JP2006347966A - 整髪用組成物 - Google Patents
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Abstract
【課題】 髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくると言った整髪性を必要とするヘアスタイルで使用される整髪剤において、整髪と同時に着色剤を毛髪の望む部分にのみ一時的に定着させることにより、毛髪に光沢を有する美しい着色を付与し、なお且つべたつき感やきしみ感、ごわつき感を伴わない使用性に優れた整髪用組成物を提供することにある。
【解決手段】 以下の(A)乃至(F)の成分が配合されてなることを特徴とする整髪用組成物とする。
(A)着色雲母
(B)皮膜形成剤
(C)非イオン界面活性剤
(D)油性成分
(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール
(F)水
【選択図】 なし
【解決手段】 以下の(A)乃至(F)の成分が配合されてなることを特徴とする整髪用組成物とする。
(A)着色雲母
(B)皮膜形成剤
(C)非イオン界面活性剤
(D)油性成分
(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール
(F)水
【選択図】 なし
Description
本発明は、整髪用組成物に関し、より詳しくは、使用時に於いて整髪すると同時に毛髪を一時的に着色することができる整髪用組成物に関する。
近年、髪に無造作な動きをつけたり、立体感を有して形成されるヘアスタイルが特に好まれている。更には、毛髪が本来有する艶や見た目の美しさが重要視されてきており、ブリーチやヘアカラーなどの少なからず毛髪に損傷を与える処理を施さない黒髪が特に好まれてきている。しかしながら、その反面、依然としておしゃれ染め願望もあり、特に毛髪全体から望む部分だけをカラーリングする人が増えてきているため、毛髪に損傷を与えずに一時的におしゃれに染めることのできる化粧料が求められている。
これまでの一時的に毛髪を着色させる手段としては、着色雲母と油性シリコーンと溶剤を含有した毛髪着色料組成物(特許文献1)や着色雲母と水溶性シリコーンと溶剤を含有した毛髪輝き剤組成物(特許文献2)などが提案されている。また、多価アルコールとポリオキシエチレンヒマシ油と真珠光沢顔料を含有したヘアワックス(特許文献3)などが提案されている。
しかしながら、上記文献1及び2に記載される毛髪用組成物は、単に毛髪を着色しているにすぎず、べたつき感やきしみ感、ごわつき感などを有しており、髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくると言った近年のヘアスタイルに対応しうる整髪保持性などの機能において十分満足しうるものではなかった。また、上記文献3に記載されるヘアワックスは、単に髪形を安定に保ち保持するものに過ぎず、毛髪を一時的におしゃれに染めるおしゃれ染め願望を満足するものではなかった。更に、きしみ感やごわつき感を有しており、使用感において満足しうるものではなかった。その為、髪に無造作な動きをつけるとともに、毛髪を一時的に染めるといった効果を持つ整髪用剤が望まれている。
まず、整髪効果と同時に一時染毛効果を奏するためには、整髪成分とともに着色料成分を組成物中に安定に混在させることが必要であるが、従来は、これを実現するために、これら成分を油性成分によって分散させているため、使用時にべたつき感やきしみ感、ごわつき感などを有しており、使用感において十分満足しうるものではなかった。更に従来の試みでは、整髪剤は頭髪を頭皮に沿わせて整髪するために用いられるものであり、髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくりだしたりすることができるものは得られなかった。まして、前記効果とともに、おしゃれ染め願望を満足する一時染毛効果を併せ持つものは無かった。
本発明は、前記問題に鑑みてなされたものであり、髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくると言った整髪性を必要とするヘアスタイルで使用される整髪剤において、整髪と同時に着色剤を毛髪の望む部分にのみ一時的に定着させることにより、毛髪に光沢を有する美しい着色を付与し、なお且つべたつき感やきしみ感、ごわつき感を伴わない使用性に優れた整髪用組成物を提供するものである。
即ち、請求項1に係る発明は、以下の(A)乃至(F)の成分が配合されてなることを特徴とする整髪用組成物。
(A)着色雲母
(B)皮膜形成剤
(C)非イオン界面活性剤
(D)油性成分
(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール
(F)水
請求項2に係る発明は、前記(A)成分が、酸化鉄被覆雲母或いは酸化鉄被覆雲母チタンであることを特徴とする請求項1記載の整髪用組成物に関する。
請求項3に係る発明は、前記(B)成分が、ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用組成物に関する。
請求項4に係る発明は、前記(C)成分が、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の整髪用組成物に関する。
請求項5に係る発明は、前記(E)成分が、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の整髪用組成物に関する。
