JP6568444B2 - セラミック基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミック基板の製造方法に関する。
強度が比較的弱く、変形しやすい部材であるセラミックグリーンシートは、一般に、キャリアフィルム上に形成される。最終的には、セラミックグリーンシートをキャリアフィルムから剥離する必要があり、この際に、セラミックグリーンシートが変形することを抑制する技術が知られている。例えば、特許文献1には、接合面が正方形であるキャリアフィルムとセラミックグリーンシートとについて、接合面の一つの角から対角線に沿って反対側の角へ向かって、キャリアフィルムを剥離する方法が開示されている。
特開2011−104778号公報
しかし、キャリアフィルムとセラミックグリーンシートとの接合面が長方形の場合、特許文献1の剥離方法を用いることによって以下のような課題が生じうる。
図6は、特許文献1の剥離方法により、接合面が長方形であるセラミックグリーンシート120とキャリアフィルム110との剥離を行う様子を示す図である。図6(A)に示すように、まず、キャリアフィルム110は、角P5から対角線に沿って反対側の角P6へ向かって、セラミックグリーンシート120から剥離される。キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との接合面M1は長方形であるため、図6(B)から図6(E)に示すように、所定時間において、接合面M1の短辺が剥離される長さL1は、接合面M1の長辺が剥離される長さL2と異なる。具体的には、長さL1は、長さL2と比べて短い。
この結果として、図6(F)に示すように、短辺と長辺とで所定時間における剥離される長さが違うことに起因してセラミックグリーンシート120の長辺部分が引っ張られ、変形することがある。このため、キャリアフィルムとセラミックグリーンシートとを剥離する際、セラミックグリーンシートが変形することをより効果的に抑制する他の技術が望まれていた。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、以下の形態として実現することができる。
(1)本発明の一形態によれば、セラミック基板の製造方法が提供される。セラミック基板の製造方法は、矩形状のキャリアフィルム上にセラミックグリーンシートが載置されたキャリアフィルム付セラミックグリーンシートを準備する準備工程と、前記キャリアフィルム付セラミックグリーンシートにおいて、前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離工程と、前記キャリアフィルムを剥離したセラミックグリーンシートを焼成する焼成工程と、を含み、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の形状は略長方形であり、前記剥離工程において、前記キャリアフィルムの1つの角部を起点とし、前記角部を、前記角部から最も近い角であって前記接合面の隣接する辺の成す角の略二等分線の方向へ移動させることで、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートとの剥離をおこなうことを特徴とする。この形態のセラミック基板の製造方法によれば、角部を、角部から最も近い角であって接合面の隣接する辺の成す角の略角二等分線の方向へ移動させることで、キャリアフィルムとグリーンシートとの剥離をおこなうことにより、所定時間において接合面の短辺が剥離される長さは、接合面の長辺が剥離される長さと同じとなる。このため、キャリアフィルムとセラミックグリーンシートとを剥離する際、セラミックグリーンシートが変形することを抑制できる。
(2)上記形態のセラミック基板の製造方法において、前記剥離工程では、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の外形の辺における前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離速度が一定としてもよい。この形態のセラミック基板の製造方法によれば、キャリアフィルムとセラミックグリーンシートとを剥離する際、セラミックグリーンシートが変形することをより効果的に抑制できる。
(3)上記形態のセラミック基板の製造方法において、前記剥離工程では、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の外形の辺における前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離速度は、初速度である第1の速度と、前記第1の速度よりも速い第2の速度とを含んでもよい。この形態のセラミック基板の製造方法によれば、最初から速い速度で剥離する場合と比較してセラミックグリーンシートが変形することをより効果的に抑制できる。
なお、本発明は、種々の形態で実現することが可能であり、例えば、剥離方法等の態様で実現することができる。
