JP7199911B2 - 自動分析装置 - Google Patents

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Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料と試薬とを分注してその試料に含まれる成分を分析する自動分析装置に関する。
自動分析装置は、生化学検査項目や免疫検査項目等を対象項目とし、被検体から採取された試料と各検査項目の分析に用いる試薬とを反応容器に分注し、反応容器内の試料と試薬の反応によって生ずる色調や濁りの変化を光学的に測定する。そして、自動分析装置は、測定結果に基づいて、試料に含まれる各検査項目成分の濃度や酵素の活性等で表される分析データを得ることができる。
この自動分析装置は、試薬が収容された試薬容器を収納する試薬庫と、試薬容器内の試薬を吸引して反応容器に分注する分注プローブとを備えている。そして、試薬庫は試薬の劣化を防ぐために内部が保冷され、試薬庫の蓋に分注プローブが進入する吸引口が設けられている。このため、吸引口付近では、外気に含まれる水蒸気が結露して結露水が発生し、その結露水が落下して試薬容器内に混入し、試薬を汚染する問題がある。
この問題を防ぐために、蓋に開口を設けて開口に吸水部材を配置し、吸引部材に吸引口を設けることにより、吸引口付近で発生した結露水を吸水して分散させることにより結露水の試薬への混入を防ぐ方法が知られている。
しかしながら、複数の試薬容器の上方を吸水部材で覆う蓋の構造では、吸水部材が結露水を吸収するにつれて吸水部材の空気の部分の割合が少なくなると、蓋の吸水部材の部分の断熱性能が低下し、試薬庫の断熱性能が損なわれる問題がある。
特開2016-206113号公報
本発明が解決しようとする課題は、試薬庫の断熱性能が損なわれることなく試薬への結露水の混入を防ぐことができる自動分析装置を提供することである。
上記課題を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試薬を収容する試薬容器を収納するケース及び前記試薬容器を上から覆う蓋により構成され、前記試薬を保冷する試薬庫と、前記試薬を吸引する分注プローブが前記試薬庫内に進入する、前記蓋を上下方向に貫通して形成された吸引口と、前記吸引口を形成している前記蓋の側面に配置された側部と、前記吸引口を包囲するように前記蓋の下面に前記側部と接合して配置された下部と、前記吸引口を包囲するように前記蓋の上面に前記側部と接合して配置された上部とにより構成され、前記吸引口付近で結露した水を前記試薬庫外に誘導する毛細管部材とを備える。
実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 実施形態に係る分析部の構成の一例を示す斜視図。 実施形態に係る第1試薬部の構成の一例を示す平面図。 図3のA-A線矢視断面図。 実施形態に係る第1試薬ラックに保持された第1試薬容器及び両隣に保持された2つの第1試薬容器の距離を示す図。 実施形態に係る第1の吸引口及び第1の毛細管部材の構成の一例を示す図。 実施形態に係る第1及び第2の毛細管部材に第3及び第4の毛細管部材を追加した一例を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
本実施形態では、試薬を収容する試薬容器を格納するケース及びこのケースを上から覆う蓋により構成された試薬を保冷する試薬庫と、試薬を吸引する分注プローブが試薬庫内に進入する、蓋を上下方向に貫通して形成された吸引口と、吸引口付近で結露した水を試薬庫外に誘導する毛細管部材とを備え、毛細管部材は、吸引口を形成している蓋の側面に配置された側部と、吸引口を包囲するように蓋の下面に側部と接合して配置された下部と、吸引口を包囲するように蓋の上面に側部と接合して配置された上部とにより構成される。
図1は、実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自動分析装置100は、各検査項目に対応する標準試料及び試薬を分注して当該標準試料及び試薬の混合液の測定により標準データを生成し、被検試料及び各検査項目に対応する試薬を分注して当該被検試料及び試薬の混合液の測定により被検データを生成する分析部10を備えている。また、自動分析装置100は、分析部10の各試料の分注や各試薬の分注等を行う複数のユニットを駆動する駆動部40を備えている。
また、自動分析装置100は、駆動部40を制御する分析制御部41を備えている。また、自動分析装置100は、分析部10で生成された標準データに対して各検査項目の検量データを生成し、各検査項目の検量データを用いて分析部10で生成された被検データに対して分析データを生成する演算部42を備えている。また、自動分析装置100は、演算部42で生成された各検査項目の検量データや分析データを保存するデータ記憶部43を備えている。
