JP6565173B2 - インクジェット捺染用水系ブラックインクおよびインクジェット捺染方法 - Google Patents

インクジェット捺染用水系ブラックインクおよびインクジェット捺染方法 Download PDF

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Description

本発明は、インクジェット捺染用水系ブラックインクおよびインクジェット捺染方法に関する。
インクジェット記録方式による布帛の捺染(以下、単に「インクジェット捺染」ともいう。)は、インクをインクジェットヘッドから吐出して布帛に着弾させる工程、インクが着弾された布帛に蒸気を付与してインクが含有する染料を布帛の繊維に定着させる工程、および蒸気が付与された布帛を洗浄して定着されなかった染料を除去する工程を含んで行われる。インクジェット捺染は、従来のローラ方式による捺染等とは異なり、版を作製する必要がないため、工程を簡略化することができる。また、インクジェット捺染は、インクの種類および着弾させる場所を調整することで、より階調性に富んだ画像を形成することができる。さらに、インクジェット捺染は、画像形成に必要な量だけのインクを必要とするため、従来の方法よりも廃液が少ない。
インクジェット捺染では、画像を形成する布帛の種類に対応してインクの種類を適切に選択する必要がある。たとえば、ポリエステル繊維その他の疎水性の構造を有する人工繊維のインクジェット捺染では、分散染料を水に分散させたインクで布帛上に画像を形成する。
インクジェット捺染では、形成される画像の色域を拡大する観点から、イエロー、マゼンタおよびシアンの各色のインクに、ブラックインクを組み合わせて染色を行うことがある。このとき、前記ブラックインクとして、レッド系分散染料と、ブルー系分散染料と、オレンジ系分散染料およびイエロー系分散染料から選択される少なくとも1つとを組み合わせて含有するインクを用いることで、定着後に自然なブラックの色相を高濃度で発色させる技術が知られている。
たとえば、特許文献1は、ブラックの自然な色相を高濃度から低濃度までの様々な濃度で発色させることができる、C.I.Disperse Orange(以下、単に「DO」という。)−29、C.I.Disperse Red(以下、単に「DR」という。)−177およびC.I.Disperse Blue(以下、単に「DB」という。)−291:1を含有するブラックインクを開示する。
米国特許出願公開第2007/0107626号明細書
インクジェット捺染では、インクを着弾させた側の布帛の面(以下、単に「表面」という。)のみならず、反対側の布帛の面(以下、単に「裏面」という。)にも同様の色調の画像を形成させることが要求されることがある。しかし、従来のブラックインクでは、布帛の表面と裏面で同一の色調にならないことがあった。
また、複数の色の分散染料を組み合わせて含有するブラックインクを用いてインクジェット捺染を行うと、画像を形成すべき部分の端部から、1または複数の分散染料が画像の外側に滲み出ることがあり、これによって画像が不鮮明になることがあった。
また、ブラックインク中の分散染料が保存中や射出時にインク中で析出して体積の大きな粒子になると、インクジェット捺染装置の細い流路やノズルをふさいでしまい、吐出ヘッドからのインクの射出性が低下することがある。そのため、インクジェット捺染用のブラックインクには、射出性を高める観点から、保存中に体積の大きな粒子が成長しにくいことが求められる。
前記の事情に鑑みて、本発明は、表面および裏面の両方に同様の色調を高濃度で発色することができ、画像を形成すべき部分の端部からの分散染料の滲み出しが生じにくく、かつ、保存中に体積の大きな粒子が成長しにくい、インクジェット捺染用ブラックインクおよびそのようなブラックインクを用いたインクジェット捺染方法を提供することをその目的とする。
本発明は、以下に示すインクジェット捺染用水系ブラックインクに関する。
[1]水と、分散染料とを含有するインクジェット捺染用水系ブラックインクであって、
前記分散染料は、オレンジ系分散染料およびイエロー系分散染料から選択される少なくとも1つと、レッド系分散染料と、ブルー系分散染料とを含み、
前記レッド系分散染料は、式(1)で表される化合物であり、
前記ブルー系分散染料は、式(2)で表される化合物であることを特徴とする、ブラックインク。
Figure 0006565173
式(1)中、Rは、ニトロ基またはクロロ基であり、Rは、Rがニトロ基の場合は水素原子でありRがクロロ基の場合はクロロ基であり、Rは、水素原子またはメチル基であり、Rのいずれか一方はシアノエチル基であり、Rの他方は、エチル基、シアノエチル基、アセトキシエチル基およびエチルカーボネートエチル基からなる群から選ばれる1つである。
Figure 0006565173
式(2)中、Rは、独立して、シアノ基、ニトロ基およびブロモ基からなる群から選ばれる1つであり、ただし、Rのいずれかがニトロ基の場合、もう一方がニトロ基であることはなく、Rのいずれかがブロモ基の場合、もう一方がブロモ基であることはなく、Rは、メチル基またはエチル基であり、Rは、水素原子、メトキシ基およびエトキシ基からなる群から選ばれる1つであり、Rは、独立して、水素原子、エチル基、シアノエチル基、ベンジル基、アセトキシエチル基およびメトキシエチル基からなる群から選ばれる1つであり、Rの少なくとも1つがアセトキシエチル基の場合は、Rはエトキシ基であり、それ以外の場合は、Rは、水素原子またはメトキシ基である。
[2]最大吸光度は4000以上であることを特徴とする、[1]に記載のブラックインク。
[3]前記分散染料は、630nm以上680nm以下の極大吸収波長を有するブルー系分散染料をさらに含むことを特徴とする、[1]または[2]に記載のブラックインク。
[4]前記分散染料の質量は、ブラックインク全体の質量に対して10質量%以上15質量%以下であることを特徴とする、[1]〜[3]のいずれかに記載のブラックインク。
[5]前記分散染料の質量は、ブラックインク全体の質量に対して12質量%以上15質量%以下であることを特徴とする、[1]〜[4]のいずれかに記載のブラックインク。
[6]前記レッド系分散染料は、C.I.Disperse Red−154またはC.I.Disperse Red−177であることを特徴とする、[1]〜[5]のいずれかに記載のブラックインク。
[7]前記ブルー系分散染料は、C.I.Disperse Blue−79またはC.I.Disperse Blue−165であることを特徴とする、[1]〜[6]のいずれかに記載のブラックインク。
