JP6573774B2 - 車両用ブレーキ液圧制御装置 - Google Patents

車両用ブレーキ液圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6573774B2
JP6573774B2 JP2015072047A JP2015072047A JP6573774B2 JP 6573774 B2 JP6573774 B2 JP 6573774B2 JP 2015072047 A JP2015072047 A JP 2015072047A JP 2015072047 A JP2015072047 A JP 2015072047A JP 6573774 B2 JP6573774 B2 JP 6573774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brake fluid
brake
fluid
pressure
valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015072047A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016190578A (ja
Inventor
俊之 半田
俊之 半田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Original Assignee
VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD. filed Critical VEONEER NISSIN BRAKE SYSTEMS JAPAN CO.LTD.
Priority to JP2015072047A priority Critical patent/JP6573774B2/ja
Publication of JP2016190578A publication Critical patent/JP2016190578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6573774B2 publication Critical patent/JP6573774B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Regulating Braking Force (AREA)

Description

この発明は、車輪に制動力を与える車輪ブレーキのブレーキ液圧を制御する車両用ブレーキ液圧制御装置に関し、二輪車、四輪車等の車両に適用して好適な車両用ブレーキ液圧制御装置に関する。
例えば、特許文献1には、リザーバからブレーキ液を汲み上げマスタシリンダ液路に吐出させるポンプを駆動するモータに流れる電流値を検出し、検出した前記電流値に基づきマスタシリンダ圧を推定するアンチロックブレーキ制御装置が開示されている(特許文献1の[0027])。
特開平8−268253号公報
ところで、特許文献1に開示された技術では、前記リザーバに貯留されているブレーキ液が空になると、前記ポンプ及び前記モータが空回りし、モータ電流値が、一定値のいわゆる無負荷電流値となり、マスタシリンダ圧を推定することができなくなる(特許文献1の[0031]、図2)。
この推定できない事態を回避するために、特許文献1では、前記リザーバに貯留されているブレーキ液が空になる直前のモータ電流値を保持し、この保持したモータ電流値により前記ポンプ及び前記モータが空回りしている期間のマスタシリンダ圧を推定するようにしている(特許文献1の[0031])。
しかしながら、特許文献1に開示された技術では、前記リザーバに貯留されているブレーキ液が空になっているときに、実際のマスタシリンダ圧が変化した場合には、その変化時点以降のマスタシリンダ圧を正しく推定することができないという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、ポンプの作動時にマスタシリンダ圧を正しく推定することを可能とする車両用ブレーキ液圧制御装置を提供することを目的とする。
この発明に係るブレーキ液圧制御装置は、操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源から車輪ブレーキへのブレーキ液の液路に設けられ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニットと、前記減圧時に前記車輪ブレーキから前記制御弁ユニットを通じて逃がされた前記ブレーキ液を貯留するリザーバと、前記リザーバ側から前記ブレーキ液を吸入して、前記制御弁ユニットの上流側液路に吐出するポンプと、を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、前記液圧源と前記ポンプの吸入側とを連通する液路に設けられた吸入弁を有し、前記ポンプの作動時に、前記吸入弁を開弁して前記液圧源から前記ポンプにブレーキ液を流入させ、流入させたブレーキ液を前記ポンプに吸入させて前記上流側液路に吐出させている状態での前記制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する。
この発明によれば、ポンプの作動時に、液圧源と前記ポンプの吸入側とを連通する液路(吸入液路)との間に設けられた吸入弁を開弁することで、前記液圧源から前記吸入弁を介してブレーキ液が吸入され、吸入された前記ブレーキ液が前記ポンプを介して前記制御弁ユニットの上流側液路に吐出される。