本実施形態におけるセラミック基板100の製造方法を示すフローチャート。 剥離工程(ステップS105)を説明する説明図。 キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との剥離を行う様子を示す模式図。 キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との大きさの関係を示す図。 方向D1へ移動させる態様を示す図。 特許文献1の剥離方法により、接合面が長方形であるセラミックグリーンシート120とキャリアフィルム110との剥離を行う様子を示す図。
A.実施形態
A1.第1実施形態
図1は、本実施形態におけるセラミック基板100の製造方法を示すフローチャートである。セラミック基板100は、例えば、移動体通信用モジュールやコンピュータ用のマルチチップモジュールなどの電子部品として使用される。
準備工程(ステップS100)は、予め準備した矩形状のキャリアフィルム110上に、セラミック材料を含むスラリーを所望の厚みでキャスティングすることにより、セラミックグリーンシート120が載置されたキャリアフィルム110付セラミックグリーンシート120を準備する工程である。本実施形態において、セラミックグリーンシート120の厚みは、15μmから400μmとする。本実施形態において、セラミック材料としては、アルミナを用いる。
剥離工程(ステップS105)は、後に詳述するが、セラミックグリーンシート120からキャリアフィルム110を剥離する工程である。
切断工程(ステップS110)は、セラミックグリーンシート120を所定の形状に切断する工程である。
積層工程(ステップS115)は、切断工程(ステップS110)において所定の形状に切断された複数枚のセラミックグリーンシート120を積層する工程である。本実施形態において、10枚のセラミックグリーンシート120が積層される。
焼成工程(ステップS120)は、積層されたセラミックグリーンシート120を焼成する工程である。本実施形態においては、所定の温度で60分保持して、セラミック基板100を製造する。
図2は、剥離工程(ステップS105)を説明する説明図である。図2に示すように、剥離工程において、キャリアフィルム110の一つの角部P1を起点とし、角部P1を、方向D1へ移動させることで、セラミックグリーンシート120からキャリアフィルム110が剥離される。具体的には、起点となる角部P1に、粘着力を有する治具を固定させ、該粘着力によってキャリアフィルム110を固定し、その治具を方向D1へ移動させることで、キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との剥離を行う。治具としては、例えば、特開2011−104778号に記載された治具を用いることができる。
図3は、キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との剥離を行う様子を示す模式図である。図3(A)に示すように、角部P1から最も近い接合面M1の角は、角S1となる。このため、方向D1は、接合面M1の隣接する辺のなす角S1の略二等分線の方向である。ここで、角の略二等分線の方向とは、角の二等分線の方向±1°の方向を示す。なお、キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120の接合面M1の形状は、略長方形である。本実施形態において、接合面M1の短辺に対するM1の長辺の比(長辺/短辺)は、1.1であり、この比が1より大きい場合、好ましくは1.05以上の場合、セラミックグリーンシート120が変形することをより効果的に抑制できる。
図3(A)から図3(F)に示すように、キャリアフィルム110は、角部P1を起点とし、角部P1を方向D1へ移動させることで、キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との剥離を行う。このようにすることにより、所定時間において接合面M1の短辺が剥離される長さL1は、接合面M1の長辺が剥離される長さL2と同じとなる。この結果、剥離の際に、セラミックグリーンシート120にかかる力が偏ることを抑制できるため、セラミックグリーンシート120が変形することを抑制できる。
本実施形態において、接合面M1の外形の辺におけるセラミックグリーンシート120からキャリアフィルム110を剥離する剥離速度Kは、一定である。つまり、セラミックグリーンシート120からキャリアフィルム110が一定の速度で剥離される。こうすることで、剥離速度Kが一定ではない場合と比較して、キャリアフィルム110が剥離される際に、セラミックグリーンシート120にかかる力が偏る、特に長辺側に偏ることを抑制できる。このため、セラミックグリーンシート120が変形することをより効果的に抑制できる。
B.変形例
B1.変形例1
上述の実施形態において、セラミックグリーンシート120とキャリアフィルム110の大きさは同じとした。しかし、セラミックグリーンシート120とキャリアフィルム110の大きさは異ならせてもよい。
