JP2022016239A - フェイスシールド - Google Patents
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Abstract
【課題】フェイスシールドの輸送や保管を容易化するとともに低廉な製造コストの下で製造可能な構造を有しているフェイスシールドを提供することを目的とする。【解決手段】本出願は、使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシート状のシールド本体と、前記シールド本体の上部において前記シールド本体の幅方向に積層されているとともに前記顔面に当接されるように構成されたシート状の当接帯部とを備えたフェイスシールドを開示する。前記シールド本体及び前記当接帯部は、前記シールド本体の幅方向において離間した一対の固定位置において互いに固定されているとともに前記一対の固定位置の間において互いに接離可能である。前記当接帯部は、前記幅方向において短尺化可能であるとともに短尺化された状態を維持可能に構成されている。【選択図】図1
Description
本発明は、使用者の顔面を保護するフェイスシールドに関する。
ウィルスへの罹患を防ぐフェイスシールドに対するニーズは、医療分野だけでなく一般的な接客業においても高まってきている。このようなフェイスシールドとして、特許文献1は、立体的に形成されたメガネ型のフレームに顔面全体を覆う大きさのシート状のシールド本体を取り付ける構造のフェイスシールドを開示している。特許文献1のフェイスシールドは、使用者の視界を確保しつつ使用者の顔面を保護することができる。また、シールド本体は、フレームにより顔面から離間した位置で保持されているので、使用者の吐息は、シールド本体と顔面との間の空間を通じてフェイスシールドの外に放出される。この結果、シールド本体の曇りが抑制される。
フェイスシールドに対するニーズが、様々な業種において高まっているので、多数のフェイスシールドの輸送が必要となっている。しかしながら、従来のメガネ型の構造のフェイスシールドでは、フェイスシールドの輸送等において以下の問題が生ずる。たとえば、フェイスシールドを輸送したり保管したりするために梱包箱が用いられるが、フレームが立体的に形成されているためフェイスシールドは嵩張り、フレームが折り畳まれたとしても、梱包箱には少数のフェイスシールドしか詰め込むことができない。結果として、多数のフェイスシールドを市場に供給するためには、多数の梱包箱が必要とされる。
市場への輸送や保管に係る課題に加えて、従来のメガネ型の構造のフェイスシールドは、製造コストの面においても課題を有している。すなわち、フェイスシールドのフレームは立体的な構造を有しており、この立体形状を成形するための製造コストを低減することは困難である。
本発明は、フェイスシールドの輸送や保管といった取り扱いを容易化するとともに低廉な製造コストの下で製造可能な構造を有しているフェイスシールドを提供することを目的とする。
本発明の一の局面に係るフェイスシールドは、使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシート状のシールド本体と、前記シールド本体の上部において前記シールド本体の幅方向に沿って積層されているとともに前記顔面に当接されるように構成されたシート状の当接帯部とを備えている。前記シールド本体及び前記当接帯部は、前記シールド本体の前記幅方向において離間した一対の固定位置において互いに固定されているとともに前記一対の固定位置の間において互いに接離可能である。前記当接帯部は、前記幅方向において短尺化可能であるとともに短尺化された状態を維持可能に構成されている。
上記の構成によれば、フェイスシールドは、2つのシート状の部材(すなわち、シールド本体及び当接帯部)の積層構造を有しているので、立体的なフェイスシールドと比べて簡素な構造であり、製造容易になる。また、フェイスシールドは嵩張らないので、多数のフェイスシールドを梱包箱に収納することができる。したがって、フェイスシールドの輸送や保管といった取り扱いに多数の梱包箱は必要とされず、フェイスシールドの取り扱いは容易になる。
シールド本体は、可撓性を有し、当接帯部の一対の固定位置間において当該当接帯部から分離可能であるので、当接帯部が幅方向において短尺化されると、当接帯部から前方に離間するように湾曲変形する。当接帯部は、短尺化された状態を維持可能に構成されているので、シールド本体の湾曲変形状態も維持される。
当接帯部は、シールド本体の上部において積層されているので、使用者は、短尺化された状態の当接帯部を額に押し当てるようにフェイスシールドを装着することができる。このとき、シールド本体は、顔面に当接される当接帯部から前方に離間しており、シールド本体と使用者の顔面との間には空間が形成されている。したがって、使用者の顔面にシールド本体が干渉することを効果的に抑制できるとともに、使用者の吐息は、当該空間を通じてフェイスシールドの外部に放出される。この結果、フェイスシールドは、シールド本体の曇りを抑制しつつ、使用者の顔面を保護することができる。
上記の構成に関して、前記当接帯部は、前記シールド本体がフラットな状態であるときに、先端が前記幅方向において互いに対向するように前記一対の固定位置から前記幅方向に延設された一対の帯片を含んでいてもよい。この場合、前記一対の帯片の一方の先端部が他方の帯片に互いに重ね合わされることにより、前記当接帯部は、短尺化されてもよい。
