JP6573235B2 - 増毛用材料の保持具 - Google Patents

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Description

本発明は、増毛用材料を保持する増毛用材料の保持具に関するものである。
従来、自毛の毛根付近に人工毛髪等の増毛用の材料(以下、単に増毛用材料という)を結び付ける等の増毛法が知られている。このような増毛法において使用される増毛用材料は、一般に、縮小可能なループ部が形成されており、ピンセットや専用の毛取りペン等で自毛をループ部に通す等して結び付けられる。
増毛作業を迅速に行う観点から、あらかじめループ部が形成された状態の増毛用材料を作業者の手元等に多数用意しておく必要がある。そのため、ループ部が形成された状態の増毛用材料を台紙等に設けられた粘着テープや面ファスナ上に複数配列して保持する保持具が知られている(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平6−235107号公報 特開平9−228130号公報
しかし、例えば、特許文献1に示すような粘着剤層上に増毛用材料が配列された保持具では、保持具から取り外した増毛用材料に粘着剤が付着し、増毛作業時に、増毛用材料同士や、増毛用材料と被増毛者の自毛とが絡み付いて増毛作業が困難になるという問題があった。また、櫛通しの際に、増毛用材料に付着した粘着剤が櫛に付着し、櫛に増毛用材料等が絡んで櫛通りを悪くするという問題があり、極端な場合には、櫛を通す際に増毛用材料が自毛とともに抜け落ちてしまうおそれがあった。
また、特許文献2に示すような面ファスナにより増毛用材料を保持する保持具では、面ファスナの表面に形成された紐状体等に増毛用材料が絡んで保持されているので、輸送時の振動等によって、増毛用材料がその長手方向に移動してしまう。そして、ループ部が面ファスナに近接し、各増毛用材料のループ部同士が重なる等して、増毛作業時に、増毛用材料を取り出すことが困難となり、迅速な増毛作業が行いにくいという問題があった。
本発明の課題は、増毛用材料に粘着剤等が付着することなく増毛用材料を保持し、かつ、増毛用材料の取り出しが容易である増毛用材料の保持具を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、縮小可能なループ部(10a)を一端に有する増毛用材料(10)を複数配列して保持する増毛用材料の保持具であって、略矩形状である第1のシート(11)と、前記第1のシートに連接部(16,26)によって連接され、前記連接部に沿って前記第1のシートに折り重ねられる前記第2のシート(12)と、前記第1のシートに設けられ、前記増毛用材料を吸着して着脱可能に保持する帯状の吸着保持部(13)と、前記第2のシートの少なくとも前記吸着保持部に対面する領域に設けられ、前記吸着保持部に対面する面が粗面であり、前記吸着保持部に吸着されて保持された状態の前記増毛用材料を保護する保護部(14)と、前記第1のシート及び前記第2のシートの端部を外側へ折り曲げ可能とする折り線部(17)と、を備え、前記吸着保持部は、前記増毛用材料の前記ループ部よりも他端側を吸着保持し、前記増毛用材料(10)との吸着面を平坦に形成し、かつ、複数の微細孔を有することにより、前記増毛用材料(10)との吸着面に平行な方向や吸着面に対する角度が小さい方向への吸着した対象物のずれには、強い吸着力を発揮し、吸着面から対象物を持ち上げて剥離するような、吸着面に対して大きな角度をなす方向への対象物の動きに対する吸着力が弱いこと、を特徴とする増毛用材料の保持具(1,2)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の増毛用材料の保持具において、前記第1のシート(11)に設けられ、前記増毛用材料(10)の前記他端側を粘着保持する帯状の束ね部(15)を有すること、を特徴とする増毛用材料の保持具(1,2)である。
本発明によれば、増毛用材料に粘着剤等が付着することなく増毛用材料を保持し、かつ、増毛用材料の取り出しが容易である増毛用材料の保持具を提供できる。
