JP6575846B2 - 配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール - Google Patents
配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール Download PDFInfo
- Publication number
- JP6575846B2 JP6575846B2 JP2015031117A JP2015031117A JP6575846B2 JP 6575846 B2 JP6575846 B2 JP 6575846B2 JP 2015031117 A JP2015031117 A JP 2015031117A JP 2015031117 A JP2015031117 A JP 2015031117A JP 6575846 B2 JP6575846 B2 JP 6575846B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switchboard
- new
- old
- distribution board
- cable
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Patch Boards (AREA)
Description
しかし、このケーブルピット102は、配電盤室104の壁面104aと配電盤100の背面100aの隙間に比較的浅く設置されているため、既存の配電盤100を撤去した跡位置に新設の配電盤(図示せず)を設置する際の作業スペースが狭小であり、新設の配電盤への新規の制御ケーブル(図示せず)の接続が困難であるという課題があった。
また、配電盤100は、通常、内部に中空部105aを有する枠体105bからなるチャンネルベース105の上に載置され、さらに、制御ケーブル101はケーブルピット102からこの中空部105aを通過して配電盤100の背面100aに接続されることから、既設の制御ケーブル101を撤去する際や新規の制御ケーブルを接続する際にこれらの制御ケーブルが枠体105bに引っ掛かり、これらを所望の通りに引き回すことができないという課題もあった。
そこで、このような課題を解決する目的で、近年、配電盤の設置環境等に関わらずこれを容易に取り替えることが可能な配電盤の取替方法に関する技術が開発されており、それに関して既にいくつかの発明が開示されている。
以下、特許文献1に開示された発明について説明する。特許文献1に開示された配電盤および配電盤の取替え工法に関する発明は、既設の配電盤をその設置されている位置において上方にかさ上げするステップと、上方にかさ上げされた既設の配電盤に接続されていたケーブルを仮設した新設する配電盤に接続替えするステップと、既設の配電盤を撤去するステップと、仮設している新設する配電盤を既設の配電盤の撤去により空いたスペースに移設するステップとからなることを特徴とすることを特徴とする。
このような特徴を備えた配電盤および配電盤の取替え工法によれば、配電盤室が狭く、新設の配電盤を設置するスペースが確保できなくても、また、システムの長時間の停止が許されない場合でも、簡単に配電盤の取替えができる。
特許文献2に開示された制御装置取替方法および制御装置に関する発明は、設置床下からの新設ケーブルを、既設制御装置を介して新設制御装置の制御機器に接続するケーブル接続ステップと、既設制御装置のフレームの一部を切断して、開口部を形成する開口部形成ステップと、ケーブル接続ステップと開口部形成ステップとの後に、既設ケーブルを既設制御装置から取り外し、フレームの開口部に新設ケーブルを通して既設制御装置を撤去する撤去ステップと、撤去ステップの後に、既設制御装置が設置されていた位置に新設制御装置を移動する移動ステップと、を備えることを特徴とする。
このような特徴を有する制御装置取替方法および制御装置によれば、既設制御装置を持ち上げる必要がないので、既設ケーブルに所要の余長を要したり、既設制御装置と天井との間に所要の隙間を要したりしない。そのため、新設制御装置を設置するスペースを確保できない場合であっても、より確実に既設制御装置を新設制御装置に取り替えることができる。
特許文献3に開示された制御盤およびその取替方法に関する発明は、旧盤の前面に相対向させて新たに設置される制御盤である新盤を仮置きするとともに、旧盤の閉塞部材を取外して旧盤の前面にケーブル布設用穴を開口させる工程と、新盤から引出した新ケーブルを、ケーブル布設穴を介して旧盤の底部に開口するケーブルピットに布設して新ケーブルに切替える工程と、旧盤の端子台に接続されている旧ケーブルを端子台から取外して撤去する工程と、仮置きした新盤に向けて旧盤を移動させ、さらに新盤の手前で、移動の方向に交差する方向に移動させることにより、撤去される前の旧盤の設置位置と仮置きした新盤とを結ぶ直線上から旧盤を撤去する工程と、仮置きした新盤を、直線上に沿い、撤去される前の旧盤の設置位置まで直線的に移動させて設置位置に新盤を設置させる工程とを有することを特徴とする。