[8]分子量400以上1000以下のポリエチレングリコール、分子量400以上1000以下のポリプロピレングリコール、および式(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つをさらに含有することを特徴とする、[1]〜[7]のいずれかに記載のブラックインク。
Figure 0006565173
式(3)中、R11はいずれもエチレングリコール基またはポリプレングリコール基を表し、x、yおよびzはいずれも正の整数であり、x+y+z=3〜30である。
また、本発明は、以下に示すインクジェット捺染方法に関する。
[9]ブラックインクで布帛に画像を形成するインクジェット捺染方法において、前記ブラックインクは、[1]〜[8]のいずれか1項に記載のブラックインクであることを特徴とする、インクジェット捺染方法。
[10]前記布帛は、画像を形成する部位がポリエステル系繊維を含んで構成される布帛であることを特徴とする、[9]に記載のインクジェット捺染方法。
本発明によれば、表面および裏面の両方に同様の色調を高濃度で発色することができ、画像を形成すべき部分の端部からの分散染料の滲み出しが生じにくく、かつ、保存中に体積の大きな粒子が成長しにくい、インクジェット捺染用ブラックインクおよびそのようなブラックインクを用いたインクジェット捺染方法が提供される。
図1は、本発明のインクジェット捺染方法の画像形成工程を行うことができるインクジェット捺染装置の構成の一部を概略的に示す図である。
1.インクジェット捺染用水系ブラックインク
本発明に係るインクジェット捺染用水系ブラックインク(以下、単に「本発明のブラックインク」ともいう。)は、水と、分散染料とを含有する。本発明のブラックインクは、分散染料として、レッド系分散染料とブルー系分散染料と、オレンジ系分散染料およびイエロー系分散染料から選択される少なくとも1つとを含む。
本発明のブラックインクは、インクジェット捺染した布帛の裏側にも良好な色調を発色することで表面の色調と裏面の色調との間の差を小さくし、かつ、画像端部からの滲みが生じにくい。これは、以下の理由によるものと考えられる。
インク液滴が着弾した布帛に蒸気を付与すると、熱によって布帛の繊維を構成する高分子の運動が活発となり、高温の蒸気に溶解した疎水性の分散染料が疎水性布帛であるポリエステルの繊維構造に浸透しやすくなる。こうして繊維構造中に分散染料が浸透して定着することで、布帛が発色する。このとき、インク液滴中に含有される複数の分散染料のうち、蒸気に溶解しにくい分散染料は、疎水性が高いため蒸気よりも繊維構造に分配されやすく、繊維構造中に浸透して定着されやすいため、布帛の繊維構造の表面を伝って裏面までは拡散しにくい。逆に、蒸気に溶解しやすい分散染料は、疎水性が低いため繊維構造よりも蒸気に分配されやすく、繊維構造へ浸透しにくいため、繊維構造の表面を伝って布帛の裏面まで拡散しやすい。そのため、分散染料の間で蒸気への溶解度に差があると、布帛の裏面では、裏面まで拡散しにくい(蒸気に溶解しにくい)分散染料による色調が、裏面まで拡散しやすい(蒸気に溶解しやすい)分散染料による色調よりも発現しにくいため、布帛の表面の色調と裏面の色調との間の差が大きくなる。
また、蒸気に溶解しやすい分散染料は線維構造に浸透して定着されにくく、繊維の表面を伝って拡散しやすいため、画像端部の外側まで拡散して画像端部に滲みを生じさせやすい。
本発明者らの知見によると、特に、ブラックインクが含有するレッド系分散染料とブルー系分散染料との間で蒸気への溶解度(繊維構造内への浸透のしやすさ)に差がある場合に、布帛の表面の色調と裏面の色調との間の差が大きくなり、かつ画像端部の滲みが生じやすい。
なお、溶解度が高すぎる分散染料がインクに含有されていると、溶解度が高い分散染料がインク中の水分に溶解し、溶解していない他の分散染料の結晶成長を促すことで、体積の大きな粒子が形成されることがある(オストワルド成長)。このような体積の大きな粒子が形成されると、吐出ノズルからのインクの射出性が低くなることがある。一方で、溶解度が低すぎる分散染料は、常温の水への溶解性も低いため、インク保存中に析出および凝集して、インクの保存性および射出性を低下させることがある。
また、高濃度のブラックを発色させるためにブラックインク中の各分散染料の含有量を多くすると、インクの粘度が高くなり、射出性が悪くなる。分散染料の含有量を多くせずに高濃度のブラックを発色させるためには、染料1gあたりの換算吸光度が35000以上200000以下であるレッド系分散染料およびブルー系分散染料をブラックインクに含有させることが望ましい。
前記染料1gあたりの換算吸光度は、最大吸光度が0.5〜1.0の範囲になるような濃度に分散染料をアセトンで希釈し、分光光度計(UV−VIS SPECTROPHOTOMETER V−550、日本分光社製)で希釈液の吸光度を測定し、測定された値に希釈倍率を乗算することで、求めることができる。
本発明者らの知見によれば、式(1)で表される構造を有するレッド系分散染料および式(2)で表される構造を有するブルー系分散染料は、蒸気への溶解度の差が小さく、それぞれの溶解度も高すぎずかつ低すぎず、かつ、それぞれの換算吸光度も前記条件を満たす。そのため、これらの分散染料を含有する本発明のブラックインクは、布帛の表面の色調と裏面の色調との間の差が小さく、画像端部の滲みが生じにくく、かつ、インクの保存性および射出性が良好である。
高濃度のブラックを発色させる観点からは、本発明のブラックインクは、最大吸光度が4000以上であることが好ましい。より高濃度のブラックを発色させる観点からは、本発明のブラックインクの最大吸光度は、5500以上であることがより好ましい。
ブラックインクの最大吸光度は、ブラックインクをアセトンで希釈し、分光光度計(UV−VIS SPECTROPHOTOMETER V−550、日本分光社製))で可視部の収集スペクトルを測定し、吸光度が最大となる波長での吸光度の値に希釈倍率を乗算することで、求めることができる。なお、希釈倍率は、最大吸光度の測定値が0.5〜1.0の間になるように設定することが好ましい。
以下、各成分の詳細な説明を通じて、本発明に係るインクをより詳細に説明する。
1−1.分散染料
分散染料は、レッド系分散染料、ブルー系分散染料、ならびにオレンジ系分散染料およびイエロー系分散染料から選択される少なくとも1つを含む。分散染料は、布帛を染色した際に黒色を呈し、かつ本発明の効果が奏されるインクを調製することが可能な範囲において、その他の分散染料を含んでいてもよい。なお、本発明において、染料は、英国染料染色学会および米国繊維化学技術・染色技術協会が共同で作成しているデータベースであるカラーインデックス(ColourIndex)に登録されているカラーインデックス名によって特定される。
