JP2016205938A - 自動分析装置及びサンプラ - Google Patents

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JP2016205938A JP2015086197A JP2015086197A JP2016205938A JP 2016205938 A JP2016205938 A JP 2016205938A JP 2015086197 A JP2015086197 A JP 2015086197A JP 2015086197 A JP2015086197 A JP 2015086197A JP 2016205938 A JP2016205938 A JP 2016205938A
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茂哉 山内
Shigeya Yamauchi
茂哉 山内
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Abstract

【課題】試料に悪影響を与えることなく水分の蒸発を抑制することができる自動分析装置及びサンプラを提供する。【解決手段】試料を収容する試料容器と、試料容器を移動可能に保持するホルダ12と、試料容器内の試料を水分の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部42と、供給部42から供給される水を吸収する保水部材43とを備え、保水部材43は供給部42から供給される水を吸収して、試料容器近傍で蒸発可能なように保持する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、被検体から採取された試料等の液体に含まれる成分を分析する自
動分析装置及びサンプラに関する。
自動分析装置は生化学検査項目や免疫検査項目等を対象とし、被検体から採取された試
料と各検査項目の分析に用いる試薬との混合液の反応によって生ずる色調や濁りの変化を
光学的に測定する。この測定により、被検試料中の様々な検査項目成分の濃度や酵素の活
性等で表される分析データを生成する。
この自動分析装置では、被検体を検査する検査項目が設定された試料を収容する試料容
器がホルダに保持され、検査項目毎に試料容器から反応容器へ試料の分注が行われる。そ
して、試料の数や検査項目の数が多い場合に分注が行われるまでの間に水分が蒸発して各
試料容器内の試料が濃縮するのを防ぐため、試料容器の周囲をヒータで水を加熱して加湿
する方法や、水を噴霧して加湿する方法が知られている。
特開2006−125981号公報 特開平8−254536号公報
しかしながら、ヒータで水を加熱して加湿する場合、試料容器内の試料の温度が上昇し
て変質する問題がある。また、水の加熱や水の噴霧により加湿する場合、試料容器内に結
露水が混入して試料が希釈される問題がある。
実施形態は、上記問題点を解決するためになされたもので、試料に悪影響を与えること
なく水分の蒸発を抑制することができる自動分析装置及びサンプラを提供することを目的
とする。
上記目的を達成するために、実施形態の自動分析装置は、試料及び試薬の混合液を測定
する自動分析装置において、前記試料を収容する試料容器を移動可能に保持するホルダと
、前記試料容器内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部と、
前記ホルダに保持された前記試料容器周辺に配置され、前記供給部から供給される水を吸
収して前記試料容器近傍で蒸発可能なように保持する保水部材とを備えたことを特徴とす
る。
第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を示すブロック図。 第1の実施形態に係る分析部の構成を示す斜視図。 第1の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す図。 第1の実施形態に係る保水部材の構成を示す平面図。 第2の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す平面図。 図5のA−A線矢視断面図。 第3の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す図。 図7のA−A線矢視断面図。 第4の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す断面図。 第5の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す図。 第5の実施形態に係るホルダ及び保水部材の構成を示す図。 第6の実施形態に係るサンプラ部の構成を示す図。 第6の実施形態に係るホルダ、供給部及び供給部材の構成の詳細を示す図。