実施形態の増毛用材料10の保持具1を展開して示した平面図である。 実施形態の増毛用材料10の保持具1を示す斜視図である。 実施形態の増毛用材料10の保持具1の増毛作業時の使用状態を示す図である。 実施形態の増毛用材料10の保持具1の作製及び使用の様子を説明する図である。 実施形態の増毛用材料10の保持具1の作製及び使用の様子を説明する図である。 実施形態の増毛用材料10の保持具1の作製及び使用の様子を説明する図である。 別の実施形態の増毛用材料10の保持具2を展開して示した平面図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。
なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
(実施形態)
図1は、実施形態の増毛用材料10の保持具1を展開して示した平面図である。
図2は、実施形態の増毛用材料10の保持具1を示す斜視図である。
図3は、実施形態の増毛用材料10の保持具1の増毛作業時の使用状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本発明の実施形態の増毛用材料10の保持具1は、ループ部10aを有する複数の増毛用材料10を配列して保持する保持具である。保持具1は、第1のシート11、第2のシート12、吸着保持部13、保護部14、束ね部15、連接部16、折り線17、切込み部18等を有している。
ここで、図1及び後述の図7において、理解を容易にするために、XY座標軸を設けている。紙面内左右方向をX方向(紙面内左側をX1側、右側をX2側とする)、紙面内上下方向をY方向(紙面内下側をY1側、紙面内上側をY2側)とする。
以下に、実施形態の増毛用材料10の保持具1の詳細について説明する。
第1のシート11及び第2のシート12は、矩形状であり、紙製や樹脂製のシート状の部材である。第1のシート11及び第2のシート12の一方の面1aには、後述する吸着保持部13や保護部14等が形成され、他方の面1bには、例えば、増毛用材料10の保持されている本数や、色等が印刷されている。
本実施形態では、図1に示すように、第1のシート11及び第2のシート12は、その長辺がY方向に平行であり、短辺がX方向に平行である例を挙げて説明するが、これに限らず、例えば、増毛用材料10の長さや、保持する増毛用材料10の本数に応じて、例えば、長辺がX方向に平行、短辺がY方向に平行な矩形状としてもよいし、正方形としてもよい。
この第1のシート11及び第2のシート12は、第1のシート11のX1側の辺及び第2のシート12のX2側の辺の一部が、連接部16で連接されている。保持具1は、この連接部16に沿って折り曲げ可能であり、連接部16に沿って折り曲げて第1のシート11上に第2のシート12を重ねることが可能である。
なお、上記の例に限らず、例えば、第2のシート12は、第1のシート11のX2側に連接されていてもよい。
吸着保持部13は、帯状であり、第1のシート11の一方の面1aの一端側(Y2側)に、連接部16の長手方向に対して直交する方向(X方向)をその長手方向として配置されている。
吸着保持部13は、その一方の面に吸着作用を有する樹脂製の層(吸着層)が形成され、他方の面に粘着剤層が形成された帯状の部材により形成されている。吸着保持部13は、粘着剤層により第1のシート11の面1aに接合されおり、他方の吸着作用を有する吸着層上には、増毛用材料10が複数配列され、着脱可能に吸着されて保持されている。このとき、増毛用材料10は、その長手方向が吸着保持部13の長手方向に直交又は交差している。
この吸着保持部13は、基材の片面に吸着層が形成され、他方の面に粘着剤層が形成された汎用の片面吸着片面粘着型のシート部材やテープ部材を用いて形成可能である。
吸着層は、例えば、複数の微細孔を有するアクリルフォームであり、その微細孔の吸盤作用により、吸着作用を発揮する。そして、この吸着層の吸着力は、特に平滑面に対して強く、粗面に対しては弱いという特徴を有する。
また、吸着層は、吸着面(吸着層の表面)に平行な方向や吸着面に対する角度が小さい方向への吸着した対象物のずれには、強い吸着力を発揮して、そのずれを防止する。しかし、吸着層は、吸着面から対象物を持ち上げて剥離するような、吸着面に対して大きな角度をなす方向への対象物の動きに対する吸着力が弱い。従って、増毛作業者は、吸着された増毛用材料10を不図示の毛取りペン等で吸着保持層13から持ち上げることで、増毛用材料10を軽い力で容易に吸着保持層13から剥離できる。
