JP5410562B2 - 動力伝達機構の潤滑装置 - Google Patents

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Description

本発明は、オイルポンプによりギヤ等の潤滑を行う動力伝達機構の潤滑装置に関する。
特許文献1に記載の潤滑装置では、オイルポンプから供給される潤滑油をトランスミッションケース内に配置された案内パイプを介して前後進切替装置に供給している。
この案内パイプは、前後進切替装置を収容する左側ケースに一端が固定され、左側ケースからトルクコンバータを収容する右側ケース側に延びた後、上方に屈曲し、さらに右側ケース側から左側ケース側に延設されている。
特開2000−35109号公報
このようにトランスミッションケース内にパイプを配置して、オイルポンプから供給される潤滑油をパイプを介して供給すべき部位まで到達させる技術が知られているが、特許文献1に記載の潤滑装置では、オイルポンプが稼動して油圧が上昇すると、案内パイプが揺動してしまい潤滑油を供給すべき場所に的確に供給できないおそれがあった。また、案内パイプが揺動すると、ケースとの接触により案内パイプが破損するおそれもあった。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、潤滑油を的確に供給可能であってパイプの損傷を抑制可能な動力伝達機構の潤滑装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
オイルポンプ(例えば、後述の実施形態のオイルポンプ44)と、
第1及び第2ケース(例えば、後述の実施形態の第1及び第2ケース11A、11B)を有し、回転体を収容するケース(例えば、後述の実施形態のミッションケース11)と、
前記回転体に潤滑油を供給するパイプ(例えば、後述の実施形態の潤滑パイプ46)と、を備える動力伝達機構(例えば、後述の実施形態のトランスミッション10)の潤滑装置であって、
前記パイプは、一端(例えば、後述の実施形態の一端47a)が前記オイルポンプに接続され他端(例えば、後述の実施形態の他端47b)が前記第2ケース側に向かって延びる第1パイプ部位(例えば、後述の実施形態の第1パイプ部位47)と、一端(例えば、後述の実施形態の一端48a)が前記第2ケース側に位置し他端(例えば、後述の実施形態の他端48b)が前記第2ケースから離れる方向に位置する第2パイプ部位(例えば、後述の実施形態の第2パイプ部位48)と、前記第1パイプ部位の他端と前記第2パイプ部位の一端を連結し前記第2ケースの壁面(例えば、後述の実施形態の内壁面70)に沿って延びる第3パイプ部位(例えば、後述の実施形態の第3パイプ部位49)と、を有し、前記オイルポンプから供給される前記潤滑油を前記第1パイプ部位から前記第3パイプ部位を介して前記第2パイプ部位に供給し、
前記第3パイプ部位は、屈曲部(例えば、後述の実施形態の屈曲部49c)を有し、
前記第2ケースの壁面(例えば、後述の実施形態の内壁面70)には、前記屈曲部の上流側であって前記第3パイプ部位と対応する位置に第1保持部(例えば、後述の実施形態の第1保持部73)が形成され、前記屈曲部の下流側であって前記第3パイプ部位と対応する位置に第2保持部(例えば、後述の実施形態の第2保持部74)が形成され、
少なくとも、前記第3パイプ部位の前記第1保持部に対応する位置と前記屈曲部との距離(例えば、後述の実施形態の距離L1)と、前記第3パイプ部位の前記第2保持部に対応する位置と前記屈曲部との距離(例えば、後述の実施形態の距離L2)とのいずれか短い方に、前記回転体にオイルを供給する油穴(例えば、後述の実施形態の油穴49d)が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加えて、
前記第1保持部と前記第2保持部には、前記第3パイプ部位を支持するように断面視でV字状、又は、すり鉢状にテーパ面(例えば、後述の実施形態のテーパ面76、77)が形成されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加えて、
前記油穴は前記第2ケースの壁面に向かって開口し、
前記第2ケースの壁面には、前記油穴から供給された前記潤滑油が当たる吐出位置に樋(例えば、後述の実施形態の樋79)が形成され、