発色をより良好にし、かつ吐出ヘッドからより良好に吐出できる範囲に本発明のブラックインクの粘度を調整するという観点から、分散染料の含有量は、インクの全質量に対して3質量%以上20質量%以下であることが好ましい。より高濃度のブラックを発色させる観点からは、分散染料の含有量は、インクの全質量に対して8質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、10質量%以上15質量%以下であることがより好ましく、12質量%以上15質量%以下であることがさらに好ましい。
1−1−1.レッド系分散染料
レッド系分散染料は、式(1)で表される化合物である。レッド系分散染料は、本発明のブラックインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
Figure 0006565173
式(1)中、Rは、ニトロ基またはクロロ基であり、Rは、Rがニトロ基の場合は水素原子であってRがクロロ基の場合はクロロ基であり、Rは、水素原子またはメチル基であり、Rのいずれか一方はシアノエチル基であり、Rの他方は、エチル基、シアノエチル基、アセトキシエチル基およびエチルカーボネートエチル基からなる群から選ばれる1つである。
式(1)で表される化合物の例には、DR−145、DR−152、DR−154およびDR−177が含まれる。
分散染料の発色濃度がより高いため、より濃度の高いブラック画像を形成するブラックインクとなるように分散染料の組みあわせを調整しやすいという観点からは、DR−154およびDR−177が好ましい。
レッド系分散染料の含有量は、他の分散染料とともにインク中に含有させることで所望のブラックの色調が得られる量であればよく、たとえば、本発明のブラックインクの全質量に対して、2.8質量%以上5.0質量%以下である。
1−1−2.ブルー系分散染料
ブルー系分散染料は、式(2)で表される化合物である。ブルー系分散染料は、本発明のブラックインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
Figure 0006565173
式(2)中、Rは、独立して、シアノ基、ニトロ基およびブロモ基からなる群から選ばれる1つであり、ただし、Rのいずれかがニトロ基の場合、もう一方がニトロ基であることはなく、Rのいずれかがブロモ基の場合、もう一方がブロモ基であることはなく、Rは、メチル基またはエチル基であり、Rは、水素原子、メトキシ基およびエトキシ基からなる群から選ばれる1つであり、Rは、独立して、水素原子、エチル基、シアノエチル基、ベンジル基、アセトキシエチル基およびメトキシエチル基からなる群から選ばれる1つであり、Rの少なくとも1つがアセトキシエチル基の場合は、Rはエトキシ基であり、それ以外の場合は、Rは、水素原子またはメトキシ基である。
式(2)で表される化合物の例には、DB−79、DB−165、DB−165:1、DB−183、DB−257、DB−281およびDR−291が含まれる。
インクジェットヘッドからの射出性およびインクの保存性を高めるという観点からは、DB−79およびDB−165が好ましい。
ブルー系分散染料の含有量は、他の分散染料とともにインク中に含有させることで所望のブラックの色調が得られる量であればよく、たとえば、本発明のブラックインクの全質量に対して、2.0質量%以上3.5質量%以下である。
1−1−3.イエロー系分散染料またはオレンジ系分散染料
イエロー系分散染料またはオレンジ系分散染料は、前記レッド系分散染料およびブルー系分散染料と組みあわせてインクに含有される。イエロー系分散染料またはオレンジ系分散染料は、布帛を染色した際に黒色を呈し、かつ本発明の効果が奏されるインクを調製することが可能な範囲において、本発明のブラックインク中に、いずれか一方のみが含有されていてもよく、双方が含有されていてもよい。また、イエロー系分散染料が2種以上、またはオレンジ系分散染料が2種以上、本発明のブラックインク中に含有されていてもよい。
前記イエロー系分散染料の例には、C.I.Disperse Yellow(以下、単に「DY」という。)DY」ともいう)―3、DY−4、DY−5、DY−7、DY−9、DY−13、DY−23、DY−24、DY−30、DY−33、DY−34、DY−42、DY−44、DY−49、DY−50、DY−51、DY−54、DY−56、DY−58、DY−60、DY−63、DY−64、DY−66、DY−68、DY−71、DY−74、DY−76、DY−79、DY−82、DY−83、DY−85、DY−86、DY−88、DY−90、DY−91、DY−93、DY−98、DY−99、DY−100、DY−104、DY−108、DY−114、DY−116、DY−118、DY−119、DY−122、DY−124、DY−126、DY−135、DY−140、DY−141、DY−149、DY−160、DY−162、DY−163、DY−164、DY−165、DY−179、DY−180、DY−182、DY−183、DY−184、DY−186、DY−192、DY−198、DY−199、DY−202、DY−204、DY−210、DY−211、DY−215、DY−216、DY−218、DY−224、DY−227、DY−231およびDY−232が含まれる。
ブラックの色相を自然なものにして、望ましい濃度で発色させる観点からは、DY−54、DY−114、DY−149、DY−160およびDY−163が好ましい。
前記オレンジ系分散染料の例には、DO−1、DO−3、DO−5、DO−7、DO−11、DO−13、DO−17、DO−20、DO−21、DO−25、DO−29、DO−30、DO−31、DO−32、DO−33、DO−37、DO−38、DO−42、DO−43、DO−44、DO−45、DO−46、DO−47、DO−48、DO−49、DO−50、DO−53、DO−54、DO−55、DO−56、DO−57、DO−58、DO−59、DO−61、DO−66、DO−71、DO−73、DO−76、DO−78、DO−80、DO−89、DO−90、DO−91、DO−93、DO−96、DO−97、DO−119、DO−127、DO−130、DO−139およびDO−142が含まれる。
ブラックの色相を自然なものにして、望ましい濃度で発色させる観点からは、DO−29、DO−32、DO−47、DO−61およびDO−73が好ましい。
イエロー系分散染料またはオレンジ系分散染料の含有量の合計は、他の分散染料とともにインク中に含有させることで所望のブラックの色調が得られる量であればよく、たとえば、本発明のブラックインクの全質量に対して、2.5質量%以上3.5質量%以下である。
1−1−4.長波長ブルー分散染料