本実施形態では、吸着保持部13の幅は、約5mmである。しかし、これに限らず、吸着する増毛用材料10の太さや材質、本数等に応じて、その幅は、約3〜7mmの間で適宜調整してよい。
なお、吸着保持部13は、両面が吸着作用を有するシート状やテープ状の部材を用いて形成してもよい。
増毛用材料10は、被増毛者の自毛の毛根部付近に結び付けて増毛を行うための材料である。増毛用材料10は、1本又は複数本の人工毛髪又は人毛、天然毛髪により形成されており、図1等に示すように、その一部に縮小可能なループ部10aが形成されている。増毛用材料10は、このループ部10aを一方の端部とし、ループ部10aから他方の端部10b側へ2本以上の毛が伸びている状態で、吸着保持部13に保持されている。
図1等では、理解を容易にするために、1組の増毛用材料10は、1本の人工毛髪により形成され、ループ部10aから他方の端部10bへ2本の毛髪が伸びている例を示している。しかし、1組の増毛用材料10を形成する人工毛髪等は、増毛方法等に応じて適宜その本数を変更でき、2本以上の人工毛髪により形成されてもよい。また、図1等では、理解を容易にするために、増毛用材料10が10組配列されている例を示しているが、実際は、50〜100組程度配列されており、その数は適宜選択できる。
増毛用材料10は、図1に示すように、ループ部10aが吸着保持部13よりもX2側に位置し、かつ、ループ部10aが第1のシート11のY2側端部から突出しないように、吸着保持部13上に配列されている。従って、増毛用材料10は、ループ部10aよりも他方の端部10b側の部分が吸着保持部13に保持されている。
ループ部10aと吸着保持部13とは、Y方向において数センチ程度離れている方が、増毛作業時に増毛用材料10を取り出し易くなる。増毛作業を迅速に行う観点から、ループ部10aの下端(他方の端部10b側の端部)から吸着保持部13までの距離(図1に示す寸法d)は、約2〜5cm程度とすることが好ましい。ループ部10aと吸着保持部13との間の距離が、この範囲よりも小さいと、増毛作業時に増毛作業者が増毛用材料10を取り出しにくく、また、この範囲よりも大きいと、図3に示すような増毛作業時に、増毛用材料10のループ部10aが自重により大きく倒れる等して増毛用材料を取り出しにくい。従って、ループ部10aの下端から吸着保持部13までの距離は、上記の範囲が好ましい。
本実施形態の増毛用材料10は、図1及び図2に示すように、ループ部10aの位置をY方向(長手方向)において交互にずらして吸着保持部13上に配列されている。このように配置することにより、隣り合う増毛用材料10のループ部10aが重なることなく多数の増毛用材料10を吸着保持部13に保持させることができ、また、増毛作業時に、増毛作業者が増毛用材料10を取り出し易い。
なお、これに限らず、吸着保持部13上に配列される増毛用材料10の本数等によっては、増毛用材料10は、吸着保持部13からループ部10aまでの距離を同一にして、配列してもよい。
本実施形態の増毛用材料10は、その長さが約30cmであり、吸着保持部13に保持された状態で、増毛用材料10のループ部10aとは反対側の端部10bが第1のシート11のY1側端部からはみ出ない長さとなっている。
なお、これに限らず、増毛用材料10の長さは、適宜変更可能である。ただし、増毛用材料10が、吸着保持部13に保持された状態で、端部10bが第1のシート11のY1側端部からはみ出るほど長い場合、増毛作業時等に、増毛用材料10同士が絡まり、増毛作業が迅速に行えない等の問題が生じやすく、好ましくない。
第1のシート11の面1a上であって、吸着保持部13が設けられた端部とは反対側(Y1側)には、増毛用材料10を束ねる束ね部15が設けられている。この束ね部15は、紙製又は樹脂製の帯状の部材であり、その長手方向が吸着保持部13の長手方向(X方向)に平行に配置されている。
