JP6565668B2 - 車両用オイルレシーバ - Google Patents

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本発明は、車両において、トランスミッションケース内でギヤにより掻き上げられたオイルを確保する車両用オイルレシーバに関するものである。
一般的に、トランスミッションケース内の潤滑のために車両用オイルレシーバを備える車両が知られている。車両用オイルレシーバは、たとえば、ファイナルギヤで掻き上げられてトランスミッションケース内に飛散したオイルを受けて、そのオイルをトランスミッションケース内のギヤおよび軸受けなどの潤滑必要部位に導いて潤滑させる。
特許文献1では、トランスミッションケース内に取り付ける車両用オイルレシーバについて、トランスミッションケースの取付穴に加圧作業をもって圧入される第1取付部とトランスミッションケースの位置調整用の取付穴に非圧入作業をもって挿入される第2取付部とが設けられた車両用オイルレシーバが開示されている。これにより、車両用オイルレシーバのトランスミッションケースに対する取付け作業性を向上させることができる。特許文献2では、車両用オイルレシーバに一体成形された板ばねの弾性力によって、車両用オイルレシーバをトランスミッションケースに押し当てて位置決め及び支持をする技術が開示されている。これにより、車両用オイルレシーバを簡便にトランスミッションケースへ取り付けることができる。
特開2011−27187号公報 実開昭59−186554号公報
しかしながら、上記特許文献1および特許文献2の技術では、トランスミッションケースと車両用オイルレシーバとの取付け作業性は向上するが、取り付けに係る車両オイルレシーバの取付部やトランスミッションケースの取付穴に生じるばらつきによって、車両用オイルレシーバの位置がばらついてしまう。これにより、車両用オイルレシーバをトランスミッションケースに取り付けた際に、車両用オイルレシーバとトランスミッションケースの内壁面との間に隙間が生じる場合がある。そのため、たとえば、ファイナルギヤで掻き上げられて飛散したオイルがトランスミッションケースの内壁を伝う場合に、そのオイルの安定的な確保が困難であった。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両用オイルレシーバをトランスミッションケースの内壁面との間に隙間を詰めた状態で取り付けることで、トランスミッションケース内に飛散されたオイルを安定的に確保することができる車両用オイルレシーバを提供することにある。
本発明の要旨とするところは、少なくとも先端部が周方向に2つ以上に分割された管状挿入突部を有し、トランスミッションケースの内壁面に形成された装着穴に前記管状挿入突部を嵌め入れることで前記トランスミッションケース内に装着される容器状の車両用オイルレシーバであって、前記トランスミッションケースの内壁面又は前記トランスミッションケース内に設けられた他のオイルレシーバに接触する、前記管状挿入突部の中心軸線と直交しない方向の接触面を備え、前記管状挿入突部は前記装着穴に圧入され、前記管状挿入突部の前記装着穴内への圧入状態では、前記中心軸線が前記装着穴の中心軸線に対して前記接触面又は前記他のオイルレシーバ側へ偏心するように前記先端部が弾性変形させられることにある。
このようにすれば、管状挿入突部が装着穴へ挿入された場合に、管状挿入突部の中心軸線が装着穴の中心軸線に対してトランスミッションケースの内壁面又は他のオイルレシーバと接触する接触面側に偏心するように管状挿入突部の先端部が弾性変形させられることにより、偏心した分だけ接触面側に車両用オイルレシーバが変位しようとするため、車両用オイルレシーバとトランスミッションケースの内壁面又は他のオイルレシーバとの間に生じる隙間を詰めることができる。これにより、車両用オイルレシーバをトランスミッションケース又は他のオイルレシーバに隙間を詰めた状態で取り付けることができ、ファイナルギヤで掻き上げられて飛散したトランスミッションケースの内壁を流れ落ちるオイルを安定的に確保することができる。
