JP6567933B2 - 液体吐出ヘッドおよび記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、液体吐出ヘッドおよび記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、吐出孔および吐出孔と連通する加圧室を備える複数の吐出ユニット、加圧室に液体を供給する複数の第1流路、および複数の第1流路に共通して接続され、吐出ユニットへ液体を供給する第2流路を有する流路部材と、加圧室を加圧する加圧部とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2013−71293号公報
特許文献1に記載された液体吐出ヘッドは、第1流路が第2流路に接続されており、第2流路の断面積が第1方向に変化している。そのため、プレート積層時に積層ずれが生じると、第1流路と第2流路との接続状態が変化してしまい、吐出ユニットごとにばらつきが生じるおそれがある。
本発明の第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドは、吐出孔および前記吐出孔と連通する加圧室を備える複数の吐出ユニット、前記加圧室に液体を供給する複数の第1流路、および複数の前記第1流路に共通して接続され、前記吐出ユニットへ液体を供給する第2流路を有し、複数のプレートが積層された流路部材と、前記加圧室を加圧する加圧部とを備えている。また、前記第2流路は、第1方向に延びており、複数の第1幅広部を有している。また、平面視して、前記第1幅広部が第1方向に延びる第1直線部を有し、前記第1直線部に前記第1流路が接続されている。
また、本発明の第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドは、吐出孔および前記吐出孔と連通する加圧室を備える複数の吐出ユニット、前記加圧室に液体を供給する複数の第1流路、複数の前記第1流路に共通して接続され、前記吐出ユニットへ液体を供給する第2流路、前記吐出孔から吐出されなかった液体を回収する複数の第3流路、および複数の前記第3流路に共通して接続され、前記吐出ユニットから液体を回収する第4流路を有し、複数のプレートが積層された流路部材と、前記加圧室を加圧する加圧部とを備えている。また、前記第4流路は、第1方向に延びており、複数の第2幅広部を有している。また、平面視して、前記第2幅広部が第1方向に延びる第2直線部を有し、前記第2直線部に前記第3流路が接続されている。
本発明の記録装置は、上記の液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えている。
本発明によれば、プレート積層時に積層ずれが生じても、第1流路と第2流路との接続状態を一定とすることができる。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドを搭載した記録装置を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。 図1に示す液体吐出ヘッドを示し、(a)は分解斜視図、(b)は断面図である。 (a)は図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図、(b)は(a)から第2流路部材を除いた平面図である。 図3(b)の一部を拡大して示す平面図である。 (a)は図4の一部を拡大して示す平面図、(b)は図5(a)に示すI−I線断面図である。 図5(a)の一部を拡大して示す平面図である。 第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドを示し、一部を拡大して示す平面図である。 図7の一部を拡大して示す平面図である。 第3の実施形態に係る液体吐出ヘッドを示し、一部を拡大して示す平面図である。 図9に示す液体吐出ヘッドを示し、一部を拡大して示す平面図である。
<第1の実施形態>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置である(カラーインクジェット)プリンタ1の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80aから搬送ローラ80bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。本発明の記録装置の他の実施形態としては、液体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行するように平板状の(ヘッド搭載)フレーム70が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。この長い方向を長手方向と呼ぶことがある。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つ液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体(インク)が供給される。