JP6068109B2 - 槽体の排水路構造 - Google Patents

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Description

本発明は、洗面器,浴槽,シンク等の槽体における排水路構造に関するものである。
従来、この種の排水路構造として、特許文献1に開示されているようなものがある。
この特許文献1に開示されている排水路構造では、洗面器の底側の排水口から主排水路が垂下状に設けられており、この主排水路に対し、洗面器のオーバーフロー口からのオーバーフロー排水路が横から合流したものとなっている。
特開2006−265978号公報
上記特許文献1に開示されているような排水路構造においては、洗面器内の水を主排水路から排水する時に、下流側でサイフォンが発生し、下流側の排水配管内が負圧になった場合に、オーバーフロー排水路から空気が引っ張られ、これによりゴボゴボという音が発生してしまい、使用者が不快に感じるという問題点があった。
また、排水後にはトラップ部の封水が減少してしまうという問題点もあった。
本発明は、排水時にゴボゴボ音が発生せず、不快感が生じない槽体の排水路構造の提供を目的とし、この目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明は、槽体の底部に上流側開口を有する主排水路と、槽体の上縁近傍に上流側開口を有するオーバーフロー排水路との合流部の下流側にトラップを有し、空気抜き孔を備えない槽体の排水路構造において、前記合流部における前記主排水路の下流側開口と前記オーバーフロー排水路の下流側開口とが向き合って配置されており、排水時、前記槽体からの排水が前記主排水路から前記オーバーフロー排水路内に流れ込んで、前記オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができることを要旨とする。
本発明では、合流部における主排水路の下流側開口とオーバーフロー排水路の下流側開口とが向き合って配置されているため、排水時に、槽体からの排水が主排水路からオーバーフロー排水路内に流れ込んで、オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができる。そのため、下流側のトラップでサイフォンが発生し排水配管内が負圧になった時にも、オーバーフロー排水路から空気が巻き込まれにくくなり、排水時のゴボゴボ音が発生せず排水音が静かなものとなり、不快感を感じることがない。
また、本発明の槽体の排水路構造において、前記オーバーフロー排水路の下流側開口面積は、前記主排水路の下流側開口面積と同一または小面積に設定されているものとすることもできる。
こうすれば、主排水路からの排水がオーバーフロー排水路内に流れ込んだとき、オーバーフロー排水路を確実に塞ぐことができて、オーバーフロー排水路から空気が巻き込まれにくくなり、ゴボゴボ音が発生しないものとなる。
また、本発明の槽体の排水路構造において、前記オーバーフロー排水路の下流側開口は、その内壁を主排水路の下流側開口に向かって延長させたときに、前記主排水路の下流側開口の内壁と一致するか又は主排水路の内壁内に収まるように配置されているものとすることもできる。
こうすれば、主排水路側からオーバーフロー排水路の下流側開口を通し確実にオーバーフロー排水路内に排水を流し込んで、オーバーフロー排水路を塞ぐことができ、排水時にゴボゴボ音が発生しないものとなる。
また、本発明は、槽体の底部に上流側開口を有する主排水路と、槽体の上縁近傍に上流側開口を有するオーバーフロー排水路との合流部の下流側にトラップを有し、空気抜き孔を備えない槽体の排水路構造において、前記合流部に対して前記主排水路の下流側開口は上方に配置され、前記オーバーフロー排水路の下流側開口は略水平方向に配置されているとともに、合流部の下流側の排水路は略水平方向に延びており、排水時、前記槽体からの排水が前記主排水路から前記オーバーフロー排水路内に流れ込んで、前記オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができることを要旨とする。
このように構成することにより、主排水路からの排水の一部は、主排水路の下流側開口からオーバーフロー排水路の下流側開口へと流れ込み、オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができ、これにより、排水時に、オーバーフロー排水路から空気が巻き込まれることが防がれ、排水時のゴボゴボ音が発生せず、排水音が静かなものとなる。