本発明が適用された車両用駆動装置を示す概略図である。 図1の車両用オイルレシーバを示す平面図である。 図1の車両用オイルレシーバを示す側面図である。 図1の車両用オイルレシーバに設けられている管状挿入突部の先端を拡大して示す斜視図である。 図1の車両用オイルレシーバに設けられている管状挿入突部が装着穴内に挿入された状態を説明する図である。 本発明の他の実施例における管状挿入突部が装着穴内に挿入された状態を説明する図である。
以下、本発明の一実施例について図面を参照して説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用駆動装置10を示した概略図である。車両用駆動装置10は、エンジン14とクラッチ16と変速機構18とを含んで構成されている。エンジン14から出力された動力は、クラッチ16、変速機構18、差動歯車装置20、および左右の車軸22を経て図示しない駆動輪に伝達される。
一点鎖線で示す変速機構18は、たとえば常時噛合型平行軸式変速機であり、互いに噛み合わせられた複数のギヤ対をメインシャフト24および図示しないカウンターシャフトにそれぞれ備え、それらギヤ対のうちの1つのギヤ対を選択することにより変速が実行される。差動歯車装置20は、終減速を行うファイナルギヤ26を備えており、差動歯車装置20および変速機構18はトランスミッションケース28内に収納されている。そして、ファイナルギヤ26が回転することにより、トランスミッションケース28内に溜まっているオイルが掻き上げられて、トランスミッションケース28内の各潤滑部位にオイルが供給される。トランスミッションケース28内には、飛散したオイルを確保するための車両用オイルレシーバ30がトランスミッションケース28内の上方に設けられており、車両用オイルレシーバ30は、メインシャフト24の軸受けやカウンターシャフトの軸受け、および差動歯車装置20よりも上方に位置するようにトランスミッションケース28に取り付けられている。
図2は本発明の一例の車両用オイルレシーバ30を示す平面図であり、図3はその車両用オイルレシーバ30を示す側面図である。図2および図3で示すように、車両用オイルレシーバ30は、トランスミッションケース28の内壁面54に沿った長手容器状であって、長方方向に伸びる底壁部32と、底壁部32の両側縁から鉛直方向すなわち垂直方向に立設させられた長手状の一対の側壁部34、36と、底壁部32の一端から垂直方向に立設させられた幅方向の端壁部38とを有しており、上側が開口するU字状断面となるように形成されている。また、車両用オイルレシーバ30の長手方向の他端部40は円筒状に形成されている。車両用オイルレシーバ30は、トランスミッションケース28への取付状態において、長手方向に勾配を有しており、端壁部38から円筒状の他端部40へ向けて鉛直下方向に傾斜するように形成されている。ファイナルギヤ26によりトランスミッションケース28内に飛散されてトランスミッションケース28の内壁面54に沿って流れ落ちるオイルは、断面U字状に形成された車両用オイルレシーバ30内に確保されて、端壁部38側から円筒状の他端部40側へ向かって流される。流されたオイルの一部は、他端部40を経て車両用オイルレシーバ30から潤滑必要部位へ供給される。底壁部32および一対の側壁部34、36は、端壁部38から円筒状の他端部40へかけて、長手方向または幅方向に屈曲される屈曲個所を有しており、底壁部32の幅方向長さは端壁部38から円筒状の他端部40へ向かうに従って小さくなるように形成されている。車両用オイルレシーバ30は、たとえば、ナイロン樹脂やポリアミド樹脂などの耐油性の合成樹脂を用いて射出成型等により一体成形されている。
端壁部38には、図示しない矩形の切り欠きが形成され、その切り欠きの底辺から外側へ斜め上方に突出した突出部50が形成されている。また、側壁部34の端壁部38側には、矩形の切り欠きが形成され、側壁部34の内側から外側にその切り欠きの底辺から斜め上方に突出した突出部52が形成されている。側壁部36は、端壁部38側にトランスミッションケース28の内壁面54との間の隙間が詰められるとその内壁面54と線接触或いは面接触することが可能な接触面(側壁面)56を有している。また、車両用オイルレシーバ30は、その他端部40側において、図示しない複数の矩形の切欠きとその切欠きの底辺から鉛直下方向に向かって斜めに突出した突出部58とが複数形成されている。
