JP6564412B2 - 機械学習装置及び熱変位補正装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係る熱変位補正システムを示すブロック図である。図2は、本実施形態に係る機械学習装置及び熱変位補正装置の詳細を示すブロック図である。図3は、本実施形態に係る工作機械及び制御装置の詳細を示すブロック図である。
まず、本実施形態に係る熱変位補正システム100の構成について説明する。熱変位補正システム100は、図1に示すように、機械学習装置10、熱変位補正装置20、制御装置30、工作機械35、及びネットワーク40を備えている。なお、機械学習装置10、熱変位補正装置20、制御装置30、工作機械35は、1台でも複数台でもよい。
また、制御装置30には、計測データを取得するため、工作機械35に取り付けるセンサを接続する端子が複数存在する。センサのケーブルをこの端子から抜き差しすることにより、制御装置30に接続されるセンサを加えたり、取り外したり、センサの場所を変更したりすることが可能である。また、工作機械35に設置されるセンサの配置を変更することも可能である。なお、センサの配置変更は、工作機械35の設置場所から取りはずし、設置変更場所に当該センサを加える態様として扱うことができる。
より具体的には、計測データ群内に独立変数が複数存在するため、一般化線形モデルの重回帰により、計算式学習部14は、求めるべき熱変位量予測計算式に、記憶部13に教師データとして記憶された所定期間内における計測データ群を代入して算出される機械要素の熱変位量の推定値と、記憶部13にラベルとして記憶された所定期間内における機械要素の熱変位量の実測値との差異に基づいて、例えば最小二乗法等により差異が最小となるように、熱変位量予測計算式を設定する。
なお、計算式学習部14は、具体的には、計測データ(入力データ)をX1,X2,・・・Xnとし、工作機械を構成する主軸、ベッド、コラム等の構成要素の各々について、熱変位量の予測値をf(X1,X2,・・・,Xn)(nは自然数)、熱変位量の実測値をYLとした際、f(X1,X2,・・・,Xn)とYLとの差異が最小となるような熱変位量予測計算式を設定する。
補正量算出部22は、機械学習装置10により設定された熱変位量予測計算式に基づいて、計測データ群(判定データ)から算出される機械要素の熱変位量に対応する補正量を算出する。
補正部24は、補正量算出部22によって算出された機械要素の補正量に基づき、機械要素の機械位置を補正する。又は、補正部24は、この機械要素の補正量を制御装置30に送信する。より具体的には、補正部24は、図3に示すように、この機械要素の補正量を用いて、制御装置30のプログラム読取解釈部32から出力される切削加工の条件を補正した上で、モータ制御部33に位置指令データを出力する。
次に、本実施形態に係る熱変位補正システム100における機械学習時の動作について説明する。図4は、この機械学習時の機械学習装置10の動作を示すフローチャートである。
なお、例えば、計測データとして、温度自体のデータではなく、温度変化量のデータを取得してもよい。さらに、温度変化量のデータとして、初期温度からの温度変化量のデータを取得してもよく、前回測定された温度から今回測定された温度までの温度変化量のデータを取得してもよい。
また、動作状態データとして、クーラントによる吸熱量、潤滑油吸熱量を含むようにしてもよい。
上記のように、図4のステップS14において、計算式学習部14は、教師データを用いて機械学習を実施するが、その方法の例について詳述する。
具体的には、計測データをXk、ラベルをYLとしたとき、
具体的には、計測データをXk、ラベルをYLとしたとき、
例えば、図5に示すような単層のニューラルネットワークを用いることが可能である。図5においては、温度データA、温度データB、温度データC、動作状態データAを元に主軸熱変位量推定値を求め、温度データB、温度データD、動作状態データBを元に送り軸熱変位量推定値を求めているが、これは一例であって、これには限定されない。
また、ニューラルネットワークの入力データとして、前述した計測データの時間シフト要素(計測データの1次遅れ要素、及び/又は、計測データの時間シフト要素)を用いるようにしてもよい。
また、ニューラルネットワークの学習を行う際に、例えばL2正則化項のような各種正則化項を付加した学習を行っても良い。