槽体の排水路構造の概略構成図である。 図1におけるA−A線断面構成図である。 オーバーフロー排水路側の下流側開口面積が小面積である場合の槽体の排水路構造の概略構成図である。 図3のB−B線断面拡大構成図である。 主排水路の下流側開口とオーバーフロー排水路の下流側開口の位置がずれている場合の槽体の排水路構造の概略構成図である。 図5におけるB−B線断面拡大構成図である。 主排水路の下流側開口は上方に配置され、オーバーフロー排水路の下流側開口は略水平方向に配置され、合流部の下流側の排水路は略水平方向に延びている場合の槽体の排水路構造の概略構成図である。 排水路構造を形成する実際の構成部材の概略構成図である。 排水栓の縦断面構成図である。 排水栓における栓本体,ヘアキャッチャー等の構成部材の分解斜視図である。 排水栓の開栓状態の違う方向から見た縦断面構成図である。 排水栓の閉栓状態の図11に対応した縦断面構成図である。 別例の槽体(洗面器)における排水栓の縦断面構成図である。
次に、本発明を実施するための形態を実施例を用いて説明する。
図1は、槽体の排水路構造を示す概略構成図である。
槽体4の底部4aの中央部には排水口4bが開口形成されており、また、槽体4の上縁近傍にはオーバーフロー口4cが開口形成されている。
この槽体4の排水口4bには排水栓が設けられており、排水栓の栓本体10により排水口4bが開閉される。なお、排水栓の構造については後述する。
槽体4の排水口4bから下方側へ垂下状に主排水路1が設けられている。この主排水路1は、排水口4bから真下に延びる垂直管部1bと、垂直管部1bの下端側で右方向へ水平に延びる水平管部1cで構成されており、垂直管部1bの上端が排水口4bと連通する上流側開口1aとなっており、水平管部1cの右端側が下流側開口1dとなっている。
また、槽体4のオーバーフロー口4cから垂下状にオーバーフロー排水路2が設けられており、このオーバーフロー排水路2は、オーバーフロー口4cに接続される水平な接続管部2bと、接続管部2bの右端側から真下に延びる垂直管部2cと、垂直管部2cの下端から左方向に水平に延びる水平管部2dで構成されており、接続管部2b側にオーバーフロー口4cと連通する上流側開口2aが形成されており、水平管部2dの左端側に下流側開口2eが形成されている。
この主排水路1の下流側開口1dとオーバーフロー排水路2の下流側開口2eは同径に水平方向に連続して一体形成されて合流部Pとなっている。この合流部Pには、下方側へ延びる排水配管3が連通されており、排水配管3内の下流側には、S字状のトラップ3aが形成されている。
なお、図2は、図1のA−A線断面を示すものであり、主排水路1の水平管部1cとオーバーフロー排水路2の水平管部2dが、本例では実線で示すように同軸状に連続して形成されているが、主排水路の水平管部1cに対しオーバーフロー排水路2の水平管部2dは合流部Pにおいて、図2の破線で示すように、下流側開口1dと下流側開口2eが+−45度の角度範囲内で向き合って配置されているものであれば良く、好ましくは+−30度程度の角度で向き合って配置されているものであれば良い。
このような排水路構造においては、排水栓の栓本体10が上昇して槽体4の排水口4bが開かれ、槽体4内の水が主排水路1内に排水される時に、下流側の排水配管3のトラップ3aを通って落下する水により排水配管3内が負圧になると、オーバーフロー排水路2から空気を引き込もうとするが、本例では、主排水路1の水平管部1cからオーバーフロー排水路2の水平管部2dに向かい排水が流れ込むため、オーバーフロー排水路2の下流側開口2eをこの流れ込む排水により良好に塞ぐことができ、これによりオーバーフロー排水路2側から空気が巻き込まれにくくなり、排水時のゴボゴボ音が発生せず、静かな排水音が得られるものである。また、排水後にトラップ3aの封水が減少してしまうようなこともない。
さらに本例では、主排水路1は垂直管部1bの下端から水平に折れ曲がって水平管部1cが形成されているため、この水平管部1cの外側下方部位には空間Sができ、この空間Sに後述する排水栓の第2磁石20等の開閉機構を良好に設置できるものとなる。
また、更には、槽体4の底部4aと、主排水路1の水平管部1cの底部間の上下高さ寸法Tを小さくできるため、排水口4bから入れた掃除用具が主排水路1の水平管部1cの底部まで容易に届くことになり、垂直管部1bおよび水平管部1cの底部の掃除がしやすくなり、また、下方側に形成されるキャビネットの収納空間を広く確保することができるものとなる。