接触面56は、後述する管状挿入突部60、80の中心軸線66、86とは直交しない方向たとえば中心軸線66、86とほぼ平行に形成されている。端壁部38が切り欠かれてそれから突き出す突出部50は、掻き上げられたオイルを効率よく確保するために形成され、側壁部34、36に設けられた複数の突出部52、58は、掻き上げられて車両用オイルレシーバ30に確保されたオイルの一部を所定の部位、たとえば、ギヤや軸受けなどに潤滑させるために、車両用オイルレシーバ30の内側から外側へオイルが流出しやすくなるように形成されている。そして、突出部50、52、58の位置および形状、ならびに、底部32および側壁部34、36の屈曲位置および屈曲形状などは、潤滑させる所定の部位や目的に応じて適宜決定される。
車両用オイルレシーバ30には、車両用オイルレシーバ30をトランスミッションケース26に取り付けるための管状挿入突部60を備えた管状挿入突部支持壁62が、端壁部38の近傍であって、底壁部32と略垂直となるように立設されている。管状挿入突部支持壁62は、端壁部38と所定の間隔を隔てて略平行に立設されており、管状挿入突部支持壁62と端壁部38との間の側壁部34側は開口されている。そのため、車両用オイルレシーバ30には、管状挿入突部支持壁62と端壁部38により、車両用オイルレシーバ30に確保されたオイルを側壁部34側へ排出する排出路64が形成されている。
図2および図3に示されるように、管状挿入突部60は、管状挿入突部支持壁62と直交して車両用オイルレシーバ30の長手方向の他端部40側に突出するように形成されている。また、管状挿入突部60は、外径が管状挿入突部支持壁62から先端にかけて中心軸線66方向に向かうにしたがって拡径されて、先端の近傍に最大外径となる部分が形成されている。さらに、管状挿入突部60は、最大外径となる部分から先端に向かうにしたがって縮径されて形成されており、いわゆる、中太形状或いはギボシ形状とされている。上記中心軸線66は、管状挿入突部60の装着前すなわち弾性変形前の中心線である。
図4は、管状挿入突部60の先端部を拡大して示す斜視図である。図4に示すように、管状挿入突部60は、中心軸線66に平行で径方向に貫通する一対のスリットS1およびS2によって少なくともその先端部が周方向に2分されることにより形成された、車両用オイルレシーバ30の幅方向に並び且つ中心軸線66を介して相対向する一対の第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bを備えている。周方向の長さが短く相対的に剛性の低い第1挿入突部片60aは側壁部36側に設けられ、周方向の長さが長く相対的に剛性の高い第2挿入突部片60bは側壁部34側に設けられている。具体的には、管状挿入突部60は、その中心軸線66を中心とした所定の曲率半径の部分内周面68aおよび部分外周面70aを有する円弧状の断面に形成された第1挿入突部片60aと、部分内周面68bおよび部分外周面70bを有する円弧状の断面に形成された第2挿入突部片60bとを備えている。上記第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bは、周方向の長さが異なるので、非対称形状とされている。
車両用オイルレシーバ30には、図2および図3で示されるように、車両用オイルレシーバ30をトランスミッションケース26に取り付けるための管状挿入突部80を備えた管状挿入突部支持壁82が、他端部40の近傍であって、底部32と略垂直となるように設けられている。管状挿入突部支持壁82は、管状挿入突部支持壁62と略平行に立設されている。管状挿入突部80は、管状挿入突部支持壁82と直交して車両用オイルレシーバ30の長さ方向の他端部40側へ管状挿入突部60と平行に突き出している。また、管状挿入突部80は、管状挿入突部60と同様に、形状の異なる2つの第1挿入突部片80aと第2挿入突部片80bとで構成されている。そして、2つに分割されている第1挿入突部片80aおよび第2挿入突部片80bは、鉛直方向に並んで設けられている。管状挿入突部80は、外径が管状挿入突部支持壁82から先端にかけて中心軸線86方向に拡径されて、先端の近傍に最大外径となる部分が形成されている。さらに、管状挿入突部80は、最大外径となる部分から先端にかけて中心軸線86方向に縮径されて形成されており、いわゆる中太形状或いはギボシ形状とされている。