また、自動分析装置100は、演算部42で生成された検量データや分析データ等を表示する表示部44を備えている。また、自動分析装置100は、各検査項目の検量データや分析データを生成させる分析パラメータを設定する入力、各試料に対してこの試料を識別する試料IDや各検査項目を設定する入力等を行う入力部45を備えている。また、自動分析装置100は、分析制御部41、演算部42、データ記憶部43及び表示部44を制御するシステム制御部46を備えている。
図2は、分析部10の構成の一例を示した斜視図である。この分析部10は、標準試料や被検試料などの各試料を収容する試料容器11と、試料容器11を保持する試料ラック12とを備えている。また、分析部10は、各検査項目の成分と反応する例えば1試薬系及び2試薬系の第1試薬を収容する第1試薬容器13、第1試薬容器13を保持する第1試薬ラック14及び第1試薬ラック14に保持された第1試薬容器13を保冷する第1試薬庫15を有する第1試薬部16を備えている。
また、分析部10は、2試薬系の第1試薬と対をなす第2試薬を収容する第2試薬容器17、第2試薬容器17を保持する第2試薬ラック18及び第2試薬ラック18に保持された第2試薬容器17を保冷する第2試薬庫19を有する第2試薬部20を備えている。また、分析部10は、複数の反応容器21と、この反応容器21を円周上に保持する反応ディスク22とを備えている。
また、分析部10は、試料ラック12に保持された試料容器11内の試料を吸引して、反応容器21内に吐出する分注を行う試料分注プローブ23と、試料分注プローブ23を移動可能に支持する試料分注アーム24とを備えている。また、分析部10は、第1試薬ラック14に保持された第1試薬容器13内の第1試薬を吸引して、試料が分注された反応容器21内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ25と、第1試薬分注プローブ25を移動可能に支持する第1試薬分注アーム26とを備えている。
また、分析部10は、第2試薬ラック18に保持された第2試薬容器17内の第2試薬を吸引して、第1試薬が分注された反応容器21内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ27と、第2試薬分注プローブ27を移動可能に支持する第2試薬分注アーム28とを備えている。
また、分析部10は、各反応容器21に分注された試料及び第1試薬の混合液や、試料、第1試薬及び第2試薬の混合液を撹拌する撹拌ユニット29を備えている。また分析部10は、撹拌ユニット29により撹拌が行われた各反応容器21内の標準試料を含む混合液を透過した光を検出して標準データを生成し、各反応容器21内の被検試料を含む混合液を透過した光を検出して被検データを生成する測定部30を備えている。また、分析部10は、測定を終了した各反応容器21内を洗浄する洗浄ユニット31を備えている。
図1に戻り、駆動部40は分析部10の各ユニットを駆動する駆動機構を備えている。そして、駆動部40は試料ラック12を駆動して試料容器11を移動する。また、駆動部40は第1試薬ラック14を駆動して各第1試薬容器13を回転移動する。また、駆動部40は第2試薬ラック18を駆動して各第2試薬容器17を回転移動する。
また、駆動部40は、反応ディスク22を駆動して各反応容器21を回転移動する。また、駆動部40は試料分注アーム24を駆動して試料分注プローブ23を上下移動及び回転移動する。また、駆動部40は第1試薬分注アーム26を駆動して第1試薬分注プローブ25を上下移動及び回転移動する。また、駆動部40は第2試薬分注アーム28を駆動して第2試薬分注プローブ27を上下移動及び回転移動する。
分析制御部41はCPU及び記憶回路を有し、入力部45から入力された各検査項目の分析パラメータ、試料ID、この試料IDで識別される試料に設定された検査項目等の入力情報に基づき駆動部40を制御して、分析部10の各ユニットを作動させる。そして、分析制御部41は、入力部45よりキャリブレーションや検査を開始させる入力が行われると、試料容器11の移動、試料の分注、第1試薬容器13の移動、第1試薬の分注、第2試薬容器17の移動、第2試薬の分注、混合液の撹拌及び混合液の測定を実行させる。
演算部42は例えばCPUと記憶回路を有し、分析部10の測定部30で生成された各検査項目の標準データ及び当該検査項目の標準試料に対して予め設定された標準値に基づいて、当該検査項目の標準データと標準値との関係を示す検量データを生成する。また、演算部42は、測定部30で検査項目ごとに生成された被検データに対して、データ記憶部43に保存されている当該検査項目の検量データを用いて濃度値や酵素の活性値等の分析データを生成する。