束ね部15は、長手方向(X方向)の両端部が、第1のシート11の面1aに不図示の粘着剤層や両面テープ等により貼付されている。増毛用材料10は、その端部10b側が第1のシート11と束ね部15の間の空間に通されている。この束ね部15は、増毛用材料10同士の絡みつきやまとわりつき等を抑制する効果を有する。
保護部14は、第2のシート12の面1aの一端側(Y2側)に設けられている。この保護部14は、連接部16に沿って、面1a側を内側にして、第2のシート12を第1のシート11上に折り重ねた際に、吸着保持部13に対する位置に設けられている。
保護部14は、帯状であり、その幅は、吸着保持部13の幅と同じか、それ以上であることが好ましい。本実施形態では、保護部14の幅は約1cmとなっている。
保護部14は、連接部16に沿って第2のシート12を第1のシート11上へ折り重ねた場合に、吸着保持部13を被覆可能であり、吸着保持部13に対面する面が粗面となっている。
保護部14は、樹脂製の発泡体により形成されており、例えば、汎用の樹脂製の発泡シート材、発泡テープ材等を用いて形成できる。本実施形態では、保護部14は、帯状に形成された発泡ポリエチレンシートを用いて形成され、不図示の粘着剤層や両面テープ等により、第2のシート12の面1a上に接合されている。
保護部14は、第2のシート12を第1のシート11上へ折り重ねた場合に、増毛用材料10の間に露出する吸着保持部13により吸着される。これにより、保護部14は、増毛用材料10が吸着保持部13に吸着された状態を保護し、増毛用材料10の離脱やズレ、吸着保持部13への埃等の異物の侵入等を防ぐ効果を有する。
また、保護部14は、吸着保持部13に対する面が粗面となっているので、吸着保持部13の保護部14への吸着力が小さく、保護部14の吸着保持部13からの剥離が容易である。従って、増毛用材料10が吸着保持部13に必要以上に強く吸着されることがなく、増毛作業時に、増毛作業者が、増毛用材料10を容易に取り出すことができる。
封止部19は、第1のシート11及び第2のシート12を連接部16に沿って折り重ねた後に、第1のシート11の面1b(吸着保持部13等が設けられた面とは反対側の面)に重ねて接合される部分である。本実施形態では、封止部19は、不図示の粘着剤層又は両面テープ等により第1のシート11の面1bに接合されている(図2参照)。
この封止部19は、例えば、第2のシート12のX1側端部のY1側に設けられているが、この位置は適宜変更でき、例えば、第2のシート12のX1側端部のY方向中央に設けてもよいし、第1のシート11のX2側端部に設けてもよい。
折り線17は、第1のシート11及び第2のシート12の吸着保持部13及び保護部14よりも外側(Y2側)に、吸着保持部13及び保護部14の長手方向(X方向)に平行に(連接部16に直交する方向に)設けられている。
切込み部18は、連接部16の外側(Y2側)に、連接部16の長手方向(Y方向)に平行に形成されている。この切込み部18は、そのY2側端部が第1のシート11及び第2のシート12のY2側端部に達し、Y1側端部が折り線17に達している。
この折り線17及び切込み部18により、保持具1は、図2に示すように、第1のシート11及び第2のシート12の端部11a,12aを折り線17に沿って外側へ折り曲げ可能である。
そして、図3に示すように、増毛作業時には、保持具1は、端部11a,12aを外側へ折り曲げた状態で、汎用のスタンド30等に一方の端部(例えば11a)を支持させ、机の天板の上等に配置される。
この状態で、増毛作業者は、増毛用材料10を不図示のピンセットや毛取りペン等により、保持具1から取り出し、被増毛者の頭髪に結び着ける増毛作業を行う。
図4,図5,図6は、本実施形態の増毛用材料10の保持具1の作製及び使用の様子を説明する図である。
図4(a)に示すように、第1のシート11及び第2のシート12の所定の位置に、折り線17及び切込み部18、連接部16を形成し、吸着保持部13、保護部14、束ね部15を配置し、適宜固定する。
このとき、吸着保持部13の吸着面(吸着層の表面)に埃等が付着することを防止するために、増毛用材料10を配置する直前まで、吸着保持部13の表面には、不図示の剥離紙が積層されている状態とするとよい。また、束ね部15は、長手方向の一方のみが第1のシート11に接合されている状態である。