上記の構成によれば、シールド本体がフラットな状態であるときにおいて、一対の帯片の先端が幅方向において互いに対向した状態となるように、一対の帯片は、シールド本体に積層されている。すなわち、一対の帯片は、シールド本体がフラットな状態であるときにおいて互いに重なっていないので、フェイスシールドは不必要に嵩張らない。したがって、多数のフェイスシールドを梱包箱に収納することができる。この結果、フェイスシールドの輸送や保管に多数の梱包箱は必要とされず、フェイスシールドの輸送や保管は容易になる。
一方の帯片の先端部が他方の帯片に重ね合わせられることにより、当接帯部は、使用者が当接帯部を折り曲げたり切断したりすることなく短尺化される。
上記の構成に関して、前記一対の帯片のうち一方には、前記一方の帯片の上縁から下方に切り込まれた上スリットが形成されていてもよい。この場合、前記一対の帯片のうち他方には、前記他方の帯片の下縁から上方に切り込まれた下スリットが形成されていてもよい。この場合、前記上スリット及び前記下スリットの形成位置において前記一対の帯片が互いに係合されることにより、前記短尺化された状態が維持されてもよい。
上記の構成によれば、上スリット及び下スリットの形成位置において、一対の帯片を噛み合わせることにより、当接帯部の短尺化された形状が維持される。当接帯部の短尺化された形状を維持するための追加的な部材は必要とされないので、フェイスシールドは、簡素な構造を有する。
上記の構成に関して、フェイスシールドは、前記当接帯部の上側及び下側の少なくとも一方で前記幅方向において帯状に延設されているとともに、前記シールド本体に少なくとも部分的に接着された可撓性の補強帯部を更に備えていてもよい。この場合、前記補強帯部は、両端部において前記当接帯部に繋がっている一方で、前記両端部間において前記当接帯部から分離されていてもよい。
上記の構成によれば、補強帯部は、両端部において当接帯部に繋がっているとともに両端部間において当接帯部から分離されているので、当接帯部の短尺化に連動して湾曲変形する。補強帯部は、シールド本体に少なくとも部分的に接着されているので、補強帯部の湾曲形状は、シールド本体の湾曲形状に沿う。補強帯部がシールド本体に接着された部分は、シールド本体の他の部分よりも厚くなっており、比較的高い剛性を有している。すなわち、シールド本体の湾曲形状は、補強帯部によって補強される。
上記の構成に関して、前記当接帯部及び前記補強帯部は、1つのシート帯部材により形成されていてもよい。
上記の構成によれば、当接帯部及び補強帯部は、1つのシート帯部材に形成されているので、フェイスシールドは、シールド本体とこのシート帯部材との積層体として形成可能である。したがって、当接帯部及び補強帯部が個別にシールド本体に取り付けられる構造と比べて、フェイスシールドは、簡素な構造を有する。
上記の構成において、フェイスシールドは、前記当接帯部の前記幅方向外側に連設された一対の取付部と、前記一対の取付部の間に掛け渡され、前記当接帯部とともに前記使用者の頭部に巻回される紐体とを更に備えていてもよい。
上記の構成によれば、当接帯部を使用者の額に当接させるとともに紐体を使用者の後頭部に掛け回すことにより、当接帯部及び紐体は、使用者の頭部に巻回された状態で装着することができる。すなわち、簡単な構成でフェイスシールドを使用者に装着することができる。
本発明の他の局面に係るフェイスシールドは、使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシート状のシールド本体と、前記シールド本体の下部において前記シールド本体の幅方向に沿って積層されているとともに前記顔面に当接されるように構成されたシート状の当接帯部とを備えている。前記シールド本体及び前記当接帯部は、前記シールド本体の前記幅方向において離間した一対の固定位置において互いに固定されているとともに前記一対の固定位置の間において互いに接離可能である。前記当接帯部は、前記幅方向において短尺化可能であるとともに短尺化された状態を維持可能に構成されている。前記シールド本体は、前記使用者の顔前で立設した姿勢を維持可能な剛性を有している。
当接帯部は、シールド本体の下部において積層されているので、使用者は、短尺化された状態の当接帯部を顎に押し当てるようにフェイスシールドを装着することができる。このとき、シールド本体は、使用者の顔前で立設した姿勢をとるが、この姿勢を維持可能な剛性を有しているので、フェイスシールドの使用時においてシールド本体が垂れ下がることが防止される。
上述のフェイスシールドは、輸送や保管を容易化するとともに低廉な製造コストの下で製造可能である。
以下、本発明に係る一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態のフェイスシールド100は、後述するシールド本体110が比較的薄く形成され、使い捨て可能な簡易なフェイスシールド100について説明するが、シールド本体110の厚みが厚く、繰り返し利用可能なフェイスシールド100であってもよい。なお、以下の説明では、フェイスシールド100の通常使用される方向を基準に、前後上下左右の各方向を特定しているが、フェイスシールド100の製造、運搬及び保管等の際にはこの方向が異なるものであり、単に相対的な位置関係を表したものにすぎない。
図1は、フェイスシールド100の使用状態における概略的な斜視図である。図2は、フェイスシールド100の保管、運搬等の状態における概略的な背面図である。図3は、フェイスシールド100の一部の概略的な正面図である。図1乃至図3を参照して、以下、本実施形態のフェイスシールド100について説明する。
