JP6567407B2 - キャノピ及びキャノピを備えた作業機 - Google Patents

キャノピ及びキャノピを備えた作業機 Download PDF

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Description

本発明は、キャノピ及びキャノピを備えたバックホー等の作業機に関する。
従来、作業機のキャノピとして、特許文献1に開示されたキャノピが知られている。
特許文献1に開示されたキャノピは、右側の側枠部材と、左側の側枠部材と、屋根部材とを備えている。右側の側枠部材は、運転席の右後方から上方へ延設され且つ上方から前方へ延設されている。左側の側枠部材は、運転席の左後方から上方へ延設され且つ上方から前方へ延設されている。屋根部材は、右側の側枠部材と左側の側枠部材の上部間に架設されており、前部が後部に比べて低くなるように傾斜している。屋根部材の上面には、複数の凸状部と、樋部と、堰き止め部と、溝部と、堰き止め片とが設けられている。複数の凸状部は、屋根部材の幅方向に間隔をあけて形成され、前方から後方に向けて延びている。樋部は、隣り合う凸状部の間に形成されている。堰き止め部は、凸状部の前方に設けられ、屋根部材の幅方向に延びている。溝部は、屋根部材の右前部及び左前部に形成されている。堰き止め片は、右側の溝部と左側の溝部の間に設けられている。
特開2009−235863号公報
上述のキャノピによれば、屋根部材の上面に降った雨水は、屋根部材の傾斜により、樋部を前方に向けて流れる。樋部を流れた雨水は、堰き止め部で堰き止められて右方及び左方に流れ、溝部を通って流れ落ちる。しかしながら、雨量が多い場合には、樋部を流れてきた雨水が、堰き止め部を乗り越えて堰き止め片と溝部との間から流れ落ちることにより、運転者の前方の視界を妨げる虞がある。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、キャノピから流れ落ちる雨水により運転者の視界が妨げられることがないキャノピ及びこのキャノピを備えた作業機の提供を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために以下の技術的手段を講じた。
本発明に係る作業機のキャノピは、作業機の機体から上方に延びる複数本の支柱と、前記複数本の支柱の上部に渡って設けられ且つ運転席の上方に位置するルーフと、を備え、前記ルーフは、前記機体の前方から後方に向けて次第に低くなるように形成された上面と、前記上面から上方に向けて隆起した隆起部と、前記上面の後端部から後方に向けて突出した鍔部と、を有し、前記隆起部は、前記ルーフの外縁に沿って設けられた第1隆起部と、前方から後方に向けて延びると共に前記機体の幅方向に間隔をあけて且つ前記第1隆起部と隔てて設けられた複数の第2隆起部と、を有し、前記鍔部は、前記上面の後端部の前記幅方向全長に渡って延設されると共に、前記幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように形成されており、前記隆起部は、前記第2隆起部の後方に設けられ且つ前記幅方向に延びる第3隆起部を有し、前記第3隆起部は、前記幅方向の中央から外方に向かうにつれて、次第に低くなるように傾斜し且つ前縁が後方に移行するように湾曲しており、前記鍔部は、前記第3隆起部の後方に設けられ且つ前記幅方向の長さが前記第3隆起部よりも長い
また、前記ルーフは、前記鍔部とは別に、前記上面の右端に形成されて後方に延びる右鍔部及び前記上面の左端に形成されて後方に延びる左鍔部を有し、前記右鍔部の後端部及び前記左鍔部の後端部は、前記第3隆起部よりも後方に配置されている。
また、前記第2隆起部は、前記幅方向の中央に設けられた中央隆起部と、前記幅方向の一方側に設けられた一方隆起部と、前記幅方向の他方側に設けられた他方隆起部と、を有し、前記一方隆起部は、前方から後方に向かうにつれて一方側に移行し、前記他方隆起部は、前方から後方に向かうにつれて他方側に移行し、前記中央隆起部は、前方から後方に向かう中途部で二股に分岐している。
また、前記中央隆起部の前端は、前記一方隆起部の前端及び前記他方隆起部の前端よりも後方に設けられており、前記一方隆起部の前部と前記第1隆起部との間隔は、前記一方隆起部の後部と前記第1隆起部との間隔よりも大きく、前記他方隆起部の前部と前記第1隆起部との間隔は、前記他方隆起部の後部と前記第1隆起部との間隔よりも大きい。
また、前記ルーフの上面は、前記機体の幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように形成されている。
本発明に係る作業機は、上記した本発明に係る作業機のキャノピを備えている。
本発明に係る作業機のキャノピは、作業機の機体から上方に延びる複数本の支柱と、複数本の支柱の上部に渡って設けられ且つ運転席の上方に位置するルーフと、を備え、ルーフは、機体の前方から後方に向けて次第に低くなるように形成された上面と、上面から上方に向けて隆起した隆起部と、上面の後端部から後方に向けて突出した鍔部とを有し、隆起部は、ルーフの外縁に沿って設けられた第1隆起部と、前方から後方に向けて延びると共に幅方向に間隔をあけて且つ第1隆起部と隔てて設けられた複数の第2隆起部と、を有している。これにより、雨水が運転者の前方に流れ落ちて運転者の前方の視界を妨げることを防止することができる。
また、鍔部が、上面の後端部の幅方向全長に渡って延設されると共に、前記幅方向の中央から外方に向けて低くなるように形成されていることにより、ルーフの上面に降った雨水を、第1隆起部と第2隆起部との間を流して後方へ導き、鍔部で受けて機体幅方向の中央から外方に向けて流すことができる。そのため、運転者の後方の視界を良好に確保できる。また、運転者の背中近傍を通って雨水が流下することが回避され、運転者の背中が流下する雨水により濡れることが防止できる。
