JP6573470B2 - 逆流防止弁、及びサイホン排水システム - Google Patents

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Description

本発明は、逆流防止弁、及びサイホン排水システムに関する。
排水を行う水廻り器具の排水方向下流側に、下水側からの臭気等が水廻り器具側に逆流しないように逆流防止弁を設ける場合がある(例えば、特許文献1参照)。
逆流防止弁は、弾性材料で形成され、配管側へ取り付けるための管状部と、管状部から排水方向下流側に延出される絞り部と、絞り部の先端部に設けられる開閉弁とを一体的に備えており、通常時は開閉弁が閉じられていることが好ましい。
水廻り器具から排水がなされ、逆流防止弁に水圧が作用すると、開閉弁が弾性変形して開き、排水が開閉弁を通過して下流側に流出する。
そして、水廻り器具からの排水が終了して水圧が掛らなくなると、開閉弁が元の状態に弾性復帰して閉じる。
また、近年では、従来の勾配排水システムに代わるものとして、所謂サイホン排水システムが提案されている(例えば、特許文献2参照)。サイホン排水システムは、水廻り器具にサイホン排水管を接続し、サイホン排水管の垂下部をなす竪管にて発生するサイホン力(負圧力)を利用して、水廻り器具からの排水効率を向上させるシステムである。
このサイホン排水システムにおいては、水廻り器具から排出された排水がサイホン排水管に流入し、サイホン排水管の水平部をなす横引き管及びサイホン排水管の垂下部をなす竪管を満たす。サイホン排水管の竪管が排水で満たされると、竪管内の排水は重力により落下し、竪管の内部に竪管における水頭差に対応する吸引力、即ちサイホン力が発生する。横引き管内の排水は、前記サイホン力によって竪管に向かって吸引され、サイホン排水管内が排水で満たされる所謂満流流れとなってサイホン排水管内を流下する。
特開2014−015719号公報 特開2000−297447号公報
ところで、サイホン排水システムでは、水廻り器具からの排水が終了しても、竪管内の排水が落下している間は横引き管内で負圧が生じており、負圧が生じている間は逆流防止弁に水廻り器具側から空気が流れ続ける。
しかしながら、この種の逆流防止弁では、排水が流れている間は問題ないが、空気が流れている間に逆流防止弁の開閉弁が振動し、異音(例えば、ブーという音)を発生する場合がある。
本発明は上記事実を考慮し、空気が通過する際の異音を抑えることができる逆流防止弁、及びサイホン排水システムを提供することを目的とする。
請求項1に記載の逆流防止弁は、管状部と、管状部から延出する絞り部と、前記絞り部の先端部に設けられ弾性力で面接触して流路を閉塞し、平面視で前記絞り部側の上流側縁部が前記絞り部の中心線と直交する方向に対して傾斜すると共に、前記絞り部側とは反対側の下流側縁部が、前記上流側縁部と同じ方向に傾斜している開閉弁と、を備える。
請求項1に記載の逆流防止弁では、上流側から下流側(環状部側から開閉弁側)に空気を通過させている間、開閉弁が開放されている。逆流防止弁は、絞り部側の上流側縁部と、絞り部側とは反対側の下流側縁部とが絞り部の中心線と直交する方向に対して同じ方向に傾斜しているため、該上流側縁部、及び下流側縁部が同じ方向に傾斜していない場合に比較して開閉弁の曲げ剛性を低下させることができる。その結果、開放した開閉弁が弾性力で閉じる方向へ変形し難くなり、開閉弁が開放された状態での開閉弁の振動レベルを低減し、異音を抑制することができる。なお、ここで、傾斜していない場合とは、絞り部の中心線と直交する方向に延びている場合、及び絞り部の中心線と同方向に延びている場合を意味する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の逆流防止弁において、前記上流側縁部、及び前記下流側縁部は、前記開閉弁の中央部分が最も流路下流側に位置している。
請求項2に記載の逆流防止弁では、上流側縁部、及び下流側縁部は、開閉弁の中央部分が最も流路下流側に位置しているため、排水が通過する際に、開閉弁の両側から中央部分に向けて排水又は水が集まり、開閉弁がより開きやすくなる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の逆流防止弁において、前記開閉弁は、前記絞り部よりもヤング率の低い材料により形成される。
請求項3に記載の逆流防止弁では、開閉弁を絞り部よりもヤング率の低い材料で形成することで、開閉弁の剛性を低下させることができるため、開閉弁が開放された状態での開閉弁の振動レベルをより低減し、異音をより抑制することができる。