その他の分散染料には、630nm以上680nm以下の極大吸収波長を有するブルー系分散染料(以下、単に「長波長ブルー分散染料」ともいう。)が含まれる。長波長ブルー分散染料は、本発明のブラックインクの長波長側の吸収を高めて、本発明のブラックインクが吸収できる光の波長分布を広げることができる。長波長側の吸収が低いブラックインクによって形成された画像は、蛍光灯からの光等の長波長の光を少なく含む光の下では黒く見えても、太陽光のように長波長の光を多く含む光の下では、吸収されにくい長波長の光が反射されることにより、赤みを帯びて見えることがある。しかし、本発明のブラックインクが前記長波長ブルー分散染料を含有することで長波長側の吸収が高まると、形成された画像が長波長の光もより十分に吸収できるようになるため、照射される光の分光分布によらず、より同様の色合いに見える。長波長ブルー分散染料は、本発明のブラックインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
長波長ブルー分散染料の例には、DB−60が含まれる。
照射される光の分光分布による色合いの違いをより少なくする観点からは、長波長ブルー分散染料の含有量は、インク全体の質量に対して1.6質量%以上2.6質量%以下であることが好ましい。
1−1−5.その他の分散染料
その他の分散染料には、式(1)で表される化合物ではないレッド系分散染料、式(2)で表される化合物ではないブルー系分散染料、ならびにバイオレット系分散染料およびグリーン系分散染料を含む前記以外の色の分散染料が含まれる。その他の分散染料は、本発明のブラックインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
式(1)で表される化合物ではないレッド系分散染料の例には、DR−179およびDR−191が含まれる。
式(2)で表される化合物ではないブルー系分散染料の例には、DB−60が含まれる。
1−2.その他の成分
本発明のブラックインクは、本発明の効果が奏される範囲において、水溶性有機溶剤、分散剤、防腐剤もしくは防黴剤、pH調整剤、染料溶解助剤、消泡剤、導電率調整剤、濃染剤、均染剤または浸透剤を含有してもよい。これらの成分は、本発明のブラックインク中に、1種のみが含有されていてもよく、2種以上が含有されていてもよい。
1−2−1.分散剤
分散剤は、分散染料の分散性を高めて、本発明のブラックインク中での気泡の発生、インクのゲル化、およびインクの粘度の上昇を抑制することができる。分散剤は、湿潤能力、微粒子化能力、分散安定性、布帛への染色性、定着率、均染性、移染性および堅牢度に及ぼす影響および高温下でのタール化のしにくさ等を考慮して、分散染料にあわせて選択することができる。
分散剤の例には、クレオソート油スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムと2−ナフトール−6−スルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、クレゾールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、フェノールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフトールスルホン酸ナトリウムのホルマリン縮合物、β−ナフタリンスルホン酸ナトリウムおよびβ−ナフトールスルホン酸ナトリウムを含むホルマリン縮合物、エチレンオキシドおよびプロピレンオキシドを含むアルキレンオキシド、脂肪アルコール、脂肪アミン、脂肪酸、フェノール類、アルキルフェノールおよびカルボン酸アミンを含むアルキル化可能な化合物、リグニンスルホン酸塩、パラフィンスルホン酸ナトリウム、α-オレフィンと無水マレイン酸の共重合物、ならびに公知のくし型ブロックポリマーが含まれる。
くし型ブロックポリマーの例には、DISPERBYK−190、DISPERBYK−194N、DISPERBYK−2010、DISPERBYK−2015およびBYK−154(ビックケミー社、「DISPERBYK」は同社の登録商標)、ならびにJONCRYL PDX−6102B、JONCRYL PDX−6124、JONCRYL JDX−6639およびJONCRYL JDX−6500(BASF社、「JONCRYL」は同社の登録商標)が含まれる。
分散剤の量は、分散染料の全質量を100質量部としたときに、20質量部以上200質量部以下とすることができる。前記分散剤の量を20質量部以上とすることで、分散染料の分散性がより高まる。前記分散剤の量を200質量部以下とすることで、分散剤による、射出性の低下を抑制することができる。
1−2−2.水溶性有機溶剤
水溶性有機溶剤の例には、メタノール、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、ブタノール、イソブタノール、sec−ブタノールおよびt−ブタノールを含むアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘキサンジオール、ペンタンジオール、式(3)で表される化合物その他のグリセリン、ヘキサントリオール、チオジグリコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオールおよび1,2−ヘプタンジオールを含む多価アルコール、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、モルホリン、N−エチルモルホリン、エチレンジアミン、ジエチレンジアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエチレンペンタミン、ポリエチレンイミン、ペンタメチルジエチレントリアミンおよびテトラメチルプロピレンジアミンを含むアミン、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミドおよびN,N−ジメチルアセトアミドを含むアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、シクロヘキシルピロリドン、2−オキサゾリドンおよび1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンを含む複素環化合物、ジメチルスルホキシドを含むスルホキシド、ならびにジエチレングリコールのアルキルエーテル、トリエチレングリコールのアルキルエーテルおよびジプロピレングリコールのアルキルエーテルを含むグリコールエーテルが含まれる。
Figure 0006565173
式(3)中、R11はいずれもエチレングリコール基またはポリプレングリコール基を表し、x、yおよびzはいずれも正の整数であり、x+y+z=3〜30である。
分散染料の布帛の繊維構造への浸透を調整し、布帛の表裏の色調差をより小さくする観点からは、水溶性有機溶剤は、分子量400以上1000以下のポリエチレングリコール、分子量400以上1000以下のポリプロピレングリコール、および式(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つを含むことが好ましく、上記観点からは、分子量400以上1000以下のポリエチレングリコールであることがさらに好ましい。
これらの水溶性有機溶剤の含有量は、ブラックインク全体の質量に対して2質量%以上20質量%以下とすることができる。これらの水溶性有機溶剤の含有量をブラックインク全体の質量に対して2質量%以上とすることで、布帛の表裏の色調差をより小さくすることができる。これらの水溶性有機溶剤の含有量をブラックインク全体の質量に対して20質量%以下とすることで、インクの高粘度化およびインクジェット射出の不安定化をより生じにくくすることができる。
水溶性有機溶剤全体の量は、本発明のブラックインクの全質量に対して20質量%以上70質量%未満とすることができる。水溶性有機溶剤の量を本発明のブラックインクの全質量に対して20質量%以上とすることで、分散染料の分散性がより高まり、かつ射出性がより高まる。水溶性有機溶剤の量を本発明のブラックインクの全質量に対して70質量%未満とすることで、水溶性有機溶媒を含有させても本発明のブラックインクの乾燥性が良好となる。
1−2−3.防腐剤または防黴剤
防腐剤または防黴剤の例には、芳香族ハロゲン化合物、メチレンジチオシアナート、含ハロゲン窒素硫黄化合物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(たとえばプロキセルGXL(アーチ ケミカル社製、プロキセルは同社の登録商標))が含まれる。
1−2−4.界面活性剤
界面活性剤の例には、ジアルキルスルホコハク酸塩類、アルキルナフタレンスルホン酸塩類および脂肪酸塩類等のアニオン性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル類、アセチレングリコール類およびポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー類等のノニオン性界面活性剤、アルキルアミン塩類および第四級アンモニウム塩類等のカチオン性界面活性剤、ならびにシリコーン系やフッ素系の界面活性剤が含まれる。
1−3.本発明のブラックインクの物性
本発明のブラックインクの25℃における粘度は、インクの射出性をより高める観点から、1mPa・s以上40mPa・s以下であることが好ましく、5mPa・s以上40mPa・s以下であることがより好ましく、5mPa・s以上20mPa・s以下であることがさらに好ましい。インクの粘度は、E型粘度計(たとえば、V−25、東機産業株式会社製)により、25℃、20rpmで測定することができる。
本発明のブラックインクの25℃における表面張力は、25mN/m以上50mN/m以下であることが好ましい。表面張力が25mN/m以上であると、画像の滲みがより生じにくい。表面張力が50mN/m以下であると、本発明のブラックインクがより布帛により浸透しやすい。インクの粘度は、たとえば、CBVP−Z、協和界面科学株式会社製により測定することができる。
1−4.本発明のブラックインクの調製
本発明のブラックインクは、前記分散染料および水、ならびに任意に含有される前記その他の成分を混合し、分散染料を分散させることによって調製することができる。分散染料は、ボールミル、サンドミル、ラインミルおよび高圧ホモジナイザーを含む分散機によって分散させてもよい。ノズルの目詰まりを防止し、安定して出射させる観点からは、分散染料は、体積平均粒径が300nm以下、最大粒径が900nm以下となるように分散させることが好ましい。分散染料の体積平均粒径は、ゼータサイザー1000、マルバーン社製(「ゼータサイザー」はマルバーン社の登録商標)を用いて、200倍で希釈しインクを動的光散乱法によって常温(25℃)で測定することができる。
2.インクジェット捺染方法
本発明のインクジェット捺染方法は、ブラックインクで布帛に画像を形成するインクジェット捺染方法において、前記ブラックインクは、上記したブラックインクであることを特徴とする、インクジェット捺染方法である。本発明のインクジェット捺染方法は、前述した本発明のブラックインクをインクジェット捺染インクとする以外は、公知のインクジェット捺染方法と同様に行い得る。
たとえば、本発明のインクジェット捺染方法は、本発明のブラックインクの液滴を記録ヘッドから布帛に向けて吐出する工程(画像形成工程)と、布帛に着弾した本発明のブラックインクに含有される染料を布帛の繊維に定着させる工程(発色工程)と、染料が繊維に定着した布帛を洗浄して繊維に定着できなかった染料を除去する工程(洗浄工程)とを含む。本発明のインクジェット捺染方法は、必要に応じて、布帛に前処理剤を付与する工程(前処理工程)または洗浄された布帛を乾燥する工程(乾燥工程)をさらに含んでもよい。
2−1.画像形成工程
画像形成工程は、本発明のインクジェットインクの液滴を記録ヘッドから布帛に向けて吐出して、発色前の画像を形成する工程である。たとえば、複数の記録ヘッドを搭載するヘッドキャリッジに対して布帛を相対移動させながら、インクの液滴を記録ヘッドから吐出して、布帛に着弾させることで、発色前の画像を形成することができる。なお、本発明のブラックインクを含む複数の色のインクを用いて画像を形成する場合、各色のインク液滴は、別々に吐出しても、同時に吐出してもよい。発色前画像の滲みを抑制する観点から、必要に応じて布帛を加熱して本工程を行ってもよい。
2−2.発色工程
発色工程は、発色前の画像が形成された布帛に高温の蒸気を付与して、染料を布帛の繊維に定着させる工程である。発色工程によって、インク本来の色相が発現する。染料を布帛の繊維に定着させる方法の例には、スチーミング法、HTスチーミング法、HPスチーミング法、サーモフィクス法、アルカリパッドスチーム法、アルカリブロッチスチーム法、アルカリショック法、およびアルカリコールドフィックス法が含まれる。HTスチーマーで高温の蒸気を当てる場合は160℃以上180℃以下で5分以上20分以下の間処理されることが好ましく、HPスチーマーで高圧の蒸気の当てる場合は130℃以上140℃以下で約30分間処理されることが好ましい。
2-3.洗浄工程
洗浄工程は、前記発色工程後に布帛を洗浄して、布帛の繊維に定着できなかった染料および前処理剤を除去する工程である。本工程は、前記染料および前処理剤を除去することができればよく、水で前記布帛を洗浄してもよいし、ソーピング液で前記布帛を洗浄してもよい。ソーピング液の例には、苛性ソーダ、界面活性剤およびハイドロサルファイトの混合液が含まれる。
2−4.前処理工程
本発明の方法は、布帛上でのインクの滲みを防止して鮮明な画像を得るために、画像形成工程の前に前処理工程を設けて、糊剤としての水溶性高分子を含有する前処理剤を布帛に予め付与してもよい。前処理剤を付与する方法の例には、パッド法、コーティング法およびスプレー法が含まれる。前処理剤の付与量(絞り率)は、布帛の種類やその用途にもよるが、布帛の全質量に対して例えば0.2質量%以上90質量%以下としうる。
前記水溶性高分子の例には、天然水溶性高分子および合成水溶性高分子が含まれる。天然水溶性高分子の例には、トウモロコシおよび小麦を含むデンプン類、カルボキシメチルセルロース、メチルセルロースおよびヒドロキシエチセルロースを含むセルロース誘導体、アルギン酸ナトリウム、グアーガム、タマリンドガム、ローカストビーンガムおよびアラビアゴムを含む多糖類、ならびにゼラチン、カゼインおよびケラチンを含む蛋白質物質が含まれる。合成水溶性高分子の例には、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドンおよびアクリル酸系ポリマーが含まれる。
前処理剤は、pH調整剤をさらに含むことが好ましい。より高濃度で鮮明な画像を形成できるという観点から、pH調整剤は酸であることがより好ましい。酸であるpH調整剤の例には、クエン酸、リンゴ酸および酒石酸が含まれる。
前処理剤は、必要に応じて還元防止剤、キレート剤および防腐剤を含む任意成分をさらに含有してもよい。還元防止剤の例には、m−ニトロベンゼンスルホン酸ナトリウムが含まれる。キレート剤の例には、アミノポリカルボン酸塩、ヒドロキシカルボン酸塩、ポリカルボン酸塩、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、ニトリロ三酢酸およびジエチレントリアミン五酢酸が含まれる。防腐剤の例には、N−(3−クロロフェニル)カルバミン酸イソプロピルを含む芳香族ハロゲン化合物、メチレンジチオシアナートおよび1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが含まれる。
2-5.乾燥工程
乾燥工程は、前記洗浄された布帛を乾燥させる工程である。乾燥方法の例には、洗浄された布帛を絞るかまたは干すことによる非機械的乾燥、および乾燥機(ヒートロールまたはアイロン)による機械的乾燥が含まれる。
2-6.布帛
布帛は、少なくとも画像を形成する部位がセルロース系繊維、アミド系繊維、ポリエステル系繊維、ポリウレタン系繊維およびアクリル系繊維を含む繊維を主体として構成される。繊維の具体例には、木綿、麻、羊毛、絹、ビスコスレーヨン、キュプラレーヨン、ポリノジック、ビニロン、ナイロン、アクリル、ポリウレタン、レーヨンポリウレタン、ポリエステルおよびアセテートが含まれる。分散染料が良好に発色するという観点からは、画像を形成する部位がポリエステル系繊維を主体として構成される布帛であることが好ましい。分散染料の定着性をより高める観点からは、繊維の半径は10d以上100d以下であることが好ましい。
2−7.インクジェット捺染装置
前記画像形成工程は、従来公知のインクジェット捺染装置に本発明のブラックインクを搭載することによって実施することができる。
図1は、インクジェット記録装置の構成の一例を示す部分概略図である。インクジェット記録装置は、布帛を搬送する搬送機構2と、布帛にインクジェットインクを吐出する複数の記録ヘッド(不図示)を搭載するヘッドキャリッジ5と、布帛に温風を吹き付ける温風機構6とを有する。
搬送機構2は、粘着性ベルト21と、サポートローラ22と、搬送ローラ23と、ニップローラ24とを備えている。粘着性ベルト21は、サポートローラ22と搬送ローラ23とに保持され、サポートローラ22と搬送ローラ23との間を周回している。ニップローラ24は、粘着性ベルト21を介して、搬送ローラ23に対向して配置されている。
温風機構6とヘッドキャリッジ5は、布帛Pの上方に配置される。温風機構6は、内部にファン6Aおよび発熱体6Bを備えており、温度制御できるようになっている。ヘッドキャリッジ5に搭載される記録ヘッドは、特に制限はなく、サーマル型、ピエゾ型のいずれであってもよい。記録ヘッドのノズル径は、10μm以上100μm以下であることが好ましく、10μm以上50μm以下であることがより好ましい。ノズル径が10μm未満の場合は不溶物によるノズル目詰まりが生じやすいためである。一方、100μm超の場合は、形成画像の鮮鋭性が低くなるためである。また、吐出するインク液滴サイズは、4pl以上150pl以下であることが好ましく、5pl以上80pl以下であることがより好ましい。インク液滴サイズが4pl未満の場合は、吐出されたインク液滴がヘッド近傍の気流の影響を受けやすいためである。一方、150pl超の場合は、形成画像の粒状感が目立つためである。
本発明に適用可能なインクジェット記録装置は、設定された画像形成条件に従って、各色インクの吐出を制御するインク制御部(不図示)を備えていてもよい。
搬送ローラ23が駆動すると、粘着性ベルト21の上面に配置された布帛Pがニップローラ24下面に搬送される。布帛Pは、粘着性ベルト21とニップローラ24により加圧されて、粘着性ベルト21に固定される。粘着性ベルト21に固定された布帛Pは、ヘッドキャリッジ5の下方に搬送される。ヘッドキャリッジ5に搭載される複数の記録ヘッドは、本発明のインクジェットインクのインク液滴を吐出し、前処理剤が付与された布帛の一定領域(着弾可能領域)に着弾させ、画像を形成する。次いで、温風機構6から温度制御可能な風または温風を吹き付けて、布帛Pに形成された画像を乾燥させる。
以下において、実施例を参照して本発明をより詳細に説明するが、これらの記載によって本発明の範囲は限定して解釈されない。
[分散液の調製]
分散剤であるDISPERBYK−190 (ビックケミー社製 くし型ブロックポリマー分散剤 酸価10 固形分40%)とイオン交換水とを均一になるまで撹拌混合したのち、表1の記載の各分散染料を加えて、プレミックスした後、0.5mmジルコニアビーズを体積率で50%充填したサンドグラインダーで、ゼータサイザー1000、Malvern社製(「ゼータサイザー」は同社の登録商標)を使用して動的光散乱法によって測定したZ−平均粒子径が90nm以上180nm以下の範囲になるまで分散し、染料固形分が20質量%の分散液1を調製した。分散剤、イオン交換水および分散染料は、下記の質量比で混合した。
分散剤: 12.5質量部
イオン交換水: 67.5質量部
分散染料: 20.0質量部
なお、表1に記載の「染料1gあたりの換算吸光度」は、最大吸光度が0.5〜1.0の範囲になるような濃度にそれぞれの分散染料をアセトンで希釈し、分光光度計(UV−VIS SPECTROPHOTOMETER V−550、日本分光社製)で希釈液の吸光度を測定し、測定された値に希釈倍率を乗算することで、求めた値である。