このような特徴を有する制御盤およびその取替方法によれば、旧盤の下方前面にケーブル布設用穴が開口されるので、旧ケーブルの撤去や新ケーブルの布設を容易に行うことができる。さらに、撤去する旧盤の嵩上げを必要としないことから、短時間で合理的な取替え作業が可能になる。
さらに、特許文献3の図9に開示されたHアングル(符号30)の詳細な構成が明確でないが、特許文献3の図14(c)及び図14(d)に開示された従来技術と同様な構成であれば、同図9に開示されたHアングル(符号10)は、一対のHアングルが互いに連結されずに一体的な棒形状に形成されたものである。したがって、この一対のHアングル上を旧盤や新盤が移動すると、Hアングルの配置によっては、旧盤等が傾斜したり、横転したりする可能性が考えられる。すなわち、安全かつ確実に配電盤を取り替えることができない可能性がある。
また、本願において、チャンネルベースとは、中空部を有する金属製の基礎枠からなり、この基礎枠の一面にケーブル引き込み口が開口するものをいう。なお、このケーブル引き込み口に閉塞部材が着脱される構成であっても良い。この場合、ケーブル引き込み口及び閉塞部材としては、例えば、基礎枠の一面のうち、一部が分割されて形成されたものが考えられる。
次に、ガイドレール設置工程において、仮設置された新配電盤を旧配電盤の跡位置へ移動させるためのガイドレールを、開口部を跨ぐように設置する。このガイドレールとしては、例えば、複数の金属製の板状体が、H字状に組み合わされて構成されたものが考えられる。また、ガイドレールは、旧配電盤を新配電盤の方向へ移動させるために使用されても良い。
なお、ガイドレール設置工程は、新配電盤仮設置工程の後に代えて、新配電盤仮設置工程の前に行われても良い。
そして、旧配電盤撤去工程において、旧ケーブルが取り外された旧配電盤を撤去する。なお、この撤去時にガイドレールを使用しても良いが、必ずしもガイドレールを使用する必要はない。
さらに、新配電盤移動工程において、仮設置された新配電盤を、ガイドレールを介して旧配電盤の跡位置へ移動させる。この場合、新ケーブルは、ガイドレールに引っ掛かることなくケーブル引き込み口からケーブルピット内に布設される。なお、ケーブル引き込み口に閉塞部材が着脱されるチャンネルベースの場合には、この閉塞部材を、基礎枠から取り外してケーブル引き込み口を露出させた後に、新配電盤を旧配電盤の跡位置へ移動させることが必要である。
その後、ケーブルピットの開口部に設置されたガイドレールを撤去することで、旧配電盤を新配電盤へ取り替える作業が完了する。
このような構成の発明においては、第1の発明の作用に加えて、新配電盤仮設置工程の直後に、ガイドレールが設置されないため、新ケーブルの接続が第1の発明よりも容易となる。また、ガイドレール設置工程が、旧配電盤撤去工程と新配電盤移動工程の間に行われる場合では、旧ケーブル取り外しと旧配電盤撤去が第1の発明よりも容易となる。
このような構成の発明において、第1及び第2の長尺部材は、第1及び第2の平面が形成されている限り、例えば直線状以外の形状をなしていても良い。また、連結部としては、例えば、新配電盤の幅より小さい長さを有する1本以上の棒状体が使用される。
このような構成の発明においては、新配電盤が第1及び第2の長尺部材の上に安定的に載置される。加えて、第2の発明において、新ケーブルがガイドレールの下方に位置する状態であって、新配電盤を旧配電盤の跡位置に移動させる場合に、連結部を第1の長尺部材又は第2の長尺部材から分離させると、新ケーブルは連結部に引っ掛かることなく跡位置に移動する。したがって、本発明に係るガイドレールを、第2の発明において使用することが可能であり、勿論第1の発明においても可能である。なお、第3の発明に係るガイドレールと同様に、第4の発明に係るガイドレールは、旧配電盤を新配電盤の方向へ移動させるために使用されても良い。
このような構成の発明においては、第3又は第4の発明の作用に加えて、第1及び第2の長尺部材は、それぞれ平行する直線形状をなすことから、第1及び第2のレール面に沿って直線的に移動する。このとき、第1及び第2のエッジ部が新配電盤の幅より大きい間隔を空け、対向して配置されるため、新配電盤の移動が第1及び第2のエッジ部によって阻害されることがなく、かつ新配電盤が第1及び第2のレール面から落下することが防止される。なお、第3及び第4の発明に係るガイドレールと同様に、第5の発明に係るガイドレールは、旧配電盤を新配電盤の方向へ移動させるために使用されても良い。