請求項4に記載のサイホン排水システムは、水廻り器具からの排水を水平方向に排水する横引き管、及び前記横引き管に連通されて前記横引き管からの前記排水を下方に落下させて排水する竪管を含んで構成されるサイホン排水管と、前記水廻り器具と前記横引き管との間に前記開閉弁が排水方向下流側に向けて配置される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の逆流防止弁と、を備えている。
請求項4に記載のサイホン排水システムでは、水廻り器具から排水が排出されると、排水は逆流防止弁を介して横引き管、及び竪管を流れる。竪管が排水で満たされると、竪管内の排水は重力により落下し、竪管の内部に竪管における水頭差に対応する吸引力、即ちサイホン力が発生する。サイホン力が発生すると、横引き管内の排水は、サイホン力によって竪管に向かって吸引され、横引き管、及び竪管内が排水で満たされる所謂満流となって横引き管、及び竪管内を流下する。
なお、水廻り器具から排水が終了して逆流防止弁に空気が流れる場合があるが、逆流防止弁は、絞り部側の上流側縁部が絞り部の中心線と直交する方向に対して傾斜しているため、該上流側縁部が傾斜していない場合に比較して開閉弁の曲げ剛性を低下させることができる。このため、開放した開閉弁が弾性力で閉じる方向へ変形し難くなり、開閉弁が開放された状態での開閉弁の振動レベルを低減し、異音を抑制することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のサイホン排水システムにおいて、前記横引き管には、複数の前記水廻り器具からの排水が流入する。
請求項5に記載のサイホン排水システムでは、横引き管に複数の水廻り器具からの排水が流入するようになっており、いずれかの水廻り器具から排水が行われた際に、横引き管内に正圧が作用する場合がある。しかしながら、横引き管と水廻り器具との間には逆流防止弁が設けられているため、横引き管側から水廻り器具へ正圧が作用することは無く、排水が水廻り器具側へ逆流することを抑制できる。
以上説明したように本発明の逆流防止弁、及びサイホン排水システムは上記の構成としたので、主に空気が通過する際の異音を抑えることができる、という優れた効果を有する。
本発明の実施形態に係る逆流防止弁を示す、下流側から見た斜視図である。 図1に示す逆流防止弁の側面図である。 (A)は逆流防止弁の軸線に沿った断面図(図2の3−3線断面図)であり、(B)は下流側からみた開閉弁が閉じている逆流防止弁を示す正面図であり、(C)は下流側からみた開閉弁が開放されている逆流防止弁を示す正面図である。 (A)は実施形態に係る逆流防止弁を備えた逆流防止弁付き継手の断面図であり、(B)は比較例に係る逆流防止弁を備えた逆流防止弁付き継手の断面図である。 本発明の実施形態に係るサイホン排水システムが適用された建物を示す断面図である。 (A)は、台所流しから排水を行っているサイホン排水システムの一部を示す側面図であり、(B)は台所流しからの排水が終了したサイホン排水システムの一部を示す側面図である。 第2の実施形態に係るサイホン排水システムの一部を示す側面図である。 参考例に係る逆流防止弁を示す斜視図である。 図8に示す逆流防止弁の側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 他の参考例に係る開閉弁を示す側面図である。 開閉弁の他の変形例を示す断面図である。
[第1の実施形態]
図1〜図6を用いて、本発明の第1の実施形態に係るサイホン排水システム10について説明する。
図5に示すように、住戸のスラブ12の上には、間隔をあけて床パネル14が配置されており、床パネル14の上には、水廻り器具としての台所流し16、及び食洗機18が配置されている。台所流し16には、排水方向下流側に、ディスポーザ20、排水トラップ22、逆流防止弁付き継手24が順に配置されており、逆流防止弁付き継手24の下流側には、配管26を介してサイホン排水管28の横引き管28Aが接続されている。横引き管28Aは、スラブ12の上に配置されており、サイホン排水管28の竪管28Bは、スラブ12に形成された縦孔30を介して垂下され、排水立て管32に接続されている。
図6(A)に示すように、排水トラップ22は、例えば略S字形状とされ、内部に封水が溜められる構造となっている。また、本実施形態の排水トラップ22には通気弁36が取り付けられている。通気弁36は、排水トラップ22の下流側が負圧になっている際に、外気をトラップ下流側に取り込み、排水トラップ22が破封しないようにしている。