データ記憶部43は、例えばハードディスクドライブ(HDD)等のストレージを有し、演算部42で生成された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部42で生成された各検査項目の分析データを被検試料毎に保存する。
表示部44は、例えばCRTや液晶パネルなどのモニタを有し、試料を反応容器21に分注させる量、第1試薬を反応容器21に分注させる量、第2試薬を反応容器21に分注させる量等の分析パラメータを設定するための分析パラメータ設定画面を表示する。また、表示部44は、被検試料毎にこの被検試料を識別する試料ID及び検査対象の検査項目を設定するための検査項目設定画面を表示する。
入力部45は、例えばキーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを備えている。そして、入力部45は、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力や、試料ID及び検査項目を設定するための入力を行う。また、入力部45は、キャリブレーションや検査を開始させる入力等を行う。
システム制御部46はCPU及び記憶回路を備え、入力部45から入力されたコマンド信号、各検査項目の分析パラメータ、試料ID及び検査項目の情報等に基づいて、分析制御部41、演算部42、データ記憶部43及び表示部44を統括してシステム全体を制御する。
以下、図2乃至図7を参照して、分析部10における第1試薬部16の構成の一例を説明する。なお、第2試薬部20は、第1試薬部16と同様に構成されるのでその説明を省略する。
図3は、第1試薬部16の構成の一例を示した平面図である。また、図4は、図3のA-A線矢視断面図である。
第1試薬部16は、第1試薬を収容する第1試薬容器13と、第1試薬容器13を保持する第1試薬ラック14と、第1試薬ラック14に保持された第1試薬容器13を保冷する第1試薬庫15とを備えている。また、第1試薬部16は、第1試薬分注プローブ25が第1試薬庫15内に進入可能なように設けた2つの第1及び第2の吸引口50,51と、第1及び第2の吸引口50,51付近で発生する結露水を第1試薬庫15外に誘導する第1及び第2の毛細管部材52,53とを備えている。
第1試薬ラック14は第1試薬庫15内に配置され、第1の円周14a上に複数の第1試薬容器13を放射状に一定の間隔で配列保持可能な複数の保持部と、第1の円周14aの内側の第2の円周14b上に第1試薬容器13を放射状に一定の間隔で配列保持可能な複数の保持部を有する。
そして、第1試薬ラック14は、図5に示すように、第1の円周14a上に第1試薬容器13を保持する保持位置の両隣の保持位置に保持された2つの第1試薬容器13を、配列方向において距離H1の間隔で保持する。また、第1試薬ラック14は、図示はしないが、第2の円周14b上に第1試薬容器13を保持する保持位置の両隣の保持位置に保持された2つの第1試薬容器13を配列方向においてほぼ距離H1の間隔で保持する。
第1試薬分注プローブ25は、第1試薬庫15上方を軌道Tに沿って回転移動して第1の吸引口50上方で停止してから下降し、第1の吸引口50より第1試薬庫15内に進入し、第1の吸引位置P1に停止した第1試薬容器13の上部に突出した円筒状の開口部から進入して第1試薬を吸引する。また、第1試薬分注プローブ25は、第2の吸引口51上方で停止してから下降し、第2の吸引口51より第1試薬庫15内に進入し、第2の吸引位置P2に停止した第1試薬容器13の開口部から進入して第1試薬を吸引する。
第1試薬庫15は、第1試薬容器13を収納する上部に開口部を有する円筒状のケース54と、ケース54内の第1試薬容器13を上から覆う蓋55と、ケース54を冷却する例えばペルチェ素子を有する冷却器56とにより構成される。そして、ケース54は、例えば、熱伝導性部材541と、熱伝導性部材541の外面を覆う断熱性部材542とにより構成される。また、蓋55は、断熱性を有する例えば内部が中空のプラスチック材により構成され、ケース54の開口部を上から塞ぐように着脱自在に配置されている。
図6は、第1の吸引口50及び第1の毛細管部材52の構成の一例を示した図である。そして、図6(a)は第1の吸引口50を示し、図6(b)は第1の毛細管部材52を示している。
第1の吸引口50は、第1試薬ラック14の第1の円周14a上に保持された複数の第1試薬容器13のうち、第1の吸引位置P1に停止する第1試薬容器13の開口部上方に、蓋55を上下方向に貫通して形成されている。そして、第1の吸引口50は、第1試薬容器13の開口部の口径の長さよりも長く、且つ、図5に示した距離H1以下である長さD1の口径を有する円柱状をなしている。