このような構成の発明においては、第5の発明の作用に加えて、旧配電盤が抵抗なく切欠部を超えてスライド移動され、第1及び第2のレール面から降ろされる。
このような構成の発明においては、第3乃至第6のいずれかの発明の作用に加えて、第1及び第2のレール面の裏面に昇降部材が設けられることで、第1及び第2のレール面と、新配電盤の底部と、旧配電盤の底部と、が、新配電盤と旧配電盤が配置される床面からいずれも均一の高さになるように適宜調節される。
また、ガイドレールを、新ケーブルを接続する前に設置することによって、新ケーブルがガイドレールの上方に一時的に配置されるので、ガイドレールの形状に関わらず、新配電盤を旧配電盤の跡位置に移動させる際に、新ケーブルを容易に移動させることが可能である。
さらに、旧配電盤が撤去された後位置には、ガイドレールを介して新配電盤を容易に移動させることができるので、安全かつ確実に新配電盤を旧配電盤の跡位置に設置することが可能である。
まず、図1に示す本実施例に係る配電盤の取替方法1は、図2(a)及び図2(b)に示すように、上方に開口部2aを備えるケーブルピット2に沿って、制御盤室3の壁面3aの近傍に設置されるとともに、基礎枠4aの一面にケーブル引き込み口4b(図4(a)参照)を備えるチャンネルベース4に載置された旧配電盤5を撤去し、新配電盤6(図3参照)に取り替える配電盤の取替方法である。以下、本実施例に係る配電盤の取替方法1について、詳細に説明する。
図1及び図2(a)及び図2(b)に示すように、本実施例に係る配電盤の取替方法1は、開口部2aを挟んで旧配電盤5の前面5aに対向するように、新配電盤6を仮設置するステップS1の新配電盤仮設置工程と、この新配電盤仮設置工程において仮設置された新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7(図4参照)へ移動させるためのガイドレール8(図3参照)を、開口部2aを跨ぐように設置するステップS2のガイドレール設置工程と、ステップS1の新配電盤仮設置工程において仮設置された新配電盤6に、新ケーブル9(図3参照)を接続するステップS3の新ケーブル接続工程と、旧配電盤5に接続された旧ケーブル10を、この旧配電盤5から取り外すステップS4の旧ケーブル取り外し工程と、この旧ケーブル取り外し工程において旧ケーブル10が取り外された旧配電盤5を撤去するステップS5の旧配電盤撤去工程と、ステップS1の新配電盤仮設置工程において仮設置された新配電盤6を、ガイドレール8を介して跡位置7へ移動させるステップS6の新配電盤移動工程と、を備える。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ステップS1の新配電盤仮設置工程においては、新配電盤6が、開口部2aを挟んで旧配電盤5の前面5aに新配電盤6の背面6aが対向するように、制御盤室3の床面3bに仮設置される。なお、新配電盤6は、水平方向の断面が長方形状であり、この断面は長辺の幅、すなわち背面6aの幅W1と、短辺の幅、すなわち新配電盤6の前後方向の幅W2と、を有する。そして、新配電盤6は、背面6aがケーブルピット2の走行方向に平行となるように仮設置される。
このとき、新配電盤6は、床面3bからの底部6bの高さが、旧配電盤における床面3bからの底部5bの高さと同等になるように、仮設チャンネルベース11の上に載置される。この仮設チャンネルベース11の床面3bからの高さは、チャンネルベース4の床面3bからの高さと同等である。また、仮設チャンネルベース11は、チャンネルベース4のケーブル引き込み口4b(図4(a)を参照)と同様に、ケーブル引き込み口11aが設けられる。
図4(a)及び図4(b)に示すように、ステップS5の旧配電盤撤去工程においては、旧ケーブル10が取り外された旧配電盤5が撤去され、跡位置7が出現する。この撤去は、ガイドレール8を介して行われる。しかし、必ずしも、ガイドレール8を利用する必要はない。
さらに、図4(a)に示すように、旧配電盤5を撤去した後、チャンネルベース4の基礎枠4aから蓋部材4cを引き抜き、ケーブル引き込み口4bを露出させておく。
図5(a)及び図5(b)に示すように、新ケーブル9が背面6aに接続された新配電盤6は、ガイドレール8を介して旧配電盤5の跡位置7へ移動される。