1つのヘッド群72に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるインクの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載される液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッド群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッド群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷することで、印刷速度(搬送速度)を速くすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82bの間を通り、最終的に回収ローラ80bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82bを回転させることで印刷用紙Pは、一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80bは、搬送ローラ82bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、布あるいはタイル等の建築資材でもよい。また、プリンタ1を、印刷用紙Pの代わりに搬送ベルトを搬送する形態にし、記録媒体は、ロール状のもの以外に、搬送ベルト上に置かれた、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどにしてもよい。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付け、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。特に、液体吐出ヘッド2から吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)が外部の影響を受けるようであれば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力に応じて、液体吐出ヘッド2において液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態の液体吐出ヘッド2について図2〜6を用いて説明する。なお、図3〜6では、図面を分かり易くするために、下方にあって破線で描くべき流路などを実線で描いており、図7−10においても同様である。また、第1方向をR1、第2方向R2、第3方向R3として図示している。
液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2aと、フレキシブル配線基板90とを備えている。
なお、ヘッド本体2aおよびフレキシブル配線基板90以外に、金属あるいは樹脂製の筐体、放熱板、ドライバIC、および回路基板などを含んでいてもよい。ヘッド本体2aは、外部から送られてきた信号に基づき液体を吐出する機能を有している。
フレキシブル配線基板90は、ヘッド本体2aに電流を供給する機能、およびヘッド本体2aに信号を送る機能を有しており、FPC(Flexible Printed Circuit)などにより形成することができる。フレキシブル配線基板90は、接続部90aにてアクチュエータ基板40と電気的に接続されており、上方に引き出されている。上方に引き出されたフレキシブル配線基板90は、一次流路部材6の貫通孔6aを挿通している。
ヘッド本体2aは、一次流路部材6と、二次流路部材4と、アクチュエータ基板40とを備えている。二次流路部材4上にアクチュエータ基板40が設けられており、二次流路部材4上にアクチュエータ基板40を取り囲むように一次流路部材6が設けられている。なお、一次流路部材6は必ずしも設けなくてもよい。以下、二次供給流路20および二次回収流路24が延びる方向を第1方向R1、第1方向R1に直交する方向を第2方向R2、アクチュエータ基板40が延びる方向を第3方向R3と称する。
一次流路部材6は、第3方向R3に長く設けられている。一次流路部材6は、外部から供給された液体を二次流路部材4へ供給する機能を有する。二次流路部材4は、第3方向R3に長く設けられており、一次流路部材6から供給された液体を吐出孔8から吐出するための各種流路を有している。アクチュエータ基板40は、第3方向R3に長く設けられており、加圧部である変位素子50により加圧室10内にある液体を個別に加圧する機能を有している。
一次流路部材6は、内部に各種流路を有しており、中央に貫通孔6aを有しているため、枠形状をなしている。一次流路部材6は、アクチュエータ基板40が接続されていない領域で二次流路部材4と接合されており、アクチュエータ基板40を囲むように接合されている。そのため、アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、一次流路部材6を二次流路部材4の外周にて固定するため、二次流路部材4が変位素子50の駆動に伴って振動し、共振が生じるのを抑制することができる。
図2(a)に示すように、一次流路部材6は、貫通孔6aと、開口6b1〜6b4とを備えている。貫通孔6aは、フレキシブル配線基板90を上方へ引き出すために設けられて
いる。開口6b1〜6b4は、カプラ等を介してチューブが接続され、一次流路部材6に液体が供給される。
一次流路部材6の内部には、一次供給流路22と、一次回収流路26と、を備えている。一次供給流路22は、一次供給流路本体22aと、接続流路22bと、開口22c,22dとを有している。一次供給流路本体22aは、一方の側面に隣り合うように第3方向R3に沿って設けられており、外部から供給された液体を二次流路部材4に供給する機能を有している。接続流路22bは、第3方向R3に複数配列されており、二次流路部材4の二次供給流路20に個別に液体を供給する機能を有している。開口22cは開口6b1と連通しており、開口22dは、開口6b2と連通している。
