JP7079166B2 - トンネル内部構造及びその構築方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネルの内部構造、及びその内部構造を構築する方法に関する。
自動車や鉄道用のトンネルでは、複数のセグメントピースからなる環状の覆工体の内側に床版を略水平に設け床版上に路床を構築することがある。特許文献1には、床版をプレキャスト材により構成したトンネル内部構造が開示されている。
特許文献1に開示されたトンネル内部構造では、床版を支持する支持部材がセグメントピースに設けられている。支持部材は、ボルト孔が形成されたプレキャスト材により構成されており、セグメントピースの雌ねじ部にボルトを螺合することによって支持部材をセグメントピースに固定している。
特開2003-278495号公報
特許文献1に開示されるトンネル内部構造では、支持部材をセグメントピースに固定する際に、セグメントピースの雌ねじ部に対して支持部材のボルト孔を位置合わせし支持部材を仮固定しなければならない。そのため、トンネル内部構造の構築に多大な労力が必要となる。
本発明は、トンネル内部構造の構築における労力を低減することを目的とする。
本発明は、トンネル内部構造であって、複数のセグメントピースが周方向に連結されて構築された環状のトンネル覆工体と、トンネル覆工体の内側に設けられる床版と、セグメントピースに設けられ床版を支持する支持部材と、セグメントピースと支持部材とを連結する連結部と、を備え、連結部は、セグメントピース及び支持部材の一方に設けられ他方に向かって突出する突出部と、セグメントピース及び支持部材の他方に設けられ突出部と嵌合する嵌合部と、を有し、嵌合部は、鉛直方向に延びる穴部を有し、穴部に突出部が鉛直方向に挿入されて突出部と嵌合する。
また、本発明は、複数のセグメントピースが周方向に連結されて構築された環状のトンネル覆工体と、前記トンネル覆工体の内側に設けられる床版と、前記セグメントピースに設けられ、前記床版を支持する支持部材と、前記セグメントピースと前記支持部材とを連結する連結部と、を備え、前記連結部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方に設けられ他方に向かって突出する突出部と、前記セグメントピース及び前記支持部材の他方に設けられ前記突出部と嵌合する嵌合部と、を有し、前記セグメントピースと前記支持部材との間に間詰材が充填されており、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方は、他方と対向する対向面に形成され前記間詰材が充填される充填凹部を有し、前記突出部は、前記充填凹部から突出している。
また、本発明は、トンネル内部構造の構築方法であって、複数のセグメントピースを周方向に連結して環状のトンネル覆工体を構築する覆工体構築工程と、セグメントピースに支持部材を連結する連結工程と、支持部材に床版を載置する載置工程と、を備え、連結工程において、セグメントピース及び支持部材の一方から突出する突出部を、他方に形成される嵌合部に嵌合させ、突出部と嵌合部との嵌合では、支持部材を吊下げ、または、降ろすことで、嵌合部に設けられ鉛直方向に延びる穴部に突出部を鉛直方向に挿入する。
本発明によれば、トンネル内部構造の構築における労力を低減することができる。
本発明の実施形態に係るトンネル内部構造の断面図である。 図1に示すセグメントピースと側壁ブロックの拡大断面図である。 雄型継手金具と雌型継手金具の斜視図である。 図2に示すIV-IV線に沿う断面図である。 図2に示すV-V線に沿う断面図である。 側壁ブロックの斜視図である。 本発明の実施形態の変形例に係るトンネル内部構造の拡大断面図である。 変形例に係る雄型継手金具と雌型継手金具の斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係るトンネルTの内部構造100、及び内部構造100の構築方法について説明する。ここでは、自動車や鉄道用のトンネルTの内部構造100について説明する。
図1に示すように、トンネルTは、不図示のシールド掘進機を用いて地山に形成される。内部構造100は、トンネルTの内周面に沿って設けられる環状のトンネル覆工体10と、トンネル覆工体10の内側に設けられる床版20と、床版20を支持する支持部材としての側壁ブロック30と、を備えている。
トンネル覆工体10は、トンネルTの周方向に連結された複数の円弧状のセグメントピース11によって構築されている。セグメントピース11は、工場等で予め成形されたプレキャストコンクリート構造体である。