(A)着色雲母
(B)皮膜形成剤
(C)非イオン界面活性剤
(D)油性成分
(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール
(F)水
請求項2に係る発明は、前記(A)成分が、酸化鉄被覆雲母或いは酸化鉄被覆雲母チタンであることを特徴とする請求項1記載の整髪用組成物に関する。
請求項3に係る発明は、前記(B)成分が、ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用組成物に関する。
請求項4に係る発明は、前記(C)成分が、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の整髪用組成物に関する。
請求項5に係る発明は、前記(E)成分が、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の整髪用組成物に関する。
本発明の整髪用組成物は、毛髪の整髪性及び整髪保持性に優れると共に、べたつき感やきしみ感、ごわつき感を抑えるという効果を奏する。更に、整髪時に一時的に毛髪の望む部位にのみ着色剤を定着させることができ、美しい光沢を有する着色を付与するという効果を奏する。
本発明に係る整髪用組成物は、(A)着色雲母、(B)皮膜形成剤、(C)非イオン界面活性剤、(D)油性成分、(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール、(F)水とを配合する。
本発明に係る整髪用組成物の第1の必須成分は、(A)着色雲母である。該成分を有することで、美しい光沢を有し、なお且つ明るい髪を演出する効果を奏する。本発明で用いることのできる着色雲母としては、例えば、雲母、雲母チタン、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタン、黒酸化鉄被覆雲母、黒酸化鉄被覆雲母チタン、黄酸化鉄被覆雲母、酸化鉄・黒酸化鉄被覆雲母チタン、コンジョウ被覆雲母チタン、酸化鉄・コンジョウ被覆雲母チタン、カルミン被覆雲母チタン、硫酸バリウム被覆雲母チタンなどを例示することができる。上記着色雲母のうち、特に、酸化鉄被覆雲母、酸化鉄被覆雲母チタンが、上記効果を奏する上でより好適に用いられる。
本発明で用いられる酸化鉄被覆雲母としては、例えば、メルク社製の「Colorona Bronze」、「Bronze Fine」、「Bronze Sparkle」、「Copper」、「Sienna」などを例示することができる。本発明で用いられる酸化鉄被覆雲母チタンとしては、例えば、メルク社製の「Colorona Red Brown」、「Russet、Red Gold」、「Bright Gold」などを例示することができる。
本発明で用いられる(A)成分の粒度としては、粒度5〜100μmのものを用いる事が好ましく、より好ましくは粒度10〜50μmとすることが好ましい。その理由は、5μm未満であると美しい光沢を示さず、明るい髪を演出することができないためであり、100μmを超えると毛髪からの着色剤の剥離が際だつため、いずれの場合も好ましくないからである。
本発明で用いられる(A)成分の配合量は、美しい光沢を有し、明るい髪を演出する観点から、1重量%以上が好ましく、より好ましくは2重量%以上である。また、着色雲母の毛髪からの剥離を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは7重量%以下である。これらより、好ましい配合量は1〜10重量%であり、より好ましくは2〜7重量%である。
本発明に係る整髪用組成物の第2の必須成分は、(B)被膜形成剤である。該成分を有することで、整髪力の向上及び着色雲母を毛髪へ固定させる効果を奏する。本発明で用いることのできる皮膜形成剤としては、例えば、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体、ビニルピロリドン・N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸共重合体ジエチル硫酸塩、ビニルピロリドン・メタクリルアミド・ビニルイミダゾール共重合体、N−メタクリロイルオキシエチルN,N−ジメチルアンモニウム−α−N−メチルカル・ボキシベタイン・メタクリル酸アルキルエステル共重合体、アクリル樹脂アルカノールアミン、ビニルメチルエーテル・マレイン酸ブチル共重合体などを例示することができる。上記被膜形成剤のうち、特に、ポリビニルピロリドン、酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体が、上記効果を奏する上でより好適に用いられる。
本発明で用いられるポリビニルピロリドンとしては、例えば、ISP社製の「PVP K−30」、「PVP K−90」、BASF社製の「LUVISCOL K−30」、「LUVISCOL K−80」、「LUVISCOL K−90」などを例示することができる。本発明で用いられる酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体としては、例えば、大阪有機化学工業社製の「PVA−6450」、ISP社製の「PVP/VA S−630」、「PVP/VA E−735」、BASF社製の「LUVISCOL VA37E」、「LUVISCOL VA55E」、「LUVISCOL VA64P」、「LUVISCOL VA73E」などを例示することができる。
