JP6507276B1 - 付箋紙束等の使用補助具 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】付箋紙束等の使用補助具1は、オモテ表紙板21とウラ表紙板23とが直接または間接的に連続するように接続され、ウラ表紙板23に対しオモテ表紙板21が折り曲げ自在に構成されるカバー台紙2と、ウラ表紙板23の外側に、リング状の把持部31を突き出し状に設けた伸縮保持体3とを具え、オモテ表紙板21を、ウラ表紙板23の上方に重ね合わせるように折り重ねた状態において、ウラ表紙板23とオモテ表紙板21との間に、付箋紙束やメモ束等の紙葉束Pが保持される構成であることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
このようなことから、この種の付箋紙束の収容具等に関しては、各付箋紙がバラバラにならないように保持するケースや、付箋紙束を手軽に持ち運びできるようにしたケース、あるいはボックスティッシュのように一枚ずつ確実に取り出すことができるようにしたポップアップタイプのケース等の開発が既に提案されている(例えば特許文献1、2参照)。
具体的には、例えば図3(b)に示すように、糊付け部Pnの長手方向に対し直角にめくり上げるようにすると(後述する「糊付け部の長手方向から一挙に剥がして行くめくり方」)、剥がした付箋紙P1は、長手方向を軸に全体的にカールするようになり、これを貼付対象に貼り付けた場合、糊付け部Pn(特に端部)が浮き上がる状態を呈し、安定した貼付状態が得にくくなる。
このようなことを考慮すると、付箋紙束Pから一枚ずつ付箋紙P1を剥がすにあたって、自然に、糊付け部Pnの短手方向から徐々に剥がして行くめくり方となるような(なり易いような)手法の開発が望まれるが、現在のところ、このようなケースは存在しない。
オモテ表紙板とウラ表紙板とが直接または間接的に連続するように接続され、ウラ表紙板に対しオモテ表紙板が折り曲げ自在に構成されるカバー台紙と、
ウラ表紙板の外側に、リング状の把持部を突き出し状に設けた伸縮保持体とを具え、
且つ前記ウラ表紙板には、接続状態でオモテ表紙板に対向する側に、内折板が更に連続するように接続され、
これらの折り込みにあたっては、まず内折板をウラ表紙板の上側に重ね合わせるように折り重ねた後、次いでオモテ表紙板を、当該内折板の上側に重ね合わせるように折り重ねた状態にするものであり、
なお且つ前記内折板とオモテ表紙板との間に、付箋紙束やメモ束等の紙葉束が保持される構成であることを特徴として成るものである。
ここでウラ表紙板の外側について説明すると、オモテ表紙板とウラ表紙板との折り曲げ方向を内側とし、その反対側が外側(ウラ表紙板の外側)である。
前記ウラ表紙板は、接続状態でオモテ表紙板の接続方向に対し交差する左右方向に、折込翼板が接続され、
この折込翼板は、紙葉束の下側に折り込まれる構成であることを特徴として成るものである。
前記オモテ表紙板とウラ表紙板との間には、紙葉束の厚み寸法に相当する背表紙板が設けられ、オモテ表紙板と背表紙板とウラ表紙板とが直列状に接続されて成ることを特徴として成るものである。
ここで、請求項1に記載した「オモテ表紙板とウラ表紙板とが間接的に連続する」とは、上記背表紙板を介在させた場合を指すものである。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、付箋紙束をオモテ表紙板とウラ表紙板とを具えるカバー台紙の間に挟んで保持する構造であるため、使用補助具の構造が極めてシンプルであり、使用補助具を低コストで製作することができる。
