.45mL、60.4mmol)で処理した。混合物を1時間、RTで撹拌して、それから氷浴で冷却し、10mLのNH4Cl水溶液を滴下して加えてクエンチした。得られた二相混合物をEtOAcで抽出した(3×50mL)。有機抽出物を、10mLの氷冷1N HCl、5mLの1N NaOH及び5mLの塩水で順次洗浄して、MgSO4上で乾燥した。それをろ過して、減圧下で濃縮し、透明で粘稠な油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.68g、7.15mmol、収率95%)を得て、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI−)m/z=515.2(M+H)+。RTで、上述で得た粗tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.36g、6.53mmol)を25mLのDCM及び8.3mLのDMSOに取り込んだ。前記溶液を、ヒューニッヒ塩基(4.54mL、26.1mmol)で、続いて三酸化硫黄ピリジン錯体(2.078g、13.06mmol)で処理した。15時間後、混合物を100mLのDCMで希釈して、飽和NH4Cl(2×15mL)で、続いて10mLの塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥した。ろ過及び減圧下で濃縮して、黄色油状物が得られ、それをシリカゲルカラム(ヘキサン中の10〜35%EtOAc)で精製して、黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203J、2.79g、5.44mmol、収率83%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=513.2(M+H)+.1H NMR(400MHz、DMSO−d6)δ8.91(br.1H)、7.45(m、2H)、7.27(m、1H)、5.19(d、J=10.56Hz、1H)、5.00(d、J=10.76Hz、1H)、3.58−3.65(m、2H)、2.82(m、1H)、1.87(dd、J=5.87、9.78Hz、1H)、1.71(s、3H)、1.50(s、9H)、1.25−1.40(m、2H)、0.90(m、1H)、0.02(s、9H).19F NMR(376MHz、DMSO−d6)δ−139.15(d、J=21.40Hz、1F)−139.46(d、J=21.46Hz、1F).
化合物203Kの調製。20℃で窒素下の1,2−ジクロロエタン(23.05mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203J、2.0g、3.90mmol)の撹拌溶液に、クロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(i)(ウィルキンソン試薬、5.41g、5.85mmol)、それから窒素下で激しく加熱還流した。3時間後、LCMSは80%転換を示した。反応混合物に更にウィルキンソン試薬(2.5g)を加えて、1時間の還流に戻した。それをRTに冷却して、溶媒を減圧下で除去した。残留物を20時間撹拌して、6:1のヘプタン/EtOAc(75mL)中で粉末化した。超音波処理の助けを借りて、固体を更に6:1のヘプタン/EtOAc(2×50mL)中で粉末化し、各回ともCelite(登録商標)ろ過助剤の層によって固体を捕捉した。得られたろ液を減圧下で濃縮した。超音波処理の助けを借りて、得られた油状物/固体を更に6:1のヘプタン/EtOAc(2×50mL)中で粉末化し、各回ともCelite(登録商標)ろ過助剤の層によって固体を捕捉した。得られたろ液を減圧下で濃縮して、シリカにヘプタンとともに充填し、それから0〜10%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(80g)により精製して、無色油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203K、2.0g、3.90mmol)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=485.1(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm7.32−7.40(m、1H)、6.99−7.10(m、2H)、5.26(d、J=10.56Hz、1H)、5.01(d、J=10.37Hz、1H)、3.60−3.70(m、2H)、2.19(td、J=8.36、4.99Hz、1H)、1.94−2.05(m、1H)、1.78(s、3H)、1.51(s、9H)、0.90−0.98(m、2H)、0.83−0.90(m、1H)、0.70(q、J=5.74Hz、1H)、0.00(s、9H).
化合物203Lの調製。0℃で、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203K、1.29g、2.66mmol)に、H2SO4(6.38mL、120mmol)を添加した。15分後、氷浴を取り除いて、シロップを20℃で30分間撹拌した。反応物を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(0.317g、3.73mmol)を加えた。反応物を0℃で30分間撹拌した。氷浴を取り除いて、反応物を20℃で15分間撹拌した。混合物をピペットを介して氷(100g)に添加した。酸性溶液を氷浴で冷却して、CH2Cl2(50mL)で希釈した。素早く撹拌した混合物に、20分かけてリン酸三カリウム(16.95g、80mmol)を加えて、それから混合物を1MのNaOHでpH約8にした。有機層を分離して、水層をDCM(2×50mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0〜25%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(203L、0.45g、1.504mmol、収率56.5%)を黄褐色の油状物として得た。LC/MS(ESI−)m/z=300.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δ8.44−8.50(m、1H)、7.98(ddd、J=2.93、6.31、9.15Hz、1H)、4.04−4.95(m、2H)、2.24(dt、J=5.28、8.31Hz、1H)、1.84−1.99(m、1H)、1.77(s、3H)、0.85−0.97(m、1H)、0.64(q、J=5.74Hz、1H).
化合物203の調製。20℃で氷HOAc(5mL)及びTFA(5mL)中の(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(203L、0.46g、1.54mmol)の撹拌溶液に、少しずつ亜鉛(ナノ粉末、0.6g、9.22mmol)を加えた。90分後に反応物を減圧下で濃縮して、濃い油状物/懸濁液を得た。残留物を9:1のCHCl3/IPA(50mL)と10%NH4OH(50mL)の間で分配した。分離した水層を更に、9:1のCHCl3/IPA(20mL)で抽出した。混合有機層を飽和NaCl(20mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留する固体を、DCM中のMeOH中2MのNH3の1〜6%勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で精製して、黄褐色の泡状物質の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(203)(0.33g、1.22mmol、収率80%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=270.0(M+H)+.1H NMR(400MHz、クロロホルム−d)δppm6.69(dt、J=4.99、2.59Hz、1H)、6.32−6.40(m、1H)、3.81−4.58(br.2H)、3.58(br.s.2H)、2.18(td、J=8.22、5.09Hz、1H)、1.80−1.91(m、1H)、1.70−1.75(m、3H)、0.88−0.97(m、1H)、0.59(q、J=5.67Hz、1H).
(R,Z)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(204A)。
1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−フルオロエタノンの調製。窒素雰囲気下のTHF(60mL)中の4−ブロモ−1−フルオロ−2−ヨードベンゼン(5.0g、116mmol、Aldrich)の溶液を、−78℃まで冷却した。n−BuLi(ヘキサン中2.5M、7.31mL、18.28mmol、Aldrich)の溶液を滴下して加えて、反応物を1時間、−78℃で撹拌した。モノフルオロ酢酸エチル(2.1g、19.94mmol、Aldrich)を滴下して加えて、反応物を1時間、−78℃で撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチして、RTに温めた。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。物質をヘキサン中0〜20%EtOAc勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、オフホワイトの固体として標題化合物(2.45g、10.42mmol、収率63%)を得た。MS m/z=234.9M
+.
(R)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(204A)の調製。THF(120ml)中の1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−フルオロエタノン(14g、59.6mmol)及び(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(14.44g、119mmol、AK Scientific)の溶液に、テトラエトキシチタン(27.2g、119mmol、Aldrich)を添加した。反応物をRTにて16時間撹拌した。反応混合物を激しく撹拌している水(700mL)にゆっくり注ぎ入れて、得られた懸濁物を20分間撹拌した。EtOAc(400mL)を加えて、懸濁液を更に20分間撹拌した。懸濁液をCelite(登録商標)ろ過助剤でろ過して、ろ塊を追加のEtOAcで洗浄した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。物質をヘキサン中0〜25%EtOAc勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、黄色油状の標題化合物(204A、15.35g、45.4mmol、収率76%)を得た。MS m/z=338.0M+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(204)。
化合物204Bの調製。添加漏斗及び内蔵温度プローブを備える2000mLの3つ口RBFに、(R,Z)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−フルオロエチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(204A、21.35g、63.1mmol)及びTHF(200mL)を加えた。混合物を0℃に冷却して、2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル亜鉛クロリド(Et
2O中の0.5M、253mL、126mmol)を内部温度を5℃未満に維持しながら75分かけて滴下して加えた。添加が終了した後、氷浴を取り除いて、反応混合物をRTで80分間撹拌した。反応混合物に、半飽和NH
4Cl(100mL)を、次に水(200mL)をゆっくり加えて慎重にクエンチした。層を分離し、水相をEtOAc(200mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(300mL)で洗浄し、乾燥して(Na
2SO
4)、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(5〜50%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−4−フルオロブタノエート(204B、22.33g、49.1mmol、収率78%)を淡黄色の油状物として得て、それは放置しておくと凝固した。LC/MS(ESI
−)m/z=475.8(M+Na)
+.
化合物204Cの調製。内蔵温度プローブを備えた1000mLの三つ口丸底フラスコのTHF(250mL)中の(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−4−フルオロブタノエート(204B、22.3g、49.1mmol)の溶液にRTで、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、50.0mL、100mmol)を45分かけて加えた。それから無水MeOH(16.0mL、395mmol)を、内部温度を35℃未満に保ちながら55分かけてゆっくり混合物に加えた。混合物を30分間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液100mLでゆっくりクエンチした。混合物をRTで15分間撹拌し、それから水(100mL)とEtOAc(100mL)の間で分配した。水相をEtOAc(100mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(300mL)で洗浄して、Na2SO4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(30〜80%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、((R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−フルオロ−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(15.34g、39.9mmol、収率81%)を白色の泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=383.8(M+H)+。この物質を、内蔵温度プローブを備えた1000mLの3つ口RBFのDCM(140mL)及びDMSO(70mL)中に溶解した。混合物を氷/アセトン浴中で−10℃まで冷却した。内部温度を−5℃未満に保ちながら、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(21mL、121mmol)を注射器を介して滴下して加えて、続いて三酸化硫黄ピリジン(9.51g、59.7mmol)を少量ずつ添加した。混合物を5分間撹拌して、それから冷却浴を氷浴に置き換えた。混合物を1時間、約0℃で撹拌した。混合物を水(500mL)に注ぎ入れて、EtOAc(300mL)を加えた。層を分離し、水相をEtOAc(3x150mL)で抽出した。混合有機抽出物を飽和塩化アンモニウム水溶液(2×500mL)、水(500mL)及び塩水(500mL)で洗浄した。有機物をNa2SO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。シリカゲルクロマトグラフィによる精製(20〜80%のEtOAc/ヘキサン)により、透明ペーストの(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−フルオロ−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(204C、11.36g、29.7mmol、収率74.6%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=381.8(M+H)+.1H NMR(300MHz、クロロホルム−d)δ9.76(s、1H)、7.65(d、J=7.02Hz、1H)、7.39−7.53(m、1H)、6.96(dd、J=8.92、11.98Hz、1H)、4.70−5.18(m、3H)、3.31−3.55(m、2H)、1.23−1.29(m、9H).19F NMR(282MHz、クロロホルム−d)δ−111.72(s、1F)−217.48(s、1F).
化合物204Dの調製。MeOH(50mL)中の(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−フルオロ−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(2.44g、6.38mmol)と4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(0.085g、0.447mmol)の混合物を80℃で2時間加熱した。2時間後、反応物をRTに冷却した。この混合物を氷浴で撹拌しながら、HCl(ジオキサン溶液中4Mの1.6mL、6.38mmol)を添加した。添加後、一晩、混合物をRTで撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、飽和Na2CO3水溶液を添加して、EtOAcで抽出した(3回)。抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮して、(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−フルオロ−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(204D、2.06g、100%)を得て、それを次の工程で更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI−)m/z=324.0(M+H)+.
化合物204Eの調製。0℃でDCM(150mL)中の(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−フルオロ−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(204D、25.4g、78mmol)の撹拌溶液に、DCM(100mL)中のイソチオシアン酸ベンゾイル(14.07g、86mmol)溶液を添加した。添加後、氷浴を除去して、RTで2時間撹拌した。混合物を濃縮乾固させ、茶色油状物を得て、これをトリフリン酸(5.65mL、63.6mmol)で処理した。混合物を3時間50℃に加熱して、次いで2時間70℃に加熱した。反応混合物を冷却して、ビーカー中の氷に注ぎ、pH=9まで10NのNaOHで塩基性化した。それをDCMで抽出した(3回)。抽出物をNa2SO4上で乾燥して濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−アミン(204E、1.59g、78%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.58(dd、J=6.8、2.5Hz、1H)7.37(ddd、J=8.6、4.3、2.6Hz、1H)、6.92(dd、J=11.2、8.7Hz、1H)、6.47(d、J=9.6Hz、1H)、6.32(dd、J=9.6、5.3Hz、1H)、4.90(br.s.2H)、4.81(d、J=8.0Hz)、0.5H)、4.70(d、J=8.0Hz、0.5H)、4.63(d、J=8.6Hz、0.5H)、4.52(d、J=8.6Hz、0.5H).LC/MS(ESI−)m/z=319.0(M+H)+.
化合物204Fの調製。(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−アミン(204E、4.81g、15.07mmol)とジ−tert−ブチルジカーボネート(6.58g、30.1mmol)との混合物をそのままで50℃で24時間適切に加熱した。反応混合物をRTに冷却して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(204F、6.32g、100%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=362.9.0(M+H)+.
化合物204Gの調製。−10℃でTHF(20mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(204F、4g、9.54mmol)の撹拌溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M溶液11.45mL、11.45mmol)の溶液を滴下して加えた。混合物をこの温度で1時間撹拌して、それからTHF(10mL)中の2−(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド(1.88mL、9.54mmol)溶液を加えた。反応混合物をRTに徐々に温めて、16時間撹拌した。それを飽和NH4Cl水溶液で処理して、ヘキサンで抽出した。混合抽出物をNa2SO4上で乾燥して濃縮し、それからシリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204G、4.77g、91%)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ:7.54−7.72(m、2H)、7.28(dd、J=11.6、8.5Hz、1H)、6.85(d、J=9.4Hz、1H)、6.17(dd、J=9.6、4.3Hz、1H)、5.16−5.31(m、2H)、4.56−4.96(m、2H)、3.63(dd、J=8.6、7.4Hz、2H)、1.50(s、9H)0.69−1.03(m、2H)、0.03(s、9H)。LC/MS(ESI−)m/z=573.0(M+Na)+.
化合物204Hの調製。−78℃でTHF(30mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.27g、5.71mmol)の撹拌溶液に、LDA(THF溶液中の1M3.71mL、7.43mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物を−78℃で45分間撹拌して、それからエチルクロロホルメート(6.58mL、68.6mmol)を一度に加えた。それを−78℃で10分間撹拌して、それから飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、(S)−エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(204H、1.75g、49.3%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.57−7.69(m、1H)、7.65(dd、J=6.8、2.3Hz、1H)、7.19(d、J=4.3Hz、1H)、6.97(dd、J=11.0、8.8Hz、1H)、5.35−5.44(m、1H)、5.24−5.33(m、1H)、4.78−4.99(m、1H)、4.55−4.75(m、1H)、4.30(q、J=7.1Hz、2H)、3.63−3.73(m、2H)、1.52−1.60(m、9H)、1.34(t、J=7.0Hz、3H)、0.87−1.04(m、2H)、0.03(s、9H).LC/MS(ESI−)m/z=643.1(M+Na)+.
化合物204Iの調製。DMSO(30mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(13.60g、61.8mmol)の撹拌懸濁液に、カリウムtert−ブトキシド(6.35g、56.6mmol)を一度に加えた。添加後、混合物を1時間撹拌した。得られた混合物を、DMSO(70mL)中の(S)−エチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(204H、16g、25.7mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物をRTで1時間撹拌して、飽和NH4Cl水溶液で処理し、EtOAcで抽出した(3回)。抽出物をNa2SO4上で乾燥して濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、(1S,5S,6S)−エチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(f(1S,5S,6S)−エチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレートルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(204I、3.94g、24%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.84(dd、J=6.8、2.5Hz、1H)、7.41(ddd、J=8.6、4.3、2.6Hz、1H)、6.98(dd、J=11.5、8.6Hz、1H)、5.29(d、J=10.4Hz、1H)、5.04(d、J=10.4Hz、1H)、4.59−4.99(m、2H)、4.24(q、J=7.2Hz、2H)、3.67(td、J=8.4、1.5Hz、2H)、2.63(ddd、J=9.9、7.7、1.8Hz、1H)、1.56(d、J=4.9Hz、1H)、1.54(s、9H)、1.31(t、J=7.1Hz、3H)、1.07(dd、J=7.5、5.2Hz、1H)、0.97(dd、J=9.2、7.4Hz、2H)−0.01−0.02(s、9H).LC/MS(ESI−)m/z=657.2(M+Na)+.
化合物204Jの調製。RTでTHF(40mL)中の(1S,5S,6S)−エチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(204I、3.94g、6.20mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF溶液中の1M6.20mL、12.40mmol)を滴下して加えた。添加後、MeOH(2.0mL、49.6mmol)を滴下して加えて、混合物を2時間撹拌した。それを氷浴で冷却して、飽和NH4Cl水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3回)。抽出物をNa2SO4上で乾燥し濃縮して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.64g、99%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.77(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.39(ddd,J=8.7,4.2,2.6Hz,1H),6.96(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),5.32(d,J=10.6Hz,1H),5.07(d,J=10.6Hz,1H),4.62−5.00(m,2H),3.84(dd,J=11.9,4.3Hz,1H),3.67(dd,J=8.8,7.8Hz,2H),3.50−3.56(m,1H),2.04(t,J=6.0Hz,1H),1.91(ddd,J=9.5,6.9,2.2Hz,1H),1.52(s,9H),0.93−1.06(m,3H),0.73(t,J=6.3Hz,1H),−0.02−0.04(s,9H).LC/MS(ESI−)m/z=617.2(M+Na)+.
TEA(3.41mL、24.46mmol)を、100mLのRBFのDCM(20mL)及びDMSO(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.62g、6.12mmol)溶液に注射器を介して滴下して加えた。三酸化硫黄ピリジン(4.33g、12.23mmol)を加えて、混合物を2時間撹拌した。水を加えて、混合物をDCMで抽出した(3回)。混合有機抽出物を飽和塩化アンモニウム水溶液、水、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204J、3.62g、100%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:9.15(s,1H),7.83(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.44(ddd,J=8.7,4.3,2.5Hz,1H),7.00(dd,J=11.5,8.8Hz,1H),5.33(d,J=10.4Hz,1H),5.11(d,J=10.4Hz,1H),4.59−4.97(m,2H),3.67(dd,J=9.0,7.6Hz,2H),2.40−2.59(m,1H),1.77(dd,J=10.0,5.7Hz,1H),1.50−1.58(s,9H),1.16−1.34(m,1H),0.98(dd,J=9.2,7.4Hz,2H),−0.03−0.04(s,9H).LC/MS(ESI−)m/z=615.0(M+Na)+.
化合物204Kの調製。DCE(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.22g、5.44mmol)とクロロトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム(i)(3.53g、3.81mmol)の混合物を、85℃で4時間加熱した。混合物を冷却して、濃縮乾固させ、40%のEtOAc/ヘキサン中で粉末化した。橙色固体をろ別して、40%EtOAc/ヘキサンで洗浄した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204K、1.75g、57%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.81(dd,J=7.0,2.5Hz,1H),7.39(ddd,J=8.6,4.2,2.6Hz,1H),6.96(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),5.29(d,J=10.4Hz,1H),5.04(d,J=10.4Hz,1H),4.69−4.98(m,2H),3.62−3.70(m,2H),2.25(ddd,J=8.9,7.7,5.3Hz,1H),2.00(tdd,J=9.2,6.6,2.7Hz,1H),1.52(s,9H),0.94−1.05(m,2H),0.88(t,J=6.8Hz,1H),0.60(q,J=5.9Hz,1H),0.00(s,9H).LC/MS(ESI−)m/z=585.0(M+Na)+.
化合物204Lの調製。EtOH/H2O(5:1、60mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.31g、5.87mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(0.291g、1.468mmol)、ヨウ化銅(I)(0.280g、1.468mmol)、アジ化ナトリウム(1.145g、17.62mmol)及び(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.232mL、1.468mmol)の混合物を、85℃で2時間加熱した。反応混合物を冷却し、EtOAcで希釈して、10:1の飽和NH4Cl/NH4OH、塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、濃縮して、油状物を得た。
9:1のTHF/H2O(50mL)中の前記油状物の溶液に、トリメチルホスフィン(THF中1Mの6.46mL、6.46mmol)を加えた。30分間撹拌した後に、それをEtOAcで希釈して、H2Oで洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、濃縮し、淡茶色の油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204L、2.85g、97%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:6.96(dd,J=6.5,2.9Hz,1H),6.85(dd,J=11.9,8.6Hz,1H),6.55(dt,J=8.5,3.4Hz,1H),5.29(d,J=10.6Hz,1H),5.05(d,J=10.6Hz,1H),4.85−5.02(m,1H),4.66−4.84(m,1H),3.62−3.69(m,2H),2.20−2.29(m,1H),1.99(tdd,J=9.2,6.7,2.3Hz,1H),1.51(s,9H),0.97−1.04(m,1H),0.90−0.97(m,2H),0.58(q,J=5.7Hz,1H),−0.02−0.02(s,9H).LC/MS(ESI−)m/z=500.1(M+H)+.
化合物204の調製。DCM(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204L、2.85g、5.70mmol)の撹拌溶液に、TFA(4.39g、57.0mmol)を加えた。混合物をRTで5時間撹拌して、濃縮乾固した。残留物をH2Oで処理して、飽和NaHCO3水溶液で塩基性化した。固体を収集して、H2Oで洗浄し、乾燥して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜40%のアセトン/DCM)で精製して、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(204、1.2g、78%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=270.1(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ6.78−7.03(m,2H),6.55(td,J=3.45,8.44Hz,1H),4.01−5.31(m,4H),3.08−3.97(m,2H),2.29(ddd,J=5.04,7.53,8.92Hz,1H),1.87(ddt,J=1.75,6.87,9.06Hz,1H),1.08(ddd,J=5.85,7.38,9.28Hz,1H),0.50(q,J=5.70Hz,1H).
(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(205)。
標題の化合物を、中間体206で記載したものに類似する化学手順を使用して201Iから調製した(下記を参照)。LC/MS(ESI
−)m/z=318.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm6.59−6.65(m,1H)6.39(ddd,J=12.57,6.41,2.74Hz,1H)6.16(s,2H)5.15(s,2H)5.03(t,J=5.97Hz,1H)4.52−4.71(m,2H)3.52(dd,J=11.64,6.16Hz,1H)3.39(dd,J=11.74,5.67Hz,1H)1.51−1.60(m,1H)0.98(dd,J=9.39,5.09Hz,1H)0.44(t,J=5.67Hz,1H).
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(206)。
化合物206Aの調製。RTにて、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、2.00g、3.69mmol)を、4mLの硫酸で処理して、10分間撹拌して、それから0℃まで冷却した。硝酸ナトリウム(0.41g、4.79mmol)を混合物に添加した。混合物を1時間撹拌した。追加の硝酸ナトリウム(0.41g、4.79mmol)を添加して、混合物をRTに温めた。1時間後、更に3mLの硫酸を加えた(出発物質を可溶化しようとした)。反応物を0℃まで冷却して、発熱を抑制した。30分後、反応混合物を、約100mLの通常の氷に注ぎ入れた。50mLのDCMを添加した。リン酸三カリウム(29.70g、140mmol)を、混合物に約20分かけて添加した。次に10NのNaOH水溶液を、pHが約8に達するまで添加した。混合物を9:1のクロロホルム:IPA100mLにて3回抽出した。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥した。ろ過して、減圧下で濃縮して、粘着性の茶色の固体の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレートを得た(LC/MS(ESI
−)m/z=358.1(M+H)
+)。前記固体を4mLのHOAc及び2mLのTFA中に取り込んだ。亜鉛(ナノ粉末、1.20g、18.43mmol)を混合物に加えた。混合物を30分間撹拌して、次いで減圧下で濃縮した。残留物を9:1のクロロホルム:IPA50mLに取り込んで、1.0NのNaOH水溶液でpH約8.0まで塩基性化した。次にNH
4OHを約10mL添加した。混合物を分配して、水相部分を9:1のクロロホルム:IPA100mLで3回抽出した。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して、続いてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(40gのGraceカラム、DCM中40〜90%EtOAc)により、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(206A、0.63g、収率52%)を黄色固体として得た。m/z(ESI,+veイオン)328.1(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.74(d,J=5.35Hz,1H),6.39(m,1H),3.78(s,3H),3.59(br.s.,2H),2.52(m,1H),1.69(s,3H),1.56(br.,2H),1.54(m,1H),1.11(dd,J=5.18,7.53Hz,1H).
化合物206の調製。RTにて(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(206A、0.63g、1.92mmol)をTHF10mL中に取り込み、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、4.81ml、9.62mmol)で、次にMeOH(1.56mL、38.5mmol)で処理した。混合物を15時間撹拌した。反応物を0℃まで冷却して、飽和NH4Cl水溶液30mLを滴下して加えてクエンチした。混合物をEtOAc20mLで2回抽出し、混合有機抽出物を塩水20mLで洗浄して、MgSO4上で乾燥した。ろ過して、減圧下で濃縮し、オフホワイトの非晶質固体として((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(206、0.54g、1.80mmol、収率94%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)300.0(M+1)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.68(br.,1H),6.33(m,1H),5.85(br.,2H),5.09(br.,2H),5.00(t,J=5.87Hz,1H),3.52(dd,J=6.36,11.64Hz,1H),3.41(dd,J=5.58,11.64Hz,1H),1.58(m,1H),1.53(s,3H),0.79(m,1H),0.46(t,J=5.58Hz,1H).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−140.52(d,J=23.35Hz,1F),−155.98(d,J=23.35Hz,1F).
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(207)。
化合物207Aの調製。RTにてジアステレオマー210Bの混合物(3.92g、6.31mmol)を、濃硫酸(25mL、0.47モル)で処理して、10分間RTで撹拌した。粘着性混合物を氷(200mL)及びEtOAc(50mL)に加えた。10MのNaOHでpHを9に調整した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄し(1回)、MgSO
4上で乾燥して、ろ過し、濃縮して、オフホワイトの泡状物質の(5S)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207A)を得て、更に精製することなく次工程にて使用した。LC/MS(ESI)m/z=391.0(M+H)
+.
化合物207B及び化合物207Cの調製。室温にてヨウ化銅(I)(0.241g、1.27mmol)、アジ化ナトリウム(1.24g、19.1mmol)及び(5S)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207A、物質は上述のとおり調製された)の混合物に、EtOH(9mL)及び水(4.5mL)を加えた。5分間窒素を溶液に通気することにより反応混合物を脱気して、N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.200mL、1.27mmol)を加えた。反応混合物を70℃まで1.5時間加熱し、室温まで冷却した。混合物を10:1の飽和NH4Cl/水酸化アンモニウムに注ぎ入れて、EtOAcで希釈した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、暗黄色の油状物を得た。油状物をTHF(20mL)及び水(7mL)に溶解して、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、6.3mL、6.3mmol)を加えた。反応混合物を15分間RTで撹拌し、分液漏斗へ移して、水及びEtOAcで希釈した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、黄色の泡状物質を得た。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(80g、ヘプタン中50%〜100%EtOAc勾配による溶出)により、白色泡状物質の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207B、1.62g)を得た。LC/MS(ESI)m/z=328.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm6.92(d,J=6.40Hz,1H),6.86(dd,J=11.64,8.51Hz,1H),6.56(dt,J=8.51,3.47Hz,1H),4.93(dd,J=8.61,1.17Hz,1H),4.82(dd,J=8.61,1.37Hz,1H),4.72(d,J=9.39Hz,1H),4.66(s br,2H),4.61(d,J=8.61Hz,1H),3.77(s,3H),3.56(s br,2H),2.50−2.57(m,1H),1.69(dd,J=9.98,5.09Hz,1H),1.02(dd,J=7.24,5.09Hz,1H).更に(1R,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207C、0.280g)を黄色の泡状物質として単離した。LC/MS(ESI)m/z=328.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm6.81−6.88(m,1H),6.53−6.59(m,2H),4.66(s br,2H),4.53−4.83(m,2H),3.74(s,3H),3.52(s br,2H),2.79(dd,J=9.78,7.43Hz,1H),1.71(dd,J=9.49,5.38Hz,1H),1.42−1.60(m,1H).
化合物207の調製。RTにて、THF(15mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207B、1.24g、3.79mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、5.70mL、11.4mmol)及びMeOH(1.20mL、29.6mmol)を加えた。反応混合物を室温で4時間撹拌して、飽和NH4Clでゆっくりクエンチした。発泡が停止した後、反応混合物を分液漏斗へ移して、水、EtOAc及び飽和NH4Clで希釈した。水相をEtOAcで抽出して(4回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(40g、ヘプタン中40%〜100%EtOAc[10%MeOH(2MのNH3)]勾配による溶出)により、白色固体の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(207、1.06g、3.54mmol、収率93%)を得た。LC/MS(ESI)m/z=300.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm6.84(dd,J=6.85,2.93Hz,1H),6.79(dd,J=12.32,8.61Hz,1H),6.43(dt,J=8.22,3.52Hz,1H),6.12(s,2H),5.02(t,J=5.97Hz,1H),4.84(s,2H),4.66−4.74(m,1H),4.54−4.61(m,1H),3.53(dd,J=11.54,6.26Hz,1H),3.39(dd,J=11.54,5.48Hz,1H),1.54−1.60(m,1H),0.95(dd,J=9.49,4.99Hz,1H),0.41(t,J=5.77Hz,1H).
(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(208)。
標題の化合物を、中間体209で記載した化学手順を使用して201Iから調製し(下記を参照)、ただしLHMDSをNaHMDSの代わりに使用した。LC/MS(ESI
−)m/z=332.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm(ddd,J=5.18,2.93,1.86Hz,1H)6.38−6.45(m,1H)4.56−4.91(m,3H)3.60−3.65(m,1H)3.39(s,3H)3.31−3.37(m,1H)1.69−1.75(m,1H)1.10(dd,J=9.59,5.67Hz,1H)0.74(t,J=6.16Hz,1H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(209)。
化合物209Aの調製。20℃にて窒素下のTHF(20mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、2.70g、4.98mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M、4.98mL、9.95mmol)、続いてMeOH(2.01mL、49.8mmol)を加えた。MeOHの添加後、気体発生を認めた。15分後、次いで反応物を0℃まで冷却して、飽和NH
4Cl(20mL)で慎重にクエンチした。反応物を次に0.5MのKHPO
4(40mL)と1:1のEtOAc/ヘプタン(75mL)の間で分配した。水層を更に、1:1のEtOAc/ヘプタン(25mL)で抽出した。混合有機抽出物を飽和NaClで洗浄して(2×20mL)、MgSO4上で乾燥し、それから減圧下で濃縮して、粘着性油状のアルコール中間体(2.70g)を得た。m/z(ESI,+veイオン)515.2(M+1)
+.
0℃にて窒素下で、THF(6mL)中の粗アルコール中間体(2.70g)の溶液に、5℃を超えない速度でナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M、6.47mL、6.47mmol)を加えた。溶液を0℃で5分間撹拌して、それからヨードメタン(0.433mL、6.97mmol)を7℃を超えない速度で添加した。冷却浴を取り除いて、反応物を2時間20℃で撹拌した。LCMSは95%転換を示した。反応物を飽和NH4Cl(10mL)でクエンチして、1MのHCl(20mL)を加えた0.5MのKHPO4(20mL)と1:1のEtOAc/ヘプタン(75mL)の間で分配した。水相部分を更に、1:1のEtOAc/ヘプタン(25mL)で抽出した。混合有機抽出物を飽和NaCl(2×20mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物を、0〜15%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(120g)で精製して、無色油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(209A、2.00g、3.78mmol、収率76%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)529.3(M+1)+.
化合物209の調製。RTで、磁気撹拌棒及び0℃の窒素ライン(溶媒なし)を備えた250mLの丸底フラスコのtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(209A、2.0g、3.78mmol)に、冷却した(0℃)未希釈硫酸(15mL)を添加した。内部温度は5℃に達して、気体発生が明白になり、赤色が発色した。15分後、反応物を氷浴で冷却して、硝酸ナトリウム(0.35g、4.16mmol)で一度に処理した。10分後、500mLの三角フラスコに含まれる通常の氷(100mL)上に、反応物を注ぎ入れた。それからフラスコを、通常の氷冷却浴で覆った。pH14になるまで内部温度が5℃を超えない速度で、混合物にCH2Cl2(50mL)を添加し、続いてNaOH(4M、150mL)を滴下して加えた。フラスコに、9:1のCHCl3/IPA(50mL)を加えた。混合物を分液漏斗に移して、層を分離した。水相部分を更に、CHCl3/IPAで抽出した(2×50mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物をCH2Cl2中のMeOH中2MのNH3の0〜1.5%で溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(120g)で精製して、琥珀色の油状の(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.63g、1.83mmol、収率48%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)344.0(M+1)+.
20℃にて氷HOAc(5mL)及びTFA(5mL)中の(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.63g、1.83mmol)の撹拌溶液に、ナノ粉末亜鉛(0.67g、10.29mmol)を加えた。90分後に反応物を減圧下で濃縮して、濃い油状物/懸濁液を得た。残留物を9:1のCHCl3/IPA(50mL)と10%NH4OH(50mL)の間で分配した。分離した水層を更に、9:1のCHCl3/IPA(20mL)で洗浄した。混合有機溶液を飽和NaCl(20mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中のMeOH中2MのNH3の1〜6%勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、黄褐色の泡状物質の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(209、0.53g、1.69mmol、収率92%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)314.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.67(br.,1H),6.36(m,1H),5.92(br.,2H),5.12(br.s.,2H),3.55(d,J=10.95Hz,1H),3.36(d,J=10.95Hz,1H),3.32(s,3H),1.61(br.,1H),1.56(s,3H),0.87(br.,1H),0.57(br.,1H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(210)。
化合物210Aの調製。窒素下の−78℃にてTHF(270mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204G、40.2g、73.2mmol)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2M溶液、36.6mL、73.2mmol)を内部温度が−50℃を超えない速度で滴下して加えた。添加後、次に混合物を同じ温度で45分撹拌した。内部温度が−50℃を超えない速度で30分間、CO
2(気体)を混合物に通気した。混合物をRTに温め、飽和塩化アンモニウムでクエンチした。それをEtOAc及びH
2Oで希釈した。有機層を分離し、HCl(1N)で続いて塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し濃縮した。残留物をTHF(220mL)及びMeOH(24.44mL)中に溶解させて、氷浴で冷却した。(トリメチルシリル)ジアゾメタン(ヘキサン中の2.0M溶液、43.9mL、88mmol)を混合物に滴下して加えた。それを20分間0℃で撹拌して、HOAc(5mL)でクエンチした。混合物を飽和NaHCO
3、塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥し濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜15%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、白色固体の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(210A、31.2g、51.4mmol、収率70%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=607.1,609.0,629.0,631.1.
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.65(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.42(ddd,J=8.6,4.3,2.5Hz,1H),7.22(d,J=4.5Hz,1H),6.96(dd,J=11.2,8.6Hz,1H),5.27−5.43(m,2H),4.55−4.96(m,2H),3.84(s,3H),3.63−3.72(m,2H),1.56(s,9H),0.95−1.02(m,2H),0.00(s,9H).
化合物210Bの調製。0℃の窒素下にてジメチルスルホキシド(39mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(8.74g、39.7mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(4.19g、37.3mmol)を2度に分けて加えた。反応混合物(A)をRTで1時間撹拌した。20mLの反応混合物(A)を、DMSO(50mL)中の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(210A、12.06g、19.85mmol)の溶液に滴下して加えた。添加後、混合物をRTで1時間撹拌した。LCMSはいくらかの出発物質を示した。それを混合物Aの追加の2mLで処理して、RTで一晩撹拌した。LCMSはいくらかの出発物質を示した。それを4mLの混合物Aで処理して、RTで4.5時間撹拌した。LCMSは出発物質がないことを示した。反応混合物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。有機溶液を塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥し濃縮して、13.16gの濃い油状物210Bとして、(1R,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(軽微な生成物)及び(1S,5S,6S)−メチル−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(主要生成物)の混合物を得た。LC/MS(ESI−)m/z=621.0,623.2。
化合物210Cの調製。0℃の窒素下にてTHF(50mL)中の210B(6.1g、9.81mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2M溶液、9.81mL、19.63mmol)を滴下して加えて、続いてMeOH(3.18mL、79mmol)を加えた。混合物を0℃で1時間45分撹拌した。それを飽和塩化アンモニウムでクエンチして、HCl(1N)、次いで飽和NaHCO3、塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥し濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜80%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、淡黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(210C、4.6g、7.75mmol、収率79%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=593.2,595.1.1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.77(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.40(ddd,J=8.5,4.3,2.5Hz,1H),6.96(dd,J=11.5,8.6Hz,1H),5.28−5.31(m,1H),5.07(d,J=10.6Hz,1H),4.82−4.99(m,1H),4.61−4.79(m,1H),3.49−3.87(m,4H),1.88−1.95(m,1H),1.52(s,9H),0.94−1.07(m,3H),0.73(t,J=6.4Hz,1H),0.00(s,9H)
化合物210Dの調製。0℃の窒素下にて、THF(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(210C、3.2g、5.39mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、8.09mL、8.09mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間0℃で撹拌して、ヨードメタン(0.502mL、8.09mmol)を滴下して加えた。それを20分間0℃で、続いてRTで一晩撹拌した。混合物を飽和NH4Clでクエンチし、H2Oで希釈した。それをEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(10%〜60%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、淡黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(210D、3.17g、5.22mmol、収率97%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=607.1,609.0.1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.83(dd,J=6.9,2.4Hz,1H),7.36−7.42(m,1H),6.96(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),5.01−5.32(m,2H),4.64−4.96(m,2H),3.63−3.69(m,2H),3.39(s,3H),1.87(t,J=7.1Hz,1H),1.52(s,9H),0.94−1.06(m,3H),0.77(t,J=6.2Hz,1H),0.00(s,9H)
化合物210Eの調製。0℃でtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(210D、3.17g、5.22mmol)を含有するRBFに、濃硫酸(13.90mL、261mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間0℃で撹拌した。それを5NのNaOHでpH=10〜14に調整した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜10%のMeOH/DCM)で精製して、黄色固体の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(210E、1.73g、4.59mmol、収率88%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=377.0,379.0.1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.78(dd,J=7.0,2.5Hz,1H),7.38(ddd,J=8.6,4.2,2.7Hz,1H),6.94(dd,J=11.5,8.6Hz,1H),5.30(s,1H),4.52−4.92(m,3H),3.62(d,J=10.6Hz,1H),3.39(s,3H),3.35(d,J=10.6Hz,1H),1.77(t,J=8.2Hz,1H),1.08(dd,J=9.6,5.9Hz,1H),0.74(t,J=6.3Hz,1H)
化合物210の調製。EtOH(3.0mL)、IPA(3.0mL)、)及び水(1.50mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(210E、1.73g、4.59mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(0.894g、13.76mmol)、ヨウ化銅(i)(0.218g、1.146mmol)、L−アスコルビン酸ナトリウム(0.227g、1.146mmol)及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.181mL、1.146mmol)を加えた。次いで窒素を混合物中に5分間通気した。混合物を窒素下の70℃にて3時間撹拌した。それを飽和NH4Cl/NH4OH(10:1)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残留物をTHF/H2O(9:1、20mL)に溶解して、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液)(4.59mL、4.59mmol)を加えた。混合物をRTで30分間撹拌した後、それを飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機溶液を塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥し濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜20%のMeOH/DCM)で精製して、黄色固体の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(メトキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(210、1.07g、3.41mmol、収率74.5%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=314.1.1H NMR(クロロホルム−d)δ:6.89(d,J=4.1Hz,1H),6.84(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),6.54(d,J=8.4Hz,1H),4.58−4.93(m,2H),3.63(d,J=10.6Hz,1H),3.38(s,3H),3.33(d,J=10.4Hz,1H),1.75(t,J=8.1Hz,1H),1.04−1.11(m,1H),0.72(t,J=6.3Hz,1H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(211)。
化合物211Bの調製。−10℃(氷/塩)にて、DCM5mL中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203J、380mg、0.74mmol)の撹拌溶液に、デオキソフルオル(deoxo−fluor)(0.48mL、2.59mmol)を加えた。それを1時間0℃で、次いでRTで2時間撹拌した。それを30mLのDCMで希釈して、20mLの飽和NaHCO
3で、続いて5mLの塩水で洗浄した。有機溶液を硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中5〜10%EtOAc)で精製して、以下を得た。
1)第1の溶出物、茶色の濃い油状物としてtert−ブチル((1R,5S,6S,8S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1,8−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.2.0]オクタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(211A、95mg、収率24%)。m/z(ESI,+veイオン)535.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.43(t,J=7.40Hz,1H),7.10(m,2H),5.30(d,J=10.76Hz,1H),5.07−5.16(m,0.5H),5.03(d,J=8.61Hz,1H),5.00(m,0.5H),3.69(m,2H),2.97(m,1H),1.76(m.,1H),1.67(s,3H),1.52(s,9H),1.20(m,1H),0.94(m,2H),0.02(s,9H).19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−112.71(s,1F),−138.50(d,J=19.94Hz,1F),−139.76(d,J=19.94Hz,1F),−173.68(s,1F).
2)第2の溶出物、茶色の粘着性油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(ジフルオロメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(211B、249mg、0.46mmol、収率62%)。m/z(ESI,+veイオン)535.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.34(m,1H),7.07(m,2H),5.55−5.88(m,1H),5.29(d,J=10.37Hz,1H),5.05(d,J=10.56Hz,1H),3.65(m,2H),2.11(dd,J=7.73,9.29Hz,1H),1.78(s,3H),1.52(s,9H),1.23(m,1H),0.95(m,3H),0.00(s,9H).19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−118.00(d,1J=280Hz,1F),−120.01(d,1J=280Hz,1F),−138.73(d,2J=19.94Hz,1F),−139.18(d,2J=19.94Hz,1F).
化合物211の調製。RTにて硫酸(1mL、18.76mmol)を、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(ジフルオロメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(211B、120mg、0.22mmol)に加えた。それをRTにて10分間撹拌した。それを氷浴で冷却して、硝酸ナトリウム(24.80mg、0.29mmol)で処理した。氷浴を取り外した。混合物をRTで2時間撹拌した。それを氷浴で冷却して、角氷で、続いて15mLのDCMで、次いでリン酸三カリウム一水和物(4.60g、20mmol)で少しずつ処理した。2mLの2NのNaOHを添加し、pHは約10であった。それを20mLの(9:1=CHCl3:iPrOH)で2回抽出した。有機抽出物を5mLの塩水で洗浄して、濃縮した。(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンを含有する、得られた茶色の残留物を、0.8mLの氷HOAc及び0.4mLのTFAに溶解させて、RTで亜鉛(ナノ粉末、88mg、1.34mmol)で処理した。それをRTで3時間撹拌して、減圧下で濃縮して、TFAを除去した。pHが約10になるまで、残留物を2NのNaOHで塩基性化した。混合物を20mLの(9:1=CHCl3:iPrOH)で2回抽出した。有機抽出物を5mLの塩水で洗浄して、濃縮した。残留物を、シリカゲルカラム(DCM中の5%MeOH、続いてDCM中のMeOH中2Mの5%NH3)で精製して、茶色の非結晶固体として(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(211、47mg、0.15mmol、収率65%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)320.0(M+1)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.52(br.,1H),6.38(m,2H),6.23(br.,1H),5.77−6.04(m,1H),5.14(br.,2H),1.84(m,1H),1.59(s,3H),1.30(m,1H),0.67(m,1H).19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−118.06(d,1J=273Hz,1F),−115.47(d,1J=273Hz,1F),−140.28(d,2J=22.54Hz,1F),−155.35(d,2J=22.64Hz,1F).
(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(212)。
化合物212Aの調製。500mLのRBF中、−78℃にてTHF30mL中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.05g、6.48mmol)の溶液を、リチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中の2M溶液)(4.21mL、8.42mmol)を滴下して処理した。得られた混合物を−78℃で45分間撹拌して、エチルクロロホルメート(1.852mL、19.44mmol)で注射器を介して一度に処理した。混合物を−78℃で30分間撹拌して、それからNH
4Cl水溶液50mLでクエンチして、RTに温めた。それをEtOAc(2×100mL)で抽出した。有機層を混合して、15mLの塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(80gのGraceカラム、ヘキサン中5〜15%EtOAcで溶出)で精製して、無色の粘稠油状の(S)−エチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(212A、2.5g、4.61mmol、収率71%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)543.0(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.32(m,1H),7.03−7.16(m,3H),5.32(d,J=10.37Hz,1H),5.22(d,J=10.37Hz,1H),4.30(m,2H),3.67(m,2H),1.76(s,3H),1.55(s,9H),1.35(t,J=7.14Hz,3H),0.94(m,2H),0.00(s,9H).
19F NMR(377MHz,クロロホルム−d)δ−137.70(d,J=20.27Hz,1F),−138.25(d,J=20.27Hz,1F).
化合物212Bの調製。コーリー−チャイコフスキー試薬(DMSO中0.25M)の調製:水素化ナトリウム(60重量%)(400mg、10mmol)を、アルゴン下にてDMSO(40mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(2.22g、10mmol)の溶液に加えた。混合物を30分間撹拌して、アリコートをシクロプロパン化に使用した。
RTにて、THF15mL中の(S)−エチル2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(212A、2.5g、4.61mmol)の溶液に、新たに調製したコーリー−チャイコフスキー試薬(DMSO中0.25M溶液)(27.6mL、6.91mmol)を加えた。混合物をRTにて45分間撹拌した。それを氷浴で冷却し、50mLのNH4Cl水溶液でクエンチして、EtOAcで抽出した(2×75mL)。有機抽出物を塩水15mLで洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(40gのGraceカラム、ヘキサン中1〜15%EtOAcで溶出)を介して精製して、濃い油状の(1S,5S,6S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(212B、2.11g、3.79mmol、収率82%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)557.3(M+1)+.
化合物212Cの調製。RTにて硫酸(5mL、94mmol)を、(1S,5S,6S)−エチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(2.03g、3.65mmol)に加えた。それをRTにて10分間撹拌して、次いで氷浴で冷却して、硝酸ナトリウム(0.40g、4.74mmol)で処理した。氷浴を取り外した。混合物をRTにて45分間撹拌した。それを氷浴で冷却して、角氷で、続いて15mLのDCMで、次いでリン酸三カリウム一水和物(23.03g、100mmol)で少しずつ処理した。混合物のpHは約8であり、1NのNaOH5mLを添加して、pHは約10であった。それを(9:1=CHCl3:iPrOH)(2×50mL)で抽出した。有機抽出物を濃縮して、残留物を40gのシリカゲルカラム(ヘキサン中25〜55%EtOAc)で精製して、茶色の非晶質固体の(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(212C、1.21g、3.26mmol、収率89%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)372.0(M+1)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.51−8.56(m,1H),8.37(dt,J=3.13,6.36Hz,1H),6.46(s,2H),4.19(q,J=7.11Hz,2H),2.41(t,J=8.51Hz,1H),1.63(s,3H),1.42(dd,J=5.28,9.59Hz,1H),1.27(m,3H),1.04(m,1H).
化合物212の調製。亜鉛(0.819g、12.52mmol)を、0℃にてHOAc(4mL)中の(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(0.93g、2.50mmol)とTFA(2mL)の撹拌混合物に加えた。反応混合物をRTで45分間撹拌し、それから減圧下で濃縮した(TFAを除去するため)。残留物を150mLのEtOAcと20mLの5NのNaOHの間で分配した。有機溶液を5mLの塩水で洗浄して、濃縮した。得られた粗生成物を、DCM中2〜5%MeOHで溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィを介して精製して、黄褐色の固体として(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(212)(480mg、1.406mmol、収率56%)を得た。m/z(ESI,+veイオン)342.0(M+1)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.71(d,J=5.73Hz,1H),6.37(m,1H),6.10(s,2H),5.16(s,2H),4.17(q,J=7.11Hz,2H),2.29(m,1H),1.55(s,3H),1.42(dd,J=4.89,9.78Hz,1H),1.21(t,J=7.14Hz,3H),0.95(dd,J=5.09,7.24Hz,1H).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−140.14(d,J=20.20Hz,1F),−156.28(d,J=20.20Hz,1F).
(1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213)。
(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(213B)の調製。3Lの3つ口RBFに、(R,E)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213A、51g、159mmol)及びTHF(400mL)を加えた。フラスコには温度プローブ及びオーバーヘッド撹拌器が取り付けられた。溶液を、ドライアイス/アセトン浴にて内部温度を−50.9℃まで冷却した。(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)塩化亜鉛(II)(エーテル中0.5M、796mL、398mmol、Rieke Metals)を、撹拌溶液にカニューレを介して45分かけてゆっくり添加した。20分後ドライアイス/アセトン浴を取り外し、反応物を周囲温度まで温めて、16時間撹拌した。フラスコを氷/水浴に置いて5℃まで冷却して、飽和塩化アンモニウム(水)溶液(300mL)及び水(300mL)をゆっくり加えた。反応物をEtOAcで抽出した(2×300mL)。混合有機層を9:1の飽和塩化アンモニウム:飽和水酸化アンモニウム溶液(2回)及び塩水で順次洗浄し、その後硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮し、放置すると凝固する黄色油状の粗(S)−tert−ブチル−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(74.44g、171mmol、213b、収率107%)を得た。前記物質を、理論上の収率を仮定して更に精製することなく次工程にて使用した。MS m/z=436.0M
+.
(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213C)の調製。3Lの三つ口RBFに、THF(400mL)中の(S)−tert−ブチル−3−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(64.9g、149mmol、213b)溶液を入れた。フラスコにはオーバーヘッド撹拌器、250mL添加漏斗及び温度プローブが取り付けられた。添加漏斗に、カニューレを介してLiBH4(THF中2.0M、186mL、372mmol、Sigma Aldrich)を入れた。LiBH4を室温にて撹拌溶液に加えた。滴下漏斗を取り外して、その後にMeOH(30.1mL、744mmol)を加えた125mLの滴下漏斗と交換した。MeOHを、滴下漏斗を介してRTで撹拌溶液に滴下して加えた。気体の発生が観察されて、反応物の内部温度は反応過程にわたって47.5℃まで上昇して、それから鎮まり始めた。内部温度が26℃に達すると、250mLの滴下漏斗を反応フラスコに取り付けて、カニューレを介してLiBH4(THF中2.0Mの186mL、372mmol、Sigma Aldrich)の追加量を加えた。LiBH4を反応物に加えた。滴下漏斗を取り外して、それからMeOH(30.1mL、744mmol)を加えた125mLの滴下漏斗と交換した。MeOHを撹拌溶液に滴下して加えた。気体の発生が観察されて、内部温度は35℃まで上昇して、それから鎮まった。20分後、フラスコを氷/水浴に置いて、飽和塩化アンモニウム(水)溶液で慎重にクエンチした。反応物を水及びEtOAcで希釈し、16時間撹拌した。固形物をろ別して、EtOAcで洗浄した。ろ液及び洗浄液を混合して、分液漏斗に移した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、白色固体の(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(50.93g)を得た。MS m/z=366.0M+.この物質を粗生成物として使用した。
(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(5.5g、15.02mmol)をDCM(400mL)に取り込んだ。デス−マーチンペルヨージナン(DMP)(6.37g、15.02mmol、Sigma Aldrich)を添加した。30分後、反応物を、50mLのNa2S2O3水溶液及び50mLのNaHCO3水溶液でクエンチした。混合物を10分間撹拌して、その後分配した。水相部分をDCM(100mL)で抽出して、混合有機層をMgSO4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して、続いてヘキサン中10〜60%EtOAc勾配を使用するシリカゲル上のシリカゲルフラッシュクロマトグラフィにより、(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(213C、3.3g、9.06mmol、収率60%)を透明な油状物として得た。MS m/z=364.0M+.
(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(213D)の調製。(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(3.3g、9.06mmol、213c)をMeOH(50mL)に取り込んだ。p−トルエンスルホン酸一水和物(0.086g、0.453mmol、Sigma Aldrich)を添加して、混合物を75℃まで加熱した。30分後、混合物をRTに冷却して、HCl(1,4−ジオキサン中の4.0M、3.40mL、13.59mmol、Sigma Aldrich)を加えた。1時間後、溶媒を減圧下で除去した。残留物を、9:1のクロロホルム:IPA(50mL)の溶液と飽和NaHCO3水溶液(50mL)の間で分配した。水相部分を9:1のクロロホルム:IPA(50mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥した。ろ過して、減圧下で濃縮し、黄色油状の(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(213d、2.7g、8.82mmol、収率97%)を得た。生成物を更に精製せずに使用した。MS m/z=306.1M+.
(R)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−チオピラン−2−アミン(213E)の調製。DCM(164mL)中の(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(25.03g、82mmol、213d)の溶液に、RTにてイソチオシアン酸ベンゾイル(11.00mL、82mmol、Sigma Aldrich)を添加した。反応物を30分間撹拌して、次いで減圧下で濃縮した。残留物を硫酸(96mL、1799mmol)に取り込み、反応物を50℃まで16時間加熱した。反応物を室温まで冷却し、次に通常の氷を含有する三角フラスコに慎重に注ぎ込んだ。フラスコを水浴に置き、反応物を10N NaOHをゆっくり加えてpH=14まで慎重に塩基性化した。溶液をDCMで抽出した(3回)。混合有機層を塩水で洗浄して、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中のMeOH中2Mのアンモニアの0〜5%勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、茶色油状の(R)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−チオピラン−2−アミン(213E、12.5g、41.6mmol、収率51%)を得た。MS m/z=301.0M+.
N,N−ビスBoc保護(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(213F)の調製。室温にて、THF(4.6mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(0.91g、4.16mmol、Sigma Aldrich)の溶液に、THF(4.6mL)中の(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(213E、0.57mL、1.89mmol)及び4−(ジメチルアミノ)−ピリジン(5.78mg、0.05mmol、Sigma Aldrich)の溶液を注射器を介して滴下して加えた。反応物を1時間、撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中0〜20%EtOAc勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、N,N−ビスBoc保護(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(213F、0.80g、1.59mmol、収率84%)を得た。MS m/z=501.0M+.
N,N−ビスBoc保護(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213G)の調製。封止可能なバイアル瓶に、N,N−ビスBoc保護(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(1.04g、2.07mmol、213F)を充填した。THFを添加して、出発物質を完全に溶解した。それから反応物を濃縮して、乾固状態に近づけた。臭化テトラブチルアンモニウム(0.07g、0.21mmol、Sigma Aldrich)を、続いて(ブロモジフルオロメチル)トリメチルシラン(2.11g、10.38mmol、Synquest Laboratories)を加えた。バイアル瓶を密閉し、65℃に一晩油浴中にて加熱した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中0〜30%EtOAc勾配を用いたシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、淡黄色固体のN,N−ビスBoc保護(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213G、0.103g、0.188mmol、収率9%)を得た。MS m/z=551.0M+.
(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)7,7−ジフルオロ−5−メチル2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213H)の調製。DCM(1.87mL)中のN,N−ビスBoc保護(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.103g、0.187mmol、213g)の溶液に、TFA(0.475mL、6.16mmol、Sigma Aldrich)を加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。粗残留物をEtOAcに取り込み、飽和重炭酸ナトリウム(水)溶液及び塩水で洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、黄色油状の(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213H、69mg、0.195mmol、収率105%)を得た。更に精製することなく、理論上の収率を仮定して使用した。MS m/z=350.9M+.
(1R,5S,6R)−5−(5−アジド−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213)の調製。封止可能なガラスバイアル瓶に(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.48g、1.37mmol、213H)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.054g、0.275mmol、Sigma Aldrich)、ヨウ化銅(I)(79mg、0.413mmol、Sigma Aldrich)及びアジ化ナトリウム(0.268g、4.13mmol、Sigma Aldrich)を充填した。バイアル瓶を封止して、排気/窒素を充填した(3回)。EtOH(4.8mL)を、続いて水(2.0mL)及び(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.043mL、0.27mmol、Sigma Aldrich)を加えた。バイアル瓶を、予熱した75℃の油浴で5.5時間撹拌した。反応物を室温まで冷却した。追加のアジ化ナトリウム(0.268g、4.13mmol)、ヨウ化銅(I)(79mg、0.413mmol)及び(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.043mL、0.275mmol)を加えた。反応物に窒素を流して、それから予熱した85℃の油浴で更に1.5時間、撹拌した。反応物をRTに冷却して、9:1の飽和塩化アンモニウム水溶液:飽和水酸化アンモニウム水溶液の溶液を含有する分液漏斗中に注ぎ入れた。EtOAcを加えて、有機相を分離し、9:1の飽和塩化アンモニウム水溶液:飽和水酸化アンモニウム水溶液及び塩水で順次洗浄した。有機層を硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をTHF(5.2ml)及び水(1.7mL)に取り込んだ。トリメチルホスフィン(THF中の1.0M、1.376mL、1.376mmol、Sigma Aldrich)をRTにて加えた。反応物を5分間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物を、DCM中のMeOH中2Mのアンモニアの0〜10%勾配を使用するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、(1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(213)(0.25g、0.86mmol、収率63%)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ=7.04(dd,J=2.9,6.7Hz,1H),6.87(dd,J=8.5,12.0Hz,1H),6.54(ddd,J=3.0,3.8,8.6Hz,1H),2.89(dd,J=8.3,13.2Hz,1H),2.74−2.60(m,1H),1.69(d,J=1.0Hz,3H)MS m/z=288.0M+.
tert−ブチル((1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214)。
(R,Z)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214A)の調製。THF(100mL)中の1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)エタノン(WO2009016460に記載の手順に従って調製;11.0g、50.5mmol)、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(AK Scientific、12.2g、101.0mmol)及びチタン(IV)エトキシド(Aldrich、26.1mL、126.0mmol)の混合物を、2時間加熱還流した。混合物を室温まで冷却し、塩水(200mL)を添加した。懸濁液を10分間、激しく撹拌した。懸濁液をシリカゲルパッドに通してろ過して、有機相を分離した。水相をEtOAcで抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン勾配)で精製して、(R,Z)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214A)を山吹色の油状物(16g、49.8mmol、収率99%)として得た。MS m/z=320.8[M+H]
+.
(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(214B)の調製。0℃にて2LフラスコのTHF(400mL)中の(R,Z)−N−(1−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214A、41g、127mmol)の溶液に、(2−(tert−ブトキシ)−2−オキソエチル)塩化亜鉛(II)(Et2O中の0.5M、611mL、305mmol)を1時間以内ゆっくりカニューレ処置した。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、次に200mLの飽和NH4Cl溶液でクエンチした。層を分離した。水層を200mLのEtOAcで再度抽出した。それから混合有機層を乾燥して(Na2SO4)、濃縮して、橙色油状物が得られ、それをフラッシュカラム(DCM〜DCM/酢酸エチル=10:1〜5:1〜3:1)で精製して橙色油状の(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(214B、43g、98mmol、収率77%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=458.9(M+Na).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.17(dd,J=1.61,2.34Hz,1H),8.03(dd,J=2.48,8.77Hz,1H),5.44(s,1H),3.18−3.29(m,1H),2.98−3.11(m,1H),1.82(s,3H),1.33(s,9H),1.30(s,9H).
(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214C)の調製。−78℃にて2Lの丸底フラスコの200mLの無水DCMの(S)−tert−ブチル3−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((R)−1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)ブタノエート(214B、42g、96mmol)の溶液を、水素化ジイソブチルアルミニウム(ヘキサン中1.0M)(211mL、211mmol)でフラスコの内壁に沿ってシリンジを介して1.5時間以内に滴下処理した。撹拌を1時間継続した。フラスコの内壁に沿って25mLのMeOHのゆっくり加えて、反応物を−78℃にてクエンチした。それから反応混合物をドライアイス−アセトン浴中から取り出して、300mLの1Mの酒石酸溶液で処理した。混合物をRTで1時間撹拌した。明白なニ相分離が達成され、有機相を単離した。水相をDCMで抽出した(3回)。混合有機相を蒸発乾固させた。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中20〜50%EtOAc)を介して精製されて、gi(登録商標)(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(214C、31g、85mmol、収率88%)を黄色ゴム状物として得た。LC/MS(ESI+)m/z=365.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.70(s,1H),8.16(dd,J=1.68,2.41Hz,1H),8.04(dd,J=2.41,8.84Hz,1H),4.89(s,1H),3.59−3.73(m,1H),3.35−3.48(m,1H),1.77(s,3H),1.29(s,9H).
(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(214D)の調製。還流冷却器を備えた1000mLのRBFに、(R)−N−((S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(28.5g、78.0mmol)、MeOH(200mL)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(0.7g、3.9mmol)を加えた。溶液を65℃にて一晩撹拌した。それをRTに冷却して、塩化水素(1,4−ジオキサン中の4.0M溶液、21.5mL、86.0mmol)で滴下処理した。RTにて3時間撹拌後、混合物を真空下で濃縮した。残留物をクロロホルム300mLで希釈し、飽和NaHCO3水溶液50mLで処理した。層を分離し、水層をEtOAc(50mL)で抽出した。クロロホルム抽出物を塩水10mLで洗浄した。EtOAc抽出物を塩水10mLで洗浄した。混合した有機抽出物を硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、淡黄色の油状物を得た。それをシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中50〜100%EtOAc)で精製して、ゴム状の(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(214D、20.6g、67.2mmol、収率86%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=307.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.26(dd,J=2.48,8.77Hz,1H),8.12−8.19(m,1H),4.10−4.19(m,1H),3.23(d,J=2.05Hz,6H),2.24−2.45(m,1H),1.79−2.14(m,1H),1.75(br.s.,2H),1.54(s,3H).
(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214F)の調製。0℃の窒素下にてDCM(100mL)中の(S)−2−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(214D、20.5g、66.7mmol)の溶液に、DCM(30mL)中のイソチオシアン酸ベンゾイル(9.4mL、70.1mmol)溶液を滴下して加えた。反応物は添加中5℃未満に保たれた。20分間0℃で撹拌した後、反応混合物をMeOH(1mL)で処理した。溶媒を減圧下で除去し、黄褐色のシロップを得た。0℃の黄褐色のシロップに、未希釈硫酸(53.4mL、1001mmol)を加えた。混合物をRTにて20分間撹拌し、それから60℃で5時間、次いで80℃で2時間、そして65℃で一晩加熱した。LCMSは、約1:1である214Eと214Fの比率を示した。混合物を85℃で3時間加熱した。反応物を20℃まで冷却して、それから氷200g上に注いだ。DCM(200mL)をスラリー混合物に加えた。得られた二相溶液を外部の通常の氷浴で0℃まで冷却して、それから10N NaOH溶液を非常にゆっくり加えてpH=8に塩基性化した。有機層を分離して、水層部分をDCM(3回)及びEtOAc(1回)で抽出した。混合有機抽出物をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、それから減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラム(DCM中10〜100%EtOAc)により精製して、2つの化合物を得た。第1の溶出物は、黄色固体の(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214F、12.0g、39.7mmol、収率59%)であった。LC/MS(ESI+)m/z=302.0(M+H).1H NMR(クロロホルム−d)δ:8.12(dd,J=2.5,1.6Hz,1H),8.02(dd,J=8.6,2.5Hz,1H),6.30−6.39(m,1H),6.17−6.27(m,1H),1.66(d,J=1.0Hz,3H).第2の溶出物は、(4S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−6−メトキシ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214E、6.0g、17.9mmol)であった。
18mLのH2SO4中の(4S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−6−メトキシ−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214E、6.0g、17.9mmol)の混合物を、一晩80℃で加熱した。反応混合物を20℃まで冷却して、それから200gの氷上に注いだ。スラリーにDCM(200mL)を加え、得られた二相溶液を0℃まで外部の通常の氷浴で冷却し、それから10N NaOH溶液を非常にゆっくり添加してpH=8まで塩基性化した。有機層を分離して、水層部分をDCM(3回)及びEtOAc(1回)で抽出した。混合有機抽出物をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラム(DCM中10〜30%EtOAc)で精製して、黄色の固体として(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214F、4g)を得た。
(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(214G)の調製。中間体203Fに関して記載されているものと類似の手順を使用することにより、(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(214F、1.74g、5.76mmol)、4−(ジメチルアミノ)ピリジン(0.04g、0.29mmol)、Boc無水物(3.30mL、14.40mmol)及び水酸化リチウム一水和物(1.21、28.80mmol)を混合して、標題化合物(2.17g、5.39mmol、収率94%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=403.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.14−8.20(m,1H),8.00(br.s.,1H),6.30(d,J=9.79Hz,1H),6.14(d,J=6.87Hz,1H),1.69(s,3H),1.54(s,9H).