また、隆起部が、第2隆起部の後方に設けられ且つ前記幅方向に延びる第3隆起部を有し、第3隆起部は、前記幅方向の中央から外方に向かうにつれて、次第に低くなるように傾斜し且つ前縁が後方に移行するように湾曲していることにより、第1隆起部と第2隆起部との間を流して後方へ導かれた雨水を、第3隆起部によって機体幅方向の中央から外方に向けて導くことができる。そのため、運転者の後方視界の確保と、運転者の背中の濡れ防止の効果を確実に奏することができる。
また、第2隆起部が、前記幅方向の中央に設けられた中央隆起部と、前記幅方向の一方側に設けられた一方隆起部と、前記幅方向の他方側に設けられた他方隆起部とを有し、一方隆起部は前方から後方に向かうにつれて一方側に移行し、他方隆起部は前方から後方に向かうにつれて他方側に移行し、中央隆起部は前方から後方に向かう中途部で二股に分岐していることにより、ルーフの上面を前方から後方に向かって流れる雨水を、機体幅方向の中央から外方に向けて確実に導くことができる。
また、中央隆起部の前端が、一方隆起部の前端及び他方隆起部の前端よりも後方に設けられており、一方隆起部の前部と第1隆起部との間隔が一方隆起部の後部と第1隆起部との間隔よりも大きく、他方隆起部の前部と第1隆起部との間隔が他方隆起部の後部と第1隆起部との間隔よりも大きいことにより、ルーフの前部に雨水を一時的に貯めることができるスペースが形成される。そのため、短時間に多量の降雨があった場合でも、ルーフの前方や側方から雨水が流れ落ちることが防がれる。
また、前記ルーフの上面が、機体の幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように形成されていることにより、運転者の頭上空間を広く確保することができる。
また、上述したキャノピを備えた作業機によれば、上述した優れた効果を奏する作業機が提供される。
キャノピ、支持フレーム、運転席を示す側面図である。 旋回基板の斜視図である。 キャノピ及び支持フレームの斜視図である。 キャノピ及び支持フレームの正面図である。 キャノピ及び支持フレームの平面図である。 キャノピ本体を後方且つ上方から見た斜視図である。 キャノピ本体の前方且つ上方から見た斜視図である。 キャノピ本体を前方且つ下方から見た斜視図である。 キャノピ本体の背面上部拡大図である。 キャノピ本体の平面図である。 第1接続部と第3接続部、又は、第2接続部と第4接続部との接続形態を示す斜視図である。 第1接続部と第3接続部、又は、第2接続部と第4接続部との接続形態を示す縦断面図である。 フロントガードの前方斜視図である。 フロントガードの後方斜視図である。 作業機の平面図である。 作業機の側面図である。
図15、図16は、本発明に係る作業機1を示す概略図であり、旋回作業機であるバックホーが例示されている。
作業機1は、機体2と、キャノピ3と、走行装置4と、作業装置5とを備えている。以下、本発明の実施形態において、作業機1の運転席7に着座した運転者の前側(図16の左側)を前方、運転者の後側(図16の右側)を後方、運転者の左側(図16の手前側)を左方、運転者の右側(図16の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向K1(図16参照)に直交する方向である水平方向K2(図16参照)を機体幅方向として説明する。
機体2は、走行装置4のフレーム上に支持された旋回台6を有している。旋回台6は、走行装置4に、旋回ベアリング(図示略)を介して上下方向の軸心(縦軸)回りに左右に旋回自在に支持されている。旋回台6は、旋回基板8とウエイト9とを有している。旋回基板8は、旋回ベアリングに連結されて油圧モータ(図示略)の駆動により縦軸回りに旋回する。ウエイト9は、旋回台6の後部に設けられている。
旋回台6上には、運転席7と、運転席7に着座した運転者を保護するためのキャノピ3が搭載されている。運転席7及びキャノピ3は、旋回台6の左部に設けられている。キャノピ3の具体的構成については後述する。
旋回台6の右前部には支持ブラケット21が設けられている。支持ブラケット21には、スイングブラケット22が枢支されている。スイングブラケット22は、旋回基板8に取り付けられたスイングシリンダ16の駆動により縦軸回りに揺動可能となっている。
走行装置4は、クローラ式の走行装置であって、図15に示すように、機体2の右側と左側の下方にそれぞれ設けられている。図16に示すように、走行装置4の前部にはドーザ29が設けられている。
作業装置5は、ブーム10と、アーム11と、作業具(バケット)12とを有している。さらに作業装置5は、これらのブーム等の駆動機構(油圧アクチュエータ等)として、ブームシリンダ13と、アームシリンダ14と、作業具シリンダ15とを有している。ブームシリンダ13、アームシリンダ14、作業具シリンダ15及びスイングシリンダ16は、油圧シリンダにより構成されている。
スイングブラケット22には、ブーム10の基端部が横軸回りに揺動可能に枢支されている。ブーム10の先端部には、アーム11の基端部が横軸回りに揺動可能に枢支されている。アーム11の先端部には作業具12が装着されている。
ブームシリンダ13は、スイングブラケット22とブーム10とを連結している。アームシリンダ14は、ブーム10とアーム11とを連結している。作業具シリンダ15は、アーム11と作業具12とを連結している。
図15に示すように、運転席7の左方、右方及び後方はカバーにより囲われている。カバーは、右カバー17と、左カバー18と、後カバー19とを有している。右カバー17は、運転席7の右方に設けられている。左カバー18は、運転席7の左方に設けられている。後カバー19は、運転席7の後方に設けられている。右カバー17の内部には、オイルタンクやバッテリ等が設けられている。後カバー19の内部には、エンジン等が設けられている。
図1に示すように、運転席7の後方には、キャノピ3を支持する支持フレーム20が設けられている。支持フレーム20は、旋回基板8上に固定されている。