(逆流防止弁)
逆流防止弁付き継手24は、ゴム等の弾性材料からなる略筒状の逆流防止弁38を備えている。
図1、及び図3に示すように、逆流防止弁38は、逆流防止弁付き継手24の本体部40に設けられたフランジ部42に係合する係合部としての環状の管状部44を備えており、管状部44の下流側には管状部44から離れるにしたがって互いの間隔が接近する一対の湾曲面46を備えた略筒状の絞り部48が一体的に形成されている。逆流防止弁38は弾性材料から形成されているため、管状部44を容易に拡径でき、フランジ部42に着脱自在となっている。なお、管状部44と絞り部48とは同軸的に配置され、管状部44の中心線(軸線)CLと絞り部48の中心線(軸線)CLとは一致している。なお、ここでいう中心線CLの方向は、逆流防止弁38を流れる流体の流れ方向と一致している。
図2に示すように、絞り部48の下流側(管状部44とは反対側)には、湾曲面46を臨み、かつ管状部44、及び絞り部48の中心線CLと直交する方向から見た側面視で、前記中心線CLと直交する方向が長手方向とされた略V字状の開閉弁50が一体的に形成されている。なお、絞り部48とは、中心線CLと直交する通路断面積が、本体部40から開閉弁50に向けて徐々に絞られる、即ち、小となる部分である(図3(A)参照)。
本実施形態の開閉弁50の上流側(絞り部48側)の端縁50Bは、中心線CLを挟んで一方側が直線状の端縁50Ba、他方側が直線状の端縁50Bbとされ、端縁50Ba及び端縁50Bbは、中心線CL側が下流側(絞り部48側と反対側)となるように互いに反対方向に傾斜しており、端縁50Baと端縁50Bbとで略V字を形成している。また、開閉弁50の下流側の端縁50Aは、中心線CLを挟んで一方側が直線状の端縁50Aa、他方側が直線状の端縁50Abとされ、端縁50Aaは端縁50Baと平行とされ、端縁50Abは端縁50Bbと平行とされている。なお、開閉弁50は、図3(A)に示すように一定厚さに形成されている。
図3(B)に示すように、逆流防止弁38を軸方向下流側から見たときに、開閉弁50には、厚さ方向中央部分に、長手方向に沿って軸方向に貫通する切り込み52が形成されている。この切り込み52は、開閉弁50の長手方向両端部に到達していない。即ち、この切り込み52は、開閉弁50を長手方向に完全に横断しておらず、切り込み52を挟んで一方側の平板部分54と他方側の平板部分54とは、長手方向両端部で軸方向全体に渡って互いに連結されている。開閉弁50は、上流側(絞り部48側)から圧力が付与されない限りは、図3(B)に示すように、切り込み52の一方側の平板部分54と、他方側の平板部分54とが互いに面接触して密着することで弁として閉塞しており、上流側から圧力が付与されると、図3(C)に示すように、一方側の平板部分54と他方側の平板部分54とが各々略円弧状に弾性変形して弁として開放状態(細長い略楕円形状に開口)となる。なお、
(作用、効果)
次に、本実施形態の逆流防止弁38の作用を説明する。
台所流し16の使用により台所流し16から排水がなされると、排水はディスポーザ20、排水トラップ22を介して逆流防止弁付き継手24に至る。排水が逆流防止弁38に流入すると、排水の圧力により開閉弁50を押し広げ、開放状態となった開閉弁50を通過し、下流側へ排出される(図6(A)参照)。
その後、台所流し16からの排水がサイホン排水管28の横引き管28A、及び竪管28Bを流れ、竪管28Bの一部が排水で満たされ所謂満流となると、竪管28B内の排水は重力により落下し、竪管28Bの内部に竪管28Bにおける水頭差に対応するサイホン力が発生する。
横引き管28A内の排水は、サイホン力によって竪管28Bに向かって吸引され、横引き管28A、及び竪管28B内が排水で満たされる満流流れとなって横引き管28A、及び竪管28Bを流下し、台所流し16からの排水が、排水立て管32へ排出される。
なお、台所流し16から排水が終了しても、竪管28B内が排水で満たされている状態ではサイホン力が発生しており、横引き管28A内が負圧となっているので、横引き管28A内には排水トラップ22の通気弁36から空気が流入する。即ち、逆流防止弁38の上流側の圧力が下流側の圧力よりも相対的に大きくなるので、逆流防止弁38の上流側の空気圧によって開閉弁50が押し広げられ、空気が開閉弁50を通過する(図6(B)参照)。