なお、図6A及び図6Bには中間層は1層のみしか記載されていないが、これには限定されず、任意の数の中間層を設定することが可能である。また、図6Aでは、温度データA、温度データB、動作状態データAを入力とし、主軸熱変位量推定値、送り軸熱変位量推定値を出力しているが、これは一例であって、これには限定されない。また、図6Bでは、温度データAt、温度データAt−1、温度データAt−2を入力とし、主軸熱変位量推定値、送り軸熱変位量推定値を出力しているが、これは一例であって、これには限定されない。
次に、本実施形態に係る熱変位補正システム100における補正時の動作について説明する。図7は、この補正時の熱変位補正装置20の動作を示すフローチャートである。
なお、図7の記載とは異なるが、ステップS22において、補正部24は、この機械要素の補正量を制御装置30に送信してもよい。より具体的には、補正部24は、この機械要素の補正量を用いて、制御装置30のプログラム読取解釈部32から出力される座標位置を補正してモータ制御部33に位置指令データを出力してもよく、この補正量を用いて予め加工プログラム31を補正した上で、加工プログラム31を実行してもよい。
上記のように、本実施形態では、機械学習装置10において、熱膨張する機械要素を有する工作機械35の機械要素とその周辺の温度データ及び/又は機械要素の動作状態データを含む計測データ群に基づいて、機械要素の熱変位量を推定する熱変位量予測計算式を機械学習によって最適化することができる。
以下、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。図8は、本実施形態に係る機械学習装置の詳細を示すブロック図である。図9は、本実施形態に係る機械学習装置における寄与度判定時の動作を示すフローチャートである。図10は、本実施形態に係る機械学習装置における最適化計測データ群選択の動作を示すフローチャートである。
第2実施形態に係る熱変位補正システム100Aは、第1実施形態に係る熱変位補正システム100に比較して、第2実施形態に係る機械学習装置10Aの構成要素は、図8に示すように、第1実施形態に係る機械学習装置10の構成要素に加えて、寄与度判定部15及び最適化計測データ選定部16が追加される点で異なる。その他の構成については、上述した第1実施形態と基本的に同一であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。
より具体的には、寄与度判定部15は、寄与度算出対象の計測データを含む第1の計測データ群に基づく機械学習により設定される第1熱変位量予測計算式により算出される第1熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差である第1誤差(絶対値)と、寄与度算出対象の計測データを除く第2の計測データ群に基づく機械学習により設定される第2熱変位量予測計算式により算出される第2熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差である第2誤差(絶対値)との差異に基づいて、寄与度算出対象の計測データの寄与度を判定する。具体的には、第1誤差と第2誤差との差異が大きいほど、寄与度算出対象の計測データの寄与度は大きいと判定することができる。
なお、第1誤差と第2誤差との差異の判定に際しては、複数の教師データ集合に対応する第1誤差の集合及び第2誤差の集合に基づいて判定することが好ましい。この場合、例えば第1誤差と第2誤差との差異の平均値、又は最大値等を用いることができる。
より具体的には、最適化計測データ選定部16は、現在取得している計測データ群から、寄与度判定部15により判定される寄与度の一番少ない計測データを外した計測データ群を、第1番目の計測データ群として選択する。次に、最適化計測データ選定部16は、第i(1≦i)番目の計測データ群から、寄与度判定部15により判定される寄与度の一番少ない計測データを外した計測データ群を、第(i+1)番目の計測データ群として選択することを繰り返し行うことで、予め設定された数の計測データからなる最適化計測データ群を選択する。なお、ここでiとは自然数である。
次に、機械学習装置10Aにおける、計測データ群に含まれる計測データの寄与度を判定する動作について説明する。図9は、この寄与度判定時の機械学習装置10Aの動作を示すフローチャートである。
次に、機械学習装置10Aにおける、寄与度の小さい計測データを外して所定の数の計測データを含む最適化計測データ群選択時の動作について説明する。図10は、この寄与度判定時の機械学習装置10Aの動作を示すフローチャートである。
上記のように、第2実施形態では、第1実施形態が奏する効果に加えて、貢献度の小さな計測データを計測データ群から外すことにより、計測データ群をスリム化することが可能となる。