これにより、たとえ、リザーバに前記ブレーキ液が貯留していない空の場合であっても、前記ポンプの空回りを回避できる。このため、圧力センサが設けられていなくても、安定して精度よく前記制御弁ユニットの上流側液路のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)を推定することができる。結果として、前記圧力センサの部品コスト、管理コスト、組立コスト等のコストを削減することができる。
なお、制御弁ユニットの上流側液路は、アンチロックブレーキ制御(以下、「ABS制御」という。)及び挙動安定化制御等の液圧制御時にマスタシリンダに連通していることから、マスタシリンダ圧を利用する液圧制御時に、上流側ブレーキ液圧がマスタシリンダ圧と同圧になる。このため、上流側ブレーキ液圧を推定することによりマスタシリンダ圧を推定することができる。
ここで、前記吸入弁を常閉型の電磁弁とし、前記リザーバに貯留されている前記ブレーキ液の残量を推定し、推定した前記ブレーキ液の残量が閾値残量以下の場合に、前記吸入弁を開弁することが好ましい。
このように、推定したブレーキ液の残量が閾値残量以下に少なくなった場合にのみ通電して吸入弁を開弁すればよいので、開弁時以外の期間は、前記吸入弁の非通電閉弁状態(常閉状態)を維持すればよく、前記上流側ブレーキ液圧の推定時に、前記吸入弁を通電することによる消費電力の発生を極力抑制することができる。
この発明によれば、ブレーキ液圧を発生する液圧源に連通される上流側液路と、この上流側液路にブレーキ液を吐出するポンプの吸入液路との間に吸入弁を設け、この吸入弁を前記ポンプの作動時に開弁する。これにより、リザーバにブレーキ液が空になっている場合であっても、吸入弁を通じて液圧源側からブレーキ液が吸入されポンプの空回りを回避できる。よって、圧力センサが設けられていなくても、制御弁ユニットの上流側液路の液圧を安定して精度よく推定できるという効果が達成される。
実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置の概略構成図である。 車両用ブレーキ液圧制御装置による、上流側ブレーキ液圧の推定処理に供されるフローチャートである。 ポンプによりリザーバ側から上流側液路にブレーキ液が汲み上げられている状態を示す説明図である。 モータ電流と上流側ブレーキ液圧との対応関係を示す特性図である。 ポンプに流入するブレーキ液をマスタシリンダ側から吸入弁を通じて補充している状態を示す説明図である。
以下、この発明に係る車両用ブレーキ液圧制御装置について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
なお、車両用ブレーキ液圧制御装置は、車両に搭載され、前記車両の挙動、路面状況、及びブレーキの操作状況等に応じて、運転者のブレーキ操作によって発生するブレーキ液圧よりも大きなブレーキ液圧を発生させるブレーキアシスト制御( 以下、「BA制御」という。)、車輪のスリップを抑制する前記ABS制御、及び車両の挙動を安定化させる横滑り制御やトラクション制御(前記挙動安定化制御)等を実行する。
図1は、この実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10の概略構成を示している。
なお、図1では、煩雑さを回避し、且つ理解の便宜のために、4つの車輪ブレーキ(前輪右側の車輪ブレーキFR、後輪左側の車輪ブレーキRL、前輪左側の車輪ブレーキFL、後輪右側の車輪ブレーキRR)のうち、2つの車輪ブレーキFR、RLに制動力を付与するブレーキ系統K1を図示している。残りの2つの車輪ブレーキFL、RR(不図示)に制動力を付与するブレーキ系統K2は、実質的に同一の構成であるので図示を省略し、以下、主としてブレーキ系統K1について説明し、ブレーキ系統K2については適宜説明する。
図1に示すように、車両用ブレーキ液圧制御装置10は、基本的に、液圧源としてのマスタシリンダ12と、ブレーキ系統K1、K2と、このブレーキ系統K1、K2を制御する制御部としてのECU(Electronic Control Unit)16と、から構成されている。
マスタシリンダ12は、2つのブレーキ系統K1、K2に対応して備えられた各出力ポート24a、24bに連通する各マスタシリンダ液路102、103に、ブレーキペダル20(操作子)に加えられた踏力に応じたブレーキ液圧(マスタシリンダ圧という。)Pmcを発生する。実際上、ブレーキペダル20に加えられた踏力は、ブースタ22を介して増圧され、マスタシリンダ12に作用される。マスタシリンダ12の出力ポート24a、24bは、それぞれ配管を介してアクチュエータ14と接続されている。
ブレーキ系統K1は、アクチュエータ14と、車輪ブレーキFR、RLとから構成されている。各車輪ブレーキFR、RLは、それぞれ配管を介してアクチュエータ14と接続されている。
アクチュエータ14は、マスタシリンダ12にレギュレータ32を通じて連通される上流側液路104、車輪ブレーキFR、RLに連通する車輪ブレーキ液路(ホイールシリンダ液路ともいう。)106a、106b、及びブレーキ液の逃がし液路108の間に設けられた制御弁ユニット30を備える。アクチュエータ14は、さらに、マスタシリンダ12に連通したマスタシリンダ液路102及び上流側液路104の間に設けられたレギュレータ32と、ブレーキ液の逃がし液路108に連通するリザーバ34と、ポンプ70の吸入液路110a及び吐出液路118の間に設けられた前記ポンプ70と、このポンプ70を駆動するモータ72と、ポンプ70の吸入液路110a、110d及びマスタシリンダ液路102の間に設けられた常閉型の電磁弁である吸入弁74と、を備える。なお、吐出液路118は、上流側液路104に連通している。また、吸入液路110は、前記した吸入液路110a、110dの他、吸入液路110b、110cから構成されている。