ところで、空気が通過する際、弾性材料からなる開閉弁50が振動しようとするが、本実施形態の開閉弁50は、上流側(絞り部48側)の端縁50Ba及び端縁50Bb、及び下流側の端縁50Aa及び端縁50Abが、中心線CL側が下流側となるように傾斜して略V字を形成しているので、図4(B)に示す端縁150B、及び端縁150Aが傾斜していない比較例の開閉弁150に比較して厚さ方向の曲げ剛性が相対的に低下することとなり、本実施形態の開閉弁50は振動レベルが抑えられ、振動によって発生する異音も抑えられる。なお、ここで、図4(A)に示す本実施形態の開閉弁50と図4(B)に示す比較例の開閉弁150とは、平面視したときの面積を同じ前提として剛性を比較している。
また、本実施形態の開閉弁50は、上流側の端縁50Ba及び端縁50Bbが、中心線CL側が下流側となるように傾斜して略V字を形成しているので、図4(A)に示すように、上流側から流入した排水W又は空気が傾斜した端縁50Ba及び端縁50Bbに沿って中心線CL側に集まり、開閉弁50の幅方向中央付近に作用する圧力(水圧)が高まる。このため、排水Wが流入した際、本実施形態の開閉弁50は、図4(B)に示す端縁150Bが傾斜していない開閉弁150に比較して開きやすく、排水が流れやすい。
空気に対しても、開閉弁50が開きやすくなるため、開閉弁50が振動し難くなり、異音の発生を抑制することができる。
竪管28B内の排水が全て排水立て管32へ排出されると、サイホン排水管28の内部が排水立て管32の内部空間と通気するようになり、逆流防止弁38の上流側と下流側との圧力差が解消し、開閉弁50が閉じる。これにより、逆流防止弁38は、下流側からの臭気等の逆流や排水トラップ内の封水の損失を防ぐことができる。
なお、食洗機18から排水がなされると、一時的に横引き管28Aの内部が正圧になる場合があるが、逆流防止弁38は開閉弁50が閉じた状態を維持するので、横引き管28A内の排水や空気が開閉弁50の上流側に逆流することを抑制できる。このため、食洗機18から排水がなされても排水トラップ22が破封することは無い。
また、本実施形態の開閉弁50は、上流側の端縁50Bが中心線CLと直交する方向に対して傾斜しているため、排水側から大きな正圧が作用した際に前述した図4(B)の比較例の開閉弁150よりも変形し難く、逆流防止効果が高い。
なお、中心線CLと直交する方向に対する端縁50Bの好ましい角度は、該角度を変えた種々の逆流防止弁38を作成し、サイホン排水システム10にて排水実験を行い、異音の騒音レベルを測定することで知ることができる。
[第2の実施形態]
次に、図7を用いて、本発明の第2の実施形態に係るサイホン排水システム10について説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態のサイホン排水システム10では、第1の実施形態のサイホン排水システム10で用いられていた排水トラップ22が省略されているものである。
本実施形態では、台所流し16から排水が終了し、竪管28B内でサイホン力が発生している場合、横引き管28A内が負圧となっているので、横引き管28A内には台所流し16の排水部から空気が流入し、空気が開閉弁50を通過するが、第1の実施形態と同様に、開閉弁50の異音の発生は抑えられる。
[その他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
図8〜図16には、参考例に係る逆流防止弁38が示されている。図8〜図16において、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8、及び図9に示す参考例に係る逆流防止弁38は、第1の実施形態と同様に、開閉弁50の上流側の端縁50Bが中心線CLと直交する方向に対して傾斜し、端縁50Baと端縁50Bbとで略V字を形成しているが、開閉弁50の下流側の端縁50Aは中心線CLと直交しているものである。本参考例に係る逆流防止弁38においても開閉弁50の上流側の端縁50Bが中心線CLと直交する方向に対して傾斜しているため、開閉弁50の曲げ剛性を低下させることができ、開閉弁50の異音の発生は抑えられる。
図10〜図16には、上流側の端縁50Bの形状が異なる他の参考例に係る開閉弁50が示されている。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。図10〜図16に示す開閉弁50は、いずれの端縁50Bも少なくとも一部が中心線CLと直交する方向に対して傾斜している。
図10に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、端縁50Bの上流側の中心線CL上に曲率中心を有する円弧状に形成されている。
