JP6571354B2 - 嵩上げブロック - Google Patents
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Description
すなわち本発明は、排水溝の上端に取り付けて用いられる嵩上げブロックであって、前記排水溝の側壁が起立する方向に沿って延設され、前記側壁の内表面と面一な流路面を有する嵩上げ部と、前記排水溝の上端部分と当接する当接部と、前記側壁の外表面に沿って前記排水溝の底方向に延設された控壁部と、を具備し、前記嵩上げ部と前記当接部と前記控壁部との前記排水溝の流路方向における両端面には止水材がそれぞれ取り付けられていて、一方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも外側に偏心させた位置のみに取り付けられ、他方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも内側に偏心させた位置のみに取り付けられていることを特徴とする。
図1および図2は第1実施形態にかかる嵩上げブロックを示す説明図である。本実施形態にかかる嵩上げブロック20は、排水溝の上端面に積み重ね可能な変形Z型をなすいわゆるクランク形状に形成されている。ここでは排水溝として既設のU字溝10を用いた形態について説明を行うものとする。なお、図2は、U字溝10の周辺にある土砂の表示を省略している。
また、貫通孔28に代えて、連結用穴を形成し、連結用穴の内周面に雌ねじを形成した形態を採用することもできる。
図4〜図6は第2実施形態にかかる嵩上げブロックを示す説明図である。本実施形態にかかる嵩上げブロック20もまた、第1実施形態と同様に排水溝の上端面に積み重ね可能な形状に形成されている。ここでも排水溝として既設のU字溝10を用いた形態について説明を行うものとする。
また、本実施形態において第1実施形態と同様の構成部分については、第1実施形態と同じ符号を用いることによりここでの詳細な説明は省略している。そして、図5も第1実施形態における図2と同様にU字溝の周辺土砂の表示を省略している。
また、既成のU字溝10では、流路断面(排水能力)が不足してしまう場合であっても、設置平面積を変えることなく流路断面を増加させることができる点においても好都合である。
図7と図8は第3実施形態にかかる嵩上げブロックを示す説明図である。本実施形態は第1実施形態の変形例である。ここでも排水溝として既設のU字溝10を用いた形態について説明を行うものとする。
また、本実施形態以降においても、先に説明した実施形態と同様の構成部分については、先に説明した実施形態と同じ符号を用いることにより、それぞれについての詳細な説明は省略している。
以上の実施形態においては、U字溝10の側壁12の厚さ寸法が高さ方向に一定の厚さ寸法に形成されている形態について説明しているが、近年においては、図9に示すように、側壁12の上端部分14にいわゆる顎部19と称される幅広部分が形成されているU字溝10を使用する現場の方が圧倒的に多い。このような顎部19を有するU字溝10に対しては、控壁部26の下端部に側壁12の外表面16に当接する当接突部27を形成した嵩上げブロック20の形態を採用することが好ましい。
図10に示す嵩上げブロック20は、固定具60を有している点が特徴的である。固定具60は内壁面当接板61と内壁面当接板61に直交させて接合したネジ62とネジ62を締結するためのナット63を有し、変形T字型に形成されている。内壁面当接板61は嵩上げブロック20のクランク部分から嵩上げブロック20とU字溝10の上端部分14を超える範囲にわたって側壁12の内表面12Aに当接している。
本実施形態における嵩上げブロック20は、流路方向の連結構造70が特徴点である。本実施形態における嵩上げブロック20は、図11(A)〜(C)に示すように、流路方向の連結部分における嵩上げ部22の外側面に凹部71が形成されている。この凹部71の流路方向の連結部分側の所要範囲には、流路方向に伸びる管体72が配設されていて、管体72はコンクリート等の充てん材73に埋設されている。このように凹部71は、流路方向における連結部分側が充てん材73で充てんされているが、他の部分は依然として凹部に形成されている。このような連結構造70は、嵩上げ部22の他に控壁部26に配設することもできる。
このような連結構造70を採用することにより、U字溝10への嵩上げブロック20の着脱もできるようになり、嵩上げブロック20の再利用が可能になる点においても好都合である。
18 底,19 顎部,
20 嵩上げブロック,22 嵩上げ部,24 当接部,26 控壁部,
27 当接突部,28 貫通孔,29A 一方の端面,29B 他方の端面,
30,30A,30B 止水材,
40 連結板,
50 支持柱,
60 固定具,61 内壁面当接板,62 ネジ,63 ナット,
70 連結構造,71 凹部,72 管体,73 充てん材,74 連結ボルト,
75 ナット
Claims (4)
- 排水溝の上端に取り付けて用いられる嵩上げブロックであって、
前記排水溝の側壁が起立する方向に沿って延設され、前記側壁の内表面と面一な流路面を有する嵩上げ部と、
前記排水溝の上端部分と当接する当接部と、
前記側壁の外表面に沿って前記排水溝の底方向に延設された控壁部と、を具備し、
前記嵩上げ部と前記当接部と前記控壁部との前記排水溝の流路方向における両端面には止水材がそれぞれ取り付けられていて、
一方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも外側に偏心させた位置のみに取り付けられ、他方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも内側に偏心させた位置のみに取り付けられていることを特徴とする嵩上げブロック。 - 排水溝の上端に取り付けて用いられる嵩上げブロックであって、
前記排水溝の側壁が起立する方向に沿って延設され、前記側壁の内表面と面一な流路面を有する嵩上げ部と、
前記排水溝の上端部分と当接する当接部と、
前記排水溝の底面と平行な方向に延設された控壁部と、を具備し、
前記嵩上げ部と前記当接部と前記控壁部との前記排水溝の流路方向における両端面には止水材がそれぞれ取り付けられていて、
一方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも外側に偏心させた位置のみに取り付けられ、他方の端面における前記止水材が嵩上げブロックの肉厚方向における中心位置よりも内側に偏心させた位置のみに取り付けられていることを特徴とする嵩上げブロック。 - 前記控壁部の下端部には、前記側壁の外表面に当接する当接突部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の嵩上げブロック。
- 前記嵩上げ部には、前記嵩上げ部を壁厚方向に貫通する貫通孔が穿設されていることを特徴とする請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の嵩上げブロック。
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