一次回収流路26は、一次回収流路本体26aと、接続流路26bと、開口26c,26dとを有している。一次回収流路本体26aは、他方の側面に隣り合うように第3方向R3に沿って設けられており、二次流路部材4を流れた液体を回収する機能を有している。接続流路26bは、第3方向R3に複数配列されており、二次流路部材4の二次回収流路24から個別に液体を回収する機能を有している。開口26cは開口6b3と連通して
おり、開口26dは開口6b4と連通している。
一次流路部材6は、例えば、流路パターンが形成されたプレートを積層して作製することができる。一次流路部材6の厚みは5〜30mmとすることができる。なお、一次供給流路22および二次回収流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、一次供給流路22および二次回収流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、二次流路部材4に入り込み難くしてもよい。
このように、一次供給流路22および一次回収流路26を、一次流路部材6内に配置することで、一次供給流路22および一次回収流路26の断面積を大きくすることができる。それにより、一次供給流路22と二次供給流路20とが接続される位置、および一次回収流路26と二次回収流路24とが接続される位置の差による圧力損失の差を小さくできる。そのため、一次供給流路22および一次回収流路26の流路抵抗は、二次供給流路20および二次回収流路24の1/100以下にするのが好ましい。
二次流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。二次流路部材4は、複数のプレートが積層された積層構造を有している。これらのプレートは、流路部材4の上面から順に、キャビティプレート4a、上カバープレート4b、アパチャープレート4c、サプライプレート4d,4e、マニホールドプレート4f〜4i、下カバープレート4j、カバースペースプレート4kおよびノズルプレート4lである。
これらのプレートには多数の孔や溝が形成されている。孔や溝は、例えば、各プレートを金属で作製し、エッチングで形成できる。各プレートの厚さは10〜300μm程度であることにより、形成する孔の形成精度を高くできる。マニホールドプレート4f〜4iの中には、同じ形状のプレートがあり、それらは1枚のプレートで構成してもよいが、孔を精度よく形成するため、4枚のプレートで構成している。各プレートは、これらの孔が互いに連通して各種流路を構成するように、位置合わせして積層されている。
二次流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。二次流路部材4の吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。吐出孔8は加圧室10と連通している。
二次流路部材4は、複数の二次供給流路20と、複数の二次回収流路24と、複数の吐出ユニット15と、吐出ユニット15ごとに設けられた個別供給流路12と、吐出ユニット15ごとに設けられた個別回収流路14とを備えている。吐出ユニット15は、二次供給流路20と、二次回収流路24との間に配置されている。
吐出ユニット15は、加圧室10と吐出孔8とにより形成されており、加圧室10は、加圧室本体10aと部分流路(ディセンダ)10bとにより形成されている。吐出ユニット15に対応して個別供給流路12と個別回収流路14とが設けられている。なお、本明細書では、第1流路を個別供給流路12、第2流路を二次供給流路20、第3流路を個別回収流路14、第4流路を二次回収流路24として説明する。
二次供給流路20および二次回収流路24は、第1方向R1に沿って延びるように複数配置されている。また、二次供給流路20と二次回収流路24とは、第3方向R3に交互に並んで配置されている。
このように、二次供給流路20と二次回収流路24とが交互に配置されていることによ
り、二次供給流路20および二次回収流路24を面積効率よく配置することができ、吐出ユニット15の数を増やして高解像度化したり、二次供給流路20や二次回収流路24を太くしてそれぞれの流路抵抗を小さくし、吐出ユニット15からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
二次供給流路20の吐出孔面4−2側の壁面は、ダンパ28が形成されている。ダンパ28の一方の面は、二次供給流路20に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、ダンパ28は変形可能になっており、変形することで二次供給流路20の体積を変えることができる。
液体を吐出させるために加圧室10内の液体が加圧されると、その圧力の一部は、二次供給流路20に、液体を通じて伝わってくる。これにより、二次供給流路20内の液体が振動し、その振動が、元の加圧室10や、他の加圧室10に伝わって、液体の吐出特性を変動させる、流体クロストークが生じることがある。ダンパ28が存在すると、二次供給流路20に伝わってきた液体の振動でダンパ28が振動し、液体の振動を減衰することで、二次供給流路20内の液体の振動は持続され難くなるので、流体クロストークの影響を小さくできる。
また、二次回収流路24の加圧室面4−1側の壁面もダンパ28が形成されている。ダンパ28の一方の面は二次回収流路24に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、ダンパ28は変形可能になっており、変形することで二次回収流路24の体積を変えることができ、流体クロストークの影響を小さくすることができる。
吐出ユニット15は、二次供給流路20と二次回収流路24との間に、第1方向R1に沿って吐出ユニット列9a,9bを備えている。吐出ユニット15は、吐出ユニット15の上方に配置された変位素子50の変形に伴って加圧され、吐出孔8から液体を吐出する。
