JP6560016B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料等の液体に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。この測定により、被検試料中の様々な検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置では、被検体を検査する各検査項目の試薬を収容する試薬容器が試薬庫内に格納され、検査項目毎に試薬容器から反応容器へ試薬の分注が行われる。試薬庫内は試薬の劣化を防ぐために保冷され、試薬庫の蓋の内側で結露した水が落下して試薬容器内に混入することがある。そして、試薬容器内への混入による試薬の希釈や汚染等の悪影響を防ぐために、蓋の内側を傾斜させて試薬容器以外の場所に水を導く方法や、試薬庫に吸湿剤を配置して内部の湿度を下げる方法が知られている。
特開平8−262030号公報 特開2010−276555号公報
しかしながら、蓋の内側を傾斜させる方法の場合、蓋の内側の表面状態が変化すると、途中で滞留して落下する問題がある。また、試薬庫内に吸湿剤を配置する方法では、吸湿剤を交換する必要があり手間がかかると共に吸湿剤の効果の持続する期間を見極める必要があり細心の注意を払う必要がる。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、手間を低減して試薬への悪影響を防ぐことができる自動分析装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、前記試薬を収容する試薬容器が格納され、前記試薬容器内の試薬を保冷する試薬庫と、前記試薬庫内に配置され、前記試薬容器を移動可能に保持する試薬ラックと、前記試薬庫内の前記試薬ラックに保持された前記試薬容器上方に下面が位置し、前記下面以外の少なくとも一部の面が前記試薬庫外の空気と接して位置するように配置され、前記下面で結露する水を吸収して前記試薬庫外に蒸発可能なように保持する吸水部材とを備えたことを特徴とする。
第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 第1の実施形態に係る試薬庫の構成を示す平面図。 図3のA−A線矢視断面図。 第2の実施形態に係る試薬庫の構成を示す平面図。 図5のA−A線矢視断面図。 第3の実施形態に係る試薬庫の構成を示す断面図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料と各検査項目分析用の試薬との混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部10と、分析部10の測定に関る各分析ユニットを移動する移動機構部61と、移動機構部61を制御する分析制御部62とを備えている。
また、自動分析装置100は、分析部10で生成された標準データや被検データを処理して検量データや分析データの生成を行うデータ処理部70と、データ処理部70で生成された検量データや分析データを印刷出力や表示出力する出力部80と、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力等を行う操作部90と、分析制御部62、データ処理部70及び出力部80を統括して制御するシステム制御部91とを備えている。
図2は、分析部10の構成を示した斜視図である。この分析部10は、標準試料や被検試料等の各試料を収容する試料容器11と、この試料容器11を移動可能に保持するサンプルラック12とを備えている。また、各検査項分析用の例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬並びに2試薬系の第2試薬を収容する試薬容器13、試薬容器13を移動可能に保持する試薬ラック14、並びに試薬ラック14に保持された試薬容器13を保冷する試薬庫15を有する試薬部40を備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器16と、反応容器16を回転移動可能に保持する反応ディスク17とを備えている。
また、サンプルラック12に保持された試料容器11内の試料を吸引して反応容器16内へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ18と、サンプル分注プローブ18を回動移動及び上下移動可能に保持するサンプル分注アーム19とを備えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を吸引して各試料が吐出された反応容器16内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ20と、第1試薬分注プローブ20を回動移動及び上下移動可能に保持する第1試薬分注アーム21とを備えている。