(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214H)の調製。203Gに関して記載されているものと類似の手順を使用することにより、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(214G、1.18g、2.93mmol)、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M溶液の3.8mL、3.8mmol)及び2−(クロロメトキシ)エチルトリメチルシラン(0.7mL、3.8mmol)を混合して、標題化合物(214H、1.5g、2.8mmol、収率95%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=532.0/534.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.14−8.22(m,2H),6.36(d,J=9.50Hz,1H),6.05−6.11(m,1H),5.37(d,J=10.38Hz,1H),5.21(d,J=10.38Hz,1H),3.69(dd,J=7.67,8.84Hz,2H),1.69(d,J=1.17Hz,3H),1.56(s,9H),0.91−1.06(m,2H),0.00(s,9H).
(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(214I)の調製。LDA(2.0Mのヘプタン/THF/エチルベンゼン中)(0.92mL、1.83mmol)を、−78℃にてTHF(10mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214H、0.75g、1.41mmol)溶液に滴下して加えた。混合物を25分間撹拌して、CO2ガスを−78℃で反応混合物に通気した。3分後に冷却浴は取り除かれ、CO2の添加が止まり、反応混合物を飽和NH4Cl溶液でクエンチした。得られた溶液をRTに温めて、EtOAcで抽出した(2回)。水層を1NのHCl溶液でpH4に酸性化して、EtOAcで再度抽出した。混合抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、黄色の油状物を得た。
油状物をDMF(2.0mL)に取り込んで、炭酸カリウム(0.19g、1.41mmol)及びヨウ化メチル(0.09mL、1.41mmol)を加えた。混合物をRTで2時間撹拌し、水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物をヘキサン中0〜15%EtOAcを使用するISCOカラムで精製して、(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(214I、0.40g、0.68mmol、収率48.1%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=590.0/592.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.16−8.23(m,2H),7.11(d,J=3.07Hz,1H),5.38(d,J=10.38Hz,1H),5.20(d,J=10.38Hz,1H),3.84(s,3H),3.62−3.73(m,2H),1.72(d,J=1.02Hz,3H),1.50−1.58(m,9H),0.98(dd,J=7.45,8.92Hz,2H),−0.02(s,9H).
(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(214J)の調製。210Bに関して記載されているものと類似の手順を使用して、トリメチルスルホキソニウムヨージド(0.30g、1.36mmol)、カリウムtert−ブトキシド(0.15g、1.35mmol)及び(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(214I、0.40g、0.68mmol)を混合して、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(214J、0.27g、0.45mmol、収率65.9%)を得た。LCMS m/z=604.0/606.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.17−8.27(m,2H),5.30(d,J=10.52Hz,1H),5.03(d,J=10.52Hz,1H),3.82(s,3H),3.62−3.74(m,2H),2.68(ddd,J=1.53,7.71,9.61Hz,1H),1.75(d,J=1.17Hz,3H),1.51−1.57(m,9H),1.24−1.36(m,1H),1.16(dd,J=5.26,7.60Hz,1H),0.85−1.07(m,2H),−0.06(s,9H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−67.27(s,1F).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214K)の調製。210Cに関して記載されているものと類似の手順を使用することにより、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(214J、0.46g、0.76mmol)、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M溶液、0.76mL、1.52mmol)及びMeOH(0.12mL、3.04mmol)を混合して、標題化合物(214K、0.42g、0.73mmol、収率96%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=576.0/578.0(M+H).
tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214M)の調製。−78℃にてヘキサン(10.0mL)中のtert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(0.46g、0.80mmol)溶液に、デオキソフルオル(Deoxo−Fluor)(0.22mL、1.20mmol)を滴下して加えた。反応混合物を30分間RTに温めて、飽和NaHCO3溶液でクエンチした。それをEtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を減圧下で濃縮して、0〜20%のEtOAc/ヘプタン勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィで残留物を精製し、以下を得た。
第1の溶出物は、tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−フルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.2.0]オクタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214L、0.13g、0.22mmol、収率28.2%)であった。LC/MS(ESI+)m/z=578.0/580.0(M+H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−67.71(s,1F)−102.44(s,1F).
第2の溶出物は、tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214M、0.17g、0.30mmol、収率37.0%)であった。LC/MS(ESI+)m/z=578.0/580.0(M+H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−67.71(s,1F)−213.42(s,1F).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214)の調製。210に関して記載されているものと類似の手順を使用することにより、tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214M、0.16g、0.28mmol)、アジ化ナトリウム(0.05g、0.83mmol)、ヨウ化銅(I)(13mg、0.07mmol)、L−アスコルビン酸ナトリウム(14mg、0.07mmol)、トランス−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(10.9μL、0.07mmol)及びトリメチルホスフィン(THF中1M溶液、0.41mL、0.41mmol)を混合して、tert−ブチル((5S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214、72mg、0.14mmol、収率51%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=515.2(M+H)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(215)。
化合物215Aの調製。DMF(10mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214M、2.53g、4.37mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(2.36g、43.7mmol)をRTで添加した。懸濁液をRTで6時間撹拌し、水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を減圧下で濃縮して、残留物をシリカゲルカラム(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(2.00g、3.39mmol、収率77%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=590.2/592.1(M+H).
化合物215Bの調製。0℃にてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(215A、2.0g、3.4mmol)を含有する丸底フラスコに、濃硫酸(4mL、72.0mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物をRTで30分間撹拌し、反応混合物のpHを5NのNaOH溶液を添加することによってpH=10〜14に調整した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し濃縮して、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(1.2g、3.33mmol、収率98%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=360.2/362.0(M+H).
化合物215の調製。EtOH/H2O(4:1、20mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(215B,1.2g、3.33mmol)、アジ化ナトリウム(1.08g、16.66mmol)、ヨウ化銅(i)(63mg、0.33mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.13g、0.67mmol)及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.10mL、0.67mmol)の混合物を、85℃で2時間キャップを閉めたバイアル瓶中で加熱した。反応混合物を冷却して、水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濃縮した。
残留物をTHF/H2O(10mL)の(8:2)混合物に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF中の1M溶液)(6.66mL、6.66mmol)を加えた。RTで1時間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機溶液を濃縮して、残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜15%のMeOH/DCM)で精製して、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.25g、0.84mmol、収率25%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=297.2(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ:7.54(d,J=2.93Hz,1H),7.40(d,J=2.93Hz,1H),4.46−4.62(m,1H),4.34−4.46(m,1H),4.11−4.34(m,2H),3.93(s,3H),3.70−3.00(br.,2H),2.13(ddd,J=0.98,6.94,9.68Hz,1H),1.69(s,3H),0.92(dd,J=5.87,9.59Hz,1H),0.71(dt,J=4.30,6.16Hz,1H).19F NMR(377MHz,クロロホルム−d)δ−212.20.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(216)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(216A)の調製。RTにて、THF300mL中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、34.6g、63.8mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、63.8mL、128mmol)を滴下漏斗を介して滴下して加えた。MeOH(20.66mL、510mmol)を混合物に20分かけてゆっくり加えた。混合物をRTにて2時間撹拌し、その間、少し温かくなった(約40℃と推定される)。次に混合物を0℃まで冷却して、NH
4Cl水溶液250mLを滴下して加えてクエンチした。それから反応混合物をEtOAc500mLで抽出し、有機抽出物を塩水250mLで洗浄して、MgSO
4上で乾燥した。ろ過して、減圧下で濃縮し、粘稠な黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(30.7g、59.6mmol、収率94%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:513.3(M+1).粗製物質は、それ以上精製せずに次の工程に使用した。
0℃にて、DCM50mL中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(4.9g、9.52mmol)を、TEA(1.72mL、12.38mmol)で、次に塩化メタンスルホニル(0.85mL、10.95mmol)で処理した。混合物を30分間撹拌して、それからNaHCO3水溶液30mL及び水30mLでクエンチした。層を分離し、水層をDCM25mLで抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して得た油状物を、tBuOH20mLに取り込んだ。フッ化セシウム(4.34g、28.6mmol)を加え、混合物を75℃にて10時間加熱した。混合物をRTに冷却して、100mLのEtOAcと100mLの水の間で分配した。有機層部分を塩水50mLで洗浄して、MgSO4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して、続いてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(ヘプタン中5〜25%EtOAc)により、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(216A)(4.34g、8.40mmol、収率88%)を透明な油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:517.3(M+1).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−139.35(d,J=20.80Hz,1F),−139.82(d,J=20.81Hz,1F),−212.18(s,1F).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(216)の調製。0℃にてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(4.3g、8.32mmol)に、濃硫酸(15.97mL、300mmol)を滴下して処理した。混合物を5分間撹拌して、それからRTに温め、15分間撹拌した。混合物を0℃まで冷却した。硝酸ナトリウム(0.70g、8.32mmol)を添加した。混合物をRTに温め、40分間撹拌した。次いで混合物を0℃まで冷却して、硝酸ナトリウム(0.70g、8.32mmol)を添加した。混合物をRTに温めた。40分後、混合物を0℃まで冷却した。通常の氷200mLをフラスコに加えた。それからリン酸三カリウム一水和物(72.8g、316mmol)を、15分かけてゆっくりと添加した。次に10NのNaOH水溶液を、混合物のpHが約9.0に達するまで添加した。混合物を水100mL及びクロロホルム:IPA(9:1)200mLで希釈して、5分間撹拌し、それからろ過してすべての固形物質を除去した。ろ液を分液漏斗に移して、層を分離した。水相部分をDCM100mLで抽出した。混合有機抽出物を次にMgSO4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して、続いてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(5〜50%のEtOAc/ヘプタン)により、(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(1.44g、4.35mmol、収率52%)を粘着状の黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:332.1(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(1.44g、4.35mmol)を、HOAc(6mL、104mmol)及びTFA(3mL、40.4mmol)に取り込んだ。混合物を0℃まで冷却して、亜鉛(ナノ粉末、0.85g、13.04mmol)を4回に分けて20分かけて添加した。混合物をRTに温め、1時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を9:1のNH4Cl:NH4OH水溶液75mLとDCM75mLの間で分配した。水相部分をDCM50mLで抽出して、混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥した。ろ過し、減圧下で濃縮して、続いてシリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィ(1〜5%のMeOH/DCM)により、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.85g、2.82mmol、収率65%)を黄色固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.67(m,1H),6.36(m,1H),6.04(br.,2H),5.13(br.,2H),4.53(m,1H),4.41(m,1H),1.74(m,1H),1.56(s,3H)1.01(m,1H),0.63(m,1H).19F NMR(377MHz,DMSO−d6)δ−140.38(d,J=23.41Hz,1F),−155.86(d,J=23.41Hz,1F),−211.45(s,1F).MS(ESI,陽イオン)m/z:302.0(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(217)。
(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217G)の調製。この中間体は、中間体204Gに関して記載されているものと類似する方法で、化合物217Aから9つの工程で調製された。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ7.68(dd,J=2.74,7.04Hz,1H),7.57(ddd,J=2.74,4.25,8.66Hz,1H),7.26(dd,J=8.61,11.54Hz,1H),6.66(d,J=9.39Hz,1H),6.09(dd,J=3.52,9.39Hz,1H),5.24(d,J=10.56Hz,1H),5.12(d,J=10.76Hz,1H),3.64(m,2H),1.63(s,3H),1.51(s,9H),0.92(m,2H),−0.06(s,9H).
19F NMR(377MHz,DMSO−d
6)δ−113.44(s,1F).MS(ESI,陽イオン)m/z:531/535(M+1).
(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(217H)。−78℃にてTHF(100mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217G)(15.0g、28.2mmol)の撹拌溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(THF中2Mの14.1mL、28.2mmol)を反応温度が−65℃を超えない速度で添加した。この淡橙色溶液を20分間−78℃で撹拌した。それから反応物を二酸化炭素(g)にさらし、最初は2分間溶媒面の上方に流し、続いて気体を2分間溶媒中に通気した。それから反応物を飽和NH4Cl(25mL)でゆっくりクエンチした。懸濁液がRTに達したら、EtOAc(200mL)と水(25mL)の両方を加えた。有機層を分離し、水層をEtOAc(1回)で抽出した。次に混合抽出物をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮して、濃い油状の粗(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボン酸を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:575/577(M+1).
得られた濃い油状物をDMF(100mL)中に溶解させて、RTにて炭酸カリウム(7.8g、56.4mmol)で、続いて及びヨードメタン(3.5mL、56.4mmol)で処理した。それから混合物をRTで3日間撹拌した。反応混合物を100mLのEtOAcで希釈して、次いで水(50mL)を加えた。得られた二相混合物を分離して、水層をEtOAcで抽出した(1回)。混合有機抽出物を水で洗浄して(2回)、乾燥し(MgSO4)、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。粗製物質をシリカゲルカラムに充填し、ヘキサン中EtOAcの0〜10%勾配で溶出して、粘稠な黄色油状の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(14.9g、収率46%)を得た。1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.73(dd,J=7.0,2.5Hz,1H),7.39(ddd,J=8.7,4.3,2.5Hz,1H),7.11(d,J=3.1Hz,1H),6.97(dd,J=11.3,8.6Hz,1H),5.34(d,J=10.4Hz,1H),5.21(d,J=10.4Hz,1H),3.83(s,3H),3.58−3.73(m,2H),1.71(s,3H),1.56(s,9H),0.87−1.08(m,2H),0.00(s,9H).MS(ESI,陽イオン)m/z:589/591(M+1).
(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(217I)の調製。コーリー−チャイコフスキー試薬[DMSO中約0.25M]:RTにてDMSO(200mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(12.46g、56.60mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(6.35g、56.60mmol)を一度に加えた。溶液を1時間撹拌して、それから下で概説する反応で使用した。
RTにてTHF(200mL)中の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(217H、26.7g、45.3mmol)の撹拌溶液に、新たに調製したコーリー−チャイコフスキー試薬(56.60mmol)を注射器を介して滴下して加えた。反応混合物をRTで1時間撹拌して、それから飽和NH4Cl(300mL)で滴下してクエンチした(発熱)。それをEtOAcで抽出した(2×300mL)。混合有機抽出物を水(2×30mL)で、続いて塩水(30mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。得られた油状物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中0〜20%EtOAc)で精製して、淡黄色の油状の化合物217I(24.05g、収率88%)を得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.77(dd,J=2.63,7.02Hz,1H),7.35(ddd,J=2.63,4.24,8.62Hz,1H),6.95(dd,J=8.62,11.55Hz,1H),5.25(d,J=10.52Hz,1H),5.00(d,J=10.52Hz,1H),3.78(s,3H),3.61−3.72(m,2H),2.63(ddd,J=1.39,7.86,9.61Hz,1H),1.72(d,J=1.17Hz,3H),1.51(s,9H),1.46(dd,J=5.19,9.87Hz,1H),1.17(dd,J=5.33,7.53Hz,1H),0.88−1.03(m,2H),0.00(s,9H).MS(ESI,陽イオン)m/z:603/605(M+1).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217K)の調製。RTにて、THF70mL中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(217I、8.7g、14.41mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2M溶液、14.41mL、28.8mmol)をゆっくり加えた。それからMeOH(4.66mL、115mmol)を混合物に加えた。混合物は泡立ち始めて、15分かけて温度は約40℃まで上昇した。混合物を1時間撹拌した後、それを0℃まで冷却して、飽和NH4Cl水溶液70mLでクエンチした。混合物を200mLのEtOAcで2回抽出した。有機抽出物を塩水50mLで洗浄して、MgSO4上で乾燥させた。ろ過して、減圧下で濃縮し、淡黄色の油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217J)を得た。それをトルエン5mLで2回共沸した。MS(ESI,陽イオン)m/z:575/577(M+1).
0℃にて、THF50mL中の粗アルコール(217J)に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF溶液中1Mの16.58mL、16.58mmol)を滴下して加えた。得られた混合物を0℃で15分間撹拌して、それからヨードメタン(1.12mL、18.02mmol)で処理した。混合物を0℃にて1時間、次いでRTにて15時間撹拌した。それをDCM(400mL)で希釈して、飽和NH4Cl(50mL)で、続いて塩水(50mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、ろ過し濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中5〜15%EtOAc)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217K)(6.61g、11.21mmol、収率78%)を得た。19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−114.48(s,1F).MS(ESI,陽イオン)m/z:589/591(M+1)+.
化合物217Lの調製。RTにてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(6.60g、11.19mmol)を、硫酸(5.97mL、112mmol)で処理した。茶色の反応混合物をRTにて10分間撹拌して、次いで氷浴で冷却して、氷100gで処理した。リン酸三カリウム一水和物(27.6g、120mmol)を、少しずつ添加した。それから5MのNaOHでpHを9に調整した。混合物をEtOAcで抽出して(3×200mL)、混合有機抽出物を塩水で洗浄し(2×20mL)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。シリカゲルカラム上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中25〜65%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(3.31g、9.21mmol、収率82%)を淡黄色の非晶質固体として得た。19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−113.99(s,1F).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.90(dd,J=2.74,7.24Hz,1H),7.49(m,1H),7.13(m,1H),6.12(br.,2H),3.55(d,J=10.95Hz,1H),3.34(d,J=11.15Hz,1H),3.28(s,3H),1.70(m,1H),1.55(s,3H),0.82(m,1H),0.53(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:359/361(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(217)の調製。RTにてヨウ化銅(I)(0.41g、2.16mmol)、アジ化ナトリウム(1.97g、30.3mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.09g、0.45mmol)及び(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(217L、3.11g、8.66mmol)の混合物に、EtOH(20mL)及び水(10mL)を加えた。5分間溶液に窒素を通気することにより反応混合物を脱気して、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.31g、2.16mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間70℃まで加熱した。混合物をRTに冷却して、飽和NH4Cl/水酸化アンモニウムの10/1混合溶液30mLに注ぎ入れて、EtOAcで抽出した(2×150mL)。混合有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、ろ過し濃縮して、(1S,5S,6S)−5−(5−アジド−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンを含有する緑色の粘着性油状物を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:322.0(M+1).緑色の粘着性油状物をTHF(15mL)及び水(5mL)に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、8.66mL、8.66mmol)を加えた。反応混合物をRTで15分間撹拌し、それから水(20mL)とEtOAc(100mL)を添加してクエンチした。層を分離した。水相をEtOAcで抽出した(2×50mL)。混合有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、ろ過し濃縮した。シリカゲル上のフラッシュカラムカラムクロマトグラフィ(DCM中5〜85%EtOAc、続いてEtOAc中5%MeOH)で精製して、淡黄色固体の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(217)(1.96g、6.64mmol、収率77%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:322.0(M+1).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.92(dd,J=2.93,7.24Hz,1H),6.76(dd,J=8.51,12.42Hz,1H),6.38(td,J=3.45,8.36Hz,1H),5.87(br.,2H),4.79(br.,2H),3.55(d,J=10.76Hz,1H),3.38(d,J=10.79Hz,1H),3.35(s,3H),1.63(m,1H),1.54(s,3H),0.81(m,1H),0.54(m,1H).19F NMR(377MHz,DMSO−d6)δ−128.23(s,1F).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(218A)の調製。RTにて、DCM45mL及びDMSO15mL中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217J)(13.25g、23.03mmol)に、ジイソプロピルエチルアミン(16.02mL、92mmol)、続いて三酸化硫黄ピリジン(7.33g、46.1mmol)を添加した。反応混合物をRTで18時間撹拌した。それをDCM(400mL)で希釈して、飽和NH
4Cl(50mL)で、続いて塩水(50mL)で洗浄して、MgSO
4上で乾燥して、ろ過し濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中5〜15%EtOAc)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(218A、10.68g、18.62mmol、収率81%)を無色の粘稠油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:573/575(M+1).
19F NMR(377MHz、DMSO−d
6)δ−114.00(s、1F).
(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218C)の調製。−10℃(氷/塩浴)にて、160mLのヘキサン中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(218A、10.67g、18.60mmol)の撹拌溶液に、デオキソフルオル(Deoxo−Fluor)(11.98mL、65.1mmol)を加えた。反応混合物を0℃にて1時間、次いでRTにて一晩撹拌した。反応混合物をEtOAc(400mL)で希釈し、氷浴で冷却して、飽和NaHCO3(100mL)で30分かけてゆっくりクエンチした。有機層を分離し、塩水(20mL)で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、ろ過して濃縮した。粗製物質をヘキサン中5〜10%EtOAcのカラムクロマトグラフィで精製して、粘着性油状物として2つの化合物の混合物(10.49g)、約1:6の比率の218BB:218Bを得た。両方の生成物は、MS(ESI,陽イオン)m/z:595/597(M+1)の質量を有した。主要生成物tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(218B)は、19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−114.34(s,1F)−115.62(d,1J=275.70Hz,1F)−118.55(d,1J=275.70Hz,1F)を有した。
RTにて、上述の混合物218BB:218B(約1:6の比率、10.49g)に、硫酸(9.91mL、186mmol)を添加した。反応混合物をRTで10分間撹拌した。それを氷100g上に注ぎ入れた。
茶色の混合物を氷浴で冷却して、リン酸三カリウム一水和物(43.8g、190mmol)で少しずつ処理した(pHは約7)。5MのNaOHでpHを9に調整した。水相をEtOAcで抽出して(3×200mL)、混合有機抽出物を塩水で洗浄し(2×20mL)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。シリカゲルカラム上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中25〜65%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218C、3.69g、10.10mmol、収率54%)を淡黄色の泡状物質として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:365/367(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218)の調製。RTにてヨウ化銅(I)(0.48g、2.52mmol)、アジ化ナトリウム(2.29g、35.3mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.09g、0.45mmol)及び(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218C、3.68g、10.08mmol)の混合物に、EtOH(25mL)及び水(12.5mL)を加えた。5分間溶液に窒素を通気することにより反応混合物を脱気して、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.36g、2.52mmol)を加えた。反応混合物を1.5時間70℃まで加熱した。LCMSは218Cの存在を示した。追加のヨウ化銅(I)(0.24g、0.22mmol)及び(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.18g、1.26mmol)を加えた。加熱を70℃で0.5時間再び続けた。混合物をRTに冷却して、10:1の飽和NH4Cl/水酸化アンモニウム40mLに注ぎ入れて、EtOAcで抽出した(2×150mL)。混合有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、ろ過し濃縮して、(1S,5S,6S)−5−(5−アジド−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンを含有する茶色の粘着性油状物を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:328.0(M+1).茶色の粘着性油状物をTHF(15mL)及び水(5mL)に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液)(10.08mL、10.08mmol)を加えた。反応混合物をRTで15分間撹拌し、水(20mL)とEtOAc(100mL)で希釈した。層を分離した。水相をEtOAcで抽出した(2×50mL)。混合有機抽出物を塩水(15mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、ろ過し濃縮した。シリカゲルカラム上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中5〜85%EtOAc)で精製して、以下を得た。1)第1の溶出物は、回収された(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218C、240mg)であった。MS(ESI,陽イオン)m/z:365/367(M+1).2)第2の溶出物は、淡黄色固体の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(218)(1.77g、5.87mmol、収率58%)であった。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.75(m,2H),6.36(m,1H),6.17(br.,2H),5.76−6.04(m,1H),4.80(br.,2H),1.81(m,1H),1.57(s,3H),1.25(m,1H),0.63(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−114.65(d,1J=274.10Hz,1F),−118.13(d,1J=274.10Hz,1F),−127.65(s,1F).MS(ESI,陽イオン)m/z:302.1(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(219)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(219A)の調製。淡黄色の粘着性油状物のこの化合物(3.40g、5.89mmol、収率70%)は、中間体216Aに関して記載されているものと類似の手順に従って、217I(5.07g、8.40mmol)から調製された。MS(ESI,陽イオン)m/z:577/579(M+1).
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−114.36(s,1F)−212.20(s,1F)
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(219B)の調製。淡黄色の泡状物質のこの化合物(1.69g、4.87mmol、収率85%)は、中間体217Lに関して記載されているものと類似の手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(219A、3.30g、5.71mmol)から調製された。19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−113.80(s,1F),−211.59(s,1F).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ7.89(dd,J=2.74,7.24Hz,1H),7.46(m,1H),7.17(dd,J=8.61,11.93Hz,1H),6.23(br.,2H),4.34−4.65(m,2H),1.86(m,1H),1.59(s,3H),0.89(m,1H),0.60(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:347/349(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(219)の調製。茶色の非晶質固体のこの化合物(1.08g、3.81mmol、収率79%)は、中間体217に関して記載されているものと類似の手順に従って、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(219B、1.68g、4.84mmol)から調製された。19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−128.09(s,1F)−211.32(s,1F).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.88(dd,J=2.74,7.04Hz,1H),6.76(dd,J=8.51,12.42Hz,1H),6.39(td,J=3.42,8.41Hz,1H),5.98(br.,2H),4.79(br.,2H),4.32−4.57(m,2H),1.78(m,1H),1.54(s,3H),0.95(m,1H),0.59(q,J=5.15Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:284.0(M+1).
(1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(220)。
(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−ヨード−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220A)の調製。リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M)(4.2mL、8.4mmol)の溶液を、−78℃の窒素雰囲気下にて、THF(70mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(203G、3.3g、7.0mmol)の撹拌溶液に滴下して加えた。溶液を15分間−78℃で撹拌して、次にTHF(15mL)中のヨード(2.1g、8.4mmol)溶液を滴下して加えた。暗赤色の混合物を更に10分間−78℃で撹拌して、反応物を飽和Na
2S
2O
3水溶液(40mL)でクエンチした。混合物をRTに温めて、それから水(40mL)で希釈し、EtOAc(2×75mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(40mL)で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を2.5〜10%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、黄色油状の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−ヨード−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220A、4.2g、100%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=597.0(M+H).
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.24−7.30(m,1H),6.98−7.15(m,2H),6.68(d,J=3.13Hz,1H),5.30−5.37(m,1H),5.20−5.27(m,1H),3.65(t,J=8.31Hz,2H),1.72(s,3H),1.55(s,9H),0.91−0.96(m,2H),0.00(s,9H).
(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−6−(メチルスルホニル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220B)の調製。(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−6−ヨード−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220A、4.2g、7.0mmol)、メタ重亜硫酸カリウム(3.13g、14.1mmol)、臭化テトラブチルアンモニウム(2.50g、7.74mmol)、ギ酸ナトリウム(1.05g、15.5mmol)、酢酸パラジウム(ii)(0.079g、0.35mmol)、トリフェニルホスフィン(0.277g、1.06mmol)、1,10−フェナントロリン(0.190g、1.06mmol)及びDMSO(20mL)を、窒素雰囲気下で混合した。10分間混合物を通して窒素を通気することによって、混合物を脱気した。それから混合物を70℃で1時間加熱した。混合物をRTに冷却して、次いでヨウ化メチル(0.66mL、10.6mmol)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌した。次に反応物を水(40mL)で希釈して、EtOAcで抽出した(3×30mL)。混合有機抽出物を塩水(40mL)で洗浄して、Na2SO4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を0〜35%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、黄色油状の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−6−(メチルスルホニル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220B、1.8g、47%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=549.0(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.29−7.32(m,1H),7.04−7.18(m,3H),5.32−5.37(m,1H),5.22−5.28(m,1H),3.65(t,J=8.22Hz,2H),3.03(s,3H),1.79(s,3H),1.57(s,9H),0.91−0.95(m,2H),−0.01(s,9H).
tert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220C)の調製。カリウムtert−ブトキシド(0.41g、3.6mmol)を、RTにてDMSO(10mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(0.81g、3.6mmol)の溶液に加えた。溶液をRTで1時間撹拌して、それからTHF(10mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−6−(メチルスルホニル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220B、1.80g、3.28mmol)の溶液に、滴下漏斗で5分かけて滴下して加えた。溶液をRTで1時間撹拌した。反応物を飽和NH4Cl水溶液(20mL)でクエンチして、水(20mL)で希釈した。混合物を3:1のヘプタン:EtOAcで抽出して(2×50mL)、混合有機抽出物を水(30mL)、塩水(30mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物を3〜30%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、黄色油状のtert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(220C、1.55g、84%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=563.2(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.30(s,1H),7.01−7.19(m,2H),5.37(d,J=10.37Hz,1H),5.13(d,J=10.37Hz,1H),3.66(dt,J=2.54,8.22Hz,2H),3.12(s,3H),2.55(dd,J=7.92,10.07Hz,1H),1.93(dd,J=6.16,10.47Hz,1H),1.84(s,3H),1.55(s,9H),1.15(t,J=6.85Hz,1H),0.91−0.98(m,2H),0.02(s,9H).
(1R,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(220D)の調製。黄色固体のこの化合物(900mg、収率89%)は、中間体203Lに関して記載されているものと類似の手順に従って、中間体220C(1.5g、2.67mmol)から調製された。LC/MS(ESI+)m/z=378.0(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.26(ddd,J=1.96,2.84,5.77Hz,1H),8.04(ddd,J=2.74,6.36,9.10Hz,1H),4.78(br.s.,2H),3.06(s,3H),2.47(ddd,J=0.98,7.73,10.27Hz,1H),2.04(dd,J=6.26,10.37Hz,1H),1.83(d,J=1.37Hz,3H),1.03−1.09(m,1H).
(1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(220)の調製。黄色の結晶性固体のこの化合物(420mg、収率51%)は、中間体203に関して記載されているもの類似の手順を使用して、中間体220D(900mg、2.39mmol)から調製された。LC/MS(ESI+)m/z=348.1(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.39(ddd,J=2.74,6.16,11.25Hz,1H),6.27−6.34(m,1H),3.61(br.s.,2H),3.01(s,3H),2.34(dd,J=7.63,10.37Hz,1H),2.14(dd,J=6.16,10.27Hz,1H),1.82(d,J=0.98Hz,3H),1.01−1.09(m,1H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−N−シクロプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(221)及びtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ2−フルオロフェニル)−1−(シクロプロピルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(221D)。
酸221Aの調製。(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(217I、4.0g、6.63mmol)及びMeOH(60mL)中の水酸化リチウム(1M水溶液19.88mL、19.88mmol)の混合物を、RTにて16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、H
2Oで希釈して、氷浴で冷却して、5NのHClで酸性化した。固体(3.9g、100%)を収集して、H
2Oで洗浄して、乾燥し、次の工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:589/591(M+1).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(シクロプロピルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(221B)の調製。乾燥THF40mL中の(1S,5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(221A、5.3g、9.0mmol)溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(2.2g、13.5mmol)を添加して、得られた濁った混合物を1時間撹拌した。追加の1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.7g)を添加した。それを30分間撹拌して、それからシクロプロピルアミン(5mL、71.3mmol)で処理した。混合物を1.5時間撹拌した後、100mLのEtOAc及び100mLの塩水で処理した。層を分離した。有機層を1NのHCL(10mL)で、続いて塩水(2×10mL)で洗浄し、Na2SO4上で乾燥させ、ろ過し濃縮して標題化合物(221B、5.4g、96%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:628/630(M+1).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N−シクロプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(221C)の調製。RTにて濃硫酸(20mL)を、tert−ブチル((1S,5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(シクロプロピルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(221B、5.43g、8.64mmol)に滴下して加えた。茶色の粘着性混合物を10分間撹拌した後、それを氷浴で冷却するDCM400mLと氷200gの混合物にゆっくり加えた。pHが約7になるまで、固体のK3PO4を少しずつ加えた。水500mLを加えて、混合物を分配した。層を分離した。水溶液を混合溶媒(DCM400mL+MeOH50mL)で抽出した。混合有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、蒸発させて、標題化合物(1.23g、36%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:398/400(M+1).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(シクロプロピルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(221D)の調製。EtOH/H2O(4:1、50mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(シクロプロピルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(221B、3.5g、5.57mmol)、アジ化ナトリウム(1.08g、16.70mmol)、ヨウ化銅(i)(318mg、1.67mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.33g、1.67mmol)及び(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.26mL、1.67mmol)の混合物を、2時間90℃で加熱した。反応混合物をRTに冷却して、NH4Cl/NH4OH(9:1、20mL)で処理して、10分間撹拌した。混合物をCHCl3で抽出した(3回)。有機抽出液を濃縮乾固させ、THF/H2O(9:1、40mL)に溶解させ、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、8.35mL、8.35mmol)を添加し、混合物を一晩RTで撹拌した。それをNH4Cl飽和水溶液で処理して、CHCl3で抽出した(3回)。抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濃縮して、標題化合物(3.1g、99%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:564/566(M+1).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−N−シクロプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(221)の調製。EtOH/H2O(5:1、18mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−N−シクロプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(221C、1.2g、3.01mmol)、アジ化ナトリウム(0.59g、9.04mmol)、ヨウ化銅(I)(0.14g、0.75mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(0.15g、0.75mmol)及び(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.147mL、0.753mmol)の混合物を、90℃で16時間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、NH4Cl/NH4OH(9:1、10mL)とDCM(100mL)の間で分配した。有機層を濃縮して、残留物をTHF/H2O(9:1、20mL)中に溶解させた。この撹拌溶液に、トリメチルホスフィン(THF中1M溶液の3.01mL、3.01mmol)を添加した。添加後、混合物を1時間撹拌し、EtOAcで希釈し、H2O、塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥し、濃縮して、残留物をシリカゲルカラム(MeOH/DCM10〜20%)で精製して、標記生成物(0.41g、41%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:335(M+1).
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(222)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(ピロリジン−1−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(222A、3.1g、5.30mmol、収率100%)を無色油状物として、中間体226Bに関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(226A、2.8g、5.30mmol)、CDI(1.29g、7.94mmol)及びピロリジン(1.33mL、15.89mmol)から出発して調製した。LC/MS(ESI
−)m/z=582.2(M+H)
+.
オフホワイトの固体の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(222B、1.29g、3.25mmol、収率63%)を、中間体226Cに関して記載する手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(ピロリジン−1−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(222A、3.0g、5.16mmol)から出発して調製した。LC/MS(ESI−)m/z=397.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.31−8.38(m,2H),6.51(s,2H),3.60(br.,2H),3.28(br.,2H),2.14−2.20(m,1H),1.83−1.93(m,2H),1.81(m,2H),1.70(s,3H),1.31(dd,J=5.58,9.49Hz,1H),0.71−0.76(m,1H).
白色固体の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(222)(0.78g、2.1mmol、収率98%)は、中間体226に関して記載する手順に従って、((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(222B、850mg、2.14mmol)から調製した。LC/MS(ESI−)m/z=367.1(M+H).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.47−6.52(m,1H),6.34(ddd,J=2.84,6.31,12.57Hz,1H),6.17(br.s.,2H),5.11(s,2H),3.59(d,J=18.78Hz,2H),3.29(d,J=9.00Hz,2H),1.95−2.03(m,1H),1.86(br.s.,2H),1.80(br.s.,2H),1.63(s,3H),1.30(dd,J=5.28,9.39Hz,1H),0.60−0.67(m,1H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(223)。
化合物223Aの調製。20℃にてCHCl
3(50mL)及びACN(50mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(226A、13.0g、24.59mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.35ml、30.7mmol)の撹拌溶液に、HATU(10.75g、28.3mmol)を添加した。溶液を45分間20℃で撹拌した。反応物にメチルアミン(THF中の2.0M、36.9mL、73.8mmol)を加えた。30分後、反応物をEtOAc(300mL)と飽和NaHCO
3(200mL)の間で分配した。有機層を1MのNaOH(150mL)、1MのHCl(150mL)及び塩水(50mL)で順次洗浄した。有機抽出物を次いでMgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、それから減圧下で濃縮して、淡色油状物を得た。前記物質を、0〜25%のEtOAc/ヘプタンで生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(330g)で精製して、無色のタールとしてtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルカルバモイル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(223A、11.1g、20.49mmol、収率83%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=542.2(M+H).
化合物223Bの調製。0℃の窒素下にて、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルカルバモイル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(223A、5.5g、10.15mmol)を含有する500mLフラスコに、硫酸(16.24mL、305mmol)を添加した。気体の発生は明らかであった。15分後、反応フラスコを冷却浴から取り出して、手で振り動かして、それから20℃で30分間撹拌した。混合物を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(0.86g、10.15mmol)を加えた。反応物を0℃で15分間撹拌し、それから更に硝酸ナトリウム(0.86g、10.15mmol)を加えた。反応物を20℃で45分間撹拌した。それから反応物をCH2Cl2(150mL)と共に、通常の氷(700mL)及び混合物上にゆっくり注ぎ入れた。素早く撹拌した混合物に、40分かけてリン酸三カリウム一水和物(105g、457mmol)を加えた(pH約8)。懸濁液をろ過して、ろ液を分液漏斗に移した。有機層を分離し、水層をCH2Cl2(100mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、それからEtOAc/CH2Cl2の0〜50%勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(120g)で精製して、オフホワイトの固体として(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(223B、2.2g、6.17mmol、収率60.8%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=357.0(M+H).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.45−8.50(m,1H),8.36(ddd,J=2.93,6.36,9.49Hz,1H),7.73(t,J=5.63Hz,1H),6.41(s,2H),2.64(d,J=4.50Hz,3H),2.25(t,J=8.22Hz,1H),1.64(s,3H),1.39(dd,J=5.28,9.59Hz,1H),0.84(dd,J=5.48,7.04Hz,1H).19F NMR(377MHz,DMSO−d6)δ−126.77(d,J=21.16Hz,1F),−134.13(d,J=21.16Hz,1F).
化合物223の調製。20℃にてHOAc(20mL)及びTFA(5mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(223B、2.2g、6.17mmol)の撹拌溶液に、亜鉛末(1.61g、24.69mmol)を4回に分けて15分間かけて添加した。1時間後、懸濁液をCelite(登録商標)ろ過助剤のパッドに通してろ過して、金属残渣をCH2Cl2(100mL)で十分に洗浄した。それからろ液を0℃まで冷却して、30%のNH4OH(50mL)を10分間かけて滴下漏斗を介して滴下して加えた。混合物を分配して、水相部分をCH2Cl2(50mL)で更に抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮して、黄色泡状物質の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(223、1.91g、5.85mmol、収率95%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=327.1(M+H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(224)。
化合物224Aの調製。20℃にてTHF(40mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(226A、4g、7.57mmol)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.84g、11.35mmol)を添加した。懸濁液を1時間20℃で撹拌した。溶液を0℃まで冷却して、アンモニアをレクチャーボトルから導入した。30分後、反応物をEtOAc(30mL)と1MのHCl(30mL)の間で分配した。有機抽出物を塩水(25mL)で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、無色油状物としてtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−カルバモイル−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(224A、4g、7.58mmol、収率100%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=528.2(M+H).
黄褐色の泡状物質の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(224B、1.4g、4.1mmol、収率54%)は、中間体223Bに関して記載されている手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−カルバモイル−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(224A、4.0g、7.58mmol)から調製された。LC/MS(ESI−)m/z=343.0(M+H).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.49(d,J=5.60Hz,1H),8.35(ddd,J=2.93,6.36,9.49Hz,1H),7.32(br.s.,1H),7.25(br.s.,1H),6.36(s,2H),2.28(t,J=8.41Hz,1H),1.63(s,3H),1.37(dd,J=5.28,9.59Hz,1H),0.86(dd,J=5.58,6.94Hz,1H).
化合物224Cの調製。20℃にて氷HOAc(3mL)及びTFA(0.5mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(224B、280mg、0.82mmol)の撹拌溶液に、亜鉛末(270mg、4.09mmol)を5回に分けて加えた。懸濁液を30分間20℃で撹拌して、それからろ過した。金属残渣を、CH2Cl2(10mL)で十分に洗浄した。それからろ液を0℃まで冷却して、30%のNH4OH(5mL)を添加漏斗を介して10分間かけて滴下して加えた。有機層の分離後、水層を9:1のCHCl3/IPA(3×20mL)で更に抽出した。混合した有機層をMgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮して、黄色泡状物質の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(224C、295mg、0.944mmol、収率115%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=313.1(M+H).
化合物224Dの調製。−70℃の窒素下にて、THF(10mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(224C、250mg、0.80mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.08mL、12.01mmol)の撹拌溶液に、トリフルオロ無水酢酸(1.33mL、9.60mmol)を添加した。1時間後、反応物を飽和NH4Cl(1mL)でクエンチした。混合物を、EtOAc(10mL)と5%のNaHCO3(10mL)の間で分配した。有機層をMgSO4上で乾燥してろ過し、それから減圧下で濃縮して、黄褐色の油状のN−((1S,5S,6S)−1−シアノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(224D、450mg、0.92mmol、収率116%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=487.0(M+H).
化合物224の調製。MeOH中の2MのNH3(10mL)中のN−((1S,5S,6S)−1−シアノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(224D、375mg、0.771mmol)の溶液を、18時間42℃にて閉じたねじ蓋付きバイアル瓶で撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、MeOH/CH2Cl2中の2MのNH3の1〜5%勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で、残留物を精製して、黄色膜状の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(224、100mg、0.34mmol、収率44%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=295.1(M+H).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.49(br.s.,2H),6.34−6.44(m,2H),5.11−5.21(m,2H),2.29(dd,J=8.02,9.59Hz,1H),1.87(dd,J=5.87,9.78Hz,1H),1.68(s,3H),0.96(t,J=6.65Hz,1H).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(225)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(225A)の調製。DMF(30ML)中の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(221A、5.19g、8.82mmol)、tert−ブチルアミン(1.20mL、11.47mmol)及びDIEA(2.03mL、11.47mmol)の混合物に、HATU(4.02g、10.58mmol)を添加した。添加後、混合物を2時間撹拌した。それをH
2O(50mL)とDCM(150)の間で分配した。抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、標題化合物(5.6g、100%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:644/646(M+1).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(225)の調製。標題化合物(3.63g、71%)を、中間体221Dに関して記載する手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ2−フルオロフェニル)−1−(tert−ブチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(225A、5.69g、8.83mmol)から出発して調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:581(M+1).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(226)。
化合物226Aの調製。THF(100mL)及びMeOH(50mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、13.4g、24.7mmol)の撹拌溶液に、水(50mL)中の水酸化リチウム一水和物(3.1g、74.1mmol)の溶液を添加した。反応物を35℃で1時間、素早く撹拌した。反応混合物を次にEtOAc(400mL)と1MのHCl(200mL)の間で分配した。有機層を塩水で洗浄して(2×50mL)、MgSO
4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、無色油状物として(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(226A、13g、24.59mmol、収率100%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=529.1(M+H)
+.
化合物226Bの調製。RTの窒素下にて、THF(20mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(226A、2.0g、3.8mmol)の撹拌溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.9g、5.6mmol)を添加した。濁った溶液をRTで90分間撹拌して、続いてジメチルアミン(THF中の2.0M、9.46mL、18.91mmol)を加えた。2時間後、反応混合物をEtOAc(60mL)と1MのHCl(60mL)の間で分配した。有機層を塩水(25mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ジメチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(226B、2.1g、3.78mmol)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=556.3(M+H)+.
化合物226Cの調製。0℃にて、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ジメチルカルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(226B、2.0g、3.60mmol)を含有する500mLフラスコに、硫酸(14.39mL、270mmol)を添加した。反応物を定期的に冷却浴から取り出して、手で振り動かして、それからRTで1時間撹拌した。前記物質を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(0.31g、3.60mmol)を加えた。反応物を0℃で15分間撹拌し、それから更に硝酸ナトリウム(0.31g、3.60mmol)を加えた。反応物をRTで45分間撹拌して、それからCH2Cl2(150mL)と共に、通常の氷(700mL)及び混合物上にゆっくり注ぎ入れた。素早く撹拌した混合物に、20分かけてリン酸三カリウム一水和物(86g、360mmol)を加えた。懸濁液をろ過して、ろ液を分液漏斗に移した。有機層を分離して、水層を9:1のCHCl3/IPA(2×50mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、それからEtOAc/CH2Cl2の0〜50%勾配で生成物を溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(40g)で精製して、オフホワイトの固体として(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(226C、0.89g、2.40mmol、収率66.8%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=371.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.32(br.s.,1H),8.01(ddd,J=2.74,6.26,9.00Hz,1H),3.05(br.s.,6H),2.43(t,J=8.31Hz,1H),1.90(s,3H),1.40(br.s.,1H),0.99(t,J=6.65Hz,1H).
化合物226の調製。氷HOAc(2mL)及びTFA(0.5mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(226C、200mg、0.540mmol)の撹拌溶液に、亜鉛ナノ粉末(177mg、2.70mmol)を5回に分けて加えた。反応物を2時間20℃で撹拌した。反応物を次に9:1のCHCl3/IPA(30mL)と30%のNH4OH(20mL)の間で分配した。水層を9:1のCHCl3/IPA(2×15mL)で更に抽出した。有機層を次いで塩水(10mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、無色膜状の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(226、170mg、0.50mmol、収率92%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=341.0(M+H)+.
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)(ピロリジン−1−イル)メタノン(227)。
標題化合物を、中間体221に関して記載する合成順序に従って、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(221A)から出発して調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:349.0(M+1).
1H NMR(クロロホルム−d):6.82(dd,J=11.6,8.5Hz,1H),6.76(dd,J=6.6,2.8Hz,1H),6.49(dt,J=8.2,3.2Hz,1H),3.65(d,J=16.6Hz,4H),3.46(br.s.,2H),2.11−2.26(m,1H),1.91(d,J=18.6Hz,4H),1.81(s,3H),1.43(dd,J=9.7,5.6Hz,1H),0.79(t,J=6.3Hz,1H).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(228)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(228A)の調製。DCM(30mL)及びDMSO(10mL)のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214K、3.0g、5.20mmol)の溶液に、ジイソプロピルエチルアミン(3.8mL、21.85mmol)及び三酸化硫黄ピリジン(1.8g、11.31mmol)を添加した。18時間後、混合物をEtOAc(200mL)で希釈して、水(4×50mL)、塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥し、ろ過して濃縮した。残留物を、溶出剤としてヘプタン中EtOAc(5〜35%)を使用するシリカ上のクロマトグラフィで精製して、無色油状物(2.31g、77%)として所望の生成物を得た。LCMS(ESI,陽)574.0/576.0(M+1).
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.96(s,1H),8.25(dd,J=2.54,8.61Hz,1H),8.15−8.20(m,1H),5.23−5.33(m,1H),5.03(d,J=10.56Hz,1H),3.58−3.70(m,2H),2.59(ddd,J=1.17,7.82,9.59Hz,1H),1.71(d,J=0.98Hz,3H),1.58(dd,J=5.97,9.88Hz,1H),1.52(s,9H),1.30−1.41(m,1H),0.91−1.01(m,2H),0.00(s,9H).
19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−67.51(s).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(228B)の調製。アルゴン流を、1,2−ジクロロエタン(8mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(0.99g、1.72mmol)の溶液に5分間通気して、その後ウィルキンソン触媒(1.59g、1.72mmol)を添加した。混合物を90℃の窒素下にて加熱した。18時間後、混合物をRTに冷却して、ろ過した。ろ液を直接220gのシリカゲルカラムに充填した。残留する固体をDCM(5×3mL)で洗浄して、母液を濃縮し、残留物をシリカゲルカラムに充填した。カラムをヘプタン中EtOAc(5〜25%)で溶出して、無色油状物として標題化合物(0.60g、64%)を得た。LCMS(ESI,陽)546.0/548.0(M+1).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.20(dd,J=2.45,8.51Hz,1H),8.14(s,1H),5.26(d,J=10.56Hz,1H),4.99(d,J=10.56Hz,1H),3.61−3.73(m,2H),2.21(dt,J=5.18,8.26Hz,1H),1.97−2.08(m,1H),1.74(s,3H),1.52(s,9H),0.98(dd,J=7.43,9.19Hz,2H),0.81−0.92(m,1H),0.63(q,J=5.74Hz,1H),0.01(s,9H).19F NMR(377MHz,クロロホルム−d)δ−67.82(s).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(228)の調製。(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(50mg、0.25mmol)、アジ化ナトリウム(200mg、3.08mmol)、トランス−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(20mg、0.14mmol)、ヨウ化銅(I)(30mg、0.16mmol)及びtert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(600mg、1.10mmol)の混合物を3回の真空−導入により窒素でパージした。EtOH(10mL)と水(2.5mL)を加えた。青色混合物を95℃の窒素下にて加熱した。1時間後、更に(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(50mg、0.25mmol)、アジ化ナトリウム(200mg、3.08mmol)、トランス−N,N’−ジメチル−1,2−シクロヘキサンジアミン(20mg、0.14mmol)及びヨウ化銅(I)(30mg、0.158mmol)を加えた。混合物を5分間アルゴン流で脱気した。混合物を95℃の窒素下にて加熱した。30分後、混合物をRTに冷却した。EtOAc(50mL)を加えて、混合物を水酸化アンモニウム(5mL)で、続いて飽和NH4Cl(20mL)で洗浄した。水層をDCMで抽出した(2×10mL)。混合有機相を濃縮した。粗残留物をTHF(10mL)に懸濁させて、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、1.5mL、1.5mmol)で処理した。RTにて2時間後、EtOAc(50mL)を添加した。混合物を飽和NH4Cl(20mL)及び塩水(10mL)で洗浄した。水層をDCMで洗浄した(2x10mL)。混合有機相をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を、溶出剤としてヘプタン中EtOAc(10〜70%)を使用するシリカ上のクロマトグラフィで精製して、標題化合物(0.49g、86%)を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.51(d,J=2.35Hz,1H),7.44(dd,J=2.93,8.41Hz,1H),5.27(d,J=10.56Hz,1H),5.01(d,J=10.56Hz,1H),3.58−3.72(m,2H),2.19(dt,J=4.89,8.31Hz,1H),1.99−2.08(m,1H),1.73(d,J=0.78Hz,3H),0.91−1.00(m,2H),0.85(dd,J=7.53,15.16Hz,1H),0.65(q,J=5.87Hz,1H),0.02(s,9H).19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−77.66(br.s.).
((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(229)。
(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(229A)の調製。(S)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(213E、1.66g、5.51mmol)及びジ−tert−ブチルジカーボネート(1.20g、5.50mmol、Sigma−Aldrich)を充填した250mLの丸底フラスコに、THF(36mL)及び飽和重炭酸ナトリウム水溶液(36mL)を加えた。反応物を窒素下で48時間、RTにて撹拌した。反応混合物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中0〜30%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、淡黄色油状の化合物229A(2.08g、5.18mmol、収率94%)を得た。MS m/z=401.0/403[M+H]
+.
(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(229B)の調製。DMF(12.46mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(229A、2.00g、4.98mmol)の溶液に、炭酸カリウム(0.96g、6.98mmol、Sigma−Aldrich)、続いて4−メトキシベンジルクロリド(0.81mL、5.98mmol、Sigma−Aldrich)を加えた。反応物を周囲温度にて6時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈し、72時間RTにて放置した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中0〜25%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、透明油状の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(2.4g、4.60mmol、収率92%)を得た。MS m/z=521.0/523[M+H]+.
(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(229C)の調製。火炎乾燥した丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(0.53g、1.02mmol)及びTHF(6ml)を加えた。溶液を−78℃まで冷却した。リチウムジイソプロピルアミド(ヘプタン/THF/エチルベンゼン中2.0M、0.66mL、1.33mmol、Sigma−Aldrich)を滴下して加えて、混合物を15分間撹拌した。CO2(ドライアイスの蒸発により生成)を15分間反応ヘッドスペース上を通過させた。反応物を飽和塩化アンモニウム溶液で慎重にクエンチして、混合物をRTに温めた。混合物を1.0NのHCLで希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。物質をDMF(10mL)に取り込んだ。炭酸カリウム(0.14g、1.02mmol、Sigma−Aldrich)及びヨウ化メチル(0.06mL、1.02mmol、Sigma−Aldrich)を加えた。反応物を周囲温度で1.5時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、1MのLiCl水溶液及び塩水で順次洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中0〜30%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(0.44g、0.75mmol、収率73%)を得た。MS m/z=578.9/580.9[M+H]+.
ジアステレオマー229Dの調製。火炎乾燥した封止管に、トルエン(20.9mL)中の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(229C、3.03g、5.23mmol)の溶液を加えた。バイアル瓶を封止して、溶液に窒素を5分間通気した。臭化テトラブチルアンモニウム(0.08g、0.26mmol、Sigma Aldrich)を、続いてトリメチル(ブロモジフルオロメチル)シラン(2.12g、10.46mmol、SynQuest Laboratories)を加えた。反応物に窒素を流して、それからしっかり封止した。反応物を110℃まで16時間加熱して、それからRTに冷却した。それを水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮して、LC/MSによって約2:1:1の比率の、ゲムジフルオロシクロプロピルカルボン酸:ゲムジフルオロシクロプロピルメチルエステル:未反応の出発物質を得た。粗製物質をDMF(35mL)に取り込んだ。炭酸カリウム(0.72g、5.23mmol、Sigma−Aldrich)を、続いてヨウ化メチル(0.33mL、5.23mmol、Sigma−Aldrich)を加えた。反応物をRTにて2時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥した。粗製物質をヘキサン中0〜30%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、ジアステレオマーの混合物として(1S,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229D:MS m/z=572.8/574.8[M+H]+)、及び(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(229C:MS m/z=578.9/580.9M+)の混合物3.3gを得た。注:572.8/574.8の観察した質量電荷比は、所望の生成物(629.5)の質量マイナス標準LC/MS法下で一般に観察されるBocのtert−ブチル基に対応する。混合物を更に精製することなく、その後使用した。
(1S,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−3−((4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229E)及び(1R,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−3−(4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229F)の調製。前工程から(5S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)(4−メトキシベンジル)アミノ)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229D)及び229Cを含む混合物3.3gを充填したフラスコに、DCM(35mL)、続いてTFA(13.3mL、173mmol)を加えた。反応物をRTにて1時間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮した。粗製物質をEtOAc(100mL)に取り込み、飽和重炭酸ナトリウム水溶液及び塩水で洗浄した。有機層をMgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗残留物をDCMで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、(1S,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−3−((4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(1.4g、2.64mmol、229E、収率50%、及びそのジアステレオマー(1R,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−3−((4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(0.3g、0.567mmol、229F、収率11%)を得た。両方のジアステレオマーにおいて:MS m/z=528.9/530.9[M+H]+.
(1S,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229G)の調製。TFA(17.6mL)中の(1S,5S,6R)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−3−((4−メトキシベンジル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229E、1.4g、2.6mmol)の溶液に、アニソール(0.87mL、7.93mmol)を加え、続いて硫酸(1.4mL、26.4mmol)を滴下して加えた。反応物をRTにて2時間撹拌した。粘着性混合物を、通常の氷を含有する三角フラスコ内に注ぎ入れた。10NのNaOHを添加して、反応物をpH=14まで塩基性化した。塩基性水層をEtOAcで2回抽出して、混合有機層を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮した。粗残留物をヘキサン中10〜55%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、白色固体の(1S,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229G、0.94g、2.29mmol、収率87%)を得た。MS m/z=408.9/410.9[M+H]+.
((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(229H)の調製。THF(17mL)中の(1S,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229G、0.98g、2.40mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2.0M溶液、2.40mL、4.80mmol)、続いてMeOH(0.78mL、19.22mmol)を加えた。この溶液を周囲温度にて2時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcでクエンチした。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮して、白色固体の((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(0.83g、2.18mmol、収率91%)を得た。MS m/z=380.8/382.8[M+H]+.
((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(229)の調製。RTにてヨウ化銅(I)(0.05g、0.27mmol、Sigma−Aldrich)、アジ化ナトリウム(0.27g、4.11mmol、Sigma−Aldrich)及び((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(229H、0.52g、1.37mmol)の混合物に、EtOH(4.8mL)及び水(2.1mL)を加えた。5分間窒素を溶液に通気することにより反応混合物を脱気して、次に(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.04mL、0.27mmol、Sigma−Aldrich)を加えた。反応混合物を1.5時間80℃まで加熱して、それからRTに冷却した。反応物を、9:1の飽和塩化アンモニウム:水酸化アンモニウム水溶液の溶液を含有する分液漏斗中に注ぎ入れた。EtOAcを添加して、相を混合した。有機層を分離して、9:1の飽和塩化アンモニウム:水酸化アンモニウム溶液及び塩水で順次洗浄して、次にMgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をTHF(6mL)及び水(3mL)中に取り込んだ。トリメチルホスフィン(THF中1.0M溶液の1.37mL、1.37mmol)を加えて、反応物を1時間、RTで撹拌した。それを水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、ガラス状茶色固体の((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(0.37g、1.12mmol、収率86%)を得た。MS m/z=318.0[M+H]+.19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−126.35(s,1F),−130.07(d,J=157.75Hz,1F),−141.94(d,J=158.32Hz,1F).1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.03(dd,J=2.9,6.7Hz,1H),6.87(dd,J=8.6,11.9Hz,1H),6.55(td,J=3.4,8.5Hz,1H),4.04−3.85(m,2H),2.47(dd,J=3.7,15.8Hz,1H),1.64(s,3H).
((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(230)。
標題化合物(230)を中間体229に関して記載する手順に従って、中間体229Fから出発して調製した。MS m/z=318.0[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δ6.87(dd,J=8.6,11.9Hz,1H),6.68(dd,J=3.0,6.8Hz,1H),6.54(ddd,J=3.0,3.8,8.6Hz,1H),3.91−3.76(m,2H),2.41(dd,J=3.2,16.2Hz,1H),1.74(s,3H).
(1S,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(231)。
tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(231A)の調製。RTにて、THF(10mL)中の0.94gの中間体229D(純粋ではない:229Cで汚染)を含有するフラスコに、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M溶液、1.49mL、2.99mmol)を添加した。MeOH(0.48mL、11.95mmol)を滴下して加えた。気体の発生を観察した。反応物をRTにて15分撹拌した。それを水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、
MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。ヘキサン中0〜40%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して、粗残留物を精製して、ジアステレオマーの混合物としてtert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(231A)の混合物0.9gを得た。MS m/z=544.8/546.8[M+H]
+.注意1:544.8/546.8の観察した質量電荷比は、所望の生成物の質量(601.5)マイナス標準LC/MS法下で一般に観察されるBocのtert−ブチル基に対応する。注意2:生成混合物は、不純な出発物質から生成した化合物229Cの還元から生じるアリル型アルコールの一部を含む。
tert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(231B)の調製。THF(7.5mL)中の上述で得た中間体231A0.9gの溶液を0℃に冷却した。ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M溶液の2.1mL、2.1mmol、Sigma−Aldrich)を、窒素下にて撹拌溶液に滴下して加えた。反応物を0℃で20分間撹拌して、ヨウ化メチル(0.12mL、1.95mmol)を滴下して加えた。反応物をRTにて16時間撹拌した。それを飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチして、水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。ヘキサン中0〜30%EtOAc勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して、粗残留物を精製して、ジアステレオマーの混合物としてtert−ブチル((5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(231B)を含有する0.77gの生成混合物を得た。MS m/z=615.0/617.0[M+H]+.
(1S,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−N−(4−メトキシベンジル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(231C)の調製。DCM(10mL)中の上述で得た中間体221Cの0.77gの溶液に、TFA(3.8mL、49.3mmol)を加えた。反応物をRTにて30分間撹拌して、減圧下で濃縮した。粗残留物をEtOAcに取り込み、飽和重炭酸ナトリウムで3回、続いて塩水で洗浄して、MgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮した。前記物質をDCMで溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、単一のジアステレオマーとして(1S,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−N−(4−メトキシベンジル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(231C、0.41g、0.79mmol、収率63%)を得た。MS m/z=515.0[M+H]+.
中間体231Dを、中間体229Gで記載する手順に従って、中間体231Cから出発して調製した。MS m/z=395/397[M+H]+.
(1S,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(231)の調製。この化合物を、中間体229で記載する手順に従って、中間体231Dから出発して調製した。MS m/z=332.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.05(dd,J=2.9,6.7Hz,1H),6.87(dd,J=8.5,12.0Hz,1H),6.63−6.50(m,1H),4.02−3.93(m,1H),3.54(dd,J=2.3,11.3Hz,1H),3.41(s,3H),2.38(dd,J=3.7,15.4Hz,1H),1.64(d,J=1.0Hz,3H).
2−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール(232)。
中間体232Aの調製。火炎乾燥した丸底フラスコに、(1S,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(229G、0.28g、0.67mmol)を充填した。THF(11.20mL)を加えて、溶液を0℃に冷却した。臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3.0M、2.24mL、6.72mmol、Sigma−Aldrich)を撹拌溶液に滴下して加えて、反応物を5分間0℃で撹拌した。反応物を飽和塩化アンモニウムで慎重にクエンチし、水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、
MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。DCM中のMeOH中2Mのアンモニア溶液の0〜10%勾配で溶出するシリカゲルフラッシュクロマトグラフィを介して精製して、2−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール(0.22g、0.55mmol、収率82%)を淡黄色固体として得た。MS m/z=409.0/411.0[M+H]
+.
2−((1S,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール(232)を、中間体229に関して記載する手順に従って、中間体232Aから出発して調製した。MS m/z=346.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,CDCl3)δ6.96(dd,J=3.1,6.8Hz,1H),6.88(dd,J=8.5,11.8Hz,1H),6.55(td,J=3.6,8.2Hz,1H),3.12−3.01(m,1H),1.68(d,J=1.0Hz,3H),1.49(s,3H),1.47(s,3H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(233)。
化合物233Aの調製。窒素下にてTHF(60mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(シリカゲルクロマトグラフィを介して中間体207Aから精製した207A1)(2.5g、6.39mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中の2M溶液、6.39mL、12.78mmol)を注射器を介して加えて、続いてMeOH(2.07mL、51.10mmol)を滴下して加えた。混合物をRTにて30分間撹拌した。それを飽和NH
4Clでクエンチし、水で希釈して、それからEtOAcで抽出した(3回)。混合有機抽出物を水及び塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、次にろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中1〜8%MeOH(2MのNH
3))で精製して、白色固体の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(233A、1.85g、5.09mmol、収率80%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=363.0/365.0(M+H).
化合物233Bの調製。1,4−ジオキサン(30mL)中の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(1.5g、4.13mmol)の溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(4.74mL、20.65mmol)、続いて飽和重炭酸ナトリウム(12mL)を加えた。反応物を周囲温度にて16時間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、次にEtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜70%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、白色泡状物質のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(1.77g、3.82mmol、収率93%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=463.0/465.0(M+H).
化合物233Cの調製。周囲温度にて、トルエン(5mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(0.10g、0.21mmol)及び(E)−ジアゼン−1,2−ジイルビス(ピペリジン−1−イルメタノン)(0.11g、0.43mmol)の溶液に、トリブチルホスフィン(0.11mL、0.43mmol)を添加した。10分後、2,2,2−トリフルオロエタノール(0.16mL、2.16mmol)を加えて、出発物質を完全に消費するまで、混合物を65℃にて2時間加熱した。混合物を濃縮して、残留物をShimadzu HPLCで精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(40mg、0.07mmol、収率34%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=545.0/547.0(M+H).
化合物233の調製。圧バイアル瓶に、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(0.040g、0.073mmol)、アジ化ナトリウム(0.014g、0.220mmol)、ヨウ化銅(I)(2.79mg、0.015mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(3.34g、0.017mmol),水(0.400mL)及びEtOH(2mL)を充填した。窒素によるパージ後、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(2μL、0.015mmol)を加えた。混合物を1.5時間80℃に加熱した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮した。THF(2mL)及び水(0.6mL)中の残留物を、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、0.073mL、0.073mmol)で処理した。RTにて5分間撹拌した後、反応物を水でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥してろ過し、濃縮した。残留物をDCM(3mL)に溶解させて、周囲温度にてTFA(0.3mL)で処理した。25分間撹拌した後、混合物を濃縮してShimadzu HPLCで精製して、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((2,2,2−トリフルオロエトキシ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(6.0mg、0.016mmol、収率21%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=382.1[M+H]+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.77−6.91(m,2H),6.54(td,J=3.42,8.41Hz,1H),4.51−4.97(m,2H),3.84−3.97(m,2H),3.79(d,J=10.56Hz,1H),3.62(d,J=10.76Hz,1H),1.79(m,1H),1.13(dd,J=5.87,9.59Hz,1H),0.73(t,J=6.26Hz,1H).NH2の2組はブロードなピークを有する。
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(イソプロポキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(234)。
化合物234Aの調製。20mLの圧バイアル瓶に、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(0.58g、1.252mmol)、2−ヨードプロパン(1.00mL、10.01mmol)及び酸化銀(i)(0.58g、2.50mmol)を充填した。窒素で5分間パージした後、バイアル瓶を封止し、周囲温度にて140時間光から保護して撹拌した。この時点でLCMSは、出発物質を検出しなかった。混合物をエーテル及びDCMで希釈し、次いでろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘキサン)で精製し、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(イソプロポキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(0.20g、0.40mmol、収率31%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=505.1/507.1(M+H)
+.