レギュレータ32は、常開型の比例電磁弁であるカット弁41と、このカット弁41に並列に設けられたチェック弁42とを備える。比例電磁弁は、ECU16からの電磁コイルへの通電量によって、弁の開弁量が自由に調整可能になっている。
レギュレータ32は、カット弁41の開弁時にマスタシリンダ12に連通するマスタシリンダ液路102から上流側液路104へのブレーキ液の流入を許容すると共に、ポンプ70が発生したブレーキ液圧により上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)Pupが上昇しようとするときに、該上流側ブレーキ液圧Pupを設定値(設定圧)以下に調節する機能とを有する。この場合、カット弁41の電磁コイルへの通電量に応じて、カット弁41の上下流の差圧が調整されることによって、前記設定値以下に調節可能となっている。
チェック弁42は、マスタシリンダ液路102から上流側液路104へのブレーキ液の流れを許容する。
制御弁ユニット30の下流側液路である車輪ブレーキ液路106a、106bは、それぞれ、車輪ブレーキFR、RLを構成するホイールシリンダ18a、18bに連通している。この場合、車輪ブレーキFRは、ホイールシリンダ18aとブレーキディスク等のブレーキ部材とから構成され、車輪ブレーキRLは、ホイールシリンダ18bとブレーキディスク等のブレーキ部材とから構成される。
車輪ブレーキ液路106a、106b側から制御弁ユニット30を通じてブレーキ液を逃がすための逃がし液路108には、吸入液路110cを介してリザーバ34が連通している。
制御弁ユニット30は、常開型の比例電磁弁である入口弁51、61と、常閉型の電磁弁である出口弁52、62と、チェック弁53、63とを備える。なお、公知のように、入口弁51、出口弁52及びチェック弁53を、並びに入口弁61、出口弁62及びチェック弁63を、それぞれ1個の3ポジション電磁弁で代替してもよい。
制御弁ユニット30は、上流側液路104と、車輪ブレーキ液路106a、106bと、逃がし液路108と、の交差部分に設けられていて、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bを連通(開放)して逃がし液路108を遮断する増圧状態、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bを遮断して逃がし液路108を連通(開放)する減圧状態、及び車輪ブレーキ液路106a、106bを上流側液路104及び逃がし液路108から遮断する保持状態を切り替える機能を有している。つまり、制御弁ユニット30は、ホイールシリンダ18a、18bに作用する車輪ブレーキ液路106a、106bのブレーキ液圧、換言すれば、ホイールシリンダ圧Pwca、Pwcbを増圧する状態、減圧する状態及び保持する状態を切り替える。なお、以下の説明において、区別して説明する必要がある場合を除き、ホイールシリンダ圧Pwca、Pwcbは、代表してホイールシリンダ圧Pwcという。
チェック弁53、63は、入口弁51、61にそれぞれ並列に設けられ、車輪ブレーキ液路106a、106bから上流側液路104へのブレーキ液の流入のみを許容する。
入口弁51、61は、それぞれ、上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a、106bとの間に設けられ、開弁状態にあるときに、マスタシリンダ12側からホイールシリンダ18a、18b側へのブレーキ液の流入を許容し、閉弁状態にあるときに遮断する。
出口弁52、62は、それぞれ、車輪ブレーキ液路106a、106bと逃がし液路108との間に設けられ、閉弁状態にあるときにホイールシリンダ18a、18b側からリザーバ34側へのブレーキ液の流入を遮断し、開弁状態にあるときに許容する。
吸入弁74は、マスタシリンダ12に連通するマスタシリンダ液路102とポンプ70の吸入液路110a、110dとの間に設けられている。吸入弁74の開弁時に、マスタシリンダ12からマスタシリンダ液路102を通じて流入するブレーキ液を、レギュレータ32(カット弁41)を迂回させてポンプ70の吸入液路110a、110dに流入させる。
リザーバ34は、吸入液路110cに設けられており、ホイールシリンダ18a、18b及び車輪ブレーキ液路106a、106bから制御弁ユニット30の出口弁52、62を介し逃がし液路108及び吸入液路110cを通じて逃がされたブレーキ液を一時的に貯留する機能を有している。
吸入液路110bに、リザーバ34側からポンプ70側へのブレーキ液の流入のみを許容するチェック弁76が設けられている。
ポンプ70は、吸入液路110aと吐出液路118との間に設けられ、モータ72の回転力によって駆動され、リザーバ34に一時的に貯留されたブレーキ液を、吸入液路110c、110b、110aを通じて吸入し圧力を高めて吐出液路118に吐出する。このようにリザーバ34に貯留されたブレーキ液を上流側液路104に連通される吐出液路118に還流させることにより、ブレーキ液をマスタシリンダ12側に戻す。