フェイスシールド100は、左右方向に若干長い略矩形シート状のシールド本体110と、シールド本体110の上端部に左右方向に沿って配設された当接帯部230と、当接帯部230の上下に隣接配置された一対の補強帯部231,232と、当接帯部230の左右両側に当接帯部230及び補強帯部231,232と一体に設けられた一対の取付部251,252と、これらの取付部251,252の間に掛け渡された紐体300とを備え、本実施形態では当接帯部230、補強帯部231,232及び取付部251,252が一枚のシート帯部材200を打抜き加工することにより一体に形成されている。なお、シート帯部材200は、シート状のものであれば、特に限定されない。たとえば、シート帯部材200は、発泡樹脂を含めた軟質合成樹脂や布帛製のものであってもよい。本実施形態では、コストの面から、シート帯部材200は、紙製、具体的には、上質紙、クラフト紙或いはコートボールといった材料から構成されている。
シールド本体110は、湾曲した状態で使用者の顔面に対向配置され、使用者の視界を確保しつつ、使用者の顔面を他者からの飛沫から保護するために設けられている。このため、シールド本体110は、透光性及び可撓性を有し、幅方向(左右方向)に若干長い略矩形状のシートから構成されている。なお、本実施形態ではシールド本体110は、略矩形状を呈しているものの、対向配置して使用者の顔面を覆うことができれば、その形状を特に限定するものではなく、また矩形状に形成される場合でも四隅部などが面取りされているものであってもよい。
具体的には、シールド本体110は、使用者の顔面の略全体を覆う大きさを有するシート材料から形成されている。詳細には、シールド本体110は、上下方向において使用者の額から顎までの顔面領域を覆う大きさを有している。また、シールド本体110は、顔の横幅よりも大きな幅を有している。なお、ここにいう「使用者」とは、フェイスシールド100を使用することを想定している使用者である。このため、想定している使用者が大人である場合と小人である場合、或いは大人でも想定使用者の大きさ(サイズL,M,S)に応じて、シールド本体110の大きさも変更されることになる。
このシールド本体110は、使用者の視界を確保するために透明な軟質合成樹脂シートから形成されている。また、シールド本体110は、図2に示されるフラットな状態から使用者の顔面に沿って湾曲した状態(図1)に変形可能な程度の可撓性を有している。すなわち、シールド本体110は、PP系樹脂(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)などのポリエステル系樹脂、PE系樹脂(ポリエチレン)及びPVC系樹脂(ポリ塩化ビニル)といった公知の透明な軟質合成樹脂の各シート材料の単層または複層によって形成されてもよい。本実施形態においては、シールド本体110として、OPP(2軸延伸ポリプロピレン)のフィルムが用いられている。シート材料(フィルム材料を含む)の厚さは、フラットな状態(図2)から湾曲した状態(図1)に湾曲変形可能であれば、特に限定されないが、製造コスト抑制の観点からフィルム状の薄い材料が好ましい。たとえば、シールド本体110は、0.05mm~2.00mmの範囲の上述のフィルム材料から形成されてもよい。
当接帯部230は、フェイスシールド100の使用時において使用者の額に当接される左右方向に細長い帯状部分であり、シールド本体110の上部に配置されている。この当接帯部230は、長手方向(左右方向)に短尺化されることによりシールド本体110の固定位置211,212の間の直線距離を短縮してシールド本体110をフラットな状態から湾曲状態に変形させるものであり、この短尺化された状態で維持され使用者の額に当接させる。
具体的に、当接帯部230は、長手方向が左右方向(シールド本体110の幅方向)に沿うように配置された状態でシールド本体110の上部に積層されている。詳細には、当接帯部230は、補強帯部231をシールド本体110に接着する領域を確保するために、シールド本体110の上縁に対して下側に配置されている。
当接帯部230の両端部は、それぞれ固定位置211,212において接着により固定されている。各固定位置211,212は、シールド本体110の両側縁に対してシールド本体110の幅方向における内方に位置しているとともに、シールド本体110の上縁から下方に位置している。この固定位置211,212は、シールド本体110の幅方向における中心位置について略左右対称である。当接帯部230は、両端部が固定位置211,212において固定されているため、両端部間の中間部、すなわち固定位置211,212の間の部分は、シールド本体110に固定されておらず、シールド本体110に対して接離可能である。なお、当接帯部230の固定は、接着剤による接着に代えて、ステープラによる取り付け、或いは縫着などであってもよく、当接帯部230として軟質合成樹脂を採用する場合には溶着してもよい。
当接帯部230は、長手方向に連続する帯状部材であってもよいが、本実施形態では、長手方向の略中央位置において左右に分断された一対の帯片233,234から構成されている。言い換えると、これらの帯片233,234は、シールド本体110がフラットな状態であるときに、それぞれ固定位置211,212から互いに対向するようにシールド本体110の幅方向内側に向かって延設されている。本実施形態では、当接帯部230は、シールド本体110の幅方向における略中心位置において上下方向に延びる切込線223により帯片233,234に二分されており、帯片233,234の先端は、シールド本体110の幅方向において突合せ状態である。なお、このような突合せ状態に代えて、帯片233,234の先端は、シールド本体110の幅方向において互いに離間していてもよい。このように、帯片233,234の先端が前記幅方向(左右方向)に離間した位置に配置されている場合であっても、固定位置211,212間の距離を短縮することができ、このような短縮が当接帯部230の短尺化に該当する。
