本実施形態は、駆動装置およびその駆動装置により昇降棚を動かす電動昇降収納装置に関する。特に、モーターの駆動により上昇する電動駆動部内の温度が過度にならないようにする駆動装置および電動昇降収納装置に関する。
<実施形態>
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて説明する。
駆動装置1は、図1,図2に示すように、モーター111を駆動源とする電動駆動部11と、電動駆動部11を制御する制御部12と、を備える。電動駆動部11は、直流用のモーター111、電磁ブレーキ13、ギア部14、を有する。電動駆動部11では、モーター111と電磁ブレーキ13とは機械的に接続される。電動駆動部11では、モーター111とギア部14とは機械的に接続される。また、モーター111および電磁ブレーキ13は、制御部12に電気的に接続される。
制御部12は、マイクロコンピューター120を備える。マイクロコンピューター120は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)121、メモリ122等を有する。マイクロコンピューター120は、メモリ122に格納されたプログラムをCPU121が実行することにより制御を行なうもので、様々な公知のものが適宜利用可能である。
CPU121は、駆動開始部21、駆動停止部22、計時部23、を有する。
駆動開始部21は、ユーザーからの操作に基づいて、モーター111を駆動させるための指令を作成し、送信する機能を有する。駆動停止部22は、ユーザーからの操作に基づいて、モーター111を停止させるための指令を作成し、送信する機能を有する。駆動停止部22は、電磁ブレーキ13に指令を送信する。なお、駆動停止部22は、モーター111に制動電流を流すための指令を送信してもよい。
計時部23は、駆動開始部21のモーター111の駆動開始の指令と駆動停止部22のモーター111の駆動停止の指令を受け取ることで、モーター111の駆動時間taおよび停止時間tbを計算する機能を有する。
駆動時間taは、駆動開始部21がモーター111に駆動開始の指令を送信し、その後、駆動停止部22がモーター111に駆動停止の指令を送信するまでの時間となる。
停止時間tbは、駆動停止部22がモーター111に駆動停止の指令を送信し、その後、駆動開始部21がモーター111に駆動開始の指令を送信するまでの時間となる。
メモリ122には、例えばRAM(Random Access Memory)が用いられる。メモリ122には、計時部23から送信されてきた駆動時間ta,刻み幅Δta,停止時間tb,刻み幅Δtb等を格納する。
本実施形態のCPU121は、図2に示すように、駆動可能時間算出部24を有する。駆動可能時間算出部24は、モーター111が一時点から連続して駆動可能な駆動可能時間Tを算出する機能を有する。
駆動可能時間算出部24の処理の流れは、図3に示すような、フローチャートとなる。
駆動可能時間算出部24は、電動駆動部11のモーター111が駆動されることで、開始され、ステップS1に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS1において、予め求めておいたモーター111の限界駆動時間tlをメモリ122から取得する。
限界駆動時間tlは、モーター111を連続して駆動させた場合、モーター111の駆動開始から電動駆動部11内の温度が、モーター111の発熱により、駆動適正範囲の上限温度になるまでにかかる時間である。ここで、駆動適正範囲の上限温度は、モーター111の耐熱温度のことを示し、例えば、モーター111の内部の巻線が焼損する温度である。
また、電動駆動部11内の温度の上昇は、モーター111内の磁石の磁力の減少、モーター111内の巻線抵抗の上昇による電流の減少、を発生させ、モーター111のトルクを減少させる。そのため、駆動適正範囲の上限温度は、例えば、モーター111のトルクが所定値よりも低くなるときの温度であってもよい。
限界駆動時間tlは、電動駆動部11の駆動実験を行い、電動駆動部11内の温度が上限温度になる時間を計測することで、予め求められる推定時間である。本実施形態の限界駆動時間tlは、300[s]となっているが、その数値は限定されない。このようにして得られた限界駆動時間tlは、制御部12のメモリ122に格納される。
駆動可能時間算出部24では、限界駆動時間tlを取得した後、ステップS2に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS2において、駆動可能時間Tをメモリ122から取得する。
駆動可能時間Tは、モーター111の駆動時間ta、モーター111の停止時間tbに基づいて求められる、現時点から連続して駆動可能な時間である。すなわち、駆動可能時間Tは、電動駆動部11内の温度が上限温度に達するまでの、モーター111の残り駆動時間である。
駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tがメモリ122内に格納されていない場合は、限界駆動時間tlが駆動可能時間Tとなる。
駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tを取得した後、ステップS3に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS3において、電動駆動部11のモーター111の状態が駆動状態か停止状態かを判断する。駆動可能時間算出部24では、ステップS3において、モーター111が駆動していると判断した場合はステップS4に移行し、モーター111が停止していると判断した場合はステップS9に移行する。
駆動可能時間算出部24では、ステップS4において、モーター111の駆動時間taをメモリ122から取得し、ステップS5に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS5において、駆動可能時間Tを更新する。
電動駆動部11では、その内部の温度が、モーター111の駆動により上昇し、駆動適正範囲の上限温度に近付くと、モーター111が連続して駆動できる時間が減るので、駆動可能時間Tは減少する。そのため、ステップS5において、駆動可能時間Tは、前回の駆動時間taと現在の駆動時間taとの差である刻み幅Δtaを減算することにより更新される。すなわち、T=T−Δtaとなる。
駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tを更新した後、ステップS6に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS6において、駆動可能時間Tが0になったかどうかを判断する。駆動可能時間算出部24では、ステップS6において、駆動可能時間Tが0になった場合はステップS7に移行し、駆動可能時間Tが0でない場合はステップS2に移行する。ステップS2に移行した場合は、ステップS2からの処理が順次行われることになる。
駆動可能時間算出部24では、ステップS7において、モーター111の駆動を強制停止させる。ステップS7では、駆動可能時間算出部24から駆動停止部22にモーター111を停止させる指令が送信される。
このように、本実施形態の駆動可能時間算出部24では、ステップS6およびステップS7が、電動駆動部11の温度が駆動適正範囲の上限温度に達した場合、モーター111を強制停止させる強制停止モードである。ここで、駆動可能時間算出部24では、ステップS6において、駆動可能時間Tが0になることが、モーター111の駆動を強制停止させる所定条件となる。
駆動可能時間算出部24では、モーター111の駆動を強制停止させた後、ステップS8に移行し、モーター111を強制停止させてから所定時間tdが経過したかどうかを判断する。駆動可能時間算出部24では、ステップS8において、モーター111が強制停止してから所定時間td経過した場合はステップS9に移行し、所定時間td経過していない場合はステップS7に移行する。このようにして、駆動可能時間算出部24では、モーター111の駆動を所定時間td禁止し、モーター111を放熱させることで、モーター111の温度を所定値下げる。
本実施形態の所定時間tdは、30[s]であるが、その値は限定されず、最適な値が選択される。
駆動可能時間算出部24では、モーター111が停止状態の場合(ステップS3)または、モーター111が強制停止してから所定時間td経過した場合(ステップS8)、ステップS9に移行する。
駆動可能時間算出部24では、ステップS9において、モーター111の停止時間tbをメモリ122から取得する。ここで、停止時間tbは、モーター111を強制停止させる時間である所定時間tdも含む。
駆動可能時間算出部24では、停止時間tbを取得した後、ステップS10に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS10において、駆動可能時間Tに対応した回復係数Kをメモリ122から取得する。駆動可能時間Tは、ステップS2で取得した駆動可能時間TまたはステップS5で更新された駆動可能時間Tとなる。
回復係数Kは、駆動可能時間Tの値によって変動する。回復係数Kは、表1に示すように、駆動可能時間Tが少なくなる程それに応じて値が大きくなる。本実施形態の回復係数Kは、限界駆動時間tlを一定時間毎に区切り、それぞれの区間に対応した回復係数Kが設定される。そのため、回復係数Kは、駆動可能時間Tの減少に伴って、一定時間の区切り毎に段々と大きくなる。また、回復係数Kは、0〜1の範囲の値であることが好ましい。
このように設定された回復係数Kは、予めメモリに格納される。
本実施形態の駆動可能時間算出部24では、限界駆動時間tlを区切る一定時間が60[s]である。駆動可能時間Tが、300〜240[s]の間の場合回復係数Kは0.1となり、240〜180[s]の間の場合回復係数Kは0.15となる。また、駆動可能時間Tが、180〜120[s]の間の場合回復係数Kは0.2となり、120〜60[s]の間の場合回復係数Kは0.25となり、60〜0[s]の間の場合回復係数Kは0.45となる。
