JP4630299B2 - 平面コイルシートの製造方法 - Google Patents
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Description
(1)紫外線硬化型樹脂からなる粘着テープ(以下、単に「UVテープ」ということもある)1の粘着面上に、特許文献2に記載された布線方法を用いて線状導体からなるコイル2を形成した後、UVテープ1に紫外線を照射して、UVテープ1の粘着力を低下させる(図6(1)参照)。上記特許文献2に記載された布線方法は、少なくとも一方の面に粘着層を有するシート状基材(ここではUVテープ1となる)の表面に沿って相対的に移動可能に設けられた布線ヘッドからシート状基材の表面に線状導体を間欠的に点接触させながら繰り出すことで、シート状基材の表面に線状導体を順次貼付していくという布線方法である。なお、図6ではコイル2を折れ線で示したが、実際にはコイル部分は矩形状、円形状などの渦巻きパターンに形成されている(後述する図1〜3においても同じ)。
(2)UVテープ1のコイル2を形成した面に、転写対象である粘着力の弱いテープ(例えば、エポキシ樹脂からなる熱接着シート)3を貼り合せる(図6(2)参照)。
(3)UVテープ1と粘着力の弱いテープ3とが貼り合わされた状態のまま、これらのテープ1、3に熱プレスをし、粘着力の弱いテープ3の粘着力を高める(図6(3)参照)
(4)粘着力の弱いテープ3からUVテープ1を剥がし、UVテープ1から粘着力が弱いテープ3の粘着面上にコイル2を転写する(図6(4)参照)。
(5)粘着力が弱いテープ3からコイル2が剥がれたり、コイル2の形状が崩れたりすることを防止するため、粘着力が弱いテープ3のコイル2が形成されている面にラミネート用シート4を貼り合せる(図6(5)参照)。
(6)粘着力が弱いテープ3およびラミネート用シート4の真空熱プレスを行い、両者を密着させる(図6(6)参照)。
(7)粘着力が弱いテープ3およびラミネート用シート4の外形裁断を行い、平面コイルシート5を完成させる(図6(7)、(8)参照)。
(a)UVテープ、粘着力の弱いテープ、ラミネート用シートの工程搬送が、テープ状態での工程搬送であるため、各工程でのテープやシートの位置決め、取り外し、貼り合せ、引き剥がし、取り出し等の作業が非常に難しく、搬送時にテープやシートの粘着面同士が貼り合わさるなどして不良が多発する。
(b)量産を考慮してテープやシートの面積を大きくすると、さらに作業性が悪くなり、(a)で述べた不良も発生しやすくなるため、量産に対応することができない。
(c)各工程でのテープやシートの位置決めが非常に困難であるため、平面コイルシートの外形に対するコイルの位置精度が悪い。
紫外線硬化型樹脂からなる粘着層を有するUVテープの縁部の一部または全部を固着する固着部を有するとともに、前記固着部の内方に空間部を有するパレットの前記固着部に前記UVテープの縁部の一部または全部を固着する工程と、
前記UVテープの粘着層上に線状導体からなるコイルを形成する工程と、
前記UVテープに紫外線を照射する工程と、
前記UVテープの粘着層上に粘着力の弱いテープを貼り合わせる工程と、
前記パレットおよび前記粘着力の弱いテープにこれらを連結する連結テープを貼り付ける工程と、
前記粘着力の弱いテープを加熱して該テープの粘着力を高める工程と、
前記粘着力の弱いテープから前記UVテープを剥がして粘着力が弱いテープにコイルを転写する工程と、
前記粘着力が弱いテープのコイルを転写した面にラミネート用シートを積層する工程と
前記粘着力の弱いテープおよびラミネート用シートを裁断して平面コイルシートを得る工程とを具備することを特徴とする平面コイルシートの製造方法を提供する。
(A)UVテープ、粘着力の弱いテープ、ラミネート用シートの工程搬送が、テープやシートをパレットに固定した状態での工程搬送であるため、各工程でのテープやシートの位置決め、取り外し、貼り合せ、引き剥がし、取り出し等の作業性が良くなり、不良の発生を防止することができる。
(B)テープやシートの面積を大きくしても、上記作業性が悪くなることがないので、量産に対応することができる。
(C)各工程でのテープやシートの位置決めが容易であるため、平面コイルシートの外形に対するコイルの位置精度が良くなる。
(1)厚み3mm程度のステンレス鋼製板材からなる四角枠型のパレット6を用意した。このパレット6は、UVテープ1の長手方向両縁部を固着する固着部15、15を有するとともに、固着部15、15の内方に空間部16を有するものである。このような空間部16を有することにより、空間部16に露出したUVテープ1の固定、解除を吸着テーブルで適宜行うことで、各工程を円滑に実行することができる。また、パレット6の対角位置にある2つの隅部には、各工程でのパレット6の位置決めに利用する位置決め穴8をそれぞれ設けた。そして、パレット6の対向する固着部15、15の裏面にUVテープ1の粘着面の長手方向両縁部を貼り付けた(図1(1)参照)。
(2)UVテープ1の粘着面上に、前述した特許文献2の布線方法により線状導体からなるコイル2を形成した。そして、UVテープ1の粘着面にはコイル2が形成されているので、コイル2とUVテープ1の粘着面に紫外線を透過させてその粘着力を低下させるために、UVテープ1に上記粘着面とは反対側の面から紫外線を照射した。その際、パレット6の空間部16から紫外線を照射することができ、効果的に粘着力を低下させることができる(図1(2)参照)。