次に、図3に示すものは、槽体の排水路構造の変形例である。
図3では、主排水路1の内径寸法よりもオーバーフロー排水路2の内径寸法を小径としたものである。
即ち、合流部Pにおける主排水路の下流側開口1dの開口面積に比べてオーバーフロー排水路2の下流側開口2eの開口面積が小面積に設定されている。
その他の構成は、図1のものと同様である。
なお、図4は、図3におけるB−B線断面拡大図であり、オーバーフロー排水路2の下流側開口2eの内壁2Wが、主排水路1の下流側開口1dの内壁1W内に収まるように配置されているのが良い。ここでは、主排水路1の下流側開口1dの内壁1W内の下方位置に図4における実線で示すようにオーバーフロー排水路の下流側開口2eが配置されている。
なお、図4における破線で示すように、主排水路1の下流側開口1dの内壁1W内の上方位置にオーバーフロー排水路の下流側開口2eの内壁2Wが配置されているものであっても良い。
このような排水路構造では、主排水路1側からの排水を合流部Pにおいて管径の細いオーバーフロー排水路2の下流側開口2e内に確実に流し込むことができ、オーバーフロー排水路2の下流側開口2eを排水で確実に塞ぐことができるため、オーバーフロー排水路2から空気が巻き込まれることがなく、排水時にゴボゴボ音が発生するのを確実に防ぐことができるものとなる。
次に、図5で示すものは、槽体の排水路構造の更なる変形例である。
図5では、合流部Pにおいて、主排水路1の下流側開口1dとオーバーフロー排水路2の下流側開口2eの配置位置を上下にずらして配置させたものであり、図6にB−B線断面拡大図で示すように、主排水路の下流側開口1dの下方に一部を重なり合わせた状態でオーバーフロー排水路の下流側開口2eが配置されたものである。
この図6のB−B線断面拡大図で示すように、主排水路の下流側開口1dとオーバーフロー排水路の下流側開口2eとの間に重なり部分Kが存在すれば、この重なり部分Kを通し主排水路1側からの排水をオーバーフロー排水路2内に流し込み、オーバーフロー排水路2を良好に塞いでオーバーフロー排水路2からの空気の巻き込みを無くすることができ、排水時のゴボゴボ音の発生を防ぐことができるものである。
なお、この重なり部分Kは、主排水路の下流側開口1dの下部部位に存在するものであれば、良好にオーバーフロー排水路2内に排水が流れ込み、オーバーフロー排水路2が塞がれるものである。
同様に、主排水路1の下流側開口1dとオーバーフロー排水路2の下流側開口2eの配置位置を左右にずらして配置しても重なり部分Kが存在すれば、排水時のゴボゴボ音の発生を防ぐことができるものである。
次に、図7で示すものは、槽体の排水路構造の別パターンである。
この図7の槽体の排水路構造では、槽体4の排水口4bから垂下状に垂下管部のみからなる主排水路1が垂設されており、この主排水路1の上端の上流側開口1aが排水口4bに連通し、主排水路1の下端側の下流側開口1dの下方に合流部Pが形成されている。
オーバーフロー排水路2は、槽体4のオーバーフロー口4cに連通する上流側開口2aを有する接続管部2bと、接続管部2bから垂下状に延びる垂直管部2cと、垂直管部2cの下端から右方に水平に延びる水平管部2dで構成されており、合流部Pに対してこの水平管部2dが水平方向から接続しており、合流部Pの下流側の水平管部3bの右端側にトラップ3aを有する排水配管3が連通されている。即ち、合流部Pに対して主排水路1の下流側開口1dは上方に配置され、オーバーフロー排水路2の下流側開口2eは略水平方向に配置されているとともに、合流部Pの下流側の排水路(水平管部3b)は略水平方向に延びている構成となっている。
このような排水路構造では、排水時に排水栓の栓本体10が上昇し、排水口4bが開かれると、主排水路1内に排水が流下し、合流部Pで排水は水平方向左右に流れることとなる。
即ち、主排水路1から流れ落ちる排水は、水平管部3b側の右方向に流れるとともに、オーバーフロー排水路2の水平管部2d内を左方向にも一部が流れ、これによりオーバーフロー排水路2の下流側開口2eは流れ込んだ排水により塞がれることとなる。
従って、排水時にオーバーフロー排水路2から空気が巻き込まれにくくなり、ゴボゴボ音の発生が防がれるものとなる。
次に、上記した排水路構造を形成する実際の構成部材および排水栓の構成部材について、図8〜図13において詳細に説明する。
図8は、排水栓を取り付けた槽体(洗面器)の断面構成図である。