図1、図2に示すように、旋回基板8上には、縦リブ23R,23L、仕切り板24、第1支持台25、第2支持台26R,26L、第3支持台27R,27Lが設けられている。縦リブ23Rは、旋回基板8の右部に設けられている。第1縦リブ23Lは、旋回基板8の左部に設けられている。第1縦リブ23Rと第2縦リブ23Lとは、支持ブラケット21の後部から後方に向けて延びている。仕切り板24は、エンジンが配置されるエンジンルームERの前方に設けられており、機体幅方向に延びている。第1支持台25は、支持ブラケット21の左方に設けられており、機体幅方向に延びている。第2支持台26Rは、仕切り板24の後面の右部に固定されている。第2支持台26Lは、仕切り板24の後面の左部に固定されている。第3支持台27Rは、旋回基板8の右後部に設けられている。第3支持台27Lは、旋回基板8の左後部に設けられている。
図1、図3に示すように、支持フレーム20は、右前脚20A、左前脚20B、右後脚20C、左後脚20D、連結板20E、受け台20Fを有している。
右前脚20Aは、第2支持台26R上に固定されることにより、運転席7の右後方に配置される。左前脚20Bは、第2支持台26L上に固定されることにより、運転席7の左後方に配置される。右後脚20Cは、第3支持台27R上に固定されることにより、右前脚20Aの後方に配置される。左後脚20Dは、第3支持台27L上に固定されることにより、左前脚20Bの後方に配置される。連結板20Eは、機体幅方向に延びており、右前脚20Aの上部、左前脚20Bの上部、右後脚20Cの上部、左後脚20Dの上部を連結している。受け台20Fは、連結板20Eの上面に固定されている。
以下、キャノピ3の具体的構成について説明する。
図3に示すように、キャノピ3は、キャノピ本体30と、フロントガード60とを有している。先ず、キャノピ本体30について説明する。
図6〜図8、図15に示すように、キャノピ本体30は、第1支柱31と、第2支柱32と、ルーフ33とを有している。
第1支柱31及び第2支柱32は、運転席7の周囲に立設される。具体的には、第1支柱31は運転席7の右後方に立設され、第2支柱32は運転席7の左後方に立設される。第1支柱31の下端部と第2支柱32の下端部とは第1連結部34により連結されている。第1連結部34は、機体幅方向に延びており、支持フレーム20の受け台20Fに固定されている。本実施形態では、第1支柱31、第2支柱32、第1連結部34は、円筒状の金属製パイプにより一体に形成されている。
第1支柱31は、第1縦部31a、第1横部31b、第1屈曲部31c、第1接続部31dを有している。第1縦部31aは、機体2から上方に延びている。具体的には、第1縦部31aは、受け台20Fに固定された第1連結部34の右端部から上方に延びている。第1横部31bは、第1縦部31aの上部から第1屈曲部31cを介して前方に延びている。第1横部31bは、前方に向かうにつれて次第に高位置となるように傾斜している。第1横部31bは、運転席7の右方且つ上方に配置される。第1屈曲部31cは、第1縦部31aの上部と第1横部31bの後部とを繋いでいる。第1接続部31dは、第1横部31bの前端に設けられている。
第1接続部31dは、後述するフロントガード60の第3接続部61dと接続される部分である。図11、図12に示すように、第1接続部31dは、第1プレート31eとナット31fとを有している。第1プレート31eは、第1横部31bの前端部を塞ぐように固定されている。プレート31eには、貫通孔31gが形成されている。ナット31f
は、第1プレート31eの後面に固定されている。ナット31fの中心と貫通孔31gの中心とは同一軸線上に配置されている。
図6、図8等に示すように、第2支柱32は、第2縦部32a、第2横部32b、第2屈曲部32c、第2接続部32dを有している。第2縦部32aは、機体2から上方に延びている。具体的には、第2縦部32aは、受け台20Fに固定された第1連結部34の左端部から上方に延びている。第2横部32bは、第2縦部32aの上部から第2屈曲部32cを介して前方に延びている。第2横部32bは、前方に向かうにつれて次第に高位置となるように傾斜している。第2横部32bは、運転席7の左方且つ上方に配置される。第2屈曲部32cは、第2縦部32aの上部と第2横部32bの後部とを繋いでいる。
第2接続部32dは、後述するフロントガード60の第4接続部62dと接続される部分である。図11、図12に示すように、第2接続部32dは、第2プレート32eとナット32fとを有している。第2プレート32eは、第2横部32bの前端部を塞ぐように固定されている。プレート32eには、貫通孔32gが形成されている。ナット32fは、第2プレート32eの後面に固定されている。ナット32fの中心と貫通孔32gの中心とは同一軸線上に配置されている。前記貫通孔31g及び貫通孔32gは、フロントガード60を取り付けていないときには、雨水等の浸入を防ぐためにキャップ(図示略)により塞がれる。
図7、図8に示すように、第2連結部35は、機体幅方向に延びている。第2連結部35は、第1支柱31の第1屈曲部31cと、第2支柱32の第2屈曲部32cとを連結している。一方、図8に示すように、第1支柱31の第1横部31bの前端と、第2支柱32の第2横部32bの前端とは連結されていない。つまり、キャノピ本体30は、第1横部31bの前端と第2横部32bの前端とを連結する部材(パイプ等)が存在しない。これにより、キャノピ本体30に後述するフロントガード60を取り付けた状態においても、運転席7に着座した運転者の斜め前上方の視界を確保することができる。
図8に示すように、キャノピ本体30には、補強部材39及び補強板40を設けることができる。補強部材39は、第1支柱31の下部と第1連結部34の右部との内角部、及び、第2支柱32の下部と第1連結部34の左部との内角部は、補強部材39により接続する。補強板40は、補強部材39の後面側に設けることができる。補強板40は、ルーフ33の下方において、第1支柱31の後部、第2支柱32の後部、補強板39の後面を接続する。補強部材39及び補強板40を設けることにより、キャノピ本体30の強度を向上させることができる。尚、図6等では、補強部材39及び補強板40の図示を省略している。
図6〜図10に示すように、ルーフ33は、第1支柱31及び第2支柱32の上部に渡って設けられている。具体的には、ルーフ33は、第1支柱31の第1横部31b、第2支柱32の第2横部32b及び第2連結部35の上部を覆うように設けられている。