このように、第1の吸引口50の口径を長さD1にすることにより、第1の吸引位置P1の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径にすることができる。これにより、第1の吸引口50から第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
第2の吸引口51は、図3に示すように、第1試薬ラック14の第2の円周14b上に保持された複数の第1試薬容器13のうち、第2の吸引位置P2に停止する第1試薬容器13の開口部上方に、蓋55を上下方向に貫通して形成されている。そして、第2の吸引口51は、図示はしないが、口径が長さD1を有する円柱状をなしている。
このように、第2の吸引口51の口径を長さD1にすることにより、第2の吸引位置P2の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径にすることができる。これにより、第2の吸引口51から第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
第1の毛細管部材52は、例えば親水性を有するポリエステルなどの繊維からなり、蓋55の第1の吸引口50付近に配置される。第1の毛細管部材52は、第1の吸引口50を包囲するように蓋55の下面に配置された第1の下部521と、第1の吸引口50を形成している蓋55の第1の側面551に配置された第1の側部522と、第1の吸引口50を包囲するように蓋55の上面に配置された第1の上部523とにより構成される。
第1の下部521は、第1試薬容器13の開口部の口径の長さ以上の長さであり、且つ、第1の吸引口50の口径である長さD1よりも短い長さD2の内径と、長さD1よりも長い長さD3の外径とからなる円管状をなしている。そして、第1の下部521は、上面のうち、長さD2の内径及び長さD3の外径に相当する円環状の面が蓋55の下面に固定されている。また、第1の下部521は、上面のうち、長さD2の内径及び長さD1の外径に相当する円環状の面が第1の側部522の下面と接合されている。
このように、蓋55の下面に第1の毛細管部材52の第1の下部521を配置することにより、外気が第1の吸引口50を通って、第1試薬庫15外よりも温度の低い第1試薬庫15内に入り込んだ際に、外気中の水蒸気が凝結して第1の下部521の表面で発生する結露水を、毛細管現象を利用して第1の下部521の内部に拡散させ、内部に拡散した結露水を接合面から第1の側部522に拡散させることができる。これにより、第1の吸引口50付近で発生する結露水の蓋55の下面からの落下を防ぐことができる。
なお、第1の下部521の下層部よりも上層部の繊維密度を高くする構造にすることにより、下層部及び上層部を同じ繊維密度にする場合よりも、第1の下部521の下層部から拡散してきた結露水を上層部で上方により強力に拡散させることができる。
第1の側部522は、長さD2の内径、長さD1の外径及び蓋55と同じ高さからなる円管状をなし、円管状の外側の側面が蓋55の第1の側面551全体に亘って固定されている。また、第1の側部522は、円管状の内側の側面が第1の下部521の円管状の内側の側面と同一面になるように配置されている。また、第1の側部522は、円環状の下面が第1の下部521の上面に接合され、円環状の上面が第1の上部523の下面に接合されている。
このように、蓋55の第1の側面551に第1の毛細管部材52の第1の側部522を配置することにより、外気が温度の低い第1の吸引口50を通過する際に、外気中の水蒸気が凝結して第1の側部522の表面で発生する結露水を、毛細管現象を利用して第1の側部522の内部に拡散させ、内部に拡散した結露水を接合面から第1の上部523に拡散させることができる。これにより、第1の吸引口50付近で発生する結露水の蓋55の第1の側面551からの落下を防ぐことができる。
また、第1の側部522は含水量が増すと蓋55の断熱性よりも低下するが、第1の吸引位置P1の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径の第1の吸引口50が形成された蓋55の第1の側面551に第1の側部522を配置することにより、第1の円周14a上に保持された第1の吸引位置P1以外の第1試薬容器13の上方を、断熱性を有する蓋55で覆うことができる。これにより、第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
第1の上部523は、下面のうち、長さD2の内径及び長さD1の外径に相当する円環状の面が第1の側部522の上面と接合されている。また、第1の上部523は、円管状の内側の側面が第1の側部522の円管状の内側の側面と同一面になるように配置されている。また、第1の上部523は、下面のうち、長さD1の内径及び長さD3の外径に相当する円環状の面が蓋55の上面に固定されている。