本発明で用いられる(B)成分の配合量は、着色雲母の毛髪への定着を向上させる観点から、3重量%以上が好ましく、より好ましくは4重量%である。また、ごわつき感、べたつき感、洗い落ち悪化及びフレーキングの発生を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは8重量%以下である。これらより、好ましい配合量は3〜10重量%であり、より好ましくは4〜8重量%である。
本発明に係る整髪用組成物の第3の必須成分は、(C)非イオン界面活性剤である。該成分を有することで、乳化安定性を高める効果を奏する。本発明で用いることのできる非イオン界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油などが挙げられる。ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタン、パルミチン酸ソルビタン、トリステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン、セスキステアリン酸ソルビタンなどを例示することができる。ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、トリステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタンなどを例示することができる。グリセリン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリンなどを例示することができる。ポリオキシアルキレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシピロピレンオレイルエーテルなどを例示することができる。ポリアルキレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸ポリエチレングリコール、モノラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸プロピレングリコール、モノラウリン酸プロピレングリコール、モノオレイン酸プロピレングリコールなどを例示することができる。これらの物質はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いても構わない。上記非イオン界面活性剤のうち、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を用いるのが好ましく、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルを用いることがより好ましい。
本発明で用いられる(C)成分の配合量は、乳化安定性を向上させる観点から、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、べたつき感や洗い落ちの悪化を抑制する観点から、10重量%以下が好ましく、より好ましくは5重量%以下である。これらより、好ましい配合量は0.01〜10重量%であり、より好ましくは0.1〜5重量%である。
本発明に係る整髪用組成物の第4の必須成分は、(D)油性成分である。該成分を有することで、高い整髪性と保持力を付与する効果を奏する。本発明で用いることのできる油性成分としては、油脂、ロウ、炭化水素油、高級脂肪酸、高級アルコール、脂肪酸エステル、シリコーンなどが挙げられる。油脂としては、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、ミンク油などを例示することができる。ロウとしては、カルナウバロウ、キャンデリラロウ、ミツロウ、鯨ロウ、ラノリンなどを例示することができる。炭化水素油としては、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレンワックス、ワセリンなどを例示することができる。高級脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、イソステアリン酸などを例示することができる。高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコールなどを例示することができる。脂肪酸エステルとしては、2−エチルヘキサン酸セチルなどを例示することができる。シリコーンとしては、メチルポリシロキサンなどを例示することができる。これらの物質はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いても構わない。
本発明で用いられる(D)成分の配合量は、高い整髪性と保持力を付与する観点から、3重量%以上が好ましく、より好ましくは5重量%以上である。また、べたつき感や洗い落ちの悪化及び乳化系が崩れることを抑制する観点から、15重量%以下が好ましく、より好ましくは10重量%以下である。これらより、好ましい配合量は3〜15重量%であり、より好ましくは5〜10重量%である。