使用者が帯片233,234を摘み、これらをシールド本体110の幅方向における内方に寄せて帯片233,234の先端部同士を重ね合わせることにより、当接帯部230を短尺化することができる。当接帯部230が短尺化されると、固定位置211,212間の直線距離が縮まり、固定位置211,212間においてシールド本体110が湾曲した状態に変形する(図1)。当接帯部230の短尺化された状態を維持するために、帯片233,234には、下スリット224及び上スリット225がそれぞれ形成されている。
下スリット224は、左側の帯片233の下縁から上方に延設されている。下スリット224は、帯片233の上下方向における大きさの半分程度の長さである。上スリット225は、右側の帯片234の上縁から下方に延設されている。上スリット225は、帯片234の上下方向における大きさの半分程度の長さである。
シールド本体110の幅方向における下スリット224及び上スリット225の形成位置は、シールド本体110の幅方向における中心位置について略左右対称である。下スリット224及び上スリット225の形成位置が、帯片233,234の先端から離れていればいるほど、当接帯部230が短くなった状態で当接帯部230の短尺化状態を維持することができる。シールド本体110の幅方向における下スリット224及び上スリット225の形成位置は、当接帯部230の短尺化寸法(ひいては、当接帯部230の短尺化の結果得られるシールド本体110の湾曲形状)を考慮して定められる。
補強帯部231,232は、シールド本体110を補強するために設けられ、補強帯部231,232は、シールド本体110に接合されている。詳細には、上側の補強帯部231は、当接帯部230の上側でシールド本体110の上縁に沿ってシールド本体110の幅方向において帯状に延設されているとともにシールド本体110に全長に亘って接着されている。下側の補強帯部232は、当接帯部230の下側でシールド本体110の幅方向において帯状に延設されているとともにシールド本体110に全長に亘って接着されている。以下の説明において、補強帯部231,232の接着領域は、横接着領域213,214と称される。なお、本実施形態では、補強帯部231,232は、全長に亘ってシールド本体110に接着されているが、両端部及び長手方向を部分的にシールド本体110に接着してもよい。
補強帯部231,232は、当接帯部230と略同長であり、補強帯部231,232の両端部は、当接帯部230の両端部に上下方向に繋がっている。一方、補強帯部231,232の残りの部分は、当接帯部230に対して切込線221,222を挟んで上下に隣接しているものの当接帯部230から分離している。
補強帯部231,232の幅寸法(上下方向の寸法)は、図1に示されるシールド本体110の湾曲形状が維持できるように、補強帯部231,232やシールド本体110の素材や厚みなどを考慮して適宜設定される。本実施形態では、補強帯部231,232の幅は、当接帯部230の幅よりも小さく設定されている。
取付部251,252は、シールド本体110の幅方向において当接帯部230及び補強帯部231,232の両端部の外側に設けられ、本実施形態では当接帯部230及び補強帯部231,232と一体に設けられている。この取付部251,252は、紐体300を当接帯部230(具体的には、帯片233,234)に取り付けるための略矩形状の舌片部であり、シールド本体110に対して非接着状態で設けられている。また、各取付部251,252の左右方向における外側縁は、シールド本体110の幅方向における各側縁とそれぞれ一致するように寸法設定されている。
本実施形態において、取付部251,252は、紐体300と係合させるための4つの切込線226~229を有している。具体的には、左側の取付部251には、上下一対の切込線226,227が形成されている。各切込線226,227は、係合される輪状の紐体300が引っ張られることにより切込線226,227に沿って外れるのを防止するために、斜めに切り込まれている。すなわち、切込線226,227は、切込方向(上下方向内側)に向かって左右方向外側に向かって傾斜して形成されている。更に詳細には、切込線226は、取付部251の左端よりも右側でシート帯部材200の上縁から左斜め下方に延設されている。切込線227は、シート帯部材200の左端よりも右側でシート帯部材200の下縁から左斜め上方に延設されている。
取付部252は、取付部251と略左右対称であり、取付部252には、切込線228,229が形成されている。これらの切込線228,229については、切込線226,227と同様であるので、ここでは説明を省略する。
輪状の紐体300は、取付部251,252を介して当接帯部230に間接的に連結され、当接帯部230及び取付部251,252とともに使用者の頭部にフェイスシールド100を取り付けるためのものである。この紐体300は、取付部251,252の切込線226~229に差し込まれることにより、取付部251,252に取り付けられる。ここでいう紐体300は、紐状などの断面円形のものだけでなく、ベルトやバンドなどの帯状のものも含む概念である。紐体300は、ここではゴム紐の両端部を結束して輪状にしたものが用いられているが、ゴム紐などの弾性体だけでなく、ほとんど弾性的に伸縮しない結束用紐を各取付部251,252に取り付け、これらの結束用紐の端部同士を結束させて当接帯部230を使用者の頭部に取り付けるものであってもよく、またゴム紐に代えて平たいゴムバンドの両端をそれぞれ取付部251,252に取り付けるものであっても良い。
以上のように構成されたフェイスシールド100は、例えば以下のように使用される。まず、このフェイスシールド100が保管、輸送などされる場合には、図2に示すように、シールド本体110をフラットな状態にして取り扱う。