吸着保持部13の不図示の剥離紙を剥がす等した後に、図4(b)に示すように、吸着保持部13上に、ループ部10aが形成された増毛用材料10を所定の組数配置する。
そして、増毛用材料10のループ部10aとは反対側の端部10bを束ね部15と第1のシート11との間に束ね、束ね部15の未接合であった端部を不図示の両面テープ等で第1のシート11に接合する。
次に、図5(a)に示すように、保持具1を、面1aが内側となるように連接部16に沿って折り、第1のシート11上に第2のシート12を重ねる。
そして、図5(b)に示すように、封止部19を第1のシート11の面1bに接合する。これにより、増毛用材料保持具1の連接部16とは対向する端部が封止部19で封止される。この状態で、増毛用材料10の保持具1は、輸送、運搬、保管等される。
増毛作業を行う際には、増毛作業者は、折り線17に沿って、第1のシート11及び第2のシート12の端部11a,12aを外側に折り曲げ、図6(a)に示すように、増毛用材料10のループ部10aを露出させる。
そして、増毛作業者は、このようにループ部10aが露出した状態の保持具1を、図6(b)に示すように、一方の端部(例えば、端部11a)をスタンド30により支持する等して、机の天板の上等に配置する。そして、この保持具1から、不図示の毛取りペン等で増毛用材料10を鉛直方向上側に引き上げながら取り出し、被増毛者の自毛の毛根部付近に増毛用材料10を結びつける増毛作業を行う。
このとき、ループ部10aのみが保持具1から露出しており、ループ部10aは、折り線17よりも2〜5センチ程度突出した状態で保持されているので、増毛用材料10の取り出しが容易である。
なお、保持具1は、端部11a又は端部12aが十分な剛性を有している等し、自立可能であるならば、スタンド30を使用しなくともよい。
また、保持具1は、図6(c)に示すように、端部11a,12aを折り曲げた状態で、2つ以上の保持具1を積層して使用してもよい。このとき、一方の保持具1の端部(例えば端部12a)に、重ねられた他方の保持具1の端部(例えば端部11a)が積層された状態となっている。このとき、積層された端部11a及び端部12aは、不図示のクリップ等で挟んで固定してもよい。
また、図6(c)に示すように保持具1を複数重ねて配置する場合、それぞれの保持具1に保持されている増毛用材料10は、1組の毛髪の本数が異なっていたり、材質や色、太さ、長さ等が異なっていてもよいし、同じであってもよい。
本実施形態の増毛用材料10の保持具1によれば、ループ部10aを有する増毛用材料10は、吸着保持部13で吸着されて保持されており、粘着剤等を使用しないので、粘着剤等が増毛用材料10に付着しない。従って、粘着剤によって増毛用材料10同士や増毛用材料10と被増毛者の自毛とが絡み合い、櫛通りが悪くなるという問題がなく、櫛通りがなめらかである。
また、本実施形態の保持具1によれば、吸着保持部13は、その吸着面に平行な方向における増毛用材料10のずれに対しては強い吸着力を発揮する。従って、増毛用材料10がその長手方向(吸着保持部13の長手方向に直交する方向、Y方向)へずれて、ループ部10aの位置が、吸着保持部13側に近接したり、隣接するループ部10a同士が重なり合ったりすることがなく、増毛用材料10を取り出し易く、増毛作業を迅速かつ容易に行うことができる。また、吸着保持部13は、増毛用材料10を吸着面から上に持ち上げる動きに対しては吸着力が弱いので、容易に増毛用材料10を取り外すことができる。
さらに、本実施形態の保持具1によれば、吸着保持部13の吸着面上に複数配列されて吸着された増毛用材料10は、保護部14に被覆され、保護されている。この保護部14は、吸着保持部13側の面が粗面であり、吸着保持部13から容易に剥離できるので、増毛用材料10のスムーズな取り出しを妨げることがない。
(別の実施形態)
図7は、別の実施形態の増毛用材料10の保持具2を展開して示した平面図である。
上述した実施形態に限らず、図7に示すような別の実施形態の増毛用材料10の保持具2としてもよい。
この別の実施形態の増毛用材料10の保持具2は、連接部26,封止部29等が異なり、切込み部18を備えていない点以外は、前述の実施形態の保持具1と同様である。従って、前述の実施形態と同様の機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に同一の符号を付して、重複する説明を適宜省略する。
