以下、添付図面を参照して、本実施形態に係る情報処理装置について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態に係る情報処理装置について詳細に説明する。例えば、電子文書管理システムへの文書ファイルの登録操作において、文書ファイルの本データ(実体ファイル)に対して、文書ファイルの特徴を示すメタデータを付加して管理することがある。この場合、各々のメタデータが、各々の文書ファイルに、ユーザの操作により付加されることが一般的である。従って、登録対象とする文書ファイルが多数あり、さらに、文書ファイルの各々に異なるメタデータをそれぞれ付加する場合、ユーザは何度も登録操作を実施する必要があり煩雑である。そのため、複数の文書ファイルに複数のメタデータが簡単な操作で付加されることが望ましい。
そこで、本実施形態に係る情報処理装置は、画面上に表示された複数の指定領域の各々に対応付ける、メタデータの項目の組と、メタデータの項目の組に応じたメタデータのデータ値の組(以下、単に「データ値の組」ともいう。)とを定義する。また、本実施形態に係る情報処理装置は、複数の指定領域の中から指定された2以上の指定領域の各々に定義された2以上のデータ値の組を本データに対応付ける。
本実施形態に係る情報処理装置10は、図1に示すように、ユーザ要求検出部12、定義手段の一例であるメタデータ定義処理部14、情報管理部16、及び、対応付け手段の一例である表示処理部18を有する。また、情報処理装置10は、ユーザが操作することによりデータを入力するキーボード、マウス等の操作部20、及び、データを表示するディスプレイ等の表示部22を有する。
ユーザ要求検出部12は、ユーザによる操作部20の操作により、メタデータを定義する要求、本データ及びメタデータを対応付けて登録する要求等の、メタデータの参照要求が入力された場合に、参照要求から要求内容を検出する入力検出部24を有する。また、ユーザ要求検出部12は、入力検出部24により検出された要求内容が、メタデータを定義する要求であるか、本データ及びメタデータを対応付けて登録する要求であるかを判定する入力判定部26を有している。入力判定部26は、入力検出部24により検出された要求内容が、メタデータを定義する要求であった場合、メタデータを定義する指示をメタデータ定義処理部14に送信する。また、入力判定部26は、入力検出部24により検出された要求内容が、本データ及びメタデータを対応付けて登録する要求であった場合、本データ及びメタデータを対応付けて登録する指示を表示処理部18に送信する。
メタデータ定義処理部14は、メタデータを定義する指示を受信した場合、ユーザによる操作部20の操作に基づき、複数のメタデータの項目を定義すると共に、複数組のメタデータの項目の組を含むメタデータの構造を定義して登録する生成登録部28を有する。また、メタデータ定義処理部14は、ユーザによる操作部20の操作に基づき、メタデータの構造に含まれるメタデータの項目の組に応じたデータ値の組を、メタデータの項目の組毎に定義するデータ値定義部30を有する。定義されたメタデータの項目の組、及びメタデータの項目の組に応じたデータ値の組は、本データ及びメタデータを対応付けて登録する際に用いられる。
情報管理部16は、メタデータ定義処理部14により定義された複数のメタデータの項目、メタデータの構造、及びデータ値の組を管理するメタデータ管理部32を有する。そして、メタデータ管理部32は、メタデータ定義処理部14により定義された複数のメタデータの項目をメタデータ定義処理部14から取得して、メタデータ定義保管部34に保管させる。
また、情報管理部16は、定義された複数のメタデータの項目を示す情報を保管するメタデータ定義保管部34と、定義されたメタデータの構造を示す情報、及びデータ値の組を示す情報を保管するメタデータ構造保管部36とを有する。そして、メタデータ管理部32は、メタデータの構造を示す情報、及びデータ値の組を示す情報をメタデータ定義処理部14から取得し、メタデータ構造保管部36に保管する。
さらに、情報管理部16は、メタデータの項目の組に応じたデータ値の組が対応付けられた本データを保管する本データ情報保管部42を有する。また、情報管理部16は、本データと、メタデータの項目の組に応じたデータ値の組との対応関係を示す情報を保管するメタデータ情報保管部44を有する。
表示処理部18は、本データ及びメタデータを対応付けて登録する指示を受信した場合、メタデータの項目の組に応じたデータ値の組が対応付けられた本データを本データ情報保管部42に保管させることにより本データを登録する本データ処理部38を有する。また、本データ処理部38は、既に登録されている本データの内容、又は本データに対応付けられているデータ値の組を変更する場合には、本データ情報保管部42から本データを読み出して表示部22に表示させる。
また、表示処理部18は、本データ及びメタデータを対応付けて登録する指示を受信した場合、本データとデータ値の組との対応関係をメタデータ情報保管部44に保管させることにより本データとメタデータとの対応関係を登録するメタデータ処理部40を有する。また、メタデータ処理部40は、既に登録されている本データとデータ値の組との対応関係を変更する場合、本データとデータ値の組との対応関係をメタデータ情報保管部44から読み出して表示部22に表示させる。また、メタデータ処理部40は、本データとメタデータとメタデータとの対応付けを実施した場合、データ値の組が対応付けられた本データを本データ処理部38へ引き渡す。
本実施形態に係る情報処理装置10は、図2に示すように、装置全体を制御するコントローラを備え、情報処理装置10の各部がコントローラにより制御されて実現される。コントローラ50は、後述する定義処理、データ値設定処理、及び登録処理を含む各種処理を実行するCPU(Central Processing Unit)52を備える。また、コントローラ50は、CPU52の処理に使用されるプログラム及び各種情報を記憶するROM(Read Only Memory)54を備える。また、コントローラ50は、CPU52の作業領域として一時的に各種データを記憶するRAM(Random Access Memory)56、及び、CPU52の処理に使用される各種情報を記憶する不揮発性メモリ58を備える。更に、コントローラ50は、情報処理装置10に接続された外部装置に対するデータの入出力を行うI/Oインタフェース60を備える。I/Oインタフェース60には、上述した操作部20、上述した表示部22、及び、外部装置との通信を行う通信部62が接続されている。