このように、蓋55の上面に第1の毛細管部材52の第1の上部523を配置することにより、第1試薬庫15外の空気と接触している第1の上部523の表面から結露水を蒸発させることができるので、第1の側部522内部を拡散してきた結露水を、第1の上部523に積極的に誘導することができる。これにより、第1の吸引口50付近で発生する結露水の蓋55からの落下を防ぐことができる。
なお、第1の毛細管部材52を、例えば親水性ポリウレタンスポンジ等の多孔質構造体を用いて実施するようにしてもよい。これにより、第1及び第2の吸引口50,51付近で第1試薬庫15の内外の空気の接触により生じる結露水を、毛細管現象を利用して第1試薬庫15外に誘導することができる。
第2の毛細管部材53は、図示はしないが、第1の毛細管部材52と同様に構成され、第2の吸引口51を包囲するように蓋55の下面に配置された第2の下部、第2の吸引口51を形成している蓋55の第2の側面に配置された第2の側部及び第2の吸引口51を包囲するように蓋55の上面に配置された第2の上部により構成される。
このように、第1の吸引口50に対する第1の毛細管部材52の配置と同様にして、第2の吸引口51に対して第2の毛細管部材53を配置することにより、第2の吸引口51付近で第1試薬庫15の内外の空気の接触により生じる結露水を、毛細管現象を利用して第1試薬庫15外に誘導することができる。これにより、第2の吸引口51付近で発生する結露水の蓋55からの落下を防ぐことができる。
また、第2の毛細管部材53の第2の側部は含水量が増すと蓋55の断熱性よりも低下するが、第2の吸引位置P2の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径の第2の吸引口51が形成された蓋55の第2の側面に第2の側部を配置することにより、第2の円周14b上に保持された第2の吸引位置P2以外の第1試薬容器13の上方を、断熱性を有する蓋55で覆うことができる。これにより、第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
なお、上記実施形態に限定されるものではなく、蓋55の上面に配置された第1及び第2の毛細管部材52,53に対して、上方の空気を吸気する又は上方に空気を給気するファンを第1試薬庫15近傍に設けて実施するようにしてもよい。
これにより、第1及び第2の毛細管部材52,53により第1試薬庫15外に誘導された結露水を積極的に蒸発させることができるので、第1試薬庫15外への結露水の誘導を促進させることができ、これにより、第1及び第2の吸引口50,51付近で発生する結露水の蓋55からの落下を防ぐことができる。
また、図7に示すように、第1の毛細管部材52の第1の上部523に一端部を接合し、第2の毛細管部材53の第2の上部に他端部を接合して蓋55の上面に配置する第3の毛細管部材57と、第1の上部523に一端部を接合し、第1試薬庫15外の第1の毛細管部材52の第1の下部521及び第2の毛細管部材53の第2の下部よりも低い位置に他端部を配置する第4の毛細管部材58とを設けて実施するようにしてもよい。
これにより、第2の毛細管部材53により第1試薬庫15外に誘導された水を第3の毛細管部材57を介して第1の毛細管部材52に誘導し、第1の毛細管部材52により第1試薬庫15外に誘導された水や第2の毛細管部材53から第1の毛細管部材52に誘導された水を、第4の毛細管部材58の他端部まで誘導し、自然落下させることが可能となり、第1試薬庫15外への結露水の誘導を促進させることができる。これにより、第1及び第2の吸引口50,51付近で発生する結露水の蓋55からの落下を防ぐことができる。
以上述べた実施形態によれば、蓋55の第1の吸引口50付近に第1の毛細管部材52を配置することにより、第1の吸引口50付近で発生する結露水を、第1試薬庫15外に誘導して蒸発させることができる。これにより、第1の吸引口50付近で発生する結露水の第1試薬容器13内の第1試薬への混入を防ぐことができる。
また、蓋55の第2の吸引口51付近に第2の毛細管部材53を配置することにより、第2の吸引口51付近に発生する結露水を、第1試薬庫15外に誘導して蒸発させることができる。これにより、第2の吸引口51付近で発生する結露水の第1試薬容器13内への混入を防ぐことができる。