中間体233に関して記載するものに類似した手順を使用するが、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(イソプロポキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(234A)を使用して、中間体234を合成した。LC/MS(ESI+)m/z=342.2(M+H)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(235)。
化合物235Aの調製。MeOH(50mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204J、3.85g、6.51mmol)を、周囲温度にて炭酸カリウム(1.80g、13.02mmol)、その後ジメチル(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホネート(1.5g、7.81mmol)で処理した。1.5時間撹拌した後、反応物を飽和NaHCO
3でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜15%EtOAc)で精製し、無色油状物のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−エチニル−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3.44g、5.86mmol、収率90%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=609.0/611.0(M+Na)
+.
化合物235Bの調製。圧フラスコに、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−エチニル−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(2.19g、3.73mmol)、アジ化ナトリウム(0.73g、11.18mmol)、ヨウ化銅(I)(0.14g、0.74mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.17g、0.85mmol)、水(4.00mL)及びEtOH(20mL)を充填した。窒素によるパージ後、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.12mL、0.74mmol)を加えた。反応物を75℃まで2時間加熱し、次にRTに冷却した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、ISCO上のシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜30%EtOAc)で精製し、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(1.27g、2.01mmol、収率54%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=630.2/632.2(M+H)+.
化合物235Cの調製。圧フラスコに、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(1.26g、1.99mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(3.80g、19.98mmol)及びイソプロパノール(20mL)を充填した。それからバイアル瓶を封止して、16時間80℃の油浴で加熱し、その後反応の更なる進行がおさまるまで、更に5時間90℃で加熱した。反応混合物をRTに冷却し、EtOAcと水の間で分配した。分離した水層をEtOAcで逆抽出した。有機層を混合して、塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、それからろ過した。ろ液を濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜80%EtOAc)で精製し、淡黄色油状の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.49g、1.22mmol、収率61%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=400.0/402.0(M+H)+.
化合物235の調製。圧フラスコに、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.49g、1.22mmol)、アジ化ナトリウム(0.24g、3.67mmol)、ヨウ化銅(I)(47mg、0.24mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(56mg、0.28mmol)、水(1.50mL)及びEtOH(7.50mL)を充填した。窒素によるパージ後、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.04mL、0.24mmol)を加えた。混合物を75℃まで23時間加熱した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄して、濃縮した。THF(10mL)及び水(3mL)中の残留物に、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、1.22mL、1.22mmol)を加えた。50分間撹拌した後、反応物を水でクエンチして、EtOAcで抽出した。有機抽出物を濃縮した。残留物をDCMで粉末化し、それからろ過した(3回繰り返した)。ろ塊をDCMですすぎ、空気中で乾燥して、茶色固体の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.31g、0.91mmol、収率74%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=337.1(M+H)+.
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(プロパ−1−イン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−((トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(236)。
化合物236Aの調製。THF(4.0mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−エチニル−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(235A、0.24g、0.401mmol)の冷却(氷浴)溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1Mの0.61mL、0.61mmol)を加えた。10分間の撹拌後、ヨードメタン(0.04mL、0.61mmol)を添加し、混合物を1時間撹拌した。反応物を水でクエンチして、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過した。ろ液を濃縮して、ISCO上のシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜15%EtOAc)で精製し、淡黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(プロパ−1−イン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(0.25g、0.42mmol、収率100%)を得た。(LC/MS(ESI
+)m/z=601.1/603.1(M+H)
+.
化合物236の調製。圧フラスコに、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(プロパ−1−イン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(0.25g、0.41mmol)、アジ化ナトリウム(0.08g、1.24mmol)、ヨウ化銅(I)(16mg、0.08mmol)、(+)−アスコルビン酸ナトリウム(19mg、0.09mmol)、水(0.4mL)及びEtOH(2.0mL)を充填した。窒素によるパージ後、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.013mL、0.083mmol)を加えた。混合物を75℃で2時間加熱した。反応物を飽和NH4Clでクエンチし、EtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄して、濃縮した。残留物を濃縮して、ISCO上のシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜30%EtOAc)で精製し、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−4−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートを無色油状物として得た。LC/MS(ESI+)m/z=564.2(M+H)+.THF(2mL)及び水(0.6mL)中の無色油状物に、トリメチルホスフィン(THF中1Mの0.41mL、0.41mmol)を加えた。50分後、反応物を水でクエンチして、EtOAcで抽出した。有機抽出物を真空下で濃縮し乾燥して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(プロパ−1−イン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(114mg、0.21mmol、収率51%)を得た。この物質を、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI+)m/z=538.3(M+H)+.
(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(237)。
化合物237Aの調製。0℃の窒素下にて、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、2.00g、3.69mmol)を含有する250mLフラスコに、硫酸(8.84mL、166mmol)を添加した。15分後、氷浴を取り除いて、シロップを20℃で30分間撹拌した。反応物を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(0.44g、5.16mmol)を加えた。それを1時間0℃で、次いでRTで24時間撹拌した。粘着性混合物を、氷(100g)上に注いだ。混合物を氷浴で冷却して、CH
2Cl
2(50mL)で希釈して、素早く撹拌した。固体のリン酸三カリウム(23.47g、111mmol)を少しずつ添加して(20分かけて)、それから混合物を1MのNaOHでpH約8にした。有機層を分離し、水層をCH
2Cl
2(50mL)で抽出した。混合有機層をMgSO
4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、それからシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜25%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(237A、1.17g、3.27mmol、収率89%)を黄褐色の油状物として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=485.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.51(br.s.,1H),8.02(ddd,J=2.84,6.31,9.05Hz,1H),4.26−4.91(m,2H),3.79−3.83(m,3H),1.70−1.82(m,3H),1.49−1.66(m,1H),1.03−1.26(m,1H),0.92(br.s.,1H).
化合物237の調製。20℃で氷HOAc(6mL)及びTFA(6mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(237A、1.17g、3.27mmol)の撹拌溶液に、亜鉛ナノ粉末(0.84g、13mmol)を加えた。90分後に反応物を減圧下で濃縮して、濃い油状物/懸濁液を得た。反応物を次に9:1のCHCl3/IPA(50mL)と10%のNH4OH(50mL)の間で分配した。分離した水層を更に、9:1のCHCl3/IPA(20mL)で抽出した。それから混合有機物を塩水(20mL)で洗浄した。有機物をMgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(CH2Cl2中のMeOH中2MのNH3の1〜5%)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(0.77g、2.35mmol、収率72%)を白色泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=328.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.74(d,J=5.24Hz,1H),6.39(ddd,J=2.93,6.06,11.35Hz,1H),3.89−4.84(m,2H),3.78(s,3H),3.60(br.s.,2H),2.50−2.56(m,1H),1.68−1.72(m,3H),1.55(dd,J=5.09,9.78Hz,1H),1.11(dd,J=5.48,7.43Hz,1H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(238)。
化合物238Aの調製。−20℃の窒素下にて、THF(2mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、90mg、0.16mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミンヒドロクロリド(32mg、0.33mmol)の撹拌懸濁液に、塩化イソプロピルマグネシウム(THF中2mの0.50mL、1.00mmol)を内部温度が−15℃を超えない速度で添加した。−10℃にて15分後、反応物を飽和NH
4Clでクエンチした。反応物を次いで、1:1のEtOAc/ヘプタン(20mL)と5%のNaHCO
3(10mL)の間で分割した。有機物をMgSO
4上で乾燥させて、減圧下で濃縮して、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜20%EtOAc)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(238A、57mg、0.10mmol、収率60%)を無色膜状物として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=572.2(M+H)
+.
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(238)の調製。無色膜状物質のこの化合物(22mg、収率70%)は、中間体237に関して記載されている手順に従うが、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(238A、50mg)から出発して調製された。LC/MS(ESI−)m/z=357.0(M+H)+.
1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン(239)。
化合物239Aの調製。0℃の窒素下にて、THF(10mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシ(メチル)カルバモイル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(238A、1.04g、1.82mmol)の撹拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3.0Mの2.42mL、7.28mmol)を添加した。0℃で15分間撹拌した後、反応物を飽和NH
4Cl(10mL)を滴下して加えてゆっくりクエンチした。反応物を、EtOAc(75mL)と5%のNaHCO
3(50mL)の間で、水(50mL)と共に分配した。分離した水相をEtOAc(25mL)で抽出した。混合有機物をMgSO
4上で乾燥して、ろ過し、それから減圧下で濃縮して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−アセチル−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(239A、0.93g、1.76mmol、収率97%)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=527.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.38(t,J=6.89Hz,1H),7.02−7.13(m,2H),5.27(d,J=10.56Hz,1H),5.04(d,J=10.56Hz,1H),3.60−3.70(m,2H),2.53(dd,J=8.02,9.19Hz,1H),2.25(s,3H),1.67−1.83(m,3H),1.57(dd,J=5.38,9.88Hz,1H),1.54(d,J=5.48Hz,1H),1.49−1.52(m,9H),0.89−0.97(m,2H),−0.02−0.01(m,9H).
1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン(239)の調製。黄褐色の泡状物質のこの化合物(290mg、0.93mmol、収率51%)は、中間体237に関して記載されている手順に従って調製されたが、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−アセチル−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(239A、0.95g、1.80mmol)から出発した。LC/MS(ESI−)m/z=312.1(M+H)+.
(S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール(240A)及び(R)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール(240B)。
RTの窒素下にて、THF(3mL)中の1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン(中間体239、104mg、0.33mmol)の撹拌溶液に、内部温度25℃を超えない速度で水素化ホウ素リチウム(THF中2.0Mの0.33mL、0.66mmol)を加えた。5分後、MeOH(0.13mL、3.34mmol)を滴下して加えた。反応物を0℃まで冷却して、飽和NH
4Cl水溶液(2mL)を滴下して加えた。混合物を次に9:1のCHCl
3/IPA(30mL)と0.5MのK
2HPO
4(10mL)の間で分配した。水層を9:1のCHCl
3/IPA(2×5mL)で更に抽出した。有機溶液を、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をトルエンで共沸した(2×25mL)。残留物をそれからシリカゲルクロマトグラフィ(CH
2Cl
2中の[MeOH中2MのNH
3]の1〜4%)で精製して、任意の割り当ての分離したジアステレオマーを得た。観察した油状物:(R)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール(中間体240B、45mg、0.14mmol、収率43%)。LC/MS(ESI
−)m/z=314.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.59(td,J=2.52,4.94Hz,1H),6.36(ddd,J=2.93,6.06,11.35Hz,1H),3.49−3.65(m,2H),3.40−3.49(m,2H),3.05−3.34(m,2H),1.70−1.74(m,4H),1.24−1.33(m,3H),0.93(dd,J=5.77,9.49Hz,1H),0.71(t,J=6.26Hz,1H).観察した固体:(S)−1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノール(中間体240A、15mg、0.05mmol、収率14%)。LC/MS(ESI
−)m/z=314.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.65−6.74(m,1H),6.34−6.43(m,1H),3.60(br.s.,4H),3.44−3.52(m,2H),1.61−1.71(m,4H),1.39(d,J=6.26Hz,3H),0.94(dd,J=5.77,9.49Hz,1H),0.77(t,J=6.06Hz,1H).
2−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパン−2−オール(241)。
0℃の窒素下にてTHF(3mL)中の1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン(中間体239、82mg、0.26mmol)の撹拌溶液に、内部温度が7℃を超えない速度で臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3.0M、88mL、2.64mmol)を加えた。15分後、反応物を飽和NH
4Clでゆっくりクエンチして、次に0.1MのK
2PO
4(20mL)と9:1のCHCl
3/IPA(15mL)の間で分配した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、それからシリカゲルクロマトグラフィ(CH
2Cl
2中[MeOH中2MのNH
3]0〜5%)で精製して、無色膜状の化合物241(9mg、0.03mmol、収率10%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=328.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.62−6.69(m,1H),6.33−6.40(m,1H),3.85−4.77(br.,2H),3.60(br.s.,2H),1.86(dd,J=7.34,9.68Hz,1H),1.59−1.79(m,3H),1.30−1.36(m,6H),1.23−1.30(m,1H),1.12(dd,J=5.67,9.78Hz,1H),0.61(t,J=6.26Hz,1H).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(242)。
化合物242Aの調製。0℃の窒素下にて、THF(15mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(214K、310mg、0.538mmol)の溶液に、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中の1.0M溶液、0.86mL、0.86mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間0℃で撹拌して、ヨードメタン(0.053mL、0.860mmol)を加えた。混合物を0℃で20分間、RTにて一晩撹拌して、それから飽和NH
4Clでクエンチし、H
2Oで希釈した。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を次いで塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM/EtOAc=5:1)で精製して、淡黄色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(242A、220mg、0.37mmol、収率69%)を得た。LCMS(ESI
+)m/z=590.5(M+H)。
化合物242の調製。マイクロ波バイアル瓶に、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(242A、220mg、0.372mmol)、アジ化ナトリウム(121mg、1.862mmol)、ヨウ化銅(I)(14.19mg、0.074mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(14.76mg、0.074mmol)、EtOH(3mL)及び水(1mL)を充填した。それを窒素でパージして、封止した。それから(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(23μL、0.15mmol)を加えた。混合物を80℃まで加熱した。混合物を飽和NH4Clで処理し、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機溶液を塩水で洗浄して、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をTHF(3mL)及び水(1mL)に溶解して、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、0.45mL、0.45mmol)で処理した。混合物を蒸発乾固させ、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM/EtOAc=10:1〜5:1)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(242、130mg、0.25mmol、収率66%)を得た。LCMS(ESI+)m/z=527.2(M+H)。
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(243)。
化合物243Aの調製。20℃の窒素下にて、THF(20mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(221A、1.90g、3.22mmol)の撹拌溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.784g、4.83mmol)を添加した。濁った溶液を20℃で1時間撹拌して、続いてアンモニア(1,4−ジオキサン中の0.5M、19.34mL、9.67mmol)を加えた。1時間後、反応混合物をEtOAc(60mL)と1MのHCl(60mL)の間で分配した。有機層を塩水(25mL)で洗浄して、MgSO
4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(243A、1.80g、3.06mmol、収率95%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=588.0/590.0(M+H)
+.
化合物243Bの調製。5:1のEtOH/H2O(20mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(243A、1.90g、3.23mmol)、アジ化ナトリウム(0.63g、9.68mmol)、ヨウ化銅(i)(0.18g、0.97mmol)、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.19g、0.97mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.19g、0.97mmol)の混合物を、5分間アルゴンでパージした。それから青色懸濁液を70℃で加熱した。1時間後、反応混合物を10℃まで冷却して、9:1(20mL)飽和NH4Cl/NH4OH(30%)でクエンチした。次いで混合物をEtOAc(60mL)で抽出した。有機溶液を飽和NH4Cl(10mL)で、次に塩水(10mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。残留物を5:1のTHF/水(20mL)中に溶解させて、0℃まで冷却し、それからトリメチルホスフィン(THF中1Mの4.84mL、4.84mmol)を加えた。氷浴を取り除いて、反応物を20℃で20分間撹拌した。それを、EtOAc(40mL)と5%のNaHCO3(20mL)の間で分配した。有機層をMgSO4上で乾燥させて、減圧下で濃縮し、それからシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜60%EtOAc)で精製して、無色油状のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(243B、0.81g、1.54mmol、収率48%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=525.2(M+H)+.
化合物243Cの調製。0℃の窒素下にて、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(243B、0.78g、1.48mmol)を含有する100mLフラスコに、硫酸(5.95mL)を添加した。フラスコを定期的に冷却浴から取り出して、手で振り動かして、それから20℃で1時間撹拌した。次いで反応混合物をDCM(100mL)と共に、通常の氷(300mL)及び混合物上にゆっくり注ぎ入れた。素早く撹拌した混合物に、リン酸三カリウム一水和物(42.8g、186mmol)を加えた。懸濁液をろ過して、ろ液を分液漏斗に移した。有機層を分離して、水層を9:1のCHCl3/IPA(2×50mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、それからEtOAc/CH2Cl2の0〜50%勾配で生成物を溶出するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(40g)で精製して、オフホワイトの固体として(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(243C、0.37g、1.25mmol、収率84%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=295.1(M+H)+.
化合物243Dの調製。−70℃の窒素下にて、THF(10mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(0.38g、1.291mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(243C、1.80mL、10.33mmol)の撹拌溶液に、2,2,2−トリフルオロ無水酢酸(1.08mL、7.75mmol)を添加した。10分後、反応物を飽和NH4Cl(1mL)でクエンチした。反応物を次いでEtOAc(10mL)と5%のNaHCO3(10mL)の間で分配した。有機層をMgSO4上で乾燥してろ過し、それから減圧下で濃縮して、黄褐色固体のN−((1S,5S,6S)−1−シアノ−5−(2−フルオロ−5−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(243D、0.60g、1.26mmol)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=421.0(M+H)+.
化合物243の調製。MeOH中の2MのNH3(10mL)中のN−((1S,5S,6S)−1−シアノ−5−(2−フルオロ−5−(2,2,2−トリフルオロアセトアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(243D、600mg、1.28mmol)の溶液を、18時間37℃で撹拌した。溶媒を減圧下で除去して、次にMeOH/DCM中の2MのNH3の1〜5%勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で、残留物を精製して、白色泡状物質の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(235mg、0.85mmol、収率66%)を得た。LC/MS(ESI−)m/z=277.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ6.80(dd,J=8.41,12.13Hz,1H),6.63(dd,J=2.93,7.04Hz,1H),6.38−6.50(m,3H),4.84(s,2H),2.28(dd,J=7.92,9.68Hz,1H),1.83(dd,J=5.87,9.78Hz,1H),1.67(s,3H),0.92(t,J=6.46Hz,1H).
(1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(244)。
(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(244A)の合成。DMF(6mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(203F、1.00g、2.94mmol)の溶液に、炭酸カリウム(568mg、4.1mmol)、続いて4−メトキシベンジルクロリド(0.5mL、3.5mmol)を加えた。反応混合物をRTにて一晩撹拌した。それを水とEtOAcの間で分配した。水相を分離して、EtOAcで逆抽出した。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(SiO
2、ヘキサン中0〜30%EtOAc)で精製して、黄色油状の標題化合物(244A、1.00g、2.25mmol、収率76%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=461.1(M+H)
+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm1.49(s,9H)1.69(d,J=1.17Hz,3H)3.79(s,3H)5.06(s,2H)6.07(dd,J=9.50,3.65Hz,1H)6.26(d,J=9.35Hz,1H)6.84(m,2H)6.89−7.13(m,3H)7.27(m,2H).
tert−ブチル((1R,5S,6R)5−(2,3−ジフルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(244B)の合成。封止可能なバイアル瓶に、窒素雰囲気下にて、(S)−tert−ブチル(4−(2,3−ジフルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(244A、440mg、0.96mmol)及びトルエンを充填した。臭化テトラブチルアンモニウム(9mg、0.029mmol)、続いてトリメチル(ブロモジフルオロメチル)シラン(SynQuest Laboratories、291mg、1.43mmol)を加えた。バイアル瓶を封止して、6時間110℃まで加熱した。残留物を水とEtOAcの間で分配した。水相を分離して、EtOAcで逆抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物をカラムクロマトグラフィ(SiO2、ヘキサン中0〜25%EtOAc)で精製して、油状の標題化合物(244B、116mg、0.23mmol、24%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=533.2(M+Na)+.
化合物244Cの合成。DCM(2.5mL)中のtert−ブチル((1R,5S,6R)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)(4−メトキシベンジル)カルバメート(244B、380mg、0.74mmol)の溶液を、RTにてTFA(1.7mL、22mmol)で処理した。1時間後、アニソール(0.12mL、1.1mmol)を反応混合物に加えて、続いて濃硫酸(0.4mL、7.4mmol)を滴下して加えた。20分後、反応混合物を水に注いで、飽和重炭酸水溶液で中和した。反応混合物を水とEtOAcの間で分配した。水相を分離して、EtOAcで逆抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。粗製物質をカラムクロマトグラフィ(SiO2、ヘキサン中5〜55%EtOAc)で精製して、(1R,5S,6R)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(87mg、0.30mmol、収率40%)をワックス状の黄色固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=291.0(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm1.75(d,J=1.17Hz,3H)2.55−2.73(m,1H)2.84−3.01(m,1H)7.03−7.21(m,2H)7.39−7.50(m,1H);19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δppm−149.49(d,J=158.90Hz,1F)−140.44−−138.72(m,1F)−139.96−−139.68(m,1F)−139.26−−139.04(m,1F)−121.99(d,J=158.90Hz,1F);相対立体化学は、COSY、HMBC及びNOESY相関により確認された。
0℃にて濃硫酸(1mL)中の(1R,5S,6R)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(87mg、0.30mmol)の溶液に、硝酸カリウム(45mg、0.45mmol)を加えた。反応物を0℃で5分間、更にRTで5分間撹拌した。反応混合物を氷水へと注ぎ、反応混合物がpH>10に達するまで、固体炭酸カリウムを少しずつ加えた。水相をEtOAcで3回抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗(1R,5S,6R)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(50mg)を黄色ガラス状物として得た。生成物は、更に精製することなく次の工程で使用した。LC/MS(ESI+)m/z=336.0(M+H)+.
HOAc(1mL)中の(1R,5S,6R)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−7,7−ジフルオロ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(50mg、0.15mmol)の溶液を含有するフラスコを、水浴にて冷却した。TFA(0.08mL)を加えて、続いて亜鉛末(50mg、0.75mmol)を一度に加えた。10分後、反応混合物を1NのNaOHで塩基性化して、それからEtOAcで抽出した。有機相を飽和NaCl水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥させて、ろ過した。ろ液を濃縮して、黄色残留物の中間体244を得て、それは更に精製することなく次の工程で取り込まれた。LC/MS(ESI+)m/z=306.0(M+H)+.
(E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N,N−ジメチルアクリルアミド(246)。
標題化合物を、中間体767Cに関して記載する手順に従って調製した(実施例767の合成を参照)。MS(ESI,陽イオン)m/z:367(M+1)
+.
(E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−1−(3,3−ジフルオロアゼチジン−1−イル)プロパ−2−エン−1−オン(247)。
標題化合物を、中間体767Cに関して記載する手順に従って調製した(実施例767の合成を参照)。MS(ESI,陽イオン)m/z:415(M+1)
+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(248)。
化合物248Aの調製。MeOH(4mL)中のp−トルエンスルホニルメチルイソシアニド(0.79g、4.06mmol)、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(2.00g、3.38mmol)及び炭酸カリウム(2.34g、16.90mmol)の混合物を、RTにて16時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残留物をH
2Oで希釈し、EtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥して濃縮し、シリカゲルカラムで精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(248A、1.37g、64%)を得た。
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.86(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.80(s,1H),7.42(ddd,J=8.7,4.3,2.7Hz,1H),7.01(s,1H),6.98(dd,J=11.5,8.6Hz,1H),5.36(d,J=10.4Hz,1H),5.10(d,J=10.4Hz,1H),4.89−5.06(m,1H),4.68−4.85(m,1H),3.62−3.72(m,2H),2.30(ddd,J=9.8,7.4,2.2Hz,1H),1.53(s,9H),1.50(d,J=5.9Hz,1H),1.12(dd,J=7.0,6.1Hz,1H),0.98(dd,J=9.0,7.6Hz,2H),0.00(s,9H).MS(ESI,陽イオン)m/z:630/632(M+1)
+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(オキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(248)の調製。標題化合物(0.58g、79%)を、243Cに関して記載するものと同じ方法で調製したが、248A(1.37g、2.17mmol)から出発した。MS(ESI,陽イオン)m/z:337(M+1)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチルオキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(249)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチルオキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(249A)の調製。標題化合物(2.41g、88%)を実施例248Aに関して記載するものと同じ方法で調製したが、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(204J、2.50g、4.23mmol)及び1−メチル−1−トシルメチルイソシアニド(1.06g、5.07mmol)から出発した。MS(ESI,陽イオン)m/z:644/646(M+1)
+.
化合物249(2.41g、88%)を、中間体243Cに関して記載するものと同じ方法で調製したが、化合物249A(2.40g、3.71mmol)から出発した。MS(ESI,陽イオン)m/z:581(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(450)。
化合物450Aの調製。0℃にて、DCM(8mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(210C、1.4g、2.4mmol)及びTEA(0.5mL、3.5mmol)の溶液に、DCM(7mL)中の4−メチルベンゼンスルホニルクロリド(0.45mL、3.54mmol)を加えた。得られた混合物をRTにて4時間撹拌した。LCMSはいくらかの出発物質を示した。4−(ジメチルアミノ)−ピリジン(0.14g、1.18mmol)を加えて、混合物をRTで一晩撹拌した。それを飽和NaHCO
3でクエンチした。有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜70%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(450A、1.12g、1.50mmol、収率64%)を無色油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:747/749(M+1)
+.
化合物450Bの調製。RTにて、ACN(20mL)中の((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(450A、2.00g、2.67mmol)(2.00g、2.67mmol)の溶液に、テトラブチルアンモニウムジフルオロトリフェニルシリケート(8.74g、16.19mmol)を加えた。反応混合物を1日75℃まで加熱して、RTに冷却した。混合物をEtOAcで希釈して、分液漏斗へ移した。水層を破棄して、有機相を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘプタン中5〜10%EtOAc)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(1.17g、1.96mmol、収率73%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:594/596(M+1)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(450)。標題化合物を、中間体452で記載したものと同じ方法で調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:302.0(M+1)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−1−(エトキシメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(451)。
標題化合物を、中間体210に関して記載するものと類似する方法で調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:328(M+1)
+.
2−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル(452).
化合物452Aの調製。DMSO(無水、9mL)中の((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(450A、1.02g、1.36mmol)の溶液に、シアン化カリウム(0.13g、2.04mmol)を添加した。得られた混合物を、55℃の窒素下にて一晩撹拌した。それをRTに冷却し、飽和NaHCO
3(30mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×40mL)。有機層をそれから収集して、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、783mgのtert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(シアノメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートを無色油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:602.2/604.1(M+1)
+.
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.82(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.41(dt,J=7.1,4.3Hz,1H),6.98(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),5.34(d,J=10.4Hz,1H),5.08(d,J=10.4Hz,1H),4.83−5.01(m,1H),4.61−4.77(m,1H),3.63−3.69(m,2H),3.48(s,1H),2.77(q,J=17.4Hz,2H),2.04(t,J=7.5Hz,1H),1.53(s,9H),1.11(dd,J=10.0,6.3Hz,1H),0.97(dd,J=9.3,7.3Hz,2H),0.81(t,J=6.7Hz,1H),0.00(s,9H).
化合物452の調製。0℃にてtert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−1−(シアノメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(452A、750mg、1.24mmol)を含有する丸底フラスコに、硫酸(2mL)を滴下して加えた。添加後、混合物を0℃で24分間、RTにて27分間撹拌した。それを氷50g内へと注いで、飽和NaOHで混合物をpH>10に調整した。混合物をEtOAcで抽出した(2×20mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、2−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル(83mg、0.223mmol、収率18%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:372.0/374.0(M+1)+.
EtOH(0.5mL)及び水(0.25mL)中の2−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル(83mg、0.223mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(44mg、0.67mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(11.0mg、0.05mmol)、ヨウ化銅(i)(10.6mg、0.05mmol)及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8.8μL、0.05mmol)を加えた。次に窒素を、混合溶液に5分間通気した。それから混合物を70℃の窒素下にて1時間撹拌した。LCMSは80%転換を示した。次にヨウ化銅(i)(10mg)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(11mg)及びトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(8.8μL)を加えて、混合物を70℃で45分間撹拌した。LCMSは出発物質がないことを示した。混合物をRTに冷却し、飽和NH4Cl/NH4OH(9:1、5mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物をTHF/H2O(9:1、1mL)中に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF中1.0M溶液の0.22mL)を加えた。得られた混合物を次にRTにて一晩撹拌した。それをEtOAcで希釈して、飽和NaHCO3(5mL)で洗浄した。有機層を収集し、MgSO4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜20%のMeOH/DCM)で精製して、2−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル(56mg、0.182mmol、収率81%)を黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:309(M+1)+.
3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパンニトリル(453)。
化合物453Aの調製。0℃にて硫酸(5mL)を、((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(250A、1.7g、2.3mmol)に滴下して加えた。混合物をRTで5分間撹拌して、その後氷50gに注いだ。混合物のpHを、5NのNaOHを添加することでpH>12に調整した。混合物をEtOAcで抽出した(2×50mL)。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(851mg、1.64mmol、収率72%)を淡黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:517.0,518.9(M+1)
+.
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.80(d,J=8.2Hz,2H),7.61(d,J=6.3Hz,1H),7.43(br.s.,1H),7.38(d,J=8.0Hz,2H),6.91−7.00(m,1H),4.57−4.87(m,2H),4.01−4.17(m,2H),1.89(br.s.,1H),1.25(br.s.,1H),0.80(t,J=6.7Hz,1H).
化合物453Bの調製。DMF(3.7mL)中の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(453A、300mg、0.58mmol)の溶液に、炭酸セシウム(416mg、1.27mmol)及びメチル2−シアノアセテート(86mg、0.87mmol)を加えた。得られた混合物をRTにて一晩撹拌した。それを飽和NaHCO3(7mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×20mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜40%のEtOAc/ヘプタン)で、次に分取HPLC(10%ACN 0.1%TFA/H2O 0.1%TFA)で精製した。所望の画分を濃縮して、残留物を飽和NaHCO3で処理して、EtOAcで抽出した(2×20mL)。混合した有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮して乾燥し、生成物を(2R)−3−[(1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)]−2−シアノプロパン酸、及び(2S)−3−[(1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)]−2−シアノプロパン酸の混合物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:430,432(M+1)+.
化合物453Cの調製。DMSO(1mL)中の(2R)−3−[(1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)]−2−シアノプロパン酸と(2S)−3−[(1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)]−2−シアノプロパン酸の混合物(453B、249mg、0.58mmol)を70℃で一晩撹拌した。それをRTに冷却して、飽和NaHCO3(5mL)を加えた。混合物をEtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮し乾燥して、3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパンニトリルを淡黄色の油状物として得て、それを精製することを必要とせずに次工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:386,388(M+1)+.
3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)プロパンニトリル(453)の調製。黄色固体の標題化合物(13mg)は、中間体452に関して記載する手順に従って、中間体453C(224mg、0.58mmol)から調製された。MS(ESI,陽イオン)m/z:323(M+1)+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(454)。
化合物454Aの調製。0℃の窒素下にてTHF(8mL)中のカリウムt−ブトキシド(0.82g、7.27mmol)の溶液に、アセトン(0.53mL、7.27mmol)及びTHF(7mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アジドメチル)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(455A、1.5g、2.42mmol)の溶液を滴下して加えた。添加後、混合物を0℃で1時間、RTにて18時間撹拌した。混合物を氷浴(50mL)に注ぎ入れて、飽和NaHCO
3(7mL)を加えた。混合物をEtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物のクロマトグラフィによる精製(シリカゲル、0%〜100%のEtOAc/ヘプタン)によって、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(454A、226mg、0.34mmol、収率14%)を黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:658.1/660.2(M+H)
+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((5−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(454)の調製。黄色固体の標題化合物(51mg、収率41%)は、中間体452に関して記載する手順に従って、中間体454A(226mg、0.34mmol)から調製された。MS(ESI,陽イオン)m/z:365.0(M+1)+.
2−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アセトニトリル(455)。
化合物454Aの調製。DMSO(4.0mL)中の((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル4−メチルベンゼンスルホナート(450A、606mg、0.81mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(58mg、0.89mmol)を加えた。得られた混合物を次にRTにて一晩撹拌した。混合物を飽和NH
4Cl/NH
4OH(10:1、10mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×15mL)。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜100%EtOAc)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アジドメチル)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(501mg、0.81mmol、収率100%)を無色油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:618.0/620.2(M+1)
+.
化合物455Bの調製。0℃の窒素下にて、MTBE(4mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アジドメチル)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(501mg、0.81mmol)の溶液に、1−プロピニルマグネシウムブロミド(THF中0.5M溶液、2.43mL、1.21mmol)を加えた。添加後、混合物をRTにて一晩撹拌した。LCMSは15%転換を示した。追加の1−プロピニルマグネシウムブロミド(THF中0.5M、2.43mL、1.21mmol)を加えて、それから混合物をRTにて4時間撹拌した。LCMSは出発物質がないことを示した。反応物を飽和NH4Cl(50mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×70mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0%〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−メチル−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(449mg、0.68mmol、収率84%)を無色の油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:658.1/660.0(M+1)+.1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.77(dd,J=6.9,2.4Hz,1H),7.50(s,1H),7.40(ddd,J=8.7,4.3,2.5Hz,1H),6.97(dd,J=11.5,8.6Hz,1H),5.27(d,J=10.4Hz,1H),5.03(d,J=10.4Hz,1H),4.57−4.82(m,2H),4.39−4.50(m,2H),3.64(dd,J=9.1,7.3Hz,2H),2.43(s,3H),2.24(t,J=7.6Hz,1H),1.50(s,9H),1.22(dd,J=9.9,6.2Hz,1H),0.95(dd,J=9.1,7.5Hz,2H),0.85(t,J=6.7Hz,1H),0.00(s,9H).
化合物455の調製。黄色固体の標題化合物(185mg、収率87%)は、中間体452に関して記載する手順に従って、中間体455B(449mg、0.68mmol)から調製された。MS(ESI,陽イオン)m/z:365.0(M+1).1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.46(s,1H),6.84(dd,J=11.7,8.6Hz,1H),6.75(dd,J=6.6,2.8Hz,1H),6.51−6.58(m,1H),4.73−4.90(m,1H),4.52−4.69(m,1H),4.33−4.51(m,2H),2.38(s,3H),2.04−2.06(m,1H),1.35(dd,J=9.8,6.3Hz,1H),1.26(t,J=7.1Hz,1H).NH2の2組は非常にブロードなピークを有する。
8−クロロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(251)。
5−メトキシ−3−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリノニトリル(251A)の調製。0℃にてDMF(500mL)中の3,5−ジクロロピコリノニトリル(22.5g、130mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(6.67g、124mmol)をゆっくり添加した。反応物を0℃で5分間、それからRTにて30分間撹拌した。溶液を水とEtOAcの間で分配した。有機層を水で洗浄して、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中0〜75%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィを介して精製して、1:1の比の所望の異性体3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリル及び5−クロロ−3−メトキシピコリノニトリル(7.0g、41.5mmol)を得た。前記物質を、更に精製することなく使用した。MS m/z=169(M+H).封止した容器に、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド(0.154g、0.593mmol)、ジシクロヘキシル(2’、4’、6’−トリイソプロピル−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(0.848g、1.780mmol)、炭酸セシウム(25.1g、77mmol)、3−クロロ−5−メトキシピコリノニトリルと5−クロロ−3−メトキシピコリノニトリルの混合物(1:1の比率)(5g、29.7mmol)及びACN(60mL)を充填した。容器にアルゴンを流して、RTにて25分間撹拌した。反応物にトリエチル(エチニル)シラン(5.41g、38.6mmol)を加えて、容器を再封止して、90℃にて3時間撹拌した。溶液を濃縮して、残留物を、ヘプタン中0〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、標題化合物(3.8g、13.9mmol)を得た。MS m/z=273(M+H)
+.
3−(2,2−ジメトキシエチル)−5−メトキシピコリノニトリル(251B)の調製。圧力容器に、5−メトキシ−3−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリノニトリル(251A、3.8g、13.95mmol)及びナトリウムメトキシド(MeOH中0.5M、69.7mL、34.9mmol)を充填した。容器を封止して、55℃で2時間撹拌した。反応物を濃縮して、標題中間体(3.1g、13.95mmol)を得た。
3−メトキシ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(251C)の調製。水(480mL)及びアセトン(120mL)中の3−(2,2−ジメトキシエチル)−5−メトキシピコリノニトリル(251B、8.55g、38.5mmol)の溶液に、炭酸ナトリウム水溶液(3M;154mL、462mmol)、続いて過酸化水素(水中35重量%溶液、138mL、1347mmol)を加えた。黄褐色の混合物をRTで2時間激しく撹拌した。有機溶媒を減圧下で除去し、水性残留物をDCMで抽出した(3回)。混合した有機分画を、硫酸ナトリウム上で乾燥した。ろ液を減圧下で濃縮し、3−(2,2−ジメトキシエチル)−5−メトキシピコリンアミド(8.2g、34.1mmol、収率89%)をオフホワイトの固体として得て、更に精製することなく次に進んだ。MS m/z=263.2(M+Na)+.
トルエン(112mL)中の3−(2,2−ジメトキシエチル)−5−メトキシピコリンアミド(6.74g、28.1mmol)の混合物に、4−メチルベンゼンスルホン酸(一水和物、0.534g、2.81mmol)を加えた。反応混合物を20時間加熱還流した。反応混合物をRTに冷却し、真空下で濃縮して体積が約15mLになった。残留物をヘプタンで粉末化し、ろ過して、3−メトキシ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(251C、4.53g、25.7mmol、収率92%)を粗製の黄褐色固体として得て、更に精製することなく次に進んだ。MS m/z=177.1[M+H]+.
8−クロロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(251)の調製。ACN(102mL)中の3−メトキシ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(4.50g、25.5mmol)の混合物に、オキシ塩化リン(11.69mL、128mmol)を添加した。反応混合物を5時間85℃まで加熱した。溶液をRT℃まで冷却して、真空下で濃縮した。得られた茶色残留物を、DCMと飽和NaHCO3水溶液の間で分配して、水層をDCMで逆抽出した(3回)。混合有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥した。ろ液を真空下で濃縮して、残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中(9:1のDCM:MeOH)の5〜30%)で精製して、8−クロロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(3.00g、15.41mmol、収率60%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z=195(M+H)+.
3,8−ジクロロ−1,7−ナフチリジン(252)。
3−ブロモ−5−クロロピコリノニトリルの調製
マイクロ波バイアル瓶に、シアン化銅(I)(1.089g、12.16mmol)、2,3−ジブロモ−5−クロロピリジン(3g、11.06mmol)及びプロピオニトリル(15mL)を充填した。バイアル瓶に蓋をして、マイクロ波反応器で150℃で2.5時間照射した。溶液を濃縮して、DCM(25mL)で希釈して、ろ過した。ろ液を濃縮して、残留物をヘプタン中0〜30%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、標題化合物(2g、9.20mmol)を得た。MS m/z=219(M+H)
+.
5−クロロ−3−((トリメチルシリル)エチニル)ピコリノニトリルの調製
圧力容器に、TEA(7.65mL、55.2mmol)、エチニルトリメチルシラン(2.32mL、16.6mmol)、ヨウ化銅(I)(0.263g、1.380mmol)、パラジウム(0)テトラキス(トリフェニルホスフィン)(0.558g、0.483mmol)、3−ブロモ−5−クロロピコリノニトリル(3.0g、13.8mmol)及びDMF(50mL)を充填した。容器にアルゴンを流して、封止し、周囲温度で15分間撹拌して、それから50℃にて4時間加熱した。溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。混合有機層を濃縮して、残留物をヘキサン中0〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、標題化合物(1.3g、5.5mmol)を得た。MS m/z=235(M+H)+.
5−クロロ−3−(2,2−ジメトキシエチル)ピコリノニトリルの調製
圧力容器に、5−クロロ−3−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリノニトリル(2g、8.52mmol)及びナトリウムメトキシド(MeOH中0.5M、42.6mL、21.30mmol)を充填し、封止して、55℃にて1時間撹拌した。溶液を濃縮して、残留物を、DCM中10%MeOHで溶出するシリカゲロマトグラフィで精製して、標題化合物(1.7g、7.50mmol)を得た。MS m/z=227(M+H)+.
3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オンの調製
アセトン(50mL)及び水(150mL)中の5−クロロ−3−(2,2−ジメトキシエチル)ピコリノニトリル(1.7g、7.50mmol)の溶液に、飽和炭酸ナトリウム水溶液(37.5mL、113mmol)及び30%過酸化水素水溶液(38.3mL、375mmol)を加えた。反応物をRTにて1時間撹拌し、濃縮して、大部分のアセトンを除去し、DCMで抽出した。混合有機層を濃縮した。
ベンゼン(20mL)中のこの中間体(1.8g、7.36mmol)の溶液に、p−トルエンスルホン酸(0.350g、1.839mmol)を添加して、反応物を10分間超音波処理した。溶液を一晩80℃で撹拌して、濃縮した。粗生成物を、EtOAc中(80/20/1のEtOAc/MeOH/水酸化アンモニウム)の0〜100%で溶出するシリカゲルを介して精製して、標題中間体(1.1g、6.1mmol)を得た。MS m/z=181(M+H)+.
3,8−ジクロロ−1,7−ナフチリジンの調製。
オキシ塩化リン(1.94mL、20.8mmol)中の−クロロ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(250mg、1.384mmol)の懸濁液を、95℃にて1時間撹拌した。溶液を濃縮して、標題化合物(276mg、1.39mmol)を得た。MS m/z=199(M+H)+.
5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(253)。
5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オンの調製
懸濁液であるEtOH(34.8mL)中の2−クロロピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、17.41mmol)及びトルエン(3.45mL、17.41mmol)中グリオキサル酸エチルの50%溶液を、24時間還流状態で撹拌した。溶液を16時間−20℃まで冷却して、得られた沈殿物を真空ろ過で収集し、EtOHですすいだ。粗生成物を、水/0.1%TFA中5〜50%ACN/0.1%TFAで溶出する逆相HPLCを介して精製して、標題化合物(570mg、3.14mmol)を得た。MS m/z=182(M+H)
+.
2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジンの調製
オキシ塩化リン(10.24mL、110mmol)中の5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン(0.57g、3.14mmol)の懸濁液を、110℃にて2時間撹拌して、次に濃縮した。残留物をDCM中に溶解させて、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過し濃縮して、標題化合物(580mg、2.90mmol)を得た。MS m/z=200(M+H)+.
5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジンの調製
DMF(10mL)中の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(580mg、2.90mmol)の溶液に、MeOH(6.09mL、3.04mmol)中のナトリウムメトキシドの0.5M溶液を加えて、反応物をRTにて5分間撹拌した。溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過し濃縮して、標題化合物(550mg、2.81mmol)を得た。MS m/z=196(M+H)+.
8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(254)。
ねじ蓋バイアル瓶に、3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(100mg、0.554mmol)、シアン化亜鉛(52.7μL、0.831mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,6’−ジメトキシビフェニル(45.5mg、0.111mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(40.6mg、0.044mmol)、DMF(2.74mL)及び水(28μL)を充填した。バイアル瓶をアルゴンでパージして、封止し、110℃にて1時間撹拌した。混合物は、Celite(登録商標)ろ過助剤パッドに通してろ過し、それをMeOH及びDMSOですすいだ。混合したろ液を濃縮して、水を数滴加えた。得られた固体を真空ろ過で収集し、水ですすいで、乾燥させた。固体をトルエン(3.5mL)中に懸濁させて、オキシ塩化リン(98μL、1.052mmol)及びDIPEA(122μL、0.70mmol)を加えた。反応物を120℃にて1.5時間撹拌し、RTに冷却して、EtOAcで希釈し、2Mの炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。有機部分を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させて、ろ過し、濃縮した。粗製物質を、ヘプタン中5〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、白色固体として標題化合物(50mg、0.264mmol)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=190(M+H)
+.
4,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(255)。
3−アミノ−5−クロロピコリンアミドの調製。
水(22mL)中の5−クロロ−2−シアノ−3−ニトロピリジン(1.274mL、10.9mmol)の懸濁液に、28%のNH
4OH水溶液(3.94mL、28.3mmol)を加えて、反応物をRTにて20分間撹拌した。ヒドロ亜硫酸ナトリウム(2.68mL、32.7mmol)を加えて、反応混合物をRTにて70分間撹拌した。黄色沈殿物を真空ろ過で収集して、黄色固体として標題化合物(1.097g、6.39mmol)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6):δ7.88(br.s,1H),δ7.73(s,1H),δ7.39(br.s,1H),δ7.23(s,1H),δ7.06(br.s,2H).LC/MS(ESI
+)m/z=172(M+H)
+.
7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オンの調製。
オルトギ酸トリエチル(15.99mL、96mmol)中の3−アミノ−5−クロロピコリンアミド(1.1g、6.41mmol)の懸濁液を、155℃にて22時間撹拌した。RTに冷却した後、黄色沈殿物を真空ろ過で収集して、ヘキサンで洗浄し、黄色固体として標題中間体(1.03g、5.67mmol)を得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm8.20(s,1H)8.27(d,J=2.35Hz,1H)8.80(d,J=2.25Hz,1H)12.68(br.s.,1H).LC/MS(ESI+)m/z=182(M+H)+.
4,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジンの調製。
トルエン(12mL)中の7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(1H)−オン(250mg、1.377mmol)の混合物に、DIPEA(0.73mL、4.20mmol)及びオキシ塩化リン(0.391mL、4.27mmol)を加え、反応物を1時間還流状態で撹拌した。RTに冷却した後、反応混合物を濃縮して、標題化合物を得た。LC/MS(ESI+)m/z=200(M+H)+.
4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(256)。
トルエン(249mL)中の4−オキソ−1,4−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(US20090036430に記載される手順に従って調製)(7.7g、44.7mmol)の混合物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23.73mL、136mmol)及びオキシ塩化リン(12.69mL、139mmol)を添加した。得られた反応混合物を130℃で20分間還流させた。それを減圧下で濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)中に溶解させて、pH=6〜7になるまで飽和NaHCO
3で中和した。それを水で希釈し、フリット漏斗のシリカパッドに通してろ過した。ろ液をEtOAcで抽出した(3×150mL)。混合有機抽出物を水、塩水で順次洗浄し、MgSO
4上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、暗褐色固体を得た。それを160mLのヘプタン及び20mLのEtOAcで粉末化して、橙色固体として4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(5.7g、29.9mmol、収率67%)を得た。ろ液を約50mLに濃縮して、沈殿した固体を収集し、0.3gの4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリルを得た。MS m/z=191.0[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.27(d,J=2.0Hz,1H),9.26(s,1H),8.77(d,J=2.0Hz,1H).
8−クロロ−5−フルオロ−メトキシ−1,7−ナフチリジン(257)。
ACN(360mL)/MeOH(90mL)中の3−メトキシ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(15.00g、85mmol)及びセレクトフルオル(selectfluor)フッ素化試薬(47.21g、133mmol)の混合物を45℃にて3時間加熱した。それをRTに冷却して、溶媒を真空下で除去した。残留物をEtOAc(200mL)と飽和NaHCO
3(200mL)の間で分配した。水層をEtOAc(2×200mL)及びDCM(2×200mL)で抽出した。白色固体が混合有機層から沈殿し、それをろ過して、5−フルオロ−3,6−ジメトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オン(10.20g、MS m/z=227.0[M+H]
+)を得た。混合有機層をMgSO
4上で乾燥させると、白色固体沈殿物がMgSO
4上に形成された。有機溶液をろ過して、固体を水、次にEt
2Oで連続して洗浄した。残留する固体(1.24g)は、生成物5−フルオロ−3,6−ジメトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オンを含んだ。(MS m/z=227.0[M+H]
+).混合した乾燥有機層を真空下で濃縮して、淡黄褐色固体の5−フルオロ−3,6−ジメトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オン(7.41g)を得た。
固体(18.85g)の5−フルオロ−3,6−ジメトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オンの3つのバッチを、トルエン(150mL)にスラリー化して、オキシ塩化リン(80mL、874mmol)で処理して、75℃にて一晩加熱した。混合物をRTに冷却して、溶媒を真空下で除去した。残留物をトルエンで共沸し、DCM中に溶解して、シリカゲル上に蒸着させて、EtOAc:ヘキサン(0:1→3:1)で溶出するフラッシュクロマトグラフィで精製して、粘着性黄色固体の8−クロロ−5−フルオロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(257)(11.21g、収率62%)を得た。MS m/z=212.9[M+H]+.1H NMR(300MHz,CDCl3)δppm8.85(d,J=2.92Hz,1H),8.23(s,1H),7.54(d,J=2.92Hz,1H),4.05(s,3H).19F NMR(282MHz,CDCl3)δppm−140.46.
5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(258)。
5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン(258A)の調製。懸濁液であるEtOH(34.8mL)中の2−クロロピリジン−3,4−ジアミン(2.5g、17.41mmol)及びトルエン(3.45mL、17.41mmol)中グリオキサル酸エチルの50%溶液を、24時間還流状態で撹拌した。溶液を−20℃まで16時間冷却して、得られた沈殿物を真空ろ過で収集し、EtOHですすいだ。粗生成物を、水/0.1%TFA中5〜50%ACN/0.1%TFAで溶出する逆相HPLCを介して精製して、標題化合物(570mg、3.14mmol)を得た。MS m/z=182(M+H)
+.
2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(258B)の調製。オキシ塩化リン(10.24mL、110mmol)中の5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン(0.57g、3.14mmol)の懸濁液を、110℃にて2時間撹拌して、次に濃縮した。残留物をDCM中に溶解させて、飽和重炭酸ナトリウムで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過し濃縮して、標題化合物(580mg、2.90mmol)を得た。MS m/z=200(M+H)+.
5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(258)の調製。DMF(10mL)中の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(580mg、2.90mmol)の溶液に、MeOH(6.09mL、3.04mmol)中のナトリウムメトキシドの0.5M溶液を加えて、反応物をRTにて5分間撹拌した。溶液を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥して、ろ過し濃縮して、標題化合物(550mg、2.81mmol)を得た。MS m/z=196(M+H)+.
2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(259)。
化合物259Aの調製。5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(258、2.76g、14.11mmol)、オキシ塩化リン(17.10mL、183mmol)及びDMF(1.09mL、14.12mmol)の混合物を、100℃で一晩加熱した。混合物を真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(150mL)で希釈し、0℃まで冷却した。それを氷水で処理し、続いて固体のNaHCO
3で少しずつ処理した。層を分離した。塩基性水層をEtOAcで抽出した。混合有機溶液を塩水で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥し、真空下で濃縮して、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、2.57g、12.85mmol、収率91%)を茶色固体として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=220,202[M+H]
+.
化合物259の調製。0℃の窒素下にて、THF(50mL)中の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.64g、8.20mmol)、オキサゾール−2−イルメタノール(1.19g、8.85mmol)の混合物に、水素化ナトリウム(鉱油中60重量%分散)(0.35g、8.85mmol)を数回に分けて添加した。40分後、反応物を飽和NH4Cl(20mL)及び水(20mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(150mL)で希釈し、有機層を塩水(50mL)で洗浄して、Na2SO4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。固体をヘプタン−EtOAc中に懸濁させて、ろ過し、2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(259、1.89g、7.20mmol、収率88%)を茶色粉末として得た。LC/MS(ESI−)m/z=263,265[M+H]+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ=8.70(s,1H),8.51(d,J=5.7Hz,1H),7.74(d,J=0.8Hz,1H),7.69−7.64(m,1H),7.21(s,1H),5.68(s,2H).
3−ブロモ−8−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン(260)。
化合物260Aの調製。バイアル瓶に、メチル5−ブロモ−3−メチルピコリネート(2.03g、8.82mmol)、四塩化炭素(22mL)、過酸化ベンゾイル(0.107g、0.441mmol)及びNBS(3.14g、17.65mmol)を充填した。混合物を80℃で2時間加熱した。別のNBS当量及び過酸化ベンゾイル50mgを加えて、加熱を16時間継続した。RTに冷却されたら、混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過して、DCMで洗浄した。ろ液を濃縮して、粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィ(10〜50%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、メチル5−ブロモ−3−(ジブロモメチル)ピコリネート(260A、3.28g、8.46mmol、収率96%)を黄色油状物として得た。
3−ブロモピリド[2,3−d]ピリダジン−8(7H)−オン(260B)の調製。圧力瓶に、メチル5−ブロモ−3−(ジブロモメチル)ピコリネート(3.28g、8.46mmol)、EtOH(16.91mL)及びヒドラジン一水和物(4.19mL、85mmol)を充填した。瓶を封止して、混合物を80℃で1.5時間加熱した。混合物は冷却で不均質になり、そこで固体をろ過して、MeOHで洗浄し、乾燥した。ろ液を濃縮して、MeOH中で粉末化した。固体をろ過して、MeOHですすいで乾燥し、生成物の第2の収穫物を得た。標題化合物(1.72g、7.61mmol、収率90%)を黄色固体として単離した。
3−ブロモ−8−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン(260)の調製。
バイアル瓶に、3−ブロモピリド[2,3−d]ピリダジン−8(7H)−オン(500mg、2.212mmol)及びオキシ塩化リン(4.1mL、44.2mmol)を充填した。バイアル瓶に蓋をして、混合物を90℃で2時間加熱した。混合物を濃縮し、更に精製せずに使用した。MS m/z=241(M+MeOH付加物)+.
8−クロロ−3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン、及び8−クロロ−3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン(261)。
20℃の窒素下にて1,2−ジクロロエタン(40mL)中の8−クロロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(251)(0.75g、3.85mmol)の撹拌溶液に、三臭化ホウ素(3.71mL、38.5mmol)を滴下して加えた。反応混合物を次いで70℃まで2時間加熱した。溶媒を減圧下で除去した。得られた固体をCH
2Cl
2(10mL)に懸濁させて、ろ過により収集した。固体を更にCH
2Cl
2(10mL)で洗浄した。固体を30分間空気乾燥し、粗8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(1.8g、9.97mmol、収率259%)を黄褐色固体として得て、更に精製することなく使用した。
20℃の窒素下にて、DMF(5mL)中の上述の粗8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(700mg、3.88mmol)及び炭酸セシウム(6.31g、19.38mmol)の撹拌懸濁液に、臭化プロパルギル(691μL、7.75mmol)を一度に加えて、18時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(25mL)と5%のNaHCO3(50mL)の間で分配した。有機層を分離し、5%のNaHCO3(50mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機溶液をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮して、それからEtOAc/ヘプタンの0〜30%勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、約3:2の比率の8−クロロ−3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン(MS m/z=219.1[M+H]+)及び8−ブロモ−3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン(MS m/z=263/265[M+H]+)の混合物として、540mgのオフホワイト固体を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm8.85(d,J=2.74Hz,1H),8.29−8.35(m,1H),7.54−7.58(m,1H),7.47−7.52(m,1H),4.90(d,J=2.54Hz,2H),2.64(t,J=2.45Hz,1H).
5−クロロ−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(262)。
THF(1mL)中の3−プロピノール(0.62mL、10.72mmol)の溶液を、窒素下にて、THF(30mL)中のNaH(鉱油中の60重量%分散)(0.43g、10.72mmol)スラリーに0℃で加えた。スラリーを15分間撹拌し、それから0℃にて、THF(20mL)中2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.95g、9.75mmol)の混合物に加えた。20分後、反応物を飽和NH
4Cl(20mL)及び水(20mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(200mL)で希釈して、有機層を塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。固体(2.26g)をヘプタン−DCM中に懸濁させ、ろ過して、第1のバッチの5−クロロ−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジンを茶色粉末(1.81g)として得た。ろ液を真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(40g、DCM中0〜50%EtOAc)で精製して、第2のバッチの5−クロロ−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジンを白色固体(0.32g)として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=220,222[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ=8.66(s,1H),8.50(d,J=5.7Hz,1H),7.67(d,J=5.7Hz,1H),5.18(d,J=2.3Hz,2H),2.58(t,J=2.4Hz,1H).
8−クロロ−3−(シクロプロピルメトキシ)−1,7−ナフチリジン(400)。
RTの窒素下にて、DCM(86mL)中の8−クロロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(251)(5.00g、25.7mmol)及びヨウ化テトラブチルアンモニウム(12.3g、33.4mmol)の撹拌溶液に、三塩化ホウ素(DCM中1.0M、128mL、128mmol)溶液を加えた。暗赤色溶液をRTで5時間撹拌し、次に氷浴で0℃まで冷却した。水を更に添加しても発泡が停止するまで、水を滴下して加えることによって、反応物を慎重にクエンチした。氷浴を取り除いて、それから混合物を30分間撹拌した。DCM(250mL)及び水(250mL)を添加して、固体重炭酸ナトリウムを少しずつ添加して、混合物を慎重に中和した。それから層を分離して、水層をDCMで抽出した(3×150mL)。混合有機抽出物を塩水(100mL)で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物を50〜100%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オールを黄色固体(400A、3.5g、75%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=181.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ11.30(s,1H),8.75(d,J=2.74Hz,1H),8.22(d,J=5.48Hz,1H),7.77(d,J=5.67Hz,1H),7.58(d,J=2.74Hz,1H).
窒素下にてTHF(5mL)中の8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(400A)(200mg、1.107mmol)の撹拌懸濁液に、シクロプロパンメタノール(0.27mL、3.32mmol)を加えた。それから混合物を氷浴で0℃まで冷却して、トリフェニルホスフィン(871mg、3.32mmol)を加えた。反応混合物を0℃にて3分間撹拌し、それからジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.65mL、3.32mmol)を注射器で2分間かけて滴下して加えた。次に黄色溶液をRTにて10〜120分間撹拌した。反応物を水(30mL)でクエンチし、次にEtOAc(25mL)で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(20mL)で洗浄し、MgSO4上で乾燥して、フリット漏斗に通してろ過して、真空下で濃縮した。残留物を0〜80%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、DIAD副生成物で汚染された8−クロロ−3−(シクロプロピルメトキシ)−1,7−ナフチリジン(400)を白色固体(280mg、108%)として得た。LC/MS(ESI+)m/z=235.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.85(d,J=2.74Hz,1H),8.28(dd,J=5.67,6.65Hz,1H),7.50(dd,J=2.35,5.48Hz,1H),7.28(d,J=2.74Hz,1H),3.99(d,J=7.04Hz,2H),1.32(m,1H),0.71−0.79(m,2H),0.45(q,J=5.02Hz,2H).
8−クロロ−3−(2−メトキシエトキシ)−1,7−ナフチリジン(401)。
中間体400に関して記載するものと類似の手順に従って、化合物400Aと反応させるため2−メトキシエタノールを使用して、標題化合物を合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=239.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.88(d,J=2.93Hz,1H),8.30(dd,J=5.67,6.65Hz,1H),7.52(m,1H),7.36(dd,J=2.93,6.85Hz,1H),4.27−4.35(m,2H),3.82−3.90(m,2H),3.50(s,3H).
5−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(402)。
中間体400に関して記載するものと類似の手順に従って、化合物400Aと反応させるため5−オキサゾールメタノールを使用して、標題化合物を合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=262.0(M+H)
+.
2−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(403)。
中間体400に関して記載するものと類似の手順に従って、化合物400Aと反応させるため2−オキサゾールメタノールを使用して、標題化合物を合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=262.1(M+H)
+.
4−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(404)。
標題化合物を、中間体400に従って、化合物400Aと反応させるためオキサゾール−4−イル−メタノールを使用して合成した。生成物が反応混合物から沈殿し、ろ過によって収集して、THFで洗浄し、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI
+)m/z=262.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.87(d,J=2.74Hz,1H),8.46(s,1H),8.30−8.38(m,2H),8.07(d,J=2.74Hz,1H),7.85(d,J=5.48Hz,1H),5.29(s,2H).
5−クロロ−2−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)チアゾール(405)。
水素化ホウ素ナトリウム(0.128g、3.39mmol)を、RTにてMeOH(6.78mL)中の5−クロロチアゾール−2−カルボキサルデヒド(0.5g、3.39mmol)の撹拌溶液に加えた。混合物をRTで30分間撹拌して、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(40mL)に取り込んで、水(30mL)及び塩水(20mL)で順次洗浄した。有機層をそれからNa
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、(5−クロロチアゾール−2−イル)メタノールを白色固体(405A、511mg、101%)として得て、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI
+)m/z=150.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.54(s,1H),4.88(d,J=5.87Hz,2H),2.57(t,J=6.06Hz,1H).
標題化合物を、中間体400に従って、化合物400Aと反応させるため(5−クロロチアゾール−2−イル)メタノール(405A)を使用して合成した。LC/MS(ESI+)m/z=311.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.94(d,J=2.93Hz,1H),8.34(d,J=5.67Hz,1H),8.08(d,J=2.74Hz,1H),7.93(s,1H),7.85(d,J=5.67Hz,1H),5.66(s,2H).
4−ブロモ−2−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)チアゾール(406)。
水素化ホウ素ナトリウム(99mg、2.60mmol)を、RTにてMeOH(5.2mL)中の5−クロロチアゾール−2−カルボキサルデヒド(500mg、2.60mmol)の撹拌溶液に加えた。混合物をRTにて30分間撹拌して、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(40mL)に取り込んで、水(30mL)及び塩水(20mL)で順次洗浄した。有機層をそれからNa
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、(4−ブロモチアゾール−2−イル)メタノールを茶色油状物(406A、499mg、99%)として得て、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI
+)m/z=194.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.23(s,1H),4.97(d,J=6.06Hz,2H),2.51(t,J=5.38Hz,1H).
標題化合物を、中間体400に従って、化合物400Aと反応させるため(4−ブロモチアゾール−2−イル)メタノール(406A)を使用して合成した。LC/MS(ESI+)m/z=358.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.96(d,J=2.93Hz,1H),8.35(d,J=5.48Hz,1H),8.09(d,J=2.93Hz,1H),7.97(s,1H),7.86(d,J=5.67Hz,1H),5.71(s,2H).
2−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)チアゾール(407)。
標題化合物を、中間体400に従って、化合物400Aと反応させるため1,3−チアゾール−2−イルメタノールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=278.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.95(d,J=2.93Hz,1H),8.34(d,J=5.48Hz,1H),8.10(d,J=2.93Hz,1H),7.91(d,J=3.13Hz,1H),7.82−7.87(m,2H),5.71(s,2H).
8−クロロ−3−((4,4,4−トリジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)−1,7−ナフチリジン(408)。
標題化合物を、中間体400に従って、化合物400Aと反応させるため4,4,4−トリジュウテロブタ−2−イン−1−オール(J.Org.Chem.2014,79,3572で報告された手順に従って調製)を使用して合成した。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.86(d,J=2.93Hz,1H),8.32(d,J=5.48Hz,1H),7.56(d,J=5.48Hz,1H),7.48(d,J=2.74Hz,1H),4.86(s,2H).
2−((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)アセトニトリル(409)及び3−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール(410)。
DMF(13.8mL)中の3−(クロロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(361mg、3.05mmol)の撹拌溶液に、8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(400A)(500mg、2.77mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(102mg、0.27mmol)及び炭酸カリウム(765mg、5.54mmol)を加えた。懸濁液を70℃で45分間加熱して、それからRTに冷却した。混合物をEtOAc(75mL)及び水(150mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(75mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を20〜80%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、以下の2つの生成物を得た:第1の溶出物、2−((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)アセトニトリル(409)を白色固体(325mg、53%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=220.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.89(d,J=2.93Hz,1H),8.40(d,J=5.48Hz,1H),7.61(d,J=5.48Hz,1H),7.52(d,J=2.93Hz,1H),5.00(s,2H).第2の溶出物、3−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール(410)を白色固体(149mg、20%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=263.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.92(d,J=2.93Hz,1H),8.84(s,1H),8.34(d,J=5.67Hz,1H),7.53−7.59(m,2H),5.47(s,2H).
5−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール(411)。
DMF(13.8mL)中の5−(クロロメチル)−1,2,4−オキサジアゾール(361mg、3.05mmol)の撹拌溶液に、8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(400A)(500mg、2.77mmol)、ヨウ化テトラブチルアンモニウム(205mg、0.554mmol)及び炭酸カリウム(765mg、5.54mmol)を加えた。懸濁液を70℃で4時間加熱して、それからRTに冷却した。混合物をEtOAc(75mL)及び水(150mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(75mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水(50mL)で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を0〜20%のMeOH/DCM勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、5−(((8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)−1,2,4−オキサジアゾール(411)を油状物(100mg、14%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=263.2(M+H)
+.
8−クロロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,7−ナフチリジン(412)。
アセトン(4.5mL)中の2,2,3,3−テトラフルオロプロイルトリフルオロメタンスルホネート(377mg、1.43mmol)及び8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(400A)(258mg、1.43mmol)の撹拌懸濁液に、炭酸カリウム(592mg、4.29mmol)を加えた。懸濁液をRTにて6時間撹拌し、次にMTBE(25mL)で希釈して、ろ過して、固体を除去した。ろ液を真空下で濃縮して、残留物を10〜70%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、8−クロロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−1,7−ナフチリジン(412)をオフホワイトの固体(343mg、81%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=295.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.93(d,J=2.93Hz,1H),8.36(d,J=5.48Hz,1H),8.10(d,J=2.93Hz,1H),7.84(d,J=5.67Hz,1H),6.60−6.94(m,1H),4.90(t,J=13.50Hz,2H).