また、不揮発性メモリ58には、文書ファイル、画像ファイル、映像ファイル、音楽ファイル等、各種ファイルが複数記憶されている。本実施形態では、こられのファイルのうちの貿易関係の文書ファイルを対象として、本データとメタデータの項目の組に応じたデータ値の組とを対応付ける場合について説明する。また、不揮発性メモリ58には、上述した本データ情報保管部42、メタデータ情報保管部44、メタデータ定義保管部34、及びメタデータ構造保管部36を有する。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10が実行する定義処理を行う際の処理の流れを、図3に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施形態では、定義処理のプログラムは予め不揮発性メモリ58に記憶されているが、これに限らない。例えば、定義処理のプログラムは、外部装置から通信部62を介して受信して実行されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録された定義処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース60を介して読み込まれることにより、定義処理が実行されるようにしてもよい。
本実施形態では、定義処理のプログラムは、ユーザによる操作部20の操作によりメタデータを定義する要求が入力されたことが、入力検出部24により検知された場合に実行される。しかしながら、実行されるタイミングはこれに限らず、例えば、不揮発性メモリ58に新しいファイルが記憶された場合に実行されても良い。
ステップS101では、生成登録部28が、メタデータの項目を入力するためのメタデータ入力画面を表示部22に表示させる。一例として図4に示すように、メタデータ入力画面64は、メタデータの項目を入力する入力欄64A、メタデータの項目の設定を指示するための設定ボタン64B、及び、メタデータの項目の設定の中止を指示するための中止ボタン64Cを有する。ユーザは、操作部20を操作して、メタデータの項目を入力欄64Aに入力し、設定ボタン64B又は中止ボタン64Cを選択する。
ステップS103では、生成登録部28が、例えば設定ボタン64Bが選択されることにより、設定の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS103で設定の指示の操作がされたと判定した場合(S103,Y)はステップS107に移行し、設定の指示の操作がされていないと判定した場合(S103,N)はステップS105に移行する。
ステップS105では、生成登録部28が、例えば中止ボタン64Cが選択されることにより、中止の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS105で中止の指示の操作がされたと判定した場合(S105,Y)は、メタデータ入力画面64の表示を終了すると共に、本定義処理のプログラムの実行を終了する。ステップS105で中止の指示の操作がされていないと判定した場合(S105,N)はステップS103に戻る。
ステップS107では、生成登録部28が、各々の入力欄64Aに入力された複数のメタデータの項目を不揮発性メモリ58に記憶する。本実施形態では、生成登録部28が、入力された複数のメタデータの項目をメタデータ管理部32に引き渡す。また、メタデータ管理部32は、引き渡された複数のメタデータの項目をメタデータ定義保管部34に保管する。
ステップS109では、生成登録部28が、メタデータの構造を入力するための構造入力画面を表示部22に表示させる。一例として図5に示すように、構造入力画面66は、メタデータの項目の組の識別情報を入力する入力欄66A、及び、メタデータの項目の組を入力する入力欄66Bを有する。また、構造入力画面66は、メタデータの構造の設定を指示するための設定ボタン66C、及び、メタデータの構造の設定の中止を指示するための中止ボタン66Dを有する。なお、メタデータの項目の組に含まれるメタデータの項目の個数は可変であり、組み合わせて登録したいメタデータの項目の個数に応じて、メタデータの項目の組毎に任意に設定される。ユーザは、メタデータの構造の定義を実施したい場合には、操作部20を操作して、メタデータの項目の組の識別情報を入力欄66Aに入力し、メタデータの項目の組を組毎に入力欄66Bに入力し、設定ボタン66Cを選択する。また、ユーザは、メタデータの構造の定義を中止したい場合には、操作部20を操作して、中止ボタン66Dを選択する。
ステップS111では、生成登録部28が、例えば設定ボタン66Cが選択されることにより、設定の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS111で設定の指示の操作がされたと判定した場合(S111,Y)はステップS115に移行し、設定の指示の操作がされていないと判定した場合(S111,N)はステップS113に移行する。
ステップS113では、生成登録部28が、例えば中止ボタン66Dが選択されることにより、中止の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS113で中止の指示の操作がされたと判定した場合(S113,Y)は、構造入力画面66の表示を終了すると共に、本定義処理のプログラムの実行を終了する。ステップS113で中止の指示の操作がされていないと判定した場合(S113,N)はステップS111に戻る。
ステップS115では、生成登録部28が、入力された識別情報にメタデータの項目の組を対応付けたメタデータの構造を不揮発性メモリ58に記憶する。本実施形態では、生成登録部28が、メタデータの構造をメタデータ管理部32に引き渡す。また、メタデータ管理部32は、引き渡されたメタデータの構造をメタデータ構造保管部36に保管する。
ステップS117では、データ値定義部30が、データ値入力画面を表示部22に表示させる。一例として図6に示すように、データ値入力画面68は、メタデータの項目の組に応じたデータ値の組を入力する入力欄68Aを有する。また、データ値入力画面68は、データ値の組の設定を指示するための設定ボタン68B、及び、データ値の組の設定の中止を指示するための中止ボタン68Cを有する。なお、各々のメタデータの項目の組に応じたデータ値の組の個数は可変であり、本データに対応付けられる可能性があるデータ値の組の個数に応じて、メタデータの項目の組毎に任意に設定される。ユーザは、データ値の組を設定したい場合には、操作部20を操作して、データ値の組を、設定したいメタデータの項目の組に対応する入力欄68Aに入力し、設定ボタン68Bを選択する。また、ユーザは、データ値の組の設定を中止したい場合には、操作部20を操作して、中止ボタン68Cを選択する。