トンネル覆工体10の底部には、インバートブロック40が設置されている。インバートブロック40によって平坦面が形成されており、インバートブロック40上に中柱50が設置されている。インバートブロック40及び中柱50は、セグメントピース11と同様に、プレキャストコンクリート構造体である。
トンネル覆工体10の側部には側壁ブロック30が設置されており、側壁ブロック30と中柱50とに渡って床版20が掛け渡されている。床版20は、略板状のプレキャストコンクリート構造体である。床版20によってトンネル覆工体10の内側に略水平な面が形成されており、床版20上に不図示の路床が構築される。
なお、床版20上に路床は構築されていなくてもよく、床版20が別の目的でトンネル覆工体10の内側に設けられていてもよい。例えば、床版20は、トンネル覆工体10によって画定される内部空間を、電力ケーブルを通すための上側空間と、通信ケーブルを通すための下側空間と、に分割するために設けられていてもよい。
側壁ブロック30は、プレキャストコンクリート構造体であり、トンネル覆工体10における側部のセグメントピース11に連結部としての嵌合継手60(図2から図4参照)を介して連結されている。以下、嵌合継手60について、図2から図6を参照して、具体的に説明する。
図2に示すように、嵌合継手60は、側壁ブロック30に設けられる突出部としての雄型継手金具70と、セグメントピース11に設けられる嵌合部としての雌型継手金具80と、からなる。嵌合継手60は、セグメントピース11と側壁ブロック30との一対に対して、鉛直方向に所定の間隔で2箇所設置されている。嵌合継手60は、セグメントピース11と側壁ブロック30との一対に対して1箇所にのみ設置されていてもよいが、鉛直方向に所定の間隔で複数箇所設置されることが好ましい。また、図6に示すように、トンネルTの軸方向に所定の間隔を隔て設置されていてもよい。
雄型継手金具70は、その一部が側壁ブロック30に埋設されており、側壁ブロック30からの露出部がセグメントピース11に向かって突出している。セグメントピース11の内周面には、雄型継手金具70が挿入される切り欠き13が形成されている。雌型継手金具80は、その一部がセグメントピース11に埋設されており、セグメントピース11からの露出部が切り欠き13内に位置している。雄型継手金具70及び雌型継手金具80は、側壁ブロック30及びセグメントピース11が工場等で成形される際に側壁ブロック30及びセグメントピース11にそれぞれ埋設される。
図3に示すように、雄型継手金具70は、アンカーブロック71と、アンカーブロック71から連続して形成された板状部72と、板状部72の先端に形成された棒状部73と、を備えている。
アンカーブロック71にはアンカー筋74が固定されている。図4に示すように、アンカーブロック71及びアンカー筋74は、板状部72が側壁ブロック30から突出するように側壁ブロック30に埋設されている。
棒状部73の断面は楕円形に形成されており、楕円形の長軸方向が板状部72の板厚方向と略一致している。長軸方向における棒状部73の寸法(断面における楕円形の長径)は、板状部72の板厚よりも大きく、棒状部73は板状部72から突出している。
図3に示すように、雌型継手金具80は、アンカーブロック81と、アンカーブロック81に連続して形成された筒状部82と、を備えている。筒状部82の内周面によって、雄型継手金具70の棒状部73が嵌合可能な断面楕円形の穴部83aが形成されている。筒状部82には、穴部83aの中心軸に沿って延び雄型継手金具70の板状部72が挿通可能なスリット83bが形成されている。換言すれば、筒状部82は、断面がC字形になるように形成されている。
アンカーブロック81にはアンカー筋84が固定されている。図4に示すように、アンカーブロック81及びアンカー筋84は、筒状部82が切り欠き13内に突出するようにセグメントピース11に埋設されており、穴部83a及びスリット83bは、セグメントピース11の切り欠き13内に位置している。
トンネル覆工体10が構築された状態では(図1参照)、穴部83aは鉛直方向に延びており、雄型継手金具70の棒状部73と鉛直方向に嵌合する。そのため、側壁ブロック30をセグメントピース11に連結する際には、セグメントピース11の鉛直上方から側壁ブロック30を降ろすことで棒状部73が穴部83aと嵌合して保持される。したがって、側壁ブロック30を仮固定することなくセグメントピース11に連結することができ、トンネルTの内部構造100の構築における労力を低減することができる。