ルーフ33は、板状であって、第1部分33aと第2部分33bとを有している。図1等に示すように、第1部分33aは運転席7の上方に位置している。第1部分33aは、前方から後方に向かうにつれて次第に低位置となるように傾斜している。図9に示すように、第1部分33aは、機体幅方向の中央部が最も高く、当該中央部から機体幅方向の両端部に向かうにつれて次第に低くなるように湾曲している。このルーフ33の傾斜形状により、運転席7に着座した運転者の頭上空間を広く確保することができると共に、運転者の前上方の視界を確保することができる。
図6、図7に示すように、第2部分33bは、第1屈曲部31c及び第2屈曲部32cに沿って曲げられており、第1部分33aの後端部から後方且つ下方に向けて延びている。これにより、ルーフ33の上面の後部は、後方に向かうにつれて下方に向かうように湾曲している。
上述した構成により、ルーフ33の第1部分33a上面で受けられた雨水は、第1部分33aの傾斜及び湾曲に沿って、機体幅方向の中央部から端部に向けて且つ前方から後方に向けて流れた後、第2部分33bに沿って流下する。つまり、第1部分33aの傾斜及び湾曲と第2部分33bの湾曲によって、雨水を運転席7の側方且つ後方に導いて流下さ
せることができる。そのため、雨水は、運転席7に着座した運転者から離れた位置に流下し、運転者が濡れることが防がれる。
図10等に示すように、ルーフ33は、第1隆起部36と、第2隆起部37と、第3隆起部38と、鍔部50とを有している。
第1隆起部36、第2隆起部37、第3隆起部38は、ルーフ33の上面から上方に向けて隆起している。第1隆起部36、第2隆起部37、第3隆起部38は、ルーフ33の第1部分33aをプレス成形することにより、ルーフ33と一体に形成されている。
第1隆起部36は、ルーフ33の外縁に沿って設けられている。具体的には、第1隆起部36は、ルーフ33の右縁に沿って設けられた右隆起部36Rと、ルーフ33の左縁に沿って設けられた左隆起部36Lと、ルーフ33の前縁に沿って設けられた前隆起部36Fとを有している。
右隆起部36Rは、第1部分33aの右縁を、第1支柱31の第1横部31bの外方(右方)まで延伸して形成されている。図7に示すように、右隆起部36Rは、第1横部31bの上方を覆っている。右隆起部36Rは、第1横部31bを形成するパイプの外周面の上部に沿って円弧状に湾曲されることにより、上方に隆起している。
左隆起部36Lは、第1部分33aの左縁を、第2支柱32の第2横部32bの外方(左方)まで延伸して形成されている。図6に示すように、左隆起部36Lは、第2横部32bの上方を覆っている。左隆起部36Lは、第2横部32bを形成するパイプの外周面の上部に沿って円弧状に湾曲されることにより、上方に隆起している。
前隆起部36Fは、第1部分33aの前縁を前方に延伸して形成されている。前隆起部36Fは、右隆起部36Rの前端部と左隆起部36Lの前端部とを繋ぐように、上方に隆起して機体幅方向に延設されている。
第1隆起部36は、右隆起部36R、左隆起部36L、前隆起部36Fが繋がって形成されていることにより、平面視にて略U字状に形成されている。
第2隆起部37は、機体幅方向に間隔をあけて且つ第1隆起部36と隔てて設けられた複数の隆起部を有している。本実施形態では、第2隆起部37は、一方隆起部37Aと、他方隆起部37Bと、中央隆起部37Cとを有している。一方隆起部37A、他方隆起部37B、中央隆起部37Cは、第1部分33aの上面に前方から後方に向けて延設されている。
一方隆起部37Aは、機体幅方向の一方側(右側)に設けられており、右隆起部36Rの機体幅方向の内方(左方)に位置している。一方隆起部37Aは、前方から後方に向かうにつれて一方側(右側)に移行している。一方隆起部37Aと右隆起部36Rの間には、第1凹溝41が形成されている。第1凹溝41は、右隆起部36Rに沿って前方から後方に向けて延びている。
他方隆起部37Bは、機体幅方向の他方側(左側)に設けられており、左隆起部36Lの機体幅方向の内方(右方)に位置している。他方隆起部37Bは、前方から後方に向かうにつれて他方側(左側)に移行している。他方隆起部37Bと左隆起部36Lの間には、第2凹溝42が形成されている。第2凹溝42は、左隆起部36Lに沿って前方から後方に向けて延びている。
中央隆起部37Cは、機体幅方向の中央に設けられている。具体的には、中央隆起部37Cは、一方隆起部37Aと他方隆起部37Bとの間に設けられている。中央隆起部37Cの後端は、一方隆起部37Aの前端及び他方隆起部37Bの後端よりも前方に設けられている。
図10に示すように、一方隆起部37Aの前部と第1隆起部36の右隆起部37Rとの間隔D1は、一方隆起部37Aの後部と右隆起部37Rとの間隔D2よりも大きい。また、他方隆起部37Bと前部と第1隆起部36の左隆起部37Lとの間隔D3は、他方隆起部37Bと後部と左隆起部37Lとの間隔D4よりも大きい。また、中央隆起部37Cの前端は、一方隆起部37Aの前端及び他方隆起部37Bの前端よりも後方に設けられている。これにより、ルーフ33の前部に雨水を一時的に貯めることができるスペースS1、S2,S3が形成される。そのため、短時間に多量の降雨があった場合でも、ルーフ33
の前方や側方から雨水が流れ落ちることが防がれる。
中央隆起部37Cは、前方から後方に向かう中途部で二股に分岐しており、平面視にて略V字状に形成されている。一方隆起部37Aと中央隆起部37Cの間には、第3凹溝43が形成されている。他方隆起部37Bと中央隆起部37Cの間には、第4凹溝44が形成されている。第3凹溝43と第4凹溝44とは、前方から後方に向かうにつれて互いに離れるように延びている。即ち、第3凹溝43と第4凹溝44とは、前方から後方に向かうにつれて次第に機体幅方向の中央部から端部に向かうように延びている。これにより、ルーフの上面を前方から後方に向かって流れる雨水を、機体幅方向の中央から外方に向けて確実に導くことができる。そのため、運転者の後方の視界を良好に確保できる。また、運転者の背中近傍を通って雨水が流下することが回避され、運転者の背中が流下する雨水により濡れることが防止できる。