本発明に係る整髪用組成物の第5の必須成分は、(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオールである。該成分を有することで、毛髪のきしみやごわつきを抑制し、また、風合いを向上させる効果を奏する。本発明で用いることのできる1,2−アルカンジオールとしては、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、1,2−デカンジオールなどが挙げられる。これらの物質はそれぞれ単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いても構わない。上記1,2−アルカンジオールのうち、特に、1,2−オクタンジオールが上記効果を奏する上でより好適に用いられる。
本発明で用いられる(E)成分の配合量は、毛髪のきしみやごわつきを抑制する観点、風合いを向上させる観点から、0.01重量%以上が好ましく、より好ましくは0.05重量%以上である。また、べたつき感の悪化及び原料臭の臭い立ちを抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらより、好ましい配合量は0.01〜5重量%であり、より好ましくは0.05〜3重量%である。
本発明に係る整髪用組成物の第6の必須成分は、(F)水である。
本発明で用いられる(F)成分の配合量は、乳化安定性を向上させる観点から、50重量%以上が好ましく、より好ましくは60重量%以上である。また、整髪力の低下を抑制する観点から、90重量%以下が好ましく、より好ましくは80重量%以下である。これらより、好ましい配合量は50〜90重量%であり、より好ましくは60〜80重量%である。
本発明で用いられる(F)成分の配合量は、乳化安定性を向上させる観点から、50重量%以上が好ましく、より好ましくは60重量%以上である。また、整髪力の低下を抑制する観点から、90重量%以下が好ましく、より好ましくは80重量%以下である。これらより、好ましい配合量は50〜90重量%であり、より好ましくは60〜80重量%である。
本発明の整髪用組成物には、上述した必須成分の他、整髪性及び着色雲母の製剤での分散安定性を向上させるために、増粘性高分子を含有させることができる。増粘性高分子として、水溶性を有する天然高分子、半合成高分子、合成高分子を用いる事ができる。水溶性を有する天然高分子としては、アラビアゴム、トラガントガム、グアガム、ローカストビーンガム、カラヤガム、アイリスモス、クインスシード、ゼラチン、セラック、ロジン、カゼインなどを例示することができる。半合成高分子としては、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、エチルセロース、アルギン酸ナトリウム、エステルガム、ニトロセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、結晶セルロースなどを例示することができる。合成高分子としては、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体、ポリビニルメチルセルロース、ポリアミド樹脂などを例示することができる。上記増粘性高分子のうち、特に、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸エステル共重合体が上記効果を奏する上で好適に用いられる。
増粘性高分子としてカルボキシビニルポリマーを用いる場合、整髪用組成物を増粘しゲル化するために、通常、塩基性物質で中和して用いられる。中和に用いる塩基性物質としては、トリエタノールアミン、モノエタノールアミンなどのアルカノールアミン類、アンモニア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機塩基、アルギニンなどの塩基性アミノ酸などを例示することができる。中和のために添加する塩基性物質の添加量は、カルボキシビニルポリマーを中和するのに充分な量であり、これら成分の種類や使用量に応じて適宜配合すればよい。
増粘性高分子の配合量は増粘効果を付与する観点から、0.05重量%以上が好ましく、より好ましくは0.1重量%以上である。また、粘度が高くなりすぎることによる使用感及び風合いの悪化を抑制する観点から、5重量%以下が好ましく、より好ましくは3重量%以下である。これらより、好ましい配合量は0.05〜5重量%であり、より好ましくは0.1〜3重量%である。
更に、上記した以外の配合成分として低級アルコール、界面活性剤、紫外線吸収剤、香料、キレート剤、酸化防止剤、保湿剤、清涼剤、ビタミン類、植物抽出物、pH調整剤などを適宜含有させることができる。
本発明の整髪用組成物は、前記各構成成分を混合し、公知の方法、例えばホモミキサーを用いた転相乳化法により乳化することにより製造することができる。
また、本発明の組成物は、ヘアワックス、ヘアジェル、ヘアフォームなどの種々の剤型に適用することが出来る。中でも、髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくると言ったヘアスタイルを形成する観点及び着色雲母の製剤での分散性を良好に発揮させる観点から、ワックス状とすることが望ましい。
以下、本発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例にのみ限定されるものではない。尚、配合量は重量%で表す。
(試料の調製)
表1に記した組成に従い、実施例1〜4、及び比較例1〜3の各試料を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1に併記する。
尚、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