また、反応容器16内に吐出された試料と第1試薬の混合液を撹拌する第1撹拌子22と、第1撹拌子22を回動移動及び上下移動可能に保持する第1撹拌アーム23とを備えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第2試薬を吸引して第1試薬が吐出された反応容器16内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ24と、第2試薬分注プローブ24を回動移動及び上下移動可能に保持する第2試薬分注アーム25とを備えている。また、反応容器16内の各試料並びに第1及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌子26と、第2撹拌子26を回動移動及び上下移動可能に保持する第2撹拌アーム27と、反応容器16内の混合液に光を照射して光学的に測定する測定部28と、測定部28で測定を終了した反応容器16内を洗浄する洗浄ノズル29とを備えている。
そして、測定部28は、反応容器16に光を照射し、反応容器16内の標準試料や被検試料を含む混合液を透過した光を検出する検出信号に基づいて、例えば吸光度データや吸光度データの変化量で表される標準データや被検データを生成する。そして、生成した標準データや被検データをデータ処理部70に出力する。
移動機構部61は、分析部10の各分析ユニットを駆動する機構や、各ポンプ及びこのポンプを駆動する機構等を備えている。そして、サンプルラック12を駆動して試料容器11を移動する。また、試薬ラック14を回動駆動して試薬容器13を移動する。また、反応ディスク17を回転駆動して反応容器16を移動する。また、サンプル分注アーム19、第1試薬分注アーム21、第2試薬分注アーム25、第1撹拌アーム23、及び第2撹拌アーム27を夫々回動駆動及び上下駆動して、サンプル分注プローブ18、第1試薬分注プローブ20、第2試薬分注プローブ24、第1撹拌子22、及び第2撹拌子26をそれぞれ移動する。また、洗浄ノズル29を上下移動する。
また、移動機構部61は、各ポンプを駆動する。そして、サンプル分注プローブ18に試料の吸引及び吐出を行わせる。また、第1試薬分注プローブ20に第1試薬の吸引及び吐出を行わせる。また、第2試薬分注プローブ24に第2試薬の吸引及び吐出を行わせる。また、洗浄ノズル29に反応容器16内の混合液の吸引、反応容器16内の洗浄を行うための洗浄液の吐出及び吸引等の洗浄を行わせる。また、第1撹拌子22を駆動して反応容器16内の混合液の撹拌を行わせる。また、第2撹拌子26を駆動して反応容器16内の混合液の撹拌を行わせる。
図1のデータ処理部70は、分析部10の測定部28から出力された標準データや被検データを処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部71と、演算部71で生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部72とを備えている。
演算部71は、測定部28から出力された標準データ及びこの標準データの標準試料に予め設定された標準値の関係を示す検量データを生成し、生成した検量データを出力部80に出力すると共にデータ記憶部72に保存する。
また、測定部28から出力された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ記憶部72から読み出し、読み出した検量データを用いて被検データから濃度値や酵素の活性値で表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを出力部80に出力すると共にデータ記憶部72に保存する。
データ記憶部72は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部71から出力された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部71から出力された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部80は、データ処理部70の演算部71から出力された検量データや分析データを印刷出力する印刷部81及び表示出力する表示部82を備えている。そして、印刷部81は、プリンタなどを備え、演算部71から出力された検量データや分析データを予め設定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部82は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部71から出力された検量データや分析データを表示する。また、各検査項目の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面、被検試料毎にこの被検試料を識別する氏名やID等の被検識別情報の設定及び検査に必要な検査項目を設定するための検査項目設定画面等を表示する。