この後、チャンネルベース4の蓋部材4cがケーブル引き込み口4b(図4(a)参照)へ装着され、ガイドレール8及び仮設チャンネルベース11が撤去されると、旧配電盤5を新配電盤6へ取り替える作業が完了する。
より詳細には、ケーブルピット2の開口部2aを挟んで旧配電盤5の前面5aに対向するように新配電盤6を仮設置するので、旧配電盤5と新配電盤6の間隔を最小限とすることが可能である。そのため、新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7に設置した際に、新ケーブル9の余長が発生せず、ケーブルピット2の内部を有効に利用することができるとともに、新ケーブル9を購入する費用の低減を図ることができる。さらに、新配電盤6の移動距離も最小限となるので、移動時の労力をも軽減することができる。
加えて、旧配電盤5が載置されるチャンネルベース4は、基礎枠4aの一面にケーブル引き込み口4bを備えることから、新ケーブル9にこのケーブル引き込み口4bを通過させることができる。そのため、旧配電盤のかさ上げ作業や既設制御装置のフレームの一部を切断する開口部形成作業等の煩雑な作業が不要であるとともに、余長のない新ケーブル9を容易に旧ケーブル10の跡位置へ配置させることができる。
次に、旧配電盤5が撤去された後位置には、チャンネルベース4及び仮設チャンネルベース11と同等の床面3bからの高さを有するガイドレール8を介して新配電盤6を容易に移動させることができるので、安全かつ確実に新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7に設置することが可能である。
図1に示すように、ステップS2のガイドレール設置工程は、ステップS1の新配電盤仮設置工程とステップS3の新ケーブル接続工程の間に代えて、ステップS5の旧配電盤撤去工程とステップS6の新配電盤移動工程の間に行われる(ステップS2´のガイドレール設置工程)。
ステップS2´のガイドレール設置工程においては、新ケーブル9がガイドレール8の長尺部材12,13の下方から連結部14(図6乃至図8参照)の下方を通過して背面6aに接続される。ただし、その状態で新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7に移動させると、新ケーブル9が連結部14に引っ掛かるため、本変形例を実施する場合には、本発明の実施例2の第2乃至第4の変形例に係るガイドレールを使用することが必要である。なお、ステップS2´のガイドレール設置工程は、ステップS3の新ケーブル接続工程とステップS4の旧ケーブル取り外し工程の間や、ステップS4の旧ケーブル取り外し工程とステップS5の旧配電盤撤去工程の間に行われても良い。
本発明に係る配電盤の取替方法1の変形例によれば、ガイドレール8が設置される前に新ケーブルの接続等が行われるので、第1の発明よりも速やかにこれらの接続等を行うことができる。また、ガイドレール8を設置するタイミングを、複数種類選択できるので、実施例1に係る配電盤の取替方法1よりも取替作業の自由度を拡大させることができる。
これ以外の構成、作用及び効果は、実施例1に係る配電盤の取替方法1と同様である。
図6(a)及び図6(b)に示すように、本実施例に係るガイドレール8は、実施例1の配電盤の取替方法1において、新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7へ移動させるためのガイドレールであって、新配電盤6の幅W1より小さい間隔L1を空けて並列する長尺部材12,13と、この長尺部材12,13同士を連結する連結部14と、からなる。なお、長尺部材12,13と、連結部14は、強度を考慮すると、それぞれ金属製であることが望ましい。
長尺部材12,13は、それぞれ同一平面P上に配列されるレール面15,16が形成され、連結部14は、一端14aが長尺部材12へ分離不能に固定されるとともに、他端14bが長尺部材13へ分離不能に固定される。
さらに、長尺部材12,13は、それぞれ平行する直線形状をなし、レール面15,16は、それぞれエッジ部17,18が立設される。
このエッジ部17,18は、互いに新配電盤6の幅W1(図3(a)参照)より大きい間隔L2を空け、対向して配置される。
また、長尺部材12,13は、それぞれレール面15,16の裏面15a,16aの両端部に、長尺部材12,13を上下方向に昇降させる昇降部材38が、それぞれ設けられる。この昇降部材38については、以下、図7を用いながら説明する。
図7(a)に示すように、昇降部材38は、上端が裏面15a,16a(図6参照)に固定され、内壁に雌ネジ部42aが刻設される筒状体39と、雌ネジ部42aに螺合する雄ネジ部42bが刻設され、筒状体39に挿入される棒体40と、棒体40をその長軸方向を中心として回動可能に支持する支持板41と、を備える。