表1に記した組成に従い、実施例1〜4、及び比較例1〜3の各試料を常法に準じてそれぞれ調製し、下記評価に供した。結果をそれぞれ表1に併記する。
尚、評価はすべて、23℃、湿度60%の恒温恒湿の一定条件下で実施した。
(試験例1:整髪性・整髪保持力評価)
専門パネル10名により、各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を用いて、実際に使用してもらい、整髪性及び保持力を下記評価基準に従って官能評価した。
<整髪性及び整髪保持力の評価基準>
○:10名中8名以上が整髪性及び整髪保持力があると回答
△:10名中4〜7名が整髪性及び整髪保持力があると回答
×:10名中3名以下が整髪性及び整髪保持力があると回答
専門パネル10名により、各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を用いて、実際に使用してもらい、整髪性及び保持力を下記評価基準に従って官能評価した。
<整髪性及び整髪保持力の評価基準>
○:10名中8名以上が整髪性及び整髪保持力があると回答
△:10名中4〜7名が整髪性及び整髪保持力があると回答
×:10名中3名以下が整髪性及び整髪保持力があると回答
(試験例2:使用感の評価)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を0.2g塗布し、なじませた後、1cm程度の幅になるように平たく押さえつけて10回なでつけ、形成された毛束についての触感を官能にて評価した。評価は官能評価パネル10名により、毛束を触った際のべたつき感、きしみ感及びごわつき感を下記の評価基準に従って評価した。
<べたつき感の評価基準>
○:10名中8名以上がべたつかないと回答
△:10名中4〜7名がべたつかないと回答
×:10名中3名以下がべたつかないと回答
<きしみ感の評価基準>
○:10名中8名以上がきしみ感がないと回答
△:10名中4〜7名がきしみ感がないと回答
×:10名中3名以下がきしみ感がないと回答
<ごわつき感の評価基準>
○:10名中8名以上がごわつき感がないと回答
△:10名中4〜7名がごわつき感がないと回答
×:10名中3名以下がごわつき感がないと回答
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を0.2g塗布し、なじませた後、1cm程度の幅になるように平たく押さえつけて10回なでつけ、形成された毛束についての触感を官能にて評価した。評価は官能評価パネル10名により、毛束を触った際のべたつき感、きしみ感及びごわつき感を下記の評価基準に従って評価した。
<べたつき感の評価基準>
○:10名中8名以上がべたつかないと回答
△:10名中4〜7名がべたつかないと回答
×:10名中3名以下がべたつかないと回答
<きしみ感の評価基準>
○:10名中8名以上がきしみ感がないと回答
△:10名中4〜7名がきしみ感がないと回答
×:10名中3名以下がきしみ感がないと回答
<ごわつき感の評価基準>
○:10名中8名以上がごわつき感がないと回答
△:10名中4〜7名がごわつき感がないと回答
×:10名中3名以下がごわつき感がないと回答
(試験例3:着色雲母の毛髪への定着性及び着色性試験)
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を0.4g塗布した。櫛で均一にのばした後に、毛束の厚みを均一にし、再び23℃、湿度60%の恒温恒湿下で24時間放置後、指先で上から下へ連続して10回コーミングし、光沢剤の毛髪への定着状態及び着色性を目視にて評価した。
光沢剤の毛髪への定着状態及び着色性の評価は、専門パネラー10名により、毛束から1m離れて観察を行い、着色雲母の毛髪上での定着性及び着色性を下記の評価基準に従って評価した。
<定着性の評価基準>
○:着色雲母が毛髪に定着し、剥離が認められない
△:着色雲母の毛髪からの剥離が認められる
×:50cm以内からの観察でも毛髪に着色雲母が認められない
<着色性の評価基準>
○:着色が認められる
△:明らかに着色の減少が認められる
×:50cm以内からの観察でも着色が認められない
23℃、湿度60%の恒温恒湿下で一晩放置した試験用毛束(長さ10cm、幅0.8cm、重量1g)に各実施例及び各比較例で得られた整髪用組成物を0.4g塗布した。櫛で均一にのばした後に、毛束の厚みを均一にし、再び23℃、湿度60%の恒温恒湿下で24時間放置後、指先で上から下へ連続して10回コーミングし、光沢剤の毛髪への定着状態及び着色性を目視にて評価した。
光沢剤の毛髪への定着状態及び着色性の評価は、専門パネラー10名により、毛束から1m離れて観察を行い、着色雲母の毛髪上での定着性及び着色性を下記の評価基準に従って評価した。
<定着性の評価基準>
○:着色雲母が毛髪に定着し、剥離が認められない
△:着色雲母の毛髪からの剥離が認められる
×:50cm以内からの観察でも毛髪に着色雲母が認められない
<着色性の評価基準>
○:着色が認められる
△:明らかに着色の減少が認められる
×:50cm以内からの観察でも着色が認められない
表に示された結果から、各実施例で得られた整髪用組成物は、各比較例で得られたものと対比して、整髪性、整髪保持性に優れているとともに、着色雲母の定着性、着色性において格段に優れていることがわかる。更に、1,2−オクタンジオールを配合した組成物では、きしみ感やごわつき感がないことがわかる。このことから、各実施例で得られた整髪用組成物は、べたつき感、きしみ感及びごわつき感がなく、高い整髪性や整髪保持性を持ち、着色雲母の毛髪への強い定着性の両性質を兼ね備えていることがわかる。