すなわち、シールド本体110がフラットな状態の場合には、フェイスシールド100自体もフラットな状態となっている。具体的には、フェイスシールド100は、2つのシート状の部材(すなわち、シールド本体110及びシート帯部材200)の積層構造を有しているので、過度に厚くならない。したがって、保管用又は輸送用の梱包箱の中に、多数のフェイスシールド100を上下に積み重ねる又は左右(前後)に積み重ねるように整列させることができる。すなわち、フェイスシールド100の保管や輸送のために多数の梱包箱を用意する必要がない。
フェイスシールド100を使用する場合には、各帯片233,234の先端部を互いに重なるように引っ張り、各帯片233,234の下スリット224及び上スリット225を互いに係合させる。これにより、当接帯部230は、短尺化された状態で維持され、図1に示すように、シールド本体110も湾曲状態で維持される。
具体的には、帯片233,234は、基端(すなわち、固定位置211,212)を除いて、シールド本体110に接着されていないので、使用者は、帯片233,234の先端部を摘み、フェイスシールド100の幅方向における中心方向にそれぞれ移動させ、下スリット224及び上スリット225の形成位置において、これらの帯片233,234を係合させる。
帯片233,234が下スリット224及び上スリット225で互いに係合されると、帯片233,234は、先端部において互いに重なる。これらの帯片233,234の重なり長さの分だけ、当接帯部230は短尺化される。当接帯部230の短尺化に伴って、シールド本体110に対する当接帯部230の固定に用いられる固定位置211,212間の直線距離が縮まる。
このとき、シールド本体110は、湾曲状態で当接帯部230から前方に離間する。また、補強帯部231,232も、シールド本体110とともに湾曲した状態となり、シールド本体110の上端部の保形性を担保することができる。
そして、紐体300を取付部251,252に取り付ける。具体的には、一方の取付部251の切込線226,227にそれぞれ輪状の紐体300の適宜箇所を通し、反対の取付部252の切込線228,229にも紐体300を通し、これにより取付部251,252の間に輪状の紐体300が掛け渡される。
このように組み立てられたフェイスシールド100を使用するには次のように使用者に装着する。すなわち、短尺化された状態の当接帯部230を使用者の額に沿って当接させ、この状態で紐体300を使用者の頭部に掛ける。これにより、紐体300の弾性力によりフェイスシールド100を使用者に装着することができる。この装着状態では、シールド本体110は、使用者の目、鼻及び口の前方に位置し、飛沫がこれらに直接飛散することを防止することができる。しかも、シールド本体110が、使用者の前方に配置されても、透光性(透明)であるので、使用者の視界を妨げることはない。
フェイスシールド100の装着時におけるシールド本体110の湾曲状態は、上記したように、補強帯部231,232によって補強される。すなわち、補強帯部231,232がシールド本体110に接着された部分は、厚くなっており、シールド本体110の他の部分よりも高い剛性を有している。したがって、補強帯部231,232及びシールド本体110がひとたび湾曲されると、補強帯部231,232及びシールド本体110の湾曲状態が維持されやすくなっている。特に、補強帯部231,232がシールド本体110の上部に設けられているので、保形性に乏しいシールド本体110であっても、これらの補強帯部231,232によって確実に湾曲状態で維持することができる。
シールド本体110は、上記のように、前方に湾曲されたとき当接帯部230から前方に離間しているので、使用者の顔面からも離間している。シールド本体110と使用者の顔面との間に空間が形成されるので、使用者の吐息は、フェイスシールド100内に籠ることなく、当該空間を通じてフェイスシールド100の外部に放出される。
以上のように使用されるフェイスシールド100は、例えば以下のようにして製造される。まず、製造方法について、以下に簡単に説明する。
このフェイスシールド100の製造方法は、使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシールド本体110と、シールド本体110の上部においてシールド本体110の幅方向に沿って積層されている当接帯部230と、当接帯部230の上下両側に各々並設された状態でシールド本体110に積層されるとともに両端部が当接帯部230の両端部に上下方向に連設される上下一対の補強帯部231,232と、当接帯部230及び各補強帯部231,232の前記幅方向(左右方向)外側に各々連設された状態でシールド本体110に積層されるとともに使用者の頭部に装着するための紐体300が係合される上下一対の切込線226~229を各々有する左右一対の取付部251,252とを備えたフェイスシールド100の製造方法であって、図4に示すように、シールド本体110を構成する本体シート410のロール411から本体シート410を連続して繰り出す第1シート繰出し工程と、当接帯部230、補強帯部231,232及び取付部251,252を構成する帯シート412のロール413から帯シート412を連続して繰り出す第2シート繰出し工程と、前記第2シート繰出し工程によって繰り出された帯シート412において固定位置211,212に接着剤を塗布するとともに横接着領域213,214に接着剤を塗布する塗布工程と、連続的に繰り出された帯シート412から当接帯部230と一対の補強帯部231,232とを切断分離する第1切断工程と、当接帯部230を長手方向の中間位置で切断することにより左右一対の帯片233,234を形成するとともに各帯片233,234の先端部を重ね合わせた状態で相互に係合可能な下スリット224及び上スリット225を形成する第2切断工程と、取付部251,252に切込線226~229を形成する第3切断工程と、前記全ての工程の後に、連続する本体シート410及び連続する帯シート412を積層させるとともに前記塗布工程により塗布された接着剤を介して本体シート410及び帯シート412を接着する接着工程と、前記接着工程の後に本体シート410及び帯シート412を一気にシールド本体110及びシート帯部材200単位に分離する最終切断工程とを含み、これらの工程をワンパスにより連続的且つ高速でフェイスシールド100を製造することができる。