ステップS119では、生成登録部28が、例えば設定ボタン68Bが選択されることにより、設定の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS119で設定の指示の操作がされたと判定した場合(S119,Y)はステップS123に移行し、設定の指示の操作がされていないと判定した場合(S119,N)はステップS121に移行する。
ステップS121では、データ値定義部30が、例えば中止ボタン68Cが選択されることにより、中止の指示の操作がされたか否かを判定する。ステップS121で中止の指示の操作がされたと判定した場合(S121,Y)は、データ値入力画面68の表示を終了すると共に、本定義処理のプログラムの実行を終了する。ステップS121で中止の指示の操作がされていないと判定した場合(S121,N)はステップS119に戻る。
ステップS123では、データ値定義部30が、メタデータの項目の組に応じたデータ値の組を不揮発性メモリ58に記憶する。また、データ値定義部30が、データ値入力画面68の表示を終了すると共に、本定義処理のプログラムの実行を終了する。本実施形態では、データ値定義部30が、入力されたデータ値の組をメタデータ管理部32に引き渡す。また、メタデータ管理部32は、引き渡されたデータ値の組をメタデータ構造保管部36に保管する。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10が実行するデータ値設定処理を行う際の処理の流れを、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施形態では、データ値設定処理のプログラムは予め不揮発性メモリ58に記憶されているが、これに限らない。例えば、データ値設定処理のプログラムは、外部装置から通信部62を介して受信して実行されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータ値設定処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース60を介して読み込まれることにより、データ値設定処理が実行されるようにしてもよい。
本実施形態では、データ値設定処理のプログラムは、ユーザによる操作部20の操作により本データ及びメタデータを対応付けて登録する要求が入力されたことが、入力検出部24により検知された場合に実行される。しかしながら、実行されるタイミングはこれに限らず、例えば、不揮発性メモリ58に新しいファイルが記憶されたタイミングで実行されても良い。
ステップS201では、メタデータ処理部40が、本データとデータ値の組との対応関係を設定するためのデータ値設定画面を表示部22に表示させる。一例として図8に示すように、データ値設定画面70は、定義されたデータ値の組をメタデータの項目の組毎に表示する表示欄70A、及び、データ値の組が定義され、定義されたデータ値の組に対応付ける本データを指定する指定領域70Bを有する。また、データ値設定画面70は、本データの識別情報を表すアイコン画像70Cを有する。また、データ値設定画面70は、本データとデータ値の組との対応関係の設定を指示するための設定ボタン70D、及び、本データとデータ値の組との対応関係の設定の中止を指示するための中止ボタン70Eを有する。なお、表示欄70Aには、第1の方向(横方向)に沿ってメタデータの項目の組が表示され、第1の方向と交差する第2の方向(縦方向)に沿ってメタデータの項目の組に応じたデータ値の組が表示される。また、複数の指定領域70Bは、第1の方向に沿ってメタデータの項目の組が定義され、第2の方向に沿ってメタデータの項目の組に応じたデータ値の組が定義されるように、表示欄70Aの表示内容に対応するように格子状に配列されて表示される。
ユーザは、表示欄70Aを参照しつつ、操作部20を操作して、アイコン画像70Cの表示位置を指定領域70B内に移動させることにより、アイコン画像70Cによって示される本データAを、指定領域70Bに定義されたデータ値の組に対応付ける。なお、アイコン画像70Cの表示位置は、例えば、アイコン画像70Cの重心位置である。対応付けに際してマウスを用いる場合、例えば、マウスを左クリックした状態でアイコン画像70Cの表示位置を指定領域70Bに移動させた後に左クリックを解除したとする。この場合、左クリックを解除したタイミングで、アイコン画像70Cによって表される本データと、アイコン画像70Cが位置する指定領域70Bに定義されたデータ値の組との対応付けを実施する。また、対応付けを実施した後、アイコン画像70Cの表示位置を移動前の表示位置に戻す。ユーザは、このような操作を複数回行うことにより、本データに複数組のデータ値の組を対応付ける。
一例として図9に示すように、本データAを表すアイコン画像70Cの表示位置が、データ値の組{申請分類,取引国}:{C,USA}が定義された指定領域70B1に移動されたとする。この場合には、指定領域70B1に定義されているデータ値の組に、案件番号をメタデータの項目として追加したデータ値の組{案件番号X1,申請分類,取引国}:{X01,C,USA}が本データAに対応付けられる。また、本データAを表すアイコン画像70Cの表示位置が、データ値の組{区分,積載港}:{1,横浜}が定義された指定領域70B2に移動されたとする。この場合には、指定領域70B2に定義されたデータ値の組に、案件番号をメタデータの項目として追加したデータ値の組{案件番号,区分,積載港};{X02,1,横浜}が対応付けられる。また、本データAを表すアイコン画像70Cの表示位置が、データ値の組{証券番号}:{A1}が定義された指定領域70B3に移動されたとする。この場合には、指定領域70B3に定義されているデータ値の組に、案件番号をメタデータの項目として追加したデータ値の組{案件番号,証券番号}:{X04,A1}が対応付けられる。なお、本実施形態における案件番号は、表示欄70Aにおいて行毎にシリアルに付与された番号である。