以下、図面を参照して実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る自動分析装置の構成を示したブロック図である。この自
動分析装置100は、各検査項目の標準試料や被検試料と各検査項目の分析用の試薬との
混合液を測定して標準データや被検データを生成する分析部10と、分析部10の測定に
関る各分析ユニットを移動する移動機構部61と、移動機構部61を制御する分析制御部
62と、分析部10で生成された標準データや被検データを処理して検量データや分析デ
ータの生成を行うデータ処理部70とを備えている。
また、自動分析装置100は、データ処理部70で生成された検量データや分析データ
を印刷出力や表示出力する出力部80と、各検査項目の分析パラメータを設定するための
入力等を行う操作部90と、分析制御部62、データ処理部70及び出力部80を統括し
て制御するシステム制御部91とを備えている。
図2は、分析部10の構成を示した斜視図である。この分析部10は、標準試料や被検
試料等の各試料を収容する試料容器11と、複数の試料容器11を移動可能に保持するホ
ルダ12を有するサンプラ部40とを備えている。また、各検査項分析用の例えば1試薬
系及び2試薬系の第1試薬並びに2試薬系の第2試薬を収容する試薬容器13と、試薬容
器13内の第1試薬を保冷する試薬庫15と、試薬容器13内の第2試薬を保冷する試薬
庫16と、試薬容器13を移動可能に保持する試薬庫15,16内に配置された2つの試
薬ラック14とを備えている。また、円周上に配置された複数の反応容器17を一方向へ
回転移動可能に保持する反応テーブル18を備えている。
また、サンプラ部40のホルダ12に保持された試料容器11内の試料を吸引して反応
容器17内へ吐出する分注を行うサンプル分注プローブ19と、サンプル分注プローブ1
9を回動移動及び上下移動可能に保持するサンプル分注アーム20とを備えている。また
、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第1試薬を吸引して試料が吐出された反
応容器17内に吐出する分注を行う第1試薬分注プローブ21と、第1試薬分注プローブ
21を回動移動及び上下移動可能に保持する第1試薬分注アーム22とを備えている。
また、反応容器17内に吐出された試料及び第1試薬の混合液を撹拌する第1撹拌子2
3と、第1撹拌子23を回動移動及び上下移動可能に保持する第1撹拌アーム24とを備
えている。また、試薬ラック14に保持された試薬容器13内の第2試薬を吸引して第1
試薬が吐出された反応容器17内に吐出する分注を行う第2試薬分注プローブ25と、第
2試薬分注プローブ25を回動移動及び上下移動可能に保持する第2試薬分注アーム26
とを備えている。
また、反応容器17内の試料並びに第1及び第2試薬の混合液を撹拌する第2撹拌子2
7と、第2撹拌子27を回動移動及び上下移動可能に保持する第2撹拌アーム28と、反
応容器17内の混合液に光を照射して光学的に測定する測定部29と、測定部29で測定
を終了した反応容器17内を洗浄する洗浄ノズル30とを備えている。
そして、測定部29は、反応容器17に光を照射し、反応容器17内の標準試料や被検
試料を含む混合液を透過した光を検出する検出信号に基づいて、例えば吸光度データや吸
光度データの変化量で表される標準データや被検データを生成する。そして、生成した標
準データや被検データをデータ処理部70に出力する。
図1に示した移動機構部61は、分析部10の各分析ユニットを駆動する機構や、各ポ
ンプ及びこのポンプを駆動する機構等を備えている。そして、サンプラ部40のホルダ1
2を回動駆動して試料容器11を移動する。また、各試薬ラック14を回動駆動して試薬
容器13を移動する。また、反応テーブル18を回転駆動して反応容器17を移動する。
また、サンプル分注アーム20、第1試薬分注アーム22、第2試薬分注アーム26、第
1撹拌アーム24、及び第2撹拌アーム28を夫々回動駆動及び上下駆動して、サンプル
分注プローブ19、第1試薬分注プローブ21、第2試薬分注プローブ25、第1撹拌子
23、及び第2撹拌子27をそれぞれ移動する。また、洗浄ノズル30を上下移動する。
また、移動機構部61は、各ポンプを駆動する。そして、サンプル分注プローブ19に
試料の吸引及び吐出を行わせる。また、第1試薬分注プローブ21に第1試薬や希釈液の
吸引及び吐出を行わせる。また、第2試薬分注プローブ25に第2試薬の吸引及び吐出を
行わせる。また、洗浄ノズル30に反応容器17内の混合液の吸引、反応容器17内の洗
浄を行うための洗浄液の吐出及び吸引等の洗浄を行わせる。また、第1撹拌子23を駆動
して反応容器17内の混合液の撹拌を行わせる。また、第2撹拌子27を駆動して反応容
器17内の混合液の撹拌を行わせる。
データ処理部70は、分析部10の測定部29から出力された標準データや被検データ
を処理して各検査項目の検量データや分析データを生成する演算部71と、演算部71で
生成された標準データや分析データを保存するデータ記憶部72とを備えている。