操作部90は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備え、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、被検試料の被検識別情報及び検査項目を設定するための入力等を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90からの操作により入力されたコマンド信号、各検査項目の分析パラメータの情報、被検識別情報及び検査項目の情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部62、データ処理部70、及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2乃至図4を参照して、分析部10における試薬部40の構成の一例を説明する。
図3及び図4は、試薬部40の構成を示した図である。そして、図3は試薬部40の平面図を示し、図4は図3のA−A線矢視断面図を示している。
試薬部40は、第1及び第2試薬を収容する試薬容器13と、この試薬容器13を移動可能に保持する試薬ラック14とを備えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1及び第2試薬を保冷する試薬庫15と、試薬庫15内で結露した水を吸収して蒸発可能なように保持する吸水部材41とを備えている。
試薬容器13は、第1及び第2試薬を吸引するために第1及び第2試薬分注プローブ20,24が進入する上部に突出した開口部を有する。また、試薬ラック14は、試薬庫15内に配置され、2つの同心円の外側の円周上に例えば第1試薬を収容する複数の試薬容器13を放射状に保持する。また、内側の円周上に例えば第2試薬を収容する複数の試薬容器13を放射状に保持する。そして、試薬庫15の中心に配置された移動機構部61により回動駆動され、各試薬容器13を円軌道を描いて移動する。
試薬庫15は、試薬容器13が格納される外面が断熱材で覆われた円筒状のケース42を備えている。また、ケース42の上側に設けた開口部を覆うように着脱自在に配置され、例えば4つの開口431を有する蓋43を備えている。また、試薬容器13内の第1及び第2試薬を保冷するための冷却器44を備えている。そして、ケース42底部の中央に設けた開口部を貫通して移動機構部61の駆動軸が配置される。
吸水部材41は円形のシート状をなし、例えば多孔質構造の親水性ポリウレタンスポンジにより構成される。そして、試薬庫15内の試薬ラック14に保持された試薬容器13上方に下面が位置し、下面以外の少なくとも一部の面が試薬庫15外の空気と接して位置するように配置されている。ここでは、上面の一部の面が蓋43に設けた各開口431を閉塞して位置するように配置されている。
吸水部材41には、第1試薬分注プローブ20が試薬庫15内に進入して試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬の吸引が可能なように貫通孔411が設けられている。また、第2試薬分注プローブ24が試薬庫15内に進入して試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第2試薬の吸引が可能なように貫通孔412が設けられている。
なお、吸水部材41の材質としては、多孔質構造の親水性ポリウレタンスポンジに限定されるものではなく、水の吸収、分散及び保持に優れたものであればよい。
このように、試薬庫15内の試薬ラック14に保持された試薬容器13上方に下面が位置するように吸水部材41を配置することにより、試薬容器13の上方で結露する水を吸収して分散させることができる。また、試薬庫15外の空気と接する蓋43の各開口431に上面が位置するように吸水部材41を配置することにより、分散した水を各開口431から自然蒸発させることができる。これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の落下を防ぐことができる。また、保冷のために試薬庫15に設けた開口部を、多孔質構造の吸水部材41で塞ぐことにより、断熱材としての機能を持たせることができる。
また、第1及び第2試薬分注プローブ20,24が進入する貫通孔411,412を、蓋43の開口431の位置の吸水部材41に設けることにより、外気と接する吸水部材41の表面積を増やすことができる。これにより、吸水部材41から水の蒸発を促進させることができる。
以上述べた第1の実施形態によれば、試薬庫15内の試薬ラック14に保持された試薬容器13の上方に下面が位置し、試薬庫15外の空気と接する蓋43の各開口431に上面の一部が位置するように吸水部材41を配置することにより、試薬容器13の上方で結露する水を吸収して分散させ、分散した水を試薬庫15外に自然蒸発させることができる。これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の混入による第1及び第2試薬への悪影響を防ぐことができる。また、試薬容器13内への結露水の混入を防ぐための手間を低減することができる。
(第2の実施形態)
図5及び図6は、第2の実施形態に係る自動分析装置の試薬部の構成を示した図である。この試薬部40aの平面図を図5に示し、図5のA−A線矢視断面を図6に示している。この試薬部40aでは、図2乃至図4に示した第1の実施形態に係る分析部10の各ユニットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