また、一例として図8に示すように、指定領域70Bに定義されているデータ値の組に対応付けされた本データの識別情報70Fが、指定領域70B内に表示される。ユーザは、指定領域70Bに表示された本データの識別情報70Fを参照しつつ、操作部20を操作して、本データとデータ値の組との対応付けの解除をする。解除に際してマウスを用いる場合、例えば、マウスカーソルを指定領域70Bに表示された本データの識別情報70Fの表示位置に位置させてダブルクリックされたとする。この場合、ダブルクリックされたタイミングで、識別情報70Fの本データと指定領域70Bに定義されたデータ値の組との対応付けを解除する。また、対応付けを解除したタイミングで、指定領域70B内の識別情報70Fの表示を停止させる。
ユーザは、本データとメタデータの項目の組に応じたデータ値の組との対応付けを設定したい場合には、操作部20を操作して、設定ボタン70Dを選択する。また、ユーザは、本データとメタデータの項目の組に応じたデータ値の組との対応付けの設定を中止したい場合には、操作部20を操作して、中止ボタン70Eを選択する。
なお、本実施形態では、データ値設定画面70において、定義されたデータ値の組をメタデータの項目の組毎に表示する表示欄70Aが指定領域70Bと併せて表示されるが、これに限らない。例えば、指定領域70Bに定義されたデータ値の組を、指定領域70B内に各々表示させても良い。
また、本実施形態では、アイコン画像70Cの表示位置を指定領域70B内に移動させることにより本データとデータ値の組とを対応付けるが、対応付ける方法はこれに限らない。例えば、キーボードを用いて、指定領域70Bに、本データに関する情報を入力することにより、本データとデータ値の組とを対応付けても良い。
ステップS203では、メタデータ処理部40が、操作部20の何らかの操作がされたか否かを判定する。ステップS203で何らかの操作がされたと判定した場合(S203,Y)はステップS205に移行し、何らかの操作がされていないと判定した場合(S203,N)は操作部20の操作がされるまで待機する。
ステップS205では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば、本データの識別情報を表すアイコン画像70Cの表示位置が指定領域70B内に移動されることによる、本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であるか否かを判定する。ステップS205で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であると判定した場合(S205,Y)は、ステップS207に移行する。また、ステップS205で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作ではないと判定した場合(S205,N)は、ステップS209に移行する。
ステップS207では、メタデータ処理部40が、本データに、指定されたデータ値の組を対応付ける。本実施形態では、上述したように、移動されたアイコン画像70Cによって示される本データAを、指定領域70Bに定義されたデータ値の組に対応付ける。また、メタデータ処理部40は、指定領域70Bに、当該指定領域70Bに定義されているデータ値の組に対応付けられた本データの識別情報を表示させる。
ステップS209では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、本データに対応付けられたデータ値の組の対応付けの解除の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS209で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であると判定した場合(S205,Y)は、ステップS211に移行する。また、ステップS209で、検出した操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作ではないと判定した場合(S205,N)は、ステップS213に移行する。
ステップS211では、メタデータ処理部40が、対応付けの解除が指示された本データとデータ値の組との対応付けを解除する。
ステップS213では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば設定ボタン70Dが選択されることによる設定の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS213で、検出された操作が設定の指示の操作であると判定した場合(S213,Y)はステップS215に移行し、検出された操作が設定の指示の操作ではないと判定した場合(S213,N)はステップS217に移行する。
ステップS215では、メタデータ処理部40が、後述する登録処理を行った後に、本データ値設定処理のプログラムの実行を終了する。
ステップS217では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば中止ボタン70Eが選択されることによる、中止の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS217で、検出された操作が中止の指示の操作であると判定した場合(S217,Y)は、データ値設定画面70の表示を終了すると共に、本データ値設定処理のプログラムの実行を終了する。ステップS217で、検出された操作が中止の指示の操作ではないと判定した場合(S217,N)はステップS203に戻る。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10が実行する登録処理を行う際の処理の流れを、図10に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施形態では、登録処理のプログラムは予め不揮発性メモリ58に記憶されているが、これに限らない。例えば、登録処理のプログラムは、外部装置から通信部62を介して受信して実行されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録された登録処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース60を介して読み込まれることにより、登録処理が実行されるようにしてもよい。