吐出ユニット列9a,9bは、図4では、16個の吐出ユニット15を等間隔に配置している。そのため、吐出ユニット15を第3方向R3と直交する方向に投影すると、32個の吐出ユニット15が投影されることとなり、第3方向R3と直交する方向において、各吐出ユニット15は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、第3方向R3と直交する方向に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷することができる。
また、吐出ユニット列9aと吐出ユニット列9bとは、第2方向R2に交互に配置されている。そのため、二次供給流路20および二次回収流路24は、吐出ユニット列9aと吐出ユニット列9bとにより挟持されている。
吐出ユニット列9aと、吐出ユニット列9bとは、第1方向R1に互い違いにずれた状態で配置されている。すなわち、吐出ユニット列9bは、吐出ユニット列9aよりも一次供給流路22側に配置されている。その結果、吐出ユニット15は千鳥状に配置されることとなる。それゆえ、隣り合う吐出ユニット15同士の距離を大きくすることができる。
また、二次供給流路20は、第1方向R1における一次供給流路22側に開口20aを備えている。二次回収流路24は、第1方向R1における一次回収流路26側に開口24aを備えている。そのため、各吐出ユニット15の配置による圧力の差が打ち消されるように機能し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。
以下、吐出ユニット15について説明する。各吐出ユニット15は、吐出孔8と、加圧室10とを1つずつ備えており、1つの個別供給流路12と、1つの個別回収流路14とが接続されている。そして、個別供給流路12が、隣り合う二次供給流路20に接続され、個別回収流路14が隣り合う二次回収流路24に接続されている。それにより、供給された液体は吐出孔8から吐出されている。
加圧室10は、加圧室本体10aと、部分流路10bとを備えている。加圧室10の下方における吐出孔面4−2には、吐出孔8が設けられている。吐出孔8は、加圧室10ごとに設けられており、加圧室本体10aと吐出孔8とは、部分流路10bを介して繋がっている。吐出孔8は、吐出孔面4−2に向けて平面視面積が小さくなる形状を有している。
加圧室10には、個別供給流路12と個別回収流路14とが接続されている。個別供給流路12は加圧室本体10aに接続されており、個別回収流路14は部分流路10bに接続されている。
そのため、吐出ユニット15は、二次供給流路20から供給された液体が、個別供給流路12に流れ込み、加圧室本体10aにて加圧され、部分流路10bに送出されることとなる。そして、部分流路10bに送出された液体の一部は、吐出孔8から吐出されて記録媒体Pへ印画を行う。
吐出孔8から吐出されなかった液体の残部は、個別回収流路14に流入し、個別回収流路14を通って、二次回収流路24へ流れ出すこととなる。そして、各吐出ユニット15から集められた二次回収流路24を通る液体は、一次回収流路26へ流入し回収されることとなる。
二次流路部材4の上面には、変位素子50を含むアクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1にアクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。
アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同じく第3方向R3に長い長方形状である。また、アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するためのフレキシブル配線基板90が接続されている。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40a、40bと、共通電極42と、個別電極44とを有している。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40bと、共通電極42と、圧電セラミックス層40aと、個別電極44とが積層されて構成されており、圧電セラミックス層40aを介して共通電極42と個別電極44とが対向する領域が変位素子50として機能する。圧電セラミックス層40bは振動板として機能している。
これらの圧電セラミック層21a、21bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。なお、圧電セラミック層21bは、必ずしも圧電体である必要はなく、代わりに、圧電体でない他のセラミック層や金属板を用いてもよい。
共通電極42は、圧電セラミックス層40aと圧電セラミックス層40bとの間に設けられており、圧電セラミックス層40a、40bの全域にわたって設けられている。共通電極42は、例えば、Ag−Pdペーストにより形成することができる。なお、図示していないが、圧電セラミックス層40aを貫通するビアホールが設けられており、圧電セラミックス層40aの表面に設けられた共通電極用表面電極(不図示)と電気的に接続されている。
個別電極44は、個別電極本体44aと、引出電極44bと、接続電極44cとを有している。個別電極本体44aは加圧室10上に配置されており、加圧室10に対応して設けられている。個別電極本体44aと共通電極42との間に電圧が印加されることにより、変位素子50が変位する。