槽体(洗面器)4の底部4aには排水口4bが形成されており、この排水口4bには、排水口4bを開閉する排水栓5が取り付けられている。この排水栓5から延びるオーバーフローホース接続エルボ27(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)には、洗面器4に形成されているオーバーフロー口4cに接続されたオーバーフローホース28(オーバーフロー排水路2)が接続され、オーバーフロー水がこのオーバーフローホース28を通り、トラップ管接続部14aを通って、下方側へ延びるトラップ3aを有する排水配管3へ流される。
排水栓5は、図9に縦断面拡大図で示すような構造となっている。
この排水栓5は、洗面器4の排水口4bの上方から排水管7(主排水路1)を差し込み、この排水管7に対し洗面器4の下方側から固定ナット8を締め付けて、洗面器4に固定状に取り付けられるものである。
固定ナット8の外周には、袋ナットで構成される接続ナット12が下方側から締め付けられ、この接続ナット12を介して排水管7の下方に連続状に排水L管14(主排水路1)が接続されるものであり、本例の排水L管14は、分岐状に垂下するトラップ管接続部14a(排水配管3の一部)を備え、このトラップ管接続部14aにトラップ3aを有する排水配管3が接続されるものである。
また、トラップ管接続部14aの分岐部から図示右方向に延びた部分に平パッキンを介在させて袋ナット26を締め付けて、オーバーフロー接続エルボ27(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)を取り付けできるように構成されている。このとき、オーバーフロー接続エルボ27(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)の下流側開口2eと排水L管14(主排水路1)の下流側開口1dとが向き合って配置されていることにより、洗面器4からの排水が排水栓5を通りオーバーフロー接続エルボ27(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)へ流れ込みオーバーフロー排水路2を塞ぐため、オーバーフローホース28からの空気が巻き込まれ難くなり、排水時の異音(ゴボゴボ音)が発生しないことで、排水音が静かになる。
なお、前記固定ナット8を締め付ける際に、固定ナット8と洗面器4の下端間には平パッキンが設けられ、また、固定ナット8の下端と排水L管14との当接部には平パッキンと固定リングが介在されるものである。
この排水栓5の排水管7(主排水路1)内に縦方向に配置されるロッド9の上端には、排水口4bを開閉する栓本体10が設けられており、栓本体10の下端外周にはパッキン11が設けられている。
なお、この栓本体10はロッド9から着脱させることができるものである。
ロッド9の下端には固定部材15を介して第1磁石16が取り付けられている。この第1磁石16は、本例では永久磁石であるネオジム磁石を用いており、上側がN極、下側がS極となっている。
また、本例では、栓本体10の直下の排水管7(主排水路1)内にヘアキャッチャー30が配設されている。
図10の分解図で示すように、このヘアキャッチャー30には水が通る多数の通し孔が形成されていることにより、通水面積が狭められヘアキャッチャー30を通過する水に抵抗が生ずるように構成されており、このヘアキャッチャー30が排水管7(主排水路1)内の栓本体10の直下に配置されることにより、排水管7(主排水路1)内の流路面積が狭められるように構成されている。
なお、ヘアキャッチャー30の中心部にはロッド9が遊挿されており、ロッド9が上下動しても、ヘアキャッチャー30は何ら上下動することなく、排水管7の所定位置に固定状態で保持されるものである。
なお、ロッド9の下端側にはバランサー31が取り付けられており、このバランサー31の下方のロッド9の下端位置に、磁石用パッキン32を介在させて第1磁石16が配置され、第1磁石16は固定部材15によりロッド9の下端側に固定保持されている。
一方、第1磁石16の下方の排水L管14(主排水路1の水平管部1c)の外側には、磁石ホルダ19に保持されて第2磁石20が設けられている。第2磁石20が磁石ホルダ19から外れると排水栓が閉まった状態で固着してしまうため、第2磁石20が外れないように接着やツメ嵌合で固定してある。
この第2磁石20も永久磁石であるネオジム磁石を用いており、図9で上側がS極、下側がN極となるように構成されている。第2磁石20と磁石ホルダ19を組み立てる際にN極とS極を逆にすると、排水栓が閉まった状態で固着してしまうため、S極側に色をつけると良い。
図11は、違う方向から見た排水栓5の縦断面構成図であり、栓本体10が開いた状態を示している。また、図12は、栓本体10が排水口4bを閉ざした状態を示している。