ステップS301では、メタデータ処理部40が、本データとデータ値の組との対応関係を登録するための登録画面を表示部22に表示させる。一例として図11Aに示すように、登録画面72は、設定されたメタデータの項目の組を案件番号毎に表示する表示欄72A、及び、設定されたデータ値の組を案件番号毎に表示し、かつ入力する表示入力欄72Bを有する。また、登録画面72は、本データの識別情報を表す複数のアイコン画像72Cを有する。また、登録画面72は、設定されたデータ値の組を対応付ける本データを指定する指定領域72Dを有する。また、登録画面72は、設定されたデータ値の組に対応付けられた本データの一覧を表示する表示欄72Eを有する。また、登録画面72は、本データとデータ値の組との対応関係の登録を指示するための登録ボタン72F、及び、本データとデータ値の組との対応関係の登録の中止を指示するための中止ボタン72Gを有する。
ユーザは、表示欄72Aを参照しつつ、操作部20を操作して、表示入力欄72Bに表示されているデータ値を変更する。また、ユーザは、操作部20を操作して、アイコン画像72Cの表示位置を指定領域72D内に移動させることにより、アイコン画像72Cによって示される本データを、表示入力欄72Bに表示されたデータ値の組に対応付ける。
対応付けに際してマウスを用いる場合、例えば、マウスを左クリックした状態でアイコン画像72Cの表示位置を指定領域72Dに移動させた後に左クリックを解除するタイミングで対応付けを実施し、アイコン画像72Cの表示位置を移動前の表示位置に戻す。ユーザは、本データに複数組のデータ値の組を対応付ける場合には、このような処理を複数回行うことにより、本データに複数組のデータ値の組を対応付ける。
例えば、本データBを表すアイコン画像72Cが指定領域72Dに移動された場合、一例として図11Bに示すように、表示欄72Eに、本データBを表すアイコン画像72Cが表示される。この際、本データBには、表示入力欄72Bに表示されたデータ値の組が対応付けられる。
ステップS303では、メタデータ処理部40が、操作部20の何らかの操作がされたか否かを判定する。ステップS303で何らかの操作がされたと判定した場合(S303,Y)はステップS305に移行し、何らかの操作がされていないと判定した場合(S303,N)は操作部20の操作がされるまで待機する。
ステップS305では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば、本データの識別情報を表すアイコン画像72Cの表示位置が指定領域72D内に移動されることによる、指定した本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であるか否かを判定する。ステップS305で、検出された操作が、指定した本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であると判定した場合(S305,Y)は、ステップS307に移行する。また、ステップS305で、検出された操作が、指定した本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作ではないと判定した場合(S305,N)は、ステップS309に移行する。
ステップS307では、メタデータ処理部40が、本データに、表示入力欄72Bに表示されたデータ値の組を対応付ける。本実施形態では、上述したように、移動されたアイコン画像70Cによって示される本データBを、表示入力欄72Bに表示されたデータ値の組に対応付ける。また、メタデータ処理部40は、表示欄72Eに、指定された本データBを表すアイコン画像72Cを表示させる。
ステップS309では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば、表示入力欄72Bに表示されたデータ値を変更することによる、データ値を変更する操作であるか否かを判定する。ステップS309で、検出された操作がデータ値を変更する操作であると判定した場合(S309,Y)はステップS311に移行し、検出された操作がデータ値を変更する操作でないと判定した場合(S309,N)はステップS313に移行する。
ステップS311では、メタデータ処理部40が、変更後のデータ値の組を本データに対応付ける。
ステップS313では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば登録ボタン72Fが選択されることによる登録の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS313で、検出された操作が登録の指示の操作であると判定した場合(S313,Y)はステップS315に移行し、検出された操作が登録の指示の操作ではないと判定した場合(S313,N)はステップS319に移行する。
ステップS315では、メタデータ処理部40が、本データにデータ値の組を付加して記憶する。本実施形態では、表示欄72Eに表示されているアイコン画像72Cによって表される本データA、Bの各々に、表示入力欄72Bに表示されているデータ値の組を対応付ける。そして、メタデータ処理部40は、データ値の組を対応付けた本データA、Bを、本データ処理部38に引き渡す。本データ処理部38は、受け取った本データA、Bを、本データ情報保管部42に保管させる。
ステップS317では、メタデータ処理部40が、本データとデータ値の組との対応関係を記憶させる。本実施形態では、表示欄72Eに表示されているアイコン画像72Cによって表される本データA、Bの各々に、表示入力欄72Bに表示されているデータ値の組を対応付けた対応関係を、データ値の組毎に、メタデータ情報保管部44に記憶させる。一例として図12に示すように、本データAに、3組のデータ値{案件番号:X04}、{分類申請:C}、{取引国:USA}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データAに、3つのデータ値{案件番号:X02}、{区分:1}、{積載港:横浜}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データAに、2つのデータ値{案件番号:X01}、{証券番号:A1}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データBも本データAと同様に、上述した各々のデータ値の組が対応付けられ対応関係が記憶される。
このように、本データとデータ値の組との対応関係を、データ値の組毎に記憶しておいくことにより、メタデータの管理を行いやすくなる。また、複数の文書ファイルの中から複数項目のメタデータのデータ値を用いて特定の文書ファイルを検索する場合に、検索が短時間で行われる。
なお、本データとデータ値の組との対応関係を記憶する態様はこれに限らない。例えば、表示欄72Eに表示されているアイコン画像72Cによって表される本データA、Bの各々に、表示入力欄72Bに表示されているデータ値をメタデータの項目毎に対応付けた対応関係を、メタデータ情報保管部44に記憶させても良い。一例として図13に示すように、本データAに、6組のデータ値{案件番号:X01,X02,X04}、{分類申請:C}、{取引国:USA}、{区分:1}、{積載港:横浜}、{証券番号:A1}の組が対応付けられて記憶される。また、本データBについても、本データAの場合と同様に、上述したデータ値が対応付けられた対応関係が記憶される。
また、表示欄72Eに表示されているアイコン画像72Cによって表される本データA、Bの各々に、表示入力欄72Bに表示されているデータ値を対応付けた対応関係を、案件番号毎に、メタデータ情報保管部44に記憶させても良い。一例として図14に示すように、本データAに、3つのデータ値X01{分類申請:A,取引国:USA}、X02{区分:1,積載港:横浜}、X04{証券番号:A1}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データBも本データAと同様に、上述したデータ値が対応付けられた対応関係が記憶される。
上述したように、図12乃至14に、本データとデータ値の組との対応関係を示す3通りの記憶態様を示したが、本データとデータ値の組との対応関係を、これらの各々の記憶態様で記憶しておいても良い。この場合、不揮発性メモリ58に記憶されている複数のファイルの中から、メタデータのデータ値に基づいて検索を行う場合に、検索方法に適した記憶態様で記憶された本データとデータ値の組との対応関係を用いて、ファイルが検索されると良い。
また、一例として図15に示すように、本データとデータ値の組との対応関係を、図8に示すデータ値設定画面において設定された状態で記憶しても良い。また、本データの参照情報は、実体ファイルへのファイルパス76A、システムに対するコンテンツの検索条件76B、システム上のコンテンツへのURL76C等、任意の態様で表して良い。
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、画面上に表示された複数の指定領域の各々に対応付ける、メタデータの項目の組と前記メタデータの項目の組に応じたメタデータのデータ値の組とを定義する。また、複数の指定領域の中から指定された2以上の指定領域の各々に定義された2以上のデータ値の組を本データに対応付ける。これにより、複数項目のメタデータのデータ値を本データに簡単な操作で対応付けることができる
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る情報処理装置について詳細に説明する。
第1実施形態では、1つの指定領域に1組のメタデータのデータ値の組が定義される場合について説明した。一方、第2実施形態では、複数の指定領域を結合した結合指定領域に、複数組のメタデータの項目の組に応じた複数組のデータ値の組が定義される場合について説明する。
第2実施形態に係る情報処理装置の構成は、上記第1実施形態に係る情報処理装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
また、第2実施形態おける情報処理装置10は、はじめに定義処理を行うが、この定義処理は上記第1実施形態と同様の定義処理であるため、ここでの定義処理の説明を省略する。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10が実行するデータ値設定処理を行う際の処理の流れを、図16に示すフローチャートを参照して説明する。
なお、本実施形態では、データ値設定処理のプログラムは予め不揮発性メモリ58に記憶されているが、これに限らない。例えば、データ値設定処理のプログラムは、外部装置から通信部62を介して受信して実行されても良い。また、CD−ROM等の記録媒体に記録されたデータ値設定処理のプログラムがCD−ROMドライブ等でI/Oインタフェース60を介して読み込まれることにより、データ値設定処理が実行されるようにしてもよい。
本実施形態では、データ値設定処理のプログラムは、ユーザによる操作部20の操作によりメタデータの参照要求が入力されたことが、入力検出部24により検知された場合に実行される。しかしながら、実行されるタイミングはこれに限らず、例えば、不揮発性メモリ58に新しいファイルが記憶されたタイミングで実行されても良い。
ステップS401では、ステップS201と同様に、メタデータ処理部40が、本データとデータ値の組との対応関係を設定するためのデータ値設定画面70(図8参照)を表示部22に表示させる。
ステップS403では、ステップS203と同様に、メタデータ処理部40が、操作部20の何らかの操作がされたか否かを判定する。ステップS403で何らかの操作がされたと判定した場合(S403,Y)はステップS405に移行し、何らかの操作がされていないと判定した場合(S403,N)は操作部20の操作がされるまで待機する。
ステップS405では、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば、複数の指定領域70Bが指定されることによる、複数の指定領域70Bの結合の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS405で、検出された操作が指定領域70Bの結合の指示の操作であると判定した場合(S405,Y)は、ステップS407に移行する。また、ステップS405で、検出された操作が複数の指定領域70Bの結合の指示の操作ではないと判定した場合(S405,N)は、ステップS409に移行する。
ステップS407では、メタデータ処理部40が、複数の指定領域70Bを結合させる。一例として図17に示すように、検出された操作が指定領域70B4と指定領域70B5との結合の指示の操作であった場合、指定領域70B4と指定領域70B5とを結合して結合指定領域78Aとする。また、検出された操作が指定領域70B6と指定領域70B7と指定領域70B8と指定領域70B9との結合の指示の操作であった場合、指定領域70B6と指定領域70B7と指定領域70B8と指定領域70B9とを結合して結合指定領域78Bとする。この際、結合指定領域78Aには、指定領域70B4に定義されたデータ値の組と、指定領域70B5に定義されたデータ値の組とが定義される。また、結合指定領域78Bには、指定領域70B6に定義されたデータ値の組と、指定領域70B7に定義されたデータ値の組と、指定領域70B8に定義されたデータ値の組と、指定領域70B9に定義されたデータ値の組とが定義される。