該樋は、前記油穴の吐出位置から変速機構を構成する前記回転体としての軸に向かって延びることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、
前記回転体は、変速機構を構成する複数の軸(例えば、後述の実施形態の第1メインシャフトMS1、第2メインシャフトMS2等)から構成され、
前記油穴は、前記複数の軸のうち、鉛直方向で下部に軸を有する軸(例えば、後述の実施形態のリバースシャフトRS)へ前記潤滑油を供給することを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2に記載の構成に加えて、
前記第1保持部と前記第2保持部は、凸部(例えば、後述の実施形態の凸部75)に前記テーパ面が形成されており、
前記凸部の高さは、前記第1及び第2ケースの合わせ面(例えば、後述の実施形態の合わせ面X)と同じ高さに設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、オイルポンプの稼動時に油圧が上昇した状態でも、第3パイプ部位が第2ケースの壁面に形成された第1保持部と第2保持部に固定されるので、ステーを設けなくても第3パイプ部位の変位を抑制することができ、これによりパイプの損傷を抑制することができる。
また、少なくとも、第3パイプ部位の第1保持部に対応する位置と屈曲部との距離と、第3パイプ部位の第2保持部に対応する位置と屈曲部との距離とのいずれか短い方に、回転体に潤滑油を供給する油穴が設けられている、言い換えるとより変位の小さい方に油穴が設けられているので、潤滑油の吐出位置の精度を上げることができ、潤滑油を的確に供給することができる。
請求項2に記載の発明によれば、油圧が上昇した状態であっても、より確実に第3パイプ部位を保持することができる。
請求項3に記載の発明によれば、樋に向かって潤滑油を吐出することで、より確実に軸に潤滑油を供給することができる。
請求項4に記載の発明によれば、最も精度よく位置制御される油穴から、鉛直方向で下部に軸を有する軸へ潤滑油を供給することで、重力によりさらに下部に位置する軸に効率的に潤滑油を供給することができる。
本発明に係る潤滑装置を備える自動車用の動力伝達機構を示す図であり、(a)は第1ケースと変速機構を内部から見た図であり、(b)は第2ケースを内部から見た図である。 ミッションケースの内部の潤滑装置の斜視図である。 潤滑パイプを支持する第2ケースの内壁面の平面図である。 潤滑パイプを保持する第1保持部周辺の縦断面図である。 図4のA−A線断面図である。
以下、本発明に係る動力伝達機構(以下、トランスミッションと呼ぶ。)の潤滑装置の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、自動車用のトランスミッション10は、第1ケース11Aと第2ケース11Bとサイドカバー11Cとで形成されるミッションケース11の内部に、紙面に対して垂直方向を回転軸線とする第1メインシャフトMS1、第2メインシャフトMS2、アイドルシャフトIS、カウンタシャフトCS、リバースシャフトRS及びディファレンシャル装置Dから構成される変速機構と、不図示のモータとが配置される。不図示のモータは、該変速機構に隣り合うように該変速機構とサイドカバー11Cとの間に配置される。なお、このトランスミッション10は、図1中の矢印で示すように、紙面の上下を鉛直方向で上下となるように、且つ、紙面の左右を前後方向としてディファレンシャル装置D側を前方、リバース軸側を後方となるように配置される。従って、各シャフトの回転軸線は、車両の車幅方向となっている。
第1メインシャフトMS1からは、不図示のエンジン及び/又はモータからの動力が入力され、カウンタシャフトCSに出力可能に構成される。また、第1メインシャフトMS1に入力された動力はアイドルシャフトISを介して第2メインシャフトMS2にも入力可能に構成され、第2メインシャフトMS2に入力された動力はカウンタシャフトCSに出力可能に構成される。さらに、第1メインシャフトMS1に入力された動力はリバースシャフトRSにも伝達可能に構成され、リバースシャフトRSからアイドルシャフトIS、第2メインシャフトMS2を介してカウンタシャフトCSに出力可能に構成される。なお、各シャフトには、ギヤとギヤの噛合いを切り換えるシフトが設けられており、ギヤの選択及び動力伝達経路の切り替えが可能となっている。カウンタシャフトCSに伝達された動力は、ディファレンシャル装置Dに入力され、不図示の車輪に出力される。