ポンプ70は、また、カット弁41が閉弁状態にあり、吸入弁74が開弁状態にあるときに、マスタシリンダ12側にあるブレーキ液をマスタシリンダ液路102から吸入弁74及び吸入液路110a、110dを介して吸入し、吐出液路118に吐出する。これにより、ブレーキペダル20の操作によって発生したブレーキ液圧を増圧することが可能となり、さらには、ブレーキペダル20を操作していない状態でもホイールシリンダ18a、18bにブレーキ液圧を作用させることが可能になる。
ECU16は、CPU(中央処理装置)、メモリであるROM(EEPROMも含む。)、RAM(ランダムアクセスメモリ)、その他、A/D変換器、D/A変換器、及び駆動回路等の入出力装置、並びに計時部としてのタイマ等を有しており、入力信号等に基づきCPUがROMに記録されているプログラムを読み出し実行することで各種機能実現部(機能実現手段)、例えば制御部、演算部、及び処理部等として機能する。これらの機能は、ハードウエアにより実現することもできる。その場合、「機能実現部」中、用語「〜部」は、「〜回路」、「〜器」、又は「〜装置」に置換される。
より具体的に、この実施形態に係るECU16は、常開型の比例電磁弁(カット弁41及び入口弁51、61)の弁体を駆動する電磁コイルを励磁する通電量に係る電流値を0値から最大値又は最大値近傍まで調節することにより開弁量が最大の弁の全開状態から弁の閉弁状態までの間での所定量開弁(所定開弁量)状態に調節し、消磁することにより開弁状態(全開状態)にする。また、ECU16は、常閉型の電磁弁(出口弁52、62及び吸入弁74)の弁体を駆動する電磁コイルを励磁することにより開弁状態とし、消磁することにより閉弁状態にする。
モータ72は、ブレーキ系統K1、K2中のポンプ70の共通の動力源であり、ECU16からのモータ駆動信号Sdに基づいて作動する。この場合、ECU16は、モータ駆動信号Sdに応じて発生するモータ72の端子間電圧(モータ電圧)Vmを電圧信号として取り込む。
ECU16は、また、4つの車輪(不図示)にそれぞれ設けられた車輪速センサ19からの車輪の回転速度(車輪速度)Nw、モータ72の回転数センサ(不図示)からの回転数(モータ回転数)Nm、モータ72の電流センサ(不図示)からのモータ電流Im、及びモータ72の電圧センサ(不図示)からの前記モータ電圧Vm等の各種検出信号を取り込む。
さらに、ECU16は、ブレーキペダル20の支点に設けられたストロークセンサ21により検出されたブレーキペダル操作量(ブレーキペダルストローク量)Lb及びペダル作動スイッチ(不図示)から検出信号を取り込む。
ECU16は、取り込んだ各前記検出信号に基づき、マスタシリンダ圧Pmcを推定すると共に、レギュレータ32(カット弁41)、制御弁ユニット30(入口弁51、61、出口弁52、62)、及び吸入弁74とからなる各電磁弁、及びモータ72等を制御する。
なお、図1においては、煩雑さを回避するために、ECU16と各電磁弁との間、ECU16とモータ72との間、及びECU16と各種センサとの間の各配線を省略している。
基本的には以上のように構成されるこの実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10の動作について、次に、[基本的な動作]、及び[マスタシリンダ圧推定処理]の順に説明する。
[基本的な動作]
車両用ブレーキ液圧制御装置10の基本的な動作は、この種の公知・周知のブレーキ制御装置と同様であるので、ここでは、その詳細な説明は省略し概略的に説明する。
例えば、ブレーキを作用させるため、ブレーキペダル20が操作されると、ペダル作動スイッチ(不図示)により、その操作に応じた検出信号がECU16に入力される。
このとき、ブレーキペダル20の操作に応じた液圧のブレーキ液がマスタシリンダ12からアクチュエータ14を通じてホイールシリンダ18a、18bに供給され、車輪ブレーキFR、RLに制動力が付与される。この場合、マスタシリンダ圧Pmc、上流側ブレーキ液圧Pup、及びホイールシリンダ圧Pwcは、マスタシリンダ液路102と上流側液路104と車輪ブレーキ液路106a(106b)の各液路が連通しているので同圧である。
ECU16が、例えば、ABS制御の減圧制御が必要であると判断すると、入口弁51、61が励磁され、車輪ブレーキ液路106a、106bは、上流側液路104と非連通状態とされ、出口弁52、62が励磁される。その結果、ホイールシリンダ18a、18bのブレーキ液が出口弁52、62を介し、逃がし液路108を通じてリザーバ34へ排出されることで、車輪ブレーキ液路106a(106b)のブレーキ液圧、すなわちホイールシリンダ圧Pwcが減圧される。
このとき、ECU16は、出口弁52、62を励磁すると同時にモータ72を駆動することにより、リザーバ34に貯留されたブレーキ液が、ポンプ70によって吸入液路110を通じて吸入され、吐出液路118を介して上流側液路104、換言すれば、マスタシリンダ12側に還流される。
ECU16が、ABS制御の保持制御が必要であると判断すると、入口弁51、61を励磁した閉弁状態のまま、出口弁52、62を消磁することにより出口弁52、62も閉弁状態にすることで、ホイールシリンダ圧Pwcが保持される。
ECU16が、ABS制御の増圧制御が必要であると判断すると、出口弁52、62を消磁した閉弁状態のまま、入口弁51、61も消磁して開弁することで、ホイールシリンダ圧Pwcが増圧される。
