JP2019215277A - 回転型レオメーター用乾燥防止用具 - Google Patents
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Abstract
Description
図1乃至図3を参照しながら、第1実施形態における回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成について説明する。図1は、第1実施形態の回転型レオメーター用乾燥防止用具の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1に示す上板を取り外した状態を示す斜視図である。図3は、図1に示すIV−IV断面を示す図であって、回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成を模式的に示した図である。尚、図1においてシャフト3の図示を省略し、図2においてシャフト3及び上部センサー2aの図示を省略している。
続いて、第2実施形態の回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成について説明する。図4は、第2実施形態の回転型レオメーター用乾燥防止用具の概略構成を示す斜視図である。図5は、図4のV−V断面を示す図であって、回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成を模式的に示した図である。
続いて、第3実施形態の回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成について説明する。図6は、第3実施形態の回転型レオメーター用乾燥防止用具の構成を模式的に示す図である。
(1)試料調製
顆粒状ゼラチン(牛骨由来Bタイプ、新田ゼラチン株式会社製)を脱イオン水に溶解してゼラチンの10質量%水溶液を調製した。そのゼラチン水溶液をエッペンドルフチューブに約1.5mLごとに小分けして収容し、冷蔵庫で保管した。粘度測定に用いる前に、エッペンドルフチューブを60℃で30分間加温して、ゲル化したゼラチンを融解した。
(2−1)乾燥防止具
図4及び図5を参照しながら説明した、回転型レオメーター用乾燥防止用具1bを用いた。同図に示す上板10a、第1側壁10b、及び第2側壁12は、それぞれアルミニウム製の部材を用いた。上板10aの多孔質体11a及び測定部Mの周囲を囲む多孔質体11bとして、フェルト布を貼付した。多孔質体11bの内周面側には多孔質体11bを固定するための第2側壁12を設置した。尚、回転型レオメーターを用いた測定の前に、上板10aに貼付された多孔質体11a及び測定部Mの周囲を囲む多孔質体11bに脱イオン水を含ませた。
上部センサー2aとしてコーンプレート型センサー(内径50mm、コーン角1°)を付属した回転型レオメーター(MCR302、アントンパール株式会社製)を用いて、ゼラチン水溶液の粘度を振動モードにて測定した。まず、測定部温度を50℃に設定した。60℃に加温したゼラチン水溶液0.6mLをマイクロピペットで吸い上げ、下部センサー2b(図5)に注ぎ、上部センサー2aを所定位置へと移動させた。回転型レオメーター用乾燥防止用具1の上板10aを第1側壁10bに乗せ、円筒容器20を所定位置へと移動させた(図4参照)。
せん断速度60s-1の回転を60秒間付与した後、センサーを静止させて60秒間置き、サンプルのせん断履歴を統一した。この工程において、回転開始10秒後と60秒後の粘度を比較し、引き続き行う動的粘弾性測定の前にサンプル粘度に有意な変化が生じたか否かを確認した。回転開始10秒後の粘度に対する60秒後の粘度の比(%)を「粘度比A」と定義する。
その後、周波数0.5Hz、剪断応力0.5Paに制御した動的粘弾性測定を行い、粘度変化を30分間追跡した。動的粘弾性を開始した時点での粘度に対する10分後、20分後、および30分後の粘度の比(%)をそれぞれ「粘度比B10」、「粘度比B20」、および「粘度比B30」と定義する。