第3隆起部38は、一方隆起部37Aの後方、中央隆起部37Cの後方、他方隆起部37Bの後方に渡って、機体幅方向に延びている。第3隆起部38の前縁は、機体幅方向の中央から外方に向かうにつれて後方に移行するように湾曲している。また、第3隆起部38は、前部から後部に向けて低くなるように、且つ、機体幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように傾斜している。これにより、第1隆起部36と第2隆起部37との間を流して後方へ導かれた雨水を、第3隆起部38に沿って機体幅方向の中央から外方に向けて流すことができる。そのため、運転者の後方視界の確保と、運転者の背中の濡れ防止の効果を確実に奏することができる。
第3隆起部38と、一方隆起部37A、中央隆起部37C及び他方隆起部37Bの間には、第5凹溝45が形成されている。第5凹溝45は、機体幅方向に延びており、機体幅方向の中央部から端部に向かうにつれて次第に後方に移行している。第5凹溝45は、第1凹溝41の後部、第2凹溝42の後部、第3凹溝43及び第4凹溝44の後部と繋がっている。
第1部分33aの前部には、第6凹溝46が設けられている。第6凹溝46は、前隆起部36Fと、一方隆起部37A、中央隆起部37C及び他方隆起部37Bとの間に形成されている。第6凹溝46は、機体幅方向に延びており、第1凹溝41の前部、第2凹溝42の前部、第3凹溝43の前部及び第4凹溝44の前部と繋がっている。
第1凹溝41〜第6凹溝46は、第1部分33aの上面を流れる雨水を受け入れて、後方(第2部分33bの方)且つ側方(右側及び左側)へと導く樋の機能を有している。詳しくは、ルーフ33の第1部分33aの上面で受けられた雨水は、第1部分33aの傾斜によって、第6凹溝46から第1凹溝41、第2凹溝42、第3凹溝43及び第4凹溝44を通って前方から後方へと流れる。このうち、第1凹溝41、第2凹溝42及び第3凹溝43を通って後方に流れた雨水は、第1部分33aの湾曲によって、第2部分33bの右部又は左部に流れ落ちる。また、第4凹溝44を通って流れた雨水は、第5凹溝45を通って右方又は左方へと流れた後、第2部分33bの右部又は左部に流れ落ちる。
このように、第1部分33aの上面で受けられた雨水は、第1凹溝41〜第6凹溝46によって、第2部分33bの右部又は左部に流れ落ちる。そのため、雨水は、運転席7に着座した運転者から離れた右後方又は左後方に流れ落ちることになる。これにより、運転者の背中が濡れることが効果的に防止できる。
図6〜図10に示すように、鍔部50は、第1鍔部51と第2鍔部52とを有している。図10等に示すように、第1鍔部51は、右鍔部51a、左鍔部51b及び前鍔部51cを有している。
右鍔部51aは、右隆起部36Rの延設端(右端)に形成されている。図7、図9に示すように、右鍔部51aは、第1横部31bの外面右部より外方(右方)に向けて突出している。右鍔部51aは、第1横部31bを形成するパイプの軸心より上方に設けられている。これにより、右鍔部51aを第1横部31bの軸心高さに設けた場合に比べて、右鍔部51aの平面視における突出量が少なくなる。そのため、運転者が右鍔部51aに接触することを防止できる。
左鍔部51bは、左隆起部36Lの延設端(左端)に形成されている。図6、図9に示
すように、左鍔部51bは、第2横部32bの外面左部より外方(左方)に向けて突出している。左鍔部51bは、第2横部32bを形成するパイプの軸心より上方に設けられている。これにより、左鍔部51bを第2横部32bの軸心高さに設けた場合に比べて、左鍔部51bの平面視における突出量が少なくなる。そのため、運転者が左鍔部51bに接触することを防止できる。
前鍔部51cは、前隆起部36Fの延設端(前端)に形成されており、前方に向けて突出している。前鍔部51cは、右鍔部51aの前端部と左鍔部51bの前端部とを連結している。これにより、右鍔部51a、左鍔部51b及び前鍔部51cは、平面視にて略U字状に連なっている。
上述の通り、キャノピ3は、第1横部31b,32bの外面より外方に向けて突出して雨水を受ける第1鍔部51(右鍔部51a、左鍔部51b及び前鍔部51c)を備えている。これにより、ルーフ33の上面で受けた雨水の水滴が支柱(第1支柱31、第2支柱32)の第1横部31b,32bの外面を回り込んで流れ落ちることを、第1鍔部51によって防ぐことができる。加えて、水滴は、支柱の第1横部31b,32bの外面に沿って流れ落ちる途中で第1鍔部51に遮られることで流下速度が低下する。そのため、水滴が第1鍔部51を越えて第1横部31b,32bの外面下部に回り込んだとしても、水滴は回り込み方向(運転席7側に向かう方向)の速度が自由落下方向(下方)の速度に比べて小さくなる。これにより、水滴が運転席7側に向けて落下することを防ぐことができる。また、第1鍔部51(右鍔部51a及び左鍔部51b)が第1横部31b,32bを形成するパイプの軸心よりも上方に設けられていることにより、水滴がパイプの外周面に沿って下方に回り込むことが確実に防がれ、水滴が運転席側に向けて落下することを効果的に防止できる。
また、第1鍔部51(右鍔部51a、左鍔部51b及び前鍔部51c)は、延設部(右隆起部36R、左隆起部36L及び前隆起部36F)に形成されている。そのため、第1鍔部51がルーフ33と一体に形成され、第1鍔部51を設けるための別部材が不要となる。また、1回のプレス成形によってルーフ33に第1鍔部51を形成することができる。そのため、部品点数や製造の工数を削減することができる。また、第1鍔部51の強度を向上させることもできる。
図6、図9に示すように、右鍔部51aは、第1横部31bの外面から第1屈曲部31cの中途部の外面までの範囲で延びている。詳しくは、右鍔部51aは、前鍔部51cの右端部から第1横部31bの外面(右面)に沿って後方に延びて第1屈曲部31cの外面(右面)まで至っているが、第1縦部31aの外面(右面)までは至っていない。