図3に示すように、雄型継手金具70の棒状部73は、テーパ状に形成されている。具体的には、棒状部73における楕円形の長径は、鉛直下方に向かうにつれ小さくなっている。同様に、雌型継手金具80の穴部83aは、楕円形の長径が鉛直下方に向かうにつれ小さくなるようにテーパ状に形成されている。そのため、側壁ブロック30をセグメントピース11に連結する際には、側壁ブロック30の自重により棒状部73が穴部83a内に入り込み、棒状部73の外周面が穴部83aの内周面に嵌合する。したがって、図3に示す実施形態では、側壁ブロック30とセグメントピース11は特に強固に嵌合し連結される。
棒状部73及び筒状部82は、それぞれ、側壁ブロック30及びセグメントピース11に埋設された雄型継手金具70及び雌型継手金具80の一部として形成されている。そのため、側壁ブロック30及びセグメントピース11が工場等で成形される前に、棒状部73及び筒状部82は予め成形される。したがって、棒状部73と筒状部82とを互いに対応した形状で成形することができ、棒状部73と筒状部82とを容易に嵌合させることができる。
図5に示すように、トンネル覆工体10は、トンネルTの軸方向に複数並べられている。軸方向に隣り合うトンネル覆工体10のセグメントピース11どうしは、不図示のボルトを用いて連結されている。側壁ブロック30は、トンネルTの軸方向に複数並べられており、トンネル覆工体10における側部のそれぞれのセグメントピース11に連結されている。床版20は、トンネルTの軸方向に隣り合う側壁ブロック30に跨って支持されている。
トンネルTの軸方向における側壁ブロック30の幅W1は、セグメントピース11の幅W2よりも小さい。そのため、トンネルTの軸方向に隣り合う側壁ブロック30どうしの間には隙間が形成される。したがって、側壁ブロック30又はセグメントピース11に対する棒状部73又は穴部83a(図4参照)の軸方向のずれを許容することができ、セグメントピース11及び側壁ブロック30の成形精度を厳しく管理することなく側壁ブロック30どうしが干渉し当たるのを防止することができる。
床版20は、コンクリート構造体としての床版本体21に複数の鉄筋22が埋設された鉄筋コンクリートからなる。床版20が側壁ブロック30によって支持された状態では、鉄筋22は、隣り合う側壁ブロック30どうしの間を跨いでいる。そのため、側壁ブロック30どうしの間における床版20の強度を鉄筋22によって高めることができる。したがって、床版20の耐久性を向上させることができる。
なお、図示を省略するが、床版本体21には、側壁ブロック30と中柱50(図1参照)との間に渡って延びる別の鉄筋が埋設されている。
図2及び図4に示すように、セグメントピース11と側壁ブロック30との間には、間詰材としてのモルタル90が充填されている。そのため、セグメントピース11と側壁ブロック30との間を埋めることができ、セグメントピース11と側壁ブロック30の一体性を向上できる。また、嵌合継手60の腐食を軽減することができ、内部構造100の耐久性を向上させることができる。
図4及び図6に示すように、側壁ブロック30は、セグメントピース11の内周面と対向する対向面32を有し、対向面32に充填凹部33が形成されている。モルタル90は、充填凹部33に充填されている。そのため、モルタル90の注入時に充填凹部33内でモルタル90を流動させることができる。したがって、セグメントピース11と側壁ブロック30と間をより確実に埋めることができ、一体性を向上できる。
雄型継手金具70は、充填凹部33から突出している。そのため、充填凹部33にモルタル90を注入することによって雄型継手金具70をモルタル90で覆うことができる。したがって、雄型継手金具70の腐食をより軽減することができ、内部構造100の耐久性をより向上させることができる。更にセグメントピース11と側壁ブロック30の一体性、安定性も向上できる。
図2及び図6に示すように、充填凹部33は、側壁ブロック30の上面31まで達している。側壁ブロック30がセグメントピース11に連結された状態では、充填凹部33とセグメントピース11とによって空間91が形成される。モルタル90は、側壁ブロック30の上面31に開口する開口部から空間91内に注入される。
図2、図4及び図6に示すように、側壁ブロック30の対向面32には、充填凹部33の縁に沿って溝34が形成されており、溝34に、パッキン35が側壁ブロック30とセグメントピース11とによって圧縮された状態で固定されている。そのため、側壁ブロック30の対向面32とセグメントピース11の内周面との間がパッキン35によって封止される。したがって、充填凹部33にモルタル90を注入する際に充填凹部33からモルタル90が漏出するのを防止することができ、より確実に充填凹部33にモルタル90を充填することができる。なお、図6では、パッキン35の図示を省略している。