またウラ表紙板には伸縮保持体が設けられるため、使用者がポケットや鞄に入れて運搬・収容する際には、この伸縮保持体を、付箋紙束を挟持したカバー台紙に掛け止めすることで、この保持状態を確実に維持することができ、付箋紙の記載面を汚すこともないし(付箋紙が露出してしまうこともなく)、付箋紙がバラバラになることも防止できる。
更にまた、メモ書き時には、カバー台紙に掛け止められていた伸縮保持体を外して把持部を形成し、ここに使用者が筆記具を持たない方の手(指)を入れた状態とすることで、カバー台紙(使用補助具)の手元保持が確実となり、メモ書きし易い状態が得られる。つまり、伸縮保持体は、メモ書き時でも、運搬・収容時である非使用時でも機能し、合理的な構造が採り得る。
更にまた、伸縮保持体が設けられるため、付箋紙を一枚ずつ剥がすにあたっては自然に、糊付け部の短手方向から徐々に剥がして行くめくり方となる(なり易い)。このため剥がした付箋紙を貼付対象に貼り付けた場合、良好な貼付状態が得られる。
また、本発明によれば、ウラ表紙板の外側に伸縮保持体を設けるにあたり、ウラ表紙板に二箇所の通孔を形成し、ここに伸縮保持体の端部を通した後、この端部に結び目を形成して伸縮保持体を止めるようにした場合、内折板を設けることで、この結び目の凹凸を抑えることができ(結び目の上に平面を形成することができ)、メモ書きし易い下地を形成することができる。
また、内折板を設けることで、付箋紙束は、一枚のオモテ表紙板と二枚の板材(ウラ表紙板と内折板)で挟持されることになり、カバー台紙全体の剛性向上や強度アップが図れる。
ここで上記「厚みを考慮すべき」について説明する。まず、厚みを考慮しなくてもよい場合とは、紙葉が数枚程度(例えば二、三枚程度)で、背表紙板を設けなくても、充分、紙葉(紙葉束)の保護ができるものを指し、言わば平面的保持で支障がない場合が該当する。これに対し、厚みを考慮すべき場合とは、一般に市販されている付箋紙束(紙葉束)のように、充分な厚みがあり、背表紙板を設けて立体的に保持するのが好ましい場合(立体的保持が好ましい場合)が該当する。
付箋紙束Pは、一例として図1に示すように、使用補助具1によって保持・保護されるものであるが、保持対象物(収容対象物)としてはこれ以外にも積層状態に形成された束状のメモ(これをメモ束と称する)も想定される。このように、本発明の保持対象物としては、付箋紙束Pの他、メモ束も想定できるため、一枚ずつの付箋紙P1やメモ用紙を総じてを紙葉とし、また積層状態の付箋紙束Pやメモ束を総じて紙葉束と称することがある。なお符号は、紙葉には付箋紙と同じ符号P1を付し、紙葉束には付箋紙束と同じ符号Pを共通的に付すものである。
また付箋紙P1の上面は、メモ書き等に適した記載面Pmとして構成され、その裏面の一端縁に非転移性の粘着層たる糊付け部Pnが形成される。このように糊付け部Pnは、記載面Pmの裏面全体に形成されるものではなく、通常は、一端に寄った縁部(端縁部)に形成され、糊付け部Pnの形成形状は、長方形状に形成されることが多い。
また、付箋紙P1は、このような糊付け部Pnによって、複数枚が重ねられた積層状態(付箋紙束P)となって市販されるのが一般的である。なお、本実施例では、積層された付箋紙束Pで視た場合、糊付け部Pnが一方の端縁(後述する背表紙板22の近傍)に寄って形成された構造のものを例示する(いわゆる非ポップアップ式)。
更に、このような紙葉束Pは、使用者M自身が新たな紙葉束Pに入れ換えたり、補充したりすることができるものである。
因みに、付箋紙(紙葉)P1には、「紙」という語句を使用したが、これは必ずしも素材として紙製のものに限定されるという意味ではなく、例えば合成樹脂素材等で付箋紙(紙葉)P1を形成することも可能であり、このような紙以外の素材で形成された場合も付箋紙(紙葉)P1と称する(付箋紙(紙葉)P1に含まれる)。