図示しない洗面台に設けられた操作部24が操作されることで、ワイヤー23を介して図11のように、ピストン21が図示左方向に移動し、これにより、軸18を中心として磁石ホルダ19が上方へ回転し、磁石ホルダ19に強固に取り付けられている第2磁石20が第1磁石16に近づけられることにより、両者に反発力が生じて、ロッド9が上昇し、排水口4bを開けることができる。
また、図12のように、ワイヤー23を介してピストン21が図示右方向へ移動されると、軸18を中心として磁石ホルダ19が垂下状態に下降し、第2磁石20が第1磁石16から離れるため、この場合はロッド9が自重により下降し、これにより排水栓の栓本体10が排水口4bに当接されて、排水口4bが閉ざされるものである。
逆に、図12の閉栓状態から図11の開栓状態に至る過程の作用について更に詳しく説明すると、図12の閉栓状態において、栓本体10を閉じて洗面器4に水を溜めた時には、溜めた水の水頭圧により、下向きの力が栓本体10の上面に掛かっている。この状態で操作部24を操作して、図11のように、第2磁石20を第1磁石16の下方に配置させると、水頭圧に勝る磁石の反発力によりロッド9が上昇され、栓本体10が少し開くこととなる。
この状態では、洗面器4に溜めてあった水が排水口4bから排水管7(主排水路1)内に流下し、排水L管14(主排水路1)のトラップ管接続部14a(排水配管3の一部)側へ流れ始めるが、ロッド9が上昇した分、第1磁石16の位置も上昇しており、第1磁石16と第2磁石20間の距離が大きくなってしまうため、磁石の反発力は小さいものとなり、そのため、栓本体10は開きにくい状態となる。
しかし本例では、排水管7(主排水路1)内に排水管内の流路面積を狭めるヘアキャッチャー30が配置されており、排水口4bから排水管7(主排水路1)内に流下する水は、ヘアキャッチャー30により抵抗を受け、排水管7(主排水路1)内の圧力が高まることとなり、排水管7(主排水路1)内の圧力が高まると、栓本体10の下面に上向きの力が作用し、この上向きの力が洗面器4に溜められた水の水頭圧による下向きの力と相殺されることとなり、栓本体10を下向きに押す力が弱まり、これにより磁石16,20間の反発力により更にロッド9が上昇して、栓本体10が大きく開かれることとなり、栓本体10のリフトアップ量が大となって、その後、磁石16,20間の距離が更に大きくなることにより、この磁石16,20間の反発力と栓本体10の上面に掛かる下向きの力とが同じになった状態でロッド9の上昇が止まることとなる。
このように本例では、ヘアキャッチャー30を排水管7(主排水路1)内に配置して、排水管7(主排水路1)内の流路面積を狭めたものであり、また、このヘアキャッチャー30はロッド9と何ら連結されていないために、ヘアキャッチャー30に下向きの力が掛かった時にもロッド9には下向きの力が掛かることはない。即ち、ヘアキャッチャー30は、ロッド9,栓本体10の開閉動作に対して独立して配置されているものであり、このようにヘアキャッチャー30を排水管7内に設けることで、反発力が小さい磁石16,20であっても栓本体10のリフトアップ量を十分確保することができ、これにより洗面器4内に溜めた水等の排水時間を短くすることができ、また、磁石16,20は反発力をさほど大きくする必要がないため操作荷重も大きくなることはなく、スムーズに操作して十分な栓本体10のリフトアップ量を確保でき、排水時間を短縮させることができるものである。
なお、ロッド9の上下移動方向とピストン21の左右移動方向は直交状であるため、ロッド9が下降しようとする力がピストン21に押し戻し力として作用することはない。
次に、図13では別例の槽体(洗面器)における排水栓の縦断面を示す。
この図13では、洗面器4の排水口4bの下から排水管7(主排水路1)を当接させて、スポンジテープ34およびブチルテープ35を介在させて洗面器4と排水管7(主排水路1)間の水密性を確保し、下からビスで洗面器4に排水管7(主排水路1)を取り付ける構成のものである。
この排水管7(主排水路1)内にも、排水管7(主排水路1)内の流路面積を狭めるヘアキャッチャー30がロッド9の上下動と独立して固定状に配設されており、ロッド9の下端には第1磁石16が設けられている。また、排水管7(主排水路1)の下方に接続ナット12を締め付けて連続状に排水L管14(主排水路1)が接続されており、排水L管14(主排水路1)の分岐したトラップ管接続部14a(排水配管3の一部)の図示右側にはオーバーフロー接続継手36(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)が袋ナット26を締め付けて接続されている。