試薬部40aは、第1及び第2試薬を収容する試薬容器13及び試薬容器13を移動可能に保持する試薬ラック14を備えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13を保冷する試薬庫15aと、試薬庫15a内で結露した水を吸収して蒸発が可能なように保持する吸水部材41aとを備えている。
試薬庫15aは、ケース42、ケース42の上側の開口部を覆うように着脱自在に配置された蓋43a及び冷却器44を備えている。そして、蓋43aは、試薬ラック14に保持された外周側の試薬容器13の開口部上方に設けた複数の円弧状の第1の開口43a1と、試薬ラック14に保持された内周側の試薬容器13の開口部上方に設けた複数の円弧状の第2の開口43a2とを有する。
吸水部材41aは、図3に示した第1の実施形態の吸水部材41と同じ材質の環状をなすシート状の2つの第1及び第2の吸水部材41a1,41a2により構成される。そして、試薬ラック14に保持された試薬容器13の開口部上方に下面が位置し、下面以外の少なくとも一部の面が試薬庫15a外の空気と接して位置するように配置されている。
第1の吸水部材41a1は、試薬ラック14の外周側に保持された試薬容器13の開口部上方に下面が位置し、上面の一部の面が蓋43aの第1の開口43a1を閉塞して位置するように配置されている。そして、第1の吸水部材41a1には、第1試薬分注プローブ20が試薬庫15a内に進入して試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を吸引可能なように貫通孔411aが設けられている。
第2の吸水部材41a2は、試薬ラック14の内周側に保持された試薬容器13の開口部上方に下面が位置し、上面の一部の面が蓋43aの第2の開口43a2を閉塞して位置するように配置されている。そして、第2の吸水部材41a2には、第2試薬分注プローブ24が試薬庫15a内に進入して試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第2試薬を吸引可能なように貫通孔412aが設けられている。
このように、試薬庫15a内の試薬ラック14に保持された外周側の試薬容器13の開口部上方に下面が位置するように第1の吸水部材41a1を配置することにより、試薬容器13上方で結露した水を吸収して分散させることができる。また、試薬庫15a外の空気と接する蓋43aの第1の開口43a1に上面が位置するように第1の吸水部材41a1を配置することにより、分散した水を第1の開口43a1から自然蒸発させることができる。
また、試薬庫15a内の試薬ラック14に保持された内周側の試薬容器13の開口部上方に下面が位置するように第2の吸水部材41a2を配置することにより、試薬容器13上方で結露した水を吸収して分散させることができる。また、試薬庫15a外の空気と接する蓋43aの第2の開口43a2に上面が位置するように第2の吸水部材41a2を配置することにより、分散した水を第2の開口43a2から自然蒸発させることができる。
これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の落下を防ぐことができる。
更に、第1及び第2試薬分注プローブ20,24が進入する貫通孔411a,412をa、蓋43aの第1及び第2の開口43a1,43a2の位置の第1及び第2の吸水部材41a1,41a2に設けることにより、外気と接する吸水部材41の表面積を増やすことができる。これにより、吸水部材41から水の蒸発を促進させることができる。
以上述べた第2の実施形態によれば、試薬庫15a内の試薬容器13の上方に下面が位置し、上面の一部の面が試薬庫15a外の空気と接する蓋43aの第1及び第2の開口43a1,43a2に位置するように吸水部材41aを配置することにより、試薬容器13の上方で結露する水を吸収して分散させ、分散した水を試薬庫15a外に自然蒸発させることができる。これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の混入による第1及び第2試薬への悪影響を防ぐことができる。また、試薬容器13内への結露水の混入を防ぐための手間を低減することができる。
(第3の実施形態)
図7は、第3の実施形態に係る自動分析装置の試薬部の構成を示した断面図である。この試薬部15bでは、図2乃至図4に示した第1の実施形態に係る分析部10の各ユニットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
試薬部40bは、第1及び第2試薬を収容する試薬容器13と、この試薬容器13を移動可能に保持する試薬ラック14とを備えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1及び第2試薬を保冷する試薬庫15bと、試薬庫15b内で結露した水を吸収して分散可能なように保持する吸水部材41bと、吸収部材41bにより吸収された水を試薬庫15b外へ排出する排出部45とを備えている。