引出電極44bは、個別電極本体44aから加圧室10より外側まで引き出されている。そして、引き出された引出電極44bに接続電極44cが形成されている。個別電極本体44aおよび引出電極44bはAu系などの金属材料により形成することができる。
接続電極44cは、引出電極44b上の加圧室10と対向する領域外に引き出された部分に形成されている。接続電極44cは例えばガラスフリットを含む銀−パラジウムにより形成されており、厚さが15μm程度で凸状に形成されている。また、接続電極44cは、フレキシブル配線板90の配線と電気的に接合されている。
液体吐出ヘッド2の液体の流動について説明する。
外部に設けられたインクタンク(不図示)から一次流路部材6の一次供給流路22に液体が供給される。一次供給流路22を流れる液体は、接続流路22bを介して二次供給流路20に供給される。二次供給流路20を流れる液体は、各個別供給流路12を介してそれぞれの吐出ユニット15に供給される。
吐出ユニット15に供給され、加圧室本体10aに供給された液体は、変位素子50により加圧され、部分流路12bを下方に向けて流される。そして、吐出孔8から液体の一部が吐出される。
吐出孔8から吐出されなかった液体は、個別回収流路14を介して二次回収流路24に回収される。それにより、液体は、各個別回収流路14から液体を回収しつつ、二次回収流路24を流れることとなる。二次回収流路24を流れた液体は、接続流路26bを介して一次回収流路26に回収されることとなる。それにより、液体は、各二次回収流路24から液体を回収しつつ、一次回収流路26を流れることとなる。そして、一次回収流路26を流れた液体は、外部へ回収されることとなる。
図5,6を用いて、二次供給流路20と個別供給流路12とについて詳細に説明する。図5において、個別電極44は破線にて示している。図6において、個別供給流路12の幅をW1、延伸部12bの長さをH1、第1直線部20bの長さをL1、第1方向R1の積層ずれをD1、第2方向R2の積層ずれをD2として示している。
二次供給流路20は、第1方向R1に延びる複数の第1幅広部20aを備えており、第1幅広部20aは、第1方向R1に延びる第1直線部20bを有している。二次回収流路24は、第1方向R1に延びており、第1方向R1に沿った側壁24dを備えている。
第1幅広部20aは、吐出ユニット列9a側に位置する側壁20dに設けられている。また、第1幅広部20aは、吐出ユニット列9b側に位置する側壁に設けられている。第
1幅広部20aは、隣り合う吐出ユニット15同士の間に向けて突出している。
このように、二次供給流路20は、第1幅広部20aを複数備えていることから、第1幅広部20aが設けられた分だけ、二次供給流路20の体積が増加することとなる。それにより、二次供給流路20の流路抵抗を小さくすることができる。
第1幅広部20aは、第1方向R1に延びる第1直線部20bを有している。第1直線部20bは、二次共有流路20の第1幅広部20a以外の側壁20dと、接続部20cを介して接続されている。
第1幅広部20aは、平面視して、側壁20dから第2方向R2に向けて10〜300μm突出することが好ましい。
個別供給流路12は、加圧室本体10aと二次供給流路20とを接続しており、平面視して、湾曲した形状をなしている。個別供給流路12は、湾曲部12aと、湾曲部12aから第2方向R2に沿って延びる延伸部12bとを備えている。湾曲部12aは、加圧室本体10aと一部が重畳しており、その重畳部から第1方向R1に引き出されながら、第2方向R2に引き出されている。延伸部12bは、一定の幅W1を有しながら、湾曲部12aから二次供給流路20上にまで設けられており、延伸部12と二次供給流路20とが重畳した部分を介して接続されている。
図6に示すように、個別供給流路12は第1直線部20bに接続されている。そのため、プレート4a〜4lを積層して二次流路部材4を作製した際に、プレートに第1方向R1の積層ずれD1が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さが一定となる。それにより、個別供給流路12と二次供給流路20との接続状態が変わる可能性を低減することができる。その結果、各吐出ユニット15と二次供給流路20との接続状態を一定に近づけることができ、吐出特性を均一に近づけることができる。
また、液体吐出ヘッド2は、L1>W1+2Dの関係を満たしている。すなわち、第1直線部20bの長さL1は、個別供給流路12の幅W1と第1方向R1の積層ずれD1の2倍との和よりも大きくなっている。そのため、一方では、第1方向R1の一方側に積層ずれD1が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さを一定とすることができ、他方では、第1方向R1の他方側に積層ずれD1が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さを一定とすることができる。それゆえ、第1方向D1において、どちらの方向に積層ずれD1が生じた場合においても、個別供給流路12と二次供給流路20との接続状態が変わる可能性を低減することができる。
また、液体吐出ヘッド2は、延伸部12bが二次供給流路20に接続される構成を有している。より詳細には、延伸部12bが第1直線部20bに接続されている。そのため、第2方向R2に積層ずれD2が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さが一定となる。それにより、個別供給流路12と二次供給流路20との接続状態が変わる可能性を低減することができる。その結果、各吐出ユニット15と二次供給流路20との接続状態を一定に近づけることができ、吐出特性を均一に近づけることができる。
