JP6562235B1 - 蒸留酒の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明の蒸留酒の製造方法は、さつま芋の蔓を切除せずに、複数のさつま芋が蔓に繋がった状態で収穫する収穫工程と、複数のさつま芋が蔓に繋がった状態を維持して運搬する運搬工程と、さつま芋が密集しない状態で蔓を利用してさつま芋を吊るして、さつま芋に対して送風する吊るし工程と、さつま芋を蒸して糖度を上昇させて蜜を生成する蒸し工程と、蒸されて蜜でコーティングされたさつま芋の集合体を送風冷却筒の周囲に配置し、送風冷却筒の下方から送られる風が送風冷却筒の側方からさつま芋の集合体に対して供給されて、さつま芋の集合体を冷却する冷却工程とを有する。それぞれの工程について、以下に順次説明する。
図1、図2に、本発明の収穫工程と運搬工程を示す。
図1(a)に示すように、さつま芋1は、その蔓2が切除されずに、複数のさつま芋1が蔓2に繋がった状態で株ごと収穫される。従って、複数のさつま芋1が蔓2に繋がった状態で、青果用収穫機3のコンベア4上を動いて、図1(b)に示すように、プラスチックボックス5の中に丁寧に並べられる。プラスチックボックス5は、20kg用のものを使用する。
図3(a)に示すように、さつま芋1は、デンプン用収穫機7によってスピード重視で収穫され、図3(b)に示すように、その蔓2が切除されて、個々のさつま芋1は、無造作に袋8に投入される。蔓2は、コンベア4の繋ぎ目で、コンベア4の下部へ引っ張られて千切られていく仕組みになっており、その際の荒い機械作業により、さつま芋1に広範囲で傷が付く。また、袋8に投入される際も、コンベア4を通過したさつま芋1が高い位置から落下して収納される。この投入の際に、さつま芋1には広範囲に亘って傷がついたり、打撲の跡が残ったりする。
図5に、吊るし工程の作業の状況を示す。
吊るし工程は、日中と夜間の温度差による腐敗を防止するために、収穫、運搬を行った日のうちに実施を開始する。さつま芋1が密集しない状態で、切除されずに残っている蔓2を利用して、さつま芋1を吊るし、送風機10を用いてさつま芋1に対して送風する。送風を行うことにより、さつま芋1の外部に結露が生じることを防止できるとともに、カビの発生を防止できる。さらに、さつま芋1が密集しない状態となっていることと、風が行き渡ることによって、さつま芋1の自己発熱による腐敗を防止することができる。さつま芋1に対して様々な方向から風が当たるようにするために、送風機10を複数設置して、異なる方向から風を当てるようにすることが好ましい。送風機10として、扇風機、サーキュレーター、換気扇、エアクリーナー、エアコン等を用いることができる。吊るし工程は、1〜2か月間実施する。
1tのベニハルカを吊るして送風無しで熟成を試みたところ、2週間で90%のさつま芋にカビが繁殖した。さつま芋が密集していない箇所には腐敗が少ないものの、密集している箇所には腐敗が多く発生し、腐敗による強烈な芳香性の香りが充満していた。
図8から図14に、蒸し工程と冷却工程の作業状況を示す。
図8は、蒸し工程と冷却工程でさつま芋1が収容される収容器20と、収容器20に着脱可能に設置される送風冷却筒21を示している。図8における破線の矢印は、送風冷却筒21が設置される位置を示している。
送風冷却筒21は、らせん状に巻かれた管22によって形成され、上下方向に周期的に空隙23を有しており、冷却工程において、この空隙23からさつま芋1の集合体に対して風が供給される構造となっている。図9においては、収容器20に送風冷却筒21を4つ設置したものを示しているが、送風冷却筒21の設置数と設置位置は、状況に応じて適宜変更できる。冷却工程の詳細については、後に詳述する。
冷却工程では、収容器20の下方に設置された送風管25から、送風冷却筒21に対して乾燥した空気が供給される。送風冷却筒21では、下側から上側に向かって空気が送られるとともに、その側方からさつま芋1に対して空気が流出する。
従来の製造方法では、本発明によるものと比較して、さつま芋1の糖度を上昇させることができないため、パサパサで甘みをあまり感じず、形が崩れておらず、蜜でコーティングされた状態となっていない。そのため、さつま芋1の個体は独立して存在しており、単に収容器20の下方から空気を供給する手法であっても、空気はさつま芋1の間の隙間を通って、さつま芋1の表面に空気を送って冷却することが可能である。
2 蔓
3 青果用収穫機
4 コンベア
5 プラスチックボックス
6 トラック
7 デンプン用収穫機
8 袋
9 クレーン
10 送風機
11 結露
12 ケース
13 傷み
20 収容器
21 送風冷却筒
22 らせん状に巻かれた管
23 空隙
24 蒸気供給管
25 送風管
Claims (4)
- さつま芋の蔓を切除せずに、複数のさつま芋が蔓に繋がった状態で収穫する収穫工程と、複数のさつま芋が蔓に繋がった状態を維持して運搬する運搬工程と、さつま芋が密集しない状態で蔓を利用してさつま芋を吊るして、さつま芋に対して送風する吊るし工程と、さつま芋を蒸して糖度を上昇させて蜜を生成する蒸し工程と、蒸されて蜜でコーティングされたさつま芋の集合体を送風冷却筒の周囲に配置し、送風冷却筒の下方から送られる風が送風冷却筒の側方からさつま芋の集合体に対して供給されて、さつま芋の集合体を冷却する冷却工程とを有する蒸留酒の製造方法であって、
前記蒸し工程における蒸気の供給量は、さつま芋の中心部の温度が70℃以上85℃以下に維持されるように、初期段階では多くし、その後低下させることを特徴とする蒸留酒の製造方法。 - 前記送風冷却筒は、らせん状に巻かれた管によって形成され、上下方向に周期的に空隙を有しており、この空隙からさつま芋の集合体に対して風が供給されることを特徴とする請求項1記載の蒸留酒の製造方法。
- 前記空隙の大きさは、前記送風冷却筒の周囲にさつま芋の集合体を配置したときに、さつま芋の集合体が前記送風冷却筒の内部に入り込まない大きさに設定されていることを特徴とする請求項2記載の蒸留酒の製造方法。
- 前記送風冷却筒は、蒸し工程と冷却工程でさつま芋の集合体が収容される収容器に対して着脱可能な構造であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の蒸留酒の製造方法。
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