試薬庫15bは、試薬容器13が格納される外面が断熱材で覆われた円筒状のケース42aを備えている。また、ケース42aの上側に設けた開口部を覆うように着脱自在に配置された蓋43b及び冷却器44を備えている。そして、ケース42aには、側部に排出部45の一部が配置される貫通孔42a1が設けられている。
吸水部材41bは、図3に示した第1の実施形態の吸水部材41と同じ材質の部材により構成され、試薬庫15b内に配置されている。そして、試薬ラック14に保持された試薬容器13上方に水平面に対して傾斜する下面が位置し、試薬容器13以外の上方に下端部が位置するように配置されている。ここでは、下面は上端部である頂点が中央に位置する円錐面状をなし、下端部は試薬ラック14に保持された試薬容器13の外周の上方に位置する。
なお、試薬ラック14に保持された試薬容器13上方に水平面に対して単調に傾斜する下面を有する吸水部材41bを、試薬ラック14に保持された試薬容器13外周の上方に上端部が位置し、試薬容器13内周の上方に下端部が位置するように配置して実施してもよい。
このように、試薬ラック14に保持された試薬容器13上方に傾斜した下面が位置するように吸水部材41bを配置することにより、水平面に対して大きく傾斜させることなく試薬容器13上方で結露した水を吸収して傾斜した面に沿って誘導することができる。また、試薬容器13以外の上方に下端部が位置するように吸水部材41bを配置することにより、吸収した水を誘導して試薬容器13以外の上方に誘導して落下させることができる。
これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の落下を防ぐことができる。
なお、図示はしないが、第1及び第2試薬分注プローブ20,24が試薬ラック14に保持された試薬容器13内に進入可能なように、試薬庫15bの蓋43b及び吸水部材41bに貫通孔が設けられている。
排出部45は、吸水部材41b下端部から滴下する水を受ける試薬庫15bのケース42a内に配置された環状の樋451と、吸水部材41bの下端部から樋451に滴下した水を試薬庫15b外に排出するためのケース42aの貫通孔421に配置された管452とにより構成される。なお、ケース42aの底部に貫通孔を設け、排出部45を当該貫通孔に替えて実施するようにしてもよい。この場合、吸水部材41b下端部から滴下した水は、ケース42a底部に設けた貫通孔から試薬庫15b外に排出される。
以上述べた第3の実施形態によれば、試薬ラック14に保持された試薬容器13の上方に傾斜した下面が位置し、下端部が試薬ラック14に保持された試薬容器13以外の上方に位置するように吸水部材41bを試薬庫15b内に配置することにより、試薬容器13の上方で結露する水を吸収して分散させ、分散した水を試薬庫15b外に自然蒸発させることができる。これにより、試薬ラック14に保持された試薬容器13内への結露水の混入による第1及び第2試薬への悪影響を防ぐことができる。また、試薬容器13内への結露水の混入を防ぐための手間を低減することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
13 試薬容器
14 試薬ラック
15,15a,15b 試薬庫
40 試薬部
41,41a,41b 吸収部材
42 ケース
43,43a,43b 蓋
61 移動機構部
44 冷却器
431 開口
100 自動分析装置

Claims (2)

  1. 試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試薬を収容する試薬容器が格納され、前記試薬容器内の試薬を保冷する試薬庫と、
    前記試薬庫内に配置され、前記試薬容器を移動可能に保持する試薬ラックと、
    前記試薬庫内の前記試薬ラックに保持された前記試薬容器上方に下面が位置し、前記下面以外の少なくとも一部の面が前記試薬庫外の空気と接して位置するように配置され、前記下面で結露する水を吸収して前記試薬庫外に蒸発可能なように保持する吸水部材と
    を備え
    前記試薬庫は、前記試薬容器が格納される上側に開口部が形成されたケース及び前記開口部を覆う蓋を有し、
    前記蓋は、前記試薬ラックで保持可能な複数の試薬容器の上部に設けられた開口部の上方のいずれかの領域に開口を有し、
    前記吸水部材は、下面が前記複数の試薬容器の開口部の上方に少なくとも配置され、上面の一部の面が前記蓋の開口を閉塞して位置するように配置されていることを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記試薬容器内の試薬を吸引する試薬分注プローブを有し、
    前記吸水部材には、前記試薬分注プローブが前記試薬庫内に進入して前記試薬ラックに保持された前記試薬容器内の試薬を吸引可能なように貫通孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載の自動分析装置。
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