8−クロロ−3−((4,4,4−トリフルオロブト−2−イン−1−イル)オキシ)−1,7−ナフチリジン(413)。
リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中の2.0M)(0.73mL、1.47mmol)の溶液を、−78℃の窒素下にてTHF(13.4mL)中の8−クロロ−3−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジン(261)(292mg、1.33mmol)の撹拌溶液に滴下して加えた。溶液は−78℃にて5分間撹拌し、次に固体S−(トリフルオロメチル)ジベンゾチオフェニウムトリフレート(913mg、2.27mmol)を一度に添加した。冷水浴を除去して、混合物をRTに温めた。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液(20mL)でクエンチして、それから水(30mL)及びEtOAc(50mL)で希釈した。層を分離して、有機層をNa
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を10〜35%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、8−クロロ−3−((4,4,4−トリフルオロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)−1,7−ナフチリジン(413)を白色固体(88mg、23%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=287.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.88(d,J=2.93Hz,1H),8.37(d,J=5.48Hz,1H),7.59(d,J=5.48Hz,1H),7.44(d,J=2.93Hz,1H),5.02(q,J=2.80Hz,2H).
19F NMR(376MHz,クロロホルム−d)δ−51.2.
3−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−8−クロロ−1,7−ナフチリジン(414)。
8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(0.50g、2.77mmol)と炭酸セシウム(4.51g、13.84mmol)及び1−ブロモ−2−ブチン(0.73g、5.54mmol)の懸濁液を、RTにて15分間撹拌し、それから40℃の砂浴内に18時間置いた。反応混合物は、EtOAc(25mL)と0.5MのK
2HPO
4の(50mL)の間で分配した。有機層を更に0.5MのK
2HPO
4(50mL)及び塩水(20mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥させて、減圧下で濃縮し、それからEtOAc/ヘプタンの10〜25%勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(40g)で精製して、3−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−8−クロロ−1,7−ナフチリジン(414)(370mg)を白色固体として得た:m/z(APCI、陽イオン)233.0。この物質は、少量の8−ブロモ−3−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−1,7−ナフチリジンを含んだ:m/z(APCI、陽イオン)233.0。
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(415)。
DMF(18mL)中の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(1.07g、5.35mmol)、オキサゾール−4−イル−メタノール(0.42mL、5.35mmol)及び炭酸カリウム(1.48g、10.70mmol)の混合物を、50℃にて5時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcにより抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過し、真空下で濃縮した。粗生成物(1.2g)をシリカゲルプラグ上へ吸着させて、ヘキサン中の均一濃度18%のEtOH/EtOAc(25:75)で溶出する、Biotage SNAP Ultraシリカゲルカラム(50g)でクロマトグラフ処理して、標題化合物(0.74g、2.82mmol、収率53%)を得た。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm5.51(s,2H)7.84(d,J=5.70Hz,1H)8.34(d,J=0.73Hz,1H)8.45(s,1H)8.54(d,J=5.70Hz,1H)8.80(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=263.0[M+H]
+.
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)2−メチルオキサゾール(416)。
黄褐色固体の標題化合物(0.94g、3.81mmol、収率73%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.99g、4.98mmol)及び(2−メチルオキサゾール−4−イル)メタノール(0.56g、4.98mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.50(s,3H)5.48(s,2H)7.66(d,J=5.70Hz,1H)7.70(s,1H)8.50(d,J=5.70Hz,1H)8.64(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=277.0(M+H)
+.
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾール(417)。
オフホワイトの固体の標題化合物(0.16g、0.581mmol、収率22%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.51g、2.56mmol)及び(5−メチルオキサゾール−4−イル)メタノール(0.29g、2.56mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.47(s,3H)5.45(s,2H)7.81(d,J=5.67Hz,1H)8.26(s,1H)8.53(d,J=5.67Hz,1H)8.79(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=277.1(M+H)
+.
2−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン(418)。
淡茶色固体の標題化合物(0.59g、2.56mmol、収率50%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.02g、5.11mmol)及び3−ペンチン−2−オール(0.48mL、5.11mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm1.88(t,J=2.34Hz,3H)5.19(q,J=2.34Hz,2H)7.81(d,J=5.70Hz,1H)8.53(d,J=5.55Hz,1H)8.82(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=234.2(M+H)
+.
5−クロロ−2−(ペンタ−3−イン−2−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(419)。
固体の標題化合物(0.64g、2.61mmol、収率51%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.03g、5.15mmol)及び2−ブチン−1−オール(0.38mL、5.15mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.70(d,J=6.65Hz,3H)1.86(d,J=2.15Hz,3H)5.98(m,1H)7.67(d,J=5.67Hz,1H)8.49(d,J=5.67Hz,1H)8.60(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=247.9(M+H)
+.
5−クロロ−2−イソプロポキシピリド[3,4−b]ピラジン(420)。
黄褐色固体の標題化合物(0.56g、2.53mmol、収率100%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.50g、2.53mmol)及びイソプロパノール(0.19mL、2.53mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm1.47(d,J=6.14Hz,6H)5.56(dt,J=12.39,6.16Hz,1H)7.61(d,J=5.70Hz,1H)8.46(d,J=5.70Hz,1H)8.53(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=224.0(M+H)
+.
5−クロロ−2−(3−フルオロプロポキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(421)。
白色固体の標題化合物(0.40g、1.69mmol、収率66%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.51g、2.54mmol)及び3−フルオロプロパン−1−オール(0.19mL、2.54mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.18−2.41(m,2H)4.56−4.83(m,4H)7.64(d,J=5.70Hz,1H)8.49(d,J=5.70Hz,1H)8.61(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=242.0(M+H)
+.
5−クロロ−2−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(422)。
白色固体の標題化合物(0.63g、2.2mmol、収率85%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.50g、2.53mmol)及び1H,1H,3H−テトラフルオロ−1−プロパノール(0.20mL、2.53mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm5.11(t,J=14.10Hz,2H)6.52−6.99(m,1H)7.83(d,J=5.70Hz,1H)8.57(d,J=5.70Hz,1H)8.92(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=295.9(M+H)
+.
5−クロロ−2−(2,2−ジフルオロプロポキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(423)。
白色固体の標題化合物(0.34g、1.33mmol、収率52%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.51g、2.56mmol)及び2,2−ジフルオロ−プロパン−1−オール(0.20mL、2.56mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm1.83(t,J=18.64Hz,3H)4.72(t,J=11.84Hz,2H)7.65(d,J=5.70Hz,1H)8.52(d,J=5.55Hz,1H)8.71(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=260.0(M+H)
+.
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)チアゾール(424)。
黄褐色固体の標題化合物(0.22g、0.78mmol、収率39%)を、中間体415に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.40g、2.00mmol)及びチアゾール−4−メタノール(0.23g、2.00mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm5.78(s,2H)7.55(d,J=2.05Hz,1H)7.68(d,J=5.70Hz,1H)8.51(d,J=5.70Hz,1H)8.68(s,1H)8.91(d,J=2.05Hz,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=278.9(M+H)
+.
(S)−2−(1−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)オキサゾール(425A)、及び(R)−2−(1−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)オキサゾール(425B)。
0℃にて、MeOH(40mL)中の1−(オキサゾール−2−イル)エタノン(1.0g、9.00mmol、J&W Pharmlab)溶液を、2回に分けて水素化ホウ素ナトリウム(0.39g、10.31mmol)で処理した。15分間後、反応物をRTに2時間温めた。反応物を水(5mL)でクエンチした。混合物を塩水/DCMの間で分配して、水層をDCMで抽出した(2回)。混合有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、減圧下で濃縮し、920mg(90%)の淡黄色油状物を得た。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm7.62(d,J=0.88Hz,1H),7.07(s,1H),4.97(q,J=6.58Hz,1H),1.62(d,J=6.72Hz,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=114.1(M+H)
+.
固体の2−(1−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)オキサゾール(6.00g、21.7mmol、収率88%)を、中間体259に関して記載する手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、4.91g、24.57mmol)及び1−(オキサゾール−2−イル)エタノール(2.7794.g、24.57mmol)を使用して調製した。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm1.90(d,J=6.72Hz,3H)6.58(q,J=6.72Hz,1H)7.14(s,1H)7.63(d,J=5.70Hz,1H)7.67(d,J=0.73Hz,1H)8.49(d,J=5.55Hz,1H)8.67(s,1H).LC/MS(ESI+)m/z=277.1(M+H)+.流速60mL/分で溶出する(220バール圧、40℃カラム温度)Chiracel AZ−Hカラム(150×21mm、5μm)での超臨界CO2を使用して(有機修飾剤、40%MeOH)、ラセミ混合物をクロマトグラフ処理した。立体化学を任意に割り当てた。(S)−2−(1−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)オキサゾール(425A、第1の溶出物、2.97g)、及び(R)−2−(1−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)オキサゾール(425B、第2の溶出物、3.02g)を得た。
5−クロロ−2−((4−メチルピリミジン−2−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(426)。
淡黄色固体の標題化合物(0.45g、1.58mmol、収率56%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.56g、2.79mmol)及び2−ヒドロキシメチル−4−メチルピリミジン(0.28mL、2.79mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.46(s,3H)5.73(s,2H)7.33(d,J=5.28Hz,1H)7.69(d,J=5.67Hz,1H)8.48(d,J=5.67Hz,1H)8.62(d,J=5.09Hz,1H)8.94(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=287.9(M+H)
+.
5−クロロ−2−((3−フルオロピリジン−2−イル)メトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(427)。
淡黄色固体の標題化合物(0.74g、2.56mmol、収率101%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.51g、2.54mmol)及び(3−フルオロピリジン−2−イル)メタノール(0.25mL、2.54mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm5.74(d,J=1.90Hz,2H)7.55(dt,J=8.59,4.40Hz,1H)7.74−7.90(m,2H)8.46(dt,J=4.60,1.42Hz,1H)8.52(d,J=5.70Hz,1H)8.86(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=290.92(M+H)
+.
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−2−メチルチアゾール(428)
黄褐色固体の標題化合物(0.72g、2.48mmol、収率100%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.50g、2.49mmol)及び(2−メチル−1,3−チアゾール−4−イル)メタノール(0.32g、2.49mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm5.59(s,2H)7.71(s,1H)7.83(d,J=5.70Hz,1H)8.53(d,J=5.70Hz,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=293.0(M+H)
+.
5−クロロ−2−(ピリミジン−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(429)。
黄褐色の結晶性固体の標題化合物(1.11g、4.06mmol、収率77%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.06g、5.30mmol)及びピリミジン−2−イルメタノール(0.59g、5.35mmol、Synthonix)を使用して、調製した。
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δppm8.81(s,1H),8.76(d,J=4.89Hz,2H),8.45(d,J=5.67Hz,1H),7.56(d,J=5.67Hz,1H),7.27−7.31(m,1H),5.82(s,2H).LC/MS(ESI
+)m/z=274.1(M+H)
+.
(S)−2−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン(430)。
黄褐色の結晶性固体の標題化合物(0.87g、3.72mmol、収率62%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.2g、6.0mmol)及び(S)−(−)−3−ブチン−2−オール(0.50mL、0.443g、6.31mmol,Sigma−Aldrich)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.61(s,1H),8.49(d,J=5.70Hz,1H),7.66(d,J=5.70Hz,1H),5.98(qd,J=6.67,2.05Hz,1H),2.51(d,J=2.05Hz,1H),1.75(d,J=6.72Hz,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=234.1(M+H)
+.
5−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(431)。
黄褐色の非晶質固体の標題化合物(0.95g、3.41mmol、収率68%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.0g、5.0mmol)及び(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メタノール(0.618g、5.42mmol、Enamine)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.77(s,1H)8.52(d,J=5.55Hz,1H)7.64(d,J=5.70Hz,1H)5.78(s,2H)2.44(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=278.0(M+H)
+.
4−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−2,5−ジメチルオキサゾール(432)。
白色結晶性固体の標題化合物(0.631g、2.17mmol、収率83%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.520g、2.60mmol)及び(2,5−ジメチルオキサゾール−4−イル)メタノール(0.380g、2.99mmol、Frontier Scientific)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.63(s,1H),8.49(d,J=5.70Hz,1H),7.64(d,J=5.70Hz,1H),5.41(s,2H),2.44(s,3H),2.43(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=291.0(M+H)
+.
2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−5−メチルオキサゾール(433)。
黄褐色固体の標題化合物(0.87g、3.17mmol、収率80%)を、中間体415に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.79g、3.96mmol)及び(5−メチルオキサゾール−2−イル)メタノール(0.36mL、3.96mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm2.37(d,J=1.02Hz,4H)5.61(s,2H)6.81(d,J=1.17Hz,1H)7.68(d,J=5.70Hz,1H)8.52(d,J=5.70Hz,1H)8.69(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=2778.0(M+H)
+.
3−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール(434)。
白色結晶性固体の標題化合物(1.349g、4.86mmol、収率88%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.10g、5.50mmol)及び(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)メタノール(0.656g、5.75mmol、Enamine)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.72(s,1H),8.51(d,J=5.70Hz,1H),7.66(d,J=5.70Hz,1H),5.69(s,2H),2.65(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=278.1(M+H)
+.
1−(2−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)エチル)ピロリジン−2−オン(435)。
淡黄色の結晶性固体の標題化合物(0.822g、2.81mmol、収率75%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.750g、3.75mmol)及び1−(2−ヒドロキシエチル)−2−ピロリジノン(0.450mL、3.98mmol、Sigma−Aldrich)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.59(s,1H),8.49(d,J=5.55Hz,1H),7.62(d,J=5.70Hz,1H),4.69(t,J=5.41Hz,2H),3.79(t,J=5.41Hz,2H),3.57(t,J=7.02Hz,2H),2.34−2.47(m,2H),1.98−2.17(m,2H).LC/MS(ESI
+)m/z=293.0(M+H)
+.
2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール(436)。
白色結晶性固体の標題化合物(0.860g、3.10mmol、収率68%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.910g、4.55mmol)及び(5−メチル−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)メタノール(0.597g、5.23mmol、ChemBridge)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.71(s,1H)8.54(d,J=5.70Hz,1H)7.69(d,J=5.70Hz,1H)5.77(s,2H)2.60(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=278.1(M+H)
+.
2−((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)−N,N−ジメチルアセトアミド(437)。
淡橙色の結晶性固体の標題化合物(0.555g、2.08mmol、収率59%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.706g、3.53mmol)及び2−ヒドロキシ−N,N−ジメチルアセトアミド(0.372g、3.61mmol、Enamine)を使用して、調製した。LC/MS(ESI
+)m/z=267.0(M+H)
+.
2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)−5−メチル−1,3,4−チアジアゾール(438)。
黄褐色の結晶性固体の標題化合物(0.191g、0.650mmol、収率34%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.380g、1.90mmol)及び(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メタノール(0.261g、2.00mmol、Enamine)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.68(s,1H)8.54(d,J=5.70Hz,1H)7.70(d,J=5.70Hz,1H)5.96(s,2H)2.81(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=294.2(M+H)
+.
(S)−5−クロロ−2−((1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(439)。
淡黄色の結晶性固体の標題化合物(0.794g、3.13mmol、収率84%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.750g、3.75mmol)及び(S)−(+)−1−メトキシ−2−プロパノール(0.380mL、3.88mmol、Fluka)を使用して、調製した。
1H NMR(300MHz,CDCl
3)δppm8.59(s,1H),8.46(d,J=5.70Hz,1H),7.60(d,J=5.55Hz,1H),5.56−5.78(m,1H),3.68(dd,J=10.67,5.99Hz,1H),3.62(dd,J=10.67,3.80Hz,1H),3.42(s,3H),1.45(d,J=6.43Hz,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=254.0(M+H)
+.
5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(440)。
窒素下にて、THF(1mL)中の2−メトキシエタノール(0.09mL、1.10mmol)の溶液に、0℃にてTHF(3mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%分散、44mg、1.10mmol)のスラリーを加えた。スラリーを15分間撹拌して、次に0℃にてTHF(2mL)中の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(0.20g、1.00mmol)の混合物に加えた。20分後、反応物を飽和NH
4Cl溶液(20mL)及び水(20mL)でクエンチした。混合物をEtOAc(100mL)で希釈して、有機層を塩水(50mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し濃縮して、5−クロロ−2−(2−メトキシエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(0.24g、1.01mmol、収率100%)を得た。この物質を、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI
−)m/z=240.1(M+H)
+.
5−クロロ−2−((1,1−ジ重水素プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(441)。
THF(1mL)中の1,1−ジ重水素プロパ−2−イン−1−オール(0.22g、3.8mmol)の溶液を、0℃にてTHF(5mL)中の水素化ナトリウム(鉱油中60%の分散、0.11g、2.80mmol)のスラリーに加えた。スラリーを10分間撹拌した。固体の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、500mg、2.50mmol)をアルコキシドに加えて、その後保存フラスコ(約5mL)をTHFですすいだ。0℃にて10分後、冷却浴を取り除いて、混合物をRTにて20分間撹拌した。それを飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、DCMで抽出した(3回)。混合有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させて、過剰なDCM/EtOAc=10:1と共にシリカゲルパッドに通した。ろ液を濃縮して、得られた固体をヘキサン−EtOAc(2:1、6mL、5回)で粉末化し、真空下で乾燥して、中間体441(350mg、1.58mmol、収率63%)をオフホワイトの粉末として得た。LCMS(ESI
+)m/z=221.6(M+H)
+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.66(s,1H),8.50(d,J=5.70Hz,1H),7.67(d,J=5.70Hz,1H),2.57(s,1H).
5−クロロ−2−((1,1,4,4,4−ペンタジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(442)。
化合物442Aの調製。DCM(5mL)中の1,1−ジジュウテロ−プロパ−2−イン−1−オール(0.8g、13.78mmol)の溶液を、RTにてDCM(5mL)中のtert−ブチル(クロロ)ジフェニルシラン(5.37mL、20.66mmol)及びイミダゾール(1.36mL、20.66mmol)の溶液に加えた。混合物をRTで18時間撹拌し、水で希釈して、エーテルで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥してろ過し、真空下で濃縮した。残留物を、0〜10%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、tert−ブチル((1,1−ジジュウテロプロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ジフェニルシラン(1.7g、41.6%)を無色油状物として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.74(dd,J=1.83,7.67Hz,4H),7.28−7.50(m,6H),2.39(s,1H),1.09(s,9H).
化合物442Bの調製。THF(10mL)中のtert−ブチル((1,1−ジジュウテロプロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ジフェニルシラン(1.7g、5.73mmol)の溶液に、0℃にてn−ブチルリチウム溶液(ヘキサン中1.6M)(4.66mL、7.45mmol)をゆっくり添加した。10分後、ヨードメタン−D3(0.47mL、7.45mmol)をゆっくり加えて、得られた混合物をRTにて一晩撹拌した。混合物をEtOAcで希釈して、飽和NH4Cl水溶液で、次に塩水で洗浄した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、ヘプタン中0〜10%EtOAcを使用するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、tert−ブチル((1,1,4,4,4−ペンタジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)ジフェニルシラン(1.23g、68.4%)を淡黄色油状物として得た。LC/MS(ESI+)m/z=314.0(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.64−7.88(m,4H),7.34−7.56(m,6H),0.97−1.15(m,9H).
5−クロロ−2−((1,1,4,4,4−ペンタジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(442)の調製。THF(5mL)中のtert−ブチル((1,1,4,4,4−ペンタジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)ジフェニルシランの溶液に、TBAF溶液(THF中の1M)(1.91mL、1.9mmol)を添加した。溶液をRTにて1時間撹拌して、水でクエンチし、Et2Oで抽出した(2回)。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、ろ過し、ロータリーエバポレーターで濃縮した。1,1,4,4,4−ペンタジュウテロ−ブタ−2−イン−1−オールを含有する、得られた残留物を、0℃にてTHF(2mL)中に溶解させて、水素化ナトリウム(38mg、0.96mmol)を加えた。スラリーを10分間撹拌し、固体の2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、0.17g、0.83mmol)を加えた。0℃で10分間撹拌した後、冷却浴を取り除いて、混合物をRTにて20分間撹拌した。反応混合物を飽和NH4Cl溶液でクエンチし、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を、0〜60%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、5−クロロ−2−((1,1,4,4,4−ペンタジュウテロブタ−2−イン−1−イル)オキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(0.035g、22.95%)を得た。LCMS(ESI+)m/z=239.0(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.66(s,1H),8.51(d,J=5.70Hz,1H),7.68(d,J=5.70Hz,1H).
5−クロロ−2−(ペンタ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(443)。
オフホワイトの固体の標題化合物(0.94g、3.81mmol、収率73%)を、中間体259に関して記載される手順に従って、2,5−ジクロロピリド[3,4−b]ピラジン(259A、1.04g、5.20mmol)及び2−ペンチン−1−オール(0.50mL、5.46mmol)を使用して、調製した。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.18(t,J=7.5Hz,3H),2.28(qt,J=7.5,2.2Hz,2H),5.17(t,J=2.2Hz,2H),7.66(d,J=5.7Hz,1H),8.49(d,J=5.7Hz,1H),8.65(s,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=248.2(M+H).
4−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン(444)。
5−フルオロ−3−ニトロピコリノニトリル(444A)の調製。シアン化銅(I)(0.42g、4.73mmol)を、DMF(15mL)中の2−ブロモ−5−フルオロ−3−ニトロピリジン(0.95g、4.30mmol)の溶液に加えて、混合物を4時間100℃まで加熱した。RTに冷却した後、EtOAc(45mL)を添加し、その後9:1NH
4Cl/NH
4OH(水溶液、20mL)を加えた。得られた二相混合物を10分間撹拌して、次に層を分離した。水層をEtOAcで抽出し(2回)、次に混合抽出物を水で洗浄して(2回)、無水MgSO
4上で乾燥し、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。油状物をシリカゲルに縮合して、それからシリカゲルクロマトグラフィで精製して(0〜60%のEtOAc/ヘプタン勾配)、標題中間体444A(0.43g、2.60mmol、収率60%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d):δppm8.90(s,1H)8.35(d,J=5.1Hz,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=168(M+H)
+.
3−アミノ−5−フルオロピコリンアミドの調製(444B)。水酸化アンモニウム(28重量%、0.25mL、6.42mmol)を水(1.25mL)中の5−フルオロ−3−ニトロピコリノニトリル(0.10g、0.62mmol)の懸濁液に加えて、混合物を20分間撹拌した。Na2S2O4(0.33g、1.87mmol)を15分間かけて少しずつ加えた。得られた茶色の懸濁液を2時間撹拌し、それからろ過した。茶色固体を水で3回洗浄して、それから空気乾燥し、標題中間体444B(56mg、0.36mmol、収率58%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=156(M+H)+.
7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(444C)の調製。3−アミノ−5−フルオロピコリンアミド(0.23g、1.49mmol)を、蒸留物をディーンスタークトラップで収集しながら4時間オルトギ酸トリエチル(3.0mL)中に加熱還流させた。混合物をRTに冷却して、得られた懸濁液をろ過した。収集した固体をヘプタンで数回洗浄し、それから空気乾燥させて、標題中間体444C(0.21g、1.26mmol、収率85%)を淡茶色の固体として得た。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm8.81(d,J=2.74Hz,1H)8.20(s,1H)8.01(dd,J=9.49,2.64Hz,1H).LC/MS(ESI+)m/z=166(M+H)+.
4−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン(444)の調製。トルエン(3mL)中の7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.20g、1.21mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(0.84mL、4.84mmol)及びオキシ塩化リン(0.44mL、4.84mmol)の混合物を、110℃まで3時間加熱して、次にRTに冷却した。それから混合物を、10℃に維持した水に慎重に加えた。この混合物を30分間激しく撹拌して、次に生成物をEtOAc内に抽出した(3回)。混合抽出物をそれから無水MgSO4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮して、標題化合物(68mg、収率31%)を茶色固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=184(M+H)+.
2−(((4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(445)。
7−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(445A)の調製。再封止可能なバイアル瓶に、7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(2.0g、8.85mmol、D−L Chiral Chemicals,LLC)、炭酸セシウム(8.65g、26.5mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスホノ)−3−メトキシ−6−メチル−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(RockPhos)(0.21g、0.44mmol、Strem Chemicals,Inc.)、及びアリルパラジウム(II)クロリドダイマー(55mg、0.15mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)を加えた。反応容器を慎重に排気して、窒素を充填した。これを2回繰り返した。この混合物に、1,4−ジオキサン(10mL)及び2−オキサゾールメタノール(2.81mL、35.4mmol、Combi−Blocks,Inc.)を加えた。もう1度反応容器を慎重に排気して、窒素を充填した。これを2回繰り返した。反応混合物を90℃にて6時間加熱した。混合物を飽和NH
4Clで処理し、25%のiPrOH/CHCl
3で抽出した。良好な抽出を達成するために、溶液をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過することが必要だった。混合抽出物を乾燥して、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(3〜20%のMeOH/DCM)で精製して、50%のEtOAc/ヘプタンに懸濁するオフホワイトの固体を得て、それから真空下で乾燥させて、標題化合物(0.91g、42%)を得た。MS m/z=245.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm5.50(s,2H)7.31(s,1H)7.70(d,J=2.74Hz,1H)8.13(d,J=3.13Hz,1H)8.21(s,1H)8.54(d,J=2.74Hz,1H)12.43(brs,1H).
2−(((4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(445)の調製。25mLの丸底フラスコに、7−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.45g、1.8mmol)、トルエン(10mL)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.96mL、5.5mmol)及びオキシ塩化リン(1.0mL、11mmol)を加えた。溶液を70℃で1時間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、冷たい(約10℃)飽和NaHCO3中にピペットで添加した。それをDCMで抽出し(2回)、混合抽出物を乾燥して(Na2SO4)、濃縮した。得られた固体をヘプタンで洗浄して、それから真空下で乾燥し、標題化合物を黄褐色の固体(0.45g、1.7mmol、収率93%)として得た。MS m/z=263.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm5.39(s,2H),7.22(s,1H),7.75(s,1H),7.79(d,J=2.7Hz,1H),8.92(d,J=2.7Hz,1H),9.05(s,1H).
4−クロロ−7−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン(446)。
7−(2,2−ジメトキシエトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(446A)の調製。再封止可能なバイアル瓶に、7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.50g、2.2mmol、D−L Chiral Chemicals,LLC)、炭酸セシウム(2.2g、6.6mmol)、2−(ジ−t−ブチルホスホノ)−3−メトキシ−6−メチル−2’−4’−6’−トリ−i−プロピル−1,1’−ビフェニル(RockPhos)(0.062g、0.13mmol、Strem Chemicals,Inc.)、及びアリルパラジウム(II)クロリドダイマー(0.016mg、0.044mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)を加えた。反応容器を慎重に排気して、窒素を充填した。これを2回繰り返した。混合物に、1,4−ジオキサン(5mL)、続いてグリコールアルデヒドジメチルアセタール(1.41g、13.3mmol)を加えた。反応混合物を90℃で2.5時間撹拌した。RTに冷却した後、溶液を飽和NH
4Clで処理して、25%のiPrOH/CHCl
3で抽出した。抽出中のエマルション形成を防ぐために、溶液をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過する必要があった。混合抽出物を乾燥して、濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜10%のMeOH/DCM)で精製して、標題化合物を白色固体(0.20g、収率36%)として得た。MS m/z=252.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm3.37(s,6H),4.21(d,J=5.1Hz,2H),4.76(t,J=5.1Hz,1H),7.57(d,J=2.7Hz,1H),8.12(s,1H),8.49(d,J=2.7Hz,1H),12.40(br.s.,1H).
2−((4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−イル)オキシ)アセトアルデヒド(446B)の調製。再封止可能なバイアル瓶に、7−(2,2−ジメトキシエトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.10g、0.40mmol)、THF(2mL)及び最後に2Nの塩酸(2.0mL)を加えた。反応混合物を、60℃にて2時間加熱した。それはRTに冷却し、それから濃縮して、標題化合物を茶色の半固体として得て、それを次の工程で直接使用した。MS m/z=224.0(M+H2O+H)+.
7−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(446C)の調製。150mLの丸底フラスコに、2−((4−オキソ−3,4−ジヒドロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−イル)オキシ)アセトアルデヒド(1.70g、8.29mmol)、炭酸カリウム(4.58g、33.1mmol)及びMeOH(80mL)を添加した。この溶液に、ジメチル(1−ジアゾ−2−オキソプロピル)ホスホネート(2.39mL、9.94mmol、Astatech)を添加した。反応混合物をRTで3時間撹拌した。この溶液を飽和NaHCO3に注ぎ入れ、次いで5NのHClでpHを7に調整した。溶液を25%のiPrOH/CHCl3で抽出した。若干の固体を含有するエマルションがあった。LC/MSはこの固体が生成物であることを示し、そこでそれをろ過し、真空下で乾燥して、0.28gの生成物を得た。混合抽出物を乾燥して(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜10%のMeOH/DCM)で精製して、標題化合物1.07g(すでに単離された0.28gの固体に加えて)を白色固体(1.35g、6.71mmol、収率81%)として得た。MS m/z=201.9(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm3.71(t,J=2.3Hz,1H),5.06(d,J=2.3Hz,2H),7.58(d,J=2.7Hz,1H),8.13(s,1H),8.50(d,J=2.7Hz,1H),12.43(brs,1H).
4−クロロ−7−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン(446)の調製。トルエン(20mL)中の7−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.86g、4.27mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(2.31mL、13.3mmol)、続いてオキシ塩化リン(1.17mL、12.8mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)を添加した。反応混合物を、65℃にて2.5時間加熱した。溶液をRTに冷却して、それから10℃に冷却した飽和NaHCO3内にゆっくりピペットで添加した。溶液を15分間激しく撹拌して、それからDCMで抽出した(2回)。混合抽出物を乾燥して(Na2SO4)、ろ過し濃縮して、標題化合物をオフホワイトの固体(0.86g、3.9mmol、収率92%)として得た。MS m/z=219.9(M+H)+.1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm2.66(t,J=2.3Hz,1H),4.94(d,J=2.3Hz,2H),7.74(d,J=2.7Hz,1H),8.88(d,J=2.7Hz,1H),9.05(s,1H).
2−(((8−クロロ−5−フルオロ−1,7−ナフチリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(447)。
三塩化ホウ素(DCM中1.0Mの溶液の4.99mL、4.99mmol)を、RTで窒素雰囲気下にて、無水DCM(3.5mL)中の8−クロロ−5−フルオロ−3−メトキシ−1,7−ナフチリジン(212mg、0.99mmol)及びテトラ−n−ブチルアンモニウムヨウ化物(479mg、1.29mmol)の黄色の撹拌溶液に2分間かけて注射器で添加した。混合物をRTにて4時間撹拌し、次に氷浴で冷却して、その後慎重に水を添加した。更なる水の滴下添加による発泡が停止した後、混合物をRTにて30分間撹拌した。それから混合物をDCM及び水で希釈して、次に固体の重炭酸ナトリウムを少しずつ加えて慎重に中和した。層を分離して、水層をDCM(3×150mL)で抽出した。混合抽出物を塩水(100mL)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮して、赤色油状物を得た。この油状物をISCOで精製して(12gのGoldシリカゲルカラム、ヘプタン中50〜100%EtOAc)、化合物447A(123mg、収率62%)を淡黄色の固体として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm11.72(br.s.,1H),8.83(d,J=2.7Hz,1H),8.34(d,J=1.2Hz,1H),7.56(d,J=2.7Hz,1H).MS m/z=199.0(M+H)
+.
15mLの丸底フラスコに、8−クロロ−5−フルオロ−1,7−ナフチリジン−3−オール(中間体447A)(0.58g、2.9mmol)、トリフェニルホスフィン(0.996g、3.80mmol)、THF(15mL)及び2−オキサゾールメタノール(0.30mL、3.8mmol、Combi−Blocks,Inc.)を添加した。溶液を0℃に冷却して、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(0.75mL、3.8mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)をゆっくり加えて、溶液をRTに温めた。1時間後、反応混合物を水に注ぎ入れて、EtOAcで抽出した。混合抽出物を水及び塩水で洗浄し、次に乾燥して(Na2SO4)、シリカ上で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(0〜80%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、標題化合物(0.68g、2.4mmol、収率83%)を得た。MS m/z=280.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm5.40(s,2H),7.23(s,1H),7.76(s,1H),7.80(d,J=2.9Hz,1H),8.25(s,1H),8.93(d,J=2.9Hz,1H).
4−(((4−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−7−イル)オキシ)メチル)−2,5−ジメチルオキサゾール(448)。
白色固体の中間体448A(85mg、0.31mmol、収率35%)を、中間体445Aに関して記載される手順に従って、7−ブロモピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(0.20g、0.89mmol)及び(2,5−ジメチルオキサゾール−4−イル)メタノール(0.450g、3.54mmol、Frontier Scientific,Inc.)から出発して、調製した。MS m/z=273.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm2.35(s,3H)2.35(s,3H)5.12(s,2H)7.66(d,J=2.74Hz,1H)8.12(s,1H)8.48(d,J=2.74Hz,1H)12.40(brs,1H).
黄褐色の固体の中間体448(0.057g、0.20mmol、収率86%)を、中間体445に関して記載する手順に従って、7−((2,5−ジメチルオキサゾール−4−イル)メトキシ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−4(3H)−オン(448A、62mg、0.23mmol)から出発して調製した。MS m/z=290.9(M+H)+.1H NMR(400MHz,CDCl3)δppm2.39(s,3H),2.45(s,3H),5.08(s,2H),7.72(d,J=2.7Hz,1H),8.89(d,J=2.7Hz,1H),9.04(s,1H).
5−メトキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸(265)。
化合物265Aの調製。2Lのフラスコ中で、3−メチルピラジン−2−カルボン酸(Matrix、19.95g、144mmol)をMeOH(500mL)に懸濁させた。懸濁液を氷水浴で冷却し、濃硫酸(Fluka、27.3mL、506mmol)を5分間かけて添加した。反応混合物を5時間80℃まで加熱した。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物をDCM(750mL)に取り込んだ。過剰な酸をNaOH水溶液(5M、200mL)で慎重に中和した。水層を分離して、DCM(250mL)で抽出した。混合有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮して、16.15gのメチル3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265A、106mmol、73%)を得た。MS m/z=153[M+H]
+.
化合物265Bの調製。1Lのフラスコにおいて、メチル3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265A、16.08g、106mmol)をCHCl3(300mL)中に懸濁させた。3−クロロベンゾペルオキソ酸(Aldrich、24.62g、143mmol)を加えた。反応混合物を16時間70℃まで加熱した。反応混合物を飽和NaHCO3(200mL)でクエンチした。層を分離して、水層を更にDCM(2×100mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥し、ろ液を濃縮して、粗3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド(17.77g)を得た。MS m/z=169[M+H]+.
1Lフラスコにおいて、粗3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド(17.77g、106mmol)を、DMF(300mL)中に溶解させた。未希釈の三塩化ホスホリル(29.6mL、317mmol)を加えた。反応混合物を100℃まで加熱した。1時間後、反応混合物を濃縮して、大部分のDMFを除去した。フラスコは氷水浴で冷却して、1MのNa2CO3水溶液(300mL)をゆっくり添加して、次に80%のEtOAc−ヘキサン(400mL)を加えた。混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過した。得られたろ液を分配し、水相を80%のEtOAc−ヘキサン(2×250mL)で更に抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥し濃縮した。前記物質を11%のEtOAc−ヘキサンを使用するシリカゲルを通して精製して、メチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265B、4.29g、23mmol、22%)を得た。MS m/z=187[M+H]+.
化合物265の調製。フラスコにナトリウム(0.813g、35.4mmol)を充填して、アルゴンでパージし、室温水浴に置いた。MeOH(47.7mL、1179mmol)をゆっくり加えた。40分後、メチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265B、2.2g、11.79mmol)を加えた。容器を封止して、45℃まで1.5時間加熱した。水酸化ナトリウム(1M、12.97mL、12.97mmol)を加えて、加熱を1.5時間継続した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を最小限の量の水(50mL)に溶解させた。水相をEt2O(15mL)で抽出して、それを破棄した。水相をHCl(5M、11mL、55mmol)で酸性化した。混合物をDCM(3×60mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、ろ液を濃縮して、5−メトキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸(265、2.0g、100%)を得た。MS m/z=169[M+H]+.CDCl3中の1H NMR δ10.70(br,1H),7.98(s,1H),4.00(s,3H),2.91(s,3H).
3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2カルボン酸(266)。
標題化合物を、中間体265に従って、化合物265Bと反応させるために2,2,2,−トリフルオロエタノール(Aldrich)を使用して、合成した。MS m/z=237(M+H)
+.
5−シアノ−3−メチルピコリン酸(267)。
DCM(96mL)中のtert−ブチル5−シアノ−3−メチルピコリネート(WO2012095521に記載されている手順に従って合成;4.18g、19.15mmol)の溶液に、TFA(Aldrich、148mL、1915mmol)を添加した。反応混合物をRTで2時間撹拌した。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物をEtOAcで粉末化した。黄色スラリーを減圧下で濃縮した。残留物をメチルtert−ブチルエーテル(30mL)及びヘキサン(50mL)の30mLで粉末化して、5−シアノ−3−メチルピコリン酸(2.91g、17.95mmol、収率94%)を黄色固体として得た。MS m/z=163.2[M+H]
+.
5−クロロ−3−メチルピコリン酸(268)。
ジメチルアセトアミド(40mL)中の2−ブロモ−5−クロロ−3−メチルピリジン(45g、218mmol)、シアン化亜鉛(8.30mL、131mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(4.99g、5.45mmol)及び1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(6.04g、10.90mmol)の混合物を、4時間110℃まで加熱した。反応混合物をRTに冷却して、水で希釈し、EtOAcで抽出した。得られた有機相を減圧下で濃縮して、残留物を、0〜60%のEtOAc/ヘキサンで溶出するISCOを使用するシリカゲル上のクロマトグラフィで精製して、5−クロロ−3−メチルピコリノニトリル(25.4g、166mmol、収率76%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=153.1(M+H).
EtOH(100mL)中の5−クロロ−3−メチルピコリノニトリル(24.0g、157mmol)の溶液に、NaOH(110mLの5N溶液、550mmol)を加えた。得られた混合物を90℃で18時間還流させた。RTに冷却した後、反応混合物を濃縮した。残留物は水で希釈し、5NのHClを添加して、溶液のpHを4に調整した。沈殿した固体をろ過して、取っておいた。ろ液をEtOAcで抽出した(2回)。水層は再度、5NのHClでpH4に酸性化して、EtOAcで抽出した(2回)。EtOAc抽出物を混合して、乾燥し、濃縮した。全ワークアップ工程から得られる固体を混合して、40℃にて12時間真空オーブン中で乾燥して、5−クロロ−3−メチルピコリン酸(268)(24.1g、140mmol、収率89%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=172.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm11.29(br.s.,1H),8.41(d,J=1.76Hz,1H),7.73(d,J=1.76Hz,1H),2.75(s,3H).
5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチルピコリン酸(269)。
化合物269Aの調製。鉄粉(9.75g、0.17モル)を2時間かけて少しずつ、HOAc/水(29mL:88mL)中の2−クロロ−3−メチル−5−ニトロピリジン(10g、58.00mmol、Combi−blocks)の撹拌溶液に加えた。3時間後、反応混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過し、ろ塊をEtOAcで洗浄した。有機層を分離して、水層をEtOAcで抽出した。混合有機層を重炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥した。溶媒を減圧下で除去し、6−クロロ−5−メチルピリジン−3−アミンを茶色固体(269A、8.00g、97%)として得た。MS m/z=142.03[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ7.54(d,J=30Hz,1H),6.91−6.90(dd,J=0.6Hz&2.7Hz,1H),5.39(s,2H),2.17(s,3H)
化合物269Bの調製。100mLのRBFにおいて、三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート(1.8mL、14.3mmol、Sigma Aldrich)を、DME(7.5mL)及びDCM(2.5mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−3−アミン(269A、1.0g、7.0mmol)の冷却した混合物(−15℃)に滴下して加えた。それからtert−ブチル亜硝酸塩(850mg、8.2mmol、Sigma−Aldrich)を滴下して加えて、反応混合物を−10℃にて25分間撹拌した。反応混合物を0℃まで温めて、更に20分間撹拌した。反応混合物をペンタン(50mL)で希釈して、テトラフルオロボラートジアゾニウム塩をろ過して収集した。前記塩を無水酢酸(10mL)中に溶解させて、95℃にて2時間加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷却し、次にEtOAc(50mL)と飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)の間で分配した。水溶液を分離して、EtOAc(2×100mL)で抽出した。混合有機抽出物を塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過して濃縮し、茶色の油状物を得た。この油状物を、石油エーテル中5%EtOAcで溶出するシリカゲル上のカラムクロマトグラフィで精製して、6−クロロ−5−メチルピリジン−3−イルアセテートを淡黄色油状物(269B、780mg、62%)として得た。MS m/z=185.02[M+H]+.1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ8.13(d,J=2.4Hz,1H),7.72(d,J=2.7Hz1H),2.34(s,3H),2.30(s,3H).
化合物269Cの調製。炭酸カリウム(1.1g、8.1mmol)を、RTにて、MeOH(15mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−3−イルアセテート(269B、750mg、4.0mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を1時間周囲温度にて撹拌した。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物を最小限の量の水で希釈し、1NのHCl(15mL)で中和した。中和後、溶液をEtOAc(2×100mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮し、6−クロロ−5−メチルピリジン−3−オール(269C)をオフホワイトの固体(500mg、89%)として得た。MS m/z=143.01[M+H]+.1H NMR(300MHz,DMSO−d6):δ8.13(d,J=2.4Hz,1H),7.72(d,J=2.7Hz1H),2.34(s,3H),2.30(s,3H).
化合物269Dの調製。DMF(5mL)中の6−クロロ−5−メチルピリジン−3−オール(269C、250mg、1.7mmol)、1−(クロロメチル)−4−メトキシベンゼン(328mg、2.0mmol、Sigma Aldrich)及び炭酸カリウム(482mg、3.4mol)の混合物を、60℃にて3時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物をRTに冷却し、氷冷水(25mL)に注ぎ入れた。得られた固体をろ過して、水(2×10mL)で洗浄し、乾燥して、2−クロロ−5−((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−メチルピリジンをオフホワイトの固体(269D、400mg、87%)として得た。MS m/z=263.9[M+H]+.1H NMR(300MHz,CDCl3):δ7.96(d,J=2.7Hz,1H),7.34(d,J=8.7Hz,2H),7.15(d,J=3Hz,1H),6.94−6.89(m,2H),4.99(s,2H),3.81(s,3H),2.33(s,3H).
化合物269Eの調製。25mLの封止可能な管に、2−クロロ−5−(ジフルオロメトキシ)−3−メチルピリジン(269D、330mg、1.2mmol)、トルエン(10mL)及びトリブチル(ビニル)スタンナン(447mg、1.5mmol)の混合物を充填した。反応混合物を10分間アルゴンガスでパージした。それからPd(PPh3)4(144mg、0.2mmol、Alfa−Aesar)を加えて、反応混合物を100℃にて16時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却し、Celite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過した。ろ塊をEtOAcで洗浄して、濃縮して、粗残留物を得た。この残留物を、シリカを使用して、石油エーテル中5〜10%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィで精製して、5−((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−メチル−2−ビニルピリジンをオフホワイトの固体(269E、250mg、65%)として得た。MS m/z=256.1[M+H]+.1H NMR(300MHz,CDCl3):δ8.20(d,J=2.7Hz,1H),7.37−7.33(m,2H),7.02(d,J=2.7Hz,1H),6.94−6.87(m,3H),6.21(dd,J=1.8Hz&16.8Hz,1H),5.39(dd,J=2.1Hz&10.5Hz,1H),5.01(s,2H),3.81(s,3H),2.33(s,3H).
5−メチル−6−ビニルピリジン−3−オール(269F)の調製。TFA(1.25mL、5倍)を、アニソール(0.5mL)中の5−((4−メトキシベンジル)オキシ)−3−メチル−2−ビニルピリジン(269E、250mg、9.8mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を、周囲温度で2時間撹拌した。反応の完了後、混合物を濃縮して、飽和NaHCO3溶液(2mL)でクエンチした。反応混合物をEtOAc(2×10mL)で抽出し、混合有機層を塩水で洗浄して、無水硫酸ナトリウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をペンタンで粉末化して、5−メチル−6−ビニルピリジン−3−オール(269F)をオフホワイトの固体(100mg、76%)として得た。MS m/z=136.15[M+H]+.1H NMR(400MHz,CDCl3):δ9.86(s,1H),7.96(d,J=2.8Hz,1H),6.94−6.86(m,2H),6.07(dd,J=2.4Hz,16.8Hz,1H),5.26(dd,J=2.8Hz,10.4Hz,1H),2.25(s,3H).
5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチル−2−ビニルピリジン(269G)の調製。DMF(2mL)中の5−メチル−6−ビニルピリジン−3−オール(269F、100mg、7.4mmol)、ナトリウム1−ブロモブタ−2−イン(118mg、0.9mmol、Alfa−Aesar)及び炭酸セシウム(361mg、1.1mmol)の混合物を、80℃にて2時間撹拌した。反応の完了後、反応混合物を周囲温度まで冷却して、氷冷水(10mL)に注入し、EtOAc(3×10mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物を、シリカゲルを使用し、石油エーテル中0〜10%EtOAcで溶出するカラムクロマトグラフィで精製して、5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチル−2−ビニルピリジン(269G)をオフホワイトの固体(85mg、61%)として得た。MS m/z=188.3[M+H]+.1H NMR(400MHz,CDCl3):δ8.21(d,J=2.8Hz,1H),7.03(d,J=2.4Hz,1H),6.96−6.89(m,1H),6.22(dd,J=2.4Hz&17.2Hz,1H),5.40(dd,J=2Hz&10.8Hz,1H),4.68−4.67(m,2H),2.35(s,3H),1.85(t,J=2.4Hz,3H).
5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチルピコリンアルデヒド(269H)の調製。OsO4(tert−ブタノール中の2.5重量%溶液)(0.86mL、2.7mmol)を、0℃にて、アセトン/水(100/100mL)中の5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチル−2−ビニルピリジン(5.1g、27mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を周囲温度で30分間撹拌した。それからNaIO4(23.2g、108.0mmol)を加えて、反応混合物を周囲温度にて更に4時間撹拌した。反応混合物を氷冷水(200mL)で希釈して、EtOAc(3×200mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。粗残留物を、石油エーテル中5〜10%EtOAcで溶出するシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチルピコリンアルデヒド(269H、3.6g、70%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z=189.9[M+H]+.1H NMR(400MHz,CDCl3):δ10.10(s,1H),8.37(d,J=2.8Hz,1H),7.13(d,J=2.8Hz,1H),4.77(d,J=2.4Hz,2H),2.67(s,3H),1.86(t,J=2Hz,3H).
化合物269の調製。水(216mL)/アセトン(36mL)中の5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチルピコリンアルデヒド(269H、3.6g、19.0mmol)の撹拌溶液を、スルファミン酸(2.5g、25.0mmol)及び85%の亜塩素酸ナトリウム(2.7g、29.0mmol)で処理した。反応混合物を周囲温度で2時間撹拌した。反応混合物を、EtOAc(2×100mL)で抽出した。混合有機層を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗残留物をn−ペンタンで粉末化して、5−(ブタ−2−イン−1−イルオキシ)−3−メチルピコリンアルデヒド(269)をオフホワイトの固体(3.2g、82%)として得た。MS m/z=206.3[M+H]+.1H NMR(400MHz,CD3OD):δ8.16(d,J=2.8Hz,1H),7.38(d,J=2.4Hz,1H),4.84−4.82(m,2H),2.63(s,3H),1.83(t,J=2Hz,3H).
3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸。
化合物265Bの調製。DCM(100mL)中のメチル3−メチルピラジン−2−カルボキレート(265A、9.1g、59.8mmol)の溶液を0℃まで冷却して、尿素過酸化水素付加物(7.8g、83.0mmol)に加えて、次にトリフルオロ酢酸無水物(10.8mL、78.0mmol)を滴下して加えた。得られた混合物を0℃にて1時間、RTにて18時間撹拌し、その間、LCMSは、MS m/z=169.0[M+H]
+に対応する2つのピークの混成を示した。反応物をDCMで希釈して、飽和Na
2SO
3溶液でクエンチし、水層をDCMで逆抽出した(2回)。混合有機抽出物を乾燥して(MgSO
4)、ろ過し、真空下で濃縮した。ISCO精製(20〜80%のEtOAc/ヘキサン)により、3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド、及び2−(メトキシカルボニル)−3−メチルピラジン1−オキシドを含有する、2つの位置異性体の混合物を得た(5.2g、30.9mmol、収率51.7%)。位置異性体の混合物は、更に精製することなく次の工程に進んだ。MS m/z=169.0[M+H]
+.トルエン(50mL)中の3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド及び2−(メトキシカルボニル)−3−メチルピラジン1−オキシド(5.1g、15.2mmol)の溶液を、0℃まで冷却して、窒素下でオキシ塩化リン(2.8mL、30.3mmol)を、続いてDMF(0.12mL、1.52mmol)を添加した。反応混合物をRTにて4時間撹拌し、65℃まで18時間加熱して、RTに冷却されて、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO
3溶液で洗浄した。水層をEtOAcで再抽出した(2回)。混合有機抽出物を乾燥して(MgSO
4)、ろ過し、真空下で濃縮した。慎重にISCOで精製(0〜50%のEtOAc/ヘキサン)して、両方の異性体:ピーク1で示す、メチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265B、0.68g)(軽微な生成物)及びピーク2で示す、メチル6−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265B1、1.50g)(主要生成物)を得た。MS m/z=187.0[M+H]
+.ピーク1:
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ8.73(s,1H),3.91(s,3H),2.71(s,3H).ピーク2:
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ8.89(s,1H),3.91(s,3H),2.71(s,3H).
化合物270Aの調製。3mLのDMF中のメチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(265B、750mg、4.02mmol)及びプロパルギルアルコール(356μL、6.03mmol)の溶液に、炭酸カリウム(833mg、6.03mmol)を加えた。1時間後、約70%の所望される転換を、LCMSが検出した。追加のプロパルギルアルコール(356μL、6.03mmol)を加えて、反応物を一晩撹拌した。反応物をフラッシュカラム(ヘキサン/EtOAc=10:1〜5:1〜4:1)に直接充填して、メチル3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(270A、800mg、3.88mmol、収率97%)を白色ゴム状物として得た。MS m/z=207.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.18(s,1H),5.06(d,J=2.48Hz,2H),3.97(s,3H),2.80(s,3H),2.52(t,J=2.41Hz,1H).
化合物270の調製。THF(10mL)中の3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(270A、800mg、3.88mmol)の溶液を、水10mL中の水酸化リチウム水和物(488mg、11.64mmol)で処理して、混合物を周囲温度にて3時間撹拌した。混合物を、5MのHCl水溶液(2.4mL)で処理し、DCM(3×50mL)で抽出した。混合有機抽出物を乾燥し(Na2SO4)、濃縮して、3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(270)(380mg、1.98mmol、収率51%)を白色固体として得た。MS m/z=193.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.05(s,1H),5.09(d,J=2.48Hz,2H),2.92(s,3H),2.54(t,J=2.41Hz,1H).
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(272)。
tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(272A)の調製。THF(2.5L)中の5−クロロピラジン−2−カルボン酸(200.0g、1.26モル)の溶液を、シクロヘキサン(2.5L)中のtert−ブチル2,2,2−トリクロロアセトイミダート(460mL、2.57モル)溶液で処理した。反応物を25℃にて5分間撹拌して、それから三フッ化ホウ素ジメチルエーテラート(144.0mL、126mmol)で処理した。得られた反応混合物を25℃にて16時間撹拌し、それからEtOAc(5.0L)で希釈して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液(4.0L)で、次に水(5.0L)で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮した。粗製物質を、カラムクロマトグラフィ(シリカ60〜120メッシュ、ヘキサン中10%EtOAc)で精製して、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(250g、92%)を無色油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:215.2(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3)δ9.01(d,J=1.3Hz,1H),8.70(d,J=1.3Hz,1H),1.66(s,9H).
tert−ブチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(272B)の調製。0℃にて、THF30mL中の2,2,2−トリフルオロエタノール(2.70mL、37.00mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(4.47g、39.90mmol)を少しずつ添加した。濁った混合物をRTで15分間撹拌し、それから0℃にて、THF50mL中のtert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(6.11g、28.50mmol)の溶液にカニューレで添加した。混合物を30分間0℃で撹拌し、それから50mLの飽和NH4Clでクエンチした。それを200mLのEtOAcで抽出した。有機層を塩水25mLで洗浄して、乾燥し(MgSO4)、ろ過して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘプタン中5〜25%EtOAc)で精製して、tert−ブチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(5.87g、21.10mmol、収率74%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−72.16(s,1F).1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.81(d,J=1.37Hz,1H),8.58(d,J=1.17Hz,1H),5.13(q,J=8.80Hz,2H),1.57(s,9H).m/z(ESI,+veイオン)279.1.
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(272)の調製。RTにて、DCM50mL中のtert−ブチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(5.85g、21.03mmol)の溶液を、2,2,2−トリフルオロ酢酸(24.14mL)を滴下して処理した。得られた混合物を、RTにて3時間撹拌した。反応混合物は減圧下で濃縮して、粗生成物をトルエン(3×5mL)で共沸した。粗生成物をヘキサン(20mL)中の5%EtOAcと共に1時間撹拌して、ろ過した。ろ液を破棄した。このように得た白色固体をヘキサン(2×10mL)で洗浄して、収集して、5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボン酸を白色結晶性固体として得て、これを10mLのジオキサンに懸濁し、ジオキサン(40mmol、10mL)中の4NのHClで、次に水5mLで処理した。混合物をRTにて5分間撹拌した。それを濃縮乾固し、次にトルエン(3×5mL)で共沸して、5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(4.41g、19.85mmol、収率94%)を白色結晶性固体として得た。19F NMR(377MHz,DMSO−d6)δ−72.16.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ13.48(br.,1H),8.86(d,J=1.17Hz,1H),8.60(d,J=1.17Hz,1H),5.15(q,J=9.00Hz,2H).m/z(ESI,+veイオン)223.1.
5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(273)。
tert−ブチル5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレートの調製。1,4−ジオキサン(2.5L)中のカリウムtert−ブトキシド(272A、78.0g、699mmol)の溶液を、0℃に冷却し、プロパルギルアルコール(39.2g、699mmol)は滴下して加えた。得られた混合物を10分間撹拌した。1,4−ジオキサン(1.3L)中のtert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(125g、582mmol)の溶液を、反応混合物に滴下して加えた。混合物を周囲温度までゆっくり温めて、4時間撹拌した。反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(2.0L)でクエンチして、10分間撹拌した。反応混合物をEtOAc(3.0L)及び水(2.5L)で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(3×2L)で抽出した。混合有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮して、粗生成物を得て、これをカラムクロマトグラフィ(シリカゲル60〜120メッシュ、ヘキサン中10%EtOAc)で精製して、tert−ブチル5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(70g、51%)を黄褐色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:235.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3)8.83(d,J=1.3Hz,1H),8.35(d,J=1.3Hz,1H),5.06(s,2H),2.54(s,1H),1.64(s,9H).
5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(273)の調製。DCM(480mL)中のtert−ブチル5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(140g、598モル)の溶液を、0℃に冷却して、TFA(1.4L)を滴下して加えた。反応混合物を、周囲温度にて4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗製物質を得て、これをトルエン(3×1.0L)で共沸した。粗製物質をヘキサン(2.0L)中の10%のEtOAcと共に1時間撹拌して、ろ過した。固体をヘキサン(3.0L)で洗浄して、tert−ブチル5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(103g、97%)を白色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:179.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−D6)δ13.41(s,1H),8.83(d,J=1.3Hz,1H),8.46(d,J=1.3Hz,1H),5.11(d,J=2.4Hz,2H),3.64(s,1H).
5−((1,1−ジ重水素プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(274)。
tert−ブチル5−((1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(274A)の調製。0℃にて、THF30mL中の1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−オール(1.81g、31.1mmol)[カタログ番号AM1043、Adesis Inc.]の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(3.77g、33.60mmol)を少しずつ添加した。濁った混合物をRTにて15分間撹拌し、それから0℃にて、THF50mL中のtert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(5.34g、24.88mmol)の溶液にカニューレで添加した。混合物を0℃にて30分間撹拌して、それから飽和NH
4Cl50mLで、次にEtOAc200mLで処理した。混合物を分液漏斗に移して、層を分離した。有機層を塩水25mLで洗浄して、乾燥し(MgSO
4)、ろ過して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘプタン中5〜25%EtOAc)で精製して、tert−ブチル5−((1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(1.40g、5.93mmol、収率24%)を無色の粘稠な油状物として得た。
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.81(d,J=1.37Hz,1H),8.46(d,J=1.37Hz,1H),3.63(s,1H),1.57(s,9H).m/z(ESI,+veイオン)259.1(M+23)+.
5−((1,1−ジ重水素プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(274)の調製。RTにて、DCM10mL中のtert−ブチル5−((1,1−ジ重水素−プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(1.40g、5.93mmol)の溶液を、2,2,2−トリフルオロ酢酸(5.44mL、71.1mmol)を滴下して処理した。得られた混合物をRTにて4時間撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、粗生成物をトルエン(2×5mL)で共沸した。粗生成物をヘキサン(20mL)中の5%EtOAcと共に1時間撹拌して、ろ過した。ろ液を破棄した。このように得た白色固体をヘキサン(2×10mL)で洗浄して、収集した。白色固体の19F NMRは、微量の2,2,2−トリフルオロ酢酸の存在を示した。オフホワイトの固体をジオキサン3mL中に懸濁させて、ジオキサン(6mmol、1.5mL)中の4NのHClで、次に水1mLで処理した。混合物をRTにて5分間撹拌した。それを濃縮乾固し、次にトルエン(5mL)で共沸して、5−((1,1−ジ重水素プロパ−2−イン−1−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(1.0g、5.55mmol、収率94%)を白色結晶性固体として得た。白色固体の19F NMRは、2,2,2−トリフルオロ酢酸の欠如を示した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ13.36(br.,1H),8.84(d,J=1.17Hz,1H),8.47(d,J=1.17Hz,1H),3.63(s,1H).m/z(ESI,+veイオン)181.2(M+H)+.
5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボン酸(275)。
0℃にて、THF5mL中の2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール(1.1mL、8.4mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1.0M溶液(9.08mL、9.08mmol))の溶液を2分間かけて注射器で加えた。橙色混合物をRTにて15分間撹拌し、それから0℃にて、THF15mL中のtert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(272A、1.5g、6.99mmol)の溶液にカニューレで添加した。混合物を0℃にて30分間撹拌した。反応物を飽和NH
4Cl水溶液(30mL)でクエンチして、EtOAc(100mL)及び水(30mL)で希釈した。層を分離し、有機層を塩水(25mL)で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥して、ろ過して、真空下で濃縮した。残留物を0〜30%のEtOAc/ヘプタン勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、tert−ブチル5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボキシレートを黄色固体(275A、1.88g、87%)として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=333.1(M+Na)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.81(d,J=1.17Hz,1H),8.41(d,J=1.17Hz,1H),5.83−6.17(m,1H),4.84(t,J=12.72Hz,2H),1.65(s,9H).
2,2,2−トリフルオロ酢酸(6.66g、87mmol)を、RTにてDCM(11.6mL)中のtert−ブチル5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(275A、1.8g、5.8mmol)の撹拌溶液に加えた。ピンク色の溶液をRTにて3時間撹拌し、次に真空下で濃縮した。残留物をトルエン(2×25mL)で共沸して、5−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボン酸(275)を白色固体(1.38g、94%)として得た。LC/MS(ESI+)m/z=255.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ13.44(br.s.,1H),8.83(d,J=1.37Hz,1H),8.53(d,J=1.17Hz,1H),6.54−6.87(m,1H),5.00(t,J=14.08Hz,2H).
5−(3,3,3−トリフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボン酸(276)。
標題化合物を、中間体275に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=237.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ13.32(br.s.,1H),8.83(d,J=1.17Hz,1H),8.41(d,J=1.17Hz,1H),4.63(t,J=5.97Hz,2H),2.88(m,2H).
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−63.2.
5−(2,2−ジフルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボン酸(277)。
標題化合物を、中間体275に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=219.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ13.38(br.s.,1H),8.82(d,J=1.17Hz,1H),8.51(d,J=0.98Hz,1H),4.70(t,J=13.20Hz,2H),1.76(t,J=19.27Hz,3H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−97.3.
5−(3−フルオロプロポキシ)ピラジン−2−カルボン酸(278)。
標題化合物を、中間体275に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために3,3,3−トリフルオロプロパン−1−オールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=201.2(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.80(d,J=1.17Hz,1H),8.38(d,J=1.37Hz,1H),4.67(t,J=5.87Hz,1H),4.55(t,J=5.87Hz,1H),4.49(t,J=6.36Hz,2H),2.08−2.23(m,2H);
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−74.5.
3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(279)。
DMF3mL中のtert−ブチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(3.8g、16.62mmol)及びオキサゾール−2−イルメタノール(Combi−Blocks Inc.、3.29g、33.2mmol)の溶液に、炭酸カリウム(4.59g、33.2mmol)を添加した。反応混合物を一晩撹拌した。内容物をフラッシュカラムに充填し、(ヘキサン:EtOAc=5:1〜2:1)勾配で溶出して、tert−ブチル3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(279A、4.16g、14.28mmol、収率86%)を無色油状物として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.20(s,1H),7.69(d,J=0.88Hz,1H),7.16(s,1H),5.53(s,2H),2.71(s,3H),1.63(s,9H).エステルに、TFA(18.52mL、249mmol)を滴下して加えて、混合物をRTにて一晩撹拌した。TFAを真空下で除去した。残留物を15mLの1NのHCl水溶液で処理して、残留するTFAを除去するために、真空下で共沸した(2回繰り返した)。残留物をハウスバキューム下で一晩乾燥して、3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(3.6g、15.31mmol、収率92%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.10(s,1H),7.71(d,J=0.88Hz,1H),7.18(s,1H),5.59(s,2H),2.91(s,3H).LC/MS(ESI
+)m/z=236.0(M+H)
+.
5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピラジン−2カルボン酸(280)。
オフホワイトの結晶性固体である化合物280A(3.07g、11.07mmol、収率66%)を、中間体272Bに従って、272A(3.59g、16.72mmol)及びオキサゾール−2−イルメタノール(Combi−Blocks Inc.、1.99g、20.07mmol)から出発して調製した。LC/MS(ESI
+)m/z=278.1(M+H)
+.
オフホワイトの結晶性固体の化合物280(4.15g、18.76mmol、収率99%)を、中間体272に従って、280A(5.26g、18.97mmol)から出発して調製した。1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.81(m,1H),8.50(d,J=1.37Hz,1H),8.18(d,J=0.78Hz,1H),7.28(s,1H),5.58(s,2H),4.55−5.55(br.,1H).LC/MS(ESI+)m/z=222.0(M+H)+.
3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピコリン酸(281)。
2−(((6−ブロモ−5−メチルピリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(281A)の調製。THF(20mL)中の2−オキサゾールメタノール(1.12g、11.30mmol、Combi−Blocks Inc.)及びトリフェニルホスフィン(3.72g、14.18mmol)の溶液に、2−ブロモ−5−ヒドロキシ−3−ピコリン(2.27g、12.07mmol、AOB Chem USA)を加えた。混合物を0℃に冷却して、1,2−エトキシカルボニルジアゼン(2.5mL、13.72mmol)をゆっくり加えた。溶液をRTにゆっくり温めた。21時間後、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.5mL、7.63mmol)を混合物に加えた。約1.5時間後に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.5mL、7.63mmol)の第2のバッチを加えた。混合物を更に4時間、RTにて撹拌して、EtOAc(50mL)で希釈した。溶液をNaOH(0.5N、10mL)、水、塩水で洗浄し、次にNa
2SO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中10〜50%EtOAc)で精製して、2−(((6−ブロモ−5−メチルピリヂン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(3.8g、約80%純粋)を、不純物としてヒドラジン副生成物を含有する白色固体として得た(
1H NMRに基づく)。LCMS(ESI、陽)269.0(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.02(d,J=2.93Hz,1H),7.70(d,J=0.78Hz,1H),7.23(d,J=2.74Hz,1H),7.17(s,1H),5.18(s,2H),2.37(s,3H).
メチル−3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピコリネート(281B)の調製。窒素下にて、酢酸パラジウム(II)(63mg、0.28mmol)及び4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(327mg、0.56mmol)の混合物に、250mLの圧力管におけるMeOH(50mL、1233mmol)及びTEA(18.90mL、136mmol)中の2−(((6−ブロモ−5−メチルピリジン−3−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(281A、3.8g、11.30mmol、約80%純粋)を加えた。混合物を、COガス(バルーン)で3回排気−パージした。バルブを閉じて、混合物を24時間70℃で加熱した。混合物をヒーターから取りはずして、Celite(登録商標)ろ過助剤のパッドに通してろ過した。Celite(登録商標)ろ過助剤を、EtOAc(3×20mL)で洗浄した。ろ液を真空下で濃縮して、EtOAc(60mL)と飽和NaHCO3(40mL)の間で分割した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗製物質を、EtOAc中0〜5%MeOH勾配を使用するシリカゲルクロマトグラフィで精製した。生成物を、白色固体(1.9g、2工程で68%)として得た。LCMS(ESI、陽)249.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.33(d,J=2.74Hz,1H),7.71(s,1H),7.23(d,J=2.54Hz,1H),7.18(s,1H),5.25(s,2H),3.95(s,3H),2.63(s,3H).
3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピコリン酸(281)の調製。THF(20mL)中のメチル−3−メチル−5−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピコリネート(281B、1.9g、7.65mmol)溶液に、水(6mL)、次に水酸化リチウム一水和物(350mg、8.34mmol)を添加した。3時間後、混合物を、大部分のTHFを除去するために濃縮した。水層のpHを、HCl(5N)で3〜4に調整した。固体NaClを添加して、溶液を飽和した。混合物を、CHCl3中の2%IPAで抽出した(5×30mL)。混合有機相をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、濃縮して、白色固体(1.74g、95%)を得た。LCMS(ESI、陽)235.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.21(d,J=2.35Hz,1H),7.73(s,1H),7.31(d,J=2.15Hz,1H),7.19(s,1H),5.28(s,2H),2.76(s,3H).
3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリン酸(282)。
DMF(5mL)中の5−ヒドロキシ−3−メチルピコリノニトリル(0.49g、3.63mmol)の溶液に、炭酸セシウム(1.54g、4.72mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(1.01mL、4.36mmol)を加えた。得られた懸濁液をRTにて一晩撹拌した。反応混合物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を1MのLiCl溶液及び塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリノニトリルを、EtOH(20mL)中に取り込んで、そして、1MのNaOH(10.89mL、10.89mmol)を加えた。転換が完了するまで、反応物を加熱還流した。混合物をRTに冷却し、エーテル及び水で希釈した。有機層を追加の水で洗浄して、混合水層を1MのHClを転換してpH=1に酸性化した。水層はDCMで2回抽出し、混合有機層を塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させて、真空下で濃縮し、3−メチル−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリン酸(0.75g、収率88%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=236(M+H)
+.
1H NMR(300MHz,DMSO−d
6)δppm2.50(s,3H)4.94(q,J=8.77Hz,2H)7.53(d,J=2.63Hz,1H)8.28(d,J=2.78Hz,1H).
3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリン酸(283)。
DMF(25mL)中のメチル5−ヒドロキシ−3−メチルピコリネート(1.00g、5.98mmol)及び炭酸カリウム(1.24g、8.97mmol)の懸濁液に、RTにて臭化プロパルギル(トルエン中80%溶液、0.80mL、7.18mmol)を滴下して加えた。混合物を45℃まで1時間加熱して、次にEtOAcで希釈して、水及び塩水で洗浄した。有機溶液をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。シリカゲルクロマトグラフィ(40g、ヘキサン中0〜70%EtOAc)で精製して、メチル3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリネートを黄色固体(1.21g、収率99%)として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=206(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.58(t,J=2.45Hz,1H)2.64(s,3H)3.96(s,3H)4.79(d,J=2.54Hz,2H)7.16(d,J=2.54Hz,1H)8.31(d,J=2.74Hz,1H).
メチル3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリネート(1.21g、5.90mmol)及び水酸化リチウム水和物(0.26g、6.19mmol)の懸濁液に、THF(16mL)及び水(4mL)を加えた。混合物をRTにて1.5時間撹拌し、それから1NのHCl8.5mLで中和して、塩水及びi−PrOH:CHCl3(v/v1:3)の混合溶媒で希釈した。水層を混合溶媒で更に抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、3−メチル−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリン酸(1.10g、収率98%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS(ESI−)m/z=192(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.62(br.s.,1H)2.77(s,3H)4.82(br.s.,2H)7.26(br.s.,1H)8.18(br.s.,1H).
(S)−5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピラジン−2−カルボン酸(284)。
(S)−tert−ブチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(284A)の調製。0℃にて、THF(10mL)中のtert−ブチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(2.50g、10.93mmol)及び(S)−3−ブチン−2−オール(0.95mL、12.03mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(油中60重量%、0.48g、12.03mmol)を少しずつ加えた。反応物を0℃にて2時間撹拌して、飽和NH
4Cl溶液(100mL)で処理して、EtOAc(200mL)で抽出した。有機溶液を減圧下で濃縮して、残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜10%EtOAc)を介して精製して、(S)−tert−ブチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.25g、4.77mmol、収率43%)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=285.0(M+23)+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.13(s,1H),5.85(dq,J=2.05,6.67Hz,1H),2.73(s,3H),2.46(d,J=2.05Hz,1H),1.67(d,J=6.72Hz,3H),1.65(s,9H).
化合物284の調製。TFA(20mL、269mmol)を、DCM(20mL)中の(S)−tert−ブチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(1.85g、7.05mmol)の撹拌溶液にRTにて加えた。反応混合物をRTにて4時間撹拌して、真空下で濃縮した。残留物を、ジオキサン(5mL)及び1NのHCl(10mL)中の4NのHClに溶解させて、RTにて30分間撹拌し、真空下で濃縮して、(S)−5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピラジン−2−カルボン酸(1.3g、6.30mmol、収率89%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=207.2(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ13.10(br.s.,1H),8.22(s,1H),5.80(dq,J=2.05,6.62Hz,1H),3.56−3.59(m,1H),2.69(s,3H),1.60(d,J=6.65Hz,3H
(S)−メチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピコリネート(285)の調製。
メチル5−ヒドロキシ−3−メチルピコリネート(285A)の調製。250mLの圧力管において、2−ブロモ−5−ヒドロキシ−3−ピコリン(2.18g、11.59mmol)、TEA(19.39mL、139mmol)及びMeOH(30mL、740mmol)の混合物に、4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)−9,9−ジメチルキサンテン(335mg、0.58mmol)及び酢酸パラジウム(II)(65mg、0.29mmol)を加えた。混合物を、COガス(バルーン)で3回排気−パージした。バルブを閉じて、混合物を24時間70℃で加熱した。混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤のパッドに通してろ過した。Celite(登録商標)ろ過助剤をMeOHで洗浄した。ろ液を真空下で濃縮して、DCM(50mL)に溶解させた。有機溶液を飽和NaHCO
3(30mL)で洗浄した。水層をNaClで飽和させて、CHCl
3中IPAの2%で抽出した(3×20mL)。混合有機層をNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。粗生成物を、DCM中1〜5%MeOHを使用するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、生成物をオフホワイトの固体(1.65g、85%)として得た。LCMS(ESI、陽)168.0(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.57(br.s.,1H),8.02(d,J=2.54Hz,1H),7.08(d,J=2.15Hz,1H),3.79(s,3H),2.44(s,3H).
(S)−メチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピコリネート(285B)の調製。0℃にて、THF(20mL)中の(R)−(+)−3−ブチン−2−オール(Sigma−Aldrich、0.294mL、4.19mmol)、トリフェニルホスフィン(1.2g、4.58mmol)及びメチル5−ヒドロキシ−3−メチルピコリネート(285A、0.7g、4.19mmol)の溶液に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(1.0mL、5.09mmol)をゆっくり加えた。溶液をRTに温めて、一晩撹拌した。アルコール、PPh3及びDIADの理論量の約1/4くらいを加えて、混合物を更に1.5時間撹拌した。混合物をMeOH(2mL)でクエンチして、濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(10〜50%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、(S)−メチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピコリネート(1.9g、8.67mmol、収率207%)を白色泡状物質として得て、それはヒドラジン副生成物で汚染されていた。LCMS(ESI、陽)220.1(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.32(d,J=2.74Hz,1H),7.21(d,J=2.54Hz,1H),4.98(m,1H,DIAD OC−Hと重なる),3.96(s,3H),2.64(s,3H),2.54(d,J=1.96Hz,1H),1.71(d,J=6.46Hz,4H).
(S)−メチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピコリネート(285)の調製。MeOH(10mL)及び水(10mL)中の上述で調製した(S)−メチル5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)−3−メチルピコリネート(285B、汚染1.9g、理論上4.11mmol)及び水酸化リチウム(270mg、6.43mmol)の混合物を、RTにて3時間撹拌した。混合物を濃縮して、大部分のMeOHを除去した。水層をDCM(3×10mL)で抽出して、前の工程で生じたヒドラジンを除去した。水層をHCl(5N、1.5mL)で処理して、溶液のpHを約3〜4にした。固体NaClを添加して、溶液を飽和させた。混合物をCHCl3中IPA2%で抽出した(3×10mL)。混合有機相をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、濃縮して、白色固体を得たが、それはまだ純粋ではなかった。固体をEtOAc(30mL)中に溶解させて、飽和NaHCO3(3×10mL)で抽出した。pHが約3に到達するまで、混合水層をHCl(濃)で酸性化した。溶液をNaClで飽和して、CHCl3中IPA2%で抽出した(3×10mL)。混合有機相をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、濃縮した。得られた固体をACN(5mL)及び水(2mL)中に懸濁させて、48時間凍結乾燥して、白色粉体(0.78g、2工程で収率92%)を得た。LCMS(ESI、陽)206.0(M+1)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.17(d,J=2.35Hz,1H),7.27(d,J=2.15Hz,1H),4.97(dq,J=1.96,6.52Hz,1H),4.75(s,1H),2.76(s,3H),2.57(d,J=2.15Hz,1H),1.73(d,J=6.46Hz,3H).
(S)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(286)。
化合物286Aの調製。DMF5mL中のtert−ブチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(7.0g、30.6mmol)及び1−(オキサゾール−2−イル)エタノール(5.19g、45.9mmol)の溶液に、炭酸カリウム(8.46g、61.2mmol)を添加した。反応物を一晩撹拌した。LCMSは約10〜20%の転換を示した。それを55℃にて更に24時間加熱した。LCMSは転換>90%を示した。反応物をシリカゲルカラム上に直接充填して、(ヘプタン/EtOAc=5:1〜4:1〜2:1)勾配で溶出して、tert−ブチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレートを無色油状物として得た。AY−Hカラム(30×250mm、5μm)での超臨界CO
2(IPOH中20mMのNH
3の10%添加物)を使用し、流量100mL/分(100バール圧)で溶出して、この物質(5.5g)をクロマトグラフ処理した。絶対立体化学を任意に割り当てた。第1のピーク(保持時間=1.0分)は(S)−tert−ブチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(286A、2.25g、7.37mmol、収率24%)を示した。LCMS(ESI
+)m/z=306(M+H)
+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.16(s,1H),7.62(d,J=0.73Hz,1H),7.10(s,1H),6.40(q,J=6.72Hz,1H),2.67(s,3H),1.79(d,J=6.58Hz,3H),1.62(s,9H).第2のピーク(保持時間=3.2分)は、(R)−tert−ブチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(2.23g、7.30mmol、収率24%)を示した。
化合物286Bの調製。(S)−tert−ブチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(286A、2.3g、7.53mmol)に、TFA(8.39mL、113mmol)を滴下して加えて、混合物をRTにて一晩撹拌した。TFAを真空下で除去した。残留物を15mLの1NのHCl水溶液で処理して、残留するTFAを除去するために、真空下で共沸した(2回繰り返した)。残留物をハウスバキューム下で一晩乾燥して、ゴム状物を得た。LCMSはゴム状物が純粋でないことを示した(一部分解)。ゴム状物をDMF(3mL)中に溶解させて、ヨードメタン(0.56mL、9.04mmol)及び炭酸カリウム(1.56g、11.30mmol)で処理した。一晩撹拌した後、反応物を、水で希釈して、EtOAcで抽出し、飽和NaHCO3で洗浄して、乾燥し、蒸発乾固させた。フラッシュカラム(DCM:DCM/EtOAc=10:1)により、(S)−メチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(286B、540mg、2.051mmol、収率27%)をゴム状物として得た。LCMS(ESI+)m/z=264.2(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.18(s,1H),7.63(d,J=0.73Hz,1H),7.11(s,1H),6.43(q,J=6.72Hz,1H),3.97(s,3H),2.76(s,3H),1.80(d,J=6.72Hz,3H).
化合物286の調製。THF(10mL)中の(S)−メチル3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボキシレート(286B、520mg、1.97mmol)の溶液を、水50mL中の水酸化リチウム水和物(249mg、5.93mmol)で処理して、混合物を周囲温度にて3時間撹拌した。混合物を5MのHCl水溶液(1.3mL)で処理して、DCM(3×50mL)で抽出した。混合有機抽出物を乾燥して(Na2SO4)、濃縮し、(S)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピラジン−2−カルボン酸(286、490mg、1.97mmol、収率100%)を白色固体として得た。LCMS(ESI+)m/z=250.2(M+H)+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ10.64(br.s.,1H),8.05(s,1H),7.64(d,J=0.73Hz,1H),7.12(d,J=0.73Hz,1H),6.46(q,J=6.67Hz,1H),2.87(s,3H),1.82(d,J=6.72Hz,3H).
(S)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリン酸(287)、及び(R)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリン酸(288)
化合物287A及び288Aの調製。0℃にて、THF(40mL)中のメチル5−ヒドロキシ−3−メチルピコリネート(1.66g、9.93mmol)、トリフェニルホスフィン(3.91g、14.90mmol)、1−(オキサゾール−2−イル)エタノール(1.42g、11.92mmol)の混合物に、ジイソプロピルアゾジカルボキシレート(2.93mL、14.90mmol)を滴下して加えた。反応物をRTに徐々に温めて、一晩撹拌した。混合物をMeOH(2mL)で処理し、真空下で濃縮した。残留物をEtOAc(50mL)で希釈して、NaOH(0.5N、10mL)、水及び塩水で順次洗浄して、それからNa
2SO
4上で乾燥して、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中10〜100%EtOAc)で精製した。2つの鏡像異性体の混合物を得て、AY−Hカラム(150×4.6mm、5μm)での超臨界CO
2(EtOHと20mMのNH
3の15%添加物)を使用し、流量4mL/分(100バール圧)で溶出してクロマトグラフ処理した。立体化学を任意に割り当てた。第1のピーク(保持時間=1.5分)は、(S)−メチル−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリネート(287A、1.29g、収率49%)を示した。LC/MS(ESI
−)m/z=263(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.82(d,J=6.65Hz,3H)2.59(s,3H)3.94(s,3H)5.57(q,J=6.65Hz,1H)7.11(s,1H)7.20(d,J=2.54Hz,1H)7.63(s,1H)8.28(d,J=2.74Hz,1H).第2のピーク(保持時間=2.1分)は、(R)−メチル−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリネート(288A、1.11g、収率43%)を示した。LC/MS(ESI
−)m/z=263(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.82(d,J=6.65Hz,3H)2.59(s,3H)3.94(s,3H)5.57(q,J=6.65Hz,1H)7.11(s,1H)7.20(d,J=2.54Hz,1H)7.63(s,1H)8.28(d,J=2.74Hz,1H).
化合物287の調製。(S)−メチル−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリネート(287A、1.29g、4.92mmol)及び水酸化リチウム水和物(0.30g、7.28mmol)の懸濁液に、THF(16mL)及び水(4mL)を添加した。混合物をRTにて1.5時間撹拌して、次に1NのHCl8.5mLを加えて、混合物を塩水及びi−PrOH:CHCl3(v/v1:3)の混合溶媒で希釈した。水層を混合溶媒で更に抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮して、(S)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリン酸をオフホワイトの固体(1.20g、収率98%)として得た。LC/MS(ESI−)m/z=249(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.84(d,J=6.65Hz,3H)2.72(s,3H)5.51−5.67(m,1H)7.13(s,1H)7.28(d,J=2.35Hz,1H)7.66(s,1H)8.17(d,J=2.54Hz,1H).酸プロトンのピークはブロードである。
化合物288の調製。オフホワイトの固体の(R)−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリン酸(288)(1.20g、収率98%)を、中間体287と類似の方法で合成するが、(R)−メチル−3−メチル−5−(1−(オキサゾール−2−イル)エトキシ)ピコリネート(288A、1.11g、4.23mmol)から出発した。LC/MS(ESI−)m/z=249(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm1.84(d,J=6.46Hz,3H)2.72(s,3H)5.60(q,J=6.52Hz,1H)7.13(s,1H)7.28(d,J=1.76Hz,1H)7.66(s,1H)8.17(d,J=2.35Hz,1H).酸プロトンのピークはブロードである。
3−クロロ−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリン酸(289)。
DMF(10mL)中の3−クロロ−5−ヒドロキシピコリン酸(Afferchem、0.40g、2.30mmol)及び炭酸カリウム(1.12g、8.07mmol)の懸濁液に、RTにて臭化プロパルギル(0.56mL、5.07mmol)を滴下して加えた。混合物を45℃まで1時間加熱した。LCMSは反応が完了したことを示した。混合物をEtOAcで希釈して、水及び塩水で洗浄した。有機溶液をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ:0〜50%のEtOAc−ヘキサンで精製した。生成物を、黄色固体(0.45g、収率78%)として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=250(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.53(t,J=2.35Hz,1H)2.63(t,J=2.25Hz,1H)4.81(d,J=2.15Hz,2H)4.98(d,J=2.35Hz,2H)7.41(d,J=2.54Hz,1H)8.37(d,J=2.54Hz,1H).
プロパ−2−イン−1−イル3−クロロ−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピコリネート(0.448g、1.795mmol)及び水酸化リチウム一水和物(0.079g、1.884mmol)の懸濁液に、THF(6mL)及び水(2mL)を添加した。混合物をRTで1時間撹拌した。LCMSは反応が完了したことを示した。1NのHCl0.08mLを加えて、混合物を真空下で濃縮した。生成物をオフホワイトの固体(0.456g、収率100%)として得た。LC/MS(ESI−)m/z=212(M+H)+.
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリン酸(300)。
エチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリネートの調製。DMF(5mL)中のメチル5−ヒドロキシピコリネート(0.50g、3.27mmol、Frontier Scientific)の溶液に、炭酸セシウム(1.383g、4.24mmol、Aldrich)及び2,2,2−トリフルオロエチルエステル(0.909ml、3.92mmol)を添加して、得られた懸濁物をRTにて1時間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を1MのLiCl(水)溶液及び塩水で洗浄して、その後硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、粗標題化合物を黄色油状物として得て、更に精製することなく次の工程で直接使用した。M/S m/z=236.0(M+H)
+.
化合物300の調製。前の反応からの粗製物質をTHF(5mL)中に取り込んで、水酸化リチウム(2.0M水溶液、4.90mL、9.80mmol)を加えた。反応物をRTにて16時間撹拌した。反応物を水で希釈し、pH=1になるまで1.0NのHCl(水)溶液を加えて酸性化した。溶液をDCMで抽出して、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として(0.194g、0.877mmol、収率26.9%)得た。M/S m/z=221.9[M+H]+.1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δppm5.00(q,J=8.77Hz,2H)7.66(dd,J=8.77,2.92Hz,1H)8.07(d,J=8.77Hz,1H)8.50(d,J=2.92Hz,1H)13.00(br.S.,1H).
3,8−ジクロロ−5−フルオロ−1,7−ナフチリジン(301)。
圧力瓶に、3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(15g、83mmol、Anichem)、MeOH(34.6mL)、ACN(173mL)及び1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボラート)(30.9g、87mmol)を充填して、混合物を45℃にて15時間加熱した。水及びEtOAcを加えて、層を分離した。水相部分をEtOAcで2回、DCMで1回抽出して、混合有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥して、ろ過し、濃縮した。粗固体を最小限の量のEtOAcで粉末化して、ろ過した。標題中間体を、ジアステレオマーの3:1混合物としてのオフホワイトの固体(15.34g、80%)として単離した。
バイアル瓶に、3−クロロ−5−フルオロ−6−メトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オン(7.5g、32.5mmol)、ACN(130mL)及びオキシ塩化リン(9.09mL、98mmol)を充填して、混合物を75℃にて15時間撹拌した。混合物を濃縮して、粗製物質を、ヘプタン中0〜50%EtOAcで溶出する、シリカゲルクロマトグラフィで精製して、化合物301(5.57g、25.7mmol、収率79%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=217(M+H)+.
4−クロロ−5−フルオロ−7−メトキシキナゾリン(302)。
2−アミノ−6−フルオロ−4−メトキシベンゾニトリルの調製。アンモニアガスを、DMSO(11.83mL)中の2,6−ジフルオロ−4−メトキシベンゾニトリル(1.0g、5.91mmol)の溶液に10分間通気した。それから反応物を封止して、90℃にて24時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却して、真空下で濃縮し、黄褐色残留物を得た。残留物を水で粉末化して、真空ろ過して収集して、真空下で乾燥し、標題中間体(0.9g、5.42mmol)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=167(M+H)
+.
5−フルオロ−7−メトキシキナゾリン−4−オールの調製。ギ酸(11.43mL、298mmol)及び硫酸(0.87mL、16.25mmol)の混合物に、2−アミノ−6−フルオロ−4−メトキシベンゾニトリル(0.9g、5.42mmol)を少しずつ加えた。反応混合物を100℃にて1時間撹拌し、RTに冷却して、80mLの氷水混合物内に注いだ。得られた沈殿物を、真空ろ過して収集して、真空下で乾燥し、標題中間体(0.8g、4.12mmol)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=195(M+H)+.
4−クロロ−5−フルオロ−7−メトキシキナゾリンの調製。チオニルクロリド(1.41mL、19.31mmol)中の5−フルオロ−7−メトキシキナゾリン−4−オール(0.12g、0.64mmol)の懸濁液に、DMF(0.028mL、0.36mmol)を加えた。反応物を80℃にて6時間撹拌し、真空下で濃縮した。残留物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液に懸濁させて、DCMで抽出した。有機層を真空下で濃縮し、標題化合物(0.13g、0.61mmol)を黄色の固体として生成した。LC/MS(ESI+)m/z=213(M+H)+.
ジフルオロメチル)ピコリン酸(303)。
工程1:5−ホルミルピコリノニトリル
DMF(8.4mL)中の2−ブロモ−5−ホルミルピリジン(940mg、5.05mmol)及びシアン化銅(I)(233μL、7.58mmol)の懸濁液を、120℃にて1.5時間撹拌して、RTに冷却して、水とEtOAcの間で分配した。固体をろ過によって水層から除去して、ろ液をEtOAcで抽出した。混合有機層を塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。粗生成物を、40〜60%(ヘプタン中40%EtOAc)勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、標題化合物(236mg、1.786mmol)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=133(M+H)
+.
工程2:5−(ジフルオロメチル)ピコリノニトリル
トルエン(0.25mL)中の5−ホルミルピコリノニトリル(74mg、0.560mmol)溶液に、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(0.258mL、1.400mmol)を加えて、反応物をRTにて一晩撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で慎重にクエンチして、水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を塩水で洗浄して、無水硫酸マグネシウム上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。粗生成物を、ヘプタン中40〜60%(40%EtOAc/ヘプタン)勾配で溶出するシリカゲルクロマトグラフィで精製して、標題化合物(48mg、0.311mmol)を白色固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=155(M+H).
工程3:5−(ジフルオロメチル)ピコリン酸
12Nの塩酸水溶液(4.3mL、140mmol)中の5−(ジフルオロメチル)ピコリノニトリル(48mg、0.311mmol)の懸濁液を、110℃にて1.5時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、反応混合物を濃縮して、DIPEA(2mL)で処理した。混合物を濃縮して、真空下で乾燥し、定量収率の標題化合物を得た。LC/MS(ESI+)m/z=174(M+H)+.
5−メトキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸(304)。
工程1:メチル3−メチルピラジン−2−カルボキシレート
2Lのフラスコにおいて、3−メチルピラジン−2−カルボン酸(Matrix、19.95g、144mmol)を、MeOH(500mL)中に懸濁させた。懸濁液を氷水浴で冷却して、濃硫酸(Fluka、27.3mL、506mmol)を5分間かけて加えた。反応混合物を5時間80℃まで加熱した。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物をDCM(750mL)に取り込んだ。過剰な酸をNaOH水溶液(5Nまたは5M、200mL)で慎重に中和した。水層を分離して、DCM(250mL)で抽出した。混合有機層を合わせて、MgSO
4上で乾燥させ、濃縮して、標題化合物(106mmol、73%)16.15gを得た。MS m/z=153[M+H]
+.工程2:3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド
1Lのフラスコにおいて、メチル3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(工程1、16.08g、106mmol)をCHCl3(300mL)中に懸濁させた。3−クロロベンゾペルオキソ酸(Aldrich、24.62g、143mmol)を加えた。反応混合物を16時間70℃まで加熱した。反応混合物を飽和NaHCO3(200mL)でクエンチした。層を分離して、水層を更にDCM(2×100mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥し、ろ液を濃縮して、標題化合物を得た。MS m/z=169[M+H]+.
工程3:メチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート
1Lフラスコにおいて、粗3−(メトキシカルボニル)−2−メチルピラジン1−オキシド(工程2、17.77g、106mmol)を、DMF(300mL)中に溶解させた。未希釈の三塩化ホスホリル(29.6mL、317mmol)を加えた。反応混合物を100℃まで加熱した。1時間後、反応混合物を濃縮して、大部分のDMFを除去した。フラスコは氷水浴で冷却して、1MのNa2CO3水溶液(300mL)をゆっくり添加して、次に80%のEtOAc−ヘキサン(400mL)を加えた。混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過した。得られたろ液を分配し、水相を80%のEtOAc−ヘキサン(2×250mL)で更に抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥し濃縮した。前記物質を11%のEtOAc−ヘキサンを使用するシリカゲルを通して精製して、標題化合物(4.29g、23mmol、22%)を得た。MS m/z=187[M+H]+.CDCl3中の1H NMR δ:8.51(s,1H),4.01(s,3H),2.86(s,3H).
工程4:5−メトキシ−3−メチルピラジン−2−カルボン酸
フラスコにナトリウム(0.813g、35.4mmol)を充填して、アルゴンでパージし、室温水浴に置いた。MeOH(47.7mL、1179mmol)をゆっくり加えた。40分後、メチル5−クロロ−3−メチルピラジン−2−カルボキシレート(工程3、2.2g、11.79mmol)を加えた。容器を封止して、45℃まで1.5時間加熱した。水酸化ナトリウム(1M、12.97mL、12.97mmol)を加えて、加熱を1.5時間継続した。反応混合物を減圧下で濃縮し、残留物を最小限の量の水(50mL)に溶解させた。水相をEt2O(15mL)で抽出して、それを破棄した。水相をHCl(5M、11mL、55mmol)で酸性化した。混合物をDCM(3×60mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、ろ液を濃縮して、標題化合物(2.0g、100%)を得た。MS m/z=169[M+H]+.CDCl3中の1H NMR δ:10.70(br,1H),7.98(s,1H),4.00(s,3H),2.91(s,3H).
5−クロロ−3−メトキシピコリン酸(305)。
1Lのフラスコにおいて、5−クロロ−3−ニトロピコリノニトリル(Oakwood,6.67g、36.3mmol)をMeOH(185mL)中に溶解させた。溶液を0℃に冷却して、水酸化ナトリウム(3M、36.3mL、109mmol)を加えた。反応混合物をRTに温めて、一晩撹拌した。反応物を減圧下で濃縮して、残留物を無水EtOH(100mL)に取り込んだ。NaOH(5M、3当量、109mmol、22mL)を加えて、反応混合物を1時間100℃に加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を水(100mL)に取り込んだ。水層をEt
2O(30mL)で抽出して、それを破棄した。水相をHCl(5M、55mL)で酸性化し、NaClで飽和して、NaClで飽和して、EtOAc(5×75mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ液を減圧下で濃縮した。得られた固体をEt
2Oで粉末化して、標題化合物(5.63g、30mmol、83%)を得た。MS m/z=188[M+H]
+.CDCl
3中の
1H NMR δ:8.18(d,1H,J=1.8),7.49(d,1H,J=1.8),4.03(s,3H).
5−シアノ−3−メトキシピコリン酸(306)。
工程1:メチル5−クロロ−3−メトキシピコリネート
350mLの再封止可能な容器において、5−クロロ−3−メトキシピコリン酸(中間体14、7.51g、40.0mmol)を、MeOH(120mL)中に溶解させた。溶液を0℃に冷却して、濃硫酸(7.57mL、140mmol)を加えた。容器を封止して、95℃まで1.5時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却して、Na
2CO
3(1M、140mL)でクエンチした。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物をEtOAcで抽出した(3×100mL)。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(20%〜33%EtOAc/ヘキサン勾配)によって精製し、標題化合物を黄色の固体(5.59g、27.7mmol、67%)として得た。MS m/z=202[M+H]
+.CDCl
3中の
1H NMR δ:8.24(d,1H,J=1.9),7.37(d,1H,J=1.9),3.97(s,3H),3.94(s,3H).
工程2:メチル5−シアノ−3−メトキシピコリネート
350mLの再封止可能な容器において、Pd2dba3(1.487g、1.623mmol)、ジシクロヘキシル(2’,6’−ジメトキシ−[1,1’−ビフェニル]−2−イル)ホスフィン(1.444g、3.52mmol)、ジシアノ亜鉛(3.18g、27.1mmol)及びメチル5−クロロ−3−メトキシピコリネート(工程1、5.455g、27.1mmol)をDMF(80mL)中に取り込んだ。反応混合物をアルゴンでパージして、その後120℃まで2時間加熱した。冷却時に、反応混合物を減圧下で濃縮した。残留物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過し、ろ塊を1%MeOH/DCMですすいだ。ろ液を減圧下で濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(33〜40%EtOAc/ヘキサン)で精製し、標題化合物を白色固体(4.51g、23.5mmol、87%)として得た。MS m/z=193[M+H]+.CDCl3中の1H NMR δ:8.51(d,1H,J=1.6),7.55(d,1H,J=1.6),4.00(s,3H),3.97(s,3H).
工程3:5−シアノ−3−メトキシピコリン酸
1Lフラスコにおいて、メチル5−シアノ−3−メトキシピコリネート(工程2、4.51g、23.5mmol)を、THF(74mL)中に取り込んだ。懸濁液を0℃に冷却して、水酸化ナトリウム(1M、24.64mL、24.64mmol)を加えた。1時間後、反応物を減圧下で濃縮した。残留物を100mLの水に取り込み、水相をEt2O(50mL)で抽出して、それを破棄した。水相をHCl(5M、5.16mL、25.8mmol)で酸性化した。水相をDCM(11×150mL)で抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ液を減圧下で濃縮して、標題化合物を白色固体として得た。MS m/z=179[M+H]+.CDCl3中の1H NMR δ:8.48(d,1H,J=1.6),7.71(d,1H,J=1.6),4.08(s,3H).
5−シアノ−3−メチルピコリン酸(307)。
DCM(96mL)中のtert−ブチル5−シアノ−3−メチルピコリネート(WO2012095521に記載されている手順に従って合成;4.18g、19.15mmol)の溶液に、TFA(Aldrich、148mL、1915mmol)を添加した。反応混合物を、室温で2時間撹拌した。反応混合物は減圧下で濃縮して、残留物をEtOAcで粉末化した。黄色スラリーを減圧下で濃縮した。残留物をメチルtert−ブチルエーテル(30mL)及びヘキサン(50mL)の30mLで粉末化して、5−シアノ−3−メチルピコリン酸(2.91g、17.95mmol、収率94%)を黄色固体として得た。MS m/z=163.2[M+H]
+.
8−クロロ−5−フルオロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(308)。
工程1:3−クロロ−5−フルオロ−6−メトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オン
圧力瓶に、3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8(7H)−オン(Anichem、15g、83mmol)、MeOH(34ml)、ACN(173ml)及び1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイウムテトラフルオロボラート(Aldrich、30.9g、87mmol)を充填した。混合物を45〜50℃まで加熱した。6時間後、追加の1−(クロロメチル)−4−フルオロ−1,4−ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン−1,4−ジイウムテトラフルオロボラート(2.5g)を加えて、加熱を一晩継続した。水及びEtOAcを冷却した反応混合物に加え、層を分離した。水層をEtOAcで抽出して、混合有機層をMgSO
4上で乾燥させた。ろ液を減圧下で濃縮して、残留物をEtOAcで粉末化した。固体をろ別して、標題化合物(15.34g、66.5mmol、収率80%)を白色固体として単離した。MS m/z=231[M+H]
+.
工程2:5−フルオロ−6−メトキシ−8−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル
圧力瓶に、Pd(dba)3(Strem、1.032g、1.127mmol)、2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’、6’−ジメトキシビフェニル(Strem、1.157g、2.82mmol)、シアン化亜鉛(Alfa Aesar、2.482g、21.14mmol)、3−クロロ−5−フルオロ−6−メトキシ−6,7−ジヒドロ−1,7−ナフチリジン−8(5H)−オン(工程1、3.25g、14.09mmol)及びDMF(70ml)を充填した。瓶をアルゴンでパージし、反応混合物を110℃まで1時間加熱した。粗製反応混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤のパッドに通してろ過し、ろ塊をMeOHで洗浄した。混合ろ液を減圧下で濃縮した。残留物をDCMで粉末化した。固体をろ別して、DCMで洗浄した。標題化合物(2.27g、10.26mmol、収率73%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z=222[M+H]+.
工程3:8−クロロ−5−フルオロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル
圧力瓶に、5−フルオロ−6−メトキシ−8−オキソ−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(工程3、2.27g、10.26mmol)、ACN(41ml)及びオキシ塩化リン(Aldrich、3.35ml、35.9mmol)を充填した。瓶を封止して、反応混合物を75℃まで一晩加熱した。反応混合物を濃縮し、粗製物質を、シリカゲルクロマトグラフィにより(勾配0〜20%(DCM中の10MeOH)/DCM)で精製して、て標題化合物(1.2g、5.78mmol、収率56%)を白色固体として得た。MS m/z=208[M+H]+.
5−(シアノメトキシ)−3−メチルピコリン酸(309)。
工程1:メチル5−(シアノメトキシ)−3−メチルピコリネート
DMF(48.2mL)中のメチル5−ヒドロキシ−3−メチルピコリネート(0.8063g、4.82mmol、工程3の中間体38)及び炭酸セシウム(0.77ml、9.65mmol、Alfa Aesar)の懸濁液に、ブロモアセトニトリル(0.336ml、4.82mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)を添加した。反応混合物をRTにて4時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液で希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を、飽和重炭酸ナトリウム水溶液、塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させた。ろ液を真空下で濃縮した。MS m/z=207.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm2.67(s,3H)3.98(s,3H)4.88(s,2H)7.20(d,J=2.35Hz,1H)8.32(br.s.,1H)
工程2:5−(シアノメトキシ)−3−メチルピコリン酸
ACN(4.34ml)中のメチル5−(シアノメトキシ)−3−メチルピコリネート(0.895g、4.34mmol)及びヨウ化ナトリウム(0.354ml、8.68mmol、Sigma−Aldrich Chemical Company,Inc.)の溶液に、クロロトリメチルシラン(1.102ml、8.68mmol、Strem Chemicals,Inc.)を加えた。反応混合物を70℃まで加熱し、一晩撹拌した。反応混合物を減圧下で濃縮して、残留物を水で希釈して、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水、10%のチオ硫酸ナトリウム溶液で洗浄して、MgSO4上で乾燥させた。ろ液を真空下で濃縮して、5−(シアノメトキシ)−3−メチルピコリン酸を得て、更に精製することなく使用した。MS m/z=192.9[M+H]+.
以下のカルボン酸中間体を、以下に記載する既存の文献手順に従って合成した。
5−シアノピリミジン−2−カルボン酸(322)。
工程1:メチル5−ブロモピリミジン−2−カルボキシレート
室温にて、MeOH(50mL)中の5−ブロモピリミジン−2−カルボン酸(3.22g、15.9mmol)の溶液に、塩化アセチル(4.0mL、56.3mmol)を加えた。反応混合物を15分間加熱還流し、室温に冷却して、減圧下で濃縮した。反応混合物を飽和NaHCO
3(30mL)及びEtOAcで希釈して、分液漏斗へ移した。水相をEtOAcで抽出して(4回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO
4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、メチル5−ブロモピリミジン−2−カルボキシレート(2.30g、10.6mmol、収率67%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=216.9(M+H).C
6H
5BrN
2O
2に対する計算値216.0.
工程2:メチル5−シアノピリミジン−2−カルボキシレート
100mLの丸底フラスコにおいて、メチル5−ブロモピリミジン−2−カルボキシレート(2.30g、10.6mmol)及びシアン化銅(I)(1.92g、21.4mmol)の混合物に、DMA(21mL)を加えた。5分間溶液に窒素を通気することにより、反応混合物を脱気した。反応混合物を110℃まで2日間加熱し、室温に冷却した。反応混合物をEtOAc及び水で希釈し、ガラスフリット(媒質)に通してろ過した。このろ液を分液漏斗に移した。水相をEtOAcで抽出して(4回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、黄色油状物を得た。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(80g、ヘプタン中5%〜50%EtOAc)により、メチル5−シアノピリミジン−2−カルボキシレート(0.83g、5.08mmol、収率48%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI+)m/z=164.0(M+H).
工程3:5−シアノピリミジン−2−カルボン酸
0℃にて、THF(2.6mL)中のメチル5−シアノピリミジン−2−カルボキシレート(0.11g、0.644mmol)溶液に、水(0.5mL)中の水酸化リチウム一水和物(30mg、0.715mmol)溶液を加えた。反応混合物を0℃にて20分間撹拌して、1MのHCl(0.70mL)を加えた。反応混合物を減圧下で濃縮し、高真空下で乾燥して、メチル5−シアノピリミジン−2−カルボキシレート(0.11g、0.644mmol)を白色固体として得て、更に精製することなく使用した。LC/MS(ESI+)m/z=148.0(M−H).
5−エチニルピコリン酸(323)。
工程1:メチル5−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリネート
ガラスマイクロ波反応容器に、メチル5−ブロモピリジン−2−カルボキシレート(0.95mL、6.94mmol、Alfa Aesar)、(トリエチルシリル)アセチレン(3.73mL、20.81mmol、Sigma−Aldrich)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.61g、0.527mmol、Strem Chemicals)、TEA(4.82mL、34.7mmol、Sigma−Aldrich Chemical)及びヨウ化銅(I)(198mg、1.04mmol、Sigma−Aldrich)を充填した。反応混合物を撹拌して、30分間70℃にて、Biotage Initiatorマイクロ波反応器で加熱した。反応混合物をCelite(登録商標)ろ過助剤に通してろ過し、濃縮した。反応混合物を飽和NH
4Clで希釈し、EtOAcで抽出した。有機抽出物を水及び塩水で洗浄して、MgSO
4上で乾燥させて、ろ過し、真空下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルプラグ上へ吸着させて、ヘキサン中EtOAcの0%〜40%勾配で溶出する、シリカゲルカラムでクロマトグラフ処理して、メチル5−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリネート(1.68g、6.09mmol、収率88%)を得た。MS m/z[M+H]
+=276.0.
工程2:5−エチニルピコリン酸
THF(12.11ml)中のメチル5−((トリエチルシリル)エチニル)ピコリネート(1.68g、6.05mmol)溶液に、TBAF、THF中1.0M(6.68ml、6.68mmol、Sigma Aldrich)を加えた。反応物をRTにて6時間撹拌した。反応物を濃縮した。粗生成物をシリカゲルプラグ上へ吸着させて、ヘキサン中10%〜100%EtOAc、続いてEtOAc中1%HOAc勾配で溶出する、シリカゲルカラムでクロマトグラフ処理して、5−エチニルピコリン酸(0.05g、0.37mmol、収率6%)を得た。MS m/z[M+H]+=147.9.
5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリン酸(324)。
工程1:メチル5−ブロモピコリネート
MeOH(2ml)/トルエン(20ml)中の5−ブロモピコリン酸(2.0g、9.94mmol)の懸濁液に、TMS−ジアゾメタン(Et
2O中20M;5.47ml、10.94mmol、Matrix Scientific)を滴下して加えた。反応物を室温で3時間撹拌した。追加のTMS−ジアゾメタン0.2当量(0.99mL)を加えて、反応物を1.5時間撹拌した。反応物を濃縮して、茶色固体を更なるワークアップをせずに次の工程で使用した。MS m/z[M+H]
+=217.9.
工程2:メチル5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリネート
トルエン(50mL)中のメチル5−ブロモピコリネート(0.60g、2.77mmol)溶液に、トリブチル(プロパ−1−イン−1−イル)スタンナン(1.01mL、3.32mmol、Sigma Aldrich)及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0.04g、0.036mmol、Strem Chemicals,Inc.)を加えた。反応物を100℃にて一晩撹拌した。反応物をRTに冷却して、濃縮した。残留物を10重量/重量%のKFシリカのプラグ上へ吸着させて、ヘキサン中10%〜100%EtOAc勾配で溶出する、シリカゲルカラムでクロマトグラフ処理して、メチル5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリネート(0.18、1.05mmol、収率38%)を得た。MS m/z[M+H]+=176.0.
工程3:5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリン酸
THF(3.48ml)中のメチル5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリネート(0.18g、1.05mmol)溶液に、水酸化ナトリウム1.0N溶液(1.05mL、1.045mmol、Sigma)を添加した。反応物を室温で1.5時間撹拌した。塩化水素(1,4−ジオキサン中4.0M溶液、0.26mL、1.05mmol、Sigma Aldrich)を加えて、反応物を更に10分間撹拌した。反応物を真空下で濃縮し、5−(プロパ−1−イン−1−イル)ピコリン酸を淡黄色固体として得た。前記物質を更に精製することなく、理論上の収率を仮定して使用した。MS m/z[M+H]+=162.1.
(5S)−メチル−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(456M)。
2−フルオロ−N−メトキシ−N,3−ジメチルベンズアミド(456A)の調製。DMF(2.0L)中の2−フルオロ−3−メチル安息香酸(240g、1.16モル)の溶液に、0℃にてDIPEA(542mL、3.12モル)、次にHATU(710g、1.87モル)を添加した。反応混合物を0℃にて10分間撹拌して、N,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(167g、1.71モル)を0℃で加えた。次に得られる反応混合物を、RTにて12時間撹拌した。次に反応混合物を水(3.0L)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3×5.0L)。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このようにして得た生成物を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中30%EtOAc)を使用して精製して、化合物456A(270g、88%)を得た。
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.25−7.19(m,2H),7.05(t,J=3.6Hz,1H),3.53(s,3H),3.32(s,3H),2.29(s,3H).
1−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)エタノン(456B)の調製。THF(2.7L)中の化合物456A(270g、1.37モル)の溶液に、−78℃にてメチルマグネシウム臭化物(Et2O中3.0M、1.82L、5.48モル)を滴下して加えた。得られた混合物を−78℃にて1時間撹拌した。次に反応混合物を飽和塩化アンモニウム(5.0L)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×5.0L)。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このように得た混合物を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中10%EtOAc)で精製し、化合物456B(200g、96%)を得た。1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.68−7.64(m,1H),7.37−7.34(m,1H),7.09(t,J=7.0Hz,1H),2.64(s,3H),2.32(s,3H).
(R)−N−(1−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)エチリデン)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(456C)の調製。THF(2.0L)中の化合物456B(200.0g、1.32モル)溶液に、RTにて、(R)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(239g、1.97モル)、次にチタンテトラエトキシド(899g、3.94mol)を添加した。反応混合物を70℃で12時間撹拌した。それをRTに冷却して、塩水(1L)でクエンチした。このように得た沈殿物をろ過し、EtOAc(3×1.0L)で完全に洗浄した。層を分離して、有機層を減圧下で濃縮して、初期混合物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中30%EtOAc)で精製し、化合物456C(230g、68%)を得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.45(t,J=7.0Hz,1H),7.29−7.24(m,1H),7.08−7.03(m,1H),2.76(s,3H),2.30(s,3H),1.32(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=256.2.
(3S)−tert−ブチル−3−(1,1−ジメチルエチルスルフィンアミド)−3−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)ブタノエート(456D)の調製。THF(2.5L)中の亜鉛粉末(589g、9.01mol)の懸濁液に、TMSCl(92mL、721.5mmol)を加えた。反応混合物を次に、60℃にて45分間加熱した。次に反応混合物を35℃に冷却し、t−ブチルブロモアセテート(284mL、2.25mol)を6時間かけて添加し(内部温度は45℃を超えなかった)、反応混合物を55℃まで60分間加熱した。それから反応混合物をRTに冷却して、30分間放置した。新たに調製したZn試薬を、0℃にて、THF(2.0L)中の化合物456C(230g、901mmol)溶液にカニューレを介して滴下して加えた。得られる反応混合物を、RTにて12時間撹拌した。それからそれを飽和NH4Cl(3.0L)でクエンチし、2時間(すべての白色沈殿物が溶解するまで)撹拌した。層を分離して、水層をEtOAc(3×3.0L)で抽出した。混合有機層を乾燥して(Na2SO4)、減圧下で濃縮して、橙色油状物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中25%EtOAc)で精製して、化合物456D(270g、81%)を得た。1H NMR:(300MHz,CDCl3)δ7.32−7.29(m,1H),7.12−7.08(m,1H),7.00−6.95(m,1H),5.42(s,1H),3.27−3.25(m,1H),2.97−2.95(m,1H),2.35(s,3H),1.84(s,3H),1.28(s,9H),1.24(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=372.2.
(R)−N−((S)−2−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−ヒドロキシブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(456E)の調製。乾燥THF(2.5L)中の化合物456D(270g、727.2mmol)の溶液に、RTにて、LiBH4(THF中2.0M溶液、727mL、1454mmol)を滴下して加えた。反応混合物をRTにて30分間撹拌し、それから0℃に冷却した。MeOH(294mL)をゆっくりと添加した。次に反応混合物を、RTにて12時間撹拌し、飽和塩化アンモニウム(2.5L)でクエンチした。次に反応物を水で希釈して、EtOAcで抽出した(3×2.0L)。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。このように得た物質をヘキサン(1.0L)で粉末化して、ろ過した。固体を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中10%EtOAc)で精製し、化合物456E(170g、78%)を得た。1H NMR(300MHz,DMSO)δ7.31−7.28(m,1H),7.19−7.17(m,1H),7.04(t,J=7.6Hz,1H),5.56(s,1H),4.74−4.71(t,J=4.5Hz,1H),3.46−3.43(m,1H),3.26−3.22(m,1H),2.20(s,3H),2.17−2.08(m,2H),1.71(s,3H),1.11(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=302.2.
N−((S)−2−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−オキソブタン−2−イル)−2−メチルプロパン−2−スルフィンアミド(456F)の調製。0℃にて、DMSO(850mL)及びDCM(1700mL)中の化合物456E(170g、564.2mmol、1.0当量)の溶液に、DIPEA(295mL、1692.6mmol)、次にピリジン三酸化硫黄(135g、846.3mmol)を加えた。それから反応混合物をRTで一晩撹拌し、次に水(2500mL)で処理して、DCM(3×2000mL)で抽出した。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このように得た生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中50%EtOAc)で精製して、化合物456E(140g、83%)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ9.62(s,1H),7.30−7.20(m,1H),7.06−7.04(m,1H),6.99−6.96(m,1H),4.81(s,1H),3.40(q,2H),2.20(s,3H),1.74(s,3H),1.21(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=300.2.
(S)−2−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4,4−ジメトキシブタン−2−アミン(456G)の調製。MeOH(700mL)中の化合物456F(140g、468.6mmol)の溶液に、p−トルエンスルホン酸一水和物(4.03g、23.38mmol)を加えた。反応混合物を65℃で12時間撹拌した。次に溶液をRTに冷却して、HCl(1,4−ジオキサン中の4.0M溶液、129mL、516mmol)で滴下処理した。その後、反応混合物をRTにて3時間撹拌した。混合物を減圧下で濃縮して、このように得た物質をEtOAc(2L)で希釈し、飽和NaHCO3水溶液(2L)で処理した。層を分離して、水層をEtOAc(2×1L)で抽出した。混合有機抽出物は塩水(1L)で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮し、淡黄色油状物を得て、それをシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中50%EtOAc)で精製して、化合物456G(90g、80%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.34−7.32(m,1H),7.11−7.09(m,1H),7.03−7.01(m,1H),4.88−4.86(m,1H),3.21(s,3H),3.17(s,3H)2.40−2.30(m,5H),2.15−2.00(m,3H).NH2のピークは非常にブロードだった。MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=242.2.
(S)−4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−アミン(456H)の調製。0℃の窒素下にて、THF(600mL)中の化合物456G(60g、249.4mmol)の撹拌溶液に、イソチオシアン酸ベンゾイル(36.9mL、274.6mmol)を滴下して加えた。反応温度は、添加中、0〜5℃の間で維持した。反応混合物を0℃で20分間撹拌した。次に溶媒を減圧下で除去し、残留物を氷浴で冷却した。濃硫酸(120mL)を次に滴下して加えた。得られた溶液を2時間70℃で撹拌した。次いで混合物を0℃に冷却して、氷に注いだ。スラリーにEtOAc(5.0L)を加えて、二相溶液を0℃に冷却し、10MのNaOH水溶液の非常にゆっくり添加してpH約12に塩基性化した。有機層を分離し、水層をEtOAc(3×5L)で抽出した。混合有機抽出物をNa2SO4上で乾燥して、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘキサン:EtOAc=4:1)で精製して、化合物456H(18.0g、収率31%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.27−7.25(m,1H),7.09−7.05(m,1H),6.97(t,J=7.6Hz,1H),6.35−6.20(m,2H),2.26(s,3H),1.72(s,3H).NH2のピークは非常にブロードだった。MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=237.0.
(S)−tert−ブチル(4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)カルバメート(456I)の調製。THF(200mL)中の化合物456H(21g、89.6mmol)の溶液に、RTにてジ−tert−ブチルカーボネート(42.7g、196.2mmol)及びDMAP(0.54g、4.4mmol)を加えた。反応混合物を次に、50℃にて3時間加熱した。得られた混合物をRTに冷却して、水(1L)で処理し、EtOAcで抽出した(3×1L)。有機抽出物を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、THF:MeOH:水(200mL:100mL:100mL)の混合溶媒に取り込んで、水酸化リチウム一水和物(11.19g、269.0mmol)で処理した。反応混合物を50℃で40分間加熱した。次に得られた混合物をRTに冷却して、水(1L)で希釈し、EtOAcで抽出した(3×1L)。混合有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥した。得られた混合物を減圧下で濃縮し、このように得た生成物をヘキサン中10%EtOAcを使用するフラッシュクロマトグラフィで精製して、化合物456I(22g、73%)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.15−7.10(m,2H),7.01−6.96(m,1H),6.24−6.17(m,2H),2.27(s,3H),1.80(s,3H),1.53(s,9H).NHのピークは観察されなかった。MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=337.0.
(S)−tert−ブチル(4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(456J)の調製。THF(250mL)中の化合物456I(22g、65.4mmol)の溶液に、−78℃にてLiHMDS(THF中1.0M、72mL、72mmol)を加えた。それから反応混合物を−78℃にて15分間撹拌し、次にSEMクロリド(12.0g、72.0mmol)で処理した。反応混合物をRTにゆっくり温め、RTにて3時間撹拌した。得られた混合物を飽和塩化アンモニウム溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した(3×1L)。有機層を合わせて、硫酸ナトリウム上で乾燥した。このように得た生成物をヘキサン中5%EtOAcを用いたフラッシュクロマトグラフィで精製して、化合物456J(25g、82%)を得た。1H NMR(400MHz,CDCl3)δ7.36(t,J=7.7Hz,1H),7.10(t,J=6.9Hz,1H),7.00(t,J=7.5Hz,1H)6.29(d,J=9.3Hz,1H),6.09(dd,J=3.6Hz,9.3Hz,1H),5.30(d,J=10.4Hz,1H),5.24(d,J=10.4Hz,1H),3.69−3.61(m,2H),2.30(s,3H),1.72(s,3H),1.54(s,9H),0.97−0.95(m,2H),0.03(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=467.2.
(S)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボン酸(456K)の調製。−78℃にてTHF(250mL)中の化合物456J(24.0g、51.4mmol)の溶液に、LDA(THF中2M、64.5mL、129mmol)の溶液を加えて、反応混合物を−78℃にて20分間撹拌した。炭酸ガスを5分間反応混合物にパージして、得られた混合物をRTに温めた。得られた混合物を飽和NH4Cl溶液(200mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(3×500mL)。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このように得た生成物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘキサン中50%EtOAc)で精製して、化合物456K(17g、65%)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.33−7.28(m,1H),7.10−7.02(m,2H),6.98−6.93(m,1H),5.27(d,J=10.6Hz,1H),5.18(d,J=10.6Hz,1H),3.68−3.64(m,2H),2.27(s,3H),1.72(s,3H),1.51(s,9H),0.99−0.89(m,2H),0.03(s,9H).−COOHプロトンは観察されなかった。MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=511.2.
(S)−メチル−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(456L)の調製。RTにて、DMF(150mL)中の化合物456K(17.0g、33.3mmol)の溶液に、炭酸カリウム(9.20g、66.6mmol)、次にヨードメタン(2.91mL、46.6mmol)を添加した。混合物をRTで3時間撹拌した後、それを水(1L)でクエンチし、Et2O(3×500mL)で抽出した。混合有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、減圧下で濃縮した。このように得た生成物をヘキサン中5%EtOAcを用いたフラッシュクロマトグラフィで精製して、化合物456L(13.0g、74%)を得た。1H NMR(300MHz,CDCl3)δ7.36−7.30(m,1H),7.15−7.10(m,2H),7.00(t,J=7.6Hz,1H),5.31(d,J=10.5Hz,1H),5.22(d,J=10.5Hz,1H),3.82(s,3H),3.68−3.64(m,2H),2.28(s,3H),1.75(s,3H),1.53(s,9H),0.92−0.89(m,2H),0.02(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=525.2.
(5S)−メチル−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−3−メチルフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(456M)の調製。RTにて、DMSO(100mL)中のトリメチルスルホキソニウムヨージド(6.0g、27.3mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(3.06g、27.3mmol)を添加した。得られた混合物を30分間撹拌して、それはRTにてTHF(150mL)中の化合物456Lの溶液にカニューレで加えた。反応混合物をRTで1時間撹拌して、次にそれを飽和NH4Cl溶液でクエンチし、DCM(3×250mL)で抽出した。混合有機層は、硫酸ナトリウム上で乾燥して、濃縮した。粗生成物をヘキサン中5%EtOAcを用いたフラッシュカラムクロマトグラフィで精製して、化合物456M(7.5g、56%)を得た。1H NMR:(400MHz,CDCl3)δ7.45(m,1H),7.15−7.11(m,1H),7.03(t,J=7.6Hz,1H),5.30(d,J=10.8Hz,1H),5.06(d,J=10.8Hz,1H),3.83(s,3H),3.71−3.67(m,2H),2.71−2.67(m,1H),2.32(s,3H),1.77(s,3H),1.54(s,9H),1.26−1.22(m,2H),0.98−0.94(m,2H),0.02(s,9H).MS(ESI +veイオン)m/z:[M+1]=539.1.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(456)。
標題化合物を、中間体206に関して記載した手順を使用して456Mから調製した。LC/MS(ESI
−)m/z=310.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.81(dd,J=3.03,6.16Hz,1H),6.39(dd,J=2.93,5.67Hz,1H),3.65(d,J=10.56Hz,1H),3.40(s,3H),3.28−3.35(m,1H),2.20(d,J=2.35Hz,3H),1.76(dd,J=7.24,9.00Hz,1H),1.68(d,J=1.37Hz,3H),0.87(dd,J=5.87,9.59Hz,1H),0.72−0.82(m,1H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(457)。
(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(457A)の調製。DMF(10mL)中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(214J、2.80g、4.63mmol)の溶液に、無水ナトリウムメトキシド粉末(2.50g、46.3mmol)を少しずつ添加した。得られた懸濁液をRTにて18時間撹拌して、次にそれを水で希釈し、5NのHClでpH4に酸性化した。形成した固体をろ過して、乾燥し、標題化合物(457A、2.07g、3.44mmol、収率74%)を得た。このように得た生成物を、更に精製することなく次の工程で使用した。LCMS(ESI
+)m/z=604.2(M+2H)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(457B)の調製。標題化合物457B(0.82g、1.36mmol、収率82%)を、中間体243Aに関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、457A(1.00g、1.66mmol)、及び、1,1’−カルボニルジイミダゾール(0.40g、2.49mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI+)m/z=602.1/603.1(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:8.12(d,J=2.49Hz,1H),7.87(d,J=2.34Hz,1H),6.57−6.93(m,1H),5.47−5.70(m,1H),5.39(d,J=10.52Hz,1H),5.09(d,J=10.52Hz,1H),3.99−4.03(m,3H),3.66−3.74(m,2H),2.50(dd,J=7.75,9.65Hz,1H),1.76−1.87(m,4H),1.54−1.58(m,9H),1.01(ddd,J=1.61,6.94,9.72Hz,2H),0.78(dd,J=5.12,7.60Hz,1H),−0.07(s,9H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(457C)の調製。標題化合物457C(0.50g、1.34mmol、収率100%)を、中間体218Cに関して記載する手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−カルバモイル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、457B(0.80g、1.33mmol)を使用して調製した。LC/MS(ESI+)m/z=370.0/372.9(M+H)。
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(457D)の調製。標題化合物457D(0.20g、0.56mmol、収率42%)を、中間体243Dに関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド、457C(0.50g、1.34mmol)、ジイソプロピルエチルアミン(1.64mL、9.43mmol)、2,2,2−トリフルオロ無水酢酸(0.75mL、5.39mmol)及びMeOH中2Mのアンモニアを使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=353.1/355.0(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ:8.11(d,J=2.15Hz,1H),7.95(d,J=2.35Hz,1H),5.20−4.20(br.s,2H),4.01(s,3H),2.75(dd,J=8.02,9.98Hz,1H),1.76(s,3H),1.56(dd,J=6.06,9.98Hz,1H),1.04(dd,J=6.16,7.92Hz,1H).
(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−メトキシメトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリルの調製。標題化合物457(0.05g、0.17mmol、収率30%)を、中間体218に関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル、457D(0.20g、0.56mmol)、アジ化ナトリウム(0.14g、2.26mmol)、ヨウ化銅(i)(11mg、0.05mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(22mg、0.11mmol)、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン、及び1MのトリメチルホスフィンTHF溶液(1.13mL、1.13mmol)を使用して調製した。LC/MS(ESI+)m/z=290.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:7.56(d,J=2.78Hz,1H),7.24−7.30(m,1H),3.95(s,3H),3.78−4.04(br.s,4H),2.70(dd,J=8.11,9.87Hz,1H),1.78(s,3H),1.60(dd,J=6.14,10.08Hz,1H),0.99(dd,J=6.14,7.89Hz,1H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(458)。
化合物458Aの調製。RTにて、THF(300mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(203I、36g、66.3mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M、66.3mL、133mmol)を添加した。それから容器にMeOH(21.50mL、531mmol)を充填し、ガス発生は、反応温度が33℃まで上昇することで明白であった。溶液を1時間撹拌し、0℃に冷却して、それを1/2飽和NH
4Cl水溶液150mLを添加漏斗を介して添加することでゆっくりクエンチした。それから混合物を、2:1ヘプタン/EtOAc(500mL)で2回抽出した。混合有機層を、飽和NaCl(2×50mL)、1MのHCl(100mL)、次に再度飽和NaCl(2×50mL)で洗浄した。有機層をMgSO
4上で乾燥し、ろ過して、減圧下で濃縮し、次にシリカゲルクロマトグラフィ(0〜15%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(458A、27.2g、52.8mmol、収率80%)を結晶化した軽い無色油状物として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=515.2(M+H)
+.
化合物458Bの調製。0℃にてTHF(10mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(458A、1.05g、2.040mmol)の撹拌溶液に、ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1.0M、2.44mL、2.44mmol)を、6℃の内部温度を超えない速度で滴下して加えた。15分後、トリジュウテリオメチルヨウ化物(0.17mL、2.65mmol)を加えた。得られた混合物を20℃まで温めて、18時間撹拌した。それから反応物をNH4Cl水溶液(5mL)でクエンチして、水(10mL)で希釈した。混合物を2:1のヘプタン/EtOAc(50mL)で抽出した。それから有機層を1MのHCl(5mL)で、続いて飽和NaCl(2×5mL)で洗浄した。それから有機層をMgSO4上で乾燥させた。ろ過し、減圧下で濃縮して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(458B、1.02g、1.92mmol、収率94%)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI−)m/z=532.3(M+H)+.
化合物458Cの調製。0℃の窒素下にて、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(458B、1.02g、1.92mmol)を含有する100mLの一つ口丸底フラスコに、硫酸(3.58mL、67.10mmol)を添加した。15分後、反応物を冷却浴から取り出して、手で振り動かして、次に30分間20℃で撹拌した。前記物質を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(0.16g、1.92mmol)を加えた。反応物を0℃で15分間撹拌し、次に更に硝酸ナトリウム(0.16g、1.92mmol)を加えた。反応物を20℃で1時間撹拌して、次にそれを通常の氷(300mL)/DCM(100mL)の混合物に滴下して加えた。添加後、水(500mL)を加えて、急速に撹拌した混合物に、リン酸三カリウム(14.25g、67.10mmol)を30分間かけて加えた(pH約7)。有機層を分離して、水層をDCM(2×20mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮して、次に0〜30%のEtOAc/DCM勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(40g)を介して精製して、(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(458C、0.48g、1.38mmol、収率72%)を黄色の結晶性固体として得た。LC/MS(ESI−)m/z=347.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.47−8.52(m,1H),7.98(ddd,J=2.93,6.31,9.15Hz,1H),4.53(br.s.,2H),3.63(d,J=10.56Hz,1H),3.38(d,J=10.56Hz,1H),1.78(t,J=7.73Hz,1H),1.73(s,3H),0.90(dd,J=6.06,9.19Hz,1H),0.79−0.84(m,1H).
化合物458の調製。20℃にて、HOAc(4mL)及びTFA(1mL)中の(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(458C、480mg、1.38mmol)の撹拌溶液に、亜鉛(453mg、6.93mmol)を2回に分けて添加した。1時間後、懸濁剤をろ過して、金属残留物をDCM(20mL)で十分に洗浄した。それからろ液を、30%のNH4OH(10mL)及びDCM(10mL)の冷却した(0℃)混合物に滴下して加えた。有機層及び水層の分離後、水層をDCM(5mL)で更に抽出した。混合有機層を、MgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(メトキシトリジュウテリオメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンを黄色膜状物として得た。LC/MS(ESI−)m/z=317.1(M+H)+.
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルカルバモイル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(459)。
標題化合物を、中間体221Dに関して記載する手順に従って、(1S,5S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸221Aと反応させるためにメチルアミンを使用して、合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=539(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.92−7.03(m,1H),6.85(dd,J=8.61,11.54Hz,1H),6.70(dd,J=2.93,6.65Hz,1H),6.50(td,J=3.37,8.51Hz,1H),5.42(d,J=10.56Hz,1H),5.10(d,J=10.76Hz,1H),3.57−3.76(m,2H),3.50(br.s.,2H),2.86(d,J=4.69Hz,3H),2.16(dd,J=7.73,9.29Hz,1H),1.94(dd,J=5.09,9.59Hz,1H),1.80(d,J=0.78Hz,3H),1.55(s,9H),0.92−1.02(m,2H),0.85(dd,J=5.28,6.46Hz,1H),0.02(s,9H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(460)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(460A)の調製。標題化合物(7.59g、13.21mmol、収率76%)を、中間体218Aに関して記載する手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、214K(10g、17.34mmol)、TEA(12.06mL、87mmol)及び三酸化硫黄ピリジン錯体(6.90g、43.40mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=574.1/576.1(M+H)。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(460B)の調製。標題化合物(7.43g、12.45mmol、収率94%)を、中間体218Bに関して記載する手順に従って、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−ホルミル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(460A、7.59g、13.21mmol)及びデオキソフルオル(deoxo−fluor)溶液(8.51mL、46.2mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=596.0/598.1(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:8.16−8.34(m,2H),5.51−6.03(m,1H),5.33(d,J=10.08Hz,1H),5.06(d,J=10.52Hz,1H),3.56−3.83(m,2H),2.18(t,J=8.62Hz,1H),1.76(s,3H),1.55(s,9H),1.13−1.40(m,2H),0.95−1.09(m,2H),−0.06(s,9H).
(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(460C)の調製。DMF(15mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、460B(4.68g、7.84mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(4.24g、78mmol)を少しずつ加えた。懸濁液をRTで30分間撹拌し、水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。その混合有機層を乾燥させた後、真空下で濃縮して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートを得た。ジオキサン5mL中のこうして得た生成物を、p−トルエンスルホン酸一水和物(1.87g、9.86mmol)で処理した。反応物を85℃まで2時間加熱して、次に水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。混合有機層を濃縮して、残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中0〜5%MeOH)で精製して、標題化合物(460C、0.55g、1.45mmol、収率73%)を得た。LCMS(ESI+)m/z=378.0/380.1(M+H)。
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(460)の調製。標題化合物(0.17g、0.54mmol、収率41%)を、218に関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−メトキシピリジン−3−イル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(460C、0.50g、1.32mmol)、アジ化ナトリウム(0.34g、5.3mmol)、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.04mL、0.26mmol)、ヨウ化銅(I)(25mg、0.13mmol)及び1MのトリメチルホスフィンTHF溶液(3.97mL、3.97mmol)を使用して調製した。LC/MS(ESI+)m/z=315.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:7.56(s,1H),7.23(br.s.,1H),5.35−5.93(m,1H),3.94(s,3H),3.39(br.s.,2H),2.12−2.21(m,1H),1.72−1.84(m,3H),1.53(s,2H),1.29(d,J=13.59Hz,1H),0.70(br.s.,1H).19F NMR(377MHz,DMSO−d6)δ:−116.63(d,1J=276.2Hz,1F),−119.21(d,1J=276.2Hz,1F).
(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−アミノフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−(モルホリノ)メタノン(461)。
化合物461Aの調製。THF(15mL)中のジ−tert−ブチルジカーボネート(3.82g、17.49mmol)の撹拌溶液に、20℃にて、THF(15mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(237A、2.5g、7.00mmol)、続いてDMAP(0.02g、0.17mmol)を添加した。30分後、MeOH(5mL)を、前記混合物に添加し、次に水(10mL)中の水酸化リチウム一水和物(0.88g、20.99mmol)水溶液を添加した。懸濁液を36時間20℃で撹拌した。それから反応物を1:1EtOAc/ヘプタン(150mL)と0.5MのKH
2PO
4(50mL)の間で分配した。有機層を更に塩水で洗浄した(2×25mL)。それから有機層をMgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(461A、3.76g、6.92mmol、収率99%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=566.2(M+Na)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ8.40(ddd,J=2.93,6.50,9.54Hz,1H),8.12−8.21(m,1H),3.60−3.66(m,1H),2.29(t,J=7.43Hz,1H),1.63−1.71(m,3H),1.42−1.52(m,18H),1.06(dd,J=3.91,9.19Hz,1H),0.75(dd,J=4.11,6.85Hz,1H).
化合物461Bの調製。20℃にてDMF(2mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(461A、270mg、0.49mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(112μL、0.646mmol)の撹拌溶液に、HATU(246mg、0.64mmol)を加えた。得られた溶液を20分間撹拌し、次にモルホリン(60μL、0.69mmol)を添加した。18時間後、反応物を飽和NH4Cl(2mL)でクエンチし、それから2:1のEtOAc/ヘプタン(30mL)と水(75mL)の間で分配した。有機層を水(75mL)及び塩水(10mL)で更に洗浄し、MgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(20〜50%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−(モルホリノ)メタノン(461B、300mg、0.49mmol)を白色泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=636.2(M+Na)+.
化合物461の調製。氷HOAc(2mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−(モルホリノ)メタノン(461C、300mg、0.49mmol)の撹拌溶液に、亜鉛(160mg、2.44mmol)を添加した。45分後、反応混合物をろ過して、固体をDCM(30mL)で洗浄した。それからろ液を0℃に冷却し、30%のNH4OH(5mL)、次に水(50mL)をゆっくり加えた。有機層を分離し、塩水(10mL)で洗浄して、MgSO4上で乾燥させ、減圧下で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィ(0〜2.5%のMeOH/DCM)で精製して、(1S、5S、6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−アミノフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−(モルホリノ)メタノン(461、92mg、0.15mmol、収率32%)を無色膜状物として得た。LC/MS(ESI−)m/z=605.2(M+Na)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.62(br.s.,1H),6.48(br.s.,1H),3.70(br.s.,8H),2.43(t,J=8.41Hz,1H),1.81(s,3H),1.51(s,18H),1.33(dd,J=5.58,9.49Hz,1H),1.13(t,J=6.75Hz,1H).
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(エトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(462)。
標題の化合物を、中間体458に関して記載したものに類似する方法で、ヨードエタンに置き換えて調製した。LC/MS(ESI
−)m/z=328.1(M+H)
+.
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロ−3−メチルフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(463)。
標題化合物を、中間体211に関して記載した手順を使用して、456Mから調製した。LC/MS(ESI
−)m/z=316.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ6.57−6.64(m,1H),6.39(dd,J=3.03,5.77Hz,1H),5.48−5.81(m,1H),3.44(br.s.,2H),2.20(d,J=2.54Hz,3H),1.93(dd,J=7.34,9.88Hz,1H),1.73−1.76(m,3H),1.33(dd,J=6.16,9.88Hz,1H),0.79−0.86(m,1H).
(S)−5(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(290)。
THF(15mL)中の(S)−(−)−3−ブチン−2−オール(Alfa Aesar、0.91mL、11.46mmol)の溶液に、カリウムtert−ブトキシド(1.36g、12.11mmol)を加えた。得られた溶液をRTで15分間撹拌し、それからTHF(20mL)中のtert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート(272A、2.00g、9.32mmol)の溶液を0℃で添加した。混合物をRTに徐々に温めて、5時間撹拌した。反応物を飽和NH
4Clでクエンチし、それから混合物をEtOAcで抽出した。有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、真空下で濃縮した。このように得られた物質をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜50%EtOAc)で精製し、所望の生成物290A及びトランスエステル化生成物290Bの混合物を無色油状物(1.35g)として得た。
上述の生成物(1.35g)、水酸化リチウム水和物(0.46g、10.97mmol)、THF(30mL)及び水(10mL)の懸濁液を、転換が完了するまで、50℃で加熱した。1NのHCL(12mL)を加えて、得られた混合物をDCMで抽出した。有機層をNa2SO4上で乾燥させ、真空下で濃縮し、(S)−5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(290)を白色固体体(0.96g、2工程で収率54%)として得た。LC/MS(ESI+)m/z=193(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.01(d,J=1.17Hz,1H),8.20(d,J=0.98Hz,1H),5.83(dq,J=2.05,6.68Hz,1H),2.49(d,J=2.15Hz,1H),1.71(d,J=6.65Hz,3H).
(R)−5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(291)。
標題化合物を、中間体290に関して記載する手順に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために(R)−ブタ−3−イン−2−オールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=193(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.01(d,J=1.17Hz,1H),8.21(d,J=1.17Hz,1H),5.83(dq,J=2.05,6.68Hz,1H),2.50(d,J=1.96Hz,1H),1.71(d,J=6.85Hz,3H).
(S)−5−((1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(292)。
標題化合物を、中間体290に関して記載する手順に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために(S)−(+)−1−メトキシ−2−プロパノールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=213(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.95(d,J=1.37Hz,1H),8.17(d,J=1.37Hz,1H),5.53(dquin,J=3.72,6.36Hz,1H),3.52−3.68(m,2H),3.40(s,3H),1.39(d,J=6.46Hz,3H).
5−((1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(293)。
標題化合物を、中間体290に関して記載する手順に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために1,1,1−トリフルオロプロパン−2−オールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=237(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.85−9.14(m,1H),8.24−8.38(m,1H),5.82(m,1H),1.57(d,J=6.46Hz,3H).
5−((3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メトキシ)ピラジン)−2−カルボン酸(294)。
標題化合物を、中間体274に関して記載する手順に従って、tert−ブチル5−クロロピラジン−2−カルボキシレート272Aと反応させるために(3−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−5−イル)メタノールを使用して合成した。LC/MS(ESI
+)m/z=237(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.97(d,J=1.17Hz,1H),8.39(d,J=1.17Hz,1H),5.70(s,2H),2.43(s,3H).
(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(295)。
(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(295A)。標題化合物(4.27g、7.91mmol、収率93%)を、中間体218に関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、217I(5.16g、8.55mmol)、アジ化ナトリウム(2.78g、42.7mmol)、ヨウ化銅(i)(0.24g、1.282mmol)、(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.404mL、2.56mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.508g、2.56mmol)及び1.0MのトリメチルホスフィンTHF溶液(17.10ml、17.10mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=540.2(M+H)。
(1S,5S,6S)−メチル3−(tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(295B)。DMF(15ML)中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、295A(4.27g、7.91mmol)、5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボン酸、272(2.28g、10.28mmol)の混合物に、TEA(3.30mL、23.73mmol)及びHATU(6.02g、15.82mmol)を添加した。反応物をRTにて2時間撹拌し、次に水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。有機層を合わせて、濃縮して、生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ(0〜20%のEtOAc/ヘプタン)を使用して単離して、標題化合物(5.16g、6.94mmol、収率88%)を得た。LCMS(ESI+)m/z=744.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.48(s,1H),9.05(s,1H),8.31(s,1H),7.95−8.02(m,1H),7.73(dd,J=2.63,6.72Hz,1H),7.14(dd,J=8.99,11.62Hz,1H),5.34(d,J=10.52Hz,1H),5.10(d,J=10.52Hz,1H),4.89(q,J=8.18Hz,2H),3.82(s,3H),3.67−3.78(m,2H),2.71(t,J=8.70Hz,1H),1.79(s,3H),1.56(s,9H),1.47−1.54(m,2H),1.21−1.36(m,1H),0.94−1.02(m,2H),0.00(s,9H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−73.61(s,3F),−116.70(s,1F).
化合物295(1.3g、1.781mmol、収率96%)を、221Aに関する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、295B(1.37g、1.85mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI+)m/z=730.1(M+H)。
5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリン酸(296)。
DMF(5mL)中のメチル5−ヒドロキシピコリネート(0.50g、3.27mmol,Frontier Scientific)の溶液に、炭酸セシウム(1.38g、4.24mmol)及びトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(0.91mL、3.92mmol)を加えた。得られた懸濁液をRTで1時間撹拌した。それから反応混合物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、黄色油状物のメチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリネートを得て、更に精製することなく、次の工程で直接使用した。M/S m/z=236.0(M+H)
+.
上述の反応からのメチル5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリネートをTHF(5mL)に取り込んで、水酸化リチウム(2.0M、4.90mL、9.80mmol)を加えた。反応物をRTにて16時間撹拌した。得られた混合物を水で希釈し、pH=1(pH紙で)になるまで、1.0NのHCl(水)溶液で酸性化した。溶液をDCMで抽出して、有機層を塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮して、5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピコリン酸(296)(0.19g、0.87mmol、収率27%)を白色固体として得た。M/S m/z=221.9[M+H]+.1H NMR(300MHz,DMSO−d6)δppm5.00(q,J=8.77Hz,2H)7.66(dd,J=8.77,2.92Hz,1H)8.07(d,J=8.77Hz,1H)8.50(d,J=2.92Hz,1H)13.00(br.,1H).
一般的なアミド形成手順:
方法A、方法B、方法D、方法F1/2、方法H及び方法Jを、本発明の最終的な化合物を調製するために、本明細書に示す所望の酸にアニリンコア中間体を連結するために使用した。
一般的SNArアミノ化法:
方法C、方法E及び方法Gを、本発明の最終的な化合物を調製するために、本明細書に示す所望のアニリンコア中間体で、ArX中間体においてXをSNAr置換する(X=ClまたはBr)ために使用した。
方法A:溶媒としてのDMF中のプロピルホスホン酸無水物(T3P)手順
実施例3:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチルピコリンアミドの合成
0℃にてDMF(5mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(中間体204)(72mg、0.27mmol)及び5−シアノ−3−メチルピコリン酸(中間体267)(65mg、0.40mmol)の溶液に、プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、340μL、0.53mmol)を添加した。反応物を0℃にて30分間撹拌した。LC/MSは、出発原料アニリン(204)の存在を示した。更に34μLのプロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%)を加えた。反応物を0℃にて更に30分間撹拌した。それを飽和NaHCO
3溶液でクエンチし、DCMで抽出した(2回)。混合有機抽出物を濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィ(12gのISCO RediSepRfカラム、0〜60%のEtOAc/ヘキサン)で精製して、N−(3−(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチルピコリンアミド(実施例3、72mg、0.17mmol、収率65%)を白色粉末として得た。MS m/z=414.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ=10.00(s,1H),8.69(d,J=1.4Hz,1H),8.02(ddd,J=3.0,4.1,8.8Hz,1H),7.93(d,J=1.2Hz,1H),7.62(dd,J=2.8,6.7Hz,1H),7.09(dd,J=8.8,11.5Hz,1H),4.98−4.67(m,2H),4.59(br.s.,2H),2.85(s,3H),2.34−2.25(m,1H),1.93(ddt,J=2.1,6.7,9.1Hz,1H),1.11−1.02(m,1H),0.54(q,J=5.7Hz,1H).
上述の一般的アミド化法Aと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表1及び表1’にあげる44の実施例を提供した。
方法B:溶媒としてのDMAc中のプロピルホスホン酸無水物(T3P)手順
実施例94:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチルピコリンアミド。
プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、279mg、0.44mmol)を、0℃にてDMAc(2mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(中間体211、70mg、0.22mmol)及び5−シアノ−3−メチルピコリン酸(中間体267、46mg、0.28mmol)の撹拌溶液に加えた。反応混合物を0℃にて0.5時間、次いでRTにて2時間撹拌した。反応混合物を、追加の5−シアノ−3−メチルピコリン酸(15mg、0.09mmol)で、続いてT3P(EtOAc中50重量%、100mg、0.15mmol)で処理して、RTにて48時間撹拌した。それを飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、ろ過し、濃縮した。得られた粗黄色油状物を、シリカゲルカラム(DCM中35〜65%EtOAc)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ジフルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−シアノ−3−メチルピコリンアミド(実施例94、65mg、0.14mmol、収率64%)をオフホワイトの固体として得た。MS m/z=464.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.86(br.,1H),8.99(d,J=1.57Hz,1H),8.41(d,J=1.17Hz,1H),7.94(ddd,J=2.64,6.75,12.32Hz,1H),7.62(m,1H),6.31(br.,2H),5.81−6.03(m,1H),2.57(s,3H),1.93(m,1H),1.66(s,3H),1.35(m,1H),0.75(m,1H).
19F NMR(377MHz,DMSO−d
6)δ−115.50(d,
1J=273.96Hz,1F),−118.00(d,
1J=273.90Hz,1F),−137.95(d,
2J=22.56Hz,1F),−142.80(d,
2J=22.66Hz,1F).
上述の一般的アミド化法Bと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表2及び表2’にあげる30の実施例を提供した。
方法C:iPrOH中のSNAr
実施例54:8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル。
イソプロピルアルコール(2.0mL)中の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(中間体206、75mg、0.25mmol)、8−クロロ−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(中間体254、52mg、0.27mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(52mg、0.27mmol)の混合物を、1時間油浴で75℃に加熱した。反応混合物をRTに冷却して、CHCl
3/iPrOH=9/1(40mL)と飽和NaHCO
3(10mL)の間で分配した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、ろ過して、減圧下で濃縮して、黄色固体を得た。それを、DCM中35〜75%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で精製して、8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例54、97mg、0.21mmol、収率86%)を黄色の結晶性固体として得た。MS m/z=453.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ9.76(br.,1H),9.24(d,J=1.76Hz,1H),9.01(d,J=1.76Hz,1H),8.30(m,2H),7.93(br.,1H),7.28(d,J=5.87Hz,1H),6.00(br.,2H),5.05(t,J=5.58Hz,1H),3.55(m,1H),3.45(m,1H),1.68(m,1H),1.63(s,3H),0.89(m.,1H),0.60(m,1H).
19F NMR(377MHz,DMSO−d
6)δ−138.70(d,J=22.59Hz,1F),−146.08(d,J=22.59Hz,1F).
上述の一般的SNAr法Cと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びArX(X=Cl/Br)中間体を反応させて、表3及び表3’にあげる195の実施例を提供した。
方法D:溶媒としてのDCM中のプロピルホスホン酸酸無水物(T3P)手順
実施例810:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
0℃の窒素下にて、DCM(4mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(中間体216、110mg、0.36mmol)及び5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(中間体273、119mg、0.55mmol)の懸濁液に、1−プロパンホスホン酸環状無水物(EOAc中50重量%溶液、465mg、0.73mmol)を加えた。1時間後冷却浴を取り除いて、濁った反応混合物を18時間RTにて撹拌した。反応混合物をDCM(30mL)で希釈して、氷浴で冷却した0.2NのNaOH溶液(5mL)に注入した。混合物を15分間撹拌し、次に分液漏斗へ移した。層を分離した。水層を更にDCM(10mL)で抽出した。有機抽出物を混合して、MgSO
4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(12g、ヘキサン中25〜100%EtOAc勾配を使用する)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド(実施例810、101mg、0.219mmol、収率60%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS m/z=462.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.64(br.,1H),8.92(d,J=1.37Hz,1H),8.50(d,J=1.17Hz,1H),7.89−7.97(m,2H),6.12(br.,2H),5.16(d,J=2.35Hz,2H),4.44−4.57(m,2H),3.66(t,J=2.45Hz,1H),1.80(m,1H),1.63(s,3H),1.05(m,1H),0.72(m,1H).
19F NMR(377MHz,DMSO−d
6)δ−138.45(d,J=22.54Hz,1F),−143.62(d,J=22.54Hz,1F),−211.57(s,1F).
上述の一般的アミド化法Dと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表4及び表4’にあげる103の実施例を提供した。
方法E:1,4−ジオキサン中のSNAr
実施例747:(1R,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン。
1,4−ジオキサン(1.1mL)中の(1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(中間体220、50mg、0.14mmol)、2−(((5−クロロピリド[3,4−b]ピラジン−2−イル)オキシ)メチル)オキサゾール(中間体259、42mg、0.16mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(27mg、0.14mmol)の混合物を、1時間アルミヒートブロック中で60℃に加熱した。反応混合物をRTに冷却して、EtOAc(25mL)及び飽和NaHCO
3水溶液(20mL)で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(20mL)で抽出した。混合有機層をNa
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、それから減圧下で濃縮して、黄色油状物を得た。それを、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜8%MeOH)で精製して、(1R,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−(オキサゾール−2−イルメトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−1−(メチルスルホニル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(実施例747、20mg、0.035mmol、収率24%)を黄色固体として得た。MS m/z=574.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ9.67(s,1H),8.66(s,1H),8.30(d,J=5.87Hz,1H),8.13−8.23(m,2H),7.89(d,J=5.48Hz,1H),7.31(s,1H),7.11(d,J=5.87Hz,1H),6.66(s,2H),5.66(s,2H),3.11(s,3H),2.17(dd,J=7.63,9.98Hz,1H),1.91−2.00(m,1H),1.76(s,3H),0.94(t,J=6.55Hz,1H).
上述の一般的SNAr法Eと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びArX(X=Cl/Br)中間体を反応させて、表5及び表5’にあげる15の実施例を提供した。
方法F1:HATU媒介アミド形成、続いてH
2SO
4による保護基の除去
実施例606:N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
DMF1.0mL中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(0.095g、0.185mmol)及び5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(0.049g、0.277mmol)の混合物に、TEA(0.051mL、0.369mmol)及びHATU(0.140g、0.369mmol)を添加した。18時間の撹拌後、反応物を飽和NH
4Cl溶液でクエンチして、EtOAcで抽出し、Na
2SO
4上で乾燥して、ろ過して、蒸発乾固させた。それを、ヘキサン中0〜50%EtOAcで溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド)ピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートを茶色固体として得た。茶色固体に濃H
2SO
4(0.5mL)を加えて、混合物をRTにて20分間撹拌した。反応物を氷水上に注いで、10N NaOH溶液でpHを10〜14に調整した。得られた塩基性溶液をEtOAcで抽出した(2回)。有機相を濃縮して、残留物を、ヘキサン中0〜100%EtOAcで溶出するISCOでシリカ上のフラッシュカラムクロマトグラフィにより精製して、N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド(実施例606、18mg、22%)を得た。LCMS(ESI
+)m/z=445.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.55(s,1H),9.05(d,J=1.32Hz,1H),8.60−8.65(m,1H),8.42(dd,J=2.78,8.62Hz,1H),8.23(d,J=1.32Hz,1H),5.11(d,J=2.48Hz,2H),4.44−4.64(m,1H),4.27−4.42(m,1H),2.57(t,J=2.41Hz,1H),1.90−2.02(m,1H),1.73(d,J=1.17Hz,3H),0.94−1.16(m,1H),0.83−0.93(m,1H).NH
2のピークは3.25〜4.75でブロードピークである。
上述の一般的アミド化法F1と類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表6及び表6’にあげる9つの実施例を提供した。
方法F2:HATU媒介アミド形成、続いてPTSAによる保護基の除去
実施例784:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチルオキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
DMF(4mL)中のtert−ブチル(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(4−メチルオキサゾール−5−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(189mg、0.325mmol)、5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(249、70mg、0.39mmol)及びEtNiPr
2(0.06mL、0.32mmol)の撹拌混合物に、HATU(148mg、0.39mmol)を加えた。反応混合物をRTで2時間撹拌した。H
2Oを添加して、固体を収集し乾燥して、p−ジオキサン(4mL)中に溶解させて、PTSA(186mg、0.97mmol)を添加して、70℃にて2時間加熱した。混合物を濃縮して、H
2Oを添加し、飽和NaHCO
3水溶液で中和した。固体をろ過して、乾燥し、逆相HPLC分取で精製した。純粋な画分を濃縮乾固させ、MeOHに溶解させて、Pl−HCO
3 MP SPE(1管当たり200mg)を通過させて、標題化合物(69mg、48%)を得た。
1H NMR(DMSO−d
6)δ:10.49(s,1H),8.90(d,J=1.4Hz,1H),8.48(d,J=1.2Hz,1H),8.20(s,1H),8.06(dd,J=7.2,2.7Hz,1H),7.84(dt,J=8.6,3.5Hz,1H),7.20(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),6.45(s,2H),5.14(d,J=2.3Hz,2H),4.66−4.99(m,2H),3.64(t,J=2.4Hz,1H),2.15(s,3H),2.04−2.11(m,1H),1.50(dd,J=9.7,5.4Hz,1H),0.94−1.02(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:511(M+1).
上述の一般的アミド化法F2と類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表7及び表7’にあげる7つの実施例を提供した。
方法G:iPrOH中のSNAr、続いてH
2SO
4による保護基の除去
実施例844:(1S,5S,6S)−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン。
マイクロ波バイアル瓶においてイソプロパノール(3mL)中の4,7−ジクロロピリド[3,2−d]ピリミジン(31.3mg,0.157mmol)、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(55mg、0.10mmol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(39mg、0.20mmol)の混合物を、80℃で窒素下にて1時間加熱した。LCMSは、部分的な脱保護と共に所望の生成物のピークを示した。溶媒を蒸発させて、残留物を硫酸(0.14mL、2.61mmol)で処理し、20分間RTで撹拌した。それをpH=8まで飽和NaHCO
3をゆっくり加えて、クエンチした。水層をEtOAcで抽出した。有機相をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をDCM中EtOAc(30〜100%)を溶出剤として使用するシリカ上のクロマトグラフィで精製して、実施例844(44mg、0.096mmol、収率92%)を黄色固体として得た。LCMS(ESI
+)m/z=459.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.00(s,1H),8.93(dd,J=1.97,2.70Hz,1H),8.79(s,1H),8.73(d,J=2.19Hz,1H),8.44(dd,J=2.78,8.48Hz,1H),8.19(d,J=2.34Hz,1H),3.67(d,J=10.08Hz,1H),3.42(s,3H),3.37(d,J=10.67Hz,1H),1.86(ddd,J=1.39,6.69,9.32Hz,1H),1.74(d,J=1.32Hz,3H),0.91(dd,J=5.85,9.35Hz,1H),0.75−0.84(m,1H).
上述の一般的SNAr法Gと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びArX(X=Cl/Br)中間体を反応させて、表8及び表8’にあげる8つの実施例を提供した。
その他の方法
実施例12:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
3−アミノ5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例9)の調製。(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(中間体212、225mg、0.66mmol)を、DMAc3.2mLに取り込み、0℃に冷却した。5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(125mg、0.79mmol)及びプロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、839mg、1.32mmol)を混合物に加えた。混合物を0℃にて20分間、次いでRTにて4時間撹拌した。反応物をEtOAc25mLで希釈し、氷浴で冷却して、10mLのNaHCO
3水溶液でクエンチした。有機層を分離した。水層をEtOAc15mLで抽出した。混合有機層を5mLの塩水で洗浄して、硫酸ナトリウム上で乾燥し、濃縮した。残留物をシリカゲルフラシュクロマトグラフィ(1〜5%のMeOH/DCM)で精製して、(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例9、289mg、0.60mmol、収率91%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS m/z=481.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.80(s,1H),8.81(d,J=1.76Hz,1H),8.16−8.24(m,2H),7.97(m,2H),6.20(br.,2H),4.20(q,J=7.17Hz,2H),2.34(d,J=8.22Hz,1H),1.64(s,3H),1.50(m,1H),1.23(t,J=7.14Hz,3H),1.08(m,1H).
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−138.11(d,J=20.20Hz,1F),−143.69(d,J=20.20Hz,1F).
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例10)の調製。RTにて、THF5mL中の(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例9、289mg、0.60mmol)を、水素化ホウ素リチウム(THF中の2M溶液(0.60mL、1.20mmol)で、次にMeOH(0.24mL、6.01mmol)で処理した。RTにて1時間後、反応混合物を氷浴で冷却し、15mLのNH4Cl水溶液を滴下して加えてクエンチした。得られた二相混合物を2×40mLのEtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水20mLで洗浄して、MgSO4上で乾燥させた。ろ過して、減圧下で濃縮し、茶色の油状物を得た。それをシリカゲルカラム(ヘキサン中15〜45%EtOAc)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例10、173mg、0.39mmol、収率66%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS m/z=439.1[M+H]+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ10.74(br.,1H),8.79(d,J=1.96Hz,1H),8.14−8.23(m,2H),7.87−7.98(m,2H),5.95(br.,2H),5.05(br.,1H),3.55(m,1H),3.44(m,1H),1.70(m,1H),1.61(s,3H),0.86(br.,1H),0.58(br.,1H).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−138.50(d,J=20.18Hz,1F),−143.58(d,J=20.18Hz,1F).
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例12)の調製。−30℃(ドライアイス/アセトン)にてDCM3mL中のN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例10、75mg、0.17mmol)の溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DCM中1M)(342μL、0.34mmol)を添加した。混合物を−30℃にて5分間、次いでRTにて0.5時間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却して、飽和NaHCO3溶液で処理して、DCMで抽出し(3×50mL)、MgSO4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。粗残留物を、DCM中25〜80%EtOAc勾配を使用したシリカゲルカラムで精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例12、31mg、0.07mmol、収率41%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。MS m/z=441.0[M+H]+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ10.75(s,1H),8.79(d,J=1.96Hz,1H),8.14−8.23(m,2H),7.87−7.98(m,2H),6.12(br.,2H),4.56(m,1H),4.44(m,1H),1.79(m,1H),1.62(s,3H),1.04(dd,J=5.48,9.19Hz,1H),0.71(m,1H).19F NMR(376MHz,DMSO−d6)δ−138.40(d,J=20.22Hz,1F),−143.48(d,J=20.22Hz,1F),−211.58(s,1F).
実施例28:4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル。
(1S,5S,6S)−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(実施例22、84mg、0.19mmol)、シアン化亜鉛(33mg、0.28mmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(14mg、0.02mmol)及び2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2',6'−ジメトキシ−1,1'−ビフェニル(15mg、0.04mmol)を、丸底フラスコに加えて、アルゴン雰囲気下に置いた。DMF(2mL)及び水(0.02mL)を加えて、反応混合物を120℃で1時間撹拌した。反応混合物をRTに冷却して、水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を分離して、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗残留物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(実施例28、68mg、0.15mmol、収率83%)を淡黄色固体として得た。MS m/z=442.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm10.66(s,1H)9.27(d,J=1.76Hz,1H)8.92(d,J=1.96Hz,1H)8.82(s,1H)8.13−8.21(m,2H)6.28(s,2H)4.67−4.84(m,2H)2.40−2.47(m,1H)1.79(q,J=7.89Hz,1H)1.11(ddd,J=8.85,7.48,5.18Hz,1H)0.46(q,J=5.28Hz,1H).
実施例30:((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール。
RTにて、THF4mL中の(1S,5S,6S)−エチル3−アミノ−5−(5−((3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例25、236mg、0.47mmol)を、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M、0.47mL、0.94mmol)で、次にMeOH(0.19mL、4.68mmol)で処理した。反応混合物をRTにて1時間撹拌した。LCMSは、出発エステルの存在を示した。追加の水素化ホウ素リチウム(THF溶液中2Mの0.47mL、0.94mmol)で、次にMeOH(0.19mL、4.68mmol)を、反応混合物に加えた。それをRTにて18時間撹拌した。反応混合物を氷浴で冷却し、15mLのNH
4Cl水溶液を滴下して加えてクエンチした。得られた二相混合物を2×40mLのEtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水20mLで洗浄して、MgSO
4上で乾燥させた。ろ過して、減圧下で濃縮し、茶色の油状物を得た。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中15〜45%EtOAc)で精製して、((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((3−クロロ−1,7−ナフチリジン−8−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(29mg、0.06mmol、収率13%)を黄色の結晶性固体として得た。m/z(ESI、+veイオン)462.0(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ9.65(br.,1H),8.93(d,J=2.35Hz,1H),8.55(d,J=2.35Hz,1H),8.39(ddd,J=2.74,6.85,13.11Hz,1H),8.20(d,J=5.87Hz,1H),7.90(br.,1H),7.22(d,J=5.87Hz,1H),6.01(br.,2H),5.07(br.,1H),3.56(dd,J=6.26,11.74Hz,1H),3.47(dd,J=5.48,11.74Hz,1H),1.68(m,1H),1.64(s,3H),0.91(br.,1H),0.62(br.,1H).
実施例41:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド。
−78℃にてDCM(2.5mL)中のN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例37、0.25g、0.58mmol)溶液に、デオキソフルオル(Deoxo−Fluor)(0.33mL、1.79mmol)を加えた。反応混合物を−78℃から室温に3時間かけて温めて、室温にて20分間撹拌し、飽和NaHCO
3でクエンチした。発泡が停止した後、混合物を分液漏斗へ移して、水、EtOAc及び飽和NaHCO
3で希釈した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO
4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、淡黄色固体を得た。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(24g、ヘプタン中5〜60%EtOAcで溶出)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例41、47mg、0.11mmol、収率18%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS(ESI)m/z=441.1(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm9.80(br.,1H),8.54(s,1H),8.23(d,J=8.61Hz,1H),7.92−8.01(m,1H),7.87(d,J=8.41Hz,1H),7.69(d,J=6.85Hz,1H),7.09(t,J=11.20Hz,1H),4.87(dd,J=47.54,9.00Hz,1H),4.69(dd,J=47.14,8.61Hz,1H),4.64(br.,2H),4.48(dd,J=47.93,10.17Hz,1H),4.36(dd,J=46.95,9.78Hz,1H),1.89(t,J=8.02Hz,1H),1.17−1.24(m,1H),0.80(br.,1H).
実施例42:N−(3−((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド。
((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(42A)の調製。室温にて、THF(3.5mL)中の(1R,5S,6R)−メチル3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(207C、0.28g、0.86mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M溶液、1.30mL、2.60mmol)及びMeOH(0.28mL、6.91mmol)を加えた。反応混合物を室温で4.5時間撹拌して、飽和NH
4Clでゆっくりクエンチした。発泡が停止した後、混合物を分液漏斗へ移して、水、EtOAc及び飽和NH
4Clで希釈した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO
4上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(24g、DCM中1〜8%MeOH(2MのNH
3)で溶出)により、((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(42A、0.17g、0.57mmol、収率66%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI)m/z=300.0(M+H)
+.
N−(3−((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド(実施例42)の調製。室温にてDMAc(1.5mL)中の5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(94mg、0.59mmol)及び((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(42A、159mg、0.53mmol)の溶液に、1−プロピルホスホン酸環状酸無水物(EtOAc中50重量%溶液、0.35mL、0.59mmol)を加えた。反応混合物を室温で18時間撹拌し、1MのNaOHでクエンチした。混合物をEtOAc及び水(pH=10)で希釈して、分液漏斗へ移した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO4上で乾燥し、ろ過して、濃縮した。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(24g、ヘプタン中60%〜100%EtOAc[10%MeOH(2MのNH3)]で溶出)により、N−(3−((1R,5S,6R)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例42、145mg、0.33mmol、収率62%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI)m/z=439.1(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δppm10.62(s,1H),8.80(d,J=2.35Hz,1H),8.22(dd,J=8.41,2.35Hz,1H),8.17(dd,J=8.41,0.78Hz,1H),8.04(dd,J=7.14,2.64Hz,1H),7.78−7.84(m,1H),7.16(dd,J=11.93,8.80Hz,1H),6.16(s,2H),5.07(dd,J=6.55,5.18Hz,1H),4.78(dd,J=47.93,8.41Hz,1H),4.49(dd,J=47.54,8.61Hz,1H),3.81(dd,J=11.54,6.65Hz,1H),3.50(dd,J=11.74,5.09Hz,1H),1.82(dd,J=9.19,6.26Hz,1H),1.05(dd,J=9.29,5.18Hz,1H),0.90(t,J=5.58Hz,1H).
実施例59:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド。
デオキソフルオル(Deoxo−Fluor)(0.13mL、0.71mmol)を、−78℃の窒素雰囲気下にて、DCM(1mL)中のN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例31、108mg、0.24mmol)の撹拌懸濁液に加えた。反応混合物をゆっくりと室温に1.5時間かけて温めた。反応混合物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離して、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗残留物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜70%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド(実施例59、33mg、0.07mmol、収率30%)を白色固体として得た。MS m/z=459.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm9.82(s,1H)8.55(d,J=1.96Hz,1H)8.22(d,J=8.22Hz,1H)8.06−8.12(m,1H)7.89(dd,J=8.41,2.15Hz,1H)7.34−7.38(m,1H)4.63−4.92(m,2H)4.30−4.54(m,2H)1.90(t,J=8.22Hz,1H)1.22−1.28(m,1H)0.80−0.86(m,1H).
実施例60:8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル。
0℃にて、DCM4mL中の8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例54、47mg、0.10mmol)を、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DCM中1M)(0.22mL、0.22mmol)で処理した。それを0℃にて30分間、次いでRTにて1時間撹拌した。LCMSは、出発アルコールの存在を示した。反応混合物を氷浴で冷却して、追加のジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DCM中1M)(55μL、55μmol)で処理し、RTにて18時間撹拌した。それを10mLの飽和NaHCO
3でクエンチして、CHCl
3/iPrOHで抽出した(2×15mL、9/1)。混合有機抽出物を5mLの塩水で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(DCM中50〜75%EtOAc)で精製して、黄色固体33mgを得て、それは所望の生成物[m/z(ESI、+veイオン)455.1(M+1)
+]を含有し、LCMSで純度約91%とされた。前記物質をシリカゲルカラム(DCM中65%EtOAc)で精製して、8−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)アミノ)−1,7−ナフチリジン−3−カルボニトリル(実施例60、10mg、0.02mmol、収率21%)を茶色の結晶性固体として得た。m/z(ESI、+veイオン)455.1(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ9.78(br.,1H),9.24(d,J=4.66Hz,1H),9.01(d,J=1.96Hz,1H),8.25−8.39(m,2H),7.95(d,J=5.67Hz,1H),7.29(d,J=5.61Hz,1H),6.15(br.,2H),4.56−4.41(m,2H),1.86(m,1H),1.64(s,3H),1.07(m,1H),0.75(m,1H).
19F NMR(376MHz,DMSO−d
6)δ−138.65(d,J=22.70Hz,1F),−145.98(d,J=22.69Hz,1F),−211.43(s,1F).
実施例62及び実施例63:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン、及びN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1−メチルエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン。
(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(中間体201、65mg、0.23mmol)、5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(49mg、0.25mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(86mg、0.45mmol)を、封止した管のイソプロパノール(1mL)中に混合した。反応混合物を80℃で2時間撹拌した。それをRTに冷却し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を分離して、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。得られた粗残留物を、シリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、2つの生成物を得た。N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−(1−メチルエトキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン(実施例63、17mg、36μmol、収率16%)を第1の生成物として溶出して、黄色固体として単離した。MS m/z=475.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm9.53(s,1H)8.49(s,1H)8.33(ddd,J=13.25,6.80,2.64Hz,1H)8.27(d,J=5.87Hz,1H)7.92−7.96(m,1H)7.09(d,J=5.87Hz,1H)6.26(s,2H)5.48(spt,J=6.19Hz,1H)4.64−4.83(m,2H)2.38−2.45(m,1H)1.77(q,J=8.35Hz,1H)1.42(d,J=6.26Hz,6H)1.05−1.12(m,1H)0.44(q,J=5.22Hz,1H).N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−アミン(実施例62、25mg、56μmol、収率25%)を第2の生成物として溶出して、黄色固体として単離した。MS m/z=447.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δppm9.56(s,1H)8.57(s,1H)8.30−8.35(m,1H)8.29(d,J=5.87Hz,1H)7.93−7.97(m,1H)7.13(d,J=5.87Hz,1H)6.26(s,2H)4.64−4.83(m,2H)4.08(s,3H)2.38−2.45(m,1H)1.73−1.81(m,1H)1.05−1.12(m,1H)0.44(q,J=5.28Hz,1H).
実施例64:(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン。
−60℃にて、DCM4mL中の((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(実施例58、75mg、0.16mmol)の溶液に、ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(DCM中1M)(0.22mL、0.22mmol)を加えた。反応混合物をRTにゆっくり3時間温めた。LCMSは、出発アルコールの存在を示した。前記反応混合物を−20℃に冷却して、デオキソフルオル(deoxo−fluor)(0.03mL、0.16mmol)で処理した。冷浴を取り除いて、混合物をRTで1時間撹拌した。それを10mLの飽和NaHCO
3でクエンチして、CHCl
3/iPrOHで抽出した(9/1、2×15mL)。混合有機抽出物を5mLの塩水で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(ヘキサン中50〜100%EtOAc、次にEtOAc中5%MeOH)で精製して、(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−メトキシピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(15mg、収率19%)をオフホワイトの結晶性固体として得た。m/z(ESI、+veイオン)461.1(M+1)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.16(br.,1H),8.68(s,1H),8.66(s,1H),8.20(m,1H),8.04(m,1H),7.64(d,J=2.74Hz,1H),6.14(br.,2H),4.41−4.57(m,2H),4.02(s,3H),1.80(m,1H),1.65(s,3H),1.09(m,1H),0.74(m,1H).
19F NMR(377MHz,DMSO−d
6)δ−138.67(d,J=22.61Hz,1F),−144.46(d,J=22.70Hz,1F),−211.43(s,1F).
実施例93:((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール。
((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(中間体206、40mg、0.13mmol)、5−クロロ−2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン(中間体258、29mg、0.15mmol)及びp−トルエンスルホン酸一水和物(28mg、0.15mmol)の混合物を、圧力抜き出しセプタム付きの封止可能なバイアル瓶のMeOH2mLに取り込んだ。バイアル瓶を封止して、2時間55℃まで加熱した。混合物をRTに冷却し、EtOAc20mLで希釈した。混合物をNaHCO
3水溶液10mL及び塩水10mLで洗浄した。有機層を、MgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、それから減圧下で濃縮した。残留物を、DCM中1〜5%MeOHで溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(4g)で精製して、((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−((2−メトキシピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メタノール(実施例93、27mg、59μmol、収率44%)を黄色固体として得た。MS m/z=459.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.65(s,1H),8.46(br.s.,1H),8.31(s,1H),8.24−8.28(m,1H),7.34(br.s.,1H),7.08(d,J=5.87Hz,1H),4.13(s,3H),3.62−3.77(m,2H),3.50(s,1H),1.82−1.89(m,1H),1.76(s,3H),0.86−0.97(m,1H),0.73−0.83(m,1H).
実施例97:4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリルの合成。(方法PH−3)
−78℃にてヘキサン(15mL)中の4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(実施例80、0.30g、0.66mmol)の懸濁液に、ビス(2−メトキシエチル)アミノ硫黄トリフルオリド(0.19mL、1.03mmol)を加えた。反応混合物を−78℃からRTに2時間かけて温めた。DCM(3mL)を添加して、混合物を室温で1.5時間撹拌し、追加のDCM(6mL)を加えた。反応混合物を室温で15時間撹拌し、飽和NaHCO
3でクエンチした。混合物をEtOAc及び水で希釈して、分液漏斗へ移した。水相をEtOAcで抽出して(3回)、混合有機抽出物を塩水で洗浄して(1回)、MgSO
4上で乾燥し、ろ過して、濃縮し、黄色固体を得た。シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィによる精製(40g、ヘプタン中10%〜60%EtOAc(10%MeOH))での溶出)により、4−((3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1,5−ビス(フルオロメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)アミノ)ピリド[3,2−d]ピリミジン−7−カルボニトリル(実施例97、0.12g、0.26mmol、収率40%)を黄色固体として得た。LC/MS(ESI)m/z=456.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δppm9.05(s,1H),8.90(d,J=1.76Hz,1H),8.76−8.82(m,1H),8.47(d,J=1.56Hz,1H),8.16(dt,J=8.61,3.50Hz,1H),7.75−7.84(m,1H),7.14(dd,J=11.25,8.90Hz,1H),4.88(dd,J=47.34,8.22Hz,1H),4.86(br.,2H),4.75(dd,J=47.34,8.61Hz,1H),4.48(dd,J=36.97,9.98Hz,1H),4.36(dd,J=36.19,9.98Hz,1H),1.89(t,J=8.12Hz,1H),1.24(dd,J=9.68,5.97Hz,1H),0.77−0.84(m,1H).
実施例98:N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−クロロピコリンアミド。
化合物98Aの調製。RTにて、DMF(1.0mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(中間体214、70mg、0.14mmol)、5−クロロピリジン−2−カルボン酸(28mg、0.18mmol)及びTEA(0.06mL、0.41mmol)の混合物に、HATU(78mg、0.20mmol)を加えた。反応混合物をRTで2時間撹拌し、次に水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をヘプタン中0〜40%EtOAcで溶出するISCOで精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(98A、66mg、0.10mmol、収率74%)を得た。LCMS m/z=654.0[M+H]
+.
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.85(s,1H),8.68−8.76(m,1H),8.57(d,J=1.90Hz,1H),8.38(dd,J=2.78,8.62Hz,1H),8.26(d,J=8.18Hz,1H),7.91(dd,J=2.41,8.40Hz,1H),5.31−5.44(d,J=10.52Hz,1H),5.14(d,J=10.52Hz,1H),4.50(d,2H),3.70(t,J=8.26Hz,2H),2.01−2.14(m,1H),1.77(s,3H),1.56(s,9H),0.88−1.06(m,4H),0.01(s,9H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−69.42(s,1F),−213.24(s,1F).
実施例98の調製。RTにて濃硫酸(0.4mL、7.2mmol)を、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(98A、60mg、0.09mmol)に加えて、混合物を15分間RTにて撹拌した。それを氷上に注ぎ、5NのNaOH(約3.0mL)を添加して、pHを13に調整した。得られた溶液をEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物をISCOを用いたシリカゲルクロマトグラフィで精製して(ヘプタン中0〜80%EtOAc)、N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(フルオロメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−クロロピコリンアミド(実施例98、28mg、0.07mmol、収率72%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=424.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.88(s,1H),8.54−8.66(m,2H),8.44(dd,J=2.78,8.62Hz,1H),8.24(d,J=8.33Hz,1H),7.90(dd,J=2.34,8.33Hz,1H),4.43−4.63(m,1H),4.26−4.42(m,1H),1.84−2.00(m,1H),1.73(d,J=1.17Hz,3H),0.98(d,J=6.14Hz,1H),0.86(dt,J=4.09,6.36Hz,1H).NH2のピークはブロードであり、4.75〜3.75ppmにわたる。19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ−68.62(s,1F),−212.75(s,1F).
実施例100:N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−クロロピコリンアミドの合成。
化合物99Aの調製。マイクロ波バイアル瓶に、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(214I、240mg、0.39mmol)、アジ化ナトリウム(129mg、1.98mmol)、ヨウ化銅(I)(30mg、0.16mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(15mg、0.08mmol)、EtOH(2.0mL)及び水(0.2mL)を充填して、次に窒素でパージして封止した。それから(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(25μL、0.16mmol)を注射器を介して加えた。混合物を80℃で1時間加熱し、RTに冷却し、飽和NH
4Clで処理して、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。混合有機溶液を塩水で洗浄して、Na
2SO
4上で乾燥し、真空下で濃縮した。粗製物質は次の工程で直接使用した。
THF(3mL)及び水(1mL)中の上述の粗生成物の溶液に、トリメチルホスフィン(THF中1.0M溶液、0.47mL、0.47mmol)を加えた。10分後、LCMSは反応が完了したことを示した。混合物を蒸発乾固し、残留物をクイックシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜50%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(99A、150mg、0.28mmol、収率70%)を白色固体(エチルエステルの約10%を含有)を得た。LCMS m/z=540.72[M+H]+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.51(d,J=2.35Hz,1H),7.43(dd,J=2.93,8.41Hz,1H),5.27(d,J=10.76Hz,1H),5.01(d,J=10.56Hz,1H),3.78(s,3H),3.64(t,J=8.22Hz,2H),2.58−2.74(m,1H),1.70(s,3H),1.51(s,10H),1.45(dd,J=5.18,9.88Hz,1H),1.14(dd,J=5.28,7.43Hz,1H),0.87−0.99(m,2H),0.00(s,9H).
化合物99Bの調製。DMF0.5mL中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(99A、50mg、0.09mmol)及び5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(29mg、0.18mmol)の混合物に、HATU(70mg、0.18mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(32μL、0.18mmol)を添加した。一晩撹拌した後、反応物を飽和NH4Clでクエンチして、EtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥して、ろ過して、蒸発乾固した。残留物をフラッシュカラム(DCM中10〜100%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(99B、51mg、0.07mmol、収率81%)をゴム状物として得た。LCMS m/z=680.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.86(s,1H),8.72(d,J=1.90Hz,1H),8.59(d,J=1.90Hz,1H),8.41(dd,J=2.70,8.55Hz,1H),8.27(d,J=8.33Hz,1H),7.93(dd,J=2.34,8.33Hz,1H),5.38(d,J=10.52Hz,1H),5.13(d,J=10.52Hz,1H),3.83(s,3H),3.71(t,J=8.26Hz,2H),2.73(t,J=8.70Hz,1H),1.80(s,3H),1.57(s,9H),1.48−1.55(m,1H),1.18−1.25(m,1H),0.99(dd,J=6.80,9.43Hz,2H),0.00(s,9H).
実施例99の調製。RTにて、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(99A、50mg、0.07mmol)に、硫酸(157μL、2.94mmol)を添加した。15分間撹拌した後、飽和NaHCO3溶液をゆっくり添加して反応物をクエンチした(pHが約8になるまで)。混合物をEtOAcで3回抽出し、Na2SO4上で乾燥して、ろ過して、蒸発乾固した。フラッシュクロマトグラフィ(DCM中10〜90%EtOAc)により、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例99、31mg、収率94%)を白色固体として得た。LCMS m/z=449.9[M+H]+.1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.87(s,1H),8.61−8.68(m,1H),8.57(d,J=2.34Hz,1H),8.47(dd,J=2.78,8.62Hz,1H),8.21−8.30(m,1H),7.90(dd,J=2.34,8.33Hz,1H),3.80(s,3H),2.62(ddd,J=1.24,7.67,9.79Hz,1H),1.72(d,J=1.32Hz,3H),1.53(dd,J=5.19,9.72Hz,1H),1.13(dd,J=5.26,7.45Hz,2H).
実施例100の調製。RTにてTHF5mL中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例99、26mg、0.06mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2M溶液の72μL、0.14mmol)を加え、続いてメタノール2滴を添加した。1時間撹拌した後、飽和NH4Clを慎重に加えて、反応物をクエンチした。それをEtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を乾燥して(Na2SO4)、ろ過し、真空下で濃縮した。フラッシュクロマトグラフィ(DCM中10〜90%EtOAc)により、N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−クロロピコリンアミド(実施例100、12mg、収率49%)を白色固体として得た。LCMS m/z=422.0[M+H]+.1H NMR(300MHz,MeOH)δ8.74(d,J=2.34Hz,1H),8.62(dd,J=1.75,2.63Hz,1H),8.52(dd,J=2.63,8.77Hz,1H),8.20−8.28(m,1H),8.11(dd,J=2.34,8.48Hz,1H),3.59−3.76(m,2H),1.79−1.86(m,1H),1.78(d,J=1.32Hz,3H),1.03(dd,J=5.70,9.35Hz,1H),0.77(t,J=5.99Hz,1H).
実施例636:(1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロ−5−((7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン。
HOAc(0.5mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(0.05g、0.18mmol)及び4−クロロ−7−フルオロピリド[3,2−d]ピリミジン(0.068g、0.37mmol)の混合物を、80℃まで3時間加熱した。混合物をRTに冷却し、EtOAcで希釈して、次に飽和重炭酸ナトリウム水溶液で数回洗浄した。それから得られた有機溶液を無水硫酸マグネシウム上で乾燥して、ろ過して、真空下で濃縮して、油状物を得た。油状物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜5%MeOH)で精製して、標題化合物を黄色固体として得た。
1H NMR(クロロホルム−d)δppm9.08(br.s.,1H)8.78(s,1H)8.67(d,J=2.74Hz,1H)8.34−8.41(m,1H)7.82(dd,J=8.80,2.54Hz,1H)7.47(dd,J=5.38,2.45Hz,1H)2.20−2.27(m,1H)1.91−2.01(m,1H)1.80(s,3H)0.90−1.01(m,1H)0.63(dd,J=11.35,5.67Hz,1H).MS m/z=417.0[M+H]
+.
実施例637:N−(5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)−5−クロロピコリンアミド。
フラスコA:DMF(0.6mL)中のCDI(35mg、0.22mmol)及び5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(34mg、0.22mmol)の混合物は、約1分で気体が発生して撹拌した。混合物を60℃で10分間加熱して、それからRTに冷却した。フラスコB:RTにて、DMF(0.5mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(中間体228)(30mg、0.06mmol)の溶液を、フラスコAの溶液(0.2mL、約1.15当量)で処理した。フラスコB中の混合物を60℃で30分加熱した。フラスコAからの溶液の追加部分(0.1mL)を、フラスコBに加えた。2日間の加熱した後、フラスコBの混合物をEtOAc(10mL)で希釈し、水(2mL)、飽和NaHCO
3(2mL)及び塩水(2mL)で順次洗浄した。水層をEtOAc(5mL)で抽出した。混合有機層をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮して、黄色油状物を得た。LCMS(ESI、陽)622(M+1).RTにて黄色油状物を、硫酸(0.25mL、4.69mmol)で処理した。20分後、混合物を氷(5g)でクエンチして、pH>12になるまでNaOH(5N)で処理した。混合物をDCM(3×5mL)で抽出した。混合有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物を、ヘプタン中[DCM中(MeOH中2NのNH
3)10%](10〜50%)溶出を使用するシリカ上のクロマトグラフィで精製して、生成物を得て、凍結乾燥(ACN−水)して実施例637を白色薄片(15mg、63%)として得た。LCMS(ESI、陽)392(M+1).
1H NMR(400MHz,アセトニトリル−d3)δ9.99(br.s.,1H,NH),8.67(d,J=1.76Hz,1H),8.52−8.57(m,1H),8.48(dd,J=2.74,8.80Hz,1H),8.19(d,J=8.41Hz,1H),8.02(dd,J=2.35,8.41Hz,1H),4.88(br.,2H,NH2),2.26(ddd,J=4.89,7.63,9.19Hz,2H),1.84−1.92(m,1H),1.67(d,J=1.17Hz,3H),0.80−0.90(m,1H),0.43−0.51(m,1H).
実施例:5−((5−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−6−フルオロピリジン−3−イル)アミノ)ピリド[3,4−b]ピラジン−2(1H)−オン(638)、及び(1S,5S,6S)−5−(2−フルオロ−5−((2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(639)。
IPA(2mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(中間体228)(82mg、0.17mmol)、5−クロロ−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(中間体262)(53mg、0.24mmol)及びp−トルエンスルホン酸(60mg、0.315mmol)の混合物を、80℃で1時間加熱した。溶媒を濃縮して、残留物を硫酸(0.25mL、4.69mmol)で処理し、50℃で1時間加熱した。混合物を氷(5g)でクエンチして、pH>12になるまでNaOH(5N)で処理した。混合物をDCM(3×5mL)で抽出した。混合有機相をMgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、濃縮した。残留物をDCM中[EtOAc中(MeOH中2NのNH
3)10%](10〜70%)勾配を使用するシリカ上クロマトグラフィで精製して、2画分を得た。第1の画分は、実施例639及び実施例638の混合物であった。第2の画分は、黄色固体としての純粋な実施例638(9mg、収率12%)であった。実施例638の分析データ:
1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ12.57(br.s.,1H),9.41(s,1H),8.42−8.69(m,2H),7.99−8.18(m,2H),6.63(d,J=5.67Hz,1H),5.96(br.s.,2H),2.26−2.40(m,1H),1.68−1.82(m,1H),1.63(s,3H),0.86(d,J=4.69Hz,1H),0.37−0.51(m,1H).LCMS(ESI、陽)398.0(M+1).
実施例639及び実施例638の混合物を、Phenomenex Geminiカラム、5マイクロメートル、C18、110Å、150×30mm、CH3CN/H2O中TFA0.1%、勾配5%〜60%を使用して、逆相分取HPLC(Gilson GX281)で16分かけて精製した。実施例639を含有する画分を濃縮して、飽和NaHCO3(5mL)とIPA(3%)−CH3Cl(10mL)の間で分配した。有機相を再度飽和NaHCO3(5mL)で洗浄して、濃縮した。この物質を乾燥して(ACN−水から凍結乾燥)、(1S,5S,6S)−5−(2−フルオロ−5−((2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(実施例639、26mg、収率38%)を黄色薄片として得た。1H NMR(400MHz,アセトニトリル−d3)δ8.83(s,1H),8.75(t,J=2.35Hz,1H),8.62(dd,J=2.74,9.00Hz,1H),8.47(s,1H),8.29(d,J=5.87Hz,1H),7.11(d,J=5.87Hz,1H),5.19(d,J=2.35Hz,2H),4.85(br.s.,1H),2.90(t,J=2.45Hz,1H),2.30(ddd,J=4.99,7.58,9.34Hz,1H),1.86−1.94(m,1H),1.71(d,J=1.17Hz,3H),0.90(ddd,J=5.38,7.58,8.95Hz,1H),0.48−0.57(m,1H).LCMS(ESI、陽)436.1(M+1).
実施例722:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(1H−1,2,3−トリアゾール−1−イルメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロ−2−ピリジンカルボキサミド。
化合物722Aの調製。化合物250Aの溶液である、DMSO(9mL)中の[(1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−[(tert−ブトキシカルボニル){[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}アミノ]−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル]メチル4−メチルベンゼンスルホナート(主要)及び[(1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−[(tert−ブトキシカルボニル){[2−(トリメチルシリル)エトキシ]メチル}アミノ]−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル]メチル4−メチルベンゼンスルホナート(軽微)、(1.1g、1.471mmol)の混合物に、アジ化ナトリウム(0.115g、1.765mmol)を加えた。添加後、それから混合物をRTにて一晩撹拌した。(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(0.073g、0.368mmol)、硫酸銅(ii)五水和物(0.367g、1.471mmol)及び(トリメチルシリル)−アセチレン(0.416mL、2.940mmol)を加えた。それから混合物をRTにて2時間撹拌した後、それをNH
4Cl/NH
4OH(10:1、5mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物をMgSO
4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、化合物722Aを、ジアステレオマーである、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、及びtert−ブチル((1R,5S,6R)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(725mg、1.011mmol、収率69%)の混合物として、無色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:716,718(M+1).
化合物722Bの調製。EtOH(3.0mL)及び水(l.0mL)中の722A(720mg、1.004mmol)の溶液に、アジ化ナトリウム(196mg、3.01mmol)、ヨウ化銅(i)(47.8mg、0.25mmol)及び(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(49.7mg、0.25mmol)を加えた。それから混合物に5分間窒素を通気して、次にトランス−N,N’−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.040mL、0.251mmol)を加えた。それから得られた混合物を70℃の窒素下にて2時間撹拌した。それを飽和NH4Cl/NH4OH(10:1、5mL)でクエンチし、EtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。次に残留物をTHF/H2O(9:1、5mL)中に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF中1.0M溶液、1.00mL、1.00mmol)を滴下して加えた。添加後、一晩、混合物をRTにて窒素下で72時間撹拌した。トリメチルホスフィン(THF中1.0M溶液、0.5mL)を混合物に加えて、撹拌を30分間続けた。混合物を飽和NaHCO3(5mL)で処理し、EtOAcで抽出した(2×5mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残留物をISCO器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜100%のEtOAc/ヘプタン)で精製して、生成物(547mg、0.84mmol、収率83%)を、tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、及びtert−ブチル((1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1、2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートの混合物として、無色油状物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:653.3(M+1).
化合物722Cの調製。0℃にて722B(540mg、0.83mmol)を含有する丸底フラスコに、硫酸(3.08mL)を滴下して加えた。添加後、混合物をRTにて20分間撹拌し、氷20gで処理した。混合物を氷浴で冷却して、pH>12になるまで5NのNaOHで処理した。それをEtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、濃縮し、真空下で乾燥して、黄色油状物722Cを、(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1,,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン、及び(1R,5S,6R)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((4−(トリメチルシリル)−1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンの混合物として得て、それを精製することを必要とせずに次工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:423.0(M+1).
化合物722Dの調製。THF(0.3ml)中の722C(67mg、0.159mmol)の溶液に、TBAF溶液(THF中1.0M、0.317ml、0.317mmol)を加えた。次に混合物を60℃にて9時間撹拌した。それをRTに冷却して、飽和NaHCO3(1mL)及び飽和NH4Cl(1mL)を加えた。混合物をEtOAcで抽出した(2×4mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥して、濃縮した。残留物を、ISCOの器具を使用するシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィ(0〜30%のMeOH/DCM)で精製して、黄色固体の722Dを68mg、(1S,5S,6S)−1−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン、及び(1R,5S,6R)−1−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミンの混合物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:351.0(M+1).
実施例722の調製。DMA(1.2mL)中の722D(16.2mg、0.10mmol)の溶液に、5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(16.2mg、0.10mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却して、プロピルホスホン酸無水物溶液(EtOAc中50重量%、0.082mL、0.128mmol)を加えた。添加後、混合物をRTにて一晩撹拌し、次に飽和NaHCO3(2mL)でクエンチして、EtOAcで抽出した(2×5mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。残留物を、分取HPLC(0%〜100%ACN 0.1%TFA/H2O 0.1%TFA)で精製した。所望の画分を濃縮して、残留物を飽和NaHCO3(7mL)で処理した。混合物をEtOAcで抽出した(2×10mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮して、真空下で乾燥し、N−(3−((1S,5S,6S)−1−((1H−1,2,3−トリアゾール−1−イル)メチル)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(15mg、0.031mmol、収率24%)を黄色固体として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:490(M+1).1H NMR(MeOH)δ:8.70(d,J=2.2Hz,1H),8.19(d,J=8.4Hz,1H),8.04−8.10(m,2H),7.80−7.86(m,1H),7.74−7.80(m,2H),7.17(dd,J=11.5,8.8Hz,1H),4.50−4.83(m,4H),2.18−2.26(m,1H),1.52(dd,J=9.6,5.9Hz,1H),0.85(t,J=6.4Hz,1H).
実施例:752(ジアステレオマーの混合物)、753及び962 N−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(753)、及びN−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(962)。
(S)−(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−イル)メチル3−オキソブタノエート(752A)の合成。THF(1.0M、13.7mL、13.7mmol)中の水素化ジイソブチルアルミニウムの溶液を、0℃の窒素雰囲気下にて、THF(100mL)中の(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(5.56g、9.15mmol、210A)に滴下して加えた。1時間後、更に13mLのDIBALH(THF中1M)を加えた。反応混合物を更に20分間撹拌し、それからMeOHでゆっくり処理した。反応混合物をEtOAcと水の間で分配した。有機抽出物を分離して、塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をシリカゲルプラグ上に吸収して、10〜80%(ヘキサン中EtOAc)勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(SiO
2)で精製して、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(5.3g、9.1mmol、収率99%)を黄色油状物として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=589.0/581.2(M+H).