第2繰出し工程において帯シート412は、シート状のものであれば特に材料を限定するものではないが、例えば、発泡樹脂を含めた軟質合成樹脂等や布帛等であってもよいが、本実施形態では、コスト面、製造容易の観点から紙製、具体的には上質紙、クラフト紙、或いはコートボールといった材料を採用している。また、前記第1から前記第3切断工程はそれぞれ順不同に別個に行ってもよいが、本実施形態ではこれらの全ての切断工程が打ち抜き加工により一気に実施されている。
具体的には、まず、シールド本体110に加工される透光性の本体シート410が連続した状態で巻回されたロール411及び帯シート412が連続した状態で巻回されたロール413を用意する。ロール411,413は、巻出機414,415に搭載されて繰り出される(第1及び第2シート繰出し工程)。巻出機414,415による本体シート410及び帯シート412の繰出し方向は、フェイスシールド100の幅方向に相当する。このとき、本体シート410のシート幅は、シールド本体110の上下方向高さ寸法に一致し、帯シート412のシート幅は、当接帯部230の幅寸法と両補強帯部231,232の幅寸法の総和(すなわち取付部251,252の幅寸法)に一致している。
巻出機415から連続して繰り出された帯シート412に対して接着剤が塗布器416により塗布される(塗布工程)。塗布器416は、図3においてハッチングで示される矩形枠状の接着領域210(すなわち、固定位置211,212及び横接着領域213,214)が得られるように構成された転写ローラである。この転写ローラに代えて、接着領域210が得られるように、塗布器416からの接着剤の塗布タイミング及び塗布位置が制御された塗布ガンであってもよい。接着領域210は、フェイスシールド100の幅方向に相当する長さの帯シート412が送り出されるたびに形成される。
その後、帯シート412に対して、切込線221~223,226~229、下スリット224及び上スリット225の切断パターンが得られるように切断加工が行われる(第1~第3切断工程)。この切断加工には、たとえば、ダイカットローラ417が利用可能である。ダイカットローラ417が利用される場合、ダイカットローラ417の回転位置は、接着領域210の形成位置に合わせて調整されている。
切断加工の後、帯シート412は、ラミネーションローラ418に送り出される。ラミネーションローラ418には、本体シート410も送り出されている。ラミネーションローラ418により、帯シート412及び本体シート410が圧接され、帯シート412及び本体シート410の積層帯体420が形成される(接着工程)。この積層帯体420は、切断機419に送り出される。
切断機419は、積層帯体420がフェイスシールド100の幅に相当する長さだけ送り出されるたびに積層帯体420の送り出し方向に対して略直角の方向に積層帯体420を切断して、帯シート412及び本体シート410を個別に分離する(最終切断工程)。この個別に分離された帯シート412がシート帯部材200に相当する。この結果、フェイスシールド100が形成される。
フェイスシールド100は、他の製造方法により製造されてもよい。たとえば、ダイカットローラ417による切断加工は、塗布器416による接着領域210の形成前に行われてもよい。この場合、ダイカットローラ417への接着剤の付着が防止される。
接着領域210の形成工程において、塗布器416は、接着剤を間欠式に塗布し、横接着領域213,214を形成してもよい。この場合、横接着領域213,214は、幅方向において断続的に形成され、シールド本体110と補強帯部231,232とを断続的に接着する。接着剤の間欠的な塗布により、接着剤の使用量が抑制される。
シールド本体110及びシート帯部材200が互いに熱溶着可能な材質であれば、塗布器416による接着領域210に代えて、接着領域210に相当する矩形枠領域において熱圧着がなされてもよい。
上述の実施形態では、当接帯部230の短尺化された状態の維持に、下スリット224及び上スリット225が利用されている。この場合、追加的な部品を用いることなく、当接帯部230は、短尺化された状態を維持することができるが、下スリット224及び上スリット225の端部における応力集中に耐え得る材料が、当接帯部230に用いられる必要がある。或いは、この当接帯部230を補強するために、下スリット224及び上スリット225の周囲に補強テープを貼着してもよい。
このような応力集中を回避するために、下スリット224及び上スリット225を有さない構造が採用されてもよい。図5は、下スリット224及び上スリット225を有さないフェイスシールド100の概略的な背面図である。図6は、図5のフェイスシールド100の使用時における概略的な平面図である。