ステップS409では、ステップS205と同様に、メタデータ処理部40が、例えば、本データの識別情報を表すアイコン画像70Cの表示位置が指定領域70B内に移動されることによる、本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であるか否かを判定する。ステップS409で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作であると判定した場合(S409,Y)は、ステップS411に移行する。また、ステップS409で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの指示の操作ではないと判定した場合(S409,N)は、ステップS413に移行する。
ステップS411では、ステップS207と同様に、メタデータ処理部40が、本データに、指定されたデータ値の組を対応付ける。本実施形態では、上述したように、移動されたアイコン画像70Cによって示される本データAを、指定領域70Bに定義されたデータ値の組に対応付ける。アイコン画像70Cが結合指定領域78A(又は結合指定領域78B)に移動された場合は、移動されたアイコン画像70Cによって示される本データAを、結合指定領域78A(又は結合指定領域78B)に定義されたデータ値の組に対応付ける。
ステップS413では、ステップS209と同様に、メタデータ処理部40が、検出された操作が、本データに対応付けられたデータ値の組の対応付けの解除の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS413で、検出された操作が本データとデータ値の組との対応付けの解除の指示の操作であると判定した場合(S413,Y)は、ステップS415に移行する。また、ステップS413で、検出した操作が本データとデータ値の組との対応付けの解除の指示の操作ではないと判定した場合(S413,N)は、ステップS417に移行する。
ステップS415では、ステップS211と同様に、メタデータ処理部40が、対応付けの解除が指示された本データとデータ値の組との対応付けを解除する。
ステップS417では、ステップS213と同様に、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば設定ボタン70Dが選択されることによる設定の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS417で、検出された操作が設定の指示の操作であると判定した場合(S417,Y)はステップS419に移行し、検出された操作が設定の指示の操作ではないと判定した場合(S417,N)はステップS421に移行する。
ステップS419では、ステップS215と同様に、メタデータ処理部40が、上述した登録処理を行った後に、本データ値設定処理のプログラムの実行を終了する。
ステップS421では、ステップS217と同様に、メタデータ処理部40が、検出された操作が、例えば中止ボタン70Eが選択されることによる、中止の指示の操作であるか否かを判定する。ステップS421で、検出された操作が中止の指示の操作であると判定した場合(S421,Y)は、データ値設定画面70の表示を終了すると共に、本データ値設定処理のプログラムの実行を終了する。ステップS421で、検出された操作が中止の指示の操作ではないと判定した場合(S421,N)はステップS403に戻る。
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、ユーザにより指定された複数の指定領域70Bを結合して結合指定領域78A、78Bとし、結合された複数の指定領域70Bの各々に定義されたデータ値の組を結合指定領域78A、78Bに定義する。また、アイコン画像70Cが、複数の指定領域70Bが結合された結合指定領域78A、78Bに移動された場合、結合指定領域78A、78Bに定義されたデータ値の組を、アイコン画像70Cによって表される本データに対応付ける。
第2実施形態おける情報処理装置10は、上述したデータ値設定処理に引く続き、登録処理を行うが、この登録処理は上記第1実施形態と同様の登録処理であるため、ここでの登録処理の説明を省略する。
なお、データ値設定処理に引き続いて登録処理を行う際、一例として図18Aに示すように、登録画面72において、表示入力欄72Bに、結合された複数の指定領域70Bの各々に定義されたデータ値の組が表示される。この際、上述したように、指定領域70B6と指定領域70B7とが結合されたとする。この場合、指定領域70B6に定義されたメタデータの項目の組{区分,積載港}と指定領域70B7に定義されたメタデータの項目の組{証券番号}とが結合され、メタデータの項目の組{区分,積載港,証券番号}とされる。そのため、案件番号X03、X04に対応する表示入力欄72Bには、メタデータの項目の組{区分,積載港,証券番号}に応じたデータ値の組が表示される。
また、一例として図18Aに示す登録画面72において、例えば表示入力欄72B1に表示されているデータ値「USA」を「UK」に変更する操作がされたとする。この場合、一例として図18Bに示すように、登録画面72における表示入力欄72B1の表示内容が「USA」から「UK」に変更される。同様にして、例えば表示入力欄72B2に表示されているデータ値「名古屋」を「大阪」に変更する操作がされた場合、登録画面72における表示入力欄72B2の表示内容が「名古屋」から「大阪」に変更される。また、同様にして、例えば表示入力欄72B3に表示されているデータ値「3」を「2」に変更する操作がされた場合、登録画面72における表示入力欄72B3の表示内容が「3」から「2」に変更される。
また、一例として図18Bに示す登録画面72において登録の指示の操作がされたとする。この場合、一例として図19に示すように、本データAに、結合指定領域78Aに含まれる指定領域70B4に対応する3組のデータ値{案件番号:X04}、{分類申請:C}、{取引国:USA}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データAに、結合指定領域78Aに含まれる指定領域70B5に対応する3つのデータ値{案件番号:X01}、{分類申請:A}、{取引国:CHI}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データAに、結合指定領域78Bに含まれる指定領域70B6及び指定領域70B7に対応する4つのデータ値{案件番号:X03}、{区分:1}、{積載港:大阪}、{証券番号:C1}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。また、本データAに、結合指定領域78Bに含まれる指定領域70B8及び指定領域70B9に対応する4つのデータ値{案件番号:X03}、{区分:2}、{積載港:大阪}、{証券番号:D1}の組が対応付けられた対応関係が記憶される。