また、液体吐出ヘッド2は、H1>2Dの関係を満たしている。すなわち、延伸部12bの長さH1は、第2方向R2の積層ずれD2の2倍よりも大きくなっている。そのため、一方では、第2方向R2の一方側に積層ずれD2が生じた場合においても、個別供給流
路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さを一定とすることができ、他方では、第2方向R2の他方側に積層ずれD2が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の第1方向R1における長さを一定とすることができる。それゆえ、第2方向D2において、どちらの向きに積層ずれD2が生じた場合においても、個別供給流路12と二次供給流路20との接続状態が変わる可能性を低減することができる。
第1直線部20bの長さL1は、例えば、100〜1200μmとすることができる。また、個別供給流路12の幅W1は、例えば、30〜400μmとすることができる。また、延伸部12bの長さH1は、例えば、50〜500μmとすることができる。このような値にすることにより、積層ずれD1,D2が生じた場合においても、個別供給流路12と第1直線部20bとの重畳部15の接続状態を一定とすることができる。
二次流路部材4は、例えば、以下の方法により作製することができる。プレート4a〜4lを作製するために、SUS等の平板状の金属プレートを準備する。そして、エッチングまたはハーフエッチングを施し、各種流路となる溝または貫通孔を形成する。その際、各プレート4a〜4lには、位置合わせ用の貫通孔を形成しておく。次に、プレート4a〜4l間に接着剤を塗布し、位置合わせ用の貫通孔を目印にプレート4a〜4lを積層し積層体を作製する。次に、積層体を加熱しながら、押圧力を加えて圧着し、二次流路部材4を作製することができる。
積層ずれD1,D2は、積層体に加わる押圧力が不均一であった場合、積層体に与えられた熱が不均一であった場合、あるいは積層時の位置合わせが十分にされていなかった場合等に生じることがある。そのため、積層ずれD1,D2の大きさ、発生頻度は等方性を有することになり、第1方向R1の積層ずれD1および第2方向R2の積層ずれD2の大きさは、20〜30μmで生じる場合がある。このような積層ずれD1,D2の大きさは、例えば、上述した位置合わせ用の貫通孔に対するずれ量を求めることにより算出することができる。
なお、個別供給流路12が延伸部12bを有する例を示したが、個別供給流路12が延伸部12bを有していなくてもよい。また、液体吐出ヘッド2はL1>W1+2Dの関係を有していなくてもよい。またプレート4a〜4lが金属プレートをエッチング処理して作製する例を示したが、他の方法により作製してもよい。
<第2の実施形態>
図7,8を用いて液体吐出ヘッド2について説明する。なお、同一の部材については同一の符号を付し、以下同様とする。図8において、個別回収流路14の幅をW2、延伸部14bの長さをH2、第2直線部24bの長さをL2、第1方向R1の積層ずれをD1、第2方向R2の積層ずれをD2として示している。
二次供給流路120は、第1方向R1に延びており、第1方向R1に沿った側壁120dを備えている。二次回収流路124は、第1方向R1に延びる複数の第2幅広部124aを備えており、第2幅広部124aは、第1方向R1に延びる第2直線部124bを有している。
第2幅広部124aは、吐出ユニット列9a側に位置する側壁に設けられている。また、第2幅広部124aは、吐出ユニット列9b側に位置する側壁に設けられている。第2幅広部124aは、隣り合う吐出ユニット15同士の間に向けて突出している。
二次回収流路124は、第1方向Rに第2幅広部124aを複数備えていることから、
第2幅広部124aが設けられた分だけ、二次回収流路124の体積が増加することとなる。それにより、二次回収流路124の流路抵抗を小さくすることができる。
第2幅広部124aは、第1方向R1に延びる第2直線部124bを有している。第2直線部124bは、二次回収流路124の第2幅広部124a以外の側壁124dと、接続部124cを介して接続されている。
第2幅広部124aは、平面視して、側壁124dから第2方向R2に向けて10〜300μm突出することが好ましい。
個別回収流路14は、加圧室本体10aと二次回収流路124とを接続しており、平面視して、一部が湾曲した形状をなしている。
個別回収流路14は、引出部14aと、延伸部14bと、湾曲部14cとを備えており、引出部14aと延伸部14bとが湾曲部14cにより接続されている。引出部14cは、部分流路10bと重なる領域から第1方向R1に沿って延びている。湾曲部14cは、引出部14cから第1方向R1に進みながら第2方向R2に向けて湾曲した形状をなしている。延伸部14bは、湾曲部14cから二次回収流路124に向けて第2方向R2に沿って延びるように設けられている。そして、延伸部14bと二次回収流路124とが重畳部15により重畳しており、重畳部115を介して接続されている。
図8に示すように、個別回収流路14は第2直線部124bに接続されている。そのため、プレート4a〜4lを積層して二次流路部材4を作製する際に、第1方向R1にプレートの積層ずれD1が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さが一定となる。それにより、個別回収流路14と二次回収流路124との接続状態が変わる可能性を低減することができる。その結果、各吐出ユニット15と二次回収流路124との接続状態を一定に近づけることができ、吐出特性を均一に近づけることができる。