使用補助具1は、一例として図1・図2(a)に示すように、オモテ表紙板21と、背表紙板22と、ウラ表紙板23とを直列状に接続して成るカバー台紙2を主要部材とする。
このカバー台紙2は、オモテ表紙板21がウラ表紙板23に対し折り曲げ自在に構成され、付箋紙束Pを折り曲げたカバー台紙2の内側、すなわち折り畳み状態のオモテ表紙板21とウラ表紙板23との間に収容して、保持するように構成される。
ここでオモテ表紙板21とウラ表紙板23は、この間に挟持する付箋紙P1よりも一回り大きいサイズに形成されることが好ましく、これにより挟持状態での付箋紙P1の保護が確実に行え、付箋紙P1への損傷を確実に防ぐことができる。
また、背表紙板22は、オモテ表紙板21をウラ表紙板23に重ねるように折り畳んだ際に、付箋紙束Pの厚み部分を保護するものであり、このため背表紙板22は、付箋紙束Pの厚み寸法に対応した幅寸法に形成される。
なお、カバー台紙2や、これを構成する板材(各表紙板)にも、「紙」という語句を使用したが、ここでも例えば合成樹脂素材等でカバー台紙2を形成することが可能であり、このような紙以外の素材で形成された場合もカバー台紙2や表紙板に含まれる。もちろん、カバー台紙2は、紙素材から成る板材の表面に、適宜合成樹脂素フィルム等を貼り合わせて形成しても構わないものである(いわゆるラミネート加工)。
また、内折板24は、付箋紙束Pの平面投影形状とほぼ同じ大きさ、または付箋紙束Pの平面投影形状よりも幾らか大きく形成される(ここではオモテ表紙板21やウラ表紙板23よりも小さく形成される)。また、各部位の折り込み線は、当然ながら内折板24に取り付けた付箋紙束Pに掛からないように構成され、これにより付箋紙束Pの安定的な保持を可能としている。
これにより本実施例では、始発状態のカバー台紙2は、全体として「十字」状を成すような平面展開形状に形成される。
なお、図2(a)においてカバー台紙2の展開図中に引いた二点鎖線は、各部位の折り込み線を示している。
伸縮保持体3は、使用補助具1の非使用時(例えば運搬・収容時)には、このものの伸縮性を利用して輪ゴムのように伸縮保持体3をカバー台紙2に掛け止めして、オモテ表紙板21の開放を防止する。
一方、使用時(メモ書き時)には、この状態の伸縮保持体3を指などで引っ張って伸長させて、カバー台紙2から外すものであり、外した伸縮保持体3は、ウラ表紙板23の外側でリング状を成し、この内側に使用者Mが筆記具を持たない方の手を差し込むことで、カバー台紙2(使用補助具1)を安定して使用者Mの手元に保持することができる。ここで伸縮保持体3が、ウラ表紙板23の外側においてリング状を成す突き出し状部位を把持部31とする。
なお、図示した実施例では、伸縮保持体3は、細長い紐状の伸縮体(例えばゴム紐)として図示しているが、伸縮保持体3としては、断面が幾らか偏平状の伸縮部材である、いわゆるゴムバンド等を適用することもできる。
なお、上述したように、付箋紙束Pは、この平面展開形状の状態で、カバー台紙2(内折板24)に取り付けることが可能である。
折り込み方としては、まず図2の(a)から(b)に示すように、折込翼板25をカバー台紙2の内側、すなわち伸縮保持体3の結び目k側(ウラ表紙板23の通孔hを貫通した後、結ばれた結び目k側)に折り込む。なお、折込翼板25は、折り込み状態で結び目kに重ならないように、その大きさが予め設定される。このため、折込翼板25は、図2(b)に示すように、結び目kの左右両側に位置するように折り畳まれ、これによって結び目kにより生じる凹凸(高低差)が抑えられる。すなわち、折り込み状態の折込翼板25の上方には、その後、内折板24(紙葉束Pが設けられた)が重なるように折り込まれ、メモ書き時には、上記凹凸があるとメモ書きが行い難いため、このような結び目kによる凹凸(高低差)を、折込翼板25を折り込むことで抑えるものである。