Figure 0006565173
[ブラックインク1の調製]
下記の分散液を下記の質量比で混合して、混合分散液1を調製した。
分散液No.1: 25.0質量部
分散液No.4: 35.0質量部
分散液No.9: 25.0質量部
分散液No.16: 20.0質量部
イオン交換水、溶剤としてエチレングリコール(EG)、グリセリン(GLY)およびポリエチレングリコール#600(PEG#600)、シリコーン系界面活性剤としてBYK−348(ビックケミー社製、BYKは同社の登録商標)、ならびに防黴剤としてプロキセルGXL(アーチ ケミカル社製、プロキセルは同社の登録商標)を下記の質量比で混合し、希釈液1を調製した。
イオン交換水: 残部 (表2の割合になるよう調整)
EG: 35.0質量部
GLY: 10.0質量部
PEG#600: 4.0質量部
界面活性剤: 0.1質量部
防黴剤: 0.2質量部
PEG#600の代わりにポリプロピレングリコール#400(PPG#400)を混合したほかは希釈液1と同様にして、希釈液2を調製した。PEG#600の代わりに式(3)で表される化合物(Liponic EG−1、LipoChemicals社製)を混合したほかは希釈液1と同様にして、希釈液3を調製した。
希釈液1を、先に混合しておいた混合分散液1に添加し撹拌して、均一に混合した後、1μmメッシュのフィルターでろ過して、ブラックインク1を得た。
[ブラックインク2〜28の調製]
同様にして、表2〜5に記載の質量比で分散染料を含有するブラックインク2〜28を得た。
表2〜5に、ブラックインク1〜28の組成(各数字は質量%)を示す。
Figure 0006565173
Figure 0006565173
Figure 0006565173
Figure 0006565173
[インクジェット捺染]
前記調製したブラックインク1〜28を用いてインクジェットプリンタNassenger−V(コニカミノルタ株式会社製、「Nassenger」はコニカミノルタIJ株式会社の登録商標)にて、540dpi×720dpiで、100% Dutyの印字率で、前処理を施したポリエステル繊維に15cm×15cmの矩形を印字した。
前処理をしたポリエステル繊維としては、糸の太さ50dのポリエステル繊維を、カルボキシメチルセルロース水溶液に浸した後、絞り、乾燥したものを使用した。印字後、布帛を170℃10分間のHTスチーム処理をした後、水洗し、0.2%ハイドロサルファイト水溶液で80℃にて還元洗浄を行い、さらにその後十分に水洗、乾燥した。
[評価および測定]
こうして得られた画像サンプルについて、下記の評価1〜3および6を行った。ブラックインク1〜28の射出性について、下記の評価4を行った。ブラックインク1〜28の保存性について、下記の評価5を行った。さらに、ブラックインク1〜28の最大吸光度を、下記の方法で測定した。
[評価1:表裏の色調差]
画像サンプルの表裏の色調を、下記の基準で目視評価した。
◎:表面の色調と裏面の色調との間に全く差がない。
○:表面の色調と裏面の色調との間に若干の差があるが、ほとんど気にならない。
△:表面の色調と裏面の色調との間に差があるが、許容できる。
×:表面の色調と裏面の色調との間の差が大きく、許容できない。
[評価2:エッジ部の滲み]
画像サンプルの画像エッジ部を、下記の基準で目視評価した。
◎:エッジ部に全く滲みがない。
○:エッジ部にごくわずかに滲みがあるが、ほとんど気にならない。
△:エッジ部に滲みがあるが、許容できる。
×:エッジ部の滲みが大きく、許容できない。
[評価3:最大濃度]
画像サンプルの濃度を、下記の基準でX−RITE測色計及び目視で評価した。
◎:目視で画像サンプルに十分な濃度が出ていると評価できる。
○:測色計の数値は意図した濃度よりやや低いものの、目視では画像サンプルに十分な濃度が出ていると判断できる。
△:目視では画像サンプルの濃度が薄いと判断できるが、許容できる。
×:目視でも画像サンプルに十分な濃度が出ておらず、許容できない。
[評価4:射出性]
25℃、相対湿度30%の低湿度な環境下で、インクジェットプリンタNassenger−Vから、100% Dutyの印字率でそれぞれのブラックインクを射出し、一旦停止10分ののち、再度吐出を行った。再吐出時に、256個のノズルのうち、不吐出ノズルが発生した数、吐出角度がずれるノズル(曲がりノズル)が発生した数、および主滴以外の微小な飛沫(しぶき)が発生するか否かを観察し、これらが生じていた場合、一旦停止中にノズルで乾燥固着が起こっていたと判断した。
◎:再吐出後に、不吐出ノズルの発生がなく、しぶきの増加もない。
○:再吐出後に、曲がりノズルが1〜2個程度発生するが画質への影響はなく、しぶきの増加もない。
△:再吐出後に、不吐出ノズルが1〜2個程度発生し、しぶきもやや増加するが、画質への影響は少なく、許容できる画質である。
×:再吐出後に、不吐出ノズルが3個以上発生し、しぶきも目立ち、画質が許容できない程度に劣化した。
[評価5:インク保存性]
インクの保存性は、インクを保存した前後のZ−平均粒子径を比較して評価した。それぞれのブラックインクを50℃で1週間保存し、保存前後の分散粒子のZ−平均粒子径をMalvern社製のゼータサイザー1000を使用して動的光散乱法によって測定して比較した。
○:保存前後で、Z−平均粒子径の変化幅は10nm未満である。E
△:保存前後で、Z−平均粒子径の変化幅は10nmを超え30nm未満(許容限度)である。
×:保存前後で、Z−平均粒子径の変化幅は30nmを超える。
[評価6:異種光源色調差]
画像サンプルを室内蛍光灯(昼光色)下および屋外太陽光下で目視観察して、画像サンプルの黒の色調に差があるか評価した。
○:蛍光灯下と太陽光下との間で色調に差がない。
△:蛍光灯下と太陽光下との間でやや色調に差があるが、許容できる。
×:蛍光灯下と太陽光下との間で色調に差があり、太陽光下では、相対的に赤みが強く見える。
[最大吸光度の測定]
ブラックインク1〜28をそれぞれアセトンで希釈し、分光光度計(UV−VIS SPECTROPHOTOMETER V−550、日本分光社製)で可視部の収集スペクトルを測定し、吸光度が最大となる波長での吸光度の値に希釈倍率をかけたものを、最大吸光度とした。なお、希釈倍率は、最大吸光度の測定値が0.5〜1.0の間になるような希釈倍率とした。
ブラックインク1〜28のそれぞれによって得た画像サンプルについて行った評価1〜6の結果およびブラックインク1〜28の最大吸光度を、表6に示す。
Figure 0006565173
本発明の構造を有するレッド系分散染料およびブルー系分散染料を含有するブラックインクは、表裏での色調差もエッジ部での滲みも少なかった(ブラックインクNo.1〜4−4、6〜15−4、17〜22、25および26)。
長波長ブルー分散染料であるDB−60をブラックインクが含有すると、蛍光灯下と太陽光下との間で色調に差が生じにくかった(ブラックインクNo.21と22との比較、およびブラックインクNo.25と26との比較による)。
分散染料を合計した質量がブラックインク全体の質量に対して12質量%以上であると、画像サンプルの濃度が濃くなった(ブラックインクNo.10および11)。
レッド系分散染料がDR−154またはDR−177であると、画像サンプルの濃度をより濃く調整することができた(ブラックインクNo.10、11、15−1〜15−4、17〜22)。
ブルー系分散染料がDB−79またはDB−165であると、インクジェットヘッドからの射出性およびインクの保存性が高くなった(ブラックインクNo.1〜4−4、6〜15−4、17および18)。
ブラックインクが分子量400以上1000以下のポリエチレングリコール、分子量400以上1000以下のポリプロピレングリコール、および式(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つを含有すると、表裏での色調差がより少なくなった(ブラックインクNo.4−1〜4−3と4−4との比較、およびブラックインクNo.15−1〜15−3と15−4との比較による)。また、ブラックインクが分子量400以上1000以下のポリエチレングリコールを含有すると、表裏での色調差がさらに少なくなった(ブラックインクNo.4−1と4−2〜4−3との比較、およびブラックインクNo.15−1と15−2〜15−3との比較による)。
一方で、レッド系分散染料が式(1)の構造を有さない場合、表裏での色調差もエッジ部での滲みも大きかった(ブラックインクNo.5、6、16、23および24)。また、ブルー系分散染料が式(2)の構造を有さない場合も、表裏での色調差が大きかった(ブラックインクNo.27)。
ブラックインクがレッド系分散染料を有さない場合、画像サンプルに十分な濃度がでなかった(ブラックインクNo.27)。
本発明のブラックインクは、インクジェット捺染装置から吐出することで、布帛への画像形成に好適に用いることができる。
P 布帛
2 搬送機構
5 ヘッドキャリッジ
6 温風機構
6A ファン
6B 発熱体
21 粘着性ベルト
22 サポートローラ
23 搬送ローラ
24 ニップローラ

Claims (9)

  1. 水と、分散染料とを含有するインクジェット捺染用水系ブラックインクであって、
    前記分散染料は、オレンジ系分散染料およびイエロー系分散染料から選択される少なくとも1つと、レッド系分散染料と、ブルー系分散染料とを含み、
    前記レッド系分散染料は、式(1)で表される化合物であり、
    前記ブルー系分散染料は、式(2)で表される化合物であり、
    前記レッド系分散染料の質量は、ブラックインク全体の質量に対して2.8質量%以上5.0質量%以下であり、
    分子量400以上1000以下のポリエチレングリコール、分子量400以上1000以下のポリプロピレングリコール、および式(3)で表される化合物から選択される少なくとも1つをさらに含有し、
    前記式(2)で表される化合物の質量は、ブラックインクの全質量に対して2.0質量%以上3.5質量%以下であることを特徴とする、ブラックインク。
    Figure 0006565173
    (式(1)中、Rは、ニトロ基またはクロロ基であり、Rは、Rがニトロ基の場合は水素原子でありRがクロロ基の場合はクロロ基であり、Rは、水素原子またはメチル基であり、Rのいずれか一方はシアノエチル基であり、Rの他方は、エチル基、シアノエチル基、アセトキシエチル基およびエチルカーボネートエチル基からなる群から選ばれる1つである。)
    Figure 0006565173
    (式(2)中、Rは、独立して、シアノ基、ニトロ基およびブロモ基からなる群から選ばれる1つであり、ただし、Rのいずれかがニトロ基の場合、もう一方がニトロ基であることはなく、Rのいずれかがブロモ基の場合、もう一方がブロモ基であることはなく、Rは、メチル基またはエチル基であり、Rは、水素原子、メトキシ基およびエトキシ基からなる群から選ばれる1つであり、Rは、独立して、水素原子、エチル基、シアノエチル基、ベンジル基、アセトキシエチル基およびメトキシエチル基からなる群から選ばれる1つであり、Rの少なくとも1つがアセトキシエチル基の場合は、Rはエトキシ基であり、それ以外の場合は、Rは、水素原子またはメトキシ基である。)
    Figure 0006565173
    (式(3)中、R 11 はいずれもエチレングリコール基またはプロピレングリコール基を表し、x、yおよびzはいずれも正の整数であり、x+y+z=3〜30である。)
  2. 最大吸光度は4000以上であることを特徴とする、請求項1に記載のブラックインク。
  3. 前記分散染料は、630nm以上680nm以下の極大吸収波長を有するブルー系分散染料をさらに含むことを特徴とする、請求項1または2に記載のブラックインク。
  4. 前記分散染料の質量は、ブラックインク全体の質量に対して10質量%以上15質量%以下であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のブラックインク。
  5. 前記分散染料の質量は、ブラックインク全体の質量に対して12質量%以上15質量%以下であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載のブラックインク。
  6. 前記レッド系分散染料は、C.I.Disperse Red−154またはC.I.Disperse Red−177であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のブラックインク。
  7. 前記ブルー系分散染料は、C.I.Disperse Blue−79またはC.I.Disperse Blue−165であることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のブラックインク。
  8. ブラックインクで布帛に画像を形成するインクジェット捺染方法において、前記ブラックインクは、請求項1〜のいずれか1項に記載のブラックインクであることを特徴とする、インクジェット捺染方法。
  9. 前記布帛は、画像を形成する部位がポリエステル系繊維を含んで構成される布帛であることを特徴とする、請求項に記載のインクジェット捺染方法。
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