以下、ABS制御等の液圧制御が不要と判断されるまで、このような減圧、保持、及び増圧の液圧制御が適宜選択されて実行される。
[マスタシリンダ圧推定処理]
ABS制御等のECU16による液圧制御時には、ECU16の制御パラメータとして、制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧という。)Pupが使用される。
そこで、次に、車両用ブレーキ液圧制御装置10による、制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)Pupの推定処理について、図2のフローチャートを参照して説明する。なお、以下に説明するフローチャートに係るプログラムの実行主体は、ECU16(のCPU)である。
図1において、制御弁ユニット30の上流側ブレーキ液圧Pupは、常開型のカット弁41の開弁状態では、マスタシリンダ液路102のブレーキ液圧(マスタシリンダ圧Pmc)に等しいことに留意する。
ステップS1にて、ECU16は、車輪ブレーキFR、RLのブレーキ液の液圧制御中であるか否かを、例えば、液圧制御中か否かを示すフラグ等によって判定する。
液圧制御中でない(ステップS1:NO)通常ブレーキ時等の通常状態の場合には、処理を終了する。なお、液圧制御中でない通常状態の場合には、公知のように、推定車体速の変化量等からマスタシリンダ圧Pmc(この場合、上流側ブレーキ液圧Pup)を推定することができる。
液圧制御中である(ステップS1:YES)場合、ステップS2にて、モータ72が駆動中であるか否かが判定される。
モータ72が駆動中である(ステップS2:YES)場合には、ECU16からローレベル(オフ)とハイレベル(オン)が切り替えられる繰り返し方形波のモータ駆動信号Sdがモータ72の駆動回路(不図示)に出力されている。この実施形態において、モータ駆動信号Sdは、一定電圧一定周期(PWM周期)のPWM(パルス幅変調)信号とされており、モータ72は、モータ駆動信号Sdのデューティ比D(D=オン期間/PWM周期)を増加させることでモータ回転数Nmが増加する直流モータとされている。なお、モータ72が駆動中ではなく非駆動中(例えば、モータ駆動信号Sdのデューティ比=0、又はモータ電流Im=0等により判定する。)である(ステップS2:NO)場合には、処理を終了する。
モータ72が駆動中である場合、ステップS3にて、リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量が閾値残量以下であるか否かが判定される。
リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量は、例えば、出口弁52、62が開弁している開弁時間とモータ72の駆動時間に基づき予め記憶部に記憶してある残量特性を参照して又は算出式により求めることができる。つまり、逃がし液路108を流れるブレーキ液の流量[m3/s]と、流れている時間[s]との積(体積)がリザーバ34への入力液量[m3]として計算され、吸入液路110aに流れるブレーキ液の液量[m3/s]と、流れている時間との積(体積)がリザーバ34からの出力液量[m3]として計算される。この場合、ブレーキ液の残量[m3]は、液圧制御開始時点からのリザーバ34に対する入力液量と出力液量の差として求められる。
リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量が、閾値残量を上回る残量である(ステップS3:NO)場合には、ステップS4にて、吸入弁74の電磁コイルを消磁して閉弁状態とし、ステップS5にて、モータ電流Imを取得し、取得したモータ電流Imを用いて上流側ブレーキ液圧Pupの推定処理を行う。
リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量が、閾値残量を上回る残量である場合には(ステップS3:NO→ステップS4→ステップS5)、図3の白抜き矢印で示すように、出口弁52、62を通じて車輪ブレーキ液路106a、106b側から抜かれたブレーキ液がリザーバ34に逃がされ、リザーバ34に貯留されているブレーキ液がポンプ70により吸入・吐出され上流側液路104に流入する状態になっている。
図4は、予め実験乃至シミュレーション等により取得したモータ電流Im[A]と上流側ブレーキ液圧Pup[MPa]との関係を示す特性200を示している。ECU16に取り込まれたモータ電流Imに対して上流側ブレーキ液圧Pupは、ポンプ70がブレーキ液を吸入液路110から吐出液路118に実際にブレーキ液を吐出している場合に、モータ電流Im[A]の大小に応じて、上流側ブレーキ液圧Pup[MPa]が概ね線形に変化する。
従って、ステップS5では、モータ電流Imを検出し取り込むことにより特性200を参照して上流側ブレーキ液圧Pupを推定することができ、カット弁41が開弁している場合には、マスタシリンダ圧Pmcを推定することができる。なお、特性200は、演算式として記憶部に記憶して利用に供するようにしてもよい。また、モータ電流Imを取り込む際、モータ電流Imには、ポンプ70の構造等を原因とする圧力変動に応じた雑音電流がのる場合があり、その場合には、雑音電流の周波数成分を抑制するフィルタを設けて取り込むことが好ましい。