昇降部材38は、手動で棒体40を上記のように回動させると、雄ネジ部42bが雌ネジ部42aに沿って上昇又は下降する。
したがって、昇降部材38のそれぞれについて棒体40を回動させることで、レール面15,16と、仮設チャンネルベース11に載置された新配電盤6の底部6b(図3(b)を参照)と、チャンネルベース4に載置された旧配電盤5の底部5b(図3(b)を参照)と、が、床面3bからいずれも均一の高さになるように適宜調節される。
また、長尺部材12,13は、それぞれ平行する直線形状をなすことから、新配電盤6がレール面15,16に沿って直線的に移動する。このとき、エッジ部17,18が新配電盤6の幅W1より大きい間隔L2を空け、対向して配置されるため、新配電盤6の移動がレール面15,16によって阻害されることがなく、かつ新配電盤6がレール面15,16から落下することが防止される。
加えて、昇降部材38によって、レール面15,16の床面3bからの高さを自在に調節可能である。したがって、床面3bの傾斜や凹凸によってガイドレール8自体が傾斜しないように、ガイドレール8を床面3b上に安定的に設置可能である。また、チャンネルベース4の高さや仮設チャンネルベース11の高さに応じてレール面15,16を水平に調整可能なので、新配電盤6や旧配電盤5を傾斜させたり、落下させたりすることがなく、これらを安全に移動させることができる。
ただし、実施例1の変形例に係る配電盤の取替方法1において、ガイドレール8を使用すると、新配電盤6を旧配電盤5の跡位置7に移動させるときに、新ケーブル9が連結部14に引っ掛かってしまう。
しかし、この場合であっても、新ケーブル9の余長がある場合には、新ケーブル9にガイドレール8の長尺部材12,13をくぐらせることで、この引っ掛かりを解くことができる。しかし、新ケーブル9の余長が最小限に抑制されていることから、新ケーブル9の連結部14への引っ掛かりを解くことが困難であり、その結果、新ケーブル9をケーブルピット2に布設させることが困難となる。
そこで、実施例1の変形例に係る配電盤の取替方法1において、新ケーブル9の引っ掛かりを発生させないためには、後述する本実施例の第2乃至第4の変形例に係るガイドレール21,26,32が使用される。
図8(a)乃至図8(c)に示すように、本発明の実施例2の第1の変形例に係るガイドレール19においては、エッジ部17,18のうち、エッジ部18が切欠部20を備える。
この切欠部20は、その長さが少なくとも旧配電盤5の幅W2(図3(b)参照)より大きく、かつその深さがレール面15,16が配列される同一平面Pに到達するように、切り欠かれる。これ以外の構成は、実施例2に係るガイドレール8と同様である。
図9(a)及び図9(b)に示すように、本発明の実施例2の第2の変形例に係るガイドレール21においては、連結部22は、ジョイント部23,24と、このジョイント部23,24において長尺部材12,13から分離される分離片25と、を備える。
ジョイント部23は留めネジ23aとこれが螺合するネジ孔23bから構成され、ジョイント部24もこれと同様に留めネジ24aとこれが螺合するネジ孔24bから構成される。これ以外の構成は、実施例2に係るガイドレール8と同様である。
なお、第1の変形例に係るガイドレール19が有する特徴と、第2の変形例に係るガイドレール21が有する特徴を併せ持ったガイドレールとしてもよい。
この場合、第2の変形例に係るガイドレール21が有する特徴に代えて、以下に示す、第3又は第4の変形例に係るガイドレール26又はガイドレール32が有する特徴を備えることもできる。
図10(a)に示すように、本発明の実施例2の第3の変形例に係るガイドレール26においては、連結部27は、分離片25の一端25a及び他端25bがそれぞれ分離され、又は接合される接合部27a,27bを備える。
ジョイント部28は、分離片25の一端25aが接合部27aに接合したものであり、分離片25をレール面15,16に対して垂直方向(α方向)に回動させるヒンジ30が形成されている。
ジョイント部29は、分離片25の他端25bを、接合部27bから分離又はこの接合部27bへ接合させる留め部材31が備えられる。
留め部材31は、留めネジ31aとこれが螺合するネジ孔31bから構成される。これ以外の構成は、本実施例の第2の変形例に係るガイドレール21と同様である。
ジョイント部34は、分離片25の一端25aが接合部33aに接合したものであり、分離片25をレール面15,16に対して平行方向(β方向)に回動させる回動軸36が形成されている。