演算部71は、測定部29から出力された標準データ及びこの標準データの標準試料に
予め設定された標準値の関係を示す検量データを生成し、生成した検量データを出力部8
0に出力すると共にデータ記憶部72に保存する。
また、測定部29から出力された被検データに対応する検査項目の検量データをデータ
記憶部72から読み出し、読み出した検量データを用いて被検データから濃度値や酵素の
活性値で表される分析データを生成する。そして、生成した分析データを出力部80に出
力すると共にデータ記憶部72に保存する。
データ記憶部72は、ハードディスク等のメモリデバイスを備え、演算部71から出力
された検量データを検査項目毎に保存する。また、演算部71から出力された各検査項目
の分析データを被検試料毎に保存する。
出力部80は、データ処理部70の演算部71から出力された検量データや分析データ
を印刷出力する印刷部81及び表示出力する表示部82を備えている。そして、印刷部8
1は、プリンタなどを備え、演算部71から出力された検量データや分析データを予め設
定されたフォーマットに従って、プリンタ用紙などに印刷する。
表示部82は、CRTや液晶パネルなどのモニタを備え、演算部71から出力された検
量データや分析データを表示する。また、各検査項目の分析パラメータを設定するための
分析パラメータ設定画面、被検試料毎にこの被検試料を識別する氏名やID等の被検識別
情報の設定及び検査に必要な検査項目を設定するための検査項目設定画面等を表示する。
操作部90は、キーボード、マウス、ボタン、タッチキーパネルなどの入力デバイスを
備え、各検査項目の分析パラメータを設定するための入力、被検試料の被検識別情報及び
検査項目を設定するための入力等を行う。
システム制御部91は、CPU及び記憶回路を備え、操作部90からの操作により入力
されたコマンド信号、各検査項目の分析パラメータの情報、被検識別情報及び検査項目の
情報等の入力情報を記憶回路に記憶した後、これらの入力情報に基づいて、分析制御部6
2、データ処理部70、及び出力部80を統括してシステム全体を制御する。
次に、図2乃至図4を参照して、分析部10のサンプラ部40の構成の一例を説明する

図3は、サンプラ部40の構成を示した図である。
このサンプラ部40は、上側に開口部が形成された試料ケース41と、試料ケース41
内に格納されたホルダ12とを備えている。また、試料容器11内の試料に含まれる水分
の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部42を備えている。また、ホルダ12に保持
された試料容器11周辺に配置され、供給部42から供給される水を吸収して試料容器1
1近傍で蒸発可能なように保持する保水部材43を備えている。
図4は、ホルダ12及び保水部材43の構成を示した平面図である。
このホルダ12は、円形をなす上面の2つの同心円周上に形成された試料容器11に係
合する複数の開口部121を有し、開口部121に貫入された試料容器11周辺である上
面上に保水部材43が配置されている。そして、試料容器11を同心円に沿って移動可能
に保持する。
図3に示した供給部42は、保水部材43に供給する水を貯留する貯留槽と、この貯留
槽に貯留された水を滴下可能なように設けたノズルと、このノズルと貯留槽間を連通する
流路を開閉する電磁弁と、貯留槽に水を供給するための移動機構部61により駆動される
ポンプとを備えている。そして、分析制御部62の制御により、保水部材43が水を保持
した状態を維持可能なように、予め設定された時間間隔で所定量の水を保水部材43上方
から滴下する。また、保水部材43に供給する水がホルダ12に保持された試料容器11
内に入らないように、ホルダ12に互いに隣り合う開口部121間の保水部材43上面上
に滴下する。
このように、ホルダ12に保持された試料容器11周辺である互いに隣り合う開口部1
21間の保水部材43上面上に滴下することにより、試料容器11近傍を加湿することが
できる。
図4に示した保水部材43は、水の吸収、浸透性及び保持に優れた例えば多孔質構造の
親水生ポリウレタンスポンジにより構成され、試料容器11周辺であるホルダ12の上面
上に全体に亘って配置される。そして、供給部42から供給された水を吸収し、吸収した
水をホルダ12の上面全体に行き亘らせて蒸発可能なように保持する。
このように、ホルダ12の上面上に保水部材43を配置し、供給部42から保水部材4
3に水を供給することにより、保水部材43全体で水を保持することができる。そして、
保水部材43に保持された水が全面から自然蒸発して試料容器11近傍を加湿することが
できる。これにより、試料容器11内の試料の変質や試料への結露水の混入を防いで、試
料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制することができる。
なお、保水部材43の開口部121よりも内周側の上面上に滴下するように実施しても
よい。これにより、保水部材43に供給される水がホルダ12に保持された試料容器11
内に入らないために、ホルダ12の回動動作に関係なく任意のタイミングで水を滴下させ
ることができる。
以上述べた第1の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12上
面上に保水部材43を配置し、供給部42により上方から保水部材43に水を供給するこ
とにより、保水部材43から水が自然蒸発して試料容器11近傍を加湿することができる
。これにより、試料容器11内の試料に悪影響を与えることなく水分の蒸発を抑制するこ
とができる。
(第2の実施形態)
図5及び図6は、第2の実施形態に係る自動分析装置のサンプラ部の構成を示した図で
ある。このサンプラ部40aの平面図を図5に示し、図5のA−A線矢視断面を図6に示
している。このサンプラ部40aでは、図3に示した第1の実施形態に係るサンプラ部4
0の各ユニットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して
詳細な説明を省略する。
サンプラ部40aは、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水
を貯留する供給部42a、ホルダ12及び保水部材43を備えている。また、保水部材4
3と同じ部材により構成される複数の供給部材44を備えている。
供給部42aは、保水部材43に供給する水を貯留する貯留槽として機能する試料ケー
ス41、この試料ケース41に水を供給するための移動機構部61により駆動されるポン
プとを備えている。
供給部材44は、上端部が保持部材43に接触して配置され、下端部が試料ケース41
内の底部に貯留された水に接触して配置される。そして、試料ケース41内に貯留された
水を吸収して保水部材43に供給する。保水部材43は供給部材44からの水を吸収し、
吸収した水をホルダ12の上面全体に行き亘らせて蒸発可能なように保持する。
なお、試料ケース41内に供給された水の液面を検出する液面センサを設け、液面が所
定の高さよりも下がったときに所定の高さになるまで水を供給するように実施してもよい
このように、ホルダ12の上面上に保水部材43を配置し、試料ケース41内の底部に
貯留した水を供給部材44により保水部材43へ供給することにより、保水部材43全体
で水を保持することができる。そして、保水部材43に保持された水が全面から自然蒸発
して試料容器11近傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料の変
質や試料への結露水の混入を防いで、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制
することができる。
以上述べた第2の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12上
面上に保水部材43を配置し、試料ケース41内に貯留された水を供給部材44により下
方から吸収して保水部材43に供給することにより、保水部材43から水が自然蒸発して
試料容器11近傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料に悪影響
を与えることなく水分の蒸発を抑制することができる。
(第3の実施形態)
図7及び図8は、第3の実施形態に係る自動分析装置のサンプラ部の構成を示した図で
ある。このサンプラ部40bの平面図を図7に示し、図7のA−A線矢視断面を図8に示
している。このサンプラ部40bでは、図3に示した第1の実施形態に係るサンプラ部4
0及び図5に示した第2の実施形態に係るサンプラ部40aの各ユニットと同じ構成及び
同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
サンプラ部40bは、供給部42a及びホルダ12を備えている。また、ホルダ12に
保持された試料容器11周辺に配置され、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を
抑制するための試料ケース41内の底部に貯留される水を吸収して試料容器11近傍で蒸
発可能なように保持する保水部材43aを備えている。
保水部材43aは、水の吸収、浸透及び保持に優れた部材により構成され、ホルダ12
を包囲するように試料ケース41内の底面以外の面に配置されている。また、下端部が試
料ケース41内に貯留される水と接触するように配置されている。そして、試料ケース4
1内の水を吸収し、吸収した水を試料ケース41内の底面以外の全面に行き亘わたらせて
蒸発可能なように保持する。なお、保水部材43aを試料ケース41内面の全体に亘って
配置するように実施してもよい。
このように、ホルダ12を包囲するように試料ケース41内面に保水部材43aを配置
し、試料ケース41内に保水部材43aと接触させて水を貯留することにより、保水部材
43a全体で水を保持することができる。そして、試料ケース41内に貯留された水及び
保水部材43aに保持された水が自然蒸発して試料容器11近傍を加湿することができる
。これにより、試料容器11内の試料の変質や試料への結露水の混入を防いで、試料容器
11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制することができる。
以上述べた第3の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12が
格納された試料ケース41内面にホルダ12を包囲するように保水部材43aを配置し、
試料ケース41内に水を貯留することにより、試料ケース41内の底部及び保水部材43
aから水が自然蒸発して試料容器11近傍を加湿することができる。これにより、試料容
器11内の試料に悪影響を与えることなく水分の蒸発を抑制することができる。
(第4の実施形態)
図9は、第4の実施形態に係る自動分析装置のサンプラ部の構成を示した断面図である
。このサンプラ部40cでは、図8に示した第3の実施形態に係るサンプラ部40bの各
ユニットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な
説明を省略する。
サンプラ部40cは、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水
を貯留する供給部42b及びホルダ12を備えている。また、ホルダ12に保持された試
料容器11周辺に配置され、供給部42bから供給される水を吸収して試料容器11近傍
で蒸発可能なように保持する保水部材43bを備えている。
供給部42bは、試料ケース41及びこの試料ケース41を冷却する冷却器45を備え
ている。そして、試料ケース41を冷却することにより、試料ケース41内面に結露した
水を保水部材43bに供給する。
保水部材43bは、水の吸収、浸透及び保持に優れた部材により構成され、ホルダ12
を包囲するように試料ケース41内面全体に配置されている。そして、供給部42bから
供給される水を吸収し、吸収した水を試料ケース41内の全面に行き亘わたらせて蒸発可
能なように保持する。
このように、ホルダ12を包囲するように試料ケース41内面に保水部材43bを配置
し、供給部42bから供給される水を吸収することにより、保水部材43bで水を保持す
ることができる。そして、保水部材43bに保持された水が自然蒸発して試料容器11近
傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料の変質や試料への結露水
の混入を防いで、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制することができる。
以上述べた第4の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12が
格納された試料ケース41内面にホルダ12を包囲するように保水部材43bを配置し、
供給部42bから供給される水を吸水する保水部材43bより水が自然蒸発して試料容器
11近傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料に悪影響を与える
ことなく水分の蒸発を抑制することができる。
(第5の実施形態)
図10は、第5の実施形態に係る自動分析装置のサンプラ部の構成を示した図である。
このサンプラ部40dでは、図3に示した第1の実施形態に係るサンプラ部40の各ユニ
ットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な説明
を省略する。
サンプラ部40dは、複数の試料容器11を移動可能に保持するホルダ12aと、試料
容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部42とを備
えている。また、ホルダ12aに保持された試料容器11周辺に配置され、供給部42か
ら滴下供給される水を吸収して試料容器11近傍で蒸発可能なように保持する保水部材4
3cを備えている。
図11は、ホルダ12a及び保水部材43cの構成を示した平面図である。
このホルダ12aは、上面の長手方向に一列に形成された試料容器11に係合する複数
の開口部12a1を有し、開口部12a1から挿入された試料容器11周辺である上面上
に保水部材43cが配置されている。そして、試料容器11を配列方向及びこの配列方向
に対して垂直な方向へ移動可能に保持する。
保水部材43cは、水の吸収、浸透及び保持に優れた部材により構成され、試料容器1
1近傍であるホルダ12aの上面上に全体に亘って配置される。そして、短手方向の一端
部側における各開口部12a1の部分が切り欠かれている。そして、互いに隣り合う開口
部12a1間に供給部42から滴下される水を吸収し、吸収した水をホルダ12aの上面