これにより、第1屈曲部31cに沿って右鍔部51aを流れてきた雨水は、第1屈曲部31cに沿って下方に流れずに、図6、図9の矢印Aに示すように、第1屈曲部31cの中途部から斜め下方向に飛び出すことになる。そのため、右鍔部51aに沿って流れてきた雨水を、運転席7から離れる方向(後方)に飛び出させることが可能となる。
図6、図9に示すように、左鍔部51bは、第2横部32bの外面から第2屈曲部32cの中途部の外面までの範囲で延びている。詳しくは、左鍔部51bは、前鍔部51cの左端部から第2横部32bの外面(左面)に沿って後方に延びて第2屈曲部32cの外面(左面)まで至っているが、第2縦部32aの外面(左面)までは至っていない。
これにより、第2屈曲部32cに沿って左鍔部51bを流れてきた雨水は、第2屈曲部32cに沿って下方に流れずに、図6、図9の矢印Bに示すように、第2屈曲部32cの中途部から斜め下方向に飛び出すことになる。
上述の如く、右鍔部51aと左鍔部51bの延設範囲を、第1縦部31a,32aまで延ばさずに第1屈曲部31c,32cの中途部までの範囲に制限したことで、右鍔部51a及び左鍔部51bに沿って流れてきた雨水を、運転席7から離れる方向(後方)に飛び出させることが可能となる。
第2鍔部52は、ルーフ33の上面の後端部から後方に向けて突出している。具体的には、図6、図9に示すように、第2鍔部52は、第2部分33bの下端部に設けられており、横部31b,32bから離れる方向(後方)に向けて突出している。図1に示すよう
に、第2鍔部52は運転席の後方に配置される。
図9、図10に示すように、第2鍔部52の突出長さL5は、第1鍔部51の突出長さL6に比べて大きい。これにより、運転席7の後方に流下しようとする雨水を、第2鍔部52にて確実に受けることができる。
第2鍔部52は、第1支柱31から第2支柱32に向かう方向(機体幅方向)に延設されている。第2鍔部52の延設長さL7(図9参照)は、第1支柱31と第2支柱32の間の距離(第1支柱31の軸心と第2支柱32の軸心との距離L0)よりも短い。本実施形態では、第2鍔部52の右端部は第1支柱31の軸心よりも左方に位置し、第2鍔部52の左端部は第2支柱32の軸心よりも右方に位置している。
図9に示すように、第2鍔部52は、機体幅方向の中央部が最も高く、当該中央部から機体幅方向の両端部に向かうにつれて次第に低くなるように湾曲している。そのため、第2鍔部52で受けられた雨水は、第1支柱31側又は第2支柱32側へと導かれる。これにより、第2部分33bに沿って流下した雨水のうち、第1支柱31と第2支柱32との間を流下する雨水は、第2鍔部52で受け止められて、第1支柱31側又は第2支柱32側へと導かれ、第1支柱31又は第2支柱32に沿って流下する。また、第1支柱31の第1屈曲部31cと、第2支柱32の第2屈曲部32cに沿って流下した雨水は、第2鍔部52に当たることなく、そのまま第1支柱31又は第2支柱32に沿って流下する。つまり、大部分の雨水が、第1支柱31又は第2支柱32に沿って流下することとなる。そのため、第1支柱31と第2支柱32との間に雨水が流下して、運転者の背中を濡らすことが防がれる。
次に、フロントガード60について説明する。フロントガード60は、キャノピ本体30の第1接続部31d、第2接続部32d及び機体2に着脱可能であり且つ装着位置が運転席7の前方である。
図13、図14に示すように、フロントガード60は、基板66と、第1前柱部61と、第2前柱部62と、ガード部63とを有している。
図13、図14に示すように、基板66は、平面視にて略長方形に形成されており、フロントガード60の下部に設けられている。図1に示すように、基板66は、旋回基板8の第1支持台25の上面に固定される。これにより、フロントガード60が機体2に装着される。装着位置において、基板66は、長手方向が機体幅方向を向く。以下、フロントガード60の説明において、前、後、左、右の方向は、機体2への装着位置(図15、図16参照)を基準とする。
図14に示すように、基板66は、第1貫通孔66aと第2貫通孔66bとを有している。第1貫通孔66aは2つ設けられている。右側の第1貫通孔66aRは、基板66の右部に設けられている。左側の第1貫通孔66aLは、基板66の左部に設けられている。第2貫通孔66bは、右側の第1貫通孔66aRと左側の第1貫通孔66aLとの間に設けられている。第2貫通孔66bは、機体幅方向に間隔をあけて複数(図示例では3つ)設けられている。第2貫通孔66bにボルトを挿通し、第1支持台25に設けられたねじ孔25a(図1参照)に螺合することにより、基板66が第1支持台25の上面に接続される。つまり、基板66は、フロントガード60を作業機1の機体2に接続する接続部(第5接続部66bという)を含んでいる。
図15に示すように、第1前柱部61は、運転席7の右前方に立設される。つまり、第1前柱部61は、装着位置が運転席7の右前方である。第1前柱部61は、円筒状の金属製パイプ等により形成されている。
図13、図14に示すように、第1前柱部61は、第1固定部61aと、第1上延部61bと、第1後延部61cと、第3接続部61dとを有している。
第1固定部61aは、第1前柱部61の下端に設けられており、運転席7の右前方にて基板66に固定されている。具体的には、第1固定部61aは、第1前柱部61の下端を、基板66の第1貫通孔66aRに嵌入して溶接等により固定した構成である。第1上延部61bは、第1固定部61aから上方に延びた後、屈曲して後方且つ上方(斜め後上方)に延びている。第1後延部61cは、第1上延部61bの上部から後方に延びている。
第3接続部61dは、第1後延部61cの後端に設けられている。
第3接続部61dは、第1支柱31に設けられた第1接続部31dと接続される部分である。図5に示すように、第1接続部31d及び第3接続部61dは、ルーフ33の右端部より左方且つルーフ33の前端部より後方に位置している。これにより、第1接続部31d及び第3接続部61dの上方がルーフ33により覆われた状態となる。そのため、第1接続部31d及び第3接続部61dの上方を保護することができる。