図7に示すように、この実施形態の増毛用材料10の保持具2は、第1のシート11及び第2のシート12を連接する連接部26が、吸着保持部13及び保護部14の長手方向(X方向)に平行に形成されている。
また、封止部29は、例えば、図7に示すように、第2のシート12の左右(X方向)両端に設けられている。この封止部29は、連接部26に沿って第2のシート12が第1のシート11に折り重ねられたときに、第1のシート11の面1bに貼り合わされる。そして、この状態で増毛用材料10が輸送、運搬、保管等される。
このような増毛用材料10の保持具2とした場合にも、前述の保持具1と同様に、増毛用材料10に粘着剤等が付着することなく、櫛通りがよく、迅速かつ容易に増毛作業が行える。
(変形形態)
以上説明した各実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)保護部14は、例えば、スポンジ状等の樹脂製の発泡シート等を用いて形成してもよい。また、保護部14は、吸着保持部13側の面が粗面であれば、他の樹脂製のシート部材等を用いてもよい。
(2)保持具1,2は、封止部19,29を設けず、第1のシート11及び第2のシート12が連接部16,26に沿って折り重ねられた状態で、輸送、運搬、保管される形態としてもよい。このとき、連接部16,26に沿って第1のシート11及び第2のシート12を折り重ねた状態の保持具1,2を、透明又は半透明の袋等に入れ、輸送、運搬、保管等を行ってもよい。
(3)第1のシート11及び第2のシート12は、矩形状である例を示したが、これに限らず、他の多角形形状としてもよいし、円形状や長円状や楕円状等としてもよく、保持する増毛用材料10の量や保持具の意匠性、増毛作業のし易さ等を鑑みて、その形状を適宜選択してよい。
(4)保護部14は、帯状である例を示したが、これに限らず、例えば、第2のシート12の面1a全面が粗面である形状とし、第2のシート12の面1a全体が保護部14となる形態としてもよいし、少なくとも、第2のシート12を第1のシート11に折り重ねた際に吸着保持部13に接する部分が粗面であれば、保護部14の形状や大きさ等は適宜選択できる。
なお、本実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した実施形態等によって限定されることはない。
1,2 保持具
10 増毛用材料
10a ループ部
11 第1のシート
12 第2のシート
13 吸着保持部
14 保護部
15 束ね部
16,26 連接部
17 折り線
18 切込み部
19,29 封止部

Claims (2)

  1. 縮小可能なループ部を一端に有する増毛用材料を複数配列して保持する増毛用材料の保持具であって、
    略矩形状である第1のシートと、
    前記第1のシートに連接部によって連接され、前記連接部に沿って前記第1のシートに折り重ねられる前記第2のシートと、
    前記第1のシートに設けられ、前記増毛用材料を吸着して着脱可能に保持する帯状の吸着保持部と
    前記第1のシート及び前記第2のシートの端部を外側へ折り曲げ可能とする折り線部と、
    を備え、
    前記吸着保持部は、
    前記増毛用材料の前記ループ部よりも他端側を吸着保持し、前記増毛用材料との吸着面を平坦に形成し、かつ、複数の微細孔を有することにより、前記増毛用材料との吸着面に平行な方向や吸着面に対する角度が小さい方向への吸着した対象物のずれには、強い吸着力を発揮し、吸着面から対象物を持ち上げて剥離するような、吸着面に対して大きな角度をなす方向への対象物の動きに対する吸着力が弱いこと、
    を特徴とする増毛用材料の保持具。
  2. 請求項1に記載の増毛用材料の保持具において、
    前記第1のシートに設けられ、前記増毛用材料の前記他端側を粘着保持する帯状の束ね部を有すること、
    を特徴とする増毛用材料の保持具。
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