ジョイント部35は、分離片25の他端25bを、接合部33bから分離又はこの接合部33bへ接合させる留め部材37が備えられる。
留め部材37は、留めネジ37aとこれが嵌合する嵌合部37bから構成される。これ以外の構成は、本実施例の第2の変形例に係るガイドレール21と同様である。
本実施例の第4の変形例に係るガイドレール32においては、留めネジ37aの嵌合部37bに対する嵌合を解除すると、分離片25がレール面15,16に対して平行方向(β方向)に回動するので、実施例1の変形例に係る配電盤の取替方法において、本実施例の第3の変形例に係るガイドレール26と同様に、新ケーブル9が連結部33を通過可能である(図10(b)中の白抜矢印)。これ以外の作用は、本実施例の第2の変形例に係るガイドレール21と同様である。
Claims (8)
- 上方に開口部を備えるケーブルピットに沿って設置されるとともに、基礎枠の一面にケーブル引き込み口を備えるチャンネルベースに載置された旧配電盤を撤去し、新配電盤に取り替える配電盤の取替方法であって、
前記開口部を挟んで前記旧配電盤の前面に対向するように、かつ前記新配電盤の背面と前記旧配電盤の前記前面の間隔を最小限とするように前記新配電盤を仮設置する新配電盤仮設置工程と、
この新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を前記旧配電盤の跡位置へ移動させるためのガイドレールを、前記開口部を跨ぐように設置するガイドレール設置工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤に、新ケーブルを接続する新ケーブル接続工程と、
前記旧配電盤に接続された旧ケーブルを、前記旧配電盤から取り外す旧ケーブル取り外し工程と、
この旧ケーブル取り外し工程において前記旧ケーブルが取り外された前記旧配電盤を撤去する旧配電盤撤去工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を、前記ガイドレールを介して前記跡位置へ移動させる新配電盤移動工程と、を備え、前記ガイドレール設置工程は、前記新配電盤仮設置工程と前記新ケーブル接続工程の間に行われることを特徴とする配電盤の取替方法。 - 前記ガイドレール設置工程は、前記新配電盤仮設置工程と前記新ケーブル接続工程の間に代えて、前記新ケーブル接続工程の後に行われることを特徴とする請求項1記載の配電盤の取替方法。
- 上方に開口部を備えるケーブルピットに沿って設置されるとともに、基礎枠の一面にケーブル引き込み口を備えるチャンネルベースに載置された旧配電盤を撤去し、新配電盤に取り替える配電盤の取替方法であって、
前記開口部を挟んで前記旧配電盤の前面に対向するように、前記新配電盤を仮設置する新配電盤仮設置工程と、
この新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を前記旧配電盤の跡位置へ移動させるためのガイドレールを、前記開口部を跨ぐように設置するガイドレール設置工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤に、新ケーブルを接続する新ケーブル接続工程と、
前記旧配電盤に接続された旧ケーブルを、前記旧配電盤から取り外す旧ケーブル取り外し工程と、
この旧ケーブル取り外し工程において前記旧ケーブルが取り外された前記旧配電盤を撤去する旧配電盤撤去工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を、前記ガイドレールを介して前記跡位置へ移動させる新配電盤移動工程と、を備える配電盤の取替方法において、前記新配電盤を前記旧配電盤の前記跡位置へ移動させるための前記ガイドレールであって、
前記新配電盤の幅より小さい間隔を空けて並列する第1及び第2の長尺部材と、この第1及び第2の長尺部材同士を連結する連結部と、からなり、
前記第1及び第2の長尺部材は、それぞれ同一平面上に配列される第1及び第2のレール面が形成され、
前記連結部は、一端が前記第1の長尺部材へ分離不能に固定されるとともに、他端が前記第2の長尺部材へ分離不能に固定されることを特徴とするガイドレール。 - 上方に開口部を備えるケーブルピットに沿って設置されるとともに、基礎枠の一面にケーブル引き込み口を備えるチャンネルベースに載置された旧配電盤を撤去し、新配電盤に取り替える配電盤の取替方法であって、
前記開口部を挟んで前記旧配電盤の前面に対向するように、前記新配電盤を仮設置する新配電盤仮設置工程と、