図11〜図14に示すように、第3接続部61dは、第3プレート61eを有している。第3プレート61eの上部には貫通孔61gが形成されている。第3プレート61eの下部前面には、第1後延部61cの後端が接続されている。図11、図12に示すように、第3プレート61eの上部後面と第1プレート31eの前面とを当接した状態で、ボルト61fを貫通孔61g及び貫通孔31gに挿通してナット31fに螺合することにより、第1接続部31dと第3接続部61dとが接続される。
図15に示すように、第2前柱部62は、運転席7の左前方に立設される。つまり、第2前柱部62は、装着位置が運転席7の左前方である。第2前柱部62は、円筒状の金属製パイプ等により形成されている。第2前柱部62は、第2固定部62aと、第2上延部62bと、第2後延部62cと、第4接続部62dと、を有している。
第2固定部62aは、第2前柱部62の下端に設けられており、運転席7の左前方にて基板66に固定されている。具体的には、第2固定部62aは、第2前柱部62の下端を、基板66の第1貫通孔66aLに嵌入して溶接等により固定した構成である。第2上延部62bは、第2固定部62aから上方に延びた後、屈曲して後方且つ上方(斜め後上方)に延びている。第2後延部62cは、第2上延部62bの上部から後方に延びている。第4接続部62dは、第2後延部62cの後端に設けられている。
第4接続部62dは、第2支柱32に設けられた第2接続部32dと接続される部分である。図5に示すように、第2接続部32d及び第4接続部62dは、ルーフ33の左端部より右方且つルーフ33の前端部より後方に位置している。これにより、第2接続部32d及び第4接続部64dの上方がルーフ33により覆われた状態となる。そのため、第2接続部32d及び第4接続部64dの上方を保護することができる。
図11〜図14に示すように、第4接続部62dは、第4プレート62eを有している。第4プレート62eの上部には貫通孔62gが形成されている。第4プレート62eの下部前面には、第2後延部62cの後端が接続されている。図11、図12に示すように、第4プレート62eの上部後面と第2プレート32eの前面とを当接した状態で、ボルト62fを貫通孔62g及び貫通孔32gに挿通してナット32fに螺合することにより、第2接続部32dと第4接続部62dとが接続される。
第1接続部31dと第3接続部61d、及び、第2接続部32dと第4接続部62dとを接続することにより、キャノピ本体30の前部にフロントガード60を装着することができる。ここで、第1接続部31dと第3接続部61d、及び、第2接続部32dと第4接続部62dとは、ボルトとナットとの螺合により接続されている。そのため、第1接続部31dと第3接続部61d、及び、第2接続部32dと第4接続部62dとは、着脱することが可能である。そのため、キャノピ本体30に対してフロントガード60を着脱可能に装着することができる。
尚、第1接続部31dと第3接続部61d、及び、第2接続部32dと第4接続部62dとの接続形態は、着脱可能な形態であればよく、ボルトとナットによる接続には限定されない。例えば、第1プレート31eの貫通孔31gと、第2プレート32eの貫通孔32gとをねじ孔とし、ナット31f,32fを省略してもよい。
図1、図13等に示すように、第2前柱部62は、手摺62hを有している。手摺62hは、第2上延部62bの中途部から前方に向けて突出している。第2前柱部62が手摺62hを有することにより、運転者が乗降する際に手摺61hを把持することで安全に乗降することができる。尚、第2前柱部62に手摺62hを設ける代わりに、第1前柱部61に同様の手摺を設けてもよい。また、第1前柱部61と第2前柱部62の両方に手摺を設けてもよい。
ガード部63は、第1前柱部61と第2前柱部62との間に設けられている。ガード部63は、縦部材64と、連結部材65とを有している。
縦部材64は、第1前柱部61と第2前柱部62との間において互いに間隔をあけて複数本(図示例では11本)設けられている。各縦部材64は、金属製の帯状板により形成されており、下方から上方に向けて延びている。
連結部材65は、機体幅方向に延びており、第1前柱部61、第2前柱部62及び複数の縦部材64を連結している。連結部材65は、第1連結部材651と、第2連結部材652と、第3連結部材653とを有している。
第1連結部材651は、第1前柱部61の上部と第2前柱部62の上部とを連結している。具体的には、第1連結部材651は、第1上延部61bから第1後延部61cに至る屈曲部分と、第2上延部62bから第2後延部62cに至る屈曲部分とを連結している。これにより、第1前柱部61及び第2前柱部62に設けられた屈曲部分が補強される。
図3、図4に示すように、第1連結部材651は、ルーフ33から下方に間隔をあけて設けられている。つまり、第1連結部材651とルーフ33との間には隙間Gが形成されている。これにより、第1横部31bの前端部と第2横部32bの前端部とを接続する部材(パイプ等)が存在しないことと相まって、運転席7に着座した運転者は、隙間Gから斜め前上方を視認することができ、視界性が良好となる。また、図5に示すように、第1連結部材651は、ルーフ33の前端部より後方に設けられている。これにより、隙間Gの上方をルーフ33により覆うことができ、運転者を保護することができる。
図13、図14に示すように、第2連結部材652は、第1前柱部61の下部と第2前柱部62の下部とを連結している。第2連結部材652は、板状に形成されており、機体幅方向の中央が低く且つ機体幅方向の一方側(右側)及び他方側(左側)が高く形成されている。第2連結部材652の下部は、基板66に接続されている。第2連結部材652は、キャノピ3の機体幅方向の振動に対する剛性を向上させる。また、第2連結部材652は、第1前柱部61の下部及び第2前柱部62の下部に、過度の応力集中が生じることを防止する。
図13、図14等に示すように、第3連結部材653は、第1連結部材651の下方且つ第2連結部材652の上方に設けられている。第3連結部材653は、第1上延部61bの屈曲部分と第2上延部62bの屈曲部分とを連結している。図1に示すように、第3連結部材653は、運転席7の座面7aより上方であって背凭れ部7bの上端より下方に設けられている。具体的には、第3連結部材653は、運転席7に着座した運転者の膝付近の高さに位置している。これにより、運転者の膝付近の前方をガードすることができる。