図11に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、端縁50Bの下流側に曲率中心を有する円弧状の端縁50Ba、及び端縁50Bbで形成されている。
図12に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが直線状とされ、中心線CLと直交する方向に対して傾斜している。
図13に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、第1の実施形態とは反対方向に傾斜する直線状の端縁50Baと直線状の端縁50Bbとで形成されている。
図14に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、端縁50Bの下流側の中心線CL上に曲率中心を有する円弧状に形成されている。
図15に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、端縁50Bの上流側に曲率中心を有する円弧状の端縁50Ba、及び端縁50Bbで形成されている。
図16に示す開閉弁50は、上流側の端縁50Bが、両側の一部分で中心線CLと直交する方向に対して傾斜している。
上記図10〜図16の逆流防止弁38は、何れも上流側の端縁50Bの少なくとも一部分が傾斜して開閉弁50の曲げ剛性が低下しており、開閉弁50の振動が抑えられ、振動によって発生する異音も抑えられる。
上記図10〜図16の逆流防止弁38は、何れも下流側の端縁50Aが中心線CLに直交する方向に延びていたが、端縁50Aは中心線CLに直交する方向に対して傾斜していても良く、例えば、上流側の端縁50Bと平行としても良い。
なお、傾斜とは、中心線CLに直交する方向に対して角度(但し、90°を除く)を有していることを意味しており、その傾斜している部分の形状としては、直線状であっても良く、円弧状等の曲線状であっても良い。
前述した実施形態、及び参考例の逆流防止弁38は、全体が単一の弾性材料で形成されていたが、図17に示す逆流防止弁38は、開閉弁50の少なくとも一部を構成している材料が、絞り部48を構成している材料よりもヤング率の低い材料で形成されているものである。これにより、図17に示す逆流防止弁38は、開閉弁50の曲げ剛性を更に低下させることができ、開閉弁50の振動レベルがより抑えられ、振動によって発生する異音もより抑えられる。なお、逆流防止弁38は、開閉弁50の材料と絞り部48の材料とが異なっていても良い。
上記実施形態では、台所流し16の下流側に逆流防止弁38を配置したが、逆流防止弁は台所流し16の下流側に配置することに限らず、例えば、洗面台、洗濯機、ユニットバス等の風呂、トイレ等の排水を行う他の水廻り器具の下流側に配置しても良い。
10…サイホン排水システム、16…台所流し(水廻り器具)、28…サイホン排水管、28A…横引き管、28B…竪管、38…逆流防止弁、44…管状部、48…絞り部、50…開閉弁、端縁…50B

Claims (5)

  1. 管状部と、
    管状部から延出する絞り部と、
    前記絞り部の先端部に設けられ弾性力で面接触して流路を閉塞し、平面視で前記絞り部側の上流側縁部が前記絞り部の中心線と直交する方向に対して傾斜すると共に、前記絞り部側とは反対側の下流側縁部が、前記上流側縁部と同じ方向に傾斜している開閉弁と、
    を備える、逆流防止弁。
  2. 前記上流側縁部、及び前記下流側縁部は、前記開閉弁の中央部分が最も流路下流側に位置している、請求項1に記載の逆流防止弁。
  3. 前記開閉弁は、前記絞り部よりもヤング率の低い材料により形成される、請求項1又は請求項2に記載の逆流防止弁。
  4. 水廻り器具からの排水を水平方向に排水する横引き管、及び前記横引き管に連通されて前記横引き管からの前記排水を下方に落下させて排水する竪管を含んで構成されるサイホン排水管と、
    前記水廻り器具と前記横引き管との間に前記開閉弁が排水方向下流側に向けて配置される請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の逆流防止弁と、
    を備えたサイホン排水システム。
  5. 前記横引き管には、複数の前記水廻り器具からの排水が流入する、請求項4に記載のサイホン排水システム。
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