図4は、キャリアフィルム110とセラミックグリーンシート120との大きさの関係を示す図である。図4(A)に示すように、キャリアフィルム110がセラミックグリーンシート120よりも大きくてもよく、図4(B)に示すように、セラミックグリーンシート120が、キャリアフィルム110よりも大きくてもよい。
図4(A)に示すように、剥離の起点を角部P2とすると、角部P2から最も近い接合面M1の角は、角S2となる。このため、本形態によれば、角部P2を、接合面M1の隣接する辺の成す角S2の略二等分線の方向D2へ移動させることでキャリアフィルム110の剥離を行う。
また、図4(B)に示すように、剥離の起点を角部P3とすると、角部P3から最も近い接合面M1の角は、角S3となる。このため、本形態によれば、角部P3を、接合面M1の隣接する辺の成す角S3の略二等分線の方向D3へ移動させることでキャリアフィルム110の剥離を行う。
B2.変形例2
上述の実施形態において、方向D1へ移動させるとは、方向D1の方向へ直線的に移動させることを示す。しかし、方向D1へ移動させるとは、剥離開始から剥離終了までの間において方向D1へ移動させればよい。このため、以下のような態様としてもよい。
図5は、方向D1へ移動させる態様を示す図である。方向D1へ移動させる態様として、方向D1へ移動させる際に、図5(A)に示すように、角の二等分線を中心として左右にぶれてもよく、図5(B)に示すように、角の二等分線を中心として左右の少なくとも一方にぶれてもよい。
B3.変形例3
上述の実施形態において、接合面M1の外形の辺におけるセラミックグリーンシート120からキャリアフィルム110を剥離する剥離速度Kは、一定とした。しかし、これに限られず、剥離速度Kは、適宜変更してもよい。前記治具の移動は、キャリアフィルム110に固定した後、初速度である第1の速度で方向D1へ移動し、一端停止した後に、第1の速度よりも速い第2の速度で方向D1へ移動する場合もある。なお、一端停止は行わなくてもよい。
本発明は、上述の実施形態や変形例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態、変形例中の技術的特徴は、上述の課題の一部または全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部または全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行うことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
100…セラミック基板
110…キャリアフィルム
120…セラミックグリーンシート
D1…方向
D2…方向
D3…方向
K…剥離速度
M1…接合面
P1…角部
P2…角部
P3…角部
S1…角
S2…角
S3…角

Claims (3)

  1. セラミック基板の製造方法であって、
    矩形状のキャリアフィルム上にセラミックグリーンシートが載置されたキャリアフィルム付セラミックグリーンシートを準備する準備工程と、
    前記キャリアフィルム付セラミックグリーンシートにおいて、前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離工程と、
    前記キャリアフィルムを剥離したセラミックグリーンシートを焼成する焼成工程と、を含み、
    前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の形状は略長方形であり、
    前記剥離工程において、前記キャリアフィルムの1つの角部を起点とし、
    前記角部を、前記角部から最も近い角であって前記接合面の隣接する辺の成す角の略二等分線の方向へ移動させることで、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートとの剥離をおこなうことを特徴とする、セラミック基板の製造方法。
  2. 請求項1に記載のセラミック基板の製造方法であって、
    前記剥離工程では、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の外形の辺における前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離速度が一定であることを特徴とする、セラミック基板の製造方法。
  3. 請求項1に記載のセラミック基板の製造方法であって、
    前記剥離工程では、前記キャリアフィルムと前記セラミックグリーンシートの接合面の外形の辺における前記セラミックグリーンシートから前記キャリアフィルムを剥離する剥離速度は、初速度である第1の速度と、前記第1の速度よりも速い第2の速度とを含むことを特徴とする、セラミック基板の製造方法。
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