ミッションケース11の底部には、潤滑用及びモータの冷却用を兼ねるオイルが貯留するオイルリザーバ12が形成されており、オイルリザーバ12に貯留するオイルは、ミッションケース11内に設けられたオイルストレーナー50を経由して、さらにサクションパイプ42を介して第1ケース11Aの上部に取り付けられるオイルポンプ44に流れる。
オイルポンプ44には、サクションパイプ42とは異なる潤滑パイプ46と連結パイプ43とがオイルポンプ44の第2ケース11B側とサイドカバー11C側に接続されており、オイルが潤滑パイプ46を通って各シャフト、ギヤの噛合い部などに供給されるとともに、連結パイプ43を通って不図示のモータに供給される。
より具体的に説明すると、連結パイプ43は、オイルポンプ44に一端が接続され他端がサイドカバー11Cに接続され、オイルポンプ44から供給されるオイルを、連結パイプ43を介してサイドカバー11Cに供給し、サイドカバー11Cから不図示のモータに供給する。なお、連結パイプ43に油穴を設け、連結パイプからも不図示のモータにオイルに供給してもよい。
潤滑パイプ46は、一端47aがオイルポンプ44に接続され他端47bが第2ケース11B側に向かって延びる第1パイプ部位47と、一端48aが第2ケース11B側に位置し他端48bが第2ケース11Bから離れる方向に位置する第2パイプ部位48と、第1パイプ部位47の他端47bと第2パイプ部位48の一端48aを連結し第2ケース11Bの内壁面70に沿って延びる第3パイプ部位49と、を有する。第2パイプ部位48の他端48bは第1ケース11Aに固定されており、オイルポンプ44の停止中は、潤滑パイプ46は第1パイプ部位47の一端47aと第2パイプ部位48の他端48bで支持されている。
第3パイプ部位49は、第1パイプ部位側端部49aで第1パイプ部位47の他端47bに接続されており、第2パイプ部位側端部49bで第2パイプ部位48の一端48aに接続される。第3パイプ部位49の第1パイプ部位側端部49aと第2パイプ部位側端部49bとの間には、第1パイプ部位側端部49aよりに第2ケース11Bの内壁面70と平行な平面内で屈曲する屈曲部49cが形成され、オイルの流れ方向が屈曲部49cの上流側と下流側で異なっている。
第2ケース11Bの内壁面70には、図1(b)及び図3に示すように、屈曲部49cの上流側の第1パイプ部位側端部49a近傍であって第3パイプ部位49と対応する位置に第1保持部73が形成され、屈曲部49cの下流側の第2パイプ部位側端部49b近傍であって第3パイプ部位49と対応する位置に第2保持部74が形成される。
第1及び第2保持部73、74は、図5に示すように、第2ケース11Bの内壁面70から第1ケース11A側に向かって突出する凸部75に断面視ですり鉢状にテーパ面76、77が形成される。トランスミッション10の組立て時には、図5の実線で示すように、この第1保持部73と第3パイプ部位49との間及び第2保持部74と第3パイプ部位49との間には所定の隙間Tが形成されて、両者は非接触状態となっている。一方、トランスミッション10の組立て後、オイルポンプ44を一度稼動すると、第1パイプ部位47を流れるオイルの吐出圧により第3パイプ部位49が第2ケース11B側に変位して常時接触状態となり、オイルポンプ44の稼動中は第3パイプ部位49が第1保持部73に保持されるとともに第2保持部74にも保持される。このとき、図5の点線で示すように、第3パイプ部位49が第1及び第2保持部73、74のテーパ面76、77に2点で保持され位置決めされることで、エンジンによる振動及び走行時の車体の振動による潤滑パイプ46の摩耗が低減されるとともに、的確な潤滑が保証される。なお、潤滑についての詳細は後述する。
このように第3パイプ部位49を第1及び第2保持部73、74の2箇所で保持することにより、1箇所で保持する場合に発生するおそれのある第3パイプ部位49の傾きや倒れを効果的に防止することができる。