全体に行き亘らせて蒸発可能なように保持する。
このように、ホルダ12aに保持された試料容器11周辺である互いに隣り合う開口部
12a1間の保水部材43c上面上に滴下することにより、試料容器11近傍を加湿する
ことができる。
図10に示した供給部42は、ホルダ12aが下方に位置しているとき、保水部材43
cが水を保持した状態を維持可能なように、予め設定された時間間隔で所定量の水を保水
部材43cに滴下する。また、供給する水がホルダ12aに保持された試料容器11内に
入らないように、且つ、供給する水が保水部材43cの全体に行き亘りやすいように、ホ
ルダ12aの移動に合わせて、保水部材43cの長手方向における互いに隣り合う開口部
12a1間の上面上に滴下する。
このように、ホルダ12aの上面上に保水部材43cを配置し、供給部42から滴下さ
せて保水部材43cに水を供給することにより、保水部材43c全体で水を保持すること
ができる。そして、保水部材43cに保持された水が全面から水が自然蒸発して試料容器
11近傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料の変質や試料への
結露水の混入を防いで、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制することがで
きる。
なお、保水部材43cの長手方向における一端から他端までの上面上のうち、短手方向
における各開口部12a1よりも他端部側の上面上に滴下するように実施してもよい。こ
れにより、保水部材43cに供給される水がホルダ12に保持された試料容器11内に入
らないため、供給部42はホルダ12aが下方に位置している間、任意のタイミングで滴
下させることができる。
以上述べた第5の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12a
上面上に水を吸収保持する保水部材43cを配置し、供給部42により上方から保水部材
43cに水を供給することにより、保水部材43cから水が自然蒸発して試料容器11近
傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試料に悪影響を与えることな
く水分の蒸発を抑制することができる。
(第6の実施形態)
図12は、第6の実施形態に係る自動分析装置のサンプラ部の構成を示した図である。
このサンプラ部40eでは、図10に示した第5の実施形態に係るサンプラ部40dの各
ユニットと同じ構成及び同じ機能を有するユニットについては同一の符号を付して詳細な
説明を省略する。
サンプラ部40eは、複数の試料容器11を移動可能に保持するホルダ12bを備えて
いる。また、ホルダ12bの下部に配置され、試料容器11内の試料に含まれる水分の蒸
発を抑制するための水を貯留する供給部42cを備えている。また、ホルダ12bに保持
された試料容器11周辺に配置され、供給部42cにより供給される水を吸収して試料容
器11近傍で蒸発可能なように保持する保水部材43cを備えている。また、ホルダ12
bに配置され、保水部材43と同じ部材により構成される複数の供給部材44aを備えて
いる。
図13は、ホルダ12b、供給部42c及び供給部材44aの構成の詳細を示した図で
ある。そして、図13(a)はホルダ12bを示し、図13(b)は図13(a)のA−
A線矢視断面図を示している。このホルダ12bは、上面の長手方向に一列に形成された
試料容器11に係合する複数の開口部12b1を有し、開口部12b1から挿入された試
料容器11周辺である上面上全体に保水部材43cが配置されている。そして、試料容器
11を配列方向及びこの配列方向に垂直な方向へ移動可能に保持する。
各供給部材44aは、供給部42cとホルダ12b上面の間に互いに平行に配置される
。また、上端部が保持部材43cに接触して配置され、下端部が供給部42cに貯留され
た水に接触して配置される。そして、供給部42cに貯留された水を吸収して保水部材4
3cに供給する。保水部材43cは供給部材44aから供給された水を吸収し、吸収した
水をホルダ12bの上面全体に行き亘らせて蒸発可能なように保持する。
このように、ホルダ12bの上面上に保水部材43cを配置し、ホルダ12b下部に配
置された供給部42cの水を吸収させて保水部材43cに供給することにより、保水部材
43cより水が自然蒸発して試料容器11近傍を加湿することができる。これにより、試
料容器11内の試料の変質や試料への結露水の混入を防いで、試料容器11内の試料に含
まれる水分の蒸発を抑制することができる。
以上述べた第6の実施形態によれば、試料容器11を移動可能に保持するホルダ12b
上面上に保水部材43cを配置し、ホルダ12bに配置された供給部42cの水を供給部
材44aに吸収させて保水部材43cに供給することにより、保水部材43cより水が自
然蒸発して試料容器11近傍を加湿することができる。これにより、試料容器11内の試