また、液体吐出ヘッド102は、L2>W2+2Dの関係を満たしている。すなわち、第2直線部124bの長さL2は、個別回収流路14の幅W2と第1方向R1の積層ずれD1の2倍との和よりも大きくなっている。そのため、一方では、第1方向R1の一方側に積層ずれD1が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さを一定とすることができ、他方では、第1方向R1の他方側に積層ずれD1が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さを一定とすることができる。それゆえ、第1方向D1において、どちらの向きに積層ずれD1が生じた場合においても、個別回収流路14と二次回収流路124との接続状態が変わる可能性を低減することができる。
また、液体吐出ヘッド102は、延伸部14bが二次回収流路124に接続される構成を有している。より詳細には、延伸部14bが第2直線部124bに接続されている。そのため、第2方向R2に積層ずれD2が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さが一定となる。それにより、個別回収流路14と二次回収流路124との接続状態が変わる可能性を低減することができる。その結果、各吐出ユニット15と二次回収流路124との接続状態を一定に近づけることができ、吐出特性を均一に近づけることができる。
また、液体吐出ヘッド102は、H2>2Dの関係を満たしている。すなわち、延伸部14bの長さH2は、第2方向R2の積層ずれD2の2倍よりも大きくなっている。そのため、一方では、第2方向R2の一方側に積層ずれD2が生じた場合においても、個別回
収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さを一定とすることができ、他方では、第2方向R2の他方側に積層ずれD2が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の第1方向R1における長さを一定とすることができる。それゆえ、第2方向D2において、どちらの向きに積層ずれD2が生じた場合においても、個別回収流路12と二次供給流路124との接続状態が変わる可能性を低減することができる。
第2直線部124bの長さL2は、例えば、100〜1200μmとすることができる。また、個別回収流路14の幅W2は、例えば、30〜400μmとすることができる。また、延伸部14bの長さH2は、例えば、50〜500μmとすることができる。このような値にすることにより、積層ずれD1,D2が生じた場合においても、個別回収流路14と第2直線部124bとの重畳部115の接続状態を一定とすることができる。
なお、液体吐出ヘッド102は、液体吐出ヘッド2と同様の方法により作製することができる。また、個別回収流路14が延伸部14bを有する例を示したが、個別回収流路14が延伸部14bを有していなくてもよい。また、液体吐出ヘッド102はL2>W2+2Dの関係を有していなくてもよい。
<第3の実施形態>
図9,10を用いて、液体吐出ヘッド202について説明する。図10では、加圧室本体10aの縁のうち、二次供給流路220および二次回収流路224上に位置する部位10cを太線で示している。
液体吐出ヘッド202は、吐出ユニット15と、二次供給流路220と、二次回収流路224とを備えている。
二次供給流路220は、第1方向R1に延びており、側壁220dと、第1幅広部220aと、第1直線部220bとを有している。側壁220dは、第1方向R1に沿って延びるように設けられており、側壁220dから第2方向に突出した第1幅広部220aを有している。第1幅広部220aは、第1方向に延びる第1直線部220bを有している。
二次供給流路220は、第1方向Rに第1幅広部220aを複数備えていることから、第1幅広部220aが設けられた分だけ、二次供給流路220の体積が増加することとなる。それにより、二次供給流路220の流路抵抗を小さくすることができる。
二次回収流路224は、第1方向R1に延びており、側壁224dと、第2幅広部224aと、第2直線部224bとを有している。側壁224dは、第1方向R1に沿って延びるように設けられており、側壁224dから第2方向に突出した第2幅広部224aを有している。第2幅広部224aは、第1方向に延びる第2直線部224bを有している。
二次回収流路224は、第1方向Rに第2幅広部224aを複数備えていることから、第2幅広部224aが設けられた分だけ、二次回収流路224の体積が増加することとなる。それにより、二次回収流路224の流路抵抗を小さくすることができる。
二次供給流路220の第1幅広部220aの一部は、平面視して、加圧室本体10aの下方に配置されている。そのため、加圧室本体10aの下方には、二次供給流路220の流路となる空間が設けられることになる。その結果、加圧室本体10aの下方に位置する二次流路部材4(図5参照)の剛性を低くすることができ、変位素子50(図5(b)参
照)の圧力による加圧室本体10aの変形が阻害され難くなり、吐出孔8からの吐出不良が生じる可能性を低減することができる。
また、二次回収流路224の第2幅広部224aの一部は、平面視して、加圧室本体10aの下方に配置されている。そのため、加圧室本体10aの下方には、二次回収流路224の流路となる空間が設けられることになる。その結果、加圧室本体10aの下方に位置する二次流路部材4の剛性を低くすることができ、変位素子50の圧力による加圧室本体10aの変形が阻害され難くなり、吐出孔8からの吐出不良が生じる可能性を低減することができる。