粘度測定の結果を表1及び表2に示す(以下同様)。粘度比Aは99.1%であり、短時間での異常な粘度変化は生じなかった。動的粘弾性測定により得られた粘度の時間変化を、図7の実線G1で示す。粘度の時間変化から算出された粘度比B10、粘度比B20、および粘度比B30はそれぞれ107%、109%、および110%であり、計測開始から30分後でさえ、粘度の増加率は10%以内であった。
(1)試料調製
実施例1と同様にした。
円筒容器20を使用しなかったことを除き、実施例1と同じ手順と方法で測定した。
粘度比Aは98.5%であり、短時間での異常な粘度変化は生じなかった。動的粘弾性測定により得られた粘度の時間変化を、図7の破線G2で示す。粘度の時間変化から算出された粘度比B10、粘度比B20、及び粘度比B30は、それぞれ106%、112%、及び121%であった。
(1)試料調製
実施例1と同様にした。
円筒容器20を使用せず、第1側壁10bの内側の多孔質体11bを除いたことを除き、実施例1と同じ手順と方法で測定した。
粘度比Aは98.6%であり、短時間での異常な粘度変化は生じなかった。粘度の時間変化から算出された粘度比B10、粘度比B20、及び粘度比B30は、それぞれ110%、116%、及び135%であった。
(1)試料調製
実施例1と同様にした。
円筒容器20を使用せず、上板10a(図3)を取り外したことを除き、実施例1と同じ手順と方法で測定した。
粘度比Aは102%であり、短時間での異常な粘度変化は生じなかった。しかし、動的粘弾性測定への移行直後から乾燥による急激な粘度値の上昇が見られ、粘度比B10は193%に達したため、動的粘弾性測定を10分で終了した。
(1)試料調製
実施例1と同様にした。
図1〜図6を参照しながら説明した、回転型レオメーター用乾燥防止用具1、1b、1cを使用しなかったことを除き、実施例1と同じ手順と方法で測定した。
粘度比Aは103%であり、短時間での異常な粘度変化は生じなかった。しかし、動的粘弾性測定へ移行後、乾燥による粘度値の上昇が見られた。粘度の時間変化から算出された粘度比B10、粘度比B20、および粘度比B30は、それぞれ104%、128%、および196%であり、動的粘弾性測定を開始してから20分後までに粘度増加率が10%を超えた。
[参考例1]
(1)試料調製
実施例1と同様にした。
以下の点を変更したことを除き、実施例1と同じ手順と方法で測定した。
・円筒容器20を使用しなかった。
・第2側壁12(図3等)を取り外し、第1側壁10bの内側にフェルト布を設置する 代わりに捻ったキムワイプ(日本製紙クレシア社製、製品名)を設置した。
・過剰な脱イオン水をキムワイプ(日本製紙クレシア社製、製品名)に含ませ、溢れた 水をセンサー2外縁部に到達させた。
キムワイプ(日本製紙クレシア社製、製品名)から溢れた水が、試料Sとして用いたゼラチン水溶液と接触・混合し、粘度比Aは91.3%となった。
Claims (6)
- 試料のレオロジー特性を測定する回転型レオメーターに設置可能な回転型レオメーター用乾燥防止用具であって、
前記回転型レオメーターのセンサーを含む測定部を内部に収容するための収容空間を形成する筐体を備え、
前記筐体は、前記測定部の周囲に立設される平面視略環状の第1側壁と、前記第1側壁の上端に配置され、前記測定部の上方側を覆う上板とを有し、
前記上板の前記測定部側に、溶媒を含浸させた第1多孔質体が設けられている、回転型レオメーター用乾燥防止用具。 - 前記第1側壁の内周面に、溶媒を含浸させた第2多孔質体が設けられている、請求項1に記載の回転型レオメーター用乾燥防止用具。
- 前記第2多孔質体の内周面に、前記第2多孔質体を固定する第2側壁が設けられている、請求項2に記載の回転型レオメーター用乾燥防止用具。
- 前記第2側壁には、その内部を貫通して形成される穴が複数設けられている、請求項3に記載の回転型レオメーター用乾燥防止用具。
- 前記筐体の外側を覆う容器を更に備える、請求項1〜4のいずれか一項に記載の回転型レオメーター用乾燥防止用具。
- 前記第1多孔質体及び前記第2多孔質体はフェルト布である、請求項2〜4のいずれか一項に記載の回転型レオメーター用乾燥防止用具。
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