JP4393325B2 - 作業車 - Google Patents
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Description
そこで、ルーフの下面側の前後方向中途部に、該ルーフを左右方向に横切るように配置された補強部材を、該ルーフを支持するフレームに設け、この補強部材にルーフの下面を接当させて該ルーフを補強部材に溶接固定することにより該ルーフを補強し、該ルーフの振動を防止することが考えられている。
しかしながら、補強部材に対するルーフの溶接部位が長いと、溶接ひずみによって、ルーフに波状のうねりができ、ルーフの外観を損ねるという問題が生じる。
そこで、本発明は、機体振動によるルーフの振動を防止すべく補強部材を設けて該補強部材にルーフを固定すると共に、該補強部材とルーフとが機体振動によって接触することによる接触音の発生を防止することを目的とする。
前記ルーフの天板部の下面側の前後方向中途部において該ルーフの天板部を左右方向に横切るように配置されていて前記左右の側枠部を連結する補強部材をフレームに設け、
この補強部材とルーフの天板部の下面との間に隙間を形成するための介在部を補強部材とルーフの天板部との間に設け、
この介在部は、ルーフの天板部の左右一端側と他端側との間に、左右方向に間隔をおいて複数設けられていると共に該介在部を介してルーフの天板部が補強部材に固定されていることを特徴とする。
前記介在部は、ルーフの天板部自体を上方側から下方側に凹ませることによりルーフの下面から下方に突出するように該ルーフに一体形成され、この介在部の底壁を補強部材に溶接固定しているのがよい。
この補強部は左右方向に間隔をおいて形成されていて、この補強部の間に前記介在部が形成されていてもよい。
図3において、1は作業車として例示するバックホーであり、該バックホー1は、下部の走行装置2と、該走行装置2上に上下軸回りに左右旋回自在に設けられた機体(旋回体)3と、該機体3の前部に備えられた作業装置4と、キャノピ(日よけ装置)5とを備えている。
走行装置2は、前後一側のスプロケット6と、他側のアイドラ7と、これらスプロケット6とアイドラ7との間に配置された転輪8とに亘って無端帯状の弾性クローラ9を巻き掛けると共に、該弾性クローラ9を周方向に循環回走して走行可能としたクローラ式走行装置2によって構成されている。
作業装置4は、旋回台10の前部に上下軸回りに左右揺動自在に設けたスイングブラケット12に、左右軸回りに回動自在に枢支連結されたブーム13と、該ブーム13に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたアーム14と、該アーム14に左右軸回りに回動自在に枢支連結されたバケット15とを備え、これらブーム13、アーム14、バケット15を油圧シリンダからなるブームシリンダ16、アームシリンダ17、バケットシリンダ18によって揺動動作可能としている。
フレーム19は、パイプ材から構成されていて、運転席11の前方側に位置する左右一対の前支柱部21と、運転席11の後方側に位置する左右一対の後支柱部22と、左右方向で同じ側にある前支柱部21と後支柱部22の上端側同志を連結する左右の側枠部23とを有する。
左右後支柱部22は下端部同志が連結部25によって相互に連結され、該連結部25には取付部材26が固定され、この取付部材26は旋回台10に立設された支持フレームに付固定され、該支持フレームはボンネット27内に配置されている。
また、左右前支柱部21の下部側は前下枠材28によって相互に連結されており、左右後支柱部22の下部側は、後下枠材29によって相互に連結されている。
左右側枠部23の前部は前上枠材31によって相互に連結され、左右側枠部23の後部は後上枠材32によって相互に連結されており、この後上枠材32は後方側に突出するように屈曲されている。
また、左右の側枠部23(の後側の構成部23b)は、該左右の側枠部23間の前後方向中途部(中央側)に左右方向に配置されたパイプ材からなる補強部材33によって連結されている。
このルーフ20の天板部34は、フレーム19の左右の側枠部23間に配置され、その前後方向中途部の左右縁部は、該天板部34の下面とフレーム19の補強部材との間に隙間44が形成されるように、側枠部23の左右方向内側面上部に溶接等によって固着されている。
このルーフ20の前側の側壁部35の後縁部はフレーム19の側枠部23の前部に溶接等によって固着され、後側の側壁部36の前縁部はフレーム19の側枠部23の後部に溶接等によって固着されている。
また、天板部34と後壁部38とのコーナー部分の左右方向中央側が後上枠材32に溶接等によって固着されている。
また、天板部34の前後方向中途部の、フレーム19の補強部材33対応位置(補強部材33上方位置)には、天板部34自体を上方から下方側に凹ませることにより該天板部34下面から下方に突出するように該ルーフ20に一体形成されていて、天板部34の下面と補強部材33との間に介在する介在部43が設けられている。
また、介在部43の底壁43aは、パイプ材からなる補強部材33に面接触するように側面視円弧状に形成されており、該介在部43の底壁43aの前後部が補強部材33に左右方向に亘って溶接固定されており、これによって機体3の振動によってルーフ20の天板部34が振動するのを防止している(図1、図2においてC部は溶接ビードを示す)。
また、介在部43はルーフ20に一体形成されてなくてもよく、図8に示すように、別体で形成して、天板部34下面に溶接固定してもよい。
また、ルーフ20とは別体で形成された介在部43をフレーム19の補強部材33に先に溶接固定しておいて、フレーム19にルーフ20を取り付ける際にこの介在部43に天板部34を溶接固定するようにしてもよい。
また、介在部43も天板部34を補強する働きがある。
本発明は、キャノピ5以外にキャビンのルーフ20の振動を抑えるのに採用されてもよい。
3 機体
11 運転席
19 フレーム
20 ルーフ
33 補強部材
44 隙間
43 介在部
Claims (3)
- 機体(3)に立設したフレーム(19)の上部に、運転席(11)の上方に位置するルーフ(20)を設け、前記フレーム(19)は、ルーフ(20)の天板部(34)の左右両側に位置する左右の側枠部(23)を備え、この左右の側枠部(23)にルーフ(19)の天板部(34)の左右両側が固定されている作業車において、
前記ルーフ(20)の天板部(34)の下面側の前後方向中途部において該ルーフ(20)の天板部(34)を左右方向に横切るように配置されていて前記左右の側枠部(23)を連結する補強部材(33)をフレーム(19)に設け、
この補強部材(33)とルーフ(20)の天板部(34)の下面との間に隙間(44)を形成するための介在部(43)を補強部材(33)とルーフ(20)の天板部(34)との間に設け、
この介在部(43)は、ルーフ(19)の天板部(34)の左右一端側と他端側との間に、左右方向に間隔をおいて複数設けられていると共に該介在部(43)を介してルーフ(20)の天板部(34)が補強部材(33)に固定されていることを特徴とする作業車。 - 介在部(43)は、ルーフ(20)の天板部(34)自体を上方側から下方側に凹ませることによりルーフ(20)の下面から下方に突出するように該ルーフ(20)に一体形成され、この介在部(43)の底壁(43a)を補強部材(33)に溶接固定していることを特徴とする請求項1記載の作業車。
- ルーフ(20)の天板部(34)には、該天板部(34)自体を下方側から上方に向けて凹ませることにより形成された補強部(42)がフレーム(19)の前記補強部材(33)を前後方向で横切るように形成され、
この補強部(42)は左右方向に間隔をおいて形成されていて、この補強部(42)の間に前記介在部(43)が形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業車。
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