第1及び第2保持部73、74を構成する凸部75の高さは、図4に示す第1ケース11Aと第2ケース11Bの合わせ面Xの高さより僅かに、例えば数mm程度低く設定されている。このように、凸部75の高さを合わせ面Xの高さより僅かに低くなるようにオフセットさせることで、合わせ面Xの研磨時に、凸部75が研磨されることを防止することができる。なお、凸部75の高さは、第1ケース11Aと第2ケース11Bの合わせ面Xの高さと同一高さに設定してもよい。同一高さに設定とすることで、合わせ面Xと同時に加工することができる。
図3に示すように、第1保持部73と屈曲部49cとの距離L1は、第2保持部74と屈曲部49cとの距離L2よりも短くなっており、屈曲部49cからの距離の短い方である、第1保持部73と屈曲部49cとの間には油穴49dが第2ケース11B側に向かって開口するように形成されている。この油穴49dから供給されるオイルは第2ケース11Bの内壁面70を伝って、潤滑が必要な軸のうちミッションケース11内の最上部に位置するリバースシャフトRSに供給される。内壁面70を伝ってリバースシャフトRSに供給されたオイルは、リバースシャフトRSを支持する軸受を経由するため、軸受を油潤滑させることができる。
油穴49d以外の油穴については、第3パイプ部位49のいずれの位置に設けてもよく、設けなくてもよいが、本実施形態では、屈曲部49cからの距離の長い方である、第2保持部74と屈曲部49cとの間にも油穴49eが形成されている。さらに第2パイプ部位48にも複数の油穴が形成されており、これらの油穴からオイルが変速機構を構成する各シャフト、ギヤの噛合い部などに供給される。
以上説明しように本実施形態によれば、トランスミッション10の組立て後、オイルポンプ44が稼動中は、第1パイプ部位47を流れるオイルの吐出圧により第3パイプ部位49が第2ケース11B側に押し付けられ、第3パイプ部位49が第1保持部73に保持されるとともに第2保持部74にも保持されるので、ステーやボルト等を用いずに、潤滑パイプ46が第2ケース11Bに固定されることになる。これにより、エンジンによる振動及び走行時の車体の振動による潤滑パイプ46の摩耗が低減されるので、潤滑パイプ46の損傷を防ぐために肉厚を決定するにあたり潤滑パイプ46の肉厚を薄くすることができ、潤滑パイプ46の重量及び製造コストを低減することができる。また、ステーやボルト等を用いないことで部品点数を削減しつつ、組立て工数を簡略化することができる。
また、第3パイプ部位49に屈曲部49cを形成することで、直線状に形成する場合に比べてより確実に第3パイプ部位49の変位を抑制することができる。また、第3パイプ部位49は第1及び第2保持部73、74により固定され、屈曲部49cから第1保持部73までの距離を屈曲部49cから第2保持部74までの距離に比べて短くすることで、距離の短い部分の変位をより高精度で抑制することができる。
また、油穴49dは屈曲部49cからの距離が短い方である、第1保持部73と屈曲部49cとの間に設けられているので、油穴49dはきわめて高い位置精度を有することになり、必要部位に的確に潤滑を行うことができる。そして、その油穴49dから、潤滑が必要な軸のうちミッションケース11内の最上部に位置するリバースシャフトRSに供給するので、ギヤの回転等により最もオイルが飛散しにくい部分へ、最も位置精度の高い油穴からオイルを供給することで的確な潤滑が可能となる。さらに、リバースシャフトRSに供給に供給された潤滑油は、重力の影響を受けてリバースシャフトRSから他のシャフトに供給されるので、最適な潤滑を行うことができる。
なお、ミッションケース11内で、リバースシャフトRSより上方にオイルポンプ軸が存在するが、オイルポンプ軸はオイルポンプ44により自己潤滑を行うため、他からの潤滑供給が必要な軸のうち最上部に位置する軸は本実施形態のトランスミッション10においてはリバースシャフトRSとなっている。
また、図1(b)及び図5に示すように、油穴49dから吐出したオイルが第2ケース11Bの内壁面70に当たる吐出位置に、リバースシャフトRSまで延びる樋79が形成されていることが好ましい。このように樋79に向かって油穴49dからオイルを吐出することで、より確実にリバースシャフトRS及びリバースシャフトRSの軸受にオイルを供給することができる。なお、樋79は第2ケース11Bの内壁面70に一体形成する場合に限らず、別体として内壁面70に取り付けるように構成してもよい。
