JP6379223B2 - 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 - Google Patents

液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置 Download PDF

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Description

本開示は、液体吐出ヘッド、およびそれを用いた記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。液体吐出ヘッドは、例えば、液体を吐出する吐出孔と、吐出孔から液体が吐出されるように液体を加圧する加圧室と、加圧室に液体を供給する第1共通流路と、加圧室から液体を回収する第2共通流路とを備えたものが知られている。液体が滞留することで流路のつまり等が生じ難いように、吐出を行なわないときにも、液体は、第1共通流路から加圧室を通って第2共通流路に流れるようになっており、外部も含めて液体を循環させることが知られている。また、そのような液体吐出ヘッドにおいて、複数の第1共通流路および複数の第2共通流路を、液体吐出ヘッドの短手方向に伸びる形状にするとともに、液体吐出ヘッドの長手方向に交互に配置することが知られている。さらに、そのような、加圧室、第1共通流路および第2共通流路などを含む流路部材を、孔を開けたプレートを積層することで構成することが知られている(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2009−143168号公報
本開示の液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、複数の第1共通流路、および複数の第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでいる。前記液体吐出ヘッドを平面視したとき、前記第1共通流路および前記第2共通流路は、第1方向に伸びているとともに、第1方向と交差する方向である第2方向に交互に並んでいる。前記液体吐出ヘッドを平面視したとき、前記第1共通流路は、前記第1方向の端部で、前記流路部材の外部に開口しているとともに、前記第1方向と反対の方向である第3方向の端部では、前記流路部材の外部に開口していない。前記液体吐出ヘッドを平面視したとき、前記第2共通流路は、前記第3方向の端部で、前記流路部材の外部に開口しているとともに、前記第1方向の端部では、前記流路部材の外部に開口していない。前記第2方向に隣り合っている前記第1共通流路と前記第2共通流路との間には、前記加圧室が複数配置されており、当該複数の前記加圧室を介して、前記第1共通流路と前記第2共通流路とは繋がっている。前記第1方向において、前記第1共通流路と前記第2共通流路とが複数の前記加圧室を介して繋がっている範囲を接続範囲としたとき、前記第1共通流路と前記第2共通流路とは、前記第1方向における前記接続範囲の外で接続流路を介して繋がっている。前記流路部材は、孔および溝の少なくとも一方が配置されている複数の平板状のプレートを積層して構成されている。前記流路部材は、前記接続流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方、ならびに前記第1共通流路および前記第2共通流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方が配置されている第1プレートと、前記接続流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方が配置されており、前記第1共通流路および前記第2共通流路を構成している、前記孔および前記溝が配置されていない第2プレートを含んでいる。
また、本開示の記録装置は、前記液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えている。
(a)は、本開示の一実施形態に係る液体吐出ヘッドを含む記録装置の側面図であり、(b)は平面図である。 (a)は、図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図であり、(b)は、(a)から第2流路部材を除いた平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 図2(b)の一部の拡大平面図である。 (a)は、図4のV−V線に沿った部分縦断面図であり、(b)は、図2(a)のヘッド本体の縦断面図ある。 図4のX−X線に沿った部分縦断面図である。 ヘッド本体における共通流路および接合領域を示す拡大平面図である。 本開示の他の実施形態のヘッド本体の拡大平面図である。 図8のXI−XI線に沿った部分縦断面図である。
特許文献1に記載されているような液体吐出ヘッドでは、第1共通流路および第2共通流路の一方の端と、他方の端とでは、液体の流量が異なることになる。例えば、第1共通流路の一方の端では、第1共通流路に繋がっているすべての加圧室を流れる液体を合計した流量が流れるが、他方の端では、その他方において繋がっている加圧室1個あるいは2個を流れる液体を合計した流量しか流れない。そして、流量の少ない方の端では、流速が遅くなるので、液体中の固形分の沈降、および液体中に含まれていた気泡の滞留などが生じやすい。
また、これを改善するために、第1共通流路の一方の端と、第2共通流路とを繋ぐことが考えられる。しかし、そのように設計する際に、プレートを積層して構成している流路部材では、第1共通流路と第2共通流路とを最短で繋ぐように、プレートに孔を配置すると、プレートの一部が、周囲と繋がっていない状態となり、製造が難しくなる。
図1(a)は、本開示の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置であるカラーインクジェットプリンタ1(以下で単にプリンタと言うことがある)の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80Aから搬送ローラ80Bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。記録装置の他の実施形態としては、液体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行となるように平板状のヘッド搭載フレーム70(以下で単にフレームと言うことがある)が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。この長い方向を長手方向と呼ぶことがある。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つの液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体、例えば、インクが供給される。1つのヘッド群72に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群72で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるインクの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載されている液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッド群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッド群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷すれば、同じ性能の液体吐出ヘッド2を使用しても搬送速度を速くできる。これにより、時間当たりの印刷面積を大きくすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80Aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82Aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82Bの間を通り、最終的に回収ローラ80Bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82Bを回転させることで印刷用紙Pは、一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80Bは、搬送ローラ82Bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、ロール状の布などでもよい。また、プリンタ1は、印刷用紙Pを直接搬送する代わりに、搬送ベルトを直接搬送して、記録媒体を搬送ベルトに置いて搬送してもよい。そのようにすれば、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどを記録媒体にできる。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付けて、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。例えば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力などが、吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)に影響を与えている場合などに、それらの情報に応じて、液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本開示の一実施形態の液体吐出ヘッド2について説明する。図2(a)は、図1に示された液体吐出ヘッド2の要部であるヘッド本体2aを示す平面図である。図2(b)は、ヘッド本体2aから第2流路部材6を除いた状態の平面図である。図3および図4は、図2(b)の拡大平面図である。図5(a)は、図4のV−V線に沿った縦断面図である。図5(b)は、ヘッド本体2aの第1共通流路20の開口20a付近における、第1共通流路20に沿った部分縦断面図である。図6は、図4のX−X線に沿った部分縦断面図である。
各図は、図面を分かり易くするために次のように描いている。図2〜4では、他のものの下方にあって破線で描くべき流路などを実線で描いている。図2(a)では、第1流路部材4内の流路については、ほとんど省略し、加圧室10の配置のみを示している。
液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2a以外に、金属製の筐体や、ドライバIC、配線基板などを含んでいてもよい。また、ヘッド本体2aは、第1流路部材4と、第1流路部材4に液体を供給する第2流路部材6と、加圧部である変位素子50が作り込まれている圧電アクチュエータ基板40とを含んでいる。ヘッド本体2aは、一方方向に長い平板形状を有しており、その方向を長手方向と言うことがある。また、第2流路部材6は、支持部材の役割を果たしており、ヘッド本体2aは、第2流路部材6の長手方向の両端部のそれぞれでフレーム70に固定される。
ヘッド本体2aを構成する第1流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。第1流路部材4の第1の主面である加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向に多数並んで配置されている。第1流路部材4の第2の主面であり、加圧室面4−1の反対側の面である吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向に多数並んで配置されている。吐出孔8は、それぞれ加圧室10と繋がっている。以下において、加圧室面4−1は、吐出孔面4−2に対して、上方に位置しているものとして説明をする。
第1流路部材4には、複数の第1共通流路20および複数の第2共通流路24が、第1方向に沿って伸びるように配置されている。また、第1共通流路20と第2共通流路24とは、第1方向と交差する方向である第2方向に交互に並んでいる。なお、第2方向は、ヘッド本体2aの長手方向と同じ方向である。また、第1方向と反対の方向を第3方向とし、第2方向の反対の方向を第4方向とする。
第1共通流路20の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第1共通流路20とその両側に並んでいる加圧室10とは、第1個別流路12を介して繋がっている。
第2共通流路24の両側に沿って加圧室10が並んでおり、片側1列ずつ、合計2列の加圧室列11Aを構成している。第2共通流路24とその両側に並んでいる加圧室10とは、第2個別流路14を介して繋がっている。なお、以下で、第1共通流路20と第2共通流路24とを合わせて、共通流路と言うことがある。
別の表現をすれば、加圧室10は仮想線上に並んで配置されており、仮想線の一方の側に沿って第1共通流路20が伸びており、仮想線の他方の側に沿って第2共通流路24が伸びている。本実施形態では、加圧室10が並んでいる仮想線は直線状であるが、曲線状や折れ線状であってもよい。
また、第1共通流路20と第2共通流路24とは、第1方向における加圧室が繋がっている範囲の外側で、接続流路25を介して繋がっている。第1方向において、第1共通流路20と第2共通流路24とが、加圧室10を介して繋がっている範囲を接続範囲Cと呼ぶ。また、第1共通流路20における接続範囲Cを、第1接続範囲C1と呼び、第2共通流路24における接続範囲Cを、第2接続範囲C2と呼ぶ(図4参照)。
第1共通流路20は、第1接続範囲C1内で、複数の加圧室10と略等間隔で繋がっている。第1共通流路20は、第1接続範囲C1の第1方向の外側で、第2方向に隣り合っている第2共通流路24と1つの接続流路25を介して繋がっており、第4方向に隣り合っている第2共通流路24と1つの接続流路25を介して繋がっている。さらに、第1共通流路20は、第1接続範囲C1の第3方向の外側で、第2方向に隣り合っている第2共通流路24と1つの接続流路25を介して繋がっており、第4方向に隣り合っている第2共通流路24と1つの接続流路25を介して繋がっている。
すなわち、第1共通流路20は、第1接続範囲C1第1方向の外側で2つの接続流路25と繋がっており、第1接続範囲C1の第3方向の外側で2つの接続流路25と繋がっており、合計で4本の接続流路25と繋がっている。同様に、第2共通流路24は、第2接続範囲C2第1方向の外側で2つの接続流路25と繋がっており、第2接続範囲C2の第3方向の外側で2つの接続流路25と繋がっており、合計で4本の接続流路25と繋がっている。
以上のような構成により、第1流路部材4においては、第2共通流路24に供給された液体は、第2共通流路24に沿って並んでいる加圧室10に流れ込み、一部の液体は吐出孔8から吐出され、他の一部の液体は、加圧室10に対して第2共通流路24と反対側に位置している第1共通流路20に流れ込み、第1流路部材4の外に排出される。また、一部の液体は、いずれの加圧室10も通らずに、第2共通流路24から接続流路25を介して第1共通流路20に流れ込む。
接続流路25の流路抵抗は、第1共通流路20および第2共通流路24よりも大きくなっている。このため、液体の主な流れは、各加圧室10を通る流れになっている。すなわち、第1共通流路20においてもっとも流量の大きい部位に流れる流量の中において、接続流路25を通ってくる液体の流量の合計が占める割合は、半分以下である。このようにすることで、各吐出孔8のメニスカスに加わる圧力の差(以下で単にメニスカスの圧力差と言うことがある)を小さくできる。
第1共通流路20の両側に第2共通流路24が配置されており、第2共通流路24の両側に第1共通流路20が配置されていることにより、1つの加圧室列11Aに対して、1つの第1共通流路20および1つの第2共通流路24が繋がっており、別の加圧室列11Aに対して、別の第1共通流路20および別の第2共通流路24が繋がっている場合と比較して、第1共通流路20および第2共通流路24の数を約半分にできるので好ましい。第1共通流路20および第2共通流路24の数が少なくて済む分、加圧室10の数を増やして高解像度化したり、第1共通流路20や第2共通流路24を太くして、吐出孔8からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
第1共通流路20に繋がっている第1個別流路12の第1共通流路20側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第1共通流路20に第1個別流路12が繋がっている位置(主に第1方向における位置)により変わる。第2共通流路24に繋がっている第2個別流路14側の部分に加わる圧力は、圧力損失の影響で、第2共通流路24に第2個別流路14が繋がっている位置(主に第1方向における位置)により変わる。第1共通流路20の外部への開口20aを第1方向の一方の端部に配置し、第2共通流路24の外部への開口24aを第1方向の他方の端部に配置すれば、各第1個別流路12および各第2個別流路14の配置による圧力の差が打ち消されるように作用し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。なお、第1共通流路20の開口20a、および第2共通流路24の開口24aはともに、加圧室面4−1に開口している。
吐出しない状態では、吐出孔8には液体のメニスカスが保持されている。吐出孔8において液体の圧力が負圧(液体を第1流路部材4に引き込もうとする状態)になっていることで、液体の表面張力とつり合ってメニスカスを保持できる。液体の表面張力は、液体の表面積を小さくしようとするので、正圧であっても圧力が小さければ、メニスカスを保持できる。正圧が大きくなれば、液体はあふれ出し、負圧が大きくなれば、液体は第1流路部材4内に引き込まれてしまい、液体が吐出可能な状態を維持できない。そのため、第2共通流路24から第1共通流路20に液体を流した際における、メニスカスの圧力差が大きくなり過ぎないようにする必要がある。
第1共通流路20の吐出孔面4−2側の壁面は、第1ダンパ28Aとなっている。第1ダンパ28Aの一方の面は、第1共通流路20に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、第1ダンパ28Aは変形可能になっており、変形することで第1共通流路20の体積を変えることができる。液体を吐出させるために加圧室10内の液体が加圧されると、その圧力の一部は、液体を通じて第1共通流路20に伝わってくる。これにより、第1共通流路20内の液体が振動し、その振動が、元の加圧室10や、他の加圧室10に伝わって、液体の吐出特性を変動させる流体クロストークが生じることがある。第1ダンパ28Aが存在すると、第1共通流路20に伝わってきた液体の振動で第1ダンパ28Aが振動し、減衰することで、第1共通流路20内の液体の振動は持続され難くなるので、流体クロストークの影響を小さくできる。また、第1ダンパ28Aは、液体の給排を安定化させる役目も果たす。
第2共通流路24の加圧室面4−1側の壁面は、第2ダンパ28Bとなっている。第2ダンパ28Bの一方の面は、第2共通流路24に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。第2ダンパ28Bも、第1ダンパ28Aと同様に、流体クロストークの影響を小さくできる。また、第2ダンパ28Bは、液体の給排を安定化させる役目も果たす。
加圧室10は、加圧室面4−1に面して配置されており、変位素子50からの圧力を受ける加圧室本体10aと、加圧室本体10aの下から吐出孔面4−2に開口している吐出孔8に繋がる部分流路であるディセンダ10bとを含んだ中空の領域である。加圧室本体10aは、直円柱形状であり、平面形状は円形状である。平面形状が円形状であることにより変位素子50が同じ力で変形させた場合の変位量、および変位により生じる加圧室10の体積変化を大きくできる。ディセンダ10bは、直径が加圧室本体10aより小さい、直円柱形状であり、断面形状は円形状である。また、ディセンダ10bは、加圧室面4−1から見たときに、加圧室本体10a内に納まる位置に配置されている。
複数ある加圧室10は、加圧室面4−1において、千鳥状に配置されている。複数ある加圧室10は、第1方向に沿った複数の加圧室列11Aを構成している。各加圧室列11Aでは、加圧室10が、ほぼ等間隔で配置されている。隣り合っている加圧室列11Aに属する加圧室10は、第1方向に前記間隔の約半分ずれて配置されている。別の表現をすれば、ある加圧室列11Aに属する加圧室10は、その隣に位置する加圧室列11Aに属する、連続する2つの加圧室10に対して、第1方向のほぼ中央に位置している。
これにより、1つ置きの加圧室列11Aに属している加圧室10は、第2方向に沿って配置されることになり、加圧室行11Bを構成している。
本実施形態では、第1共通流路20は51本、第2共通流路24は50本であり、加圧室列11Aは100列である。なお、ここでは、後述のダミー加圧室10Dのみで構成されているダミー加圧室列11Dは、上述の加圧室列11Aの数に含めていない。また、直接的に繋がっているのがダミー加圧室10Dだけである第2共通流路24は、上述の第2共通流路24の数に含めていない。また、各加圧室列11Aには16個の加圧室10が含まれている。ただし、第2方向の端に位置する加圧室列11Aには、8個の加圧室10および8個のダミー加圧室10Dが含まれている。上述のように、加圧室10は千鳥状に配置されているため、加圧室行11Bの行数は、32行である。
複数ある加圧室10は、吐出孔面4−2において、第1方向および第2方向に沿った格子状に配置されている。複数ある吐出孔8は、第1方向に沿った複数の吐出孔列9Aを構成している。吐出孔列9Aと加圧室列11Aとは、ほぼ同じ位置に配置されている。
加圧室10の面積重心と、加圧室10と繋がっている吐出孔8とは第1方向にずらされて配置されている。1つの加圧室列11A内では、ずらされる方向は同じ方向であり、隣り合う加圧室列11Aでは、ずらされる方向は逆方向になっている。これにより、2行の加圧室行11Bに属する加圧室10から繋がっている吐出孔8は、第2方向に沿って配置された1行の吐出孔行9Bを構成している。
したがって、本実施形態では、吐出孔列9Aは100列であり、吐出孔行9Bは16行である。
加圧室本体10aの面積重心と、加圧室本体10aから繋がっている吐出孔8とは、ほぼ第1方向に位置がずれている。ディセンダ10bは、加圧室本体10aに対して、吐出孔8の方向にずれた位置に配置されている。加圧室本体10aの側壁と、ディセンダ10bの側壁とは接するように配置されており、これにより加圧室本体10a内での液体の滞留を起き難くすることができる。
吐出孔8は、ディセンダ10bの中央部に配置されている。ここで中央部とは、ディセンダ10bの面積重心を中心とする、ディセンダ10bの直径の半分の円内の領域のことである。
第1個別流路12と加圧室本体10aとの接続部は、加圧室本体10aの面積重心に対して、ディセンダ10bとは反対側に配置されている。これにより、ディセンダ10bから流れ込んだ液体は、加圧室本体10a全体に広がった後、第1個別流路12に向かうように流れるため、加圧室本体10a内に液体の滞留が生じ難い。