次に、内部構造100の構築方法について、図1及び図2を参照して説明する。
まず、不図示のシールド掘進機を用いて地山にトンネルTを掘進する。このとき、シールド掘進機内でセグメントピース11を周方向に連結してトンネル覆工体10を構築する。
トンネルTの掘進後、トンネル覆工体10の底部にインバートブロック40を設置し、インバートブロック40上に中柱50を設置する。また、トンネル覆工体10の側部に側壁ブロック30を設置する。具体的には、トンネル覆工体10における側部のセグメントピース11の上方に、不図示の重機により側壁ブロック30を吊り上げる。その後、雄型継手金具70の棒状部73と雌型継手金具80の穴部83aとの位置を合わせながら側壁ブロック30を降ろし、棒状部73を穴部83a内に鉛直方向に嵌合させる。これにより、側壁ブロック30を仮固定することなくセグメントピース11に連結することができる。雌型継手金具80の穴部83aは鉛直方向に延びているので、例えば重機により吊り上げられた側壁ブロック30を吊り下げ、降ろすことで側壁ブロック30をセグメントピース11に連結することができる。
次に、側壁ブロック30の充填凹部33にモルタル90を注入する。次に、側壁ブロック30と中柱50に渡って床版20を載置して掛け渡す。なお、側壁ブロック30と中柱50に床版20を載置した後に、モルタル90を充填凹部33に注入してもよい。
以上により、内部構造100の構築が完了する。
以上の本実施形態によれば、以下に示す作用効果を奏する。
内部構造100及びその構築方法では、雌型継手金具80の穴部83aが雄型継手金具70の棒状部73と鉛直方向に嵌合する。そのため、セグメントピース11の鉛直上方から側壁ブロック30を降ろすことで棒状部73が穴部83aと嵌合して保持される。したがって、側壁ブロック30を仮固定することなくセグメントピース11に連結することができ、トンネルTの内部構造100の構築における労力を低減することができる。
棒状部73及び筒状部82は、それぞれ、側壁ブロック30及びセグメントピース11に埋設された雄型継手金具70及び雌型継手金具80によって形成されている。そのため、側壁ブロック30及びセグメントピース11が工場等で成形される前に、棒状部73及び筒状部82は予め成形される。したがって、棒状部73と筒状部82とを互いに対応した形状で成形することができ、棒状部73と筒状部82とを容易に嵌合させることができる。
側壁ブロック30の幅W1は、セグメントピース11の幅W2よりも小さい。そのため、トンネルTの軸方向に隣り合う側壁ブロック30どうしの間には隙間が形成される。したがって、側壁ブロック30又はセグメントピース11に対する棒状部73又は穴部83a(図4参照)の軸方向のずれを許容することができ、セグメントピース11及び側壁ブロック30の成形精度を厳しく管理することなく側壁ブロック30どうしが当たるのを防止することができる。
床版20の鉄筋22は、軸方向に隣り合う側壁ブロック30どうしの間を跨いでいる。そのため、側壁ブロック30どうしの間における床版本体21の強度を鉄筋22によって高めることができる。したがって、床版20の耐久性を向上させることができる。
セグメントピース11と側壁ブロック30との間にはモルタル90が充填されている。そのため、セグメントピース11と側壁ブロック30との間を埋めることができ、一体性を向上できる。また、嵌合継手60の腐食を軽減することができ、トンネルTの内部構造100の耐久性を向上させることができる。
側壁ブロック30の充填凹部33にモルタル90が充填されており、雄型継手金具70は、充填凹部33から突出している。そのため、充填凹部33にモルタル90を注入することによって雄型継手金具70をモルタル90で覆うことができる。したがって、雄型継手金具70の腐食をより軽減することができ、トンネルTの内部構造100の耐久性をより向上させることができる。更にセグメントピース11と側壁ブロック30の一体性、安定性も向上できる。
<変形例>
図7は、本実施形態の変形例に係る内部構造101を示す拡大断面図である。図7に示すように、床版20と側壁ブロック30との間には、床版20の高さを調整する調整部材としての複数のライナープレート36が設けられている。つまり、側壁ブロック30は、ライナープレート36を介して床版20を支持している。そのため、側壁ブロック30の上面31と中柱50(図1参照)の上面の鉛直方向における位置が異なっていても、ライナープレート36の枚数や厚さを変更することによって床版20を水平に設けることができる。