一方、上述したステップS3の判定にて、リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量が、閾値残量以下の残量である(ステップS3:YES)場合には、リザーバ34に貯留されているブレーキ液の残量が少なくなっていて、このまま放置するとリザーバ34内が空になりモータ72が負荷を受けずに空回りして、モータ電流Imに基づき特性200(図4)を参照する上流側ブレーキ液圧Pupを推定できなくなる。
そこで、この場合には、ステップS6にて、吸入弁74の電磁コイルを励磁して吸入弁74を開弁する。
図5に示すように、吸入弁74の開弁により、たとえ、リザーバ34に貯留されているブレーキ液を汲みきりそうになったとしても、マスタシリンダ12からマスタシリンダ液路102を介し、吸入弁74及び吸入液路110a、110dを通じてポンプ70に流入するブレーキ液を補充することができる。これによりポンプ70及びポンプ70を駆動するモータ72には負荷がかかり、ポンプ70から吐出液路118を通じて上流側液路104にブレーキ液を吐出することができる。
次いで、ステップS5にて、このときのモータ電流Imを検出し取り込むことにより特性200(図4)を参照して上流側ブレーキ液圧Pup、カット弁41が開弁している場合には、マスタシリンダ圧Pmcを推定することができる。
推定したマスタシリンダ圧Pmcを利用して、このマスタシリンダ圧Pmcを制御パラメータとして使用するBA制御、ABS制御、及び挙動安定化制御の際に、車輪ブレーキFR、RLの液圧制御を公知の要領にて高精度に行うことができる。
[実施形態のまとめ]
以上説明したように、上述した実施形態に係る車両用ブレーキ液圧制御装置10は、ブレーキペダル20等の操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源としてのマスタシリンダ12に常開型のカット弁41を含むレギュレータ32を介して連通される上流側液路104と、車輪ブレーキFR、RLに連通する車輪ブレーキ液路106a、106bと、ブレーキ液の逃がし液路108と、の間に設けられ、車輪ブレーキFR、RLに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニット30と、前記減圧時に車輪ブレーキFR、RLから車輪ブレーキ液路106a、106b及び制御弁ユニット30(出口弁52、62)を通じて逃がし液路108に逃がされた前記ブレーキ液を貯留するリザーバ34と、リザーバ34側から前記ブレーキ液を、吸入液路110を通じて吸入して、制御弁ユニット30の上流側液路104に吐出するポンプ70と、を備える。
車両用ブレーキ液圧制御装置10は、さらに、マスタシリンダ12と吸入液路110との間に設けられた吸入弁74と、制御弁ユニット30、吸入弁74、及びポンプ70を作動させるモータ72を制御する制御部としてのECU16と、を有する。
この場合、上流側ブレーキ液圧推定部として機能するECU16は、ポンプ70の作動時に、吸入弁74を開弁して制御弁ユニット30の上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)Pupを推定する。
このように、ポンプ70の作動時に、吸入弁74が開弁されると、マスタシリンダ12からマスタシリンダ液路102、吸入弁74及び吸入液路110a、110dを通じてブレーキ液が吸入され、吸入された前記ブレーキ液が吐出液路118を介して制御弁ユニット30の上流側液路104に吐出される。これにより、リザーバ34に前記ブレーキ液が貯留されていない(空である)場合であっても、ポンプ70の空回りを回避でき、ポンプ70を駆動するモータ72のモータ電流Imに基づき上流側液路104のブレーキ液圧(上流側ブレーキ液圧)Pupを推定することができる。よって、圧力センサが設けられていなくても、安定して精度よく制御弁ユニット30の上流側ブレーキ液圧Pupを推定することができる。圧力センサが不要となることから、圧力センサの部品コスト、管理コスト、組立コスト等のコストを削減することができる。
なお、制御弁ユニット30の上流側液路104は、ABS制御及び挙動安定化制御等の液圧制御時にマスタシリンダ12に連通していることから、マスタシリンダ圧Pmcを利用する液圧制御時に、上流側ブレーキ液圧Pupが、マスタシリンダ圧Pmcと同圧になり、上流側ブレーキ液圧Pupを推定することによりマスタシリンダ圧Pmcを推定することができる。
この場合において、吸入弁74は、常閉型の電磁弁とされており、ブレーキ液残量推定部としても機能するECU16は、リザーバ34に貯留されている前記ブレーキ液の残量を推定し、推定した前記ブレーキ液の残量が閾値残量以下の場合に、吸入弁74を開弁する構成とすることが好ましい。
このように構成することで、推定したブレーキ液の残量が閾値残量以下に少なくなった場合にのみ吸入弁74を開弁すればよいので、この開弁時以外の期間は、吸入弁74の非通電閉弁状態(常閉状態)を維持すればよく、上流側ブレーキ液圧の推定時に、吸入弁74を通電することによる消費電力の発生を極力抑制することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…車両用ブレーキ液圧制御装置 12…マスタシリンダ(液圧源)
16…ECU(制御部) 30…制御弁ユニット
32…レギュレータ 34…リザーバ
41…カット弁 70…ポンプ
74…吸入弁 104…上流側液路
106a、106b…車輪ブレーキ液路 108…逃がし液路
110(110a、110b、110c、110d)…吸入液路
FR、FL…車輪ブレーキ Pmc…マスタシリンダ圧
Pup…上流側ブレーキ液圧
Pwc(Pwca、Pwcb)…ホイールシリンダ圧