図5及び図6のフェイスシールド100は、下スリット224、上スリット225及び切込線223を有しておらず、下スリット224及び上スリット225に代えて面ファスナ261,262を有している。図5及び図6のフェイスシールド100は、これらの点においてのみ図1のフェイスシールド100とは相違している。
面ファスナ261は、当接帯部230の長手方向(すなわち、フェイスシールド100の幅方向)における中心位置に対して左側の位置で当接帯部230の後面に固定されている。面ファスナ262は、当該中心位置に対して右側に配置され、面ファスナ261から右方に離間した位置で、当接帯部230の後面に固定されている。
当接帯部230には、切込線223が形成されていないので、当接帯部230は、帯片233,234に分かれていない。この場合、当接帯部230を図6に示されるように前方に折り曲げることで当接帯部230が短尺化される。詳細には、面ファスナ261,262が互いに対向するように当接帯部230が折り曲げられ、面ファスナ261,262が互いに接合される。このとき、当接帯部230の中央部分(すなわち、面ファスナ261,262間の部分)は、前方に突出した形状になるので、この突出部分は、補強帯部231,232とともにシールド本体110が前方に湾曲した形状を維持するのに利用可能である。
当接帯部230の短尺化された形状を維持するために、面ファスナ261,262に代えて、スナップボタンが用いられてもよい。
上述の実施形態に関して、シート帯部材200の長さは、シールド本体110の幅に略一致している。代替的に、シート帯部材200の長さは、シールド本体110の幅よりも短くてもよい。この場合、シールド本体110は、図7に示されるように、シート帯部材200の左右にはみ出す。これらのはみ出した部分にパンチ穴263,264を形成することにより、これらのはみ出した部分を取付部251,252として構成することができる。この場合、紐体300は、輪状ではなく、線状の部材であってもよい。線状の紐体300の両端部をパンチ穴263,264に挿通させた後に、これらの両端部にパンチ穴263,264よりも大きな結び目を形成することにより、紐体300の両端部がパンチ穴263,264から抜け出ることが防止される。あるいは、結び目を形成することに代えて、パンチ穴263,264の周囲においてシールド本体110に引っ掛かるように形成された取付具が紐体300の両端部に取り付けられてもよい。シールド本体110にパンチ穴263,264が形成される場合には、切込線226~229を形成する必要はない。
パンチ穴263,264は、固定位置211,212の左側及び右側においてシート帯部材200及びシールド本体110を貫通するように形成されてもよい。この場合、パンチ穴263,264の周囲におけるシート帯部材200及びシールド本体110の部分が、取付部251,252として利用可能である。
シート帯部材200は、シールド本体110から左右にはみ出す長さを有していてもよい。この場合、シールド本体110から左右にはみ出した部分に、パンチ穴263,264が形成されてもよい。
上述の実施形態に関して、シート帯部材200には、切込線221~223,226~229、下スリット224及び上スリット225が形成されている。これらに代えて、図8に示されるように、ミシン目271~279が形成されていてもよい。この場合、ミシン目271~279によって区画されたシート帯部材200の各部分は、使用時においてミシン目271~279が裂かれるまで互いに接続されている。この結果、シート帯部材200の各部分がフェイスシールド100の使用前に折れ曲がることが抑制される。
上述の実施形態に関して、当接帯部230の上下に補強帯部231,232が設けられている。代替的に、補強帯部231,232のいずれか一方が設けられていてもよい。シールド本体110自身が、湾曲形状を維持するのに十分な剛性を有していれば、補強帯部231,232のいずれもが設けられなくてもよい。
上述の実施形態のフェイスシールド100では、当接帯部230は、シールド本体110の上部において積層されている。この場合、フェイスシールド100は、当接帯部230が使用者の額に当接されるように装着される。代替的に、当接帯部230は、シールド本体110の下部において積層されていてもよい。この場合、図9に示されるように、フェイスシールド100は、当接帯部230が使用者の顎に当接されるように装着される。
当接帯部230がシールド本体110の下部において積層される場合、フェイスシールド100の使用時において、シールド本体110の下部は、補強帯部231,232に固定された状態にあるが、シールド本体110の上部は固定されていない状態である。したがって、シールド本体110は、シールド本体110の上部がフェイスシールド100の使用時において下方に垂れ下がることを防ぐのに十分な剛性を有することが求められる。たとえば、シールド本体110は、所定の剛性を有する透明な軟質合成樹脂シートから構成されている。軟質合成樹脂シートとしては、当接帯部230がシールド本体110の上部において積層される場合と同様のものを利用可能であるが、使用者の顔前で立設した姿勢を維持できるように0.06mm以上の厚さの軟質合成樹脂シートが用いられることが好ましい。なお、シールド本体110を容易に湾曲できるように、軟質合成樹脂シートの厚さは、2.00mm以下であることが好ましい。
シールド本体110の剛性は、図10に示されるように、シールド本体110を構成する軟質合成樹脂シートの材質や厚さではなく構造的に増加してもよい。図10に示されるフェイスシールド100のシールド本体110は、軟質合成樹脂シートから構成されたシート材料111と、シート材料111が下方に垂れ下がるのを防ぐ垂下防止部112,113と、を有している。
シート材料111の構成は、図1のフェイスシールド100のシールド本体110と同じである。シート材料111の下縁に沿って、シート帯部材200が積層されている。