なお、通常は、折込翼板25の板厚よりも、結び目kの突出度合いの方が大きいものである。また伸縮保持体3の端部に結び目kを形成する場合には、結びが解けないように結び目kから端部側に、伸縮保持体3を所要の長さ繰り出す必要がある。このように、通常は、折込翼板25の板厚よりも、結び目kによって形成される突出の方が大きいが、結び目kの左右に折込翼板25を位置させることで、少しでもメモ書き時の下地凹凸(高低差)を抑え、使用者Mの使い勝手(書き心地)を向上させるものである。
このように内折板24や折込翼板25を設けることによって、メモ書きに適した平滑面がより形成し易くなり、メモ書き時のスムーズな記載を促進させ得るものである。もちろん、内折板24は、カバー台紙2全体の剛性向上や強度アップに寄与するものである。
なお、本実施例では図2(a)の段階、すなわちカバー台紙2の各部位を折り込む前の始発状態で、付箋紙束Pを内折板24に取り付けるように説明したが、この図2(c)の段階で付箋紙束Pを取り付けることも可能である。また図2(c)の段階で付箋紙束Pを取り付ける場合には、折り込んだ内折板24の上面に、付箋紙束Pの糊付け部Pnを合わせるように取り付けるものである。
この図2(d)の状態で、付箋紙束Pは、これよりも一回り大きいサイズのオモテ表紙板21及びウラ表紙板23(内折板24)とに挟まれた状態となり、しかも付箋紙束Pの厚みは、ウラ表紙板23に対して立ち上げ状に折り曲げられた背表紙板22によって保護されるため、付箋紙束Pは結果的に書物のように立体的に保持された状態となる。また、このため当該状態では、付箋紙束P、特に最上面に位置する付箋紙P1(記載面Pm)の汚損が高レベルで防止される。
また、この図2(e)の状態は、例えば使用者Mが使用補助具1をポケットや鞄等に入れて運搬・収容するときの状態であり、この状態では、オモテ表紙板21が不用意に開くことがなく、また各付箋紙P1が一枚ずつバラバラになることも確実に防止できる。
因みに、図2(e)では、使用者Mが親指と小指以外の三本の指を使って、伸縮保持体3をカバー台紙2に掛け留めるように図示したが、指の数やどの指を利用するかは使用者Mによって異なるものである。また場合によっては、使用者Mが手にしている筆記具で、このような掛け留めを行うことも考えられる。
なお、説明にあたっては、カバー台紙2に伸縮保持体3が掛け留められており、オモテ表紙板21が不用意に開放しないようにした状態から説明する。また、動作としては、付箋紙P1にメモ書きした後、これを付箋紙束Pからめくり取り、書物やノートに貼り付ける動作として説明する。
上記のように、当初、カバー台紙2は、伸縮保持体3によって留められた(掛け留めされた)状態であり、これは使用者Mが使用補助具1をカバンやポケット等に入れて持ち運ぶときに適した状態である。もちろん、この状態では、オモテ表紙板21が自由に開くことがなく、また付箋紙束Pはオモテ表紙板21及びウラ表紙板23(内折板24)とによって確実に挟持されるため、付箋紙束Pが各付箋紙P1毎にバラバラになってしまうこともなく、また記載面Pmを汚損してしまうこともない。
このような状態からメモ書きを行うには、まずカバー台紙2にほぼ一周回すように留められている伸縮保持体3をカバー台紙2から外すものであり、これには例えばカバー台紙2に掛け留めされている伸縮保持体3を、使用者Mが指などで摘まみ、側方(左右方向)に引っ張り、伸縮保持体3による掛け留めを解除する。これにより伸縮保持体3は、リング状の把持部31がウラ表紙板23の外側に突き出し状に位置することになる。
その後、この把持部31内に使用者Mが指(筆記具を持たない方の手の指)を通すものであり(図1参照)、これにより使用者Mは使用補助具1を手元で確実に保持することができる。