第2個別流路14は、ディセンダ10bの吐出孔面4−2側の面から、平面方向に引き出されて第2共通流路24と繋がっている。引き出される方向は、加圧室本体10aに対して、ディセンダ10bがずらされる方向と同じである。
第1方向と第2方向とが成す角度は直角からずれている。このため、第1方向に沿って配置されている吐出孔列9Aに属する吐出孔8同士は、その直角からのずれた角度の分、第2方向にずれて配置される。そして、吐出孔列9Aが第2方向に並んで配置されるので、異なる吐出孔列9Aに属する吐出孔8は、その分、第2方向にずれて配置される。これらが合わさって、第1流路部材4の吐出孔8は、第2方向に一定間隔で並んで配置されており、これにより、吐出した液体により形成される画素で所定の範囲を埋めるように印刷ができる。
1つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8の配置は、第1方向に沿って完全に一直線上に配置すれば、上述のように所定範囲を埋め尽くすように印刷が可能である。ただし、そのように配置した場合に、プリンタ1に液体吐出ヘッド2を設置する際に生じる第2方向に直交する方向と搬送方向とのずれが、印刷精度に与える影響が大きくなる。そのため、上述の一直線上の吐出孔8の配置から、隣り合う吐出孔列9Aの間で、吐出孔8を入れ替えて配置するのが好ましい。
本実施形態では、吐出孔8の配置は次のようになっている。図3において、吐出孔8を第2方向と直交する方向に投影すると、仮想直線Rの範囲に32個の吐出孔8が投影され、仮想直線R内で各吐出孔8は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、仮想直線Rに直交する方向に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷できる。仮想直線R内に投影される吐出孔8は、1列の吐出孔列9Aに属する吐出孔8すべて(16個)と、その吐出孔列9Aの両隣に位置する2つの吐出孔列9Aに属する吐出孔8の半分(8個)ずつである。このような構成にするために、各吐出孔行9Bでは、吐出孔8は、22.5dpiの間隔で並んでいる。これは、360/16=22.5であるからである。
第1共通流路20および第2共通流路24は、吐出孔8が直線状に並んでいる範囲では、直線になっており、直線がずれる吐出孔8の間で平行にずれている。第1共通流路20および第2共通流路24において、このずれる箇所が少ないので、流路抵抗が小さくなっている。また、この平行にずれる部分は、加圧室10と重ならない位置に配置されているので、加圧室10毎に吐出特性の変動を小さくできる。
第2方向の両方の端の1列(すなわち合わせて2列)の加圧室列11Aには、通常の加圧室10と第1ダミー加圧室10Dとが含まれている(そのため、この加圧室列11Aをダミー加圧室列11Dと言うことがある)。また、ダミー加圧室列11Dのさらに外側には、ダミー加圧室10Dのみが並んでいる1列(すなわち、両端で合わせて2列)のダミー加圧室列11Dが配置されている。第2方向の両方の端に1本ずつ(すなわち合わせて2本)ある流路は、通常の第1共通流路24と同じ形状をしているが、直接的には加圧室10とは繋がっておらず、ダミー加圧室10Dとしか繋がっていない。
第1流路部材4は、第1共通流路20および第2共通流路24からなる共通流路群の第2方向の外側に位置していて、第1方向に伸びている、端部流路30を有している。端部流路30は、加圧室面4−1に並んでいる第1共通流路20の開口20aのさらに外側に配置されている開口30cと、加圧室面4−1に並んでいる第2共通流路24の開口24aのさらに外側に配置されている開口30dとを繋いでいる流路である。
液体の吐出特性を安定させるために、ヘッド本体2aは、温度を一定にするようコントロールされる。また、液体の粘度が低くなる方が、吐出や液体の循環が安定するため、温度は、基本的には常温以上にされる。そのため、基本的には加熱することになるが、環境温度が高い場合は、冷却することもある。
温度を一定に保つためには、液体吐出ヘッド2にヒータを設けたり、供給する液体を温度調節したものにする。いずれにしても、環境温度と、目標とする温度に差がある場合、ヘッド本体2aの長手方向(第2方向)の端部からの放熱が多くなるため、第2方向の中央部に位置する加圧室10の中の液体の温度に対して、第2方向の両方の端に位置する加圧室10の温度は低くなりやすい。端部流路30を設けることにより、第2方向の両方の端に位置する加圧室10の温度が下がり難くなり、各加圧室10から吐出される液体の吐出特性のばらつきを小さくでき、印刷精度を向上させることができる。
端部流路30は、第1統合流路22と第2統合流路26とを繋いでいる流路である。端部流路30の流路抵抗は、第1共通流路20および第2共通流路24の流路抵抗よりも小さいことが好ましい。そのようにすれば、端部流路30に流れる液体の量が多くなり、端部流路30より内側での温度低下をより抑制できる。
端部流路30には、流路の幅が、共通流路の幅よりも広い幅広部30aが設けられており、幅広部30aの加圧室側4−1にはダンパが設けられている。このダンパは、一方の面が幅広部30aに面しており、他方の面がダンパ室に面していて変形可能になっている。ダンパのダンピング能力は、変形可能な領域の差し渡しが一番狭い部分の影響が大きい。そのため、幅広部30aに面してダンパを設けることで、ダンピング能力の高いダンパとすることができる。幅広部30aの幅は、共通流路の幅の2倍以上、特に3倍以上であるのが好ましい。幅広部30aを設けることで、流路抵抗が低くなり過ぎるようであれば、狭窄部30dを設けて、流路抵抗を調性してもよい。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1に接合されている。第2流路部材6は、第2共通流路24に液体を供給する第2統合流路26と、第1共通流路20の液体を回収する第1統合流路22とを有している。第2流路部材6の厚さは、第1流路部材4よりも厚く、5〜30mm程度である。
第2流路部材6は、第1流路部材4の加圧室面4−1の圧電アクチュエータ基板40が接続されていない領域で接合されている。より具体的には、圧電アクチュエータ基板40を囲むように接合されている。このようにすることで、圧電アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、第1流路部材4を外周で固定することになるので、第1流路部材4が変位素子50の駆動にともなって振動して、共振などが生じることを抑制できる。
また、第2流路部材6の中央部で、貫通孔6cが上下に貫通している。貫通孔6cは、圧電アクチュエータ基板40を駆動する駆動信号を伝達するFPC(Flexible Printed Circuit)などの配線部材が通される。なお、貫通孔6cの第1流路部材4側は、短手方向の幅が広くなっている拡幅部6caとなっており、圧電アクチュエータ基板40から短手方向の両側に伸びる配線部材は、拡幅部6caで曲げられて上方に向かい、貫通孔6を抜ける。なお、拡幅部6caに広がる部分の凸部は、配線部材を傷つけるおそれがあるので、R形状にしておくのが好ましい。
第1統合流路22を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材6に配置することで、第1統合流路22の断面積を大きくすることができ、それにより第1統合流路22と第1共通流路20とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第1統合流路22の流路抵抗(より正確には第1統合流路22のうちで、第1共通流路20と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第1共通流路20の1/100以下にするのが好ましい。
第2統合流路26を、第1流路部材4とは別の、第1流路部材4より厚い第2流路部材6に配置することで、第2統合流路26の断面積を大きくすることができ、それにより第2統合流路26と第2共通流路24とが繋がっている位置の差による圧力損失の差を小さくできる。第2統合流路26の流路抵抗(より正確には第2統合流路26のうちで、第1統合流路22と繋がっている範囲の流路抵抗)は、第2共通流路24の1/100以下にするのが好ましい。
第1統合流路22を第2流路部材6の短手方向の一方の端に配置し、第2統合流路26を第2流路部材6の短手方向の他方の端に配置し、それぞれの流路を第1流路部材4側に向かわせて、それぞれ第1共通流路20および第2共通流路24と繋げる構造にする。このようにすることで、第1統合流路22および第2統合流路26の断面積を大きく(つまり流路抵抗を小さく)できるともに、第2流路部材6で、第1流路部材4の外周を固定して剛性を高くし、さらに、配線部材の通る貫通孔6cを設けることができる。
第2流路部材6は、第2流路部材のプレート6aと6bとが積層されて構成されている。プレート6bの上面には、第1統合流路22のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第1統合流路本体22aとなる溝と、第2統合流路26のうち第2方向に伸びている流路抵抗の低い部分である第2統合流路本体26aとなる溝が配置されている。
第1統合流路本体22aとなる溝の下側(第1流路部材4の方向)は、加圧室面4−1によって大部分が塞がれており、一部は加圧室面4−1上に開口している第1共通流路20の開口20aに繋がっている。
第2統合流路本体26aとなる溝から、下側は、加圧室面4−1によって大部分が塞がれており、一部は加圧室面4−1上に開口している第2共通流路24の開口24aに繋がっている。
プレート6aには、第1統合流路22の第2方向の端部に開口22cが設けられている。プレート6aには、第2統合流路26の、第2方向と反対方向の第4方向の端部に開口26cが設けられている。液体は、第2統合流路26の開口26cから供給され、第1統合流路22の開口22cから回収されるが、これに限らず供給と回収を逆にしてもよい。
第1統合流路22および第2統合流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、第1統合流路22および第2統合流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、第1流路部材4に入り込み難くしてもよい。
第1流路部材4の上面である加圧室面4−1には、変位素子50を含む圧電アクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。圧電アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1に圧電アクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。圧電アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同じ方向に長い長方形状である。また、圧電アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するためのFPCなどの信号伝達部が接続されている。第2流路部材6には、中央で、上下に貫通している貫通孔6cがあり、信号伝達部は貫通孔6cを通って制御部88と電気的に繋がれる。信号伝達部は、圧電アクチュエータ基板40の一方の長辺の端から他方の長辺の端に向かうように短手方向に伸びる形状にし、信号伝達部に配置される配線が短手方向に沿って伸び、長手方向に並ぶようにすれば、配線間の距離をとりやすくなり、好ましい。
圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置には個別電極44がそれぞれ配置されている。
流路部材4は、複数のプレートが積層された積層構造を有している。流路部材4の加圧室面4−1側から順に、プレート4aからプレート4lまでの12枚のプレートが積層されている。これらのプレートには多数の孔や溝が形成されている。孔や溝は、例えば、各プレートを金属で作製し、エッチングで形成できる。各プレートの厚さは10〜300μm程度であることにより、形成する孔や溝の形成精度を高くできる。各プレートは、これらの孔や溝が互いに連通して第1共通流路20などの流路を構成するように、位置合わせして積層されている。
平板状の流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室本体10aが開口しており、圧電アクチュエータ基板40が接合されている。また、加圧室面4−1には、第2共通流路24に液体を供給する開口24a、および第1共通流路20から液体を回収する開口20aが開口している。流路部材4の、加圧室面4−1と反対側の面である吐出孔面4−2には吐出孔8が開口している。なお、加圧室面4−1にさらにプレートを積層して、加圧室本体10aの開口を塞ぎ、その上に圧電アクチュエータ基板40を接合してもよい。そのようにすれば、吐出する液体が圧電アクチュエータ基板40に接する可能性を低減することができ、信頼性をより高くできる。
液体を吐出する構造としては、加圧室10と吐出孔8とがある。加圧室10は、変位素子50に面している加圧室本体10aと、加圧室本体10aより断面積が小さいディセンダ10bから成っている。加圧室本体10aは、プレート4aに形成されており、ディセンダ10bは、プレート4b〜kに形成された孔が重ねられ、さらにノズルプレート4lで(吐出孔8以外の部分を)塞がれて成っている。
加圧室本体10aには、第1個別流路12が繋がっており、第1個別流路12は、第1共通流路20に繋がっている。第1個別流路12は、プレート4bを貫通する円形状の孔と、プレート4cにおいて平面方向に伸びている貫通溝と、プレート4dを貫通する円形状の孔とを含んでいる。第1共通流路20はプレート4f〜iに形成された孔が重ねられ、さらに上側をプレート4eで、下側をプレート4jで塞がれて成っている。
ディセンダ10bには、第2個別流路14が繋がっており、第2個別流路14は、第2共通流路24に繋がっている。第2個別流路14は、プレート4jにおいて平面方向に伸びている貫通溝である。第2共通流路24はプレート4f〜iに形成された孔が重ねられ、さらに上側をプレート4eで、下側をプレート4jで塞がれて成っている。
液体の流れについて、まとめると、第2統合流路26に供給された液体は、第2共通流路24および第2個別流路14を順に通って加圧室10に入り、一部の液体は吐出孔8から吐出される。吐出されなかった液体は、第1個別流路12を通って、第1共通流路20に入った後、第1統合流路22に入り、ヘッド本体2の外部に排出される。
圧電アクチュエータ基板40は、圧電体である2枚の圧電セラミック層40a、40bからなる積層構造を有している。これらの圧電セラミック層40a、40bはそれぞれ20μm程度の厚さを有している。すなわち、圧電アクチュエータ基板40の圧電セラミック層40aの上面から圧電セラミック層40bの下面までの厚さは40μm程度である。圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bの厚さの比は、3:7〜7:3、好ましく4:6〜6:4にされる。圧電セラミック層40a、40bのいずれの層も複数の加圧室10を跨ぐように延在している。これらの圧電セラミック層40a、40bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。
圧電アクチュエータ基板40は、Ag−Pd系などの金属材料からなる共通電極42およびAu系などの金属材料からなる個別電極44を有している。共通電極42の厚さは2μm程度であり、個別電極44の厚さは、1μm程度である。
個別電極44は、圧電アクチュエータ基板40の上面における各加圧室10に対向する位置に、それぞれ配置されている。個別電極44は、平面形状が加圧室本体10aより一回り小さく、加圧室本体10aとほぼ相似な形状を有している個別電極本体44aと、個別電極本体44aから引き出されている引出電極44bとを含んでいる。引出電極44bの一端の、加圧室10と対向する領域外に引き出された部分には、接続電極46が形成されている。接続電極46は例えば銀粒子などの導電性粒子を含んだ導電性樹脂であり、5〜200μm程度の厚さで形成されている。また、接続電極46は、信号伝達部に設けられた電極と電気的に接合されている。
また、圧電アクチュエータ基板40の上面には、共通電極用表面電極(不図示)が形成されている。共通電極用表面電極と共通電極42とは、圧電セラミック層40aに配置された、図示しない貫通導体を通じて、電気的に接続されている。
詳細は後述するが、個別電極44には、制御部88から信号伝達部を通じて駆動信号が供給される。駆動信号は、印刷媒体Pの搬送速度と同期して一定の周期で供給される。
共通電極42は、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間の領域に面方向のほぼ全面にわたって形成されている。すなわち、共通電極42は、圧電アクチュエータ基板40に対向する領域内のすべての加圧室10を覆うように延在している。共通電極42は、圧電セラミック層40a上に個別電極44からなる電極群を避ける位置に形成されている共通電極用表面電極に、圧電セラミック層40aを貫通して形成されたビアホールを介して繋がっていて、接地され、グランド電位に保持されている。共通電極用表面電極は、複数の個別電極44と同様に、制御部88と直接あるいは間接的に接続されている。
圧電セラミック層40aの個別電極44と共通電極42とに挟まれている部分は、厚さ方向に分極されており、個別電極44に電圧を印加すると変位する、ユニモルフ構造の変位素子50となっている。より具体的には、個別電極44を共通電極42と異なる電位にして圧電セラミック層40aに対してその分極方向に電界を印加したとき、この電界が印加された部分が、圧電効果により歪む活性部として働く。この構成において、電界と分極とが同方向となるように、制御部88により個別電極44を共通電極42に対して正または負の所定電位にすると、圧電セラミック層40aの電極に挟まれた部分(活性部)が、面方向に収縮する。一方、非活性層の圧電セラミック層40bは電界の影響を受けないため、自発的には縮むことがなく活性部の変形を規制しようとする。この結果、圧電セラミック層40aと圧電セラミック層40bとの間で分極方向への歪みに差が生じて、圧電セラミック層40bは加圧室10側へ凸となるように変形(ユニモルフ変形)する。
続いて、液体の吐出動作について、説明する。制御部88からの制御でドライバICなどを介して、個別電極44に供給される駆動信号により、変位素子50が駆動(変位)させられる。本実施形態では、様々な駆動信号で液体を吐出させることができるが、ここでは、いわゆる引き打ち駆動方法について説明する。
あらかじめ個別電極44を共通電極42より高い電位(以下、高電位と称す)にしておき、吐出要求がある毎に個別電極44を共通電極42と一旦同じ電位(以下、低電位と称す)とし、その後所定のタイミングで再び高電位とする。これにより、個別電極44が低電位になるタイミングで、圧電セラミック層40a、40bが元の(平らな)形状に戻り(始め)、加圧室10の容積が初期状態(両電極の電位が異なる状態)と比較して増加する。これにより、加圧室10内の液体に負圧が与えられる。そうすると、加圧室10内の液体が固有振動周期で振動し始める。具体的には、最初、加圧室10の体積が増加し始め、負圧は徐々に小さくなっていく。次いで加圧室10の体積は最大になり、圧力はほぼゼロとなる。次いで加圧室10の体積は減少し始め、圧力は高くなっていく。その後、圧力がほぼ最大になるタイミングで、個別電極44を高電位にする。そうすると最初に加えた振動と、次に加えた振動とが重なり、より大きい圧力が液体に加わる。この圧力がディセンダ内を伝搬し、吐出孔8から液体を吐出させる。
つまり、高電位を基準として、一定期間低電位とするパルスの駆動信号を個別電極44に供給することで、液滴を吐出できる。このパルス幅は、加圧室10の液体の固有振動周期の半分の時間であるAL(Acoustic Length)とすると、原理的には、液体の吐出速度および吐出量を最大にできる。加圧室10の液体の固有振動周期は、液体の物性、加圧室10の形状の影響が大きいが、それ以外に、圧電アクチュエータ基板40の物性や、加圧室10に繋がっている流路の特性からの影響も受ける。
本開示の第1共通流路20、第2共通流路24、および接続流路25などについて、図7を用いて説明する。なお、図7に示した接続範囲Cは、概略の範囲であり、図5に示すように、第1共通流路20における接続範囲Cである第1接続範囲C1と、第2共通流路24における接続範囲Cである第2接続範囲C2とは、第1方向における位置が少しずれている。第1接続範囲C1は、第1共通流路20において、第1方向のもっとも端に繋がっている第1個別流路12から、第3方向のもっとも端に繋がっている第1個別流路12までの範囲である。第2接続範囲C2は、第1共通流路24において、第1方向のもっとも端に繋がっている第2個別流路14から、第3方向のもっとも端に繋がっている第2個別流路14までの範囲である。
第1方向に伸びている第1共通流路20における、第1方向の中央にある接続範囲Cにおいて、第1共通流路20は、第1個別流路12を介して加圧室10と繋がっている。第1共通流路20は、接続範囲Cの第1方向の外側においても第1方向に伸びており、第1流路部材4の第1方向の端部において、外部に開口20aとして開口している。
第1方向に伸びている第2共通流路24における、第1方向の中央にある接続範囲Cにおいて、第2共通流路24は、第2個別流路14を介して加圧室10と繋がっている。第2共通流路24は、接続範囲Cの第3方向(第1方向と反対の方向)の外側においても第3方向に伸びており、第1流路部材4の第3方向の端部において、外部に開口24aとして開口している。
第1流路部材4と第2流路部材6とは、第1流路部材4の第1方向の端部において第2方向に伸びている第1接合領域A1、および第1流路部材4の第3方向の端部において第2方向に伸びている第2接合領域A2で接合されている。なお、第1流路部材4と第2流路部材6とは、第2方向の端部および第4方向の端部においても同様に接合されている。
第1共通流路20の開口20aは、第1接合領域A1内に配置されており、第2流路部材6の第1統合流路22と繋がっている。第2共通流路24の開口24aは、第2接合領域A2内に配置されており、第2流路部材6の第2統合流路26と繋がっている。
第1共通流路20は、接続範囲Cの第3方向の外側においても第3方向に伸びているが、第2接続領域A2に達しない位置で終わっている。そして、第1共通流路20は、接続範囲Cの第3方向の外側で、接続流路25を介して、第2共通流路24と繋がっている。
第1共通流路20の接続範囲Cの第3方向の端部では、接続流路25がなければ、1個の加圧室10(加圧室10の配置が千鳥配置でなく、格子配置ならば2つの加圧室10)を通ってきた液体しか流れない。1個の第1共通流路20には32個の加圧室10が繋がっているので、その部分では、もっとも流量の大きい部分の約1/32の流量しか流れないことになる。流れの速度が遅いと、固形分の沈降や、気体の滞留が起きやすく、これらにより、液体の循環状態が悪くなることがある。第1共通流路20の接続範囲Cの第1方向の端部に接続流路25(このような接続流路25を第2接続流路と言うことがある)を設けることで、第1共通流路20の接続範囲Cの第3方向の端部における液体の流量が増えて、循環の安定性を高くできる。接続流路25の繋がる先は第2共通流路24のどこでも構わないが、メニスカスの圧力差を小さくするためには、第2共通流路24の接続範囲Cの第3方向の外側に繋がっているのが好ましい。
第2共通流路24の接続範囲Cの第1方向の端部においても同様であり、第2共通流路24の接続範囲Cの第1方向の端部に接続流路25(このような接続流路25を第1接続流路と言うことがある)を設けることで、循環の安定性を高くできる。接続流路25の繋がる先は第1共通流路20のどこでも構わないが、メニスカスの圧力差を小さくするためには、第1共通流路20の接続範囲Cの第1方向の外側に繋がっているのが好ましい。
また、一方の端で1つの第1共通流路20と1つの第2共通流路24とを繋いでいる接続流路25を流れる液体の流量は、1個の加圧室10を流れる液体の流量と略同じにされる。その部分に接続流路25が2つ以上設けられる場合は、その合計量が1個の加圧室10を流れる液体の流量と略同じにされる。具体的には、接続流路25を流れる液体の流量(の合計)は、1つの加圧室10を流れる液体の流量の1/2〜2倍程度にされる。また、そのようにするため、接続流路25の(合計の)流路抵抗は、個別流路(第1個別流路12、加圧室10および第2個別流路の全体)の流路抵抗と略同じ、具体的には、1/2〜2倍程度にされる。
第1接続流路と第2接続流路は、両方設けてもよいし、片方だけでよい。接続流路25を設けると、メニスカスの圧力差は大きくなるので、それを考慮して、片側だけに配置すれば、メニスカスの圧力差を小さくできる。接続流路25を設けた際に生じるメニスカスの圧力差への影響は、上流側に配置された接続流路25の方が大きくなるので、どちらか片方に設けるのであれば、下流側だけに配置するのが好ましい。また、両方配置する場合は、上流側の接続流路25の流路抵抗を下流側の接続流路25の流路抵抗より大きくするのが好ましい。なお、上流側とは、第2共通流路24から第1共通流路20へと液体を流して循環させるヘッド本体2aであれば、第2共通流路24の液体が供給される第2共通流路24の開口24a側(第3方向側)に近い方である。
上述したように、第2共通流路24は、第1接合領域A1に達するより手前に端がある。これにより、第2共通流路24を第1方向に延長した領域である第2延長領域B2と、第1接合領域A1とが重なる領域において、第1流路部材4は中実になっている。これにより、第1接合領域A1における接合が強固になり、第1流路部材4の剛性を高くできる。同様に、第1共通流路20を第3方向に延長した領域である第1延長領域B1と、第2接合領域A2とが重なる領域において、第1流路部材4は中実になっている。これにより、第2接合領域A2における接合が強固になり、第1流路部材4の剛性を高くできる。
プレートを積層して構成する第1流路部材4において、接続流路25を形成するには、第1共通流路20および第2共通流路24を構成する孔や溝が配置されているプレート4f〜iに孔を設ければよいが、そのようにするとプレートの一部に、周囲のプレートと繋がっていない部分ができてしまう。ハーフエッチングなどで加工した溝で構成するようにすれば、プレートが繋がった状態にできるが、第1共通流路20および第2共通流路24などの中に、プレートが分離しないようにする部分(溝の一部)が、支持片として配置されてしまうことになる。このような部分は、循環の流れを乱し、固形分の沈降や、気泡の滞留などの原因となるので好ましくない。
そこで、接続流路25の一部は、第1共通流路20および第2共通流路24を構成する孔や溝が配置されているプレート4f〜i(このようなプレートを共通流路プレートと呼ぶことがある)のプレート群より上側に配置されているプレート4a〜dに配置された孔または溝を含んで構成されるようにするか、あるいは共通流路プレート4f〜iのプレート群より下側に配置されているプレート4j、kに配置されている孔または溝を含んで構成されるようにする。そのようにすれば、接続流路25を共通流路プレート4f〜iに配置された孔または溝のみで構成しなくてもよくなる。
別の表現をすれば、第1流路部材4が次のような第1プレート4i、4jおよび第2プレート4kを含むようにすればよい。第1プレート4i、4jは、接続流路25を構成している、孔および溝の少なくとも一方、および第1共通流路20および第2共通流路24を構成している、孔および溝の少なくとも一方が配置されている。第2プレート4kは、接続流路25を構成している、孔および溝の少なくとも一方が配置されており、第1共通流路20および第2共通流路24を構成している、孔および溝が配置されていない。
そして、そのようにすることで、少なくとも接続流路25付近において、第1共通流路20および第2共通流路24内に支持片を配置しなくても、接続流路25を構成することができる。これにより、プレート積層で構成された第1流路部材4を用いた液体吐出ヘッド2で、液体の循環を安定させることができる。
具体的には、接続流路25は、次のように構成されている(図4、および図6参照)。第1共通流路20を構成する1枚のプレート4iは、第1方向と交差する方向の側壁に広がった部分を有している。プレート4iの下に積層されているプレート4jには、この部分に繋がっている円形状の孔が配置されている。プレート4jの下に積層されているプレート4kには、プレート4jの孔に繋がるように細長い孔が配置されている。プレート4kの孔は、プレート4jの孔に繋がっている部分から第1方向に伸びており、この部分の幅や長さを調整することで接続流路25の流路抵抗を調整することができる。プレート4kの孔は、その先で第2共通流路24側に曲がり、第2共通流路24の下面で第2共通流路24と繋がっている。
このように、接続流路25を共通流路プレート4f〜iよりも下側に配置する場合は、接続流路25に繋げるために、第1共通流路20を広げるプレートは、共通流路プレート4f〜iのうちでもっとも下方に位置する共通流路プレート4iのみにするのがよい。そのようにすることで、接続流路25を構成するプレートの数が少なくでき、積層ずれなどにより生じる接続流路25の流路抵抗のばらつきを小さくできる。また、接続流路25を構成するために孔を開けるプレートの数が少なくなれば、第1流路部材4の剛性が低くなり難く好ましい。
第1共通流路20と接続流路25とが繋がっている部分を第1共通流路20の第1方向におよびプレートの積層方向に沿って延在している側壁Dに配置することで(図4および図6参照)、第1共通流路20の第3方向の端を、第2接合領域A2の近くまで配置しつつ、第2接合領域A2の下を中実にすることができる。また、そのようにすれば、接続流路25を第1共通流路20の下面に繋がなくてもよいので、第1ダンパ28Aを、加圧室接続領域Cの外側にまで連続的に設けることができる。これにより第1共通流路20内の液体の振動を効果的に減衰させることができ、液体を介してのクロストークを低減できる。
第2共通流路24と接続流路25とが繋がっている部分を第2共通流路24の第1方向に沿っている側壁に配置することで、第2共通流路24の第1方向の端を、第1接合領域A1の近くまで配置しつつ、第1接合領域A1の下を中実にすることができる。
本開示の他の実施形態の液体吐出ヘッド2を、図8、9を用いて説明する。この液体吐出ヘッド2の基本的構成は、図2〜5で示した液体吐出ヘッド2と同じであり、図8は、図4と同じ部分の平面図であり、図9は図5と同じ部分の縦断面図である。
第2共通流路24は、加圧室接続領域Cの第3方向の外側で、接続流路125を介して、隣に配置されている第1共通流路20と繋がっている。図示しないが、第1共通流路20は、加圧室接続領域Cの第1方向の外側で、接続流路125を介して、隣に配置されている第2共通流路24と繋がっている。