垂下防止部113,112は、シート材料111の左右縁に沿って、シート帯部材200から上方に積層された帯状の部分である。垂下防止部113,112の上端は、シート材料111の上縁部の左右端部に重なっている。垂下防止部113,112は、シート帯部材200と一体的に形成されていてもよい。この場合、シート帯部材200が紙製であれば、垂下防止部112,113もシート帯部材200と同様に紙製である。
シールド本体110は、垂下防止部112,113が積層された部分において厚くなっており、この積層部分において比較的高い剛性を有する。したがって、シールド本体の垂れ下がりが防止される。
上述の実施形態において、フェイスシールド100は、略左右対称の構造を有している。代替的に、図11に示されるように、フェイスシールド100は、左右非対称に形成されてもよい。
図11に示されるフェイスシールド100の左側の帯片233は、右側の帯片234よりも短くなっている。この場合、下スリット224は、左側の固定位置211の近傍に形成されていてもよい。
このように左右非対称に帯片233,234が形成されれば、帯片233,234の連結部分(下スリット224及び上スリット225)は、使用者の顎部の中で比較的動きが少ない部分(すなわち、下唇の真下ではなく下唇の斜め下の部分)に当接され得る。この場合、当該連結部分には、顎部の動きに起因する大きな力は作用しにくくなる。したがって、当該連結部分における破損は生じにくくなる。
上述のフェイスシールド100は、ウィルスの感染の防止措置が要求される様々な分野に好適に利用される。
100・・・・・・・・・・フェイスシールド
110・・・・・・・・・・シールド本体
200・・・・・・・・・・シート帯部材
224・・・・・・・・・・下スリット
225・・・・・・・・・・上スリット
230・・・・・・・・・・当接帯部
231・・・・・・・・・・補強帯部
232・・・・・・・・・・補強帯部
233・・・・・・・・・・帯片
234・・・・・・・・・・帯片
300・・・・・・・・・・紐体
110・・・・・・・・・・シールド本体
200・・・・・・・・・・シート帯部材
224・・・・・・・・・・下スリット
225・・・・・・・・・・上スリット
230・・・・・・・・・・当接帯部
231・・・・・・・・・・補強帯部
232・・・・・・・・・・補強帯部
233・・・・・・・・・・帯片
234・・・・・・・・・・帯片
300・・・・・・・・・・紐体
Claims (7)
- 使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシート状のシールド本体と、
前記シールド本体の上部において前記シールド本体の幅方向に沿って積層されているとともに前記顔面に当接されるように構成されたシート状の当接帯部と、を備え、
前記シールド本体及び前記当接帯部は、前記シールド本体の前記幅方向において離間した一対の固定位置において互いに固定されているとともに前記一対の固定位置の間において互いに接離可能であり、
前記当接帯部は、前記幅方向において短尺化可能であるとともに短尺化された状態を維持可能に構成されている、フェイスシールド。 - 前記当接帯部は、前記シールド本体がフラットな状態であるときに、先端が前記幅方向において互いに対向するように前記一対の固定位置から前記幅方向に延設された一対の帯片を含み、
前記一対の帯片の一方の先端部が他方の帯片に互いに重ね合わされることにより、前記当接帯部は、短尺化される、請求項1に記載のフェイスシールド。 - 前記一対の帯片のうち一方には、前記一方の帯片の上縁から下方に切り込まれた上スリットが形成されており、
前記一対の帯片のうち他方には、前記他方の帯片の下縁から上方に切り込まれた下スリットが形成され、
前記上スリット及び前記下スリットの形成位置において前記一対の帯片が互いに係合されることにより、前記短尺化された状態が維持される、請求項2に記載のフェイスシールド。 - 前記当接帯部の上側及び下側の少なくとも一方で前記幅方向において帯状に延設されているとともに前記シールド本体に少なくとも部分的に接着された可撓性の補強帯部を更に備え、
前記補強帯部は、両端部において前記当接帯部に繋がっている一方で、前記両端部間において前記当接帯部から分離されている、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフェイスシールド。 - 前記当接帯部及び前記補強帯部は、1つのシート帯部材により形成されている、請求項4に記載のフェイスシールド。
- 前記当接帯部の前記幅方向外側に連設された一対の取付部と、前記一対の取付部の間に掛け渡され、前記当接帯部とともに前記使用者の頭部に巻回される紐体とを更に備えている、請求項5に記載のフェイスシールド。
- 使用者の顔面を保護するように構成されているとともに可撓性且つ透光性を有しているシート状のシールド本体と、
前記シールド本体の下部において前記シールド本体の幅方向に沿って積層されているとともに前記顔面に当接されるように構成されたシート状の当接帯部と、を備え、
前記シールド本体及び前記当接帯部は、前記シールド本体の前記幅方向において離間した一対の固定位置において互いに固定されているとともに前記一対の固定位置の間において互いに接離可能であり、
前記当接帯部は、前記幅方向において短尺化可能であるとともに短尺化された状態を維持可能に構成され、
前記シールド本体は、前記使用者の顔前で立設した姿勢を維持可能な剛性を有している、フェイスシールド。
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