なお、ここでは伸縮保持体3の掛け留め解除動作と、使用者Mが把持部31に手(指)を通す動作とを別の動作として説明したが、当該解除動作を行う際、使用者Mが例えば使用補助具1を掌に載せ、このカバー台紙2を親指で押さえながら、伸縮保持体3の掛け留め解除動作を行うと、カバー台紙2から外した伸縮保持体3(把持部31)が自然に、指に掛け回され(把持部31の内側に指が入り込むようになり)、当該解除動作と把持部31に指を通す動作とが一挙に行えるものである。
その後、オモテ表紙板21を立ち上げるように開放させ、メモ書きできるようにする。この際、オモテ表紙板21の立ち上げ開放は、使用者Mが筆記具を持つ方の手(いわゆる利き手)で行うこともできるが、使用補助具1を載せた手の親指だけでオモテ表紙板21を押し上げるようにして行うことも可能である。
次いで、使用者Mは、胸ポケット等に差し止めておいたペン等の筆記具を取り出して、付箋紙束Pの最上位に位置する付箋紙P1(記載面Pm)にメモ書きを行う。
なお、例えば付箋紙P1を主にインデックスとして書物等の貼付対象に貼り付ける場合には、付箋紙P1に特にメモ書きは行わないため、当該作業は省略される。
このようにしてメモ書きを終了したら、メモ書き後の付箋紙P1を一枚だけ付箋紙束Pからめくり取り、書物やノート等の目的の貼付対象に貼り付けるものである。
なお、付箋紙P1を付箋紙束Pからめくり取るにあたっては、上述したように例えば図3(a)に示すような剥がし方、すなわち付箋紙P1の裏側に付着形成された糊付け部Pnを、その短手方向から徐々に剥がして行くことが好ましい。これは、このようにしてめくり取った付箋紙P1は、図3(a)に併せて示すように、ほぼ糊付け部Pnにおいて最後に付箋紙束Pから剥がれた部位のカールで済むためである。
また、本発明の使用補助具1では、伸縮保持体3を具え、更には背表紙板22も付箋紙束Pから離れるため、これらのことも付箋紙P1をめくり取る動作を行い易くするものである。
もちろん、付箋紙P1によっては、糊付け部Pnの形状、より詳細には粘着層の平面視形状が、正方形もしくは円形である場合も考えられ、そのような場合には、図3(a)・(b)に示すどちらの方法でめくり取っても、同じ程度のカールとなり、どちらのめくり方でも構わない。
その後、付箋紙束Pからめくり取った付箋紙P1を目的の貼付対象に貼る。
因みに、付箋紙P1の貼り付け方としては、種々想定され、必ずしも書物等の貼付対象を閉じた状態で、付箋紙P1の一部が露出するような貼り方に限定されるものではない。すなわち、書物等の貼付対象を開いたときに、始めて張り付けた付箋紙P1が視覚に入るような貼り付け方も考えられる。具体的には、例えば付箋紙P1自体が透明である場合には、書物などに印刷されている字の上に貼っても、その文字(情報)は隠れないため(透けて見えるため)、スケジュール帳などでは、その文字(情報)を強調するために付箋紙P1を貼ること等が想定される。
その後、使用した筆記具や使用補助具1を片付ける。この際、筆記具は、例えばメモ書き後またはメモ書きした付箋紙P1の貼り付け後に、例えば使用者Mの胸ポケット等に差し止める。
また使用補助具1については、カバー台紙2のオモテ表紙板21を閉鎖し、使用者Mの手(指)に嵌められていた伸縮保持体3(把持部31)を、別の手の指で引っ張りながら、閉じた状態のカバー台紙2に掛け回し、このものを伸縮保持体3で留めるようにする(図2(e)参照)。このようにした後、使用者Mは、使用補助具1をポケットや鞄などに入れ、運搬や収容に供するものである。
なお、上記(7)と(8)の作業は、必ずしもこの順番で行う必要はなく、状況等に応じて逆の順序で行うことが可能である。