この新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を前記旧配電盤の跡位置へ移動させるためのガイドレールを、前記開口部を跨ぐように設置するガイドレール設置工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤に、新ケーブルを接続する新ケーブル接続工程と、
前記旧配電盤に接続された旧ケーブルを、前記旧配電盤から取り外す旧ケーブル取り外し工程と、
この旧ケーブル取り外し工程において前記旧ケーブルが取り外された前記旧配電盤を撤去する旧配電盤撤去工程と、
前記新配電盤仮設置工程において仮設置された前記新配電盤を、前記ガイドレールを介して前記跡位置へ移動させる新配電盤移動工程と、を備え、前記ガイドレール設置工程が、前記新配電盤仮設置工程と前記新ケーブル接続工程の間に行われる配電盤の取替方法において、前記新配電盤を前記旧配電盤の前記跡位置へ移動させるための前記ガイドレールであって、
前記新配電盤の幅より小さい間隔を空けて並列する第1及び第2の長尺部材と、この第1及び第2の長尺部材同士を連結する連結部と、からなり、
前記第1及び第2の長尺部材は、それぞれ同一平面上に配列される第1及び第2のレール面が形成され、
前記連結部は、第1及び第2のジョイント部と、この第1及び第2のジョイント部において前記第1及び第2の長尺部材から分離される分離片と、を備えることを特徴とするガイドレール。 - 前記ガイドレール設置工程が、前記新配電盤仮設置工程と前記新ケーブル接続工程の間に代えて、前記新ケーブル接続工程の後に行われる前記配電盤の取替方法において、前記新配電盤を前記旧配電盤の前記跡位置へ移動させるための前記ガイドレールであることを特徴とする請求項4記載のガイドレール。
- 前記第1及び第2の長尺部材は、それぞれ平行する直線形状をなし、
前記第1及び第2のレール面は、それぞれ第1及び第2のエッジ部が立設され、
この第1及び第2のエッジ部は、互いに前記新配電盤の幅より大きい間隔を空け、対向して配置されることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1項に記載のガイドレール。 - 前記第1及び第2のエッジ部のうち、いずれか一方又は両方が切欠部を備え、
この切欠部は、その長さが前記旧配電盤の幅より大きく、かつ、その深さが前記第1及び第2のレール面が配列される前記同一平面に到達するように、切り欠かれることを特徴とする請求項6記載のガイドレール。 - 前記第1及び第2の長尺部材は、それぞれ前記第1及び第2のレール面の裏面に、前記第1及び第2の長尺部材を上下方向に昇降させる昇降部材が設けられることを特徴とする請求項3乃至請求項7のいずれか1項に記載のガイドレール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031117A JP6575846B2 (ja) | 2015-02-19 | 2015-02-19 | 配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015031117A JP6575846B2 (ja) | 2015-02-19 | 2015-02-19 | 配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016152768A JP2016152768A (ja) | 2016-08-22 |
JP6575846B2 true JP6575846B2 (ja) | 2019-09-18 |
Family
ID=56696925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015031117A Active JP6575846B2 (ja) | 2015-02-19 | 2015-02-19 | 配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6575846B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7151421B2 (ja) * | 2018-11-28 | 2022-10-12 | 中国電力株式会社 | 制御盤の交換方法 |
JP7232656B2 (ja) | 2019-02-06 | 2023-03-03 | 株式会社ツガミ | 工作機械 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0613524Y2 (ja) * | 1987-06-12 | 1994-04-06 | 日新電機株式会社 | 地中配電用電気機器の基礎ベ−ス |