以下、本発明の第3実施形態を図面に基づいて説明する。図11は、本実施形態に係る機械学習装置の詳細を示すブロック図である。図12は、本実施形態に係る機械学習装置における精度向上に貢献しない計測データの検出時の動作を示すフローチャートである。
第3実施形態に係る熱変位補正システム100Bは、第1実施形態に係る熱変位補正システム100に比較して、機械学習装置10Bの構成要素は、図8に示すように、機械学習装置10の構成要素に加えて、検出部17が追加される。その他の構成については、上述した第1実施形態と基本的に同一であるので、同一の部材については、同一の符号を付してその説明を省略する。第3実施形態は、スパース正則化学習を利用することにより精度向上に寄与しない計測データを検出するものである。
次に、機械学習装置10Bにおける、計測データ群に含まれる計測データの寄与度を判定する動作について説明する。図12は、この寄与度判定時の機械学習装置10Bの動作を示すフローチャートである。
上記のように、第3実施形態では、第2実施形態が奏する効果と同様の効果を奏することが可能となる。
上述した実施形態は、本発明の好適な実施形態ではあるが、上記実施形態に本発明の範囲を限定するものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の変更を施した形態での実施が可能である。
上記の実施形態においては、一般化線形モデルの重回帰に基づき、熱変位量予測計算式を多項式としたが、これには限定されず、非線形モデルの重回帰に基づくものとしてもよい。
また、上記の実施形態においては、計測データを削除することにより計測データ群を最適化する技術について記載したが、これには限定されず、計測データを追加することにより計測データ群を最適化してもよい。具体的には、機械学習の結果設定された熱変位量予測計算式の精度が、閾値未満である場合には、計測データを追加してもよい。さらに、ある計測データを削除した上で、別の計測データを追加してもよい。
とりわけ、工作機械の保守員やエンドユーザの側でセンサを追加した際、熱変位量予測計算式に基づく補正式の自動チューニングにより、熱変位補正の精度が向上する。
また、例えば熱変位補正の精度を向上させるために、例えば温度センサの配置位置を変えて得られる計測データ群による機械学習を行うようにしてもよい。この場合も、配置換えした後に得られる熱変位予測式により算出される熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差と、配置換えをする前の計測データ群による機械学習に基づいて得られた熱変位補正式により算出される熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差と、の差異を評価することで、精度が向上しているかどうかを判定することができる。
また、制御装置30が熱変位補正装置20を備えるように構成してもよい。
あるいは、制御装置30が機械学習装置10,10A,10Bを備えるように構成してもよい。
上記の実施形態における機械学習装置10,10A,10Bは、CPUを備えるコンピュータシステムとしてもよい。その場合には、CPUは、例えばROM等の記憶部に格納されたプログラムを読み出し、このプログラムに従ってコンピュータを計測データ取得部11、熱変位量取得部12、記憶部13、計算式学習部14、寄与度判定部15、最適化計測データ選定部16、検出部17として実行させる。
11 計測データ取得部
12 熱変位量取得部
13 記憶部
14 計算式学習部
15 寄与度判定部
16 最適化計測データ選定部
17 検出部
20 熱変位補正装置
22 補正量算出部
24 補正部
30 制御装置
35 工作機械
40 ネットワーク
100 100A 100B 熱変位補正システム
Claims (13)
- 熱膨張する機械要素を有する工作機械の前記機械要素とその周辺の温度データ及び/又は前記機械要素の動作状態データを含む計測データ群に基づいて前記機械要素の熱変位量を推定する計算式を機械学習によって最適化する機械学習装置であって、
前記計測データ群を取得する計測データ取得部と、
前記機械要素の熱変位量の実測値を取得する熱変位量取得部と、
前記計測データ取得部によって取得された前記計測データ群を入力データとし、前記熱変位量取得部によって取得された前記機械要素の熱変位量の実測値をラベルとして互いに関連付けて教師データとして記憶する記憶部と、
前記計測データ群と、前記機械要素の熱変位量の実測値と、に基づいて機械学習を行うことで、前記機械要素の熱変位量を前記計測データ群に基づいて算出する熱変位量予測計算式を設定する計算式学習部と、を備え、
前記計算式学習部は、前記熱変位量予測計算式に前記記憶部に教師データとして記憶された所定期間内における前記計測データ群を代入して算出される前記機械要素の熱変位量の推定値と、前記記憶部にラベルとして記憶された前記所定期間内における前記機械要素の熱変位量の実測値との差異に基づいて、前記熱変位量予測計算式を設定し、
計測データ取得部は、さらに、
前記計測データ群に計測データの追加、及び/又は前記計測データ群から計測データを除外することで第2の計測データ群を取得し、
前記記憶部に、前記第2の計測データ群を入力データとして記憶し、
前記計算式学習部は、さらに、
前記第2の計測データ群に基づいて前記機械要素の熱変位量を算出する第2熱変位量予測計算式を設定する機械学習装置。 - 熱膨張する機械要素を有する工作機械の前記機械要素とその周辺の温度データ及び/又は前記機械要素の動作状態データを含む計測データ群に基づいて前記機械要素の熱変位量を推定する計算式を機械学習によって最適化する機械学習装置であって、
前記計測データ群を取得する計測データ取得部と、
前記機械要素の熱変位量の実測値を取得する熱変位量取得部と、
前記計測データ取得部によって取得された前記計測データ群を入力データとし、前記熱変位量取得部によって取得された前記機械要素の熱変位量の実測値をラベルとして互いに関連付けて教師データとして記憶する記憶部と、
前記計測データ群と、前記機械要素の熱変位量の実測値と、に基づいて、スパース正則化学習を用いて機械学習を行うことで、前記機械要素の熱変位量を前記計測データ群に基づいて算出する熱変位量予測計算式を設定する計算式学習部と、を備え、
前記計算式学習部は、前記熱変位量予測計算式に前記記憶部に教師データとして記憶された所定期間内における前記計測データ群を代入して算出される前記機械要素の熱変位量の推定値と、前記記憶部にラベルとして記憶された前記所定期間内における前記機械要素の熱変位量の実測値との差異に基づいて、前記熱変位量予測計算式を設定し、
前記計測データ取得部は、さらに、
前記計測データ群に計測データの追加、及び/又は前記計測データ群から計測データを除外することで第2の計測データ群を取得し、
前記記憶部に、前記第2の計測データ群を入力データとして記憶し、
前記計算式学習部は、さらに、
前記第2の計測データ群に基づいて、前記機械要素の熱変位量を算出する第2熱変位量予測計算式を設定する機械学習装置。 - 熱膨張する機械要素を有する工作機械の前記機械要素とその周辺の温度データ及び/又は前記機械要素の動作状態データを含む計測データ群に基づいて前記機械要素の熱変位量を推定する計算式を機械学習によって最適化する機械学習装置であって、
前記計測データ群を取得する計測データ取得部と、
前記機械要素の熱変位量の実測値を取得する熱変位量取得部と、
前記計測データ取得部によって取得された前記計測データ群を入力データとし、前記熱変位量取得部によって取得された前記機械要素の熱変位量の実測値をラベルとして互いに関連付けて教師データとして記憶する記憶部と、
前記計測データ群と、前記機械要素の熱変位量の実測値と、に基づいて、スパース正則化学習を用いて機械学習を行うことで、前記機械要素の熱変位量を前記計測データ群に基づいて算出する熱変位量予測計算式を設定する計算式学習部と、
前記計測データ群に含まれる、熱変位量予測の精度向上に貢献しない計測データを検出する検出部とを備え、
前記計算式学習部は、前記熱変位量予測計算式に前記記憶部に教師データとして記憶された所定期間内における前記計測データ群を代入して算出される前記機械要素の熱変位量の推定値と、前記記憶部にラベルとして記憶された前記所定期間内における前記機械要素の熱変位量の実測値との差異に基づいて、前記熱変位量予測計算式を設定し、
前記計測データ取得部は、さらに、
前記計測データ群に計測データの追加、及び/又は前記計測データ群から計測データを除外することで第2の計測データ群を取得し、
前記記憶部に、前記第2の計測データ群を入力データとして記憶し、
前記計算式学習部は、さらに、
前記第2の計測データ群に基づいて、前記機械要素の熱変位量を算出する第2熱変位量予測計算式を設定し、
前記検出部は、
スパース正則化学習により設定される前記熱変位量の予測計算式に基づいて検出する機械学習装置。 - 熱膨張する機械要素を有する工作機械の前記機械要素とその周辺の温度データ及び/又は前記機械要素の動作状態データを含む計測データ群に基づいて前記機械要素の熱変位量を推定する計算式を機械学習によって最適化する機械学習装置であって、
前記計測データ群を取得する計測データ取得部と、
前記機械要素の熱変位量の実測値を取得する熱変位量取得部と、
前記計測データ取得部によって取得された前記計測データ群を入力データとし、前記熱変位量取得部によって取得された前記機械要素の熱変位量の実測値をラベルとして互いに関連付けて教師データとして記憶する記憶部と、
前記計測データ群と、前記機械要素の熱変位量の実測値と、に基づいて、スパース正則化学習を用いて機械学習を行うことで、前記機械要素の熱変位量を前記計測データ群に基づいて算出する熱変位量予測計算式を設定する計算式学習部と、
前記計測データ群に含まれる、熱変位量予測の精度向上に貢献しない計測データを検出する検出部とを備え、
前記計算式学習部は、前記熱変位量予測計算式に前記記憶部に教師データとして記憶された所定期間内における前記計測データ群を代入して算出される前記機械要素の熱変位量の推定値と、前記記憶部にラベルとして記憶された前記所定期間内における前記機械要素の熱変位量の実測値との差異に基づいて、前記熱変位量予測計算式を設定し、
前記検出部は、スパース正則化学習により設定される前記熱変位量の予測計算式に基づいて検出する機械学習装置。 - 前記計測データ群に含まれる計測データの熱変位量の予測に対する寄与度を判定する寄与度判定部をさらに備え、
前記寄与度判定部は、
寄与度算出対象の計測データを含む計測データ群に基づいて設定された第1熱変位量予測計算式により算出される第1熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差である第1誤差と、前記寄与度算出対象の計測データを除く前記第2の計測データ群に基づいて設定される第2熱変位量予測計算式により算出される第2熱変位量予測値と熱変位量実測値との誤差である第2誤差と、の差異に基づいて、前記寄与度算出対象の計測データの寄与度を判定する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の機械学習装置。 - 現在取得している計測データ群のうち、予め設定された数の計測データを使用して最良の精度となる計測データの組み合わせからなる最適化計測データ群を選択する最適化計測データ選定部をさらに備え、
前記最適化計測データ選定部は、
現在取得している計測データ群から、前記寄与度判定部により判定される寄与度の一番少ない計測データを外した計測データ群を、第1番目の計測データ群として選択し、
第i(1≦i)番目の計測データ群から、前記寄与度判定部により判定される寄与度の一番少ない計測データを外した計測データ群を、第(i+1)番目の計測データ群として選択することを繰り返し行うことで、予め設定された数の計測データからなる最適化計測データ群を選択する、請求項5に記載の機械学習装置。 - 前記熱変位量予測計算式は、前記計測データ群に含まれる計測データの1次遅れ要素を使用する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の機械学習装置。
- 前記熱変位量予測計算式は、前記計測データ群に含まれる計測データの時間シフト要素を使用する、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の機械学習装置。
- 前記熱変位量予測計算式は、ニューラルネットワークによる機械学習に基づいて設定される、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の機械学習装置。
- 前記計算式学習部は、L2正則化項を考慮した重回帰分析を用いる機械学習に基づいて、前記熱変位量の予測計算式を設定する、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の機械学習装置。
- 前記機械学習装置は、前記工作機械の制御装置に含まれる請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の機械学習装置。
- 請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の機械学習装置により設定された熱変位量予測計算式に基づいて、前記計測データ群から算出される前記機械要素の熱変位量に対応する補正量を算出する補正量算出部と、
前記補正量算出部によって算出された前記機械要素の補正量に基づき、前記機械要素の機械位置を補正する補正部と、
を備えている工作機械の熱変位補正装置。 - 前記熱変位補正装置は、前記工作機械の制御装置に含まれる請求項12に記載の熱変位補正装置。
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