図10に示すように、平面視して、加圧室本体10aの縁のうち、二次供給流路220および二次回収流路224上に位置する部位10cは、加圧室本体10aの縁の残部より長くなっている。そのため、加圧室本体10aの縁の半分以上は、二次供給流路220または二次回収流路224上に配置されることとなる。それにより、加圧室本体10aの変位が阻害され難くなり、吐出孔8からの吐出不良が生じる可能性を低減することができる。
なお、第1幅広部220aの一部および第2幅広部224aの一部が、加圧室本体10aの下方に配置されている例を示したがこれに限定されるものではない。第1幅広部220aの一部のみが、加圧室本体10aの下方に配置されてもよく、第2幅広部224aの一部のみが、加圧室本体10aの下方に配置されてもよい。また、第1幅広部220aの一部および第2幅広部220aの一部が、加圧室本体10aの下方に配置されていなくてもよい。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1実施形態である液体吐出ヘッド2を用いたプリンタ1を示したが、これに限定されるものではなく、他の実施形態に係る液体吐出ヘッド102,202をプリンタ1に用いてもよい。
また、加圧部として、加圧室10を圧電アクチュエータの圧電変形によりを加圧する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、加圧室10ごとに発熱部を設け、発熱部の熱により加圧室10の内部の液体を加熱し、液体の熱膨張により加圧する加圧部としてもよい。
また、液体吐出ヘッド2の内部の液体の流動方向を変更してもよい。すなわち、循環する液体の流れる方向を逆にしてもよい。例えば、第1流路を個別回収流路14、第2流路を二次回収流路24、第3流路を個別供給流路12、および第4流路を二次供給流路20としてもよい。その場合、液体は、二次回収流路24、個別回収流路14、部分流路10b、加圧室本体10a、個別供給流路12、および二次供給流路20の順に流れることとなる。
1・・・プリンタ
2・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・二次流路部材(流路部材)
6・・・一次流路部材
8・・・吐出孔
10・・・加圧室
10a・・・加圧室本体
10b・・・部分流路
12・・・個別供給流路(第1流路)
14・・・個別回収流路(第3流路)
15・・・吐出ユニット
20・・・二次供給流路(第2流路)
22・・・一次供給流路
24・・・二次回収流路(第4流路)
26・・・一次回収流路
28・・・ダンパ
29・・・ダンパ室
40・・・圧電アクチュエータ基板
42・・・共通電極
44・・・個別電極
50・・・変位素子(加圧部)
60・・・信号伝達部
70・・・フレーム
72・・・ヘッド群
80a・・・給紙ローラ
80b・・・回収ローラ
82a・・・ガイドローラ
82b・・・搬送ローラ
88・・・制御部
P・・・印刷用紙

Claims (6)

  1. 吐出孔および前記吐出孔と連通する加圧室を備える複数の吐出ユニット、
    前記加圧室に液体を供給する複数の第1流路、
    複数の前記第1流路に共通して接続され、前記吐出ユニットへ液体を供給する第2流路、
    前記吐出孔から吐出されなかった液体を回収する複数の第3流路、および
    複数の前記第3流路に共通して接続され、前記吐出ユニットから液体を回収する第4流路を有し、複数のプレートが積層された流路部材と、
    前記加圧室を加圧する加圧部と、を備え、
    前記第4流路は、第1方向に延びており、複数の第2幅広部を有しており、
    平面視して、前記第2幅広部が前記第1方向に延びる第2直線部を有し、前記第2直線部に前記第3流路が接続されており、
    前記加圧室は、前記加圧部に加圧される加圧室本体と、前記加圧室本体と前記吐出孔とを接続する部分流路とを有しており、
    前記加圧室本体の下方に前記第2幅広部が配置されていることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記第3流路は、前記第1方向に交差する第2方向に延びる第2延伸部を有しており、
    前記第2延伸部が前記第4流路に接続されている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 平面視して、前記第2直線部の長さをL2、前記第2延伸部の幅をW2、前記プレートの積層ずれをDとしたときに、L2>W2+2Dの関係を満たす、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 平面視して、前記第2延伸部の前記第2方向における長さをH2としたときに、H2>Dの関係を満たす、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 平面視して、前記加圧室本体の縁のうち、前記第2流路および前記第4流路上に位置する部位が、前記加圧室本体の前記縁の残部より長い、請求項1〜4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 請求項1〜のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドと、
    記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、
    前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする記録装置。
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