なお、一定時間の値、駆動可能時間Tに対応した回復係数Kの値は、上記した値に限定されず、それぞれ最適な値が選択される。
駆動可能時間算出部24では、メモリ122から回復係数Kを取得した後、ステップS11に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS11において、回復時間ΔTcを計算する。回復時間ΔTcは、電動駆動部11を放熱により冷まし、駆動可能時間Tを回復させる時間である。
回復時間ΔTcは、前回の停止時間tbと現在の停止時間tbとの差である刻み幅Δtbに、ステップS10で取得した回復係数Kを乗算することにより求められる。すなわち、ΔTc=K×Δtbとなる。
回復時間ΔTcは、回復係数Kが変動することから、駆動可能時間Tが少なくなる程それに応じて値が大きくなる。これは、電動駆動部11では、駆動可能時間Tが少なくなる程内部温度が高くなるため、外気温との温度差が大きくなり、モーター111の放熱量が大きくなることを示す。
駆動可能時間算出部24では、回復時間ΔTcを算出した後、ステップS12に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS12において、駆動可能時間Tを更新する。
電動駆動部11では、その内部の温度がモーター111の停止により下降し、駆動適正範囲の上限温度から離れると、モーター111が連続して駆動できる時間が増えるので、駆動可能時間Tは増加する。そのため、ステップS12において、駆動可能時間Tは、ステップS2またはステップS5で取得した駆動可能時間Tに、ステップS11で取得した回復時間ΔTcを加算することにより更新される。すなわち、T=T+ΔTcとなる。
駆動可能時間算出部24では、ステップS12で駆動可能時間Tを更新した後、ステップS13に移行する。駆動可能時間算出部24では、ステップS13において、駆動可能時間Tが限界駆動時間tlよりも大きいかどうかを判断する。
駆動可能時間算出部24では、ステップS13において、駆動可能時間Tが限界駆動時間tlよりも大きい場合はステップS14に移行し、駆動可能時間Tが限界駆動時間tl以下の場合はステップS2に移行する。ステップS2に移行した場合は、ステップS2からの処理が順次行われることになる。
駆動可能時間算出部24では、ステップS14において、駆動可能時間Tが限界駆動時間tlで更新される。すなわち、T=tlとなる。
駆動可能時間算出部24では、ステップS14で駆動可能時間Tを更新した後、ステップS2に移行する。ステップS2に移行した後は、ステップS2からの処理が順次行われる。
駆動可能時間Tは、例えば、図4に示すように、モーター111の駆動により減少し、モーター111の停止により増加する。駆動可能時間Tが0になると、モーター111の駆動が所定時間(本実施形態では30[s])禁止される。そして、駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tが60[s]回復する毎に、回復係数Kが0.45、0.25、0.2、0.15、0.1と変化する。これにより、駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tの回復の度合いが、限界駆動時間tlに近付く程緩やかになる。
駆動装置1では、駆動可能時間算出部24により、このようにして、駆動可能時間Tが減少したり、回復したりする。
本実施形態の駆動可能時間算出部24では、モーター111が駆動状態か停止状態かで、駆動可能時間Tの更新の式が異なる。なお、以下のように駆動可能時間Tを算出してもよい。駆動可能時間算出部24において、第一の時点から第一の時点後の第二の時点までの合計の駆動時間taをt1、停止時間tbをt2とし、メモリ122に格納しておく。そして、駆動可能時間算出部24において、第二の時点の駆動可能時間TをT=T−t1+K×t2として求める。ここで、回復係数Kは、上記したように駆動可能時間Tにより変動する。
また、駆動装置1では、駆動可能時間算出部24を常時稼働させてもよいが、電動駆動部11の停止時間tbが長時間になった場合に、駆動可能時間算出部24の機能を一時的に停止させてもよい。
また、駆動装置1では、電動駆動部11がギア部14を有しているが、ギア部14はなくともよい。また、駆動装置1では、モーター111が直流用のモーター111であるが、交流用のモーター111であってもよい。また、交流用のモーター111である場合、電動駆動部11は、電磁ブレーキ13、ギア部14を有していなくてもよい。
また、電磁ブレーキ13は、無励磁作動形の電磁ブレーキ13であることが好ましいが、励磁作動形の電磁ブレーキ13であってもよい。