接続流路125は、図9示すように、第1共通流路20および第2共通流路24を構成している孔や溝が配置されている共通流路プレート4f〜iのプレート群より上側に配置されている。第1流路部材4は、接続流路125を構成している、孔および溝の少なくとも一方、および第1共通流路20および第2共通流路24を構成している、孔および溝の少なくとも一方が配置されている第1プレート104fを含んでいる。第1流路部材4は、接続流路125を構成している、孔および溝の少なくとも一方が配置されており、第1共通流路20および第2共通流路24を構成している、孔および溝が配置されていない第2プレート104eを含んでいる。図7には図示されていないが、第1流路部材4は、加圧室10を構成している、孔および溝の少なくとも一方が配置されている第3プレート104aを含んでいる。第2プレート104eは、第1プレート104fに対して、第3プレート104a側に配置されている。
図9の構成では、第1共通流路20を構成するプレートのうちの1枚のプレート104fは、第1方向と交差する方向の側壁に広がった部分を有している。また、第2共通流路24を構成するプレートのうちの1枚のプレート104fは、第1方向と交差する方向の側壁に広がった部分を有している。プレート104fの上に積層されているプレート104eには、上述の部分同士を繋ぐように細長い孔が配置されている。プレート104eの孔は第1方向に伸びている部分があり、この部分の幅や長さを調整することで接続流路125の流路抵抗を調整することができる。
このように、接続流路125を共通流路プレート104f〜iよりも上側に配置する場合は、接続流路125に繋げるために、第1共通流路20を広げるプレートは、共通流路プレート104f〜iのうちでもっとも上方に位置する共通流路プレート104fのみにするのがよい。そのようにすることで、接続流路125を構成するプレートの数が少なくでき、積層ずれなどにより生じる接続流路125の流路抵抗のばらつきを小さくできる。また、接続流路125を構成するために孔を開けるプレートの数が少なくなれば、第1流路部材4の剛性が低くなり難く好ましい。
1・・・カラーインクジェットプリンタ
2・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・第1流路部材(流路部材)
4a〜4l、104a〜104l・・・(第1流路部材の)プレート
4f〜4i、104f〜104i・・・共通流路プレート
4a、104a・・・第3プレート
4k、104f・・・第2プレート
4i、4j、104e・・・第1プレート
4−1・・・加圧室面
4−2・・・吐出孔面
6・・・第2流路部材
6a、6b・・・(第2流路部材の)プレート

6c・・・(第2流路部材の)貫通孔
6ca・・・貫通孔の拡幅部
8・・・吐出孔
9A・・・吐出孔列
9B・・・吐出孔行
10・・・加圧室
10a・・・加圧室本体
10b・・・部分流路(ディセンダ)
10D・・・ダミー加圧室
11A・・・加圧室列
11B・・・加圧室行
11C・・・加圧室配置領域
12・・・第1個別流路
14・・・第2個別流路
20・・・第1共通流路(共通流路)
20a・・・(第1共通流路の)開口
22・・・第1統合流路
22a・・・第1統合流路本体
22c・・・(第1統合流路の)開口
24・・・第2共通流路(共通流路)
24a・・・(第2共通流路の)開口
25、125・・・接続流路
26・・・第2統合流路
26a・・・第2統合流路本体

26c・・・(第2統合流路の)開口
28A・・・第1ダンパ
28B・・・第2ダンパ

29・・・ダンパ室
30・・・端部流路
30a・・・幅広部
30b・・・狭窄部
30c、30d・・・(端部流路の)開口
40・・・圧電アクチュエータ基板
40a・・・圧電セラミック層
40b・・・圧電セラミック層(振動板)
42・・・共通電極
44・・・個別電極
44a・・・個別電極本体
44b・・・引出電極
46・・・接続電極
50・・・変位素子(加圧部)
60・・・信号伝達部
70・・・ヘッド搭載フレーム
72・・・ヘッド群
80A・・・給紙ローラ
80B・・・回収ローラ
82A・・・ガイドローラ
82B・・・搬送ローラ
88・・・制御部
A1・・・第1接合領域
A2・・・第2接合領域
B1・・・第1延長領域
B2・・・第1延長領域
C・・・接続範囲
C1・・・第1接続範囲
C2・・・第2接続範囲
P・・・印刷用紙

Claims (4)

  1. 複数の吐出孔、該複数の吐出孔とそれぞれ繋がっている複数の加圧室、複数の第1共通流路、および複数の第2共通流路を有する流路部材と、前記複数の加圧室をそれぞれ加圧する複数の加圧部とを含んでおり、
    平面視したとき、
    前記第1共通流路および前記第2共通流路は、第1方向に伸びているとともに、第1方向と交差する方向である第2方向に交互に並んでおり、
    前記第1共通流路は、前記第1方向の端部で、前記流路部材の外部に開口しているとともに、前記第1方向と反対の方向である第3方向の端部では、前記流路部材の外部に開口しておらず、
    前記第2共通流路は、前記第3方向の端部で、前記流路部材の外部に開口しているとともに、前記第1方向の端部では、前記流路部材の外部に開口しておらず、
    前記第2方向に隣り合っている前記第1共通流路と前記第2共通流路との間には、前記加圧室が複数配置されており、当該複数の前記加圧室を介して、前記第1共通流路と前記第2共通流路とは繋がっており、
    前記第1方向において、前記第1共通流路と前記第2共通流路とが複数の前記加圧室を介して繋がっている範囲を接続範囲としたとき、前記第1共通流路と前記第2共通流路とは、前記第1方向における前記接続範囲の外で接続流路を介して繋がっており、
    前記流路部材は、孔および溝の少なくとも一方が配置されている複数の平板状のプレートを積層して構成されており、
    前記流路部材は、前記接続流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方、ならびに前記第1共通流路および前記第2共通流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方が配置されている第1プレートと、前記接続流路を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方が配置されており、前記第1共通流路および前記第2共通流路を構成している、前記孔および前記溝が配置されていない第2プレートを含んでいることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記流路部材は、前記加圧室を構成している、前記孔および前記溝の少なくとも一方が配置されている第3プレートを含んでおり、積層方向において、前記第2プレートは、前記第1プレートに対して、第3プレート側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 前記第1共通流路における前記接続流路との接続位置、および前記第2共通流路における前記接続流路との接続位置の少なくとも一方は、当該第1共通流路あるいは当該第2共通流路の、前記第1方向および前記プレートの積層方向に沿って延在している側壁に配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の液体吐出ヘッド。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部を備えていることを特徴とする記録装置。
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