図13においても、排水L管14(主排水路1の水平管部1c)の外側の下方に、軸18を介して回動する第2磁石20を固定した磁石ホルダ19が設けられ、この磁石ホルダ19は、水平方向に移動するピストン21により回動操作されるものであり、前記図11および図12で示したものと同様な開弁時の作用が行われる。
即ち、洗面器4内に水を溜めた状態で、第2磁石20が第1磁石16に近づけられると、ロッド9が上昇して栓本体10が少し上昇した時に、溜められた水が排水管7(主排水路1)内に流下し、流下する水がヘアキャッチャー30により抵抗を受けて排水管7(主排水路1)内の圧力が高まり、これにより栓本体10の下面に上向きの力が作用して、栓本体10が上昇し、栓本体10が更に開かれて排水を速めることができるものである。従って、磁石16,20に反発力の小さいものを用いても良好に栓本体10のリフトアップ量を確保することができ、操作荷重も小さくなり、スムーズな開閉操作が可能となる。
1 主排水路
1a 上流側開口
1b 垂直管部
1c 水平管部
1d 下流側開口
1W,2W 内壁
2 オーバーフロー排水路
2a 上流側開口
2b 接続管部
2c 垂直管部
2d 水平管部
2e 下流側開口
3 排水配管
3a トラップ
3b 水平管部
4 槽体(洗面器)
P 合流部
S 空間
4a 底部
4b 排水口
5 排水栓
7 排水管(主排水路1)
9 ロッド
10 栓本体
14 排水L管(主排水路1)
14a トラップ管接続部(排水配管3の一部)
15 固定部材
16 第1磁石
16a S極
16b N極
17 駆動部ケース
18 軸
19 磁石ホルダ
19a ピニオンギヤ
20 第2磁石
20a S極
20b N極
21 ピストン
21a ラックギヤ
23 ワイヤー
24 操作部
27 オーバーフローホース接続エルボ(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)
28 オーバーフローホース(オーバーフロー排水路2)
30 ヘアキャッチャー
36 オーバーフロー接続継手(オーバーフロー排水路2の水平管部2d)

Claims (5)

  1. 槽体の底部に上流側開口を有する主排水路と、槽体の上縁近傍に上流側開口を有するオーバーフロー排水路との合流部の下流側にトラップを有し、空気抜き孔を備えない槽体の排水路構造において、
    前記合流部における前記主排水路の下流側開口と前記オーバーフロー排水路の下流側開口とが向き合って配置されており、排水時、前記槽体からの排水が前記主排水路から前記オーバーフロー排水路内に流れ込んで、前記オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができる
    ことを特徴とする槽体の排水路構造。
  2. 前記オーバーフロー排水路の下流側開口面積は、前記主排水路の下流側開口面積と同一または小面積に設定されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の槽体の排水路構造。
  3. 前記オーバーフロー排水路の下流側開口は、その内壁を主排水路の下流側開口に向かって延長させたときに、前記主排水路の下流側開口の内壁と一致するか又は主排水路の内壁内に収まるように配置されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の槽体の排水路構造。
  4. 前記オーバーフロー排水路の下流側開口の中心軸は、前記主排水路の下流側開口の中心軸より下側にずらして配置されている ことを特徴とする請求項1に記載の槽体の排水路構造。
  5. 槽体の底部に上流側開口を有する主排水路と、槽体の上縁近傍に上流側開口を有するオーバーフロー排水路との合流部の下流側にトラップを有し、空気抜き孔を備えない槽体の排水路構造において、
    前記合流部に対して前記主排水路の下流側開口は上方に配置され、前記オーバーフロー排水路の下流側開口は略水平方向に配置されているとともに、合流部の下流側の排水路は略水平方向に延びており、排水時、前記槽体からの排水が前記主排水路から前記オーバーフロー排水路内に流れ込んで、前記オーバーフロー排水路の下流側開口を塞ぐことができる
    ことを特徴とする槽体の排水路構造。
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