Claims (2)

  1. 操作子の操作によってブレーキ液圧を発生する液圧源から車輪ブレーキへのブレーキ液の液路に設けられ、前記車輪ブレーキに作用するブレーキ液圧を、減圧、増圧又は保持する状態に切り替える制御弁ユニットと、
    前記減圧時に前記車輪ブレーキから前記制御弁ユニットを通じて逃がされた前記ブレーキ液を貯留するリザーバと、
    前記リザーバ側から前記ブレーキ液を吸入して、前記制御弁ユニットの上流側液路に吐出するポンプと、
    を備えた車両用ブレーキ液圧制御装置であって、
    前記液圧源と前記ポンプの吸入側とを連通する液路に設けられた吸入弁を有し、
    前記ポンプの作動時に、前記吸入弁を開弁して前記液圧源から前記ポンプにブレーキ液を流入させ、流入させたブレーキ液を前記ポンプに吸入させて前記上流側液路に吐出させている状態での前記制御弁ユニットの前記上流側液路のブレーキ液圧を推定する
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ブレーキ液圧制御装置において、
    前記吸入弁を、常閉型の電磁弁とし、
    前記リザーバに貯留されている前記ブレーキ液の残量を推定し、推定した前記ブレーキ液の残量が閾値残量以下の場合に、前記吸入弁を開弁する
    ことを特徴とする車両用ブレーキ液圧制御装置。