丸底フラスコに、(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−6−(ヒドロキシメチル)−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(5.37g、9.27mmol)、2−キシレン(4mL)及び2,2,6−トリメチル−1,3−ダイオキシン−4−オン(1.4mL、11mmol)を充填した。反応混合物を40分間135℃(内部温度123℃)まで加熱した。反応混合物をRTに冷却し、シリカゲルプラグ上に吸収した。10〜70%(ヘキサン中EtOAc)勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、標題化合物を赤色油状物(752A、4.4g、6.6mmol、収率71%)として得た。LC/MS(ESI+)m/z=663.2/665.2(M+H).ケトン合成物が、対応するエノールと平衡化した状態で存在した。
(S)−(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−イル)メチル2−ジアゾアセテート(752B)の合成。ACN(3mL)中の4−アセトアミドベンゼンスルホニルアジド(0.73g、3.0mmol)の溶液を、ACN(5mL)中の(S)−(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−イル)メチル3−オキソブタノエート(752A、1.0g、1.5mmol)及びTEA(0.64mL、4.57mmol)の撹拌溶液に滴下して加えた。反応混合物をRTで1.5時間撹拌した。LiOH水溶液(2M、2.3mL、4.57mmol)を加えて、反応混合物をRTにて一晩撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機相を飽和塩化アンモニウム水溶液で洗浄し、MgSO4上で乾燥させた。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をシリカゲルプラグ上に吸収し、5〜60%(ヘキサン中EtOAc)勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、黄色油状の標題化合物(752B、700mg、1.08mmol、収率71%)を得た。LC/MS(ESI+)m/z=647.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δppm−0.02−0.05(m,9H)0.99(dd,J=8.92,7.60Hz,2H)1.56(s,9H)3.69(td,J=8.22,0.80Hz,2H)4.50−4.94(m,5H)5.26−5.34(m,1H)5.36−5.44(m,1H)6.19(d,J=3.80Hz,1H)6.96(dd,J=11.25,8.62Hz,1H)7.41(ddd,J=8.66,4.28,2.56Hz,1H)7.67(dd,J=6.87,2.48Hz,1H)
752Cの合成。ジクロロエタン(4mL)中の(S)−(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−(フルオロメチル)−4H−1,3−チアジン−6−イル)メチル2−ジアゾアセテート(752B、0.32g、0.49mmol)の溶液を、トルエン(15mL)中のビス(2−((E)−(tert−ブチルイミノ)メチル)フェノキシ)銅(10.0mg、0.025mmol、J.Org.Chem.1957、22、677に従って調製、)の還流溶液に滴下して加えた(添加速度1.3mL/時間)。添加完了後、反応混合物を同じ温度で更に1時間撹拌した(全体の反応時間5時間)。溶媒を減圧下で除去して、残留物をTHF(4mL)中に溶解させた。THF中の水素化ホウ素リチウム溶液(THF中2.0M、0.32mL、0.64mmol)を0℃にて滴下して加えた。反応混合物をRTに温めた。追加の水素化ホウ素リチウム(0.32mL、0.64mmol)を滴下して加えた。反応混合物を一晩撹拌した。それから反応混合物を0℃に冷却して、HCl水溶液(1M)を添加してクエンチした。水相をEtOAcで抽出した。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質をシリカゲルプラグ上に吸収して、5〜75%(ヘキサン中EtOAc)勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、tert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1、7−ビス(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、及びtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1,7−ビス(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートの65:35混合物(752C)(0.12g、0.20mmol、収率40%)を油状物として得た。LC/MS(ESI+)m/z=645.2/647.2(M+Na,両方の異性体で).LC上の軽微な異性体の保持時間=1.58分;主要な異性体の保持時間=1.61分。
752Dの合成。tert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1、7−ビス(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート、及びtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1,7−ビス(ヒドロキシメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(752C、143mg、0.22mmol)の65:35混合物を、DCM(1.5mL)中に溶解させて、0℃に冷却した。TEA(96μL、0.69mmol)、次に塩化メタンスルホニル(36μL、0.46mmol)を加えた。反応物をRTに温めて、10分後に飽和重炭酸水溶液を加え、続いてEtOAcを加えた。有機抽出物を塩水で洗浄し、MgSO4上で乾燥した。溶液をろ過し、真空下で濃縮して、粗製物質を得た。粗製物質はDMSO(1mL)中に溶解させて、硫化ナトリウム(54mg、0.69mmol)をRTで加えた。20分後懸濁液をH2O(30mL)で希釈し、EtOAcで3回抽出した。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、ろ過して減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルプラグ上に吸収して、ヘキサン中5〜100%EtOAc勾配で溶出するカラムクロマトグラフィ(SiO2)で精製して、tert−ブチル((4S,4aS,7aR)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1、2−e][1,3]チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート及びtert−ブチル((4S,4aR,7aS)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1、2−e][1,3]チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートの混合物(752D)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI+)m/z=643.1/645.0(M+Na,両方の異性体で、同じ保持時間).異性体の比率は測定しなかった。
752Eの合成。再封止可能な管を、tert−ブチル((4S,4aS,7aR)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1、2−e][1,3]チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート及びtert−ブチル((4S,4aR,7aS)−4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1、2−e][1,3]チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートの混合物(752D、117mg、0.19mmol)、ヨウ化銅(I)(7mg、0.04mmol)、アジ化ナトリウム(37mg、0.57mmol)、(+)−L−アスコルビン酸ナトリウム(7.5mg、0.04mmol)で充填した。反応容器を排気して、窒素で充填した。EtOH(1.3mL)及び水(0.57mL)を加え、5分間溶液に窒素を通気することにより、反応混合物を脱気した。(1R,2R)−(−)−N,N”−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(6.0μL、0.04mmol)を加えて、反応混合物を30分間80℃に加熱した。反応混合物をRTに冷却して、飽和塩化アンモニウム及び飽和水酸化アンモニウム(9:1)の溶液に注ぎ入れた。混合物をEtOAcで3回抽出した。有機層を合わせて、減圧下で濃縮した。残留物をTHF(3mL)及びH2O(1.5mL)に溶解させた。THF中のトリメチルホスフィン(THF中1.0Mの0.21mL、0.21mmol)溶液をRTにて加えた。反応物を15分間撹拌した。反応物を水及びEtOAcで希釈した。有機層を分離して、塩水で洗浄し、硫酸マグネシウム上で乾燥して、減圧下で濃縮した。粗製混合物(752E、100mg)を更に精製することなく、次の工程で直接使用した。LC/MS(ESI+)m/z=558.2(M+H、両方の異性体で、同じ保持時間).異性体の比率は測定しなかった。
実施例752の合成(ジアステレオマーの混合物)。フラスコに、前工程から得た粗生成物(752E、100mg、0.18mmol)、5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(34mg、0.21mmol)及びDMF(0.9mL)を充填した。溶液を0℃に冷却して、N−[(ジメチルアミノ)−1H−1、2,3−トリアゾロ−[4,5−b]ピリジン−1−イルメチレン]−N−メチルメタナミニウムヘキサフルオロホスフェートN−オキシド(HATU、119mg、0.31mmol)及びジイソプロイル−エチル−アミン(55μL、0.31mmol)を加えた。反応時間の10分後、反応混合物を水に注いだ。白色固体が沈殿し、ろ別した。固体を水で洗浄し、真空下で乾燥させた。前記固体をその後に濃H2SO4(1mL)に溶解させて、20分間RTにて激しく撹拌した。反応混合物を水に注ぎ入れ、5MのNaOH水溶液でpHを10に調整した。白色固体が沈殿し、ろ別した。固体をEtOAc中に溶解させて、MgSO4上で乾燥した。溶液ろ過し、真空下で濃縮して、N−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド、及びN−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミドの混合物を白色固体(47mg、0.1mmol、56%)として得た。流量1mL/分(105バール圧、25℃カラム温度)で溶出するChiracel ADカラム(100×2.1mm、3μm)上の超臨界CO2(MeOH中20mMのNH3の35%添加)を用いた分析的超流動クロマトグラフィで、異性体の比率は63:37と測定した。LC/MS(ESI+)m/z=467.4(M+H、両方の異性体で).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d;重複信号)δppm1.49(t,J=4.89Hz,1H)2.16−2.22(m,1H)2.46(d,J=2.93Hz,1H)2.70(d,J=5.28Hz,1H)2.93(d,J=11.15Hz,1H)3.03−3.26(m,4H)3.30−3.39(m,1H)4.60−4.98(m,3H)7.13(dd,J=11.35,8.80Hz,2H)7.64−7.72(m,1H)7.89(dd,J=8.41,2.35Hz,2H)7.94−8.03(m,1H)8.20−8.30(m,2H)8.57(d,J=1.96Hz,2H)9.83(s,1H).
N−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド、及びN−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミドの混合物(実施例752)(39mg)を、流量70mL/分(158バール圧、40℃カラム温度)で溶出するChiracel ADカラム(250×21mm、10μm)上の超臨界CO2(MeOH中20mMのNH3の30%添加)を使用して、クロマトグラフ処理した。第1のピーク(保持時間=3.1分)はN−(3−((4S,4aS,7aR)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例753、17mg、>99%ee)を示した。第2のピーク(保持時間=3.8分)は、N−(3−((4S,4aR,7aS)−2−アミノ−4−(フルオロメチル)−4a,4b,5,7−テトラヒドロ−4H−チエノ[3’,4’:2,3]シクロプロパ[1,2−e][1,3]チアジン−4−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例962、8mg、>99%ee)を示した。LC/MS(ESI+)m/z=467.4(M+H、両方の異性体で).1H NMR(400MHz,DMSO−d6,実施例753)δppm1.40(t,J=4.40Hz,1H)2.16(d,J=3.52Hz,1H)2.85(d,J=11.15Hz,1H)3.00−3.08(m,1H)3.10−3.22(m,3H)4.52−4.79(m,2H)6.39(br.s.,2H)7.19(dd,J=11.74,9.00Hz,1H)7.82(dt,J=8.71,3.57Hz,1H)8.00(dd,J=7.14,2.64Hz,1H)8.13−8.16(m,1H)8.17−8.23(m,1H)8.78(d,J=2.35Hz,1H)10.61(s,1H);1H NMR(400MHz,DMSO−d6,実施例962)δppm1.96(br.s.,1H)2.35(br.s.,1H)2.94−3.08(m,2H)3.45(d,J=10.95Hz,2H)4.45−4.65(m,1H)4.72−4.95(m,1H)6.32(br.s.,2H)7.11−7.23(m,1H)7.78(br.s.,1H)8.13−8.25(m,3H)8.81(d,J=1.37Hz,1H)10.78(s,1H);相対立体化学は、COSY、HMBC及びNOESY相関により確認された。
実施例754:(1S,5S,6S)−5−(5−((3−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン−8−イル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン。
5−クロロ−N−フェニルピコリンアミド(754A)の調製。DMF(15mL)中の5−クロロピコリン酸(1.5g、9.52mmol)、アニリン(1.13mL、12.38mmol)及びEtNiPr
2(2.16mL、12.38mmol)の撹拌溶液に、HATU(4.05g、10.66mmol)を加えた。添加後、混合物を2時間撹拌した。H
2Oを添加して、白色固体を収集し、H
2Oで洗浄して、乾燥し、標題化合物を得た(2.05g、93%)。
1H NMR(クロロホルム−d)δ:9.82(br.s.,1H),8.57(d,J=2.0Hz,1H),8.26(d,J=8.4Hz,1H),7.88(dd,J=8.4,2.3Hz,1H),7.76(dd,J=8.6,1.0Hz,2H),7.39(t,J=7.9Hz,2H),7.07−7.21(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:233(M+1).
3−クロロ−5−ヒドロキシ−6−フェニル−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7(6H)−オン(754B)の調製。−78℃にてTHF(10mL)中の5−クロロ−N−フェニルピコリンアミド(754A、1.00g、4.30mmol)の撹拌溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(THF中2Mの4.73mL、9.46mmol)を滴下して加えた。−78℃にて1時間撹拌した後、DMF(1.99mL、25.8mmol)を加えて、更に2時間−78℃で撹拌し、それからRTに温めて、飽和NH4Clでクエンチした。混合物をEtOAcで抽出した(3回)。抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濃縮した。残留物をEtOHで粉末化して、固体(0.78g、69%)をろ過して、乾燥し、次の工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:261(M+1).
3−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン−8(7H)−オン(754C)の調製。3−クロロ−5−ヒドロキシ−6−フェニル−5H−ピロロ[3,4−b]ピリジン−7(6H)−オン(754B、1.10g、4.22mmol)及びヒドラジン(3.97mL、127mmol)の混合物を、RTにて一晩撹拌した。固体(0.65g、85%)を収集して、EtOHで洗浄して、次の工程で使用した。1H NMR(DMSO−d6)δ:13.01(br.s.,1H),9.07(d,J=2.3Hz,1H),8.58(d,J=2.3Hz,1H),8.34(s,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:182(M+1).
3,8−ジクロロピリド[2,3−d]ピリダジン(754D)の調製。3−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン−8(7H)−オン(754C、1.80g、9.91mmol)及びオキシ塩化リン(9.24mL、99mmol)の混合物を、90℃にて3時間加熱した。反応混合物を冷却して、ビーカーの氷上に注ぎ、飽和NaHCO3で中和した。固体(0.45g、22%)を収集して、乾燥し、次の工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:200(M+1).
(1S,5S,6S)−5−(5−((3−クロロピリド[2,3−d]ピリダジン−8−イル)アミノ)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(754)の調製。EtOH(4mL)中の(1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(754D、0.10g、0.37mmol)、3,8−ジクロロピリド[2,3−d]ピリダジン(204)(0.074g、0.371mmol)、4−メチルベンゼンスルホン酸水和物(0.071g、0.371mmol)の混合物を、80℃にて4時間加熱した。混合物を冷却し、飽和NaHCO3水溶液を加え、固体を収集して、乾燥し、シリカゲルカラムで精製して、標題化合物(25mg、16%)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ:9.46(s,1H),9.24(d,J=2.3Hz,1H),9.15(s,1H),8.71(d,J=2.3Hz,1H),8.18−8.28(m,1H),7.92−8.02(m,1H),7.21(dd,J=11.8,9.1Hz,1H),6.19(br.s.,2H),4.75−4.89(m,1H),4.63−4.75(m,1H),2.39(d,J=4.5Hz,1H),1.79(d,J=7.2Hz,1H),1.03(d,J=6.1Hz,1H),0.44(d,J=5.3Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:433/435(M+1).
実施例755:(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート。
(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(755A)の調製。THF(5mL)中のトリエチルホスホノアセテート(0.227mL、1.014mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1.0M溶液、1.014mL、1.014mmol)を滴下して加えた。添加後、混合物を30分間撹拌して、それからtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(4.01mL、0.84mmol)溶液を加え、更に30分間撹拌した。それをNH
4Cl飽和水溶液で処理して、EtOAcで抽出した(3回)。抽出物を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、化合物755A(2.98g、100%)を得た。
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.82(dd,J=6.8,2.5Hz,1H),7.41(ddd,J=8.6,4.3,2.7Hz,1H),6.97(dd,J=11.7,8.6Hz,1H),6.66(d,J=15.5Hz,1H),6.03(d,J=15.5Hz,1H),5.31(d,J=10.4Hz,1H),5.06(d,J=10.6Hz,1H),4.78−4.97(m,1H),4.62−4.78(m,1H),4.20(q,J=7.1Hz,2H),3.67(dd,J=9.4,7.4Hz,2H),2.16(ddd,J=9.7,7.5,2.0Hz,1H),1.54(s,8H),1.25−1.35(m,4H),1.12(dd,J=7.1,6.0Hz,1H),0.97(dd,J=9.3,7.3Hz,2H),0.00(s,9H).MS(ESI,陽イオン)m/z:661(M+1).
(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(755B)の調製。EtOH/H2O(5:1、33mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(2.98g、4.50mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(0.223g、1.126mmol)、ヨウ化銅(I)(0.214g、1.126mmol)、アジ化ナトリウム(0.88g、13.51mmol)及び(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.178ml、1.126mmol)の混合物を、85℃にて2時間加熱した。反応混合物をRTに冷却し、EtOAcと飽和NH4Cl/NH4OH(10/1)の間で分配した。有機相を塩水で洗浄し、Na2SO4上で乾燥して、濃縮し、油状物を得た。油状物を9:1のTHF/H2O(30mL)に溶解させて、トリメチルホスフィン(THF溶液中1Mの6.99mL、6.99mmol)で処理した。30分間撹拌した後、それをEtOAc及びH2Oで希釈した。有機溶液をNa2SO4上で乾燥して、濃縮した。得られた茶色油状物をシリカゲルカラムで精製して、淡黄色ゴム状物の化合物755Bを得た(1.48g、収率53%)を得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:598(M+1).
(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(755)の調製。DMF(20mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(2.02g、3.38mmol)、5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(0.57g、3.72mmol)、EtNiPr2(0.76mL、4.39mmol)の撹拌混合物に、HATU(1.54g、4.05mmol)を添加した。添加後、混合物をRTにて一晩撹拌し、次にH2Oで処理し、EtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濃縮して、(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレートを淡茶色油状物(755C、2.44g、98%)として得て、それを更に精製することなく次工程にて使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:737(M+1).
(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(755)の調製。0℃にて、未希釈の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(77mg、0.10mmol)を撹拌しながら、H2SO4/TFA(1:4、1mL)を加えた。0℃にて15分間撹拌を続けて、pH=9になるまで、飽和Na2CO3で塩基性化した。それをDCMで抽出した(3回)。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し、濃縮して、実施例755(43mg、81%)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.61(s,1H),8.78(d,J=2.2Hz,1H),8.17−8.21(m,1H),8.12−8.16(m,1H),7.97(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.85(dd,J=8.0,3.5Hz,1H),7.08−7.26(m,1H),6.73(d,J=15.5Hz,1H),6.50(br.s.,2H),5.92(d,J=15.5Hz,1H),4.51−4.84(m,2H),4.09−4.17(m,2H),1.60(dd,J=9.0,4.9Hz,1H),1.22(t,J=7.1Hz,3H),0.93−1.01(m,1H),0.82−0.89(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:507(M+1).
実施例756:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−ヒドロキシプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
0℃にてTHF(2mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(35mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、DIBAL−H(THF中1Mの0.24mL、0.24mmol)を加えた。添加後、反応混合物をRTにて2時間撹拌し、次に氷浴で冷却して、飽和ロッシェル塩でゆっくりクエンチした。それをEtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥して濃縮し、残留物をシリカゲルカラムで精製して、標題化合物をオフホワイトの固体(15mg、16%)として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.59(s,1H),8.78(d,J=2.3Hz,1H),8.17−8.22(m,1H),8.11−8.16(m,1H),8.05(dd,J=7.2,2.9Hz,1H),7.84(dt,J=7.3,4.3Hz,1H),7.18(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.31(s,2H),5.65−5.75(m,1H),5.54−5.62(m,1H),4.70−4.80(m,2H),4.59−4.68(m,1H),3.95(t,J=4.4Hz,2H),1.73(t,J=8.0Hz,1H),1.20(dd,J=9.5,5.2Hz,1H),0.67−0.81(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:465(M+1).
実施例757:(E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリル酸。
EtOH(5mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(159mg、0.31mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(水中1M1.57mL、1.57mmol)を加えた。混合物をRTにて16時間撹拌した後、それを濃縮した。残留物をH
2Oで希釈し、1NのHCLで酸性化した。沈殿した黄褐色の固体を収集して、H
2Oで洗浄し、乾燥して、実施例757(83mg、55%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ:12.35(br.s.,1H),10.62(s,1H),8.79(d,J=1.8Hz,1H),8.18−8.23(m,1H),8.11−8.17(m,1H),7.99(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.85(dt,J=8.8,3.4Hz,1H),7.20(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),6.65(d,J=15.5Hz,1H),6.48(s,2H),5.85(d,J=15.5Hz,1H),4.58−4.83(m,2H),2.02(t,J=8.8Hz,1H),1.55(dd,J=9.5,5.2Hz,1H),0.92−1.01(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:479(M+1).
実施例758:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(3−ヒドロキシプロピル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
THF(2mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(34.7mg、0.07mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M溶液(0.05mL、0.10mmol)、続いてMeOH(0.023mL、0.55mmol)を加えた。添加後、混合物を1時間撹拌した。追加のLiBH
4を0.05mL加えて、混合物を一晩撹拌し続けた。それを飽和NH
4Cl水溶液でゆっくりクエンチし、DCMで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、ISCO(ヘキサン中40〜80%EtOAc)で精製して、標題化合物(19mg、59%)をオフホワイトの固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.57(s,1H),8.74−8.80(m,1H),8.17−8.23(m,1H),8.12−8.16(m,1H),8.03(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.78−7.88(m,1H),7.16(dd,J=11.8,8.9Hz,1H),6.21(s,2H),4.75(s,1H),4.63(s,1H),4.42(t,J=5.1Hz,1H),3.41(q,J=5.4Hz,2H),1.45−1.73(m,5H),0.85(dd,J=9.3,5.0Hz,1H),0.53(t,J=5.6Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:467/469(M+1).
実施例759:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((E)−3−アミノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
DMF(2mL)中の(E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリル酸(45mg、0.10mmol)、DIEA(21.63μL、0.12mmol)及びアンモニア(70.5μL、0.14mmol)の撹拌混合物に、HATU(42.9mg、0.11mmol)を加えた。反応混合物をRTで2時間撹拌した後、それをH
2Oで処理して、EtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し濃縮して、残留物を逆相HPLCで精製した。純粋な画分を濃縮乾固した。残留物をMeOHに溶解させて、PL−HCO
3 MP SPE(6mL管当たり200mg)に通過させ、標題化合物(24.3mg、54%)を黄色固体として得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.62(s,1H),8.80(d,J=1.8Hz,1H),8.19−8.25(m,1H),8.14−8.19(m,1H),8.07(dd,J=7.2,2.7Hz,1H),7.83−7.93(m,1H),7.49(br.s.,1H),7.21(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),7.01(br.s.,1H),6.39−6.49(m,3H),6.04(d,J=15.5Hz,1H),4.59−4.84(m,2H),1.97(t,J=8.0Hz,1H),1.41(dd,J=9.7,5.2Hz,1H),0.89−1.02(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:478(M+1).
実施例760:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−(メチルアミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド
標題化合物(23mg、59%)を、実施例759で記載するものと同じ方法で調製した。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.62(s,1H),8.80(d,J=1.8Hz,1H),8.20−8.24(m,1H),8.15−8.18(m,1H),8.07(dd,J=7.2,2.7Hz,1H),7.96−8.03(m,1H),7.87(dt,J=8.7,3.5Hz,1H),7.21(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.40−6.48(m,3H),6.04(d,J=15.3Hz,1H),4.71−4.83(m,1H),4.58−4.70(m,1H),2.66(d,J=4.7Hz,3H),1.96(t,J=8.3Hz,1H),1.41(dd,J=9.6,5.3Hz,1H),0.94−1.00(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:492(M+1).
実施例761:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((E)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
標題化合物(16mg、36%)を、実施例759で記載するものと同じ方法で調製した。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.63(s,1H),8.80(d,J=1.8Hz,1H),8.19−8.25(m,1H),8.13−8.18(m,1H),8.03(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.87(dt,J=7.3,4.2Hz,1H),7.21(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.40−6.58(m,4H),4.73−4.84(m,1H),4.61−4.72(m,1H),3.07(s,3H),2.90(s,3H),1.95(t,J=8.2Hz,1H),1.54(dd,J=9.4,5.3Hz,1H),0.86−1.00(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:506(M+1).
実施例764:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−モルホリノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド.
標題化合物(31mg、54%)を、実施例759で記載するものと同じ方法で調製した。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.61(s,1H),10.59(s,1H),8.79(d,J=1.8Hz,1H),8.18−8.23(m,1H),8.12−8.17(m,1H),8.00(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.85(dt,J=8.7,3.5Hz,1H),7.20(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),6.56−6.62(m,1H),6.45−6.50(m,1H),6.44(s,2H),4.71−4.84(m,1H),4.60−4.71(m,1H),3.47−3.64(m,8H),1.88−1.98(m,1H),1.55(dd,J=9.7,5.2Hz,1H),0.90−0.97(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:548(M+1).
実施例765:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロピル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
THF(2mL)のN−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−1−((E)−3−(ジメチルアミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(31.5mg、0.062mmol)の撹拌溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2.0M溶液、62.3μL、0.125mmol)を加えた。4時間後、反応物を飽和NH
4Clでゆっくりクエンチし、DCMで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥し、濃縮して、逆相HPLCで精製した。純粋な画分を濃縮乾固した。残留物をMeOHに溶解させて、PL−HCO3 MP SPE(管当たり200mg)に通過させ、標題化合物(19.4mg、61%)を得た。
1H NMR(DMSO−d6)δ:10.60(s,1H),8.80(d,J=1.8Hz,1H),8.20−8.25(m,1H),8.15−8.19(m,1H),8.04(dd,J=7.1,2.6Hz,1H),7.86(dt,J=8.5,3.5Hz,1H),7.19(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),6.26(s,2H),4.62−4.80(m,2H),3.01(s,3H),2.85(s,3H),2.41−2.50(m,2H),1.84−1.98(m,1H),1.68−1.78(m,1H),1.59−1.67(m,1H),0.92(dd,J=9.4,5.1Hz,1H),0.54(t,J=5.7Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:508(M+1).
実施例766:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−(3−メトキシアゼチジン−1−イル)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
標題化合物(14.5mg、25%)を、実施例759で記載するものと同じ方法で調製した。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.64(br.s.,1H),8.81(d,J=2.2Hz,1H),8.21−8.26(m,1H),8.15−8.20(m,1H),8.03(br.s.,1H),7.89(br.s.,1H),7.22(br.s.,1H),6.54(d,J=15.1Hz,1H),6.47(br.s.,2H),6.04(d,J=15.3Hz,1H),4.78(d,J=16.8Hz,1H),4.66(d,J=17.2Hz,1H),4.41(br.s.,1H),4.24(br.s.,1H),4.09(dd,J=17.3,10.9Hz,2H),3.72(d,J=7.2Hz,1H),3.25(s,3H),1.98(br.s.,1H),1.46−1.62(m,1H),0.98(br.s.,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:548(M+1).
実施例767:N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1((E)−3−((2−メトキシエチル)アミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
(E)−3−((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリル酸(767A)の調製。EtOH(40mL)中の(E)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)アクリレート(2.60g、4.35mmol)の撹拌溶液に、水酸化リチウム(水中1Mの21.75mL、21.75mmol)を加えた。反応混合物をRTにて16時間撹拌し、次に濃縮した。残留物をH
2Oで希釈して、氷浴で冷却して、5NのHClで中和した。固体(2.32g、94%)を収集して、H
2Oで洗浄して、乾燥し、次の工程で使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:570(M+1).
tert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−((2−メトキシエチル)アミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(767B)の調製。標題化合物(154mg、54%)を、実施例759で記載するものと同じ方法で調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:627(M+1).
(E)−3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−N−(2−メトキシエチル)アクリルアミド(767C)の調製。tert−ブチル((1R,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((E)−3−((2−メトキシエチル)アミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(767B、154mg、0.25mmol)を氷浴で冷却して、TFA/H2SO4(4:1、5mL)で処理し、15分間撹拌した。混合物を濃縮して、すべての過剰なTFAを取り除き、次に氷浴で冷却して、飽和Na2CO3で塩基性化して、DCMで抽出した(3回)。有機抽出物をNa2SO4上で乾燥し濃縮して、次工程にて使用した。MS(ESI,陽イオン)m/z:397(M+1).
N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1((E)−3−((2−メトキシエチル)アミノ)−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(767)の調製。アミド形成法D(溶媒DCM中T3P媒介アミド形成)を使用して、標題化合物(25.2mg、52%)を調製した。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.61(s,1H),8.79(d,J=2.2Hz,1H),8.19−8.23(m,1H),8.12−8.18(m,2H),8.06(dd,J=7.2,2.7Hz,1H),7.84−7.89(m,1H),7.20(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.42−6.46(m,1H),6.41(br.s.,2H),6.09(d,J=15.3Hz,1H),4.70−4.82(m,1H),4.58−4.70(m,1H),3.34−3.41(m,2H),3.26−3.30(m,2H),3.25(s,3H),1.96(t,J=8.4Hz,1H),1.40(dd,J=9.7,5.2Hz,1H),0.93−1.00(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:536(M+1).
実施例N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((Z)−2−メチル−3−モルホリノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(777)、及びN−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((E)−2−メチル−3−モルホリノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(778)。
(E/Z)−エチル3−((1R,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(フルオロメチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)−2−メチルアクリレート(777A)の調製。0℃にてTHF(20mL)中のトリエチル2−ホスホノプロピオネート(1.33g、5.58mmol)の撹拌溶液に、カリウムtert−ブトキシド(THF中1.0M溶液、5.32mL、5.32mmol)を滴下して加えた。0℃にて30分間撹拌した後、THF(30mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(3g、5.07mmol)の溶液を、滴下漏斗を介して滴下して加えた。反応混合物を2時間撹拌した。飽和NH
4Cl水溶液を加えて、混合物をEtOAcで抽出した(3回)。有機抽出物をNa
2SO
4上で乾燥して濃縮し、シリカゲルカラムで精製して、777A(2.47、72%)をE及びZ異性体の混合物として得た。MS(ESI,陽イオン)m/z:697/699(M+1).
E及びZ異性体の混合物である化合物777B(1.55g、59%)を、実施例755Bに関して記載するものと同じ方法で調製したが、化合物777Aから出発した。MS(ESI,陽イオン)m/z:612(M+1).
E及びZ異性体の混合物である化合物777C(0.58g、65%)を、実施例767Bに関して記載するものと同じ方法で調製したが、化合物777Bから出発した。MS(ESI,陽イオン)m/z:653(M+1).
実施例777及び実施例778の調製。一般的方法F1(HATU媒介アミド形成、続いてH2SO4を有する保護基の除去)に従って中間体777CをE及びZ異性体の混合物であるアミドに転換して、それをSFC(chiralPak OX−H)で分離した。N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−((Z)−2−メチル−3−モルホリノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(777)(18mg、8%)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.68(s,1H),8.85−8.91(m,1H),8.27−8.34(m,1H),8.21−8.27(m,1H),8.10(dd,J=7.1,2.8Hz,1H),7.93(dt,J=7.3,4.3Hz,1H),7.27(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.39(s,2H),5.65(d,J=1.4Hz,1H),4.87(q,J=9.1Hz,1H),4.60−4.79(m,1H),3.59−3.76(m,4H),3.44−3.59(m,4H),1.91(d,J=1.4Hz,3H),1.81(br.s.,1H),1.25−1.32(m,1H),0.76(t,J=6.1Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:562(M+1).N−(3−((1R,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル))−1−((E)−2−メチル−3−モルホリノ−3−オキソプロパ−1−エン−1−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(778)(96.5mg,45%)を得た。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.59(s,1H),8.67−8.84(m,1H),8.17−8.23(m,1H),8.10−8.17(m,1H),8.02(dd,J=7.2,2.7Hz,1H),7.80−7.87(m,1H),7.18(dd,J=11.9,8.8Hz,1H),6.32(s,2H),5.67(d,J=1.4Hz,1H),4.78−4.88(m,1H),4.66−4.76(m,1H),3.51−3.63(m,4H),3.41(br.s.,4H),1.90(d,J=1.4Hz,3H),1.77(t,J=8.0Hz,1H),1.15−1.22(m,1H),0.81(t,J=5.9Hz,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:562(M+1).
実施例786:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(イソオキサゾール−3−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((E)−(ヒドロキシアミノ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(786A)の調製。EtOH(30mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−ホルミル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(2.00g、3.38mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(0.352g、5.07mmol)及びNaHCO
3(0.71g、8.45mmol)の混合物を、RTにて16時間撹拌した。反応混合物を濃縮乾固した。残留物にH
2Oを加えた。白色固体(1.62g、80%)を収集して、H
2Oで洗浄して、乾燥し、次の工程で使用した。
1H NMR(クロロホルム−d)δ:7.84(dd,J=7.0,2.5Hz,1H),7.41(ddd,J=8.7,4.3,2.7Hz,1H),7.28(s,1H),7.13(br.s.,1H),6.97(dd,J=11.6,8.7Hz,1H),5.30(d,J=10.6Hz,1H),5.06(d,J=10.6Hz,1H),4.83−4.98(m,1H),4.66−4.82(m,1H),3.67(td,J=8.3,1.2Hz,2H),2.19(ddd,J=9.6,7.4,2.0Hz,1H),1.52(s,9H),1.38(dd,J=9.9,6.0Hz,1H),1.04−1.12(m,1H),0.98(dd,J=9.2,7.4Hz,2H),0.00(s,9H).MS(ESI,陽イオン)m/z:606/608(M+1).
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(5−(トリメチルシリル)イソオキサゾール−3−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(786B)の調製。0℃にて、DCM(3mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−((E)−(ヒドロキシアミノ)メチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(1.62g、2.67mmol)、(トリメチルシリル)−アセチレン(1.13mL、8.00mmol)及びビス(トリブチルスタンニル)オキシド(2.04mL、4.00mmol)の撹拌混合物に、tert−ブチル次亜塩素酸塩(0.45mL、4.00mmol)を添加した。添加後、反応混合物をRTに徐々に温めて、24時間撹拌した。反応物をDCMで希釈し、H2Oで、次に塩水で洗浄して、Na2SO4上で乾燥して、濃縮した。残留物をシリカゲルカラムで精製し、標題化合物(1.15g、61%)を得た。
tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−(フルオロメチル)−1−(イソオキサゾール−3−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(786C)の調製。標題化合物(286mg、28%)を、実施例755Bで記載するものと同じ方法で調製した。MS(ESI,陽イオン)m/z:567(M+1).
N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(フルオロメチル)−1−(イソオキサゾール−3−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−クロロピコリンアミド(786)の調製。標題化合物(25mg、60%)を、実施例784で記載するものと同じ方法で調製した(方法−F1:HATU媒介アミド形成、続いてPTSAによる保護基の除去)。1H NMR(DMSO−d6)δ:10.63(s,1H),8.92(d,J=1.6Hz,1H),8.79(d,J=2.3Hz,1H),8.19−8.23(m,1H),8.13−8.18(m,1H),8.08(dd,J=7.0,2.7Hz,1H),7.89(dt,J=8.2,3.7Hz,1H),7.21(dd,J=11.7,8.8Hz,1H),6.63(d,J=1.8Hz,1H),6.49(s,2H),4.62−4.89(m,2H),2.08−2.16(m,1H),1.63(dd,J=9.8,5.5Hz,1H),1.08−1.16(m,1H).MS(ESI,陽イオン)m/z:476(M+1).
実施例:855、856、857及び858。
化合物855Aの調製。−78℃の窒素下にて、THF(10mL)中の(S)−tert−ブチル(4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−2−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(217G、1.23g、2.31mmol)の溶液に、リチウムジイソプロピルアミド(THF/ヘプタン/エチルベンゼン中2.0M溶液、3.47mL、6.94mmol)を滴下して加えた。添加後、次に混合物を−78℃にて45分撹拌した。それから混合物にCO
2ガスを3分間通気した。混合物をRTに温めて、飽和塩化アンモニウムでクエンチした。それをEtOAcで抽出した(3×20mL)。混合有機抽出物をMgSO4上で乾燥し、濃縮した。LCMSは、粗製物質が約2:1の比率の2つの生成物の混合物であることを示した。2mLのDMF中の残留物に、炭酸カリウム(1.92g、13.88mmol)及びヨウ化メチル(0.86mL、13.88mmol)を加えた。反応混合物を一晩撹拌した。それを飽和NH
4Clでクエンチし、EtOAcで抽出して、乾燥し、濃縮した。フラッシュカラム(DCM中5〜20%EtOAc)により、(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロフェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(920mg、1.56mmol、収率67%)、及び(S)−メチル4−(5−ブロモ−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−2−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−4−メチル−4H−1,3−チアジン−6−カルボキシレート(855A、470mg、0.726mmol、収率31%)を黄色油状物として得た。LCMS(ESI
+)m/z=647.5(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ7.84−8.06(m,2H),7.14(d,J=3.65Hz,1H),5.31−5.44(m,1H),5.20(d,J=10.38Hz,1H),3.95(s,3H),3.83(s,3H),3.68(dd,J=7.67,8.84Hz,2H),1.74(d,J=1.02Hz,3H),1.56(s,9H),0.84−1.06(m,2H),0.00(s,9H).
化合物855Bの調製。この中間体は、中間体217Iに関して記載されているものと類似する方法で、855Aから調製した。LCMS(ESI+)m/z=661.5(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ7.99(dd,J=2.74,6.26Hz,1H),7.95(dd,J=2.64,5.77Hz,1H),5.26(d,J=10.56Hz,1H),4.99(d,J=10.56Hz,1H),3.94(s,3H),3.78(s,3H),3.60−3.70(m,2H),2.70(t,J=8.22Hz,1H),1.74(s,3H),1.52(s,9H),1.45(dd,J=5.28,9.78Hz,1H),1.13(dd,J=5.38,7.53Hz,1H),0.91−1.01(m,2H),0.00(s,9H).
855Cの調製。マイクロ波バイアル瓶に、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−ブロモ−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(855B、320mg、0.48mmol)、アジ化ナトリウム(94mg、1.45mmol)、ヨウ化銅(I)(13.82mg、0.073mmol)、ナトリウム(R)−2−((S)−1,2−ジヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−5−オキソ−2,5−ジヒドロフラン−3−オラート(14.37mg、0.07mmol)、EtOH(3mL)及び水(1mL)を充填して、窒素でパージして、封止した。次に、(1R,2R)−N1,N2−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(0.023mL、0.145mmol)を加えた。混合物を80℃まで加熱した。60分後、LCMSは臭化物のほとんどが消費されたことを示した。混合物を飽和NH4Clで処理し、EtOAcで希釈した。有機層を分離し、水層をEtOAcで2回抽出した。有機溶液を塩水で洗浄して、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。THF(3mL)及び水(1mL)中の残留物に、トリメチルホスフィン(THF中の1.0M溶液、0.58mL、0.58mmol)を加えた。10分後、混合物を蒸発乾固し、クイックシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中10〜20%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(855C、130mg、0.21mmol、収率45%)を得て、次の工程で直接使用した。
実施例855の調製。DMF0.5mL中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(50mg、0.084mmol)及び5−クロロ−2−ピリジンカルボン酸(855C、26.4mg、0.167mmol)の混合物に、HATU(63.6mg、0.167mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(29.1μL、0.167mmol)を添加した。一晩撹拌した後、LCMSは約80%の転換を示した。反応物を飽和NH4Cl溶液でクエンチして、EtOAcで抽出し、Na2SO4上で乾燥して、ろ過して、蒸発乾固した。フラッシュカラム(DCM中0〜10%EtOAc)により、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(40mg、0.054mmol、収率64.9%)をゴム状物として得た。1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.88(s,1H),8.58(d,J=2.05Hz,1H),8.49(dd,J=2.92,5.70Hz,1H),8.28(d,J=8.48Hz,1H),8.10(dd,J=3.00,6.21Hz,1H),7.92(dd,J=2.34,8.33Hz,1H),5.38(d,J=10.52Hz,1H),5.13(d,J=10.52Hz,1H),3.99(s,3H),3.82(s,3H),3.72(dd,J=7.75,8.77Hz,2H),2.79(t,J=8.70Hz,1H),1.82(s,3H),1.57(s,9H),1.52(dd,J=5.26,9.79Hz,1H),1.21(dd,J=5.33,7.53Hz,1H),0.93−1.07(m,2H),0.00(s,9H).
未希釈の(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(40mg、0.054mmol)に、0.2mLの濃H2SO4を加え、混合物をRTにて20分撹拌した。それを飽和NaHCO3でpH=8までクエンチして、EtOAcで抽出して、乾燥し、蒸発乾固した。フラッシュカラム(DCM/EtOAc=3:1〜2:1〜1:1)により、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(855、33mg、0.065mmol、収率78%)をオフホワイト固体として得た。LCMS(ESI+)m/z=507.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ9.87(s,1H),8.56(d,J=2.34Hz,1H),8.42(dd,J=3.07,5.70Hz,1H),8.25(d,J=8.48Hz,1H),8.16(dd,J=2.92,6.28Hz,1H),7.89(dd,J=2.34,8.33Hz,1H),3.96(s,3H),3.79(s,3H),2.61−2.74(m,1H),1.75(d,J=1.32Hz,3H),1.52(dd,J=5.12,9.79Hz,1H),1.12(dd,J=5.41,7.45Hz,1H).
実施例858の調製。リチウムテトラヒドロホウ酸塩(THF中2Mの0.12mL、0.24mmol)の溶液を、RTのアルゴン下にて、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例855、30mg、0.06mmol)溶液を滴下して加えて、次にMeOH(15mg、0.47mmol)を添加した。混合物を1時間撹拌し(わずかに発熱)、その時点でLCMSは完全な転換を示した。反応物に慎重に飽和NH4Clを添加してクエンチし、生成物をEtOAc内で抽出した(2回)。混合抽出物を乾燥して(Na2SO4)、ろ過し真空下で濃縮して、フラッシュカラム(DCM/MeOH=10:1〜5:1)に入れて、固体の生成物N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロ−5−(ヒドロキシメチル)フェニル)−5−クロロピコリンアミド(実施例858、15mg、0.03mmol、収率56%)を得た。LCMS(ESI+)m/z=451.0(M+H).1H NMR(400MHz,MeOH)δ8.73(d,J=2.15Hz,1H),8.22(d,J=8.41Hz,1H),8.10(dd,J=2.45,8.51Hz,1H),7.83−7.94(m,2H),4.75(s,2H),3.66(s,2H),1.88−1.97(m,4H),1.25(dd,J=6.06,9.19Hz,1H),0.90(t,J=6.16Hz,1H).
実施例856の調製。iPrOHの3mL中の5−クロロ−2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン(38.6mg、0.176mmol)及び(5S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)フェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(855C、70mg、0.117mmol)の混合物に、p−トルエンスルホン酸一水和物(66.8mg、0.351mmol)を加えて、混合物を80℃にて2時間撹拌した。溶媒は蒸発させて、残留物を0.2mLの濃H2SO4で処理して、RTにて20分撹拌した。反応物を飽和NaHCO3でクエンチし、EtOAcで抽出して、乾燥し、蒸発させた。フラッシュカラム(DCM/EtOAc=3:1〜2:1)により、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)−5−((2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例856、35mg、0.06mmol、収率54%)を淡黄色固体として得た。LCMS(ESI+)m/z=551.0(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ8.72(ddd,J=1.46,3.11,5.66Hz,1H),8.65(s,1H),8.35(d,J=1.75Hz,1H),8.29(dd,J=1.02,5.85Hz,1H),7.99−8.16(m,1H),7.07(dd,J=1.32,5.99Hz,1H),5.15(dd,J=0.80,2.41Hz,2H),3.97(s,3H),3.78(s,3H),2.67(t,J=8.77Hz,1H),2.57(t,J=2.48Hz,1H),1.77(s,3H),1.50−1.61(m,1H),1.07−1.18(m,1H).
実施例857の調製。LiBH4(2MのTHF溶液0.11mL、0.22mmol)の溶液を、RTのアルゴン下にて、(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ−5−(2−フルオロ−3−(メトキシカルボニル)−5−((2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例856、30mg、0.05mmol)の溶液に滴下して加えて、次にMeOH(14mg、0.43mmol)を添加した。混合物を1時間撹拌し、それから飽和NH4Clを慎重に加えて、クエンチした。混合物をEtOAcで抽出した(2回)。混合抽出物を乾燥して(Na2SO4)、ろ過し、真空下で濃縮して、フラッシュカラム(DCM/MeOH=10:1〜5:1)に入れて、メチル3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−2−フルオロ−5−((2−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピリド[3,4−b]ピラジン−5−イル)アミノ)ベンゾエート(実施例857、15mg、0.03mmol、収率53%)をオフホワイトの固体として得た。LCMS(ESI+)m/z=523.0(M+H).1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.68(dd,J=2.93,5.67Hz,1H),8.64(s,1H),8.35(s,1H),8.29(d,J=5.87Hz,1H),8.03(dd,J=2.93,6.26Hz,1H),7.07(d,J=5.87Hz,1H),5.15(d,J=2.54Hz,2H),3.97(s,3H),3.61−3.74(m,2H),2.57(t,J=2.45Hz,1H),1.91(dd,J=7.34,8.90Hz,1H),1.79(s,3H),0.90−0.98(m,1H),0.76(t,J=6.26Hz,1H).
実施例899:リチウム(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート。
THF(0.4mL)、MeOH(0.2mL)及び水(0.2mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−アミノ5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(実施例898、25mg、0.05mmol)及び水酸化リチウム一水和物(3mg、0.05mmol)の懸濁液を、40℃の砂浴にて48時間撹拌した。次に溶媒を窒素の正圧の下で除去し、リチウム(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(899、25mg、0.05mmol、100%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=453.0(M+H)
+(酸に関して予想される).
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.71(s,1H),8.66(br.s.,1H),8.15−8.23(m,1H),8.11(br.s.,1H),7.80−8.00(m,1H),7.70(br.s.,1H),5.56(br.s.,2H),2.04(t,J=7.53Hz,1H),1.52(s,3H),0.92(dd,J=3.52,9.00Hz,1H),0.47(dd,J=3.42,6.36Hz,1H).
実施例902:1−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)エタノン。
−8℃(通常の氷/ACN)の窒素下にて、THF(1mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−((7−クロロピリド[3,2−d]ピリミジン−4−イル)アミノ)−2,3−ジフルオロフェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(901、50mg、0.09mmol)の撹拌溶液に、臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3.0Mの0.6mL、1.8mmol)を添加した。反応物を飽和NH
4Clでゆっくりクエンチした。次に反応物を、5%NaHCO
3(15mL)、水(15mL)及びEtOAc(15mL)の間で分配した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、それからシリカゲルクロマトグラフィ(CH
2Cl
2中ACN0〜60%)で精製して、白色固体の実施例902(12mg、0.025mmol、収率26%)を得た。LC/MS(ESI
−)m/z=475.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.49(br.s.,1H),8.95(d,J=2.15Hz,1H),8.75(s,1H),8.43(d,J=1.96Hz,1H),8.22(br.s.,1H),8.11(br.s.,1H),6.18(br.s.,2H),2.12(s,3H),1.77(br.s.,1H),1.64(br.s.,3H),1.25(br.s.,1H),1.15(d,J=5.28Hz,1H),0.86(t,J=6.75Hz,1H).
実施例905:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
化合物905Aの調製。20℃の窒素下にて、DMF(2mL)の中のリチウム(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(899)(220mg、0.40mmol)の撹拌懸濁液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(131mg、0.60mmol)及びDMAP(2mg)を加えた。懸濁液を50℃の砂浴で加熱した。15分後、反応物をK
2CO
3(150mg)及びMeOH(3mL)にさらした。10分後、反応物をEtOAc(20mL)と1MのHCl(50mL)の間で分配した。水相を更にEtOAc(20mL)で抽出した。混合有機層をMgSO
4上で乾燥させて、ろ過し、次に減圧下で濃縮して、(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(905A、265mg、0.48mmol)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=553.1(M+H)
+.
化合物905Bの調製。DMF(1mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(905A、250mg、0.452mmol)の撹拌溶液に、1−プロパンホスホン酸環状無水物(EtOAc中50%、0.86mL、1.36mmol)を加えた。溶液を20℃にて20分間撹拌し、次にアンモニア(MeOH中7M、0.45mL、3.15mmol)を加えた。得られた懸濁液を3日間20℃で撹拌した。それから反応物を9:1のCHCl3/IPA(20mL)と5%のNaHCO3(10mL)の間で分配した。有機層をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、減圧下で濃縮し、次に0〜6%MeOH/CH2Cl2で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で精製して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−カルバモイル−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(905B、19mg、0.034mmol、収率7%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI−)m/z=552.0(M+H)+.
実施例905の調製。RTにてTFA(1mL)を、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−カルバモイル−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)カルバメート(905B、19mg、0.034mmol)に加えた。溶液を20分間20℃で撹拌した。TFAを減圧下で除去し、残留物を9:1のCHCl3/IPA(20mL)と1MのK2HPO4(10mL)の間で分配した。分離した水層を9:1のCHCl3/IPA(2×5mL)で更に抽出した。混合有機物をMgSO4上で乾燥し、ろ過し、減圧下で濃縮した。得られた固体を1:1のH2O/ACN(2mL)に懸濁させて、凍らせて、凍結乾燥し、(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(905、14mg、0.031mmol、収率90%)を綿毛状の白色粉末として得た。LC/MS(ESI−)m/z=452.0(M+H)+.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ10.77(br.s.,1H),8.79(d,J=1.76Hz,1H),8.11−8.25(m,2H),7.95(br.s.,1H),7.88(t,J=4.62Hz,1H),7.28(br.s.,1H),7.21(br.s.,1H),6.10(br.s.,2H),2.17(br.s.,1H),1.57−1.69(m,3H),1.45(dd,J=7.43,15.06Hz,1H),0.79−0.92(m,1H).
上述の一般的アミド化法Dと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表9及び表9’にあげる20の実施例を提供した。
実施例978:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物(67mg、0.14mmol、収率63%)をオフホワイト結晶性固体として得て、出発物質として中間体290(51mg、0.26mmol)及び中間体459(120mg、0.22mmol)を用いて一般的方法F2で作成した。LC/MS(ESI
+)m/z=483(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.25(s,1H),8.92(s,1H),8.05(s,1H),7.58−7.73(m,1H),7.44(dd,J=2.54,6.85Hz,1H),6.90(t,J=9.88Hz,1H),6.67(d,J=4.30Hz,1H),5.82(dq,J=1.86,6.62Hz,1H),2.85(d,J=4.69Hz,3H),2.51(d,J=1.96Hz,1H),2.20(dd,J=7.82,9.19Hz,1H),1.98(dd,J=4.89,9.59Hz,1H),1.87(s,3H),1.70(d,J=6.65Hz,3H),0.76(t,J=6.06Hz,1H).
方法H:Ghosez試薬、続いてACN及び水中のアミド連結による酸塩化物の予備形成。
実施例1010:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−シアノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(((S)−1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
ACN(0.25mL)中の(S)−5−((1−メトキシプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボン酸(292、38.4mg、0.18mmol)及び1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(23.9μL、0.18mmol)の懸濁液を、20℃にて10分間撹拌して溶液を形成した。この新たに調製した酸塩化物を次に、0℃にて1:1ACN/水(1.0mL)中の(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボニトリル(224、38mg、0.13mmol)及びHOAc(7.5μL、0.13mmol)の溶液に添加した。反応混合物を5分間撹拌して、次いで飽和NH
4Clでクエンチした。それから混合物を9:1のCHCl
3/IPA(10mL)と1MのNaOH(4mL)の間で分配した。水層を更に9:1のCHCl
3/IPA(5mL)で抽出した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、ろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜6%MeOH)で精製して、実施例1010(45mg、0.09mmol、収率71%)を白色固体として得た。LCMS(ESI
+)m/z=489.1(M+H).
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.62(s,1H),8.86(d,J=1.17Hz,1H),8.37(d,J=1.37Hz,1H),7.94(ddd,J=2.54,6.80,12.37Hz,1H),7.74(d,J=5.79Hz,1H),6.54(s,2H),5.38−5.48(m,1H),3.51−3.62(m,2H),3.30(s,3H),2.38(dd,J=7.82,9.59Hz,1H),1.89(dd,J=5.87,9.78Hz,1H),1.75(s,3H),1.29−1.34(m,3H),1.07(t,J=6.85Hz,1H).
上述の一般的アミド化法Hと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表10及び表10’にあげる15の実施例を提供した。
方法J:COMU媒介アミド形成、続いてPTSAによる保護基の除去
実施例985:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−クロロピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
DMF(0.5mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−5−メチル−1−(メチルカルバモイル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(中間体459)(0.032g、0.059mmol)、5−クロロピコリン酸(0.014g、0.089mmol)及び(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスファート(COMU、0.038g、0.089mmol)の混合物に、N−エチル−N−イソプロピルプロパン−2−アミン(0.021mL、0.119mmol)を滴下して加えた。混合物をRTにて一晩撹拌した。反応混合物を飽和Na
2CO
3及びEtOAcで希釈した。有機層を水、次に塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜100%EtOAc)で精製して、生成物985A(0.040g、0.059mmol)を白色固体状物として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=678(M+H)
+.
1,4−ジオキサン(1.5mL)中の985A(0.040g、0.059mmol)とp−トルエンスルホン酸一水和物(0.024g、0.124mmol)の混合物を、90℃で1時間加撹拌した。混合物を飽和NaHCO3で希釈し、EtOAcで抽出した。有機溶液を水及び塩水で洗浄して、Na2SO4上で乾燥し、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜100%EtOAc)で精製して、実施例985をオフホワイトの固体(0.020g、2工程で78%)として得た。LC/MS(ESI+)m/z=448(M+H)+.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.67(s,1H),8.48(d,J=2.15Hz,1H),8.17(d,J=8.41Hz,1H),7.84(dd,J=2.35,8.41Hz,1H),7.72(td,J=3.57,8.31Hz,1H),7.50(dd,J=2.74,6.85Hz,1H),6.99(dd,J=8.80,11.15Hz,1H),6.68(d,J=4.30Hz,1H),4.38(br.s.,2H),2.86(d,J=4.69Hz,3H),2.25(dd,J=7.73,9.29Hz,1H),2.00(dd,J=5.09,9.59Hz,1H),1.87(s,3H),0.74−0.87(m,1H).
上述の一般的アミド化法Jと類似または似ている手順を用いて、適切なアニリン及びカルボン酸中間体を反応させて、表11及び表11’にあげる7つの実施例を提供した。
実施例972:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
DMF(1.0mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、295、(0.17g、0.27mmol)及び2,2,2−トリフルオロエチルアミン(0.04mL、0.40mmol)の混合物に、TEA(0.11mL、0.81mmol)及びHATU(0.20g、0.53mmol)を添加した。反応混合物をRTで2時間撹拌して、次にそれを飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮乾固した。tert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−1−((2,2,2−トリフルオロエチル)カルバモイル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートを含有する残留物を、ジオキサン(2mL)中に溶解させて、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.15g、0.80mmol)で処理した。得られた混合物を85℃で2時間加熱した。反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機相を濃縮して、残留物を、シリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜60%EtOAc)で精製して、(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−N−(2,2,2−トリフルオロエチル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド(972)(72mg、0.12mmol、収率46%)を得た。LC/MS(ESI
+)m/z=581.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.39(s,1H),9.00(s,1H),8.29(s,1H),7.71−7.78(m,1H),7.48−7.54(m,1H),6.93−7.11(m,2H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),3.98−4.23(m,1H),3.88(ddd,J=5.99,8.88,14.94Hz,1H),2.82(s,2H),2.24−2.32(m,1H),2.04−2.12(m,1H),1.89(s,3H),0.86−0.94(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−72.37(s,3F),−73.64(s,3F),−113.23(s,1F).
実施例973:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。標題化合物973(45mg、0.09mmol、収率33%)を、972に関して記載する手順に従って、化合物295(0.20g、0.27mmol)及びTHF中の2.0Mのメチルアミン溶液(0.20mL、0.40mmol)を使用して調製した。LC/MS(ESI+)m/z=513.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.37(s,1H),8.99(s,1H),8.27(s,1H),7.71−7.80(m,1H),7.51(dd,J=2.19,6.72Hz,1H),7.03(dd,J=9.06,10.82Hz,1H),6.60(d,J=4.38Hz,1H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),3.50−4.50(br.s.,2H),2.81−2.95(m,3H),2.26(t,J=8.55Hz,1H),1.99(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.86(s,3H),0.78−0.95(m,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.64(s,3F),−113.35(s,1F).
実施例974:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−N−((S)−3−メチルブタン−2−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。標題化合物974(0.045g、0.079mmol、収率29%)を、972に関して記載する手順に従って、化合物295(0.196g、0.269mmol)及び(S)−(+)−3−メチル−2−ブチルアミン(0.035mL、0.403mmol)を使用して調製した。LC/MS(ESI+)m/z=569.3(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.41(s,1H),9.01(s,1H),8.29(s,1H),7.78−7.85(m,1H),7.52−7.58(m,1H),7.07(t,J=9.90Hz,1H),6.34(d,J=8.62Hz,1H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),3.80−3.93(m,1H),2.82(s,2H),2.25(t,J=8.62Hz,1H),1.95(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.84(s,3H),1.76(dd,J=6.65,13.23Hz,1H),1.13(d,J=6.72Hz,3H),0.93(dd,J=3.22,6.58Hz,6H),0.77−0.88(m,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.78(s,1F).
実施例976:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−N−イソプロピル−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物976(0.045g、0.083mmol、収率40%)を、972に関して記載する手順に従って、化合物295(0.150g、0.206mmol)及びイソプロピルアミン(0.026mL、0.308mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=541.3(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.36(s,1H),8.97(s,1H),8.25(s,1H),7.73−7.83(m,1H),7.49(dd,J=2.34,6.72Hz,1H),7.28(s,1H),7.02(dd,J=8.92,10.96Hz,1H),6.34(d,J=7.60Hz,1H),5.02−5.44(m,1H),4.87(q,J=8.28Hz,2H),4.00−4.18(m,1H),2.25(t,J=8.55Hz,1H),1.96(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.87(s,3H),1.20(dd,J=4.38,6.28Hz,6H),0.76−0.86(m,1H).
実施例977:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−エチル−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物977(0.061g、0.116mmol、収率43%)を、972に関する手順に従って、化合物295(0.196g、0.269mmol)及びTHF中2.0Mのエチレンアミン溶液(0.671mL、1.343mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI
+)m/z=527.3(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.29(s,1H),8.92(s,1H),8.20(s,1H),7.62−7.72(m,1H),7.47(dd,J=2.34,6.72Hz,1H),6.94(dd,J=9.13,10.74Hz,1H),6.63(t,J=5.33Hz,1H),5.43(br.s.,2H),4.87(q,J=8.18Hz,2H),3.23−3.42(m,2H),2.23(t,J=8.48Hz,1H),1.93−2.07(m,1H),1.89(s,3H),1.17(t,J=7.23Hz,3H),0.78(t,J=6.14Hz,1H).
実施例981:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(アミノメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
化合物980Aの調製。0℃の窒素下にて、CH
2Cl
2(100mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−1−(ヒドロキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(458A、4.60g、8.94mmol)及びTEA(1.49mL、10.72mmol)の撹拌溶液に、塩化メタンスルホニル(0.76mL、9.83mmol)を添加した。得られた懸濁液を20分間撹拌して、次いで飽和NH
4Cl(5mL)でクエンチした。反応物を飽和NaHCO
3(200mL)及びCH
2Cl
2(50mL)で希釈した。有機層を更に塩水(10mL)で洗浄して、次にMgSO
4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮して、((1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチルメタンスルホネート(980A、4.95g、8.35mmol、収率93%)を無色油状として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=593.2.
化合物980Bの調製。乾燥DMF(30mL)中の((1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチルメタンスルホネート(980A、4.95g、8.35mmol)及びアジ化ナトリウム(0.81g、12.53mmol)の懸濁液を、90分間80℃で加熱した。それから反応混合物を、ジメチルエーテル(150mL)と水(250mL)の間で分配した。分離した有機溶液を1MのLiCl(100mL)で、次に塩水(10mL)で洗浄した。それをMgSO4上で乾燥してろ過し、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜10%EtOAc)で精製して、((1S,5S,6S)−1−(アジドメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(980B、4.40g、8.15mmol、収率98%)を無色油状物として得た。LC/MS(ESI−)m/z=540.2.
化合物980Cの調製。20℃にてTHF(40mL)中のtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アジドメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(980B、4.2g、7.78mmol)の撹拌溶液に、トリメチルホスフィン(THF中1M、9.73mL、9.73mmol)を10分間かけて1mLずつ添加した。90分後反応物に1MのHCl(30mL)をゆっくり添加して、得られた混合物を1時間高速で撹拌した。反応混合物を次にEtOAc(250mL)と水(300mL)の間で分配した。有機層を更に塩水で洗浄して(2×50mL)、MgSO4上で乾燥してろ過し、次に減圧下で濃縮して、tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アミノメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(980C、3.5g、6.81mmol、収率88%)を白色の泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=514.2.
化合物980Dの調製。0℃にてtert−ブチル((1S,5S,6S)−1−(アミノメチル)−5−(2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメート(980C、3.50g、6.81mmol)に、硫酸(50.1g、511mmol)を添加した。酸は出発物質をゆっくり消費して、気体発生が明白だった。15分後、反応物を冷却浴から取り出して、手で振り動かして、次に30分間20℃にて撹拌した。前記物質を0℃に冷却して、硝酸ナトリウム(1.16g、13.63mmol)は5分かけて2回に分けて加えた。それから反応物を0℃で45分間撹拌した。それから反応物を、CH2Cl2(100mL)と共に通常の氷(300mL)上にゆっくり注ぎ入れた。水(1200mL)を加えて、次に15〜20分間かけてリン酸カリウム(181g、852mmol)(pH約9)を少しずつ添加した。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2×50mL)で抽出した。混合有機層をMgSO4上で乾燥させて、ろ過し、減圧下で濃縮して、次にシリカゲルクロマトグラフィ(CH2Cl2中[MeOH中2MのNH3]0〜10%)で精製して、(1S,5S,6S)−1−(アミノメチル)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(980D、1.48g、4.51mmol、収率66%)を白色泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=329.1.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ8.46−8.51(m,1H),8.31(ddd,J=2.93,6.36,9.49Hz,1H),6.21(s,2H),2.64−2.77(m,2H),1.72(t,J=6.85Hz,1H),1.61(s,3H),1.58(br.s.,2H),0.79(dd,J=5.28,9.19Hz,1H),0.48(t,J=5.77Hz,1H).
化合物980Eの調製。20℃にて氷AcOH(15mL)中の(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル)カルバメート(980D、1.50g、3.50mmol)の撹拌溶液に、反応温度を35〜42℃の範囲に維持する亜鉛(0.68g、10.50mmol)を0.20gずつ添加した。反応物に45分後、TFA(0.5mL)を加えた。4時間後、反応物を0℃まで冷却し、CH2Cl2(50mL)を加えて、30%のNH4OH(80mL)を反応混合物に滴下して加えた。有機層を分離して、水層をCH2Cl2(2×25mL)で抽出した。有機抽出物をMgSO4上で乾燥させ、ろ過し、次に減圧下で濃縮し、tert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル)カルバメート(980E、1.3g、3.4mmol、収率98%)を黄色の泡状物質として得た。LC/MS(ESI−)m/z=399.2.
化合物980Fの調製。0℃にてTHF(20mL)中の(1S,5S,6S)−1−(アミノメチル)−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−アミン(980E、1.40g、4.26mmol)の撹拌溶液に、ジ−tert−ブチルジカーボネート(2.88g、13.22mmol)を、続いてDMAP(10mg)を添加した。この溶液を15分間撹拌して、次に飽和NH4Cl(10mL)でクエンチした。反応物をEtOAc(50mL)及び水(20mL)で希釈した。分離した有機層をMgSO4上で乾燥し、ろ過して、減圧下で濃縮し、次にシリカゲルクロマトグラフィ(CH2Cl2中0〜25%EtOAc)で精製して、tert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−ニトロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル)カルバメート(980F、1.50g、3.50mmol、収率82%)を黄色タールとして得た。このように得た物質を、一晩放置すると結晶化した。LC/MS(ESI−)m/z=429.1.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ8.44(br.s.,1H),7.98(ddd,J=2.93,6.31,9.15Hz,1H),4.90(br.s.,1H),4.23−4.78(bs,2H),3.33(d,J=6.26Hz,2H),1.99(br.s.,1H),1.72(s,3H),1.47(s,9H),0.90(br.s.,1H),0.75(t,J=6.36Hz,1H).
実施例980の調製。0℃の窒素下にて、CH2Cl2(1mL)中のtert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−アミノ−2,3−ジフルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)メチル)カルバメート(980F、70mg、0.17mmol)の撹拌溶液に、CH2Cl2(1mL)中の1−プロパンホスホン酸環状無水物(EtOAc中50%溶液224mg、0.35mmol)を加えた。混合物を20℃にて18時間撹拌した。それから反応物を飽和NH4Cl(2mL)でクエンチして、10分間撹拌した。次に反応物を9:1のCHCl3/IPA(10mL)と5%のNaHCO3(10mL)の間で分配した。水層を更に9:1のCHCl3/IPA(2mL)で抽出した。混合有機層を1MのNaOH(10mL)で更に洗浄した。水層を更に9:1のCHCl3/IPA(2mL)で抽出した。それから混合有機物をMgSO4上で乾燥させ、乾燥シリカ(5g)上に減圧下で濃縮し、次にCH2Cl2中1〜4%MeOH勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(12g)で精製して、tert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)カルバメート(980、14mg、0.025mmol、収率14%)を無色の膜状物として得た。この膜状物を1:1のACN/水(1mL)に懸濁させて、凍らせて、凍結乾燥して、白色綿毛状固体の生成物を得た。LC/MS(ESI−)m/z=559.1.1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.50(s,1H),9.02(d,J=1.37Hz,1H),8.21(s,1H),8.03(ddd,J=2.64,6.80,11.69Hz,1H),7.34−7.39(m,1H),5.09(d,J=2.54Hz,2H),4.87(br.s.,1H),3.49(s,1H),3.32(d,J=5.87Hz,2H),2.55(t,J=2.45Hz,1H),1.93(t,J=7.63Hz,1H),1.71(s,3H),1.43−1.52(m,9H),0.81−0.94(m,1H),0.74(t,J=6.26Hz,1H).
実施例981の調製。TFA中のtert−ブチル(((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−イル)カルバメート(980、12mg、0.02mmol)の溶液を、20℃にて30分間撹拌した。反応物を減圧下で濃縮し、それから9:1のCHCl3/IPA(10mL)と1MのNaCl(5mL)の間で分割した。水層を9:1のCHCl3/IPA(2×5mL)で更に抽出した。混合有機物をMgSO4上で乾燥し、減圧下で濃縮した。得られた残留物を1:1のACN/水(1mL)に懸濁させて、凍らせて、凍結乾燥し、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(アミノメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド(8mg、0.017mmol、収率81%)を白色綿毛状粉末として得た。LC/MS(ESI−)m/z=459.0.1H NMR(400MHz,DMSO−d6)δ10.53(s,1H),8.83(d,J=1.17Hz,1H),8.41(d,J=1.17Hz,1H),7.80−7.86(m,2H),5.86(s,2H),5.07(d,J=2.54Hz,2H),3.57(t,J=2.45Hz,1H),2.54−2.70(m,3H),1.47−1.60(m,4H),0.75(dd,J=5.18,9.49Hz,1H),0.46(t,J=5.67Hz,1H).
実施例982:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2,2−ジフルオロシクロプロピル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。標題化合物982(0.008g、0.014mmol、収率5%)を、972に関する手順に従って、化合物295(0.196g、0.269mmol)及び2,2−ジフルオロシクロプロピルアミン塩酸塩(0.049g、0.376mmol)を使用して、調製した。LC/MS(ESI+)m/z=575.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.39(s,1H),9.00(s,1H),8.29(s,1H),7.72−7.81(m,1H),7.49(t,J=5.55Hz,1H),6.98−7.12(m,1H),6.94(br.s.,1H),4.88(q,J=8.18Hz,2H),4.00−4.50(br.s.,2H),3.38(br.s.,1H),2.29(t,J=8.48Hz,1H),1.97−2.11(m,1H),1.81−1.94(m,4H),1.34−1.68(m,1H),0.81−0.99(m,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.22(s,1F),−131.06(d,J=160.74Hz,1F),−143.91(d,J=160.74Hz,1F).