さらに、上記実施形態では、油穴49dから、潤滑が必要な軸のうちミッションケース11内の最上部に位置するリバースシャフトRSに供給したが、これに限らず、鉛直方向で下部に軸を有する軸であれば、いずれの軸に供給してもよい。鉛直方向で下部に軸を有する軸であれば、重力によりさらに下部に位置する軸に効率的に潤滑油を供給することができる。
尚、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
凸部75に形成されるテーパ面76、77は、断面視ですり鉢状に限らずV字状に形成してもよい。
また、第1保持部73と屈曲部49cとの間に設けられる油穴は、1箇所に限らず2箇所以上設けてもよい。
また、上記実施形態では、第1保持部73と屈曲部49cとの距離L1が、第2保持部74と屈曲部49cとの距離L2よりも短くなるように構成したが、第2保持部74と屈曲部49cとの距離L2が第1保持部73と屈曲部49cとの距離L1より短くなるように構成してもよい。この場合、少なくとも、屈曲部49cからの距離の短い方である、第2保持部74と屈曲部49cとの間に、油穴を形成すればよい。
10 トランスミッション(動力伝達機構)
11 ミッションケース(ケース)
11A 第1ケース
11B 第2ケース
44 オイルポンプ
46 潤滑パイプ(パイプ)
47 第1パイプ部位
47a 第1パイプ部位の一端
47b 第1パイプ部位の他端
48 第2パイプ部位
48a 第2パイプ部位の一端
48b 第2パイプ部位の他端
49 第3パイプ部位
49c 屈曲部
49d 油穴
73 第1保持部
74 第2保持部
75 凸部
76、77 テーパ面
79 樋
L1 第1保持部に対応する位置と屈曲部との距離
L2 第2保持部に対応する位置と屈曲部との距離
RS リバースシャフト(軸)
X 合わせ面

Claims (5)

  1. オイルポンプと、
    第1及び第2ケースを有し、回転体を収容するケースと、
    前記回転体に潤滑油を供給するパイプと、を備える動力伝達機構の潤滑装置であって、
    前記パイプは、一端が前記オイルポンプに接続され他端が前記第2ケース側に向かって延びる第1パイプ部位と、一端が前記第2ケース側に位置し他端が前記第2ケースから離れる方向に位置する第2パイプ部位と、前記第1パイプ部位の他端と前記第2パイプ部位の一端を連結し前記第2ケースの壁面に沿って延びる第3パイプ部位と、を有し、前記オイルポンプから供給される前記潤滑油を前記第1パイプ部位から前記第3パイプ部位を介して前記第2パイプ部位に供給し、
    前記第3パイプ部位は、屈曲部を有し、
    前記第2ケースの壁面には、前記屈曲部の上流側であって前記第3パイプ部位と対応する位置に第1保持部が形成され、前記屈曲部の下流側であって前記第3パイプ部位と対応する位置に第2保持部が形成され、
    少なくとも、前記第3パイプ部位の前記第1保持部に対応する位置と前記屈曲部との距離と、前記第3パイプ部位の前記第2保持部に対応する位置と前記屈曲部との距離とのいずれか短い方に、前記回転体にオイルを供給する油穴が設けられていることを特徴とする動力伝達機構の潤滑装置。
  2. 前記第1保持部と前記第2保持部には、前記第3パイプ部位を支持するように断面視でV字状、又は、すり鉢状にテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達機構の潤滑装置。
  3. 前記油穴は前記第2ケースの壁面に向かって開口し、
    前記第2ケースの壁面には、前記油穴から供給された前記潤滑油が当たる吐出位置に樋が形成され、
    該樋は、前記油穴の吐出位置から変速機構を構成する前記回転体としての軸に向かって延びることを特徴とする請求項1又は2に記載の動力伝達機構の潤滑装置。
  4. 前記回転体は、変速機構を構成する複数の軸から構成され、
    前記油穴は、前記複数の軸のうち、鉛直方向で下部に軸を有する軸へ前記潤滑油を供給することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の動力伝達機構の潤滑装置。
  5. 前記第1保持部と前記第2保持部は、凸部に前記テーパ面が形成されており、
    前記凸部の高さは、前記第1及び第2ケースの合わせ面と同じ高さに設定されていることを特徴とする請求項2に記載の動力伝達機構の潤滑装置。
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