このように、本実施形態では、複数の指定領域70Bの中から指定された、結合対象とする2以上の指定領域70Bを結合指定領域78A、78Bとして結合させる。また、結合指定領域78A、78Bに、結合対象とする2以上の指定領域70Bの各々に定義されたデータ値の組を定義する。また、アイコン画像70Cが結合指定領域78A、78B内に移動された場合、結合指定領域78A、78Bに定義された2以上のデータ値の組を、本データに対応付ける。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る情報処理装置について詳細に説明する。
第1実施形態及び第2実施形態では、データ値の組を本データに設定する際に、1つの本データに、メタデータのデータ値の組が対応付けられる場合について説明した。一方、第3実施形態では、データ値の組を本データに設定する際に、複数の本データの各々に、メタデータのデータ値の組が対応付けられる場合について説明する。
第3実施形態に係る情報処理装置の構成は、上記第1実施形態及び第2実施形態に係る情報処理装置10と同じであるため、各構成の説明を省略する。
なお、一例として図20に示すように、第3実施形態おけるデータ値設定画面84は、各々の指定領域の列に定義されたデータ値の組を表示する表示欄84A、及び、データ値の組に対応付ける本データを指定する指定領域(結合指定領域を含む)84Bを有する。また、データ値設定画面84は、本データAの識別情報を表すアイコン画像84C1、本データBの識別情報を表すアイコン画像84C2、及び、本データCの識別情報を表すアイコン画像84C3を有する。また、データ値設定画面84は、本データとデータ値の組との対応関係の設定を指示するための設定ボタン84D、及び、本データとデータ値の組との対応関係の設定の中止を指示するための中止ボタン84Eを有する。ユーザは、表示欄84Aを参照しつつ、操作部20を操作して、アイコン画像84C1、84C2、84C3のうち、対応付けを行いたい本データを表すアイコン画像84C1、84C2、84C3の表示位置を指定領域84B内に移動させる。これにより、対応付けを行いたい本データに、指定領域84Bに定義されたデータ値の組に対応付ける。図20に示す例では、本データAを表すアイコン画像84C1を指定領域84B1に移動させ、本データBを表すアイコン画像84C2を指定領域84B2に移動させ、本データCを表すアイコン画像84C3を指定領域84B3に移動させている。
また、一例として図21に示すように、第3実施形態における登録画面86は、設定されたメタデータの項目の組を案件番号毎に表示する表示欄86A、及び、設定されたデータ値の組を案件番号毎に表示し、かつ入力する表示入力欄86Bを有する。また、登録画面86は、設定されたデータ値の組を対応付ける本データを指定する指定領域86Dを有する。また、登録画面86は、本データAの識別情報を表すアイコン画像86C1、本データBの識別情報を表すアイコン画像86C2、本データCの識別情報を表すアイコン画像86C3、及び、本データDの識別情報を表すアイコン画像86C4を有する。また、登録画面86は、設定されたデータ値の組に対応付けられた本データの一覧を表示する表示欄86Eを有する。また、登録画面86は、本データとデータ値の組との対応関係の登録を指示するための登録ボタン86F、及び、本データとデータ値の組との対応関係の登録の中止を指示するための中止ボタン86Gを有する。
ユーザは、表示欄86Aを参照しつつ、操作部20を操作して、表示入力欄86Bに表示されているデータ値を変更する。また、ユーザは、操作部20を操作して、アイコン画像86C1、86C2、86C3のうち、データ値の組を対応付けたい本データを表すアイコン画像86C1、86C2、86C3の表示位置を指定領域86D内に移動させる。これにより、データ値の組を対応付けたい本データに、表示入力欄86Bに表示されたデータ値の組を対応付ける。
このように、本実施形態に係る情報処理装置10は、表示部22の画面上に、複数の本データの各々の識別情報を表す複数のアイコン画像84C1、84C2、84C3を表示させる。また、複数のアイコン画像84C1、84C2、84C3のうちの何れかの表示位置が指定領域84B内に移動されたとする。この場合、移動後にアイコン画像84C1、84C2、84C3が位置する指定領域84Bに定義されたデータ値の組を、表示位置が移動されたアイコン画像84C1、84C2、84C3によって識別される本データに対応付ける。
なお、第1実施形態乃至第3実施形態では、貿易関係の文書ファイルにメタデータを対応付ける場合について説明したが、対応付けの対象とするファイルは文書ファイルに限らない。対応付けの対象とするファイルは、例えば、画像ファイル、映像ファイル、音楽ファイル等の如何なるファイルであっても良い。
図22に、対応付けの対象とするファイルを音楽ファイルとした場合のメタデータの項目の一覧の一例を示した。このような場合には、図22に示すように、例えば、メタデータ入力画面において、アーティスト名、アルバム名、ジャンル、画像、発表年、評価等の項目が入力される。また、図23に、対応付けの対象とするファイルを音楽ファイルとした場合のメタデータの構造の一例を示した。このような場合には、図23に示すように、メタデータの構造として、例えば、アーティスト名の項目と評価の項目との組、アーティスト名の項目と画像の項目とアルバム名の項目との組、及び、発表年の項目とジャンルの項目との組が設定される。
このように設定されたメタデータの構造に基づいて、音楽ファイルにメタデータを対応付けることにより、多数の音楽ファイルの各々の本データに、それぞれ異なる組み合わせの複数のメタデータが簡単な操作で対応付けられる。
また、第1実施形態乃至第3実施形態では、データ値設定画面70と登録画面72とを各々別個に表示する場合について説明したが、データ値設定画面70と登録画面72とを同一画面上に表示しても良い。その場合には、データ値設定画面70で本データとデータ値の組とが対応付けられる毎に、登録画面72における本データに関する表示、及びデータ値の組に関する表示を更新すると良い。