本発明は以上述べた実施例を一つの基本的な技術思想とするものであるが、更に次のような改変が考えられる。
まず、上述した基本の実施例では、伸縮保持体3の結び目kに起因して生じる凹凸(高低差)を少しでも抑えるために折込翼板25を設けたが、内折板24だけでこの凹凸を抑えることができる場合(メモ書きに特に支障が生じない場合)には、折込翼板25を設けないことも可能である。
ここで当該折り込み線の膨出は、例えばウラ表紙板23において、付箋紙束Pを取り付ける設置面側に当たる。このため上記図4のように、内折板24を省略した場合には、部分拡大図に示すように、付箋紙束Pが折り込み線に掛からないように、両者の間に適宜の隙間を設けるものであり、これにより折り込み線が膨出しても、ウラ表紙板23において付箋紙束Pを取り付ける設置領域の平滑性は確保することができる。このようにすることで、例えばウラ表紙板23に取り付けた(貼り付けた)付箋紙束Pが、使用中に剥がれ落ちてしまうこと等を防止できる。また、ウラ表紙板23における設置領域の平滑性が確保されれば、一旦取り付けた付箋紙束Pを使い切った後でも、使用者Mが新たな付箋紙束Pを確実に貼り付けることができ、使用補助具1を繰り返し使用することができる。ただし、内折板24を省略する形態は、上述したように本発明に関連した参考例である。
因みに、上記基本の実施例のように内折板24を設け、ここに付箋紙束Pを取り付けた場合には、ウラ表紙板23における折り込み線の膨出(ウラ表紙板23の平滑性)は何も考慮する必要がなく、一旦取り付けた付箋紙束Pの継続使用や、使用補助具1の繰り返し使用がより確実に且つ継続して行えるものである。
因みに、背表紙板22を省略した場合には、オモテ表紙板21は、内折板24の上方に重ね合わせるように折り重ねられ、これらの間に付箋紙束Pが保持される構成となる。
また、伸縮保持体3は、必ずしも一本の部材で形成する必要はなく、例えば図6(b)に示すように、2本以上の複数本で形成しても構わないし、伸縮保持体3そのものを幅広状の部材(いわゆるゴムバンド等)で構成することも可能である。
2 カバー台紙
3 伸縮保持体
2 カバー台紙
21 オモテ表紙板
22 背表紙板
23 ウラ表紙板
h 通孔
24 内折板
25 折込翼板
3 伸縮保持体
31 把持部
k 結び目
P 付箋紙束(紙葉束)
P1 付箋紙(紙葉)
Pm 記載面
Pn 糊付け部(非転移性の粘着層)
M 使用者
Claims (3)
- オモテ表紙板とウラ表紙板とが直接または間接的に連続するように接続され、ウラ表紙板に対しオモテ表紙板が折り曲げ自在に構成されるカバー台紙と、
ウラ表紙板の外側に、リング状の把持部を突き出し状に設けた伸縮保持体とを具え、
且つ前記ウラ表紙板には、接続状態でオモテ表紙板に対向する側に、内折板が更に連続するように接続され、
これらの折り込みにあたっては、まず内折板をウラ表紙板の上側に重ね合わせるように折り重ねた後、次いでオモテ表紙板を、当該内折板の上側に重ね合わせるように折り重ねた状態にするものであり、
なお且つ前記内折板とオモテ表紙板との間に、付箋紙束やメモ束等の紙葉束が保持される構成であることを特徴とする付箋紙束等の使用補助具。
- 前記ウラ表紙板は、接続状態でオモテ表紙板の接続方向に対し交差する左右方向に、折込翼板が接続され、
この折込翼板は、紙葉束の下側に折り込まれる構成であることを特徴とする請求項1記載の、付箋紙束等の使用補助具。
- 前記オモテ表紙板とウラ表紙板との間には、紙葉束の厚み寸法に相当する背表紙板が設けられ、オモテ表紙板と背表紙板とウラ表紙板とが直列状に接続されて成ることを特徴とする請求項1または2記載の、付箋紙束等の使用補助具。
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