図5は、トランスミッションケース26の内壁面に形成された装着穴100と管状挿入突部60との関係を説明する、管状挿入突部60の先端側から管状挿入突部60の中心軸線66方向から見た概略図である。ここで、装着穴100は、1点鎖線で示される円形穴であり、それに管状挿入突部60が圧入される。管状挿入突部80は、装着穴100と同じ向きに開口する図示しない装着穴内に、管状挿入突部60と同時に圧入される。図5の(a)は管状挿入突部60が装着穴100へ圧入される前の位置関係を示し、図5の(b)は管状挿入突部60が装着穴100へ圧入されたときの位置関係を示す。図5の(a)および(b)において、装着穴100は一点鎖線で示されているのに対して、管状挿入突部60の先端部を構成する第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bは実線で示されている。
図5の(a)に示されるように、装着前の状態では、管状挿入突部60の中心軸線66と装着穴100の中心軸線102とは同一の位置にあって、装着穴100の径D1は管状挿入突部60の内径D2よりも大きく、かつ、管状挿入突部60の外径D3よりも小さくされている。また、図5の(b)に示されるように、管状挿入突部60は装着穴100内へ縮径されて嵌め入れられた圧入状態では、第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bは相互に接近するように弾性変形させられて管状挿入突部60の外径D1は装着穴100の内周面に接触して圧入される。このとき、第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bは、周方向の長さが相互に異なる非対称であるため、周方向長さが相対的に短い第1挿入突部片60aは周方向長さが相対的に長い第2挿入突部片60bよりも剛性が低くなっている。このような装着状態においては、上記剛性差の存在により、第1挿入突部片60aの弾性復帰力と第2挿入突部片60bの弾性復帰力とが平衡させられる。したがって、内壁面54と接触面56との間の隙間が存在する場合は、管状挿入突部60が縮径されて装着穴100に嵌め入れられた状態では、第1挿入突部片60aの径方向の弾性変形量は第2挿入突部片60bの径方向の弾性変形量よりも大きくなる。そのため、管状挿入突部60の中心軸線66と装着穴100の中心軸線102との間に、内壁面54と接触面56との間の隙間を詰めた分のずれAが生じ、管状挿入突部60の中心軸線66は第1挿入突部片60a側に偏心した状態となる。
このように、本実施例によれば、車両用オイルレシーバ30の第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bに剛性差を設けて、トランスミッションケース28の装着穴100に管状挿入突部60を嵌め入れることで、管状挿入突部60の中心軸線66が装着穴100の中心軸線102に対して剛性の低い第1挿入突部片60a側、つまりトランスミッションケース28の内壁面54と接触する接触面56側に偏心しようとすることにより、内壁面54と接触面56との間の隙間が存在する場合は、その隙間を詰める分だけ接触面56側に車両用オイルレシーバ30が変位される。そのため、車両用オイルレシーバ30とトランスミッションケース28の内壁面54との間に生じる隙間が詰められることにより、車両用オイルレシーバ30をトランスミッションケース28に隙間なく取り付けることができる。これにより、たとえば、ファイナルギヤ26で掻き上げられて飛散しトランスミッションケース28の内壁面54を流れ落ちるオイルを安定的に確保することができる。
次に、本発明の他の実施例を説明する。なお、以下の説明において実施例相互に共通する部分には同一の符号を付して説明を省略する。