JP4256876B2 (ja) * | 2006-01-20 | 2009-04-22 | 中国電力株式会社 | 制御盤の切り替え工法 |
JP2012138998A (ja) * | 2010-12-24 | 2012-07-19 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | チャンネルベース |
JP5497126B2 (ja) * | 2012-09-21 | 2014-05-21 | 中国電力株式会社 | 制御装置取替方法 |
JP2014147143A (ja) * | 2013-01-25 | 2014-08-14 | Chugoku Electric Power Co Inc:The | 制御盤およびその取替方法 |
-
2015
- 2015-02-19 JP JP2015031117A patent/JP6575846B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016152768A (ja) | 2016-08-22 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5237895B2 (ja) | 飛散防止装置 | |
JP6575846B2 (ja) | 配電盤の取替方法およびこれに用いられるガイドレール | |
KR101934763B1 (ko) | 케이블 고정 프레임을 포함하는 케이블 트레이 | |
JP6052240B2 (ja) | 折板屋根の葺き替え方法 | |
JP5856124B2 (ja) | 制御装置取替方法および制御装置用架台 | |
JP6080788B2 (ja) | ブラケット足場用踏板 | |
KR102113328B1 (ko) | 클립바 설치용 브라켓 | |
JP6421397B2 (ja) | コンクリート覆工型枠の天井フォーム用の吊り上げ金具、コンクリート覆工型枠の天井フォームの吊り上げ方法、コンクリート覆工型枠の組み上げ方法及びコンクリート覆工型枠の解体方法 | |
JP5555342B1 (ja) | チャンネルベース | |
JP2014141862A (ja) | 高所作業用防護ネットの取付金具 | |
JP2011068458A (ja) | エレベータのレール吊り装置 | |
JP6591285B2 (ja) | 制御盤 | |
JP5497126B2 (ja) | 制御装置取替方法 | |
JP5279872B2 (ja) | ケーブル延線用補助装置、及び更新工事方法 | |
JP2017046458A (ja) | 制御装置取替方法 | |
EP1715555B1 (en) | Support device | |
CN105565125A (zh) | 电梯门的更新方法 | |
JP2005350228A (ja) | 長尺物用収納棚 | |
JP2008240490A (ja) | パネル固定金具およびパネル固定方法 | |
JP2020054158A (ja) | 配線棚設置構造 | |
JP6261346B2 (ja) | パネルの取付け構造 | |
JP4026549B2 (ja) | 支柱の端部保護装置 | |
CN102292755B (zh) | 用于吊顶系统中的悬吊电气设备的可接触式控制面板 | |
JP2007239408A (ja) | 床版の剥がし方法及び床版剥がし装置 | |
JP2020150755A (ja) | 制御装置用架台および制御装置取替方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181023 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181102 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20181227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190514 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20190726 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20190808 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6575846 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |