JP6313187B2 - 液体吐出ヘッドおよび記録装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出ヘッドおよび記録装置に関する。
従来、印刷用ヘッドとして、例えば、液体を記録媒体上に吐出することによって、各種の印刷を行なう液体吐出ヘッドが知られている。例えば、複数のノズル、ノズルと連通する複数のポンプ室、および下方に向けて延び、ノズルとポンプ室とを連通する複数の下降流路を備える複数の各流路経路を備えたモジュール基板と、ポンプ室を加圧する多数の圧電アクチュエータ構造体を備える液体吐出ヘッドが知られている(特許文献1を参照)。
特開2014−170932号公報
しかしながら、上記液体吐出ヘッドでは、隣接するポンプ室同士の構造クロストークが未だ問題である。
本発明の第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、前記吐出孔と連通する複数の加圧室、および下方に向けて延び、前記吐出孔と前記加圧室とを連通する複数の第1流路を備える複数の吐出ユニットを備えた流路部材と、前記加圧室を加圧する加圧部とを備える。前記加圧室は、平面視して、前記加圧室の面積重心を通る第1仮想線が第1方向に延びるように配置されている。前記吐出ユニットは、第1方向に配列された第1吐出ユニットと第2吐出ユニットとを備えている。前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第2仮想線を有している。前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第3仮想線を有している。前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第2仮想線とがなす第1角、前記第1仮想線と前記第3仮想線とがなす第2角との差が、1〜20°である。
本発明の第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドは、複数の吐出孔、前記吐出孔と連通する複数の加圧室、および下方に向けて延び、前記吐出孔と前記加圧室とを連通する複数の第1流路を備える複数の吐出ユニットを備えた流路部材と、前記加圧室を加圧する加圧部とを備える。前記加圧室は、平面視して、前記加圧室の面積重心を通る第1仮想線が第1方向に延びるように配置されている。前記吐出ユニットは、第1方向に配列された第1吐出ユニットと第2吐出ユニットとを備えている。前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第
2仮想線を有している。前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第3仮想線を有している。前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第2仮想線とがなす第1角が、前記第1仮想線と前記第3仮想線とがなす第2角と異なる。前記吐出ユニットは、前記加圧室に液体を供給するための供給孔を備えている。前記供給孔と前記第1流路とは、平面視して、前記加圧室内で互いの反対側に設けられている。前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記供給孔の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第4仮想線を有している。前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記供給孔の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第5仮想線を有している。前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第4仮想線とがなす第3角が、前記第1仮想線と前記第5仮想線とがなす第4角と異なる。
本発明の記録装置は、上記の液体吐出ヘッドと、記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、前記液体吐出ヘッドを制御する制御部とを備えている。
本発明によれば、構造クロストークを改善することができる。
第1の実施形態に係る液体吐出ヘッドを搭載した記録装置を示し、(a)は側面図、(b)は平面図である。 図1に示す液体吐出ヘッドを示し、(a)は分解斜視図、(b)図2(a)に示すI−I線断面図である。 (a)は図1の液体吐出ヘッドの要部であるヘッド本体の平面図、(b)は(a)から第2流路部材を除いた平面図である。 図3(b)の一部を拡大して示す拡大平面図である。 (a)は図4の一部を拡大して示す拡大平面図、(b)は図5(a)に示すI−I線断面図である。 図1に示す液体吐出ヘッドを示し、(a)は概略構成を示す平面図、(b)は第1吐出ユニットを拡大して示す平面図、(c)は第2吐出ユニットを拡大して示す平面図である。 吐出孔の配置を模式的に表す図である。 第2の実施形態に係る液体吐出ヘッドを示し、(a)は第1吐出ユニットを拡大して示す平面図、(b)は第2吐出ユニットを拡大して示す平面図である。
<第1の実施形態>
図1(a)は、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2を含む記録装置である(カラーインクジェット)プリンタ1の概略の側面図であり、図1(b)は、概略の平面図である。プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pを搬送ローラ80aから搬送ローラ80bへと搬送することにより、印刷用紙Pを液体吐出ヘッド2に対して相対的に移動させる。制御部88は、画像や文字のデータに基づいて、液体吐出ヘッド2を制御して、記録媒体Pに向けて液体を吐出させ、印刷用紙Pに液滴を着弾させて、印刷用紙Pに印刷などの記録を行なう。
本実施形態では、液体吐出ヘッド2はプリンタ1に対して固定されており、プリンタ1はいわゆるラインプリンタとなっている。本発明の記録装置の他の実施形態としては、液体吐出ヘッド2を、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に往復させるなどして移動させる動作と、印刷用紙Pの搬送を交互に行なう、いわゆるシリアルプリンタが挙げられる。
プリンタ1には、印刷用紙Pとほぼ平行するように平板状のフレーム70が固定されている。フレーム70には図示しない20個の孔が設けられており、20個の液体吐出ヘッド2がそれぞれの孔の部分に搭載されていて、液体吐出ヘッド2の、液体を吐出する部位が印刷用紙Pに面するようになっている。液体吐出ヘッド2と印刷用紙Pとの間の距離は、例えば0.5〜20mm程度とされる。5つの液体吐出ヘッド2は、1つのヘッド群72を構成しており、プリンタ1は、4つのヘッド群72を有している。
液体吐出ヘッド2は、図1(a)の手前から奥へ向かう方向、図1(b)の上下方向に細長い長尺形状を有している。この長い方向を長手方向と呼ぶことがある。1つのヘッド群72内において、3つの液体吐出ヘッド2は、印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向、例えば、ほぼ直交する方向に沿って並んでおり、他の2つの液体吐出ヘッド2は搬送方向に沿ってずれた位置で、3つの液体吐出ヘッド2の間にそれぞれ一つずつ並んでいる。液体吐出ヘッド2は、各液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲が、印刷用紙Pの幅方向に(印刷用紙Pの搬送方向に交差する方向に)繋がるように、あるいは端が重複するように配置されており、印刷用紙Pの幅方向に隙間のない印刷が可能になっている。
4つのヘッド群72は、記録用紙Pの搬送方向に沿って配置されている。各液体吐出ヘッド2には、図示しない液体タンクから液体(インク)が供給される。1つのヘッド群72に属する液体吐出ヘッド2には、同じ色のインクが供給されるようになっており、4つのヘッド群で4色のインクが印刷できる。各ヘッド群72から吐出されるインクの色は、例えば、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、シアン(C)およびブラック(K)である。このようなインクを、制御部88で制御して印刷すれば、カラー画像が印刷できる。
プリンタ1に搭載される液体吐出ヘッド2の個数は、単色で、1つの液体吐出ヘッド2で印刷可能な範囲を印刷するのなら1つでもよい。ヘッド群72に含まれる液体吐出ヘッド2の個数や、ヘッド群72の個数は、印刷する対象や印刷条件により適宜変更できる。
例えば、さらに多色の印刷をするためにヘッド群72の個数を増やしてもよい。また、同色で印刷するヘッド群72を複数配置して、搬送方向に交互に印刷することで、印刷速度(搬送速度)を速くすることができる。また、同色で印刷するヘッド群72を複数準備して、搬送方向と交差する方向にずらして配置して、印刷用紙Pの幅方向の解像度を高くしてもよい。
さらに、色の付いたインクを印刷する以外に、印刷用紙Pの表面処理をするために、コーティング剤などの液体を印刷してもよい。
プリンタ1は、記録媒体である印刷用紙Pに印刷を行なう。印刷用紙Pは、給紙ローラ80aに巻き取られた状態になっており、2つのガイドローラ82aの間を通った後、フレーム70に搭載されている液体吐出ヘッド2の下側を通り、その後2つの搬送ローラ82bの間を通り、最終的に回収ローラ80bに回収される。印刷する際には、搬送ローラ82bを回転させることで、印刷用紙Pは一定速度で搬送され、液体吐出ヘッド2によって印刷される。回収ローラ80bは、搬送ローラ82bから送り出された印刷用紙Pを巻き取る。搬送速度は、例えば、50m/分とされる。各ローラは、制御部88によって制御されてもよいし、人によって手動で操作されてもよい。
記録媒体は、印刷用紙P以外に、布あるいはタイル等の建築資材でもよい。また、プリンタ1を、印刷用紙Pの代わりに搬送ベルトを搬送する形態にし、記録媒体は、ロール状のもの以外に、搬送ベルト上に置かれた、枚葉紙や裁断された布、木材、タイルなどにしてもよい。さらに、液体吐出ヘッド2から導電性の粒子を含む液体を吐出するようにして、電子機器の配線パターンなどを印刷してもよい。またさらに、液体吐出ヘッド2から反応容器などに向けて所定量の液体の化学薬剤や化学薬剤を含んだ液体を吐出させて、反応させるなどして、化学薬品を作製してもよい。
また、プリンタ1に、位置センサ、速度センサ、温度センサなどを取り付け、制御部88が、各センサからの情報から分かるプリンタ1の各部の状態に応じて、プリンタ1の各部を制御してもよい。特に、液体吐出ヘッド2から吐出される液体の吐出特性(吐出量や吐出速度など)が外部の影響を受けるようであれば、液体吐出ヘッド2の温度や液体タンクの液体の温度、液体タンクの液体が液体吐出ヘッド2に加えている圧力に応じて、液体吐出ヘッド2において液体を吐出させる駆動信号を変えるようにしてもよい。
次に、本発明の一実施形態に係る液体吐出ヘッド2について図2〜7を用いて説明する。なお、図3〜6では、図面を分かり易くするために、下方にあって破線で描くべき流路などを実線で描いており、図8においても同様である。また、第1方向をR1、第2方向R2、第3方向R3として図示している。
液体吐出ヘッド2は、ヘッド本体2aと、フレキシブル配線基板90とを備えている。なお、ヘッド本体2aおよびフレキシブル配線基板90以外に、金属あるいは樹脂製の筐体、放熱板、ドライバIC、および回路基板などを含んでいてもよい。ヘッド本体2aは、外部から送られてきた信号に基づき液体を吐出する機能を有している。
フレキシブル配線基板90は、ヘッド本体2aに電流を供給する機能、およびヘッド本体2aに信号を送る機能を有しており、FPC(Flexible Printed Circuit)などにより形成することができる。フレキシブル配線基板90は、接続部90aにてアクチュエータ基板40と電気的に接続されており、上方に引き出されている。上方に引き出されたフレキシブル配線基板90は、一次流路部材6の貫通孔6aを挿通されている。
ヘッド本体2aは、一次流路部材6と、二次流路部材4と、アクチュエータ基板40と
を備えている。二次流路部材4上にアクチュエータ基板40が設けられており、二次流路部材4上にアクチュエータ基板40を取り囲むように一次流路部材6が設けられている。なお、一次流路部材6は必ずしも設けなくてもよい。以下、二次供給流路20および二次回収流路24が延びる方向を第1方向R1、アクチュエータ基板40の短手方向を第2方向R2、アクチュエータ基板40の長手方向を第3方向R3と称する。
一次流路部材6は、第3方向R3に長く設けられている。一次流路部材6は、外部から供給された液体を二次流路部材4へ供給する機能を有する。二次流路部材4は、第3方向R3に長く設けられており、一次流路部材6から供給された液体を吐出孔8から吐出するための各種流路を有している。アクチュエータ基板40は、第3方向R3に長く設けられており、変位素子50により加圧室10内にある液体を個別に加圧する機能を有している。
一次流路部材6は、内部に各種流路を有しており、平面視して中空な形状をなしている。一次流路部材6は、アクチュエータ基板40が接続されていない領域で二次流路部材4と接合されており、アクチュエータ基板40を取り囲むように接合されている。そのため、アクチュエータ基板40に、吐出した液体の一部がミストとなって付着するのを抑制できる。また、二次流路部材4を二次流路部材4の外周にて固定するため、二次流路部材4が変位素子50の駆動に伴って振動し、共振が生じるのを抑制することができる。
図2(a)に示すように、一次流路部材6は、開口6aと、開口6b1〜6b4とを備えている。開口6aは、フレキシブル配線基板90を上方へ引き出すために設けられている
。開口6b1〜6b4は、カプラ等を介してチューブが接続され、一次流路部材6に液体が供給される。
一次流路部材6の内部には、一次供給流路22および一次回収流路26を備えている。一次供給流路22は、一次供給流路本体22aと、接続流路22bと、開口22c,22dとを有している。一次供給流路本体22aは、一方の側面に隣り合うように第3方向R3に沿って設けられており、外部から供給された液体を二次流路部材4に供給する機能を有している。接続流路22bは、第3方向R3に複数配列されており、二次流路部材4の二次供給流路20に個別に液体を供給する機能を有している。開口22cは開口6b1と連通しており、開口22dは開口6b2と連通している。
一次回収流路26は、一次回収流路本体26aと、接続流路26bと、開口26c,26dとを有している。一次回収流路本体26aは、他方の側面に隣り合うように第3方向R3に沿って設けられており、二次流路部材4を流れた液体を回収する機能を有している。接続流路26bは、第3方向R3に複数配列されており、二次流路部材4の二次回収流路24から個別に液体を回収する機能を有している。開口26cは開口6b3と連通しており、開口26dは開口6b4と連通している。
一次流路部材6は、例えば、流路パターンが形成されたプレートを積層して作製することができる。一次流路部材6の厚みは5〜30mmとすることができる。なお、一次供給流路22および二次回収流路26には、ダンパを設けて、液体の吐出量の変動に対して液体の供給、あるいは排出が安定するようにしてもよい。また、一次供給流路22および二次回収流路26内に、フィルタを設けることにより、異物や気泡が、二次流路部材4に入り込み難くしてもよい。
このように、一次供給流路22および一次回収流路26を、一次流路部材6内に配置することで、一次供給流路22および一次回収流路26のそれぞれの断面積を大きくすることができる。それにより、一次供給流路22と二次供給流路20とが接続される位置、お
よび一次回収流路26と二次回収流路24とが接続される位置の差による圧力損失の差を小さくできる。そのため、一次供給流路22および一次回収流路26の流路抵抗は、二次供給流路20および二次回収流路24の1/100以下にするのが好ましい。
二次流路部材4は、平板状の形状を有しており、その厚さは0.5〜2mm程度である。二次流路部材4は、複数のプレートが積層された積層構造を有している。これらのプレートは、流路部材4の上面から順に、キャビティプレート4a、上カバープレート4b、マニホールドプレート4c〜i、下カバープレート4j、カバースペースプレート4kおよびノズルプレート4lである。
これらのプレートには多数の孔や溝が形成されている。孔や溝は、例えば、各プレートを金属で作製し、エッチングあるいはハーフエッチングにて形成することができる。各プレートの厚さは10〜300μm程度であることにより、形成する孔の形成精度を高くできる。マニホールドプレート4c〜iの中には、同じ形状のプレートがあり、それらは1枚のプレートで構成してもよいが、孔を精度よく形成するため、4枚のプレートで構成している。各プレートは、これらの孔が互いに連通して各種流路を構成するように、位置合わせして積層されている。
二次流路部材4の加圧室面4−1には、加圧室10が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。二次流路部材4の吐出孔面4−2には、液体が吐出される吐出孔8が平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。吐出孔8は加圧室10と連通している。
二次流路部材4は、複数の二次供給流路20と、複数の二次回収流路24と、複数の吐出ユニット15とを備えている。吐出ユニット15は、二次供給流路20と、二次回収流路24との間に配置されており、第1方向R1および第3方向R3に複数設けられている。そのため、吐出ユニット15は、平面方向にマトリクス状に並んで配置されている。
吐出ユニット15は、加圧室10と、吐出孔8と、個別供給流路12と、個別回収流路14とにより形成されており、加圧室10は、加圧室本体10aと部分流路(ディセンダ)10bとにより形成されている。吐出ユニット15に対応して個別供給流路12と個別回収流路14とが設けられている。なお、本明細書では、第1流路を部分流路10bとして説明する。
二次供給流路20および二次回収流路24は、第1方向R1に沿って延びるように複数配置されている。また、二次供給流路20と二次回収流路24とは、第3方向R3に交互に並んで配置されている。
このように、二次供給流路20と二次回収流路24とが交互に配置されていることにより、二次供給流路20および二次回収流路24を面積効率よく配置することができ、吐出ユニット15の数を増やして高解像度化したり、二次供給流路20や二次回収流路24を大きくしてそれぞれの流路抵抗を小さくし、吐出ユニット15からの吐出特性の差を小さくしたり、ヘッド本体2aの平面方向の大きさを小さくすることができる。
二次供給流路20の吐出孔面4−2側の壁面は、ダンパ28となっている。ダンパ28の一方の面は、二次供給流路20に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、ダンパ28は変形可能になっており、変形することで二次供給流路20の体積を変えることができる。
すなわち、液体を吐出させるために加圧室10内の液体が加圧されると、その圧力の一部は、二次供給流路20に液体を通じて伝わり、二次供給流路20内の液体が振動する場
合がある。その振動が、元の加圧室10あるいは他の加圧室10に伝わって、液体の吐出特性を変動させてしまう流体クロストークが生じることがある。
しかしながら、ダンパ28が存在すると、二次供給流路20に伝わってきた液体の振動でダンパ28が振動し、液体の振動を減衰することで、二次供給流路20内の液体の振動は持続され難くなるので、流体クロストークの影響を小さくできる。
また、二次回収流路24の加圧室面4−1側の壁面は、ダンパ28となっている。ダンパ28の一方の面は、二次回収流路24に面しており、他方の面はダンパ室29に面している。ダンパ室29があることにより、ダンパ28は変形可能になっており、変形することで二次回収流路24の体積を変えることができ、流体クロストークの影響を小さくすることができる。
吐出ユニット15は、二次供給流路20と二次回収流路24との間に、第1方向R1に沿って吐出ユニット列9a,9bを備えている。吐出ユニット15は、吐出ユニット15の上方に配置された変位素子50の変形に伴って加圧され、吐出孔8から液体を吐出する。
吐出ユニット列9a,9bは、図4では、16個の吐出ユニット15を等間隔に配置している。そのため、吐出ユニット15を第3方向R3と直交する方向に投影すると、32個の吐出ユニット15が投影されることとなり、第3方向R3と直交する方向において、各吐出ユニット15は360dpiの間隔に並ぶ。これにより、第2方向R2に印刷用紙Pを搬送して印刷すれば、360dpiの解像度で印刷することができる。
また、吐出ユニット列9aと吐出ユニット列9bとは、第3方向R3に交互に配置されている。そのため、二次供給流路20および二次回収流路24は、吐出ユニット列9aと吐出ユニット列9bとにより挟持されている。
吐出ユニット列9aと、吐出ユニット列9bとは、第1方向R1に互い違いにずれた状態で配置されている。すなわち、吐出ユニット列9bは、吐出ユニット列9aよりも一次供給流路22側に配置されている。その結果、吐出ユニット15は千鳥状に配置されることとなる。それゆえ、隣り合う吐出ユニット15同士の距離を大きくすることができる。
また、二次供給流路20は、第1方向R1における一次供給流路22側に開口20aを備えている。二次回収流路24は、第1方向R1における一次回収流路26側に開口24aを備えている。そのため、各吐出ユニット15の配置による圧力の差が打ち消されるように機能し、各吐出孔8に加わる圧力の差を小さくできる。
以下、吐出ユニット15について説明する。各吐出ユニット15は、部分流路10bと、吐出孔8と、加圧室10と、個別供給流路12と、個別回収流路14とを1つずつ備えている。
個別供給流路12は、加圧室10と隣り合う二次供給流路20とを接続しており、個別回収流路14は、部分流路10bと隣り合う二次回収流路24とを接続している。それにより、吐出ユニット15は、供給された液体を吐出孔8より吐出している。また、個別供給流路14は、供給孔14aを有しており、供給孔14aを介して加圧室本体10aに液体を供給している。
加圧室10は、加圧室本体10aと、部分流路10bとを備えている。加圧室10の下方における吐出孔面4−2には、吐出孔8が設けられている。吐出孔8は、加圧室10ご
とに設けられており、加圧室本体10aと吐出孔8とは、部分流路10bを介して繋がっている。部分流路10bは、平面視して、加圧室本体10a内に配置されている。そして、部分流路10bは、下方に向けて延びるように設けられている。吐出孔8は、吐出孔面4−2に向けて平面視面積が小さくなる形状を有している。
加圧室10には、個別供給流路12と個別回収流路14とが接続されている。個別供給流路12は加圧室本体10aに接続されており、個別回収流路14は部分流路10bに接続されている。
そのため、吐出ユニット15は、二次供給流路20から供給された液体が、個別供給流路12に流れ込み、加圧室本体10aにて加圧され、部分流路10bに送出されることとなる。そして、部分流路10bに送出された液体の大部分は、吐出孔8から吐出されて記録媒体Pへ印画を行っている。
吐出孔8から吐出されなかった一部の液体は、個別回収流路14に流入し、個別回収流路14を通って、二次回収流路24へ流れ出すこととなる。そして、各吐出ユニット15から集められた二次回収流路24を通る液体は、一次回収流路26へ流入し回収されることとなる。
二次流路部材4の上面には、変位素子50を含むアクチュエータ基板40が接合されており、各変位素子50が加圧室10上に位置するように配置されている。アクチュエータ基板40は、加圧室10によって形成された加圧室群とほぼ同一の形状の領域を占有している。また、各加圧室10の開口は、流路部材4の加圧室面4−1にアクチュエータ基板40が接合されることで閉塞される。
アクチュエータ基板40は、ヘッド本体2aと同様に、第3方向R3に長い長方形状をなしている。また、アクチュエータ基板40には、各変位素子50に信号を供給するためのフレキシブル配線基板90(図2参照)が接続されている。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40a、40bと、共通電極42と、個別電極44とを有している。
アクチュエータ基板40は、圧電セラミックス層40bと、共通電極42と、圧電セラミックス層40aと、個別電極44とが積層されて構成されており、圧電セラミックス層40aを介して共通電極42と個別電極44とが対向する領域が変位素子50として機能する。圧電セラミックス層40bは振動板として機能している。
これらの圧電セラミック層21a、21bは、例えば、強誘電性を有する、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系、NaNbO系、BaTiO系、(BiNa)NbO系、BiNaNb15系などのセラミックス材料からなる。なお、圧電セラミック層21bは、必ずしも圧電体である必要はなく、代わりに、圧電体でない他のセラミック層や金属板を用いてもよい。また、圧電セラミック層21bは必ずしも設けなくてもよい。
共通電極42は、圧電セラミックス層40aと圧電セラミックス層40bとの間に設けられており、圧電セラミックス層40a、40bの全域にわたって設けられている。共通電極42は、例えば、Ag−Pdペーストにより形成することができる。なお、図示していないが、圧電セラミックス層40aを貫通するビアホールが設けられており、圧電セラミックス層40aの表面に設けられた共通電極用表面電極と電気的に接続されている。
個別電極44は、個別電極本体44aと、引出電極44bと、接続電極44cとを有し
ている。個別電極本体44aは加圧室10上に配置されており、加圧室10に対応して設けられている。個別電極本体44aと共通電極42との間に電圧が印加されることにより、変位素子50が変位する。
引出電極44bは、個別電極本体44aから加圧室10より外側まで引き出されている。そして、引き出された引出電極44bに接続電極44cが形成されている。個別電極本体44aおよび引出電極44bはAu系などの金属材料により形成することができる。
接続電極44cは、引出電極44b上の加圧室10と対向する領域外に引き出された部分に形成されている。接続電極44cは例えばガラスフリットを含む銀−パラジウムにより形成されており、厚さが15μm程度で凸状に形成されている。また、接続電極44cは、フレキシブル配線板90の配線と電気的に接合されている。
次に、液体吐出ヘッド2の液体の流動について説明する。
外部に設けられたインクタンクより一次流路部材6の一次供給流路22に液体が供給される。一次供給流路22を流れる液体は、接続流路22bを介して二次供給流路20に供給される。二次供給流路20を流れる液体は、各個別供給流路12を介してそれぞれの吐出ユニット15に供給される。
吐出ユニット15に供給され、加圧室本体10aに供給された液体は、変位素子50により加圧され、部分流路12bを下方に向けて流される。そして、吐出孔8から液体が吐出される。
吐出孔8から吐出されなかった液体は、個別回収流路14を介して二次回収流路24に回収される。それにより、液体は、各個別回収流路14から液体を回収しつつ、二次回収流路24を流れることとなる。二次回収流路24を流れた液体は、接続流路26bを介して一次回収流路26に回収されることとなる。それにより、液体は、各二次回収流路24から液体を回収しつつ、一次回収流路26を流れることとなる。そして、一次回収流路26を流れた液体は、外部へ回収されることとなる。
図6,7を用いて、加圧室10および吐出孔8の配置について説明する。なお、図6において、第1仮想線L1を長鎖線、第1吐出ユニット15a1,15b1および第2吐出ユニット15a2,15b2の吐出孔8の配列をNa1,Na2,Nb1,Nb2を一点鎖線、第2仮想線L2および第3仮想線L3を二点鎖線にて示している。また、加圧室本体10aの面積重心を黒丸で示している。
以下、加圧室本体10aの面積重心を通る直線を第1仮想線L1、第1吐出ユニット15a1の部分流路10bの面積重心、および加圧室本体10aの面積重心を結んだ直線を第2仮想線L2、第2吐出ユニット15a2の部分流路10bの面積重心、および加圧室本体10aの面積重心を結んだ直線を第3仮想線L3として説明する。また、吐出ユニット列9a,9bを用いて説明する。
吐出ユニット列9aを構成する吐出ユニット15は、第1吐出ユニット15a1と第2吐出ユニット15a2とを有している。第1吐出ユニット15a1および第2吐出ユニット15a2は複数設けられている。第1吐出ユニット15a1は第2方向R2の一方側に設けられており、第2吐出ユニット15a2は第2方向R2の他方側に設けられている。
第1吐出ユニット15a1および第2吐出ユニット15a2の加圧室10は、第1方向R1に複数設けられており、加圧室本体10aの面積重心が第1仮想線L1上に並ぶよう
に一列に配置されている。また、隣接する吐出ユニット列9bにおいても同様の構成となっている。そのため、加圧室10は、隣接する加圧室10同士の距離がほぼ等しくなるように配置されており、構造クロストークを低減することができる。
第1吐出ユニット15a1の吐出孔8の中心は、第1仮想線L1上に配列されている。そのため、第1吐出ユニット15a1の吐出孔8の配列Na1と第1仮想線L1とが同一直線上になっている。それゆえ、第2仮想線L2は、第1仮想線L1と同一直線上になっており、平面視して、第1仮想線L1と第2仮想線L2とがなす第1角θ1は0°となっている。
第2吐出ユニット15a2の吐出孔8の中心は、第1仮想線L1上とずれて配列されている。そのため、第2吐出ユニット15a2の吐出孔8の配列Na2と第1仮想線L1とが平行になっており、第2吐出ユニット15a2の吐出孔8の配列Na2は、第1吐出ユニット15a1の吐出孔8の配列Na1と異なる配列となっている。
第2吐出ユニット15a2の吐出孔8の配列Na2は、第1仮想線L1と平行な状態で設けられており、吐出孔8が第1仮想線L1上に設けられている。第1仮想線L1と第3仮想線とがなす第2角θ2は1〜20°とすることができる。第2吐出ユニット15a2は、第1吐出ユニット15a1と、吐出孔8および部分流路10bの位置が異なっている。なお、吐出孔8は部分流路10bの面積重心に配置されている。
ここで、液体吐出ヘッド2の吐出孔8は、図7に示すように配置されている。液体吐出ヘッド2は、傾いた状態で記録装置に搭載されることがあり、傾いた状態であっても不具合が生じにくくなるように、吐出孔8は、隣り合う吐出孔8同士の間隔が互いに等しい距離となるように設定される。
そのため、吐出ユニット列9aの吐出孔8の第1吐出ユニット15a1と、吐出ユニット9bの吐出孔8の第2吐出ユニット15b2とにより、1つ分の印画ラインを形成するように配置されている。そして、吐出ユニット列9aの吐出孔8の第2吐出ユニット15a2と、吐出ユニット9bの吐出孔8の第1吐出ユニット15b1とにより、隣の印画ラインを形成するように配置されている。
このように吐出孔8を配置すると、吐出ユニット列9a,9bにおいて、吐出孔8を同一直線上に配置できないこととなる。そのため、第1吐出ユニット15a1,15b1の吐出孔8の配列Na1,Nb1と、第2吐出ユニット15a2,15b2の吐出孔8の配列Na2,Nb2とが異なることとなる。
また、吐出孔8の配列が異なることにより、二次回収流路24が吐出孔8を避けるように屈曲部24bを設ける場合もある。
吐出ユニット列9a,9bを構成する加圧室10は、構造クロストークを低減するために隣り合う加圧室10同士の距離を一定に近づけることが好ましく、そのため、吐出ユニット列9a,9bを構成する全ての加圧室10が第1仮想線L1上に配置されることが好ましい。
そのため、吐出ユニット列9a,9bにおいて、吐出孔8の配列Na1,Nb1と吐出孔8の配列Na2,Nb2とが異なること、および加圧室10を均一に配置することを達成するために、部分流路10bを平面方向にずらしながら下降させる必要がある。
しかしながら、部分流路10bを平面方向にずらしながら下降するように設けると、吐
出孔8から吐出した液体に、平面方向の運動量が与えられることになり、正確な印画が行えない場合がある。
これに対して、吐出ユニット15は、平面視して、第1仮想線L1と第2仮想線L2とがなす第1角θ1が、第1仮想線L1と第3仮想線L3とがなす第2角θ2と異なる構成を有している。
それにより、液体吐出ヘッド2が記録装置に搭載する際に傾きに対する影響度を低くすることができ、かつ液体を吐出孔8からまっすぐ下方へ向けて吐出させることができる。そして、加圧室10を均一に配置することができ、構造クロストークを低減することができる。
すなわち、液体吐出ヘッド2は、吐出ユニット列9aを構成する吐出ユニット15において、加圧室本体10aの平面重心を通る第1仮想線L1に対して、部分流路10bの配置を、容易に吐出孔8の配列にあわせることできる。その結果、設計の自由度が高い状態で構造クロストークを低減することができる。
また、第1角θ1と第2角θ2との差が、1〜20°であることが好ましい。この範囲にあることで、部分流路10bと二次回収流路24とを接続する個別回収流路12の流路長を均一に近づけることができ、吐出ユニット15a1,15a2ごとの流路抵抗を均一なものに近づけることができる。また、第1角θ1と第2角θ2との差が、5〜15°であることが、吐出ユニット15a1,15a2の流路抵抗の均一化の観点からさらに好ましい。
また、平面視して、部分流路10bの縁が、加圧室本体10aの縁と重なるように部分流路10bが配置されている。そのため、加圧室本体10aに供給された液体が、加圧室本体10aの縁に沿って流れ、部分流路10bに流入することとなる。その結果、加圧室本体10aの内部の液体の流動を円滑なものにすることができ、加圧室本体10aの内部で液体が滞留する可能性を低減することができる。
また、吐出ユニット15は加圧室10に液体を供給するための供給孔14aを備えており、供給孔14aが部分流路10bとは反対側に設けられている。そのため、供給孔14aから供給された液体が、加圧室本体10aの全域にわたって流れた後、部分流路10bに流入することとなる。その結果、加圧室本体10aの内部の液体の流動を円滑なものにすることができ、加圧室本体10aの内部で液体が滞留する可能性をさらに低減することができる。
特に、供給孔14aが、加圧室本体10aの面積重心に対して部分流路10bの反対側に設けられていることが好ましい。すなわち、供給孔14aの面積重心、加圧室本体10aの面積重心、および部分流路10bの面積重心が同一直線上にあることが好ましい。それにより、さらに液体を加圧室本体10aの全域にわたって流れやすくすることができる。
なお、供給孔14aが部分流路10bとは反対側にあるとは、部分流路10bが加圧室本体10aの面積重心に対して一方側にあるときに、供給孔14aが加圧室本体10aの面積重心に対して一方側にあることを示している。
また、平面視して、供給孔14aの縁が、加圧室本体10aの縁と重なるように配置されていることが好ましい。それにより、供給孔14aから供給された液体が、加圧室本体10aの全域にわたって流れやすくすることができる。その結果、加圧室本体10aの内
部で液体が滞留する可能性を低減することができる。
なお、平面視して、部分流路10bの縁が、加圧室本体10aの縁と重なるように部分流路が配置されている例を示したが、部分流路10bの縁が加圧室本体10aの縁と重ならなくてもよい。また、供給孔14aが部分流路10bとは反対側に設けられていなくてもよい。また、供給孔14aの縁が、加圧室本体10aの縁と重なるように配置されていなくてもよい。
<第2の実施形態>
図8を用いて液体吐出ヘッド102について説明する。液体吐出ヘッド102は、第1吐出ユニット115a1および第2吐出ユニット115a2の構成が液体吐出ヘッド2と異なっており、その他の構成は同一であるため説明を省略する。なお、同一の部材については同一の符号を付している。
また、図8において、第1仮想線L1を長鎖線、第2仮想線L2、第3仮想線L3、第4仮想線L4、および第5仮想線L5を二点鎖線にて示している。また、加圧室本体10aの面積重心、部分流路110bの面積重心、および供給孔114aの面積重心を黒丸で示している。
以下、第1吐出ユニット115a1の供給孔114aの面積重心、および加圧室本体10aの面積重心を結んだ直線を第4仮想線L4、第2吐出ユニット115a2の供給孔114aの面積重心、および加圧室本体10aの面積重心を結んだ直線を第5仮想線L5として説明する。
液体吐出ヘッド102は、第1仮想線L1と第2仮想線L2とがなす第1角θ1と、第1仮想線L1と第3仮想線L3とがなす第2角θ2とが異なる構成を有している。
また、第1吐出ユニット115a1は、第1仮想線L1と第2仮想線L2とがなす第1角θ1と、第1仮想線L1と第4仮想線L4とがなす第3角θ3とが等しい構成を有している。第2吐出ユニット115a2は、第1仮想線L1と第3仮想線L3とがなす第2角θ2と、第1仮想線L1と第5仮想線L5とがなす第4角θ4とが等しい構成を有している。
そのため、液体吐出ヘッド102は、第1仮想線L1と第4仮想線L4とがなす第3角θ3と、第1仮想線L1と第5仮想線L5とがなす第4角θ4とが異なることとなる。その結果、吐出ユニット115の設計において、部分流路110bの位置を適宜設定する際に、供給孔114aの位置を最適化することができる。
すなわち、吐出孔108の配置に合わせて、部分流路110bの配置を設定し、部分流路110bの配置に基づいて、液体が加圧室本体10aの内部を滞留することなく流れるように、供給孔114aの配置を設定することができる。それにより、構造クロストークを低減しつつ、加圧室本体10aの内部を流れる液体を効率よく流すことができる。
また、供給孔14aの面積重心、加圧室本体10aの面積重心、および部分流路10bの面積重心が同一直線上にあることにより、第1吐出ユニット115a1の平面視形状と第2吐出ユニット115a2の平面視形状を合同とすることができる。それにより、吐出ユニット115ごとの特性を均一に近づけることができる。
また、平面視して、吐出ユニット15aは、吐出孔108が部分流路110bの面積重心と個別回収流路112の流入口(不図示)との間に設けられている。そのため、部分流
路110bを下方に向けて流れる液体を、個別回収流路112の流入口に向かいやすくすることができる。その結果、吐出ユニット15aの回収効率を向上させることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。例えば、第1実施形態である液体吐出ヘッド2を用いたプリンタ1を示したが、これに限定されるものではなく、他の実施形態に係る液体吐出ヘッド102をプリンタ1に用いてもよい。
また、加圧部として、加圧室10を圧電アクチュエータの圧電変形によりを加圧する例を示したが、これに限定されるものではない。例えば、加圧室10ごとに発熱部を設け、発熱部の熱により加圧室10の内部の液体を加熱し、液体の熱膨張により加圧する加圧部としてもよい。
また、液体吐出ヘッド2の内部の液体の流動方向を変更してもよい。すなわち、循環する液体の流れる方向を逆にしてもよい。例えば、第1流路を個別回収流路14、第2流路を二次回収流路24、第3流路を個別供給流路12、および第4流路を二次供給流路20としてもよい。その場合、液体は、二次回収流路24、個別回収流路14、部分流路10b、加圧室本体10a、個別供給流路12、および二次供給流路20の順に流れることとなる。
1・・・プリンタ
2・・・液体吐出ヘッド
2a・・・ヘッド本体
4・・・二次流路部材(流路部材)
6・・・一次流路部材
8・・・吐出孔
10・・・加圧室
10a・・・加圧室本体
10b・・・部分流路(第1流路)
12・・・個別供給流路
14・・・個別回収流路
15・・・吐出ユニット
15a1・・・第1吐出ユニット
15a2・・・第2吐出ユニット
20・・・二次供給流路
22・・・一次供給流路
24・・・二次回収流路
26・・・一次回収流路
40・・・圧電アクチュエータ基板
50・・・変位素子(加圧部)
88・・・制御部
P・・・印刷用紙

Claims (7)

  1. 複数の吐出孔、前記吐出孔と連通する複数の加圧室、および下方に向けて延び、前記吐出孔と前記加圧室とを連通する複数の第1流路を備える複数の吐出ユニットを備えた流路部材と、
    前記加圧室を加圧する加圧部と、を備え、
    前記加圧室は、平面視して、前記加圧室の面積重心を通る第1仮想線が第1方向に延びるように配置されており、
    前記吐出ユニットは、第1方向に配列された第1吐出ユニットと第2吐出ユニットとを備えており、
    前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第2仮想線を有しており、
    前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第3仮想線を有しており、
    前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第2仮想線とがなす第1角、前記第1仮想線と前記第3仮想線とがなす第2角との差が、1〜20°であることを特徴とする液体吐出ヘッド。
  2. 前記吐出ユニットは、前記加圧室に液体を供給するための供給孔を備えており、
    前記供給孔前記第1流路とは、平面視して、前記加圧室内で互いの反対側に設けられている、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  3. 複数の吐出孔、前記吐出孔と連通する複数の加圧室、および下方に向けて延び、前記吐出孔と前記加圧室とを連通する複数の第1流路を備える複数の吐出ユニットを備えた流路部材と、
    前記加圧室を加圧する加圧部と、を備え、
    前記加圧室は、平面視して、前記加圧室の面積重心を通る第1仮想線が第1方向に延びるように配置されており、
    前記吐出ユニットは、第1方向に配列された第1吐出ユニットと第2吐出ユニットとを備えており、
    前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第2仮想線を有しており、
    前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記第1流路の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第3仮想線を有しており、
    前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第2仮想線とがなす第1角が、前記第1仮想線と前記第3仮想線とがなす第2角と異なり、
    前記吐出ユニットは、前記加圧室に液体を供給するための供給孔を備えており、
    前記供給孔と前記第1流路とは、平面視して、前記加圧室内で互いの反対側に設けられており、
    前記第1吐出ユニットは、平面視して、前記第1吐出ユニットの前記供給孔の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第4仮想線を有しており、
    前記第2吐出ユニットは、平面視して、前記第2吐出ユニットの前記供給孔の面積重心および前記加圧室の面積重心を結んだ第5仮想線を有しており、
    前記吐出ユニットは、平面視して、前記第1仮想線と前記第4仮想線とがなす第3角が、前記第1仮想線と前記第5仮想線とがなす第4角と異なることを特徴とする、液体吐出ヘッド。
  4. 前記第1角と前記第2角との差が、1〜20°である、請求項に記載の液体吐出ヘッド。
  5. 平面視して、前記供給孔の縁が、前記加圧室の縁と重なるように前記供給孔が配置されている、請求項2〜4のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  6. 平面視して、前記第1流路の縁が、前記加圧室の縁と重なるように前記第1流路が配置されている、請求項1〜5のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッド。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載の液体吐出ヘッドと、
    記録媒体を前記液体吐出ヘッドに対して搬送する搬送部と、
    前記液体吐出ヘッドを制御する制御部と、を備えていることを特徴とする記録装置。
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