図6は、本発明の他の実施例における管状挿入突部120と装着穴100との関係を、管状挿入突部120の先端側から管状挿入突部120の中心軸線122方向から見た概略図である。第1挿入突部片60aに対応する第1挿入突部片120aと第2挿入突部片60bに対応する第2挿入突部片120bは、周方向長さはほぼ同等であるが、第1挿入突部片120aの剛性が第2挿入突部片120bの剛性よりも低くなるように、径方向厚みが異なるように形成されている。すなわち、第1挿入突部片120aの部分内周面124aと第2挿入突部片120bの124bとの曲率半径、および第1挿入突部片120aの部分外周面126aと第2挿入突部片120bの126bとの曲率半径が、それぞれ異なるように形成され、第1挿入突部片120aの厚みが第2挿入突部片120bの厚みよりも小さくなるように形成されている。そのため、車両用オイルレシーバ30に形成された管状挿入突部120が縮径されてトランスミッションケース28に形成された装着穴100内に圧入されると、第2管状挿入突部120bよりも厚みが小さくく形成された第1挿入突部片120aは、第2挿入突部片120bよりも多く弾性変形することになり、その弾性変形量の差だけ車両用オイルレシーバ30がトランスミッションケース28の内壁面54側へ変位するように付勢される。このため、車両用オイルレシーバ30とトランスミッションケース28の内壁面54との間に隙間が存在する場合には、その隙間が詰められる。これにより、前述の実施例と同様に、ファイナルギヤ26で掻き上げられて飛散したトランスミッションケース28の内壁面54を流れ落ちるオイルを安定的に確保することができる。
以上、本発明の実施例を図面に基づいて説明したが、本発明はその他の様態にも適用される。
たとえば、前述の実施例では、車両用オイルレシーバ30に設けられた管状挿入突部60はトランスミッションケース28の装着穴100に圧入されているが、必ずしもこれに限らず、管状挿入突部60はその他の車両用オイルレシーバ30に設けられた装着穴に圧入されてもよい。具体的には、トランスミッションケース28内に複数の車両用オイルレシーバ30が連結された構成であってもよい。また、管状挿入突部60は、トランスミッションケース28以外のケース、たとえば、図示しないエンドケースに設けられた装着穴に圧入されてもよい。
また、前述の実施例では、車両用オイルレシーバ30は、管状挿入突部60の中心軸線66と直交しない方向にトランスミッションケース28の内壁面54と接触する接触面56が形成されているが、必ずしもこれに限らず、接触面56は管状挿入突部60の中心軸線66と直交しない方向に他のオイルレシーバと接触するように形成されてもよい。
また、前述の実施例では、管状挿入突部60は2つに分割されて形成されているが、必ずしもこれに限らず、2つ以上に分割されて形成されてもよい。要するに、装着時には、管状挿入突部60、120の中心軸線66、122が装着穴100の中心軸線102に対して接触面56側へ偏心するように前記先端部が弾性変形させられるものであればよい。
また、前述の実施例では、一端部側の2つに分割された第1挿入突部片60aおよび第2挿入突部片60bは車両用オイルレシーバ30の幅方向に並んで設けられ、他端部側の2つに分割された第1挿入突部片120aおよび第2挿入突部片120bは車両用オイルレシーバ30の鉛直方向に並んで設けられているが、必ずしもこれに限らず、両端側とも車両用オイルレシーバ30の幅方向に並んで設けられてもよい。
また、前述の実施例の変速機構18は、常時噛合型平衡軸式変速機として説明されていたが、他の遊星歯車型自動変速機などの他の型式の変速機構であってもよい。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
28:トランスミッションケース
30:車両用オイルレシーバ
54:内壁面
56:接触面
60、80、120:管状挿入突部
66、86、122:管状挿入突部の中心軸線
100:装着穴
102:装着穴の中心軸線

Claims (1)

  1. 少なくとも先端部が周方向に2つ以上に分割された管状挿入突部を有し、
    トランスミッションケースの内壁面に形成された装着穴に前記管状挿入突部を嵌め入れることで前記トランスミッションケース内に装着される容器状の車両用オイルレシーバであって、
    前記トランスミッションケースの内壁面又は前記トランスミッションケース内に設けられた他のオイルレシーバと接触する、前記管状挿入突部の中心軸線と直交しない方向の接触面を備え、
    前記管状挿入突部は前記装着穴に圧入され、
    前記管状挿入突部の前記装着穴内への圧入状態では、前記中心軸線が前記装着穴の中心軸線に対して前記接触面又は前記他のオイルレシーバ側へ偏心するように前記先端部が弾性変形させられることを特徴とする車両用オイルレシーバ。
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