上記した構成を備える駆動装置1では、従来のようにサーミスタといった温度センサを用いずに、電動駆動部11内の温度が駆動適正範囲の上限値になったどうかを、駆動可能時間算出部24で判断する。そのため、駆動装置1の構成部品を減少させることで、駆動装置1のコンパクト化を図ることができ、また、駆動装置1のコストを減少させることができる。
また、駆動装置1では、駆動可能時間算出部24により、温度センサを取り付け難い電磁ブレーキ13やギア部14といった構成が、過度に発熱することを防止できる。
また、駆動可能時間Tが小さくなる程それに応じて回復係数Kを大きな値にしていることから、電動駆動部11内の温度と外気の温度との差が大きい程回復時間ΔTcの値が大きくなる。これにより、より正確に駆動可能時間Tを求めることができる。
また、駆動装置1では、電動駆動部11内の温度が駆動適正範囲内の上限値を越えることを抑制しているので、モーター111内部の巻線の焼損が発生し難くなる。さらに、駆動装置1では、モーター111の駆動による発熱により、モーター111のトルクが所定値よりも低くなることが抑制される。
以上説明したように、本実施形態の駆動装置1は以下に示す構成を備える。
本実施形態の駆動装置1は、次の第1の特徴を備える。第1の特徴では、モーター111を有する電動駆動部11と、電動駆動部11の駆動および停止を制御する制御部12と、を備える。
制御部12は、電動駆動部11の駆動時間taおよび停止時間tbを計測する計時部23を有する。制御部12は、計時部23により計測された駆動時間taおよび停止時間tbを基に、一時点より連続して駆動可能な駆動可能時間Tを算出する駆動可能時間算出部24を有する。
駆動可能時間算出部24は、算出された駆動可能時間Tが0になるとモーター111の駆動を強制停止させるものである。
この第1の特徴を有する駆動装置1によれば、温度センサを用いずに、電動駆動部11内の温度がモーター111の駆動適正範囲の上限温度になると、モーター111を強制停止できる。
本実施形態の駆動装置1では、第1の特徴において、以下の付加的な第2の特徴を有する。第2の特徴では、駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tから、駆動時間taを減算する。さらに、駆動可能時間算出部24では、駆動可能時間Tが0になるまでの残り時間に対応して値が増加する回復係数Kを停止時間tbに乗算して算出された回復時間ΔTcを加算することで、駆動可能時間Tを更新する。
この第2の特徴を有する駆動装置1によれば、電動駆動部11内の温度と外気の温度との差に対応して、回復時間ΔTcが変動するので、より正確に駆動可能時間Tを求めることができる。
本実施形態の駆動装置1では、第1〜第2の特徴において、以下の付加的な第3の特徴を有する。第3の特徴では、モーター111は、直流用のモーター111である。
この第3の特徴を有する駆動装置1によれば、電動駆動部11を交流用のモーター111を用いるよりも、コンパクト化を図ることができる。
<実施例>
本実施形態の実施例について、図5および図6に基づいて説明する。
本実施形態の駆動装置1は、その実施例として、図5に示すように、キッチンに設置される電動昇降収納装置3の駆動装置1として利用される。ここで、電動昇降収納装置3は、キッチンに設置される場合、例えば、厨房装置の上部キャビネットとして用いられたり、天井や壁などに設置されて単独で用いられたりする。
本実施例の電動昇降収納装置3は、外側ケース31と、昇降棚32と、を備える。
外側ケース31は、電動昇降収納装置3の外郭を構成する。外側ケース31は、前板311(図6参照)、後板312、右側板313、左側板314、天板315を有する。外側ケース31は、下方に開口した箱形状をしている。外側ケース31は、天井や壁等に固定される。なお、外側ケース31の前板311は、取り外し可能となる。
昇降棚32は、底板321、背板322、右板323、左板324、上板325を有する。昇降棚32は、前方に開口した箱形状をしている。昇降棚32の内部には、棚部33が設けられる。本実施例の昇降棚32では、棚部33が網状の籠となっている。これにより、昇降棚32では、その内部に食器などの収納物が収納される。なお、昇降棚32の棚部33は棚板であってもよい。
昇降棚32は、外側ケース31の内部に収納される。昇降棚32は、外側ケース31に対して昇降自在となっている。昇降棚32は、その昇降する移動軌跡の上端に位置するとき、外側ケース31内に収納される。また、昇降棚32は、その昇降する移動軌跡の下端に位置するとき、内部に収納物を出し入れ可能な状態となる。言い換えると、昇降棚32は、上昇することで外側ケース31内に収納され、かつ下降することで収納物を出し入れ可能な状態となるように構成される。
昇降棚32の底板321の下面は、昇降棚32の収納状態において、外側ケース31の下端面と面一となる。つまり、本実施例の昇降棚32は、外側ケース31内に収納されている状態で、すべてが外側ケース31内に格納される。なお、昇降棚32は、外側ケース31内に収納されている状態において、下端部の一部が突出していてもよく、全てが外側ケース31内に入り込んでいなくてもよい。