図13、図14等に示すように、縦部材64は、第1縦部材641と第2縦部材642とを有している。第1縦部材641は、第1連結部材651と第3連結部材653とを接続している。第2縦部材642は、第2連結部材652と第3連結部材653とを接続している。第2縦部材642は、前部材642Fと後部材642Rとを有している。前部材642Fの下部は、第2連結部材652の前面に接続されている。前部材642Fは、機体幅方向の他方側(左側)に設けられている。後部材642Rの下部は、第2連結部材653の後面に接続されている。後部材642Rは、機体幅方向の一方側(右側)に設けられている。後部材642Rが第2連結部材653の後面に接続されていることにより、後部材642Rと作業装置5との干渉を回避することができる。また、第2連結部材653の前面が前部材642Fにより補強され、第2連結部材653の後面が後部材642Rにより補強されることにより、第2連結部材653の剛性を高めることができる。
上述したように、フロントガード60の第3接続部61dをキャノピ本体30の第1接続部31dに接続し、第4接続部62dを第2接続部32dに接続することにより、フロントガード60の上部をキャノピ本体30の前部に取り付けることができる。また、フロントガード60の第5接続部66bを機体2に接続することにより、フロントガード60の下部を機体2の前部に取り付けることができる。そのため、破砕作業や解体作業を行う際には、フロントガード60をキャノピ本体30と機体2に取り付けて使用することによ
り、運転席に着座した作業者を前方からの飛来物から保護することができる。また、通常作業を行う場合には、フロントガード60をキャノピ本体30と機体2から取り外して使用することにより、作業者の前方の視界を良好に確保することができる。
また、フロントガード60をキャノピ本体30及び機体2に取り付けて使用することにより、キャノピ3の振動を抑制することができる。従来の2柱式キャノピは、剛性及び共振周波数が低く、走行時等に機体の前後方向に大きく振動する。これに対し、本実施形態のキャノピ3は、キャノピ本体30とフロントガード60とが一体となり、キャノピ3の前部がフロントガード60により支持される。そのため、キャノピ3の剛性が向上すると共に共振周波数が高くなり、走行時等にルーフ33等が機体の前後方向に大きく振動することが防止される。また、フロントガード60が連結部材65(特に第2連結部材652)を有することにより、機体幅方向の振動に対する剛性が向上し、機体幅方向の振動も抑制することができる。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 作業機
2 機体
3 キャノピ
31 支柱(第1支柱)
32 支柱(第2支柱)
33 ルーフ
36 隆起部(第1隆起部)
37 隆起部(第2隆起部)
37A 一方隆起部
37B 他方隆起部
37C 中央隆起部
38 隆起部(第3隆起部)
50 鍔部

Claims (6)

  1. 作業機の機体から上方に延びる複数本の支柱と、
    前記複数本の支柱の上部に渡って設けられ且つ運転席の上方に位置するルーフと、を備え、
    前記ルーフは、前記機体の前方から後方に向けて次第に低くなるように形成された上面と、前記上面から上方に向けて隆起した隆起部と、前記上面の後端部から後方に向けて突出した鍔部と、を有し、
    前記隆起部は、前記ルーフの外縁に沿って設けられた第1隆起部と、前方から後方に向けて延びると共に前記機体の幅方向に間隔をあけて且つ前記第1隆起部と隔てて設けられた複数の第2隆起部と、を有し、
    前記鍔部は、前記上面の後端部の前記幅方向全長に渡って延設されると共に、前記幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように形成されており、
    前記隆起部は、前記第2隆起部の後方に設けられ且つ前記幅方向に延びる第3隆起部を有し、
    前記第3隆起部は、前記幅方向の中央から外方に向かうにつれて、次第に低くなるように傾斜し且つ前縁が後方に移行するように湾曲しており、
    前記鍔部は、前記第3隆起部の後方に設けられ且つ前記幅方向の長さが前記第3隆起部よりも長い作業機のキャノピ。
  2. 前記ルーフは、前記鍔部とは別に、前記上面の右端に形成されて後方に延びる右鍔部及び前記上面の左端に形成されて後方に延びる左鍔部を有し、
    前記右鍔部の後端部及び前記左鍔部の後端部は、前記第3隆起部の左端部及び右端部よりも後方に配置されている請求項1に記載の作業機のキャノピ。
  3. 前記第2隆起部は、
    前記幅方向の中央に設けられた中央隆起部と、
    前記幅方向の一方側に設けられた一方隆起部と、
    前記幅方向の他方側に設けられた他方隆起部と、を有し、
    前記一方隆起部は、前方から後方に向かうにつれて一方側に移行し、
    前記他方隆起部は、前方から後方に向かうにつれて他方側に移行し、
    前記中央隆起部は、前方から後方に向かう中途部で二股に分岐している請求項1又は2に記載の作業機のキャノピ。
  4. 前記中央隆起部の前端は、前記一方隆起部の前端及び前記他方隆起部の前端よりも後方に設けられており、
    前記一方隆起部の前部と前記第1隆起部との間隔は、前記一方隆起部の後部と前記第1隆起部との間隔よりも大きく、
    前記他方隆起部の前部と前記第1隆起部との間隔は、前記他方隆起部の後部と前記第1隆起部との間隔よりも大きい請求項に記載の作業機のキャノピ。
  5. 前記ルーフの上面は、前記機体の幅方向の中央から外方に向けて次第に低くなるように形成されている請求項1〜のいずれかに記載の作業機のキャノピ。
  6. 請求項1〜のいずれかに記載のキャノピを備えている作業機。
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