トンネル覆工体10の構築時には、トンネルTの蛇行修正等によってセグメントピース11が所望の位置から周方向にずれることがあり、この場合には、側壁ブロック30も所望の位置から周方向にずれる。仮に、この状態で側壁ブロック30に床版20を直に載置した場合には、床版20が水平面に対して傾斜する。
変形例に係る内部構造100では、ライナープレート36の枚数や厚さを変更することによって、床版20の高さを調整することができる。したがって、セグメントピース11が所望の位置から周方向にずれたとしても、床版20を略水平に設けることができる。
ライナープレート36による床版20の高さ調整ができない程度にセグメントピース11のずれが大きい場合には、セグメントピース11の製造時に雌型継手金具80をセグメントピース11に固定するのに代えて、トンネル覆工体10の構築後に、雌型継手金具80をセグメントピース11に固定してもよい。セグメントピース11に対する雌型継手金具80の固定位置を調整することにより、セグメントピース11のずれの有無に関わらず、側壁ブロック30の上面31と中柱50の上面との鉛直方向における位置を略一致させることができ、床版20を略水平に設けることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
例えば、側壁ブロック30に雌型継手金具80を設け、セグメントピース11に雄型継手金具70を設けるようにしてもよい。また、複数設置した嵌合継手60のうち、側壁ブロック30に雄型継手金具70と雌型継手金具80を設け、側壁ブロック30に設けた雄型継手金具70と雌型継手金具80に対応してセグメントピース11に雌型継手金具80と雄型継手金具70をそれぞれ設けてもよい。
上記実施形態のようにセグメントピース11に雌型継手金具80のみを設けた場合には、セグメントピース11から径方向内側に突出する部分をなくすことができる。したがって、トンネル覆工体10の構築時にセグメントピース11がシールド掘進機等に接触して破損するのを防止することができる。
上記実施形態では、床版20は、側壁ブロック30と中柱50とに渡って架け渡されている。本発明は、この形態に限られず、床版20は一対の側壁ブロック30に渡って架け渡されていてもよい。また、床版20は車両が走行する目的のものに限らず、人が往来する目的のものや、資機材・装置を積載する目的のものであってもよい。
上記実施形態では、雄型継手金具70及び雌型継手金具80は、側壁ブロック30及びセグメントピース11が工場等で成形される際に側壁ブロック30及びセグメントピース11に固定される。本発明は、この形態に限られず、雄型継手金具70及び雌型継手金具80は、トンネルTの工事現場において側壁ブロック30及びセグメントピース11に固定されてもよい。すなわち、雄型継手金具70及び雌型継手金具80は、セグメントピース11の鉛直上方から側壁ブロック30を降ろす際に側壁ブロック30及びセグメントピース11に固定されていればよい。セグメントピース11に雌型継手金具80が設けられ側壁ブロック30に雄型継手金具70が設けられる場合も同様である。特に突出部となる雄型継手金具70は、工場等から工事現場への運搬時などに破損の原因となりやすい。したがって、セグメントピース11と側壁ブロック30(支持部材)の連結時に一方に取付け、設置されることが好ましい。
嵌合継手60は、棒状部73及び穴部83aがテーパ状に形成されるいわゆるコーンコネクタに限られない。例えば、嵌合継手60に代えて、図8に示す嵌合継手65を用いてもよい。嵌合継手65では、雄型継手金具75に棒状部73(図3参照)がなく雌型継手金具85に筒状部82(図3参照)に代えて板状部72が挿入可能な断面長方形の凹部86を設けた形態としてもよい。この場合には、雄型継手金具75と雌型継手金具85とのがたつきを防止するために、雄型継手金具75及び雌型継手金具85の一方にトンネルTの軸方向に貫通する孔を形成し他方にこの孔を挿通する突起を設けることが好ましい。
側壁ブロック30は、中空化されていてもよい。この場合には、側壁ブロック30を軽量化することができる。また、側壁ブロック30は、複数の部材から形成されていてもよい。
100,101・・・内部構造
10・・・トンネル覆工体
11・・・セグメントピース
20・・・床版
21・・・床版本体(コンクリート構造体)
22・・・鉄筋
30・・・側壁ブロック(支持部材)
32・・・対向面