料に悪影響を与えることなく水分の蒸発を抑制することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したも
のであり、発明の範囲を限定することを意図していない。これら新規な実施形態は、その
他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の
省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や
要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
11 試料容器
12,12a,12b ホルダ
40,40a,40b,40c,40d,40e サンプラ部
41 試料ケース
42,42a,42b,42c 供給部
43,43a,43b,43c 保水部材
44,44a 供給部材
100 自動分析装置

Claims (12)

  1. 試料及び試薬の混合液を測定する自動分析装置において、
    前記試料を収容する試料容器を移動可能に保持するホルダと、
    前記試料容器内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部と、
    前記ホルダに保持された前記試料容器周辺に配置され、前記供給部から供給される水を吸
    収して前記試料容器近傍で蒸発可能なように保持する保水部材とを
    備えたことを特徴とする自動分析装置。
  2. 前記供給部は、前記ホルダの上方に配置され、
    前記保水部材は、前記ホルダ上面上に配置され、前記供給部から滴下される水を吸収する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  3. 前記保水部材に一端部が接触して配置され、前記供給部に貯留された水に他端部が接触
    して配置された、前記供給部の水を吸収して前記保水部材に供給する供給部材を有するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  4. 前記供給部は、前記ホルダが格納される上側に開口部が形成された前記水を貯留する試
    料ケースを有し、
    前記保水部材は、前記ホルダ上面上に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の
    自動分析装置。
  5. 前記供給部は、前記ホルダが格納される上側に開口部が形成された前記水を貯留する試
    料ケースを有し、
    前記保水部材は、前記試料ケース内面に配置され、前記試料ケース内に貯留された水をこ
    の水と接触する下端部から吸収することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  6. 前記供給部は、前記ホルダが格納される上側に開口部が形成された前記水を貯留する試
    料ケース及びこの試料ケースを冷却する冷却器を有し、
    前記保水部材は、前記試料ケース内面に配置され、前記試料ケースの冷却により前記ケー
    ス内で結露する結露水を吸収することを特徴とする請求項1に記載の自動分析装置。
  7. 前記ホルダは、円形をなす上面の円周上に形成された前記試料容器に係合する複数の開
    口部を有することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の自動分析装置。
  8. 前記ホルダは、上面の長手方向に一列に形成された前記試料容器に係合する複数の開口
    部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の自動分析装置。
  9. 前記保水部材は、前記ホルダの短手方向における前記開口部よりも端部側に滴下供給さ
    れる水を吸収することを特徴とする請求項8に記載の自動分析装置。
  10. 試料を収容する試料容器を移動可能に保持するホルダと、
    前記試料容器内の試料に含まれる水分の蒸発を抑制するための水を貯留する供給部と、
    前記ホルダに保持された前記試料容器周辺に配置され、前記供給部から供給される水を吸
    収して前記試料容器近傍で蒸発可能なように保持する保水部材とを
    備えたことを特徴とするサンプラ。
  11. 前記ホルダ上面上に配置された前記保水部材に一端部が接触して配置され、前記ホルダ
    の下部に配置された前記供給部に貯留される水に他端部が接触して配置された、前記供給
    部の水を吸収して前記保水部材に供給する供給部材を有することを特徴とする請求項10
    に記載のサンプラ。
  12. 前記ホルダは、上面の長手方向に一列に形成された前記試料容器に係合する複数の開口
    部を有することを特徴とする請求項10又は請求項11に記載のサンプラ。
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