JP2015072047A 2015-03-31 2015-03-31 車両用ブレーキ液圧制御装置 Active JP6573774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072047A JP6573774B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 車両用ブレーキ液圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015072047A JP6573774B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 車両用ブレーキ液圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016190578A JP2016190578A (ja) 2016-11-10
JP6573774B2 true JP6573774B2 (ja) 2019-09-11

Family

ID=57245209

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015072047A Active JP6573774B2 (ja) 2015-03-31 2015-03-31 車両用ブレーキ液圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6573774B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08268253A (ja) * 1995-03-30 1996-10-15 Nissan Motor Co Ltd アンチスキッド制御装置
JPH11315951A (ja) * 1998-05-08 1999-11-16 Toyota Motor Corp 電磁開閉弁
JP2009227101A (ja) * 2008-03-24 2009-10-08 Hitachi Ltd ブレーキ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016190578A (ja) 2016-11-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5456314B2 (ja) 自動車のブレーキシステムにおける初期圧力の決定方法
EP2039573A2 (en) Vehicle behavior control apparatus
JP4847894B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置
JPH092232A (ja) 液圧制御装置
JP6573774B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6473647B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4555757B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6473646B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP4030456B2 (ja) 車両用ブレーキ装置
JP4806228B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP5884239B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
WO1996009947A1 (fr) Dispositif de freinage anti-blocage
KR102270208B1 (ko) 차량 유압 제동장치 및 그 제어방법
JP2006175905A (ja) 車両のブレーキ液圧制御装置
JP6815311B2 (ja) バーハンドル車両用ブレーキ液圧制御装置
JP6669561B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JPH08169327A (ja) 車両のアンチロックブレ−キ装置
JP3887307B2 (ja) 電動モータ駆動装置
JP5783946B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JPH1076929A (ja) アンチスキッド制御装置
JP2001219837A (ja) 車両の液圧制御装置
KR100751231B1 (ko) 차량의 안정성 제어 시스템
JP2005262997A (ja) ブレーキ制御装置
JP5787816B2 (ja) 車両用ブレーキ液圧制御装置
JP3575065B2 (ja) Abs制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160122

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20160215

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20160531

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180125

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181212

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181218

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190723

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190814

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6573774

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250