また、第1の吸引位置P1の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径の第1の吸引口50を蓋55に形成し、第1の吸引口50が形成された蓋55の第1の側面551に第1の毛細管部材52の第1の側部522を配置することにより、第1の円周14a上に保持された第1の吸引位置P1以外の第1試薬容器13の上方を、断熱性を有する蓋55で覆うことができる。これにより、第1の吸引口50から第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
また、第2の吸引位置P2の第1試薬容器13にのみ第1試薬分注プローブ25が進入可能な短い口径の第2の吸引口51を蓋55に形成し、第2の吸引口51が形成された蓋55の第2の側面に第2の毛細管部材53の第2の側部を配置することにより、第2の円周14b上に保持された第2の吸引位置P2以外の第1試薬容器13の上方を、断熱性を有する蓋55で覆うことができる。これにより、第2の吸引口51から第1試薬庫15外に放出される冷気を低減して、第1試薬庫15内の温度上昇を抑制することができる。
以上により、第1試薬庫15の断熱性能が損なわれることなく、第1試薬容器13内の第1試薬への結露水の混入を防ぐことができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
13 第1試薬容器
14 第1試薬ラック
15 第1試薬庫
25 第1試薬分注プローブ
50 第1の吸引口
51 第2の吸引口
52 第1の毛細管部材
53 第2の毛細管部材
54 ケース
55 蓋
56 冷却器
521 第1の下部
522 第1の側部
523 第1の上部
551 第1の側面

Claims (4)

  1. 試薬を収容する試薬容器を収納するケース及び前記試薬容器を上から覆う蓋により構成され、前記試薬を保冷する試薬庫と、
    前記試薬を吸引する分注プローブが前記試薬庫内に進入する、前記蓋を上下方向に貫通して形成された吸引口と、
    前記吸引口を形成している前記蓋の側面に配置された管状の側部と、前記吸引口を包囲するように前記蓋の下面に前記側部と接合して配置された下部と、前記吸引口を包囲するように前記蓋の上面に前記側部と接合して配置された上部とにより構成され、前記吸引口付近で結露した水を前記試薬庫外に誘導する毛細管部材とを
    備える自動分析装置。
  2. 前記試薬庫内に配置され、前記試薬容器を所定の間隔で配列保持可能な複数の保持位置を有する試薬ラックを備え、
    前記試薬容器は上部に、前記分注プローブが当該試薬容器内に進入する円筒状をなす開口部を有し、
    前記側部は、外径の長さが前記保持位置の両隣の前記保持位置に保持された2つの前記試薬容器間の距離以下であり、内径の長さが前記開口部の口径の長さ以上の円管状をなしている請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記試薬庫内に配置され、第1の円周上に前記試薬容器を保持可能な複数の保持位置と、前記第1の円周の内側の第2の円周上に前記試薬容器を保持可能な複数の保持位置を有する試薬ラックを備え、
    前記吸引口は、前記第1の円周上に保持された前記試薬容器内の試薬を吸引する前記分注プローブが進入する第1の吸引口と、前記第2の円周上に保持された前記試薬容器内の試薬を吸引する前記分注プローブが進入する第2の吸引口とからなり、
    前記毛細管部材は、
    前記第1の吸引口を形成している前記蓋の側面に配置された第1の側部と、前記第1の吸引口を包囲するように前記蓋の下面に前記第1の側部と接合して配置された第1の下部と、前記第1の吸引口を包囲するように前記蓋の上面に前記第1の側部と接合して配置された第1の上部とにより構成され、前記第1の吸引口付近で結露した水を前記試薬庫外に誘導する第1の毛細管部材と、
    前記第2の吸引口を形成している前記蓋の側面に配置された第2の側部と、前記第2の吸引口を包囲するように前記蓋の下面に前記第2の側部と接合して配置された第2の下部と、前記第2の吸引口を包囲するように前記蓋の上面に前記第2の側部と接合して配置された第2の上部とにより構成され、前記第2の吸引口付近で結露した水を前記試薬庫外に誘導する第2の毛細管部材と、
    前記第1の上部に一端部を接合し、前記第2の上部に他端部を接合して前記蓋の上面に配置する第3の毛細管部材と、
    前記第1の上部に一端部を接合し、前記試薬庫外の前記第1及び前記第2の下部よりも低い位置に他端部が配置された第4の毛細管部材とからなる請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
  4. 前記試薬庫外に配置され、前記蓋の上面に配置された前記毛細管部材の上方の空気を吸気する又は前記上部の上方に空気を給気するファンを有する請求項1に記載の自動分析装置。
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