電動昇降収納装置3では、昇降棚32の収納状態において、昇降棚32の上板325と外側ケース31の天板315とが離れており、空間34が形成される。電動昇降収納装置3では、その空間34に上記した駆動装置1が配置される。本実施例では、駆動装置1は、外側ケース31の天板315の下面に固定される。
駆動装置1には、図6に示すように、ギア部14に回転部35が連結される。回転部35は、外側ケース31の下面に固定される。回転部35は、前後方向を軸方向として回転する回転軸351を有する。
回転軸351には、昇降索36が連結される。電動昇降装置では、駆動装置1の駆動により回転軸351が回転することで、昇降索36を巻き取り・繰り出し自在としている。
本実施例の昇降索36はベルトにより構成される。電動昇降収納装置3は、昇降索36として、図5に示すように、平面視で左右方向の一方側(本実施例では右側)に延びた第1の索361を有する。電動昇降収納装置3は、平面視で左右方向の他方側(本実施例では左が)に延びた第2の索362を有する。第1の索361と第2の索362とは、図6に示すように、前後方向にずれて回転軸351に連結される。
第1の索361と第2の索362とは、回転軸351が正方向に回転すると、いずれも回転軸351に巻き取られる。また、第1の索361と第2の索362とは、回転軸351に巻き取られた状態で回転軸351が逆方向に回転すると、いずれも巻き戻される。
昇降索36は、図5に示すように、長手方向の端部である第一端と、この第一端とは反対側の端部である第二端と、を備える。昇降索36の第一端には、上記したように、回転部35の回転軸351が連結される。昇降索36の長手方向の中間部分(第一端と第二端との間)には、固定体37のプーリー、支持体38のプーリーが掛けられる。昇降索36の第二端には、固定体37が連結される。
本実施例の固定体37は、図5に示すように、外側ケース31の天板315の下面に固定される。固定体37は、天板315の左右方向の両端部にそれぞれ取り付けられる。
電動昇降収納装置3では、左右方向の一方側(本実施例では右側)の固定体37を第1固定体371とし、他方側(本実施例では左側)の固定体37を第2固定体372とする。なお、固定体37は、外側ケース31の天板315に限らず、右側板313、左側板314の上部に固定されてもよい。
電動昇降収納装置3では、支持体38は、昇降棚32の上板325の上面に固定される。支持体38は、昇降棚32の上板325の左右方向の両端部に固定される。電動昇降収納装置3では、左右方向の一方側(本実施例では右側)の支持体38を第1支持体381とし、他方側(本実施例では左側)の支持体38を第2支持体382とする。
電動昇降収納装置3では、図5に示すように、外側ケース31の右側板313と左側板314との内面にそれぞれガイドレール39が固定される。ガイドレール39は、上下方向に長さを有し、支持体38の移動範囲の全長に亙って設けられる。
電動昇降収納装置3では、昇降索36の一端が回転部35に連結され、昇降索36の中間部が固定体37のプーリー、支持体38のプーリーを挿通し、昇降索36の他端が固定体37に連結される。
電動昇降収納装置3では、回転軸351が正方向に回転し、昇降索36が回転軸351に巻き取られると、昇降索36が支持体38を上昇させる。これにより、昇降棚32は、ガイドレール39に沿って上方へ移動する。また、電動昇降収納装置3では、回転軸351が正方向とは逆方向に回転し、昇降索36が回転軸351に巻き戻されると、昇降索36が支持体38を下降させる。これにより、昇降棚32は、ガイドレール39に沿って下方へ移動する。
なお、本実施例の電動昇降収納装置3では、昇降索36として、ベルトや、ワイヤーや、チェーンなどの長尺な部材が用いられてもよい。
また、電動昇降収納装置3では、昇降索36としてチェーンが用いられる場合、固定体37および支持体38では、プーリーに変えてスプロケットが用いられてもよい。
上記した構成を備える電動昇降収納装置3では、温度センサを用いずに駆動装置1の電動駆動部11内の温度が、駆動適正範囲内の上限温度を越えることを抑制できる。そのため、電動昇降収納装置3内において、駆動装置1を設置するスペースが確保し易くなる。
以上説明したように、本実施例の電動昇降収納装置3は以下に示す構成を備える。
本実施例の電動昇降収納装置3は、第1〜第3の特徴において、次の第4の特徴を備える。第4の特徴では、電動昇降収納装置3は、下方に開口した外側ケース31と、外側ケース31に対して昇降自在に設けられ、上昇時に外側ケース31内に収納されかつ下降時に収納物を出し入れ可能な状態となる昇降棚32を備える。電動昇降収納装置3は、モーター111に連結された昇降索36を介して昇降棚32を昇降させる駆動装置1を備える。
この第4の特徴を有する電動昇降収納装置3によれば、駆動装置1がコンパクトになっていることで、駆動装置1を設置する場所が確保し易くなる。