JP6576315B2 - 疎水性固形組成物を含有する化粧料及びその製造方法 - Google Patents
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(A)1種又は2種以上の高級アルコール、
(B)香料、
(C)1質量%以下である水溶性高分子、
(D)水
を含有し、
(A)高級アルコール及び(B)香料によって構成される疎水性固形組成物の平均粒子径は常温で1〜120μmであり、
(C)水溶性高分子及び(D)水によって構成される水相の25℃での粘度は100〜30000mPa・sであり、
(A)高級アルコールは、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコールのうち、少なくとも1種または2種以上であり、
(C)水溶性高分子は、カルボマー、アクリレーツコポリマー、PVP/カルボマーゲル、ヒドロキシエチルセルロース、(アクリル酸/ビニルピロリドン)コポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス―20)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネスー25)クロスポリマーのうち、少なくとも1種または2種以上であることを特徴としている(請求項1)。
本発明の疎水性固形組成物を含有する化粧料は、前腕部等の体表面に塗布し、塗布後例えば6時間経過した(自然乾燥させた)後でも、塗布部を摩擦又は擦ることによって内容物を再放出させることができる。従って、例えば、消費者が香気を必要としているタイミングで汗や、タバコの臭いなどをマスキングすることができる。さらに、使用感に優れており、潰した後に残渣を生じない。
本発明の疎水性固形組成物を含有する化粧料として、下記表1に示す組成を有する化粧料を調製した。
また、比較のため疎水性固形組成物を含有する化粧料を、下記表2に示す組成を有する化粧料を調製した。
調製した疎水性固形組成物を含有する化粧料の香りの再放出評価は、前腕部に0.2gを塗布し、6時間自然乾燥させた後、塗布部を摩擦又は擦ることによって、疎水性固形組成物を潰した時の香りについて、下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「香りの再放出」欄参照)。
○:香りの再放出が認められる。
△:香りの再放出が僅かに認められる。
×:香りの再放出が認められない。
調製した疎水性固形組成物を含有する化粧料の残渣評価は、手のひらに2g量り取り、手のひらで潰した時の残渣の有無を目視で確認し、下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「残渣」欄参照)。
○:疎水性固形組成物を含有する化粧料を手のひらで潰した時、残渣が見られない。
△:疎水性固形組成物を含有する化粧料を手のひらで潰した時、僅かに残渣が見られる。
×:疎水性固形組成物を含有する化粧料を手のひらで潰した時、残渣が見られる。
調製した疎水性固形組成物を含有する化粧料の平均粒子径及び形状評価は、レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置(株式会社堀場製作所製の製品名LA−950)で測定し、かつ、マイクロスコープで観察し、下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「粒子径及び形状」欄参照)。
○:平均粒子径が120μm以下であり、粒子の形状が球体である。
△:平均粒子径が120μm以下であるが、粒子の形状が不定形である。
×:平均粒子径が120μm以上のものが存在し、粒子の形状が不定形である。
調製した疎水性固形組成物を含有する化粧料のフレーキング評価は、バージンヘアの毛束1.2gに対し0.5g塗布し、室温25℃で24時間自然乾燥させ、コームを10回通した後、フレーキングの有無を目視で確認し、下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「フレーキング」欄参照)。
○:フレーキングが見られない。
△:フレーキングが僅かに見られる。
×:フレーキングが見られる。
調製した疎水性固形組成物を含有する化粧料の伸び及び使用感評価は、手のひらに1g量り取り、前腕部に均一に伸ばした時に感じる感触を官能評価で下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「塗布時の伸び及び使用感」欄参照)。
○:塗布時の伸びが良く、使用感が軽く違和感がない。
△:塗布時の伸びにひっかかりを感じるが、使用感は軽く違和感がない。
×:塗布時の伸びが重たく、使用感が好ましくない。
調製した疎水性固形物を含有する化粧料の各温度の経時的な安定性評価は、0℃、40℃の恒温槽に1ヶ月間放置し、その後の粒子の状態をマイクロスコープで観察し、下記の3段階で評価した(表1,2の「評価」グループの「各温度の経時的な安定性(1ヶ月)」欄参照)。
○:粒子の形状が球体であり、合一が見られない。
△:粒子の形状が不定形であり、僅かに合一が見られる。
×:粒子の形状が不定形であり、合一が見られる。
Claims (3)
- (A)1種又は2種以上の高級アルコール、
(B)香料、
(C)1質量%以下である水溶性高分子、
(D)水
を含有し、
(A)高級アルコール及び(B)香料によって構成される疎水性固形組成物の平均粒子径は常温で1〜120μmであり、
(C)水溶性高分子及び(D)水によって構成される水相の25℃での粘度は100〜30000mPa・sであり、
(A)高級アルコールは、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコールのうち、少なくとも1種または2種以上であり、
(C)水溶性高分子は、カルボマー、アクリレーツコポリマー、PVP/カルボマーゲル、ヒドロキシエチルセルロース、(アクリル酸/ビニルピロリドン)コポリマー、(アクリレーツ/イタコン酸ステアレス―20)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/VP)コポリマー、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウムメタクリル酸ベヘネスー25)クロスポリマーのうち、少なくとも1種または2種以上であることを特徴とする疎水性固形組成物を含有する化粧料。 - (A)高級アルコールの融点は45℃〜70℃であり、
(B)香料に対する(A)高級アルコールの質量比((A)/(B))の値は0.67〜10である請求項1に記載の疎水性固形組成物を含有する化粧料。 - 前記疎水性固形組成物及び前記水相を、前記疎水性固形組成物が融解する温度以上に加熱した状態で混合及び撹拌し、前記疎水性固形組成物を前記水相に分散させた状態で冷却する請求項1または2に記載の疎水性固形組成物を含有する化粧料の製造方法。
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2016
- 2016-09-12 JP JP2016177602A patent/JP6576315B2/ja active Active
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