実施例983:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
DMF(2ML)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、295、(0.15g、0.20mmol)、2−フルオロ−1.1−ジメチル−エチルアミン塩酸塩(52mg、0.41mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.18mg、1.03mmol)の混合物に、(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスファート、COMU、(0.17g、0.41mmol)を添加した。反応混合物をRTで18時間撹拌し、飽和NH
4Clでクエンチして、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮乾固した。tert−ブチル((1S,5S,6S)−1−((1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)カルバモイル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−3−イル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)カルバメートの残留物を、ジオキサン(2mL)に溶解させて、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.15g、0.80mmol)に加えた。得られた混合物を次に、85℃にて2時間加熱した。反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機相を濃縮して、残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中0〜5%MeOH)で精製して、(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド、983、(0.04g、0.07mmol、収率34%)を得た。LCMS(ESI
+)m/z=573.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.41(s,1H),9.01(s,1H),8.29(s,1H),7.77−7.85(m,1H),7.50(dd,J=2.34,6.72Hz,1H),7.07(t,J=9.92Hz,1H),6.45(s,1H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),4.45−4.62(m,1H),4.28−4.43(m,1H),3.88−4.26(br.s.,2H),2.18−2.27(m,1H),1.80−1.96(m,4H),1.33−1.45(m,6H),0.76−0.88(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.56(s,1F),−225.38(s,1F).
実施例984:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−N−メトキシ−N,5−ジメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
化合物984(0.060g、0.111mmol、収率53%)を、983に関する手順に従って、化合物295、(0.150g、0.206mmol)及びN,O−ジメチルヒドロキシルアミン塩酸塩(0.040g、0.411mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI
+)m/z=543.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.45(s,1H),9.02(s,1H),8.31(s,1H),7.86−7.93(m,1H),7.55(dd,J=2.48,6.72Hz,1H),6.96−7.18(m,1H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),3.92−4.65(br.s.,2H),3.79(s,3H),3.26(s,3H),2.46(t,J=8.62Hz,1H),1.88(s,3H),1.51(dd,J=5.55,9.79Hz,1H),0.93(t,J=6.43Hz,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.64(s,3F),−114.39(s,1F).
実施例991:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−((R)−3−フルオロピロリジン−1−カルボニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
標題化合物991(0.060g、0.105mmol、収率51%)を、983に関する手順に従って、化合物295、(0.150g、0.206mmol)及び(R)−(−)−3−フルオロピロリジンヒドロクロリド(0.052g、0.411mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=571.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.47(s,1H),9.03(s,1H),8.31(s,1H),7.83−7.91(m,1H),7.57−7.64(m,1H),6.99−7.19(m,1H),5.10−5.55(m,1H),4.88(q,J=8.33Hz,2H),3.28−4.46(br.m.,7H),2.35(br.s.,1H),2.15−2.31(m,1H),1.91(s,3H),1.60(dd,J=5.92,9.57Hz,1H),0.86(br.s.,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−114.61(s,1F),−177.70(s,1F).
実施例992:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−((S)−3−フルオロピリジン−1−カルボニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
標題化合物992(0.057g、0.100mmol、収率48%)を、983に関する手順に従って、化合物295(0.150g、0.206mmol)及び(S)−(−)−3−フルオロピロリジンヒドロクロリド(0.052mL、0.411mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=571.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.47(s,1H),9.03(s,1H),8.31(s,1H),7.84−7.92(m,1H),7.62(d,J=4.53Hz,1H),7.09(s,1H),5.10−5.50(m,1H),4.88(q,J=8.18Hz,2H),3.90−4.62(m,3H),3.76(br.s.,4H),2.46(s,2H),1.89(s,3H),1.42(dd,J=5.63,9.72Hz,1H),0.93(t,J=6.28Hz,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−114.67(s,1F),−177.55(s,1F).
実施例995及び実施例996:
実施例968(40mg、2つのジアステレオマーの混合物)を、70mL/分の流速で溶出する、OD−Hカラム(250×21mm、5μm)上の超臨界CO
2(20mMのNH
3を有するEtOHの添加物15%)を使用してクロマトグラフ処理した。第1のピーク(保持時間=3.6分)は、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((S)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド995(18mg、収率45%)を提供した。第2のピーク(保持時間=4.5分)は、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(((R)−1,1,1−トリフルオロプロパン−2−イル)オキシ)ピラジン−2−カルボキサミド996(18mg、収率45%)を提供した。絶対立体化学を任意に割り当てた。実施例995の分析データ:
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.48(s,1H),9.01(d,J=1.17Hz,1H),8.23(d,J=1.17Hz,1H),7.87−8.00(m,1H),7.72(dd,J=2.74,7.04Hz,1H),7.07(dd,J=8.80,11.74Hz,1H),5.81(m,1H),3.67(d,J=10.37Hz,1H),3.41(s,3H),3.35(d,J=10.76Hz,1H),1.81(ddd,J=1.17,6.70,9.34Hz,1H),1.72(d,J=1.17Hz,3H),1.56(d,J=6.46Hz,3H),0.88(dd,J=5.87,9.39Hz,1H),0.77−0.84(m,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=514(M+H)
+.実施例996の分析データ:
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.48(s,1H),9.01(d,J=1.37Hz,1H),8.24(d,J=1.17Hz,1H),7.95(td,J=3.47,8.71Hz,1H),7.71(dd,J=2.74,6.85Hz,1H),7.08(dd,J=8.61,11.74Hz,1H),5.74−5.89(m,1H),3.67(d,J=10.56Hz,1H),3.41(s,3H),3.35(d,J=10.56Hz,1H),1.82(dd,J=7.04,8.41Hz,1H),1.73(s,3H),1.57(d,J=6.46Hz,3H),0.89(dd,J=5.87,9.39Hz,1H),0.76−0.83(m,1H).LC/MS(ESI
+)m/z=514(M+H)
+.
実施例997:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−N−((R)−3−メチルブタン−2−イル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物997(0.042g、0.074mmol、収率36%)を、983に関する手順に従って、化合物295(0.150g、0.206mmol)及び(R)−(−)−2−アミノ−3−メチルブチルアミン(0.027mL、0.308mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=569.3(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.39(s,1H),8.98(s,1H),8.26(s,1H),7.74−7.81(m,1H),7.54(dd,J=2.41,6.80Hz,1H),7.04(dd,J=8.92,10.96Hz,1H),6.39(d,J=8.77Hz,1H),4.87(q,J=8.33Hz,2H),4.71(br.s.,2H),3.80−3.93(m,1H),2.24(t,J=8.55Hz,1H),1.95(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.85(s,3H),1.72−1.81(m,1H),1.12(d,J=6.72Hz,3H),0.89−0.97(m,6H),0.78−0.88(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.63(s,1F).
実施例998:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
DCM(3mL)中の(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、295、(0.15g、0.20mmol)の溶液に、1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.20mL、1.49mmol)を加えた。反応混合物をRTにて2時間撹拌した後、追加の1−クロロ−N,N,2−トリメチル−1−プロペニルアミン(0.20mL、1.49mmol)を加えて、反応物を更に12時間撹拌した。次に反応混合物を真空下で濃縮した。DMF(1mL)中の残留物に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.18mL、1.03mmol)及びモルホリン(0.02mL、0.21mmol)を加えた。反応物をRTで30分間撹拌し、水で希釈して、EtOAcで抽出した(2回)。混合有機抽出物を濃縮乾固した。残留物をジオキサン(2mL)に溶解させて、p−トルエンスルホン酸一水和物(0.12g、0.62mmol)で処理した。得られた混合物を85℃で2時間油浴で加熱した。それから反応物を水で希釈し、EtOAcで抽出した(2回)。有機抽出物を濃縮して、残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(DCM中0〜5%MeOH)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド、998、(77mg、0.14mmol、収率66%)を得た。LCMS(ESI
+)m/z=569.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.46(s,1H),9.02(s,1H),8.29(s,1H),7.81−7.89(m,1H),7.64−7.71(m,1H),7.04−7.13(m,1H),4.88(q,J=8.18Hz,2H),4.25(br.s.,2H),3.70(br.s.,8H),2.36(t,J=8.48Hz,1H),1.86(s,3H),1.36(dd,J=5.70,9.65Hz,1H),0.92(t,J=6.43Hz,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.36(s,3F),−114.91(s,1F).
実施例999:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(2,2−ジフルオロエチル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物999(0.100g、0.178mmol、収率65%)を、998に関する手順に従って、化合物295(0.200g、0.274mmol)及び2,2−ジフルオロエチルアミン(0.022mL、0.274mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=563.1(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.28(s,1H),8.93(s,1H),8.22(s,1H),7.62−7.73(m,1H),7.46(d,J=6.72Hz,1H),6.87−7.04(m,2H),5.60−6.14(m,1H),5.26(br.s.,2H),4.88(q,J=8.28Hz,2H),3.51−3.82(m,2H),2.18−2.28(m,1H),2.04(dd,J=5.12,9.35Hz,1H),1.90(s,3H),0.84(t,J=6.14Hz,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.09(s,1F),−122.91(s,1F),−122.92(s,1F).
実施例1000:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−N,N,5−トリメチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物(0.109g、0.207mmol、収率76%)を、983に関する手順に従って、化合物295(0.200g、0.274mmol)及びジメチルアミンヒドロクロリド(0.045g、0.548mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=527.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.42(s,1H),8.98(s,1H),8.24(s,1H),7.79−7.87(m,1H),7.62(dd,J=2.12,6.65Hz,1H),7.03(dd,J=9.21,10.96Hz,1H),4.86(q,J=8.28Hz,4H),3.06(br.s.,6H),2.31(t,J=8.40Hz,1H),1.88(s,3H),1.38(dd,J=5.70,9.65Hz,1H),0.88(t,J=6.43Hz,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−114.70(s,1F).
実施例1004:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
20℃にてDMF(0.5mL)中の(1S,5S,6S)−メチル3−(ジ−tert−ブトキシカルボニル)アミノ−5−(2,3−ジフルオロ−5アミノフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−(モルホリノ)メタノン(461、83mg、0.142mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(99μL、0.57mmol)の撹拌溶液に、HATU(81mg、0.21mmol)を加えた。溶液を30分間撹拌し、次に5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸(273、46mg、0.21mmol)を加えた。溶液を1時間撹拌して、次に9:1のCHCl
3/IPA(20mL)と5%のNaHCO
3の間で分配した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、ろ過し、それから減圧下で濃縮した。残留物をトルエンで共沸して(3×5mL)、次に30分間TFA(1mL)中に撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残留物を9:1のCHCl
3/IPA(20mL)と1MのNaOH(10mL)の間で分配した。有機層を塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥して、ろ過し、それから減圧下で濃縮した。得られた白色固体をEtOH(2×2mL)で粉末化して、次に減圧下で乾燥し、実施例1004(42mg、0.08mmol、収率54%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=543.0(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.62(s,1H),8.90(d,J=1.17Hz,1H),8.48(d,J=1.37Hz,1H),7.91(ddd,J=2.54,6.80,12.37Hz,1H),7.84(d,J=5.87Hz,1H),6.25(s,2H),5.14(d,J=2.35Hz,2H),3.49−3.68(m,8H),2.04−2.10(m,1H),1.68(s,4H),1.37(dd,J=5.48,9.59Hz,1H),0.78−0.84(m,1H).
実施例1005:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−5−メチル−1−(モルホリン−4−カルボニル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4−フルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(1005A)の調製。DMF(1mL)中の(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、295A、(0.570g、1.056mmol)、5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸、273、(0.226g、1.267mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.551mL、3.17mmol)の混合物に、(1−シアノ−2−エトキシ−2−オキソエチリデンアミノオキシ)ジメチルアミノモルホリノカルベニウムヘキサフルオロホスファート、COMU、(0.905g、2.112mmol)を添加した。反応混合物をRTで2時間撹拌して、次にそれを飽和NH
4Cl溶液でクエンチし、EtOAcで抽出した。有機層を濃縮乾固し、残留物をシリカゲル上のフラッシュカラムクロマトグラフィ(ヘプタン中0〜40%EtOAc)で精製して、化合物1005A(0.510g、0.729mmol、収率69%)を得た。LCMS(ESI
+)m/z=700.3(M+H).
(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(1005B)の調製。標題化合物(0.486g、0.709mmol、収率99%)を、221Aに関する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、1005A、(0.500g、0.714mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=686.3(M+H).
実施例1005(0.043g、0.082mmol、収率70%)を、998に関する手順に従って、(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、1005B、(0.080g、0.117mmol)及びモルホリン(0.020mL、0.233mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=525.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.46(s,1H),9.02(s,1H),8.20(s,1H),7.81−7.88(m,1H),7.68(dd,J=2.41,6.80Hz,1H),7.07(dd,J=8.99,11.33Hz,1H),5.09(d,J=1.90Hz,2H),4.39(br.s.,2H),3.70(br.s.,8H),2.56(s,1H),2.35(t,J=8.48Hz,1H),1.85(s,3H),1.35(dd,J=5.77,9.72Hz,1H),0.91(t,J=6.43Hz,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−115.18(s,1F).
実施例1006:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物(0.040g、0.076mmol、収率52%)を、998に関する手順に従って、化合物1005B(0.100g、0.146mmol)及び2−フルオロ−1.1−ジメチル−エチルアミン塩酸塩(0.026g、0.204mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=529.1(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.40(s,1H),9.01(s,1H),8.19(s,1H),7.76−7.84(m,1H),7.50(dd,J=2.27,6.65Hz,1H),7.00−7.10(m,1H),6.46(s,1H),5.10(s,2H),4.45−4.65(m,3H),4.26−4.44(m,1H),2.57(s,1H),2.20(t,J=8.55Hz,1H),1.81−1.94(m,4H),1.39(s,6H),0.75−0.90(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−113.80(s,1F),−225.37(s,1F).
実施例1017:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−エチル−5−(2−フルオロ−5−(5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物1017(0.035g、0.073mmol、収率45%)を、998に関する手順に従って、化合物1005B(0.110g、0.160mmol)及びTHF中2.0Mのエチルアミン溶液(0.241mL、0.481mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=483.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.42(s,1H),9.02(s,1H),8.21(s,1H),7.76−7.84(m,1H),7.47−7.54(m,1H),7.07(dd,J=9.06,10.96Hz,1H),6.55(br.s.,1H),5.10(d,J=2.19Hz,2H),3.73−4.52(br.s.,2H),3.35(m,2H),2.57(s,1H),2.28(t,J=8.55Hz,1H),1.99(dd,J=5.04,9.57Hz,1H),1.86(s,3H),1.20(t,J=7.23Hz,3H),0.79−0.93(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−113.63(s,1F).
実施例1018:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−シアノピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−N−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−シアノピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(1018A)の調製。標題化合物(0.215g、0.321mmol、収率79%)を、1005Aに関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、295A、(0.218g、0.404mmol)、及び、5−シアノ−2−ピリジンカルボン酸(0.072g、0.485mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=670.2(M+H).
(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−シアノピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−メチル2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(1018B)の調製。標題化合物(0.181g、0.276mmol、収率98%)を、221Aに関する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−シアノピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、1018A、(0.188g、0.281mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=656.2(M+H).
実施例1018(0.039g、0.078mmol、収率34%)を、998に関する手順に従って、(1S,5S,6S)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−(5−(5−シアノピコリンアミド)−2−フルオロフェニル)−5−メチル2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、1018B、(0.150g、0.229mmol)及び2−フルオロ−1.1−ジメチル−エチルアミンヒドロクロリド(0.041g、0.320mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI+)m/z=499.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.76(s,1H),8.87(s,1H),8.41(d,J=8.18Hz,1H),8.20(d,J=8.01Hz,1H),7.79−7.88(m,1H),7.54(dd,J=2.63,6.87Hz,1H),7.07(dd,J=8.92,11.11Hz,1H),6.44(s,1H),4.29−4.66(m,4H),2.16−2.27(m,1H),1.78−1.95(m,4H),1.33−1.47(m,6H),0.74−0.99(m,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−113.05(s,1F),−225.39(s,1F).
実施例1019:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−N−(1−フルオロ−2−メチルプロパン−2−イル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
(1S,5S,6S)−メチル5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート(1019A)の調製。標題化合物(0.188g、0.263mmol、収率71%)を、1005Aに関して記載する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−アミノ−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、295A、(0.200g、0.371mmol)、及び、(S)−5−(ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボン酸、290、(0.085g、0.445mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI
+)m/z=714.2(M+H).
(1S,5S,6S)−5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸(1019B)の調製。標題化合物1019B(0.181g、0.259mmol、収率98%)を、221Aに関する手順に従って、(1S,5S,6S)−メチル5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキシレート、1019A、(0.188g、0.263mmol)を使用して、調製した。LCMS(ESI+)m/z=700.3(M+H).
実施例1019(0.062g、0.114mmol、収率44%)を、998に関する手順に従って、(1S,5S,6S)−5−(5−(5−((S)−ブタ−3−イン−2−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)−2−フルオロフェニル)−3−((tert−ブトキシカルボニル)((2−(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)アミノ)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボン酸、1019B、(0.180g、0.257mmol)、及び、2−フルオロ−1.1−ジメチル−エチルアミンヒドロクロリド(0.049g、0.386mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI+)m/z=543.2(M+H).1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.40(s,1H),9.02(s,1H),8.15(s,1H),7.78−7.86(m,1H),7.46(dd,J=2.34,6.72Hz,1H),7.05(dd,J=8.99,10.89Hz,1H),6.47(s,1H),5.85(q,J=6.43Hz,1H),4.45−4.62(m,1H),4.26−4.44(m,2H),2.51(s,1H),2.21(t,J=8.62Hz,1H),1.92(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.86(s,3H),1.72(d,J=6.72Hz,3H),1.39(s,6H),1.08−1.24(m,1H),0.75−0.88(m,1H).19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−113.79(s,1F),−225.37(s,1F).
実施例1020:N−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(シクロブチルメトキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
THF(0.5mML)中のN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピラジン−2−カルボキサミド(実施例1007)(0.022g、0.047mmol)及びシクロブタンメタノール(0.061mL、0.711mmol)の混合物に、炭酸セシウム(0.046g、0.142mmol)を添加した。反応混合物を次に、50℃にて2時間加熱した。次に得られた混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥して、ろ過し、真空下で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィ(DCM中0〜100%EtOAc)で精製して、実施例1020(20mg、収率86%)をオフホワイトの固体として得た。LC/MS(ESI
+)m/z=504(M+H)
+.
1H NMR(400MHz,クロロホルム−d)δ9.51(s,1H),8.97(d,J=1.17Hz,1H),8.12(d,J=0.98Hz,1H),8.05(ddd,J=2.54,6.75,11.84Hz,1H),7.35−7.42(m,1H),4.40(d,J=6.85Hz,2H),3.66(d,J=10.56Hz,1H),3.41(s,3H),3.35(d,J=10.56Hz,1H),2.81(m,1H),2.10−2.22(m,2H),1.84−2.05(m,4H),1.76−1.82(m,1H),1.72(s,3H),0.90(dd,J=5.77,9.49Hz,1H),0.77−0.83(m,1H).
上述の実施例1020に関する手順と類似または似ている手順を用いて、適切なアルコール及びN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(メトキシメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−クロロピラジン−2−カルボキサミド(実施例1007)を反応させて、表12及び表12’にあげる39の実施例を提供した。
実施例1040:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−N−(2−フルオロエチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物1040(0.024g、0.044mmol、収率30%)を、998に関する手順に従って、化合物295(0.106g、0.145mmol)及び2−フルオロエチルアミンヒドロクロリド(0.019g、0.189mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=545.2(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.38(s,1H),8.99(d,J=1.32Hz,1H),8.28(d,J=1.32Hz,1H),7.78(ddd,J=2.85,4.06,8.73Hz,1H),7.49(dd,J=2.70,6.80Hz,1H),6.91−7.10(m,2H),4.74−5.22(m,4H),4.62(t,J=4.75Hz,1H),4.46(t,J=4.75Hz,1H),3.50−3.77(m,2H),2.19−2.31(m,1H),1.95−2.07(m,1H),1.84−1.92(m,3H),0.81−0.94(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.22(s,1F),−224.15(s,1F).
実施例1041:(1S,5S,6S)−3−アミノ−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−N−(1−メチルシクロプロピル)−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物1041(0.031g、0.056mmol、収率38%)を、998に関する手順に従って、化合物295(0.106g、0.145mmol)及び(1−メチルシクロプロピル)アミン(0.015g、0.218mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=553.1(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.34(s,1H),8.96(d,J=1.17Hz,1H),8.24(d,J=1.31Hz,1H),7.67−7.82(m,1H),7.49(dd,J=2.70,6.80Hz,1H),7.00(dd,J=8.77,11.25Hz,1H),6.82(s,1H),4.87(q,J=8.18Hz,4H),2.21(dd,J=7.75,9.35Hz,1H),1.95(dd,J=4.90,9.72Hz,1H),1.86(s,3H),1.38(s,3H),0.72−0.87(m,3H),0.63−0.72(m,2H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.37(s,1F).
実施例1042:N−(3−((1S,5S,6S)−1−(アセトアミドメチル)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド。
−30℃にてCH
2Cl
2(4mL)中のN−(3−((1S,5S,6S)−3−アミノ−1−(アミノメチル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド(実施例981、120mg、0.26mmol)及びジイソプロピルエチルアミン(0.045mL、0.262mmol)の撹拌溶液に、CH
2Cl
2(0.5mL)中の無水酢酸(0.025mL、0.262mmol)を加えた。反応物を−30℃にて2時間撹拌して、次に飽和NH
4Cl(1mL)でクエンチした。反応混合物を次にCH
2Cl
2(10mL)と1MのNaOH(5mL)の間で分配した。有機層をMgSO
4上で乾燥させ、減圧下で濃縮して、それからヘプタン中(3:1のEtOAc/EtOH)の20〜50%勾配で生成物を溶出するシリカゲルクロマトグラフィ(4g)で精製して、N−(3−((1S,5S,6S)−1−(アセトアミドメチル)−3−アミノ−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−5−イル)−4,5−ジフルオロフェニル)−5−(プロパ−2−イン−1−イルオキシ)ピラジン−2−カルボキサミド(1042、52mg、0.104mmol、収率40%)を白色固体として得た。LC/MS(ESI
−)m/z=501.1.
1H NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ10.61(s,1H),8.90(d,J=1.17Hz,1H),8.48(d,J=1.17Hz,1H),8.14(t,J=6.06Hz,1H),7.87−7.94(m,2H),5.96(s,2H),5.14(d,J=2.35Hz,2H),3.64(t,J=2.35Hz,1H),3.32−3.38(m,1H),3.21(dd,J=5.58,14.38Hz,1H),1.85(s,3H),1.74(dd,J=7.04,8.61Hz,1H),1.59(s,3H),0.86(dd,J=5.28,9.19Hz,1H),0.57(t,J=5.77Hz,1H).
実施例1045:(1S,5S,6S)−3−アミノ−N−(1,1−ジフルオロプロパン−2−イル)−5−(2−フルオロ−5−(5−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)ピラジン−2−カルボキシアミド)フェニル)−5−メチル−2−チア−4−アザビシクロ[4.1.0]ヘプタ−3−エン−1−カルボキサミド。
標題化合物1045(0.022g、0.038mmol、収率26%)を、983に関する手順に従って、化合物295(0.106g、0.145mmol)及び1,1−ジフルオロプロパン−2−アミンヒドロクロリド(0.029g、0.218mmol)を使用して調製した。LCMS(ESI
+)m/z=577.1(M+H).
1H NMR(300MHz,クロロホルム−d)δ:9.34(s,1H),8.97(d,J=1.32Hz,1H),8.25(d,J=1.32Hz,1H),7.73(ddd,J=2.78,3.98,8.73Hz,1H),7.48(dd,J=2.70,6.80Hz,1H),7.01(dd,J=8.84,11.18Hz,1H),6.63(d,J=8.62Hz,1H),5.83(dt,J=2.05,55.10Hz,1H),4.88(q,J=8.33Hz,2H),4.23−4.61(m,3H),2.24(dd,J=7.89,9.50Hz,1H),2.00(dd,J=4.97,9.65Hz,1H),1.88(s,3H),1.23−1.34(m,3H),0.81−0.95(m,1H).
19F NMR(282MHz,クロロホルム−d)δ:−73.63(s,3F),−113.31(s,1F),−126.66(d,J=283Hz,1F),−132.70(d,J=283Hz,1F).
表13Aは本発明の代表的な化合物(本明細書に示す実施例1〜102)を含み、表13Bは本発明の代表的な化合物(本明細書に示す実施例601〜962)を含み、及び表13Cは本発明の代表的な化合物(本明細書に示す実施例963〜1075)を含む。これらの表は、観察された質量及び関連する生物学的データも含む。示されるデータは、BACE1酵素アッセイ、BACE1細胞アッセイ、BACE2酵素アッセイ及びカテプシンD(CatD)アッセイ、及びμM IC
50として示される抑制性データを含む。次に、アッセイ手順及びデータ測定値について以下で説明する。
本発明は、式I〜III及びその副次式の化合物を作成する方法も提供する。例えば本発明及び追加の実施例の化合物は、下記の文献に記載されたものと同様に、以下の方法によって作成することができる。
本発明の一実施形態で、一般構造
を有する式I−Aの化合物を作成する方法であって、
前記方法は化合物20を反応させる工程を含んでおり、
式I−AのA
4、A
5、A
6、A
8、ならびにR
a、R
b、R
1、R
2及びR
3のそれぞれは、式I−Aの化合物を作成するために、構造R
9−COOHを有する化合物と共に本明細書で定義されたとおりであり、R
9は本明細書で定義されたとおりである、前記方法を提供する。
本発明の一実施形態で、一般構造
を有する式I−Bの化合物を作成する方法であって、
前記方法は化合物20を反応させる工程を含んでおり、
式I−BのA
4、A
5、A
6、A
8、ならびにR
a、R
b、R
1、R
2及びR
3のそれぞれは、構造、
を有する化合物と共に本明細書で定義されており、各W及び各R
10は、式I−Bの化合物を作成するために、酸の存在下でそれぞれ独立して本明細書で定義されているとおりである、前記方法を提供する。
本発明の別の実施形態で、一般構造
を有する式IIの化合物を作成する方法であって、
前記方法は化合物30を反応させる工程を含んでおり、
式IIのA
4、A
5、A
6、A
8、ならびにR
a、R
b、R
1、R
2及びR
3のそれぞれは、酸の存在下で構造R
9−COOHを、または酸もしくはホスホン酸無水物の存在下でR
9−Clを有する化合物と共に本明細書で定義されているとおりであり、R
9は、式IIの化合物を作成するために、本明細書で定義されているとおりである、前記方法を提供する。
当業者によって理解されるように、上述の合成スキーム及び代表的実施例は、本出願に記載され、特許請求される化合物が合成されることができるすべての手段の総合的なリストを含むことを意図していない。更なる方法も、当業者に明らかであろう。そのうえ上述の種々の合成工程は、所望の化合物を得るための代替の順序または順番で実行してもよい。
例えばこれらの手順において、必要に応じて追加の保護/脱保護工程を、前記工程に先行できる、または続けることができる。特に本発明の化合物を調製する際、1つ以上の官能基、例えばカルボキシ基、ヒドロキシ基、アミノ基またはメルカプト基が保護されるべきであるまたは保護が必要である場合、それらが特定の反応または化学的変換に参加することを目的としないので、種々の既知の従来の保護基を使用してもよい。例えばペプチド、核酸、その誘導体及び糖を含む、通常天然及び合成化合物の合成において利用される保護基を使用してもよく、それは、複数の反応中心、キラル中心及び潜在的に反応試薬及び/または条件に影響されやすい他の部位を有する。
本明細書に記載する阻害剤化合物を合成するのに有用な合成化学変換及び保護基方法論(保護及び脱保護)は、当技術分野において既知であり、例えばR.Larock,Comprehensive Organic Transformations,VCH Publishers(1989);T.W.Greene and P.G.M.Wuts,Protective Groups in Organic Synthesis,3rd edition,John Wiley and Sons(1999);L.Fieser and M.Fieser,Fieser and Fieser’s Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1994);A.Katritzky and A.Pozharski,Handbook of Heterocyclic Chemistry,2nd edition(2001);M. Bodanszky,A.Bodanszky,The Practice of Peptide Synthesis,Springer−Verlag,Berlin Heidelberg(1984);J.Seyden−Penne,Reductions by the Alumino−and Borohydrides in Organic Synthesis,2nd edition,Wiley−VCH,(1997);及びL.Paquette,editor,Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis,John Wiley and Sons(1995)に記載されているものを含む。
塩形成基を有する、本発明の化合物の薬学的に許容される塩を含む塩は、当業者に既知の従来方式または方法で調製されることができる。例えば、本発明の化合物の酸付加塩は、酸、または適切なアニオン交換試薬で処理することにより得ることができる。2つの酸分子(例えばジハロゲン化物)を有する塩は、化合物(例えばモノハロゲン化物)当たり、1つの酸分子を有する塩に変わることもできる。溶融まで加熱することによって、または例えば高温高真空下での固体としての加熱(例えば50℃〜170℃)によって、実行されることができ、酸の1つの分子が化合物の分子当たり放出されている。
酸性塩は、例えば、適切な塩基性薬剤、例えばアルカリ金属炭酸塩、アルカリ金属炭酸水素塩またはアルカリ金属水酸化物、通常炭酸カリウムまたは水酸化ナトリウムで塩を処理することによって通常遊離塩基化合物に転換できる。例示の及び好適な塩及びそれらの調製は本出願の定義部分に記載されている。
本明細書に記載されるすべての合成工程は、周知の反応条件で、有利には本明細書に記載されるものの下で、または、溶媒または希釈剤の不在もしくは存在(通常)下で実施されることができる。当業者に理解されるように、溶媒は、出発物質及び使用する他の試薬に対して不活性でなければならず、及びそれを溶解することが可能でなければならない。溶媒は、触媒、縮合剤または中和剤、例えばイオン交換剤、通常カチオン交換剤、例えばH+形態のものの不在または存在下で、部分的にまたは完全に反応物を可溶化できなければならない。反応の進展または速度を可能にする及び/または影響する溶媒の能力は、通常、溶媒(複数可)の種類及び特性に依存している。ここで反応条件は、温度、圧力、例えばアルゴンまたは窒素下の不活性雰囲気の大気条件及び、濃度、ならびに反応物自体も含む。
反応を導き、本発明の化合物を合成するための好適な溶媒としては、水;低級アルキル〜低級アルカノエート(例えば、EtOAc)を含むエステル類;脂肪族エーテル(例えばEt2O)及びエチレングリコールジメチルエーテルまたは環状エーテル(例えば、THF)を含むエーテル;ベンゼン、トルエン及びキシレンを含む液体芳香族炭化水素;MeOH、EtOH、1−プロパノール、IPOH、n−ブタノール及びt−ブタノールを含むアルコール;CH3CNを含むニトリル:CH2Cl2、CHCl3及びCCl4を含むハロゲン化炭化水素;DMFを含む酸アミド;DMSOを含むスルホキシド;複素環式の窒素塩基(例えばピリジン)を含む塩基;低級アルカンカルボン酸(例えば、AcOH)を含むカルボン酸;HCl、HBr、HF、H2SO4などを含む無機酸;低級アルカン酸無水物(例えば、無水酢酸)を含むカルボン酸無水物;シクロヘキサン、ヘキサン、ペンタン、イソペンタンなどを含む、環式、直鎖または分枝鎖炭化水素、及び純粋に有機の溶媒の組み合わせ、または水含有溶媒の組み合わせ(例えば、水溶液)など、これらの溶媒の組み合わせを含むが、これらに限定されない。これらの溶媒及び溶媒混合物は、反応を「引き起こす」こと、ならびに反応を処理する、及び/または反応生成物(複数可)を単離する際(例えばクロマトグラフィ)に使用することができる。
精製方法は公知技術であり、例えば、結晶化、クロマトグラフィ(液体及び気相など)、抽出、蒸留、粉砕、逆位相HPLCなどを含む。反応条件(例えば温度、持続期間、圧力及び雰囲気(不活性ガス、大気))は従来技術において既知であり、反応に適切なように調整されることができる。
本発明は更に、最終の所望の化合物を得る前にいずれかの記載する合成工程から作製した構造を含む、「中間体」化合物を含み、それは単離されたまたはin−situで生成されて単離されていないかを問わない。一時的な出発物質から工程を実行することにより生じる構造、任意の段階で記載する方法(複数可)から分岐して生じる構造、及び反応条件下で出発物質を形成する構造は、すべて本発明の「中間体」に含まれる。更に、反応誘導体またはその塩の形態で出発物質を用いて生成される、または本発明に従う工程により得られる化合物によって生成される構造、及びin situで本発明の化合物を加工することから生じる構造も、本発明の範囲内である。
本発明は更に、新規な出発物質及び/または中間体ならびにその調製のための方法を提供する。選択された実施形態において、このような出発物質が使用され、所望の化合物(複数可)を得るように反応条件が選択される。本発明の出発物質は既知である、市販品として入手可能である、当該技術分野で既知である方法に従ってまたは類似する方法で合成することができる。多くの出発物質は周知の方法に従って調製されることができ、特に、実施例に記載されている方法を用いて調製されることができる。出発物質を合成することにおいて、官能基は、必要に応じて適切な保護基により保護されることができる。保護基、その導入及び除去については上述したとおりである。
本発明の化合物は、一般に1つ以上の不斉炭素原子を所有することができ、したがって光学異性体の形、ならびにラセミまたは非ラセミ、それらの混合物の形で存在できる。式I〜IIIで立体化学を考慮せずに示される一方で、本発明は、このような光学異性体及びジアステレオマー、ならびにラセミ、及び分割した鏡像異性的に純粋なR及びS立体異性体、ならびにR及びS立体異性体の他の混合物及びその薬学的に許容される塩を含む。
光学異性体は、従来の方法に従ってラセミ混合物の分割によって、例えば、ジアステレオマー塩の形成によって、光学的に活性な酸または塩基を用いて処理することによって、得ることが可能である。適切な酸の例として、酒石酸、ジアセチル酒石酸、ジベンゾイル酒石酸、ジトルオイル酒石酸、及びカンファースルホン酸が挙げられ、次に結晶化によるジアステレオ異性体の混合物の分離、これらの塩から光学的に活性な塩基の放出が続く。光学異性体の分離のための異なる方法は、鏡像異性体の分離を最大化するために好ましくは選択される、キラルクロマトグラフィーカラムの使用を含む。更に別の利用可能な方法は、本発明の化合物と、活性型の光学的に純粋な酸または光学的に純粋なイソシアン酸塩とを反応させることによる、共有結合ジアステレオ異性体分子の合成を含む。合成されたジアステレオ異性体は、従来の手段(例えばクロマトグラフィ、蒸留、結晶化または昇華)によって分離されて、鏡像異性的に純粋な化合物を得るために加水分解されることができる。本発明の光学活性化合物は、光学活性出発物質を用いて同様に得ることが可能である。これらの異性体は、遊離酸、遊離塩基、エステルまたは塩の形態であり得る。このような化合物のすべてのこのような異性体は、本発明に明示的に含まれる。
本発明の化合物は、複数の互変異性形で表すこともできる。互変異性体は多くの場合、互いに平衡化した状態で存在し、及び環境及び生理的条件下で相互転換する。本発明の化合物は、シス−またはトランス−またはE−またはZ−二重結合異性体で発生する場合もある。本発明は、本明細書に記載する化合物のすべての互変異性形態を明示的に含む。
本願明細書に記載する化合物のすべての結晶形態は、本発明に明示的に含まれる。
本発明は更に、同位体で標識された化合物で、本明細書で示されているものと同一であるが、1つ以上の原子が通常自然界で見られる原子質量または質量数と異なる原子質量または質量数を有する原子に取って換わるという事実を有するものが含まれる。本発明の化合物に組み込むことができる同位体の例としては、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素、及び塩素の同位体、例えば2H(重水素)、3H(三重水素)、13C、14C、15N、16O、17O、31P、32P、35S、18F、及び36Clが挙げられる。
上述した同位元素を含む本発明の化合物及び/または他の原子の他の同位元素は、本発明の範囲内である。本発明のある同位体で標識された化合物、例えば3H及び14Cのような放射性同位体が取り込まれているものは、薬及び/または基質組織分布アッセイにおいて有用である。重水素化(2H)、三重水素化(3H)及び炭素−14(すなわち、14C)同位元素は、その調製及び検出の容易性のため特に好ましい。更に、重水素すなわち2Hのようなより重い同位体による置換は、より強い代謝安定性、例えばインビボ半減期の増加、または必要な投与量の減少をもたらす、ある治療上の利点を提供することができ、したがっていくつかの状況では好ましい可能性がある。本発明の同位体標識付き化合物の調製は、一般に、容易に入手可能な同位体標識試薬を非同位体標識試薬の代わりに用いて調製を行うことで実施可能である。
生物学的評価
適切な機能を追加して選択的な生物学的特性を強化することによって、本発明の化合物を修正できる。化合物の薬物動態学及び薬学的特性は、その意図された使用のために効果的となる化合物の能力に、直接的及び間接的に関係する。
本発明の化合物(式I〜III)の薬学的特性は構造変化によって変化するが、一般に式I〜IIIの化合物の有する活性はin vitroならびにin vivoで示され得る。以下の例示の薬学的アッセイは本発明の化合物で実施して、BACE活性を調整し、アミロイドβ前駆体タンパク質の開裂を調整し、それによりアミロイドβの産生を減らすまたは抑制する化合物の能力を評価し特徴づけた。
In Vitro酵素BACE1及びBACE2 FRET(蛍光共鳴エネルギー移動)アッセイ(実施例の表の酵素アッセイデータ)
C末端側6Hisタグを有するヒト組換えBACE1及びBACE2両方のcDNAは、一過性タンパク質発現ベクトル内にクローン化し、それは哺乳類細胞株にその後トランスフェクションした。これらの組換えタンパク質は、Ni−NTA親和性クロマトグラフィ(Qiagen)を使用して、更に精製された。これらのスクリーンで使用するアッセイ緩衝液は、0.05Mの酢酸塩、pH4.5、最終濃度8%のDMSO、100uMのゲナポール(臨界ミセル濃度未満の非イオン界面活性剤)である。βセクレターゼ酵素(BACE1で0.02nM及びBACE2で0.64nM)は、通常連続希釈によるDMSO約1uL中の抑制剤を加えて、1時間プレインキュベートされる。このアッセイはFRET基質(50nM)の添加により効果的に開始して、混合物を1時間インキュベートする。FRETアッセイを、pHを中性にするトリス緩衝液を添加して終了し、蛍光を測定する。FRET基質は、BACE切断部位の反対側に、市販の蛍光物質及びクエンチャを有するペプチドである。FRET基質のタンパク質分解切断は、蛍光クエンチングを解除する(励起488nm及び放出590nm)。
利用可能な場合、各実施例のin vitro BACE FRET酵素データを表13A、表13B及び表13Cに提供する。
in vitro BACE−1細胞系アッセイ
細胞系アッセイは、アミロイド前駆体タンパク質を発現する試験化合物処理細胞の条件培地のAβ40の抑制または減少を測定する。安定してアミロイド前駆体タンパク質(APP)を発現する細胞は、96穴プレート(Costar)に40000細胞/ウェルの密度で蒔いた。37℃及び5%CO2にて10%FBSで補充したDMEM中で、セルを24時間培養した。それから試験化合物を、100μMまたは10μMの出発濃度で10点用量応答濃度で細胞に加えた。化合物をDMSO中に原液から希釈し、細胞の試験化合物の最終的DMSO濃度は0.1%であった。試験化合物を24時間のインキュベートした後、上澄み条件培地を収集し、Aβ40レベルをサンドイッチELISAを使用して測定した。化合物IC50は、試験化合物濃度の関数として、Aβ40の制御%または抑制%から計算した。
Aβ40を検出するサンドイッチELISAを、96穴マイクロプレートで実行して、プレートは、ヤギ抗ウサギIgG(Pierce)で前処理した。細胞上清からAβ40を検出するために用いた捕捉及び検出する抗体ペアは、それぞれ、親和精製されたpAb40(Biosource)及びビオチン化6E10(Signet Labs Inc.)であった。pAb40抗体の最適濃度は、0.05%Tween20(Sigma)を補充したSuperblock/TBS(Pierce)中3μg/mlであった。ビオチン化6E10検出用抗体の最適濃度は、2%正常ヤギ血清及び2%正常マウス血清で補充したSuperblock/TBS(Pierce)中0.5μg/mlであった。
細胞上清は4℃にて3時間捕捉抗体でインキュベートし、TBS−tween(0.05%)による3回の洗浄工程が続いた。検出抗体インキュベーションは4℃2時間で、その後、前述の洗浄工程が続いた。ELISAの最終読み出しは、Delfia試薬ストレプトアビジン−ユーロピウム及び増強溶液(Perkin Elmer)及びVictor2マルチラベルカウンター(Perkin Elmer)を用いた時間分解蛍光法(分当たりのカウント)であった。
利用可能な場合、各実施例のin vitro BACE細胞系データを表13A、表13B及び表13Cに提供する。
in vitro酵素カテプシンD(CatD)FRET(蛍光共鳴エネルギー転送)アッセイ
組換えCatDはCHO細胞で発現した。カテプシンDのアッセイ緩衝液は、0.05Mのクエン酸塩pH3.5、最終濃度10%DMSO、5mMのCHAPSである。CatD酵素(9nM)を、通常連続希釈によるDMSO約1uL中の抑制剤を加えて、1時間プレインキュベートする。このアッセイは異なるFRET基質(CatDの20nM)の添加により効果的に開始して、混合物を1時間インキュベートする。FRETアッセイを、pHを中性にするトリス緩衝液を添加して終了し、蛍光を測定する。FRET基質は、BACE切断部位の反対側に、市販の蛍光物質及びクエンチャを有するペプチドである。CatD基質ペプチド配列は、Gulnik et al. FEBS Letters v413p379−384 1997の表1の配列#1に基づいている。FRET基質のタンパク質分解切断は、蛍光クエンチングを解除する(CatD励起500nm及び放出580nm)。
あるいはCatDアッセイは、Characterization of new fluorgenic substrates for the rapid and sensitive assay of cathepsin E and cathepsin D,J.Biochem.,125:1137,1999.に記載されている手順に従って実施してもよい。更にカテプシンD及びカテプシンEアッセイは、PCT公報WO2011069934に記載されている。このWIPO公報は、2つの芳香族基と極めて劣ったカテプシンD及び/またはカテプシンE阻害活性を結合するアミドリンカーを有するBACE阻害剤化合物を記載する(表2を参照)。
利用可能な場合、第1の手順で実施された各実施例のin vitro CatD FRETアッセイデータを提供する。例えば実施例43の化合物はCatD IC50値>400uMを有する。高ミクロモルCatDデータ(極めて劣った活性またはCatDに対して不活性)が示すように、本発明の化合物は、CatD活性が無いかそれをほとんど抑制しない能力という予想外の特性も備えている。化合物のコアとR7及びR9基の間へのアミノリンカーまたはアミドリンカーの組み込みはそれぞれ、タンパク質CatDに著しく低下したもしくは劣った能力を付与する、または能力を付与しないことが驚くべきことにわかった。したがってこの驚くべき選択性プロファイルにおいて、本発明の化合物は、網膜萎縮、ならびに眼のならびにCatDの正常機能及び活性に関連する網膜色素性上皮の発達異常の任意の危険性を最小化する、低下させるまたは完全に除去すると考えられている。
β−セクレターゼIn vivo阻害
マウス、ラット、イヌ及びサルを含むいくつかの動物モデルは、試験化合物試料の投与後、in vivo β−セクレターゼ活性阻害のスクリーニングために使用され得る。本発明で使用する動物は、野生型、トランスジェニックまたは遺伝子ノックアウト動物であり得る。例えば、Hsiao et al.,1996,Science 274,99−102に記載のとおり作成実施されたTg2576マウスモデル、及び他の非トランスジェニックまたは遺伝子ノックアウト動物は、抑制試験化合物の存在下で、アミロイドβペプチド(Abeta)生成のin vivo阻害を分析するのに有用である。通常2〜18か月のTg2576マウス、遺伝子ノックアウトマウスまたは非トランスジェニック動物は、ビヒクル(例えばシクロデキストラン、リン酸塩緩衝剤、ヒドロキシプロピルメチルセルロースまたは他の好適なビヒクル)に配合された試験化合物を投与される。化合物の投与の1〜24時間後、動物は屠殺されて、脳ならびに脳脊髄液(CSF)及び血漿は、Aβレベル及び薬物または試験化合物濃度の分析のために取り出される(Dovey et al.,2001,Journal of Neurochemistry,76,173−181)。時間0で開始し、動物は、経口胃管栄養または送達の他の手段(例えば静注)によって、標準の従来の配合(例えば2%のヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%のTween80)の最高100mg/kgの抑制試験化合物を投与される。別の群の動物は、試験化合物を含まず、2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80のみを受け、ビヒクル対照群として機能する。試験期間の終了時に動物は殺されて、脳組織、血漿または脳脊髄液を収集する。脳は、50mMのNaCl中の0.2%のジエチルアミン(DEA)の10体積(w/v)で(Best et al., 2005, Journal of Pharmacology and Experimental Therapeutics,313, 902−908)、またはトリス緩衝塩水(pH約7.6)中の0.5%のTritonX−100の10体積で均質化される。ホモジネートを、4℃にて30分間355,000gで遠心分離する。それからCSFまたは脳上清を、ECL(電気化学発光(Electrochemiluminescence))技術に基づいて、特定のサンドイッチELISA法によって、A−βペプチドの存在をアッセイする。例えば、ラットAβ40は、捕捉抗体としてのビオチン化4G8(Sinet)及び検出用抗体としてのFab40(Aβ40のC末端に特異化したインハウス抗体)を使用して測定される。例えば、200gの雄のスプレーグドーリーラットに2%ヒドロキシプロピルメチルセルロース、1%Tween80(pH2.2)中の試験化合物30mg/kgの経口投与の4時間後、アミロイドβペプチド濃度は、ビヒクル処理したまたは対照マウスで測定したレベルと比べたとき、脳脊髄液及び脳それぞれでX%及びY%の減少について測定される。
使用する実際のビヒクル:経口:2%HPMC、1%Tween80、pH2.2
IV:5%Dextrose中の5%EtOH、45%プロピレングリコール
3mpk、10mpkまたは30mpk(mpk=動物のkg重量当たり化合物mg)の投与濃度の4時間後のマウスまたはラット脳脊髄液(CSF)ならびに脳におけるアミロイドβペプチドの形成及び/または沈着を低減することを、本発明の化合物は示すことができる。表14A、表14B及び表14Cの以下の実施例は、ラットのCSF及び脳の10mpk(特に明記しない限り)でのAβ40減少%を示した。
適応症
アミロイドカスケード仮説によれば、アミロイド−βペプチド(Aβ)の脳沈着は、アルツハイマー病(AD)病因において重要である。Aβ生成は、βセクレターゼ(BACE1)がアミロイド前駆体タンパク質を切断するときに始まる。症状(最初に軽度認知障害であると明らかにされる)の進行に、対象の脳髄液(CSF)のβアミロイドタンパク質(A−β)の蓄積が果たしていると信じられていた役割、及びそれは最終的にADに至ることを、De Meyerらは再確認する。Arch Neurol.67(8):949−956,2010.例えばβセクレターゼ(BACE)及びγセクレターゼを含むアスパルチルプロテアーゼ酵素によるタンパク質分解切断によって、アミロイド前駆体タンパク質(APP)から発生するアミロイド−b(Aβ)ペプチドは、おそらくAD病因で原因の役割を果たす(Tanzi and Bertram,Cell,(120):545−555,2005;Walsh and Selkoe,Neuron,(44):181−193,2004)。Aβ毒性の正確なメカニズムは不明だが、Aβのオリゴマー形は、シナプス構造及び機能を変更することにより認知低下に関与する可能性がある。(Palop and Mucke,Nat.Neuroscience,(13):812−818,2010;Selkoe,Behavioral Brain Res.,(192):106−113,2008;Shankar et al.,Nat.Medicine(14):837−842,2008)。変異体APPを過剰発現させて、高レベルのAbを生じるトランスジェニックマウスモデルは、アミロイド血小板沈着、シナプス欠損、学習及び記憶障害ならびに他の行動異常を示す(Games et al.,Nature,(373):523−527,1995;Go¨tz et al.,Molecular Psychiatry(9):664−683,2004;Hsia et al.,Proc.Natl.Academy of Science USA(96):3228−3233,1999;Hsiao et al.,Science(274):99−102,1996,citing Harris et al,Neuron(68):428−441,2010)。
10年以上の間、BACE1は、ADを予防するまたは治療する薬を設計するための主要な目標であった。しかしこのような薬剤の開発は、細胞浸透、経口バイオアベイラビリティ/代謝クリアランス及び脳アクセスの難しさから極めて困難であることがわかった。
MK−8931、BACEの小分子阻害剤(未知の構造)を、2つの部分にランダム化した二重盲検プラセボ対照第1相臨床試験を88人の健常な個人(18〜45歳)で試験した。MK−8931は一般的に十分に認容性があるように見え(患者66人)、重篤な有害事象は報告されなかった。試験の大きな目的は、MK−8931が脳に入って、βセクレターゼをブロックすることが可能か判定することであった。これをモニタするために、CSFのBACE1活性バイオマーカーを測定し、それはAβ40及びAβ42を含み、APPのBACE1開裂の直接生成物である可溶性ペプチドAPP(sAPPβ)も測定した。MK−8931は、持続性及び用量依存的方法で、CSF Aβ濃度を著しく低下させた。投与36時間後、単回投与100mgはCSF Aβ40濃度を75%、及び単回投与550mgは92%低減した。Aβ42及びAPPのBACE1切断細胞外ドメインであるsAPPβのCSF濃度の類似の低減も観察された。Vassar&Yan,Lancet Neurology,13:319−329(2014)。現在、MK−8931は、第II/III相試験の軽中度アルツハイマー病患者を登録しており、第III相安全性及び有効性試験に前駆アルツハイマー疾患の参加者を登録している。(US clinical trials;Merck Newsroom,2014)。
バピネウザマブ(Bapineuzamab)、単クローンアミノ末端特異的抗アミロイド抗体は、AD治療の第III相臨床試験中であった。Alzheimer’s Research & Therapy,1:2,2009。ADの既知の遺伝子的な原因のそれぞれは、A−βに結合している。認知症、APP生成過剰に対するダウン症はすべて、脳のA−β沈着との関連があると考えられている。脳アミロイド沈着、陽電子放射スキャン(PET)及びAb42のCSF測定値を確認する方法で、治療を必要とする、ADに罹患している個人の識別は、より容易かつより一般的になってきている。A−β形成を減らすことによってAD前治療を開始できると確実に思われている。Vassar et al, Journal of Neuroscience,29(41):12787−12794,2009。AD治療のための1つの発表された経路は、β−セクレターゼの阻害である。Tirrell, Bloomberg News,The Boston Globe,1−7−2010。
米国バイオ企業CoMentisは、非常に強力、非常に選択的及び有効な脳透過性β−セクレターゼ阻害剤である、経口的に生物学的に利用可能な小分子CTS−21166を開発している。CoMentisは、2008年の健康志願者でのCTS−21166の第I相試験を問題なく完了した。CTS−21166はすべての用量レベルで安全で、忍容性に優れた薬学的活性があることを、結果は示した。CTS−21166を投与した臨床被験者は、40〜75%の範囲で血漿Aβ40の曲線下面積(AUC)の減少を示した。AD治療の早急な必要性のため、AD患者のためのCTS−2166の第II相試験が予定されている、または進行中である。前臨床試験において、CTS−21166は優れた有効性、選択性、脳透過性及び薬理活性を示す。
フラグメントベースの化学ストラテジーを使用して、Eli Lilly and companyは、動物で著しいAβ低下効果を生じる、経口利用可能な非ペプチド性BACE1阻害剤であるLY2811376[(S)−4−(2,4−ジフルオロ−5−ピリミジン−5−イル−フェニル)−4−メチル−5,6−ジヒドロ−4H−[1,3]チアジン−2−イルアミン]を生成した。前臨床動物モデルにおいて得られるバイオマーカー変化は、ヒトではLY2811376の用量となり、それは健康志願者で安全で忍容性に優れていた(米国第I相臨床試験www.clinicaltrials.gov)。腰部CSFの顕著かつ持続性Aβ減少は、30または90mgのLY2811376の経口投与後に測定された。これはBACE1により生じるCNSでのバイオマーカー変化の臨床動物モデルからヒトへの初めての変換を表す。より長期の前臨床試験で確認される毒性所見のため、この化合物は、臨床開発で進歩していない。しかし、ここで報告される副作用がLY2811376処理されたBACE1 KOマウスで再現されて、したがってBACE1阻害剤とは無関係であるので、BACE1は実行可能な目標のままである。BACE1阻害剤によって得られる中枢Aβ減少の大きさ及び期間が、このプロテアーゼをヒトのアミロイド仮説を検証するのに扱いやすい小分子ターゲットとして位置付ける。Neuroscience, 31 (46):16507−16515, 2011
本発明の化合物は、β−セクレターゼ酵素活性を調整し、特に阻害して、それによりAβペプチドフラグメントを低減することを示した。したがって本発明の化合物は、アルツハイマー病を含む、β−セクレターゼ関連疾患の予防または治療に有用であるが、これらに限定されない。本発明の化合物は、βセクレターゼ酵素の活性を調整し、それによりアミロイドβ(Aβペプチド)の生成を調整して、脳髄液ならびに脳両方のAβペプチドの形成及び沈着を低減し、脳のアミロイドプラークの減少をもたらす能力を有する。本発明の一実施形態において、対象のβ−セクレターゼ酵素に関連する障害を治療する方法を提供し、その方法は、対象に式I、II、III及びその副次式の化合物の有効な投与量を投与することを含む。別の実施形態では、アミロイドβの生成を減らし、及び脳のプラーク形成を減らす方法を提供する。別の実施形態では、対象の高いβアミロイド沈着またはβアミロイド濃度で特徴づけられる疾患または障害の治療、予防または改善のための方法であって、式I〜IIIのいずれかに従った化合物の治療上有効量を対象に投与することを含む方法を提供する。更に別の実施形態で、本発明は、アルツハイマー病、軽度、中度及び/または重篤なものを含む認知障害、ダウン症、認識低下、老人性痴呆症、脳アミロイド血管障害または神経変性障害を治療する方法を提供する。したがって本発明の化合物は、対象の神経障害及び関連する状態を治療する際のCNS剤としての治療に有用である。
一実施形態において、本発明の化合物は、アルツハイマー病(AD)を含む、高濃度のβ−アミロイド及び/またはβ−アミロイドオリゴマー及び/またはb−アミロイドプラークならびに更に沈着物によって特徴づけられる疾患及び障害の治療及び/または予防治療のための薬剤または医薬組成物の製造のために提供される。別の実施形態では、本発明は、ADの治療及び/または予防治療に有効な投与量で化合物を提供する。本発明の化合物は、軽度、中度及び重篤なADを含むがこれらに限定されない、各種段階及び程度のADの治療で有用である。更に本発明の化合物は、前駆患者、すなわち、ADのいかなる症状も示さないが、AD発症のバイオマーカー及び/または特徴を示す対象の治療で使用することができる。
ヒトの治療で有用である他に、本発明の化合物は、哺乳動物、齧歯動物などを含む、コンパニオンアニマル、外来種の動物及び家畜の獣医学処置でも有用であり得る。例えば、ウマ、イヌ及びネコを含む動物は、ここに提供されている化合物で治療することができる。
製剤及び使用方法
本明細書の疾患及び障害の治療は、本発明の化合物、またはその薬学的な塩、またはそのどちらかの薬学的な組成物を対象(すなわち動物、好ましくは哺乳動物、更に好ましくはヒト)に治療的に投与することも含むことを目的としており、それは予防治療(例えば、痛み、炎症などのための)を必要としてもよい。治療は更に、本発明の化合物、またはその薬学的な塩、またはどちらかの薬学的な組成物を対象(すなわち動物、好ましくは哺乳動物、更に好ましくはヒト)に予防治療的に投与することも含む。通常、対象は、認可された医師及び/または許可された開業医によって、最初に診断され、本発明の化合物(複数可)または組成物の投与による、予防治療及び/または治療のための療法が示唆される、推奨されるまたは処方される。
神経障害及びβ−セクレターゼ介在疾患を、本発明の化合物及び/または組成物で治療するため、投与する化合物(複数可)の量及び投与レジメンは、対象の年齢、体重、性別及び医学的状態、疾患の種類、疾患の重篤度、投与経路及び頻度、及び使用する特定の化合物を含む、種々の要因に依存している。このように投与レジメンは大きく異なるが、標準方法を使用して日常的に決定されることができる。1日の摂取量は体重当たり約0.01〜500mg/kg、有利には約0.01〜約50mg/kg、更に有利には約0.01〜約30mg/kg、なおさらに有利には約0.1〜約10mg/kgが適切であり得て、本明細書に記載するすべての使用方法のために有用でなければならない。1日の摂取量は、1日当たり1〜4の用量で投与されることができる。
記載する方法で、本発明の化合物を単独で投与することができる一方で、通常投与される化合物は医薬組成物の活性成分として存在する。このように本発明の別の実施形態において、本明細書に記載されているような希釈剤、担体、補助剤など(集合的に本明細書で「賦形」材料と称される)を含む、薬学的に許容される賦形剤、及び必要な場合他の活性成分と組み合わせた本発明の化合物を含む医薬組成物を提供する。本発明の医薬組成物は、本発明の化合物の「有効量」または本発明の化合物の「有効な投与量」を含むことができる。本発明の化合物の「有効な投与量」とは、化合物の有効量より少ない、それ同じまたはそれより多い量を含む。例えば2つ以上の単位投与量(例えば錠剤、カプセルなどで)が化合物の有効量を投与するために必要とされる医薬組成物、あるいは代わりに、化合物の有効量が、組成物の一部を投与することにより投与される複数回投与医薬組成物(例えば粉末、液体など)。
本発明の化合物(複数可)は、任意の好適な経路によって、好ましくはこのような経路に適している医薬組成物の形で、意図する治療のために有効な量で投与できる。本発明の化合物及び組成物は、例えば、経口的に、粘膜によって、局所的に、直腸に、吸入噴霧などによって肺に、または血管内に、静脈内に、腹膜内に、皮下に、筋肉内に、胸骨内に及び注入技術を含む非経口的に、従来の薬学的に許容される担体、補助剤及びビヒクルを含有する用量単位製剤で、投与されることを含む。
経口投与のために、医薬品組成物は、例えば錠剤、カプセル、懸濁液または液体の形態であり得る。医薬組成物は、特定量の活性成分を含有する用量単位の形で、好ましくは作られる。このような単位剤形の例としては、錠剤またはカプセルがある。例えばこれらは、約1〜2000mg、有利には約1〜500mg、及び通常は約5〜150mgの活性成分の量を含むことができる。ヒトまたは他の哺乳動物の適切な1日の摂取量は、患者の状態及び他の要因に応じて広く変化し得るが、ここでもまた、日常的方法及び慣行を使用して決定されることができる。
治療目的のため、本発明の活性化合物は、通常1つ以上の補助剤または示した投与経路に適切な他の「賦形剤」と組み合わせられる。投与量ごとに経口投与される場合、本化合物を、ラクトース、スクロース、デンプン粉末、アルカン酸のセルロースエステル、セルロースアルキルエステル、タルク、ステアリン酸、ステアリン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、リン酸及び硫酸のナトリウム塩及びカルシウム塩、ゼラチン、アカシアゴム、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、及び/またはポリビニルアルコールと混合して、最終製剤を形成することができる。例えば、活性化合物(複数可)及び賦形剤(複数可)は、便利な投与のための周知の及び認められた方法によって、錠剤化またはカプセル化されることができる。好適な製剤の例としては、丸剤、錠剤、ソフト及びハードシェルのゲルカプセル、トローチ剤、経口溶解性形状及び遅延または放出制御製剤が挙げられるが、これらに限定されない。特にカプセルまたは錠剤製剤は、活性化合物(複数可)とともに、分散体として1つ以上の徐放剤(例えばヒドロキシプロピルメチルセルロース)を含有できる。
非経口投与用の製剤は、水性または非水性の等張滅菌注射用溶液剤または懸濁液剤の形態でよい。これらの溶液剤または懸濁液は、滅菌粉末または顆粒から、経口投与用の製剤での使用に対して上述した1つ以上の担体または希釈剤を用いて、または他の適当な分散もしくは湿潤剤ならびに懸濁剤を用いて調製することができる。本化合物は、水、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、エタノール、コーン油、綿実油、落花生油、ゴマ油、ベンジルアルコール、塩化ナトリウム、トラガカントゴム及び/または各種緩衝液に溶解させてもよい。他の補助剤及び投与様式も医薬分野において広くよく知られている。活性成分は、塩水、ブドウ糖または水を含む好適な担体を有する組成物として、またはシクロデキストリン(すなわち、Captisol)、共溶媒可溶化(すなわち、プロピレングリコール)もしくはミセル可溶化(例、Tween80)を用いた組成物として注射により投与されることもできる。
滅菌注射可能製剤は、例えば1,3−ブタンジオール溶液など非毒性の非経口的に許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射可能溶液または懸濁液であってもよい。使用できる許容され得る賦形剤及び溶媒には、水及びリンゲル溶液、及び等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて減菌の固定油は、溶媒または懸濁媒質として常用される。この目的のために、合成モノまたはジグリセリドを含む、任意の無刺激性固定油が採用され得る。更にオレイン酸などの脂肪酸は、注射可能物の調製に用途を見出す。
活性成分は、塩水、ブドウ糖または水を含む好適な担体を有する組成物として注入により投与されることもできる。毎日の非経口投与レジメンは、総体重の約0.1〜約30mg/kg、好ましくは約0.1〜約10mg/kgになる。
経肺投与において医薬組成物を、エアゾールの形で、または乾燥粉末エアゾールを含む吸入器で投与できる。
医薬品組成物は、殺菌など従来の製薬工程に供することができ、及び/または従来の補助剤(例えば防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、緩衝剤など)を含むことができる。錠剤及び丸剤は更に腸溶コーティング剤を用いて製造され得る。このような組成物は、補助剤(例えば湿潤剤、甘味剤、香味剤及び香料)も含むことができる。したがって、本発明の更に別の実施形態においては、薬剤を製造する方法を提供し、その方法は、ある量の式I〜IIIに従った化合物と薬学的に許容される担体を組み合わせて薬剤を製造することを含む。
更に別の実施形態においては、本発明はアルツハイマー病の治療のための薬剤を製造する方法を提供し、その方法は、ある量の式I〜IIIに従った化合物と薬学的に許容される担体を組み合わせて薬剤を製造することを含む。
組み合わせ
本発明の化合物が唯一の活性医薬品として投薬される、または投与されることができる一方で、それらは、本発明の1つ以上の化合物と組み合わせて、または他の薬剤と共に使用されこともできる。組み合わせて投与されるとき、治療薬を同時にまたは異なる時間で連続的に投与される別々の組成物として調製できる、または治療薬を1つの組成物として投与することができる。
本発明の化合物及び別の医薬品の使用を定める際「共同治療」(または「併用療法」)という語句は、薬剤の組み合わせの有益な効果を提供するレジメンで逐次的方法に各薬剤の投与を含むことを目的としており、及び、実質的に同時の方法で、例えばこれらの活性薬剤の固定比率を有する単一のカプセルで、または各薬品について複数の別々のカプセルで、これらの薬品の同時投与を含むことも目的とする。
具体的には、本発明の化合物の投与は、β−セクレターゼ、γ−セクレターゼの予防及び/または治療において当業者に既知の追加の治療薬、ならびに/または他の薬剤であって、それ無しでは脳のプラーク形成の原因であるアミロイドβなどの形成及び/または沈着に影響することが知られている他の薬剤と連動することができる。
一定用量として調製される場合、このような組み合わせた製品は認められた用量内で本発明の化合物を使用する。式I、II及びIIIの化合物は、他の周知の医薬品と共に順次投与されることもできる。本発明は投与の順序を特に制限せず、本発明の化合物は、既知の抗炎症剤の投与より前に、それと同時、またはその後に投与することができる。
以上の記述は単に本発明の例示であり、開示された化合物、組成物及び方法に本発明を限定することを意図するものではない。添付の特許請求の範囲に記載のとおり、変形及び変更(それは当業者にとって明らかである)は、本発明の範囲及び性質の範囲内であることを目的としている。前述の説明から、当業者は、本発明の基本的特徴を容易に確認することができ、ならびにその趣旨及び範囲から逸脱せずに、本発明を各種の使用及び条件に適応させるように様々な変更及び改変を行うことができる。本明細書中で引用されたすべての特許及び他の刊行物は、その全体が参照により本明細書中に組み込まれる。