以下、本発明に係る整髪用組成物の処方例を示す。尚、配合量は重量%である。
(処方例1:ヘアワックス)
流動パラフィン 5.0
エタノール 5.0
ポリビニルピロリドン 5.0
ステアリルアルコール 1.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
親油性モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
酸化鉄被覆雲母チタン 3.0
メチルポリシロキサン 2.0
1,2−オクタンジオール 0.2
フェノキシエタノール 0.1
精製水 75.7
合 計 100.0
流動パラフィン 5.0
エタノール 5.0
ポリビニルピロリドン 5.0
ステアリルアルコール 1.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 1.0
親油性モノステアリン酸グリセリン 1.0
ステアリン酸 1.0
酸化鉄被覆雲母チタン 3.0
メチルポリシロキサン 2.0
1,2−オクタンジオール 0.2
フェノキシエタノール 0.1
精製水 75.7
合 計 100.0
(処方例2:ヘアワックス)
マイクロクリスタリンワックス 4.0
エタノール 7.0
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 6.0
ミリスチルアルコール 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
親油性モノステアリン酸 0.5
ステアリン酸 0.5
酸化鉄被覆雲母 4.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
1,2−オクタンジオール 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
精製水 72.2
合 計 100.0
マイクロクリスタリンワックス 4.0
エタノール 7.0
酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体 6.0
ミリスチルアルコール 2.0
モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.) 0.5
親油性モノステアリン酸 0.5
ステアリン酸 0.5
酸化鉄被覆雲母 4.0
ジメチルポリシロキサン 3.0
1,2−オクタンジオール 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
精製水 72.2
合 計 100.0
本発明の整髪用組成物は、光沢を有する美しい輝きを毛髪に着色させ、毛髪のべたつき感、ごわつき感、きしみ感を抑えながら、髪に無造作な動きをつけたり、立体感をつくると言ったヘアスタイル形成、スタイル保持性、スタイルの再整髪性に優れているので、ヘアワックス、ヘアジェルなど、種々の剤型の整髪剤に好適に使用することができる。
Claims (5)
- 以下の(A)乃至(F)の成分が配合されてなることを特徴とする整髪用組成物。
(A)着色雲母
(B)皮膜形成剤
(C)非イオン界面活性剤
(D)油性成分
(E)炭素数5〜10の1,2−アルカンジオール
(F)水 - 前記(A)成分が、酸化鉄被覆雲母或いは酸化鉄被覆雲母チタンであることを特徴とする請求項1記載の整髪用組成物。
- 前記(B)成分が、ポリビニルピロリドン及び/又は酢酸ビニル・ビニルピロリドン共重合体であることを特徴とする請求項1又は2に記載の整髪用組成物。
- 前記(C)成分が、ソルビタン脂肪酸エステル及び/又はポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の整髪用組成物。
- 前記(E)成分が、1,2−オクタンジオールであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の整髪用組成物。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005176879A JP2006347966A (ja) | 2005-06-16 | 2005-06-16 | 整髪用組成物 |
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007217362A (ja) * | 2006-02-17 | 2007-08-30 | Nakano Seiyaku Kk | 整髪料 |
JP2009286750A (ja) * | 2008-05-30 | 2009-12-10 | Nakano Seiyaku Kk | 毛髪化粧料 |
JP2010229071A (ja) * | 2009-03-26 | 2010-10-14 | Kose Corp | 油性固形状毛髪化粧料 |
US10625101B2 (en) * | 2011-09-12 | 2020-04-21 | Noxell Corporation | Method for colouring hair |
-
2005
- 2005-06-16 JP JP2005176879A patent/JP2006347966A/ja active Pending
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