(3)UVテープ1のコイル2を形成した面に、転写対象である粘着力の弱いテープ(例えば、加熱前における粘着力が7N/25mm以下のテープあるいはエポキシ樹脂からなる熱接着シート)3を貼り合せた(図1(3)参照)。
(4)パレット6の固着部15、15の表面および粘着力の弱いテープ3の長手方向両縁部に、パレット6と粘着力の弱いテープ3とを連結する連結テープ7を貼り付けた(図1(4)参照)。
(5)UVテープ1と粘着力の弱いテープ3と連結テープ7とが貼り合わされた状態のまま、これらのテープ1、3、7に熱プレスをし、粘着力の弱いテープ3の粘着力を高めた(図1(5)参照)
(6)粘着力の弱いテープ3からUVテープ1を剥がし、粘着力が弱いテープ3の粘着面上にコイル2を転写した(図1(6)参照)。
(7)粘着力が弱いテープ3からコイル2が剥がれたり、コイル2の形状が崩れたりすることを防止するため、粘着力が弱いテープ3のコイル2が形成されている面にラミネート用シート((粘着力が弱いテープと同等もしくはそれ以下の粘着力を有するシートまたは粘着力のないシート)4を貼り合せた(図2(7)参照)。
(8)粘着力が弱いテープ3およびラミネート用シート4の真空熱プレスを行い、両者の間のエアを除去するとともに、両者の密着ラミネートを行った。この真空熱プレスの工程において、パレット6の空間部16には両面から熱を加えることができ、両者を効果的に密着させることができる(図2(8)参照)。
(9)粘着力が弱いテープ3およびラミネート用シート4の外形裁断を行い、平面コイルシート5を完成させた(図2(9)、(10)参照)。
実施形態1におけるコイル2と粘着力の弱いテープ3の位置精度は、パレット6と粘着力の弱いテープ3とを連結している連結テープ7によって保たれているが、実施形態1の布線されたコイル2をUVテープ1から粘着力の弱いテープ3に転写する工程から、粘着力の弱いテープ3にラミネート用シート4を貼り合せ、真空熱プレスでラミネートする工程の間で、UVテープ1と粘着力の弱いテープ3を貼り合せたり、引き剥がしたり、熱プレスしたりするので、そのときの外力や熱の影響で、作業中にパレット6と粘着力の弱いテープ3との位置がずれたり、パレット6から粘着力の弱いテープ3が外れたりする可能性がある。その原因は、パレット6と粘着力の弱いテープ3とを連結している連結テープ7の貼り付け部分が段差を有する形状となっているため、この段差に起因して連結テープ7によるパレット6と粘着力の弱いテープ3との連結力が低下することにある。
実施形態2と同じ目的で、図4に示すように、パレット6の連結テープ7を固着する固着部15の形状を、その部分だけの板厚を薄くした薄肉形状10とすることにより、連結テープ7の貼り付け部分の段差を極力小さくして、連結テープ7によるパレット6と粘着力の弱いテープ3との連結力を高めることができ、その結果、作業中にパレット6と粘着力の弱いテープ3との位置がずれたり、パレット6から粘着力の弱いテープ3が外れたりすることを防止することができた。
2 コイル
3 粘着力の弱いテープ
4 ラミネート用シート
5 平面コイルシート
6 パレット
7 連結テープ
8 位置決め穴
9 テーパ形状
10 薄肉形状
15 固着部
16 空間部
20 三角枠型パレット
21 円形枠型パレット
22 コ字型パレット
23 U字型パレット
24 C字型パレット
25 V字型パレット
26 L字型パレット
Claims (5)
- 紫外線硬化型樹脂からなる粘着層を有するUVテープの縁部の一部または全部を固着する固着部を有するとともに、前記固着部の内方に空間部を有するパレットの前記固着部に前記UVテープの縁部の一部または全部を固着する工程と、
前記UVテープの粘着層上に線状導体からなるコイルを形成する工程と、
前記UVテープに紫外線を照射する工程と、
前記UVテープの粘着層上に粘着力の弱いテープを貼り合わせる工程と、
前記パレットおよび前記粘着力の弱いテープにこれらを連結する連結テープを貼り付ける工程と、
前記粘着力の弱いテープを加熱して該テープの粘着力を高める工程と、
前記粘着力の弱いテープから前記UVテープを剥がして粘着力が弱いテープにコイルを転写する工程と、
前記粘着力が弱いテープのコイルを転写した面にラミネート用シートを積層する工程と
前記粘着力の弱いテープおよびラミネート用シートを裁断して平面コイルシートを得る工程とを具備することを特徴とする平面コイルシートの製造方法。 - 前記パレットの前記連結テープを固着する固着部の形状を、内方に向かうにしたがい漸次薄くなるテーパ形状としたことを特徴とする請求項1に記載の平面コイルシートの製造方法。
- 前記パレットの前記連結テープを固着する固着部の形状を、その部分だけの板厚を薄くした薄肉形状としたことを特徴とする請求項1に記載の平面コイルシートの製造方法。
- 前記粘着力の弱いテープは、加熱前における粘着力が7N/25mm以下のテープであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平面コイルシートの製造方法。
- 前記粘着力の弱いテープは、エポキシ樹脂からなる熱接着テープであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の平面コイルシートの製造方法。
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