33・・・充填凹部
36・・・ライナープレート(調整部材)
60・・・嵌合継手(連結部)
70・・・雄型継手金具(突出部)
80・・・雌型継手金具(嵌合部)
90・・・モルタル(間詰材)
T・・・トンネル

Claims (9)

  1. 複数のセグメントピースが周方向に連結されて構築された環状のトンネル覆工体と、
    前記トンネル覆工体の内側に設けられる床版と、
    前記セグメントピースに設けられ、前記床版を支持する支持部材と、
    前記セグメントピースと前記支持部材とを連結する連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方に設けられ他方に向かって突出する突出部と、前記セグメントピース及び前記支持部材の他方に設けられ前記突出部と嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記嵌合部は、鉛直方向に延びる穴部を有し、前記穴部に前記突出部が鉛直方向に挿入されて前記突出部と嵌合する、
    トンネル内部構造。
  2. 前記セグメントピースと前記支持部材との間に間詰材が充填されている、
    請求項1に記載のトンネル内部構造。
  3. 前記セグメントピース及び前記支持部材の一方は、他方と対向する対向面に形成され前記間詰材が充填される充填凹部を有し、
    前記突出部は、前記充填凹部から突出している
    請求項に記載のトンネル内部構造。
  4. 複数のセグメントピースが周方向に連結されて構築された環状のトンネル覆工体と、
    前記トンネル覆工体の内側に設けられる床版と、
    前記セグメントピースに設けられ、前記床版を支持する支持部材と、
    前記セグメントピースと前記支持部材とを連結する連結部と、を備え、
    前記連結部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方に設けられ他方に向かって突出する突出部と、前記セグメントピース及び前記支持部材の他方に設けられ前記突出部と嵌合する嵌合部と、を有し、
    前記セグメントピースと前記支持部材との間に間詰材が充填されており、
    前記セグメントピース及び前記支持部材の一方は、他方と対向する対向面に形成され前記間詰材が充填される充填凹部を有し、
    前記突出部は、前記充填凹部から突出している、
    ンネル内部構造。
  5. 前記突出部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方に埋設された雄型継手金具によって形成されており、
    前記嵌合部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の他方に埋設された雌型継手金具によって形成されている
    請求項1から4のいずれか1項に記載のトンネル内部構造。
  6. 前記突出部は、前記支持部材に設けられ、
    前記嵌合部は、前記セグメントピースに設けられる
    請求項1から5のいずれか1項に記載のトンネル内部構造。
  7. トンネル内部構造の構築方法であって、
    複数のセグメントピースを周方向に連結して環状のトンネル覆工体を構築する覆工体構築工程と、
    前記セグメントピースに支持部材を連結する連結工程と、
    前記支持部材に床版を載置する載置工程と、を備え、
    前記連結工程において、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方から突出する突出部を、他方に設けられる嵌合部に嵌合させ
    前記突出部と前記嵌合部との嵌合では、前記支持部材を吊り下げ、または、降ろすことで、前記嵌合部に設けられ鉛直方向に延びる穴部に前記突出部を鉛直方向に挿入する、
    トンネル内部構造の構築方法。
  8. 前記連結工程において、前記突出部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の一方に埋設された雄型継手金具によって形成されており、前記嵌合部は、前記セグメントピース及び前記支持部材の他方に埋設された雌型継手金具によって形成されている、
    請求項7に記載のトンネル内部構造の構築方法。
  9. 前記連結工程において、前記突出部は、前記支持部材に設けられ、前記嵌合部は、前記セグメントピースに設けられる、
    請求項7または8に記載のトンネル内部構造の構築方法。
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